WO2004077807A1

WO2004077807A1 - 電話通信システム

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Publication number: WO2004077807A1
Application number: PCT/JP2004/002185
Authority: WO
Inventors: Hiromi Aoyagi; Shinji Usuba; Hiroshi Kuboki
Original assignee: Oki Electric Industry Co., Ltd.
Priority date: 2003-02-28
Filing date: 2004-02-25
Publication date: 2004-09-10
Also published as: JPWO2004077807A1; CN1754379A; GB2413729A; GB2413729A8; GB0517377D0; CN1754379B; JP4485469B2; GB2413729B; US20060227951A1; KR20050106045A; GB2413729B8; US7443837B2

Abstract

広帯域通信を意図した装置と狭帯域通信を意図した装置とが通信経路に混在した場合においても、通信品質を高くできる電話通信システムを提供する。本発明は、広帯域通信及び狭帯域通信可能な通信ネットワークを介して、発呼側と着呼側とが電話通信する電話通信システムに関する。そして、エンドツーエンドの間に、狭帯域通信専用の装置と、広帯域通信及び狭帯域通信可能な装置、又は、広帯域通信専用の装置とが混在しているときに、エンドツーエンド間の装置の伝送能力の授受により、隣接装置間の通話路部分を単位として、一部の通話路部分に異なる伝送能力を設定することを特徴とする。

Description

明細書電話通信システム技術分野

本発明は電話通信システムに関し、例えば、ネットワーク接続装置を介して I Pネットワークに接続可能な電話機を含む電話通信システムに適用し得るものである。背景技術

近年、普及している V o I P技術は、電話信号を I Pパケット化することにより、データ及び音声を統合し、ネットワークコス卜や通信コス卜を下げることで普及してきた。

また、伝統的な公衆電話網（P S T N ) は、音声信号を以下に中継するかを主眼においておリ、 3 . 1 K H z以下の帯域で通信していた。すなわち、端末 (狭帯域電話機）側もネッ卜ワーク側も 3 . 1 K H z以上の帯域の信号を不要信号として扱っていた。

しかしながら、近年のブロードバンド化の急速な拡大によって、ネットヮーク側の伝送設備がブロードバンド化対応になっただけでなく、加入者線までも、 A D S Lや光などによってブロードバンド回線に拡大されつつあり、ェンドッーェンドで広帯域な音声通信が可能になリ、広帯域電話機も出現している。また、狭帯域信号及び広帯域信号間の補正機能をゲートウエイ装置に追加して、狹帯域電話機に対しても、擬似的に広帯域通信を実行できるようにすることも研究、開発されている。

さらに、多様な電話機が存在するため、広帯域網（広帯域 I P回線）を介した広帯域通信や狭帯域網（狭帯域 I P回線や公衆電話網）を介した狭帯域通信に対して、ネットワーク接続装置（ゲ一トウ 1ィ装置）を利用することも多くなる。ゲートウェイ装置も、利用する網などの相違によって種々のものが提案、開発されている。

以上のように、多様な電話機、多様なゲ一トウ Xィ装置、広帯域網及び狭帯域網があるため、ある通話に供する電話機、ゲートウエイ装置及び網の組み合わせは多い。

しかしながら、エンドツーェンドの全経路で広帯域信号で通信できない組み合わせの場合に、ェンドツーェンドの全経路で狭帯域信号で通信させるとしたときには、伝送能力の高い装置を無駄に使用していることになる。

また、近年普及している V o I P対応のゲートゥ； tィ機器や電話機では、単に V o I P対応に力点が置かれ、ブロードバンド化したネットワークの特徴を活かした高品質の音声通信を実現できていない。

さらに、電話機は、設計段階では、公衆電話機網に接続されるのか I Pネッ卜ワークに接続されるのか、さらには、ゲートゥヱイ装置を介して網に接続されるのかが不明であり、電話機の高品質化や広帯域対応を計ったとしても、実際に逼信システムに組み込まれたときに、例えば、ゲートウエイ装置に接続されたときに、信号授受が適切に実行し得ないことも多い。

さらにまた、上述のように、狭帯域電話機が疑似広帯域電話機に見えるように、ゲ一トウ： Lィ装置で特性を補正することも検討されているが、どのようなトリガによって補正すれば良いのか明確ではなく、補正しても最高の性能を引き出せない恐れがある。

そのため、広帯域通信を意図した装置と狭帯域通信を意図した装置とが通信経路に混在した場合において、できるだけ各装置の能力を発揮させることができる電話通信システムが望まれている。発明の開示

本発明は、広帯域通信及び狭帯域通信可能な通信ネッ卜ワークを介して、発呼側装置又は発呼側装置群と、着呼側装置又は着呼側装置群とが電話通信する電話通信システムにおいて、（ 1 ) 少なくとも発呼側及び着呼側の一方が、広帯域通信及び狭帯域通信可能な第 1 の広帯域電話機、広帯域通信専用の第 2の広帯域電話機、若しくは、狹帯域通信専用の狭帯域電話機と、広帯域通信及び狭帯域逼信可能なネッ卜ワーク接続装置、若しくは、狹帯域通信専用のネットワーク接続装置との装置群になっており、 ( 2 ) エンドツーエンドの間に、狹帯域通信専用の装置と、広帯域通信及び狭帯域通信可能な装置、又は、広帯域通信専用の装置とが混在していると、ェンドツーェンド間の装置の伝送能力の授受により、隣接装置間の逼話路部分を単位として、一部の通話路部分に異なる伝送能力を設定することを特徴とする。図面の簡単な説明

第 1図は、実施形態の通話路部分への広帯域、狭帯域の設定方法の説明図でのる。

第 2図は、実施形態の電話通信システムの全体構成を示すプロック図である。第 3図は、実施形態の疑似広帯域への補正機能の説明図（その 1 ) である。第 4図は、実施形態の疑似広帯域への補正機能の説明図（その 2) である。第 5図は、実施形態の WB GW配下の WB電話機から WB GW3 B配下の W

B電話機への H. 3 23制御プロ卜コルでの発信シーケンス図である。

第 6図は、実施形態の WB GW配下の WB電話機から N BGV\^ST0N B電話機への H. 3 23制御プロ卜コルでの発信シーケンス図である。

第 7図は、実施形態の WB GW配下の N B電話機から WB GW配下の N B電話機への H. 3 23制御プロ卜コルでの発信シーケンス図である。

第 8図は、実施形態の N 86 配下の B電話機から WB GW配下の N B電話機への H. 323制御プロトコルでの発信シーケンス図である。

第 9図は、寅施形態の WB I P電話機から N 6 \^配下の1\！ B電話機への H.

3 23制御プロ卜コルでの発信シーケンス図である。第 1 0図は、実施形態の WB GW配下の WB電話機から WB GW配下の WB 電話機及ぴ N B電話機への H. 3 23制御プロトコルでの発信シーケンス図で第 1 1 図は、実施形態の WB GW配下の WB電話機から WB GW3 B配下の WB電話機への S I P制御プロ卜コルでの発信シーケンス図である。

第 1 2図は、実施形態の WB GW配下の WB電話機から WB GW3 B配下の WB電話機への MG C P制御プロ卜コルでの発信シーケンス図である。発明を実施するための最良の形態

(A) 第 1の実施形態

以下、本発明による電話通信システムの第 1の実施形態を図面を参照しながら説明する。

(A— 1 ) 第 1 の実施形態の構成

第 2図は、第 1 の実施形態の電話通信システムの全体構成を示すプロック図である。

第 2図において、第 1の実施形態の音声通信システム 1 は、電話機 2 A、 2 Bを収容しているゲ一トウエイ装置 3 A、 3 Bや！ P電話機 2 Cが、 I Pネットワーク 4に接続されたものである。電話機 2 A及び 2 Bは、 I Pネットヮ一ク 4を介して電話通信し得、電話機 2 A及び I P電話機 2 Cも I Pネットヮーク 4を介して電話通信し得るものである。ここで、電話機 2 A、 2 Bは、狭帯域電話機であつたり、広帯域電話機であつたりする。狭帯域電話機（適宜、 N B電話機と呼ぷ）は、 300 H 2〜 3. 4 K H zを伝送能力とするアナログ端末である。広帯域電話機（適宜、 WB電話機と呼ぷ）は、 50 H 2〜 7 K H z以上を伝送能力とするアナログ端末である。広帯域電話機は、収容されているゲートウエイ装置が狭帯域ゲートウエイ装置の場合には、狭帯域モードに自動切替を行うことができるものである。

I Pネットワーク 4を介した広帯域通信は、 8 K H z以下などの音声信号を考慮した広帯域通信と、 20 K H z以下などのオーディオ信号を考慮した広帯域通信とがあるが、この明細書においては区別しない。

I P電話機 2 Cも、狭帯域 I P電話機であつたり、広帯域 I P電話機であつたりする。狭帯域 I P電話機（適宜、 N B I P電話機と呼ぶ）は、 300 H z 〜 3. 4 KH 2を伝送能力とする I P電話機である。広帯域 I P電話機（適宜、 WB I P電話機と呼ぶ）は、 50 H z〜 7 K H z以上を伝送能力とする I P電話機である。広帯域 I P電話機は、狭帯域信号に関係する補正機能を有し、例えば、対向するゲートゥィ装置が狭帯域ゲートウ：！:ィ装置の場合にこの補正機能を有効とする。

また、ゲートウェイ装置 3 A、 3 Bは、狭帯域ゲートウェイ装置であたつリ、広帯域ゲ一卜ウェイ装置であったりする。

狭帯域ゲ一トウエイ装置（適宜、 N B GWと呼ぶ）は、 3 00 H 2〜 3. 4 KH zのアナログ伝送を可能としている V o I Pゲ一トウエイ装置である。広帯域ゲー卜ウェイ装置（適宜、 W B G Wと呼ぶ）は、 5 0 H z〜 7 K H z 以上のアナログ伝送を可能としている V o I Pゲー卜ウェイ装置である。広帯域ゲートウ Xィ装置は、狭帯域信号に関係する補正機能を有し、例えば、対向するゲートウエイ装置が狭帯域ゲートウエイ装置の場合や、収容している電話機が狭帯域電話機の場合に、上記補正機能を有効とする。

I Pネッ卜ワーク 4は、通話に係る電話機 2 A、 2 Bや I P電話機 2 Cゃゲ一トウヱイ装置 3 A、 3 Bの種類により、広帯域 I P回線又は狭帯域 I P回線として機能するものである。

次に、広帯域ゲートウェイ装置や広帯域 I P電話機における、狭帯域信号に関係する補正機能について簡単に説明する。以下では、広帯域ゲ一卜ウェイ装置及びそれに収容されている狭帯域電話機間での信号の補正について説明するが、他の装置間での補正の考え方もほぼ同様である。

まず、狭帯域電話機からの音声信号を、広帯域ゲートウエイ装置が補正する場合を説明する。

狭帯域電話機からの信号は、一般の公衆電話網が考慮されて帯域制限されており、第 3図（A ) に示すように、低域（3 0 0 H z以下）や高域（3 4 0 0

H z以上）が減衰されているものである。

広帯域ゲートウェイ装置は、第 3図（C ) に示すような補正周波数特性を有する送話周波数特性補正部（図示せず）を内蔵しており、狭帯域電話機からの信号の周波数特性を、この送話周波数特性補正部によって補正させる。これにより、補正後の信号は、第 3図（B ) に示すように、音声帯域の全体（広帯域）に渡ってフラットになった周波数特性を有するものとなる。

なお、第 3図及び後述する第 4図は、広帯域の上限を 8 K H zにした例であるが、これに限定されるものではない。

次に、広帯域ゲ一卜ウェイ装置が入力された広帯域信号を補正して狭帯域電話機に与える場合を説明する。

I Pネットワーク 4側から広帯域ゲートウ：!:ィ装置に与えられる広帯域信号は、第 4図（B ) に示すように、広帯域の全域に亘つてフラッ卜な周波数特性を有する。一方、狭帯域電話機は、受話信号に対するフィルタとして、公衆電話網からみた不要成分を除去する、第 4図（A ) に示すような周波数特性を有する。

そのため、広帯域ゲートウエイ装置は、第 4図（B ) に示すような補正周波数特性を有する受話周波数特性補正部（図示せず）を有し、この補正部によつて、フラッ卜な周波数特性を有する広帯域信号を、低域及び高域側が持ち上げた信号に補正しておく。このような信号が、狭帯域電話機の受話信号に対する、第 4図（A ) に示すような周波数特性を有するフィルタを通過すると、その通過後の信号は、第 4図（D ) に示すように、広帯域の全域に亘つてフラッ卜な周波数特性を有するものとなる。

この第 1の実施形態の場合、全ての通話路を広帯域通信させるか、全ての通話路を狭帯域通信させるかの 2通りではなく、通話に介在する装置の種類によつて、部分通話路単位で広帯域通信、狭帯域通信、疑似広帯域通信（上述した補正機能を利用する広帯域通信）を設定させるようにしている。

すなわち、可能な限り、高品質な電話通信を実現できるように、部分通話路単位で広帯域通信、狭帯域通信、疑似広帯域通信（上述した補正機能を利用する広帯域通信）を設定させている。

第 1 図は、通話に介在する装置の種類の組み合わせと、それに応じた部分通話路単位での、広帯域通信、狭帯域通信又は疑似広帯域通信の設定内容とを示す説明図である。

なお、第 1 図は、電話機 2 Aが発呼側であり、電話機 2 Bが着呼側である場合を示している。以下の第 1図に対する説明においては、着呼側が I P電話機 2 Cの場合や発呼側が I P電話機 2 Cの場合も補足説明する。

第 1 図（A ) に示すケースは、発呼側の電話機 2 Aが N B電話機又は W B電話機であって収容ゲートウ Xィ装置 3 Aが N B G Wであり、対向するゲートウエイ装置 3 Bも N B G Wである場合である。この場合、収容ゲートウヱイ装置 3 Aが N B G Wであるため、着呼側の対向するゲ一トウ ιィ装置 3 B及び電話機 2 B間の通話路部分を問わず、発呼側の電話機 2 A及びゲートウエイ装置 3 Aは全ての通話路部分が狭帯域通話路として処理を行う。

なお、着呼側が、ゲートウエイ装置 3 B及び電話機 2 Bの組でなく、 N B ϊ Ρ電話機又は W B I P電話機の場合も同様に、全ての通話路部分で狹帯域通信が実行される。また、発呼側が N B I P電話機の場合も同様に、全ての通話路部分で狭帯域通信が実行される。 '

第 1図（B) に示すケースは、発呼側の電話機 2 Aが WB電話機であって収容ゲートウエイ装置 3 Aも WB GWであり、対向するゲートウエイ装置 3 Bも WB GWであり、対向する電話機 2 Bも WB電話機である場合である。この場合、全てが広帯域対応であるので、全ての通話路部分が広帯域通話路として処理を行う。

なお、着呼側が、ゲ一トウエイ装置 3 B及び電話機 2 Bの組でなく、 WB I P電話機の場合も同様に、全ての通話路部分で広帯域通信が実行される。また、発呼側が WB I P電話機の場合も同様に、全ての通話路部分で広帯域通信が実行される。

第 1 図（C) に示すケースは、発呼側の電話機 2 Aが N B電話機であって収容ゲ一トウエイ装置 3 Aが WB GWであり、対向するゲ一トウ：!：ィ装置 3 Bも WBGWであり、対向する電話機 2 Bが N B電話機である場合である。この場合、発呼側電話機 2 Aも着呼側電話機 2 Bも WB GW3 A、 3 Bに収容されているので、電話機 2 A及ぴゲートウヱイ装置 3 A間、並びに、電話機 2 B及びゲートウェイ装置 3 B間ではそれぞれ、補正機能を利用した疑似広帯域通信を行い、両ゲ一トウエイ装置 3 A及び 3 B間では広帯域通信を行う。

なお、着呼側が、ゲ一卜ウェイ装置 3 B及び電話機 2 Bの組でなく、 N B I P電話機 2 Cの場合には、図示は省略するが、 N B I P電話機 2 C及びゲ一卜ウェイ装置 3 A間は、補正機能を利用した疑似広帯域通信を行う。また、発呼側が、電話機 2 A及ぴゲートウエイ装置 3 Aの組でなく、 N B I P電話機 2 Cの場合には、図示は省略するが、 N B I P電話機 2 C及びゲートウェイ装置 3 B間は、補正機能を利用した疑似広帯域通信を行う。

第 1図（D ) に示すケースは、発呼側の電話機 2 Aが W B電話機であって収容ゲートウヱィ装置 3 Aが W B G Wであり、対向するゲートウエイ装置 3 Bも W B G Wであり、対向する電話機 2 Bが N B電話機である場合である。この場合、発呼側電話機 2 Aから着呼側のゲー卜ウェイ装置 3 Bまでの通話路部分は広帯域通信を実行し、着呼側の電話機 2 B及ぴゲー卜ウェイ装置 3 B間では、補正機能を利用した疑似広帯域通信を行う。

なお、着呼側が、ゲートウエイ装置 3 B及び電話機 2 Bの組でなく、 N B I P電話機 2 Cの場合には、図示は省略するが、 N B I P電話機 2 C及びゲ一卜ウェイ装置 3 A間は、補正機能を利用した疑似広帯域通信を行う。

また、発呼側が、電話機 2 A及びゲートゥヱイ装置 3 Aの組でなく、 W B I P電話機 2 Cの場合には、図示は省略するが、 W B I P電話機 2 C及びゲー卜ウェイ装置 3 B間は広帯域通信を行う。

第 1 図（E ) に示すケースは、発呼側の電話機 2 Aが N B電話機であって収容ゲ一トウヱイ装置 3 Aが W B G Wであり、対向するゲートウ；!：ィ装置 3 Bも W B G Wであリ、対向する電話機 2 Bが W B電話機である場合である。この場合、発呼側のゲートウエイ装置 3 Aから着呼側の電話機 2 Bまでの通話路部分は広帯域通信を実行し、発呼側の電話機 2 A及びゲートウ； Lィ装置 3 A間では、補正機能を利用した疑似広帯域通信を行う。

なお、着呼側が、ゲ一トウエイ装置 3 B及び電話機 2 Bの組でなく、 W B I P電話機 2 Cが接続されていた場合には、図示は省略するが、 W B I P電話機 2 C及ぴゲ一トウエイ装置 3 A間は、広帯域通信を行う。

また、発呼側が、電話機 2 A及ぴゲ一トウヱイ装置 3 Aの組でなく、 N B I P電話機 2 Cの場合には、図示は省略するが、 N B I P電話機 2 C及びゲー卜ウェイ装置 3 B間は補正機能を利用した疑似広帯域通信を行う。

第 1 図（ F ) に示すケースは、発呼側の電話機 2 Aが N B電話機であって収容ゲー卜ウェイ装置 3 Aが W B G Wであり、対向するゲー卜ウェイ装置 3 Bは N B G Wであり、対向する電話機.2 Bが N B電話機である場合である。この場合、発呼側のゲートウ：！：ィ装置 3 Aから着呼側の電話機 2 Bまでの通話路部分は狭帯域通信を実行する他ない。発呼側の電話機 2 A及びゲートウ:!:ィ装置 3 A間では、発呼側の電話機 2 Aへの方向では、補正機能を利用した疑似広帯域通信を行い、ゲートウ：!:ィ装置 3 Aへの方向では、狭帯域通信を行う。この際のゲートウエイ装置 3 Aにおける補正は、周波数特性をフラッ卜にする補正ではなく、 N B電話機 2 Aで制限される帯域を持ち上げる補正までを行う。

なお、着呼側が、ゲ一トウ：!：ィ装置 3 B及び電話機 2 Bの組でなく、 N B I P電話機 2 Cが接続されていた場合には、図示は省略するが、上記の場合と同様に、 N B I P電話機 2 C及びゲートウヱイ装置 3 A間は、狭帯域通信を行う。第 1 図（G ) に示すケースは、発呼側の電話機 2 Aが W B電話機であって収容ゲートウエイ装置 3 Aも W B G Wであり、対向するゲートウエイ装置 3 Bは N B G Wであり、対向する電話機 2 Bが N B電話機である場合である。この場合、発呼側のゲートウ Xィ装置 3 Aから着呼側の電話機 2 Bまでの通話路部分は狭帯域通信を実行する他ない。発呼側の電話機 2 A及びゲートウ Xィ装置 3 A間では、発呼側の電話機 2 Aへの方向では、補正機能を利用した疑似広帯域通信を行い、ゲートウエイ装置 3 Aへの方向では、狭帯域通信を行う。この際のゲ一卜ウェイ装置 3 Aにおける補正は、周波数特性をフラッ卜にする補正である。

なお、発呼側が、電話機 2 A及びゲー卜ウェイ装置 3 Aの組でなく、 W B I P電話機 2 Cの場合には、図示は省略するが、 W B I P電話機 2 C及びゲー卜ウェイ装置 3 B間は狭帯域通信を行う。

以上のような通話路の確立のためには、ゲートウエイ装置 3 A、 3巳が、収容している電話機 2 A、 2 Bが狭帯域電話機か広帯域電話機かを、新たな呼毎、又は、予め識別しておくことを要する。また、ゲートウェイ装置 3 A、 3巳が収容している広帯域電話機に、着信が広帯域着信か狭帯域着信かを通知することも要する。これらについては、具体的な発信シーケンスにおいて説明する。以上のように、電話通信に供する装置として、狭帯域用の装置と広帯域用の装置が混在する場合には、全通話路で狹帯域通信と単純に決めるのではなく、その混在状況で最も通信品質が高くなるように、各装置について各方向の伝送能力を制御する

このような制御は、発信シーケンスで装置間で適宜伝送能力を授受し合うことで、各装置が、第 1図のいずれかの状態に自律的に設定することによリ行われる。

以下では、 H. 323制御プロ卜コルに従う場合における発信シーケンスの数例を説明する。

ここで、 H. 323制御プロトコルにおける能力交渉は、 H. 245制御上での端末能力通知手順 (TerminalGapabi I itySet手順) での能力交渉が基本となっている（ェンドツーェンドの呼が確立した後）が、以下の発信シーケンスでは異なる方法をとつている。すなわち、端末能力選択のタイミングは、 H. 323 FastStartのシーケンスに則リ、 A L E R Tメッセージで送信することを前提としておリ、ゲートウエイ装置間の音声論理パスは A L E R Tメッセ一ジの受信で開設することとしている。また、 RB T (リングバックトーン）ソースは、自局側ゲートウ：！:ィ装置から送出することにしている。

なお、以下に説明するシーケンス図において、 A RQ/A C Fの授受は省略している。また、それらのシーケンス図における「Η· 323 G KJ は、 I Ρ ネットワーク 4内の Η. 323制御プロ卜コルに従うゲー卜キーパーを表している。

第 5図は、 WBGW3 Α配下の WB電話機 2 Aから WBGW3 B配下の WB 電話機 2 Bへの発信シーケンス図である。第 5図のシーケンス図は、第 1 図 (B) の場合に対応している。

発呼側の W B電話機 2 Aがオフフックされると、そのことが W B G W 3 Aに通知される（S 1 )。また、 WB GW3 Aは広帯域通信を求めた発信（以下、 WB発信と呼ぷ）であることを識別する（S 2)。

発呼側の WB電話機 2 Aは、 N Bモード（狭帯域モード）の動作も可能なものであるが、可能な限リ高音質にするため、最初は WBモード（広帯域モード）で発信する。広帯域モードでの発信で呼が確立できない場合にのみ、 N Bモードでの発信に移行させる。また、同様な理由によリ、 WB GW3 Aも、デフォルトモードを WBモード（広帯域モード）としておく。

発呼側の電話機 2 Aが WB電話機であることを WB GW3 Aが識別する方法としては、以下の方法を挙げることができる。 ( a ) オフフック後に、広帯域にのみ属する周波数のトーン信号（4 K H z以上を含む）、 P B信号、 D P 信号又はモデム信号によって電話機 2 Aが WB電話機であることを WB GW 3 Aに通知する。（ b) WBGW3 Aに対し、選択スィツチゃソフトウエア設定で固定的に情報を保持させておく。（ c ) WB GW3 Aに広帯域専用ポー卜及び狭帯域専用ポー卜を設けておき、どちらのポー卜に接続がなされているかで識別する。

WB GW 3 Aからのダイヤルトーン（D T) の返信に応じて（S 3)、 WB 電話機 2 Aが究信先番号を送出してくると（S 4)、 WB GW3 Aは、 I Pネッ卜ワーク 4側に伝送能力が WB (広帯域）であることを表す情報を含む S E T U Pメッセ一ジを送出する（S 5)。この S E T U Pメッセージは、ゲートキーパーを介して、着呼側の WB GW3 Bに転送される（S 6)。

WB GW 3 Bは、発呼側の W BGW3 Aに GA L L P RO Cメッセージを送出して、 S E T U Pメッセージの受信を通知する（S 7、 S 8)。

また、 WB GW3 Bは、配下の WB電話機 2 Bに対し、 WB着信を通知すると共に（S 9 )、配下の WB電話機 2 Bが、広帯域通信に応答できるものであることを識別する（S 1 0)。

WB GW3 Bが、配下の電話機 2 Bに対し、 WB着信（又は N B着信）を通知する方法としては、以下の方法を挙げることができる。（ a ) ナンバーディスプレイサービスと同等なシーケンス（通知信号はモデム、 P B又はトーン（4 KH z以上を含む））によったり、専用リンガ（インター、電圧及び又は、波形が特有）によったりする。（ b) オンフック状態でのトーンで通知する（無鳴動着信やノーリンギングサービスと同等）。

着信電話機 2 Bが広帯域応答可能であることを WB GW3 Bが識別する方法としては、以下の方法を挙げることができる。（ a ) 広帯域にのみ属する周波数のトーン信号（4 K H z以上を含む）、 P B信号、 D P信号又はモデム信号によって電話機 2 Bが WB電話機であることを WB GW3 Bに通知する。

( b ) WB GW3 Bに対し、選択スィツチゃソフトウエア設定で固定的に情報を保持させておく。（ c) WB GW3 Bに広帯域専用ポート及び狭帯域専用ポ -卜を設けておき、どちらのポ一卜に接続がなされているかで識別する。 W B G W 3 Bは、着信電話機 2 Bが W B応答可能であることを識別すると、着信電話機 2 Bを鳴動させると共に（S 1 1 )、着呼電話機 2 Bの伝送能力が WBである情報を含む A L E R Tメッセージを発呼側の WB G W 3 Aに通知する（S 1 2、 S 1 3)。

これによリ、第 5図では省略しているが、 WB GW3 A及ぴ 3 B間での音声パス設定開設がなされる（以降のシーケンス図でも省略しており、その説明も省略する）。また、 WB GW3 Aは、広帯域通信が可能であることを配下の W B電話機 2 Aに通知すると共に（S 1 4)、 \^8電話機2 に1^ 8丁を与ぇて鳴動させる（S 1 5)。

WB GW3 Aは、着呼側も広帯域通信が可能であることを配下の WB電話機 2 Aに通知する方法としては、以下の方法を挙げることができる。（ a ) WB GW3 Aから、トーン信号（4 K H z以上を含む）、 P B信号又はモデム信号を電話機 2 Aに送出する。（ b ) WB GW3 Aが WB識別専用の R B Tを送出する。（ c) ガイダンス音声を送出して話者にポタン操作させるか音声認識により WB電話機 2 Aが識別する。（ d ) WBGW3 Aに対し、選択スィッチやソフトウエア設定で固定的に情報を保持させておく。

着呼電話機 2 Bがオフフックすると（S 1 6)、 WB GW3 Bは、 CO N N E C Tメッセージを発呼側の WB GW3 Aに逼知する（S 1 7、 S I 8 )。これにより広帯域の通話状態に移行する（S 1 9)。

例えば、 WB GW3 A及び 3 B間は音声パス設定開設により広帯域通話路設定され、発呼電話機 2 A及び WB GW3 A間は A L E R Tメッセージの受信によリ広帯域通話路設定され、着呼電話機 2 B及び WB GW3 B間は着呼電話機 2 Bの識別により広帯域通話路設定される。

第 6図は、 WB GW3 A配下の WB電話機 2 Aから N B GW3 B配下の N B 電話機 2 Bへの発信シーケンス図である。第 6図のシーケンス図は、第 1 図 (G) の場合に対応している。

この場合も、ステップ S 8の処理までは、第 5図のシーケンス図と同様であるので、それ以降のシーケンスのみ説明する。

着呼側は N B GW3 B及び N B電話機 2 Bであるので、伝送能力は狭帯域 (N B) に固定であるので、着呼電話機 2 Bに WB着信を通知したり、広帯域着信可能かを識別することなく、 WB GW3 Bは、着信電話機 2 Bを鳴動させると共に（S 2 0)、着呼電話機 2 Bの伝送能力が N Bである情報を含む A L E R Tメッセージを発呼側の WB GW3 Aに通知する（S 2 1、 S 2 2)。これにより、 WB GW3 Aは、直ちに WB電話機 2 Aに R B Tを与えて鳴動させる（S 2 3 )。 WB電話機 2 Aが広帯域通信が可能であることの通知なく、 R B Tが到来したので、狭帯域通信と認識する。

着呼電話機 2 Bがオフフックすると（S 2 4)、 WB GW3 Bは、 C O N N E C Tメッセージを発呼側の WB GW3 Aに通知する（S 2 5、 S 2 6)。これによリ狹帯域の通話状態に移行するが（S 2 7 )、 WB GW3 Aは、自己の補正機能により、発呼電話機 2 Aへは疑似広帯域通信にする。第 7図は、 WB GW3 A配下の N B電話機 2 Aから WB GW3 B配下の N B 電話機 2 Bへの発信シーケンス図である。第 7國のシーケンス図は、第 1 図 (C) の場合に対応している。

発呼側の W B電話機 2 Aがォフフックされると、そのことが W B G W 3 Aに通知される（S 3 1 )。また、 WB GW 3 Aは狭帯域通信を求めた発信であることを識別する（S 3 2)。この識別方法は、広帯域通信を求めた発信の場合と同様である。

WB GW3 Aからのダイヤルトーン（D T) の返信に応じて（S 3 3)、 N B電話機 2 Aが発信先番号を送出してくると（S 34)、 WB GW3 Aは、 I Pネットワーク 4側に伝送能力が WB (広帯域）であることを表す情報を含む S E T U Pメッセージを送出する（S 3 5 )。この S E T U Pメッセージは、ゲートキ一パーを介して、着呼側の WB GW3 Bに転送される（S 3 6 )。ここで、配下の電話機 2 Aが N B電話機であるにも拘わらず、 WB GW3 A が I Pネットワーク 4側に伝送能力が WB (広帯域）であることを表す情報を含む S E T U Pメッセージを送出するのは、 N B電話機 2 A及び WB GW3 A 間が、補正機能を利用した疑似広帯域通信が可能なためである。

WB G W 3 Bは、発呼側の W B GW3 AICCA L L P RO Cメッセージを送出して、 S E T U Pメッセージの受信を通知する（S 3 7、 S 3 8 )。

また、 WB GW3 Bは、配下の N B電話機 2 Bに対し、 WB着信を通知すると共に（S 3 9)、配下の WB電話機 2 Bが、広帯域通信に応答できるものであることを識別しょうとするが応答がないため N B電話機と識別する（S 4

WB GW3 Bは、着信電話機 2 Bが WB応答不可能であることを識別すると、着信電話機 2 Bを鳴動させると共に（S 4 1 )、着呼電話機 2 Bの伝送能力が WBである情報を含む A L E R Tメッセージを発呼側の W B G W 3 Aに通知する（S 42、 S 43)。ここでも、 N B電話機 2 B及ぴ WB GW3 B間が、補正機能を利用した疑似広帯域通信が可能なため、 WB GW3 Bは、 I Pネットワーク 4側に伝送能力が WB (広帯域）であることを表す情報を含む A L E R Tメッセージを送出する。

WB GW3 Aは、配下の WB電話機 2 Aが N B電話機として識別済みであるので、 A L E R Tメッセージの受信時には直ちに N B電話機 2 Aに R B Tを与えて鳴動させる（S 44)。

着呼 N B電話機 2 Bがオフフックすると（S 4 5)、 WB GW3 Bは、 CO N N E C Tメッセージを発呼側の WB GW3 Aに通知する（S 46、 S 47 )。これにより疑似広帯域の通話状態に移行する（S 48)。

例えば、 WB GW3 A及び 3 B間は音声パス設定開設によリ広帯域通話路設定され、発呼電話機 2 A及び WB GW3 A間は A L E R Tメッセージの受信によリ疑似広帯域逼話路設定され、着呼電話機 2 B及び WB GW3 B間は着呼電話機 2 Bの能力識別により疑似広帯域通話路設定され、全体の通話路は結局の所、疑似広帯域通話路となる。なお、上述したステップ S 4 1でリンガを鳴らす場合において、 WB特有なリンガ（N B時は無鳴動）を鳴らすことで、着呼側に発呼側の電話機 2 A叉はゲ一トウヱイ装置 3 Aの種類を逼知するようにしても良い。これに代え、電話機 2 B又はゲートウエイ装置 3 Bの所定の L E Dを点灯させたり、電話機 2 B に専用のガイダンスやトーンを与えて着呼側に発呼側の電話機 2 A又はゲ一卜ウェイ装置 3 Aの種類を通知するようにしても良い。

また、最終的な通話モードの帯域が発呼電話機 2 Aの本来の帯域ではない場合には（第 7図では疑似広帯域）、そのことを発信者に通知するようにしても良い。着信応答者に聞こえないように、通話パスが確立される前に通知することが好ましい。通知方法としては、トーン信号を利用したり、 R B T信号を利用したり、音声ガイダンスによったリ、 L E Dを点灯させたりすることを挙げることができる。

第 8図は、 N B GW3 A配下の N B電話機 2 Aから WB GW3 B配下の N B 電話機 2 Bへの発信シーケンス図である。第 8図のシーケンス図は、第 1 図 ( A) の場合に対応している。

発呼側の N B電話機 2 Aがオフフックされると、そのことが N B G W 3 Aに通知される（S 5 1 )。発呼側が N B電話機 2 A及び N B G W 3 Aの組み合わせであるので、 N B GW3 Aは狭帯域通信モードに固定されており、電話機 2 Aの認識処理は篛行しない。

N B GW3 Aからのダイヤルトーン（D T) の返信に応じて（S 5 2)、 N B電話機 2 Aが発信先番号を送出してくると（S 5 3)、 N B GW3 Aは、 I Pネットワーク 4側に伝送能力が N B (広帯域）であることを表す情報を含む

5 E T U Pメッセージを送出する（S 54)。この S E T U Pメッセージは、ゲートキーパーを介して、着呼側の WB GW3 Bに転送される（S 55)。

WB GW3 Bは、発呼側の WB GW3 Aに GA L L P RO Cメッセージを送出して、 S E T U Pメッセージの受信を通知する（S 56、 S 57 )。

また、 WB GW3 Bは、配下の N B電話機 2 Bに対し、 N B着信を通知する (S 58 )。 N B着信の通知時には応答を待つことなく、着信 N B電話機 2 B を鳴動させると共に（S 5 9)、 N B電話機 2 Bの伝送能力が N Bである情報を含む A L E R Tメッセージを発呼側の N B GW3 Aに通知する（S 60、 S

6 1 )。

N B GW3 Aは、配下の WB電話機 2 Aが N B電話機として識別済みであるので、 A L E R Tメッセージの受信時には直ちに N B電話機 2 Aに R B Tを与えて鳴動させる（S 6 2)。

着呼 N B電話機 2 Bがオフフックすると（S 6 3 )、 WBGW3 Bは、 CO N N E C Tメッセージを発呼側の WB GW3 Aに通知する（S 64、 S 6 5 )。これによリ狭帯域の通話状態に移行する（S 6 6)。

例えば、 N B GW3 A及び WB GW3 B間は音声パス設定開設によリ狭帯域通話路設定され、発呼 N B電話機 2 A及ぴ N B G W 3 A間は A L E R Tメッセージの受信により狭帯域通話路設定され、着呼 N B電話機 2 B及び WBGW3 B間は着呼電話機 2 Bの能力識別によリ狭帯域通話路設定され、全体の通話路は結局の所、狭帯域通話路となる。

第 9図は、第 6図の発呼側電話機 2 A及ぴゲ一トウエイ装置 3 Aを、 WB I P電話機 2 Cに置き換えたものであり、詳述は避けるが、発呼側が電話機 2 A 及びゲ一卜ウェイ装置 3 Aの場合と同様なシーケンスで処理される。

WB I P電話機又は N B I P電話機を使用した他の場合も、電話機及ぴゲー卜ウェイ装置のいずれかの組と置き換えた場合と同様なシーケンスで処理される。

第 1 0図は、着呼側の 1個のゲートウヱイ装置 3 Bに WB電話機 2 BW及び N B電話機 2 B Nが接続されている場合のシーケンス図を示している。すなわち、 WB GW3 A配下の WB電話機 2 Aから WB GW3 B配下の WB電話機 2 BW及び N B電話機 2 B Nへの発信シーケンス図である。

実際上、 1個のゲートウエイ装置が複数の電話機を収容できるようになされていることが検討されており、伝送能力が異なる電話機が同一のゲートウェイ装置に収容されることがある。

ステップ S 1 5までの処理は、第 5図のシーケンスの場合と同様である。なお、ステップ S 9の WBの着信通知に対しては、その伝送能力がある WB電話機 2 BWだけが応答することになる。また、ステップ 1 1 のリンガの供給は、 WB電話機 2 BW及ぴ N B電話機 2 B Nの双方になされ、共に鳴動する。

これに対して、 WB GW3 Bが着信応答を認識していない N B電話機 2 B N がオフフックすると (S 7 0)、 WBGW3 Bは応答した配下の電話機の能力を確認する（S 7 1 )。

ステップ S 7 1 のように、 WB呼の確定通知後に電話機の種別が変更になつたことを認識する方法としては、オフフック後にも、 WB電話機は WB応答信号を通知することとし、通知があれば WB電話機、通知がなければ N B電話機と判別する方法を適用できる。この場合の識別方法も、ステップ S 1 0について説明した方法を適用できる。

N B電話機 2 B Nのオフフックにより、 WBGW3 Bは、伝送能力情報を含む CO N N E C Tメッセージを発呼側の WB GW3 Aに通知する（S 7 2、 S 7 3)。発呼側の WBGW3 Aは、能力変更を W B電話機 2 Aに通知し（S 7 4)、これにより全体的には疑似広帯域の通話状態にする（S 7 5)。すなわち、広帯域通話路状態から疑似通話路状態に変更されて通話状態に移行する。

第 1 0図では、 CO N N E C Tメッセージに含める伝送能力情報を WBで示しているが、伝送能力情報として疑似広帯域を設けるようにしても良い。

第 1 0図では、 WB呼の確定時に N B電話機 2 B Nがォフフックしたことで、 WB GW3 Bが自律的に N B電話機 2 B Nとの間を疑似広帯域に変更する場合を示したが、他の方法によっても良い。例えば、いずれかのゲートウヱイ装置 3 A、 3 Bが電話信号をモニタし、 4 K H z以上の帯域がないことをトリガにして、いずれかのゲートウェイ装置 3 A、 3 B又は発信側の WB電話機（W B I P電話機が発信側でも良い）で疑似広帯域のための補正を行うようにしても良い。

ステップ S 7 4の能力変更通知も、ステップ S 1 4の当初の通知方法と同様な方法を適用することができる。

以上では、 H. 3 2 3制御プロトコルを適用したシーケンス例を説明したが、 S I P制御プロトコルゃ MG C P制御プロトコルを適用しても、第 1 図に示す通話路状態を確立できる。

第 1 1 図は、 S I P制御プロ卜コルでのシーケンス例を示しておリ、 H. 3 23制御プロトコルに係る第 5図に対応するものである。詳述は避けるが、 S I P制御プロ卜コルでは、発呼側のゲートウェイ装置 3 Aからの能力通知は I N V I T Eリクエス卜で行い、着呼側のゲートウ：！：ィ装置 3 Aからの能力通知は、着呼電話機 2 Bのオフフック後に転送される 200 O Kレスポンスで行う。なお、その際、音声能力に関する記述（S D Pの m行等による）により、相手にリクエス卜を送る。

別の手段として、 S I Pエクステンション内の R e u i r eヘッダと S u p p o r t e dヘッダによリ必要な情報のやりとりを行うことも可能である。また、 O P T I O N Sリクエス卜を使用することも可能である（但し、基本的にはサーバがサポートしている内容を確認するためのものである）。さらに、互いの能力情報が判った後に、あらたに I N V I T E (R e— I N V I T E) リクェストにより新規セッションを確立することも可能である（新規セッシヨン確立後、元のセッションは解放する）。第 1 2図は、 M G C P制御プロトコルでのシーケンス例を示しており、 H. 3 23制御プロ卜コルに係る第 5図に対応するものである。詳述は避けるが、 M G C P制御プロトコルでは、 I Pネッ卜ワーク 4内のコールエージェント C Aが C RC Xコマンド（セッション情報の要求）によって発呼側のゲ一トウェィ装置 3 Aから能力を取り出して着呼側のゲートウエイ装置 3 Bに C R C X メッセージによって通知し、着呼側のゲートウエイ装置 3 Aからの能力通知は、着呼応答である A C Kメッセージで行う。

すなわち、 S I Pと同様に S D Pによる能力記述により、音声能力情報をコールエージ Xン卜に伝えることが可能である。発側は、コールエージ工ン卜からの C R C Xコマンド対して A C Kコマンドで情報を回答する（ S D Pで記述）。その後、着側は、コールエージェントからの C R C Xコマンド（コネクション生成要求）に対して同様に A C Kコマンドで情報を回答する（S D Pで記述）。最終的に発側は、コールエージェントからの MD C Xコマンドにより着側のセッション情報を受け取り、確立済みのコネクション情報を変更する。なお、最終的に、着側オフフックによる M D C Xコマンドでも能力情報は変更可能である。

上記実施形態によれば、伝送能力が異なる装置が混在している場合において、通話路全体を広帯域通信又は狹帯域通信に設定するのではなく、逼話路部分単位で異なる設定をでき、全体として、通信に供する装置組み合わせではほぼ最も高い通信品質を実現させることができる。 ( B ) 他の実施形態

ゲ一トウエイ装置 3 A及び 3 B間を狭帯域通話路設定する場合には、〗 Pネットワークによらずに公衆電話網を利用するようにしても良い。

また、ゲートウエイ装置及び配下の電話機間は優先接続に限定されず、一部、無線回線が存在していても良い。

上記では、広帯域電話機及び広帯域 I P電話機が、広帯域通信及び狭帯域通信の双方に対応できるものを示したが、広帯域通信にのみ対応できる広帯域電話機及び広帯域 I P電話機が発呼又は着呼側の端末になっても良い。

本発明の電話通信システムによれば、広帯域通信を意図した装置と狭帯域通信を意図した装置とが通信経路に混在した場合においても、できるだけ各装置の能力を発揮させることができ、通信品質を高めることができる。

Claims

請求の範囲

1 . 広帯域通信及ぴ狹帯域通信可能な通信ネッ卜ワークを介して、発呼側装置又は発呼側装置群と、着呼側装置又は着呼側装置群とが電話通信する電話通 ίΐシステムにおし、て、

少なくとも発呼側及び着呼側の一方が、広帯域通信及ぴ狹帯域通信可能な第 1 の広帯域電話機、広帯域通信専用の第 2の広帯域電話機、若しくは、狭帯域通信専用の狭帯域電話機と、広帯域通信及び狭帯域通信可能なネッ卜ワーク接続装置、若しくは、狭帯域通信専用のネッ卜ワーク接続装置との装置群になつており、

ェンドツーェンドの間に、狭帯域通信専用の装置と、広帯域通信及び狭帯域通信可能な装置、又は、広帯域通信専用の装置とが混在していると、エンドッーェンド間の装置の伝送能力の授受により、隣接装置間の通話路部分を単位として、一部の通話路部分に異なる伝送能力を設定する

ことを特徴とする電話通信システム。

2 . 通話路部分毎に設定される伝送能力が、広帯域通信、狭帯域通信、所定の装置が通話信号の周波数特性を操作することによる擬似的な広帯域通信であることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の電話通信システム。

3 . 着呼側が、広帯域通信及ぴ狹帯域通信可能なネットワーク接続装置と、そのネッ卜ワーク接続装置にパラレルに収容された、狭帯域電話機と、第 1 又は第 2の広帯域電話機である場合において、発呼側への当初の能力通知で第 1 又は第 2の広帯域電話機に係る能力を通知後、着呼側の狭帯域電話機がォフフック応答したときに、発呼側への能力通知を修正し、着呼側の電話機が狭帯域電話機であるとして、隣接装置間の通話路部分を単位とした伝送能力の設定を行うことを特徴とする請求の範囲第 1項 1 又は第 2項記載の電話通信システム