明 細 書
a , ひ一ビス (ヒドロキシメチル) アルカナールの製造方法 技術分野
本発明は、 ポリウレタン、 ポリエステル、 エポキシ樹脂等の高分子材料の 原料として有用なひ, ひ 一ビス (ヒドロキシメチル) アルカン酸およびその 中間原料である , ひ一ビス (ヒドロキシメチル) アルカナールの効率的な 製造方法に関する。
背景技術
a , ひ—ビス (ヒ ドロキシメチル) アルカナールの製造方法としては、 脂 肪族アルデヒドとホルムアルデヒドとを、 塩基性触媒の存在下に反応させる 方法が知られている。上記製造方法において、塩基性触媒としては、例えば、 水酸化ナトリウム、 水酸化カリウム、 水酸化カルシウム、 炭酸ナトリウム、 炭酸カリウム、 炭酸水素ナトリウム、 炭酸水素カリウム等のアルカリ金属も しくはアル力リ土類金属の水酸化物または炭酸塩等、 第三級ァミン類、 ある いは塩基性イオン交換体等の固体塩基触媒が使用されている (例えば、 特公 昭 5 2— 2 0 9 6 5号公報、 特開昭 6 2— 2 6 3 1 4 1号公報、
特公平 4一 5 5 1 8 1号公報、 米国特許第 3 , 3 1 2 3 7 3 6号明細書およ び西独国特許第 2 , 5 0 7 , 4 6 1号明細書参照) 。
, a一ビス (ヒ ドロキシメチル) アルカナールの製造において、 一般的 に脂肪族アルデヒドの量に対するホルムアルデヒドの量が化学量論量以下、 即ち、 脂肪族アルデヒド 1モルに対してホルムアルデヒド 2モル以下の条件 では、 α' , 一ビス (ヒ ドロキシメチル) アルカナールの収率が低い。 この ため、 脂肪族アルデヒド 1モルに対してホルムアルデヒドの使用量を 2モル 以上とする例が提案されている (例えば、 特開昭 5 4— 1 3 5 7 1 7号公報 および特公平 4— 5 5 1 8 1号公報参照) 。 しかしながら、 上記特許公報記 載の方法は、 反応終了後、 ホルムアルデヒ ドの残存が著しく、 系内に過剰に 残存したホルムアルデヒドの分離、 回収等の煩雑な操作が必要となり、 経済 的に有利な方法とはいえない。 また、 ホルムアルデヒ ドを除去しないまま反
応生成物を、 酸化、 水素化等の工程に付す場合、 過剰の反応剤を必要とする ほか、 製品の精製段階での負荷が高くなるという欠点がある。
一方、 ホルムアルデヒドの量を脂肪族アルデヒドの量に対して化学量論量 付近で使用した例も提案されている (例えば、 特開平 1 1一 209323号 公報参照) 。 しかしながら、 上記特許公報記載'の実施例においてもホルムァ ルデヒドの転化率は 90 %を下回っており、 これの除去工程が必要である、 または除去を行わなかつた場合は、 精製工程等での負荷が高くなるという欠 点がある。
以上より、 ホルムアルデヒ ドの転化率を向上させ、 効率よく , α—ビス (ヒドロキシメチル) アルカナ一ルを製造する方法が求められている。
発明の開示
本発明は、 以下の (1) 〜 (8) を提供する。
( 1 ) 一般式 ( I )
R-CH2~CHO (I)
(式中、 I ま、 アルキル、 シク口アルキルまたはァリ一ルを表す) で表され るアルデヒドとホルムアルデヒドとを、 塩基性触媒および相間移動触媒の存 在下で反応させることを特徴とする、 一般式 ( I I )
CH2OH
R— C一 CHO (II)
CH2OH
(式中、 Rは、 前記と同義である) で表される , 一ビス (ヒドロキシメ チル) アルカナ一ルの製造方法。
(2) —般式 (I) で表されるアルデヒド 1モルに対して、 ホルムアルデ ヒドを 0. 3〜1. 7モルの範囲で使用する ( 1) 記載の製造方法。
( 3 ) 塩基性触媒 1モルに対して、 相間移動触媒を 0 · 0001〜 10モ ルの範囲で使用する ( 1) または (2) に記載の製造方法。
(4) 相間移動触媒がォニゥム塩、 クラウンエーテル類または界面活性剤 である (1) 〜 (3) のいずれかに記載の製造方法。
( 5 ) 一般式 ( I )
R - CH2— CHO (I)
(式中、 Rは、 アルキル、 シクロアルキルまたはァリ一ルを表す) で表され るアルデヒドとホルムアルデヒドとを、 塩基性触媒および相間移動触媒の存 在下で反^させて、 一般式 ( I I )
CH2OH
R— C— CHO (II)
CH2OH
(式中、 は、 前記と同義である) で表されるひ, ひ一ビス (ヒ ドロキシメ チル) アルカナールを得、 次いで得られた α a一ビス (ヒ ドロキシメチル) アルカナ一ルを酸化することを特徴とする、 -般式 ( I I I )
CH2OH
R— C— C02H (III)
CH2OH
(式中、 Rは、 前記と同義である) で表される α, ひ一ビス (ヒ ドロキシメ チル) アルカン酸の製造方法。
( 6) —般式 ( I ) で表されるアルデヒ ド 1モルに対して、 ホルムアルデ ヒドを 0. 3〜 1. 7モルの範囲で使用する ( 5) 記載の製造方法。
( 7 ) 塩基性触媒 1モルに対して、 相間移動触媒を 0. 00 0 1〜 1 0モ ルの範囲で使用する ( 5) または ( 6) に記載の製造方法。
(8) 相間移動触媒がォニゥム塩、 クラウンエーテル類または界面活性剤 である ( 5) 〜 (7) のいずれかに記載の製造方法。
以下、 一般式 ( I I ) で表されるひ', ―ビス (ヒ ドロキシメチル) アル カナ一ルを単に、 a , a一ビス (ヒ ドロキシメチル) アルカナール、 一般式 ( I I I )で表される α, ひ—ビス (ヒ ドロキシメチル) アルカン酸を単に、 a, ひ一ビス (ヒ ドロキシメチル) アルカン酸と表現することもある。
一般式中の各基の定義において、 アルキルとしては、 例えば、 直鎖または 分岐状の炭素数 1〜 1 8のアルキルが挙げられ、 具体的には、 メチル、 ェチ ル、 プロピル、 ィソプロピル、 ブチル、 ィソブチル、 s e c -ブチル、 t e r tーブチル、 ペンチル、 へキシル、 ヘプチル、 ォクチル、 ノニル、 デ
シル、 ドデシル、 ォク夕デシル等が挙げられ、 中でも炭素数 1〜 6のアルキ ルが好ましく、 さらにはェチルがより好まし,い。 シクロアルキルとしては、 例えば、 炭素数 3〜8のシクロアルキルが挙げられ、 具体的には、 シクロブ 口ピル、 シクロプチル、 シクロペンチル、 シク口へキシル、 シク口へプチル、 シクロォクチル等が挙げられる。 ァリールとしては、 例えば、 フエニル、 ナ フチル、 アントリル等が挙げられる。
ホルムアルデヒ ドとしては、 水溶液の形態のものを使用するのが好ましく、 中でもその濃度が 5〜 6 0重量%の水溶液を使用するのが好ましく、 さらに 30〜 5 5重量%の水溶液がより好ましい。 また、 ホルムアルデヒドの使用 量は、 一般式 ( I ) で表されるアルデヒ ド 1モルに対して、 好ましくは 0. 3〜 1. 7モル、 より好ましくは 0. 6〜 1. 5モル、 さらに好ましく は 0. 9〜 1. 3モルである。
塩基性触媒としては、 例えば、 水酸化ナト リウム、 水酸化力リゥム、 水酸 化カルシウム、 炭酸ナトリウム、 炭酸カリウム、 炭酸水素ナトリウム、 炭酸 水素力リゥム等の塩基性無機化合物、 トリェチルァミン、 ト リプチルァミン 等の塩基性有機化合物、 塩基性イオン交換体等の固体塩基触媒等が挙げられ る o
塩基性触媒の使用量は、 一般式 ( I ) で表されるアルデヒ ド 1モルに対し て、 好ましくは 0. 00 1〜0. 3モル、 より好ましくは 0. 0 1〜0. 2 モルである。
相間移動触媒としては、 ォニゥム塩、 クラウンエーテル類、 界面活性剤等 が挙げられる。
ォニゥム塩としては、 例えば、 アンモニゥム塩、 ホスホニゥム塩、 アルソ 二ゥム塩等が挙げられ、 中でも、 アンモニゥム塩、 ホスホニゥム塩等が好ま しい。
アンモニゥム塩としては、 具体的には、 テトラメチルアンモニゥムプロミ ド、 テトラプチルアンモニゥムプロミ ド、 ベンジルト リメチルアンモニゥム プロミ ド、 セチルジメチルェチルアンモニゥムブロミ ド、 セチルトリメチル アンモニゥムプロミ ド、 セチルトリメチルアンモニゥムクロリ ド等が挙げら
れる。
ホスホニゥム塩としては、 具体的には、 テトラプチルホスホニゥムプロミ ド、 テトラフェニルホスホニゥムブロミ ド等が挙げられる。
アルソニゥム塩としては、 具体的には、 テトラフェニルアルソニゥムクロ リ ド等が挙げられる。
クラウンエーテル類としては、 例えば、 ジベンゾー 1 8—クラウン一 6、 ジシクロへキシルー 1 8—クラウン一 6、 1 8 —クラウン一 6、 1 5—クラ ゥン— 5等が挙げられる。
界面活性剤としては、 陰イオン界面活性剤、 陽イオン界面活性剤、 両性ィ オン界面活性剤、 非イオン界面活性剤、 調合界面活性剤等が挙げられ、 中で も、 陰イオン界面活性剤が好ましい。
陰イオン界面活性剤としては、 例えば、 カルボン酸塩、 スルホン酸塩、 硫 酸エステル塩、 リン酸エステル塩等が挙げられ、 具体的には、 ドデシル硫酸 ナトリウム、 ドデシル硫酸リチウム、 3 , 5—ジョードサリチル酸リチウム、 ドデシル硫酸ト リス (ヒ ドロキシメチル) ァミノメタン、 コール酸ナト リウ ム、 N—ラウロイルサルコシン、 N - ドデカノィルサルコシン酸ナト リウム 等が挙げられる。
両性イオン界面活性剤としては、 ベ夕イン、 アミノカルボン酸、 イ ミダゾ リン誘導体等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、例えば、 エーテル型、 エーテルエステル型、 エステル型、 含窒素型等が挙げられる。 その他、 フッ素系界面活性剤、 反応 性界面活性剤、 高分子凝集剤、 浮遊選鉱剤等も使用することができる。
これらの相間移動触媒は、 単独で、 または 2種類以上、 混合して使用して もよい。
相間移動触媒の使用量は、 一般式 ( I ) で表されるアルデヒ ド 1モルに対 して、 好ましくは 0 . 0 0 0 1〜 0 . 1モル、 より好ましくは 0 . 0 0 1〜 0 . 0 1モルである。
相間移動触媒の使用量は、 塩基性触媒 1モルに対して、 好ましくは
0 . 0 0 0 1〜 1 0モル、 より好ましくは 0 . 0 0 1〜 1モル、 さらに好ま
しくは 0 . 0 1 〜 0 . 5モルである。
反応温度は、 好ましくは 1 0 〜 1 0 0 °C、 より好ましくは 3 0 〜 8 0 °C、 さらに好ましくは 4 0 〜 7 0 °Cである。 反応時間は、 特に限定されないが、 好ましくは 1 0分間〜 1 2時間、 より好ましくは 2 0分間〜 8時間、 さらに 好ましくは 3 0分間〜 5時間である。
反応は、 溶媒の存在下で実施してもよい。 溶媒としては、 反応に不活性な ものであれば、 特に限定されない'が、 例えば、 水、 メ夕ノール、 エタノール 等が挙げられる。
反応終了後、 必要に応じて、 反応液を抽出、 蒸留等に付すことにより、 ひ, 一ビス (ヒ ドロキシメチル) アルカナ一ルを精製することができる。
また、 得られたひ, —ビス (ヒ ド ロキシメチル) アルカナールは、 例え ば、 酸化または還元することにより、 ひ, ひ一ビス (ヒ ドロキシメチル) ァ ルカン酸またはトリメチロールアルカンに変換することができる。
得られたひ, 一ビス (ヒ ドロキシメチル) アルカナールを酸化してひ, ひ一ビス (ヒ ドロキシメチル)アル力ン酸を製造する方法としては、例えば、 過酸化水素により酸化する方法 (米国特許第 3 , 3 1 2 , 7 3 6号) 、 セリ ゥム、 チタン、 ジルコニウム等の触媒存在下に過酸化水素により酸化する方 法 (特公平 7 - 4 5 4 3 0号公報) 、 過ィソ酪酸により酸化する方法 [有機 合成ィヒ学協会誌, 3 6巻, p . 1 0 9 5 ( 1 9 7 8年) ] 、 空気または酸素 により酸化する方法 (特閧平 1 1— 1 0 0 3 4 9号公報) 等が挙げられる。 例えば、 a , ひ一ビス (ヒ ドロキシメチル) アルカナ一ルを空気または酸 素により酸化する方法においては、 反応溶媒を用いるのが好ましい。 反応溶 媒としては、 酢酸ェチル、 酢酸ブチル等の酢酸エステル、 メタノール、 エタ ノール、 n—プロピルアルコール、 ィソプロピルアルコール、 n一プチルァ ルコール、 ィソブチルアルコール等の低級アルコール、 アセトン、 メチルェ チルケトン、 メチルイソプチルケトン等のケトン、 水等が挙げられる。 反応 温度は、 4 0 〜 1 0 0 °Cであるのが好ましい。 また、 反応溶液中のひ, - ビス (ヒ ドロキシメチル) アルカナ一ルの濃度は、 5 0重量%以下であるの が好ましい。
― 空気または酸素は、 α, ひ一ビス (ヒドロキシメチル) アルカナ一ルの酸 化に必要な理論量以上用いることが好ましい。
酸化反応終了後、 例えば、 得られた反応溶液を濃縮し、 酢酸ェチル等の酢 酸エステルゃァセ トン等のケトンを溶媒として、 得られたビス (ヒ ドロキシ メチル) カルボン酸を結晶化させ、 目的物を取得することができる。
a, a一ビス (ヒ ドロキシメチル) アルカナールを還元して ト リメチロー ルアルカンを製造する方法としては、 C u、 N i、 P d、 P t等の触媒存在 下、 還元する方法等が挙げられる。
a, ひ一ビス (ヒ ドロキシメチル) アルカナールおよびひ, a一ビス (ヒ ドロキシメチル) アルカン酸は、 ポリウレタン、 ポリエステル、 エポキシ樹 脂等の高分子材料の原料として有用である。
本発明の製造方法は、 高効率 ·高選択的にひ, 一ビス (ヒ ドロキシメチ ル) アルカナ一ルを得ることができ、 かつ、 ホルムアルデヒ ドの転化率が高 く、 反応後のホルムアルデヒ ドの残存が少ないため、 ホルムアルデヒ ドの除 去を行わずに、 さらに酸化、 還元等に付した場合であっても、 最終製品の精 製工程での負荷が低減できるため、 工業的な利用価値が高い。
発明を実施する fこめの最良の形態
実施例 1
還流冷却器を備えた 3 0 0 m L丸底フラスコに n—ブチルアルデヒ ド
7 2 . 1 g ( 1 m 0 1 ) を仕込み、 これに 3 7 %ホルムアルデヒ ド 8 1 . 2 g ( 1 m o 1 ) 、 2 0 %炭酸ナトリウム水溶液 1 0 . 6 g ( 0 . 0 2 m o 1 ) およびドデシル硫酸ナトリウム 0 . 5 8 g ( 0 . 0 0 2 m o 1 ) を添加後、 内温 6 0 で 1時間反応を実施した。 このときのホルムアルデヒ ドの転化率 は 9 7 . 5 %、 ホルムアルデヒ ド基準のひ, ―ビス (ヒ ドロキシメチル) ブ夕ナ一ルの収率は 6 7 . 2 %であった。 また、 n—ブチルアルデヒ ド基準 の 2 ーェチルァクロレイン収率は 1 3 . 2 %であった。
実施例 2
還流冷却器を備えた 3 0 O m L丸底フラスコに n—ブチルアルデヒ ド
7 2 . 1 g ( 1 m o 1 ) を仕込み、 これに 3 7 .%ホルムアルデヒ ド 9 7 . 4
g ( 1. 2 mo 1) 、 2 0 %炭酸ナト リウム水溶液 1 3. 2 g ( 0. 0 2 5 mo 1 ) およびドデシル硫酸ナト リウム 0. 5 8 g ( 0. 0 0 2 mo 1 ) を 添加後、 内温 6 0でで 3時間反応を実施した。 このときのホルムアルデヒ ド の転化率は 9 2. 6 %、 ホルムアルデヒ ド基準のひ, ひ—ビス (ヒ ドロキシ メチル) プ夕ナ一ル収率は 7 0. 0 %であった。 また、 n—ブチルアルデヒ ド基準の 2—ェチルァクロレイン収率は 1 0. 1 %であった。
実施例 3
還流冷却器を備えた 3 0 0 mL丸底フラスコに n—ブチルアルデヒド 7 2. 1 g ( 1 mo 1 ) を仕込み、 これに 3 7 %ホルムアルデヒ ド 8 1. 2 g ( 1 mo 1 ) 、 2 0 %炭酸ナトリウム水溶液 1 0. 6 g ( 0. 0 2 m o 1 ) およびテトラプチルホスホニゥムプロミ ド 0. 6 8 g ( 0. 0 0 2 mo 1 ) を添加後、 内温 6 0 °Cで 1時間反応を実施した。 このときのホルムアルデヒ ドの転化率は 9 6. 2 %、 ホルムアルデヒ ド基準の , α—ビス (ヒ ドロキ シメチル) ブタナール収率は 6 7. 8 %であった。 また、 η一ブチルアルデ ヒ ド基準の 2ーェチルァクロレイン収率は 1 3. 0 %であった。
比較例 1
還流冷却器を備えた 3 0 0 mL丸底フラスコに n—ブチルアルデヒド 7 2. 1 ( 1 mo 1 ) を仕込み、 これに 3 7 %ホルムアルデヒド 9 7. 4 g ( 1. 2 mo 1) および 2 0 %炭酸ナトリゥム水溶液 1 3. 2 g
( 0. 0 2 5 mo 1 ) を添加後、 内温 6 0 °Cで 3時間反応を実施した。 この ときのホルムアルデヒ ド転化率は 84. 4 %ヽ ホルムアルデヒ ド基準の α , ひ '一ビス (ヒ ドロキシメチル) ブタナール収率は 5 7. 1 %であった。 また、 η—ブチルアルデヒ ド基準の 2ーェチルァクロレイン収率は 1 3. 1 %であ つた。
実施例 1〜 3および比較例 1の実験結果を表 1に示す。
表 1
表 1より、 実施例 1 ~ 3の方法は、 比較例 1の方法と比較して、 ホルムァ ルデヒドの転化率および目的物の収率の点で優れていることがわかる。
産業上の利用可能性
本発明により、 脂肪族アルデヒ ド等のアルデヒ ドとホルムアルデヒ ドとの 反応において、 ホルムアルデヒ ドの転化率を向上させ、 効率よく , a一ヒ- ス (ヒドロキシメチル) アルカナ一ルを製造する方法を提供することができ る。