, .
る (STEP2) 。 そして、 STEP1で得られた画像は、 撮像装置からの距離が 異なる点では、 画像が重なり合わず画像のずれが生じることを利用して、 当該画像のずれ量を算出する (STEP3) 。 最後に、 STEP2で計測した基準 点までの距離に、 撮像装置間の距離とずれ量から三角測量等で算出した 相対距離を加算することで、 計測対象までの距離を計測する(STEP4)。 すなわち、 請求項 1の発明は、 複数の撮像手段から計測対象の画像を 取得する第 1のステップと、 該撮像手段から計測対象上の基準点までの 距離を計測する第 2のステップと、 前記第 1のステツプで取得した撮像 手段から得られた複数の画像を重ね合わせ、 当該画像のずれ量を算出す る第 3のステップと、 前記第 2のステップで計測した撮像手段から計測 対象上の基準点までの距離と前記第 3のステップで算出したずれ量から、 前記撮像手段から計測対象までの距離を算出する第 4のステップと、 を 有することを特徴とする相対距離計測方法である。
請求項 2の発明は、 請求項 1の発明において、 前記第 4のステップは. 計測対象上の基準点から計測対象までの高さ hを、 撮像手段から計測対 象上の基準点までの高さ Hと、 画像のずれ量 dと、 撮像手段間の距離 W から、 下記式 1で算出することを特徴とする。
[式 1 ] h = H d / (W + d )
請求項 3の発明は、 請求項 1または 2の発明において、 前記第 2のス テップは、 電波高度計を用いた計測であることを特徴とする。
請求項 4の発明は、 請求項 1ないし 3のいずれかに記載の発明におい て、 前記第 2のステップは、 スリ ツト光またはスポット光による投光装 置と、 複数台の撮像手段のいずれかを組み合わせて、 光の当った点まで の距離を計測する光切断法を用いた計測であることを特徴とする。
請求項 5の発明は、 複数の撮像手段と、 該撮像手段から計測対象上の
明 細 書
Oil/Oil液中乾燥法による農薬マイクロカプセル製剤及びその製造方法 技術分野
本発明は、 簡便に製造でき、 回収率、 マイクロカプセル化率の高い、 農薬のマ イクロカプセル製剤の製造方法およぴ該方法により得られたマイクロ力プセル製 剤に関する。 背景技術
農薬マイクロカプセル製剤は従来より、 噴霧乾燥法、 界面重合法、 液中乾燥法 等の方法で製造されてきた。 (例えば、 非特許文献 1、 特許文献 1、 特許文献 2 参照)
液中乾燥法によるマイクロカプセルィヒは、 芯物質が乳化または分散されている 膜形成ポリマー溶液を、 水または油の媒体中に分散し、 攪拌しながら加温または 減圧によって、 膜形成ポリマーを溶解している溶媒を留去し、 カプセル皮膜を形 成させる方法であるが、 媒体としては何れかに水を用いる方法が一般的である。
(非特許文献 1、 特許文献 4 参照)
最も一般的な農薬のマイクロカプセルの製造方法として知られている噴霧乾燥 法は生産性が悪く製造コストが高くなるという欠点が有り、 また、 界面重合法で は、 マイクロカプセル製剤中の農薬活性成分含量の高い製剤が得られ難く、 散布 効率が悪くなるという欠点があった。 (特許文献 2、 特許文献 3参照)
本発明と同様のネオニコチノィド系殺虫剤のマイクロカプセル製剤については、 特許文献 3には界面重合法によりァセタミプリ ドを 1 %含有するマイクロカプセ ルを製造している。 また、 特許文献 4には、 O/W型乳化物を液中乾燥法により マイクロカプセルィ匕する方法が記載されているが、 冼浄処理を行って測定したマ イク口カプセルへの取り込み率は 3 6 . 3 %と低いものである。
また、 水溶性物質の液中乾燥法によるマイクロカプセルの製造方法が知られて いる。 (特許文献 5参照)
非特許文献 1 : 「造粒の基礎造粒の基礎と工学」 、 「造粒ハンドブック」 (1 991年) 、. 日本粉体工業技術協会編 (株) オーム社発行 60~ 64ページ 特許文献 1 :特許第 28481 73号明細書
特許文献 2 :特表 2002— 523338号公報
特許文献 3 :特開 2000— 95621号公報
特許文献 4 :特開平 6— 3 16504号公報
特許文献 5 :特開平 6— 65064号公報 発明の開示
本発明の課題は、 簡便に製造でき、 回収率、 マイクロカプセル化率の高い、 農 薬のマイクロカ少セル製剤の製造方法およびマイクロカプセル製剤、 特に、 水溶 性が高くマイクロカプセルィ匕が困難であったネオニコチノィド系殺虫剤のマイク 口力プセル化方法およびマイクロ力プセル製剤を提供することである。
本発明は、 第 1に、 以下の工程からなることを特徴とするマイクロカプセルの 製造方法である。
(1) 1種または 2種以上の農薬活性成分と皮膜形成ポリマー混合物を、 それら を溶解しうる非水溶媒 Aに溶かす工程。
(2) 該溶媒 A溶液を、 溶媒 Aに相溶しない非水溶媒 Bに加え乳化 '分散させる 工程。
(3) 乳化 ·分散させた溶液中の溶媒 Aを加温および Zまたは減圧により蒸散さ せて農薬活性成分およびポリマーを結晶化させる工程。
(4) デカンテーションおよび/または遠心分離により固形化した複合マイク口 カプセル製剤を得る工程。
第 2に上記製造方法により得られるマイクロカプセル製剤である。
本発明の製造方法の好ましい態様は、 皮膜形成ポリマーが、 スチレン一ジビニ ルベンゼン共重合体、 ポリィプシロン力プロラタタム、 ポリ乳酸、 ポリ乳酸とグ リコール酸の共重合体から選ばれる 1種あるいは 2種以上のポリマーである製造 方法、 および、
非水溶媒 Aが、 非水溶媒 Bの沸点より少なくとも 10° C低い沸点を有するも
2
のである製造方法、 である。 図面の簡単な説明
図 1は、 試験例 5の結果を示したグラフである。 発明'を実施するための最良の形態
本発明に用いられる農薬活性成分とは, 溶媒 Aへの溶解度が高い固体農薬ある いは常温で液体の農薬で、 溶媒 Bに難溶性、 好ましくは溶媒 Bに対する溶解度が 1 0 0◦ 0 p p m以下のものであれば特に制限はなく、 2種類以上を併用するこ ともできる。 例えば、 ァセタミプリ ド等のネオニコチノィ ド系化合物、 フルァク リピリム等のピリミジニルォキシ系化合物、 セトキシジム等のシク口へキサンジ オン系化合物、 アレスリン等のピレスロイド系化合物、 ベンフラカルプ等のカー バメート系化合物、 フヱニトロチオン等の有機リン系化合物、 ジフルべンズロン 等のウレァ系化合物等があり、 これらの 1種あるいは 2種以上を混合して用いる こともできる。 本発明の方法は、 水溶性が高くマイクロカプセル化が困難であつ たネオニコチノィド系殺虫剤のマイクロカプセルィ匕に特に適している。
本発明に用いる溶媒 Aとは、 溶媒 Bに対して沸点が低く、 溶媒 Bと相溶しなけ れば特に制限は無く、 メタノール、 エタノール、 ァセトニトリル、 アセトン、 ェ チルエーテル、 イソプロピルアルコール、 メチルェチルケトン、 メチレンク口ラ イ ド、 ベンゼン、 へキサン、 クロロホノレム、 ジクロロメタン、 ジクロロェタン、 酢酸ェチノレ、 キシレン、 トルエン、 ジメチルスルホキシド、 ジメチルホルムアミ ド、 テトラヒ ドロフラン等があり、 これらの 1種あるいは 2種以上を混合して用 いることもできる。
本発明に用いる溶媒 Bとは、 溶媒 Aに対して沸点が高く、 溶媒 Aと相溶しなけ れば特に制限は無く、 重質ナフサ、 メチルイソプチルケトン、 ジク口口ペンタジ ェン、 シリコンオイル、 ミネラルスピリット、 石油系芳香属炭化水素、 シクロへ キサノン、 イソホロン、 セノレソノレブ、 プチルセルソルブ、 ェチルカルビロール、 プチルカルビトール、 セロソルブアセテート、 ブチルセルソルブアセテート、 ァ ルビトールアセテート、 テトラデセ-ルアセテート、 ケロシン、 重油、 軽油、 ォ
3
クタン、 ィソオクタン、 ノナン等があり、 これらの 1種あるいは 2種以上を混合 して用いることもできる。
液中乾燥を効率的に行うためには、 溶媒 Aと溶媒 Bの沸点は、 少なくとも 1 0。 C離れていることが好ましい。 '
本発明に用いるポリマーとは、 農薬活性成分を包み込む物質であり、 スチレン ージビニルベンゼン共重合体、 ポリィプシロン力プロラタタム、 ポリ乳酸、 ポリ 乳酸とグリコール酸の共重合体であれば分子量、 構造等の制限は特に無く、 これ らの 1種あるいは 2種以上を混合して用いることもできる。
本発明方法において、 水溶性高分子化合物を溶媒 Aに溶かして用いることによ り、 農薬活性成分の溶出性を制御することができる。 水溶性高分子化合物として は、 溶媒 Aに溶ける水溶性高分子化合物であれば特に制限は無く、 ポリエチレン グリコール、 ポリオキシエチレンが付加したジグリコール酸、 ポリオキシェチレ ンが付加したジプロピルアミン等が挙げられ、 1種または 2種以上を混合して用 いることができる。
また、 本発明方法において、 農薬活性成分及びポリマーが溶解した溶媒 Aの溶 媒 B中への乳化 ·分散を助けるため、 乳化 ·分散剤を溶媒 Aおよび/または溶媒 Bに添加することができる。 乳化 '分散剤としては、 例えば、 ポリオキシェチレ ンが付加したトリあるいはジスチリルフエニルエーテル、 ポリオキシエチレンが 付カ卩したアルコールエーテル、 ポリォキシエチレンが付カ卩したソルビタンォレエ —ト等のツイーン系界面活性剤、 ソルビタンォレエート等のスパン系界面活性剤、 アルキルナフタレンスルホン酸ナトリゥム、 ラゥリル硫酸ナトリゥム、 ドデシル 硫酸ナトリウム、 リグニンスルホン酸ナトリウム、 アルキルナフタレンスルホン 酸ナトリゥムのホルムアルデヒ ド縮合物、 フエノールスルホン酸ナトリゥムのホ ルムアルデヒ ド縮合物、 ィソプチレン一無水マレイン酸の共重合体ゃポリカルボ ン酸ナトリゥム、 アルキルナフタレンスルホン酸ナトリゥム及ぴアルキルべンゼ ンスルホン酸ナトリゥム等、 ポリグリセノール縮合リシノレイン酸エステル、 モ ノラゥリン酸デ力グリセリン、 ゼラチン、 アラビアゴム、 カゼイン、 デキストリ ン、 ぺクチン、 ァノレギン酸ナトリウム、 メチノレセノレロース、 ェチノレセノレロース、 ポリビニルアルコール、 ポリビュルピロリ ドン等が挙げられ、 1種または 2種以
4
上を混合して用いることができる。
本発明のマイクロカプセル製剤製造に於いて使用される各成分の量は、 農薬活 性成分の種類によって異なるが、 通常、 全体に対する比率として、 農薬活性成分 は 0 . 0 1〜 6 0重量%、 好ましくは 0 . 0 1〜 4 0重量%、 農薬活性成分を包 み込むためのポリマーは 0 . 0 0 5〜8 0重量%、 好ましくは 0 . 0 0 5〜5 0 重量%、 農薬活性成分及びポリマーを溶かす溶媒 Aは 0 . 1〜6 0重量%、 好ま しくは 0 . 1〜5 0重量%、 溶媒 Bは 3 0〜 9 9重量0 /0、 好ましくは 5 0〜 9 9 重量%、 水溶性高分子化合物は 1〜 5 0重量%、 好ましくは 5〜 5 0重量%、 乳 ィ匕 ·分散用界面活性剤は 0〜 3 0重量%、 好ましくは 0〜 2 0重量%である。 本発明の実施にあたっては、 農薬活性成分の 1種あるいは 2種以上と、 スチレ ンージビュルベンゼン共重合体、 ポリィプシロン力プロラタタム、 ポリ乳酸、 ポ リ乳酸とダリコール酸の共重合体から選ばれる 1種あるいは 2種以上のポリマー 混合物を、 それらを溶解しうる溶媒 Aに溶かし、 溶媒 Aに相溶しない溶媒 Bに加 え乳化 ·分散させる。 このとき、 農薬活性成分の溶出性制御のために水溶性高分 子化合物を溶媒 Aに添加してもよく、 また、 乳化 ·分散剤を溶媒 Aまたは Bに添 加してもよい。 次いで、 乳化'分散させた溶液中の溶媒 Aを加温 '減圧により蒸 散させ、 農薬活性成分およびポリマーを結晶化させる。 次いで、 懸濁剤から溶媒 Bをデカンテーシヨン、 遠心分離等により取り除くことにより、 マイクロカプセ ル中の農薬活性成分濃度が高いマイクロカプセル製剤を、 低い製造コストで、 製 造効率良く得ることができる。 又、 微細構造制御は、 溶媒 Aを加温'減圧により 蒸散させる過程において、 カプセル材質の微細構造は、 0 . 0 5 11 111から1 0 mの範囲で自由に制御可能であり、 乳化'分散の際の攪拌条件を変化させる事に より、 カプセルの大きさを 1 O n m〜l 0 0 0 mと自由に制御できる。 実施例
次に実施例を挙げ, 本発明を更に詳しく説明するが, 本発明はこれに何ら限定 されるものではない。
実施例 1 '
ァセタミプリ ド l g、 ポリ乳酸 2 gをァセトニトリル 2 0 gに溶かし、 シリコ
5
ンオイル 2 0 0 gに加えミキサ一で 1時間乳化する (液温 2 5 °C、 ミキサ一回転 速度 5 0 0 r p m) 。 次いで、 ミキサー回転数を 5 0 0 r p mのまま液温を 7 5 °Cに上げ 7 0 0 mmH gで 3時間減圧乾燥することによりァセトニトリルを完 全に蒸発させァセタミプリ ドをポリ乳酸でカプセル化する。 この懸濁剤からデカ ンテーシヨンで固形成分のみを取り出しァセタミプリ ド含量約 3 0 %のマイクロ カプセル製剤を製造した。
このマイクロカプセル製剤の組成は、 ァセタミプリ ド l g、 ポリ乳酸 2 gであ り、 ァセタミプリ ド含量は約 3 0 %になる。
実施例 2
ァセタミプリ ド 1 g、 ポリィプシロンカプロラタタム 2 gを酢酸ェチル 5 0 g に溶かし、 シリコンオイル 2 0 0 gに加えミキサ一で 1時間乳化する (液温 2 5 °C、 ミキサー回転速度 5 0 0 r p m) 。 ミキサー回転数を 5 0 0 r p mのまま 液温を 7 5 °Cに上げ 7 0 0 mmH gで 2時間減圧乾燥することにより酢酸ェチル を完全に蒸発させァセタミプリ ドをポリィプシロン力プロラクタムで力プセル化 する。 この懸濁剤からデカンテーシヨンで固形成分のみを取り出しァセタミプリ ド含量約 3 0 %のマイクロ力プセル製剤を製造した。
このマイクロカプセノレ製剤の,袓成は、 ァセタミプリ ド 1 g、 ポリィプシロン力 プロラタタム 2 gであり、 ァセタミプリ ド含量は約 3 0 %になる。
比較例 1
ァセタミプリ ド 1 g、 ポリ乳酸 2 g、 P O Eトリスチリルフエニルエーテル 1 g、 ジクロロェタン 5 0 gに溶かし有機相を製造する。 次に、 ポリビニルアルコ ール 4 g、 モノラウリン酸デ力グリセリン l gを水 5 0 0 gに溶かし水相を製造 する。 水相に有機相を加えミキサーで 5分間乳化し (液温 4 0 °C、 ミキサー回転 速度 5 0 0 r p m) 、 ミキサ一回転数を 5 0 0 0 r p mにして 4 0 °C、 7 0 0 m mH gで 3時間減圧乾燥することによりジクロロェタンを完全に蒸発させァセタ ミプリ ドをポリ乳酸でカプセノレ化する。 この懸濁剤からデカンテーシヨンで固形 成分のみを取り出しマイクロカプセル製剤を製造した。
比較例 2
ァセタミプリ ド l g、 ポリ乳酸 2 g、 P O E トリスチリルフヱニルエーテル 1
6
g、 ジクロロェタン 50 gに溶かし有機相を製造する。 次に、 ポリビュルアルコ ール 4 g、 モノラウリン酸デカグリセリン l gを水 500 gに溶かし水相を製造 する。 水相に有機相を加えホモジナイザーで 5分間乳化し (液温 40°C、 ホモジ ナイザー回転速度 500 r pm) 、 得られた懸濁液をスプレードライヤー装置 (大河原化工機株式会社製 L一 8型) を用いて乾燥温度 100°Cで嘖霧乾燥し、 ァセタミプリ ドがポリ乳酸でカプセル化した固形製剤を製造した。
比較例 3
ァセタミプリ ド 1 g、 保護コロイド剤 スチレン無水マレイン酸コポリマー N a塩 0. 5 §を溶媒3 3_296 8 gに加熱溶解し、 尿素が 2. 5 g溶けて いる水 86. 5 g (尿素 2. 5 §+水84 §) に添カ卩し 10 %クェン酸水で p H を 3に調整した後、 ホモジナイザー 5000 r pmで 10分間乳化させる。 この 乳濁液に 37%のホルマリン水を 6. 8 g (ホルマリン 2. 5 g) を加え、 液温 を 70〜 75 °Cに上げホモジナイザ一 10000 r p で 2時間 尿素一ホルマ リン榭脂を乳化粒子表面で生成させる。 反応後液温を 40°Cに下げ 28%アンモ ユア水で pH7. 5に調整する。 この懸濁剤からデカンテーシヨンで固形成分の みを取り出しァセタミプリ ドのマイクロカプセル製剤を製造した。
試験例 1 :マイク口カプセル化製剤収率の測定
マイクロカプセル製剤製造において 100 %回収された場合の仕込み量 (A) と実際の製造において回収された量 (B) より収率を算出した。
試験例 2 :マイクロカプセル中の農薬活性成分含量測定
製造したマイクロ力プセル化固形製剤 10 gをメタノール 100mlに浸漬し、 ァセタミプリ ドをマイクロカプセル中から超音波で 30分間抽出する。 抽出され たァセタミプリドを HP LCで分析し、 マイクロカプセル中のァセタミプリ ド含 量を算出した。
試験例 3 :マイクロ力プセル化率の測定
製造したマイクロカプセルィ匕固形製剤 10 gをへキサン 100ml中に浸漬し 約 30秒間スパチュラで緩く攪拌する。 攪拌後 5分間静置しマイクロカプセル剤 が沈降したのを確認した後上澄みを HP L Cで分析し、 へキサン中に溶け込んだ
7
原体量を測定し、 マイクロカプセル化率を算出した。
マイクロカプセル化率 (o/0) = (マイクロカプセル製剤中の原体量一へキサン 中に溶け込んだ原体量) ノマイクロカプセル製剤中の原体量 X 100
試験例 4 :製剤希釈物性の測定
リグ-ンスルホン酸 N a 10 g、 アルキルナフタレンスルホン酸 N a塩のホル ムアルデヒド縮合物 5 g、 アルキルナフタレンスルホン酸 N a 2 gとクレー 73 gの混合物とジェットミル粉砕し紛体径 7ミクロン程度の水和剤ベースを製造す る。 実施例及び比較例で製造したマイクロカプセルィヒ固形製剤, 10 gと水和剤べ ース 90 gを乳鉢で混合し水和剤を製造する。 この水和剤を水道水で 1000倍 希釈し、 希釈物性 (測定項目 ; 自己分散性、 初期分散性、 懸濁安定性、 起泡性) について測定した。
〈評価方法〉
• 自己分散性; 200mlの水道水 (250mlメスシリンダ一) に水和剤を 0. 25 g投下した時の薬剤の分散状態。 雲状に分散 ©>〇>Δ>Χ 全く分 散しない
•初期分散性;薬剤投下 30秒後にメスシリンダーを倒立させ、 完全に薬剤が分 散するのに必要な倒立回数。
•懸濁安定性;メスシリンダー 30回倒立後の径時的な沈降量 (m 1 ) 。
•起泡性;メスシリンダー 30回倒立 1分後の泡高 (m 1 ) 。
試験例 5 :溶出速度の測定
実施例 1で調製したァセタミプリ ド内包マイクロカプセル 0. 1 gを 500 mlの蒸留水 (マイクロカプセルの分散性向上のために分散剤ポリオキシェチレ ン (20) ソルビタンモノステアレートを 0. lwt%添加) に添カロし、 これを 恒温槽 30°C下、 60rpm で振盪させた。 これを一定時間ごとに採取しメンブ レンフィルター (細孔径 0. 2 μπι) でろ過した後、 徐放したァセタミプリ ドの 濃度を UVZVIS分光光度計で測定した。 測定波長は 244. 6nm, 多点検量 線法を用いて測定を行った。 徐放率を以下に示す式にて算出した。 徐放率 (%) = { (マイクロカプセルから徐放したァセタミプリ ドの濃度) / (マイクロカプ セルに内包したァセタミプリ ドの濃度) } X 100
8
上記試験例 1〜 4の結果を下記表 1に示す。 試験結果
表 1
また、 試験例 5の結果を図 1に示す。 図 1から本発明のマイクロカプセルはァ セタミプリ ドの溶出率を制御していることが分かる。 産業上の利用可能个生
本発明により、 希釈物性の良い農薬活性成分のマイクロカプセル化製剤を簡便 な方法で効率良く製造することができる。