WO2004059077A1 - 抄紙機のカンバスに対する汚染防止剤の吹付付与方法、及びそれに用いる摺動散布装置及び汚染防止剤 - Google Patents

抄紙機のカンバスに対する汚染防止剤の吹付付与方法、及びそれに用いる摺動散布装置及び汚染防止剤 Download PDF

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Hiroshi Sekiya
Kotaro Shinoda
Naoki Imai
Hidenori Saito
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F1/00Wet end of machines for making continuous webs of paper
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
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    • D21F1/00Wet end of machines for making continuous webs of paper
    • D21F1/32Washing wire-cloths or felts

Definitions

  • the present invention relates to a method for spraying a pollution control agent onto a canvas of a paper machine, and a background art relating to a spray nozzle and a pollution control agent used therefor.
  • the pentching is performed, for example, by blowing hot air through hot air rolls or hot air through hot air rolls or hot air ducts, etc., but the air permeability of the canvas is high.
  • the chemical is usually diluted several hundred times with water and used.Therefore, compared to a sliding spray nozzle, a pollution control agent is used. Spraying amount tends to increase.
  • a sliding spray device provided with a spray nozzle used in the method for spraying a pollution control agent according to (5) or (3), wherein the spray nozzle is a two-fluid nozzle. It exists in some sliding sprayers.
  • a sliding spray device provided with a spray nozzle used in the method for spraying a pollution control agent according to (6) or (3), wherein the spray nozzle sprays a liquid.
  • the present invention resides in a sliding spray device which is a two-fluid nozzle with a secondary blow that accelerates and sprays the discharged liquid with the airflow.
  • FIG. 5 is a schematic diagram showing a configuration example of a sliding spray device.
  • FIG. 2 is a view for explaining a contact start position between the outer surface of the canvas and the axle.
  • the canvas A is running in a high temperature state, and the tension roll L and the outer cannon roll N (that is, the petrol) in contact with the canvas A are always in the cannon A.
  • Heat is transferred from the dryer roll R and the canvas dryer M via the, and the rotor rotates at a high temperature.
  • the anti-pollution agent is carried along with the surface airflow to make it reach the contact start site accurately, so that (5) Through a trolley, the problem of reliably and appropriately applying a pollution control agent was solved.
  • the liquid supply pipe 17 and the air supply pipe 18 are connected to the corresponding tubes 17a and 18a, respectively, inside the frame 11.
  • a concave portion is formed inside the side wall 41 of the air box 4 to form an airflow injection nozzle 42 surrounded by the side wall 41 and the side wall of the two-fluid nozzle 3.
  • the side-chain amino-modified silicone oil has the property of having a strong adhesiveness (fixing property) to plastics, and in fact, synthetic fibers and metal plates. Strongly adheres to
  • Example 8 S11.0 dimethyl ⁇ ⁇ ⁇ Example 9 S11.0 Amino modified ⁇ ⁇ ⁇ Comparative example 1 S44.5 dimethyl XXX Comparative example 2 S54.5 Dimethyl X ⁇ ⁇ ⁇ Comparative Example 3 S64.5 Dimethyl XXXX [When the sliding speed of the spray nozzle is changed]
  • the spraying was performed at S2 (Example 10) and S5 (Comparative Example 4) in the tension roll L.

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Description

明 細 書 抄紙機のカ ンバス に対する汚染防止剤の吹付付与方法、 及 びそれに用い る摺動散布装置及び汚染防止剤 技術分野
本発明は、 抄紙機のカ ンバス に対する汚染防止剤の吹付付 与方法、 及びそれに用い る散布 ノ ズル及び汚染防止剤に関す る 背景技術
紙製品の製造 (抄紙) 工程において、 紙体 (湿紙) の乾燥 は必須であ り 、 乾燥の良 · 不良は、 紙製品の品質に非常に犬 きな影響を与え る。
そのため、 抄紙機の ド ラ イ パー ト (乾燥工程) は、 抄紙過 程の中で も極めて重要な部分に位置付け ら れてい る 。
抄紙機の ド ラ イ パー ト では、 紙体の乾燥は、 通常、 加熱さ れた複数の ド ラ イ ヤ ロ ールの表面に紙体を巻き付け る よ う に して行われる 。 "
そ して、 複数の ド ラ イ ャ ロ ールを用い る場合には、 紙体を その外側か ら ド ラ イ ヤ ロ ールの表面に押 し付けて乾燥効率を 上げる ために、 通常、 カ ンバス が備え ら れる 。
第 1 図は、 抄紙機の ド ラ イ パー ト におけ る カ ンバス の使用 形態の一例を示す概略図であ る (簡単のため、 上方のカ ンパ' ス は一部省略 した)。
カ ンノ ス Aは、 1 0 本前後の一群の ド ラ イ ャ ロール R につ き、 上下に 1 枚ずっ設け られ ( ダプル力 ンバスの場合)、 カ ン バス 口 一ル K やテ ン シ ヨ ン 口一ル L、 力 ンノ、'ス ド ラ イ ヤ M等 に よ っ て支持されて、 閉ル一プを形成す る 。
そ して、 紙体 Wを力 ン ノ、'ス A と ド ラ イ ャ ロ ール R と の間に 挟み込み、 加熱された ド ラ イ ャ ロ一ノレ R の表面に強 く 押 し付 けて、 紙体 W の乾燥効率を上げる。
紙体 Wか ら蒸発 した水蒸気は、 通常、 ド ラ イ ヤ ロ ール Rや 上下力 ンバス A等に囲 まれた空間であ る ド ラ イ ヤポケ ッ ト 部
D に吐き 出され、 同部の ペ ンチ レーシ ョ ンに よ り 、 最終的に ド ラ イ ノ 一 ト を覆う フ — ド の排気口か ら排気される 。
こ の ド ラ ィ ャポケ ッ ト 部 D のベンチ レ—シ ヨ ンは、 紙体の 乾燥に大きな影響を与え る ため、 非常に重要であ る 。
ペ ン チ レ—シ ヨ ンは、 熱風ロ ールや熱風ダク ト等に よ り 力 ン ノ、'ス を貫通 して熱風を吹き込むな ど して行われる が、 カ ン バ ス の通気度に左 れ易い
そのため、 適切な通気度を有する カ ンバス が選択されて用 い られる。
ま た、 1 枚のカ ンパスで複数の ド ラ イ ャ ロ ールを抱いて紙 体の乾燥を行う シ ン グルカ ンバス方式 (ペルラ ン等の シ ン グ ルデ ッ キを含む) において も、 カ ンバスの通気度は重要であ 通気度が適切でない と、 バルーニ ン グやプロ一イ ン グ等の 現象を生じ、 紙体に しわが生 じた り 紙切れを起こ した り する ト ラ ブルにつながる場合があ る 。
しか し、 カ ンノ ス は紙体と強 く 接触す る た め、 逆に、 カ ン バスの紙体と接触する面 (本明細書ではカ ンバスの外面と い う ) に紙体に含ま れ る 紙粉や ピ ッ チ等が徐々 に転移 して、 力 ンパス が汚染さ れ易い (特許文献 1 参照)。
そ して、 紙粉や ピ ッ チ等はカ ンバス の織 り の空隙部分 ( い わゆ る カ ンノ ス の 目 ) に入 り 込んで 目 を詰 ま ら せて カ ンノ ス の通気度を下 げ、 その結果 と して、 紙体の乾燥効率を著 し く 低下さ せて し ま う 。
ま た 、 カ ンバス の外面に転移 し た紙粉や ピ ッ チ等が、 更に 力 ンハ'ス の外面か ら カ ンバス の外面に接す る ロ ール類 に転移 す る こ と があ る 。
で、 カ ンバス の外面に接す る ロ ール類 と は、 第 1 図で い え ば、 テ ン シ ョ ン ロ ール L や カ ンノ ス ド ラ イ ヤ M等の こ と であ り 、 カ ン ノ 'ス ロ ール Kの う ち カ ンノ ス の外面側に あ る外 側力 ンバス ロ ール N も 含 まれ る (本明細書で は こ れ ら の カ ン パ'ス の外面に接す る ロ ール類を ま と めて ァ ゥ ト ロ ール と い )。
ァ ゥ ト ロ ールに カ ンバス を介 して微細な紙粉や ピ ッ チ等が 次々 と転移す る と 、 紙粉や ピ ッ チ等はア ウ ト ロ ールの表面上 で互い に結び付 き合い、 次第 に大 き な 固 ま り と な る 。
そ して、 紙粉や ピ ッ チ'等が蓄積 して ア ウ ト ロ ールの表面上 に層状に形成さ れ る と、 抄紙
機を止めて除去 し な ければな ら ず、 製造効率が低下す る (特 許文献 1 参照)。
ま た 、 あ る程度の大き さ に な っ た 固 ま り がア ウ ト ロ ールの 表面か ら 剥がれて、 逆に、 カ ンバス の外面に転移す る こ と も $ る 。
そ う な る と 、 カ ンバス を汚染す る だけで な く 、 今度は、 固 ま り が力 ン Λス の外面か ら紙体に転移 して し ま い、 紙製品に 欠点を生 じた り 断紙の原因 とな る。
こ のよ う に、 紙体 Wか ら徐々 に紙粉や ピ ッ チ等が転移 して 力 ンパスが汚染される のを放置する と、 上記の よ う な種々の 深刻な問題が発生 して し ま う 。
こ う した事態を防止する ため、 通常、 紙粉や ピ ッ チ等が紙 体か ら 力 ンノ ス に転移するのを防止する汚染防止剤が、 カ ン
Λス に対 して付与される。
従来 汚染防止剤のェマルジ ョ ン等を カ ンバス に対 して直 接散布 して付与す る方法が採ら れていた。
ま た 汚染防止剤であ るオイ ルェマルジ ョ ン をカ ンノ、 'ス 上 方の液溜容器か ら 回転軸に滴下 し、 回転軸の遠心力で細かい 液滴 と して飛散させて付与する 方法も提案された (特許文献 2 参照 ) o
しか し 、 これ ら の方法では、 汚染防止剤の液滴がカ ンバス の移動に伴う 表層気流 (随伴気流) に よ り 容易に吹き飛ばさ れて、 液滴が力 ン ) ス面に到達せず、 歩留 ま り が悪化する。
ま た 吹き飛ばされた液滴が抄紙機の部材等に付着 してそ の表面で大き く な り 、 液滴 とな つ て紙体上に落下 (いわゆ る ボタ 落ち ) し、 紙製品の品質を著 し く 害す る こ と も あ る。
更に 近年の抄紙機の高速化に よ り カ ンバスの表層気流が 極めて し く な つ てい る ため、 これ ら の方法では液滴の殆 ど が巻き上げ ら れて、 効果的に力 ンバス面に付与で きない と い う 事態に陥 っ て し ま う
別の付与方法 と して は、 汚染防止剤のェマルジ ヨ ン等に浸 した ァ ゥ ト ロ ール等を介 して力 ンバス に汚染防止剤を塗工す る方法が採ら れる こ と も あ っ た (特許文献 3 参照)。
しか し、 こ う した方法では、 多 く の場合、 汚染防止剤を多 量に塗布 して しま う ため、 汚染防止剤がカ ンバス の 目 に詰ま り 、 或いはカ ンバス が濡れて汚染防止剤が的確にカ ンバス に 付与されずに紙粉等で 目詰ま り を生 じ、 結果的に紙体の乾燥 効率を著 し く 低下させて しま っ た ο
本発明者等は、 こ う した種々の問題点を克服する た めに、 汚染防止剤を一旦カ ンバス のァ ゥ ト ロールに付与 し、 アウ ト ロ ールを介して力 ンノ ス に適量の汚染防止剤を付与す る方法 の発明を提示 した (特許文献 1 及び特許文献 4 参照)。
そ こでは、 アウ ト ロ ール (特にテ ン シ ョ ン ロ ール) に対 し て、 固定型散布ノ ズルよ り 散布する方法、 摺動型散布 ノ ズル に よ る方法、 及び長尺型散布ノ ズルに よ る方法を提示 して い る (特に特許文献 1 参照)。
しか し、 固定型散布ノ ズルに よ る散布方法では、 ア ウ ト 口 ールの長さが長 く な つ た場合、 汚染防止剤がァ ゥ ト ロ ールの 端部付近に多 く 散布され易 く 、 ァ ゥ ト ロ ールの全面に均一に 散布する こ と が必ず し も 容易でな く な る場合があ る 。
この点で、 長尺型散布 ノ ズルや摺動型散布 ノ ズルは、 ノ ズ ルの個数や摺動幅を任意に決め る こ と に よ り 、 アウ ト ロール の全面に均一に散布する こ と が可能であ る。
但 し、 長尺型散布 ノ ズルに よ る散布方法で は、 通常、 薬剤 を水で数百倍に希釈 して使用す る ため、 摺動型散布ノ ズルの 場合に較べて、 汚染防止剤の散布量が多 く な る傾向があ る 。
ま た、 アウ ト ロ ール両端のカ ンバス が接 しない部分に ま で 薬剤を散布 して し ま い、 その部分に薬剤が蓄積 して ト ラ ブル を生 じて しま う 場合があ ·© o
その点 、 摺動型散布 ノ ズルに よ る散布方法では、 こ う した 問題は発生せず、 汚染防止剤を均一に散布す る こ とがで き る と い う利点を有する。
しかも 、 使用する ノ ズルの種類 (例えば 1 流体ノ ズルか 2 流体ノ ズルか) や散布量、 ノ ズルの摺動速度等を 自 由 に調整 する こ と がで き、 薬液の適量散布に適 してい る。
こ の場合、 散布ノ ズル と しては、 1 流体ノ ズルを使用する と散布量が多 く な り 過ぎ、 上記の種々の問題が生 じ る た め、 通常、 2 流体ノ ズルが採用される。
しか し 、 2 流体ノ ズルを用いた場合、 噴霧された薬液の運 動量が小さい ため、 ァ ゥ ト ロ ールやカ ンバス の表層気流に よ り その一部が巻き上げられ、 薬液がア ウ ト ロ ールに到達 しな い場合があっ た。
そ こで 、 本発明者等は、 こ う した薬液の巻 き上が り を防止 する ための装置と して、 薬液の噴出用 ノ ズルの上流側 と下流 側にエア力一テ ンを形成 し、 表層気流を遮断 して、 その間の 空間で薬液を噴霧する流体散布用流体飛散防止装置を提案 し た (特許文献 5 参照)。
しか し、 こ の よ う な装置では、 特に抄紙機の抄速が高速の 場合、 ェァカ 一テ ンが表層気流を必ず し も遮断 し切れず、 逆 に、 表層気流を大き く 搔き乱 して しま う 場合があ る。
そ う した場合、 搔き乱された気流に よ り 薬液の巻き上が り がかえ つ て激 し く な り 、 所定量の付与を行え ず、 反対に、 上 記ボタ落ち等の問題が発生 して しま う 恐れがあ っ た。
〔特許文献 1 〕 特開 2 0 0 0 - 9 6 4 7 6 号公報 (第 8 図 —第 1 0 図、 第 1 3 図)
〔特許文献 2 〕
特開平 7 — 2 9 2 3 8 2 号公報 (第 4 頁、 第 3 図) 〔特許文献 3 〕
英国特許第 2 2 8 4 8 3 3 号明細書 ( 1 9 9 5、 第 1 図) 〔特許文献 4 〕
特開平 1 1 一 2 1 7 7 8 6 号公報 (第 3 図、 第 4 図) 〔特許文献 5 〕
実開平 1 — 1 5 2 7 6 2 号公報 発明の開示
〔発明が解決 し ょ う と する課題〕
こ の よ う に 、 カ ンバス は、 紙製品の品質に大きな影響を与 え る紙体の乾燥において重要な役割を果たす部材であ る が、 紙体に直接接す る ため、 紙粉や ピ ッ チ等が転移 し易 く 、 カ ン バスが汚染される と、 結果的に紙体の乾燥効率が著 し く 低下 して し ま う 。
こ う した汚染を防止する た.めにカ ンバス に汚染防止剤が付 与される が、 的確に薬剤を付与で きない と、 カ ンバス の 目 を 詰ま ら せた り 、 カ ンバス を濡 ら した り して、 かえ っ て乾燥効 率を落 と すこ と と な る 。
一方、 抄速が上がる につれ、 抄紙機内を走行する紙体の端 部がばたばた と波打つ フ ラ ッ タ リ ン グを抑え る ため、 通気度 の低いモ ノ フ イ ラ メ ン ト 製のカ ンノ、'スゃ 目 を よ り 小さ く 織つ たマルチ フ ィ ラ メ ン ト 製ゃ表層スパ ン製等のカ ンバス が用い ら れる よ う に な って きた。
ま た、 紙製品の表面に カ ンバス の織目 の痕跡 (凹凸) が残 ら ない よ う に、 カ ンバス の表面に立毛を設けたニ ー ドルスパ ン製のカ ンノ、'ス も使われてい る 。
これ ら のカ ンバス は、 従来のカ ンバス と比較 して、 紙粉等 や汚染防止剤で 目が詰ま り 易 く 、 ま た水分を吸収 し易い。
特に、 通気度が 2 0 0 0 0 c m 3 / c m 2 Z分以下のカ ンパ ス で は こ の傾向が顕著であ っ た。
力 ンバス に対する汚染防止剤の付与の観点か ら見た場合、 抄紙機の抄速の高速化、 それに伴う 表層気流の強力化、 及び 上記の よ う な カ ンバスの改良等、 年々、 付与を困難にする要 素が増え、 条件が厳 し く な り つつあ る。
逆に言えば、 こ う した厳 しい環境の中 において も、 カ ンノ ' ス に対 して よ り 確実に しかも適量の汚染防止剤を付与する こ と を可能にす る付与方法の開発が、 強 く 求め られてい る。
本発明は、 かか る 実状を背景に、 上記の問題点を克服する た めになされた も のであ る。
すなわち、 本発明の 目 的は、 カ ンバス に対 して確実に且つ 適量の汚染防止剤を付与で き る汚染防止剤の吹付付与方法を 提供する こ と であ る 。
ま た、 上記吹付付与方法を実現可能な散布 ノ ズル及び摺動 散布装置を提供する こ と であ る 。
更には、 上記吹付付与方法に用い る汚染防止剤を提供する こ とであ る 。
〔課題を解決する た めの手段〕
か く して、 本発明者は、 この よ う な課題背景に対 して、 鋭 意研究を重ねた結果、 散布ノ ズルか ら、 上記閉ループを周 回 して き たカ ンノ スの外面がテ ン シ ョ ン ロ ールや外側カ ンノ ス ロ ール等のアウ ト ロ ール と初めて接触する部位 (接触開始 部位) に 向けて汚染防止剤を散布させ る こ と に よ り 、 適量の 汚染防止剤をカ ンバス の表層気流に巻き上げられる こ とな く 散布する こ と がで き る こ と を見出 し、 こ の知見に基づいて本 発明を完成さ せた も のであ る。
即ち、 本発明は、 ( 1 )、 抄紙機において紙体の乾燥に用い られる 力 ンバス に対 して汚染防止剤を付与す る汚染防止剤の 付与方法であ って、 カ ンバスの外面 と ァゥ ト ロ ール と の接触 開始部位に向けて散布 ノ ズルか ら汚染防止剤を散布 し、 ァゥ ト ロールに汚染防止剤を付着さ せ、 該ア ウ ト ロールを介 して 力 ンバス に汚染防止剤を転移さ せて付与する汚染防止剤の吹 付付与方法に存する。
そ して、 ( 2 )、 前記アウ ト ロ ールは、 カ ンバス が紙体か ら 離れて最初に接す る ァ ゥ ト ロールであ る汚染防止剤の吹付付 与方法に存する。
そ して ま た、 ( 3 )、 前記散布ノ ズルを、 カ ンバスの アウ ト ロ ールの回転軸に平行に摺動さ せながら汚染防止剤を散布す る汚染防止剤の吹付付与方法に存する。
そ して ま た、 ( 4 )、 前記カ ンバス は、 通気度が 2 0 0 0 0 c m 3 / c m 2 /分以下の力 ンバスであ る汚染防止剤の吹付 付与方法に存する 。
そ して ま た、 ( 5 )、 ( 3 ) 記載の汚染防止剤の吹付付与方法 に用い る散布ノ ズルを備え た摺動散布装置であ って、 該散布 ノ ズルが 2 流体ノ ズルであ る摺動散布装置に存する 。 そ して ま た、 ( 6 )、 ( 3 ) 記載の汚染防止剤の吹付付与方法 に用い る散布 ノ ズルを備え た摺動散布装置であ って、 該散布 ノ ズルが、 液体を噴霧する ための 2 流体ノ ズル と、 気流を噴 射す る ための気流噴射ノ ズル と を備え、 該 2 流体ノ ズルか ら 噴霧された液体に対 して該気流噴射ノ ズルか ら 気流を噴射 し 噴霧された液体を該気流で加速 して吹き付け る二次ブロー付 き 2 流体ノ ズルであ る摺動散布装置に存する 。
そ して ま た、 ( 7 )、 前記摺動散布装置は、 リ ミ ッ ト スイ ツ チで設定された摺動幅に基づいて散布ノ ズルを摺動さ せる も のであ る摺動散布装置に存する 。
そ して ま た、 ( 8 )、 ( 1 ) 記載の吹付付与方法に よ っ て吹き 付け られる汚染防止剤であ っ て、 該汚染防止剤は、 オイ ル又 はヮ ッ ク スのいずれか一方又は両方を含むェマルジ ョ ンであ る汚染防止剤に存す る 。
そ して ま た、 ( 9 )、 ( 1 ) 記載の吹付付与方法に よ っ て吹き 付け られる汚染防止剤であ っ て、 該汚染防止剤は、 シ リ コ 一 ンオイ ルを含むェマルジ ヨ ンであ る汚染防止剤に存す る。
そ して ま た、 ( 1. 0 )、 ( 1 ) 記載の吹付付与方法に よ っ て吹 き付け られる汚染防止剤であ っ て、 該汚染防止剤は、 変性シ リ コ ーンオイ ルを含むェマルジ ョ ンであ る汚染防止剤に存す る 。
本発明は こ の 目的に沿っ た も のであれば、 上記 1 〜 1 0 の 中か ら選ばれた 2 つ以上を組み合わせた構成も 当然採用可能 で あ る 。 〔発明の効果〕
本発明に よれば、 カ ンバス に対 して、 確実に且つ適量の汚 染防止剤を付与で き る。
通気度が高いカ ンバス のみな ら ず、 通気度が低 く (例え ば
2 0 0 0 0 c m 3 / c m 2 /分以下) 乾燥 し難い カ ンバス に対 して、 カ ンバス に余分な水分を与え る こ とな く 汚染防止剤を 均一に、 確実に且つ適量に付与する こ と がで き、 よ り 効果的 であ る。
ま た、 本発明の汚染防止剤及び摺動散布装置を用いれば、 カ ンバス に対す る紙粉やピ ッ チ等の転移が有効に阻止され、 汚染防止効果が発揮される。 図面の簡単な説明
第 1 図は、 抄紙機の ド ラ イ パー ト におけ る カ ンバス の使用形 態の一例を示す概略図であ る。
第 2 図は、 カ ンバス の外面と ア ウ ト ロ ール と の接触開始部位 を説明す る 図であ る 。
第 3 図は、 接触開始部位に向けて散布 ノ ズルか ら汚染防止剤 を散布 してい る状態を横か ら見た概略図であ る 。
第 4 図は、 第 1 図における汚染防止剤の散布位置を示す概略 図であ る。
第 5 図は、 摺動散布装置の構成例を示す概略図であ る 。
第 6 図は、 二次ブロ ー付き 2流体ノ ズルの構成例を示す図で あ り 、 ( A ) は斜視図、 ( B ) は ( A ) の X— X断面図であ る 。 第 7 図は、 二次ブロ ー付き 2流体ノ ズルか ら 汚染防止剤を散 布す る状態を示す図であ る。 発明を実施す るた めの最良形態
以下、 図面に基づいて、 本発明の抄紙機のカ ンバス に対す る汚染防止剤の吹付付与方法、 及びそれに用い る散布 ノ ズル 及び汚染防止剤について、 好適な実施の形態を挙げて説明す る 。
〔汚染防止剤の吹付付与方法について〕
第 2 図は、 カ ン バス の外面 と ァ ゥ ト ロ ール と の接触開始部 位を説明する 図であ る 。 ,
第 3 図は、 接触開始部位に向けて散布ノ ズルか ら汚染防止 剤を散布 して い る状態を横か ら 見た概略図であ る。
本発明の汚染防止剤の吹付付与方法は、 散布ノ ズル S を摺 動させながら、 汚染防止剤 T を カ ンバス Aの外面と ァ ヴ ト ロ —ル B との接触開始部位 C に向けて散布する こ と を特徴 と す る o
こ こ で、 接触開始部位 C と は、 閉ループを周回 して きた 力 ンバス Aの外面がァゥ ト ロ一ル B と最初に接触する部位の こ とであ り 、 第 2 図において斜線が付された部位のこ と であ る c 図において、 カ ンバス Aは上方か ら下方に向けて高速で移 動 し、 ァ ゥ ト ロール B はカ ンノ ス Aの移動に対応 して高速回 転 してい る 。
そのため、 カ ンバス Aの表面付近では第 3 図の 白抜き矢印 の方向に表層気流が発生 し、 ま た、 ア ウ ト ロ ール B の表面付 近で も第 3 図の点線矢印の方向に表層気流が発生 して い る 。
本発明の汚染防止剤の吹付付与方法では、 第 3 図に示すよ う に、 散布ノ ズル S か ら汚染防止剤 T を接触開始部位 C に 向 けて散布する 。
この よ う に吹き付け る と、 汚染防止剤 T は、 カ ンバス A及 びァ ゥ ト ロ ール B の両表層気流に運ばれて吹 き付け ら れる こ と と な る。
他方ではァ ゥ ト ロール B の表層気流が生 じてい る た めに、 汚染防止剤 T は両方の表層気流に よ り 散布状態が集束され、 的確に接触開始部位 C に到達す る こ と がで き る。
当然、 汚染防止剤 T は広範囲の飛散す る こ とはな く 効率的 に付与される 。
従来の散布位置 S a で散布す る と、 汚染防止剤 T は、 ァゥ ト ロ ール B の表層気流 (点線矢印) に行 く 手を遮られて、 そ の一部が巻き上げられて し ま い、 汚染防止剤. T が効率的にァ ゥ ト ロ 一ル B に付与されない。
この歩留ま り低下分をカバ一す る ために、 例えば、 長尺型 散布ノ ズルに よ る散布において汚染防止剤 T の散布量を増や す と、 希釈水の散布量も多 く な り 、 カ ンバス を必要以上に濡 ら して し ま う 。
本発明に よ れば、 汚染防止剤 T をア ウ ト ロ ール B の表層気 流及びカ ンバス Aの表層気流の衝合領域で散布される ため、 逆に表層気流を積極的に利用す る こ と と な る 。
すなわち、 散布状態が集束され、 汚染防止剤 T を巻き上げ ら れる こ とな く 接触開始部位 C に到達させる こ と がで き る の であ る 。
こ こで、 本発明の汚染防止剤の吹付付与方法の原理につい て説明する。
本発明の汚染防止剤の吹付付与方法は、 上記散布ノ ズルか ら カ ンバス の外面 と ァ ゥ ト ロ ール と の接触開始部位に 向けて 汚染防止剤を散布 して、 アウ ト ロ ールに汚染防止剤を付着さ せ、 こ の汚染防止剤がァゥ ト ロ ールか ら カ ン バス に転移する こ と を利用 して汚染防止剤をカ ンバス に付与させる と い う も のであ る。
第 1 図に示 した よ う に、 カ ンバス Aは、 例えば 8 0 〜 : L 0 0 °C程度に加熱された複数 ド ラ イ ヤ 口 一ル R に紙体 Wを介 し て圧接され、 他方では、 カ ンバス ド ラ イ ヤ M に よ り 直接加熱 乾燥される 。
そのため、 カ ンバス Aは高温状態で走行 してお り 、 それに 接,する テン シ ョ ン ロール L や外側カ ンノ ス ロ ール N (即ち ァ ゥ ト ロ 一ル) も、 常に カ ンノ ス A を介 して ド ラ イ ヤ ロ ール R やカ ンバス ド ラ イ ヤ Mか ら熱が伝達され、 高温の状態で回転 してい る。
こ う した高温のァ ゥ ト ロ ールに汚染防止剤を吹付付与 して 付着させる と、 汚染防止剤中の余分な水分は蒸発す る が、 汚 染防止剤中の ワ ッ ク ス やオイ ル等が熱で油化 して粘性が小さ く な り 、 ア ウ ト ロールの表面に拡散 して油膜を形成す る。
そ して、 こ の油膜の一部が、 あたか も ロ ーラ で壁にペンキ を塗布する よ う にァゥ ト ロ ールか ら カ ンノ 'ス Aの外面全体に 転移される こ と に よ り 、 カ ンノ スの外面へオイ ル等の均一な 付与が達成で き る (ペンキロ ー ラ効果)。
しかも、 適量のオイ ル等が高温状態のカ ンバスの外面の表 層部分にのみ均一に付与される ため、 カ ンバス を濡 ら した り カ ンノ、'スの 目 を詰ま ら せた り す る こ と な く 、 カ ンバス の表面 に も薄い油膜が有効に形成され る。 この よ う に カ ンバス に油膜が形成される こ と に よ り 、 紙体 か ら の紙粉ゃ ピ ツ チ等の転移を十分に有効に防止する こ と が で き る のであ る 。
更に 、 この よ う に カ ンバスの表層部分にのみオイ ル等が転 移す るので、 抄紙機に通常用い ら れる カ ンバス、 即 ち モ ノ フ ィ ラ メ ン ト ゃマルチ フ ィ ラ メ ン ト 等を組み合わせた平織、 二 重織、 三重織、 二一 ドルタ イ プ、 スノ イ ラルタ イ プ、 表層ス ノ ン 夕 ィ プ等のいかな る カ ンノ ス に も対応で き る。
即 ち、 先述 した よ う に、 従来の方法では通気度が 2 0 0 0
0 c m 3 / c m 2 /分以下のカ ンノ、"スでは、 紙粉や汚染防止剤 のオイ ル等で カ ンバス の 目詰ま り が頻繁に生 じ、 又は余分な 水分を吸収 して濡れ易い傾向が顕著であ つ た。
しか し、 本発明に よれば、 上記の よ う なペ ン キ ロ ー ラ効果 に よ り 力 ンバス の表層部分にのみオイ ル等を転移させる こ と がで き る ため、 こ う したカ ンノ スで も何 ら支障な く 汚染防止 剤を付与する こ とが可能と な る 。
本発明の汚染防止剤の吹付付与方法は、 上記ペンキ ロ ー ラ 効果に よ り ァ ゥ ト ロ ールの表面か ら 少量ずつ失われる 油膜の オイ ル等 (汚染防止剤) を適量ずつ的確に補充する方法であ る。 .
こ の よ う な汚染防止剤の付与は、 複数のノ ズル口 を有す る 長尺型散布ノ ズルを用 いて行う こ と がで き る 。
しか し、 先述 した よ う に、 長尺型散布 ノ ズルで汚染防止剤 を散布す る場合、 通常、 薬剤を水で数百倍に希釈 して使用す る ため、 アウ ト ロ ールの表面全体に同時に く ま な く 散布する と、 力 ンパス に水分が大量に転移 して 力 ンバス が濡れて し ま う 場合があ る
そ の点、 1 つの散布 ノ ズルを ァゥ ト ロ ールに平行に摺動さ せなが ら散布する摺動型.散布ノ ズルでは、 汚染防止剤を水で 希釈せずに原液のま ま散布する ため、 カ ンバスの濡れを確実 に抑え る こ と がで き、 好ま しい。
ァゥ ト ロールに対す る汚染防止剤の散布量は、 抄速、 カ ン パス の材質や幅、 ァゥ ト ロールの本数、 紙製品の種類、 該カ ンハ'ス が抱いてい る ド ラ イ ヤ ロ ールの本数や温度等、 種々の 要因に よ っ て変化する
しか し、 本発明では 、 上記の よ う な散布ノ ズル (長尺型散 布ノ ズル又は摺動型散布 ノ ズル ) で散布すれば、 散布量ゃ摺 動速度を変え た り 散布ノ ズルを交換 した り する こ と で、 こ う した微妙な調整を即座に的確に行う こ と がで ぎ る。
ま た、 第 3 図に示 した よ う に、 力 ンパス の外面 と ア ウ ト 口
―ル と の接触開始部位に向けて散布する と、 汚染防止剤 (ォ ィ ルや水等) の 部はカ ンノ、'ス に付与される こ とがあ る が、 そ の直後にァ ゥ ト ロ一ルに瞬時に接触す る た め、 結果的に全 アウ ト 口 —ルに直接散布 し たの と 同 じ効果が得 ら れる 。 た、 直接付与された一部の汚染防止剤中の水分は、 ァ ゥ 卜 π一ルゃカ ン Λス ド ラ イ ヤ、 ド ラ イ ヤ ロール等に接 して即 座に乾燥される程度の も のなので、 力 ン バス表面の油膜形成 に影響が生 じ る ほどの も のではない。
因みに、 ァ ゥ ト ロール (例え ばテ ン シ ヨ ン ロ ール) か ら 力 ンパ'ス に転移 した汚染防止剤のオイ ルは、 力 ンバス に運ばれ て、 そ の一部が紙体や他のァ ゥ ト ロール (例えばカ ンノ ス ド ラ ィ ャゃ外側カ ンバス ロ ール) に も転移 して付着する 。 他のアウ ト ロ ールに付着 したオイ ルは、 ロ ール表面に油膜 を形成する 。
しか し、 カ ンバス か ら一方的にオイ ルの供給を受け続け る ばか り ではな く 、 あ る程度オイ ルが蓄積する と、 今度は逆に、 他のア ウ ト ロ ールか ら カ ンバス に対 してオイ ルが転移する よ う にな る。
この よ う に して、 他のアウ ト ロ ールでは、 カ ンノ ス との間 でのオイ ルのや り と り が平衡に達 し、 その表面上に油膜が一 定の厚さ に保たれた状態が続 く 。
ま た、 紙体に転移 したオイ ルは、 紙体に よ っ て運ばれて、 最後には紙体ご と抄紙機か ら除去される。
そのため、 その分だけ絶えずァ ゥ ト ロ ールに汚染防止剤を 供給し続けなければな ら ないのであ る 。
この よ う に、 適量の汚染防止剤 (オイ ル等) が散布されて い る状態では、 1 つのア ウ ト ロ ールに汚染防止剤を散布する と、 そのァゥ ト ロ 一ノレのみな ら ず他のァ ゥ ト ロールに も油膜 が形成される。
そ して、 その結果、 全てのア ウ ト ロ ールを紙体由来の紙粉 や ピ ッ チ等に よ る汚染か ら守る こ とがで き る 。
〔汚染防止剤の吹付位置について〕
本発明の汚染防止剤の吹付付与方法に よれば、 従来のよ う に、 カ ンバスやア ウ ト ロ ールの表層気流に抗 して汚染防止剤 を散布する (第 3 図の破線で示す S a参照) の とは異な り 、 前述 した よ う にそれ ら の表層気流を活用す る 。
即ち、 汚染防止剤をそれ らの表層気流に乗せて運ばせて接 触開始部位に的確に到達させる こ とで、 カ ンバス に対 して (ァ ゥ ト ロ ールを介 して) 確実に且つ適量の汚染防止剤を付与す る と いう 課題を解決 した。
更に、 こ の汚染防止剤をカ ンバスやア ウ ト ロールの表層気 流に乗せて運ばせる と い う 思想が、 意外に も 新たな有利な効 果を生み出 したので、 こ こ で説明する。
従来の吹付付与方法 (第 3 図の S a参照) は、 先述 した よ う に、 カ ンバスやア ウ ト ロールの表層気流に よ る妨害を受け 易 く 、 実際には、 テ ン シ ョ ン ロール L の よ う に深 く 引 き込ま れた状態にあ る ァゥ ト ロールで しか行え なか っ た (第 4 図の S 5 の位置)。
それに対 し、 本発明の吹付付与方法に よれば、 後で実施例 において検証 した よ う に、 カ ンバス等の表層気流の影響を受 け易い、 カ ンバス に押 し付け られた程度の引 き込まれの浅い アウ ト ロ ール (第 4 」 図の外側カ ンノ ス ロ ール N に対する S 1 やカ ンノ ス ド ラ イ ヤ Mに対する S 3 等参照) において も、 十分にその機能を発揮 し得る こ と が分か っ た。
つ ま り 、 本発明に よれば、 従来の方法では実現が困難だつ た引 き込まれの浅いァ ゥ ト ロールに対す る汚染防止剤の吹付 付与が、 汚染防止剤を巻き上げら れる こ と な く 的確に行え る ょ ラ にな っ た。
従って、. 本発明は、 どのアウ ト ロールに も 適用で き る と い う利点を有す る 。
ま た、 先述 した よ う に、 アウ ト ロ ール に吹き付けされた汚 染防止剤 (のオイ ル) は、 カ ンバス を介 して他のアウ ト 口 一 ルに転移 し、 油膜を形成 してそのア ウ ト ロ ールが汚染される のを阻止 し、 更にはカ ンバス の汚染を防止す る 。 そのため、 複数のァゥ ト ロールが設け られて い る場合には、 カ ンバス の移動方向の上流に位置する ァゥ ト ロ ール に汚染防 止剤を付与すれば、 下流の他のァ ゥ ト ロ ールに汚染防止剤(ォ ィ ル) が転移 し、 その汚染を よ り 有効に防止する こ と がで き る
即ち、 本発明の吹付付与方法では、 カ ンバス が紙体か ら離 れて最初に接する アウ ト ロ ール (第 4 図では外側カ ンバス 口 —ル N ) に汚染防止剤 を散布す るのが、 よ り 好ま しい。
〔摺動散布装置につい て〕
本発明の汚染防止剤の吹付付与方法においては、 長尺型散 布ノ ズルを用 いる こ と がで き る が、 先述 した よ う に、 薬剤を 水で数百倍に希釈 して使用する ため、 カ ンバス を濡 ら して し ま う 場合があ る 。
その点、 摺動型散布 ノ ズルでは、 汚染防止剤を水で希釈せ ずに原液の ま ま散布で き る利点があ る。
そ こで、 ま ず、 散布 ノ ズルを摺動させる ための摺動散布装 置について述べる。
第 5 図は、 摺動散布装置の構成例を示す概略'図であ る。
こ の構成例では、 散布ノ ズルが 2 流体ノ ズルであ る場合を 示す。
摺動散布装置 1 は、 枠体 1 1 、 左右のボ ッ ク ス部 1 2 L及 び 1 2 R、 散布ノ ズル S、 散布 ノ ズル S を固定 し摺動 (往復 移動) させ る ための移動ベル ト 1 3 、 駆動モー夕 1 4 、 左右 の リ ミ ツ ト ス イ ッ チ 1 5 L及び 1 5 R等を備え る。
散布ノ ズル S は、 移動ベル ト 1 3 に取付け固定されてい る 支持台 1 3 a か ら立設された支持体 1 6 に固定されて支持さ れる。
散布ノ ズル S には、 汚染防止剤を供給する ための液体供給 管 1 7 及びブロ ー用のエア供給管 1 8 が取 り 付け られて お り それ ら の下端は支持台 1 3 a に嵌入固定され る。
液体供給管 1 7 及びエア供給管 1 8 は、 枠体 1 1 の 内側で それぞれ対応す るチュ ーブ 1 7 a及び 1 8 a に連結す る 。
チュ―ブ 1 7 a及び 1 8 a は、 移動ベル ト 1 3 の往復移動 に合わせて フ レ キシ ブルに形状を変化させて追従する ケープ ルベア 1 9 に挿通され、 左ボ ッ ク ス部 1 2 L 内を通っ て装置 外部の薬液夕 ン クゃコ ン プレ ッ サ等 (図示 しない) に連結さ れる 。
移動ベル ト 1 3 は 、 右ボ ッ ク ス部 1 内の ロ ーラ と左ボ ヅ ク ス部 1 2 L 内で駆動モー夕 1 4 に よ り 駆動される ロ ーラ ( と も に図示 しない ) と の間に張設される。
枠体 1 1 には、 左右に リ ミ ッ ト ス イ ッ チ 1 5 L及び 1 5 R が設け ら れてお り 、 こ れ ら の リ ミ ッ ト スィ ッ チに よ り 、 散布 ノ ズル S の摺動幅を設定す る こ とがで き る。
即ち 、 こ の摺動散布装置 1 では、 駆動モー夕 1 4 を駆動 し て移動ベル ト 1 3 を正方向又は逆方向に移動させる こ と に よ り 、 リ ミ ツ 卜 ス イ ツ チで設定された摺動幅に基づいて、 散布 ノ ズル s を摺動散布装置 1 の長手方向に往復移動 (摺動) さ せる こ と がで ぎ る。
そのため、 アウ ト ロ ール両端のカ ンノ ス が接 しない.部分に まで薬剤を散布する こ と を、 極力、 防止で き、 先述した従来 例の よ う に、 その部分に薬剤が蓄積 して ト ラ ブルが発生する こ と がない。 また、 液体供給管 1 '7 やエア供給管 1 8 に連結する フ レ キ シ プルなチュ ーブ 1 7 a及び 1 8 a は、 ケーブルベア 1 9 の 変形に追従で さ る 。
そのため、 散布ノ ズル S が摺動する 間、 汚染防止剤及びブ ロ ー用エアを連続的に供給する こ とがで き、 散布ノ ズル S は 摺動 しながら 同時に汚染防止剤を散布 し続け る こ とがで き る のであ る。
〔散布ノ ズルについて 〕
次に、 散布 ノ ズルについて述べる。
散布ノ ズル S と して は、 通常、 1 流体ノ ズル又は 2 流体ノ ズルが採用さ れる。
1 流体ノ ズルは、 液体に圧力 を掛けて噴射する も ので、 噴 射される液体の量が多量であ り 、 液体のイ ンノ ク ト (流速や 運動量等) が大き い と い ラ 特徴があ る 。
2 流体ノ ズルは、 液体をプロ一エアで押 し出 して散布する も ので、 液体の少量散布に適す る が、 イ ンノ ク ト が比較的小 さ い と い う特徴を有す る。
カ ン パ スに対する汚染防止剤の吹付付与においては、 先述 した よ う に、 力 ンバス に よ る.紙体の乾燥効率を低下させない よ う にする こ と が必須条件であ り 、 カ ンバス を濡ら さ ず、 し か も カ ンバス の 目 を詰 ま ら せない よ う な量の汚染防止剤を付 与 しなければな ら ない。
そのため、 汚染防止剤を希釈する水をで き る限 り 少量に、 で きれば水で希釈せずに原液の ま ま散布する のが好ま し く 、 従っ て、 本発明の摺動散布装置では、 散布ノ ズル と して 2 流 体ノ ズルを用 い る こ と が好ま しい こ の際、 2 流体ノ ズルは、 種々の も のが開発され上市され てい る が、 汚染防止剤の散布量等に基づいて、適宜選択され、 或いは設計される こ と は言う ま で も な い。
〔二次ブロ ー付き 2 流体ノ ズルについて〕
本発明の吹付付与方法は、 先述 した よ う に、 カ ンバスゃァ ゥ ト ロ ールの表層気流に乗せて汚染防止剤を付与する も ので あ る か ら、 2 流体ノ ズルを用い た場合で も巻き上が り を生 じ ずに十分に汚染防止剤を付与す る こ と がで き る。
しか し、 抄紙機の抄速が非常に高速化 して、 カ ンバス等の 表層気流 (第 3 図の 白抜き矢印や点線矢印参照) が激 しい よ う な場合は、 よ り 確実に汚染防止剤を カ ンバス に到達させる ために、 散布 ノ ズル と して二次ブロ ー付き 2 流体ノ ズルを用 い る こ と がで き る 。
二次プロ 一付 き 2 流体ノ ズルは、 液体 (汚染防止剤) を噴 霧する ための 2 流体ノ ズル と、 気流 (二次ブロー) を噴射す る ための気流噴射ノ ズル と を備え、 2 流体ノ ズルか ら 噴霧さ れた液体に対 して気流噴射ノ ズルか ら気流を噴射し、 噴霧さ れた液体を気流で加速 して カ ンノ ス に 吹き付け る も のであ る 第 6 図'は、 二次プロ 一付き 2 流体ノ ズルの構成例を示す図 であ り 、 ( A ) は斜視図、 ( B ) は ( A ) の X — X断面図であ る (但 し ( B ) において は、 2 流体ノ ズルを破線で示 した )。 第 6 図 ( B ) 中の矢印は、 二次ブロ ーエアの流れを示す。 本構成例においては、 二次プロ 一付 き 2 流体ノ ズル 2 は、 2 流体ノ ズル 3 とエアボ ッ ク ス 4 と を備え、 2 流体ノ ズル 3 を略コ字形のエアボ ッ ク ス 4 に嵌め込み螺着固定して い る (図示な し)。 2 流体ノ ズル 3 は、 噴霧ノ ズル 3 1 と、 液体注入口 3 2 と、 エア注入口 3 3 と を備え る。
2 流体ノ ズル 3 (噴霧ノ ズル 3 1 ) は、 先述 した 2 流体ノ ズル と 同様に、 汚染防止剤の散布量等に基づいて適宜選択さ れて用い ら れる。
ま た、 液体注入 口 3 2 には液体供給管 1 7 (第 5 図参照) が、 エア注入口 3 3 に はエア供給管 1 8 が、 それぞれシー リ ン グを介 して螺着され る。
エアボ ッ ク ス 4 の側壁 4 1 の 内側に は凹部が形成されてお り 、 該側壁 4 1 と 2 流体ノ ズル 3 の側壁に囲 まれた気流噴射 ノ ズル 4 2 を形成 して い る。
エアボ ヅ ク ス 4 の底部の二次ブロ一用エア注入口 4 3 に は 第 5 図におけ る支持体 1 6 の代わ り に、 二次プロ一用のエア を供給する ための二次ブロー用エア供給管 2 1 がシー リ ン グ を介 して螺着されてい る 。
図示 しないが、 二次ブロー用エア供給管 2 1 が、 液体供給 管 1 7 等 と 同様、 支持台 1 3 a に嵌入固定され、 チューブと 連結 し、 ケ一ブルベアに挿通さ れ、 装置外部のコ ン プ レ ヅ サ 等に連結される こ とは言う まで も ない。
以上の構成を有する二次プロ 一付き 2 流体ノ ズル 2 が、 第 5 図に示 した摺動散布装置 1 に散布ノ ズル S と して取 り 付け られて用い ら れる。
この よ う な構成の二次プロ一付き 2 流体ノ ズル 2 に二次プ ロー用エア供給管 2 1 か ら圧搾空気 (二次プロ一用エア) を 供給する と、 圧搾空気は二次ブロ ー用エア注入口 4 3 を通 り 、 空間 4 4 を充填 し、 孔 4 5 を通っ て、 気流噴射ノ ズル 4 2 か ら噴射され、 二次ブロ ー E を形成す る 。
第 7 図は、 二次ブロ ー付き 2 流体ノ ズルか ら汚染防止剤を 散布す る状態を示す図であ る。
二次プロ一付き 2 流体ノ ズル 2 の噴霧ノ ズル 3 1 か ら噴霧 された汚染防止剤 T に対 して気流噴射ノ ズル 4 2 か ら 二次ブ 口 一 E を噴射する と、 汚染防止剤 T がよ り 流速が速い二次ブ 口一 E に加速される こ と が、 第 7 図か ら容易に理解されよ う < この よ う に して、 二次プロ一付き 2 流体ノ ズルは、 も と も とィ ンノ ク ト の弱い 2 流体ノ ズルに よ る液体の噴射を、 ィ ン パク ト の強い も のにす る こ とがで き る 。
〔汚染防止剤について〕
本発明の汚染防止剤の吹付付与方法に用い ら れる汚染防止 剤 と しては、 ワ ッ ク スやオイ ル又はその両方を含むェマルジ ヨ ンが挙げら れる。
ワ ッ クスやオイ ルは、 ァゥ ト ロールの表面で油化 して拡散 し易 く 、 よ り 効果的な撥水性を有する油膜を形成で き る ため、 離型剤 と して好ま し く 用い られ る。
中で も、 ひま し油やな たね油等の植物油は、 カ ンバスゃァ ゥ ト ロ ール上での定着性が良 く 、 紙の印刷適性を阻害 しない ため、 汚染防止剤 と して好ま し く 用い られる 。
ま た、 シ リ コーンオイ ルは、 カ ンノ 、スゃア ウ ト ロールの表 面にシ リ コー ンオイ ル独特の離型性及び撥水性を有す る被膜 を形成する た め、 汚染防止剤の主成分 と して好ま し く 用い ら れる。
シ リ コー ンオイ ルには、 種々 のも のが採用可能であ る。
中で も、 ジメ チルポ リ シ ロ キサン系のオイ ル (通称 「ジメ チル」) は、 種類が非常に:多い と い う 特徴があ り 、 カ ンノ ス の 材質や使用時の温度等の使用条件に合わせて適宜選択 して用 い る こ とがで き る ため、 好ま しい。
ま た、 シ リ コ 一ンオイ ルには、 上記のジメ チルポ リ シ ロ キ サ ン系オイ ルの他に も、 側鎖や末端基が他の有機官能基に 種々 に置換された変性シ リ コ 一 ンオイ ルが上市されてお り 、 好ま し く 用い られる。
変性シ リ コ ー ンオイ ルには、 その置換基に よ り 、 例えば、 ァ ミ ノ 変性、 エポキシ変性、 アルコ キシ変性、 カルボキシ変 性、 カル ビノ ール変性、 メ ルカ プ ト 変性等の種々の変性タ イ プがあ る。
ま た、 置換位置に よ り 側鎖型、 両末端型、 片末端型、 側鎖 両末端型等に分け られ、 こ の置換位置 と上記の変性タ イ プ等 の組み合わせに よ り 、 変性シ リ コー ンオイ ルはそれぞれ独特 な特性を有す る。
例えば、 側鎖型ァ ミ ノ 変性シ リ コーンオイ ルは、 ァク リ ル 板に付着させてテ ィ ッ シュで拭き取る実験を行う と、 ジメ チ ル (一回拭けばほ とん ど拭き取 られる ) よ り も拭き取 り 難い (通常一回の拭き取 り では拭き取れず油膜が残る ) と い う 特 性を も つ。
つ ま り 、 側鎖型ァ ミ ノ 変性シ リ コ ーンオイ ルは、 プラ スチ ヅ ク に対 して粘着性 (定着性) が強い と い う 特性があ り 、 実 際、 合成繊維や金属板に対 して も強 く 粘着す る。
これは、 側鎖の極性を有する有機官能基が金属板等 と強 く 引 き合い、 金属板等の表面に対 して投錨効果を発揮す る ため と考え ら れて い る。 この よ う な変性シ リ コーンオイ ルを本発明の汚染防止剤の 吹付付与方法に用いれば、 一旦カ ンノ スゃァ ゥ ト ロ ールに付 着 した変性シ リ コー ンオイ ルは、 それ ら に強力 に粘着 して そ れ ら か ら容易に脱落 しない ため、 好ま しい。
ま た、 そ う した特性のため、 先述 した よ う にオイ ルが紙体 に転移 して除去される量も 少な く な る ため、 汚染防止剤の付 与量を よ り 少量にす る こ と が可能 とな る利点も あ る 。
そのため、 カ ンバス の 目詰ま り 等の問題も よ り 確実に防止 す る こ と がで き る
ま た、 変性シ リ コ ー ンオイ ルはその強い粘着性に よ り 、 汚 染防止剤の付与開始直後か ら カ ンバ ,ス に的確に付着 し、 即座 に ァゥ ト ロ一ノレに油膜を形成する ため、 汚染防止効果の発現 (いわゆ る立ち上が り ) が非常に速い と い う 利点も あ る。 汚染防止剤の散布量は、 先述 した よ う に、 力 ンバス の材質 や幅、 ド ライ ヤ 口—ルの本数や温度設定、 製造される紙製品 の種類、 抄速、 散布される ァ ゥ ト ロ ール の材質や使用時の温 度等、 及び汚染防止剤の主成分 ( ワ ッ ク ス、 ォィ ル、 シ リ コ — ンオイ ル、 変性シ リ コ一ンオイ ル) 等の条件に合わせて決 め られる。
〔実施例〕
以下、 実施例について述べる 。
本発明は、 これ ら の実施例に限定される も のでない こ と は 言う まで も なレヽ。
〔汚染防止剤〕
汚染防止剤 (ェマルジ ヨ ン) は、 以下の よ う に調製 した。
(変性) シ リ コ ーンオイ ル又はひま し油 1 0 重量% 乳化剤
〔ェマルゲン 1 0 9 P (花王株式会社製、 ポ リ オキシエチ レ ン ラ ウ リ ルエーテル、 ノ ニオ ン系)〕 2 重量% 水 8 重量% 計 1 0 0 重量%
〔抄紙条件〕
抄紙機 : ウル ト ラ フ ォ ーマ (株式会社小林製作所製) 抄造銘柄 : ライ ナー
坪量 1 6 0 g / m 2
抄速 6 5 0 m /分
紙幅 4 m
カ ンバス幅 : 4 . 5 m
なお、使用 し たカ ンバス の通気度は 1 6 0 0 0 c m 3 / c m 2 /分であ る。
ア ウ ト 口 一ルは、 第 4 図に示 した よ う に、 カ ンバス の上流 側か ら外側カ ンノ ス 口 一ル N、 テ ン シ ョ ン ロール L、 カ ンノ ス ド ラ イ ヤ Mの順に配置 した。
〔散布条件〕
第 5 図に示 した摺動散布装置 (散布ノ ズルは 2 流体ノ ズル) を用い、 汚染防止剤の散布量を 5 c m 3 /分 と し、 摺動速度、 散布位置 (第 4 図の S 1 〜 S 6 )、 及びシ リ コー ンオイ ルの種 類を変えて、 実働 1 4 日 間散布 した。
因みに、 第 4 図において、 S 1 、 S 2 、 S 3 は本発明にお ける カ ンバス の外面 と ァ ゥ ト ロ ール との接触開始部位に向け て散布する場合を示 し、 S 4 、 S 5 はア ウ ト ロ ールに散布す る従来の散布位置、 S 6 はカ ンバスの外面に直接散布する場 合をそれぞれ示す。
因みに、 汚染防止剤の散布量 5 c m 3 /分は、 ェマルジ ヨ ン の比重を 1 . O g / c m 3 と した場合、 オイ ル分で 0 . 1 9 m g /m 2散布する こ と に相当す る 。
参考までに計算式を示す。
(計算式) 5 c m 3Z分 x O . l x l . 0 g / c m 3 ÷ ( 6 5 O mZ分 x 4 . 0 m )
= 0 . 5 g /分 ÷ 2 6 0 0 m 2ノ分
= 5 0 O m g /分 ÷ 2 6 0 O m 2 /分
= 0 . 1 9 m g / m 2
〔結果及び評価〕
結果を 〔表 1 〕 に示す。
において、 摺動速度は散布ノ ズルの摺動速度を示す。 ま た、 N、 L、 Mは、 それぞれ第 4 図におけ る外側カ ンパ ス ロール N、 テ ン シ ョ ン 口一ル 、 カ ンノ ス ド ラ イ ャ Mを表 す。
こ の際、 評価は 目視にて行い 以下の よ う に分類 した。
◎ : カ ンノ、'ス又はア ウ ト 口 ルに汚れ (紙粉やピ ッ チ等) が確認で きない
〇 : カ ンノ、'ス又はァゥ ト ロ ルに汚れがご く 僅かに付着 してい る
△ : カ ンノ 'ス又はアウ ト 口 ルに汚れが付着 して い る
X : カ ンノ'ス の 目が詰ま っ てい る、 又はァゥ ト ロ ール 層状に汚れが形成されてい る。 散布 汚染防止剤 価 位 ン z: ic. 刀 丄 M 力ンバス 実施例 1 S 1 4 . 5 . ジメチル ◎ ◎ ◎ ◎ 実施例 2 S 1 3 . 0 ジメチル ◎ ◎ ◎ ◎ 実施例 3 S 1 2 . 0 ジメチル ◎ 〇 〇 〇 実施例 4 S 1 2 . 0 ァミノ変性 ◎ ◎ ◎ 実施例 5 S 2 4 . 5 ジメチル 〇 ◎ ◎ 〇 実施例 6 S 3 4 . 5 ジメチル 〇 〇 ◎ 〇 実施例 7 S 1 4 . 5 ひまし油 ◎ ◎ ◎ ◎ . 実施例 8 S 1 1 . 0 ジメチル 〇 △ 厶 △ 実施例 9 S 1 1 . 0 ァミノ変性 ◎ 〇 厶 △ 比較例 1 S 4 4 . 5 ジメチル △ X X X 比較例 2 S 5 4 . 5 ジメチル X 〇 △ △ 比較例 3 S 6 4 . 5 ジメチル X X X X 〔散布 ノ ズルの摺動速度を変え た場合〕
本発明 に お け る散布方法で は散布 ノ ズルの摺動速度が 1 .
5 m /分以上が好ま し い o
すな わ ち、 実施例 1 〜 3 , 実施例 8 、 及び実施例 4 , 実施 例 9 に示す よ う に、 第 4 図の S 1 の位置で散布ノ ズルの摺動 速度 を変え て ジ メ チル シ リ コ ー ン オイ レ ( ジ メ チノレポ リ シ 口 キサ ン系オイ ル) を散布 し た場合を比較す る と、 摺動速度が 小さ く な る につれて 力 ンバス等 に汚れが付着す る よ う にな る こ と が分か る 。
, ま た、 摺動速度が 2 . 0 m /分 よ り 小さ レヽ と、 カ ン バス等 に小さ な汚れの固 ま り がで き始めて い る こ と が分か る 。
こ れは、 散布 ノ ズルの摺動速度が小さ過ぎ る と、 ア ウ ト 口 —ルの油膜の減耗にォィ ルの補充が間に合わな い か ら であ る と考え ら れ る 。
つ ま り 、 ア ウ ト 口 一ルの表面の う ち、 汚染防止剤の散布 を 受けて い な い部分で は次々 と 油膜が剥離 し、 カ ンノ、 'ス はァ ゥ ト ロ ールの その部分か ら オイ ルの供給を有効に受け ら れず、 力 ンノ ス の表面に も有効に油膜が形成で き な い。
その た め、 紙体か ら の紙粉や ピ ッ チ等の転移を許 し て し ま い、 その紙粉等がカ ンバス に よ っ て運ばれて他のァ ゥ ト 口 一 ルに も 転移 して汚染さ れ る 。
こ の よ う な こ と か ら 散布 ノ ズノレの摺動速度はキ ャ ンバス 等 の汚れ防止に影響す る こ と が理解で ぎ る 。
〔変性シ リ コ ー ンオイ ル を用 い た場合〕
こ の傾向は、 ジ メ チルの代わ り に側鎖型ァ ミ ノ 変性 シ リ コ ー ンオイ ル を用 い た場合 (実施例 4 及び実施例 9 ) で も 同様 であ る。
しか し、 実施例 3 と 実施例 4 (及び実施例 8 と実施例 9 ) を比較して分か る よ う に、 変性シ リ コーンオイ ルを用いた場 合の方が、 同 じ摺動速度で ジメ チルの場合よ り 、 汚染防止効 果は良好であ り 、 改善が見 られる。
〔散布位置を変え た場合〕
汚染防止剤の散布位置を、 S 1 (実施例 1 )、 S 2 (実施例 5 )、 S 3 (実施例 6 )、 S 4 (比較例 1 )、 S 5 (比較例 2 )、 S 6 (比較例 3 ) と変えた場合を比較する と、 本発明の吹付 付与方法に よ っ て散布 した S 1 〜 S 3 では汚染防止効果は良 好であっ た。
S 4 では、 汚染防止剤の液滴の巻き上げが観察された。
S 4 での汚染防止効果がほ とん ど確認されないのは、 こ の カ ンバス の表層気流に よ る激 しい巻き上げのため、 外側カ ン バス ロール N に十分な量の汚染防止剤が到達 していなかっ た ため と考え ら れ る 。
S 5 で も、 汚染防止剤の液滴の一部が巻き上げられて い る のが観察された。
上記の S 4 の場合と比較 した場合、 巻き上げの量が少量で あ っ た分、 良好な結果が得 られてい る。
しか し、 S 2 で散布 した実施例 5 と比較 した場合、 汚染防 止効果は十分 と は言え ず、 上記の よ う に巻き上げら れた結果、 テ ン シ ョ ン ロ ール L に到達する量が減 り 、 必要量に達 しなか つ た よ う であ る 。
S 6 において汚染防止剤をカ ンバス に直接散布する と、 力 ンバス及びア ウ ト 口 一ルは と も にひ ど く 汚染された。 この際、 汚染防止剤は、 激 し く 卷き上げら れていた 。
表 1 には示さ ないが、 ジメ チルの代わ り に側鎖型ァ ミ ノ 変 性シ リ コーンオイ ルのェマルジ ョ ン を用いた場合も、 結果は 同様であ っ た。
ま た、 2 流体ノ ズルの代わ り に二次ブロ ー付 き 2 流体ノ ズ ルを用いて同様の実験を行っ た が、 巻き上げはほ と ん ど抑え られた も のの、 カ ンバス及びァ ゥ ト ロ ールが汚染され る と い う 結果は変わ ら なかっ た。
つ ま り 、 カ ンバス に直接散布 したのでは、 汚染防止剤 (ォ ィ ル及び水等) がカ ンバス に到達 して も その場で吸収されて し ま い、 面方向に拡散 しない。
そのため、 汚染防止剤が散布されていない力 ンバス 部分の オイ ルが紙体に転移 して失われ、 逆に紙粉や ピ ッ チ等の転移 を許 して汚染される (即ち、 ア ウ ト ロールに散布 した と きの よ う なペンキ ローラ効果が得 ら れない)。
ま た、 ァゥ ト ロールには有効な油膜が形成されない ため、 カ ンバスか ら 紙粉等が次々 と転移 して蓄積されて し ま う と考 え ら れる。
〔よ り 効果的な散布位置〕
実施例 1 、 実施例 5 、 及び実施例 6 は、 本発明の吹付付与 方法に よ る汚染防止剤の散布位置のみ変え た場合であ る 。
こ の結果か ら分か る のは、
( 1 ) 汚染'防止剤が散布された アウ ト ロールには油膜が形成 され、 その下流のァゥ ト ロールに も カ ンノ ス を介 してオイ ル が運ばれ、 有効に油膜を形成す る、
( 2 ) しか し、 汚染防止剤が散布される ア ウ ト ロールの上流 側にあ る アウ ト ロ ールは、 紙粉や ピ ッ チ等で僅かに汚れる場 合があ る、
とい う こ とであ る。
これ ら の原因を考察する と、 ( 1 ) については、 先述 した本 発明の汚染防止剤の吹付付与方法の原理か ら 容易に理解され る。
ま た、 ( 2 ) につ いて は、 カ ンバス が紙体に圧接さ れ る と、 先述 した よ う に、 オイ ルの一部が紙体に転移するため、 その 直後に位置す る ァゥ ト ロール (上記の上流側のァゥ ト 口一ル) に転移するオイ ルの量が少な く な り 、 汚染防止効果が多少低 下 して し ま う ため と考え られる 。
ま た、 カ ンバス が紙体に圧接される と、 偶発的に紙粉ゃ ピ ツ チ等が転移する こ と があ る 。
こ う した紙粉等は、 通常は、 カ ンバスが周回する う ち カ ン バス か ら紙体に転移 して戻 り カ ンバス等が汚染される こ と は ないが、 一部は上記の よ う に汚染防止効果が若干低下 したァ ゥ ト ロ ールに転移 して ト ラ ヅ プされる ため、 ァ ゥ ト ロ ールが 僅かに汚れる と考え られる。
従っ て、 本発明の吹付付与方法では、 カ ンバスが紙体か ら 離れて最初に接する ァ ゥ ト ロ ールに汚染防止剤を散布する こ と に よ り 、 すべてのァゥ ト ロ ールに対 して有効に汚染を防止 する こ と が可能とな る 。
ま た、 実施例 3 と実施例 4 と を比較 して も 分かる よ う に、 変性シ リ コー ンオイ ルを用いれば、 よ り 効果的であ る 。
〔植物油を用 いた場合〕
汚染防止剤の主成分 と してひ ま し油を使用 した場合 (実施 例 7 ) も、 ジメ チルシ リ コーンオイ ルを用い た場合 (実施例 1 ) と 同様に、 カ ンバスやアウ ト ロールに汚れ (紙粉ゃピ ヅ チ等) が確認されず、 良好な結果が得 られた。
これは、 ジメ チルゃ側鎖型ァ ミ ノ 変性シ リ コ ーンオイ ルの 場合と 同様に、 ひま し油 も カ ンバスやアウ ト ロールの表面に 定着 して有効に油膜を形成 し、 紙粉や ピ ッ チ等の転移を効果 的に阻止する ため と考え られる 。
〔力 ンバスの通気度〕
最後に カ ンノ ^ス の通気度について述べる。
従来の散布方法においては、 既に述べた よ う に、 通気度が 2 0 0 0 0 c m 3 Z c m 2 /分以下のカ ンバス では、 紙粉や汚 染防止剤のオイ ル等で カ ンバス の 目詰ま り が頻繁に生 じ、 又 は余分な水分を吸収 して濡れ易い傾向があ っ た。
本願発明では、 その よ う な こ と が解消され、 寧ろ、 この通 気度の範囲で よ り 優れた効果を発揮で き る。
その こ と を検証する ために、 先述 した実施例におけ る抄紙 条件のカ ンバス (すなわち 1 6 0 0 0 c m 3 / c m 2/分) と は異な っ た 2 5 0 0 0 c m 3 / c m 2 を有す る カ ンノ ス を使 い、 他の条件は同 じで、 実働 1 4 日 間の散布実験を行 っ た。
なお、 散布位置はテ ン シ ョ ン ロ ール L におけ る S 2 (実施 例 1 0 ) と S 5 (比較例 4 ) で行っ た。
その結果を 〔表 2 〕 に示す。
実施例 5、 実施例 1 0、 比較例 2、 比較例 4 の結果か ら、 本発明の散布方法は、 寧ろ通気度が小さ い程、 優れた効果を 奏する こ とが理解で き ょ う 。
そのた め、 繊細な薄紙の製造には好適であ る 。 表 2
Figure imgf000037_0001
以上、 本発明を説明 して き たが、 本発明は実施形態にのみ 限定される も のではな く 、 その本質を逸脱 しない範囲で、 他 の種々の変形例が可能であ る こ と は言う まで も ない。
例えば、 本発明においては、 主に 2 流体ノ ズルについて述 ベたが、 場合に よ っ て は 1 流体ノ ズルを用い る こ と も 当然可 能であ る 。
ま た、 変性シ リ コ ーンオイ ルについて、 本明細書で は側鎖 型ァ ミ ノ 変性シ リ コ ーンオイ ルを主に取 り 上げたが、 これは あ く まで一例であ り 、 他の置換基に よ るオイ ルや他の置換位 置のオイ ルを用い る こ と も 当然可能であ る。
更に、 テ ン シ ョ ン 口 一ル等を含めてカ ンノ ス ロールを全て イ ンナ側 (内側) に設けた タ イ プのカ ンバス (イ ンナ ロ 一ル 型) では、 例えば、 カ ン パ ス の外側か ら カ ンバス ロ ールを押 し付け る よ う にすれば、 本発明を実施する こ とがで き る 。 産業上の利用可能性
本発明の抄紙機の力 ンパス に対す る汚染防止剤の吹付付与 方法、 及びそれに用い る摺動散布装置及び汚染防止剤は、 抄 紙機に限 ら ず、 その原理が適用 される限 り 、 製紙業全般の技 術分野,に利用可能であ る 。 図面の簡単な説明
第 1 図は、 抄紙機の ド ラ イ パー ト におけ る カ ンバスの使用形 態の一例を示す概略図であ る。
第 2 図は、 カ ンバス の外面 と ァ ゥ ト ロ ール と の接触開始部位 を説明する 図であ る。
第 3 図は、 接触開始部位に向けて散布ノ ズルか ら汚染防止剤 を散布 して い る状態を横か ら見た概略図であ る。
第 4 図は、 第 1 図におけ る汚染防止剤の散布位置を示す概略 図であ る。
第 5 図は、 摺動散布装置の構成例を示す概略図であ る 。
第 6 図は、 二次プロ一付き 2 流体ノ ズルの構成例を示す図で あ り 、 ( A ) は斜視図、 ( B ) は ( A ) の X— X断面図であ る。 第 7 図は、 二次ブロ ー付き 2 流体ノ ズルか ら汚染防止剤を散 布する状態を示す図であ る 。

Claims

請 求 の 範 囲
1 . 抄紙機において紙体の乾燥に用い られ る カ ンノ 'ス に対 して汚染防止剤を付与す る汚染防止剤の付与方法であ っ て、 カ ンバス の外面と ァ ゥ ト ロ ール との接触開始部位に向 けて散 布ノ ズルか ら 汚染防止剤を散布 し、 アウ ト ロ ールに汚染防止 剤を付着させ、 該ア ウ ト 口 一ルを介 して カ ンバス に汚染防止 剤を転移させて付与す る こ と を特徴とする汚染防止剤の吹付 付与方法。
2 . 前記ア ウ ト ロ ールは、 カ ンバス が紙体か ら離れて最初 に接する ァゥ ト ロ ールであ る こ と を特徼とす る請求項 1 記載 の汚染防止剤の吹付付与方法。
3 . 前記散布ノ ズル を、 カ ン'バス の ア ウ ト ロ ールの回転軸 に平行に摺動させなが ら汚染防止剤を散布す る こ と を特徴と する請求項 1 記載の汚染防止剤の吹付付与方法。
4 . 前記カ ンバス は、 通気度が 2 0 0 0 0 c m 3 / c m 2 / 分以下のカ ンバスであ る こ と を特徴 とする請求項 1 記載の汚 染防止剤の吹付付与方法。
5 . 請求項 3記載の汚染防止剤の吹付付与方法に用 い る散 布ノ ズルを備えた摺動散布装置であ って、 該散布ノ ズルが 2 流体ノ ズルであ る こ と を特徴と す る摺動散布装置。
6 . 請求項 3 記載の汚染防止剤の吹付付与方法に用 い る散 布ノ ズルを備えた摺動散布装置であ っ て、 該散布ノ ズルが、 液体を噴霧す るための 2 流体ノ ズル と、 気流を噴射す る ため の気流噴射ノ ズル と を備え、 該 2 流体ノ ズルか ら 噴霧された 液体に対 して該気流噴射ノ ズルか ら気流を噴射 し、 噴霧され た液体を該気流で加速 して吹き付ける二次ブロ ー付き 2 流体 ノ ズルであ る こ と を特徴と する摺動散布装置。
7 . 前記摺動散布装置は、 リ ミ ッ ト ス ィ ッ チで設定された 摺動幅に基づいて散布 ノ ズルを摺動させる も のであ る こ と を 特徴と する請求項 5 又は 6 記載の摺動散布装置。
8 . 請求項 1 記載の吹付付与方法に よ って吹き付け られる 汚染防止剤であ って、 該汚染防止剤は、 オイ ル又はワ ッ ク ス のいずれか一方又は両方を含むェマルジ ョ ンであ る こ と を特 徴と する汚染防止剤。
9 . 請求項 1 記載の吹付付与方法に よ って吹き付け られる 汚染防止剤であ っ て、 該汚染防止剤は、 シ リ コーンオイ ルを 含むェマルジ ョ ンであ る こ と を特徴と する汚染防止剤。
1 0 . 請求項 1 記載の吹付付与方法に よ っ て吹き付け られ る汚染防止剤であ って、 該汚染防止剤は、 変性シ リ コ ー ンォ ィ ルを含むェマルジ ョ ンであ る こ と を特徴 と す る汚染防止剤
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