JP4967440B2 - 撮像装置およびその光源推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置に関し、特に入力画像の撮像の際の光源の種類を推定する機能を有する撮像装置、および、その処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
人間の目には、光源が変わった場合でも白い物体を白と認識する色順応という機能がある。この機能により、太陽高度により光源の分光分布が変化するにもかかわらず、人間は白い物体を白いと認識することができる。同様に、太陽光とは全く分光分布が異なる蛍光灯下においても、白い物体を白いと認識することができるのも、色順応の機能によるものである。これらの機能を装置において実現しようとしたものが、「ホワイトバランス機能」である。
さらに、ホワイトバランス機能によって白い物体が白く見えるようになっても、「イメージセンサーの分光感度」と「人の目の分光感度」の違いによる影響で、色が見た目通り再現されない場合がある。これを補正するための機能として、「色再現機能」が用意されている。「ホワイトバランス機能」と「色再現機能」のパラメータは、それぞれ行列で表されるため、実装の段階では1つの行列による1つの処理にまとめられることもある。
ホワイトバランス機能を実現するためには、エバンスの原理(グレーワールド仮説)をベースとし、黒体輻射軌跡情報を組み合わせ総合的に制御するアルゴリズムが一般的に用いられてきた。ここで、エバンスの原理とは、世の中の被写体の色を加算すると無彩色になるという仮説である。また、黒体輻射軌跡とは、完全な黒体を加熱した場合に黒体から発せられる赤銅色、赤、オレンジ、黄色、色、青色と変化する色の軌跡である。一般的に、自然光は黒体輻射軌跡に乗ることから、自然光の色情報を扱う際の基準として用いられる。
ところが、全面に空が写っているシーンや、木々に囲まれているようなシーンなどのように、画面中の有効画素を全て積分しても、無彩色にはならない条件下においては、エバンスの原理が成り立たない場合がある。たとえば、全面に空が写っているシーンにおいて、エバンスの原理が成り立つとして仮定して制御を行うと、空の青色が無彩色(灰色)になり、雲に黄味がかかるというカラーフェイリア(color failure)が起きてしまう。実際のカメラ制御においては、これを回避するため、画面の有効画素から、無彩色と思われる画素値のみを選択的に抽出し、それらを積分することによって、ホワイトバランス制御をする際の評価値とするものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、カメラ内のイメージセンサーで撮影した画像を使い、明るさ情報や無彩色と思われる画素値を積分した値、画面全体を積分した値を総合的に評価し、光源を推定することでホワイトバランス制御および色再現制御の精度を上げる方式も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平3−16494号公報(第1図) 特開2000−224608号公報(図1)
しかしながら、無彩色と思われる画素値のみを選択的に抽出してホワイトバランス制御を行ったとしても、蛍光灯下での撮影の場合と屋外で緑に囲まれて撮影を行なった場合との区別が難しく、カラーフェイリアを起すおそれがあった。
また、評価空間内の写像された位置によって光源を推定する方式では、発光ダイオード(LED)のYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)タイプのものと昼光の観測値の多くが重複してしまい、これら2つの光源を判別することが非常に難しく、自然な色を再現することが困難であった。さらに、異なる光源下で撮影を行った場合であっても、条件が揃った場合には、積分した結果が同じRGB信号の比を持つ撮影条件もあり、カラーフェイリアを引き起こす場合があった。
そこで、本発明は、確度の高い光源推定を実現し、ホワイトバランス処理および色再現処理の適切なパラメータを供給することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その第1の側面は、入力画像の撮像の際の光源の種類を推定する光源推定装置において、第1または第2の光源の下で撮像された画素データについて所定の空間における上記第1または第2の光源下で撮影された画素データの分布を保持する分布保持手段と、上記入力画像の画素データについて上記空間における座標を決定する座標決定手段と、上記座標が上記第1または第2の光源下で撮影された画素データの何れの分布に属するかを判定する分布判定手段とを具備することを特徴とする光源推定装置である。これにより、所定の空間における第1または第2の光源下で撮影された画素データの分布に基づいて、入力画像の画素データの所定の空間における座標が第1または第2の光源下で撮影された画素データの何れの分布に属するかを推定させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記空間は1次元空間であり、上記分布は画素データを上記1次元空間に射影することによって得られる分布であるとすることができる。これにより、多次元空間の画素データを1次元空間に射影して光源の推定を容易にさせるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記入力画像の複数の画素データについて上記座標が上記第1または第2の光源下で撮影された画素データの何れの分布に属するかの判定結果から多数決により光源を推定する多数決手段をさらに具備することができる。これにより、入力画像の複数の画素データに基づいて、より高い確度で光源を推定させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記第1の光源としてLEDを含むようにしてもよい。分布保持手段においてLEDの下で撮影された画素データの分布を保持し、分布判定手段においてLEDの下で撮影された画素データに属するかを判定することにより、LEDを含む光源の種類を推定することができる。
また、この第1の側面において、上記第1の光源は複数種類の光源の何れか1種類であり、上記第2の光源は上記複数種類の光源のうち上記第1の光源に該当しない何れか1種類としてもよい。すなわち、複数種類の光源の中の1種類同士を比較して光源を推定させるものである。この場合、複数種類の光源としてLEDを含んでもよい。また、上記第1の光源は太陽光、蛍光灯、白熱灯またはLEDの4種類の光源の何れか1種類であり、上記第2の光源は上記4種類の光源のうち上記第1の光源に該当しない何れか1種類としてもよい。
また、この第1の側面において、上記第1の光源は複数種類の光源の何れか1種類であり、上記第2の光源は上記複数種類の光源のうち上記第1の光源に該当しない他の複数種類としてもよい。すなわち、複数種類の光源の中の特定の1種類とそれ以外を比較して光源が特定の1種類であるか否かを推定させるものである。この場合、複数種類の光源としてLEDを含んでもよい。また、上記第1の光源は太陽光、蛍光灯、白熱灯またはLEDの4種類の光源の何れか1種類であり、上記第2の光源は上記複数種類の光源のうち上記第1の光源に該当しない他の3種類としてもよい。
また、本発明の第2の側面は、入力画像を撮像する撮像手段と、第1または第2の光源の下で撮像された画素データについて所定の空間における上記第1または第2の光源下で撮影された画素データの分布を保持する分布保持手段と、上記入力画像の画素データについて上記空間における座標を決定する座標決定手段と、上記座標が上記第1または第2の光源下で撮影された画素データの何れの分布に属するかを判定する分布判定手段と、上記判定の結果に応じて上記入力画像のホワイトバランス処理を行うホワイトバランス処理手段と、上記判定の結果に応じて上記ホワイトバランス処理の出力に対して色再現処理を行う色再現処理手段とを具備することを特徴とする撮像装置である。これにより、所定の空間における第1または第2の光源下で撮影された画素データの分布に基づいて、入力画像の画素データの所定の空間における座標が第1または第2の光源下で撮影された画素データの何れの分布に属するかを推定して、推定された光源に基づいてホワイトバランス処理および色再現処理を行わせるという作用をもたらす。
この第2の側面において、上記第1の光源を特定の種類の光源に限定して上記分布判定手段に上記判定を行わせる光源限定手段をさらに具備してもよい。これにより、光源推定の確度を向上させるという作用をもたらす。この場合、上記入力画像の撮像の際にストロボ発光が行われたか否かを検出するストロボ発光検出手段をさらに具備し、上記光源限定手段が上記ストロボ発光の検出結果に応じて上記分布判定手段に前記判定を行わせてもよい。ストロボスイッチと連動させることによって光源推定の確度を向上させるものである。
この第2の側面において、上記第1の光源は複数種類の光源の何れか1種類であり、上記第2の光源は上記複数種類の光源のうち上記第1の光源に該当しない他の種類としてもよい。この場合、上記複数種類の光源のうち特定の種類の光源に限定して分布判定手段に上記判定を行わせる光源限定手段をさらに具備してもよい。また、この上記光源限定手段は、上記複数種類の光源のうち蛍光灯およびLEDに限定して分布判定手段に上記判定を行わせてもよい。光源を予め限定することにより、光源推定の確度を向上させるものである。
また、この第2の側面において、上記ホワイトバランス処理手段は、上記判定の結果として光源がLEDである旨判定された場合には太陽光のホワイトバランスゲインを利用することができる。これにより、光源がLEDの場合も太陽光と同様の取り扱いをすることができる。
また、本発明の第3の側面は、第1または第2の光源の下で撮像された画素データについて所定の空間における上記第1または第2の光源下で撮影された画素データの分布を保持する分布保持手段を備えて入力画像の撮像の際の光源の種類を推定する光源推定装置において、上記入力画像の画素データについて上記空間における座標を決定する手順と、上記座標が上記第1または第2の光源下で撮影された画素データの何れの分布に属するかを判定する手順とを具備することを特徴とする光源推定方法またはこれら手順をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。これにより、所定の空間における第1または第2の光源下で撮影された画素データの分布に基づいて、入力画像の画素データの所定の空間における座標が第1または第2の光源下で撮影された画素データの何れの分布に属するかを推定させるという作用をもたらす。
本発明によれば、確度の高い光源推定を実現し、ホワイトバランス処理および色再現処理の適切なパラメータを供給することができるという優れた効果を奏し得る。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における撮像装置100の一構成例を示す図である。この撮像装置100は、撮像素子110と、A/D(Analog to Digital)変換回路120と、デモザイクブロック130と、ホワイトバランス回路140と、色再現処理回路150と、信号変換処理回路160と、ガンマ補正回路170と、表示部181と、データ保持部182と、ユーザインターフェース(図中「ユーザI/F」と略す。)190と、光源推定回路200と、画像処理パラメータ設定部300とを備えている。
撮像素子110は、入力画像の光情報を電気信号(電圧値)に変換する光電変換素子であり、イメージセンサーとも呼ばれる。この撮像素子110としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)などが用いられる。
撮像素子110としては、図2(a)のように赤(R:Red)、緑(G:Green)、青(B:Blue)の3種類のカラーフィルタを有するイメージセンサーが一般的であるが、近年では、図2(b)のようにエメラルド(E:Emerald)のカラーフィルタを追加して人間の目特有の赤色の負感度を補償するイメージセンサーが実現されている。本発明の実施の形態では、撮像素子110として、RGBにエメラルドを追加した4種類のカラーフィルタを有するイメージセンサーを想定して説明する。
A/D変換回路120は、撮像素子110から供給されたアナログ信号をデジタル信号に変換する回路である。このA/D変換回路120により、入力画像の各画素について例えば14ビットの画素データに量子化される。
デモザイクブロック130は、画素データに対してデモザイク処理を施すものである。ここで、デモザイク処理とは、1画素につき1色ずつの画素データに対して、周辺の画素データを利用して1画素につき3色(RGB)または4色(RGBE)の色が揃うように補間する処理である。本発明の実施の形態では、デモザイクブロック130の出力として、RGBの画素データが信号線138を介してホワイトバランス回路140に、RGBEの画素データが信号線139を介して光源推定回路200にそれぞれ供給されるものとする。
光源推定回路200は、デモザイクブロック130から供給されたRGBEの画素データに基づいて、入力画像が撮像された際の光源を推定するものである。この構成および処理内容については後述する。この光源推定回路200による推定結果は、信号線209を介して画像処理パラメータ設定部300に供給される。
画像処理パラメータ設定部300は、光源推定回路200によって推定された光源に応じた画像処理のパラメータを設定するものである。すなわち、画像処理パラメータ設定部300は、ホワイトバランスゲインを、信号線308を介してホワイトバランス回路140に供給するとともに、光源推定回路200によって推定された光源に応じた色補正行列を、信号線309を介して色再現処理回路150に供給する。
ホワイトバランスゲインは、赤緑青の各色に対応した3つのゲインg,g,gからなる縦ベクトルである。また、色補正行列は、縦方向に3要素、横方向に3要素の9つの要素(M11乃至M33)よりなる行列である。
なお、画像処理パラメータ設定部300は、例えばマイクロプロセッサなどのCPU(Central Processing Unit)により実現することができる。
ホワイトバランス回路140は、デモザイクブロック130から供給されたRGBの画素データに、画像処理パラメータ設定部300から供給されたホワイトバランスゲインの対応するゲインを掛け合わせてホワイトバランス処理を行うものである。すなわち、Rの画素データにRのゲインgを、Gの画素データにのゲインgを、Bの画素データにのゲインgをそれぞれ掛け合わせて新たなRGBの画素データとする。
色再現処理回路150は、ホワイトバランス回路140によってホワイトバランス処理が施されたRGBの画素データに、画像処理パラメータ設定部300から供給された色補正行列を掛け合わせて色再現処理を行うものである。色再現処理回路150は、この色再現処理の結果、RGB画素データをXYZ空間へ写像する。
信号変換処理回路160は、XYZ空間上の座標からYCC形式、すなわち明度Y、青の色差Cbおよび赤の色差Crに変換するものである。ガンマ補正回路170は、表示部181などのガンマ値に応じたガンマ補正を行うものである。
表示部181は、LCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイであり、シャッターボタンが押下されていない場合にガンマ補正回路170から供給された入力画像をモニター表示するものである。データ保持部182は、記録媒体であり、シャッターボタンが押下された場合にガンマ補正回路170から供給された入力画像を保持するものである。
ユーザインターフェース190は、撮像装置100に設けられたハードウェアスイッチもしくはソフトウェアによるGUI(Graphical User Interface)である。上述のシャッターボタンも、このユーザインターフェース190の1つである。また、他のユーザインターフェース190として、光源を特定の種類に限定して光源推定を行わせる光源設定スイッチや、ストロボ動作の有無を指示するストロボスイッチなどを備えることができる。このユーザインターフェース190による指示内容は、信号線199を介して光源推定回路200に供給される。
図3は、カラー画像の生成モデルを示す図である。ここでは、光源10から照射した光が物体20の表面に反射して、撮像素子30に受光されるまでの流れについて説明する。なお、λは波長を示す記号である。
光源10からの照射光は、各波長における放射エネルギー(相対値)として、分光エネルギー分布E(λ)により表される。この光源10からの照射光は、物体20の表面で吸収もしくは反射される。分光反射率S(λ)は、各波長の入射光に対する物体の反射光の割合を表す。したがって、撮像素子30に向かう反射光の分光分布は、光源10の分光エネルギー分布E(λ)と分光反射率S(λ)の積(E(λ)・S(λ))により表される。
なお、ここでは表面での反射が拡散反射成分のみに基づくことを前提としており、鏡面反射等の他の成分は考慮していない。通常の場合、鏡面反射成分は非常に明るい場合が多く、撮影画像上では高輝度な画素となる可能性が高い。そこで、本発明の実施の形態では、そのような高輝度部分のデータを予め除外しておくことにより、拡散反射成分のみを対象とした処理を行う。
物体20からの反射光は撮像素子30に入射される。撮像素子30の分光応答はRGBEの4種類の分光感度関数R(λ)、R(λ)、R(λ)、R(λ)により表される。
したがって、撮像素子30のx番目の画素の出力ρ(x)は次式で記述される。
ρ(x)=∫E(λ)・S(λ)・R(λ)dλ
(i=R,G,B,E) (式1)
なお、この積分は、可視領域として通常400乃至700nm程度の区間の波長について行うことになる。
このように、画素の出力ρ(x)は、光源10の分光エネルギー分布E(λ)、物体20の分光反射率S(λ)および撮像素子30の分光感度関数R(λ)により決定される。ここで、光源10の分光エネルギー分布E(λ)は、光源10に依存するものであり、既知である。本発明の実施の形態では、一例として、{L1,L2,L3,L4}={太陽光、蛍光灯、白熱灯、LED}の4種類を想定する。また、物体20の分光反射率S(λ)は、物体20に依存するものであり、既知である。さらに、分光感度関数は、撮像素子30に使用されている色フィルターの分光透過率、イメージセンサーの分光感度、撮像装置のレンズの分光透過率を掛け合わせた特性を持ち、既知である。
そこで、物体20としてm個(mは正の整数)の代表的物体を想定し、4種類の光源のそれぞれについて式1により画素データを生成する。すなわち、太陽光(光源L1)については撮像素子30の出力は、以下の要素による4次元ベクトルとなる。
ρ(j)_underL1=∫E(λ)・S(λ)・R(λ)dλ
ρ(j)_underL1=∫E(λ)・S(λ)・R(λ)dλ
ρ(j)_underL1=∫E(λ)・S(λ)・R(λ)dλ
ρ(j)_underL1=∫E(λ)・S(λ)・R(λ)dλ
(j=1〜m) (式2)
また、蛍光灯(光源L2)については撮像素子30の出力は、以下の要素による4次元ベクトルとなる。
ρ(j)_underL2=∫E(λ)・S(λ)・R(λ)dλ
ρ(j)_underL2=∫E(λ)・S(λ)・R(λ)dλ
ρ(j)_underL2=∫E(λ)・S(λ)・R(λ)dλ
ρ(j)_underL2=∫E(λ)・S(λ)・R(λ)dλ
(j=1〜m) (式3)
また、白熱灯(光源L3)については撮像素子30の出力は、以下の要素による4次元ベクトルとなる。
ρ(j)_underL3=∫E(λ)・S(λ)・R(λ)dλ
ρ(j)_underL3=∫E(λ)・S(λ)・R(λ)dλ
ρ(j)_underL3=∫E(λ)・S(λ)・R(λ)dλ
ρ(j)_underL3=∫E(λ)・S(λ)・R(λ)dλ
(j=1〜m) (式4)
また、LED(光源L4)については撮像素子30の出力は、以下の要素による4次元ベクトルとなる。
ρ(j)_underL4=∫E(λ)・S(λ)・R(λ)dλ
ρ(j)_underL4=∫E(λ)・S(λ)・R(λ)dλ
ρ(j)_underL4=∫E(λ)・S(λ)・R(λ)dλ
ρ(j)_underL4=∫E(λ)・S(λ)・R(λ)dλ
(j=1〜m) (式5)
そして、「光源L1の下での撮影」、「光源L2の下での撮影」、「光源L3の下での撮影」、「光源L4の下での撮影」を、それぞれ「状態」として捉える。また、式2乃至5により表される4次元空間の点を、それぞれの状態における事象のサンプルと考える。また、m個の物体は世の中に存在する物体の代表的なものであり、十分な数であり、かつ、偏りのないサンプルと考えることができる。従って、線形判別法を適用することにより「状態」を判別することができる。
なお、世の中に存在する物体の代表的な物体分光反射率は、ISOによる「色再現評価のための標準物体の色のスペクトルデータベース」(ISO/TR 16066:2003)に掲載されており、式2乃至4の計算にこれを利用することができる。
図4は、本発明の実施の形態における線形判別法による光源判定の一例を示す図である。ここでは、RGBE空間におけるサンプルの画素データを一次元のω12軸に射影することによりサンプルの分布(P12(y)・P'12またはP21(y)・P'21)を生成しておいて、その後、判定しようとする画素データxを一次元のω12軸に射影することによってその画素データが何れの分布に属するものであるかを線形判別法に基づいて判定するものである。
ここでは、まず線形判別法について説明する。状態として、D1とD2があるとする。D1またはD2の状態において、ある事象x(xは、4次元空間の点として表される)が生起したとする。D1またはD2の何れの状態であるかは不明であるとする。このとき、事象xが生起したという事実から、状態はD1であったかD2であったかを推測するために、D1とD2の分布から、2つのクラスを判別するのに最適な超平面を求め、その超平面上でD1とD2の状態を判別するのが線形判別法である。
状態がD1の条件下で生起する事象のサンプルをx(1)〜x(n)(合計n個)とする。また、状態がD2の条件下で起きる事象のサンプルをx(n+1)〜x(N)(合計n=N−n個)とする。n、n、および、Nは十分大きな数であり、また、x(1)〜x(n)、x(n+1)〜x(N)は、サンプルとして偏りがなく、それぞれの条件下で起こりうる密度分布を十分な精度で近似しているとする。
このとき、標本平均m、散布行列S(scatter matrix)およびクラス内散布行列S(between-class scatter matrix)を、それぞれ以下のように定義する。
Figure 0004967440
Figure 0004967440
=S+S
すなわち、散布行列Sは、クラスiに属する特徴ベクトルxとクラス平均mとの差の二乗和の形で定義される。なお、tはベクトルの転置を表す。
これにより、射影すべき一次元の軸ωは次式により得られる。
ω=S −1(m−m) (式6)
各サンプルx(j)(j=1〜N)をこの軸ωに射影した点をy(j)とすれば、次式が成り立つ。
y(j)=ωx(j) (式7)
なお、x(j)、ωは、いずれも4つの要素よりなる縦ベクトルである。y(j)は、スカラー量である。式7により、y(1)〜y(n)は、状態がD1の条件下で起きる事象(1次元空間の点)のサンプルであり、y(n+1)〜y(N)は、状態がD2の条件下で起きる事象(1次元空間の点=スカラー量)のサンプルといえる。
その後、D1またはD2の状態において、ある事象xが観測できたとする。このとき、式6で示されるωを用いて次式を計算する。
=ω (式8)
この式8によるyが、
P(D1|y)>>P(D2|y) (式9)
を満たすyであれば、状態はD1であったと判定する。また、
P(D1|y)<<P(D2|y) (式10)
を満たすyであれば、状態はD2であったと判定する。また、それ以外であれば、状態は判定不能であったとする。
すなわち、「ある事象yが起こったとすると、それが状態D1の条件下で起こったと考えられる条件付確率P(D1|y)と、それが状態D2の条件下で起こったと考えられる条件付確率P(D2|y)との大小関係」により判定を行う。
ここで、一般に、条件付確率は、次式に示すベイズの公式が成り立つ。
P(a|b)×P(b)=P(b|a)×P(a)
したがって、式9および式10は次の式11および12と同値である。
P(y|D1)P(D1)>>P(y|D2)P(D2) (式11)
P(y|D1)P(D1)<<P(y|D2)P(D2) (式12)
x(1)〜x(n)やx(n+1)〜x(N)は、十分な数であり、かつ、偏りのないサンプルである。従って、式5により導かれるy(1)〜y(n1)は、状態がD1の条件下で起きる事象のサンプル(十分な数であり、かつ、偏りのない)である。そして、式7により導かれるy(n+1)〜y(N)は、状態がD2の条件下で起きる事象のサンプル(十分な数であり、かつ、偏りのない)である。このように、十分な数の偏りのないサンプルを用いて、任意のyについて、「状態D1の条件下でyが生起するという条件付確率P(y|D1)」、および、「状態D2の条件下でyが生起するというP(y|D2)」を求めることができる。つまり、P(y|D1)およびP(y|D2)をyの関数と考えたときに、これら2つの関数を求めることが可能である。
また、P(D1)は、2つの状態D1とD2のうち、D1である可能性の割合であり、P(D2)は、2つの状態D1とD2のうち、D2である可能性の割合である。例えば、両状態が等確率で生起する場合には、P(D1)=P(D2)=1/2と設定する。または、後述するように、D1およびD2は、光源の種類を示すものであり、一般的に、太陽光の下で撮影する割合が多いと考えられるため、太陽光に対する割合(太陽光である可能性の割合)Pを大きくしてもよい。
yの関数であるP(y|D1)およびP(y|D2)と、P(D1)=P(D2)の値は求めることができるため、式8により求められたyが式11または12を満たすか否を判定することができる。すなわち、状態がD1であったか、D2であったか、あるいは、判定不能であったかを判定することができる。
なお、式11および12を厳密に定義する場合、ある閾値(定数)を設けて、P(y|D1)×P(D1)−P(y|D2)×P(D2)の値がその閾値以上であれば式11を満たすとし、P(y|D2)×P(D2)−P(y|D1)×P(D1)の値がその閾値以上であれば式12を満たすと判断することができる。
また、P(y|D1)×P(D1)−P(y|D2)×P(D2)が、0より大きければ大きいほど、状態D1であるという推定結果の確度が上がる。一方、P(y|D1)×P(D1)−P(y|D2)×P(D2)が、0より小さければ小さいほど、状態D2であるという推定結果の確度が上がる。
ここまでに説明した線形判別法を光源判定に適用した例について図4を参照して説明する。図中、○印が光源L1の下で撮像されたm個の画素データのサンプルであり、×印が光源L2の下で撮像されたm個の画素データのサンプルである。画素データの各々は、RGBEの4要素よりなる縦ベクトルであることを想定する。これら2m個のサンプルから式6によって一次元の軸ω12が求められる。したがって、この一次元の軸ω12も4要素よりなる縦ベクトルになる。
そして、光源L1の下で撮像されたm個のサンプルについて式7によって一次元の軸ω12上の分布y(j)が求められる。この分布がP(y|D1)であり、yの関数と考えてP12(y)とする。また、光源L2の下で撮像されたm個のサンプルについて式7によって一次元の軸ω12上の分布y(j)が求められる。この分布がP(y|D2)であり、yの関数と考えてP21(y)とする。なお、式7は4次元ベクトルの内積演算であり、生成されるのはスカラー量である。
さらに、D1およびD2の生起確率が設定される。両者が等確率として、P(D1)=P(D2)=1/2と設定することができる。または、一般に太陽光の下で撮影する割合が多いことから、太陽光に対する生起確率を大きくしてもよい。このようにして設定された確率は、P12'=P(D1)、P21'=P(D2)とする。
これにより、一次元の軸ω12上の分布と生起確率を掛け合わせたものは、P12(y)・P'12とP21(y)・P'21の2つのグラフにより表される。
その後、撮像の結果、信号線139に画像データxが得られると、式8によって一次元の軸ω12上に射影された値yが求められる。なお、式8は4次元ベクトルの内積演算であり、生成されるのはスカラー量である。
この求められた値yが式11または12を満たすか否かが調べられる。なお、式11および12におけるP(y |D1)はP12(y)のことであり、P(y |D2)はP21(y)のことであり、P(D1)はP12'のことであり、P(D2)はP21'のことである。
式11を満たす場合には、「光源L2(蛍光灯)の下での撮影」ではなく、「光源L1(太陽光)の下での撮影」であったと判定する。式12を満たす場合には、「光源L1(太陽光)の下での撮影」ではなく、「光源L2(蛍光灯)の下での撮影」であったと判定する。式11または12を満たさない場合には、判定不能とする。
図5は、本発明の実施の形態における光源推定の前処理の一例を示す図である。ここでは、「光源Lhの下での撮像(状態Dh)」であったか「光源Lkの下での撮像(状態Dk)」であったかを判定するための前処理について説明する。なお、h≠kである。
まず、画素データのサンプルとして、式2乃至5の中のLhに対応する式によってm個の4次元空間の点、および、式2乃至5の中のLkに対応する式によってm個の4次元空間の点が取得される(ステップS901)。そして、これらの点を、サンプルとして式6を計算することにより、一次元の軸ωhkが算出される(ステップS902)。
また、各サンプルについて式7を計算することにより、「光源Lhの下での撮像」による撮像データと「光源Lkの下での撮像」による撮像データの両者について、一次元の軸ωhkへの射影の分布が生成される(ステップS903)。「光源Lhの下での撮像」の分布はP(y|Dh)であり、これをPhk(y)とする。また、「光源Lkの下での撮像」の分布はP(y|Dk)であり、これをPkh(y)とする。
さらに、「光源Lhの下での撮像」と「光源Lkの下での撮像」の生起確率が設定される(ステップS904)。ここでは、両者が等確率で生起するものとすれば、P(Dh)=P(Dk)=1/2となる。なお、P(Dh)をPhk'とし、P(Dk)をPkh'とする。
例えば、デジタルスチルカメラに本発明を適用する場合、この前処理を出荷時などに予め済ませておけば、撮像の際に速やかな処理を行うことができる。
ここでは、「光源Lhの下での撮像(状態Dh)」であったか「光源Lkの下での撮像(状態Dk)」であったかという1対1の判定について説明したが、これは1対多の場合も同様である。すなわち、「光源Lhの下での撮像(状態Dh)」であったか「光源Lh以外の下での撮像(状態Dk)」であったかを判定するようにしてもよい。
この場合、ステップS901で取得されるサンプル数は、光源Lhについてm個、光源Lh以外について3m個となる。また、ステップS902で式6より算出される一次元の軸はωh0とする。また、ステップS903で式7より生成される分布において、光源Lhの分布はPh0(y)とし、光源Lh以外の分布はP0h(y)とする。また、この場合、4つの光源のうちの1つとそれ以外の3つの区別をすることになるため、ステップS904における生起確率は、例えば、P(Dh)=1/4、P(Dk)=3/4となる。ここで、P(Dh)をPh0'とし、P(Dk)をP0h'とする。
図6は、本発明の実施の形態における光源推定回路200の一構成例を示す図である。この光源推定回路200は、有効画素選択回路210と、光源推定パラメータ保持部220と、内積演算回路230と、判定回路240と、光源限定部250と、多数決回路260と、前回結果保持部270とを備えている。
有効画素選択回路210は、信号線139を介してデモザイクブロック130から供給された画面全体の画素データのうち有効な画素データを選択するものである。すなわち、有効画素選択回路210は、極端に暗い画素データや極端に明るい画素データを排除する。極端に暗い画素はノイズの影響を大きく受けるため、判定の対象にすべきでないからである。また、極端に明るい画素は、上述のように鏡面反射成分の影響があり、また、RGBEの何れかの画素データが飽和して正しい値を取得できていない場合が多く、判定の対象にすべきでないからである。そのため、有効画素選択回路210は、画素データがゼロもしくはゼロ付近の場合や最大値もしくは最大値付近の場合には選択せず、それ以外の画素データのみを選択する。
光源推定パラメータ保持部220は、光源推定に必要なパラメータを保持するものである。このパラメータは、予め式6により算出された一次元の軸ω、式7により生成された分布y(j)、および、任意に設定された生起確率である。
例えば、4種類の光源のうち「光源Lhの下での撮像(状態Dh)」であったか「光源Lkの下での撮像(状態Dk)」であったかを判定するためには、4次元ベクトルω12、ω13、ω14、ω23、ω24、ω34、および、yの関数P12(y)、P21(y)、P13(y)、P31(y)、P14(y)、P41(y)、P23(y)、P32(y)、P24(y)、P42(y)、P34(y)、P43(y)、および、スカラー値P12'、P21'、P13'、P31'、P14'、P41'、P23'、P32'、P24'、P42'、P34'、P43'を光源推定パラメータ保持部220に予め保持しておく。
一方、例えば、4種類の光源のうち「光源Lhの下での撮像(状態Dh)」であったか「光源Lh以外の下での撮像(状態Dk)」であったかを判定するためには、4次元ベクトルω10、ω20、ω30、ω40、および、yの関数P10(y)、P01(y)、P20(y)、P02(y)、P30(y)、P03(y)、P40(y)、P04(y)、および、スカラー値P10'、P01'、P20'、P02'、P30'、P03'、P40'、P04'を光源推定パラメータ保持部220に予め保持しておく。
内積演算回路230は、有効画素選択回路210により選択された画素データと光源推定パラメータ保持部220に保持された一次元の軸ωとの間で式8による内積演算を行うものである。
例えば、4種類の光源のうち「光源Lhの下での撮像(状態Dh)」であったか「光源Lkの下での撮像(状態Dk)」であったかを判定するためには、光源推定パラメータ保持部220に保持されたω12、ω13、ω14、ω23、ω24、ω34を読み出して、画素データx(4次元ベクトル)との内積演算を行って内積計算結果yを算出する。これにより、全ての光源の「1対1」の組合せで6組の内積演算が行われ、合計で有効画素データの6倍の数のスカラー値が出力されることになる。
一方、例えば、4種類の光源のうち「光源Lhの下での撮像(状態Dh)」であったか「光源Lh以外の下での撮像(状態Dk)」であったかを判定するためには、光源推定パラメータ保持部220に保持されたω10、ω20、ω30、ω40を読み出して、画素データx(4次元ベクトル)との内積演算を行って内積計算結果y(スカラー値)を算出する。これにより、全ての光源の「1対他」の組合せで4組の内積演算が行われ、合計で有効画素データの4倍の数のスカラー値が出力されることになる。
判定回路240は、内積演算回路230において算出された内積演算の結果から、何れの光源の下での撮像であるかを判定するものである。
例えば、4種類の光源のうち「光源Lhの下での撮像(状態Dh)」であったか「光源Lkの下での撮像(状態Dk)」であったかを判定するためには、内積演算回路230において得られた6個のスカラー値のそれぞれについて、式11および12を満たすか否かを調べる。式11および12に必要なパラメータは光源推定パラメータ保持部220から読み出される。これにより、(1)D1とD2の何れかもしくは不明、(2)D1とD3の何れかもしくは不明、(3)D1とD4の何れかもしくは不明、(4)D2とD3の何れかもしくは不明、(5)D2とD4の何れかもしくは不明、(6)D3とD4の何れかもしくは不明、の6つの判定結果が画素データ毎に得られる。
一方、例えば、4種類の光源のうち「光源Lhの下での撮像(状態Dh)」であったか「光源Lh以外の下での撮像(状態Dk)」であったかを判定するためには、内積演算回路230において得られた4個のスカラー値のそれぞれについて、式11および12を満たすか否かを調べる。式11および12に必要なパラメータは光源推定パラメータ保持部220から読み出される。これにより、(1)D1とD1以外の何れかもしくは不明、(2)D2とD2以外の何れかもしくは不明、(3)D3とD3以外の何れかもしくは不明、(4)D4とD4以外の何れかもしくは不明、の4つの判定結果が画素データ毎に得られる。
多数決回路260は、判定回路240によって得られた判定結果に基づいて何れの状態がより多いかを決定するものである。
例えば、4種類の光源のうち「光源Lhの下での撮像(状態Dh)」であったか「光源Lkの下での撮像(状態Dk)」であったかを判定するためには、(1)D1とD2を比較してD1と判定した場合にはカウンタN12を「1」増加し、D2と判定した場合にはカウンタN21を「1」増加し、(2)D1とD3を比較してD1と判定した場合にはカウンタN13を「1」増加し、D3と判定した場合にはカウンタN31を「1」増加し、(3)D1とD4を比較してD1と判定した場合にはカウンタN14を「1」増加し、D4と判定した場合にはカウンタN41を「1」増加し、(4)D2とD3を比較してD2と判定した場合にはカウンタN23を「1」増加し、D3と判定した場合にはカウンタN32を「1」増加し、(5)D2とD4を比較してD2と判定した場合にはカウンタN24を「1」増加し、D4と判定した場合にはカウンタN42を「1」増加し、(6)D3とD4を比較してD3と判定した場合にはカウンタN34を「1」増加し、D4と判定した場合にはカウンタN43を「1」増加する。
その結果、「あるhが、すべてのk(k=1〜4。ただし、k=hは除く)に対してNhk>Nkh」であれば、「光源Lhは他のどの光源Lkとも比較して常にLhである」と推測できるという結果が出たことを意味するため、「最終的な光源としてLh」と判定する。もし、そのようなhがなければ、(N12+N13+N14)と(N21+N23+N24)と(N31+N32+N34)と(N41+N42+N43)を計算して、その中で一番大きなものと、2番目に大きなものを選択する。そして、「1番目と2番目の差が所望の大きさ以上あり」、かつ、「一番大きなものが(N12+N13+N14)」であれば、「光源はL1である」と判定した画素の数がかなり多かったことを意味するため、「最終的な光源としてL1」と判定する。また、「1番目と2番目の差が所望の大きさ以上あり」、かつ、「一番大きなものが(N21+N23+N24)」であれば、「光源はL2である」と判定した画素の数がかなり多かったことを意味するため、「最終的な光源としてL2」と判定する。また、「1番目と2番目の差が所望の大きさ以上あり」、かつ、「一番大きなものが(N31+N32+N34)」であれば、「光源はL3である」と判定した画素の数がかなり多かったことを意味するため、「最終的な光源としてL3」と判定する。また、「1番目と2番目の差が所望の大きさ以上あり」、かつ、「一番大きなものが(N41+N42+N43)」であれば、「光源はL4である」と判定した画素の数がかなり多かったことを意味するため、「最終的な光源としてL4」と判定する。そして、1番目と2番目の差が所望の大きさ以上ない場合は、少なくとも2つの異なる光源(LaとLbとする)について、「光源はLaである」と判定した画素の数と、「光源はLbである」と判定した画素の数が僅差であったことを意味するため、今回の判定は不能であると判断して、前回結果保持部270に保持されている前回の結果を最終的な光源と判定する。
一方、例えば、4種類の光源のうち「光源Lhの下での撮像(状態Dh)」であったか「光源Lh以外の下での撮像(状態Dk)」であったかを判定するためには、(1)D1とD1以外を比較してD1と判定した場合にはカウンタN10を「1」増加し、(2)D2とD2以外を比較してD2と判定した場合にはカウンタN20を「1」増加し、(3)D3とD3以外を比較してD3と判定した場合にはカウンタN30を「1」増加し、(4)D4とD4以外を比較してD4と判定した場合にはカウンタN40を「1」増加する。
その結果、N10とN20とN30とN40の中で一番大きなものと、2番目に大きなものを選択する。「1番目と2番目の差が所望の大きさ以上あり」、かつ、「一番大きなものがN10」であれば、「光源はL1である」と判定した画素の数がかなり多かったことを意味するため、「最終的な光源としてL1」と判定する。「1番目と2番目の差が所望の大きさ以上あり」、かつ、「一番大きなものがN20」であれば、「光源はL2である」と判定した画素の数がかなり多かったことを意味するため、「最終的な光源としてL2」と判定する。「1番目と2番目の差が所望の大きさ以上あり」、かつ、「一番大きなものがN30」であれば、「光源はL3である」と判定した画素の数がかなり多かったことを意味するため、「最終的な光源としてL3」と判定する。「1番目と2番目の差が所望の大きさ以上あり」、かつ、「一番大きなものがN40」であれば、「光源はL4である」と判定した画素の数がかなり多かったことを意味するため、「最終的な光源としてL4」と判定する。1番目と2番目の差が所望の大きさ以上ない場合は、少なくとも2つの異なる光源(LaとLbとする)について、「光源はLaである」と判定した画素の数と、「光源はLbである」と判定した画素の数が僅差であったことを意味するため、今回の判定が不能であると判断して、前回結果保持部270に保持されている前回の結果を最終的な光源と判定する。
前回結果保持部270は、多数決回路260により判定された前回の結果を保持するものである。ここにいう前回とは、時間的な前回を意味するものである。入力画像をモニタリングしている間は例えば1秒に30回の割合で撮像が行われるため、1/30秒前の入力画像における結果が前回の結果となる。
多数決回路260において判定が不能であると判断された場合には、この前回結果保持部270に保持された判定結果、すなわち光源の種類が使用される。なお、電源投入直後の初期状態としては、例えば最も多く使用される「太陽光」を設定しておくことが考えられる。
光源限定部250は、内積演算回路230および判定回路240における処理に対して、対象とすべき光源を限定するものである。この光源限定部250は、信号線199を介してユーザインターフェース190に接続されており、ユーザからの設定指示に基づいて光源の限定を行う。
例えば、光源を特定の種類に限定して光源推定を行わせる光源設定スイッチが設定されている場合には、その設定された内容に応じて光源を限定して内積演算回路230および判定回路240における処理を行わせる。なお、蛍光灯とLEDの2つの照明は外観が似たような形状のものが多く、現在撮影している場面(特に部屋)にある照明が蛍光灯かLEDかを判断することは困難な場合がある。そのような場合でも、「現在、撮影している場面は、LEDまたは蛍光灯の下である」という判断をユーザにしてもらうことにより、光源判定の判断は簡略化される。
また、ストロボ動作の有無を指示するストロボスイッチがあれば、その有無により推定すべき光源の種類を変えることができる。ストロボ動作の有無が不明な場合には、太陽光、蛍光灯、白熱灯、LEDストロボ、ストロボと太陽光の混合した光、ストロボと蛍光灯の混合した光、ストロボと白熱灯の混合した光、ストロボとLEDの混合した光}の9種類の光源を考慮しなければならないが、ストロボ動作の有無が分かっていれば以下のように考慮すべき光源を絞ることができる。すなわち、ストロボ動作が無かった場合には光源として{太陽光、蛍光灯、白熱灯、LED}の4種類の光源を考慮すればよい。また、ストロボ動作が有った場合には{ストロボ、ストロボと太陽光の混合した光、ストロボと蛍光灯の混合した光、ストロボと白熱灯の混合した光、ストロボとLEDの混合した光}の5種類の光源を考慮すればよい。
なお、ここでは、画面全体における有効画素について1画素ずつ光源を判定して、その結果をカウントすることにより、多数決処理を行う例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、有効画素の1画素ずつについて推定結果の確度を求めて、これを累加算することにより、最終的に光源を推定してもよい。以下、2つの例を挙げて説明する。
例えば、4種類の光源のうち「光源Lhの下での撮像(状態Dh)」であったか「光源Lkの下での撮像(状態Dk)」であったかを確度に基づいて判定するためには、内積演算回路230において得られた6個のスカラー値のそれぞれについて、判定回路240は、P(y |D1)×P(D1)−P(y |D2)×P(D2)を求める。これにより、(1)「光源L2ではなく光源L1である」という推定結果の確度、(2)「光源L3ではなく光源L1である」という推定結果の確度、(3)「光源L4ではなく光源L1である」という推定結果の確度、(4)「光源L3ではなく光源L2である」という推定結果の確度、(5)「光源L4ではなく光源L2である」という推定結果の確度、(6)「光源L4ではなく光源L3である」という推定結果の確度が得られる。
そして、(1)「光源L2ではなく光源L1である」という推定結果の確度が「0」以上であった画素についてその値を累加算してその結果をN12'とし、その確度が「0」未満であった画素についてその値を「−1」倍したものを累加算してその結果をN21'とする。また、(2)「光源L3ではなく光源L1である」という推定結果の確度が「0」以上であった画素についてその値を累加算してその結果をN13'とし、その確度が「0」未満であった画素についてその値を「−1」倍したものを累加算してその結果をN31'とする。また、(3)「光源L4ではなく光源L1である」という推定結果の確度が「0」以上であった画素についてその値を累加算してその結果をN14'とし、その確度が「0」未満であった画素についてその値を「−1」倍したものを累加算してその結果をN41'とする。また、(4)「光源L3ではなく光源L2である」という推定結果の確度が「0」以上であった画素についてその値を累加算してその結果をN23'とし、その確度が「0」未満であった画素についてその値を「−1」倍したものを累加算してその結果をN32'とする。また、(5)「光源L4ではなく光源L2である」という推定結果の確度が「0」以上であった画素についてその値を累加算してその結果をN24'とし、その確度が「0」未満であった画素についてその値を「−1」倍したものを累加算してその結果をN42'とする。また、(6)「光源L4ではなく光源L3である」という推定結果の確度が「0」以上であった画素についてその値を累加算してその結果をN34'とし、その確度が「0」未満であった画素についてその値を「−1」倍したものを累加算してその結果をN43'とする。
その結果、「あるhが、すべてのk(k=1〜4、ただし、k=hは除く)に対してNhk'>Nkh'」であれば、「光源Lhは他のどの光源Lkとも比較して常にLhである」と推測できるという結果が出たことを意味するため、「最終的な光源としてLh」と判定する。もし、そのようなhがなければ、(N12'+N13'+N14')と(N21'+N23'+N24')と(N31'+N32'+N34')と(N41'+N42'+N43')を計算して、その中で一番大きなものと、2番目に大きなものを選択する。「1番目と2番目の差が所望の大きさ以上あり」、かつ、「一番大きなものが(N12'+N13'+N14')」であれば、「光源はL1である」と判定した画素の数がかなり多かったことを意味するため、「最終的な光源としてL1」と判定する。「1番目と2番目の差が所望の大きさ以上あり」、かつ、「一番大きなものが(N21'+N23'+N24')」であれば、「光源はL2である」と判定した画素の数がかなり多かったことを意味するため、「最終的な光源としてL2」と判定する。「1番目と2番目の差が所望の大きさ以上あり」、かつ、「一番大きなものが(N31'+N32'+N34')」であれば、「光源はL3である」と判定した画素の数がかなり多かったことを意味するため、「最終的な光源としてL3」と判定する。「1番目と2番目の差が所望の大きさ以上あり」、かつ、「一番大きなものが(N41'+N42'+N43')」であれば、「光源はL4である」と判定した画素の数がかなり多かったことを意味するため、「最終的な光源としてL4」と判定する。1番目と2番目の差が所望の大きさ以上ない場合は、少なくとも2つの異なる光源(LaとLbとする)について、「光源はLaである」と判定した画素の数と、「光源はLbである」と判定した画素の数が僅差であったことを意味するため、今回の判定が不能であると判断して、前回結果保持部270に保持されている前回の結果を最終的な光源と判定する。
一方、例えば、4種類の光源のうち「光源Lhの下での撮像(状態Dh)」であったか「光源Lh以外の下での撮像(状態Dk)」であったかを判定するためには、内積演算回路230において得られた4個のスカラー値のそれぞれについて、判定回路240は、P(y |D1)×P(D1)−P(y |D2)×P(D2)を求める。これにより、(1)「光源L1である」という推定結果の確度、(2)「光源L2である」という推定結果の確度、(3)「光源L3である」という推定結果の確度、(4)「光源L4である」という推定結果の確度が得られる。
そして、(1)「光源L1である」という推定結果の確度を累加算してその結果をN10'とする。また、(2)「光源L2である」という推定結果の確度を累加算してその結果をN20'とする。また、(3)「光源L3である」という推定結果の確度を累加算してその結果をN30'とする。また、(4)「光源L4である」という推定結果の確度を累加算してその結果をN40'とする。
その結果、N10'、N20' 、N30'およびN40'の中で一番大きなものと、2番目に大きなものを選択して、以下について判定する。「1番目と2番目の差が所望の大きさ以上あり」、かつ、「一番大きなものがN10'」であれば、「光源はL1である」と判定した画素の数がかなり多かったことを意味するため、「最終的な光源としてL1」と判定する。「1番目と2番目の差が所望の大きさ以上あり」、かつ、「一番大きなものがN20'」であれば、「光源はL2である」と判定した画素の数がかなり多かったことを意味するため、「最終的な光源としてL2」と判定する。「1番目と2番目の差が所望の大きさ以上あり」、かつ、「一番大きなものがN30'」であれば、「光源はL3である」と判定した画素の数がかなり多かったことを意味するため、「最終的な光源としてL3」と判定する。「1番目と2番目の差が所望の大きさ以上あり」、かつ、「一番大きなものがN40'」であれば、「光源はL4である」と判定した画素の数がかなり多かったことを意味するため、「最終的な光源としてL4」と判定する。1番目と2番目の差が所望の大きさ以上ない場合は、少なくとも2つの異なる光源(LaとLbとする)について、「光源はLaである」と判定した画素の数と、「光源はLbである」と判定した画素の数が僅差であったことを意味するため、今回の判定が不能であると判断して、前回結果保持部270に保持されている前回の結果を最終的な光源と判定する。
図7は、本発明の実施の形態におけるホワイトバランスゲインおよび色補正行列を保持するルックアップテーブルの一例を示す図である。画像処理パラメータ設定部300は、光源推定回路200によって推定された光源に応じたホワイトバランスゲインおよび色補正行列を、それぞれホワイトバランス回路140および色再現処理回路150に供給する。その際、画像処理パラメータ設定部300は、画像処理パラメータ設定部300の内部または外部に予め用意しておいたルックアップテーブルから光源に対応するアドレスに保持されているパラメータを読み出す。
図7(a)は、ホワイトバランスゲインのルックアップテーブルであり、光源L1乃至L4のそれぞれについて、1組ずつRGBのホワイトバランスゲインg、g、gを保持している。画像処理パラメータ設定部300は、光源推定回路200によって推定された光源に従って、該当するホワイトバランスゲインの組を読み出して、信号線308を介してホワイトバランス回路140に供給する。
ホワイトバランスゲインは、光源が太陽光、蛍光灯、白熱灯などの場合については既知であり、推定された光源が太陽光、蛍光灯、白熱灯などであれば、それらを用いることができる。また、推定された光源がLEDの場合には、太陽光と同じホワイトバランスゲインを利用するものとする。これにより、光源がLEDの場合にも他の光源と同様に対応することができる。
図7(b)は、色補正行列のルックアップテーブルであり、光源L1乃至L4のそれぞれについて、1組ずつ3×3の9要素からなる色補正行列M11乃至M33を保持している。画像処理パラメータ設定部300は、光源推定回路200によって推定された光源に従って、該当する色補正行列の組を読み出して、信号線309を介して色再現処理回路150に供給する。
色補正行列は、光源が太陽光、蛍光灯、白熱灯などの場合については既知であり、推定された光源が太陽光、蛍光灯、白熱灯などであれば、それらを用いることができる。また、推定された光源がLEDの場合には、以下のように予め用意することができる。
ここでは、マクベスチャートを用いた方法を考える。マクベスチャートは24色からなるカラーチャート(色票)であり、各色票は、世の中のあらゆる物体の分光反射率を集め、それを主成分分析することで求めた各主成分を分光反射率に持つ。そのうち20色が有彩色となっている。マクベスチャートを撮影したときのカメラ出力の色が、人間の目で見た色と等しいと感じることができれば、正しいホワイトバランスと色再現ができているとみなすことができる。そこで、LED照明下にマクベスチャートが存在すると仮定すると、式1から次式が得られる。
Figure 0004967440
上式にホワイトバランスおよび色補正行列を掛け合わせると次式(式13)になる。なお、ここでは、LEDの色補正行列であることを強調するため、色補正行列をM11'乃至M33'により表している。
Figure 0004967440
上式は、理論上、人間の目の出力を表す次式(式14)に一致することになる。
Figure 0004967440
したがって、マクベスチャートにおける全ての無彩色j(j=1〜20)について、「式13=式14」となる「M11'乃至M33 'の要素より成る3×3行列」を求めればよい。なお、式13および式14において、M11'乃至M33 '以外のデータは、既知である。未知数は9個であり、観測データは20個あるので、実際には「全てのj(j=1〜20)について、式13=式14」とすることは困難であり、「(式13−式14)の二乗」が最小となるM11'乃至M33 'を求めることになる。すなわち、誤差最小二乗法によりM11'乃至M33 'を確定させることになる。このようにして求めたM11'乃至M33 'の要素より成る3×3行列を「LEDに対応する色補正行列」として図7(b)のルックアップテーブルに予め格納しておく。
図8は、本発明の実施の形態における撮像装置100の処理手順の一例を示す図である。電源が投入されると、(図示しない)レンズを介して撮像素子110の受光した光が入力画像として取り込まれるようになる。
入力画像は、撮像素子110によって光電変換されて、電気信号(電圧値)として出力される(ステップS911)。この電気信号はA/D変換回路120によってアナログ信号からデジタル信号に変換される(ステップS912)。そして、このデジタル信号は、デモザイクブロック130によってデモザイク処理が施される(ステップS913)。その結果、RBGE信号が光源推定回路200に供給され、RGB信号がホワイトバランス回路140に供給される。
光源推定回路200では、RGBE信号に基づいてその入力画像が撮像された際の光源が推定される(ステップS940)。この光源推定処理によって推定された光源の種類は、画像処理パラメータ設定部300に供給される。
画像処理パラメータ設定部300は、推定された光源の種類に基づいて、画像処理のパラメータとしてホワイトバランスゲインおよび色補正行列をルックアップテーブルから読み出す(ステップS915)。ホワイトバランスゲインはホワイトバランス回路140に供給され、色補正行列は色再現処理回路150に供給される。
ホワイトバランス回路140は、デモザイクブロック130から供給されたRGBの画素データに、画像処理パラメータ設定部300から供給されたホワイトバランスゲインの対応するゲインを掛け合わせてホワイトバランス処理を行う(ステップS916)。また、色再現処理回路150は、ホワイトバランス回路140によってホワイトバランス処理が施されたRGBの画素データに、画像処理パラメータ設定部300から供給された色補正行列を掛け合わせて色再現処理を行う(ステップS917)。この色再現処理により、画素データはXYZ空間上の1点となる。
信号変換処理回路160は、XYZ空間からYCC形式に変換を行う(ステップS918)。また、ガンマ補正回路170は、表示部181などのガンマ値に応じたガンマ補正を行う(ステップS919)。
このような処理を経た入力画像は、ユーザインターフェース190におけるシャッターボタンが押下されていない状態であれば表示部181にモニター画像として出力される(ステップS922)。一方、シャッターボタンが押下されるとその際の入力画像が画像データとしてデータ保持部182に記録される(ステップS923)。これらの処理は電源がオフになるまで繰り返される(ステップS924)。
図9は、本発明の実施の形態における光源推定処理(ステップS940)の処理手順の一例を示す図である。
デモザイクブロック130から供給されたRGBE信号は、有効画素選択回路210によってゼロ近傍や最大値近傍の極端な値が除去される(ステップS941)。そして、内積演算回路230において、式8による内積演算が行われる(ステップS942)。これにより、入力画像の画素データから軸ωに射影される座標が得られる。
そして、判定回路240において、軸ωに射影された座標に基づいて、式11または12に該当するか否かが判断される(ステップS943)。式11に該当する場合には状態がD1であり、式12に該当する場合には状態がD2であり、何れにも該当しない場合には判定不能となる。
このようにして判定された結果から、多数決回路260において入力画像全体の有効画素について多数決が行われ、最終的に光源が推定される(ステップS944)。
なお、上述のように、ステップS943において、軸ωに射影された座標における状態の確度を算出して、これを累加算するようにしてもよい。
このように、本発明の実施の形態によれば、入力画像の画素データを内積演算回路230によって一次元の軸上に射影することにより、入力画像の撮像された光源を判定回路240において推定することができる。
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、以下に示すように特許請求の範囲における発明特定事項とそれぞれ対応関係を有するが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形を施すことができる。
なお、本発明の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。
本発明の実施の形態における撮像装置100の一構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における撮像素子110の一構成例を示す図である。 カラー画像の生成モデルを示す図である。 本発明の実施の形態における線形判別法による光源判定の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における光源推定の前処理の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における光源推定回路200の一構成例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるホワイトバランスゲインおよび色補正行列を保持するルックアップテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態における撮像装置100の処理手順の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における光源推定処理の処理手順の一例を示す図である。
符号の説明
10 光源
20 物体
30 撮像素子
100 撮像装置
110 撮像素子
120 A/D変換回路
130 デモザイクブロック
140 ホワイトバランス回路
150 色再現処理回路
160 信号変換処理回路
170 ガンマ補正回路
181 表示部
182 データ保持部
190 ユーザインターフェース
200 光源推定回路
210 有効画素選択回路
220 光源推定パラメータ保持部
230 内積演算回路
240 判定回路
250 光源限定部
260 多数決回路
270 前回結果保持部
300 画像処理パラメータ設定部

Claims (18)

  1. 入力画像の撮像の際の光源の種類を推定する光源推定装置において、
    第1または第2の光源の下で撮像された画素データについて所定の空間における前記第1または第2の光源下で撮影された画素データの分布を保持する分布保持手段と、
    前記入力画像の画素データについて前記空間における座標を決定する座標決定手段と、
    前記座標が前記第1または第2の光源下で撮影された画素データの何れの分布に属するかを判定する分布判定手段と
    を具備し、
    前記空間は、前記第1の光源の下で撮像された画素データのクラスにおける標本平均から前記第2の光源の下で撮像された画素データのクラスにおける標本平均を減じた値とこれらクラスのクラス内散布行列の逆行列との積により表される1次元空間であり、
    前記分布は画素データを前記1次元空間に射影することによって得られる分布である
    光源推定装置。
  2. 前記入力画像の複数の画素データについて前記座標が前記第1または第2の光源下で撮影された画素データの何れの分布に属するかの判定結果から多数決により光源を推定する多数決手段をさらに具備する請求項1記載の光源推定装置。
  3. 前記第1の光源としてLEDを含む請求項1記載の光源推定装置。
  4. 前記第1の光源は複数種類の光源の何れか1種類であり、
    前記第2の光源は前記複数種類の光源のうち前記第1の光源に該当しない何れか1種類であ
    求項1記載の光源推定装置。
  5. 複数種類の光源としてLEDを含む請求項記載の光源推定装置。
  6. 前記第1の光源は太陽光、蛍光灯、白熱灯またはLEDの4種類の光源の何れか1種類であり、
    前記第2の光源は前記4種類の光源のうち前記第1の光源に該当しない何れか1種類であ
    求項記載の光源推定装置。
  7. 前記第1の光源は複数種類の光源の何れか1種類であり、
    前記第2の光源は前記複数種類の光源のうち前記第1の光源に該当しない他の複数種類であ
    求項1記載の光源推定装置。
  8. 複数種類の光源としてLEDを含む請求項記載の光源推定装置。
  9. 前記第1の光源は太陽光、蛍光灯、白熱灯またはLEDの4種類の光源の何れか1種類であり、
    前記第2の光源は前記複数種類の光源のうち前記第1の光源に該当しない他の3種類であ
    求項記載の光源推定装置。
  10. 入力画像を撮像する撮像手段と、
    第1または第2の光源の下で撮像された画素データについて所定の空間における前記第1または第2の光源下で撮影された画素データの分布を保持する分布保持手段と、
    前記入力画像の画素データについて前記空間における座標を決定する座標決定手段と、
    前記座標が前記第1または第2の光源下で撮影された画素データの何れの分布に属するかを判定する分布判定手段と、
    前記判定の結果に応じて前記入力画像のホワイトバランス処理を行うホワイトバランス処理手段と、
    前記判定の結果に応じて前記ホワイトバランス処理の出力に対して色再現処理を行う色再現処理手段と
    を具備し、
    前記空間は、前記第1の光源の下で撮像された画素データのクラスにおける標本平均から前記第2の光源の下で撮像された画素データのクラスにおける標本平均を減じた値とこれらクラスのクラス内散布行列の逆行列との積により表される1次元空間であり、
    前記分布は画素データを前記1次元空間に射影することによって得られる分布である
    撮像装置。
  11. 前記第1の光源を特定の種類の光源に限定して前記分布判定手段に前記判定を行わせる光源限定手段をさらに具備する請求項10記載の撮像装置。
  12. 前記入力画像の撮像の際にストロボ発光が行われたか否かを検出するストロボ発光検出手段をさらに具備し、
    前記光源限定手段は、前記ストロボ発光の検出結果に応じて前記分布判定手段に前記判定を行わせる請求項11記載の撮像装置。
  13. 前記第1の光源は複数種類の光源の何れか1種類であり、
    前記第2の光源は前記複数種類の光源のうち前記第1の光源に該当しない他の種類であ
    求項10記載の撮像装置。
  14. 前記複数種類の光源のうち特定の種類の光源に限定して前記分布判定手段に前記判定を行わせる光源限定手段をさらに具備する請求項13記載の撮像装置。
  15. 前記光源限定手段は、前記複数種類の光源のうち蛍光灯およびLEDに限定して前記分布判定手段に前記判定を行わせる請求項14記載の撮像装置。
  16. 前記ホワイトバランス処理手段は、前記判定の結果として光源がLEDである旨判定された場合には太陽光のホワイトバランスゲインを利用す
    求項10記載の撮像装置。
  17. 第1または第2の光源の下で撮像された画素データについて所定の空間における前記第1または第2の光源下で撮影された画素データの分布を保持する分布保持手段を備えて入力画像の撮像の際の光源の種類を推定する光源推定装置において、
    前記入力画像の画素データについて前記空間における座標を決定する手順と、
    前記座標が前記第1または第2の光源下で撮影された画素データの何れの分布に属するかを判定する手順と
    を具備し、
    前記空間は、前記第1の光源の下で撮像された画素データのクラスにおける標本平均から前記第2の光源の下で撮像された画素データのクラスにおける標本平均を減じた値とこれらクラスのクラス内散布行列の逆行列との積により表される1次元空間であり、
    前記分布は画素データを前記1次元空間に射影することによって得られる分布である
    光源推定方法。
  18. 第1または第2の光源の下で撮像された画素データについて所定の空間における前記第1または第2の光源下で撮影された画素データの分布を保持する分布保持手段を備えて入力画像の撮像の際の光源の種類を推定する光源推定装置において、
    前記入力画像の画素データについて前記空間における座標を決定する手順と、
    前記座標が前記第1または第2の光源下で撮影された画素データの何れの分布に属するかを判定する手順と
    前記光源推定装置に実行させるプログラムであって、
    前記空間は、前記第1の光源の下で撮像された画素データのクラスにおける標本平均から前記第2の光源の下で撮像された画素データのクラスにおける標本平均を減じた値とこれらクラスのクラス内散布行列の逆行列との積により表される1次元空間であり、
    前記分布は画素データを前記1次元空間に射影することによって得られる分布である
    プログラム。
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