WO2004034711A1 - 光源の種類に応じた画質の自動調整 - Google Patents

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Abstract

画像生成装置で生成された画像データと、前記画像データ生成時における撮影条件に関する情報を少なくとも含むと共に前記画像データに関連付けられた画像生成履歴情報とを用いて、画像を出力する出力装置であって、前記画像生成履歴情報が、前記画像データ生成時における光源の色の偏りに関する光源情報を含む場合に、前記光源情報を用いて得られる光源の色に基づいて前記画像データのホワイトバランス調整処理を実行することが可能な画質調整部と、前記画質が調整された画像データに応じて画像を出力する画像出力部と、を備える出力装置を用いる。

Description

明細書
光源の種類に応じた画質の自動調整 技術分野
本発明は、 画像データの画質を調整する画質調整技術に関する。 背景技術
ディジタルスチルカメラ (D S C ) やディジタルビデ才力メラ (D V C ) 等に よって生成された画像データの画質は、 パーソナルコンピュータ上で画像レタツ チアプリケーションを用いることによって任意に調整することができる。 画像レ 夕ツチアプリケーションには、 一般的に、 画像データの画質を自動的に調整する 画像調整機能が備えられており、 この画像調整機能を利用すれば、 出力装置から 出力する画像の画質を向上させることができる。 画像の出力装置としては、 例え ば、 C R T、 L C D , プリン夕、 プロジェクタ、 テレビ受像器などが知られてい る。
また、出力装置の 1つであるプリン夕の動作を制御するプリン夕ドライバにも、 画質を自動的に調整する機能が備えられており、 このようなプリンタドライバを 利用しても、 印刷される画像の画質を向上させることができる。
画像データの画質を決める重要な要素の 1つに、 色合いがある。 画像データの 色合いは、 画像データを生成した際に用いられた光源の影響を強く受ける。 光源 としては、 太陽光などの自然光源や、 蛍光灯や白熱灯などの人工光源など、 撮影 場所や撮影時間、 ユーザの好みに応じて様々なものが用いられる。 さらに、 光の スペクトル分布は光源の種類によって異なる。 そのため、 同じ被写体であっても 光源の種類に応じて色のずれた(色かぶり)画像が得られる場合がある。例えば、 蛍光灯のような青色の光が強い光源を用いた場合には、 青みがかった画像が得ら れる場合がある。このような色の偏り具合はホワイ卜バランスと呼ばれる。また、 色の偏りが大きい場合には、 その偏った色合いが目立ってしまう。 そのため、 画 像データの色かぶりが小さくなるようにホワイ卜バランス調整を行って、 画質を 向上させる方法が用いられている (例えば、 特開平 1 0— 2 7 1 5 2 4、 特開 2 0 0 0 - 2 9 9 8 0 1参照。)。
ホワイトバランス調整は、 画像データの色かぶりを一律に小さくするように実 行される。ところが、画像データの色かぶりは、被写体特有の色合い等によって、 様々に変化する場合がある。
そのため、 従来のホワイトバランス調整を実行しても、 十分に画質を向上させ ることができない場合があった。 なお、 こうした問題は D S Cで生成された画像 に限らず、 D V C等の他の画像生成装置で生成された画像においても共通の課題 である。
本発明は、 上記問題を解決するためになされたものであり、 光源の色の偏りに 対応して画質を適切に調整することを目的とする。 発明の開示
上記課題の少なくとも一部を解決するために、 この発明による出力装置は、 画 像生成装置で生成された画像データと、 前記画像データ生成時における撮影条件 に関する情報を少なくとも含むと共に前記画像データに関連付けられた画像生成 履歴情報とを用いて、 画像を出力する出力装置であって、 前記画像生成履歴情報 が、 前記画像データ生成時における光源の色の偏りに関する光源情報を含む場合 に、 前記光源情報を用いて得られる光源の色に基づいて前記画像データのホワイ 卜バランス調整処理を実行することが可能な画質調整部と、 前記画質が調整され た画像データに応じて画像を出力する画像出力部と、 を備える。
この発明による出力装置によれば、 光源の色に基づいたホワイ卜バランス調整 処理を実行することが可能であるので、 光源の色の偏りに対応して画質を適切に 調整することができる。 上記出力装置において、 前記画質調整部は、 前記光源の色相に基づいて、 前記 ホワイ卜バランス調整処理の強度を調整するのが好ましい。
こうすることで、 光源の色相に基づいたホワイ卜バランス調整処理強度の調整 を行うので、 光源の色に応じて画質を適切に調整することができる。
上記各出力装置において、前記ホワイトバランス調整処理は、 ( i )前記画像デ 一夕を校正する一部の画素の画素値を解析することによつて、 前記画像デ一夕に おける色相のグレーからの偏りの度合いを示す色かぶり量の大きさを決定する処 理と、 ( i i )前記色かぶり量の大きさに基づいて、前記ホワイトバランス調整処 理の処理量を決定する処理と、 ( i i i )前記決定された処理量に従って、前記ホ ワイ卜バランス調整処理を実行する処理と、 を含み、 前記ホワイトバランス調整 処理の強度は、 前記処理 ( i ) と ( i i ) との少なくとも一方における所定の処 理パラメ一夕を、 前記光源の色相に基づいて調整することによって調整されるの が好ましい。
こうすることで、 光源の色相に基づいたホワイ卜バランス調整処理を実行する ことができるので、 光源の色相に応じて画質を適切に調整することができる。 ま た、 ホワイ卜バランス調整処理の強度を容易に調整することができる。
上記各出力装置において、 前記画質調整部は、 前記画像データを構成する全画 素の中から一部の画素を前記解析の対象として選択するための条件として、 画素 の色相が前記光源の色相に近いほど、 より彩度の大きい画素を前記解析対象とし て選択する条件を設定することによって、 前記ホワイトバランス調整処理の強度 を調整するのが好ましい。
こうすることで、 色かぶり量を算出するための解析対象画素として、 色相が光 源の色相に近く、 彩度の高い画素を選択することができるので、 画像データの色 合いが光源の色相に偏っている場合には、 より強いホワイ卜バランス調整処理を 実行することができる。
上記各出力装置において、 前記画質調整部は、 前記色かぶり量の大きさに対す る前記ホヮィ卜バランス調整処理の処理量の大きさの割合を表す処理パラメータ を、 前記光源の色相が前記画像データの色相の偏りに近いほど大きくなるように 調整することによって、 前記ホワイ卜バランス調整処理の強度を調整するのが好 ましい。
こうすることで、 光源の色相が画像データの色相の偏りに近いほど、 色かぶり 量の大きさに対するホワイ卜バランス調整処理の処理量の大きさの割合が大きく なるので、 画像データの色相が光源の色相に偏っている場合には、 より強いホヮ ィ卜バランス調整処理を実行することができる。
上記各出力装置において、 前記画質調整部は、
前記解析対象として、 前記画像データにおける無彩色に近い画素を選択するの が好ましい。
こうすることで、 無彩色に近い領域に基づいて色かぶり量を決定するので、 色 の濃い、 無彩色から遠い領域がホワイトバランス調整処理に影響を与えることを 抑制することができる。
上記各出力装置において、 前記画質調整部は、
前記解析対象として、 所定の色相を有する画素を除いた画素を選択するのが好 ましい。
こうすることで、 所定の色相を有する画素を用いずに色かぶり量を決定するの で、 所定の色相を有する画素がホワイ卜バランス調整処理に影響を与えることを 抑制することができる。
上記各出力装置において、前記画質調整部は、前記画像データ生成時において、 前記画像データの色合いがユーザの指示に応じて調整されているか否かを判定す ることが可能であり、 ユーザの指示に応じて調整されているとの判定が成立した 場合には、 前記判定が成立しなかった場合よりも小さい強度を用いて、 前記ホヮ ィ卜バランス調整処理を実行するのが好ましい。
こうすることで、 ユーザの指示に応じて調整された画像データの色合いを、 大 きく変更することを抑制することができる。
なお、 この発明は、 種々の形態で実現することが可能であり、 例えば、 画像出 力方法および画像出力装置、 画像データ処理方法 (画像処理方法) および画像デ —夕処理装置(画像処理装置)、 これらの方法または装置の機能を実現するための コンピュータプログラム、 そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、 そ のコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、 等の形態 で実現することができる。 図面の簡単な説明
図 1は、 画像出力システムの一例を示す説明図である。
図 2は、 ディジ夕ルスチルカメラの概略構成を示すブロック図である。
図 3は、 画像ファイルの内部構成の一例を概念的に示す説明図である。
図 4は、 付属情報格納領域のデータ構造例を示す説明図である。
図 5は、 E x i f データ領域のデータ構造の一例を示す説明図である。
図 6は、 光源の種類と光源の色との対応関係を示す説明図である。
図 7は、 プリン夕の概略構成図である。
図 8は、 プリン夕の構成を示すブロック図である。
図 9は、 画像処理の処理ルーチンを示すフローチヤ一卜である。
図 1 0は 、 画質調整処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
図 1 1は 、 ホワイトバランス調整処理のフローチャートである。
図 1 2は 、 色かぶり量算出画素群の選択条件を示す説明図である。
図 1 3は 、 色かぶり量と階調値調整処理を示す説明図である。
図 1 4は 、 ホワイトバランス調整処理の強度を示す説明図である。
図 1 5は 、 光源情報に応じたホワイ卜バランス調整処理を示す説明図である。 図 1 6は 、 光源情報に応じたホワイ卜バランス調整処理を示す説明図である。 図 1 7は 、 画質調整処理の他の実施例を示すフローチヤ一卜である。 図 1 8は、 画質調整処理の他の実施例を示すフローチャートである。
図 1 9は、 画像出力システムの一例を示す説明図である。 発明を実施するための最良の形態
次に、 この発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A . 画像出力システムの構成:
B . 画像生成装置の構成:
C . 画像ファイルの構成:
D . 画像出力装置の構成:
E . 画像処理:
F . 画像データ処理装置を用いる画像出力システムの構成:
G . 変形例:
A . 画像出力システムの構成:
図1は、 本発明の一実施例としての出力装置を適用可能な画像出力システムの 一例を示す説明図である。 画像出力システム 1 0は、 画像ファイルを生成する画 像生成装置としてのディジタルスチルカメラ 1 2と、 画像の出力装置としてのプ リン夕 2 0とを備えている。 ディジタルスチルカメラ 1 2において生成された画 像ファイルは、 ケーブル C Vを介したり、 画像ファイルが格納されたメモリカー ド M Cをプリン夕 2 0に直接挿入したりすることによって、 プリンタ 2 0に送出 される。 プリン夕 2 0は、 読み込んだ画像ファイルに基づいた画像データの画質 調整処理を実行し、 画像を出力する。 出力装置としては、 プリンタ 2 0の他に、 C R Tディスプレイ、 L C Dディスプレイ等のモニタ 2 1、 プロジェクタ等を用 いることができる。 以下、 画質調整部と画像出力部とを備えるプリンタ 2 0を出 力装置として用い、 メモリカード M Cをプリンタ 2 0に直接挿入する場合に基づ いて説明する。 B . 画像生成装置の構成:
図 2は、 ディジタルスチルカメラ 1 2の概略構成を示すブロック図である。 こ の実施例のディジタルスチルカメラ 1 2は、 光情報を収集するための光学回路 1 2 1と、 光学回路を制御して画像を取得するための画像取得回路 1 2 2と、 取得 したディジタル画像を加工処理するための画像処理回路 1 2 3と、 補助光源とし てのフラッシュ 1 3 0と、 各回路を制御する制御回路 1 2 4と、 を備えている。 制御回路 1 2 4は、 図示しないメモリを備えている。 光学回路 1 2 1は、 光情報 を集めるレンズ 1 2 5と、 光量を調節する絞り 1 2 9と、 レンズを通過した光情 報を画像デ一夕に変換する C C D 1 2 8とを備えている。
ディジ夕ルスチルカメラ 1 2は、取得した画像をメモリカード M Cに保存する。 ディジタルスチルカメラ 1 2における画像データの保存形式としては、 J P E G 形式が一般的であるが、 この他にも T I F F形式や、 G I F形式や、 B M P形式 や、 R A Wデ一夕形式などの保存形式を用いることができる。
ディジ夕ルスチルカメラ 1 2は、また、種々の撮影条件を設定するための選択 · 決定ボタン 1 2 6と、 液晶ディスプレイ 1 2 7とを備えている。 液晶ディスプレ ィ 1 2 7は、 撮影画像をプレビューしたり、 選択 ·決定ボタン 1 2 6を用いて撮 影時の光源の種類等を設定したりする際に利用される。
ディジタルスチルカメラ 1 2において撮影が実行された場合には、 画像データ と画像生成履歴情報とが、 画像ファイルとしてメモリカード M Cに格納される。 画像生成履歴情報は、 撮影時 (画像データ生成時) における撮影条件に関するパ ラメ一夕の設定値を含むことが可能であり、 例えば、 撮影時の光源の種類等の任 意に設定され得るパラメ一夕の設定値や、 絞り値やシャッタースピ一ドなどの画 像生成時に用いたパラメータの設定値や、 メーカ名等の自動的に設定されるパラ メータの設定値を含むことが可能である。 光源の種類がユーザによって設定され た場合には、 その光源の色合いに応じて画像データの色合いが調整され、 色合い が調整された画像デー夕が、画像ファイルとしてメモリカード M Cに格納される。 光源の種類がユーザによって設定されなかった場合には、 画像データの色合いは 自動的に調整される。 C . 画像ファイルの構成:
図 3は、 本実施例にて用いることができる画像ファイルの内部構成の一例を概 念的に示す説明図である。 画像ファイル G Fは、 画像データ G Dを格納する画像 データ格納領域 1 0 1 と、 画像生成履歴情報 G Iを格納する画像生成履歴情報格 納領域 1 0 2を備えている。 画像データ G Dは、 例えば、 J P E G形式で格納さ れており、 画像生成履歴情報 G Iは、 例えば、 T I F F形式 (データおよびデー 夕領域がタグを用いて特定される形式) で格納されている。 なお、 本実施例にお けるファイルの構造、 デ一夕の構造といった用語は、 ファイルまたはデータ等が 記憶装置内に格納された状態におけるファイルまたはデータの構造を意味するも のである。
本実施例の画像ファイル G Fは、基本的に上記の画像データ格納領域 1 0 1 と、 画像生成履歴情報格納領域 1 0 2とを備えていれば良く、 既に規格化されている ファイル形式に従ったファイル構造をとることができる。 以下、 本実施例に係る 画像ファイル G Fを E x i f ファイル形式に適合させた場合について具体的に説 明する。
E X i f ファイルは、 ディジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマット規 格 (E x i f ) に従ったファイル構造を有しており、 その仕様は、 日本電子情報 技術産業協会 (J E I T A ) によって定められている。 また、 E x i f ファイル 形式は、 図 3に示した概念図と同様に、 J P E G形式の画像データを格納する」 P E G画像データ格納領域と、 格納されている」 P E G画像データに関する各種 情報を格納する付属情報格納領域とを備えている。 J P E G画像データ格納領域 は、 図 3における画像データ格納領域 1 0 1 に相当し、 付属情報格納領域は画像 生成履歴情報格納領域 1 02に相当する。 付属情報格納領域には、 撮影日時、 絞 り値、光源の種類といった」 P E G画像に関する画像生成履歴情報が格納される。 図 4は、 付属情報格納領域 1 03のデータ構造例を説明する説明図である。 E X i f ファイル形式では、 データ領域を特定するために階層的なタグが用いられ ている。 各データ領域は、 下位のタグによって特定される複数の下位のデータ領 域を、 その内部に含むことができる。 図 4では、 四角で囲まれた領域が一つのデ 一夕領域を表しており、 その左上にタグ名が記されている。 この実施例は、 タグ 名が A P P 0、 A P P 1、 A P P 6である 3つのデータ領域を含んでいる。 AP P 1デ一夕領域は、 その内部に、 タグ名が I F D 0、 I F D 1である 2つのデー 夕領域を含んでいる。 I F DOデータ領域は、 その内部に、 タグ名が PM、 E x ί f 、 G P Sである 3つのデータ領域を含んでいる。データおよびデータ領域は、 規定のァドレスまたはオフセッ卜値に従って格納され、 ァドレスまたはオフセッ 卜値はタグ名によって検索することができる。 出力装置側では、 所望の情報に対 応するァドレスまたはオフセッ卜値を指定することにより、 所望の情報に対応す るデータを取得することができる。
図 5は、 図 4において、 タグ名を A P P 1— I F D 0 - E X i f の順にたどる ことで参照することができる E x i f データ領域のデータ構造 (デ一夕のタグ名 とパラメ一夕値) の一例を説明する説明図である。 E x i f データ領域は、 図 4 に示すようにタグ名が Ma k e r N 0 t eであるデータ領域を含むことが可能で あり、 Ma k e r N o t eデータ領域は、 さらに多数のデータを含むことができ るが、 図 5では図示を省略する。
E x i f デ一夕領域には、 図 5に示すように、 光源と、 ホワイトバランスと、 絞り値と、シャッタースピード等の情報に関するパラメ一夕値が格納されている。 この実施例では、 光源情報は、 画像デ一夕生成時における光源の色の偏りに関す る光源情報として用いられ、 ホワイトバランスは、 画像データの色合いがユーザ の指示に応じて調整されているか否かを判定するための情報として用いられる。 なお、 本明細書において、 「ホワイ卜バランス」 という用語は、 ホワイ卜バランス 処理そのものを意味する場合と、 E X i f のパラメ一夕を意味する場合とがある。 「ホワイトバランス」 が E x i f のパラメ一夕 (より一般的には画像生成履歴情 報のパラメ一夕) であることを明確にしたい場合には、 「ホワイトバランス情報」 と呼ぶ。
光源情報は、 画像デ一夕生成時における光源の種類に関する情報である。 光源 の種類としては、 例えば、 昼光、 蛍光灯、 タングステン、 フラッシュ、 晴天、 曇 天、 日陰、 不明等の予め準備されたパラメ一夕値の中から選択して設定すること が可能である。 図 6は、 光源の種類と光源の色 (色の偏り) との対応関係を説明 する説明図である。 このような対応表を予め準備しておくことで、 設定された光 源の種類を、 光源の色の偏りに関する情報として用いることができる。 光源情報 から得られる光源の色は、 後述する画質調整処理で用いられる。
撮像の際に光源の種類をユーザが設定した場合には、 その設定値が光源情報の パラメ一夕値として格納される。 また、 画像生成装置が光源種類の自動識別を行 う光源識別部を備えており、 その機能を利用して光源の種類を自動的に設定した 場合には、 自動識別の結果が光源情報のパラメータ値として格納される。
ホワイ卜バランス情報は、 画像データの色合いがユーザの指示に応じて調整さ れたか否かを判定するための情報である。 光源情報がユーザによるマニュアル設 定である場合には、 ホワイトバランス情報のパラメ一夕値として 「マニュアル設 定」 が設定され、 自動的に設定された場合には 「自動設定」 が設定される。 光源 情報がユーザによるマニュアル設定である場合には、 画像生成装置において、 ュ 一ザによって設定された光源の色合いに応じて色合いが調整された画像データ
(すなわち、ホワイ卜バランスが調整された画像データ)が生成される。従って、 ホワイトバランス情報のパラメ一夕値が 「マニュアル設定」 である場合には、 画 像データの色合い (ホワイ卜バランス) がユーザの指示に応じて調整されている ものと判定することができる。 絞り値は、 画像データ生成時における絞り値に関する情報であり、 パラメ一夕 値として F値が使用される。 従って、 絞り値が大きいほど、 絞りは小さい。 シャッタースピ一ド情報は、 画像データ生成時におけるシャッタースピードに 関する' I青報であり、 その単位は秒である。
D . 画像出力装置の構成:
図 7は、 プリン夕 2 0の概略構成図である。 プリンタ 2 0は、 画像の出力が可 能なプリンタであり、 例えば、 シアン Cと、 マゼン夕 M gと、 イエロ丫と、 ブラ ック Kとの 4色のィンクを印刷媒体上に吐出してドットパターンを形成するイン クジェット方式のプリン夕である。 また、 卜ナ一を印刷媒体上に転写 ·定着させ て画像を形成する電子写真方式のプリンタを用いることもできる。 インクには、 上記 4色に加えて、 シアン Cよりも濃度の薄いライ卜シアン L Cと、 マゼン夕 M gよりも濃度の薄いライトマゼン夕し Mと、 イエロ Yよりも濃度の濃いダークィ エロ D Yとを用いても良い。 この代わりに、 モノクロ印刷を行う場合には、 ブラ ック Kのみを用いる構成としても良く、 レッド Rやグリーン Gを用いても良い。 利用するインクやトナーの種類は、 出力する画像の特徴に応じて決めることがで さる。
プリンタ 2 0は、 図示するように、 印刷を実行する画像出力部 2 7と、 操作パ ネル 3 2と、 操作パネル 3 2と画像出力部 2 7内における信号のやり取りを司る 制御回路 4 0とを備えている。 画像出力部 2 7は、 紙送りモータ 2 2によって印 刷用紙 Pを副走査方向に搬送する副走査送り機構と、 キャリッジモータ 2 4によ つてキャリッジ 3 0をプラテン 2 6の軸方向 (主走査方向) に往復動させる主走 査送り機構と、 キャリッジ 3 0に搭載された印刷へッドュニッ卜 6 0を駆動して インクの吐出およびドッ卜形成を制御するへッド駆動機構とを備えている。 印刷 へッドュニッ卜 6 0は、 利用可能なインクを吐出するためのノズルを備えた印刷 ヘッドを備えている (図示省略)。 印刷用紙 Pを搬送する副走査送り機構は、 紙送りモータ 22の回転をプラテン 26と用紙搬送ローラ (図示せず) とに伝達するギヤ卜レインを備える (図示省 略)。 また、 キャリッジ 30を往復動させる主走査送り機構は、 プラテン 26の軸 と並行に架設されキヤリッジ 30を摺動可能に保持する摺動軸 34と、 キヤリツ ジモータ 24との間に無端の駆動ベル卜 36を張設するプーリ 38と、 キヤリッ ジ 30の原点位置を検出する位置センサ 39とを備えている。
図 8は、 プリンタ 20の構成を示すプロック図である。 制御回路 40は、 後述 する画質調整処理を実行する C PU 41 と、 C PU 41の演算結果や画像データ 等を一時的に格納する RAM 44と、 画質調整処理のためのプログラムなどの画 質調整処理に必要なデータを格納するプログラマブル ROM(P ROM) 43と、 文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ (CG) 45とを備 えた算術論理演算回路として構成されている。 この制御回路 40は、 さらに、 メ モリカード MCからデ一夕を取得するメモリカードスロッ卜 46と、 外部のモー 夕等とのインタフェースを専用に行なう I /F専用回路 50と、 この I ZF専用 回路 50に接続され印刷へッドュニッ卜 60を駆動してインクを吐出させるへッ ド駆動回路 52と、 紙送りモータ 22およびキヤリッジモータ 24を駆動するモ —夕駆動回路 54と、 を備えている。 I /F専用回路 50は、 さらに、 ュニバー サルシリアルバスィンタフェース回路を内蔵しており、 ケーブルを介して画像生 成装置としてのディジタルスチルカメラ 1 2等から供給されるデータを受け取る ことができる。 I ZF専用回路 50が内蔵する回路は、 ユニバーサルシリアルバ スインタフェース回路に限らず、 画像生成措置との接続の容易性を考慮して決め ることができる。 なお、 RAM44は、 ラスタデータを一時的に格納するための バッファメモリとして機能する。
プリン夕 20は、 画像生成装置としてのディジタルスチルカメラ 1 2等によつ て生成された画像データを、 例えば、 ケーブル C Vを介して取得することができ る。 また、 画像生成装置がメモリカード MCに画像データを格納し、 プリンタ 2 0は、メモリカード M Cを介して画像データを取得する構成とすることもできる。 また、 ネットワーク (図示せず) を介して画像データを取得する構成とすること もできる。
メモリカード M Cのメモリカードスロット 4 6への差し込み、 あるいは、 Iノ F専用回路 5 0に対するケ一プルを介したディジタルスチルカメラ 1 2の接続を 検知することによって、 画像データ処理プログラムが起動すると、 制御回路 4 0 の C P U 4 1は、 画像データのホワイ卜バランスを調整する、 画質調整処理を実 行する。 すなわち、 制御回路 4 0は画質調整部として機能する。 画像データ処理 プログラムは、 ユーザの操作によって起動する構成としてもよい。 C P U 4 1に よつて実行される詳細な画像処理については後述する。
以上説明したハードウェア構成を有するプリンタ 2 0は、 紙送りモータ 2 2に より印刷用紙 Pを搬送しつつ、 キャリッジ 3 0をキヤリッジモータ 2 4によリ往 復動させ、 同時に印刷ヘッドを駆動して、 各インク滴の吐出を行い、 インクドッ 卜を形成して印刷用紙 P上に、 画質が調整された印刷デ一夕に基づいた画像を形 成する。
E . 画像処理:
E Ί . 画像処理のフローチヤ一卜:
図 9は、 本実施例のプリン夕 2 0における画像処理の処理ルーチンを示すフロ 一チャートである。 以下の説明では、 画像ファイル G Fを格納したメモリカード M Cがプリンタ 2 0に直接挿入される場合に基づいて説明する。 プリンタ 2 0の 制御回路 4 0 (図 8 ) の C P U 4 1は、 メモリカードスロット 4 6にメモリカー ド M Cが差し込まれると、 メモリカード M Cから画像ファイル G F (図 3 ) を読 み出す (ステップ S 2 0 0 )。次にステップ S 2 1 0にて、 C P U 4 1は、 画像フ アイル G Fの付属情報格納領域から、 画像データ生成時の情報を示す画像生成履 歴情報 G Iを検索する。 画像生成履歴情報 G Iを発見できた場合には (ステップ S 220 : Y)、 C PU 4 1は、 画像生成履歴情報 G Iを取得して解析する (ステ ップ S 230)。 C P U 4 1は、解析した画像生成履歴情報 G I に基づいて、後述 する画質調整処理を実行し(ステップ S 240)、 処理した画像を出力して(ステ ップ S 250)、 本処理ルーチンを終了する。
一方、 ドローイングアプリケーションなどを用いて生成された画像ファイルに は、 光源情報などの情報を有する画像生成履歴情報 G Iが含まれない。 C PU 4 1は、 画像生成履歴情報 G Iを発見できなかった場合には (ステップ S 220 : N)、 標準処理を行い (ステップ S 260)、 処理した画像を出力して (ステップ S 250)、 本処理ルーチンを終了する。
E 2. 画像生成履歴情報に基づく画質調整処理:
図 1 0は、 画像生成履歴情報に基づく画質調整処理 (図 9におけるステップ S 240に相当する) の処理ルーチンを示すフローチャートである。 プリンタ 20 の制御回路 40の C PU 4 1 (図 8) は、 画像生成履歴情報 G Iを解析し、 光源 情報等のパラメ一夕値を取得する (ステップ S 400)。次に、 ステップ S 4 1 0 において、 C PU 41は、 光源情報のパラメータ値として、 光源種類が設定され ているか否かの判定、 すなわち、 光源の色の偏りに関する情報が設定されている か否かの判定を実行する。 光源情報のパラメータ値に光源の種類が設定されて場 合には、 C P U 4 1は、 光源種類が設定されていると判定する。 光源情報のパラ メータ値として 「不明」 が設定されている場合には、 光源種類が設定されていな いと判定する。 画像生成履歴情報 G Iが光源情報を含んでいない場合にも、 光源 種類が設定されていないと判定する。
光源種類が設定されているとの判定が成立した場合 (ステップ S 4 Ί 0 : Y) には、 C P U 4 1は、 光源情報に応じたホワイ卜バランス調整処理を実行し (ス テツプ S 420)、画質調整処理を終了する。光源情報に応じたホワイ卜バランス 調整処理では、 光源情報から得られる光源の色の偏りに応じたホワイ卜バランス 調整が実行される (詳細は後述)。
光源種類が設定されているとの判定が成立しなかった場合 (ステップ S 4 1 0 : N ) には、 C P U 4 1は、 標準のホワイトバランス調整処理を実行し (ステ ップ S 4 3 0 )、 画質調整処理を終了する。
E 3 . 標準ホワイトバランス調整処理:
図 1 1は、 本実施例におけるホワイトバランス調整処理の処理ルーチンを示す フローチャートである。 C P U 4 1 (図 8 ) は、 ステップ S 5 0 0にて、 色かぶ り量の算出に用いる解析対象画素 (以下、 色かぶり量算出画素と呼ぶ) を選択す る (後述)。 次に、 ステップ S 5 1 0にて、 ステップ S 5 0 0にて選択された画素 値を用いて、 赤 R、 緑 G、 青 Bの各色の色かぶり量を算出する。 色かぶり量は、 画像デ一夕における色のグレーからのずれ具合の大きさを示す指標であり、 色の ずれが大きいほど大きくなる値である。 例えば、 赤色の色かぶり量として、 赤 R の階調値の平均値と、 全ての色を合わせた階調値の平均値との差分を用いること ができる (詳細は後述)。色かぶり量を求めるために用いる色の種類としては、基 本色である赤 R、 緑 G、 青 Bの組み合わせ以外にも、 シアン C、 マゼン夕 M g、 イエロ Yなどの様々な組み合わせを用いることができる。 次に、 ステップ S 5 2 0にて、 色かぶり量に基づいて、 ホワイトバランス調整処理の処理量を設定し、 ステップ S 5 3 0にて、 各色の階調値を、 色かぶり量が小さくなるように調整す る (後述)。
図 1 2は、 ステップ S 5 0 0 (図 1 1 ) で選択される、 色かぶり量算出画素群 の選択条件を示す説明図である。 この実施例では、 以下の 2つの条件を満たす無 彩色に近い画素が、 色かぶり量算出画素群として選択される。
( s 1 ) 彩度 Sが、 彩度しきい値 S t h以下である。
( s 2 ) 輝度値しが、 輝度しきい値 L t h以上である。
図 1 2 ( a )は、色相 Hの値と色の鬨係を示す説明図である。この実施例では、 色相 Hは、 その取りうる範囲が 0度〜 3 6 0度であり、 0度が赤色を示し、 さら に、 1 2 0度が緑色を、 2 4 0度が青色を示している。
図 1 2 ( b ) は、 彩度しきい値 S t hと色相 Hとの関係を説明する説明図であ る。 標準のホワイ卜バランス調整処理においては、 彩度しきい値 S t hは色相 H によらない一定値である。 図 1 2 ( b ) において、 上述の条件 (s Ί ) を満たす 範囲が斜線で示されている。
図 1 2 ( c ) は、 輝度値しきい値 L t hと色相 Hとの関係を説明する説明図で ある。 標準のホワイ卜バランス調整処理においては、 輝度値しきい値 L t hは色 相 Hによらない一定値である。 図 1 2 ( c ) において、 上述の条件 (s 2 ) を満 たす範囲が斜線で示されている。
上記の第 1の条件 (s 1 ) は、 以下のように理解することができる。 無彩色で はない色鮮やかな被写体が写っている場合には、 その被写体が写っている領域の 彩度が大きくなる。 このような領域を用いて色かぶり量を算出すると、 大きい色 かぶリ量が得られるが、 この色かぶリは光源の色の偏りによつて生じた色ずれに よるものではない。 そのため、 この見かけの色かぶり量を小さくするように階調 値調整を実行すると、 被写体特有の色の鮮やかさや色相を大きく変更してしまう 場合がある。 よって、 上述の条件 (s 1 ) を満たす領域、 すなわち、 彩度 Sが彩 度しきい値 S t h以下である領域を用いて色かぶり量を算出するようにすれば、 被写体特有の色の鮮やかさや色相を大きく変更せずに、 ホワイ卜バランス調整処 理を実行することができる。 彩度しきい値 S t hとしては、 画像の出力結果の感 応評価に基づいて決めた値を用いることができる。 例えば、 彩度の取りうる範囲 が 0 ~ 1である場合に、 0 . 1としても良い。 彩度しきい値を小さくするほど、 無彩色に近い領域を選択することができるので、 被写体特有の色の鮮やかさや色 相が、 ホワイトバランス調整処理に与える影響を、 より小さく抑えることができ る。 なお、 彩度しきい値は、 ホワイトバランス調整処理の強度として用いること ができる (詳細は後述)。 上記の第 2の条件 (s 2 ) は、 以下のように理解することができる。 輝度値の 大きい領域は、 光源からの光を強く受けている可能性が高い。 そのため、 輝度値 の大きい明るい領域は、 光源のスぺクトル分布による色のずれをより強く反映し ている可能性が高い。 よって、 上述の条件 (s 2 ) を満たす領域、 すなわち、 輝 度値 Lが輝度しきい値 L t h以上である領域を用いて色かぶり量を算出するよう にすれば、 光源の種類による色かぶり量をより精度良く算出することができる。 輝度しきい値 L t hとしては、 画像の出力結果の感応評価に基づいて決めた値を 用いることができる。例えば、輝度値の取りうる範囲が 0〜2 5 5である場合に、 1 8 0としても良い。 なお、 輝度値しきい値は、 ホワイトバランス調整処理の強 度として用いることができる (詳細は後述)。
このように 2つの条件(s 1 ) ( s 2 ) を満たす画素を用いることによって、適 切に光源の色の偏リに基づく色かぶり量を算出することができる。
画像データが、 輝度値と色相と彩度とをパラメ一夕として含まない色空間で表 現されている場合、 例えば、 R G B色空間を用いて表現されている場合には、 輝 度値と色相と彩度とをパラメ一夕として含む色空間、 例えば、 H L S色空間ゃH I S色空間などに変換することによって、 各画素における輝度値と色相と彩度と を取得することができる。
図 1 3は、色かぶり量と階調値調整処理を示す説明図である。図 1 3 ( a )は、 ステップ S 5 0 0 (図 1 1 ) で選択された色かぶり量算出画素群における、 赤 R の階調値分布例を示している。 図 1 3 ( a ) の例では、 赤 Rが、 緑 Gや青 Bと比 ベて大きい方に偏っている。 このような分布を示す画像は、 赤みがかった光源、 例えば、 タングステンランプなどを用いた場合に生成されやすい。
以下に示す数式 1は、 この実施例での色かぶり量 A R、 AG , Δ Βを算出するた めの演算式である。
[数 R = Rave - Lave
AG = Gave - Lave
A — Bave-Lave
Rave:色かぶり量算出画素群における Rの平均値
Gave:色かぶり量算出画素群における Gの平均値
Bave:色かぶり量算出画素群における Bの平均値
Lave: Rave, Gave, Baveから算出される輝度値 数式 1に示す例では、 R G Bの各色の色かぶり量 AR、 AG、 ΔΒとして、 RG Bの各色の平均階調値 R a v e、 G a v e, B a v eと、 各色の平均階調値を用 いて算出される輝度値 L a V eとの差分を用いている。 輝度値算出のための演算 式としては、 例えば、 次の数式 2に示す、 R G B色空間から Y C b C r色空間へ の変換式を用いることができる。
[数 2] y = = 0.299* 0.587* (7+0.114
この演算式を用いて得られる輝度値 L a V eは、 赤 R、 緑 G、 青 Bのそれぞれ に、 色に応じた明るさの違いを重みとして付して計算した平均階調値ということ ができる。 色ずれが少ない場合には、 R G Bの各色の平均階調値 R a V e、 G a v e、 B a v eがほぼ同じ値となるので、 輝度値、 すなわち、 明るさを重みとし て用いた平均階調値 L a V eと、 各色の平均階調値 R a v e、 G a v e, B a v eとがほぼ同じ値となる。 その結果、 各色の色かぶり量 AR、 AG, ΔΒとして、 小さい値が得られる。 色ずれが大きい場合には、 R G Βの各色の平均階調値 R a v e、 G a v e, B a v eが互いに異なる値となる。 この場合、 基準値としての 輝度値 L a V eとのずれが大きい色ほど、 大きい色かぶり量が得られる。 このよ うに、 色かぶり量算出の基準値として、 色によって異なる明るさを重みとして計 算した平均階調値 (輝度値) を用いることによって、 より人の目の感覚に近い色 かぶり量を算出することができる。
図 1 3 ( b ) は、 この実施例の階調値調整処理における赤 Rの入力レベル R i ηと出力レベル R 0 u tとの関係を示す説明図である。 グラフ G 1 Aは、 入カレ ベル R i nと比べて、 出力レベル R o u tが小さくなるように構成されている。 このグラフ G 1 Aを用いて赤 Rの階調値調整を行えば、 赤色に色がずれた画像、 すなわち、 赤 Rが大きい方に偏った画像において、 赤 Rの階調値を小さくし、 色 のずれを小さくすることができる。
このようなグラフ G 1 Aは、 例えば、 調整入力レベル R r e f における出カレ ベル R o u tを、 元の値よりも調整量 R Mだけ小さくなるように調整して構成す ることができる。 他の入力レベル R i nに対応する出力レベル R 0 u tはスプラ イン関数にて補間されている。 調整量 R Mは、 色かぶり量 (図 1 3 ( a )、 数 式 1 ) に基づいて決められる値であり、 例えば、 色かぶり量 A Rに所定の係数 k を掛けた値を用いることができる。 所定の係数 kは、 画像の出力結果の感応評価 に基づいて決めた値を用いることができる。 色かぶり量 と調整量 R Mとの関 係は、 必ずしも比例関係である必要はなく、 色かぶり量が大きくなるほど調整量 R Mが大きくなるような関係であれば良い。 なお、 所定の係数 kは、 色かぶり量 の大きさに対するホワイ卜バランス調整処理の処理量の大きさの割合を表す処理 パラメ一夕 (以下、 処理量割合と呼ぶ) であり、 ホワイトバランス調整処理の強 度として用いることができる (詳細は後述)。 調整入力レベル R r e f としては、 予め決められた値を用いることができる。 例えば、 赤 Rの取りうる範囲が 0〜2 5 5である場合に、 中間値である 1 2 8を用いても良い。
グラフ G 1 Bはグラフ G 1 Aよりもホワイ卜バランス調整処理量の大きい階調 値調整処理で用いられる入出力関係を示している。 ここで 「ホワイトバランス調 整処理量が大きい」 とは、 色の階調値の変化量が大きいことを意味している。 色 かぶり量 が大きい場合には、 処理量割合 kを用いて計算される調整量 R Mが 大きくなるので、 ホワイトバランス調整処理量も大きくなる。 よって、 色かぶり 量 が大きい場合でも、 色の偏りを小さくすることができる。 このように、 色 かぶり量が大きいほどホワイ卜バランス調整処理量が大きくなるように構成すれ ば、 色の偏りを、 その大きさに基づいて、 適切に小さくすることができる。
グラフ G 2 Aは、 入力レベル R i nと比べて、 出力レベル R o u tが大きくな るように構成されており、 赤 Rが小さい方に偏っている場合に用いられる入出力 関係を示している。 グラフ G 2 Bは、 グラフ G 2 Aよりもホワイトバランス調整 処理量の大きい階調値調整処理で用いられる入出力関係を示している。 色が小さ い方に偏っている場合、' すなわち、 平均階調値 R a V eが基準としての輝度値し a V eよりも小さい場合も、 大きい方に偏っている場合と同様に、 色かぶり量 Δ Rに基づいて調整量 R Mが決められ、ホワイ卜バランス調整処理量が決められる。 上述の入力レベルと出力レベルとの関係については、 赤 R以外の色についても 同様に設定される。
図 1 4は、 ホワイトバランス調整処理の強度を説明する説明図である。 図 1 4 ( a ) は、 色かぶり量の大きさに対するホワイトバランス調整処理の処理量の大 きさの割合と、 ホワイトバランス調整処理の処理量の関係を説明する説明図であ る。 処理量の大きさの割合としては、 例えば、 図 1 3 ( b ) に示す例の処理量割 合 kを用いることができる。 調整量 R M (図 1 3 ( b ) ) の算出に用いられる処理 量割合 kを大きくすると、 同じ色かぶり量 Δ Rに対する調整量 R Mを大きくする ことができる。 その結果、 同じ色かぶり量に対するホワイトバランス調整処理量 を大きくすることができる。すなわち、処理量割合 kを大きくすることによって、 ホワイトバランス調整処理の強度を強くすることができる。 ここで 「ホワイトバ ランス調整処理の強度が強い」 とは、 色のずれた同じ画像に対するホワイトバラ ンス調整処理の処理量が大きいことを意味している。 なお、 図 1 4 ( a ) に示す 通り、 ホワイトバランス調整処理の強度が強い場合でも、 色ずれが小さい場合、 すなわち、 色かぶり量が小さい場合には、 ホワイトバランス調整処理の処理量は 小さくなる。 また、 処理量割合 kは、 色かぶり量の大きさに基づいてホワイトバ ランス調整処理の処理量の大きさ決定する処理パラメ一夕ということができる。 図 1 4 ( b ) は、 色かぶり量算出画素群を選択するための条件範囲 (彩度しき い値 S t hと輝度値しきい値 L t h ) と、 ホワイ卜バランス調整処理の強度との 関係を説明する説明図である。 色かぶり量算出画素群としては、 彩度 Sが彩度し きい値 S t h以下である画素が選択される。 よって、 彩度しきい値 S t hが大き い程、 彩度の大きい色鮮やかな画素を選択することができるので、 色かぶりが生 じた画像においては、 彩度しきい値 S t hが大きい程、 より大きい色かぶり量が 算出される。 すなわち、 色のずれた同じ画像に対しては、 彩度しきい値 S t hが 大きい程、 ホワイトバランス調整処理の処理量が大きくなる。 換言すれば、 彩度 しきい値 S t hが大きいほど、 ホワイ卜バランス調整処理の強度が大きくなる、 ということができる。 また、 彩度しきい値 S t hは、 画像データにおける色かぶ り量の大きさを決定する処理結果に影響を与える処理パラメ一夕でもある。 一方、 輝度値しきい値 L t hに関しては、 輝度値 Lが輝度値しきい値 L t h以 上である画素が、 色かぶり量算出画素群として選択される。 明るい領域において は、 輝度値しが大きいほど色が白に近づく。 よって、 彩度しきい値 S t hとは逆 に、 輝度しきい値 L t hが小さいほど、 色鮮やかな画素をより多く選択する可能 性が高くなるので、 色かぶりが生じた画像においては、 輝度値しきい値 L t が 小さい程、 より大きい色かぶり量が算出される。 すなわち、 色のずれた同じ画像 に対し Tは、 輝度値しきい値 L t hが小さい程、 ホワイトバランス調整処理の処 理量が大きくなる。 換言すれば、 輝度値しきい値 L t hが小さいほど、 ホワイ卜 バランス調整処理の強度が大きくなる、 ということができる。 また、 輝度値しき い値 L t hは、 画像データにおける色かぶり量の大きさを決定する処理結果に影 響を与える処理パラメ一夕でもある。
E 4 . 光源情報に応じたホワイ卜バランス調整処理の第 1実施例:
図 1 5は、 光源情報に応じたホワイトバランス調整処理を説明する説明図であ る。 図 1 5の例では、 光源としてタングステンランプ (白熱灯) を用い、 光源情 報に 「タングステン」 が設定された場合の例を示している。 図 1 2に示す標準ホ ワイ卜バランス調整処理との差異は、 色かぶり量算出画素群を選択するための、 彩度しきい値 S t hと輝度値しきい値 L t hとが、 色相 Hに応じて変化する点で ある。
図 1 5 ( b ) は、 彩度しきい値 S t hと色相 Hとの関係を説明する説明図であ る。 この実施例では、 彩度しきい値 S t hは、 画素の色相 Hが光源の色相である 橙色に近いほど、 大きくなるように構成されている。 光源の色相は、 光源の種類 に応じて決まる値である。 画像生成履歴情報 G Iが光源の色相を含んでいる場合 には、 C P U 4 1 (図 8 ) は、 その値を取得して、 光源の色相に基づいた彩度し きい値 S t hの調整を行うことができる。 あるいは、 P R O M 4 3 (図 8 ) など のメモリに、光源の種類と色相(色の偏り)との対応関係を示す色相テーブル(図 6 ) を格納しても良い。 画像生成履歴情報 G Iが、 光源の色の偏りに関する情報 として、 例えば、 光源の種類を含んでいる場合には、 C P U 4 1が、 光源の種類 を用いて、 色相テーブルから光源の色相を取得することができる。
図 1 5 ( c ) は、 輝度値しきい値 L t hと色相 Hとの関係を説明する説明図で ある。 この実施例では、 輝度値しきい値 L t hは、 画素の色相 Hが光源の色であ る橙色に近いほど、 小さくなるように構成されている。
この実施例では、 色相 Hが光源の色に近いほど、 より彩度 Sの大きい画素が色 かぶり量算出画素群として選択されるように設定されている。 そのため、 光源に よって色かぶりが生じた画像、 すなわち、 光源の色相に色がずれた画像において は、 より大きい色かぶり量が算出される。 一方、 色相 Hが光源の色相から遠い画 素は、 もともと無彩色の画素ではなく、 被写体特有の色相を有する画素である可 能性が高い。 このような領域については、 彩度の大きい画素は、 色かぶり量算出 画素群として選択されない。 よって、 このようにして得られる色かぶり量に基づ く処理量でホワイ卜バランス調整を行うことによって、 被写体特有の色合いを大 きく変更することを抑制し、 光源の色の偏りによつて生じた色かぶりを適切に小 さくすることができる。
輝度値しについては、 色相 Hが光源の色に近いほど、 より輝度値しの小さい画 素が色かぶり量算出画素群として選択されるように設定されている。この理由は、 光源色によって色かぶりが生じている場合には、 輝度値しの小さい画素も、 無彩 色の画素が光源色の影響をうけた結果である可能性が高いからである。 このよう に、 光源色に近い色相を有する画素に関しては輝度値しの小さなものも色かぶり 量算出画素群として選択されるようにすれば、 より適切な色かぶり量を算出する ことができる。
図 1 5の例では、 彩度しきい値 S t h、 輝度値しきい値 L t h、 ともに、 色相 Hの変化に伴って連続的に変化しているが、 これらのしきい値は、 複数の段階に わけて階段状に変化するように設定してもよい。 また、 色相 Hが光源の色相から 遠い画素を、 色かぶり量算出画素群として選択しないようにするために、 色相 H が光源の色相から遠い範囲において、 彩度しきい値 S t hを 0としたり、 輝度値 しきい値 L t hを輝度値の取りうる最大値としたりしても良い。 このように、 光 源の色相から遠い画素を色かぶり量算出画素群から除くことによって、 光源の色 の偏りによつて生じた色かぶり量を、 より精度良く算出することができる。
なお、 光源情報で示されている光源に色の偏りが無い場合、 すなわち、 光源の 色が白である場合には、 彩度しきい値 S t hや輝度値しきい値 L t hを色相 Hに 応じて変化させない標準のホワイ卜バランス調整処理を実行するのが好ましい。
E 5 . 光源情報に応じたホワイ卜バランス調整処理の第 2実施例:
図 1 6は、 光源情報に応じたホワイトバランス調整処理の第 2実施例を説明す る説明図である。 図 1 6の例では、 光源としてタングステンランプを用い、 光源 情報に 「タングステン」 が設定された場合の例を示している。 図 1 2、 図 1 3に 示す標準ホワイ卜バランス調整処理との差異は、処理量割合 k (図 1 3 ( b ) )が、 色かぶり量算出画素群における平均的な色相 H a v eに応じて変化する点である。 色相 H a v eは、 色かぶり量算出画素群における平均的な色相であり、 例えば、 赤 Rの平均値 R a V e、録 Gの平均値 G a v e、 青 Bの平均値 B a v e (数式 1 ) から算出される色相を用いることができる。 なお、 この実施例では、 色かぶり量 算出画素群を選択するための条件として、 図 1 2に示す標準ホワイトバランス調 整処理と同じ条件が用いられる。
図 1 6 ( b ) は、 処理量割合 kと色相 H a V eとの関係を示している。 この実 施例では、 処理量割合 kは、 色相 H a V eが光源の色相である橙色に近いほど、 大きくなるように構成されている。 光源の色の偏りによる色かぶりが生じている 場合には、色相 H a V eが、光源の色相に近い値となる。一方、色相 H a v eが、 光源の色相に遠い値である場合には、 色かぶり量算出画素群として、 もともと無 彩色に近い画素ではなく、 被写体特有の色相を有する画素を多く選択している可 能性が高い。 よって、 色相 H a V eが光源の色相に近いほど、 処理量割合 kの大 きさを大きくすれば、 光源の色の偏りによる色かぶりを小さくし、 さらに、 被写 体特有の色の鮮やかさや色相を大きく変更することを抑制することができる。 図 1 6の例では、 処理量割合 が、 色相 H a V eの変化に伴って連続的に変化 しているが、複数の段階にわけて階段状に変化するように設定してもよい。また、 色相 H a V eが光源の色相から遠い範囲においては、 処理量割合 kを 0としても 良い。 こうすれば、 色かぶり量算出画素群として、 被写体特有の色相を有する画 素を多く選択した場合でも、 その被写体特有の色の鮮やかさや色相を大きく変更 することを抑制することができる。 また、 光源情報で示されている光源に色の偏 りが無い場合、 すなわち、 光源の色が白である場合には、 処理量割合 kを色相 H に応じて変化させない標準のホワイ卜バランス調整処理を実行するのが好ましい。 色かぶり量算出画素群を選択するための条件としては、 図 1 2に示す標準ホヮ ィ卜バランス調整処理と同じ条件(彩度しきい値 S t h、輝度値しきい値 L t h ) の代わりに、 図 1 5に示す、 光源の色の偏りに応じて調整された条件を用いても 良い。 こうすれば、 光源の色の偏りによって生じた色かぶりを、 より的確に小さ くすることができる。
E 6 . 光源情報が設定されている場合の画質調整処理の実施例:
図 1 7は、 光源情報が設定されている場合の画質調整処理の他の実施例を示す フローチャートである。 この処理手順は、 図 1 0に示すステップ S 4 2 0 (光源 情報に応じたホワイ卜バランス調整処理) の代わりに用いることができるもので あり、 画像データの色合いがユーザの指示に応じて調整されているか否かの判定 結果に応じて、 ホワイトバランス調整処理強度を変えている点が、 図 1 0の例と 異なる。
画像データの色合いがユーザの指示に応じて調整されたか否かを判定するため には、 例えば、 上述の画像生成履歴情報の実施例における 「ホワイトバランス情 報」 (図 5 ) を用いることができる。 光源情報(光源の色の偏り) の設定が、 ユー ザによってなされた場合には、 画像生成装置において、 ユーザによって設定され た光源の色合いに応じて色合いが調整された画像データが生成される。この場合、 ホワイトバランス情報のパラメータ値として 「マニュアル設定」 が設定される。 光源情報がユーザによるものではなく自動的に設定された場合には、 画像生成装 置において、 画像データの色合いは自動的に調整される。 この場合にはパラメ一 夕値として 「自動設定」 が設定される。
この実施例では、 C P U 4 1 (図 8 ) は、 ホワイトバランス情報が 「マ二ユア ル設定」 である場合、 すなわち、 画像データの色合いがユーザの指示に応じて調 整されている場合に、 自動調整である場合の強度よりも弱い強度でのホワイ卜バ ランス調整処理を実行する。 「マニュアル設定」の場合には、画像データの色合い がユーザの好みに合わせた色合いに調整されている場合が多い。 このような場合 に、 ホワイトバランス調整処理によって色合いを調整すると、 ユーザの好みと異 なる色合いになる場合がある。そこで、 「マニュアル設定」の場合には、 ホワイ卜 バランス調整処理強度を弱く調整すれば、 ユーザの好みの色合いを大きく変更す ることを抑制することができる。
ホワイトバランス調整処理強度の調整は、 例えば、 図 1 4に示したように、 処 理量割合 kの大きさを小さくしたり、 色かぶり量算出領域を選択するための条件 範囲 (彩度しきい値 S t h、 輝度値しきい値し t ) を調整したりすることによ つて実現することができる。 いずれの場合にも、 同じ画像に対する 「マニュアル 設定」の場合のホワイ卜バランス調整処理の処理量が、 「自動設定」の場合の処理 量よりも小さくなるように強度が調整されることが好ましい。また、 「マニュアル 設定」の場合の強度をゼロ、 すなわち、 「マニュアル設定」の場合にはホワイ卜バ ランス調整処理を実行しない構成としても良い。
E 7 . 画像生成履歴情報に基づく画質調整処理の他の実施例:
図 1 8は、 画像生成履歴情報に基づく画質調整処理 (図 9におけるステップ S 2 4 0に相当する) の他の実施例の処理ルーチンを示すフローチヤ一卜である。 図 1 0に示す例との大きな差異は、 光源種類に応じたホワイトバランス調整処理 のための色かぶり量算出画素群から、 予め設定された記憶色に近い色相を有する 画素 (記憶色画素) を除く点である。 この実施例では、 C P U 4 1は、 光源種類 の設定の有無によらず、 まず、 標準のホワイトバランス調整処理を実行する (ス テツプ S 7 1 0 )。 さらに、 光源種類の設定が有る場合には (ステップ S 7 2 0 : Y )、光源情報に応じたホワイ卜バランス調整処理を実行する(ステップ S 7 4 0 )。 この処理においては、色かぶり量算出画素群から記憶色画素(後述)が除かれる。 最後に、 光源情報の設定の有無によらず、 記憶色画素のカラーバランス調整処理 を実行する (ステップ S 7 4 0 )。
記憶色とは、 人が特に着目しやすい領域特有の色を意味している。 このような 記憶色を有する画素で構成される領域 (記憶色領域) が、 ユーザが好ましいと感 じる色合いで再現されていれば、 ユーザは、 その画像を高画質な画像であると認 識することができる。 このような着目しやすい記憶色領域としては、 例えば、 人 物画像における人の肌色領域や、 風景画像における空の青色領域や山の緑色領域 などがある。 記憶色画素を選択するための方法としては、 例えば、 色相が所定の 範囲内である画素を選択する方法を用いることができる。 例えば、 肌色画素とし て、 色相が 0 ~ 4 0度の範囲内である画素を用いても良い。
ところで、 光源の色の偏りが強い、 すなわち、 光源の色の彩度が大きい場合に は、 無彩色ではない特有の色合いを有する記憶色領域の色も、 光源の色相に偏つ てしまう場合がある。 このような場合には、 記憶色領域の画素が色かぶり量算出 画素群として選択されてしまう。 このようにして算出された色かぶり量に基づい てホワイトバランス調整処理を実行すると、 記憶色領域の色の鮮やかさや色相を 大きく変更してしまい、 画質を十分に向上させることができない場合がある。 この実施例において C P U 4 1は、 光源種類の設定が有る場合には、 予め設定 された記憶色を有する画素を除いた画素群から色かぶり量を算出し、 得られた色 かぶり量と光源情報とに応じたホワイ卜バランス調整処理を実行する。 よって、 記憶色領域特有の色合いの色かぶり量に対する影響が小さくなるので、 記憶色領 域の色合いを大きく変更してしまうことを抑制することができる。 光源情報に応 じたホワイ卜バランス調整処理の処理方法としては、 上述の各実施例と同様の処 理を用いることができる。 この実施例における光源情報に応じたホワイ卜バラン ス調整処理と、 上述の各実施例における光源情報に応じたホワイ卜バランス調整 処理との差異は、 色かぶり量算出画素群から記憶色画素を除く点だけである。 さ らに、 この実施例では、 記憶色画素を選択する前に、 標準のホワイトバランス調 整処理を実行している (ステップ S 7 1 0 )。そのため、 光源の色の偏りの影響を 抑制し、 より的確に記憶色画素を選択することができる。
この実施例では、最後に、記憶色領域のカラーバランス調整処理を実行する(ス テツプ S 7 4 0 )。 この処理は、記憶色領域の画素に対してのみ実行される処理で あり、 記憶色領域の色合いが、 予め設定されたユーザが好ましいと感じる目標色 に近くなるように調整する処理である。 色合いを調整するという点では、 上述の ホワイトバランス調整処理と同様であるので、 図 1 1 に示す処理と同様の処理が 実行される。 このカラーバランス調整処理と、 図 1 1に示すホワイトバランス調 整処理との差異は 2つある。 1つは、 色かぶり量算出画素群として、 記憶色画素 が選択される点である。 もう 1つは、 色かぶり量として、 記憶色画素群における 各色の平均階調値と、 目標色の各色の階調値との差分を用いている点である。 以 下に示す数式 3は、 このカラーバランス調整処理における色かぶり量 A R、 AG , Δ Βを算出するための演算式である。
[数 3 ]
AR = Rave-Rtgt
\ r = Gave— rtgt
AB = Bave-Btgt
Rave:色かぶり量算出画素群における Rの平均値
Gave:色かぶり量算出画素群における Gの平均値
Bave:色かぶり量算出画素群における Bの平均値
Rtgt: 目標色の R
Gtgt: 目標色の G
Btgt: 目標色の B
数式 3に示すように、 記憶色領域における R G Bの平均階調値と目標色の階調 値との差分を、 色かぶり量として用い、 得られた色かぶり量が小さくなるように 階調値調整を実行すれば、 記憶色領域の色合いを、 ユーザが好ましいと感じる目 標色に近づけることができる。
F . 画像データ処理装置を用いる画像出力システムの構成:
図 1 9は、 本発明の一実施例としての画像データ処理装置を適用可能な画像出 カシステムの一例を示す説明図である。 画像出力システム 1 0 Bは、 画像フアイ ルを生成する画像生成装置としてのディジタルスチルカメラ 1 2と、 画像フアイ ルに基づいた画質調整処理を実行するコンピュータ 90と、 画像を出力する画像 出力装置としてのプリンタ 20 Bとを備えている。 コンピュータ 90は、 一般的 に用いられているタイプのコンピュータであり、 画像データ処理装置として機能 する。 画像出力装置としては、 プリンタ 20 Bの他に、 C RTディスプレイ、 L C Dディスプレイ等のモニタ 2 1 B、 プロジェクタ等を用いることができる。 以 下の説明では、 プリンタ 20 Bを画像出力装置として用いるものとする。 本実施 例では、 画質調整部を備える画像データ処理装置と、 画像出力部を備える画像出 力装置とを、 独立に構成している点が、 上述の画像出力システム実施例 (図 1 ) と異なる。 なお、 画像データ処理装置としてのコンピュータと画像出力部を備え たプリンタとは、 広義の 「出力装置」 と呼ぶことができる。
ディジ夕ルスチルカメラ 1 2において生成された画像ファイルは、 ケーブル C Vを介したり、 画像ファイルが格納されたメモリカード MCをコンピュータ 90 に直接挿入したりすることによって、 コンピュータ 90に送出される。 コンビュ —夕 90は、 読み込んだ画像ファイルに基づいた、 画像データの画質調整処理を 実行する。 画質調整処理によって生成された画像データは、 ケーブル CVを介し てプリンタ 20 Bに送出され、 プリン夕 20 Bによって出力される。
コンピュータ 90は、 上述の画質調整処理を実現するプログラムを実行する C PU 92と、 C PU 92の演算結果や画像データ等を一時的に格納する RAM 9 3と、 画質調整処理プログラムや、 色相テーブルなどの、 画質調整処理に必要な データを格納するハードディスクドライブ (H DD) 94とを備えている。 C P U 92と、 RAM 93と、 H DD 94とは、画質調整部として機能する。さらに、 コンピュータ 90は、 メモリカード MCを装着するためのメモリカードスロッ卜 96と、 ディジタルスチルカメラ 1 2等からの接続ケーブルを接続するための入 出力端子 95とを備えている。 ディジタルスチルカメラ 1 2にて生成された画像ファイル G Fは、 ケーブルを 介して、 あるいは、 メモリカード M Cを介してコンピュータ 9 0に提供される。 ユーザの操作によって、 画像レタッチアプリケーション、 または、 プリン夕ドラ ィバといった画像データ処理アプリケーションプログラムが起動されると、 C P U 9 2は、 読み込んだ画像ファイル G Fを処理する画像処理ルーチン (図 9 ) を 実行する。 また、 メモリカード M Cのメモリカードスロット 9 6への差し込み、 あるいは、 入出力端子 9 5に対するケーブルを介したディジタルスチルカメラ 1 2の接続を検知することによって、 画像データ処理アプリケーションプログラム が自動的に起動する構成としてもよい。
C P U 9 2により処理された画像データは、 画像処理ルーチン (図 9 ) のステ ップ S 2 5 0にて出力される代わりに、 画像出力装置、 例えば、 プリンタ 2 0 B に送出され、 画像データを受け取った画像出力装置が画像の出力を実行する。 この実施例では、 コンピュータ 9 0が備える画質調整部を用いて画像処理を行 うので、 画質調整部を備えていない画像出力装置を用いることが可能である。 ま た、 画像出力装置が画質調整部を備えている場合には、 コンピュータ 9 0は画像 処理を行わずに画像デ一夕を画像出力装置に送出し、 画像出力装置の画質調整部 とが画像処理を行う構成としてもよい。
以上、 説明したように、 上述の各実施例では、 光源の色の偏りによって色のず れた画像に対して、 光源情報を用いて、 自動的に適切な画質調整処理を実行でき るので、 手軽に高品質な出力結果を得ることができる。
G . 変形例:
なお、 この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、 その要旨 を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、 例え ば次のような変形も可能である。
G 1 . 変形例 1 : 上述の各実施例においては、 光源の色の偏りに関する光源情報として、 光源の 種類を用いているが、 光源の種類に限らず、 光源の色相を判断することができる 情報であればよい。 例えば、 光源の色相そのものや、 光源のスペクトル分布、 光 源の色温度などを、 光源情報として用いることができる。
G 2 . 変形例 2 :
上述の各実施例では、 画像生成装置において、 光源の種類がユーザによって設 定された場合には、 生成される画像データの色合いが、 設定された光源の色合い に応じて調整されていたが、 ユーザによって設定された光源情報を用いずに画像 デ一夕を生成する画像生成装置を用いても良い。 このような画像生成装置で生成 された画像データに対しては、 ユーザによって設定された光源情報に応じて、 通 常の強度でのホワイ卜バランス調整処理を実行することが好ましい。 こうするこ とによって、 光源の色の偏りによる色かぶりを適切に小さくすることができる。 いずれの場合も、 画像データの色合いがユーザの指示に応じて調整されていると の判定が成立した場合に、 判定が成立しなかった場合よりも弱い強度でのホワイ 卜バランス調整処理を実行するのが好ましい。 こうすれば、 ユーザの好みの色合 いを大きく変更することを抑制し、 さらに、 光源の色の偏りによって生じた色か ぶりを小さくすることができる。
G 3 . 変形例 3 :
上記実施例では、 画像ファイル G Fの具体例として E X i f 形式のファイルを 例にとって説明したが、 本発明に係る画像ファイルの形式はこれに限られない。 すなわち、 画像生成装置において生成された画像データと、 画像データ生成時に おける撮影条件を記述する画像生成履歴情報 G I とが含まれている画像ファイル であれば良い。 このようなファイルであれば、 画像生成装置において生成された 画像デ一夕の画質を、 適切に自動調整して出力装置から出力することができる。 G 4 . 変形例 4 :
上記実施例では、 画像デ一夕 G Dと画像生成履歴情報 G Iとが同一の画像ファ ィル G Fに含まれる場合を例にとって説明したが、 画像データ G Dと画像生成履 歴情報 G I とは、必ずしも同一のファイル内に格納される必要はない。すなわち、 画像データ G Dと画像生成履歴情報 G I とが関連づけられていれば良く、例えば、 画像データ G Dと画像生成履歴情報 G I とを関連付ける関連付けデ一夕を生成し、 1または複数の画像データと画像生成履歴情報 G I とをそれぞれ独立したフアイ ルに格納し、 画像データ G Dを処理する際に関連付けられた画像生成履歴情報 G Iを参照しても良い。 かかる場合には、 画像データ GDと画像生成履歴情報 G I とが別ファイルに格納されているものの、 画像生成履歴情報 G Iを利用する画像 処理の時点では、 画像データ G Dおよび画像生成履歴情報 G Iとが一体不可分の 関係にあり、 実質的に同一のファイルに格納されている場合と同様に機能するか らである。 すなわち、 少なくとも画像処理の時点において、 画像デ一夕 G Dと画 像生成履歴情報 G I とが関連付けられている態様は、 本実施例における画像ファ ィル G Fに含まれる。 さらに、 C D— ROM、 C D-R, DVD-ROM, D V D— RAM等の光ディスクメディアに格納されている動画像ファイルも含まれる。 産業上の利用可能性
この発明は、 プリンタ、 デジタルカメラ、 画像処理機能を有するコンピュータ などに適用可能である。

Claims

請求の範囲
1 . 画像生成装置で生成された画像データと、 前記画像データ生成時における 撮影条件に関する情報を少なくとも含むと共に前記画像データに関連付けられた 画像生成履歴情報とを用いて、 画像データを処理する画像処理装置であって、 前記画像生成履歴情報が、 前記画像データ生成時における光源の色の偏りに関 する光源情報を含む場合に、 前記光源情報を用いて得られる光源の色に基づいて 前記画像データのホワイ卜バランス調整処理を実行することが可能な画質調整部 を備える画像処理装置。
2 . 請求項 1に記載の画像処理装置であって、
前記画質調整部は、 前記光源の色相に基づいて、 前記ホワイトバランス調整処 理の強度を調整する、 画像処理装置。
3 . 請求項 2に記載の画像処理装置であって、
前記ホワイ卜バランス調整処理は、
( i ) 前記画像データを構成する一部の画素の画素値を解析することによって、 前記画像デ一夕における色相のグレーからの偏りの度合いを示す色かぶり量の大 きさを決定する処理と、
( i i ) 前記色かぶり量の大きさに基づいて、 前記ホワイトバランス調整処理の 処理量を決定する処理と、
( i i i ) 前記決定された処理量に従って、 前記ホワイトバランス調整処理を実 行する処理と、
を含み、
前記ホワイ卜バランス調整処理の強度は、 前記処理 ( i ) と ( i i ) との少な くとも一方における所定の処理パラメータを、 前記光源の色相に基づいて調整す ることによって調整される、 画像処理装置。
4 . 請求項 3に記載の画像処理装置であつて、
前記画質調整部は、 前記画像データを構成する全画素の中から一部の画素を前 記解析の対象として選択するための条件として、 画素の色相が前記光源の色相に 近いほど、 より彩度の大きい画素を前記解析対象として選択する条件を設定する ことによって、前記ホヮィ卜バランス調整処理の強度を調整する、画像処理装置。
5 . 請求項 3または請求項 4に記載の画像処理装置であって、
前記画質調整部は、 前記色かぶり量の大きさに対する前記ホワイ卜バランス調 整処理の処理量の大きさの割合を表す処理パラメ一夕を、 前記光源の色相が前記 画像データの色相の偏りに近いほど大きくなるように調整することによって、 前 記ホワイ卜バランス調整処理の強度を調整する、 画像処理装置。
6 . 請求項 3ないし請求項 5のいずれかに記載の画像処理装置であって、 前記画質調整部は、 前記解析対象として、 前記画像データにおける無彩色に近 い画素を選択する、 画像処理装置。
7 . 請求項 3ないし請求項 6のいずれかに記載の画像処理装置であって、 前記画質調整部は、 前記解析対象として、 所定の色相を有する画素を除いた画 素を選択する、 画像処理装置。
8 . 請求項 1ないし請求項 7のいずれかに記載の画像処理装置であって、 前記画質調整部は、 前記画像データ生成時において、 前記画像データの色合い がユーザの指示に応じて調整されているか否かを判定することが可能であり、 ユーザの指示に応じて調整されているとの判定が成立した場合には、 前記判定 が成立しなかった場合よりも小さい強度を用いて、 前記ホワイ卜バランス調整処 理を実行する、 画像処理装置。
9 . 画像生成装置で生成された画像データと、 前記画像データ生成時における 撮影条件に関する情報を少なくとも含むと共に前記画像データに関連付けられた 画像生成履歴情報とを用いて、 画像を出力する出力装置であって、
前記画像生成履歴情報が、 前記画像データ生成時における光源の色の偏りに関 する光源情報を含む場合に、 前記光源情報を用いて得られる光源の色に基づいて 前記画像データのホワイ卜バランス調整処理を実行することが可能な画質調整部 と、
前記画質が調整された画像データに応じて画像を出力する画像出力部と、 を備える、 出力装置。
1 0 . 画像生成装置で生成された画像データと、 前記画像データ生成時におけ る撮影条件に関する情報を少なくとも含むと共に前記画像データに関連付けられ た画像生成履歴情報とを用いて、 画像データを処理する画像処理方法であって、 前記画像生成履歴情報が、 前記画像データ生成時における光源の色の偏りに関 する光源情報を含む場合に、 前記光源情報を用いて得られる光源の色に基づいた 前記画像データのホワイ卜バランス調整処理を実行する工程を含む、 画像処理方 法。
1 1 . 画像生成装置で生成された画像データと、 前記画像データ生成時におけ る撮影条件に関する情報を少なくとも含むと共に前記画像データに関連付けられ た画像生成履歴情報とを用いた、 画像デ一夕の処理をコンピュータに実行させる ためのコンピュータプログラムであって、
前記画像生成履歴情報が、 前記画像データ生成時における光源の色の偏りに関 する光源情報を含む場合に、 前記光源情報を用いて得られる光源の色に基づいた 前記画像データのホワイトバランス調整処理を実行する機能を、 前記コンビユー 夕に実現させることを特徴とする、 コンピュータプログラム。
1 2 . 請求項 1 1 に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読 み取り可能な記録媒体。
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