WO2004008214A1

WO2004008214A1 - 光ファイバ接続用部品、光ファイバ接続構造および光ファイバ接続方法

Info

Publication number: WO2004008214A1
Application number: PCT/JP2003/008916
Authority: WO
Inventors: Kyoichi Sasaki; Ritsu Kawase; Masayoshi Suzuki; Tatsushi Kobayashi
Original assignee: Tomoegawa Paper Co., Ltd.
Priority date: 2002-07-15
Filing date: 2003-07-14
Publication date: 2004-01-22
Also published as: US20060051028A1; US7513694B2; AU2003252501A1; KR100671121B1; KR20050042464A; EP1536261A1; EP1536261A4

Abstract

本発明は、光ファイバが破損せず、スペースを有効に使用できる光ファイバ接続方法およびそれによって形成される光ファイバ接続構造を提供する。本発明の光ファイバ接続構造は、少なくとも２本の光ファイバを光ファイバの軸合わせをして接続する２つのプラグと、該プラグを固定するアダプタとを有する光ファイバ接続用部品によって、該光ファイバを接続したものであって、光ファイバの軸方向に対して垂直方向より光ファイバが挿入された該プラグに装着し、プラグとアダプタを固定する。プラグおよびアダプタのいずれか一方にラッチを設け、他方にラッチ係合部を設け、上記ラッチとラッチ係合部とを係合させて、プラグをアダプタに固定してもよい。また、フェルールを備えた１対のプラグとフェルール位置合わせ部材を用い、対向するフェルールの端部がフェルール位置合わせ部材の内部に位置するようにしてもよい。

Description

明細書

光フアイバ接続用部品、光フアイバ接続構造および光フアイバ接続方法技術分野

本発明は、光ファイバ接続構造、そのための光ファイバ接続用部品および光フアイバ接続方法に関し、特にアダプタ上方からプラグを設置する光ファイバ接続方法に関する。

背景技術 .

単心接続用においては、 F ' C、 S C、 M U、 L C等、多心接続用としては、 M P 〇、 M P X、 M T Pタイプ等の接続部品が提供されている。一般的にこれらの接続部品（コネクタ）は、光ファイバの軸方向から突き合わせることにより、接続を可能としている。例えば、 M P O型光コネクタにおいては、光コネクタアダプタに、光コネクタプラグを両側から対向するように揷入するものであり、それにより、光コネクタアダプタに内蔵された内部ハウジング内にて光コネクタプラグ同士が位置決めされ、光コネク夕プラグの先端に保持された M Tコネクタフヱルール同士が突き合わされ接続される。特に、光ファイバの軸方向の抜き差しを容易にしたプッシュプル方式のコネクタが提案されているが、これらのプッシュプル式コネク夕は、接続される光ファイバの軸方向に抜き差しするため、バックプレーン等の装置壁面に取り付けられたアダプタとの接続に関しては、簡便に光ファイバの接続を行うことができるという特徴がある。しかしながら、プリント基板（例えば、マザ一ボード等）上や装置内での光ファイバの接続に用いる際には、抜き差し方向への作業者の視野が悪ぐ ^り、作業時間が長くなつたり、差し込む際にフヱルール端部を、フェル二"ルの位置合わせに用いる割りスリーブやガイドビンに接触して、破損または損傷する恐れがあった。また、コネクタの抜き差しスペースに考慮を払う必要があり、他のデバイスを設置ができなくなるなど、スペースを有効に使えないという問題があった。さらに、マザ一ボード上や装置内部の光モジュール同士の接続を行う際には、コネクタの差し込み移動量及び作業性のために、光ファイバに余長を設けることが必要であるが、この光ファイバの余長により、マザ一ボード上や装置内で光ファイバが嵩張り、過大なスペースが必要となる。さらにまた、マルチモード光ファイバを用いる際には、光ファィバに余分な弛み等がある場合、モーダルノイズが過多に発生し、装置の光学特性に多大な影響を及ぼす恐れがあつた。発明の開示

本発明は、上記のような光素子、光回路パッケージ、光回路装置などの端部から引き出された光フアイバを接続する場合における、従来の技術の上記のような問題点を解決することを目的としてなされたものである。すなわち、本発明の目的は、光ファイバ、特に被覆を除去した光ファイバ素線同士の軸合わせをして接続するためのプラグのアダプタへの固定において、プリント基板（例えば、マザ一ポード等）上や装置内での光ファイバの接続の際に、作業者が接続作業を負担なく行え、かつ、光ファイバが損傷せず、基板上のスペースを有効に使用できる光ファイバ接続方法およびそれによって形成される光ファィバ接続構造を提供することにある。本発明の他の目的は、そのための光フアイバ接続用部品を提供することにある。本発明の光ファイバ接続構造は、各々に少なくとも 1本の光ファイバを装着し、該光ファイバを光フアイバの軸合わせをして接続する 2つのブラグと、そのプラグを固定するアダプタとを有する光フアイバ接続用部品によって、光ファイバを接続した構造のものであって、光ファイバが揷入されたプラグを、上記アダプタに光ファイバの軸方向に対して垂直方向より装着し、プラグとアダプタを固定したことを特徴とする。

本発明の光フアイバ接続構造は、上記プラグおよびアダプタのいずれか一方にラヅチを設け、他方にラヅチ係合部を設け、上記ラヅチとラッチ係合部とを係合させて、プラグをアダプタに固定したものであってもよい。また、上記プラグおよびアダプタに、位置合わせを行うための貫通孔（ガイドピン孔）を設け、その貫通孔にガイドピンを揷入してプラグをァダプ夕に固定したものであってもよい。

- 2 - 本発明の光ファィバ接続構造の他の態様は、フエルールが装着されたプラグを用いたものであって、光ファイバをフヱルールに固定した少なくとも 1対のプラグと、光ファイバの中心軸方向にスライド可能に装着されたフエルール位置合わせ部材と、該プラグを光ファイバ中心軸に対し垂直方向に固定するアダプタとを有する光ファイバ接続構造において、該フェル —ル位置合わせ部材を光ファイバ中心軸方向にスライドさせることによつて、突き合わされたフヱルールの端部が該フヱルール位置合わせ部材の内部に位置するようにしたことを特徴とする。

この場合、前記フエルール位置合わせ部材は、予めアダプタに装着されたものであってもよく、また、前記フエルール位置合わせ部材は、予め一対のプラグの少なくとも一方のフエルールに装着されていたものでもよい。本発明の光ファイバ接続用部品の第 1 のものは、各々に少なくとも 1本の光ファイバを装着し、該光ファイバを光ファイバの軸合わせをして接続するための 2つのプラグと、該プラグを固定するアダプタとを有するものであて、そのプラグおよびアダプタのいずれか一方に、プラグとァダプタを固定するためのラッチを設け、他方にラツチ係合部を設けたことを特徴とする。また、プラグまたはアダプタのいずれか一方に位置合わせを行うためのガイドを設け、他方にガイドに係合する位置合わせ用接合部材を設けてもよい。

また、第 2の光フアイバ接続用部品は、各々に少なくとも 1本の光ファィバを装着し、該光ファイバを光ファイバの軸合わせをして接続するための 2つのプラグと、該プラグを固定するアダプタとを有するものであって、ブラグおよびアダプタに、位置合わせを行うための貫通孔（ガイドピン孔）を設け、その貫通孔にガイドビンが挿入されたことを特徴とする。

本発明の光ファイバ接続方法は、 2つのプラグに少なくとも 1本の光フアイバをそれそれ装着する工程、光ファイバが装着された該 2つのプラグをアダプタに光フアイバの軸方向に対して垂直方向より装着する工程、および該 2つのプラグを該アダプタに固定する工程を有することを特徴とする。本発明の上記ファィバ接続方法においては、 2つのプラグおよびァダプ夕として位置合わせをするための貫通孔（ガイドピン孔）を設けたものを用いることができ、そして上記のプラグをアダプタに固定する工程として、ガイドビンを各プラグの貫通孔に予め挿入した後、各プラグを対向させ、アダプタの一端部から他のガイドビンをアダプタの貫通孔に揷入して、プラグに予め揷入された上記ガイドビンを押し込むことにより、対向する各プラグをアダプタに固定する工程を採用することができる。また、他のガィドピンをアダプタの貫通孔に揷入する手段として、アダプタに対してガィドビン軸方向に摺動可能であってガイドビンを押圧する構造を有する固定部材を用い、その固定部材にアダプタを設置して一方向に摺動させ、ガィドピンをアダプタの貫通孔に揷入することができる。

本発明の光接続方法の他の態様は.、フエルールを備えた 1対のブラグを用いて光ファイバを接続する方法であって、光ファイバを装着した 1対のプラグの一方を、フエルール位置合わせ部材がスライド可能に装着されたアダプタに、光ファイバ中心軸に対して垂直方向から装着し、フェルール位置合わせ部材をスライドさせてフエルールに装着する工程と、他方のプラグを光ファイバ中心軸に対して垂直方向から該アダプタに装着してフエルールを近接対向させる工程と、フエルール位置合わせ部材を、対向するフヱルールの端部が該フヱルール位置合わせ部材の内部に位置するように光フアイバの中心軸方向にスラィドさせる工程とを有することを特徴とする。本発明において、プラグは、複数のフヱルールを備えたものであってもよい。

本発明の光接続方法の更に他の態様は、フヱル一ルを備えた 1対のブラグと、フエルール位置合わせ部材をスライド可能に装着したアダプタを用いるものであって、具体的には、光ファイバをフエルールに固定した 1対のプラグの一方を、フエルール位置合わせ部材がスライド可能に装着されたアダプタに、光ファイバ中心軸に対して垂直方向から装着し、フェルール位置合わせ部材をスライドさせてフエルールに装着する工程と、他方のプラグを光フアイバ中心軸に対して垂直方向から該アダプタに装着してフエルールを対向させる工程と、フェル一ル位置合わせ部材を、対向するフエルールの端'部が該フヱルール位置合わせ部材の内部に位置するように光ファイバの中心軸方向にスライドさせる工程とを有することを特徴とする。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の光フアイバ接続構造の一例の平面図である。

図 2は、本発明の光フアイバ接続方法を説明する図である。

図 3は、ラッチを設けたアダプタの一例の斜視図である。

図 4は、ラツチ係合部を設けたプラグの一例の斜視図である。

図 5は、図 4のプラグを図 3のアダプタに設置する方法の一例を説明する図である。

図 6は、ラツチ係合部を設けたアダプタの一例の斜視図である。

図 7は、ラッチを設けたプラグの一例の斜視図の斜視図である。

図 8は、図 7のプラグを図 6のアダプタに設置する方法の一例を説明する図である。

図 9は、本発明に用いるアダプタの他の一例の斜視図である。

図 1 0は、本発明に用いるプラグの他の一例の斜視図である。

図 1 1は、本発明の光ファイバ接続構造を作製する方法を説明する図でめる。

図 1 2は、本発明に用いるプラグの他の一例の斜視図である。

図 1 3は、本発明の光ファィバ接続用部品のアダプタの他の一例の斜視図である。

図 1 4は、図 1 2のプラグを図 1 3のアダプタに設置 . 固定する方法の一例を説明する図である。

図 1 5は、本発明の光フアイバ接続構造の他の一例を説明する図である。図 1 6は、本発明に用いるプラグの一例の断面図である。

図 1 7は、本発明の光ファイバ接続構造を作製する方法を説明する図である。

図 1 8は、本発明の光フアイバ接続構造を作製する方法を説明する図である。

図 1 9は、光ファイバを固定したフヱルールを備えたプラグの一例を示す斜視図である。

図 2 0は、貫通孔を有するフエルール位置合わせ部材の斜視図である。図 2 1は、本発明の光ファイバ接続方法および接続構造に用いるァダブ夕の一例の斜視図である。

図 2 2は、本発明の光ファィバ接続方法の他の一例を説明する工程図で図 2 3は、本発明の光フアイバ接続方法および接続構造に用いるァダプ夕の他の一例の斜視図である。

図 2 4は、図 2 3のアダプタを用いて固定する場合の本発明の光フアイバ接続方法を説明する工程図である。

図 2 5は、本発明の光フアイバ接続構造の一例の平面図である。

図 2 6は、本発明の光フアイバ接続構造の他の一例の平面図である。図 2 7は、実施例 1 における光フアイバ接続構造を作製する方法を説明する図である。

図 2 8は、実施例 2 における M Tコネクタの斜視図である。

図 2 9は、実施例 2 におけるアダプタの斜視図である。

図 3 0は、実施例 2 における光フアイバ接続構造を作製する方法を説明する図である。

図 3 1は、実施例 3におけるアダプタの作製方法を説明する図であって、 ( c ) はアダプタの斜視図である。

図 3 2は、実施例 3 における光フアイバ接続構造を作製する方法を説明する図である。

図 3 3は、実施例 4におけるプラグの断面図およびアダプタの斜視図である。

図 3 4は、実施例 4における光フアイバ接続方法を説明する工程図である。

図 3 5は、実施例 5 における光フアイバ接続方法を説明する工程図である。

図 3 6は、実施例 6 におけるアダプタの斜視図である。

図 3 7は、実施例 6 における光フアイバ接続方法を説明する工程図である。

図 3 8は、実施例 7 におけるアダプタの斜視図である。

図 3 9は、実施例 Ί における光フアイバ接続方法を説明する工程図である。

(符号の説明）

1 0， 1 0 ' …プラグ、 1 1 ， 1 1 ' …光ファイノ、'、 1 2 , 1 2 ' …フエルール、 1 3 ， 1 4…フエルール位置合わせ部材、 1 5…スライド部材、 2 0、 2 1 …アダプタ、 1 6 ， 1 7 ， 1 8 ， 1 9， 2 7 , 2 8…ラッチ、 2 2 ， 2 3 ， 2 4， 2 5…ラヅチ係合部、 2 6 , 2 6 ' …プラグ、 3 0 ， 3 1 …位置合わせ用接合部材、 3 2 ， 3 3 , 3 4…アダプタ、 3 5， 3 6 …位置合わせ用ガイド、 3 9…光ファイバ揷入用貫通孔、 4 0 , 4 1 …プラグのガイドビン孔、 4 3 , 4 4 , 4 5， 4 6…アダプタのガイドビン孔、 4 8 ， 4 9 , 5 0 ， 5 1， 5 1 ' , 5 2 ， 5 2 ' , 5 3， 5 3 ' , 5 4， 5 4 ' ， 5 8 , 5 9…ガイドピン、 6 0…固定部材、 6 1 ， 6 1 ' …光フアイノ、'心線、 6 3 , 6 3 ' …マイクロキヤビラリ、 6 6…粘着テープ、 6

7 ， 6 7 ' … M Tコネクタ、 6 9， 7 0…プラグのガイドピン孔、 8 0 , 8 1 , 8 2 , 8 3 …アダプタのガイドピン孔、 7 3 , 7 3 ' , 7 4 , 7 4 ' ，

8 5 ， 8 6， 8 7 ， 8 8…ガイドピン、 7 7…光ファイバテープ心線、 8 4…屈折率整合剤、 8 9…接着剤、 9 1、 9 1 ' 〜MU形簡易プラグ、 9 2、 9 2 ' …光ファィバ心線、 9 3、 9 4…ァクリル樹脂アダプタ、 9 5、

9 5 ' …フェルール、 9 6、 9 7、 9 7 ' …割りスリーブ、 9 8…スライド部材、 1 0 0…アダプタ、 1 0 1 ラッチ、 1 0 2、 1 0 2 ' …プラグ、

1 0 3…ガイドピン、 1 0 4…ガイドピンま持部材、 1 0 5、 1 0 5 ' ··· 8心光フアイバテープ心線。発明を実施するための最良の形態以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。

図 1 に記載のように、本発明の光ファィバ接続構造は、光ファィバ 1 1、 1 1 ' を設置 · 固定した 2つのプラグ 1 0、 1 0 ' をアダプタ 2 0の上に装着するが、その際において、図 2に示すように、プラグ 1 0、 1 0 ' を、光ファイバの軸方向に対して垂直方向となるアダプタの上方から下方に移動してアダプタ 2 0に装着し、光ファイバ端面を向かい合わせてアダプタに固定する。プラグをアダプタ上に設置した後の、光ファイバ接続方法は何等限定されず、公知の如何なる光ファィバ接続方法でも使用することができ、さらに，屈折率整合剤を接合する光ファイバ間に塗布して接続しても、また、光ファイバ同士を突き合わせることによる P C ( P h s i c a 1 C o n t a c t ) 接続を行ってもよい。本発明の光フアイバ接続構造に使用される光ファイバは、光フアイバ接続構造の適用目的に応じて適宜選択して使用され、例えば、石英またはプラスチック製のシングルモード光ファイバ、マルチモード光ファイバ等が好ましく使用される。

図 3〜図 8は、本発明の第 1 の光ファイバ接続用部品を用いて光フアイバ接続構造を形成する場合の一例を示すものであって、図 3は、ラッチを設けたアダプタの一例の斜視図であり、図 4は、ラッチ係合部を設けたプラグの一例の斜視図である。図 5は、図 4のプラグを図 3のァダプ夕に設置する方法を説明する図である。また、図 6は、ラッチ係合部を設けたァダブ夕の一例の斜視図であり、図 7は、ラッチを設けたプラグの一例の斜視図である。図 8は、図 7のプラグを図 6のアダプタに設置する方法を説明する図である。

図 3のラッチ 1 6、 1 7、 1 8、 1 9 を設けたアダプタ 2 0に、図 4のラッチ係合部 2 2、 2 3 を設けたプラグ 1 0に光ファイノ 1 1 を挿入して、それをアダプタに固定する場合、図 2における接続構造と同様に、ァダプ夕上方からアダプタ 2 0にプラグ 1 0を押し込み、ラッチ係合部 2 2、 2 3 にラヅチ 1 6、 1 7 を係合させ固定する（図 5 )。また、図 6のラヅチ係合部 2 4、 2 5 を設けたアダプタ 2 0に、図 7のラッチ 2 7、 2 8 を設けたプラグ 1 ◦ を固定する場合にも、上記と同様にアダプタの上方からブラグ 1 0をアダプタ 2 0 に押し込み、ラッチ係合部 2 4 とラッチ 2 7、 2 8 を係合させて固定させる（図 8 )。

ラッチとラツチ係合部は、プラグとアダプタとを上下方向に対して固定するものであり、プラグとアダプタのいずれか一方にラッチを、他方にラツチ係合部を設ければよい。ラッチをアダプタに設けた図 3の場合、図 4 のプラグには突起状物がないため、プラグを持ち運ぶ際に引っ掛け等でプラグ自身および光ファイバを破損することがなくなるという利点がある。また、ラッチをプラグに設けた図 7の場合、ラッチ部を保持してアダプタに固定することができ、ブラグの脱着作業をスムーズに行うことができるという利点がある。本発明において、プラグおよびアダプタに設けられるラヅチおよびラヅチ係合部の形状及び係合方法は、公知の如何なるものでも使用することが可能である。また、ラヅチをプラグまたはアダプタと一体に成形してもよく、またはラヅチのみを他の材料で作製し、プラグまたはアダプタに組み付ける形態にしてもよい。なお、以上は、上方向からプラグをアダプタに揷入することについて説明したが、要は光ファイバの軸方向に対して垂直方向から装着すればよく、例えば、逆に下方からプラグをアダプタに挿入するようにしても何等問題はない。

図 9 ~ 1 1 は、本発明の第 1 の光ファイバ接続用部品を用いて光フアイバ接続構造を.形成する場合の他の一例を示すものである。図 9は、ァダプ夕の一例の斜視図であり、図 1 0はプラグの一例の斜視図であり、図 1 1 は図 9のアダプタと図 1 0のプラグを用いた本発明の光ファイバ接続構造を作製する方法を説明する図である。図 9 に示すように、アダプタ 2 0には、ラッチ係合部 2 4、 2 5が設けられており、そしてプラグ載置面に位置合わせ用接合部材 3 0、 3 1 が配設されている。また、図 1 0のように、プラグ 1 0には、ラッチ 2 7、 2 8が設けられており、さらに前記接合部材と係合して位置合わせを行うための位置合わせ用ガイド 3 5、 3 6が溝状に設けられている。図 1 1 に示すように、光ファイノ 1 1 が揷入されたプラグ 1 0 を上方からアダプタ 2 0 に取り付けることにより、プラグ 1 0 の位置合わせ用ガイド 3 5、 3 6 にアダプタの位置合わせ用接合部材 3 0、 3 1 が嵌るように装着され、同時にプラグ 1 0のラッチ 2 7、 2 8がァダプ夕のラッチ係合部 2 4に係合してプラグがアダプタに固定される。したがって、 2つのプラグの位置合わせを容易に行うことができる。以上のように、この方法によれば、アダプタのほぼ真上から光ファイバを装着 ' 接続することができるので、挿入する光ファイバを湾曲させ、光ファイバ中心軸方向に移動させアダプタに揷入する必要はなくなり、光フアイバを湾曲できない数センチメートル程度の短距離での光接続が可能となる。

図 1 2 ~ 1 8は、本発明の第 2の光フアイバ接続用部品を用いて光ファィバ接続構造を形成する場合の接続方法を示すものである。

図 1 2は、本発明に用いるブラグの他の一例の斜視図であり、図 1 3は、アダプタの他の一例の斜視図である。図 1 4は、図 1 2のブラグを図 1 3 のアダプタに設置 · 固定する光ファイバの接続方法の一例を説明する図である。また、図 1 5は、本発明の光ファイバ接続構造の他の一例を説明する図である。図 1 2 に示すように、プラグ 1 0 にほ、光ファイバ揷入用の貫通孔 3 9が設けられ、光ファイノ 1 1 が揷入固定されている。また、 2 本のガイドピン孔（貫通孔） 4 0、 4 1 が設けられている。図 1 3のァダブタ 2 0 には、ガイドピンを揷入するガイドピン孔 4 3、 4 4、 4 5、 4 6が設けられている。プラグ 1 0 とアダプタ 2 0の固定は、図 1 4に示すようにして行われる。すなわち、プラグ 1 0および 1 0 ' をアダプタの上方からアダプタ 2 0上面に装着し（図 1 4 ( a ) )、アダプタ端の各々のガイドピン孔 4 3、 4 4からガイドピン 4 8、 4 9 を揷入して貫通させ（図 1 ( b ) )、さらにプラグ 1 0 のガイドピン孔 4 0、 4 1 に揷入することによって、プラグ 1 0をアダプタ 2 0に固定する（図 1 4 ( c ) )。また、図 1 5の示すように、アダプタの一方の端部から揷入するガイドピン 5 0 を、一方のプラグ 1 0に揷入して貫通させ、さらに他方のブラグ 1 0 ' にも揷入することにより、プラグ同士の固定にも使うことができる。

さらに、ガイドピンを揷入する作業範囲を短くするためには、図 1 6に示すように、プラグに設けられている 2つのガイドピン孔 4 0、 4 1 に、ガイドピン 5 3、 5 4が予め挿入されているプラグ 1 0 を 2個用意し、そして、図 1 3のアダプタ 2 0にプラグ 1 0を上記したように装着した後、図 1 7に示すように、アダプタのガイドピン孔 4 3、 4 4からガイドピン 5 1、 5 2を揷入し（図 1 7 ( a))、一方のプラグ 1 0に装着されているガイドビン 5 3、 5 4を、他方のプラグ 1 0 ' のガイドビン孔に押し込む。それにより、他方のプラグに揷入されていたガイドビン 5 3 ' 、 54 ' が、アダプタの他のガイドピン孔 4 5、 4 6に揷入され、アダプタ 2 0と 2個のプラグ 1 0、 1 0 ' が固定される。この例の場合、アダプタのガイドピン孔 4 5、 4 6から他のガイドピン 5 3 ' 、 5 4 ' を押し込み、ガイドピン 5 3、 5 4を押し戻すことによって、プラグとアダプタを再度分離することが可能である。これらプラグのガイドピン孔 5 3、 5 4の形状は何ら限定されるものではないが、円筒状、三角柱状が好ましく用いられる。また、プラグとアダプタの固定 · 分離をより確実に行うために、図 1 8 に示すようにアダプタに固定部材を設けてもよい。すなわち、アダプタ 2 0に図 1 8に示す構造の固定部材 6 0を設け、その固定部材にアダプタに揷入するガイドピン 5 1、 5 2、 5 8、 5 9を設置する（図 1 8 ( a))。アダプタを矢印方向（左方向）にスライドさせることにより、ガイドピン 5 1、 5 2を正確に 2本同時にアダプタの貫通孔に揷入させ、固定させることができる（図 1 8 (b ))。このことにより、接続工程を簡略化、さらに固定状態を安定化させることが可能となる。プラグ 1 0、 1 0 ' をァダプ夕から分離させる為には、逆にアダプタを反対方向（右方向）にスライドさせ、その固定部材に設置されているガイドビン 5 8、 5 9により、ァダブ夕の貫通孔に揷入されたプラグに揷入されているガイドピンが押し戻され、再度、プラグはアダプタから切り離される。固定部材 6 0は、ガイドビンが挿入可能な強度であれば、如何なる形状でも構わない。また、配置位置もこれに限らず、アダプタの上面でも側面でもよい。

次に、本発明において、フエルールを備えたプラグ及びフエルール位置合わせ部材用いて光学接続を行う場合について説明する。

図 1 9に示すように、プラグ 1 0には光ファイノ、' 1 1を固定するためのフエルール 1 2が設けられており、そのフエルールに光ファイバが固定されている。また、図 2 0 に示すように、フエルール位置合わせ部材 1 3には貫通孔が設けられており、その貫通孔は、フエルール： 1. 2が揷入された際に、フヱルール中心に位置する光ファイノ、' 1 1の位置合わせがなされる精度を有するものとなっている。

上記の場合、光ファイバ端部はカットして、光ファイバ端部がフェルール端部近傍に位置するようにフエルールに固定し、そのまま使用してもよいし、また、フヱルールに固定後、フエルールと一体で端部を研磨して使用してもよい。

また、プラグの材質は、形状を維持できるものであれば、特に限定されない。接続をする 1対のプラグは、その材質が同一でも異なっていてもよく、光ファイバ種、設置環境により、適用目的に応じて適宜選択して使用されるが、ガラス、プラスチヅク、セラミックや、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属が好ましく使用される。また、プラグはフエルールと一体成形で作製されたものであっても構わない。

プラグに設けられるフエルールの材料及び形状は、特に限定されず、材料としてはジルコニァ、ガラス、プラスチック、セラミック、金属等で作製されたものが好ましく使用される。また、断面形状は、円、四角のものが好ましく使用される。光ファイバを揷入し固定する貫通孔形状は、光フアイバを安定して固定可能な形状であれば如何なる形状でもよいが、円筒状、三角柱状が好ましく使用される。また、光ファイバは、フヱルールに接着剤で永久固定させても、機械的に把持させ、取り替え可能な状態にしても構わない。さらに、フヱルールが有する貫通孔の数にも制限はなく、保守点検等の用途で、複数本の光フアイバが固定できる貫通孔を有していても構わない。

フェルール位置合わせ部材は、フェル一ル種、光ファイバ種、設置環境により、適宜選択して使用されるが、ガラス管、プラスチック管、金属管、セラミック管が好ましく使用される。さらに、数種類の複合材料により構成されても構わない。例えば、プラスチックまたはガラス製の V字溝を有する部材に金属管を整列させ、固定部材で固定したものが挙げられる。フエルール位置合わせ部材に設ける貫通孔の数は、フェル一ル位置合わせ部材の強度、位置精度、穴形が保持できれば、特に限定されるものではない。例えば、一列に多数の貫通孔を設け、多数本のフェルールを同時に位置合わせすることや、保守点検用に接続される光ファイバよりも多く設けることも可能である。なお、フエルール位置合わせ部材に設ける貫通孔の形状は、フエルールの形状によって適宜選択して使用される。例えば、円柱状のフェル一ル同士を接続する際には、円筒状、 Ξ角柱状、四角柱状のものが好ましく使用される。また、 V字溝を有する整列部材上部に平面板を配置させ、三角柱状の貫通孔を有する接続部材として用いても構わない。これらの貫通孔は、フェル一ルの揷入をより容易にするために、その内径が貫通孔端面において最も大きく、中央部付近で最も小さくなつているものが好ましい。例えば、貫通孔端面が面取り、またはコーン状のものを使用すればよい。また、フヱルール位置合わせ部材の外形は，特に限定されず、適宜選択して使用することができる。

図 2 1 は、上記のフェルールを備えたプラグ及びフヱルール位置合わせ部材を用いる場合の光ファィバ接続方法および接続構造に用いるアダプタの一例の斜視図である。図 2 2は、図 2 1のアダプタを用いて固定する場合の本発明の光フアイバ接続方法を説明する工程図である。本発明の他の光ファイバ接続構造は、光ファイノ 1 1、 1 1 ' が固定されたフヱルール 1 2、 1 2 ' を備えた 1対のプラグ 1 0、 1 0 ' と、図 2 0 に示すようなフエルール位置合わせ部材 1 3、さらには図 2 1 に示すアダプタ 2 1で構成される。まず、光ファイバが固定された一方のプラグ 1 0のフエルール 1 2 にフヱルール位置合わせ部材 1 3を装着し、プラグ 1 0を上方向からアダプタ 2 1 に装着し、次いで他方のブラグ 1 0 ' をアダプタ 2 1の上方向から、フエルール端面が向かい合うようにアダプタ 2 1 に装着する（図 2 2 ( a ) 及び（ b ) )。その後、図 2 2 ( c ) に示すように、フヱルール位置合わせ部材 1 3をフエルール 1 2、 1 2 ' に沿てスライドさせることにより、その位置合わせ部材内部に 2つのフェルール端面が位置するようにする。それによりフエルール 1 2、 1 2 ' の位置合わせが完了する。その後、プラグ 1 0、 1 0 ' に光ファイバ中心軸方向に押圧力を加えることによって、フエルール端面同士が P C接続され、光ファイノ 1 1、 1 1 ' の接続が完了する。このように、アダプタにプラグを固定させることにより、接続工程が安定して行えるようになり、また、プリント基板等に容易に固定することができる。上記貫通孔の外周の一部を切り離した割りスリ —ブの形で使用してもよい。それによつて、フエルールを安定して保持させることが可能となる。

上記のようにして接続された本発明の光ファイバ接続構造において、プラグを光ファイバ中心軸に対して垂直方向すなわちアダプタに対して上方からの脱着を繰り返すことができるようにするために、プラグまたはァダプ夕にラッチ及びラツチ係合部を設け、アダプタ上方から機械的に固定するようにするのが好ましい。ラツチ及びラツチ係合部の形状及び係合方法は、公知の如何なるものでも使用することが可能である。ラッチ部は、プラグまたはアダプタに一体に成形してもよく、また、ラッチのみを他の材料で作製し、プラグまたはアダプタに組み付ける形態にしてもよい。なお、上部方向からブラグをアダプタに挿入することについて説明したが、逆に下部からプラグをアダプタに揷入しても何等問題はない。ブラグにフェルールを固定する方法は特に限定されず、機械的、または接着剤等で固定してもよい。さらにフエルール間の押圧力を維持する方法も特に限定されないが、プラグとフエルールの間にエラストマ、バネ等、弾力のあるものを介する方法がより好ましく使用される。

図 2 3は、本発明の光フアイバ接続方法および接続構造に用いるァダプ夕の他の一例の斜視図である。図 2 4は、図 2 3のアダプタを用いて固定する場合の本発明の光ファィバ接続方法を説明する工程図である。本発明のさらに他の光フアイパ接続構造は、.図 1 9に示す場合と同様にして作製した一対のプラグ 1 0、 1 0 ' と図 2 3 に示すアダプタ 3 2 により構成される。アダプタ 3 2には、フェル一ル位置合わせ部材 1 4がスライド部材 1 5に装着された状態で備えられており、光ファイバ中心軸方向にスライドさせることができる。まず、図 2 4 ( a ) のように、フエルール位置合わせ部材 1 4を右方向にスライドさせ、光ファイバが固定された一方のプラグ 1 0 を上方向からアダプタ 3 2に装着する。その後、フエルール位置合わせ部材を左方向にスライドさせて、プラグ 1 0のフェル一ル 1 2 にフエルール端部がフエルール位置合わせ部材 1 4を貫通するように装着し、次で他方のプラグ 1 0 ' をアダプタ上方から装着する（図 2 4 ( b ) )。次いで、フエルール 1 2、 1 2 ' がフエルール位置合わせ部材 1 4内に位置するようにフヱルール位置合わせ部材 1 4を右方向にスライドさせることにより、フェル一ル 1 2、 1 2 ' の位置合わせが完了する。その後、ブラグ 1 0、 1 0 に光ファィバ中心軸方向に押圧力を加えることにより、フエル一ル端面同士が P C接続され、光ファイバ 1 1、 1 1 ' の接続が完了する（図 2 4 ( c ) )。上記の場合、プラグを装着する前にアダプタ上にフエル一ル位置合わせ部材をスラィド可能に装着しておくことにより、ァダプ夕上でフエル一ル位置合わせ部材を装着する必要がなくなり、さらに、プラグの構成部品も少なくなり、接続工程の簡略化をはかることができる。また、本発明の光フアイバ接続方法は多数本の光ファィバの接続に対応できる。図 2 5および図 2 6はその場合の光フアイバ接続構造の平面図である。図 2 5 に示すように、アダプタ 3 3上に、 1つのプラグに 1つのフエル一ルを備えたものを多数個並列させて固定することや、図 2 6に示すように、アダプタ 3 4上に、多数本のフエルールが設けられたプラグ 2 6、 2 6 ' を固定し、複数の光ファイバを一括接続することも可能である。本発明において、アダプタの形状は、ブラグを固定できるものであれば、如何なる材質及び形状でも構わない。材質としては、プラスチック、セラミック、金属等が好ましく使用され、形状は、基板上に固定し易いように平面状であることが好ましく、固定用冶具が加工されていても構わない。以下、本発明を更に具体的な実施例によって説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。

実施例 1

図 2 7 に示すようにして光ファイバ接続構造を作製した。すなわち、まず、光ファイノ心線 6 1、 6 1 ' (古河電工社製、 2 5 0〃 m径）の被覆を端部から 2 5 m m除去することにより、光フアイバ素線（ 1 2 5〃 m径）を露出させ、端部から 1 5 mmのところで光ファイバ素線をカットし、露出した光ファイバ素線の長さを 1 0 mmに調整した。その後、プラグとして用いるマイクロキヤビラリ 6 3、 6 3 ' (日本電気硝子社製、外径 0 · 9 mm、内径 0. 1 2 6 mm、長さ 1 0 mm) の一方の端部から光フアイバ素線部を揷入し、マイクロキヤビラリの他方の端部に光フアイバ素線端部が位置するように位置合わせし、挿入側の端部で光フアイバ心線とマイクロキヤビラリをエポキシ系接着剤（セメダイン社製、 E P— 0 0 7 ) で固定した。このようにして光ファイノ、 6 1、 6 1 ' を固定したマイクロキャビラリ 6 3、 6 3 ' を 2個用意した。アダプタ 2 0はァクリル樹脂を切削加工して作製した。図 2 7 ( a ) のように、光フアイバを揷入したマイクロキヤビラリを、アダプタの上方から下方に向けて配置した。その後、マイクロキヤビラリ同士を図 2 7 (b ) のように突合させ、マイクロキヤビラリ 6 3、 6 3 ' を粘着テープ 6 6でアダプタ 2 0に固定して、本発明の光ファイバ接続構造を作製した（図 2 7 ( c ))o

この方法により容易に光ファイバ同士を接続することができた。また、得られた光ファイバ接続構造は、プラグが、上方から光ファイバ軸線と垂直方向に装着されるので、光フアイバが破損することもなかった。

その後、接続点において接続損失を測定したところ、 0. 7 d B以下であり、光学接続構造として十分使用可能であった。

実施例 2

図 3 0に記載のようにして光ファイバ接続構造を形成した。すなわち、図 2 8に示すように、ブラグとして 8心 M Tコネクタ（白山製作所製、シングルモード用）を用い、 8心光フアイバテープ心線 7 7 (古河電工社製、 2 5 径）をプラグのフエルールに取り付けた。そして MTコネクタに設けられているガイドビン孔 6 9、 7 0 と同じ長さのガイドピン 7 3、 74をガイドビン孔の各々にガイドピン端部がガイドビン孔端と一致する様に挿入した。この M Tコネクタを 2個用意した。アダプタとしては、ァクリル樹脂により作製された図 2 9に示す構造のものを用意した。 2つの上記 MTコネクタ 6 7、 6 7 ' のプラグ端に屈折率整合剤 8 4を塗布した後、これらを上方から光ファイバ軸線と垂直方向にアダプタ 2 0に装着した（図 3 0 ( a))。次いで、アダプタの一端のガイドピン孔 8 0、 8 1の各々からガイドビンを揷入し、 MTコネクタに既に挿入されているガイドピン 7 3、 7 4を押し込みながら、 M Tコネクタ 6 7内に挿入した。これにより、押し込まれたガイドピンが、他の一方の M Tコネクタ 6 7 ' のガイドピン孔に揷入されていたガイドピン 7 3 ' 、 7 4 ' を押し込みながら揷入され、さらに、押し込まれたガイドピンはアダプタの他の一端のガイドビン孔 8 2、 8 3に揷入され、 MTコネクタがアダプタに固定された（図 3 0 (b ))。

この方法により容易に光ファイバ同士を接続することができた。また、得られた光ファィバ接続構造においては、 M Tコネクタの特性に変化を与えることがなく、また、光ファイバが破損することもなかった。

その後、光ファイバの接続点において接続損失を測定したところ、 0. 7 d B以下であり、光フアイバ接続構造として十分使用可能であつた。実施例 3

実施例 2で作製した図 2 9のアダプタ 2 0に、ガイドピン 8 5、 8 6、 8 7、 8 8を固定するための貫通孔を設けた固定部材 6 0を、アダプタ 2 0の右端面と固定部材 6 0の右側面が接するように取り付けた。次に、図 3 1 ( a) のように、ガイドピン 8 5、 8 6、 8 7、 8 8を固定部材の貫通孔ょり揷入し、アダプタ 2 0の内側面にガイドピンの先端が位置するように設置した。その後、ガイドピンを図 3 1 ( b ) のようにエポキシ系接着剤（セメダイン社製、 E P— 0 0 7 ) 8 9で固定し、図 3 1 ( c ) に記載の構造を有するアダプタを作製した。そのアダプタに実施例 2と同様にして、同様の 8心 MTコネクタ 6 7、 6 7 ' を装着し（図 3 2 ( a))、固定部材 6 0に対してアダプタをスライドさせることによって、アダプタに装着されているガイドピン 8 5、 8 6を MTコネクタ 6 7に押し込み、本発明の光ファイバ接続構造を作製した（図 3 2 (b))。

この方法により容易に光ファイバ同士を接続することができた。また、得られた光フアイバ接続構造においては、 M Tコネク夕の特性に変化を与えることがなく、また、光ファイバが破損することもなかった。

その後、光ファイバの接続点において接続損失を測定したところ、 0 . 7 d B以下であり、光ファイバ接続構造として十分使用可能であった。実施例 4

プラグとして、図 3 3 ( a ) に示す M U形簡易プラグ（三和電気工業製、ジルコニァフエルール含む）を 2個用意した（ 9 1、 9 1 ' ；)。光フアイノヽ' 心線 9 2、 9 2 ' (古河工業社製、 9 0 0〃m径）の被覆を端部付近を除去することによって光フアイバ素線（ 1 2 5 m径）を剥き出しにし、フエルール（ 9 5、 9 5 ' ) に揷入し、固定 · 研磨することによって、光フアイバ接続プラグを用意した。また、ァクリル性樹脂を加工し、図 3 3 ( b ) に示すようなアダプタ 9 3 を作製した。次いで、プラグに設けられたフエルール 9 5に、金属製割りスリーブ（三和電気工業製、リン青銅製） 9 6 を装着し、プラグ 9 1 をアダプタ 9 3に上方から光ファイバ軸線に対して垂直方向に装着した（図 3 4 ( a ) )。その後、同様にプラグ 9 1 ' をァダプ夕. 9 3 に上方から装着しフエルール端面同士を近接対向させた（図 3 4 ( b ) ) o その後、割りスリーブ 9 6 をその内部に 2つのフヱルール端部を位置させるまでスライドさせた。さらに、プラグ同士に押圧力をかけてフエル一ル端面を突き合わせ、本発明の光ファイバ接続構造を作製した（図 3 4 ( c ) )。

得られた光ファイバ接続構造は、上部からプラグを装着するために、光フアイバが破損することなく、容易に光フアイバ同士を接続することができた。

その後、接続点において接続損失を測定したところ、 0 . 2 d B以下であり、光学接続部品として十分使用可能であった。

実施例 5

実施例 4 と同様に光ファイバ接続プラグ 9 1、 9 1 ' を用意し、ァクリル樹脂アダプタ 9 3を作製した。次いで、プラグのフェル一ル 9 5、 9 5 ' に、金属製割りスリーブ（三和電気工業製、リン青銅製） 9 7、 9 7 ' を W

装着し（図 3 5 ( a))、プラグ 9 1、 9 1 ' をアダプタ 9 3に上方から装着して、フ： nルール端面同士を近接対向させた（図 3 5 (b ))。その後、 1つの割りスリーブ 9 7の内部に 2つのフヱルール端部を位置させるまで割りスリーブを右方向に同時にスライドさせた。さらに、プラグ同士に押圧力をかけフェル一ル端面を突き合わせ、本発明の光フアイバ接続構造を作製した（図 3 5 ( c ))。

得られた光ファイバ接続構造は、上部からプラグを装着するために、光ファイバが破損することなく、容易に光ファイバ同士を接続することができた。

その後、接続点において接続損失を測定したところ、 0. 2 d B以下であり、光学接続部品として +分使用可能であった。

実施例 6

実施例 4と同様に光ファイバ接続プラグ 9 1、 9 1 ' を用意した。また、図 3 6に示すようにァクリル樹脂を加工し作製したアダプタ 9 4に、金属製割りスリーブ 9 6を設けたァクリル樹脂製スラィド部材 9 8を設けた。次いで、プラグ 9 1をアダプタ 9 4に上方から装着し（図 3 7 ( a ) )、スライド部材 9 8を左にスライドさせ、割りスリーブ 9 6をフェル一ル 9 5 に装着した（図 3 7 ( b ))o 次に、もう一方のブラグ 9 1 ' をアダプタ 9 4に装着し、フヱルール 9 5、 9 5 ' 端面同士を近接対向させた（図 3 7 ( c ))。その後、割りスリーブ 9 6の内部に 2つのフヱルール端部を位置させるまでスライド部材（図 3 6の 9 8 ) を右方向にスラ'ィドさせた。さらに、プラグ同士に押圧力をかけフヱルール先端を密着させ本発明の光フアイバ接続構造を作製した（図 3 7 (d ))。

その後、接続点において接続損失を測定したところ、 0. 2 d B以下であり、光学接続部品として十分使用可能であった。

実施例 7 W

アダプタとして、図 3 8に示すように、ラッチ 1 0 1 を設けたアクリル樹脂によって作製されたアダプタ 1 0 0を用意した。一方、図 3 9 ( a ) に示すように、プラグ 1 0 2、 1 0 2 ' として 8心 M Tコネクタ（白山製作所製、シングルモード用）を用い、 8心光ファイバテープ心線（古河電ェ社製、 2 5 0 z m径） 1 0 5、 1 0 5 ' をプラグのフエルールに取り付けた。また、 M Tコネクタに設けられているガイドビン孔よりも 4 m m長い 2本のガイドビン 1 0 3、 1 0 3 をガイドビンま持部材 1 0 4に取り付けた。そしてガイドビン端部が M Tコネクタのガイドピン孔端と一致するように各ガイドビン 1 0 3を 1方の M Tコネクタのガイドピン孔に揷入した。上記 2つの M Tコネクタのプラグ端に屈折率整合剤を塗布した後、これらを上方から光ファイバ軸線に対して垂直方向にアダプタ 1 0 0に装着した（図 3 9 ( b ) )。次いで、ガイドピン支持部材 1 0 4を光フアイバ軸方向に押し込むことにより、他方の M Tコネクタのガイドビン孔にガイドピンを揷入した。これにより M Tコネクタの位置合わせがなされ、光ファィバは接続された（図 3 9 ( c ) )。

この方法により、光ファイバ同士を容易に接続することができた。また、得られた光フアイバ接続構造においては、 M Tコネクタの特性に変化を与えることがなく、また、光ファイバが破損することもなかった。その後、光ファイバの接続点において接続損失を測定したところ、 0 . 7 d B以下であり、光ファイバ接続構造として十分使用可能であった。産業上の利用可能性

本発明の光ファィバ接続構造及び光ファィバ接続方法は、上記の構成を有するから、光素子、光回路パッケージ、光回路装置などの端部から引き出された光ファイバを有する構造体を、プリント基板（例えば、マザーボ —ド等）上や装置内で、光学接続するに際して、光ファイバ、特に被覆を除去した光フアイバ素線同士の軸合わせをして接続するためのプラグのァダブ夕への固定において、固定作業時間を短縮することができ、また、光フアイバを接続する際にフヱルール端部が割りスリープゃガイド用シャフトに接触して、破損または損傷するおそれがない。また、光ファイバを固定したフヱルールを備えたプラグを用いた場合は、フェル一ル位置合わせ部材を光フアイバ中心軸方向にスライドさせることにより、光ファイバを損傷させることなく狭いスペースにおいて容易に光ファイバの接続を行うことができる。したがって、作業者が接続作業を、例えば上方から下方に向けて負担なく行なうことができ、その結果、歩留りが向上して、接続作業効率が向上するという効果を生じる。

Claims

請求の範囲

1 . 各々に少なくとも 1本の光ファイバを装着し、該光ファイバを光フアイバの軸合わせをして接続する 2つのプラグと、該プラグを固定するァダブ夕とを有する光ファイバ接続用部品によって該光フアイバを接続した光ファイバ接続構造において、光ファイバが挿入されたプラグが、光ファィバの軸方向に対して垂直方向より該アダプタに装着されて、プラグとァダブ夕が固定されたものであることを特微とする光ファイバ接続構造。

2 . プラグおよびアダプタのいずれか一方にラッチを設け、他方にラッチ係合部を設け、該ラッチとラッチ係合部とを係合させて、プラグをァダプ夕に固定したことを特徴とする請求項 1記載の光ファイバ接続構造。

3 . プラグまたはアダプタのいずれか一方に位置合わせを行うためのガィドを設け、他方に該ガイドに係合する位置合わせ用接合部材を配設したことを特徴とする請求項 1 または 2に記載の光ファイバ接続構造。

4 . プラグおよびアダプタに、位置合わせを行うための貫通孔を設け、該貫通孔にガイドビンを揷入してプラグをァダプタに固定したことを特徴とする請求項 1記載の光フアイバ接続構造。

5 . プラグが 1個又は複数のフエルールを備えており、光ファイバの中心軸方向にスライド可能なフヱルール位置合わせ部材が、該プラグの各フエルールに装着されており、該フヱルール位置合わせ部材を光フアイバ中心軸方向にスライドさせることによって、突き合わされたフェルールの端部が該フエル一ル位置合わせ部材の内部に位置するようにしたことを特徴とする請求項 1記載の光フアイバ接続構造。

6 . 前記フェルール位置合わせ部材が、予めアダプタに装着されたものであることを特徴とする請求項 5に記載の光ファィバ接続構造。

7 . 前記フエルール位置合わせ部材が、予め一対のプラグの少なくとも一方のフエルールに装着されたものであることを特徴とする請求項 5記載の光フアイバ接続構造。

8 . 各々に少なくとも 1本の光ファイバを装着し、該光ファイバを光フアイバの軸合わせをして接続するための 2つのプラグと、該プラグを固定するアダプタとを有する光ファイバ接続部品であって、該プラグおよびァダブ夕のいずれか一方に、プラグとアダプタを固定するためのラッチを設け、他方にラツチ係合部を設けたことを特徴とする光フアイバ接続用部品。

9 . ブラグまたはアダプタのいずれか一方に位置合わせを行うためのガィドを設け、他方にガイドに係合する接合部材を設けたことを特徴とする

B 求項 8記載の光ファイバ接続用部品。

1 0 . 各々に少なくとも 1本の光ファイバを装着し、該光ファイバを光ファイバの軸合わせをして接続するための 2つのプラグと、プラグを固定するアダプタとを有する光ファイバ接続部品であって、該プラグおよびァダブ夕に、位置合わせを行うための貫通孔を設け、該貫通孔にガイドピンが揷入されたことを特徴とする光ファイバ接続用部品。

1 1 . 2つのプラグに少なくとも 1本の光フアイバをそれそれ装着する工程、光ファイバが装着された 2つのプラグをアダプタに光ファイバの軸方向に対して垂直方向より装着する工程、および 2つのプラグをアダプタに固定する工程を有することを特徴とする光フアイバ接続方法。

1 2 . 2つのプラグおよびアダプタとして位置合わせをするための貫通孔を設けたものを用い、プラグをアダプタに固定する工程として、ガイドピンを各プラグの貫通孔に予め挿入した後、各プラグを対向させ、ァダプ夕の一端部から他のガイト'ピンを該アダプタの貫通孔に揷入して、プラグに予め挿入された上記ガイドピンを押し込むことにより、対向する各ブラグをアダプタに固定することよりなる工程を有することを特徴とする請求項 1 1記載の光ファイバ接続方法。

1 3 . 他のガイドピンをアダプタの貫通孔に揷入する手段として、ァダプ夕に対してガイドビン軸方向に摺動可能であってガイドビンを設けた固定部材を用い、該固定部材にアダプタを設置して一方向に摺動させ、ガイドビンをアダプタの貫通孔に揷入することを特徴とする請求項 1 2記載の光フアイバ接続方法。

1 4 · プラグとしてフエルールを備えた 1対のプラグを用い、光フアイバを装着した 1対のプラグの少なくとも一方のフエルールに、フエルール位置合わせ部材をスライド可能に装着する工程と、光ファイバをフヱルールに固定した各ブラグを、光フアイバ中心軸に対し垂直方向からアダプタに装着、固定して、各プラグのフヱルールを近接対向させる工程と、フエルール位置合わせ部材を、対向するフエルールの端部が該フェルール位置合わせ部材の内部に位置するように光ファイバの中心軸方向にスライドさせる工程を有することを特徴とする請求項 1 1記載の光ファィバ接続方法 _c 1 5 . プラグとしてフェル一ルを備えた 1対のプラグを用い、光フアイバを装着した 1対のプラグの一方を、フエルール位置合わせ部材がスラィド可能に装着されたアダプタに、光フアイバ中心軸に対して垂直方向から装着し、フェル一ル位置合わせ部材をスライドさせてフエルールに装着する工程と、他方のプラグを光ファイバ中心軸に対して垂直方向から該ァダプタに装着してフェルールを近接対向させる工程と、フヱルール位置合わせ部材を、対向するフエルールの端部が該フエルール位置合わせ部材の内部に位置するように光ファイバの中心軸方向にスライドさせる工程とを有することを特徴とする請求項 1 1記載の光ファィバ接続方法。

1 6 · ブラグが複数のフエルールを備えたことを特徴とする請求項 1 4 または 1 5に記載の光ファィバ接続方法。