明 細 書
電子辞書
技術分野
本発明は、ある単語に対応するその訳とその単語に関連する内容を表示す る装置であり、少なくとも日本語辞書と中国語辞書を収録した電子辞書に関 するものである。
背景技術
従来より、複数種類の辞書を有する電子辞書においては、ある 1種類の辞 書により単語検索して表示された訳語や例文等の文字列の中から、さらに調 ベたい単語を使用者が任意に選択指定し、同種類かあるいは他の種類の辞 書を選択指定して単語検索できるという、いわゆるジャンプ機能を備えている ものがある。たとえば、国語辞典を使用して単語検索した結果の訳の文字列 から選択された単語が日本語だった場合には国語辞典、和英辞典または漢 字字典などにジャンプし、選択された単語が英語であった場合には、英和辞典、 英英辞典などにジャンプすることができる。(例えば、特開平 1 1—1 84854号 公報(第 7図)参照)。
上記従来の電子辞書では、ジャンプする際、選択した単語が日本語か英語 かを判定し、日本語であれば、国語辞書、和英辞書などから、選択された単語 と同一の文字コードを持つ見出し語およびこの単語に対応する訳の内容を画 面上に表示していた。従って中国語辞書データが中国語漢字独特の文字コー ドで入力されている場合、たとえ日本語、中国語の両言語において同一形状 の文字があつたとしても、お互い異なる文字コードを持っため、異なる文字とみ なされジャンプすることができない。
発明の開示
上記目的を達成するために、この発明の電子辞書は、見出し語に対応して 情報を有する辞書データとして少なくとも日本語辞書および中国語辞書を有し、 前記辞書データを表示する表示装置と、前記表示装置に表示された前記辞 書データの中から任意の文字を選択指定する選択手段と、前記選択手段に より選択された文字に対応する前記見出し語を複数の前記辞書データの中か ら検索し前記表 装置に表示するジャンプ機能とを具備する電子辞書であつ て、前記ジャンプ機能は、さらに日本語または中国語に同形の漢字があるか どうかを照合するための照合手段を備え、前記表示装置に表示された前記辞 書データの文字の中から前記選択手段により選択された漢字が日本語およ び中国語のいずれの言語の漢字であるかに係わらず、前記照合手段により、 もう一方の言語に同形の漢字があると判断された場合は、該同形の漢字を有 する両言語の見出し語の内容を前記表示装置に表示できる機能を有すること を特徴とするものである。
さらに、この発明の電子辞書は、前記表示装置に表示された前記辞書デー タの日本語または中国語の漢字を前記選択手段により選択した際、前記ジャ ンプ機能は、選択された前記漢字とは一部が異形で、かつ同意味を有するも う一方の言語の漢字とその訳の内容を前記表示装置に表示する機能を有す ることを特徴とするものである。
図面の簡単な説明
図 1は本発明の電子辞書の構成を示すブロック図である。
図 2は本発明の電子辞書の外観を示す正面図である。
図 3は本発明の電子辞書における日本語中国語比較テーブルの内容の一 部を示す図である ci
図 4は本発明の電子辞書における表示装置に表示される内容を示す図であ る。
図 5は本発明の電子辞書における表示装置に表示される内容を示す図であ る。
図 6は本発明の電子辞書における表示装置に表示される内容を示す図であ
る。
図 7は本発明の電子辞書における表示装置に表示される内容を示す図であ る。
図 8は本発明の電子辞書における表示装置に表示される内容を示す図であ る。
図 9は本発明の電子辞書における表示装置に表示される内容を示す図であ る。
図 1 0は本発明の電子辞書の操作と動作を説明する流れ図である。
発明を実施するための最良の形態
以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図 1は、この発明の実施例の構成を示すブロック図である。図 2はこの発明 の実施例の外観を示す平面図である。
図 1において入力手段 1 1は図 2の文字入力キー 26、日本語辞書キー 21、 中国語辞書キー 22を含む。入力手段 1 1は、中央処理装置(以後 CPUと言 う) 1 2に接続され、文字入力キー 26からの信号は CPU 1 2に接続するメモリ (以後 RAM ) 1 3に一時記憶される。 CPU 1 2にはさらにリードオンリーメモリ (以後 ROMと言う) 1 4が接続され、この ROM 1 4には辞書の内容、例えば、 訳、例文、解説等と日本語中国語比較テーブル 1 5が記憶されている。また、 CPU 1 2には表示装置 1 6が接続され、文字入力キー 26から入力された文字、 すなわち一時 RAM I 3に記憶された内容が表示装置 1 6の画面上に表示され る。
この表示された画面において選択手段 1 7を操作することによって単語の訳 が表示される。選択手段 1 7はジャンプキ一23、スクロールキー 2 4、決定キー 25を含む。日本語中国語比較テーブル 1 5は、図 3に示すように日本語および 中国語の漢字において同一形状の漢字がある場合について、その 2つの言語 の文字コードを一対一に対応付けたものであり、選択手段 1 7により選択され た単語のコードがこの日本語中国語比較テーブル 1 5と照合され、選択された 単語のコードが日本語中国語比較テーブル 1 5内に存在する場合は、その単
語コードに対応する文字コードを持つ選択された単語の言語とは別のもラー方 の言語の漢字を同一形状の漢字であると判断する照合手段を介して、選択さ れた単語および他言語における同一形状の単語を一覧表示し、選択、決定す ることによって、その単語に対応する訳の内容を表示することができる。
次に、この発明の動作をステップごとに表示装置 1 6に表示される図 4から図 9までの表示画面および図 1 0の流れ図を用いて説明する。なお、文中の括弧 内の数字は図 1 0の各ステップの数字を表す。図 1 0の流れ図においては、使 用者による操作を実線枠で示し、電子辞書本体内での処理を破線枠で示して 図 4は日本語辞書キー 21の操作により日本語辞書のうちの 1種類である国 語辞典を選択した状態(ステップ S 1 001 )であり、検索したい単語をカーソル 41の位崑から入力できることを示している。この動作を図 1のブロック図で説 明すると、入力手段 1 1の操作により CPU 1 2が日本語辞書を選択し、表示装 置 1 6に日本語辞書モードの初期画面が表示されるということになる。ここで、 文字入力キー 26を使って、例えば。「I」rs」rijとローマ字入力する(ステップ S 1 002)と図 5の状態になる。
この図 5は図 1の文字入力キー 26の操作により入力された、「いし」 51が表 示装置 1 6に表示され、更に、この入力に相当する見出し語の一覧 52と、先 頭の見出し語の訳の一部 53が表示されたことを示している。この見出し語一 覧の先頭に表示されている「いし」の訳を見るために決定キー 25を押す(ステ ップ S 1 003)と図 6のように見出し 61の Γいし【石】」及ぴこれの訳の内容 62 が表示される(ステップ S 1 004)。この動作を図 1のブロック図で説明すると、 選択された単語が ROM 1 4に記憶されている単語と一致して見出しが表示さ れ、同時にこの見出しに相当する訳語が ROM 1 4から取り出され、表示装置 1 6に表示されるということになる。
次に訳画面中に含まれる単語 63、例えば「砂」をさらに検索したいときにつ いて説朋する。まず、ジャンプキー 23を押す(ステップ S 1 005)と訳中の最初 の単語が、点滅、反転などにより他の単語と区別される。これをスクロールキ 一 24により希望の単語まで移動する(ステップ S 1 006)と図 7に示すように、 移動後の単語 71「砂」が区別された状態になる。そして、図 7の状態で決定キ
—25を押すと、単語「砂」が、中国語にも存在するかどうかを図 3に示す日本 語中国語比較テーブル 1 5を介して照合する(ステップ S 1 007)。この例では、 図 3において破線枠内に示した日本語文字コード 0x8DBBと中国語文字コー ド 0x4930が同形漢字の「砂」の文字コードとして 1対 1で対応して存在する。 従って、図 8に示すように、ジャンプした単語 81の [砂【さ】]、同形中国語漢字 82の [砂【sha】(※図面上では aの文字上に—が付いています力 文書中で は aと記載)]、などの一覧が表示される(ステップ S 1 008)。
この「砂」について、さらに訳が見たいとき、例えば、中国語辞書の見出し語 として存在する [砂【sha】]の訳が見たいときはスクロールキー 24により [砂 【sha】]を選択した状態(ステップ S 1 009)で決定キー 25を押すと、図 9に示 すように [砂【sha】]を見出し 91とし、その訳の内容 92が表示される(ステップ S 1 004)。
上記の実施例では、日本語の漢字と中国語の漢字とが同形である場合につ いてのジャンプ機能について説明したが、日本語中国語比較テーブル 1 5に日 本語と中国語とで互いに一部の形が異なっていて、かつ同じ意味をもつ漢字 のそれぞれの文字コードを 1対 1で対応させて設定登録することも可能である。 この日本語中国語比較テーブル 1 5への設定登録により、一部異形で同意味 の漢字同志間でのジャンプ機能を実現できる。
例えば、日本語の漢字を構成している一部である「へん」や「つくり」などの部 首の形が中国語の漢字の部首の形とわずかながら異なっていて、しかし意味 は同じという文字が多数存在する。このような一部異形で同意味の漢字同志 をジャンプ機能で検索可能とすることにより、本発明の電子辞書の利用者は、 互いに同じ意味を持つ日本語の漢字と中国語の漢字とのわずかな形の違い を、容易に学習することができる。
以上、見出し語の訳画面からジャンプする場合について述べたが、これに限 らず、例文、慣用句などを表示する画面からもジャンプすることができる。さら に、国語辞書モードだけでな 中国語辞書または漢字辞書などの辞書からも ジャンプして上述の動作を行うことができる。
産業上の利用可能性
本発明は、使用者が任意の漢字を選択し、その漢字が日本語であるか、中 国語であるかに係わらず、その漢字を使用した見出し語の訳を表示することが できる。このジャンプ機能を用いることで、使用者は両言語間における同形漢 字の有無や意味の違いなどの情報を得ることができ、また、電子辞書では難 しい、中国語漢字の検索を、まず、日本語漢字を検索し、その漢字から中国 語辞書にジャンプすることで容易に行えることができる。