WO2004034942A1 - 使い捨て着用物品 - Google Patents

Abstract

着用物品１に取り付けられてＺ字形または逆Ｚ字形に折り重ねられているテープ状ファスナ３０が自由端部を有する頂部テープ３１と、着用物品１の着衣当接面に固定された底部テープ３２と、頂部テープ３１，底部テープ３２間に介在する中間部テープ３３とからなり、中間部テープ３３の内端部４６が底部テープ３２の内端部４１につながるとともに、その内端部４１を越えて着用物品１の内方へ延びて着用物品１の着衣当接面に剥離可能に接合される。底部テープ３２の外端部４２と中間部テープ３３の外端部４７とがつながる部位の近傍においてＺ字形または逆Ｚ字形に折り重ねられて向かい合うテープ片の外面ｎどうしは非接合状態にある。

Description

使い捨て着用物 技術分野

の発明は、 テ —プ状フ ァスナを有する使い捨て着用物 PP よ り詳し く はテープ状フ ァスナを有する開放 の使い捨ておむ つやパンヅ型の使い捨ておむ 等の使い捨ての着用物品に関す

背景技術

実開平 6 — 7 7 7 1 9号公報に開示のパンツ型の使い捨てお むつは、 液透過性の表面シー ト、 液不透過性の裏面シー hおよ びこれら両シー ト間に介在する吸収体を有し、 このおむ の m 後のウェス ト部は互いにそれそれが接合されてウェス 卜開 □部 およびレ ッグ開口部を形成している。 このパンヅ型おむゥは ゥェス ト開口部と レ ツグ開口部との中間域における胴周 り部に、 胴周 り方向に収縮して胴周 り部にギャザーを形成する弾性部材 を有し、 裏面シー トの外面には摘持部を有するテープ状フ ァス ナが 、 その摘持部を胴周 り方向に向けて設けられている。 発明の閧示

刖記従来のおむつにおけるテープ状フ ァスナは、 テープ片が 長さ方向へ Z字形または逆 Z字形に折り重ねられ、 その折り重 ねられた状態がフ ァスニ ング手段 し 1.ヒ着手段） と してテ ―プ片 に塗布されている粘着剤によって保たれている。 しかし の つ—プ状ファスナが取り付けられている胴周 り部にギヤザ ―が 形成される と、 粘着剤の粘着力のいかんによっては、 テープ状 フ ァスナを使用する前に、 折り重ねられているテープ片どう し が剥離して、 おむつ着用時の邪魔になった りするこ とがある。

この発 るのは 、 使い捨ておむ 等の使い捨て着 用物品で ス一ング手段を有するァ一プ状フ ァスナ が、 使用 離するこ とがな く 、 使用する時には容易 に剥離す るよラ に改良された前記着用物口

DPの提供 である。

目¹ J BD α¾題を解決するために、 この発明が対象とするのは、 肌 当接面と着衣当接面とを有し、 周縁が胴周 り方向へ並行して延 びる刖端縁部と後端縁部と前記胴周 り方向と交差して縦方向へ 行して延びる一対の側縁部とによって形成され、 前記縦方向 は股下域を中心に前記前端縁部側に前胴周 り域が形成される 力、 目 IJ記後端縁部側に後胴周 り域が形成されていて前記前後 胴周周 りり域域それそれの側縁部どう しが取り外し可能および取り外 し不不能能ののいずれかの態様で連結されて胴周 り開口と一対の脚周 り開開口口ととが形成され、 前記着衣当接面における前記前後胴周 り 域いずれかには前記側縁部それそれに前記胴周 り方向へ延びる テ一プ状フ ァスナが取り付けられてお り、 前記テープ状フ ァス ナを形成しているテープ片が、 その長さ方向で対向する固定端 部と摘持可能な自由端部とを有し、 前記固定端部が剥離不能に 前記着衣当接面に固定され、 前記自由端部を摘持 して前記胴周 り方向へ引張る と前記固定端部から前記自由端部へ向かう方向 へ伸展可能であ り、 さ らに前記テープ片は、 伸展したと きに前 記着衣当接面側となる内面とその反対側の外面とのう ちの前記 内面の少な く とも一部分に前記肌当接面および前記着衣当接面 いずれかの所要部位に対するフ ァスニング手段を有している使 い捨て着用物品である。

かかる着用物品において、 この発明が特徴とする とこ ろは、 次のとおりである。

目 'J BB丁一プ片は、 m §3固定端部から 自由端部へ向かう方向へ 伸展し得るよう に Z字形および逆 Z字形のいずれかに折り重ね られておりヽ その折り重ねられた状態の上方に位置していて刖 記長さ方向において 白由端部と前記自由端部に対向する第

1端部とを有してこれら両端部間における目 ij言 3内面に前記フ ァ ス二ング手段を有している第 1 テープ部と、 刖 g己第 1 テ プ部 と前記着衣当接面との間に位置していて 記着衣当接面と向か い合ってお り前記固定端部とこの固 ¾部に対向する第 2端部 とを有する第 2 テープ部と、 前記第 1 テ ―プ部と前記第 2 テー プ部との間に介在してこれら両丁一プ部を連結する第 3 テープ 部とを有する。 前記第 3 テープ部は 端部が前記第 1 テープ 部の前記第 1端部につながる とともに目 IJ記一端部の反対端部が 前記第 2テープ部の目' J言 3第 2端部につながり、 前記一端部と前 記反対端部との間において前記第 1 ァ一プ部に前記フ ァスニン グ手段を介して剥離可能に接合し かつ lu記一端部が前記第

2 テープ部の前記固定端部を越えて前記胴周 り方向へ延びて前 記着衣当接面に剥離可能に接合している。 前記第 2テープ部の 前記第 2端部と前記第 3 テープ部の前記反対端部とがつながる 部位の近傍において、 前記 Z字形および逆 Z字形のいずれかに 折り重ねられて向かい合う前記テープ片の外面どう しは非接合 状態にある。 .

このよう に構成されたこの発明に係る使い捨て着用物品では、 第 3テープ部の一端部が第 2テープ部の固定端部を越えて着用 物品の着衣当接面に剥離可能に仮止めされた りするから、 テ一 プ状フ ァスナは、それを使用する前に徒に剥離するこ とがない。 また、 第 2 丁 —プ部と第 3 テープ部とがつながる部位の近傍に おいて 、 丁一プ状フ ァスナの互いに向かい合う外面どう しが非 接合状態にあるから、 テープ状フ ァスナは、 それを使用する と きに第 1 丁一プ部の自由端部を第 1 テープ部の第 1端部から 自 由端部へ向かう方向へ引張れば容易に剥離する。

この発明には、 次のような好ま しい実施態様がある。

( 1 ) 目 'J記フ ァスニ ング手段が前記内面に塗布されている粘着 剤である o の種の手段を有する使い捨て着用物品では、 テ一 プ状フ ァスナをその着用物品を形成している不織布やプラスチ ヅ クフ ルム等の幅広い種類の素材に対して止着するこ とがで さ 。

( 2 ) 記フ ァスニング手段が互いに係合、 離脱するフ ック部 材とル一プ部材とからなるメカニカルファスナの前記フ ッ ク部 材を刖記内面に取り付けるこ とによって形成され、 前記所要部 i が刖記ル一プ部材を有している。 この種の手段を有する使い 口

捨て着用物 は、テープ状フ ァスナのループ部材に対する係合、 離脱を複数回繰り返すような用途に好適である。

( 3 ) 前記ループ部材が前記肌当接面と前記着衣当接面とのい ずれかを形成している不織布である。 この種のループ部材を有 する着用物品では、 その不織布がループ部材の機能を有するか ら、 ループ部材と して格別のものを用意する必要がないという 経済的なメ リ ッ 卜がある。

( 4 ) 前記第 1 テープ部の前記第 1端部が前記第 3テープ部の 前記一端部を越えて前記胴周 り方向へ延びて前記着衣当接面に 剥離可能に接合している。 この態様の着用物品であれば、 使用 前のテープ状フ ァスナは着用物品から簡単に剥れるこ とがない。 ( 5 ) 前記第 3テープ部の前記一端部が前記第 2テープ部の前 記固定端部を越えて前記胴周り方向へ延びる寸法が 丄 〜 1 5 m mの範囲にある。

( 6 ) 前記着用物品が開放型の使い捨ておむつおよびパンッ型 の使い捨ておむつのいずれかである。 テープ状フ ァスナが取り 付けられたこれらおむつでは、 そのテープ状ファスナによって おむつを着用者の身体にフ ィ ッ トさせた り、 使用後のおむつを するために丸めておく ことができる。 図面の簡単な説明

図 1 は、 使い捨ておむつの部分破断平面図。

図 2 は、 図 1の I I— I I線切断面を示す図。

図 3 は、 テープ状ファスナが引張られていると きの図 2 と同 様な図面。

図 4は、 テープ状ファスナの使用態様を示す図。

図 5 は、 テープ状ファスナの使用態様の他の一例を示す図。 図 6 は、 実施態様の一例を示す図 2 と同様な図面。

図 7は、 実施態様の一例を示す図 2 と同様な図面。 発明を実施するための最良の形態

この発明に係る使い捨て着用物品と して開放型の使い捨てお むつを例にと り、添付の図面を参照してその詳細を説明する と、 以下のとおりである。

図 1 ， 2 は、開放型の使い捨ておむつ 1 の部分破断平面図と、 同図の I I 一 I I線切断面を示す図である。 おむつ 1 は、 着用 者の肌に対する当接面を形成する透液性表面シー ト 2 と、 着用 者の着衣に対する当接面を形成する不透液性裏面シー ト 3 と、 これら両シー ト 2 , 3 間に介在する吸液性コア 4 とを有 し、 こ のおむつ 1 が図 1 では裏面シー ト 3 が上とな り、 表面シー ト 2 が下となるよう に示されている。 おむつ 1 は、 胴周 り方向 （図 1の横方向） へ互いに並行して延びる前後の端縁部 1 1， 1 2 と、 胴周 り方向と直交する縦方向へ互いに並行して延びる一対 の側縁部 1 3 とによって周縁形状が形成され、 その縦方向には 股下域 8 を中心に前側端縁部 1 1 の側に前胴周り域 6 が形成さ れ、 後側端縁部 1 2の側に後胴周 り域 7 が形成され、 般下域 8 において側縁部 1 3 は湾曲 している。 表裏面シー ト 2 , 3は、 コア 4の周縁から延出して重な り合いホッ トメル ト接着剤 （図 示せず） を介して互いに接合し、 前部フラ ッ プ 1 6、 後部フ ラ ヅ プ 1 7、 側部フ ラ ッ プ 1 8 を形成している。 前部フ ラ ッ プ 1 6 と後部フラ ップ 1 7 とでは、 胴周 り弾性部材 1 9 が表裏面シ — ト 2， 3の少な く とも一方の内面に伸長状態で接合している。 側部フ ラ ッ プ 1 8では、. 脚周り弾性部材 2 1 が側縁部 1 3 の湾 曲した部位に沿って伸長され、 表裏面シー ト 2 , 3の少な く と も一方の内面に接合している。 後胴周 り域 7 における側部フ ラ ヅ プ 1 8の裏面シー ト 3 には、 側縁部 1 3それそれにテープ状 ファスナ 3 0が取り付けられている。テープ状フ ァスナ 3 0 は、 その長さ方向が胴周 り方向にあって、 側縁部 1 3 を越えておむ つ 1 の外側へ伸展し得るように Ζ字形または逆 Ζ字形に折り重 ねられている。 表裏面シー ト 2 , 3 のそれそれは、 おむつ 1 の 前後の端縁部 1 1， 1 2 と側縁部 1 3 とを形成する前後の端縁 部 2 a， 2 b , 3 a , 3 b と側縁部 2 c , 3 c とを有する。 表 面シー ト 2 は、 透液性の不織布または開孔プラスチッ ク フ ィ ル ムによって形成されてお り、 裏面シー ト 3は、 不透液性の不織 布、 不透液性のプラスチックフ ィ ルム、 または不透液性プラス チックの外面に不織布を積層した複合シー ト等によって形成さ れている。

図 2 から明らかなように、 折り重ねられているテープ状フ ァ スナ 3 0は、 第 1 テープ部である頂部テープ 3 1 と、 第 2テー プ部である底部テープ 3 2 と、 これら両テープ 3 1， 3 2間に 位置してこれらを連結する第 3テープ部である中間部テープ 3 3 とを有し、 これら各部テープ 3 1〜 3 3 は、 テープ状フ ァ ス ナ 3 0 が仮想線の如く伸長したと きに裏面シー ト 3 と向かい合 う内面 mと、 その反対側の外面 nとを有する。 頂部テープ 3 1 は、 おむつ 1 における胴周 り方向の内側に位置する内端部 3 6 と、 摘持が容易となるよう に一部分が好ま し く は側縁部 1 3 を 越えておむつ 1 の外側にまで延びる外端部 3 7 と、 側縁部 1 3 の内側に位置する中間部 3 8 とを有 し、 これら各部 3 6〜 3 8 の内面 mには第 2粘着剤 3 9が塗布されている。 図において、 外端部 3 7が側縁部 1 3 を越えて外側へ延びる寸法は Sで示さ れてお り、 その寸法 Sは、 0 . 7 m m以上であるこ とが好ま し レヽ

底部テープ 3 2 は側縁部 1 3 に位置しておむつ 1 の着衣当接 面と向かい合っているもので、 内端部 4 1 と、 外端部 4 2 と、 中間部 4 3 とを有 し、 少な く とも内端部 4 1 がテープ状フ ァ ス ナ 3 0の固定端部と して第 1粘着剤 4 4 を介して裏面シ一 卜 3 に剥離するこ とがないよう に固定される。 よ り好ま しい底部テ ープ 3 2 は、 図示のように内端部 4 1 と、 中間部 4 3 と、 折り 返されて中間部テープ 3 3 につなげられている部分を除く外端 部 4 2 とが裏面シ一 卜 3 と向かい合う これらの内面 mに塗布さ れた第 1粘着剤 4 4 を介して裏面シー ト 3 に固定される。 外端 部 4 2の折り返されている部分は、 中間部テープ 3 3 と向かい 合う面が第 1 粘着剤 4 4 を介して中間部テープ 3 3 に剥離する こ とがないようにつなげられる一方、 折り返されるこ とによつ て互いに向かい合う外面 nどう しは非接合状態にある。

中間部テープ 3 3 もまた側縁部 1 3の内側に位置するもので、 内端部 4 6 と、 外端部 4 7 と、 中間部 4 8 とを有し、 これらの 外面 nには第 3粘着剤 4 9 が塗布されている。

このようなテープ状ファスナ 3 0 では、 頂部テープ 3 1 の内 端部 3 6 が中間部テープ 3 3の内端部 4 6のう ちで上方へ折り 返されている部分 4 6 aに対して剥離するこ とがないよう に接 合している。 頂部テープ 3 1 の外端部 3 7は、 頂部テープ 3 1 の長さ方向において、 側縁部 1 3 を越えて寸法 Sだけ延びてい る部分を含む適宜の範囲の第 2粘着剤 3 9がフ ィ ルムの小片 5 1 で覆われることによって、 内外面 m , nが実質的に非粘着性 とな り、 テープ状フ ァスナ 3 0 における摘持用の自由端部を形 成している。 頂部テープ 3 1 の中間部 3 8は、 その下方、 すな わち中間部 3 8 と底部テープ 3 2 との間に位置する中間部テ一 プ 3 3の内面 mに容易に剥離するよう に仮止めされている。

中間部テープ 3 3 は、 底部テープ 3 2 よ り も胴周り方向の内 側へ長く延びている内端部 4 6のう ちの上方へ折り返されてい る部分 4 6 aにおいて頂部テープ 3 1 に剥離することがないよ う に接合する一方、 部分 4 6 bにおいて裏面シー ト 3 に容易に 剥離するよう に仮止めされている。 かような部分 4 6 bが中間 部テープ 3 3の長さ方向において裏面シー ト 3 に仮止めされる 長さ Aは 1 〜 1 5 m m程度であるこ とが好ま しい。 中間部テー プ 3 3の外端部 4 7 は、 底部テープ 3 2 の外端部 4 2 に剥離す るこ とがないよう に接合している。 内端部 4 6 と外端部 4 7 と を除く 中間部テープ 3 3の中間部 4 8は、 第 3粘着剤 4 9 を介 して底部テープ 3 2 の外面 nに容易に剥離するよう に仮止めさ れている。 ただし、 中間部テープ 3 3の中間部 4 8 は、 頂部テ —プ 3 1 と底部テープ 3 2 とのいずれかにのみ仮止めされてい てもよいものである。

図 3 は、 テープ状ファスナ 3 0 を伸展させる ときの初期の段 階を示す図 2 と同様の図面である。 頂部テープ 3 1 と中間部テ —プ 3 3 と底部テープ 3 2 とが一連のものとなって Z字形に折 り重ねられた状態にあるテープ状フ ァスナ 3 0 は、 頂部テープ 3 1の外端部 3 7 をフ ィ ルムの小片 5 1 とともに摘んで矢印 P で示されるおむつ 1 の胴周 り方向における外側へ向かって引張 るか、 または矢印 Qで示されるおむつ 1 の胴周 り方向における 内側へ向かって折り返すよう に引張る と、 Z字形を形成するよ う に底部テープ 3 2 と中間部テープ 3 3 とがつながる部位の近 傍においては、 底部テープ 3 2の外面 nどう しが向かい合って いて非接合状態にあるから、 その部位は図示の如く 隆起する。 そのよう になる と、 頂部テープ 3 1 と中間部テープ 3 3 とは、 角度ひだけ開いて、 引張られる頂部テープ 3 1 と中間部テープ 3 3 との間にいわゆる剥離力が作用 し、 これら両部テープ 3 1 と 3 3 とが速やかに剥離する とともに中間部テープ 3 3 におけ る内端部 4 6の部分 4 6 bが裏面シー ト 3 から剥がれ、 中間部 テープ 3 3 における内端部 4 6 と外端部 4 7 との間が底部テー プ 3 2 の中間部 4 3 から剥れて、 テープ状フ ァスナ 3 0 が図 2 の仮想線の如く長く延びる。 延びたテープ状ファスナ 3 0は、 第 2粘着剤 3 9 を止着のための手段、 すなわちフ ァスニング手 段と して頂部テープ 3 1 をおむつ 1 の適宜の部位に止着するこ とができる。 このようなテープ状フ ァスナ 3 0は、 頂部テープ 3 1 の内端部 3 6 から外端部 3 7へ向かう方向であるおむつ 1 の側縁部 1 3の外側へ向かって、 即ち矢印 P方向へ伸展するよ う に引張るだけで剥離するもので、 頂部テープ 3 1の向きを矢 印 Q方向へ一度反転させるよう に引張るこ とが必ずしも必要で はないという点において使い易い。

テープ状フ ァスナ 3 0 において、 第 2粘着剤 3 9 を中間部テ ープ 3 3 から剥離容易に した り、 第 3粘着剤 4 9 を底部テープ

3 2 から剥離容易に した り するには、 例えば第 2粘着剤 3 9や 第 3粘着剤 4 9 の粘着力を第 1粘着剤 4 4 の粘着力よ り も低く する他に それらのテープ 3 2 , 3 3の外面 nにシ コーンォ ィル等の離型剤を塗布しておく ことができる。

かようなテープ状ファスナ 3 0は、 それを使用する と きに例 えば矢印 P方向へ引張れば容易に剥離して伸展するが 、 それを 使用する刖には中間部テープ 3 3 における内端部 4 6 の部分 4

6 bが裏面シー ト 3 に剥離可能に接合しているこ とによって、 不必要に く延びる ことがな く、 また仮止めされている部位は 不必要に剥がれる という こ とがない。テープ状フ ァスナ 3 0 は、 外面 nの全体にシ リ コーンオイル等が塗布されていても 、 中間 部つ—プ 3 3の部分 4 6 bは、 その外面 nではな くて通常はシ リ コ一ンオイル等が塗布されていない裏面シー ト 3に接合して いるので、 テープ状ファスナ 3 0が矢印 Pまたは Q方向へ引張 られなければ剥れることがない。

図 4 , 5 は、 テープ状フ ァスナ 3 0の使用態様を示す図面で ある 図 4では、 おむつ 1 が着用状態にあって、 後胴周 り域 7 から長く延びたテープ状フ ァスナ 3 0が第 2粘着剤 3 9 を介し て前胴周 り域 6 における着衣当接面に剥離可能に止められてい る 。 図 5 では、 使用済みのおむつ 1 が丸められ、 テープ状ファ スナ 3 0 によってその丸められた状態に維持されている。 この よう に、 テープ状フ ァスナ 3 0は、 おむつ 1 を着用する ときに も、おむつ 1 を丸めて廃棄する と きにも使用する こ とができる。 図 6 は、 この発明の実施態様の一例を示す図 2 と同様な図面 である 。 この例のおむつ 1 におけるテ一プ状フ ァスナ 3 0は、 頂部テープ 3 1 の内端部 3 6 を形成している部分 3 6 aが中間 部テ一プ 3 3の内端部 4 6 aに剥離不能に接合する一方、 部分

3 6 bが中間部テープ 3 3の内端部 4 6 を越えておむつ 1 の内 側へ延びて第 2粘着剤 3 9 を介して裏面シー ト 3 に剥離可能に 接合している。 部分 3 6 bは中間部テープ 3 3の内端部 4 6 b と協働して、 テープ状フ ァスナ 3 0 がそれを使用する前に仮止 めした部位から剥れるこ とを防止している。 かような部分 3 6 bは、 その防止の効果を高めたいと きに、 おむつ 1 の内側へ向 かつて延びる長さ B を最大 5 m m程度にするこ とができる。 図

2 の例と図 6の例とを併せて考えたときの長さ Bは、 0〜 5 m m程度と規定することができる。

図 7 もまた、 この発明の実施態様の一例を示す図 2 と同様な 図である。 このおむつ 1 におけるテ —プ状ファスナ 3 0 では、 頂部テープ 3 1 がプラスチッ クフィルムまたは不織布によって 形成されてお り、 頂部テープ 3 1 の内端部 3 6 に第 4粘着剤 1

4 0 が塗布される一方、 中間部テープ 3 3の内端部 4 6 aには 第 3粘着剤 4 9 が塗布されてお り、 これら第 3 ， 第 4粘着剤 4

9 , 1 4 0 を介してこれら内端部 3 6 , 4 6 aどう しが剥離不 能に接合している。頂部テープ 3 1 の中間部 3 8の内面 mには、 フ ック部材とループ部材とからなるメ カ二カルフ ァスナのフ ヅ ク部材 1 3 9 が取り付けられている 。 フ ック部材 1 3 9 は、 ベ 一スシ — ト 1 4 1 とこのベースシ一 卜 1 4 1 に対して垂直方向 に延びる複数のフ ッ ク 1 4 2 とからな り、 そのベースシー ト 1 4 1 が中間部 3 8の内面 mに対して剥離不能に接合している。 中間部テープ 3 3 は、 フ ック 1 4 2 が係合、 離脱可能な複数の ループを有する不織布で形成されている。 底部テープ 3 2 は、 プラスチックフ ィルムまたは不織布で形成され、 第 1粘着剤 4 4 を介して裏面シー ト 3 に剥離不能に接合する と ともに、 第 3 粘着剤 4 9 が塗布されている中間部テープ 3 3の外端部 4 7 に 剥離不能に接合している。 おむつ 1 において、 表面シー ト 2 は 不織布 2 aで形成され、 裏面シー ト 3 はプラスチック フ ィ ルム 3 a とプラスチック フイノレム 3 aの外面にラ ミネー ト した不織 布 3 b とからなる複合シー トによって形成されている。 これら の不織布 2 a， 3 bには、 フ ック 1 4 2 と係合可能な複数のル —プを有するものが使用されている。 かかるおむつ 1 では、 頂 部テープ 3 1 の外端部 3 7 を図 1 の矢印 P方向へ引張る と、 テ 一プ状フ ァスナ 3 0が図 3の如く 変形するので、 フ ッ ク 1 4 2 が中間部テープ 3 3から離脱してテープ状フ ァスナ 3 0 が直状 に延びる。 そのよう に延びたテープ状フ ァスナ 3 0は、 ファス ニング手段と して作用するフ ッ ク 1 4 2 をル一プ部材と して作 用する不織布 2 aや 3 bの所要部位に係合させる ことができる。 図 7のテープ状フ ァスナ 3 0 を有するおむつ 1 において、 裏面 シー ト 3 にはプラスチヅクフィ ルムを使用 し、 その表面シー ト 3 の所要部位にフ ッ ク部 1 4 2 が係合可能な不織布等からなる 夕ーゲッ トゾーンを設けることも可能である。

開放型の使い捨ておむつを例にして説明したこの発明は、 お むつ 1 の前後胴周 り域 6 , 7の側縁部 1 3 どう しをおむつ着用 中には簡単に取り外すこ とができないように溶着や接着によつ て連結して得られるパンツ型の使い捨ておむつや失禁患者用お むつ、 ト レーニングパンツ等の使い捨て着用物品においても実 施することができる 産業上の利用可能性

この発明によれば、 使い易いテープ状フ ァスナを有する使い 捨て着用物品を得るこ とができる。

Claims

1 . 肌当接面と着衣当接面とを有し、 周縁が胴周 り方向へ並行 して延びる前端縁部と後端縁部と前記胴周 り方向と交差して縦 方向へ並行して延びる一対の側縁部とによって形成され、 前記 縦方向には股下域を中青心に前記前端縁部側に前胴周 り域が形成 される一方、 前記後端縁部側に後胴周 り域が形成されていて前 記前後胴周 り域それそれの側縁部どう しが取り外し可能および の

取り外し不能のいずれかの態様で連結されて胴周 り開口と一対 の脚周 り開口とが形成され、 前記着衣当接面における前記前後 胴周 り域いずれかには前記側縁部それそ囲れに前記胴周 り方向へ 延びるテープ状フ ァスナが取り付けられてお り、 前記テープ状 フ ァスナを形成しているテープ片が、 その長さ方向で対向する 固定端部と摘持可能な自由端部とを有し、 前記固定端部が剥離 不能に前記着衣当接面に固定され、 前記自由端部を摘持して前 記胴周 り方向へ引張る と前記固定端部から前記自由端部へ向か う方向へ伸展可能であ り、 さ らに前記テープ片は、 伸展したと きに前記着衣当接面側となる内面とその反対側の外面とのうち の前記内面の少な く とも一部分に前記肌当接面および前記着衣 当接面いずれかの所要部位に対する フ ァスニング手段を有して いる使い捨て着用物品において、

前記テープ片は、 前記固定端部から 自由端部へ向かう方向へ 伸展し得るよう に Ζ字形および逆 Ζ字形のいずれかに折り重ね られてお り、 その折 り重ねられた状態の上方に位置していて前 記長さ方向において前記自由端部と前記自由端部に対向する第 1端部とを有してこれら両端部間における前記内面に前記ファ スニング手段を有している第 1 テープ部と、 前記第 1 テ一プ部 と前記着衣当接面との間に位置していて前記着衣当接面と向か い合ってお り前記固定端部とこの固定端部に対向する第 2端部 とを有する第 2 テープ部と、 前記第 1 テープ部と前記第 2テー プ部との間に介在してこれら両テ一プ部を連結する第 3 テープ 部とを有し、 刖 13第 3テープ部は、 一端部が前記第 1 テープ部 の前記第 1端部につながる と ともに前記一端部の反対端部が前 記第 2 テープ部の前記第 2端部につながり、 前記一端部と前記 反対端部との間において前記第 1 テープ部に前記ファスニング 手段を介して剥離可能に接合し、 かつ、 前記一端部が前記第 2 テープ部の m記固定端部を越えて前記胴周 り方向へ延びて前記 着衣当接面に剥離可能に接合してお り、 前記第 2 テープ部の前 記第 2端部と刖 sd第 3テープ部の前記反対端部とがつながる部 位の近傍において前記 Z字形および逆 Z字形のいずれかに折り 重ねられて向かい合う目 U言己テ一プ片の外面どう しが非接合状態 にあることを特徴とする前記使い捨て着用物品 前記フ ァスニング手段が前記内面に塗布されている粘着剤 る請求項 1記載の使い捨て着用物品。 3 • フ ァス二ング手段が互いに係合、 離脱するフ V ク部材 とル一プ部材とからなるメ カ二力ルフ ァスナの前記フ ヅ ク部材 を刖記内面に取り付けるこ とによつて形成され、 前記所要部位 が 記ル一プ部材を ¾ している fflg求項 1記載の使い捨て着用物

4 . 前記ループ部材が前記肌当接面と前記着衣当接面とのいず れかを形成している不織布である請求項 3記載の使い捨て着用 物品

5 . 前記第 1 テープ部の前記第 1端部が前記第 3テープ部の前 記一端部を越えて前記胴周 り方向へ延びて前記着衣当接面に剥 離可能に接合している請求項 1 〜 4のいずれかに記載の使い捨 て着用物品。

6 . 前記第 3テープ部の前記一端部が前記第 2テープ部の前記 固定端部を越えて前記胴周 り方向へ延びる寸法が 1 〜 1 5 m m の範囲にある請求項 1 〜 5 のいずれかに記載の使い捨て着用物 口

PP

7 . 前記着用物品が開放型の使い捨ておむつおよびパンツ型の 使い捨ておむつのいずれかである請求項 1 〜 6のいずれかに記 載の使い捨て着用物品。