JP4626776B2 - 色補正方法および色補正装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カラー画像の色補正を行う方法および装置に関し、特に、ホワイトバランス補正を含んだ色補正方法および色補正装置に関する。
デジタル画像の画質改善を実現するために、画像の色補正方法が提案されている。特に、デジタルカラー画像の色補正においては、ホワイトバランスの調整は重要であり、ホワイトバランスの調整を含む色補正方法として、様々な手法が提案されている。例えば、特開2001−148863号公報(特許文献1)には、画像のヒストグラムを利用してあらかじめ算出したホワイトバランスのパラメータを画像中の肌色領域に適用し、好ましい肌色になるかどうかを基準にパラメータを決定する方法が記載されている。なお、好ましい肌色にならない場合については、未処理すなわち色補正を行わないこととなる。特開平11−289548号公報(特許文献2)、特開平3−148989号公報(特許文献3)、特開昭62−265885号公報(特許文献4)においても、画像のヒストグラムを利用してホワイトバランスの補正を実現する方法が記載されている。
特開2003−224867号公報(特許文献5)には、画像のヒストグラムを利用してカラー画像中のグレイの領域のみを抽出し、あるいは肌色の領域のみを抽出し、あるいはグレイの領域と肌色の領域を抽出し、抽出された領域の色情報を用いて光源の色温度を推定し、推定された色温度に基づいて、以下の補正式を用いてカラー画像の画像信号のホワイトバランスを補正する方法が記載されている。
R’=αR …(A1)
G’=βG …(A2)
B’=γβ …(A3)
ここで、R,G,Bは入力画像の画素でのRGB値を示し、R’,G’,B’は出力画像の画素でのRGB値を示し、α,β,γは補正に用いる係数である。
同様に特開2003−333616号公報(特許文献6)には、画像中の肌色などの有彩色の領域や、本来白色であったであろう領域を、画像のヒストグラム解析によって求め、その領域の色情報を1つあるいは複数組み合わせて光源の色温度を推定し、ホワイトバランス補正を実現する方法が記載されている。
上記の従来技術では、画像中の肌色などの有彩色の領域と、グレイや白の無彩色の領域とに着目して、ホワイトバランスを補正する際に使用するパラメータを決定するために必要となる画像中の注目領域を、画像のヒストグラム解析によって求めている。
さらに、画像中の注目領域として顔領域を検出することにより画質を補正する手法が提案されている。例えば、特開2004−320285号公報(特許文献7)では、デジタルスチルカメラの撮影画像の画質を向上させる手法として、画像中の顔領域の大きさや数に応じて、デジタルカメラのシャッタースピードやAF(Auto focus)の動作を制御する方法が記載されるとともに、顔領域の輪郭強調処理や肌色処理について触れられている。しかし、肝心の肌色処理については、具体的な処理方法が開示されていない。
特開2004−180114号公報(特許文献8)には、カラー画像中の色情報のみをもとに検出した顔領域において、肌色を良く見せるための色補正方法が記載されている。特開2003−216936号公報(特許文献9)には、入力画像から人物の顔部品を検出して配置情報を取得し、人物領域とその他の領域との境界を設定し、それぞれの領域毎に適したホワイトバランスおよび彩度の補正を施す手法が記載されている。特開2003−189325号公報(特許文献10)には、顔領域の色情報をホワイトバランス演算に使用しないという方法が記載されている。
特開2005−27277号公報(特許文献11)には、画像中の人の顔領域の場所を決定し、決定した顔領域から得られる肌色が、既知の肌色の範囲とほぼ一致するように、画像から得られた肌色を変更するための補正係数を決定し、この補正係数を用いて画像のホワイトバランス調整を行う方法が記載されている。しかし、特開2005−27277号公報では、肝心の補正方法については、グレイワールド仮説や白色点推定などの方法を用いるとの記載がされているが、具体的な手法については説明されていない。
なお、特開2003−317084号公報(特許文献12)には、画像中から目を検出する方法が記載されている。また、特許3264273号公報(特許文献13)には、ヒストグラムを利用して肌色を判定する方法が記載されている。
以下、本明細書中に引用した参考文献を列挙する。
日本国:特開2001−148863号公報 日本国:特開平11−289548号公報 日本国:特開平3−148989号公報 日本国:特開昭62−265885号公報 日本国:特開2003−224867号公報 日本国:特開2003−333616号公報 日本国:特開2004−320285号公報 日本国:特開2004−180114号公報 日本国:特開2003−216936号公報 日本国:特開2003−189325号公報 日本国:特開2005−27277号公報 日本国:特開2003−317084号公報 日本国:特許3264273号公報 細井利憲、鈴木哲明、佐藤敦,「一般化学習ベクトル量子化による顔検出」,信学技法,社団法人電子情報通信学会,2003年,Vol.102,No.651,pp.47−52 田島譲二著,「画像工学シリーズ10 カラー画像複製論 カラーマネジメントの基礎」,丸善株式会社,平成8年9月30日,pp.33−39 日本色彩学会編,「新編 色彩科学ハンドブック」,第2版,財団法人東京大学出版会,1998年6月10日,pp.69−71
従来技術におけるホワイトバランス補正では、画像をRGBの三原色で表現したときにR成分、G成分、B成分のバランスを整えることを目的として、式(A1)〜(A3)にしたがってR,G,B独立にそれぞれの比率を補正する処理が用いられている。しかし、この場合、補正の自由度に限界があるため、満足なホワイトバランスの補正を実現できないという課題がある。
本発明の目的は、従来のホワイトバランス補正方法における、補正の自由度に限界があるため満足なホワイトバランスの補正を実現できないという課題を克服し、所望の通り作用する色補正方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、所望の通り作用する色補正方法を提供することにある。
本発明の第1の目的は、入力画像を補正して入力画像における照明条件とは異なる照明条件での出力画像を生成する色補正方法であって、あらかじめ与えられた入力画像中の特定の対象物の領域の色情報とあらかじめ指定されたその特定の対象物の表面反射率とを用いて、入力画像での照明の分光分布を復元するステップと、復元された入力画像での照明の分光分布と目標照明として指定された照明の分光分布とを用いて、出力画像での照明の分光分布を算出するステップと、入力画像の各画素の色情報と、復元された入力画像での照明の分光分布と、算出された出力画像での照明の分光分布とに基づいて、出力画像の各画素の色情報を算出するステップと、を備える、色補正方法によって達成される。
本発明の第2の目的は、入力画像を補正して入力画像における照明条件とは異なる照明条件での出力画像を生成する色補正装置であって、あらかじめ与えられた入力画像中の特定の対象物の領域の色情報とあらかじめ指定された特定の対象物の表面反射率とを用いて、入力画像での照明の分光分布を復元する分光分布復元手段と、分光分布復元手段によって復元された入力画像での照明の分光分布と目標照明として指定された照明の分光分布とを用いて、出力画像での照明の分光分布を算出する分光分布計算手段と、入力画像の各画素の色情報と、復元された入力画像での照明の分光分布と、算出された出力画像での照明の分光分布とに基づいて、出力画像の各画素の色情報を算出する出力画像生成手段と、を備える色補正装置によって達成される。
本発明の範疇には、前述した本発明による各画像識別方法をコンピュータに実施させるためのプログラムや、そのようなプログラムからなるプログラムプロダクト、そのようなプログラムを格納した記録媒体、そのようなプログラムを伝送する伝送媒体も含まれる。
本発明によれば、ホワイトバランス補正を含む色補正に必要な補正パラメータの算出精度が向上する。これにより、色補正の精度が向上するだけでなく、色補正の自由度の限界が緩和され、所望の通りに作用する色補正が実現できる。
本発明の第1の実施形態の色補正方法を示すフローチャートである。 対象物の領域を自動検出し、色情報を求める処理の概略を示す図である。 平均的な日本人の顔領域の分光特性(表面反射率)を示すグラフである。 CIE昼光の平均および第1、第2主成分ベクトルを示すグラフである。 物体の表面反射率を集め、それらを主成分分析して得られる基底ベクトルの例を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態の色補正方法を示すフローチャートである。 本発明による色補正装置の第1の例を示すブロック図である。 本発明による色補正装置の第2の例を示すブロック図である。 制御部によって表示される、値adjを設定するためのGUIの例を示す図である。 制御部によって表示される、関数adjw(λ)を設定するためのGUIの例を示す図である。 本発明による色補正装置の第3の例を示すブロック図である。
符号の説明
1 入力画像
2 出力画像
3 対象領域の色情報
4 分光分布復元部
5 対象物表面反射率メモリ
6 表面反射率復元部
7 分光分布計算部
8 分光分布メモリ
9 画像補正部
10 制御部
11 行列変換画像補正部
20 スライドバー
21 制御点
100〜102 色補正装置
第1の実施形態:
図1は、本発明の第1の実施形態での色補正方法の処理手順を示している。ここでは、説明の便宜上、画像の表色系はRGB表色系であるものとする。すなわち、画像の色は、R(赤)、G(緑)、B(青)の組み合わせで表わされるものとし、色情報RGBと表記するものとする。
色補正を実施するためには、色補正のためのパラメータをより精度よく決定する必要がある。まず、任意に与えられた入力画像から、色を大まかに特定できる対象物の領域をあらかじめなんらかの方法で検出し、色情報を抽出しておく。図2は、対象物の領域を検出し、色情報を求める処理の概略を示している。ここでは、入力画像の中から顔の部分を領域を検出し、抽出された領域から色情報を得ることが示されている。ここで、色を大まかに特定できる対象物としては、色の変動がないかまたは小さいものであって、人間の可視光領域(波長400nm〜700nm)において分光情報を有するものであるものが望ましい。さらに、色だけでなく、形状や模様などに特徴を有するものであれば、その領域の特定が容易になる。
このような特徴を有する対象物として、例えば、人間の顔を利用することができる。図3は、平均的な日本人の顔領域の分光特性(表面反射率)を示すグラフである。図3に示すように、人間の顔領域における分光特性は、可視光領域全般にわたって分光的に情報を有する。また、人間の顔領域の色に関しては、個人差はあるものの比較的安定していると言える。
当然であるが、顔領域は、目、鼻、口などの形状特徴を有する。入力画像から顔領域を検出する方法として、特開2003−317084号公報に、画像中から目を検出する方法が提案されている。目の位置が検出されれば、顔領域を推定することは容易である。また顔検出方法として、細井利憲、鈴木哲明、佐藤敦,「一般化学習ベクトル量子化による顔検出」,信学技法,社団法人電子情報通信学会,2003年,Vol.102,No.651,pp.47−52(非特許文献1)に記載された、一般化学習ベクトル量子化を用いたImage−based型と目の検出を行うFeature−based型とを組み合わせた方法なども利用できる。
上記2つの手法において、モノクロ情報を利用して顔検出を行い、さらにその検出結果である顔領域が肌色であるかの判定を追加することによって、顔領域の検出精度を向上させることも可能である。肌色の判定方法については、特許3264273号公報に記載の画像ヒストグラムを利用した手法を利用することができる。本実施形態で利用できる顔検出方法は、上記の2つの手法に限ったものではなく、別の手法を利用してもよい。
上記の説明では、任意に与えられた入力画像中の、色を大まかに特定できる対象物を、顔とした場合について述べたが、顔以外のものを対象物とすることも可能である。顔以外の対象物を自動検出するためには、例えば、あらかじめ記憶されている対象物の視覚的特徴情報と、画像データの視覚的特徴情報とを比較することによって対象物を自動検出する方法などを利用することができる。任意に与えられた入力画像中の、色を大まかに特定できる対象物の領域の指定方法は、必ずしも自動的でなくてもよく、GUI(Graphical User Interface)を用いた対話処理で指定してもよい。そして、入力画像中の上記対象物の領域における色情報として、対象物が占める領域内に存在する画素の平均色、中央色(メジアン)、最頻色(モード)などを利用すればよい。
本発明に基づく色補正方法は、入力画像を補正して、入力画像における照明条件とは異なる照明条件での出力画像を生成し、出力するものである。第1の実施形態の色補正方法では、まず、与えられた入力画像とその入力画像中の対象領域から得られた色情報と、その対象領域が一般的に有する色情報とから、図1のステップS1において、画像情景中の照明の分光特性を復元する。対象領域としては、上述のようにして検出された、入力画像中の特定の対象物の領域が用いられる。そして、対象領域が一般的に有する色情報としては、後述するように、特定の対象物についてあらかじめ指定されている表面反射率が用いられる。
入力画像中の対象領域から得られる色情報は、XYZ表色系の三刺激値XYZで表わされているとする。入力画像の各画素はRGB値によって表わされているが、入力画像を表示するためのRGB各色の蛍光体の色度および白色の色度はあらかじめ指定されており、RGB値データと表示機器の発光出力との関係が線形であるものとして説明する。この場合、入力画像のRGB値と三刺激値XYZとの関係は、以下の式(1)で表わされる。
Figure 0004626776
ここで、RXは3×3の変換行列である。変換行列RXは、RGBの各色の蛍光体の色度と白色の色度が決まれば一意に計算できる。変換行列RXの算出方法として、例えば、田島譲二著,「画像工学シリーズ10 カラー画像複製論 カラーマネジメントの基礎」,丸善株式会社,平成8年9月30日,pp.33−39(非特許文献2)に開示された方法を用いることができる。この文献には、入力画像のRGBと三刺激値XYZとの関係式における変換行列RXの算出方法が記載されている。
次に、XYZ表色系に基づく物体の色を示す三刺激値XYZから、入力画像の情景中の照明の分光特性を復元する。なお、画像情景中の照明とは、その画像中の物体を照射する照明(光源)のことである。画像のRGB値に対応する三刺激値XYZは、その物体の表面反射率、その物体を照射する照明の分光分布および人間視覚の等色関数から、以下の式(2)〜(4)で表現される。
Figure 0004626776
ここで、λは波長、I(λ)は入力画像での照明の分光分布、R(λ)は物体の表面反射率である。x(λ),y(λ),z(λ)は等色関数であって、既知の関数である。積分は可視光の波長領域にわたって行われる。
既に算出した三刺激値XYZを式(2)〜(4)の左辺に代入すると、式(2)〜(4)は、未知特性I(λ)およびR(λ)についての観測方程式となる。しかしながら、このままでは、未知特性I(λ)およびR(λ)を式(3)から計算することはできない。
ある程度の誤差を含んだ状態であっても、対象物の色を示す表面反射率R(λ)をあらかじめ限定あるいは決定できるのであれば、R(λ)は既知の値となり、式(2)〜(4)はI(λ)のみの観測方程式となる。例えば、対象物を日本人の顔とした場合には、図3に例示する平均的な肌色を有する日本人の顔領域の表面反射率R’(λ)を、式(2)〜(4)のR(λ)として用いることができる。対象物が顔以外の場合であっても、その平均的または代表的な表面反射率をあらかじめ求めておき、式(2)〜(4)のR(λ)に代入すればよい。
本来、照明の分光分布I(λ)は、可視光領域において無限次元の波形で表わされるため、I(λ)を式(2)〜(4)から解析的に計算することはできない。
ところで、CIE昼光は、CIE(国際照明委員会;International Commission on Illumination)が相対分光分布によって規定した測色用の光源であって、平均と2つの主成分との線形和でよく近似されることが知られている。図4は、CIE昼光の平均および第1、第2主成分ベクトルを示すグラフである。このことから、照明の分光分布I(λ)を以下のように表わすことができる。
Figure 0004626776
式(5)に示すI(λ)(i=0〜2)は、図4に示す照明の平均および基底ベクトルである。a(i=1〜2)は、各基底ベクトルの重み係数であって、照明の色を表現する特性パラメータとなる。
式(5)に示すI(λ)を式(2)〜(4)に代入すると、照明の色を表現する未知の特性パラメータaおよびaに関する2元一次連立方程式となり、容易にa,aを計算することができる。得られた照明の色を表現する特性パラメータa,aを式(5)に代入することによって、画像情景中の照明の分光分布が得られる。以上の手順にて得られた画像情景中の照明の分光分布をIorg(λ)とする。
次に、ステップS2において、補正の目標としてあらかじめ設定された目標照明の分光分布Itarget(λ)と、画像情景中の照明として推定された分光分布Iorg(λ)とから、実際に画像の色を補正する際に用いる照明の分光分布Iadj(λ)を算出する。ここで、補正の目標としてあらかじめ設定する目標照明の分光分布Itarget(λ)として、標準光源D65やD55などの分光分布や、経験的に補正結果がよくなることがわかっている照明の分光分布や、ホワイトバランスではなく画像全体の色変更の効果を目的とした照明色を有する分光分布などを用いることができ、さらにはこれら以外の分光分布を用いることもできる。目標照明の分光分布は、利用者によって所望の分光分布として定められることができるものである。
adj(λ)には、目標照明の分光分布Itarget(λ)をそのまま用いてもよい。さらに、以下の式(6)に示すように、画像情景中の照明として推定された分光分布Iorg(λ)と、目標照明の分光分布Itarget(λ)とを混合して、実際に画像の色を補正する際に用いる照明の分光分布Iadj(λ)を算出してもよい。
Figure 0004626776
式(6)において、adjは、Iorg(λ)とItarget(λ)の混合量を制御するための実数係数である。さらに、画像情景中の照明として推定された分光分布Iorg(λ)と、目標照明の分光分布Itarget(λ)との混合量を各波長ごとに制御できるように、
Figure 0004626776
としてもよい。ここで、F(λ)は可視光領域で1.0となる定波形であり、adjw(λ)は、各波長でIorg(λ)とItarget(λ)の混合量を制御するための実数値を有する可視光領域における関数である。
次に、ステップS3において、入力画像の各画素における物体の表面反射率を求める。式(1)にしたがって、画像の各画素のRGB値から三刺激値XYZを計算し、式(2)〜(4)の左辺に代入する。そして、ステップS1において計算された画像情景中の照明の分光分布Iorg(λ)を式(2)〜(4)の右辺に代入すると、式(2)〜(4)は表面反射率R(λ)に関する観測方程式となる。
物体の仮想表面反射率R”(λ)も、照明の分光分布と同様に可視光領域において無限次元の波形で表わされるため、これを式(2)〜(4)から解析的に計算することはできない。そこで、物体の仮想表面反射率R”(λ)について、低次元の基底ベクトルの加重和で表わす有限次元線形モデルを用いて以下のようにモデル化する。
Figure 0004626776
図5は、物体の表面反射率を集め、それらを主成分分析して得られる基底ベクトルの例を示すグラフである。式(8)に示すr(λ)(i=0〜3)は、多くの物体の表面反射率を集め、それを主成分分析して得られる基底ベクトルであり、それぞれ平均、第1〜第3主成分ベクトルを表わしており、すべて既知である。b(i=0〜3)は、各基底ベクトルの重み係数であり、物体の色を表現する未知の特性パラメータとなる。
式(8)に示すR”(λ)を、表面反射率R(λ)に関する観測方程式に代入すると、物体の色を表現する未知の特性パラメータb〜bに関する以下の3元一次連立方程式(9)を得ることができ、b〜bを求めることができる。
Figure 0004626776
ここで、M(x,r)(i=0〜3)は、∫Iorg(λ)r(λ)X(λ)dλの積分項を表わす。y,zについても同様である。画像中の全ての画素に対し、以上の処理を施すことによって、画像情景中全ての物体の表面反射率が求められる。
次に、ステップS4において、入力画像の各画素における補正後の色を算出する。式(2)〜(4)に、ステップS2で算出した補正時に用いる照明の分光分布Iadj(λ)を代入することにより、補正後の三刺激値X’Y’Z’およびステップS3で算出した物体の仮想表面反射率R”(λ)についての式(10)〜(12)を得る。
Figure 0004626776
式(1)における変換行列RXの逆行列をRX−1とすると、補正後の三刺激値X’Y’Z’は、以下のようにカラー画像の色情報R’G’B’に変換することができる。
Figure 0004626776
入力画像中の全画素に対して上記の処理を行うことによって、所望の色に補正された出力画像を得ることができる。
第2の実施形態:
次に、図6を用いて、本発明の第2の実施形態の色補正方法を説明する。第2の実施形態における色補正方法は、第1の実施形態の色補正方法のステップS3,S4で行われる三刺激値XYZからX’Y’Z’への補正処理(変換処理)をステップS5に示す行列変換に置き換えることによって、第1の実施形態の色補正方法と同等の補正結果をもたらす方法である。図6において、ステップS1,S2の処理は、第1の実施形態の場合と同様の処理であるので説明を省略し、ステップS5について説明する。
ステップS2の終了後、ステップS5では、まず、物体の仮想表面反射率R”(λ)について、低次元の基底ベクトルの加重和で表わす有限次元線形モデルを用いてモデル化し、上述の式(8)を得る。
式(8)に示すR”(λ)を、表面反射率R(λ)に関する観測方程式に代入すると、物体の色を表現する未知の特性パラメータb〜bに関する3元一次連立方程式(上述の式(9))を得ることができ、b〜bを求めることができる。
次に、式(2)〜(4)に、ステップS2において既に算出してある補正時に用いる照明の分光分布Iadj(λ)を代入することにより、補正後の三刺激値X’Y’Z’および物体の仮想表面反射率R”(λ)についての式(10)〜(12)を得る。そして、式(10)〜(12)に、式(8)に示すR”(λ)を代入して、式(14)を得る。
Figure 0004626776
ここで、N(x,r)(i=0〜3)は、∫Iadj(λ)r(λ)X(λ)dλの積分項を表わす。y,zについても同様である。さらに、式(14)に式(9)を代入すると、式(15)を得る。
Figure 0004626776
式(15)は、次の式(16)のようにまとめることができる。
Figure 0004626776
ここで、行列Aは、以下の式(17)で表わされる3×3行列であり、行列Bは、以下の式(18)で表わされる3×1行列であって、いずれも定数行列となる。
Figure 0004626776
Figure 0004626776
ステップS5では、入力画像中の全画素に対して式(16)による色補正処理を施し、さらに、デバイス依存カラーへ変換したものを出力画像として出力する。なお、デバイス依存カラーとは、出力先のデバイスに依存する色空間を意味する。
以上は、入力画像および出力画像のデバイス依存カラーがRGBである場合について説明したが、デバイス依存カラーがCMYやCMYKなどのRGB以外のデバイス依存カラーであったとしても、そのデバイス依存カラーとデバイス非依存カラーの三刺激値XYZとの対応関係が得られれば、RGB以外の画像についても本発明の色補正方法を適用できる。
色補正装置:
次に、本発明に基づく色補正装置について説明する。図7は、本発明による色補正装置の第1の例を示している。図示される色補正装置100は、上述の第1の実施形態の色補正方法に基づいて入力画像1に対して色補正を実施し、出力画像2を出力する装置である。具体的には、色補正装置100は、入力画像1を補正して、入力画像1における照明条件とは異なる照明条件での出力画像2を生成し、出力するものである。色補正装置100には、入力画像1と、入力画像1中の大まかな色が特定できる対象領域の色情報3があらかじめ与えられる。対象領域としては、例えば、入力画像1中の特定の対象物の領域が用いられており、この特定の対象物に関しては、その表面反射率があらかじめ色補正装置100に与えられている。特定の対象物は、上記のように、人の顔など、その対象の色がある程度限定できるものである。
色補正装置100は、入力画像1中の特定の対象物の領域の色情報3とあらかじめ指定された特定の対象物の表面反射率とを用いて、入力画像1での照明の分光分布を復元する分光分布復元部4と、対象物の表面反射率があらかじめ格納される対象物表面反射率メモリ5と、入力画像の各画素の色情報と分光分布復元部4によって復元された照明の分光分布とを用いて、各画素における表面反射率を復元する表面反射率復元部6と、分光分布復元部4によって復元された照明の分光分布と目標照明として指定された照明の分光分布とを用いて、出力画像2での照明の分光分布を算出する分光分布計算部7と、目標照明の分光分布があらかじめ格納される分光分布メモリ8と、表面反射率復元部6によって復元された各画素における表面反射率と、分光分布計算部7によって算出された出力画像2での照明の分光分布とを用いて、出力画像2の各画素の色情報を算出する画像補正部9と、を備えている。
次に、この色補正装置100の動作を説明する。
分光分布復元部4は、入力画像1と対象領域の色情報3とが与えられると、与えられた対象領域の色情報と、対象物表面反射率メモリ5に記憶されている対象領域の典型的あるいは代表的な表面反射率と、照明の分光特性をモデル化した式(5)とを用いて、入力画像の情景中の照明の分光分布を入力画像1での照明の分光分布として復元する。
次に、分光分布計算部7は、補正画像を生成する際に必要となる出力画像での照明の分光分布を計算する。分光分布計算部7は、分光分布復元部4によって復元された入力画像での照明の分光分布と、分光分布メモリ8にあらかじめ記憶されている目標照明の分光分布とを用いて、出力画像での照明の分光分布を式(6),(7)によって計算する。
一方、表面反射率復元部6は、復元された入力画像での照明の分光分布と、入力画像データの画素値とから、画像上の各画素における物体の表面反射率を復元する。分光分布復元部4および表面反射率復元部6における、それぞれの分光特性の復元方法としては、上述の第1の実施形態において説明した手法を用いればよい。
そして、画像補正部9は、画像上の各画素における物体の表面反射率と出力画像での照明の分光分布とを用いて、式(10)〜(12)によって三刺激値XYZを計算する。そして、画像補正部9は、出力画像をデバイス依存カラー(例えばRGBなど)に変換し、出力画像2として出力する。
この色補正装置において、分光分布復元部4、対象物表面反射率メモリ5、表面反射率復元部6、分光分布計算部7、分光分布メモリ8および画像補正部9は、それぞれ個別の装置として設けてもよいし、あるいは、プログラムにしたがって動作するCPUによって実現されるようにしてもよい。その場合、プログラムは、CPUに接続する記憶装置内に格納される。すなわち、記憶装置を備えたコンピュータを用いて、この色補正装置を構成することができる。
図8は、本発明に基づく色補正装置の第2の例を示している。
図8に示される色補正装置101は、図7に示した色補正装置100に対して、制御部10を付加したものである。制御部10は、値adjまたは関数adjw(λ)を利用者に指定させるための制御を行うとともに、利用者によって指定されたadjの値またはadjw(λ)の関数を、分光分布計算部7に出力する。値adjまたは関数adjw(λ)は、分光分布計算部7が出力画像の照明の分光分布を計算する際に、入力画像の照明の分光分布と所望の目標照明の分光分布の混合量をコントロールするために使用される値または関数である。
図9は、利用者に対して値adjの設定を行わせるために、制御部10が利用者に対して表示するGUI(Graphical User Interface)の例を示している。利用者は、表示されたスライドバー20をマウスなどのポインティングデバイスを用いて動かすことによって、adjの値を調整することができる。
同様に図10は、利用者に対して関数adjw(λ)の設定を行わせるために、制御部10が利用者に対して表示するGUIの例を示している。利用者は、表示された制御点21をマウス操作などを用いて上下に動かすことによって、その制御点21を通るadjw(λ)の波形を調整することができる。制御点21を通るadjw(λ)に関して、制御点以外の波長における関数値は、スプライン補間やラグランジェ補間を用いることにより容易に計算できる。なお、図10に示した例においては、制御点21は5点であるが、この制御点の数は任意である。また、制御点21の追加や削除ができるようにしてあってもよい。
図9および図10の例において、adjおよびadjw(λ)は、0〜1.0の範囲で指定できるようになっているが、設定できる範囲は0〜1.0に限定されるものではなく、実数値で指定できるようになっていればよい。制御部10は、利用者によって調整されたadjまたはadjw(λ)を、分光分布計算部7に反映させる。
さらに、制御部10は、目標照明として利用者の所望の照明の色を、その利用者が指定できる機能を有する。目標照明の色を指定する場合、例えば、相関色温度が用いられるようにしてもよい。CIE昼光の相関色温度から、その分光分布を計算することができる。相関色温度から分光分布を計算する方法は、日本色彩学会編,「新編 色彩科学ハンドブック」,第2版,財団法人東京大学出版会,1998年6月10日,pp.69−71(非特許文献3)に記載されている。なお、CIE昼光の分光分布の計算途中において、相関色温度から、色度が一旦計算されるので、制御部10では、目標照明の色を色度で与えるようにしてもよい。さらに、制御部10は、目標照明の分光分布を各波長におけるパワーを指定したファイルで与えるようにしてもよい。
図8に示した色補正装置も、図7に示した色補正装置と同様に、プログラムによって制御されるコンピュータによって構成することができる。
図11は、本発明に基づく色補正装置の第3の例を示している。図示される色補正装置102は、上述の第2の実施形態の色補正方法に基づいて入力画像1に対して色補正を実施し、出力画像2を出力する装置である。色補正装置102は、図7に示した色補正装置100における表面反射率復元部6および画像補正部9の代わりに、各画素における表面反射率をモデル化する際に使用する基底ベクトルと、復元された入力画像1での照明の分光分布と、出力画像での照明の分光分布とから計算される定数行列を用いて、出力画像の各画素の色情報を算出する行列変換画像補正部11を設けたものである。
次に、この色補正装置102の動作を説明する。
分光分布復元部4による入力画像での照明の分光分布の復元、および分光分布計算部7による出力画像での照明の分光分布の計算までは、図7に示した色補正装置100の場合と同様に行なわれる。次に、行列変換画像補正部11は、分光分布復元部4によって復元された入力画像での照明の分光分布と分光分布計算部7によって計算された出力画像での照明の分光分布と入力画像1とが与えられると、図6のステップS5を実行して、式(16)を計算する。そして、入力画像1の全画素に対して、式(16)による色補正処理を施し、デバイス依存カラーに変換して出力画像2を出力する。
この色補正装置102についても、分光分布復元部4、対象物表面反射率メモリ5、分光分布計算部7、分光分布メモリ8および行列変換画像補正部11は、それぞれ個別の装置として設けてもよいし、あるいは、プログラムにしたがって動作するCPUによって実現されるようにしてもよい。したがって、コンピュータを用いて、この色補正装置を構成することができる。
さらに、本発明に基づく色補正装置の第4の例として、図8に示した色補正装置101の表面反射率復元部6および画像補正部9を、行列変換画像補正部11に置き換えた色補正装置も容易に実現可能である。この色補正装置もプログラムによって制御されるコンピュータによって構成することができる。
本発明は、カラー画像の入出力装置においてホワイトバランスを含む色補正を実行する用途に適用できる。また、本発明は、コンピュータシステムで動作するプログラムの形態とすることで、任意のカラー画像に対する色補正ソフトウェアあるいはユーティリティとしても利用可能である。

Claims (20)

  1. 入力画像を補正して前記入力画像における照明条件とは異なる照明条件での出力画像を生成する色補正方法であって、
    入力画像中の特定の対象物の領域の色情報とあらかじめ指定された前記特定の対象物の表面反射率とを用いて、前記入力画像での照明の分光分布を復元するステップと、
    復元された前記入力画像での照明の分光分布と目標照明として指定された照明の分光分布とを混合して、前記出力画像での照明の分光分布を算出するステップと、
    前記入力画像の各画素の色情報と、復元された前記入力画像での照明の分光分布と、算出された前記出力画像での照明の分光分布とに基づいて、前記出力画像の各画素の色情報を算出するステップと、
    を備える、色補正方法。
  2. 前記色情報を算出するステップは、
    前記入力画像の各画素の色情報と、復元された前記入力画像での照明の分光分布とを用いて、各画素における表面反射率を復元するステップと、
    復元された各画素における表面反射率と算出された前記出力画像での照明の分光分布とを用いて、前記出力画像の各画素の色情報を算出するステップと、
    を備える、請求項1に記載の方法。
  3. 前記色情報を算出するステップは、各画素における表面反射率をモデル化する際に使用する基底ベクトルと、復元された前記入力画像での照明の分光分布と、前記出力画像での照明の分光分布とから計算される定数行列を用いて、前記出力画像の各画素の色情報を算出するステップを備える、請求項1に記載の方法。
  4. 前記分光分布を算出するステップにおいて、復元された前記入力画像での照明の分光分布および前記目標照明の分光分布を、可視光領域にわたって波長によらず一定の割合で混合することによって、前記出力画像での照明の分光分布が算出される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記分光分布を算出するステップにおいて、復元された前記入力画像での照明の分光分布および前記目標照明の分光分布を、可視光領域にわたって波長に依存する関数に基づいて混合することによって、前記出力画像での照明の分光分布が算出される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記一定の割合は、利用者によって設定される、請求項4に記載の方法。
  7. 前記波長に依存する関数は、利用者によって設定される、請求項5に記載の方法。
  8. 入力画像を補正して前記入力画像における照明条件とは異なる照明条件での出力画像を生成する色補正装置であって、
    入力画像中の特定の対象物の領域の色情報とあらかじめ指定された前記特定の対象物の表面反射率とを用いて、前記入力画像での照明の分光分布を復元する分光分布復元手段と、
    前記分光分布復元手段によって復元された前記入力画像での照明の分光分布と目標照明として指定された照明の分光分布とを混合して、前記出力画像での照明の分光分布を算出する分光分布計算手段と、
    前記入力画像の各画素の色情報と、復元された前記入力画像での照明の分光分布と、算出された前記出力画像での照明の分光分布とに基づいて、前記出力画像の各画素の色情報を算出する出力画像生成手段と、
    を備える色補正装置。
  9. 前記出力画像生成手段は、
    前記入力画像の各画素の色情報と、前記分光分布復元手段によって復元された前記入力画像での照明の分光分布とを用いて、各画素における表面反射率を復元する表面反射率復元手段と、
    前記表面反射率復元手段によって復元された各画素における表面反射率と、前記分光分布計算手段によって算出された前記出力画像での照明の分光分布とを用いて、前記出力画像の各画素の色情報を算出する画像補正手段と、
    を備える、請求項8に記載の装置。
  10. 前記出力画像生成手段は、各画素における表面反射率をモデル化する際に使用する基底ベクトルと、復元された前記入力画像での照明の分光分布と、前記出力画像での照明の分光分布とから計算される定数行列を用いて、前記出力画像の各画素の色情報を算出する行列変換画像補正手段を備える、請求項8に記載の装置。
  11. 前記分光分布計算手段は、前記分光分布復元手段によって復元された前記入力画像での照明の分光分布および前記目標照明の分光分布を、可視光領域にわたって波長によらず一定の割合で混合して、前記出力画像での照明の分光分布を算出する、請求項8乃至10のいずれか1項に記載の装置。
  12. 前記分光分布計算手段は、前記分光分布復元手段によって復元された前記入力画像での照明の分光分布および前記目標照明の分光分布を、可視光領域にわたって波長に依存する関数に基づいて混合して、前記出力画像での照明の分光分布を算出する、請求項8乃至10のいずれか1項に記載の装置。
  13. 前記一定の割合を利用者に設定させ、前記分光分布計算手段に出力する制御部をさらに備える、請求項11に記載の装置。
  14. 前記波長に依存する関数を利用者に設定させ、前記分光分布計算手段に出力する制御部をさらに備える、請求項12に記載の装置。
  15. 入力画像を補正して前記入力画像における照明条件とは異なる照明条件での出力画像を生成する処理をコンピュータに実行させる色補正プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    入力画像中の特定の対象物の領域の色情報とあらかじめ指定された前記特定の対象物の表面反射率とを用いて、前記入力画像での照明の分光分布を復元する処理と、
    復元された前記入力画像での照明の分光分布と目標照明として指定された照明の分光分布とを混合して、前記出力画像での照明の分光分布を算出する処理と、
    前記入力画像の各画素の色情報と、復元された前記入力画像での照明の分光分布と、算出された前記出力画像での照明の分光分布とに基づいて、前記出力画像の各画素の色情報を算出する処理と、
    を実行させる色補正プログラム。
  16. 前記色情報を算出する処理は、
    前記入力画像の各画素の色情報と、復元された前記入力画像での照明の分光分布とを用いて、各画素における表面反射率を復元する処理と、
    復元された各画素における表面反射率と算出された前記出力画像での照明の分光分布とを用いて、前記出力画像の各画素の色情報を算出する処理と、
    を含む、請求項15に記載のプログラム。
  17. 前記色情報を算出する処理は、各画素における表面反射率をモデル化する際に使用する基底ベクトルと、復元された前記入力画像での照明の分光分布と、前記出力画像での照明の分光分布とから計算される定数行列を用いて、前記出力画像の各画素の色情報を算出する処理を含む、請求項15に記載のプログラム。
  18. 前記分光分布を算出する処理において、復元された前記入力画像での照明の分光分布および前記目標照明の分光分布を、可視光領域にわたって波長によらず一定の割合で混合することによって、前記出力画像での照明の分光分布が算出される、請求項15乃至17のいずれか1項に記載のプログラム。
  19. 前記分光分布を算出する処理において、復元された前記入力画像での照明の分光分布および前記目標照明の分光分布を、可視光領域にわたって波長に依存する関数に基づいて混合することによって、前記出力画像での照明の分光分布が算出される、請求項15乃至17のいずれか1項に記載のプログラム。
  20. 入力画像を補正して前記入力画像における照明条件とは異なる照明条件での出力画像を生成する処理を実行可能なコンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、
    前記コンピュータに、
    入力画像中の特定の対象物の領域の色情報とあらかじめ指定された前記特定の対象物の表面反射率とを用いて、前記入力画像での照明の分光分布を復元する処理と、
    復元された前記入力画像での照明の分光分布と目標照明として指定された照明の分光分布とを混合して、前記出力画像での照明の分光分布を算出する処理と、
    前記入力画像の各画素の色情報と、復元された前記入力画像での照明の分光分布と、算出された前記出力画像での照明の分光分布とに基づいて、前記出力画像の各画素の色情報を算出する処理と、
    を実行させる色補正プログラムを格納した記録媒体。
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