JP2003108986A - 画像データの出力画像調整 - Google Patents

画像データの出力画像調整

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JP2003108986A JP2002171970A JP2002171970A JP2003108986A JP 2003108986 A JP2003108986 A JP 2003108986A JP 2002171970 A JP2002171970 A JP 2002171970A JP 2002171970 A JP2002171970 A JP 2002171970A JP 2003108986 A JP2003108986 A JP 2003108986A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 恣意的に設定された出力条件を損なうこと
なく画像データの画質を自動調整すること。 【解決手段】カラープリンタ20の制御回路30は、ス
ロット34にメモリカードMCが差し込まれると、メモ
リカードMCから画像出力制御情報GIを取得して解析
する。CPU31は、0以外の露出補正量が設定されて
いる場合には、設定されている露出補正量を反映して明
度パラメータに対する明度基準値Bstdを修正する。C
PU31は、修正された明度基準値Bstdに近づけるよ
う明度代表値Brepを補正して明度補正レベルBrevを求
め、明度補正レベルBrevを反映して画像データの画質
を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データの画質
を調整する画像調整技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルスチルカメラ(DSC)、デ
ィジタルビデオカメラ(DVC)、スキャナ等によって
生成された画像データの画質は、パーソナルコンピュー
タ上で画像レタッチアプリケーションを用いることによ
って任意に調整することができる。画像レタッチアプリ
ケーションには、一般的に、画像データの画質を自動的
に調整する画像調整機能が備えられており、この画像調
整機能を利用すれば、出力装置から出力する画像データ
の画質を容易に向上させることができる。画像ファイル
の出力装置としては、例えば、CRT、LCD、プリン
タ、プロジェクタ、テレビ受像器などが知られている。
【0003】また、出力装置の1つであるプリンタの動
作を制御するプリンタドライバにも、画像データの画質
を自動的に調整する機能が備えられており、このような
プリンタドライバを利用しても、印刷される画像データ
の画質を容易に向上させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
画像レタッチアプリケーションおよびプリンタドライバ
によって提供される画質自動調整機能では、一般的な画
質特性を有する画像データを基準として画質補正が実行
される。これに対して、画像処理の対象となる画像デー
タは様々な条件下で生成され得るため、一律に画質自動
調整機能を実行し、規定値を用いて画像データの画質パ
ラメータ値を変更しても、画質を向上させることができ
ない場合がある。
【0005】また、DSC等の画像データ生成装置の中
には、画像データ生成時に画像データの画質を任意に調
整できるものもあり、ユーザは意図的に所定の画質を有
する画像データを生成することができる。このような画
像データに対して、画質自動調整機能を実行すると、画
像データが有する意図的な画質までも自動的に基準とす
る画質に基づいて調整されてしまい、ユーザの意図を反
映した自動画像調整を実行することができないという問
題があった。なお、こうした問題はDSCに限らず、D
VC等の他の画像ファイル生成装置においても共通の課
題である。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、個々の画像データに対応して画質を適
切に自動調整することを目的とする。また、恣意的に設
定された出力条件を損なうことなく画像データの画質を
自動調整することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するために本発明の第1の態様は、画像デ
ータと、画像データ生成時における露出補正量情報を少
なくとも含むと共に画像データに関連付けられた画像出
力制御情報とを用いて画像データを出力する出力装置を
提供する。本発明の第1の態様に係る出力装置は、前記
画像データを解析して、少なくとも前記画像データの明
度に関する特性を示す画質パラメータの値を取得する画
質パラメータ値取得手段と、少なくとも前記明度につい
ての前記画質パラメータ値に対して予め定められた基準
画質パラメータ値、前記取得された画質パラメータ値、
および前記露出補正量に基づいて前記画像データの画質
を調整する画質調整手段と、前記画質調整された前記画
像データを出力する出力手段とを備えることを特徴とす
る。
【0008】本発明の第1の態様に係る出力装置によれ
ば、少なくとも明度についての画質パラメータ値に対す
る基準画質パラメータ値、明度についての画質パラメー
タ値、および露出補正量情報とに基づいて画像データの
画質を調整するので、恣意的に設定された出力条件、例
えば、明度の条件を損なうことなく画像データの画質を
自動調整することができると共に、個々の画像データに
対応して画質を適切に自動調整することができる。した
がって、明るい出力結果が意図されている場合には、明
るい出力結果が得られ、暗い出力結果が意図されている
場合には、暗い出力結果が得られる。
【0009】本発明の第1の態様に係る出力装置におい
て、前記画質調整手段は、前記露出補正量情報を反映し
て前記基準画質パラメータ値および前記画質パラメータ
値の偏差を低減または解消するように前記画像データの
画質を調整しても良い。かかる構成を備えることによ
り、露出補正量情報を反映して基準画質パラメータ値お
よび画質パラメータ値の偏差を低減または解消するよう
に画像データの画質を調整するので、恣意的に設定され
た出力条件、例えば、明度の条件を損なうことなく画像
データの画質を自動調整することができると共に、個々
の画像データに対応して画質を適切に自動調整すること
ができる。
【0010】本発明の第1の態様に係る出力装置におい
て、前記画質調整手段は、前記基準画質パラメータ値お
よび前記画質パラメータ値から画質調整量を算出し、前
記露出補正量情報を反映して前記画質調整量を修正し、
修正した前記画質調整量を用いて前記画像データの画質
を調整しても良い。あるいは、本発明の第1の態様に係
る出力装置はさらに、前記基準画質パラメータ値を、前
記露出補正量情報に基づいて修正する基準画質パラメー
タ値修正手段を備え、前記画質調整手段は、前記基準画
質パラメータ値、前記取得された画質パラメータ値、お
よび前記露出補正量情報に代えて、前記修正された基準
画質パラメータ値および前記取得された画質パラメータ
値に基づいて前記画像データの画質を調整しても良い。
【0011】本発明の第1の態様に係る出力装置によれ
ば、基準画質パラメータ値および画質パラメータ値から
画質調整量を算出し、露出補正量情報を反映して画質調
整量を修正し、修正した画質調整量を用いて画像データ
の画質を調整することができる。あるいは、少なくとも
明度についての画質パラメータ値に対する基準画質パラ
メータ値を修正し、少なくとも修正された基準画質パラ
メータ値と明度についての画質パラメータ値とに基づい
て画像データの画質を調整することができる。故に、恣
意的に設定された出力条件、例えば、明度の条件を損な
うことなく画像データの画質を自動調整することができ
ると共に、個々の画像データに対応して画質を適切に自
動調整することができる。したがって、明るい出力結果
が意図されている場合には、明るい出力結果が得られ、
暗い出力結果が意図されている場合には、暗い出力結果
が得られる。
【0012】本発明の第1の態様に係る出力装置におい
て、前記基準画質パラメータ値修正手段は、前記画像出
力制御情報の解析の結果、露出補正量が0に設定されて
いる場合には、前記基準画質パラメータ値の修正を実行
しなくても良い。かかる場合には、明度に関して恣意的
な出力条件が設定されていないと判定できるので、基準
画質パラメータ値の修正をしなくても、撮影者の意図に
反する出力結果をもたらすことはない。
【0013】本発明の第2の態様は、画像データと、画
像データ生成時における露出補正量情報を少なくとも含
むと共に画像データに関連付けられた画像出力制御情報
とを用いて画像データを処理する画像データ処理装置を
提供する。本発明の第2の態様に係る画像データ処理装
置は、前記画像データおよび前記画像出力制御情報を取
り込む取り込み手段と、前記取り込まれた画像データを
解析して、少なくとも前記画像データの明度に関する特
性を示す画質パラメータの値を取得する画質パラメータ
値取得手段と、少なくとも前記明度についての前記画質
パラメータ値に対して予め定められた基準画質パラメー
タ値、前記取得された画質パラメータ値、および前記露
出補正量情報とに基づいて前記画像データの画質を調整
する画質調整手段とを備えることを特徴とする。
【0014】本発明の第2の態様に係る画像データ処理
装置によれば、本発明の第1の態様に係る出力装置と同
様の作用効果を得ることができる。また、本発明の第2
の態様に係る画像データ処理装置は、本発明の第1の態
様に係る出力装置と同様にして種々の態様にて実現され
得る。
【0015】本発明の第3の態様は、画像データの画質
調整方法を提供する。本発明の第3の態様に係る画質調
整方法は、画像データと、画像データ生成時における露
出補正量情報を少なくとも含むと共に画像データに関連
付けられた画像出力制御情報とを取得し、前記画像デー
タを解析して、少なくとも前記画像データの明度に関す
る特性を示す画質パラメータの値を取得し、前記画像出
力制御情報を解析して、前記露出補正量情報から露出補
正量を取得し、予め定められた基準画質パラメータ値、
前記取得された画質パラメータ値、および前記露出補正
量とに基づいて前記画像データの画質を調整することを
特徴とする。
【0016】本発明の第3の態様に係る画質調整方法に
よれば、本発明の第1の態様に係る出力装置と同様の作
用効果を得ることができる。また、本発明の第3の態様
に係る画質調整方法は、本発明の第1の態様に係る出力
装置と同様にして種々の態様にて実現され得る。
【0017】本発明の第4の態様は、画像データの画質
を調整するためのプログラムを提供する。本発明の第4
の態様に係るプログラムは、画像データと、画像データ
生成時における露出補正量情報を少なくとも含むと共に
画像データに関連付けられた画像出力制御情報とを取得
する機能と、前記画像データを解析して、少なくとも前
記画像データの明度に関する特性を示す画質パラメータ
の値を取得する機能と、前記画像出力制御情報を解析し
て、前記露出補正量情報から露出補正量を取得する機能
と、予め定められた基準画質パラメータ値、前記取得さ
れた画質パラメータ値、および前記露出補正量とに基づ
いて前記画像データの画質を調整する機能とをコンピュ
ータによって実現させることを特徴とする。
【0018】本発明の第4の態様に係るプログラムによ
れば、本発明の第1の態様に係る出力装置と同様の作用
効果を得ることができる。また、本発明の第4の態様に
係るプログラムは、本発明の第1の態様に係る出力装置
と同様にして種々の態様にて実現され得る。
【0019】本発明の第5の態様は、出力装置における
画像データの画像処理条件関連付けられた画像データを
生成する画像データの生成装置を提供する。本発明の第
5の態様に係る画像データの生成装置は、画像データを
生成する画像データ生成手段と、露出補正量情報を取得
する露出補正量情報取得手段と、前記生成した画像デー
タを解析して、少なくとも前記画像データの明度に関す
る特性を示す画質パラメータの値を取得する画質パラメ
ータ値取得手段と、前記明度についての前記画質パラメ
ータ値に対して予め定められた基準画質パラメータ値、
前記取得された画質パラメータ値、および前記露出補正
量情報とに基づいて前記画像処理条件を生成する画像処
理条件生成手段と、前記生成された画像処理条件と前記
画像データとを関連付けられて出力する出力手段とを備
えることを特徴とする。
【0020】本発明の第5の態様に係る画像ファイルの
生成装置によれば、基準画質パラメータ値、明度につい
ての画質パラメータ値、および露出補正量情報とに基づ
いて、出力装置おける画像データの画像処理条件を生成
するので、出力装置において画像処理条件を求めること
なく簡易に画像データの画像処理を実行することができ
る。さらに、恣意的に設定された出力条件、例えば、明
度の条件を損なうことなく画像データの画質を自動調整
することができると共に、個々の画像データに対応して
画質を適切に自動調整することができる。したがって、
明るい出力結果が意図されている場合には、明るい出力
結果が得られ、暗い出力結果が意図されている場合に
は、暗い出力結果が得られる。なお、画像データと画像
処理条件とは同一のファイル内に関連付けられて格納さ
れても良い。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像ファイル
の出力画像調整について以下の順序にて図面を参照しつ
つ、いくつかの実施例に基づいて説明する。 A.画像データ出力システムの構成: B.画像ファイルの構成: C.画像ファイルを利用可能な画像データ出力システム
の構成: D.ディジタルスチルカメラにおける画像処理: E.プリンタにおける画像処理: F.その他の実施例:
【0022】A.画像データ出力システムの構成:本実
施例に係る画像出力調整を実現する画像出力装置を適用
可能な画像データ出力システムの構成について図1およ
び図2を参照して説明する。図1は第1実施例に係る画
像出力装置を適用可能な画像データ出力システムの一例
を示す説明図である。図2は第1実施例に係る画像出力
装置が出力する画像ファイル(画像データ)を生成可能
なディジタルスチルカメラの概略構成を示すブロック図
である。
【0023】画像データ出力システム10は、画像ファ
イルを生成する入力装置としてのディジタルスチルカメ
ラ12、ディジタルスチルカメラ12にて生成された画
像ファイルに基づいて画像処理を実行し、画像を出力す
る出力装置としてのカラープリンタ20を備えている。
出力装置としては、プリンタ20の他に、CRTディス
プレイ、LCDディスプレイ等のモニタ14、プロジェ
クタ等が用いられ得るが、以下の説明では、カラープリ
ンタ20を出力装置として用いるものとする。
【0024】ディジタルスチルカメラ12は、光の情報
をディジタルデバイス(CCDや光電子倍増管)に結像
させることにより画像を取得するカメラであり、図2に
示すように光情報を収集するためのCCD等を備える光
学回路121、光学回路121を制御して画像を取得す
るための画像取得回路122、取得したディジタル画像
を加工処理するための画像処理回路123、メモリを備
えると共に各回路を制御する制御回路124を備えてい
る。ディジタルスチルカメラ12は、取得した画像をデ
ィジタルデータとして記憶装置としてのメモリカードM
Cに保存する。ディジタルスチルカメラ12における画
像データの保存形式としては、JPEG形式が一般的で
あるが、この他にもTIFF形式、GIF形式、BMP
形式等の保存形式が用いられ得る。
【0025】ディジタルスチルカメラ12はまた、撮影
モード、露出補正量(露出補正値)、光源等を設定する
ための選択・決定ボタン126、撮影画像をプレビュー
したり、選択・決定ボタン126を用いて撮影モード等
を設定するための液晶ディスプレイ127を備えてい
る。ディジタルスチルカメラ12において設定される露
出補正量は、露光量EVで表され、露出の補正がない場
合には、EV=±0と記録される。ディジタルスチルカ
メラ12において自動的に設定された適正露出に対して
露出を明るく補正したい場合には、+0.1EV、+
2.0EVのようにプラス側に露出補正量が設定され、
適正露出に対して露出を暗く補正したい場合には、−
0.1EV、−2.0EVのようにマイナス側に露出補
正量が設定される。
【0026】本画像データ出力システム10に用いられ
るディジタルスチルカメラ12は、画像データGDに加
えて画像データの画像出力制御情報GIを画像ファイル
GFとしてメモリカードMCに格納する。すなわち、画
像出力制御情報GIは、撮影時に画像データGDと共に
自動的に画像ファイルGFとしてメモリカードMCに自
動的に格納される。また、ユーザによって、ポートレイ
ト、夜景といった撮影モードが予め選択されている場合
には、選択された撮影モードに対応する画質パラメータ
のパラメータ値を、あるいは、露光補正量、光源等のパ
ラメータが任意の値に設定されている場合には、設定さ
れたパラメータの設定値を画像出力制御情報GIとして
含む画像ファイルGFがメモリカードMCに格納され
る。
【0027】ディジタルスチルカメラ12において、自
動撮影モードにて撮影が実行された場合には、撮影時に
おける露出時間、光源、絞り、シャッタースピード、レ
ンズの焦点距離等のパラメータの値を画像出力制御情報
として含む画像ファイルGFがメモリカードMCに格納
される。なお、各撮影モードに適用されるパラメータ、
およびパラメータ値はディジタルスチルカメラ12の制
御回路124内のメモリ上に保有されている。
【0028】ディジタルスチルカメラ12において生成
された画像ファイルGFは、例えば、ケーブルCV、コ
ンピュータPCを介して、あるいは、ケーブルCVを介
してカラープリンタ20に送出される。あるいは、ディ
ジタルスチルカメラ12にて画像ファイルGFが格納さ
れたメモリカードMCが、メモリカード・スロットに装
着されたコンピュータPCを介して、あるいは、メモリ
カードMCをプリンタ20に対して直接、接続すること
によって画像ファイルがカラープリンタ20に送出され
る。なお、以下の説明では、メモリカードMCがカラー
プリンタ20に対して直接、接続される場合に基づいて
説明する。
【0029】B.画像ファイルの構成:図3を参照して
本実施例にて用いられ得る画像ファイルの概略構成につ
いて説明する。図3は本実施例にて用いられ得る画像フ
ァイルの内部構成の一例を概念的に示す説明図である。
画像ファイルGFは、画像データGDを格納する画像デ
ータ格納領域101と、画像データの出力状態を制御す
る情報(画像出力制御情報)GIを格納する画像出力制
御情報格納領域102を備えている。画像データGD
は、例えば、JPEG形式で格納されており、画像出力
制御情報GIはTIFF形式で格納されている。なお、
本実施例中におけるファイルの構造、データの構造、格
納領域といった用語は、ファイルまたはデータ等が記憶
装置内に格納された状態におけるファイルまたはデータ
のイメージを意味するものである。
【0030】画像出力制御情報GIは、ディジタルスチ
ルカメラ12等の画像データ生成装置において画像デー
タが生成されたとき(撮影されたとき)の画質に関連す
る情報(画質生成情報)であり、撮影に伴い自動的に生
成される露出時間、ISO感度、絞り、シャッタースピ
ード、焦点距離に関するパラメータ、およびユーザによ
って任意に設定される露出補正量、光源、撮影モード、
ターゲット色空間等の出力制御パラメータを含み得る。
【0031】本実施例に係る上記画像ファイルGFは、
ディジタルスチルカメラ12の他、ディジタルビデオカ
メラ、スキャナ等の入力装置(画像ファイル生成装置)
によっても生成され得る。
【0032】本実施例に係る画像ファイルGFは、基本
的に上記の画像データ領域101と、画像出力制御情報
格納領域102を備えていれば良く、既に規格化されて
いるファイル形式に従ったファイル構造を取ることがで
きる。以下、本実施例に係る画像ファイルGFを規格化
されているファイル形式に適合させた場合について具体
的に説明する。
【0033】本実施例に係る画像ファイルGFは、例え
ば、ディジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマッ
ト規格(Exif)に従ったファイル構造を有することがで
きる。Exifファイルの仕様は、電子情報技術産業協会
(JEITA)によって定められている。本実施例に係
る画像ファイルGFが、このExifファイル形式に従うフ
ァイル形式を有する場合のファイル内部の概略構造につ
いて図4を参照して説明する。図4はExifファイル形式
にて格納されている本実施例に係る画像ファイルGFの
概略的な内部構造を示す説明図である。
【0034】Exifファイルとしての画像ファイルGFE
は、JPEG形式の画像データを格納するJPEG画像
データ格納領域111と、格納されているJPEG画像
データに関する各種情報を格納する付属情報格納領域1
12とを備えている。JPEGデータ格納領域111
は、上記画像データ格納領域101に相当し、付属情報
格納領域112は、上記画像出力制御情報格納領域10
2に相当する。すなわち、付属情報格納領域112に
は、撮影日時、露出、シャッター速度、光源、露出補正
量、ターゲット色空間等といったJPEG画像を出力す
る際に参照される画像出力制御情報(画像出力制御情報
GI)が格納されている。また、付属情報格納領域11
2には、画像出力制御情報GIに加えてJPEG画像デ
ータ格納領域111に格納されているJPEG画像のサ
ムネイル画像データがTIFF形式にて格納されてい
る。なお、当業者にとって周知であるように、Exif形式
のファイルでは、各データを特定するためにタグが用い
られており、各データはタグ名によって呼ばれることが
ある。
【0035】付属情報格納領域112の詳細なデータ構
造について図5を参照して説明する。図5は本実施例に
用いられ得る画像ファイルGFの付属情報格納領域11
2のデータ構造の一例を示す説明図である。
【0036】付属情報格納領域112には、図示するよ
うに露出時間、レンズF値、露出制御モード、ISO感
度、露出補正量、光源、フラッシュ、焦点距離等の情報
に対するパラメータ値が既定のアドレスに従って格納さ
れている。出力装置側では、所望の情報(パラメータ)
に対応するアドレスを指定することにより画像出力制御
情報GIを取得することができる。
【0037】C.画像出力装置の構成:図6を参照して
本実施例に係る画像出力装置、すなわち、カラープリン
タ20の概略構成について説明する。図6は本実施例に
係るカラープリンタ20の概略構成を示すブロック図で
ある。
【0038】カラープリンタ20は、カラー画像の出力
が可能なプリンタであり、例えば、シアン(C)、マゼ
ンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の
色インクを印刷媒体上に噴射してドットパターンを形成
することによって画像を形成するインクジェット方式の
プリンタである。あるいは、カラートナーを印刷媒体上
に転写・定着させて画像を形成する電子写真方式のプリ
ンタである。色インクには、上記4色に加えて、ライト
シアン(薄いシアン、LC)、ライトマゼンタ(薄いマ
ゼンタ、LM)、ダークイエロ(暗いイエロ、DY)を
用いても良い。
【0039】カラープリンタ20は、図示するように、
キャリッジ21に搭載された印字ヘッド211を駆動し
てインクの吐出およびドット形成を行う機構と、このキ
ャリッジ21をキャリッジモータ22によってプラテン
23の軸方向に往復動させる機構と、紙送りモータ24
によって印刷用紙Pを搬送する機構と、制御回路30と
から構成されている。キャリッジ21をプラテン23の
軸方向に往復動させる機構は、プラテン23の軸と並行
に架設されたキャリッジ21を摺動可能に保持する摺動
軸25と、キャリッジモータ22との間に無端の駆動ベ
ルト26を張設するプーリ27と、キャリッジ21の原
点位置を検出する位置検出センサ28等から構成されて
いる。印刷用紙Pを搬送する機構は、プラテン23と、
プラテン23を回転させる紙送りモータ24と、図示し
ない給紙補助ローラと、紙送りモータ24の回転をプラ
テン23および給紙補助ローラに伝えるギヤトレイン
(図示省略)とから構成されている。
【0040】制御回路30は、プリンタの操作パネル2
9と信号をやり取りしつつ、紙送りモータ24やキャリ
ッジモータ22、印字ヘッド211の動きを適切に制御
している。カラープリンタ20に供給された印刷用紙P
は、プラテン23と給紙補助ローラの間に挟み込まれる
ようにセットされ、プラテン23の回転角度に応じて所
定量だけ送られる。
【0041】キャリッジ21にはインクカートリッジ2
12とインクカートリッジ213とが装着される。イン
クカートリッジ212には黒(K)インクが収容され、
インクカートリッジ213には他のインク、すなわち、
シアン(C),マゼンタ(M),イエロ(Y)の3色イ
ンクの他に、ライトシアン(LC),ライトマゼンタ
(LM),ダークイエロ(DY)の合計6色のインクが
収納されている。
【0042】次に図7を参照してカラープリンタ20の
制御回路30の内部構成について説明する。図7は、カ
ラープリンタ20の制御回路30の内部構成を示す説明
図である。図示するように、制御回路30の内部には、
CPU31,PROM32,RAM33,メモリカード
MCからデータを取得するPCMCIAスロット34,
紙送りモータ24やキャリッジモータ22等とデータの
やり取りを行う周辺機器入出力部(PIO)35,タイ
マ36,駆動バッファ37等が設けられている。駆動バ
ッファ37は、インク吐出用ヘッド214ないし220
にドットのオン・オフ信号を供給するバッファとして使
用される。これらは互いにバス38で接続され、相互に
データにやり取りが可能となっている。また、制御回路
30には、所定周波数で駆動波形を出力する発振器3
9、および発振器39からの出力をインク吐出用ヘッド
214ないし220に所定のタイミングで分配する分配
出力器40も設けられている。
【0043】制御回路30は、メモリカードMCから画
像ファイル100を読み出し、付属情報AIを解析し、
解析した制御情報AIに基づいて画像処理を実行する。
制御回路30は、紙送りモータ24やキャリッジモータ
22の動きと同期を採りながら、所定のタイミングでド
ットデータを駆動バッファ37に出力する。制御回路3
0によって実行される詳細な画像処理の流れについて
は、以下に説明する。。
【0044】D.ディジタルスチルカメラにおける画像
処理:以下、図8を参照してディジタルスチルカメラ1
2における画像処理について説明する。図8はディジタ
ルスチルカメラ12における画像ファイルGFの生成処
理の流れを示すフローチャートである。
【0045】ディジタルスチルカメラ12の制御回路1
24は、撮影に先立ってユーザによって撮影モード、ま
たは、光源、露出補正量等の画像出力制御情報が設定さ
れているか否かを判定する(ステップS100)。これ
ら画像出力制御情報の設定は、選択・設定ボタン126
を操作して、液晶ディスプレイ127上に表示される、
予め用意されている撮影モードの中からユーザが選択す
ることにより実行される。あるいは、同様に選択・設定
ボタン126を操作して、液晶ディスプレイ127上に
て設定値をユーザが変更することにより実行される。
【0046】制御回路124は、画像出力制御情報が設
定されていると判定した場合には(ステップS100:
Yes)、撮影要求、例えば、シャッターボタンの押し
下げに応じて、設定された画像出力制御情報によって規
定されるパラメータ値を用いて画像データGDを生成す
る(ステップS110)。制御回路124は、生成した
画像データGDと、任意設定された出力条件および自動
的に付与される出力条件を含む画像出力制御情報GIと
を画像ファイルGFとしてメモリカードMCに格納して
(ステップS120)、本処理ルーチンを終了する。デ
ィジタルスチルカメラ12において生成されたデータ
は、RGB色空間から変換され、YCbCr色空間によ
って表される。
【0047】これに対して、制御回路124は、画像出
力制御情報が設定されていないと判定した場合には(ス
テップS100:No)、撮影要求に応じて画像データ
GDを生成する(ステップS130)。制御回路124
は、生成した画像データGDと、画像データ生成時に自
動的に付与される出力条件を含む画像出力制御情報GI
とを画像ファイルGFとしてメモリカードMCに格納し
(ステップS140)、本処理ルーチンを終了する。
【0048】ディジタルスチルカメラ12において実行
される以上の処理によって、メモリカードMCに格納さ
れている画像ファイルGFには画像データGDと共に画
像データ生成時における各パラメータの値を含む画像出
力制御情報GIが備えられることとなる。
【0049】E.カラープリンタ20における画像処
理:図9〜図11を参照して本実施例に係るカラープリ
ンタ20における画像処理について説明する。図9は本
実施例に係るカラープリンタ20における印刷処理の処
理ルーチンを示すフローチャートである。図10はカラ
ープリンタ20における画像処理の流れを示すフローチ
ャートである。図11はカラープリンタ20における自
動画像調整の処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。なお、本実施例に従うカラープリンタ20における
画像処理は、色空間変換処理を先に実行し、後に自動画
像調整を実行する。
【0050】カラープリンタ20の制御回路30(CP
U31)は、スロット34にメモリカードMCが差し込
まれると、メモリカードMCから画像ファイル100を
読み出し、読み出した画像ファイル100をRAM33
に一時的に格納する(ステップS100)。CPU31
は読み出した画像ファイル100の付属情報格納領域1
02から画像データ生成時の情報を示す画像出力制御情
報GIを検索する(ステップS110)。CPU31
は、画像出力制御情報を検索・発見できた場合には(ス
テップS120:Yes)、画像データ生成時の画像出
力制御情報GIを取得して解析する(ステップS13
0)。CPU31は、解析した画像出力制御情報GIに
基づいて後に詳述する画像処理を実行し(ステップS1
40)、処理された画像データをプリントアウトする
(ステップS150)。
【0051】CPU31は、画像出力制御情報を検索・
発見できなかった場合には(ステップS120:N
o)、画像データ生成時における画像出力制御情報を反
映させることができないので、カラープリンタ20が予
めデフォルト値として保有している画像出力制御情報、
すなわち、各種パラメータ値をROM32から取得して
通常の画像処理を実行する(ステップS160)。CP
U31は、処理した画像データをプリントアウトして
(ステップS150)、本処理ルーチンを終了する。
【0052】カラープリンタ20において実行される画
像処理について図10を参照して詳細に説明する。カラ
ープリンタ20のCPU31は、読み出した画像ファイ
ルGFから画像データGDを取りだす(ステップS20
0)。ディジタルスチルカメラ12は、既述のように画
像データをJPEG形式のファイルとして保存してお
り、JPEGファイルでは、圧縮率を高くするためにY
CbCr色空間を用いて画像データを保存している。
【0053】CPU31は、YCrCb色空間に基づく
画像データをRGB色空間に基づく画像データに変換す
るために3×3マトリックス演算Sを実行する(ステッ
プS210)。マトリックス演算Sは以下に示す演算式
である。
【0054】
【数1】
【0055】CPU31は、こうして得られたRGB色
空間に基づく画像データに対して、ガンマ補正、並び
に、マトリックス演算Mを実行する(ステップS22
0)。ガンマ補正を実行する際には、CPU31は画像
出力制御情報GIからDSC側のガンマ値を取得し、取
得したガンマ値を用いて映像データに対してガンマ変換
処理を実行する。マトリックス演算MはRGB色空間を
XYZ色空間に変換するための演算処理である。本実施
例において用いられる画像ファイルGFは、画像生成時
における色空間情報を含むことができるので、画像ファ
イルGFが色空間情報を含んでいる場合には、CPU3
1は、マトリックス演算Mを実行するに際して、色空間
情報を参照し、画像生成時における色空間に対応するマ
トリックス(M)を用いてマトリックス演算を実行す
る。マトリックス演算Mは以下に示す演算式である。
【0056】
【数2】
【0057】マトリックス演算Mの実行後に得られる画
像データGDの色空間はXYZ色空間である。従来は、
プリンタまたはコンピュータにおける画像処理に際して
用いられる色空間はsRGBに固定されており、ディジ
タルスチルカメラ12の有する色空間を有効に活用する
ことができなかった。これに対して、本実施例では、画
像ファイルGFに色空間情報が含まれている場合には、
色空間情報に対応してマトリックス演算Mに用いられる
マトリックス(M)を変更するプリンタ(プリンタドラ
イバ)を用いている。したがって、ディジタルスチルカ
メラ12の有する色空間を有効に活用して、正しい色再
現を実現することができる。
【0058】CPU31は、任意情報に基づく画像調整
を実行するために、画像データGDの色空間をXYZ色
空間からwRGB色空間へ変換する処理、すなわち、マ
トリックス演算N-1および逆ガンマ補正を実行する(ス
テップS230)。なお、wRGB色空間はsRGB色
空間よりも広い色空間である。ガンマ補正を実行する際
には、CPU31はROM32からプリンタ側のデフォ
ルトのガンマ値を取得し、取得したガンマ値の逆数を用
いて映像データに対して逆ガンマ変換処理を実行する。
マトリックス演算N-1を実行する場合には、CPU31
はROM31からwRGB色空間への変換に対応するマ
トリックス(N-1)を用いてマトリックス演算を実行す
る。マトリックス演算N-1は以下に示す演算式である。
【0059】
【数3】
【0060】マトリックス演算N-1実行後に得られる画
像データGDの色空間はwRGB色空間である。このw
RGB色空間は既述のように、sRGB色空間よりも広
い色空間であり、ディジタルスチルカメラ12によって
生成可能な色空間に対応している。
【0061】CPU31は、画像画質の自動調整処理を
実行する(ステップS240)。本実施例における画質
自動調整処理では、画像ファイルGFに含まれている画
像データGDを解析して画質を示す特性パラメータ値を
取得し、画像ファイルGFに含まれている画像出力制御
情報GIを反映して、取得した特性パラメータ値を補正
する画質の自動調整が実行される。この画質自動調整処
理について図11を参照して詳細に説明する。
【0062】CPU31は、先ず、画像データGDを解
析して画像データGDの特性を示す各種の特性パラメー
タ値を取得し、RAM32に一時的に格納する(ステッ
プS300)。なお、明度特性を示す明度パラメータ
は、画像データGDを解析して得られた画像統計値の
内、明度代表値Brepとして取得される。CPU31
は、画像出力制御情報GIを解析し、光源、露出補正
量、露出時間、絞り、ISO、焦点距離等といった画像
出力を制御(指定)する制御パラメータ(情報)の値を
取得する(ステップS310)。
【0063】CPU31は、取得した制御パラメータの
値を反映しつつ、各パラメータ毎に設定されている基準
値、係数を変更(修正)する(ステップS320)。各
パラメータ毎に設定されている基準値、係数は、一般的
な画像生成条件(出力制御条件)にて生成された画像デ
ータを想定した値である。そこで、撮影者(画像生成
者)の意図を正しく反映した自動画質調整を実現するた
めに、特に、撮影者が任意に設定可能な出力制御条件に
ついて、個々の出力制御条件を考慮して、基準値、係数
を変更する。なお、基準値、係数は、定量評価と感応評
価による画像評価によって予め定められた画像の出力結
果が最適となるパラメータの指標値である。
【0064】先ず、特性パラメータの内、明度パラメー
タに対して設定されている明度基準値を修正する場合に
ついて説明する。明度基準値Bstdは、例えば、0〜2
55の値を取り得る8ビットの情報であり、その標準値
は128に設定されている。この標準値に対して、0.
1EV(露出補正量)=2(明度修正値)の換算式を用
いて算出した値を、明度標準値128に対して加算、減
算することによって明度基準値Bstdを修正する。すな
わち、Bstd=128+明度修正値となる。例えば、露
出補正量が+1.0EV補正であれば、明度修正値は、
(1.0/0.1)*2=20となり、明度基準値Bstd
は、128+20=148となる。一方、露出補正量が
−0.5EV補正ならば、明度修正値は、−(0.5/
0.1)*2=−10となり、明度基準値Bstdは、1
28−10=118となる。
【0065】露出補正量が0以外に設定されている場
合、撮影者は、意図的に明度を変更して、撮影したと判
断できる。したがって、撮影者の意図を反映させるため
に、明度基準値Bstdを露出補正量に基づいて修正し、
撮影者の意図を反映した明度の自動調整を実現するので
ある。
【0066】CPU31は、画像データGDを、変更さ
れた基準値に近づけるよう補正する画質自動調整を実行
する(ステップS330)。画像データGDの明度値を
基準値に近づける補正は、以下の式に基づいて実行され
る。
【0067】
【数4】
【0068】画像データGDの明度値を基準値に近づけ
る補正を実行する際に用いられる入力レベルと出力レベ
ルとの関係について図12を参照して説明する。図12
は、画像データの各画素についての明度の入力レベルと
出力レベルの関係を概念的に示すグラフである。露出補
正量が正の値であり、明度を明るくする補正を実行した
場合には、例えば、入力レベルの1/4のポイントにて
補正レベルに応じて出力レベルOL1,OL2を持ち上
げる。一方、露出補正量が負の値であり、明度を暗くす
る補正を実行した場合には、例えば、入力レベルの3/
4のポイントにて補正レベルに応じて出力レベルOL3
を下げる。補正レベルに対応する点を除く値は、スプラ
イン曲線にて補間される。
【0069】例えば、明度代表値Brep=100、露出
補正量=0の場合には、上記の式から明度補正レベルB
rev=10(OL1)となる。一方、明度代表値Brep=
100、露出補正量=16の場合には、上記の式から明
度補正レベルBrev=13(OL3)となる。露出補正
量を考慮して明度基準値Bstdを修正しない場合には、
明度代表値Brepが同一である限り、画像データの出力
結果に反映されなかったが、露出補正量を考慮して明度
基準値Bstdを修正することによって、明度補正レベル
Brevが、露出補正量を考慮しない場合よりも3レベル
大きく補正される。したがって、出力結果を明るくした
いとする撮影者の意図を画像データの出力結果に反映さ
せることができる。
【0070】あるいは、明度基準値Bstdを修正するこ
となく、明度補正レベルBrevを直接、増減補正しても
良い。例えば、0.1EV=2(レベル)とする換算式
を用い、露出補正量が0.5EVに設定されている場
合、(0.5/0.1)*2=10となり、明度補正レ
ベルBrev=10+明度基準値Bstdとなる。明度基準値
Bstd=10とすれば、結果として明度補正レベルBrev
=20が得られる。この値は、既述のように、画像デー
タGDの明度値の入力レベルに対する出力レベルを決定
するためのトーンカーブの修正に用いられ、画像データ
GDの各画素の明度値が補正されることにより画像デー
タGDの明度が調整される。
【0071】CPU31は、上記の明度補正以外の自動
調整を実行した後(ステップS360)、メインルーチ
ンである画像処理ルーチンにリターンする。
【0072】CPU31は、画質自動調整処理を終了す
ると、印刷のためのwRGB色変換処理およびハーフト
ーン処理を実行する(ステップS250)。wRGB色
変換処理では、CPU31は、ROM31内に格納され
ているwRGB色空間に対応したCMYK色空間への変
換用ルックアップテーブル(LUT)を参照し、画像デ
ータの色空間をwRGB色空間からCMYK色空間へ変
更する。すなわち、R・G・Bの階調値からなる画像デ
ータをカラープリンタ20で使用する、例えば、C・M
・Y・K・LC・LMの各6色の階調値のデータに変換
する。
【0073】ハーフトーン処理では、色変換済みの画像
データを受け取って、階調数変換処理を行う。本実施例
においては、色変換後の画像データは各色毎に256階
調幅を持つデータとして表現されている。これに対し、
本実施例のカラープリンタ20では、「ドットを形成す
る」,「ドットを形成しない」のいずれかの状態しか採
り得ず、本実施例のカラープリンタ20は局所的には2
階調しか表現し得ない。そこで、256階調を有する画
像データを、カラープリンタ20が表現可能な2階調で
表現された画像データに変換する。この2階調化(2値
化)処理の代表的な方法として、誤差拡散法と呼ばれる
方法と組織的ディザ法と呼ばれる方法とがある。
【0074】カラープリンタ20では、色変換処理に先
立って、画像データの解像度が印刷解像度よりも低い場
合は、線形補間を行って隣接画像データ間に新たなデー
タを生成し、逆に印刷解像度よりも高い場合は、一定の
割合でデータを間引くことによって、画像データの解像
度を印刷解像度に変換する解像度変換処理を実行する。
また、カラープリンタ20は、ドットの形成有無を表す
形式に変換された画像データを、カラープリンタ20に
転送すべき順序に並べ替えてるインターレス処理を実行
する。
【0075】以上、説明したように本実施例に係るカラ
ープリンタ20によれば、画像ファイルGF内に含まれ
る画像出力制御情報GIを反映して画像データGDの画
質を自動調整することができる。したがって、ユーザに
よって恣意的に画像データの出力制御条件が設定されて
いる場合であっても、画質自動調整を実行することによ
り恣意的な出力制御条件が修正され、ユーザの意図を反
映することができないという、従来の画質自動調整機能
における問題を解決することができる。
【0076】特に、本実施例におけるカラープリンタ2
0によれば、画像データGDの画質を自動調整する際
に、露出補正量を考慮して明度基準値Bstdを修正する
ことによって、露出補正量を考慮しない場合よりも、明
度補正レベルBrevが大きくまたは小さく補正される。
したがって、出力結果を明るくしたい、または暗くした
いとする撮影者の意図を画像データの出力結果に反映さ
せることができる。なお、露出補正量が0の場合には、
撮影者は明度に関して意図的な出力結果を望んでいない
と判断することができるので、明度基準値Bstdは修正
されない。
【0077】また、画像ファイルGFに含まれている画
像出力制御情報GIを用いて自動的に画質を調整するこ
とができるので、フォトレタッチアプリケーションまた
はプリンタドライバ上で画質調整を行うことなく、手軽
にユーザの撮影意図を反映した、高品質の印刷結果を得
ることができる。
【0078】なお、上記実施例では、自動的に画質調整
処理を実行する例について説明しているが、カラープリ
ンタ20の操作パネル上に画質自動調整ボタンを供え、
かかる画質自動調整ボタンによって画質自動調整が選択
されている場合にだけ、上記実施例の画質自動調整処理
を実行するようにしても良い。
【0079】F.その他の実施例:上記実施例では、パ
ーソナルコンピュータPCを介することなく、カラープ
リンタ20において全ての画像処理を実行し、生成され
た画像データGDに従って、ドットパターンが印刷媒体
上に形成されるが、画像処理の全て、または、一部をコ
ンピュータ上で実行するようにしても良い。この場合に
は、コンピュータのハードディスク等にインストールさ
れている、レタッチアプリケーション、プリンタドライ
バといった画像データ処理アプリケーションに図11を
参照して説明した画像処理機能を持たせることによって
実現される。ディジタルスチルカメラ12にて生成され
た画像ファイルGFは、ケーブルを介して、あるいは、
メモリカードMCを介してコンピュータに対して提供さ
れる。コンピュータ上では、ユーザの操作によってアプ
リケーションが起動され、画像ファイルGFの読み込
み、画像出力制御情報GIの解析、画像データGDの変
換、調整が実行される。あるいは、メモリカードMCの
差込を検知することによって、またあるいは、ケーブル
の差込を検知することによって、アプリケーションが自
動的に起動し、画像ファイルGFの読み込み、画像出力
制御情報GIの解析、画像データGDの変換、調整が自
動的になされても良い。
【0080】また、上記実施例では、露出補正量を考慮
した明度の補正に焦点を当てて画質の自動調整を説明し
たが、この他にも、例えば、シャドウ・コントラストポ
イント、コントラスト、カラーバランス、彩度、および
シャープネスといった画像データGDの特性パラメータ
値に対して、画像出力制御情報GIを反映した画質の自
動調整が実行され得る。
【0081】さらに、画質自動調整を実行する特性パラ
メータ値を選択できるようにしても良い。例えば、カラ
ープリンタ20にパラメータの選択ボタン、あるいは、
被写体に応じて所定のパラメータの組み合わせた撮影モ
ードパラメータの選択ボタンを供え、これら選択ボタン
によって画質自動調整を実行するパラメータを選択して
も良い。また、画質自動調整がパーソナルコンピュータ
上で実行される場合には、プリンタドライバまたはレタ
ッチアプリケーションのユーザーインタフェース上にて
画質自動調整を実行するパラメータが選択されても良
い。
【0082】カラープリンタ20における画像処理は、
図13に示すように画質自動調整処理を先に実行し、後
に色空間の変換を実行しても良い。基本情報を処理して
も良い。
【0083】上記実施例では、共に出力装置としてカラ
ープリンタ20を用いているが、出力装置にはCRT、
LCD、プロジェクタ等の表示装置を用いることもでき
る。かかる場合には、出力装置としての表示装置によっ
て、例えば、図10、図11等を用いて説明した画像処
理を実行する画像処理プログラム(ディスプレイドライ
バ)が実行される。あるいは、CRT等がコンピュータ
の表示装置として機能する場合には、コンピュータ側に
て画像処理プログラムが実行される。ただし、最終的に
出力される画像データは、CMYK色空間ではなくRG
B色空間を有している。
【0084】かかる場合には、カラープリンタ20を介
した印刷結果に画像データ生成時の情報を反映できたの
と同様にして、CRT等の表示装置における表示結果に
画像データ生成時の画像出力制御情報GIを反映するこ
とができる。したがって、ディジタルスチルカメラ12
によって生成された画像データGDをより正確に表示さ
せることができる。
【0085】以上、実施例に基づき本発明に係る画像出
力装置を説明してきたが、上記した発明の実施の形態
は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発
明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに
特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得
ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもち
ろんである。
【0086】上記実施例では、画像出力制御情報GIと
して、光源、露出補正量、ターゲット色空間、明るさ、
シャープネスといったパラメータを用いているが、どの
パラメータを画像出力制御情報GIとして用いるかは任
意の決定事項である。
【0087】また、図8の表に例示した各パラメータの
値は、あくまでも例示に過ぎず、この値によって本願に
係る発明が制限されることはない。さらに、各数式にお
けるマトリックスS、M、N-1の値は例示に過ぎず、タ
ーゲットとする色空間、あるいは、カラープリンタ20
において利用可能な色空間等によって適宜変更され得る
ことはいうまでもない。
【0088】上記実施例では、画像ファイル生成装置と
してディジタルスチルカメラ12を用いて説明したが、
この他にもスキャナ、ディジタルビデオカメラ等が用い
られ得る。スキャナを用いる場合には、画像ファイルG
Fの取り込みデータ情報の指定はコンピュータPC上で
実行されても良く、あるいは、スキャナ上に情報設定用
に予め設定情報が割り当てられているプリセットボタ
ン、任意設定のための表示画面および設定用ボタンを供
えておき、スキャナ単独で実行可能にしてもよい。
【0089】上記実施例では、画像ファイルGFの具体
例としてExif形式のファイルを例にとって説明したが、
本発明に係る画像ファイルの形式はこれに限られない。
すなわち、画像データ生成装置において生成された画像
データと、画像データの生成時条件(情報)を記述する
画像出力制御情報GIとが含まれている画像ファイルで
あれば良い。このようなファイルであれば、画像ファイ
ル生成装置において生成された画像データの画質を、適
切に自動調整して出力装置から出力することができる。
【0090】上記実施例において用いたディジタルスチ
ルカメラ12、カラープリンタ20はあくまで例示であ
り、その構成は各実施例の記載内容に限定されるもので
はない。ディジタルスチルカメラ12にあっては、上記
実施例に係る画像ファイルGFを生成できる機能を少な
くとも備えていればよい。また、カラープリンタ20に
あっては、少なくとも、本実施例に係る画像ファイルG
Fの画像出力制御情報GIを解析し、特に明度に関して
ユーザの意図を反映して画質を自動調整し、画像を出力
(印刷)できればよい。
【0091】上記実施例では、画像データGDと画像出
力制御情報GIとが同一の画像ファイルGFに含まれる
場合を例にとって説明したが、画像データGDと画像出
力制御情報GIとは、必ずしも同一のファイル内に格納
される必要はない。すなわち、画像データGDと画像出
力制御情報GIとが関連付けられていれば良く、例え
ば、画像データGDと画像出力制御情報GIとを関連付
ける関連付けデータを生成し、1または複数の画像デー
タと画像出力制御情報GIとをそれぞれ独立したファイ
ルに格納し、画像データGDを処理する際に関連付けら
れた画像出力制御情報GIを参照しても良い。かかる場
合には、画像データと画像出力制御情報GIとが別ファ
イルに格納されているものの、画像出力制御情報GIを
利用する画像処理の時点では、画像データおよび画像出
力制御情報GIとが一体不可分の関係にあり、実質的に
同一のファイルに格納されている場合と同様に機能する
からである。すなわち、少なくとも画像処理の時点にお
いて、画像データと画像出力制御情報GIとが関連付け
られて用いられる態様は、本実施例における画像ファイ
ルGFに含まれる。さらに、CD−ROM、CD−R、
DVD−ROM、DVD−RAM等の光ディスクメディ
アに格納されている動画像ファイルも含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る画像出力装置を適用可能な画像
データ出力システムの一例を示す説明図である。
【図2】本実施例に係る画像出力装置が出力する画像フ
ァイル(画像データ)を生成可能なディジタルスチルカ
メラの概略構成を示すブロック図である。
【図3】本実施例において用いられ得る画像ファイルの
内部構成を概念的に示す説明図である。
【図4】Exifファイル形式にて格納されている画像ファ
イルの概略的な内部構造を示す説明図である。
【図5】本実施例に用いられ得る画像ファイルGFの付
属情報格納領域112のデータ構造の一例を示す説明図
である。
【図6】本実施例に係るカラープリンタ20の概略構成
を示すブロック図である。
【図7】カラープリンタ20の制御回路30の内部構成
を示す説明図である。
【図8】ディジタルスチルカメラ12における画像ファ
イルGFの精製処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図9】本実施例に係るカラープリンタ20における印
刷処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図10】本実施例に係るカラープリンタ20における
画像処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】カラープリンタ20における自動画像調整の
処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図12】明度の入力レベルと出力レベルの関係を概念
的に示すグラフである。
【図13】他の実施例に係るカラープリンタ20におけ
る印刷処理の処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10…画像データ出力システム 12…ディジタルスチルカメラ 121…光学回路 122…画像取得回路 123…画像処理回路 124…制御回路 126…選択・決定ボタン 127…液晶ディスプレイ 14…ディスプレイ 20…カラープリンタ 21…キャリッジ 211…印字ヘッド 212…インクカートリッジ 213…インクカートリッジ 214〜220…インク吐出用ヘッド 22…キャリッジモータ 23…プラテン 24…紙送りモータ 25…摺動軸 26…駆動ベルト 27…プーリ 28…位置検出センサ 29…操作パネル 30…制御回路 31…演算処理装置(CPU) 32…プログラマブルリードオンリメモリ(PROM) 33…ランダムアクセスメモリ(RAM) 34…PCMCIAスロット 35…周辺機器入出力部(PIO) 36…タイマ 37…駆動バッファ 38…バス 39…発振器 40…分配出力器 100…画像ファイル(Exifファイル) 101…JPEG画像データ格納領域 102…付属情報格納領域 103…Makernote格納領域 MC…メモリカード
フロントページの続き Fターム(参考) 2C187 AC06 AC08 AD13 AF03 BF09 CD13 CD17 5B057 BA11 CA01 CA08 CB01 CB08 CE11 CE17 CE18 CH01 CH07 CH11 5C021 RB03 XA03 5C053 FA07 HA29 KA24 LA01 LA11 5C077 MP08 PP15 PP32 PP33 PP37 PP66 PQ12 PQ22 PQ23 SS01 SS02 TT02 TT09

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データと、画像データ生成時におけ
    る露出補正量情報を少なくとも含むと共に画像データに
    関連付けられた画像出力制御情報とを用いて画像データ
    を出力する出力装置であって、 前記画像データを解析して、少なくとも前記画像データ
    の明度に関する特性を示す画質パラメータの値を取得す
    る画質パラメータ値取得手段と、 少なくとも前記明度についての前記画質パラメータ値に
    対して予め定められた基準画質パラメータ値、前記取得
    された画質パラメータ値、および前記露出補正量情報と
    に基づいて前記画像データの画質を調整する画質調整手
    段と、 前記画質調整された前記画像データを出力する出力手段
    とを備える出力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の出力装置において、 前記画質調整手段は、前記露出補正量情報を反映して前
    記基準画質パラメータ値および前記画質パラメータ値の
    偏差を低減または解消するように前記画像データの画質
    を調整することを特徴とする出力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の出力装置において、 前記画質調整手段は、前記基準画質パラメータ値および
    前記画質パラメータ値から画質調整量を算出し、前記露
    出補正量情報を反映して前記画質調整量を修正し、修正
    した前記画質調整量を用いて前記画像データの画質を調
    整することを特徴とする出力装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の出力装置はさらに、 前記基準画質パラメータ値を、前記露出補正量情報に基
    づいて修正する基準画質パラメータ値修正手段を備え、 前記画質調整手段は、前記基準画質パラメータ値、前記
    取得された画質パラメータ値、および前記露出補正量情
    報に代えて、前記修正された基準画質パラメータ値およ
    び前記取得された画質パラメータ値に基づいて前記画像
    データの画質を調整することを特徴とする出力装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の出力装置において、 前記基準画質パラメータ値修正手段は、前記画像出力制
    御情報の解析の結果、露出補正量が0に設定されている
    場合に、前記基準画質パラメータ値の修正を実行しない
    ことを特徴とする出力装置。
  6. 【請求項6】 画像データと、画像データ生成時におけ
    る露出補正量情報を少なくとも含むと共に画像データに
    関連付けられた画像出力制御情報とを用いて画像データ
    を処理する画像処理装置であって、 前記画像データおよび前記画像出力制御情報を取り込む
    取り込み手段と、 前記取り込まれた画像データデータを解析して、少なく
    とも前記画像データの明度に関する特性を示す画質パラ
    メータの値を取得する画質パラメータ値取得手段と、 少なくとも前記明度についての前記画質パラメータ値に
    対して予め定められた基準画質パラメータ値、前記取得
    された画質パラメータ値、および前記露出補正量情報と
    に基づいて前記画像データの画質を調整する画質調整手
    段とを備える画像データ処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の画像データ処理装置に
    おいて、 前記画質調整手段は、前記露出補正量情報を反映して前
    記基準画質パラメータ値および前記画質パラメータ値の
    偏差を低減または解消するように前記画像データの画質
    を調整することを特徴とする画像データ処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の画像データ処理装置に
    おいて、 前記画質調整手段は、前記基準画質パラメータ値および
    前記画質パラメータ値から画質調整量を算出し、前記露
    出補正量情報を反映して前記画質調整量を修正し、修正
    した前記画質調整量を用いて前記画像データの画質を調
    整することを特徴とする画像データ処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の画像データ処理装置は
    さらに、 前記基準画質パラメータ値を、前記露出補正量情報に基
    づいて修正する基準画質パラメータ値修正手段を備え、 前記画質調整手段は、前記基準画質パラメータ値、前記
    取得された画質パラメータ値、および前記露出補正量情
    報に代えて、前記修正された基準画質パラメータ値およ
    び前記取得された画質パラメータ値に基づいて前記画像
    データの画質を調整することを特徴とする画像データ処
    理装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の画像データ処理装置
    において、 前記基準画質パラメータ値修正手段は、前記画像出力制
    御情報の解析の結果、露出補正量が0に設定されている
    場合に、前記基準画質パラメータ値の修正を実行しない
    ことを特徴とする画像データ処理装置。
  11. 【請求項11】 画像データの画質調整方法であって、 画像データと、画像データ生成時における露出補正量情
    報を少なくとも含むと共に画像データに関連付けられた
    画像出力制御情報とを取得し、 前記画像データを解析して、少なくとも前記画像データ
    の明度に関する特性を示す画質パラメータの値を取得
    し、 前記画像出力制御情報を解析して、前記露出補正量情報
    から露出補正量を取得し、 予め定められた基準画質パラメータ値、前記取得された
    画質パラメータ値、および前記露出補正量とに基づいて
    前記画像データの画質を調整する画質調整方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の画質調整方法にお
    いて、 前記露出補正量情報を反映して前記基準画質パラメータ
    値および前記画質パラメータ値の偏差を低減または解消
    するように前記画像データの画質を調整することを特徴
    とする画質調整方法。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の画質調整方法にお
    いて、 前記基準画質パラメータ値および前記画質パラメータ値
    から画質調整量を算出し、前記露出補正量情報を反映し
    て前記画質調整量を修正し、修正した前記画質調整量を
    用いて前記画像データの画質を調整することを特徴とす
    る画質調整方法。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の画質調整方法はさ
    らに、 前記取得された露出補正量を反映して、少なくとも前記
    明度についての前記画質パラメータ値に対して予め定め
    られた基準画質パラメータ値を修正し、 前記基準画質パラメータ値、前記取得された画質パラメ
    ータ値、および前記露出補正量情報に代えて、前記修正
    された基準画質パラメータ値および前記取得された画質
    パラメータ値に基づいて前記画像データの画質を調整す
    ることを特徴とする画質調整方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の画質調整方法にお
    いて、 前記取得された露出補正量が0の場合には、前記基準画
    質パラメータ値の修正を行わないことを特徴とする画質
    調整方法。
  16. 【請求項16】 画像データの画質を調整するためのプ
    ログラムであって、 画像データと、画像データ生成時における露出補正量情
    報を少なくとも含むと共に画像データに関連付けられた
    画像出力制御情報とを取得する機能と、 前記画像データを解析して、少なくとも前記画像データ
    の明度に関する特性を示す画質パラメータの値を取得す
    る機能と、 前記画像出力制御情報を解析して、前記露出補正量情報
    から露出補正量を取得する機能と、 予め定められた基準画質パラメータ値、前記画質パラメ
    ータ値、および前記露出補正量とに基づいて前記画像デ
    ータの画質を調整する機能とをコンピュータによって実
    現させるプログラム。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載のプログラムにおい
    て、 前記画像データの画質を調整する機能は、前記露出補正
    量情報を反映して前記基準画質パラメータ値および前記
    画質パラメータ値の偏差を低減または解消するように前
    記画像データの画質を調整する機能であることを特徴と
    するプログラム。
  18. 【請求項18】 請求項16に記載のプログラムにおい
    て、 前記画像データの画質を調整する機能は、前記基準画質
    パラメータ値および前記画質パラメータ値から画質調整
    量を算出し、前記露出補正量情報を反映して前記画質調
    整量を修正し、修正した前記画質調整量を用いて前記画
    像データの画質を調整する機能であることを特徴とする
    画質調整方法。
  19. 【請求項19】 請求項16に記載のプログラムはさら
    に、コンピュータによって、 前記取得された露出補正量を反映して、少なくとも前記
    明度についての前記画質パラメータ値に対して予め定め
    られた基準画質パラメータ値を修正する機能を実現さ
    せ、 前記画像データの画質を調整する機能は、前記基準パラ
    メータ値、前記画質パラメータ値、および前記露出補正
    量に代えて、前記修正された基準画質パラメータ値およ
    び前記画質パラメータ値に基づいてコンピュータによっ
    て実現されることを特徴とするプログラム。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載のプログラムにおい
    て、 前記取得された露出補正量が0の場合には、前記基準画
    質パラメータ値の修正を行わない機能をコンピュータに
    よって実現させることを特徴とするプログラム。
  21. 【請求項21】 出力装置における画像データの画像処
    理条件と関連付けられた画像データを生成する画像デー
    タの生成装置であって、 画像データを生成する画像データ生成手段と、 露出補正量情報を取得する露出補正量情報取得手段と、 前記生成した画像データを解析して、少なくとも前記画
    像データの明度に関する特性を示す画質パラメータの値
    を取得する画質パラメータ値取得手段と、 前記明度についての前記画質パラメータ値に対して予め
    定められた基準画質パラメータ値、前記取得された画質
    パラメータ値、および前記露出補正量情報とに基づいて
    前記画像処理条件を生成する画像処理条件生成手段と、 前記生成された画像処理条件と前記画像データとを関連
    付けて出力する出力手段とを備える画像データの生成装
    置。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の画像データの生成
    装置において、 前記画像処理条件生成手段は、前記露出補正量情報を反
    映して前記基準画質パラメータ値および前記画質パラメ
    ータ値の偏差を低減または解消するように前記画像処理
    条件を生成することを特徴とする画像データの生成装
    置。
  23. 【請求項23】 請求項21に記載の画像データの生成
    装置において、 前記画像処理条件生成手段は、前記基準画質パラメータ
    値および前記画質パラメータ値から画質調整量を算出
    し、前記露出補正量情報を反映して前記画質調整量を修
    正し、修正した前記画質調整量を用いて前記画像データ
    の画質を調整することを特徴とする画像データの生成装
    置。
  24. 【請求項24】 請求項21に記載の画像データの生成
    装置はさらに、 前記基準画質パラメータ値を、前記露出補正量情報に基
    づいて修正する基準画質パラメータ値修正手段を備え、 前記画像処理条件生成手段は、前記基準画質パラメータ
    値、前記取得された画質パラメータ値、および前記露出
    補正量情報に代えて、前記修正された基準画質パラメー
    タ値および前記取得された画質パラメータ値に基づいて
    前記画像処理条件を生成することを特徴とする画像デー
    タの生成装置。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載の画像データの生成
    装置において、 前記基準画質パラメータ値修正手段は、前記取得された
    露出補正量が0の場合には、前記基準画質パラメータ値
    の修正を行わないことを特徴とする画像データの生成装
    置。
  26. 【請求項26】 請求項21ないし請求項25のいずれ
    かに記載の画像データの生成装置において、 前記画像データは、前記画像処理条件と同一のファイル
    に格納されて出力される画像データの生成装置。
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