WO2003098424A1

WO2003098424A1 - Content display device and method for controlling display according to complexity of content and content display program

Info

Publication number: WO2003098424A1
Application number: PCT/JP2003/005640
Authority: WO
Inventors: Masahiro Nakanishi
Original assignee: Sharp Kabushiki Kaisha
Priority date: 2002-05-15
Filing date: 2003-05-02
Publication date: 2003-11-27
Also published as: JP2003330696A; AU2003231413A1; US20070165030A1; EP1505488A1; EP1505488A4; CN1653417A; JP3926203B2

Description

明細書コンテンツの複雑さに応じて表示を制御するコンテンツ表示装置および方法、ならびにコンテンッ表示プログラム技術分野

この発明はコンテンツ表示装置、コンテンツ表示プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、およびコンテンツ表示方法に関し、特に、コンテンツの表示を的確に行なうことのできるコンテンツ表示装置、コンテンツ表示プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、およびコンテンツ表示方法に関する。背景技術

従来より、携帯電話、 P D A (Personal Digital Assistance)、コンピュータ機器などにおいてンテンッデータを受信または入力し、それをディスプレイに表示させることが行なわれている。 .

特に携帯電話などの端末においては、通信のために装置の資源を使う必要があるため、コンテンツの表示のために装置に負担をかけることは好ましくない。そこで、処理能力の異なる端末ごとに、再生処理能力の限界値を持たせ、コンテンッ再生前に、そのコンテンツを再生するために要求される処理能力（複雑度）を計算させ、その複雑度が再生処理能力の限界値を越えていた場合は、コンテンッの再生を行なわないようにする技術が知られている。これにより、端末に必要以上の負荷がかかることを防ぐことができる。

しかしながら、そのような従来の技術においては以下のような問題があつた。

( 1 ) 広告のようなコンテンツの場合、コンテンツ配信者には、コンテンツの描画品質が多少落ちても、その内容を見てもらいたいという要求がある。しかし、端末毎の再生処理能力の限界値で再生をブロックすると、見てもらえるユーザの絶対数が減ってしまう。

( 2 ) 端末の性能は時代の経過とともに徐々に進化する。新しい端末に新機能を搭載した場合、その新機能を実行するために処理が重くなり、新機能が搭載されていない過去の端末ではコンテンツを再生できるのに、新しい端末では再生できない場合が出てくる。

( 3 ) 再生前に複雑度を計算するために、コンテンツのある特定部分の再生が限界を超えるだけのときにも、コンテンッ全体を再生することができないことがある。

本亮明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、コンテンツの表示を的確に行なうことのできるコンテンツ表示装置、コンテンツ表示プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、およぴコンテンッ表示方法を提供することを目的とする。発明の開示

上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、コンテンツ表示装置は、複数のオブジェクトを含むコンテンツを表示するコンテンツ表示装置であつて、複数のォプジクトのそれぞれには、表示の優先度が設定され、複数のォブジェクトに基づいて、コンテンツを表示する場合の複雑度を計算する複雑度計算手段と、計算された複雑度および優先度に基づいて、コンテンツに含まれる一部のォブジェクトを非表示にする制御手段とを備える。

この発明の他の局面に従うと、コンテンツ表示装置は、コンテンツを表示するコンテンツ表示装置であって、コンテンツを表示するための機能には、優先度が設定され、コンテンツを表示する場合の複雑度を計算する複雑度計算手段と、計算された複雑度および優先度に基づいて、コンテンツを表示するための機能の一部を無効にする制御手段とを備える。

好ましくはコンテンツは、複数のフレームからなるアニメーションを含み、複雑度計算手段は、複数のフレームのそれぞれにおける表示の複雑度を計算し、制御手段は、複数のフレームのそれぞれにおける表示の制御を行なう。

この発明の他の局面に従うと、コンテンツ表示装置は、複数のフレームからなるアニメーションをコンテンツとして表示するコンテンツ表示装置であって、複数のフレームのそれぞれについて、当該フレームを表示する場合の複雑度を計算する複雑度計算手段と、計算された複雑度が所定値以上のフレームが非表示となるように制御する制御手段とを備える。

この発明の他の局面に従うと、コンテンツ表示プログラムは、複数のオブジェクトを含むコンテンツを表示するコンテンツ表示プログラムであって、複数のォブジェクトのそれぞれには、表示の優先度が設定され、複数のオブジェクトに基づいて、コンテンツを表示する場合の複雑度を計算する複雑度計算ステップと、計算された複雑度および優先度に基づいて、コンテンツに含まれる一部のォブジエタトを非表示にする制御ステップとをコンピュータに実行させる。

この発明の他の局面に従うと、コンテンツ表示プログラムは、コンテンツを表示するコンテンツ表示プログラムであって、コンテンツを表示するための機能には、優先度が設定され、コンテンツを表示する場合の複雑度を計算する複雑度計算ステップと、計算された複雑度および優先度に基づいて、コンテンツを表示するための機能の一部を無効にする制御ステップとをコンピュータに実行させる。好ましくはコンテンツは、複数のフレームからなるアニメーションを含み、複雑度計算ステップは、複数のフレームのそれぞれにおける表示の複雑度を計算し、制御ステップは、複数のフレームのそれぞれにおける表示の制御を行なう。

この発明の他の局面に従うと、コンテンツ表示プログラムは、複数のフレームからなるァュメーションをコンテンツとして表示するコンテンツ表示プログラムであって、複数のフレームのそれぞれについて、当該フレームを表示する場合の複雑度を計算する複雑度計算ステップと、計算された複雑度が所定値以上のフレームが非表示となるように制御する制御ステップとをコンピュータに実行させる。この発明の他の局面に従うと、コンテンツ表示方法は、複数のオブジェクトを含むコンテンツを表示するコンテンツ表示方法であって、複数のオブジェクドのそれぞれには、表示の優先度が設定され、複数のオブジェクトに基づいて、コンテンッを表示する場合の複雑度を計算する複雑度計算ステップと、計算された複雑度および優先度に基づいて、コンテンツに含まれる一部のオブジェクトを非表示にする制御ステップとを備える。

この発明の他の局面に従うと、コンテンツ表示方法は、コンテンツを表示するコンテンツ表示方法であって、コンテンツを表示するための機能には、優先度が設定され、コンテンツを表示する場合の複雑度を計算する複雑度計算ステップと、計算された複雑度およぴ優先度に基づいて、コンテンツを表示するための機能の一部を無効にする制御ステップとを備える。

好ましくはコンテンツは、複数のフレームからなるァュメーシヨンを含み、複雑度計算ステップは、複数のフレームのそれぞれにおける表示の複雑度を計算し、制御ステップは、複数のフレームのそれぞれにおける表示の制御を行なう。

この発明の他の局面に従うと、コンテンツ表示方法は、複数のフレームからなるアニメーションをコンテンツとして表示するコンテンツ表示方法であって、複数のフレームのそれぞれについて、当該フレームを表示する場合の複雑度を計算する複雑度計算ステップと、計算された複雑度が所定値以上のフレームが非表示となるように制御する制御ステップとを備える。

この発明の他の局面に従うと、コンピュータ読取能な記録媒体は、上述のいずれかに記載のコンテンツ表示プログラムを記録する。図面の簡単な説明 .

図 1は、本発明の第 1の実施の形態おける携帯電話 1の機能ブロック図である。

図 2は、携帯電話 1が行なう処理を示すフローチヤ一トである。

図 3は、広告のコンテンツの具体例を示す図である。

図 4は、オブジェクトの優先度と、オブジェクト描画のための複雑度を記載した図である。

図 5は、端末ごとの複雑度の上限と複雑度の計算式を示す図である。

図 6は、文字以外のオブジェクトを削除した表示結果を示す図である。

図 7は、一つの画面に複数のオブジェクトが存在するコンテンツを示す図である。

図 8は、 1つのファイルに複数のページという概念が存在し、複数のページを切換えながら再生するコンテンツを示す図である。

図 9は、本実施の形態における携帯電話で行なわれる複雑度の計算方法を示すフローチヤ一トである。

図 1 0は、ページが複数あるコンテンツを処理する場合のフローチャートである。

図 1 1は、図形とそれの内部を彩るグラデーションとにより構成されるコンテンッを示す図である。

図 1 2は、端末 Cに設定されているオブジェクトの種類、描画機能と、その複雑度を示す図である。

図 1 3ば、端末 Cにおける複雑度の上限と複雑度の計算式とを示す図である。図 1 4は、フレームを連続して描画するアニメーションのコンテンツを示す図である。発明を実施するための最良の形態

以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称およぴ機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。本発明の実施の形態においては、再生が複雑で、再生のために負担がかかりすぎるコンテンツを再生する際には、再生エンジンの一部の機能をオフにすることによって、複雑なコンテンツも再生できるようにしている。具体的には以下ような処理が携帯電話などの端末装置において行なわれる。

( 1 ) 端末ごとに、アニメーション再生部で特定の機能をオフにした場合の複雑度の計算式と、それに対応する複雑度の上限とをもつ。また、再生するォプジェクトごとに、描画の優先順位をつける。これらを用いて、できるだけ、コンテンッの意図を失わないようにしてコンテンツを再生できるようにする。

( 2 ) 端末ごとに、（Α) 全ての機能をオンにした場合の複雑度の上限とその計算式、（Β ) ある特定の機能をオフにした場合の複雑度の上限とその計算式をもつ。（Α) で再生が不可だった場合、（Β ) でもう一度計算を行ない、再生を試みる。このようにして、最新機種で再生できないのに、過去の機種でコンテンッを再生できるような事態が生じることを防ぐ。

( 3 ) 再生中に、複雑度が一時的にオーバーする場合、上記 ( 1 ) もしくは ( 2 ) の方法を用いて、一時的に再生のクオリティを下げて、再生を続けることができるようにする。また、再生前に複雑度がオーバーすることがわかる場合は、 ( 1 ) もしくは（2 ) の方法を用いて、再生を開始しない処理を行ったり、予め再生のクオリティを下げて、再生を開始する処理を行うことができるようにする。

[第 1の実施の形態]

図 1は、本発明の第 1の実施の形態における携帯電話 1の機能プロック図である。

図 1に示されるように、携帯電話 1は、 C P U (Central Processing Unit) 等から構成され、全体の制御を行なう制御部 1 0 1と、中継基地局を介して通信を行なうための通信部 1 0 2と、制御部 1 0 1において実行されるプログラムおよぴそのプログラムの中間データや、他の装置から取得したデータ等を記憶する記憶部 1 0 3と、各種情報や指示の入出力を受付ける入出力部 1 1 0とを含む。また、入出力部 1 1 0は、テンキー等により、この携帯電話 1のユーザが他の電話装置の電話番号を入力したり、受信した電子メールを検索するための項目を入力したり、受信した電子メールの表示要求を入力したりする操作部 1 1 1と、ユーザに情報を表示する表示画面からなる表示部 1 1 2と、音声を入力するマイクからなる音声入力部 1 1 3と、音声を出力するスピーカからなる音声出力部 1 1 4.と、画像を取得するカメラからなる画像入力部 1 1 5とを含む。

なお、図 1に示される携帯電話 1のハードウェアは一般的なものであり、これに限定されるものではない。

図 2は、携帯電話 1が行なうコンテンッ表示処理を示すフローチャートである。図 2を参照して、ステップ S 2 0 1で、記憶部 1 0 3に、再生するコンテンツが蓄積される。ステップ S 2 0 3で、制御部 1 0 1により、再生すべきコンテンッのデータ評価が行なわれる。ここでコンテンツの複雑度が計算される。計算された複雑度が端末の処理できる複雑度の上限より小さいのであれば、ステップ S 2 0 5で、コンテンツの再生が行われる。

もし、端末の処理能力の上限を越えているなら、端末の機能を落とし、コンテンッの一部を非表示とした後、複雑度を再計算する (ステップ S 2 0 3 ) 。これを繰り返し、処理能力を越えずに再生できる複雑度を計算する。そのような複雑度があれば、再生を行う。なければ再生は行なわれない。

マルティメディアコンテンツを再生する機能をもった端末において、高機能な処理の重ヽ描画機能が搭載されている高級端末と、その機能が搭載されていない低級端末が存在する場合を想定する。その機能に対応したコンテンツが、高級端末では処理能力不足で再生できないのにもかかわらず、低級端末では、その重い描画機能が搭載されていないため再生できてしまうことがあるという問題点が従来の技術においては存在した。

本実施の形態においては、端末において計算式を用いて、コンテンツのポリゴンの.数や項点の数などの内容から、端末ごとにそのコンテンツの再生難易度を示す複雑度を計算する。

また、端末ごとに、各ォブジェクトの描画機能を有効にした時と、無効にしたときの複雑度の再生上限を設定する。端末では、全てのオブジェクトの描画機能を有効にして、複雑度の上限を越えないかを計算し、超える場合は、いずれかの描画機能を無効にした複雑度の計算式を使って複雑度を再計算する。これを繰り返し、低級端末で再生できるコンテンツは、全て高級端末で再生できるようにする。

このように本実施の形態では、必要に応じてオブジェクト単位での描画を削除することで、端末の負荷を下げている。

図 3は、広告のコンテンツの具体例を示す図である。

図 3におけるコンテンツは、文字オブジェクト（「中古車大セール！ ■ · ■駐車場で！」の文字列）、車の画像オブジェクト、およびコンテンツの周囲を彩る円形の図形オブジェクト（8個の白丸）力^構成されている。

このようなコンテンツには、データとして各ォブジェクトの優先度がコンテンッの製作者によって指定されている。ここでは、文字オブジェクト、車の画像ォブジェクト、図形オブジェクトの順に優先度が設定されているものとする。すなわち、文字オブジェクトは広告の内容を直接示すので、必ず表示されなければならず、これに対して図形オブジェクトは表示されなくても特に大きな問題にはならないためである。

また、携帯電話の機種に応じて文字、画像、図形などを表示するための複雑度が設定されている。

図 4は、ォブジェクトの優先度と、オブジェクト描画のための複雑度を記載し 40 た図である。図 4では、上述のオブジェクトの優先度と、端末（携帯電話） A機種と B機種のそれぞれにおける、各々のオブジェクトの描画の複雑度の値が示されている。

コンテンツ配信者である広告主の意図として、文字情報の優先順位が高く、この文字情報を欠落して再生させることは意味を持たない。よって、文字の優先度は絶対描画 ( 「0」）が指定されている。車と円形のオブジェクトは、描画されなくても良いが、単に装飾している円形の図形オブジェクトより、車のオブジェクトの方が優先度が高い。このため、車には優先度に「1」が設定されており、円形オブジェクトには「2」が設定されている。絶対描画が「0」のォブジェクトは、必ず描画される。絶対描画「0」のオブジェクトだけで、再生限界を越える場合には、そのコンテンツは再生されない。以上の動作を可能とするために、制御部 1 0 1では、オブジェクトごとに描画機能を無効にすることができる。また、端末の機種に応じて文字や画像や図形の描画能力が異なるため、図 4に示されるように、オブジェクトごとの複雑度は、端末の機種ごとに異なっている。すなわち、文字、画像、図形それぞれの.複雑度は、端末 Aにおいては「6 0」.、「8 0」、「1 5」であり、端末 Bにおいては「8 0」、「2 0 0」、「2 0」となっている。

図を参照して、端末 Aでは、複雑度の上限が「4 0 0」であり、その計算式は、 (文字） X (個数） + (画像） X 2 X (個数） + (図形） X (個数）と設定されている。

端末 Bでは、複雑度の上限が「2 0 0」であり、その計算式は、（文字） X (個数） + (画像） X (個数） + (図形） X (個数）と設定されている。

端末 Aでは、コンテンツを再生する時に、図 1の制御部 1 0 1で、コンテンツの複雑度を計算式に基づいて計算する。計算式に当てはめた計算結果は、 6 0 X 1 + 8 0 X 2 X 1 + 1 5 X 8 = 3 4 0となる。この計算結果は、複雑度の上限である「4 0 0」を越えておらず、そのまま再生できるため、コンテンツのそのままの再生が行なわれる（すなわち図 3に示されるままの表示が行なわれる）。端末 Bでは、同じく制御部で、コンテンツの複雑度が計算される。計算式に基づぐ計算結果は、 8 0 X 1 + 2 0 0 X 1 + 2 0 X 8 = 4 4 0である。これは、「2.0 0」をはるかに越えている。この場合、コンテンツを再生できないので _s 再び、制御部で、優先度の最も低い図形オブジェクトを一つ除いて複雑度を再計算する。

—つ除くと複雑度を「2 0」削減できる（図 4参照）。 8つとも削減しても、まだ「2 8 0」である。この場合、削除するオブジェクトの優先度をひとつ上げて、画像（車）のオブジェクトを削除する。この結果、複雑度は、「8 0」になり、再生可能となる。

図 6は、文字以外のォブジェクトを削除した表示結果を示す図である。

なお、この場合、複雑度が上限値の「2 0 0」になるまで「1 2 0」あるので、

-優先度の低い図形オブジェクトを 6つ描画してもよい。

なお、計算式の値と、文字や画像などの各ォブジェクトの種類ごと、一つごとの複雑度の値は、端末の再生特性によって決定される。すなわち、各ォブジェクトひとつあたりの描画速度や経験から個々の値と計算式は求められる。

なお、コンテンツの構成は、図 7に^されるような一つの画面に複数のォブジェタトが存在するものであってもよいし、図 8に示されるような、 1つのフアイルに複数のページという概念が存在し、複数のページを切換えながら再生するデータであってもよい。

図 9は、本実施の形態における携帯電話で行なわれる複雑度の計算方法を示すフローチャートである。

図 9を参照して、ステップ S 1 0 1で、処理対象のオブジェクトの番号を示す変数 iに 0を代入する。また、 nにコンテンツ内のオブジェクトの総数を代入する。さらに、当該コンテンツの複雑度を示す変数 cに 0を代入する。

ステップ S 1 0 3で、 i番目のオブジェクトを、処理の対象のオブジェクトとする。ステップ S 1 0 5で、対象ォブジェクトが図形である場合は、ステップ S 1 1 1で、 cに図形の 1つあたりの複雑度を加算する。ステップ S 1 0 7で、対象 ^ブジェクトが画像である場合は、ステップ S 1 1 3で、 cに画像の 1つあたりの複雑度を加算する。ステップ S 1 0 9で、対象ォブジェクトが文字である場合は、ステップ S 1 1 5で、 cに文字オブジェクトの 1つあたりの複雑度を加算する。

その後、ステップ S I 1 7で iの値を 1インクリメントし、ステップ S 1 1 9 で n = iの関係を満たすか判断し、 Y E Sであれば、そのときの cを当該コンテンッの複雑度として計算を終了する。 NOであれば、ステップ S 1 0 3へ戻る。図 1 0は、ページが複数あるコンテンツを処理する場合のフローチャートである。図 8に示されるようにページが複数ある場合には、ページごとの複雑度を計算し、複雑度によって再生不可能なページがある場合には、そのページにおいて表示するォブジェクトを削除する。

図 1 0を参照して、ステップ S 2 0 1で処理対象となっているページ番号 pに 0を代入し、変数 mにコンテンツに含まれるページの総数を代入する。

ステップ S 2 0 3で、複雑度の計算式を設定し、ステップ S 2 0 5で図 9に示されるフローチャートにより第 pページの複雑度 cを算出する。

ステップ S 2 0 7で、算出された複雑度 cを上限値と比較することで当該ぺージを再生することができるかが判定され、再生可能であれば、ステップ S 2 1 1 で変数 pの値を 1インクリメントする。，ステップ S 2 1 3で m= pとなったかが判定され、 NOであればステップ S 2 0 5へ戻り、 Y E Sであれば本ルーチンを終了する。

ステップ S 2 0 7で再生不可能であると判定されると、ステップ S 2 0 9で表示す:るコンテンツを優先度に従って減らすことで、計算式の内容を変更する。これにより複雑度 cを減らし、ステップ S 2 0 5へ戻る。

なお、ステップ S 2 0 9で、計算式の内容を変更できないときには本/レーチンを終了する。

[第 2の実施の形態]

第 2の実施の形態における携帯電話のハードウエア構成は、第 1の実施の形態におけるそれと同じであるため、ここでの説明を繰り返さない。第 2の実施の形態では、コンテンツの内容に基づいて、端末の特定の機能を無効にする。

ここでは、図 1 1に示されるような図形（円）とそれの内部を彩るグラデーションとによりコンテンツが構成されているものとする。

図 1 2は、端末 Cに設定されているオブジェクトの描画機能と、その複雑度を示す図である。ここでは、図形の描画という機能に対して「2 0」の複雑度が設定されており、図形に対するグラデーションという機能に対して「1 6 0」の複雑度が設定されている。

図 1 3は、端末 Cにおける複雑度の上限と複雑度の計算式とを示す図である。端末 Cの再生の上限を示す複雑度は、「1 0 0」である。コンテンツの複雑度の計算式による計算結果は、 2 0 X 1 + 1 6 0 X 1 = 1 8 0であり、コンテンツを再生することはできない。この場合、制御部で、グラデーション機能を無効にして複雑度を再計算すると、計算結果は、「2 0」となる。このように、アニメーション再生部でグラデーション機能を用いなければ、このコンテンッは再生可能となる。

このような仕組みを持つことで、ハードとソフトの性能が全く同じで、グラデーシヨンに対応していない端末 Dと、端末 Dの上位機種であるグラデーションに対応した端末 Eが存在した場合、あるコンテンツが、グラデーションに対応していない端末 Dでは再生できるが、その上位機種である端末 Eで再生できないことを防ぐことができる。

また、ハードとソフトの性能が全く同じでなくても、端末 Dが端末 Eの性能を上回る後継機種であつた場合も、過去の機種で再生できたコンテンツが後継機種で、再生できなくなることを防ぎ、互換 1"生を保つことができる。

[第 3の実施の形態]

図 1 4に示されるような、時間の経過と共にフレームを連続して描画するァュメーションのコンテンツを再生する場合の処理について説明する。

このような場合に、第 3の実施の形態においては、フレームの描画の度に複雑度を計算し、第 1または第 2の実施の形態の仕組みを用いて、可能な限りコンテンッの再生を行う。なお、複雑度の上限を超えているフレームについては、そのフレームをスキップするなどの処理を行なってもよい。これにより、端末の処理可能な範囲内でコンテンツを再生することができる。

また、フレーム描画の度に計算を行わなくても、コンテンツを再生する前にコンテンッのデータから、フレームの複雑度を予測することができるなら、コンテンッの再生前に全てのフレームのそれぞれの複雑度の計算を行つてもよい。この PC翻雇 40 場合、例えばァュメーションの再生中にグラデーション機能が使えなくなって、再生中のある特定の時間だけ、グラデーションが行われなくなることを防げる。すなわち、再生前に各フレームの複雑度の計算を行ない、再生不可能なフレームが存在する場合において、そのフレームにおけるグラデーション機能をオフにすればそのフレームを再生できるときには、コンテンツ全体に対してグラデーションの機能をオフにするものである。

[その他]

なお、コンテンツの一部を非表示とした場合、または機能を落として再生した場合は、その旨をメッセージなどにして表示し、オリジナルと若干異なるコンテンッが再生されている点をユーザに告知するようにしてもよい。

また、上述の、コンテンツの動作や処理の制限方法を、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシプノレディスク、 C D— R OM、 R OM、 R AMおよびメモリカードなどのコンビユータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに.内藏するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。

提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行されたり、 R OMから直接実行される。

なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。

また、本発明はコンテンツを再生する装置であれば、携帯電話、 P DA, パーソナルコンピュータその他のコンピュータ製品などに適用することができる。今回開示された実施の形態はすべての点で例示であつて制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によつて示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすベての変更が含まれることが意図される。産業上の利用可能性 P T/JP03/05640 以上のように、本発明にかかるコンテンツ表示装置、コンテンツ表示プロダラム、該プログラムを記録した記録媒体、およびコンテンツ表示方法は、携帯端末、携帯電話、およびコンピュータ機器などに関する技術に用いるのに適している。

Claims

請求の範囲

1 . 複数のオブジェクトを含むコンテンツを表示するコンテンツ表示装置であつて、

前記複数のオブジェク卜のそれぞれには、表示の優先度が設定され、

前記複数のオブジェクトに基づいて、前記コンテンツを表示する場合の複雑度を計算する複雑度計算手段と、

前記計算された複雑度および前記優先度に基づいて、前記コンテンツに含まれる一部のオブジェクトを非表示にする制御手段とを備えた、コンテンツ表示装置。

2 . 前記コンテンツは、複数のフレームからなるアニメーションを含み、

前記複雑度計算手段は、前記複数のフレームのそれぞれにおける表示の複雑度を計算し、

前記制御手段は、前記複数のフレームのそれぞれにおける表示の制御を行なう、請求項 1に記載のンテンッ表示装置。

3 , コンテンツを表示するコンテンツ表示装置であって、

'前記コンテンツを表示するための機能には、優先度が設定され、

前記コンテンツを表示する場合の複雑度を計算する複雑度計算手段と、前記計算された複雑度および前記優先度に基づいて、前記コンテンツを表示するための機能の一部を無効にする制御手段とを備えた、コンテンツ表示装置。

4 . 前記コンテンツは、複数のフレームからなるアニメーションを含み、

前記複雑度計算手段は、前記複数のフレームのそれぞれにおける表示の複雑度を計し、

前記制御手段は、前記複数のフレームのそれぞれにおける表示の制御を行なう、請求項 3に記載のコンテンツ表示装置。

5 . 複数のフレームからなるアニメーションをコンテンツとして表示するコンテンッ表示装置であって、

前記複数のフレームのそれぞれについて、当該フレームを表示する場合の複雑度を計算する複雑度計算手段と、

前記計算された複雑度が所定値以上のフレームが非表示となるように制御する制御手段とを備えた、コンテンツ表示装置。

6 . 複数のオブジェクトを含むコンテンツを表示するコンテンツ表示プログラムであって、

前記複数のォブジェクトのそれぞれには、表示の優先度が設定され、前記複数のオブジェクトに基づいて、前記コンテンツを表示する場合の複雑度を計算する複雑度計算ステップと、 .

前記計算された複雑度および前記優先度に基づいて、前記コンテンッに含まれる一部のオブジェクトを非表示にする制御ステップとをコンピュータに実行させる、コンテンツ表示プログラム。

7 . 前記コンテンツは、複数のフレームからなるアニメーションを含み、前記複雑度計算ステップは、前記複数のフレームのそれぞれにおける表示の複雑度を計算し、

前記制御ステップは、前記複数のフレームのそれぞれにおける表示の制御を行なう、請求項 6に記載のコテンツ表示プログラム。

8 . コンテンツを表示するコンテンツ示プログラムであって、

前記コンテンツを表示するための機能には、優先度が設定され、

前記コンテンッを表示する場合の複雑度を計算する複雑度計算ステップと、前記計算された複雑度およぴ前記優先度に基づいて、前記コンテンッを表示するための機能の一部を無効にする制御ステップとをコンピュータに実行させる、コンテンツ表示プログラム。

9 . 前記コンテンツは、複数のフレームからなるアニメーションを含み、前記複雑度計算ステップは、前記複数のフレームのそれぞれにおける表示の複雑度を計算し、

前記制御ステップは、前記複数のフレームのそれぞれにおける表示の制御を行なう、請求項 8に記載のコンテンツ表示プログラム。

1 0 . 複数のフレームからなるァュメーションをコンテンツとして表示するコンテンッ表示プログラムであって、

前記複数のフレームのそれぞれについて、当該フレームを表示する場合の複雑度を計算する複雑度計算ステップと、前記計算された複雑度が所定値以上のフレームが非表示となるように制御する制御ステップとをコンピュータに実行させる、コンテンッ表示プロダラム。

1 1 . 複数のオブジェクトを含むコンテンツを表示するコンテンツ表示方法であつて、

前記複数のオブジェクトのそれぞれには、表示の優先度が設定され、

前記複数のオブジェクトに基づいて、前記コンテンツを表示する場合の複雑度を計算する複雑度計算ステップと、

前記計算された複雑度および前記優先度に基づいて、前記コンテンツに含まれる一部のオブジェクトを非表示にする制御ステップとを備えた、コンテンツ表示方法。

1 2 . 前記コンテンツは、複数のフレームからなるアニメーションを含み、前記複雑度計算ステップは、前記複数のフレームのそれぞれにおける表示の複雑度を計算し、

前記制御ステップは、前記複数のフレームのそれぞれにおける表示の制御を行なう、請求項 1 1に記載のコンテンッ表,示方法。

1 3 . コンテンツを表示するコンテンッ表示方法であって、

前記コンテンッを表示するための機能には、優先度が設定され、

前記コンテンツを表示する場合の複雑度を計算する複雑度計算ステップと、前記計算された複雑度および前記優先度に基づいて、前記コンテンッを表示するための機能の一部を無効にする制御ステップとを備えた、コンテンツ表示方法。

1 4 . 前記コンテンツは、複数のフレームからなるアニメーションを含み、前記複雑度計算ステップは、前記複数のフレームのそれぞれにおける表示の複雑度を計算し、

前記制御ステップは、前記複数のフレームのそれぞれにおける表示の制御を行なう、請求項 1 3に記載のコンテンッ表示方法。

1 5 . 複数のフレームからなるアニメーションをコンテンツとして表示するコンテンッ表示方法であって、

前記複数のフレームのそれぞれについて、当該フレームを表示する場合の複雑度を計算する複雑度計算ステップと、前記計算された複雑度が所定 <f直以上のフレームが非表示となるように制御する制御ステップとを備えた、コンテンツ表示方法。

1 6 . 請求項 6〜1 0のいずれかに記載のコンテンツ表示プログラムを記録した. コンピュータ読取可能な記録媒体。