WO2004096644A1

WO2004096644A1 - 紛粒体の供給装置

Info

Publication number: WO2004096644A1
Application number: PCT/JP2004/005274
Authority: WO
Inventors: Yoshimori Takahashi; Yasuhito Miyazawa
Original assignee: Nippon Seiki Co., Ltd.
Priority date: 2003-04-25
Filing date: 2004-04-13
Publication date: 2004-11-11
Also published as: JP2005008282A

Abstract

本発明は、粉粒体の性質に合わせて所定の量を安定的に送り出すことのできる粉粒体の供給装置を提供することを目的とするものであり、粉粒体Ｗの供給装置において、駆動手段２１による作動により、ホッパー部材１１に貯留されている粉粒体Ｗが粉粒体移送筒状部材１９の内部に配設されているスクリューコンベア部材２０に設けられたスクリュー搬送羽根２０Ａの回転動作によって送り出されて一方向に供給案内され、粉粒体移送筒状部材１９の端部側に設けられた粉粒体搬出口２４を介して粉粒体Ｗの加圧によって開閉弁部材２３が開放作動し、この開放時にのみ粉粒体移送筒状部材１９の搬出側から充填部へと粉粒体Ｗが供給される。また、駆動手段２１の回転数あるいは回転速度などを設定することによって粉粒体Ｗの供給充填量を制御する制御手段２２を設けてなることにより、粉粒体Ｗの供給量を簡単に変更することができる。

Description

明細書紛粒体の供給装置技術分野

本発明は、連続移送される包装フィルムを縦横に三方シールあるいは四方シールすることによって、液体や粉体あるいは粘稠物質などの被包装物を密封シールするようにしてなる充填包装機に関し、特に粉粒体の供給充填を簡便に行うことのできる粉粒体の供給装置に関するものである。背景技術

従来より、たとえば液体や粉体あるいは粘稠物質などの被包装物を充填して密封シールするための包装袋としては、一般的に合成樹脂製のフィルムあるいはこれとアルミニウム箔などとを接合した積層物などの包装材料からなる包装フィノレムを、縦横に三方シールあるいは四方シールすることによって包装袋を形成している。このような包装袋を得るために、ロール状に卷回したフルム原反からフイルムを自動的に送り出して三方シールあるいは四方シールして包装する充填包装装置が知られている。〔たとえば、日本国特開平 6— 3 1 2 7 2 3号公報、日本国特開 2 0 0 0— 1 9 0 9 0 7号公報を参照。〕

また、一般的に三方シールによる包装袋を製袋する充填包装装置として、その充填包装装置の本体の側部に一対の保持枠が設けられ、この保持枠にロール状にフィルムを卷回したフィルム原反が着脱交換可能に保持されており、前記機台の上部にフィルム供給案内機構およぴフィルム折返し機構を配設し、前記機台の前面部に上側から縦シール機構、横シール機構おょぴカッタ一機構が備え付けられており、フィルム案内機構を介してフィルム折返し機構に包装フィルムを導き出し、フィルム折返し機構によりフィルムを長手方向に沿って二つ折りとし、次いで加熱された前記縦シール機構に設けられた左右一対の縦シールロール部によつて前記包装フィルムを挟みながら送り出すとともに、前記縦シールロール部によりヒートシールすることによって包装フィルムを筒状に縦シールし、続いて加熱された横シール機構に設けられた左右一対の横シールロールの横シール部によりフィルムを横方向にヒートシールすることによって横シールし、この横シール箇所により包装袋となる底部を形成し、これにより有底筒状に形成されたフィルム内にたとえば供給充填機構によりたとえばソースや醤油などの被包装物を充填し、さらにフィルムが送られて再び横シール機構の横シールロールの横シール部によってフィルムの袋口側を横シールして被包装物を封止することによつて連続した充填包装袋が形成され、次いで連続した充填包装袋の横シール箇所の中間部をカッター機構で切断することにより充填包装袋を一個毎に分離して送り出すようにしている。

ところで、上述した従来の充填包装装置によって得られる充填包装袋においては、被包装物がソースや醤油などの液状体のものであった場合、供給充填機構に設けられた例えば電磁ポンプなどを作動することによって所定量の被包装物を供給することができるが、粉状のものや粒状のものについては電磁ポンプなどの供給手段を用いることができないため、たとえば、ホッパーに粉や粒状である粉粒体を貯留し、このホッパーからお椀状の回転盤上に粉粒体を供給し、回転盤側に設けた分量升内に粉粒体を摺り切り板を介して供給し、分量升内の所定量の粉粒体を製袋された包装袋内に間欠的に送り込むようにしたテーブル式フィーダ一からなる粉粒体の充填包装装置が知られている（たとえば、日本国実公昭 5 3— 9 3 4 7号特許文献 3を参照。）。

しかしながら、日本国実公昭 5 3 - 9 3 4 7号公報のような被包装物である粉粒体の充填量を変更する場合にあっては、前記回転盤に設けられた分量升を供給量に合わせて交換あるいは設定する必要があり、この交換，設定作業など手間を要すものであった。

また、粉粒体の性質として粒径の大小や粉体の形状あるいは嵩密度の違いや湿気の度合いなどの諸条件によつて粉粒体の流動性などの要素が変化するために、フラッシングを起こしゃすい粉粒体であったり、プリッジングが発生しやすい粉粒体であったり種々な性質を持つている。

このため、たとえば連続して包装袋を製袋しつつ粉粒体を供給して充填包装する充填包装装置に適用した場合、包装フィルムを送り出しながら包装袋を製袋しつつ筒状に縦シールした後、包装フィルムに横シールを施している最中に粉粒体が流れ落ちてくると横シール箇所に粉粒体が嚙み込んでしまうことがあり、これにより包装袋の横シール箇所のシール状態を損ねてしまうという問題がある。そこで本発明は、従来の問題を解決することをねらいとし、粉粒体の供給量を任意に変更することのできる粉粒体の供給装置を提供することを第 1の目的とし、また粉粒体の性質に合わせて所定の量を安定的に送り出すことのできる粉粒体の供給装置を提供することを第 2の目的としている。発明の開示

本発明では、粉粒体を貯留するホッパー部材と、このホッパー部材側と連接され前記粉粒体を受け入れ可能とする粉粒体移送筒状部材と、この粉粒体移送筒状部材の内側に配設され、粉粒体を搬送するスクリューコンペァ部材と、このスクリユーコンベア部材に連結され、スクリユーコンベア部材に設けられたスクリュ一搬送羽根を'回転駆動することによって前記粉粒体を移送するための駆動手段と、前記スクリューコンペァ部材側の搬出側に位置し、前記粉粒体移送筒状部材の端部側に設けられた粉粒体搬出口と、この粉粒体搬出口に粉粒体の加圧によって開閉可能に設けられた開閉弁部材と、からなることを特徴とする粉粒体の供給装置であるため、駆動手段による作動により、ホッパー部材に貯留されている粉粒体が粉粒体移送筒状部材の内部に配設されているスクリユーコンベア部材に設けられたスクリユー搬送羽根の回転動作によって送り出されて一方向に供給案内され、粉粒体移送筒状部材の端部側に設けられた粉粒体搬出口を介して粉粒体の加圧によつて開閉弁部材が開放作動し、この開放時にのみ粉粒体移送筒状部材の搬出側から充填部へと粉粒体が供給される。この場合、柔軟性を有する材料にて前記開閉弁部材を形成してなることにより、スクリユーコンベア部材の回転動作によって送り出される際に生じる粉粒体の加圧あるいは粉粒体の重さによる加圧によって安定した状態にて開閉作動することができる。

また、前記粉粒体搬出口を前記粉粒体移送筒状部材の下側に配置したり、あるいは、前記粉粒体搬出口を前記粉粒体移送筒状部材の先端側壁部に配置してなることにより、下側方向あるいは横方向に向けて粉粒体の送り出す方向を設定することができる。

また本発明では、粉粒体を貯留するホッパー部材と、このホッパー部材側と連接され前記粉粒体を受け入れ可能とする粉粒体移送筒状部材と、この粉粒体移送筒状部材の内側に配設され、粉粒体を搬送するスクリューコンペァ部材と、このスクリューコンベア部材に連結され、スクリューコンベア部材に設けられたスクリュ一搬送羽根を回転駆動することによつて前記粉粒体を移送するための駆動手段と、前記スクリューコンペァ部材側の搬出側に位置し、前記粉粒体移送筒状部材の端部側に設けられた粉粒体搬出口と、この粉粒体搬出口に粉粒体の加圧によつて開閉可能に設けられた開閉弁部材と、粉粒体の性質に合わせて粉粒体の供給を任意に設定可能とする調整機構と、力らなることを特徴とする粉粒体の供給装置であるため、駆動手段による作動により、ホッパー部材に貯留されている粉粒体が粉粒体移送筒状部材の內部に配設されているスクリユーコンベア部材に設けられたスクリュ一搬送羽根の回転動作によって送り出されて一方向に供給案内され、粉粒体移送筒状部材の端部側に設けられた粉粒体搬出口を介して粉粒体の加圧によって開閉弁部材が開放作動し、この開放時にのみ粉粒体移送筒状部材の搬出側から充填部へと粉粒体が供給される。この場合、前記調整機構によって、前記粉粒体移送筒状部材の端部側に設けられた前記粉粒体搬出口の開口度合いを任意に調整可能に設けてなることにより、取り扱う粉粒体の性質、たとえば粉粒体の粒径や粘性や付着性の髙、粉粒体あるいは流動性の良い粉粒体などの諸条件に合わせて粉粒体搬出口の開口度合いを設定することにより、良好に粉粒体を送り出すことが可能となる。

また、前記開閉弁部材は、弾性を有する材料にて形成されるとともに、粉粒体の性質に合わせて開閉弁部材の弾性度合いを任意に設定してなることにより、粉粒体搬出口から流れ出ようとする際の抵抗力を任意に設定することができ、スクリュ一搬送羽根の回転動作停止後における粉粒体の落下を開閉弁部材によつて抑制し、粉粒体の送り出し供給精度を向上させることができるものであり、また具体的には、前記開閉弁部材は、粉粒体の加圧によって一方側を支点として開閉可能に設けられるとともに、その支点位置を前記調整部材を介して任意に調整して開閉弁部材の弾性度合レヽを任意に設定してなることにより、粉粒体搬出口から流れ出ようとする際の抵抗力を任意に設定することができるものであり、また前記開閉弁部材の肉厚寸法を任意に変更してなることにより、開閉弁部材を粉粒体の諸条件に合わせて交換することによつて粉粒体搬出口から流れ出ようとする際の抵抗力を設定することができる。

また、前記スクリユーコンベア部材に設けられたスクリユー搬送羽根のピッチ間隔を変えてなることにより、粉粒体の充填供給密度を高めて送り込むことができ、粉粒体搬出口から粉粒体の加圧によつて開閉弁部材を安定的に開放作動することができるという効果がある。

また本発明では、口ール状に卷かれ^フィルム原反から引き出し案内された包装フィルムを縦横のシール機構によつて三方シールあるいは四方シールして包装袋を製袋シールする製袋シール機構と、この製袋シール機構による製袋時に包装フィルム内に被包装物である粉粒体を充填する被包装物充填機構と、からなる充填包装装置において、前記被包装物充填機構には、前記粉粒体を貯留するホッパ一部材と、このホッパー部材側と連接され前記粉粒体を受け入れ可能とする粉粒体移送筒状部材と、この粉粒体移送筒状部材の内側に配設され、粉粒体を搬送するスクリューコンペァ部材と、このスクリューコンベア部材に連結され、このスクリユーコンベア部材に設けられたスクリユー搬送羽根を回転駆動することによつて前記粉粒体を移送するための駆動手段と、前記スクリユーコンベア部材側の搬出側に位置し、前記粉粒体移送筒状部材の端部側に設けられた粉粒体搬出口と、を備えてなる粉粒体の供給装置であるため、包装フィルムを製袋しつつ、その包装袋の包装形態あるいは大きさに合わせて粉粒体を良好に送り出すことができるという効果がある。

また、前記粉粒体搬出口には、粉粒体の加圧によって開閉可能に設けられた開閉弁部材を配設してなることにより、スクリユーコンベア部材の回転動作によつて送り出される際に生じる粉粒体の加圧あるいは粉粒体の重さによる加圧によつて安定した状態にて開閉作動することができ、これにより縦横に三方シールあるいは四方シールして連続して包装袋を製袋シールする製袋シール機構の動き、および包装フイルムの送りに合わせて粉粒体を送り込むことができるものであり、安定した粉粒体の充填作動を行うことができる。

また本発明では、ロール状に巻かれたフィルム原反から引き出し案内された包装フィルムを縦横のシール機構によつて三方シールあるいは四方シールして包装袋を製袋シールする製袋シール機構と、この製袋シール機構による製袋時において包装フィルム内に被包装物である粉粒体を充填する被包装物充填機構と、からなる充填包装装置において、前記被包装物充填機構には、前記粉粒体を貯留するホッパー部材と、このホッパー部材側と連接され前記粉粒体を受け入れ可能とする粉粒体移送筒状部材と、この粉粒体移送筒状部材の内側に配設され、粉粒体を搬送するスクリユーコンベア部材と、このスクリユーコンベア部材に連結され、このスクリユーコンベア部材に設けられたスクリュー搬送羽根を回転駆動することによって前記粉粒体を移送するための駆動手段と、前記スクリユーコンベア部材側の搬出側に位置し、前記粉粒体移送筒状部材の端部側に設けられた粉粒体搬出口と、この粉粒体搬出口に粉粒体の加圧によって開閉可能に設けられた開閉弁部材と、粉粒体の性質に合わせて粉粒体の供給を任意に設定可能とする調整機構と、を備えてなる粉粒体の供給装置であるため、包装フィルムを製袋しつつ、その包装袋の包装形態あるいは大きさに合わせて粉粒体を良好に送り出すことができるものであり、この際、取り扱う粉粒体の性質、たとえば粉粒体の粒径や粘性や付着性の高い粉粒体あるいは流動性の良い粉粒体などの諸条件に合わせて粉粒体搬出口から送り出される流出量を調整機構によつて任意に設定可能とすることができるという効果がある。

また、前記駆動手段の回転数あるレ、は回転速度などを設定することによって粉粒体の供給充填量を制御する制御手段を設けてなることにより、粉粒体の供給量を簡単に変更することができるという効果がある。この際、粉粒体の粉体、粒体などの粒の大きさや粉粒体の湿り気の度合いなどの諸条件に合わせてスクリーンコンベア部材に設けたスクリユー搬送羽根の回転速度や回転時間などを任意に設定することにより良好に供給することができるという効果がある。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明の第 1実施例を示す充填包装機の全体概要正面図であり、第 2図は第 1図の充填包装機の一部とその包装機に備え付けられた被包装物充填機構を主体に示した要部の正面図であり、第 3図は、第 2図における被包装物充填機構の要部を示した拡大断面図であり、第 4図は、本発明の第 2実施例を示す充填包装機とその包装機に備え付けられた供給充填機構を主体に表した要部の正面図であり、第 5図は、第 4図における被包装物充填機構の要部を示した拡大断面図であり、第 6図は、本発明における第 3実施例を示す充填包装機とその包装機に備え付けられた供給充填機構を主体に表した要部の正面図であり、第 7図は、第 6図における被包装物充填機構の要部を示した拡大断面図であり、第 8図は、本発明で適用される二枚の包装フィルムによって四方シールが行われる包装袋の実施態様例を示した概要斜視図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。本発明に係る充填包装装置の概略構成とその動作および充填包装袋について、第 1実施例として第 1図から第 3図を参照にして述べる。

同図において、充填包装装置の全体概要の構成として、包装フィルム Fを卷回したフィルム原反 1が充填包装装置の機台の側方に設けられた保持枠 2に装着されて支持されており、前記フィルム原反 1から引き出し案内された包装フィルム Fは、フィルム供給案内機構 3を介して所定のテンションが付与されてー且上方へと引き出し案内され、充填包装装置の上部側に設けられたフィルム製袋折返し機構 4により包装フィルム Fの長手方向に沿って二つ折りに折り返して下方へ引き出し案内するように構成されている。

この実施例では、この下方へ引き出し搬送される二つ折りフィルム Fは、縦シール機構 5へと案内される。縦シール機構 5は、たとえばサーポモータからなる駆動手段によって回転可能に設けられ、対向する一対の縦シールロール 5 Aの外周に沿って 2列にそれぞれ設けられた縦シール部材 5 Bによって、二つ折りに折り返され包装フィルム Fが縦方向に各々折返し縁部と折返し端部同志（左右両縁部）との 2箇所をそれぞれヒートシールすることによって縦シール F H箇所が包装フィルム Fの両側端に形成され、次いで前記縦シール機構 5の下方に配設された横シール機構 6によってヒートシールされて横シール F S箇所が形成される。この場合、横シール機構 6は、たとえばサーボモータからなる駆動手段によつて回転可能に設けられ、対向する一対の横シールロール 6 Aの外周の幅方向に沿つてそれぞれ設けられた横シール部材 6 Bによって、横方向に所定間隔を置いてヒートシールされて横シール F S箇所が形成され、この横シール F S箇所により包装袋 Pとなる有底筒状の底部が形成され、これにより有底筒状に形成された包装フィルム F内に後述する被包装物充填機構 7によつて粉粒体である被包装物 W が充填され、続いて包装フィルム Fを送り出した後に前記横シール機構 6の横シール口ール 6 Aに設けられた横シール部材 6 Bにより包装フィルム Fの袋口部となる箇所を横ヒートシールし、この横ヒートシールによる横シール F Sによって内容物 Wが封止され、次々と連続した状態で四方シールされた包装袋 Pが下方へ連続搬送されるように構成されている。

また、前記横シール機構 6の下方には、上下に連続した状態の包装袋 Pの横シール F S箇所のほぼ中央部を切り離して搬出することのできるカツタ刃を備えた切断機構 8が配設されている。

ところで、この第 1実施例における粉粒体の供給装置として、フィルム Fを二つ折りに折り返すためのフィルム製袋折返し機構 4の下流側に、粉粒体である被包装物 Wを供給するための供給装置である被包装物充填機構 7が設けられている。この被包装物充填機構 7には、粉粒体からなる被包装物 Wを貯留する逆円錐形のホッパー部材 1 1が設けられるとともに、このホッパー部材 1 1の側方には粉粒体である被包装物 Wを投入可能な投入口 1 2が設けられるとともに、ホッパー部材 1 1の下端側には被包装物 Wを送り込む筒状の供給用開口部 1 3が設けられている。この筒状の供給用開口部 1 3と同軸上にスクリユーフィーダ 1 4が設けられ、このスクリユーフィーダ 1 4の軸 1 4 Aにはホッパー部材 1 1の内壁に付着する粉粒体 Wを搔き落とすスクレーパ 1 5が前記軸 1 4 Aと同軸上にして回転可能にホッパー部材 1 1の内壁に沿って設けられている。なお、前記スクリユーフィーダ 1 4と前記スクレーパ 1 5とは軸 1 4 A側と連結された駆動用モータ 1 6を介して回転可能に設けられるとともに、スクリューフィーダ 1 4の回転方向とスクレーパ 1 5の回転方向とは互いに逆回転で回転駆動するように設定されており、粉粒体 Wの送りを安定にし、粉粒体 Wの攪拌を助長することをねらいとしている。

またホッパー部材 1 1の下端側に設けられた供給用開口部 1 3の下方側には、その供給用開口部 1 3側と連接されて搬送用トラフ 1 7が所定の角度に傾斜して配置され、図示しないバイブレータの作動によって搬送用トラフ 1 7上に搬送されてきた粉粒体 Wを送り出すことができるように構成している。

また搬送用トラフ 1 7の搬出端側には、その搬送用トラフ 1 7側と連接されて受入部 1 8が形成された粉粒体移送筒状部材 1 9が横向きに配置されている。前記粉粒体 W (被包装物 W) を受け入れ可能とする粉粒体移送筒状部材 1 9の内部側には、スクリューコンペァ部材 2 0が配設されている。またスクリューコンベア部材 2 0には螺旋状のスクリュー搬送羽根 2 O Aが設けられるとともに、被包装部 Wである粉粒体の粉体，粒体などの粒の大きさなどの条件に合わせてその螺旋状のスクリユー搬送羽根 2 0 Aのピッチゃ外形寸法などを設定することにより、良好に粉粒体である被包装物 Wを送り出すことが可能となるように構成されている。

また螺旋状のスクリユー搬送羽根 2 O Aからなるスクリユーコンベア部材 2 0 の端部側と連結され、そのスクリユーコンベア部材 2 0を回転駆動することによつて前記被包装物（粉粒体） Wを包装袋 P内の充填部へと移送するための駆動手段 2 1であるサーボモータが備えられ、その駆動手段 2 1の回転数あるいは回転速度などを設定することによつて粉粒体 Wの供給充填量を制御する制御手段 2 2 が設けられている。

また粉粒体 Wを送り出す粉粒体移送筒状部材 1 9の筒状端部側には、その下側に粉粒体搬出口 2 3が設けられるとともに、この粉粒体搬出口 2 3に金属製材料からなる平板状の弾性を有する開閉弁部材 2 4が閉じ塞ぐように設けられている。この場合、第 1実施例にあっては、開閉弁部材 2 4は粉粒体" Wの加圧によって一方側を支点として開閉可能に設けられている。この第 1実施例にあっては、粉粒体 Wの性質に合わせて粉粒体 Wの供給状態を任意に設定可能とする調整機構 2 5が設けられている。この調整機構 2 5としては、粉粒体移送筒状部材 1 9の軸線方向に沿って移動可能に調整駒部材 2 6が取り付けられるとともに、この調整駒部材 2 6に前記開閉弁部材 2 4がプレート状の調整支持部材 2 7を介してビスなどの固定部材 2 8にて固定支持されている。また、粉粒体 Wを送り出す粉粒体移送筒状部材 1 9の筒状端部側に位置した粉粒体搬出口 2 3を閉塞している開閉弁部材 2 4の周囲を取り巻いて、その筒状端部の下側に位置した粉粒体搬出口 2 3から送り出される粉粒体 Wを、包装フィルム Fが折り返されて製袋されながら縦シールされた包装袋 Pの充填部箇所に供給するための投入シュート 2 9が設置されている。

従って、上記構成からなる本発明の充填包装機においては、フィルム卷反 1から引き出された包装フィルム Fは、フィルム案内機構 3を介して引き出し案内され、次いで充填包装機の上部側に設けられたフィルム製袋折返し機構 4によって包装フィルム Fが二つ折りに折り返されて下方へと引き出し案内され、縦シール機構 5によつて筒状にヒートシールされた後、横シール機構 6によつて包装袋 P の底部となる箇所がヒートシールされる。

このように横シール F S箇所によって包装袋 Pの底部が形成されて充填可能となったところへ、被包装物充填機構 7に設けられたホッパー部材 1 1の内部側に配置されたスクリユーフィーダ 1 4とスクレーパ 1 5とを回転駆動する駆動用モ —タ 1 6の作動によって、ホッパー部材 1 1の内部に貯留されている粉粒体 Wがスクリユーフィーダ 1 4とスクレーパ 1 3とにより攪拌されながら供給用開口部 1 3力ら送り出される。

この送り出された粉粒体 Wは、搬送用トラフ 1 7上に载せられ図示しないバイブレータの作動によって傾斜に沿って搬送され、搬送用トラフ 1 7の搬出側に配設された受入部 1 8を備えた粉粒体移送筒状部材 1 9内へと供給される。

そして、粉粒体移送筒状部材 1 9の内部へと供給された粉粒体 Wは、粉粒体移送筒状部材 1 9の内部に配設されているスクリユーコンべァ部材 2 0が駆動手段 2 1であるサーボモータの作動によって回転動作し、螺旋状のスクリユー搬送羽根 2 O Aにより送り出されて一方向に供給案内される。すなわち、スクリユーコンベア部材 2 0に設けられた螺旋状のスクリユー搬送羽根 2 O Aの回転作動によって送られながら粉粒体 Wが粉粒体移送筒状部材 2 0 の一方側に向けて圧送され、この圧送により粉粒体移送筒状部材 2 0の下側に設けられた粉粒体搬出口 2 3から粉粒体 Wが下側に向けて押し出される状態となる。この時、粉粒体 Wの押し圧によって粉粒体搬出口 2 3を閉じ塞いでいた開閉弁部材 2 4が橈んで粉粒体搬出口 2 3が開放され、この開放作動によって粉粒体移送筒状部材 1 9の搬出側（粉粒体搬出口 2 3 ) から投入シュート 2 9を介して包装袋 Pの充填部へと粉粒体 Wが移送供給される。

この際、螺旋状のスクリュ搬送羽根 2 O Aの回転作動によって送られてくる粉粒体 Wは、粉粒体移送筒状部材 1 9に設けられた粉粒体搬出口 2 3の位置へと送られてくると、スクリユーコンベア部材 2 0の回転動作によって送り出される際に生じる粉粒体 Wの加圧力あるいは粉粒体 W自体の重さによる加圧力が粉粒体搬出口 2 3を閉じ塞いでいた開閉弁部材 2 4に加わることによって開閉弁部材 2 4が橈んで粉粒体搬出口 2 3が開放され、この開放によって粉粒体 Wがその隙間から流れ落ち、開閉弁部材 2 4に加わる粉粒体 Wの加圧力がなくなることによつて開閉弁部材 2 4が元の状態に復帰しようとして作用し、続いてスクリユーコンベア部材 2 0の回転動作が継続している間は、粉粒体 Wの加圧力あるいは粉粒体 W自体の重さによる加圧力が粉粒体搬出口 2 3を閉じ塞いでいた開閉弁部材 2 4 に加わったりあるいは軽減したりする状態の繰り返しにより、開閉弁部材 2 4が細かく開閉作動することによつて粉粒体 Wが順次供給される。

次いで、駆動手段 2 1であるサーボモータの作動が停止することにより、スクリュ一搬送羽根 2 0 Aの回転作動も停止することとなり、これにより粉粒体 Wの圧送による加圧力がなくなるため、開閉弁部材 2 4が最初の状態へと復帰して粉粒体搬出口 2 3が閉じられ、粉粒体 Wの供給が停止する。

従って、開閉弁部材 2 4の開閉作動によって所定量の粉粒体 Wが包装袋 P内へと供給されるとともに、スクリユー搬送羽根 2 O Aの回転作動による加圧力あるいは粉粒体 W自体の重さによる加圧力が粉粒体搬出口 2 3に作用しなくなると開閉弁部材 2 4が粉粒体搬出口 2 3を閉じ塞ぐ状態（遮断状態）となるため、粉粒体 Wが粉粒体搬出口 2 3からこぼれ落ちることがなくなり、この結果、横シール機構 6によつて包装袋 Pの底部となる箇所がヒートシールする際に包装袋 P内に粉粒体 Wを嚙み込むことを抑制することができ、包装袋 Pの横シール F Sの状態を良好に保ちながらヒートシールを行うことができるという効果がある。

また粉粒体 Wの性質に合わせて、たとえば流動性がよくフラッシングを起こしやすい性質を持つ粉粒体 Wにあっては、調整機構 2 5の一部を構成する調整駒部材 2 6を粉粒体移送筒状部材 1 9の軸線方向に沿って移動調整して粉粒体搬出口 2 3を開閉弁部材 2 4によって閉じ塞ぐように配置することにより、粉粒体 Wのフラッシング現象によつて粉粒体 Wが粉粒体搬出口 2 3からこぼれ落ちることを未然に防ぐことができるものであり、また粉粒体 Wの粒径や形状によっては粉粒体 W同士が付着し易くなつてブリッジング現象が生じやすい場合にあっては、粉粒体搬出口 2 3を開口するように設定することで粉粒体 Wの詰まりなどを防ぎつつ送り出すことができる。

また粉粒体 Wの嵩密度が小さくスクリユーコンベア部材 2 0の回転動作によつて送り出される際に生じる粉粒体 Wの加圧力あるいは粉粒体 W自体の重さによる加圧力が弱い場合にあっては、粉粒体搬出口 2 3を開閉可能に配置されている開閉弁部材 2 4の弾性による橈み力を弱く設定することによつて開閉弁部材 2 4が一方側を支点として開放し、粉粒体 Wを送り出した後開閉弁部材 2 4が閉塞作動し、この繰り返しの開閉作動によつて粉粒体 Wがスクリユーコンベア部材 2 0の回転動作時の間送り出される。この時の設定方法としては、開閉弁部材 2 4を保持するプレート状の調整支持部材 2 7の位置を開閉弁部材 2 4の開放側端部から離れる方向に横移動させて開閉弁部材 2 4の支点位置を調整し、開閉弁部材 2 4 の長さを長く設定することによつて弾性度合いを弱く設定することができるものであり、また逆に粉粒体 Wの嵩密度が高くスクリユーコンベア部材 2 0の回転動作によって送り出される際に生じる粉粒体 Wの加圧力が高かったり、粉粒体 W自体の重さによる開閉弁部材 2 4に加わる加圧力が比較的強い場合にあっては、開閉弁部材 2 4の弾性による橈み力を強く設定する必要があり、この場合にあっては、開閉弁部材 2 4を保持するプレート状の調整支持部材 2 7の位置を開閉弁部材 2 4の開放側端部へと近づく方向に横移動させて開閉弁部材 2 4の支点位置を調整し、開閉弁部材 2 4の長さを短く設定することによつて弾性度合、を強く設定することができるものである。

また粉粒体 wの形状や粒径、湿り気などの諸条件による性質の違いによって、粉粒体搬出口 2 3の開口度合いや開閉弁部材 2 4の弾性度合いを任意に設定することにより、安定した状態にて粉粒体 Wを送り出すことが可能となる。

また、製袋された包装袋 Pの包装仕様に合わせて粉粒体 Wの供給充填量を制御手段 2 2によって設定することで、所定の充填量を簡単に変更することができるものであり、その設定条件として、たとえば駆動手段 2 1であるサーボモータの回転数や回転速度あるレ、は回転時間の設定などによつて粉粒体 Wの供給量の調整、設定が可能となるものである。

また第 4図おょぴ第 5図は本発明の第 2実施例を示すものであり、この第 2実施例では、一枚の包装フィルム Fを半折り状態に折り返しながら引き出し案内し、この半折りに折り返された折返し端部と折り返されたフィルム Fの中央部およぴ折返し端縁（左右両縁部と中間部）とが縦シール機構 5の対をなす縦シール口ール 5 Aにそれぞれ設けられた三つの縦シール部材 5 Bによつて縦方向に縦シール F Hして二列に筒状に製袋された包装袋 Pを成形し、その一方の列に被包装物充填機構 7に設けられた粉粒体移送筒状部材 1 9を臨ませて配置して粉粒体 Wを充填供給可能とし、他方の列に被包装物充填機構 7に設けられた液状供給用の液状充填ノズル 3 0を臨ませて配置して液状の被包装物 W 1を充填供給するようにしている。（第 4図参照）

またホッパー部材 1 1の内部側には、攪拌用のスクレーパ 1 5が配設されるとともに、それを回転駆動するための駆動用モータ 1 6が設けられている。ホッパ一部材 1 1の下端側に設けられた粉粒体 Wを送り込む筒状の供給用開口部 1 3が設けられ、この供給用開口部 1 3の下方側には、その供給用開口部 1 3側と連接して受入部 1 8が形成された粉粒体移送筒状部材 1 9が横向きに配置されているこの際、第 2実施例では被包装物充填機構 7に設けられた粉粒体移送筒状部材 1 9の先端側下部に粉粒体搬出口 2 3が設けられ、その粉粒体搬出口 2 3に開閉弁部材 2 4が閉じ塞ぐように設けられている。この場合、開閉弁部材 2 4は粉粒体 Wの性質に合わせて複数の厚みの異なるプレート状の開閉弁部材 2 4をそれぞれ用意し、粉粒体 wの物性に合わせて交換可能としている。

また粉粒体移送筒状部材 1 9の内部側には、前述した第 1実施例とほぼ同様にスクリューコンペァ部材 2 0が配設されている。この際、またスクリューコンペァ部材 2 0には螺旋状のスクリユー搬送羽根 2 O Aが設けられるとともに、この螺旋状のスクリユー搬送羽根 2 0 Aは粉粒体 Wの送り出し方向側において、粉粒体 Wの送り出し方向に行くに従いスクリユー搬送羽根 2 O Aのピッチが漸次狭くなるように間隔が設定され、良好に粉粒体 Wを圧送しながら送り出すことが可能となるように構成されている。（第 5図参照）

従って、上記構成からなる本発明の充填包装機においては、前述した第 1実施例と同様にして横シール F S箇所によって包装袋 Pの底部が形成されて充填可能となったところへ、被包装物充填機構 7の駆動手段 2 1であるサーボモータが作動して、ホッパー部材 1 1の内部に貯留されている粉粒体 Wが粉粒体移送筒状部材 1 9の内部に配設されているスクリユーコンベア部材 2 0の回転動作によって送り出されて一方向に供給案内される。

続いて、粉粒体 Wの押し圧によって粉粒体搬出口 2 3を閉じ塞いでいた開閉弁部材 2 4がー方を支点として下側に向けて橈んで粉粒体搬出口 2 3が開放され、この開放作動によって粉粒体移送筒状部材 1 9の先端側から投入シユート 2 9を介して包装袋 Pの充填部へと粉粒体 Wが供給される。

この際、前述した第 1実施例とほぼ同様に、螺旋状のスクリュー搬送羽根 2 0 Aの回転作動によって送られてくる粉粒体 Wは、粉粒体移送筒状部材 1 9の先端側に設けられた粉粒体搬出口 2 3の位置へと送られてくると、スクリユーコンペァ部材 2 0の回転動作によって送り出される際に生じる粉粒体 Wの加圧力あるいは粉粒体 W自体の重さによる加圧力が粉粒体搬出口 2 3を閉じ塞いでいた開閉弁部材 2 4に加わることによつて開閉弁部材 2 4が橈んで粉粒体搬出口 2 3が開放され、この開放によって粉粒体 Wがその粉粒体搬出口 2 3の隙間から流れ落ちることにより、開閉弁部材 2 4に加わる粉粒体 Wの加圧力がなくなることによって開閉弁部材 2 4が元の状態に復帰するように作用する。続いてスクリューコンペァ部材 2 0の回転動作が継続している間は、粉粒体 Wの加圧力あるいは粉粒体 W 自体の重さによる加圧力が粉粒体搬出口 2 3を閉じ塞いでいた開閉弁部材 2 4に

4 加わったりあるいは軽減したりする状態の繰り返しにより、開閉弁部材 2 4が細力べ開閉作動することによって粉粒体 Wが順次供給される。

その後、駆動手段 2 1であるサーポモータの作動が停止することにより、スクリユー搬送羽根 2 O Aの回転作動も追従して停止することとなり、これにより粉粒体 Wの圧送による加圧力がなくなるため、開閉弁部材 2 4が最初の状態へと復帰して粉粒体搬出口 2 3が閉じられ、粉粒体 Wの供給が停止する。

従って、開閉弁部材 2 4の開閉作動によって所定量の粉粒体 Wが包装袋 P内へと供給されるとともに、スクリユー搬送羽根 2 O Aの回転作動による加圧力あるいは粉粒体 W自体の重さによる加圧力が粉粒体搬出口 2 3に作用しなくなると開閉弁部材 2 4が粉粒体搬出口 2 3を閉じ塞ぐ状態（遮断状態）となるため、粉粒体 Wが粉粒体搬出口 2 3からこぼれ落ちることがなく、この結果、横シール機構 6によつて包装袋 Pの底部となる箇所がヒートシールする際に包装袋 P内に粉粒体 Wが嚙み込むことを抑制することができ、包装袋 Pの横シール F Sの状態を良好に保ちながらヒートシールすることができる。

この際、粉粒体 Wの形状や粒径、湿り気などの諸条件による性質の違いによつて、粉粒体搬出口 2 3の開口度合いや開閉弁部材 2 4の弾性度合いを任意に設定することにより、安定した状態にて粉粒体 Wを送り出すことが可能となる。また粉粒体 Wの嵩密度が小さくスクリユーコンベア部材 2 0の回転動作によつて送り出される際に生じる粉粒体 Wの加圧力あるいは粉粒体 W自体の重さによる加圧力が弱い場合にあっては、粉粒体搬出口 2 3を開閉可能に配置される開閉弁部材 2 4を、板厚寸法の薄い開閉弁部材 2 4に変更して交換することにより、弾性度合いを弱く設定することができるものであり、これにより開閉弁部材 2 4が一方側を支点として比較的に加圧力が弱い状態にて開放することができ、粉粒体 Wを送り出した後に開閉弁部材 2 4が閉塞作動する。この繰り返しの開閉作動によつて粉粒体 Wがスクリューコンベア部材 2 0の回転動作時の間送り出される。また逆に粉粒体 Wの嵩密度が高くスクリユーコンベア部材 2 0の回転動作によつて送り出される際に生じる粉粒体 Wの加圧力が高かったり、粉粒体 W自体の重さによる開閉弁部材 2 4に加わる加圧力が比較的強い場合にあっては、開閉弁部材 2 4の弾性による橈み力を強く設定する必要がある。この場合にあっては、ビスなどからなる固定部材 2 8を緩めて開閉弁部材 2 4を取り外し、板厚寸法の厚い開閉弁部材 2 4に変更して交換することにより、弾性度合いを強く設定することができ、安定した状態にて粉粒体 Wを送り出すことができる。

また開閉弁部材 2 4の板厚の変更によって開閉弁部材 2 4の弾性による撓みカを強く設定する手段に加えて、前述したように開閉弁部材 2 4を保持するプレート状の調整支持部材 2 7の固定位置を調整支持部材 2 7の長手方向に沿って横移動させて開閉弁部材 2 4の支点位置を任意に調整し、開閉弁部材 2 4の長さを変更するように設定することによって弾性度合いを微調整することができる。また第 2実施例では、粉粒体 Wの送り出し方向に行くに従いスクリユー搬送羽根 2 O Aのピッチが漸次狭くなるように間隔が設定されているため、粉粒体 Wの加圧状態を高めることが可能となり、開閉弁部材 2 4の切り換え作動を安定した状態にて開閉作動することができ、これにより所定量の粉粒体 Wを投入シユート 2 9を介して包装袋 Pの充填部へと移送供給することができる。

なお、本発明は上述した実施例に限定されるものでなく本発明の要旨の範囲において種々の変形実施が可能であり、前述した第 1実施例における四方シールによる包装袋 Pとしては、一枚のフィルム Fを半折り状態に引き出し案内し、この半折りに折り返された折返し端部と折り返された包装フィルム Fの折返し端縁 (左右両縁部）とが対をなす縦シール機構 5の 2箇所に配設した縦シールロール 5 Aに設けられた縦シール部材 5 Bによりそれぞれ縦方向にヒートシールすることによって縦シール F Hされ、両端側にそれぞれ縦シール F Hされた四方シールによる包装袋 Pを成形する例であり、また第 2実施例においては、一枚の包装フイルム Fを半折り状態に折り返しながら引き出し案内し、この半折りに折り返された折返し端部と折り返されたフィルム Fの中央部および折返し端縁（左右両縁部と中間部）とが縦シール機構 5の対をなす縦シールロール 5 Aにそれぞれ設けられた三つの縦シール部材 5 Bによって縦方向に縦シール F Hして二列に筒状に製袋された包装袋 Pを成形し、その一方の列に被包装物充填機構 Ίに設けられた粉粒体移送筒状部材 1 9を臨ませて配置して粉粒体 Wを充填供給可能とし、他方の列に被包装物充填機構 7に設けられた液状供給用の液状充填ノズル 3 0を臨ませて配置して液状の被包装物 W 1を充填供給するものを示したが、たとえば、第 6図おょぴ第 7図に示すように、本発明の第 3実施例では、包装フィルム Fを二つ折りに折返しながら三方シールして包装袋 Pを成形するタイプを示すもので、この半折りに折り返された折返し端部（左右両縁部）が縦シール機構 5の対をなす縦シールロール 5 Aにそれぞれ設けられた一対の縦シール部材 5 Bによつて縦方向に縦シール F Hして一列に筒状に製袋された包装袋 Pを成形し、その筒状に製袋された筒状包装袋 Pの中に投入シユート 2 9と被包装物充填機構 7に設けられた粉粒体移送筒状部材 1 9の先端部側とを臨ませて配置して粉粒体 Wを充填供給可能とするとともに、粉粒体移送筒状部材 1 9と並列状態にして被包装物充填機構 7に設けられた液状供給用の充填ノズル 3 0を臨ませて配置して液状の被包装物 W 1を充填供給するようにしている。

また第 3実施例では、粉粒体 W自体の性質として流動性が良いため、ホッパー部材 1 1の内部側には、送り出しのためのスクリューフィーダ 1 4や攪拌用のスクレーパ 1 5および、 .それを回転駆動するための駆動用モータ 1 6などを設けることなく構成されているものであり、粉粒体 Wの自由落下を利用して送り出す構造を採用している。なお、ホッパー部材 1 1の下端側には、粉粒体 Wを送り出す筒状の供給用開口部 1 3が設けられ、この供給用開口部 1 3の下方側に、その供給用開口部 1 3側と連接して受入部 1 8が形成された粉粒体移送筒状部材 1 9が横向きに配置されている。

この第 3実施例では被包装物充填機構 7に設けられた粉粒体移送筒状部材 1 9 の先端側壁部に粉粒体搬出口 2 3が設けられ、その粉粒体搬出口 2 3に開閉弁部材 2 4が閉じ塞ぐように設けられている。この場合、開閉弁部材 2 4は粉粒体 W の性質、すなわち、前述したように粉粒体 Wの流動性が良いためにプレート状の開閉弁部材 2 4によって粉粒体搬出口 2 3を部分的に開放することなく密閉するように配設している。なお、粉粒体 Wの性質によっては、若干の湿り気がある場合などでは、粉粒体搬出口 2 3にプレート状の開閉弁部材 2 4を取り付けることなく開放状態に設け、スクリュー搬送羽根 2 O Aの送りのみにて粉粒体 Wを投入シュート 2 9側へと供給するように配設することもある。

したがって、第 3実施例においては、三方シールタイプによる充填包装機によつて、二つ折りの折り返して形成された筒状包装袋 P内に粉粒体 Wと液状の被包装物 W lとが混合状態の被包装物 W 2として充填され、その包装袋 P内に密封包装される。この際、粉粒体 Wの供給手段としては前述した第 1実施例あるいは第 2実施例と同様にして安定状態に供給することができるものである。

また第 8図で示すように、二枚からなる包装フィルム Fを重ね合わせて引き出し案内し、この各包装フィルム Fの両端縁をそれぞれ対をなす二つの縦シール部材によって縦方向にヒートシールしつつ包装フィルム Fの四方をヒートシールして包装袋 Pを成形するもの、あるいは図示はしないが縦シール機構に縦シール部材を多数設け、この縦シール部材と横シール機構の横シール部材によって四方シールされた横列単位で多数の包装袋を成形するものなどにおいても適用可能である。

また上述した実施例においては、粉粒体 Wを送り出す粉粒体移送筒状部材 1 9 の筒状端部側に位置した粉粒体搬出口 2 3を閉塞している開閉弁部材 2 4としては、金属製の板状のバネ材にて形成していたが、樹脂シート板などでもよいものであり、また開閉弁部材 2 4として金属製の蓋体を蝶番によって粉粒体移送筒状部材 1 2に取り付けるとともに、スプリングにより蓋体を閉塞状態に保持し、粉粒体 Wの押圧によって開放作動するように形成してもよいものであり、また前述したように、粉粒体 Wの物性によっては開閉弁部材 2 4を設けることなく、粉粒体搬出口 2 3を投入シユート 2 9側に臨ませて配置する構造でもよい。

また粉粒体 Wの粉体，粒体などの粒の大きさあるいは粉粒体の性質などの条件に合わせてその螺旋状のスクリユーコンベア部材 1 9のピッチや外形寸法などを設定することにより、良好に粉粒体を送り出すことが可能となる。産業上の利用可能性

以上のように、本発明による粉粒体の供給装置では、その適用例として実施例に記載した充填包装機に加えて、たとえば縦型の充填包装機においては、セーラ一板によつて筒状に製袋しつつ粉粒体を供給して充填包装するものや、横型の充填包装機において、それぞれ得られる包装袋の製袋過程において、粉粒体を充填するタイプのものなどに適宜実施することが可能である。

Claims

請求の範囲

1 . 粉粒体を貯留するホッパー部材と、このホッパー部材側と連接され前記粉粒体を受け入れ可能とする粉粒体移送筒状部材と、この粉粒体移送筒状部材の内側に配設され、粉粒体を搬送するスクリューコンペァ部材と、このスクリューコンベア部材に連結され、スクリユーコンベア部材に設けられたスクリユー搬送羽根を回転駆動することによつて前記粉粒体を移送するための駆動手段と、前記スクリユーコンベア部材側の搬出側に位置し、前記粉粒体移送筒状部材の端部側に設けられた粉粒体搬出口と、この粉粒体搬出口に粉粒体の加圧によって開閉可能に設けられた開閉弁部材と、力らなることを特徴とする粉粒体の供給装置。

2 . 前記開閉弁部材は、柔軟性を有する材料にて形成してなることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の粉粒体の供給装置。

3 . 前記粉粒体搬出口を前記粉粒体移送筒状部材の下側に配置してなることを特徴とする請求の範囲第 1項または請求の範囲第 2項に記載の粉粒体の供給装置。

4 . 前記粉粒体搬出口を前記粉粒体移送筒状部材の先端側壁部に配置してなることを特徴とする請求の範囲第 1項または請求の範囲第 2項に記載の粉粒体の供給

5 . 粉粒体を貯留するホッパー部材と、このホッパー部材側と連接され前記粉粒体を受け入れ可能とする粉粒体移送筒状部材と、この粉粒体移送筒状部材の内側に配設され、粉粒体を搬送するスクリューコンペァ部材と、このスクリューコンベア部材に連結され、スクリユーコンベア部材に設けられたスクリユー搬送羽根を回転駆動することによつて前記粉粒体を移送するための駆動手段と、前記スクリユーコンベア部材側の搬出側に位置し、前記粉粒体移送筒状部材の端部側に設けられた粉粒体搬出口と、この粉粒体搬出口に粉粒体の加圧によって開閉可能に設けられた開閉弁部材と、粉粒体の性質に合わせて粉粒体の供給を任意に設定可能とする調整機構と、からなることを特徴とする粉粒体の供給装置。

6 . 前記調整機構によって、前記粉粒体移送筒状部材の端部側に設けられた前記粉粒体搬出口の開口度合いを任意に調整可能に設けてなることを特徴とする請求の範囲第 5項に記載の粉粒体の供給装置。

7 . 前記開閉弁部材は、弾性を有する材料にて形成されるとともに、粉粒体の性質に合わせて開閉弁部材の弾性度合いを任意に設定してなることを特徴とする請求の範囲第 5項に記載の粉粒体の供給装置。

8 . 前記開閉弁部材は、粉粒体の加圧によって一方側を支点として開閉可能に設けられるとともに、その支点位置を調整して開閉弁部材の弾性度合いを任意に設定してなることを特徴とする請求項 7に記載の粉粒体の供給装置。

9 . 前記開閉弁部材の肉厚寸法を任意に変更してなることを特徴とする請求の範囲第 7項または請求の範囲第 8項に記載の粉粒体の供給装置。

1 0 . 前記粉粒体搬出口を前記粉粒体移送筒状部材の下側に配置してなることを特徴とする請求の範囲第 5項から請求の範囲第 9項のいずれか 1項に記載の粉粒体の供給装置。

1 1 . 前記粉粒体搬出口を前記粉粒体移送筒状部材の先端側壁部に配置してなることを特徴とする請求の範囲第 5項から請求の範囲第 9項のいずれか 1項に記載の粉粒体の供給装置。

1 2 . 前記スクリユーコンベア部材に設けられた前記スクリユー搬送羽根のピッチ間隔を変えてなることを特徴とする請求の範囲第 1項から請求の範囲第 1 1項のいずれか 1項に記載の粉粒体の供給装置。

1 3 . ロール状に巻かれたフィルム原反から引き出し案内された包装フィルムを縦横のシール機構によつて三方シールあるいは四方シールして包装袋を製袋シールする製袋シール機構と、この製袋シール機構による製袋時において包装フィルム内に被包装物である粉粒体を充填する被包装物充填機構と、からなる充填包装装置において、前記被包装物充填機構には、前記粉粒体を貯留するホッパー部材と、このホッパー部材側と連接され前記粉粒体を受け入れ可能とする粉粒体移送筒状部材と、この粉粒体移送筒状部材の内側に配設され、粉粒体を搬送するスクリューコンペァ部材と、このスクリューコンベア部材に連結され、このスクリューコンベア部材に設けられたスクリユー搬送羽根を回転駆動することによって前記粉粒体を移送するための駆動手段と、前記スクリユーコンベア部材側の搬出側に位置し、前記粉粒体移送筒状部材の端部側に設けられた粉粒体搬出口と、を備えてなることを特徴とする粉粒体の供給装置。

1 4 . 前記粉粒体搬出口には、粉粒体の加圧によって開閉可能に設けられた開閉弁部材を配設してなることを特徴とする請求の範囲第 1 3項に記載の粉粒体の供

1 5 . ロール状に卷かれたフィルム原反から引き出し案内された包装フィルムを縦横のシール機構によつて三方シールあるいは四方シールして包装袋を製袋シールする製袋シール機構と、この製袋シール機構による製袋時において包装フィルム内に被包装物である粉粒体を充填する被包装物充填機構と、からなる充填包装装置において、前記被包装物充填機構には、前記粉粒体を貯留するホッパー部材と、このホッパー部材側と連接され前記粉粒体を受け入れ可能とする粉粒体移送筒状部材と、この粉粒体移送筒状部材の内側に配設され、粉粒体を搬送するスクリューコンペァ部材と、このスクリューコンベア部材に連結され、このスクリューコンベア部材に設けられたスクリユー搬送羽根を回転駆動することによって前記粉粒体を移送するための駆動手段と、前記スクリユーコンベア部材側の搬出側に位置し、前記粉粒体移送筒状部材の端部側に設けられた粉粒体搬出口と、この粉粒体搬出口に粉粒体の加圧によって開閉可能に設けられた開閉弁部材と、粉粒体の性質に合わせて粉粒体の供給を任意に設定可能とする調整機構と、を備えてなることを特徴とする粉粒体の供給装置。

1 6 . 前記駆動手段の回転数あるいは回転速度などを設定することによって粉粒体の供給充填量を制御する制御手段を設けてなることを特徴とする請求の範囲第 1項から請求の範囲第 1 5項のいずれか 1項に記載の粉粒体の供給装置。