データ管理システム, データ管理装置, データ管理方法, データ供給システム, データ管理プログラムおよび同プログラムを記録したコンピュータ読取可肯 な記 録媒体 技術分野
本発明は、 例えば L A N (Local Area Network) 等の手段で通信可能に換続さ れたコンピュータや携帯電話器等の明情報処理装置に格納されたデータ (プロダラ ム) のバージョンの管理に関し、 情報処理装置のデータを最新のバージョンに更 田
新する更新処理に用いて好適な、 データ管理システム, データ管理装置, データ 書
管理方法, データ供給システム, データ管理プログラムおよび同プログラムを記 録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。 背景技術
例えば、 携帯電話器等のような組込型システムの情報処理装置は、 内部のメモ リに格納されたソフトウェア (プログラム) を C P U (Central Processing Unit ) が実行することにより動作しており、 又、 これらのプログラムは、 不具合の除 去や仕様変更, 機能拡張等、 必要に応じて更新 (バージョンアップ) されること がある。
このようなプログラムが更新され新しいバージョンのプログラムが作成された 場合には、 この最新のパージョンのプログラムを情報処理装置に速やかに提供し て、 情報処理装置においてプログラムを最新のバージョンに更新することが望ま しい。
さて、 最新のバージョンのプログラムが作成される度に、 その最新のバージョ ンのプログラム全体を L A N等の通信回線を介して情報処理装置に送信する代わ りに、変更された部分のみのデータである更新差分データだけを送信することで、 通信回線におけるデータの通信量を軽減したり、 情報処理装置におけるプロダラ ムの更新処理にかかる時間を短くする手法が知られている。
図 1 5および図 1 6はそれぞれ従来のプログラムの更新管理手法を説明するた めの図である。例えば、特開平 1 1— 272471号公報(下記特許文献 1 )や、 特開 2000— 1078 7号公報(下記特許文献 2), 特開 2002— 9 1 776 号公報 (下記特許文献 3), 特開平 1 0— 341 5号公報 (下記特許文献 4) には 、 ネットワーク (通信回線) を介して接続されたコンピュータ (計算機) に対し て、 各コンピュータにおいて用いられているプログラムとその最新バージョンの プログラムとの差分データ (バージョンアツプデータ ) を送信するシステムが開 示されている。
図 1 5は特許文献 1および特許文献 2にかかる従来のシステムの機能構成を模 式的に示す図であるが、 この図 1 5に示すように、 特許文献 1および特許文献 2 にかかる従来のシステムにおいては、 送信側 (プログラムローダ) において、 各 パージョンのプログラム全体を保存するとともに、 各バージョンのプログラムに 対する最新バージョンへの差分データを保存 ·管理し、 通信回線を介して接続さ れた受信側コンピュータ (計算機) に対して、 この差分データを送信するように なっている。
また、 図 1 6は特許文献 3および特許文献 4にかかる従来のシステムの機能構 成を模式的に示す図であるが、 この図 1 6に示すように、 特許文献 3および特許 文献 4にかかる従来のシステムにおいては、 サーバ側において、 最新のバージョ ン (V e r. N- 1 ) のプログラム全体を保存するとともに、 システム中におけ る最も古いバージョン (例えば Ve r . 1) から最新のバージョン (Ve r. N — 1) までの各バージョンについて、 それぞれ 1つ新しいバージョンに更新する ための差分データ (例えば、 V e r . 1から Ve r. 2, Ve r. 2から Ve r . 3 - · · , V e r. N— 2から Ve r . N— 1等) をそれぞれ保存するようにな つている。 すなわち、 最新のバージョン (V e r . N- 1 ) のプログラム全体と ともに、 隣り合う世代のバージョン間の差分データを各バージョン毎にそなえて いる。
そして、 この図 1 6に示す従来手法においては、 クライアントのプログラムを 最新のバージョンに更新する際には、 そのクライアントのプログラムのバージョ ンから順番にそのクライアントのプログラムが最新のバージョンになるまで、 各
バージョンに対応する差分データのクライアントへの送信と、 そのクライアント における差分データを用いた展開 (更新処理) とを繰り返し行なうようになって いる。
しかしながら、 図 1 5に示す従来手法においては、 各バージョンのプログラム 全体を保存しているので保持すべきデータ量が多くなり、 かかるデータの格納領 域を確保するためにハードウエアの製造コストが高くなり非経済的であるという 課題がある。 特に、 プログラムの更新が数多く行なわれバージョン数が多くなる に従って、保存するデータ量も増えるのである。又、新しいバ一ジョン(V e r . N)のプログラムが作成された場合には、この最新のプログラムを登録する際に、 新旧プログラムの比較ツール等を用いて、 既存の各バージョンのプログラムから 新たに作成された最新バージョンのプログラムに更新するための差分データをそ れぞれ作成する必要があり、 かかる差分データの作成工程が繁雑であるとともに 時間がかかるという課題もある。
また、 図 1 6に示す従来手法においては、 クライアントのプログラムを最新の バージョンに更新する際には、 そのクライアントのプログラムのバージョンに対 応する差分データをから順番に、 そのクライアントのプログラムが最新のパージ ョンになるまで、各バージョンに対応する差分データのクライアントへの送信と、 そのクライアントにおける差分データを用いた展開 (更新処理) とを繰り返し行 なう必要があり、 例えば、 クライアントのプログラムのバージョンが何世代も前 のバージョンである場合には、 更新処理が繁雑であるとともに時間がかかるとい う課題がある。
本発明は、 このような課題に鑑み創案されたもので、 情報処理装置のデータの 更新処理を高速に行なうとともに、 最新のバージョンのデータが作成された場合 に、 この最新のバージョンのデータを高速に登録可能であり、 且つ、 使用するデ ータ容量を少なくすることが可能な、 データ管理システム, データ管理装置, デ ータ管理方法, データ供給システム, データ管理プログラムおよび同プログラム を記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【特許文献 1】 特開平 1 1一 2 7 2 4 7 1号公報
【特許文献 2】 特開 2 0 0 0— 1 0 7 8 7号公報
【特許文献 3】 特開 2002— 9 1 776号公報
【特許文献 4】 特開平 10— 34 1 5号公報 発明の開示
上記の目的を.達成するために、 本発明のデータ管理システムは、 データを格納 可能な情報処理装置と通信可能に接続され、 複数のバージョンの該データを管理 して、 該情報処理装置に最新のバージョンの該データを提供するべく該デ一タを 管理するデータ管理システムであって、 前記最新のバージョン (Ve r. N) の データを入力可能な最新バージョンデータ入力部と、 該最新バージョンよりも前 のバージョンであって、 当該データ管理システムにおける最新のバージョン (V e r . N— 1) のデータを格納するデータ格納部と、 前記データ格納部に格納さ れたデータよりも前の各バージョンから前記データ格納部に格納されたデータと 同一のバージョン (Ve r . N- 1) へ更新可能な更新差分データを格納する更 新差分データ格納部と、 該データ格納部に格納されたデータ (Ve r . N— 1) と、 該最新バージョンデータ入力部により入力された前記最新のバージョン (V e r . N) のデ一タとに基づいて、 該データ格納部に格納されたデータから、 前 記最新のバージョン (Ve r. N) のデータへ更新可能な更新差分データを作成 する第 1の更新差分作成部と、 該更新差分データ格納部に格納された該更新差分 データと該第 1の更新差分作成部によって作成された該更新差分データとに基づ いて、 前記データ格納部に格納されたデータよりも前の各バージョンから前記最 新のバージョン (Ve r . N) のデータへ更新可能な更新差分データを生成する 第 2の更新差分作成部とをそなえることを特徴としている。
- なお、 前記更新差分データ格納部に格納された更新差分データを、 前記第 1の 更新差分作成部によって作成された更新差分データおよび前記第 2の更新差分作 成部によつて作成された更新差分データと置換する新旧更新差分データ置換部と、 前記データ格納部に格鈉されたデータを、 前記最新バージョンデータ入力部から 入力された前記最新のバ^ジョン (Ve r. N) のデータと置換する新旧データ 置換部とをそなえてもよい。
また、前記更新差分データ格納部が複数の更新差分データをそなえるとともに、
前記複数の更新差分データの中から、 情報処理装置に格納された該データのバー ジョンに応じて一の更新差分データを選択する選択部と、 該選択部によって選択 された該更新差分データを該情報処理装置に提供する提供部とをそなえてもよい。 さらに、 該第 2の更新差分作成部が、 該更新差分データ格納部に格納された該 更新差分データと該第 1の更新差分作成部によって作成された該更新差分データ とに基づいて、 前記更新差分データ格納部に格納された更新差分データと前記第 1の更新差分作成部によって作成された更新差分データとのレ、ずれもが 「複写」 を意味する部分については、作成する更新差分データにおける当該位置に複写を、 前記更新差分データ格納部に格納された更新差分データと前記第 1の更新差分作 成部によって作成された更新差分データとの少なくとも一方が 「新規」 を意味す る部分については、 作成する更新差分データにおける当該位置に新規を、 前記更 新差分データ格納部に格納された更新差分データが移動であり、 且つ前記第 1の 更新差分作成部によって作成された更新差分データが 「複写」 もしくは 「移動」 を意味する部分と、 前記更新差分データ格納部に格納された更新差分データが 「 複写」 であり、 且つ前記第 1の更新差分作成部によって作成された更新差分デー タが 「移動」 を意味する部分については、 作成する更新差分データにおける当該 位置に移動を、 それぞれ設定してもよい。
また、 該第 2の更新差分作成部が、 該更新差分データ格納部に格納された該更 新差分データと該第 1の更新差分作成部によって作成された該更新差分データと に基づいて、 前記データ格納部に格納されたデータよりも前のバージョンのデー タに基づいて作成した第 1ダミーデータに、 前記更新差分データ格納部に格納さ れた該更新差分データを適用することにより、 前記データ格納部に格納されたデ ータと同一のバージョン (V e r . N— 1 ) の第 2ダミーデータを作成した後、 当該第 2ダミーデータに、 前記第 1の更新差分作成部によって作成された更新差 分データを適用することにより、 前記最新のバージョン (V e r . N) のデータ 同一のバージョンの第 3ダミーデータを作成し、 当該第 3ダミーデータに基づい て、 前記データ格納部に格納されたデータよりも前の各バージョンから前記最新 のバージョン (V e r . N) のデータへ更新可能な更新差分データを生成しても よい。
さらに、 該第 2の更新差分作成部が、 該第 2更新差分データ格納部に格納され た更新差分データと、 前記第 1の更新差分作成部によって作成された更新差分デ ータと、 該最新バージョンデータ入力部により入力された前記最新のバージョン (V e r . N) のデータとに基づいて、
(1) 第 1のダミー空データ (Ve r. N— 1の空データ) と該最新バージョ ンデータ入力部により入力された前記最新のバージョン (Ve r . N) のデータ と前記第 1の更新差分作成部によって作成された更新差分データ (V e r . N— 1から Ve r. N) とに基づいて、 前記第 1の更新差分作成部によって作成され た更新差分データ (Ve r . N— 1から V e r. N) を解析して、 該第 1のダミ 一空データ中に前記最新のバージョン (Ve r. N) のデータの一部を複写する とともに、 当該ダミー空データ中における前記複写されたデータ以外の領域にダ ミーデータを設定して第 1のダミーデータを作成し、
(2) 第 2のダミー空データ (Ve r. Xの空データ) と該第 1のダミーデー タと前記更新差分データ格納部に格納された更新差分データ (Ve r . Xから V e r . N- 1) とに基づいて、 前記更新差分データ格納部に格納された更新差分 データ (Ve r. Xから Ve r. N— 1) を解析して、 該第 2のダミー空データ 中に前記第 1のダミーデータの一部を複写するとともに、 当該第 2のダミ一空デ ータ中における前記複写されたデータ以外の領域にダミーデータを設定して第 2 のダミーデータを作成し、
( 3 ) 該第 2のダミーデータと該最新パージョンデータ入力部により入力され た前記最新のバージョン (Ve r . N) のデータとを比較することにより、 前記 データ格納部に格納されたデータよりも前の各バージョンから前記最新のパージ ヨン (Ve r . N) のデータへ更新可能な更新差分データ (Ve r . Xから Ve r . N) を生成してもよい。
なお、 該更新差分データ格納部に格納された前記複数の更新差分データの中か ら、 特定のバージョンに対応する該更新差分データを選択的に削除可能な更新差 分データ削除部をそなえてもよい。
また、 本発明のデータ管理システムは、 データを格納可能な情報処理装置と通 信可能に接続され、 複数のバージョンの該データを管理して、 該情報処理装置に
最新のバージョンの該データを提供するべく該データを管理するデータ管理シス テムであって、 前記最新のバージョン (Ve r . N) のデータを入力可能な最新 バージョンデータ入力部と、 前記最新のバージョン (V e r. N) よりも前のバ ージョンの該データを格納するデータ格納部と、 前記データ格納部に格納された データを、 前記複数の各バージョン (Ve r. X) のデータへ更新可能な複数の 更新差分データを格納する第 1の更新差分データ格納部と、 前記データ格納部に 格納されたデータと、 該第 1の更新差分データ格納部に格納された各更新差分デ ータとに基づいて、 各バージョンのデータを生成するデータ生成部と、 該データ 生成部によって生成された前記各バージョン (Ve r. X) のデータと、 該最新 バージョンデータ入力部により入力された前記最新のバージョン (V e r . N) のデータとに基づいて、 前記各バージョン (Ve r . X) のデータから、 前記最 新のバージョン (V e r . N) のデータへ更新可能な更新差分データを作成する 更新差分作成部と、 該更新差分作成部によつて作成された該更新差分データを格 納する第 2の更新差分データ格納部とをそなえることを特徴としている。
なお、 該データ格納部に、 前記複数のバージョンのうち最も古いバージョンの 該データを格納してもよい。
また、 該第 2の更新差分データ格納部に前記更新差分作成部によって作成され た更新差分データを格納する際に、 該第 2の更新差分データ格納部に格納されて いる、 前記各バージョン (Ve r. X) のデータから前記最新のバージョン (V e r . N) より前のバージョン ( V e r . N— 1) の該データへ更新可能な該更 新差分データを、 前記更新差分作成部 (1 l b) によって作成された更新差分デ ータと置換する新旧更新差分データ置換部をそなえてもよい。
さらに、 該第 2の更新差分データ格納部に格納された前記複数の更新差分デー タの中から、 特定のバージョンに対応する該更新差分データを選択的に削除可能 な更新差分データ削除部をそなえてもよい。
また、 本発明のデータ管理システムは、 データを格納可能な情報処理装置と通 信可能に接続され、 複数のバージョンの該データを管理して、 該情報処理装置に 最新のバージョンの該データを提供するべく該データを管理するデータ管理シス テムであって、 前記最新のバージョン (Ve r. N) のデータを入力可能な最新
バージョンデータ入力部と、 前記最新のパージヨン (Ve r. N) よりも前のバ ージョンの該データを格納するデータ格納部と、 前記データ格納部に格納された データを、 前記最新バージョンデータ入力部から入力される最新のバージョン ( V e r . N) よりも前のバージョン (Ve r . N— 1) であって、 当該データ管 理システム内における最新のバージョン (Ve r. N— 1) のデータへ更新可能 な更新差分データを格納する第 1の更新差分データ格納部と、 前記データ格納部 (20 b) に格納されたデータと、 該第 1の更新差分データ格納部に格納された 更新差分データとに基づいて、 前記最新バージョンデータ入力部から入力される 最新のバージョンよりも前のバージョン (Ve r . N— 1) であって、 当該デー タ管理システム内における最新のバージョン (Ve r. N- 1) のデータを生成 するデータ生成部と、 該データ生成部によって生成されたデータ (V e r . N- 1) と、 該最新バージョンデータ入力部により入力される前記最新のバージョン (Ve r . N) のデータとに基づいて、 前記最新バージョンデータ入力部から入 力される最新のバージョンよりも前のバージョン (Ve r. N— 1) であって、 当該データ管理システム内における最新のバージョン (Ve r. N— 1) のデー タから、 前記最新バージョンデータ入力部から入力される最新のバージョン (V e r . N) のデータへ更新可能な更新差分データを作成する第 1の更新差分作成 部と、 当該データ管理システム内における最新のバージョン (Ve r . N— 1) のデータよりも前の各バージョン (Ve r . X) から当該データ管理システムに おける最新のバージョン (Ve r . N— 1) のデータと同一のバージョン (V e r . N- 1) へ更新可能な更新差分データを格納する第 2の更新差分データ格納 部と、 該第 2の更新差分データ格納部に格納された該更新差分データと該第 1の 更新差分作成部によって作成された該更新差分データとに基づいて、 最新パージ ヨンデータ入力部により入力される前記最新のバージョン (Ve r. N) のデー タよりも前のバージョンであって、 当該データ管理システムにおける最新のバー ジョン (V e r. N— 1) のデータよりも前の各バージョンから、 最新バージョ ンデータ入力部により入力される前記最新のバージョン (Ve r. N) のデータ へ更新可能な更新差分データを生成する第 2の更新差分作成部とをそなえること を特徴としている。
さらに、 本発明のデータ管理装置は、 データを格納可能な情報処理装置と通信 可能に接続され、 複数のバージョンの該データを管理して、 該情報処理装置に最 新のバージョンの該データを提供するべく該データを管理するデータ管理装置で あって、 前記最新のバージョン (Ve r . N) のデータを入力可能な最新パージ ヨンデータ入力部と、 該最新バージョンよりも前のバージョンであって、 当該デ ータ管理システムにおける最新のバージョン (Ve r. N- 1) のデータを格納 するデータ格納部と、 前記データ格納部に格納されたデータよりも前の各パージ ヨンから前記データ格納部に格納されたデータと同一のバージョン (Ve r . N 一 1) へ更新可能な更新差分データを格納する更新差分データ格納部と、 該デー タ格納部に格納されたデータ (Ve r . N— 1) と、 該最新バージョンデータ入 力部により入力された前記最新のバージョン (Ve r. N) のデータとに基づい て、 該データ格納部に格納されたデータから、 前記最新のバージョン (V e r . N) のデータへ更新可能な更新差分データを作成する第 1の更新差分作成部と、 該更新差分データ格納部に格納された該更新差分データと該第 1の更新差分作成 部によって作成された該更新差分データとに基づいて、 前記データ格納部に格納 されたデータよりも前の各バージョンから前記最新のバージョン (Ve r . N) のデータへ更新可能な更新差分データを生成する第 2の更新差分作成部とをそな えることを特徴としている。
また、 本発明のデータ管理装置は、 データを格納可能な情報処理装置と通信可 能に接続され、 複数のバージョンの該データを管理して、 該情報処理装置に最新 のバージョンの該データを提供するべく該データを管理するデータ管理装置であ つて、 前記最新のバージョン (Ve r . N) のデータを入力可能な最新バージョ ンデータ入力部と、 前記最新のバージョン (Ve r. N) よりも古いバージョン の該データを格納するデータ格納部と、 前記データ格納部に格納された該データ を、 前記複数の各バージョン (Ve r . X) のデータへ更新可能な複数の更新差 分データを格納する第 1の更新差分データ格納部と、 前記データ格納部に格納さ れたデータと、 該第 1の更新差分データ格納部に格納された各更新差分データと に基づいて、 各バージョンのデータを生成するデータ生成部と、 該データ生成部 によって生成された前記各バージョン (Ve r . X) のデータと、 該最新パージ
ヨンデ一タ入力部により入力された前記最新のバージョン (V e r. N) のデー タとに基づいて、 前記各バージョンのデータから、 前記最新のパージヨン (Ve r . N) のデータへ更新可能な更新差分データを作成する更新差分作成部と、 該 更新差分作成部によって作成された該更新差分データを格納する第 2の更新差分 データ格納部とをそなえることを特徴としている。
さらに、 本発明のデータ管理方法は、 データを格納可能な情報処理装置に最新 のバージョンの該データを提供するべく該データを管理するデータ管理方法であ つて、 前記最新のバージョン (Ve r . N) のデータを入力する最新バージョン データ入力ステップと、 該最新バージョンよりも前のバージョンであって、 当該 データ供給システムにおける最新のバージョン (Ve r . N- 1 ) のデータを格 納するデータ格納ステップと、 前記データ格納ステップにおいて格納されたデー タよりも前の各バージョンから前記データ格納ステップにおいて格納されたデー タと同一のバージョン (V e r. N— 1) へ更新可能な更新差分データを格納す る更新差分データ格納ステップと、 該データ格納ステップにおいて格納されたデ ータ (Ve r . N— 1) と、 該最新バージョンデ一タ入力ステップにおいて入力 された前記最新のバージョン (Ve r . N) のデータとに基づいて、 該データ格 納ステップにおいて格納されたデータから、 前記最新のバージョン (Ve r . N ) のデータへ更新可能な更新差分データを作成する第 1の更新差分作成ステップ と、 該更新差分データ格納ステップにおいて格納された該更新差分データと該第 1の更新差分作成ステップにおいて作成された該更新差分データとに基づいて、 前記データ格納ステップにおいて格納されたデータよりも前の各バージョンから 前記最新のバージョン (Ve r. N) のデータへ更新可能な更新差分データを生 成する第 2の更新差分生成ステップとをそなえることを特徴としている。
また、 本発明のデータ管理方法は、 データを格納可能な情報処理装置に最新の バージョンの該データを提供するべく該データを管理するデータ管理方法であつ て、 前記最新のバージョン (Ve r. N) のデータを入力可能な最新バージョン データ入力ステップと、 前記最新のバージョン (Ve r . N) よりも古いパージ ョンの該データを格納するデータ格納ステップと、 前記データ格納ステップにお いて格納された該データを、 前記複数の各バージョンのデータへ更新可能な複数
の更新差分データを格納する第 1の更新差分データ格納ステップと、 前記データ 格納ステップにおいて格納されたデータと、 該第 1の更新差分データ格納ステツ プにおいて格納された各更新差分データとに基づいて、 各バージョンのデータを 生成するデータ生成ステップと、 該データ生成ステップにおいて生成された前記 各バージョンのデータと、 該最新バ一ジョンデータ入力ステップにおいて入力さ れた前記最新のバージョン (V e r . N) のデータとに基づいて、 前記各パージ ヨンのデータから、 前記最新のバージョン (V e r . N) のデータへ更新可能な 更新差分データを作成する更新差分作成ステップと、 該更新差分作成ステップに おいて作成された該更新差分データを格納する第 2の更新差分データ格納ステッ プとをそなえることを特徴としている。
さらに、 本発明のデータ供給システムは、 更新可能なデータを格納可能な情報 処理装置と通信可能に接続され、 複数のバージョンの該データを管理して、 該情 報処理装置に最新のバージョンの該データを提供するデータ供給システムであつ て、 前記最新のバージョンのデータを格納する最新バージョンデータ格納部と、 前記最新のバージョン (V e r . N) よりも前の各バージョンから前記最新バー ジョンのデータへ更新可能な複数の更新差分データを格納する更新差分データ格 納部と、 該情報処理装置に格納された該データのバージョンに応じて、 該更新差 分データ格納部に格納された前記複数の更新差分データの中から、 一の更新差分 データを選択する選択部と、 該選択部によつて選択された該更新差分データを該 情報処理装置に提供する提供部とをそなえることを特徴としている。
また、 本発明のデータ供給システムは、 データを格納可能な情報処理装置と通 信可能に接続され、 複数のバージョンの該データを管理して、 該情報処理装置に 最新のバージョンの該データを提供するデータ供給システムであって、 前記最新 のバージョンょりも古いバージョンの該データを格納するデータ格納部と、 前記 データ格納部に格納されたデータを各バージョンのデータに更新可能な複数の更 新差分データを格納する第 1の更新差分データ格納部と、 前記最新のバージョン よりも前の各バージョンから前記最新バージョンのデータへ更新可能な複数の更 新差分データを格納する第 2の更新差分データ格納部と、 該情報処理装置に格納 された該データのバージョンに応じて、 該第 2の更新差分データ格納部に格納さ
れた前記複数の更新差分データの中から、 一の更新差分データを選択する選択部 と、 該選択部によって選択された該更新差分データを該情報処理装置に提供する 提供部とをそなえることを特徴としている。
さらに、 本発明のデータ管理プログラムは、 データを格納可能な情報処理装置 に最新のバージョンの該データを提供するべく該データを管理するデータ管理機 能をコンピュータに実行させるためのデータ管理プログラムであって、 前記最新 のバージョン (V e r . N) のデータを入力する最新バージョンデータ入力ステ ップと、 該最新バージョンよりも前のバージョンであって、 前記最新バージョン データ入力ステップにおいて入力されるデータよりも前のバ一ジョンのうちで最 も新しいバージョン (Ve r. N- 1 ) のデータを格納するデータ格納ステップ と、 前記データ格納ステップにおいて格納されたデータよりも前の各バージョン から前記データ格納部に格納されたデータと同一のバージョン (Ve r. N— 1 ) へ更新可能な更新差分データを格納する更新差分データ格納ステップと、 該デ ータ格納ステップにおいて格納されたデータ (Ve r. N— 1) と、 該最新バー ジョンデータ入力ステップにおいて入力された前記最新のパージヨン (Ve r .
N) のデータとに基づいて、 該データ格納ステップにおいて格納されたデータか ら、 前記最新のバージョン (Ve r. N) のデータへ更新可能な更新差分データ を作成する第 1の更新差分作成ステップと、 該更新差分データ格納ステップにお いて格納された該更新差分データと該第 1の更新差分作成ステップにおいて作成 された該更新差分データとに基づいて、 前記データ格納ステップにおいて格納さ れたデータよりも前の各バージョンから前記最新のバージョン (V e r. N) の データへ更新可能な更新差分データを生成する第 2の更新差分生成ステップとを、 該コンピュータに実行させることを特徴としている。
また、 本発明のデータ管理プログラムは、 データを格納可能な情報処理装置に 最新のバージョンの該データを提供するべく該データを管理するデータ管理機能 をコンピュータに実行させるためのデータ管理プログラムであって、 前記最新の バージョン (Ve r . N) のデータを入力可能な最新バージョンデータ入力ステ ップと、 前記最新のバージョン (Ve r . N) よりも古いバージョンの該データ を格納するデータ格納ステップと、 前記データ格納ステップにおいて格納された
該データを、 前記複数の各パージョンのデータへ更新可能な複数の更新差分デー タを格納する第 1の更新差分データ格納ステップと、 前記データ格納ステップに おいて格納されたデータと、 該第 1の更新差分データ格納ステップにおいて格納 された各更新差分データとに基づいて、 各パージヨンのデータを生成するデータ 生成ステップと、 該データ生成ステップにおいて生成された前記各バージョンの データと、 該最新バージョンデータ入力ステップにおいて入力された前記最新の バージョン (V e r . N) のデータとに基づいて、 前記各バージョンのデータか ら、 前記最新のバージョン (V e r . N) のデータへ更新可能な更新差分データ を作成する更新差分作成ステップと、 該更新差分作成ステツプにおいて作成され た該更新差分デ一タを格納する第 2の更新差分データ格納ステップとを、 該コン ピュータに実行させることを特徴としている。
なお、 本発明のコンピュータ読取可能な記録媒体は、 上述したデータ管理プロ グラムを記録したものである。
このように、 本発明によれば、 以下の効果ないし利点がある。
( 1 ) —度の更新処理で各バージョンから最新のバージョンにデータを更新す ることができ、 データの更新を短時間で行なうことができる。
( 2 ) データや更新差分データの格納に要する容量を少なく構成することがで さる。 .
( 3 ) 最新のデータを容易に登録することができ、 システム管理者の工数を低 減することができる。
( 4 ) 最新のバージョンのデータが新たに作成された場合においても、 常に最 新のデータに更新可能な更新差分データを登録することができ、 システムの信頼 性を向上させることができる。
( 5 )最新のパージョンへの更新差分データを短時間で作成することができる。 ( 6 ) 所定のバージョンに対する更新差分データを容易且つ高速に取得するこ とができ利便性が高い。
( 7 ) 更新差分データの容量を小さくすることができる。 図面の簡単な説明
図 1は本発明の第 1実施形態としてのデータ管理システム (データ供給システ ム) の構成を模式的に示すものである。
図 2は本発明の第 1実施形態としてのデータ管理システムにおける更新差分デ 一タ格納情報テーブルの例を示す図である。
図 3は本発明の第 1実施形態としてのデータ管理システムにおける第 1更新差 分作成部による更新差分データの作成手法を説明するためのフローチャートであ る。
図 4 Aおよび図 4 Bは本発明の第 1実施形態としてのデータ管理システムにお ける第 2更新差分作成部による更新差分データの作成手法を説明するためのフロ 一チャートである。
図 5は本発明の第 1実施形態としてのデータ管理システムにおいて、 最新のバ ージョンのデータが作成された場合にその最新バージョンのデータについての更 新差分データを登録する手法を説明するための図である。
図 6は本発明の第 1実施形態としてのデータ管理システムにおける情報処理装 置のデータの更新手法を説明するためのフローチャートである。
図 7 Aおよび図 7 Bは本発明の第 1実施形態としてのデータ管理システムの変 形例における第 2更新差分作成部による、 更新差分データの作成手法を説明する ためのフローチヤ一トである。
図 8は本発明の第 1実施形態の第 1変形例において用いられるダミーデータの 例を示す図である。
図 9は本発明の第 1実施形態としてのデータ管理システムの第 2変形例の構成 を模式的に示す図である。
図 1 O Aおよび図 1 0 Bは本発明の第 1実施形態としてのデータ管理システム の第 2変形例における第 2更新差分作成部による更新差分データの作成手法を説 明するためのフローチャートである。
図 1 1は本発明の第 2実施形態としてのデータ管理システムの構成を模式的に 示す図である。
図 1 2は本発明の第 2実施形態としてのデータ管理システムにおいて、 最新の パージョンのデータが作成された場合にその最新バージョンのデータについての
更新差分データを登録する手法を説明するための図である。
図 1 3は本発明の第 2実施形態としてのデータ管理システムの変形例の構成を 模式的に示す図である。
図 1 4は本発明の第 3実施形態としてのデータ管理システムの構成を模式的に 示す図である。
図 1 5および図 1 6は従来のプログラムの更新管理手法を説明するための図で ある。 発明を実施するための最良の形態
以下、 図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(A) 第 1実施形態の説明
図 1は本発明の第 1実施形態としてのデータ管理システム (データ供給システ ム) の構成を模式的に示すものである。
本第 1実施形態のデータ管理システム 1 aは、 データやプログラム (以下、 単 にデータという) を格納可能な情報処理装置 (更新対象機器) 3と通信可能に接 続され、 複数のバージョンのデータを管理して、 情報処理装置 3に最新のバ一ジ ョンのデータを提供するべくこれらのデータを管理するものである。
なお、 本データ管理システム 1 aにおいて管理するデータとしては、 情報処理 装置 3において実行される種々のプログラム (ソフトウェア) やプログラムによ つて用いられる種々のデータ等であり、 以下、 これらのプログラムやデータ等を 含む概念を総称して単にデータと称する。
また、 以下、 本実施形態においては、 データ管理システム 1 aに登録されてい るデータの複数のバージョン (既存のバージョン) のうち最も新しいバージョン が V e r . N— 1であり、 新たに作成され、 これから本データ管理システム 1 a に登録される最新のバージョンを V e r . Nとして表わす。
本発明の第 1実施形態としてのデータ管理システム 1 aは、図 1に示すように、 情報処理装置 3に通信可能に接続されたデータ管理サーバ (データ管理装置) 2 aをそなえて構成されている。 このデータ管理サーバ 2 aは、 例えば、 サーバ機 能をそなえたコンピュータによって実現され、 図 1に示すように、 最新バージョ
ンデータ入力部 10, 第 1更新差分作成部 (第 1の更新差分作成部) 1 1 a, 第 2更新差分作成部 (第 2の更新差分作成部) 1 2, 選択部 1 3, バージョン取得 部 14, 更新差分データ送出部 (提供部) 1 5, 新旧データ置換部 1 6, 不要更 新差分除去部 (更新差分データ削除部) 1 7, 更新差分データ格納部 1 8, 新旧 更新差分データ置換部 1 9, データ格納部 (最新バージョンデータ格納部) 20 aおよび更新差分データ格納情報テーブル 21 aをそなえて構成されている。 管理サーバ 2 aと情報処理装置 3とは、 例えば、 LAN (Local Area Network ) や USB (Universal Serial Bus) , 無線 LAN, ブルートウ一ス (Bluetooth ) 等の有線, 無線を問わず種々の通信手法で接続されている。
最新バージョンデータ入力部 1 0は、 最新のバ一ジョン (Ve r . N) のデー タを取得 (入力) するためのものであり、 例えば、 コンピュータシステムにおけ るキーボード, マウスゃフレキシブルディスクドライブ等の入力機能をそなえる 種々のデバイスの他、 アプリケーションにおける A P I (Application Program Interface) 等によって実現される。
データ格納部 (最新バージョンデータ格納部) 20 aは、 最新バージョンデー タ入力部 10によって入力される最新バージョン (Ve r . N) よりも前のバー ジョンであって、 かかる最新バージョン (Ve r . N) のデータが作成されるま では最新のバージョン (Ve r . N- 1 ) であったデータを格納するものである (Nは整数)。すなわち、データ管理サーバ 2 a内における最新のバージョンのデ ータ全体を格納するものである。 このデータ格納部 20 aは、 例えば、 コンビュ 一タシステムにおけるハードディスクやメモリ等の記憶装置によつて実現される。 更新差分データ格納部 1 8は、 データ格納部 20 aに格納されたデータよりも 前の各バージョン (例えば、 Ve r . l〜V e r . N- 2) から、 データ格納部 20 aに格納されたデータと同一のバージョン (Ve r . N— 1) へ更新可能な 更新差分データを格納するものである。
なお、 以下、 データの任意のバージョンを変数 X (ただし、 Xは — 2) を用いて、 Ve r . Xの如く示す場合もある。
この更新差分データ格納部 1 8もデータ格納部 20 aと同様に、 例えば、 コン ピュータシステムにおけるハードディスクやメモリ等の記憶装置によって実現さ
れる。
また、 以下、 本実施形態においては、 更新差分データは、 「新規」, 「複写」 およ び「移動 (参照ポインタの移動)」 の 3種類の差分コードから構成されており、 こ れらの差分コードは、 それぞれ 「複写長」, 「新規データ長」 および 「移動量」 と いう属性をそなえている。
更新差分データ格納情報テーブル 2 1 aは、 更新差分データ格納部 1 8に格納 されている各更新差分データの格納位置を管理するテ一ブルである。
図 2は本発明の第 1実施形態としてのデータ管理システム 1 aにおける更新差 分データ格納情報テーブル 2 1 aの例を示す図である。 この図 2に示すように、 更新差分データ格納情報テーブル 2 1 aは、 更新前のバージョンとそのバージョ ンに対応する、 すなわち、 そのバージョンのデータを更新するための更新差分デ ータの格納位置 (格納アドレス) とを関連付けて登録することによって構成され ており、 後述する選択部 1 3が、 この更新差分データ格納情報テーブル 2 1 aを 参照することにより、 特定バージョンに対応する更新差分データの格納場所を高 速に参照 ·取得することができるようになつている。
また、 この更新差分データ格納情報テーブル 2 1 aは、 新旧更新差分データ置 換部 1 9 (後述) 力 更新差分データ格納部 1 8に格納されている更新差分デー タの置換を行なう際に、 併せて更新するようになっている。
さらに、 不要更新差分除去部 1 7 (後述) 力 特定の更新差分データを更新差 分データ格納部 1 8から削除した場合には、 不要更新差分除去部 1 7は、 更新差 分データ格納情報テーブル 2 1 aにおけるその更新差分データの格納位置も削除 するようになっている
新旧更新差分データ置換部 1 9は、 更新差分データ格納部 1 8に格納された更 新差分データを、 第 1更新差分作成部 1 1 aによって作成された更新差分データ および第 2更新差分作成部 1 2によって作成された更新差分データと置換するも のである。 この新旧更新差分データ置換部 1 9は、 第 1更新差分作成部 1 1 aが 更新差分データを作成する度に、 その更新差分データを新たに追加し、 又、 第 2 更新差分作成部 1 2が更新差分データ作成する度に、 更新差分データ格納部 1 8 に格納されているそのバージョン (更新前のバージョン) が同一の更新差分デー
タを、 第 2更新差分作成部 1 2によって作成された新しい更新差分データと置換 するようになっている。
また、 新旧更新差分データ置換部 1 9は、 第 1更新差分作成部 1 1 aによって 作成された更新差分データを更新差分データ格納部 1 8に新たに追加する場合に は、 その更新差分データの格納位置 (格納ア ドレス) を更新差分データ格納情報 テーブル 2 1 aに記録するようになっている。 又、 新旧更新差分データ置換部 1 9は、 第 2更新差分作成部 1 2によって作成された更新差分データを更新差分デ ータ格納部 1 8格納されている更新差分データと置換して登録する度に、 更新差 分データ格納部 1 8におけるその格納位置 (格納ア ドレス) を、 更新差分データ 格納情報テーブル 2 1 aにおけるそのパージヨン (更新前のパージヨン) に対応 する項に登録 (上書き, 置換) するようになつている。
本データ管理システム 1 aにおいては、 この更新差分データ格納部 1 8に格納 された複数の更新差分データの中から、 情報処理装置 3における更新対象のデー タのバージョンに対応する更新差分データを選択 ·取得して、 情報処理装置 3に おいて、 その更新対象のデータにこの更新差分データを適用することにより、 そ のデータを最新のバージョンに更新することができるのである。
なお、 この更新差分データ格納部 1 8も、 例えば、 コンピュータシステムにお けるハードディスクやメモリ等の記憶装置によって実現される。
新旧データ置換部 1 6は、 データ格納部に格納されたデータ (V e r . N— 1 )を、最新バージョンデータ入力部 1 0から入力された最新バージョン(V e r . N) のデータと置換するものである。
第 1更新差分作成部 1 1 aは、 データ格納部 2 0 aに格納されたデータ (V e r . N - 1 ) と、 最新バージョンデータ入力部 1 0により入力された最新のバー ジョン (V e r . N) のデータとに基づいて、 データ格納部 2 0 aに格納された データから、 前記最新のバージョン (V e r . N) のデータへ更新可能な更新差 分データを作成するものであり、 例えば、 新旧ソフトウェアの比較ツール (プロ グラム) 等によって実現することができる。
ここで、 本発明の第 1実施形態としてのデータ管理システム 1 aにおける第 1 更新差分作成部 1 1 aによる更新差分データの作成手法を、 図 3に示すフローチ
ヤート (ステップ A 10~A 1 30) に従って説明する。
データ格納部 20に格納されたデータ (Ve r . N— 1) から最新バージョン データ入力部 10により入力された最新のバージョン (Ve r. N) へバージョ ンアップ (更新) するための更新差分データ (Ve r. N— 1から V e r . N) を作成するためには (ステップ A 1 0)、 これらの V e r . N— 1のデータと V e r . Nのデータとを、 その先頭から 1命令長単位で順番に比較する (ステップ A 20)。
最初に、 比較位置における両者のデータが等しいか否かを調べ (ステップ A 3 0)、 データが等しい場合には (ステップ A 30の YE Sルート参照)、 データが 一致し続ける位置の長さ (複写長) を取得して、 更新差分データ (V e r . N— 1から V e r . N) に、 「複写」 として複写を示す差分コードとその 「複写長」 と を記述する (ステップ A80)。
また、 データが等しくない場合には (ステップ A 30の N〇ルート参照)、次に 、 V e r . N— 1のデータと Ve r . Nとの両データにおいてデータが連続して 一致する部分を検索して (ステップ A 40)、 その検索の結果、 V e r . N— 1の データに連続して一致する部分を発見できたか否かを確認する (ステップ A 50 )。 N— 1のデータに連続して一致する部分を発見できた場合には(ステップ A 5 0の YE Sルート参照)、 更新差分データ (Ve r . N— 1から Ve r . N) に、 「複写」 として、 その発見位置と比較位置との差を 「移動量」 として、 移動を示 す差分コードとともに記述する (ステップ A60)。
N— 1のデータに連続して一致する部分を発見できなかった場合には (ステツ プ A 50の NOルート参照)、 更新差分データ (V e r. N— 1から V e r . N) に、 比較位置の値は 「新規」 データとして、 新規を示す差分コードを 「新規デー タ長」 とともに記述する (ステップ A 70)。
そして、第 1更新差分作成部 1 1 aは、 V e r. N— 1のデータおよび Ve r .
Nの各データの最後まで比較を行なったか否かを確認して(ステップ A 90)、最 後まで比較を行なっていない場合には(ステップ A 90の N〇ルート参照)、比較 位置を 1命令長移動させた後 (ステップ A 100)、 ステップ A 30に戻る。 又、 最後まで比較を行なった場合には(ステップ A 90の YESルート参照)、更新差
分データ (V e r . N— 1から V e r . N) の生成が完了する (ステップ A 1 1 0)。
また、 新旧データ置換部 1 6は、 データ格納部 20 aから V e r . N— 1のデ ータ削除するとともに (ステップ A 1 20)、データ格納部 20 aに V e r . Nの データを格納 (保存) することにより (ステップ A 1 30)、 データ格納部 20 a に格納されたデータを、 最新バージョンデータ入力部 10から入力された最新の バージョン (Ve r. N) のデータと置換するのである。
第 2更新差分作成部 1 2は、 更新差分データ格納部 1 8に格納された V e r . Xから Ve r . N— 1へのデータの更新を行なう更新差分データ (Ve r . Xか ら V e r . N— 1) と第 1更新差分作成部 1 1 aによって作成された更新差分デ ータ (Ve r . N— 1から Ve r. N) とに基づいて、 データ格納部 20 aに格 納されたデータ (Ve r. N- 1 ) よりも前の各バージョン ( V e r . X) から 最新のバージョン(V e r . N)のデータへ更新可能な更新差分データ (Ve r . Xから Ve r . N) を生成するものである。
本発明の第 1実施形態としてのデータ管理システム 1 aにおける第 2更新差分 作成部 1 2による更新差分データの作成手法を、 図 4 Aおよび図 4 Bに示すフロ 一チャート (ステップ B 10〜: B 1 90) に従って説明する。 なお、 図 4 Aに示 すフローチャート (ステップ B 10〜B 1 20) と図 4 Bに示すフローチャート (ステップ B 1 30〜B 1 90) とに、 ステップ B 10〜B 1 90からなる一の フローチャートを便宜上分けて示している。
先ず、 第 2更新差分作成部 1 2は、 変数 Xに N— 2を設定して (ステップ B 1 0)、 更新差分データ (Ve r . Xから Ve r. N) の作成を開始する (ステップ B 20)。
第 2更新差分作成部 12は、 更新差分データ格納部 18に格納された各更新差 分データ (Ve r . Xから Ve r. N— 1) と第 1更新差分作成部 1 1 aによつ て作成された更新差分データ (Ve r . N— 1から Ve r. N) とをそれぞれ取 得して、 これらの更新差分データの先頭から順番に比較する (ステップ B 30)。 最初に、 比較位置における双方の差分コードが 「複写」 であるか否かを調べ ( ステップ B 40)、双方ともが複写である場合には(ステップ B 40の YE Sルー
ト参照)、 双方の複写長の差し引き分を計算した後、 「複写」 として複写を示す差 分コードと算出した複写長とを更新差分データ (Ve r. Xから V e r. N) に 記述する (ステップ B 1 1 0)。
そして、 第 2更新差分作成部 1 2は、 更新差分データどうしの比較を最後まで 行なったか否かを確認して(ステップ B 1 30)、最後まで比較を行なっていない 場合には(ステップ B 1 30の NOルート参照)、比較位置を移動させた後 (ステ ップ B 1 20)、 ステップ B 40に戻る。
また、 双方ともが 「複写」 ではない場合、 すなわち、 比較位置において、 各更 新差分データ (V e r . Xから V e r . N— 1) と更新差分データ (Ve r . N — 1から Ve r. N) との一方もしくは双方ともが 「複写」 以外の場合には (ス テツプ B40の NOルート参照)、次に、 一方が 「新規」 であるか否かを確認する (ステップ B 50)。
比較位置において、 各更新差分データ (Ve r . Xから Ve r. N— 1) と更 新差分データ (Ve r . N— 1から V e r . N) とのうち、 双方もしくは一方が 「新規」 である場合には (ステップ B 50の YE Sルート参照)、更新差分データ
(Ve r. N— 1から V e r. N) における比較位置の値を 「新規」 データとし て更新差分データ (Ve r . Xから V e r. N) に記述して (ステップ B 1 00 )、 ステップ B 1 30に移行する。
また、 各更新差分データ (Ve r. Xから Ve r. N— 1) と更新差分データ (V e r . N— 1から Ve r . N) とのうち、 双方もしくは一方が 「新規」 では ない場合には (ステップ B 50の NOルート参照)、 第 2更新差分作成部 1 2は、 次に、 更新差分データ (Ve r . Xから Ve r . N— 1) における比較位置のデ ータが 「移動 (参照ポインタの移動)」 であるか否かを確認する (ステップ B 60 更新差分データ (Ve r . Xから V e r. N— 1) における比較位置のデータ 力 s 「移動」 である場合には (ステップ B 60の YE Sルート参照)、 ステップ B 6 0における移動量を求めるとともに、 複写を示す差分コードと算出した移動量と を更新差分データ (Ve r . Xから V e r. N) に記述して (ステップ B 90)、 ステップ B 1 30に移行する。 又、 この際、 「移動」 が連続する場合には、 差し引
きの移動量を計算する。
また、 更新差分データ (Ve r. Xから Ve r . N— 1) における比較位置の データが 「移動 J ではない場合には(ステップ B 60の NOルート参照)、 第 2更 新差分作成部 1 2は、 次に、 更新差分データ (Ve r . N— 1から V e r . N) における比較位置のデータが 「移動」 であるか否かを確認する (ステップ B 70
)o
更新差分データ (V e r. N— 1から Ve r . N) における比較位置のデータ が 「移動」 である場合には (ステップ B 70の YE Sルート参照)、 更新差分デー タ (V e r. Xから Ve r. N—1) において、 ステップ B 70での移動先とし て指定された Ve r . N— 1中のデータを展開するための差分データの位置へ比 較位置を 1命令長移動させて (ステップ B 80)、 ステップ B 1 30に移行する。 また、 更新差分データどう しの比較を最後まで行なつた場合には (ステップ B 1 30の YE Sルート参照)、 更新差分データ (Ve r . Xから V e r . N) の生 成が完了する (ステップ B 140)。
また、 新旧更新差分データ置換部 1 9は、 更新差分データ格納部 1 8から更新 差分データ (V e r . Xから Ve r. N— 1) を削除するとともに (ステップ B 1 50)、 更新差分データ格納部 1 8に更新差分データ (Ve r . Xから Ve r. N) を格納 (保存) し (ステップ B 1 60)、 更に、 更新差分データ格納情報テー ブル 21 aにおける Ve r . Xに相当する項に、 更新差分データ (Ve r . Xか ら V e r. N) の格納位置を記述する (ステップ B 1 70)。
第 2更新差分作成部 1 2は、 Xの値をデクリメント (X = X_ 1) した後 (ス テツプ B 1 80)、 X= 0であるか否かを確認して (ステップ B 1 90)、 X= 0 の場合には (ステップ B 1 90の YE Sルート参照)、 処理を終了する。 又、 X = 0ではない場合には(ステップ B 1 90の NOルート参照)、ステップ B 20に戻 る。
バージョン取得部 14は、 データの更新対象機器 (情報処理装置) 3における 更新対象のデータの現在のバージョンを取得するものである。 このバージョン取 得部 14は、 例えば、 通信手段を介して情報処理装置 3にデータのパージヨンを 確認するコマンドを送出して、 その情報処理装置 3からの回答に基づいてそのバ
一ジョンを判断'取得してもよく、 又、 例えば図示しないバ一ジョン管理テープ ルをそなえ、 このバージョン管理テーブルに情報処理装置 3とそのデータのバー ジョンとを関連付けて登録 ·管理することにより、 情報処理装置のデータのバー ジョンを取得してもよい。
選択部 1 3は、 更新差分データ格納部 1 8に格納された複数の更新差分データ の中から、 情報処理装置 3に格納されたデータのバージョンに応じて一の更新差 分データを選択するものである。 この選択部 1 3は、 バージョン取得部 1 4によ つて取得された情報処理装置 3のデータのバージョンに基づいて、 更新差分デー タ格納情報テーブル 2 1 aを参照して、 そのバージョンを最新のバージョンに更 .新するための更新差分データの格納位置を取得し、 この格納位置から更新差分デ ータを取得するようになっている。
更新差分データ送出部 (提供部) 1 5は、 選択部 1 3によって選択された更新 差分データを更新対象機器(情報処理装置) 3に提供するものであって、例えば、 L A Nや無線 L A N , U S B , ブルートゥース (Bluetooth) 等の種々の通信手 段 (プロトコル) を介して情報処理装置 3にデータを送信 (送出) するデータ転 送機能によって実現することができる。
不要更新差分除去部 (更新差分データ削除部) 1 7は、 更新差分データ格納部 1 8に格納された複数の更新差分データの中から、 特定のバージョンに対応する 更新差分データを選択的に削除するものである。 例えば、 情報処理装置 3におい て格納 (内蔵) されている可能性がないバージョンのデータがある場合には、 不 要更新差分除去部 1 7は、 更新差分データ格納部 1 8に格納された更新差分デー タのうち、 そのパージヨンに対応する更新差分データを、 例えばシステム管理者 による指示等に従って、 選択的に削除するようになっている。
また、 不要更新差分除去部 1 7は、 特定の更新差分データを更新差分データ格 納部 1 8から削除した場合には、 更新差分データ格納情報テーブル 2 1 aにおけ るその更新差分データの格納位置も削除するようになっている。
上述の如く構成された本発明の第 1実施形態としてのデータ管理システム 1 a において、 最新のバージョン (V e r . N) のデータが作成された場合にその最 新バージョンのデータについての更新差分データを登録する手法を、 図 5を用い
て説明する。
最新バージョン (V e r . N) のデータが作成された場合には、 最新バージョ ンデータ入力部 1 0によってそのデータが入力され、 第 1更新差分作成部 1 1 a i データ格納部 2 0 aに格納されている、 それまでデータ管理サーバ 2 a内に おいて最新であったバージョン (V e r . N— 1 ) から新たに作成されたパージ ヨン (V e r . N) に更新するための更新差分データ (V e r . N— 1から V e r . N) を作成する (図 5のステップ C 1 0参照)。 '
なお、 データ格納部 2 0 aに格納されているデータ (V e r . N— 1) は、 新 旧データ管理サーバ 2 a置換部 1 6によって、 最新バージョンデータ入力部 1 0 から入力された最新のデータ (V e r . N) と置換され、 又、 第 1更新差分作成 部 1 1 aによって作成された更新差分データ (V e r . N— 1から V e r . N) は、 新旧更新差分データ置換部 1 9によって更新差分データ格納部 1 8に格納さ れる。 又、 これらの処理に伴って、 更新差分データ格納情報テーブル 2 1 aの更 新処理も併せて行なわれる。
次に、 第 2更新差分作成部 1 2が、 第 1更新差分作成部 1 1 aによって作成さ れた更新差分データ (V e r . N_ lから V e r . N) と、 更新差分データ格納 部 1 8に格納されている各更新差分データとに基づいて、 各バージョンから最新 のバージョンのデータに更新するための更新差分データ(V e で . から¥ 6 r . N) を作成する (図 5のステップ C 2 0参照)。
新旧更新差分データ置換部 1 9によって、 更新差分データ格納部 1 8に登録さ れている V e r . N— 1までの各更新差分データ (V e r . Xから V e r . N— 1)は、第 2更新差分作成部 1 2によって作成された各更新差分データ(V e r . Xから V e r . N) と置換される。 又、 この際、 更新差分データ格納情報テープ ル 2 1 aの更新処理も併せて行なわれるのである。
次に、 本発明の第 1実施形態としてのデータ管理システム 1 aにおける情報処 理装置 3のデータの更新手法を、 図 6に示すフローチャート (ステップ D 1 0〜 D 5 0) に従って説明する。
データ管理サーバ 2 a (バージョン取得部 1 4) は、 更新対象機器の情報処理 装置 3が通信可能に接続されているか否かを確認して (ステップ D 1 0)、情報処
理装置 3が接続されていない場合には (ステップ D 1 0の N Oルート参照)、情報 処理装置の接続待ちを行なう。
情報処理装置 3が接続された場合には (ステップ D 1 0の Y E Sルート参照)、 バージョン取得部 1 4がその情報処理装置 3のデータのバージョンを取得する ( ステップ D 2 0 )。選択部 1 3は、バージョン取得部 1 4によって取得された情報 処理装置 3のデータのバージョンに対応する更新差分データの格納位置を、 更新 差分データ格納情報テーブル 2 1 aを参照して取得する (ステップ D 3 0 )。 そして、 選択部 1 3は、 その取得した格納位置に基づいて、 更新差分データ格 納部 1 8におけるその更新差分データの格納位置から、 目的の更新差分データを 取得する (ステップ D 4 0 )。
更新差分データ送出部 1 5は、 選択部 1 3によって取得された更新差分データ を、 情報処理装置 3に送出する (ステップ D 5 0 )。 情報処理装置 3においては、 その更新差分データをデータに適用することにより、 旧バージョンのデータを最 新のバージョンのデータに更新する。
このように、本発明の第 1実施形態としてのデータ管理システム 1 aによれば、 更新差分データ格納部 1 8に、 最新のバージョンよりも前の各バージョンから最 新バージョンのデータへ更新可能な複数の更新差分データを格納し、 選択部 1 3 力 情報処理装置 3に格納されたデータのバージョンに応じて、 更新差分データ 格納部 1 8に格納された前記複数の更新差分データの中から、 一の更新差分デー タを選択し、 更新差分データ送出部 1 5が、 この選択された更新差分データを情 報処理装置 3に提供するので、 情報処理装置 3においてどのパージョンのデータ を用いている場合においても、 データ管理サーバ 2 aから取得した更新差分デー タにより、 1度の更新差分データの受信およびその更新差分データを用いた更新 処理で、 現在のバージョンから最新のバージョンに更新 (バージョンアップ) を 行なうことができ、 データの更新を短時間で行なうことができるので利便†生が高 レ、。
データ管理サーバ 2 aにおいて、 データ格納部 2 0 aにデータ管理サーバ 2 a 内における最新のバージョンのデータ (全体) を 1つだけ格納するとともに、 更 新差分データ格納部 1 8に、 データ格納部 2 0 aに格納されたデータよりも前の
各バージョンからデータ格納部 2 0 aに格納されたデータと同一のバージョンへ 更新可能な更新差分データを格納しているので、 これらのデータや更新差分デー タを格納するために要する記憶領域の容量を少なく構成することができ、 システ ムの製造コストを低減することができる。
また、 最新のバージョンのデータを新たに作成した場合においても、 この最新 のバージョンのデータを最新バージョンデータ入力部 1 0から入力するだけで、 新旧データ置換部 1 6や第 1更新差分データ作成部 1 1 a , 第 2更新差分作成部 1 2 , 新旧更新差分データ置換部 1 9が、 データ格納部 2 0 aへのデータの登録 や必要な更新差分データの作成,置換等を自動的に行なうようになっているので、 システム管理者の工数を低減することができ利便性が高い。
さらに、 最新のバージョンのデータが新たに登録された際に、 更新差分データ 格納部 1 8に格納されている旧バージョンへの更新差分データを、 新旧更新差分 データ置換部 1 9が、 第 1更新差分作成部 1 1 aや第 2更新差分作成部 1 2によ つて作成された更新差分データと置換するので、 更新差分データ格納部 1 8には 確実に最新のバージョンのデータに更新可能な更新差分データが登録され、 シス テムの信頼性を向上させることができる。
同様に、 最新のバージョンのデータが新たに登録された際に、 データ格納部 2 0 aに格納されている旧バージョンのデータを、 新旧データ置換部 1 6が、 最新 バージョンデータ入力部 1 0から入力された最新バージョンのデータと置換する ので、 データ格納部 2 0 aには確実に最新のバージョンのデータが登録され、 シ ステムの信頼性を向上させることができる。
また、 例えば、 情報処理装置 3において格納 (内蔵) されている可能性がない バージョンのデータがある場合等に、 不要更新差分除去部 (更新差分データ削除 部) 1 7が、 更新差分データ格納部 1 8に格納された複数の更新差分データの中 から、 そのバージョンに対応する更新差分データを選択的に削除するので、 更新 差分データ格納部 1 8の容量を節約することができ経済的である。
さらに、 第 2更新差分作成部 1 2が、 第 1更新差分作成部 1 1 aによって作成 された更新差分データと、 更新差分データ格納部 1 8に格納された更新差分デー タとに基づいて、 データ格納部 2 0 aに格納されたデータよりも前の各バージョ
ンから最新のバージョンのデータへ更新可能な更新差分データを生成するので、 最新のバージョンへの更新差分データを短時間で作成することができ利便性が高 レ、。 又、 データ格納領域 1 8を短時間で最新の状態にすることもできる。
また、 更新差分データ格納情報テーブル 2 1 aが、 更新差分データ格納部 1 8 に格納されている各更新差分データの格納位置を管理し、 選択部 1 3が、 この更 新差分データ格納情報テーブル 2 1 aを参照して、 特定のバージョンに対応する 更新差分データの格納位置を取得するので、 必要な更新差分データを容易且つ高 速に取得することができ利便性が高い。
(B) 第 1実施形態の第 1変形例の説明
上述した第 1実施形態としてのデータ管理システム 1 aにおいては、 第 2更新 差分作成部 1 2が、 図 4のフローチャートに示した手法によって、 更新差分デー タ格納部 1 8に格納された V e r . Xから Ve r . N— 1へのデータの更新を行 なう更新差分データ (Ve r . Xから Ve r . N_ l) と第 1更新差分作成部 1 1 aによって作成された更新差分データ (V e r . N— 1から Ve r. N) とに 基づいて、 データ格納部 20 aに格納されたデータ (Ve r. N— 1) よりも前 の各バージョン (Ve r . X) から最新のバージョン (Ve r. N) のデータへ 更新可能な更新差分データ (Ve r. Xから Ve r . N) を生成しているが、 か かる更新差分データ (Ve r. Xから Ve r . N) の作成手法は、 上述した図 4 のフローチャートに記載された手法に限定されるものではなく、 本発明の趣旨を 逸脱しない範囲で種々変更して実施することができる。
本発明の第 1実施形態のデータ管理システム 1 aの第 1変形例としてのデータ 管理システム l a' (図 1参照) は、 第 1実施形態のデータ管理システム 1 aの データ管理サーバ 2 aに代えてデータ管理サーバ 2 a' をそなえて構成されてい る。 そして、 このデータ管理サーバ 2 は、 第 1実施形態の第 2更新差分作成 部 1 2に代えて、 第 2更新差分作成部 1 2' をそなえて構成されている他は、 第 1実施形態のデータ管理サーバ 2 aと同様もしくは略同様の構成をそなえている。 又、 このデータ管理サーバ 2 a' も、 例えば、 サーバ機能をそなえたコンビユー タシステムによって実現される。
本第 1変形例における第 2更新差分作成部 1 2' も、 第 1実施形態の第 2更新
差分作成部 1 2と同様に、 更新差分データ格納部 1 8に格納された V e r . Xか ら V e r . N_ 1へのデータの更新を行なう更新差分データ (V e r . Xから V e r . N— 1 ) と第 1更新差分作成部 1 1 aによって作成された更新差分データ (V e r . N— 1から V e r . N) とに基づいて、 データ格納部 20 aに格納さ れたデータ (V e r . N— 1) よりも前の各バージョン (V e r . X) から最新 のバージョン (V e r . N) のデータへ更新可能な更新差分データ (V e r . X から V e r . N) を生成するものであり、 各バージョン (V e r . X, N— 1, N) のデータのダミーデータを用いて更新差分データ (V e r . Xから V e r . N) を生成するようになっている。
本発明の第 1実施形態の第 1変形例としてのデータ管理システム 1 a' におけ る第 2更新差分作成部 1 2' による、 更新差分データ (V e r . Xから V e r . N) の作成手法を、 図 8を参照しながら、 図 7 Aおよび図 7 Bに示すフローチヤ ート (ステップ E 1 0〜E 200) に従って説明する。 なお、 図 7 Aに示すフロ 一チャート (ステップ E 1 0〜E 1 3 0) と図 7 Bに示すフローチャート (ステ ップ E 1 40〜E 2 00) とに、 ステップ E 1 0〜E 2 00からなる一のフロー チャートを便宜上分けて示している。 又、 図 8は本第 1変形例において用いられ るダミーデータ (ダミーデータ X) の例を示す図である。
なお、 本第 1変形例においても、 第 1実施形態と同様に、 データの任意のバー ジョンを変数 X (ただし、 Xは 1≤X≤N— 2) を用いて示すものとし、 又、 本 説明中における既述の符号と同一の符号は同一もしくは略同一の部分を示してい るので、 その説明は省略する。
先ず、 第 2更新差分作成部 1 2 ' は、 変数 Xに N— 2を設定して (ステップ E 1 0)、 更新差分データ (V e r . Xから V e r . N) の作成を開始する (ステツ プ E 2 0)。
第 2更新差分作成部 1 2' は、 データ値をすベてダミーとした上でそのデータ の位置を示すア ドレス値を代入した、 V e r . Xのデータのダミーデータである 「ダミーデータ X」 を作成する (ステップ E 30)。
このダミーデータ Xは、 図 8に示すように、 V e r . Xのデータを配列化して 示すものであり、 例えば、 アドレスとダミーフラグおよび値もしくは位置を示す
アドレスを相互に関違付けることによつて構成されている。 このダミーデータ X においては、 そのアドレスのダミーフラグを参照することにより、 代入されてい る値が 「位置を示すアドレス」 であるのか 「実際の値」 であるのかを判断するこ とができるようになつている。 なお、 このようなダミーデータの作成および使用 方法としてはプログラミングにおいて一般的に用いられている種々の手法を用い てもよく、 例えば、 ダミーデータを外部リス ト化してもよレヽ。
そして、 第 2更新差分作成部 1 2' は、 更新差分データ格納部 1 8に格納され た各更新差分データ (Ve r. Xから Ve r . N— 1) をステップ E 30におい て作成したダミーデータ Xに適用することにより、 Ve r. N— 1のダミーデー タ (ダミーデータ N— 1) を作成して、 図示しないメモリ空間上に展開する (ス テツプ E 40)。
また、 第 2更新差分作成部 1 2' は、 第 1更新差分作成部 1 1 aによって作成 された更新差分データ (V e r. N— 1から Ve r . N) をステップ E 40にお いて作成したダミーデータ N— 1に適用することにより、 Ve r. Nのダミーデ —タ (ダミーデータ N) を作成して、 図示しないメモリ空間上に展開する (ステ ップ E 50)。
そして、 第 2更新差分作成部 1 2' は、 ステップ E 50において展開したダミ 一データ Nを、 その先頭から順番に分析する (ステップ E 60)。 なお、 以下、 ダ ミーデータ Nにおける分析が行なわれている位置を分析位置という。
最初に、 その分析位置における差分コードがダミーであり、 且つ、 代入されて いるァドレスが、 前回の分析位置の代入ァドレスから連続しているか否かを判断 して(ステップ E 70)、差分コ一ドがダミーであり且つァドレスが連続している 場合には(ステップ E 70の YE Sルート参照)、ァドレスの連続が途切れるまで の長さである複写長を求めた後、 「複写」として複写を示す差分コードと求めた複 写長とを更新差分データ (Ve r . Xから V e r . N) に記述する (ステップ E 1 20)。
そして、 第 2更新差分作成部 1 2は、 ダミーデータ Nの分析を最後まで行なつ たか否かを確認して(ステップ E 140)、最後まで比較を行なっていない場合に は (ステップ E 140の NOルート参照)、比較位置を移動させた後 (ステップ E
1 30)、 ステップ B 70に戻る。
また、 代入されているアドレスが、 前回の分析位置の代入アドレスから連続し ていない場合には (ステップ E 70の NOルート参照)、次に、分析位置のデータ がダミーであり、 且つ代入されているアドレスが、 前回の分析位置の代入アドレ スとは異なる、 もしくは前回分析位置のデータがダミーではなかったか否かを確 認する (ステップ E 80)。 分析位置のデータダミーであり、且つ代入されている ァドレスが、前回の分析位置の代入ァドレスとは異なる (新出)、 もしくは前回分 析位置のデータがダミーである場合には (ステップ E 80の YE Sルート参照)、 分析対象ァドレスからステップ E 80において代入されていたァドレスまでの移 動量を求めるとともに、 「移動」として移動を示す差分コードと求めた移動量とを 更新差分データ (Ve r . Xから Ve r. N) に記述して (ステップ E 1 10)、 ステップ E 140に移行する。
次に、 分析位置のデータがダミーではないか否かを判断して (ステップ E 90 )、 ダミーではない場合には (ステップ E 90の NOルート参照)、 ステップ E 1 30に移行する。 又、 ダミーである場合には (ステップ E 90の YE Sルート参 照)、 「新規」 データとして分析位置のデータを更新差分データ (Ve r . から V e r . N) に記述して (ステップ E 100)、 ステップ E 140に移行する。 また、 ダミーデータ Nの分析を最後まで行なった場合には (ステップ E 140 の YE Sルート参照)、 更新差分データ (Ve r . Xから Ve r. N) の生成が完 了する (ステップ E 1 50)。
また、 新旧更新差分データ置換部 1 9が、 更新差分データ格納部 1 8から更新 差分データ (Ve r . Xから Ve r. N— 1) を削除するとともに (ステップ E 1 60)、更新差分データ格納部 1 8に上述の如く作成した更新差分データ (Ve r . Xから Ve r . N) を格納 (保存) し (ステップ E 1 70)、 更に、 更新差分 データ格納情報テーブル 2 1 aにおける V e r . Xに相当する項に、 更新差分デ ータ (Ve r. Xから Ve r . N) の格納位置を記述する (ステップ E 1 80)。 第 2更新差分作成部 1 2 ' は、 Xの値をデクリメント (X = X- 1) した後 ( ステップ E 1 90)、 X= 0であるか否かを確認して (ステップ E 200)、 X = 0の場合には (ステップ E 200の YE Sルート参照)、 処理を終了する。 又、 X
= 0ではない場合には(ステップ E 200の NOルート参照)、ステップ E 20に 戻る。
本発明の第 1実施形態の第 1変形例としてのデータ管理システム 1 a' (デー タ管理サーバ 2 a' ) においても、 更新差分データ (V e r. Xから Ve r . N ) を作成することができ、 第 1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(C) 第 1実施形態の第 2変形例の説明
図 9は本発明の第 1実施形態のデータ管理システム 1 aの第 2変形例としての データ管理システム i a〃 の構成を模式的に示す図である。
本第 2変形例のデータ管理システム 1 a〃 は、 図 9に示すように、 第 1実施形 態のデータ管理システム 1 aのデータ管理サーバ 2 aに代えてデータ管理サーバ 2 a " をそなえて構成されている。 そして、 このデータ管理サーバ 2 a" は、 第 1実施形態の第 2更新差分作成部 1 2に代えて、 第 2更新差分作成部 1 2〃 をそ なえて構成されている他は、 第 1実施形態のデータ管理サーバ 2 a (図 1参照) やその変形例のデータ管理サーバ 2 a (図 1参照) と同様もしくは略同様の構 成をそなえている。 又、 このデータ管理サーバ 2 a " も、 例えば、 サーバ機能を そなえたコンピュータシステムによって実現される。
本第 2変形例における第 2更新差分作成部(第 2の更新差分作成部) 1 2〃 は、 更新差分データ格納部 1 8に格納された更新差分データ(Ve r.Xから Ve r . N— 1) と、 第 1更新差分作成部 (第 1の更新差分作成部) 1 1 aによって作成 された更新差分データ (Ve r. N— 1から Ve r . N) と、 最新バージョンデ ータ入力部 1 0により入力された最新のバージョン (V e r. N) のデータとに 基づいて、更新差分データ (Ve r . Xから V e r . N) を作成するものである。 なお、 本第 2変形例においても、 第 1実施形態と同様に、 データの任意のバー ジョンを変数 X (ただし、 Xは 1≤X N— 2) を用いて示すものとし、 又、 本 説明中における既述の符号と同一の符号は同一もしくは略同一の部分を示してい るので、 その説明は省略する
この第 2更新差分作成部 1 2〃 は、 以下の (1) 〜 (3) の手順に従って更新 差分データ (Ve r . Xから Ve r . N) を作成するようになっている。 なお、 本変形例においては、 中身に何も記載されていない (プランクデータ) の第 1の
ダミー空データ (V e r . N— 1の空データ) および第 2のダミー空データ (V e r . Xの空データ) を用いる (予め用意)。
(1 ) 第 1のダミー空データ (V e r . N— 1の空データ) と最新バージョン データ入力部 1 0により入力された最新のバージョン (V e r . N) のデータと 前記第 1更新差分作成部 1 1 aによって作成された更新差分データ (V e r . N — 1から V e r . N) とに基づいて、 第 1更新差分作成部 1 1 aによって作成さ れた更新差分データ (V e r . N— 1から V e r . N) を解析して、 V e r . N 一 1の空データ中に V e r . Nのデータの一部を複写するとともに、 当該ダミー 空データ中における前記複写されたデータ以外の領域にダミーデータを設定して V e r . N_ lのダミーデータ (第 1のダミーデータ) を作成。
(2) 第 2のダミー空データ (V e r . Xの空データ) と上記ダミーデータ B ' と第 2更新差分データ格納部 1 8 2に格納された更新差分データ (V e r . X から V e r . N— 1 ) とに基づいて、 第 2更新差分データ格納部 1 8 2に格納さ れた更新差分データ (V e r . Xから V e r . N— 1) を解析して、 V e r . X の空データ中にダミーデータ Β' のデータの一部を複写するとともに、 当該ダミ 一空データ中における前記複写されたデータ以外の領域にダミーデータを設定し て V e r . Xのダミーデータ (第 2のダミーデータ) を作成。
(3) 上記ダミーデータ と最新バージョンデータ入力部 1 0により入力さ れた最新のバージョン (V e r . N) のデータとを比較することにより、 データ 格納部 20 aに格納されたデータよりも前の各バージョンから最新のバージョン (V e r . N) のデータへ更新可能な更新差分データ (V e r . Xから V e r . N) を生成。
本発明の第 1実施形態の第 2変形例としてのデータ管理システム 1 a〃 におけ る第 2更新差分作成部 1 2〃 による更新差分データ (V e r . Xから V e r . N ) の作成手法を、 図 1 0 Aおよび図 1 0 Bに示すフローチャート (ステップ G 1 0〜G 340) に従って説明する。 なお、 図 1 OAに示すフローチャート (ステ ップ01 0〜& 2 20) と図 1 0 Bに示すフローチャート (ステップ G 2 3 0〜 G 34 0) とに、 ステップ G 1 0〜G 340からなる一のフローチャートを便宜 上分けて示している。
先ず、 第 2更新差分作成部 1 2〃 は、 V e r. N— 1の空データと、 最新バー ジョンデータ入力部 20から入力された最新バージョン (Ve r . N) のデータ とをメモリ (例えばデータ展開用高速メモリ 23) 上に展開して、 参照ポインタ を各データの先頭位置に設定する (ステップ G 1 0)。
次に、 第 2更新差分作成部 1 2〃 は、 第 1更新差分作成部 1 1 aによって作成 された更新差分データ (Ve r . N— 1から Ve r . N) をその先頭の差分コー ドから順番に解析する (ステップ G20)。
先ず、 差分コードが 「複写」 であるか否かを判断して (ステップ G 30)、 複写 である場合には (ステップ G 30の YE Sルート参照)、 Ve r. N— 1の空デー タの参照位置に、 V e r . Nの参照位置から複写長分のデータをコピーし (ステ ップ G 80)、 更に、 V e r . N— 1の空データにおける参照位置を複写長分後ろ へ移動させる (ステップ G 90)。
そして、 更新差分データ (Ve r . N— 1から V e r . N) の全ての差分コー ドについて解析を行なったか否力 すなわち、 差分コードの終わりであるか否か を判断して (ステップ G 100)、 終わりではない場合には(ステップ G 1 00の
NOルート参照)、 ステップ G 30に戻る。
差分コードが複写ではない場合には(ステップ G 30の NOルート参照)、第 2 更新差分作成部 1 2〃 は、 次に差分コードが 「新規」 であるか否かを判断する ( ステップ G 40)。差分コードが新規である場合には (ステップ G 40の YE Sル —ト参照)、 V e r . N- 1の空データにおける参照位置を新規データ長分後ろへ 移動させて (ステップ G 70)、 ステップ G 100に移行する。
また、 差分コードが新規ではない場合には (ステップ G40の NOルート参照 ), 第 2更新差分作成部 1 2〃 は、 差分コードが 「移動」 であると判断して (ステ ップ G 50)、 V e r . N_ 1の空データにおける参照位置を移動量に基づいて移 動させて (ステップ G 60)、 ステップ G 1 00に移行する。
差分コードが終わりである場合には (ステップ G 100の YE Sルート参照)、 e r . N— 1の空データにおいて、 複写によるデータ代入が行われなかった部 分にダミーのデータ (ダミー部) を代入して、 Ve r. N- 1のダミーデータ ( ダミーデータ Β' ) を完成させる (ステップ G1 1 0)。
次に、 第 2更新差分作成部 1 2〃 は、 X = N— 2と設定した後 (ステップ G 1 20)、 ステップ G 1 1 0において作成した V e r . N— 1のダミーデータ (ダミ 一データ Β' ) と、 Ve r . Xの空データとをメモリ (例えばデータ展開用高速 メモリ 23) 上に展開して、 参照ポインタを各データの先頭位置に設定する (ス テツプ G 1 30)。
次に、 第 2更新差分作成部 1 2〃 は、 更新差分データ格納部 1 8から取得した 更新差分データ (Ve r . Xから Ve r. N— 1) をその先頭の差分コードから 順番に解析する (ステップ G 140)。
先ず、 差分コードが 「複写」 であるか否かを判断して (ステップ G 1 50)、 複 写である場合には (ステップ G 1 50の YE Sルート参照)、 Ve r . Xの空デー タの参照位置に、 Ve r . N— 1の参照位置から複写長分のデータをコピーし ( ステップ G 200)、更に、 V e r. Xの空データにおける参照位置を複写長分後 ろへ移動させる (ステップ G210)。
そして、 更新差分データ (Ve r . Xから Ve r . N_ 1 ) の全ての差分コ一 ドについて解析を行なったか否か、 すなわち、 差分コードの終わりであるか否か を判断して (ステップ G 220)、 終わりではない場合には(ステップ G 220の NOルート参照)、 ステップ G 1 50に戻る。
差分コードが複写ではない場合には(ステップ G 1 50の NOルート参照)、第 2更新差分作成部 1 2〃 は、 次に差分コードが 「新規」 であるか否かを判断する (ステップ G 1 60)。差分コードが新規である場合には(ステップ G 1 60の Y
E Sルート参照)、 Ve r. Xの空データの参照位置を新規データ長分後ろへ移動 させて (ステップ G 1 90)、 ステップ G 220に移行する。
また、 差分コードが新規ではない場合には (ステップ G 1 60の NOルート参 照)、 第 2更新差分作成部 1 2〃 は、 差分コードが 「移動」 であると判断して (ス テツプ G 1 70)、 Ve r . Xの空データにおける参照位置を移動量に基づいて移 動させて (ステップ G 1 80)、 ステップ G 220に移行する。
差分コードが終わりである場合には (ステップ G 220の YE Sル一ト参照)、 V e r . Xの空データにおいて、 複写によるデータ代入が行われなかった部分に ダミーのデータ (ダミー部) を代入することにより、 Ve r. Xのダミーデータ
(ダ、ミーデータ ) を完成させる (ステップ G 230)。
次に、 第 2更新差分作成部 1 2〃 は、 ステップ G 230において作成された V e r . Xのダミーデータ (ダミーデータ ) と、 最新バージョンデータ入力部 20から入力された最新バージョン (Ve r. N) のデータとを、 先頭のデータ から比較する (ステップ G 240)。
V e r . Xのダミーデータと V e r . Nのデータとが等しいか否かを判断して (ステップ G 250)、等しい場合には(ステップ G 250の YE Sルート参照)、 更新差分データ (V e r . Xから V e r . N) に複写として複写長を記述する ( ステップ G 3 10)。 そして、データの最後まで比較を行なったか否かを判断して (ステップ G 320)、最後まで比較を行なっていない場合には(ステップ G 32
0の NOルート参照)、 ステップ G 250に戻る。
V e r. Xのダミーデータと Ve r . Nのデータとが異なる場合には、 (ステツ プ G 250の NOルート参照)、 第 2更新差分作成部 1 2〃 は、 次に、 Ve r . X のダミーデータにおける比較位置のデータがダミーデータであるか否かを判断す る (ステップ G 260)。 ダミーデータである場合には (ステップ G 260の YE Sノレ一ト参照)、 新規データとして V e r . Nのデータ内容を更新差分データ (V e r . N— 1から V e r. N) に記述して (ステップ G 300)、 ステップ G 32 0に移行する。
また、 Ve r. Xのダミーデータにおける当該比較位置におけるデータがダミ 一データではない場合には (ステップ G 260の NOルート参照)、 Ve r . の ダミーデータの中から V e r . Nのデータに等しぃデータを検索して (ステップ G 2 70)、等しい箇所を発見することができたか否かを判断する (ステップ G2 80 )。
等しい箇所が発見されない場合には(ステップ G 280の N〇ルート参照)、 ス テツプ G 300に移行する。 又、 等しい箇所が発見された場合には (ステップ G 28 0の YE Sルート参照)、発見位置への移動量を更新差分データ (Ve r. X から V e r . N) に記述して (ステップ G 290)、 ステップ G 320に移行する データを最後まで比較した場合には (ステップ G 320の YE Sルート参照)、
次に、 Xの値をデクリメント (X = X— 1) して (ステップ G 330)、 X=0で あるか否かを判断する (ステップ G 340)。 X=0でない場合には(G340の NOルート参照)、 ステップ G 130に戻り、 X = 0の場合には(G 340の YE Sルート参照)、 処理を終了する。
上述の如く構成された本発明の第 1実施形態の第 2変形例としてのデータ管理 システム l a" においても、 上述した第 1実施形態およびその第 1変形例と同様 の作用効果を得ることができる。
(D) 第 2実施形態の説明
図 1 1は本発明の第 2実施形態としてのデータ管理システム (データ供給シス テム) 1 bの構成を模式的に示す図である。
本第 2実施形態のデータ管理システム 1 bも、 第 1実施形態のデータ管理シス テム l aと同様に、 データやプログラム (以下、 単にデータという) を格納可能 な情報処理装置 (更新対象機器) 3と通信可能に接続され、 複数のバージョンの データを管理して、 情報処理装置 3に最新のバージョンのデータを提供するべく これらのデータを管理するものである。
本発明の第 2実施形態としてのデータ管理システム 1 bは、 図 1 1に示すよう に、 情報処理装置 3に通信可能に接続されたデータ管理サ一バ (データ管理装置 ) 2 bをそなえて構成されている。 又、 このデータ管理サーバ 2 bは、 例えば、 サーバ機能をそなえたコンピュータシステムによって実現され、 図 1 1に示すよ うに、 最新バージョンデータ入力部 10, 更新差分作成部 (第 1の更新差分作成 部) l i b, 選択部 13, バージョン取得部 14, 更新差分データ送出部 (提供 部) 1 5, 不要更新差分除去部 (更新差分データ削除部) 17, 第 1更新差分デ ータ格納部 (第 1の更新差分データ格納部) 181, 第 2更新差分データ格納部 (第 2の更新差分データ格納部) 182, 新旧更新差分データ置換部 19, デー タ格納部 20 b, データ生成部 22および更新差分データ格納情報テーブル 21 ' bをそなえて構成されている。
すなわち、 本第 2実施形態のデータ管理サーバ 2 bは、 第 1実施形態のデータ 管理サーバ 2 aにおける、 第 1更新差分作成部 1 1および第 2更新差分作成部 1 2に代えて更新差分作成部 1 1 bをそなえるとともに、 更新差分データ格納部 1
8に代えて第 1更新差分データ格納部 1 8 1および第 2更新差分データ格納部 1 8 2を、 又、 更新差分データ格納情報テーブル 2 1 aに代えて更新差分データ格 納情報テーブル 2 1 bを、 更に、 データ格納部 2 0 aに代えてデータ格納部 2 0 bを、 それぞれそなえて構成されている。
また、 データ管理サーバ 2 bは、 第 1実施形態のデータ管理サーバ 2 aにおけ る新旧データ置換部 1 6を除いて構成される一方で、 新たにデータ生成部 2 2お よびデータ展開用高速メモリ 2 3をそなえて構成されている。
なお、 図中、 既述の符号と同一の符号は同一もしくは略同一の部分を示してい るので、 その詳細な説明は省略する。
データ格納部 2 0 bは、 最新バージョンデータ入力部 1 0から入力される最新 のバージョン (V e r . N) よりも古いバージョンのデータ全体を格納するもの であって、 本第 2実施形態においては、 最も古いバージョン (V e r . 1 ) のデ ータ (全体) を格納している。
第 1更新差分データ格納部 (第 1の更新差分データ格納部) 1 8 1は、 データ 格納部 2 0 bに格納されたデータを、 本データ管理システム 1 bにおいて管理す る複数の各バージョン (V e r . X ) のデータへ更新可能な複数の更新差分デー タをそれぞれ格納するものであり、 例えば、 コンピュータシステムにおけるハー ドディスクやメモリ等の記憶装置によって実現される。
データ生成部 2 2は、 データ格納部 2 0 bに格納されたデータと、 第 1更新差 分データ格納部 1 8 1に格納された各更新差分データとに基づいて、 各バージョ ンのデータを生成するものであり、 データ格納部 2 0 bに格納されたデータに、 第 1更新差分データ格納部 1 8 1に格納された各更新差分データを選択的に適用 することにより、 任意のバージョン (V e r . X) のデータ (全体) を生成する ことができるようになっている。
データ展開用高速メモリ 2 3は、 データ生成部 2 2によって生成されたデータ を展開するものであり、特にアクセス速度が高速なメモリを使用することにより、 処理速度を向上させることができる。
更新差分作成部 1 1 bは、 データ生成部 2 2によって生成された各バージョン のデータと、 最新バージョンデータ入力部 1 0により入力された最新のバージョ
ン (V e r . N) のデータとに基づいて、 各バージョン (Ve r. X) のデータ から最新のバージョン (Ve r. N) のデータへ更新可能な更新差分データ (V e r . Xから Ve r . N) を作成するものである。 なお、 この更新差分作成部 1 1 bが更新差分データ (Ve r. Xから Ve r. N) を作成する手法は、 第 1実 施开$態の第 1更新差分作成部 1 1 aによる更新差分データ (Ve r . N_ lから Ve r . N) の生成手法(図 3参照) と略同様であるので、その説明は省略する。 第 2更新差分データ格納部 (第 2の更新差分データ格納部) 182は、 更新差 分作成部 1 1 bによって作成された更新差分データを格納するものであり、 各バ —ジョンのデータを本データ管理システム 1 bにおける最新のバージョンに更新 可肯 な各更新差分データを格納するようになっている。 なお、 この第 2更新差分 データ格納部 182も、 例えば、 コンピュータシステムにおけるハードディスク ゃメモリ等の記憶装置によって実現される。
更新差分データ格納情報テーブル 21 bは、 第 2更新差分データ格納部 1 82 に格納されている各更新差分データの格納位置を管理するテーブルであり、 第 1 実 ¾fe形態の更新差分データ格納情報テーブル 21 a (図 2参照) と同様に、 更新 前のノ ージョンとそのバージョンに対応する更新差分データの格納位置 (格納ァ ドレス) とを関連付けて登録することによって構成されており、 選択部 1 3力 この更新差分データ格納情報テーブル 2 1 bを参照することにより、 特定パージ ョンに対応する更新差分データの格納場所を高速に取得することができるように なっている。
上述の如く構成された本発明の第 2実施形態としてのデータ管理システム 1 b において、 最新のバージョン (Ve r . N) のデータが作成された場合にその最 新パージヨンのデータについての更新差分データを登録する手法を、 図 1 2を用 いて説明する。
最新バージョン (Ve r . N) のデータが作成された場合には、 先ず、 データ 生成音 1 22が、 データ格納部 20 bに格納されている V e r . 1のデータ (全体 ) と、 第 1更新差分データ格納部 1 8 1に格納されている各更新差分データとに 基づレ、て、 各バージョン (Ve r . X) のデータ (全体) を生成して (図 1 2の ステップ F 1 0)、 データ展開用高速メモリ 23に展開する。
なお、 データ生成部 22は、 各バージョンのデータを逐次、 生成 ·展開するこ とが望ましいが、 例えばデータ展開用高速メモリ 23の容量が各データのサイズ に比べて十分に大きい場合には、 複数のバージョンのデータを一度に生成 ·展開 してもよい。
そして、 更新差分作成部 1 1 bが、 最新バージョンデータ入力部 1 0によって 入力されたデータ (Ve r . N) と、 データ展開用高速メモリ 23に展開された データ (V e r. X) とに基づいて、 Ve r . Xのデータから最新のパージヨン (V e r . N) のデータへ更新するための更新差分データ (Ve r . Xから Ve r . N) を作成する (図 1 2のステップ F 20参照)。
更新差分データ格納部 1 8に登録されている V e r . N— 1までの各更新差分 データ (Ve r. Xから Ve r. N— 1) は、 新旧更新差分データ置換部 1 9に よって、 更新差分作成部 1 1 bによって作成された更新差分データ (Ve r . X から V e r . N) と置換される。 又、 この際、 更新差分データ格納情報テーブル 2 1 aの更新処理も併せて行なわれる。
なお、 本発明の第 2実施形態としてのデータ管理システム 1 bにおける情報処 理装置 3のデータの更新手法は、 選択部 1 3が、 バージョン取得部 14によって 取得された情報処理装置 3のデータのバージョンに対応する更新差分データを、 第 2更新差分データ格納部 1 82におけるその更新差分データの格納位置から取 得すること以外は、 前述した第 1実施形態のデータ管理システム 1 a (図 6参照 ) とほぼ同様であるので、 その詳細な説明は省略する。
このように、本発明の第 2実施形態としてのデータ管理システム 1 bによれば、 上述した第 1実施形態と同様の作用効果を得ることができる他、 更新差分作成部 1 1 bが、 最新バージョンデータ入力部 1 0から入力された最新バージョンのデ ータ全体と、 データ生成部 22によって生成された各旧パージョンのデータ全体 とに基づいて各更新差分データ (V e r. Xから V e r . N) を作成するので、 第 1実施形態の第 2更新差分作成部 1 2の如く更新差分データどうし (更新差分 データ (V e r. Xから Ve r. N— 1) と更新差分データ (Ve r . N— 1か ら V e r . N)) から更新差分データ (V e r. Xから V e r . N) を生成するよ りも、 作成する更新差分データ (V e r . Xから Ve r . N) の容量を小さくす
ることができる場合がある。
例えば、 データを複数のバージョンにわたって更新する過程において、 あるバ ージョンにおいて変更した部分をその後のバージョンにおいて元に戻した場合に は、 第 1実施形態の如く第 2更新差分作成部 1 2が更新差分データどうしから更 新差分データ (Ve r . Xから V e r . N) を作成した場合には、 作成された更 新差分データ (Ve r . Xから V e r . N) には、 これらの更新過程が差分コー ドとして含まれるのに対して、 本第 2実施形態の如く全体のデータどうしから更 新差分データ (V e r . Xから V e r . N) を作成した場合には、 このような更 新過程の差分コードが含まれることがなく、 最小限のサイズの更新差分データ ( Ve r . Xから Ve r . N) を作成することができるのである。
(E) 第 2実施形態の変形例の説明
上逝した第 2実施形態のデータ管理システム 1 bにおいては、 データ格納部 2 O bに、 最新バージョンデータ入力部 1 0から入力される最新のバージョン (V e r . N) よりも古いバージョンのデータとして、最も古いバージョン(V e r . 1) のデータを格納しているが、 これに限定されるものではなく、 最新バージョ ンデータ入力部 10から入力される最新のバージョン (Ve r. N) よりも前の 他のノくージョン (V e r . B) のデータを格納してもよい (ただし、 Bは 1く B 図 1 3は本発明の第 2実施形態の変形例としてのデータ管理システム 1 の 構成を模式的に示す図である。 この図 1 3に示すように、 本変形例のデータ管理 システム l b' は、 第 2実施形態のデータ管理システム 1 bにおけるデータ格納 部 20 bに代えてデータ格納部 20 b' をそなえるとともに、 第 1更新差分デー タ格納部 1 8 1に代えて、 第 1更新差分データ格納部 1 8 1' をそなえて構成さ れている。 なお、 図中、 既述の符号と同一の符号は同一もしくは略同一の部分を 示しているので、 その詳細な説明は省略する。
データ格納部 2 O b' は、 最新バージョンデータ入力部 10から入力される最 新のバージョン (Ve r . N) よりも前の他のバ一ジョン (Ve r . B) のデー タを格納している。
また、 第 1更新差分データ格納部 1 8 1 ' は、 データ格納部 20 b' に格納さ
れたデータを、 本データ管理システム 1 b ' において管理する複数の各バージョ ンのデータへ更新可能な各更新差分データを格納するようになっている。
なお、 本変形例において、 B > Xとなる場合、 すなわち V e r . Bが V e r . Xよりも新しいバージョンの場合には、第 1更新差分データ格納部 1 8 1 ' には、 新しいバージョンである V e r . Bのデータから古いバージョンである V e r .
Xのデータに更新 (バージョンダウン) するための更新差分データ (V e r . B から V e r . X) が登録される。
このような本発明の第 2実施形態の変形例としてのデータ管理システム 1 b ' においても、 第 2実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
( F ) 第 3実施形態の説明
図 1 4は本発明の第 3実施形態としてのデータ管理システム 1 cの構成を模式 的に示す図である。
本第 3実施形態のデータ管理システム 1 cも、 第 2実施形態のデータ管理シス テム l bと同様に、 データやプログラム (以下、 単にデータという) を格納可能 な情報処理装置 (更新対象機器) 3と通信可能に接続され、 複数のバージョンの データを管理して、 情報処理装置 3に最新のパージョンのデータを提供するべく これらのデータを管理するものである。
本発明の第 3実施形態としてのデータ管理システム 1 cは、 図 1 4に示すよう に、 情報処理装置 3に通信可能に接続されたデータ管理サーバ (データ管理装置 ) 2 cをそなえて構成されている。
そして、 このデータ管理サーバ 2 cは、 図 1 4に示すように、 第 2実施形態の データ管理サーバ 2 bに第 3更新差分作成部 (第 2の更新差分作成部) 2 5をそ なえるとともに、 第 1更新差分データ格納部 1 8 1に代えて第 1更新差分データ 格納部 1 8 1 (第 1の更新差分データ格納部) cをそなえ、 更に、 更新差分作成 部 1 1 bに代えて第 1更新差分作成部 (第 1の更新差分作成部) 1 1 cをそなえ て構成されている。 なお、 図中、 既述の符号と同一の符号は同一もしくは略同一 の部分を示しているので、 その詳細な説明は省略する。 又、 このデータ管理サー バ 2 cは、 例えば、 サーバ機能をそなえたコンピュータシステムによって実現さ れる。
第 1更新差分データ格納部 1 8 1 cは、 データ格納部 20 bに格納されたバー ジョンのデータを V e r . N— 1のデータに更新するための更新差分データを格 納するものである。 なお、 図 14に示す例においては、 データ格納部 20 bに V e r . 1のデータ (全体) が格納されているので、 第 1更新差分データ格納部 1 8 I dは、 更新差分データ (Ve r . 1から Ve r . N— 1) を格納している。 本第 3実施形態のデータ管理システム 1 dにおいては、 データ生成部 22は、 データ格納部 20 bに格納された V e r . 1のデータと、 第 1更新差分データ格 納部 1 8 1 cに格納された各更新差分データ (Ve r. 1から Ve r. N— 1) とに基づいて、 V e r . N_ lのデータ (全体) を生成するようになっており、 生成した V e r. N— 1のデータは、 データ展開用高速メモリ 23上に展開され るようになっている。
第 1更新差分作成部 1 1 cは、 データ生成部 22によって生成された Ve r . N— 1のデータと、 最新バージョンデータ入力部 10により入力された最新のバ 一ジョン (V e r . N) のデータとに基づいて、 Ve r . N— 1のデータから最 新のバージョン (Ve r . N) のデータへ更新可能な更新差分データ (Ve r .
N— 1から V e r . N) を作成するものである。 なお、 この第 1更新差分作成部 1 1 cが更新差分データ (V e r . N— 1から Ve r. N) を作成する手法は、 上述した第 1実施形態の第 1更新差分作成部 1 1による更新差分データ(Ve r . N— 1から Ve r . N) の生成手法 (図 3参照) と略同様であるので、 その説明 は省略する。
第 3更新差分作成部 25は、 第 1更新差分作成部 1 1 cによって作成された更 新差分データ (Ve r . N— 1から V e r . N) と、 第 2更新差分データ格納部 1 8 2に格納されている各更新差分デ一タ (Ve r . Xから Ve r . N— 1) と に基づいて、 更新差分データ (V e r . Xから Ve r. N) を作成するものであ る。
また、 この第 3更新差分作成部 25は、 作成した更新差分データ (Ve r . X から Ve r . N) を、 新旧更新差分データ置換部 1 9に渡すようになつている。 本第 3実施形態のデータ管理システム 1 cにおいては、 最新のデータが最新バ 一ジョンデータ入力部 1 0から入力され、 その更新差分データが第 3更新差分作
成部 25によって作成された場合に、 新旧更新差分データ置換部 1 9は、 第 2更 新差分データ格納部 1 8 2に格納された更新差分データ(V e r . Xから V e r . N- 1) の更新 (置換) を行なうとともに、 第 1更新差分データ格納部 1 8 1 c に格納されている更新差分データ (Ve r . 1から Ve r . N— 1) についても、 データ格納部 20 bに格納されているデータを最新バージョンデータ入力部 10 から入力された最新のバージョンのデータに更新するための更新差分データと置 換するようになっている。
なお、第 3更新差分作成部 25による更新差分データ(Ve r . Xから Ve r . N) の生成手法は、 上述した第 1実施形態の第 2更新差分作成部 1 2や、 その第 1変形例の第 2更新差分作成部 1 2 ' , 第 2変形例の第 2更新差分作成部 1 2 " による更新差分データ (Ve r. _ 1から¥6 ) の生成手法 (図 4, 図 7参照) と略同様であるので、 その説明は省略する。
本発明の第 3実施形態としてのデータ管理システム 1 cによっても、 第 1実施 开態と同様の作用効果を得ることができる。
(G) その他
上述した各実施形態およびその変形例においては、 データ管理サーバ 2 a, 2 a ' , 2 a" , 2 b, 2 cを構成するコンピュータの C P U (Central Processing Unit) 力、 データ管理プログラムを実行することにより、 上述した、 最新パージ ョンデータ入力部 10, 第 1更新差分作成部 1 1 a, 第 2更新差分作成部 1 2 , 1 2, , 1 2" , 選択部 1 3, バージョン取得部 14, 更新差分データ送出部 1 5, 新旧データ置換部 1 6, 不要更新差分除去部 1 7, 新旧更新差分データ置換 部 1 9, 更新差分データ格納情報テーブル 2 1 a, 第 2更新差分作成部 1 2' , 更新差分作成部 1 1 b, 1 1 d, 第 3更新差分作成部 25および更新差分データ 格納情報テーブル 2 1 bとして機能するようになっている。
なお、 これらの最新バージョンデータ入力部 10, 更新作成部 1 1 b, 1 1 c 第 1更新差分作成部 1 1 a, 第 2更新差分作成部 1 2, 1 2' , 1 2" , 選択部 1 3, バージョン取得部 14, 更新差分データ送出部 1 5, 新旧データ置換部 1 6, 不要更新差分除去部 1 7, 新旧更新差分データ置換部 1 9, 更新差分データ 格納情報テーブル 21 aおよび更新差分データ格納情報テーブル 2 1 bとしての
機能を実現するためのプログラム (データ管理プログラム) は、 例えばフレキシ ブルディスク, CD— ROM, CD-R, CD-R/W, DVD, DVD-R, DVD-R/W, 磁気ディスク, 光ディスク, 光磁気ディスク等の、 コンビ^一 タ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。 そして、 コンピュータは その記録媒体からプログラムを読み取つて内部記憶装置または外部記憶装置に転 送し格納して用いる。又、そのプログラムを、例えば磁気ディスク, 光ディスク, 光磁気ディスク等の記憶装置 (記録媒体) に記録しておき、 その記憶装置から通 信経路を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
なお、 本実施形態において、 コンピュータとは、 ハードウェアとオペレーティ ングシステムとを含む概念であり、 オペレーティングシステムの制御の下で動作 するハードウェアを意味している。 又、 オペレーティングシステムが不要でァプ リケーションプログラム単独でハードウエアを動作させるような場合には、 その ハードウエア自体がコンピュータに相当する。 ハードウェアは、 少なくとも、 C PU等のマイクロプロセッサと、 記録媒体に記録されたコンピュータプログラム を読み取るための手段とをそなえており、 本実施形態においては、 データ管理サ ーバ 2 a , 2 a ' , 2 a " , 2 b, 2 ' , 2 cがコンピュータとしての機能を 有しているのである。
さらに、 本実施形態における記録媒体としては、 上述したフレキシブルデイス ク, CD— ROM, CD-R, CD-R/W, DVD, DVD-R, DVD-R /W, 磁気ディスク, 光ディスク, 光磁気ディスクのほか、 I C力一ド, ROM カートリッジ, 磁気テープ, パンチカード, コンピュータの内部記憶装置 (RA Mや ROMなどのメモリ), 外部記憶装置等や、バーコードなどの符号が印刷され た印刷物等のコンピュータ読取可能な種々の媒体を利用することができる。 また、 上述した各実施形態およびその変形例においては、 管理サーバ 2 a , 2 a' , 2 a " , 2 b , 2 b' , 2 cと情報処理装置 3とは、 例えば、 LANや U
S B, 無線 LAN, ブルートゥース (Bluetooth;登録商標) 等の有線, 無線を 問わず種々の通信手法で通信可能に接続することができるが、 本発明は、 このよ うな通信手法として、 US B等のデータ管理サーバ 2 a, 2 a' , 2 a , 2 b, 2 b' , 2 cと情報処理装置 3との間で転送されるデータ量に従って、 その転送
に要する時間 (転送時間) が目に見えて多くなるような通信手段を用いる場合に 特に有効である。
そして、 本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、 本発明の趣旨 を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、 上述した各実施形態においては、 データ管理サーバ 2 a , 2 a' , 2 a " , 2 b, 2 b' , 2 cに、 最新バ一ジョンデータ入力部 1 0や更新差分作成 部 1 1 b, 1 1 c , 第 1更新差分作成部 1 1 a, 第 2更新差分作成部 1 2, 1 2 ' , 1 2〃 選択部 1 3, バージョン取得部 1 4, 更新差分データ送出部 1 5, 新 旧データ置換部 1 6,不要更新差分除去部 1 7,新旧更新差分データ置換部 1 9, 更新差分データ格納情報テーブル 2 1 a, 第 3更新差分作成部 2 5および更新差 分データ格納情報テーブル 2 1 b, データ格納部 20 a , 20 b, 20 b' , 更 新差分データ格納部 1 8, 第 1更新差分データ格納部 1 8 1 , 1 8 1' , 1 8 1 d, 第 2更新差分データ格納部 1 8 2がそなえられているが、 これに限定される ものではなく、 相互に通信可能に接続された 1台以上の他のコンピュータにこれ らのうちの一部の機能を分割してそなえてもよい。
また、 上述した各実施形態およびその変形例においては、 データ管理サーバ 2 a , 2 a' , 2 " , 2 b, 2 b' , 2 cに 1つの情報処理装置 3が接続されて いる例を示している力、これに限定されるものではなく、データ管理サーバ 2 a , 2 a' , 2 a , 2 b, 2 , 2 cに 2以上の情報処理装置 3が接続され、 こ れらの各情報処理装置 3に対して、 最新のバージョンのデータを提供すべく更新 差分データの送信等を行なってもよい。
また、 上述した第 3実施形態において、 第 3更新差分作成部 2 5が、 第 1実施 形態の第 1変形例や第 2変形例における第 2更新差分作成部 1 2' , 1 2〃 と同 様の手法で更新差分データを作成してもよい。
なお、本発明の各実施形態が開示されていれば、本発明のデータ管理システム, データ管理装置, データ管理方法, データ供給システム, データ管理プログラム および同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を当業者によつ て実施 ·製造することが可能である。
産業上の利用可能性
以上のように、 本発明のデータ管理システム, データ管理装置, データ管理方 法, データ供給システム, データ管理プログラムおよび同プログラムを記録した コンピュータ読取可能な記録媒体は、 情報処理装置におけるデータのバージョン 管理を行なうのに有用であり、 例えば携帯電話器やコンピュータ等におけるプロ グラムやデータの更新管理に適している。