WO2005001350A1

WO2005001350A1 - 収納装置

Info

Publication number: WO2005001350A1
Application number: PCT/JP2004/009025
Authority: WO
Inventors: Shoichi Yamaguchi
Original assignee: Gac Corporation
Priority date: 2003-06-27
Filing date: 2004-06-25
Publication date: 2005-01-06
Also published as: CN1717569A; EP1640680A1; US20060199495A1; KR20060022225A; JPWO2005001350A1

Abstract

　商品を陳列するための棚と、商品の周囲の環境条件を制御するための空気であって、第１の条件で調整された第１の調整用空気を供給する第１の棚外の供給ダクトと、第１の条件と異なる第２の条件で調整された第２の調整用空気を供給する第２の棚外の供給ダクトとを有する収納装置を提供する。棚は第１の棚外の供給ダクトに接続される第１の接続口と、第２の棚外の供給ダクトに接続される第２の接続口と、第１の接続口および第２の接続口の上記の供給ダクトに対する開度をそれぞれ調整する開度調整手段と、第１の接続口から供給された第１の調整用空気および第２の接続口から供給された第２の調整用空気を混合して当該棚に配置された吹出口から吹き出す棚付きの供給ダクトとを備えている。棚毎に調整用空気の条件を自由に設定して商品に調整用空気を供給できる収納装置を提供できる。

Description

明細書

収納装置

技術分野

[0001] 本発明は、スーパーマーケットあるいはコンビニエンスストアなどにおいて、商品を所定の環境条件で陳歹'ほたは展示できるショーケースなどの収納装置に関するものである。

^景技術

[0002] スーパーマーケットなどに、商品を陳列または展示するために設置されるショーケースとして、ケースの前面にエアーカーテンが形成され、飲料缶などの商品を冷蔵可能なオープンショーケースと称されるショーケースが知られている。特開昭 55— 1654 68号公報に開示されたショーケースでは、棚の先端から冷気を下方に吹出し、その冷気を下段の棚の先端から吸い込むことにより棚で区切られた空間毎に個々のエア一カーテンを形成している。

発明の開示

[0003] ショーケースに、多品種の商品を展示または陳列するときに、商品毎に温度などの環境条件を変えた方が良い場合がある。特開昭 55 - 165468号公報の従来例に示されているような、ショーケースを 1つのエアーカーテンで覆うようなものは、冷風吹出し口に近い上段の棚は良く冷え、下段の棚は冷え難いという特徴がある。したがって、冷蔵が好ましい商品は上段に配置し、冷蔵が好ましくない商品は下段に配置することが望ましい。し力ながら、上段は冷えやすぐ下段は冷え難いといった程度の温度差であり、積極的な温度制御を行うことはできない。

[0004] 一方、特開昭 55-165468号公報に記載された技術は、上の棚の先端から冷気を下に吹出し、下の棚の先端から冷気を吸い込むことにより、エアーカーテンの距離を短くし、上述したような上段は冷えやすく下段は冷え難いといった温度差を無くそうとするものである。したがって、逆に、ショーケースの内部の温度が一定になってしまい、多種類の商品を異なつた温度で保存することはできなレ、。

[0005] そこで、本発明においては、温度や湿度などの環境条件を 1つのショーケースの収納空間を複数に分けて、自由に設定することができる収納装置を提供することを目的としている。たとえば、 1つの収納装置に、冷蔵域、常温域、温蔵域といった温度の異なる環境を同時に、そしてフレキシブルに形成できる収納装置を提供することを目的としている。

[0006] 本発明においては、温度などの条件の異なる複数の調整用空気を、商品を陳列するための棚に対し、独立に導くことにより、上記の問題を解決するようにしている。このため、本発明の収納装置は、商品を陳列するための棚と、商品の周囲の環境条件を制御するために、第 1の条件で調整された第 1の調整用空気を供給する第 1の棚外の供給ダ外と、第 1の条件と異なる第 2の条件で調整された第 2の調整用空気を供給する第 2の棚外の供給ダクトとを有する。商品を陳列するための棚は、さらに、第 1 の棚外の供給ダ外に接続される第 1の接続口と、第 2の棚外の供給ダ外に接続される第 2の接続口と、第 1の接続口の第 1の棚外の供給ダクトに対する開度、および第 2の接続口の第 2の棚外の供給ダ外に対する開度をそれぞれ調整する開度調整手段と、第 1の接続口から供給された第 1の調整用空気および第 2の接続口から供給された第 2の調整用空気の少なくともいずれかを、当該棚の上方および下方の少なくともいずれかに配置された吹出口から吹き出すための棚付きの供給ダクトとを備えている。

[0007] 本発明の収納装置では、棚を介して第 1の調整用空気および第 2の調整用空気が供給される。したがって、まず、棚から吹き出される第 1の調整用空気および第 2の調整用空気のそれぞれの風量を、棚に設けられた開度調整手段により制御できる。このため、棚毎に異なる条件の空気を吹き出して商品の周囲に供給できるので、収納装置の収納区間に異なる環境条件で商品を展示でき、その環境条件を棚毎にフレキシブルに設定できる。さらに、収納空間を区切って冷蔵域、温蔵域を設けるとしても、棚外のダクトから単に冷風と温風とをそれぞれの領域に吹き出しただけでは冷風と温風が混合する領域ができてしまい、冷蔵域と温蔵域との間に意図しなレ、温度領域が形成される可能性があり、収納装置内の収納空間、または貯蔵空間の利用効率が大幅に低下する。これに対し、棚を設置し、その棚から冷風あるいは温風などの適当な温度に制御された調整用空気を吹き出すことにより収納装置の収納空間を、棚単位で、異なる温度領域に区分けできる。このため、棚の上下で温度の異なる調整用空気が吹き出されていても調整用空気が混ざり合う可能性が小さぐ棚が設置される収納空間を効率よく利用できる。

[0008] 商品に対して吹き出す空気の温度を自由に設定する方法としては、冷風と温風を混合して所望の温度になった空気を供給する方法がある。収納空間に冷風と温風を個別に供給しても、収納空間内で混合させることも可能であり、収納空間のいずれかの領域で所望の温度になる力、もしれなレ、。し力、しながら、少なくとも冷風と温風の供給口では温度差があり、その場所には、所望の温度で保管する商品を置くことができなレ、。吹出口毎に冷風と温風を混合するチャンバ一を、ダクト側に設けることも可能である。し力ながら、チャンバ一を設けるためのスペースが必要になる。特に、収納空間をどのように区切って温度制御するかが予め分からない場合は、全ての供給口にチャンバ一を接続しておかなければならない。

[0009] これに対し、本発明においては、棚を介して第 1の調整用空気および第 2の調整用空気を吹き出すようにしているので、棚の内部、すなわち、棚付きの供給ダクトを、条件の異なる調整用空気を混合して吹き出すためのチャンバ一として利用することが可能である。このため、棚により、所望の温度あるいは他の条件に合致するように混合した調整用の空気を、棚の上方あるいは下方に位置する商品に向かって吹き出すことができる。すなわち、棚付きの供給ダクトにおいて、第 1の接続口から供給された第 1 の調整用空気と、第 2の接続口力供給された第 2の調整用空気を混合することにより、チャンバ一を別途設けなくても、棚の単位で所望の条件の空気を吹き出すことが可能となり、ダクト側にチャンバ一を配置するためのスペースが不要となる。

[0010] さらに、貯蔵空間を区切る棚自身を所望の条件の空気を生成する手段として使用するので、収納空間をどのように分割するかを予め決めてチャンバ一などを配置する必要もなぐ収納空間を効率よぐフレキシブルに利用できる。そして、開度調整手段により、第 1の調整用空気と第 2の調整用空気の混合比率をフレキシブルに設定できるので、種々の条件の温度の空気を棚単位で自由に生成できる。棚付きの供給ダクトは棚の上面や裏面に配置することも可能であるし、棚に内蔵しておくことも可能である。 [0011] 棚において、複数の調整用空気を混合して吹き出す場合、第 1の接続口および第 2の接続口を棚の左右方向に重ならないように配置し、棚付きの供給ダクトは、第 1の接続口および第 2の接続口を連結するように棚の左右方向に延びた混合部分と、この混合部分より棚の前後方向に延びて吹出口に繋がる、混合部分より断面積が小さな供給部分とを備えていることが望ましい。棚外の供給ダ外を棚の前後方向に分けて配置すると、棚の商品にアクセスする際の障害になる。したがって、棚外の供給ダタトは、棚の左右方向の端か、または、棚を取り付ける側 (壁側）に左右方向に並べて配置することが望ましい。これらに対応するように第 1および第 2の接続口を左右方向に配置すると、混合部分が左右方向に延び、この混合部分は、各々の棚外の供給ダタトから供給された調整用空気を混合するのに適している。この混合部分より棚の前後方向に、混合部分より断面積が小さな供給部分を設けることにより、混合済み (調整済み）の調整用空気を棚全体、特に、商品が載る棚の表面全体からほぼ均等に出力できる。また、供給部分の断面積を混合部分に対して十分に小さくすることにより、混合部分における流速を遅くでき、静圧を大きくできるので、混合部分で異なる調整用空気が十分に混合して条件が均一になった調整用空気を棚から吹き出すことができる。

[0012] さらに、混合部分は、棚を、第 1の棚外の供給ダクト、第 2の棚外供給ダクト、および棚が配置される収納空間を形成するハウジングの少なくともいずれかに取り付ける側となる基端側に配置されることが望ましい。混合部分を基端側に配置した棚であれば、基端側が厚ぐ先端側が薄い形状を採用できる。このデザインは、棚外の供給ダクトおよび収納空間を形成するハウジングの少なくともいずれかに取り付ける、あるいは着脱する部分の強度を高くし易い。また、混合部分を基端側に配置した棚であれば、棚に供給される複数の調整用空気が棚の入口で混合されて所望の条件の調整用空気が生成され、混合された調整用空気を供給部分で棚全面に導くことができる。

[0013] 棚に、棚付きの排気ダ外と、この棚付きの排気ダ外を棚外の排気ダ外に接続する第 3の接続口を設けることも可能である。排気も棚を介して行うので、収納装置の棚以外の部分の構造をさらにシンプルにできる。収納装置においては、第 1の棚外の供給ダ外および第 2の棚外の供給ダ外に平行して棚外の排気ダ外を配置することにより、ダクトレイアウトが簡易になる。この場合、棚においては、第 1の接続口、第 2 の接続口および第 3の接続口を左右に並べて配置できる。排気のバランスを考慮すると、第 3の接続口は第 1の接続口と第 2の接続口の間に配置することが望ましい。棚付きの排気ダ外を基端に沿って配置することで基端側の棚の断面積が大きくなるので強度が向上する。

[0014] 複数の棚に、第 1の棚外の供給ダクトおよび第 2の棚外供給ダクト、および棚が配置される収納空間を形成するハウジングの少なくともいずれかに対して着脱する手段を設けておくことにより、棚により仕切られる空間の広さを商品の高さあるいは量などに応じて、収納空間内に自由に設定できる。そして、その空間を、棚から商品の周囲に吹き出される調整用空気により所望の条件に保持できる。また、棚の接続口に対応する、第 1の棚外の供給ダクトおよび第 2の棚外の供給ダクトの接続口にダンバを設け、それらが、棚が外れると自動的に閉じるようにしておくことにより、棚を取り付けたときにのみ、自動的に棚を介して調整用空気が吹き出される収納装置を提供できる。このため、フランジなどのジグにより、供給ダクトの接続口を 1つ 1つ封鎖する手間を削減できる。

[0015] 棚が設置されていないことをセンサなどにより検出し、ダンパを自動的に制御して棚外のダクト側の接続口を開閉することが可能である。さらに、棚の開度調整手段は、第 1の接続口の第 1の棚外の供給ダクトに対する開度、および第 2の接続口の第 2の棚外の供給ダ外に対する開度をそれぞれ調整するために、棚の第 1および第 2の接続口の開度をそれぞれ制御するダンパを内蔵したものであっても良い。一方、棚外の供給ダ外にダンパを設けている場合は、棚側の開度調整手段により、それらのダンパを開度調整するようにすれば、棚側のダンバは不要となり、さらに、棚を外すことにより自動的に供給ダクト側のダンバが閉まるようにすることができる。

[0016] 本発明においては、棚付きの供給ダクトの第 1の接続口から供給された第 1の調整用空気または第 2の接続口から供給された第 2の調整用空気のいずれか一方の調整用空気を棚の上面から出力する第 1の棚付きの供給ダ外と、他方の調整用空気を棚の下面から出力する第 2の棚付きの供給ダクトとを備えた棚を採用することも可能である。この棚であれば、 1つの棚により、その棚の上下に異なる条件の調整用空気、たとえば、温風と冷風を供給できる。

図面の簡単な説明

[0017] [図 1]本発明に係る収納装置の概略を示す縦断面図である。

[図 2]図 1に示す収納装置のケースの内部の概略を、ハウジングを透力て見た斜視図である。

[図 3]陳列棚の外観を示す斜視図である。

[図 4]陳列棚の構造を示す断面図であり、図 4 (a)は回収口（第 3の接続口）を含む部分の断面図、図 4 (b)は温風流入口（第 2の接続口）を含む部分の断面図、図 4 (c)は冷風流入口（第 1の接続口）を含む部分の断面図である。

[図 5]陳列棚に設けられたダンパ開度制御装置の一例を示す図である。

[図 6]ダンパ開度を制御して温蔵から冷蔵までの温度を実現する様子を示す図である。

[図 7]温風を上面から吹出し、冷風を裏面から吹出す陳列棚の外観を示す斜視図でめる。

[図 8]図 7に示す陳列棚の構成を示す断面図であり、図 8 (a)は冷風流入口（第 1の接続口）を含む部分の断面図、図 8 (b)は温風流入口（第 2の接続口）を含む部分の断面図である。

[図 9]異なる収納装置を示す斜視図である。

発明を実施するための最良の形態

[0018] 以下に図面を参照して本発明をさらに詳しく説明する。図 1に本発明の収納装置の概略構成を断面図により示してある。図 2に、収納装置 1の内部の概略構成を、ケースの外殻を透力て見た斜視図により示してある。図 2では、商品が陳列される棚を取り外した状態で示してある。収納装置 1は、断熱性のハウジング 2を有し、このハウジング 2が陳列用ケースとなる。このハウジング 2は棚が配置される収納空間を構成するためのものであり、ハウジング 2の内部が、その収納空間 3となっている。収納空間 3には複数の陳列棚 10が上下に適当な間隔をあけて設置でき、それらの陳列棚 1 0により収納空間 3は上下に区分けされる。これらの陳列棚 10により区分けされた複数のゾーン 4のそれぞれは、陳列棚 10に陳列された商品の周囲に、商品の品質などを維持するために必要な空気を供給し、または排気するための単位として考えることができる。

[0019] 図 1に示した状態では、収納空間 3は、上下に配置された 4段の陳列棚 10により区画化され、上下に 5つのゾーン 4が形成されている。最も上のゾーン 4は、陳列用ケース 2の天井 2uと棚 10に挟まれた空間であり、上から 2 4番目のゾーン 4は、棚 10により上下が挟まれた空間であり、最も下のゾーン 4は、棚 10と陳列用ケース 2の底 2d に挟まれた空間である。この収納装置 1では、陳列棚 10を介して調整用空気 Amが供給され、ゾーン 4の内部を循環して陳列棚 10を介して吸気され、排気される。したがって、陳列棚毎に、独立したエアーサイクルを形成することが可能である。このため、陳列棚 10に陳列された商品に対し、陳列棚毎に温度、湿度などを含む環境条件を設定でき、それを維持できる。この収納装置 1は、陳列用ケース 2の前面 2aが開放されたオープンショーケース型でありながら、内部の収納空間 3を複数に分けて、異なる条件に設定できる。

[0020] 収納装置 1は、低温 (第 1の条件)の調整用空気 (第 1の調整用空気) A1を供給する第 1の棚外の供給ダ外 11と、高温 (第 2の条件）の空気 (第 2の調整用空気) A2を供給する第 2の棚外の供給ダ外 12と、排気用の棚外の排気ダクト 13とを有する。ケース 2の背面となる後壁 2bの内部は、ダクトスペース 29となっている。このダクトスぺース 29に、第 1の棚外の供給ダクト 11、第 2の棚外の供給ダクト 12および棚外の排気ダクト 13が平行して上下に延びるように配置されている。なお、図 1では、棚外供給ダクト 11、 12と棚外排気ダクト 13は、内部を流れる流体などがわかり易いように、前後に並べてある力実際には、これらのダクト 11から 13は、図 2に示したように、幅方向または左右方向 Wに並べて配置されてレ、る。

[0021] 収納装置 1のケース 2の天井 2uと底 2dに機械室 14および 15が形成されている。天井 2uの機械室 14は、高温の調整用の空気 A2を生成するためのものであり、加熱用のヒータ 17と、棚外排気ダクト 13を介して収納空間 3から吸気した空気を加熱した後に棚外供給ダ外 12を介して収納空間 3に供給する送風ファン 16が設置されている。底 2dの機械室 15は、低温の調整用の空気 A1を生成するためのものであり、冷却用の熱交換器 19と、棚外排気ダ外 13を介して収納空間 3から吸気した空気を冷却した後に棚外供給ダ外 11を介して収納空間 3に供給する送風ファン 18とが設置されている。さらに、冷風用の機械室 15には、加湿器 39が設置されており、湿度も調整できるようになつている。温風用の機械室 14の機器および冷風用の機械室 15の機器は、制御装置 20により制御され、それぞれの機械室 14および 15から所定の温度に制御された調整用の空気 A2および A1がそれぞれの供給ダクト 12および 11に供給されるようになってレ、る。

[0022] 低温空気 A1を供給する第 1の棚外の供給ダクト 11には、陳列棚 10の接続口となり、陳列棚 10に低温空気 A1を供給する複数の供給口（供給ダ外側の接続口） 21が上下方向に一定の間隔で形成されている。高温空気 A2を供給する第 2の棚外の供給ダ外 12にも、陳列棚 10の接続口となり、陳列棚 10に高温空気 A2を供給する複数の供給口（供給ダクト側の接続口） 22が上下方向に一定の間隔で形成されている。また、排気用の棚外の排気ダ外 13にも、陳列棚 10の接続口となり、陳列棚 10を介して空気を排気するための複数の回収 (排気ダクト側の接続口） 23が上下方向に一定の間隔で形成されている。これらの供給口 21、 22および回収口 23は、ケース 2 の裏面 2bの水平方向、すなわち、ケース 2の前面 2aからアクセスするときの左右の方向 Wに直線的に並び、重ならないように設計されている。このため、ケース 2の裏面 2 bには、左右方向に供給口 21、 22および回収口 23が並んだ接続領域 28が上下に一定の間隔で配置されている。

[0023] 収納装置 1では、いずれかの接続領域 28に棚 10を取り付けることにより、棚 10を介して低温空気 A1あるいは高温空気 A2を単独で、または所望の条件でミックスした状態で供給でき、また、ゾーン 4から排気することができる。各々の陳列棚 10は、ケース 2の裏面 2bに設けられた取り付け用の孔 21aおよび 22aとの着脱する手段となる、棚 10の背面から突き出たフック 10aを組み合わせることにより、ハウジング 2の背面の任意の接続領域 28に着脱できる。

[0024] 図 3に陳列棚 10の外観を斜視図により示してある。陳列棚 10は、冷風供給ダクト 1 1の供給口 21に繋がる冷風流入口（棚側の第 1の接続口） 31と、温風供給ダクト 12 の供給口 22に繋がる温風流入口（棚側の第 2の接続口） 32と、これらの流入口 31および 32から供給された空気を棚 10の内部を通って吹き出す内部供給ダクト (棚付きの供給ダクト) 41を備えている。棚 10に内蔵された内部供給ダクト 41は、棚 10の表面 1 Obに設けられた複数の吹出口 42に繋がっている。複数の吹出口 42は陳列棚 1 0の表面 10bのほぼ全領域に分散して形成されている。このため、内部供給ダクト 41 で選択された、または混合された空気 Amが、陳列棚 10の表面の商品が配置される領域において、商品の下側に配置された複数の吹出口 42から上方に吹き出される。したがって、陳列棚 10においては、所望の条件に設定された空気 Amが吹き出された直後に、棚 10に配置された商品と接触するように吹き出され、陳列棚 10に配置された商品は空気 Amが効率良く接して環境条件が維持される。棚表面 10bの吹出口 42は孔であっても良いし、スリットであっても良い。

[0025] 陳列棚 10は、さらに、棚外排気ダクト 13の回収口 23に繋がる排気口（棚側の第 3 の接続口） 33と、この排気口 33にゾーン 4から吸引した空気 Amを排気する内部排気ダクト（棚付きの排気ダクト) 43を備えており、ダクト 43の表面にゾーン 4から吸引するための複数の吸気口 45が設けられている。この内部排気ダクト 43は棚 10の基端側 10dに沿って、左右方向 Wに延びている。このため、複数の吸気口 45が棚 10の基端側 10dに沿って左右方向に配置されており、陳列棚 10の表面 10bから分散して商品の周囲に吹き出された空気 Amは、同じ陳列棚 10の基端側 10dから吸い込まれて排気され、棚 10の上方に左右方向 Wにほぼ均等に分布する調整用空気 Amの流れが形成される。

[0026] 図 4に、陳列棚 10の内部の構成を断面図により示してある。図 4 (a)は、棚 10のほぼ中央の断面図であり、基端 10dのほぼ中央に位置する排気口 33が見えている。図 4 (b)は、ケース 2の前方 2aから見て（本明細書では特に断らない限り前方 2aから見た方向を示す)棚 10の左側の断面図であり、基端 10dの左側に位置する温風流入口 32が見えている。図 4 (c)は、棚 10の右側の断面図であり、基端 10dの右側に位置する冷風流入口 31が見えている。温風流入口 32、排気口 33および冷風流入口 3 1はこの順番で基端 10dに左右方向 Wに沿って並んで形成されており、ケース 2の背面 2bの接続領域 28の接続口 22、 23および 21に対応した配置となっている。

[0027] 冷風供給ダクト 11の供給口 21、温風供給ダクト 12の供給口 22、さらに、排気ダクト 13の回収口 23には、ダンバ 51、 52および 53が設置されており、棚 10が取り付けられていないとき、すなわち、棚 10を取り外すと、これらのダンパ 51、 52および 53がバネ 51b、 52bおよび 53bにより、それぞれの供給口 22、 23および回収口 23が閉じられて給排気が行われない。一方、棚 10を取り付けると、棚 10から突き出た作動ピン 6 la、 62aおよび 37力 S、これらのダンパ 51、 52および 53を押して開け、冷風供給ダクト 11の供給口 21が冷風流入口 31と繋がり、温風供給ダクト 12の供給口 22が温風流入口 32と繋がり、さらに、排気ダクト 13の回収口 23が排気口 33と繋がる。このため、棚 10を介して収納空間 3に調整用の空気 Amが循環する。

[0028] さらに、供給口 21および 22にそれぞれ設置されたダンパ 51および 52を操作する作動ピン 61 aおよび 62aの突出量は、棚 10に設けられたダンパ開度制御レバー 61 および 62により制御できる。このため、各々のダンパ 51および 52の開度を制御することができ、その結果、棚 10の冷風流入口 31および温風流入口 32の開度が制御されるので、棚 10に供給される冷風 A1と温風 A2の量を制御でき、棚 10の内部で混合されて棚 10の表面から吹き出される調整用の空気 Amの温度を調整できる。したがつて、本例の棚 10においては、ダンパ開度制御レバー 61および 62と、それらにより操作される作動ピン 61aおよび 62aが開度調整手段となり、供給ダクト側のダンパ 51 および 52の制御することにより、棚 10の冷風流入口 31の冷風供給ダクト 1 1に対する開度、温風流入口 32の温風供給ダクト 12に対する開度がそれぞれ調整される。

[0029] ダンパ開度制御レバー 61および 62はそれぞれのダクト 11および 12に対する開度を制御するが、これらを独立して操作することにより棚 10から吹き出される調整用空気 Amの条件はフレキシブルに制御できる。その一方で、棚 10から吹き出される風量を一定に制御することは難しくなる。各々の棚 10から吹き出される調整用空気 Amの量をほぼ一定にするためには、ダンパ 51および 52の合計した開度が一定となるように制御することが望ましい。そのために、ダンバ 51および 52を連動して開度調整すること力 S望ましい。図 5では、操作用レバー 61および 62をロッド 63で接続し、一方の操作用レバーを操作するだけで両方のダンバ開度を制御できるようにしている。図 5 において、破線で示した状態では、作動ピン 62aが突き出て温風流入口 32の開度を制御するダンバ 52が全開になり、作動ピン 61aは突き出ず冷風流入口 31の開度を制御するダンバ 51が全閉になる。したがって、図 6の左端に示した状態となり、棚 10 には温風 A2のみが供給され、温蔵に適した状態となる。

[0030] 一方、図 5において、実線で示した状態では、作動ピン 62aが突き出ず温風流入口

32の開度を制御するダンパ 52が全閉になり、作動ピン 61aが突き出て冷風流入口 3 1の開度を制御するダンパ 51が全開になる。したがって、図 6の右端に示した状態となり、棚 10には冷風 A1のみが供給され、冷蔵に適した状態となる。操作レバー 61または 62を動かすことにより、操作レバー 61および 62は連動して動き、温風 A2のみが棚 10に供給される状態から、温風 A2と冷風 A1が棚 10に供給される状態を経て、冷風 A1のみが棚 10に供給される状態まで、ダンバ 52および 51の開度を連続して制御できる。このため、図 6の左端の温蔵の状態から右端の冷蔵の状態まで、適当な温度の空気 Amが得られるように適切な量の温風 A2と冷風 A1とが棚 10に供給され、内部でミックスされて表面 10bから吐出される。作動ピンの突出量を制御する方法は様々であり、本例のように作動ピンを旋回させても良ぐ前後にスライドさせても良い。

[0031] 棚 10に供給された冷風 A1と温風 A2とを混合して棚 10の表面 10bから吹き出す内部供給ダクト 41は、図 4の各断面図に示すように、棚 10の基端側 10dにおいて左右方向 Wに延びた混合部分 41 aと、この混合部分 41 aから前方に延びた供給部分 4 lb とを備えている。供給部分 41bは、棚 10の表面 10bに設けられた複数の吹出口 42に繋がり、混合された調整用空気 Amを吹き出す。混合部分 41aは、冷風流入口 31および温風流入口 32に繋がっており、棚外の冷風供給ダクト 11から棚 10に供給された冷風 A1と、棚外の温風供給ダクト 12から棚 10に供給された温風 A2とを混合する。このため、混合部分 41aの断面積 (容量)を供給部分 41bの断面積 (容量）に対して十分に大きくしている。したがって、混合部分 41aから供給部分 41bに分岐する部分の差圧が大きくなり、混合部分 41aでは流速が十分に低くなつて、混合部分 41aにおいて冷風 A1と温風 A2とが十分に混合した空気 Amが供給部分 41bに供給される。すなわち、棚 10では、混合部分 41aがエアチャンバ一または混合箱として機能し、 2 つの空気 A1および A2が十分に混合されてほぼ均一になった空気 Amが棚 10から出力される。この結果、棚 10の表面 10bからほぼ同じ温度の空気 Amを吹き出して、棚 10の上方のゾーン 4の環境全体を均質な状態で一定に保持できる。

[0032] さらに、棚 10の表面 10bから吹き出された空気 Amは、棚 10の基端 10dの側に位置する排気ダクト 43により回収され、棚 10の上のゾーン 4に、温度および湿度といつた条件が所望の条件にセットされた空気 Amが循環し、棚 10の上に陳列された商品を所望の環境で保持できる。棚 10に設けられた排気ダクト 43の排気口 33は左右の温風流入口 32および冷風流入口 31の間に配置されており、排気ダクト 43のほぼ中央に位置する。このため、ゾーン 4から左右均等に空気 Amを回収することができ、その点でもゾーン 4の全体状態が均一になるように設計されている。

[0033] また、棚 10の基端 10dに断面積の大きな混合部分 41aを配置することにより、棚 10 の全体の形状も基端 10dが厚ぐ先端が薄い、断面がテーパー状のデザインとなる。棚 10の基端側 10dは棚外ダクト 11、 12および 13、またはケース 2の裏面 2bに棚 10 を取り付ける部分であり、この部分の厚みを十分に確保することにより、棚 10の強度を向上でき、陳列可能な重量も十分に確保できる。さらに、棚付きの排気ダ外 43を棚 10の基端 10dに沿って配置することにより、陳列棚 10の基端 10dの厚みをさらに大きくすることができ、棚 10の強度をいつそう高めることができる。

[0034] さらに、図 4に示したように、陳列棚 10は、ほぼ凹状の棚本体 55と、棚本体 55の開口 55aを塞ぐように取り付けられた棚板 56とを有している。棚本体 55と棚板 56で囲われた空間が内部供給ダクト 41が確保される空間となる。この空間には、結露防止用の断熱材 57が空間を上下に二分するように配置されている。断熱材 57により区分けされた上側の空間、すなわち、断熱材 57と棚板 56とにより挟まれた空間が混合部分 41aおよび供給部分 41bを備えた内部供給ダクト 41となる。また、棚板 56には複数の吹出口 42が形成されており、内部供給ダクト 41で生成された空気 Amが棚板 5 6の複数の吹出口 42から商品に対して供給される。棚板 56の上には樹脂製のスノコまたはスノコ状の板 59が配置されている。スノコ状の板 59として低摩擦係数のフッ素系樹脂などを用いることにより、飲料缶などがある程度滑りやすい状態の陳列棚 10とすること力 Sできる。また、このスノコ 59は、飲料缶などの商品と吹出口 42との間に、空気 Amの供給が商品により遮断されない程度の距離を確保する機能も担っている。棚本体 55の前方には商品の倒れ防止用の転倒防止プレート 58が設けられている。

[0035] このように収納装置 1では、陳列棚 10を介して、条件の異なる 2つの調整用空気 A 1および A2を、棚外の供給ダクト 11および 12から収納領域 3に供給している。したがつて、棚 10にダンパ制御機構 61および 62を設けることにより、棚 10を調整用空気 A 1および A2の流量を調整する手段として利用している。さらに、棚 10で調整用空気 A1および A2を混合して出力するようにしているので、棚 10はチャンバ一としても利用されている。さらに、この棚 10は商品を陳列する手段であり、この棚 10により収納領域 3を陳列する商品毎の領域に分けられる。したがって、本例の収納装置 1においては、棚 10を介して複数の調整用空気を供給することにより、商品が陳列される棚毎に、複数種類の調整用空気の供給量および混合比率を変えることが可能となり、さらに、棚毎に複数種類の調整用空気を混合して供給することができる。このため、本例の収納装置 1においては、調整用空気を供給するダクト 11および 12、さらには、収納空間を形成するハウジングまたはケース 2には、複数種類の調整用空気の供給量を制御する機構、複数種類の調整用空気を混合する手段を用意する必要がなぐ棚外の構成を簡易にでき、信頼性の高い収納装置を低コストで供給できる。

[0036] その一方で、本例の棚 10は、複数種類の調整用空気量を制御する機構、複数種類の調整用空気を混合して出力する機構を備えたものになり、構造は複雑になる。し力ながら、棚 10はケース 2に対して簡単に着脱できるので、メンテナンスは容易であり、万一、障害が発生したときに交換することも容易である。さらに、自ら収納空間を仕切る棚 10に調整用空気量を制御する機構および調整用空気を混合して出力する機構を搭載することにより、収納装置 1の全体として、調整用空気を制御する機構および調整用空気を混合して出力する機構の数を最小限にすることができ、冗長な制御機構やダクト系を省くことができる。このため、収納領域内に異なる温度領域を自由に形成できる、または収納領域内に異なる温度領域で自由に商品を展示できる機能を備えた収納装置を低コストで提供できる。複数種類の調整用空気には温度が異なる空気だけではなぐ湿度や香りなどが異なる空気であっても良い。また、陳列する商品を保持するのに適した環境条件だけではなぐ季節やユーザの要望を捉えて購買意欲を増進するような環境条件など、多種多様な環境でフレキシブルに商品を展示できる非常に利便性の高い収納装置 1を提供できる。

[0037] なお、上記の陳列棚 10は、条件の異なる 2種類の調整用空気 A1および A2を混合して表面 10bからゾーン 4に吹き出しているが、条件の異なる 2種類の調整用空気を表面 10bと裏面 10cから独立して吹き出すように構成することも可能である。図 7は冷風 A1を下面から吹出し、温風 A2を上面から吹き出す陳列棚 70の外観を示す斜視図である。また、図 8は陳列棚 70の断面図であり、図 8 (a)は冷風 A1が供給される接続口 31を含む棚 70の右側の断面を示している。また、図 8 (b)は温風 A2が供給される接続口 32を含む棚 70の左側の断面を示している。なお、上述した陳列棚 10と共通する部分については同一の符号を付してある。

[0038] この陳列棚 70は、内部の空間が結露防止用の断熱材 57により上下方向に二分され、冷風 A1を棚板 70の裏面 10cから吹き出すための供給ダ外（第 2の棚付き供給ダクト） 71と、温風 A2を棚板 70の表面 10bから吹き出すための供給ダクト（第 1の棚付き供給ダクト） 72とを備えている。したがって、図 8 (a)に示すように、冷風流入口 31 力供給された冷風 A1は下方の内部供給ダクト 71を通って裏面 10cに設けられた吹出口 47から下側の商品に供給され、棚 70の下側のゾーン 4に陳列された商品を冷蔵できる。一方、温風流入口 32から供給された温風 A2は上方の内部供給ダクト 7 2を通って表面 10bの吹出口 42から上側の商品に供給され、棚 70の上側のゾーン 4 に陳列された商品を温蔵できる。したがって、棚 10で上下に隣接する温蔵用のゾーンと冷蔵用のゾーンをセパレートすることができ、冷風 A1と温風 A2が混合されてしまレ、、陳列に使用できない無駄な領域が発生するのを防止できる。

[0039] この陳列棚 70を用いる収納装置においては、ケース 2の裏面 2bに排気ダクト 13に繋がる回収口を設けておくことにより、棚板 70の上方のゾーンでは温風 A2を循環させ、棚板 70の下方のゾーンでは冷風 A1を循環させることができる。

[0040] なお、温調用空気（温風 A2および冷風 A1)を供給し、且つ回収を行う棚 10においては、冷風供給ダクト 11、温風供給ダクト 12、回収用ダクト 13と内部供給ダクト 41や排気ダクト 43を連通させ開度を制御できるように、ダクト接続部にダンパ 51、 52および 53を作動させる作動ピン 61a、 62aおよび 37を設けている場合、作動ピン 61aおよび 62aに限らず、回収側の作動ピン 37も含めて適当なリンク機構、たとえば、ロッドによって連動させても良い。いずれかの操作レバー、もしくはそれに類する 1つの操作部を操作することで、 3つの作動ピンを同時に連動し、冷蔵、温蔵を切り替えたり、冷蔵と温蔵の供給比率を連続的に変化させたり、全てを全閉にして単なる陳列棚として利用することなど、様々な条件で棚を利用できる。リンク機構により、冷風用の作動ピン 61 aと温風用の作動ピン 62aが冷風供給ダクト 11や温風供給ダクト 12に選択的に飛び出すように連動させることができる。この条件では、回収用作動ピン 37はどちらのときも飛び出している。冷蔵時、温蔵時の中間に、どのダンバも開かなレ、、常温モードを備えることで、温調しない、常温の棚としても使用可能となる。また、棚 10がケース 2に固定される収納装置においては、棚 10の内部にダンバを設け、このダンパの開度を調整するようにしても良い。この場合、ダンバ自体が開度調整手段を兼ねることが可能である。

図 9に、本発明の異なる収納装置 laの斜視図を示してある。なお、上述した収納装置 1と共通する部分には同一の符号を付してある。収納装置 1は、収納空間 3を構成するハウジング内に棚 10が設置されたタイプであるが、この収納装置 laは、基礎部分となるベース 80から立ち上がった 2本の支柱 81および 82に陳列棚 10が支持または取り付けられたタイプのショーケースであり、上述した収納装置 1のハウジングに相当するものはなぐ四方がオープンのショーケースである。これらの 2本の支柱 81および 82は、支柱として陳列棚を機械的に支持すると共に、ダクトとしても機能する。たとえば、一方の支柱 82は、 2本の棚外の供給ダクトとして機能し、他方の支柱 81は、棚外の排気ダクトとして機能する。 1つの支柱 82が 3本のダクトとして機能しても良ぐあるいは、異なる支柱を異なる条件の空気を供給する供給ダクトとして利用しても良い。収納装置 laにおいては、陳列棚 10はハウジングではなぐダクトとして機能する支柱 81あるいは 82に取り付けられ、支柱 81および 82の側が基端側となる。この収納装置 laでは、ベース 80の内部に熱交換器やファンなどが配置されており、この内部で生成された冷風や温風が、一方の支柱 82の 2本の棚外の供給ダクトからそれぞれの陳列棚 10に供給される。そして、棚内部で混合されて表面 10bの複数の吹出口 42から商品に対して供給される。商品に吹き出された空気 Amは一方の支柱 81から他方の支柱 82に向けて延びる排気ダクト 43の吸気口 45から吸い込まれ、他方の支柱 82の棚外の排気ダクトを介してベース 80に回収される。

Claims

請求の範囲

[1] 商品を陳列するための棚と、

前記商品の周囲の環境条件を制御するために、第 1の条件で調整された第 1の調整用空気を供給する第 1の棚外の供給ダクトと、

前記第 1の条件と異なる第 2の条件で調整された第 2の調整用空気を供給する第 2 の棚外の供給ダクトとを有する収納装置であって、

前記棚は、前記第 1の棚外の供給ダ外に接続される第 1の接続口と、

前記第 2の棚外の供給ダクトに接続される第 2の接続口と、

前記第 1の接続口の前記第 1の棚外の供給ダクトに対する開度、および前記第 2の接続口の前記第 2の棚外の供給ダクトに対する開度をそれぞれ調整する開度調整手段と、

前記第 1の接続口から供給された前記第 1の調整用空気、および前記第 2の接続ロカ供給された前記第 2の調整用空気の少なくともいずれかを、当該棚の上方および下方の少なくともいずれかに配置された吹出口から吹き出すための棚付きの供給ダクトとを備えている収納装置。

[2] 前記棚付きの供給ダ外において、前記第 1の接続口力も供給された前記第 1の調整用空気と前記第 2の接続口から供給された前記第 2の調整用空気とが混合される、請求項 1の収納装置。

[3] 前記第 1の接続口および第 2の接続口は、前記棚の左右方向に重ならないように配置されており、

前記棚付きの供給ダクトは、前記第 1の接続口および前記第 2の接続口を連結するように前記棚の左右方向に延びた混合部分と、この混合部分より前記棚の前後方向に延びて前記吹出口に繋がる、前記混合部分より断面積が小さな供給部分とを備えている、請求項 2の収納装置。

[4] 前記第 1の接続口、前記第 2の接続口、および前記混合部分は、前記棚の基端側に配置されており、

前記基端側は、前記棚を、前記第 1の棚外の供給ダクト、前記第 2の棚外の供給ダタト、および当該棚が配置される収納空間を形成するハウジングの少なくともいずれかに取り付ける側である、請求項 3の収納装置。

[5] 前記第 1の棚外の供給ダクトおよび前記第 2の棚外の供給ダ外に並行して配置された棚外の排気ダ外を有し、

前記棚は、左右方向に延びた棚付きの排気ダ外と、この棚付きの排気ダ外を前記棚外の排気ダクトに接続する第 3の接続口とを備えている、請求項 1の収納装置。

[6] 前記第 1の接続口、前記第 2の接続口および前記第 3の接続口は、前記棚の基端側に左右方向に並んで配置されており、

前記基端側は、前記棚を、前記第 1の棚外の供給ダクト、前記第 2の棚外の供給ダタト、および当該棚が配置される収納空間を形成するハウジングの少なくともいずれかに取り付ける側である、請求項 5の収納装置。

[7] 前記第 1の接続口および前記第 2の接続口は、前記棚の左右方向に重ならないように配置されており、さらに、前記第 3の接続口は前記第 1の接続口と前記第 2の接続口の間に配置されてレ、る、請求項 6の収納装置。

[8] 前記棚付きの排気ダクトは、前記棚の基端側に配置されており、

[9] 前記棚は、前記第 1の棚外の供給ダクト、前記第 2の棚外の供給ダクト、および当該棚が配置される収納空間を形成するハウジングの少なくともいずれかに着脱する手段を備えている、請求項 1の収納装置。

[10] 前記第 1の接続口および前記第 2の接続口にそれぞれ繋がる前記第 1の棚外の供給ダクトおよび前記第 2の棚外の供給ダクトのダクト側接続口は、前記棚が外れると自動的に閉じるダンパを備えている、請求項 9の収納装置。

[11] 前記ダンパは、前記棚の前記開度調整手段により開度調整可能である、請求項 10 の収納装置。

[12] 前記棚付きの供給ダクトは、前記第 1の接続口から供給された前記第 1の調整用空気または前記第 2の接続口から供給された前記第 2の調整用空気のいずれか一方の調整用空気を前記棚の上面から出力する第 1の棚付きの供給ダ外と、他方の調整用空気を前記棚の下面から出力する第 2の棚付きの供給ダクトとを備えている、請求項 1の収納装置。

[13] 前記棚付きの供給ダクトは、前記棚に内蔵されている、請求項 1の収納装置。

[14] 商品を陳列するための棚であって、前記商品の周囲の環境条件を制御するために第 1の条件で調整された第 1の調整用空気を供給する第 1の棚外の供給ダ外に接続される第 1の接続口と、

前記第 1の条件と異なる第 2の条件で調整された第 2の調整用空気を供給する第 2 の棚外の供給ダクトに接続される第 2の接続口と、

前記第 1の接続口の前記第 1の棚外の供給ダ外に対する開度、および前記第 2の接続口の前記第 2の棚外の供給ダクトに対する開度をそれぞれ調整する開度調整手段と、

前記第 1の接続口から供給された前記第 1の調整用空気および前記第 2の接続口力供給された前記第 2の調整用空気の少なくともいずれかを、当該棚の上方および下方の少なくともいずれかに配置された吹出口から吹き出すための棚付きの供給ダクトとを有する棚。

[15] 前記棚付きの供給ダクトは、前記第 1の接続口から供給された前記第 1の調整用空気と前記第 2の接続口から供給された前記第 2の調整用空気とを混合して吹き出す、請求項 14の棚。

[16] 前記第 1の接続口および前記第 2の接続口は、前記棚の左右方向に重ならないように配置されており、

前記棚付きの供給ダクトは、前記第 1の接続口および前記第 2の接続口を連結するように前記棚の左右方向に延びた混合部分と、この混合部分より前記棚の前後方向に延びて前記吹出口に繋がる、前記混合部分より断面積が小さな供給部分とを備えている、請求項 15の棚。

[17] 前記第 1の接続口、前記第 2の接続口、および前記混合部分は、前記棚の基端側に配置されており、

前記基端側は、当該棚を、前記第 1の棚外の供給ダクト、前記第 2の棚外の供給ダタト、および当該棚が配置される収納空間を形成するハウジングの少なくともいずれかに取り付ける側である、請求項 16の棚。

[18] 棚付きの排気ダクトと、

この棚付きの排気ダクトを棚外の排気ダ外に接続する第 3の接続口とを備えている、請求項 14の棚。

[19] 前記棚付きの排気ダ外は、前記棚の基端側に配置されており、

前記基端側は、当該棚を、前記第 1の棚外の供給ダクト、前記第 2の棚外供給ダクト、および当該棚が配置される収納空間を形成するハウジングの少なくともいずれかに取り付ける側である、請求項 18の棚。