WO2003096948A1 - Couche-culotte de type culotte - Google Patents

Description

パンツ型おむつ

技術分野

本発明はパンツ型おむつに関し、 詳しくは、 パンツ型おむつ前駆体の 中央域に体液を吸収する吸収体を積層して折り畳み、 このパンツ型おむ 明

つ前駆体の側縁部を接合してパンツ型に成形したおむつに関する。

田 背景技術

この種のおむっとしては、 例えば図 1 2に示すようなものがある （特 開平 6— 2 9 6 6 3 8号公報参照）。 同図はおむつを展開したシートを 示している。 このシート aは山型の切欠部 bを左右の側縁に形成すると ともに、 前身ごろ cと後身ごろ dに跨って吸収体 eを配置してある。 そ して、 シート aを上下に折り畳み、 その側縁部 f を接合して胴周り開口 とレッダ開口を形成している。

しかし、 このおむつは、 前身ごろ cと後身ごろ dの側縁部 f を接合し ているため、 剛性のある接合ラインが胴周り開口からレッダ開口にかけ て存在し、 着用者の胴周りや脚周りに違和感を生じることになる。 また、 おむつをはかせる際には、 ウェスト開口の左右を指で掴んでお むつを引き上げることが多いが、 その際、 剛性のある接合部が邪魔にな つて、 ウェスト開口を掴み難くなり、 おむつを引き上げ難くなるという 問題が生じる。

また、 この種のおむつは、 吸収体が平坦状となっているため、 便等の 排泄物が着用者の肌へ付着し易い。 このため、 本出願人は、 トップシー トと、 バックシートと、 これら両シートの間に介在する吸収体とで構成 され、 後胴周り域から股下域へ延びる V字状の凹欠部を形成して、 この 凹欠部を接合して、 排泄物をおむつの内部に収容、 保持するポケット （ 凹陥部） を形成した使い捨ておむつを開示している （特開 2 0 0 0— 2 2 5 1 4 3号公報）。

しかしながら、 この発明では、 ポケットを作るために、 積層パネルを 後胴周り域から股下域にかけて V字状に切断して凹欠部を形成する工程 とこの凹欠部の側縁部どうしを互いに固着して接合する工程が必要であ り、 おむつを成形すると同時にポケットを形成できなかった。 発明の開示

本発明は、 このような事情に鑑み、 足繰りの違和感を解消するととも に、 着用性を改良し、 しかもおむつを形成すると同時に排泄物を収容、 保持するポケットが形成されるパンツ型おむつを提供することを目的と する。

上記のような課題を解決するために、 本発明者らは、 外装を構成する 外面シートと、 着用者に接する内面シートと、 前記夫々のシートの一部 を収縮させる弾性部材と、 着用者の足が貫通する一対のレッダ開口と、 を具備するパンツ型おむつ前駆体をおむつ前駆体の線対称軸を対称軸と して左右に折り畳み、 その側縁部を接合することにより、 左右身ごろの 胴周り部に接合部を有しないパンツ型おむつが得られると同時に排泄物 を収容、 保持するポケットが形成できることを見出し、 本発明を完成す るに至ったのである。

更に言えば、 本発明に係るパンツ型おむつに関し、 本発明はパンツ型 おむつ前駆体に予め一対のレッグ開口を設け、 この一対のレッグ開口の 中間で左右に折り畳んで、 その側縁部を接合するという発想がないとこ ろに提供されたものである。 より具体的には、 本発明は、 以下のようなものを提供する。

( 1 ) 外装を構成する外面シートと、 着用者に接する内面シートと 、 体液を吸収する吸収体と、 前記内面シート及ぴ外面シートのいずれか 一方もしくは両方に設けられ、 夫々のシートの一部を収縮させる弾性部 材と、 着用者の足が貫通する一対のレツグ開口と、 を具備するパンツ型 おむつであって、 パンツ型おむつの前身ごろ又は後身ごろにおいて、 レ ッグ開口を避けて胴周り開口から股間部に至る接合部を備えていること を特徴とするパンツ型おむつ。

( 1 ) の発明によれば、 接合部が前身ごろ又は後身ごろにおいて、 レ ッグ開口を避けて胴周り開口から股間部に至るように設けられている。 このため、 胴周りの左右身ごろ （すなわち、 胴周りの両側部） に胴周り 開口からレッダ開口に亘る接合部を有さないので、 おむつを穿かせる際 に、 胴周り開口においてその左右を指で掴んで容易におむつを引き上げ ることが可能となり、 穿かせ易いことになる。 また、 着用した際に胴周 りや脚周りに違和感がないことになる。

尚、 本発明において、 前身ごろとは、 パンツ型おむつを正面から見た 際の腹側を意味し、 後身ごろは前身ごろの反対側の背側を意味する。 ま た、 左右身ごろとは、 パンツ型おむつを正面から見た際の左右の側面側 を意味する。

( 2 ) 前記接合部は、 前記前身ごろ又は前記後身ごろの略中央部に おいて、 パンツ型おむつの着用方向に伸びている連続した筋状のもので あることを特徴とする （1 ) に記載のパンツ型おむつ。

( 2 ) の発明によれば、 接合部が前身ごろ又は後身ごろの中央部にお いて、 パンツ型おむつの着用方向に伸びている連続した筋状のものとし ている。 このため、 接合部は前身ごろ又は後身ごろで胴周り開口から股 間に向けて直線状に設けられているので、 胴周りの両側部に接合部がな いので、 着用していても違和感がない。 また、 左右身ごろの胴周り （す なわち、 胴周りの両側部） に胴周り開口からレッダ開口に亘る接合部を 有さないので、 おむつを穿かせる際に、 胴周り開口においてその左右を 指で掴んで容易におむつを引き上げることが可能となり、 穿かせ易い f とになる。

ここで、 着用方向とは、 パンツ型おむつを穿かせる際に上げ下げする 方向で、 着用して起立した際の上下方向を意味する。 また、 筋状のもの とは、 細長く連なった糸状になっているもの、 細長い帯状になっている もの他であって、 その太さや幅等は特に限定されない。

( 3 ) 矩形の一辺を双子山型状にした略 W字状の一枚布状のものか らなるパンツ型おむつ前駆体であって、 胴周り部分になるプレ胴周り部 分と、 レッダ開口部分になるプレレッダ開口部分と、 股間部分になるプ レ股間部分と、 を備え、 更に、 前記プレ胴周り部分は、 略矩形状の部分 として存在しており、 該プレ胴周り部分には、 弾性部材が伸長した状態 で配設され、 前記プレレッダ開口部分は、 穴として存在しており、 前記 パンツ型おむつ前駆体の線対称軸を対称軸として、 対称な位置に存在し

、 前記プレ股間部分は、 略矩形状の前記プレ胴周り部分の下縁から延出 した双子山型状の部分として存在しているパンツ型おむつ前駆体。

( 3 ) の発明のパンツ型おむつ前駆体は、 矩形の一辺を双子山型状に した略 W字状の一枚布状のもので、 胴周り部分になるプレ胴周り部分と 、 レッダ開口部分になるプレレツグ開口部分と、 股間部分になるプレ股 間部分と、 を備え、 更に、 プレ胴周り部分は、 略矩形状の部分として存 在しており、 このプレ胴周り部分には、 弾性部材が伸長した状態で配設 されている。 また、 プレレッダ開口部分は、 パンツ型おむつ前駆体の線 対称軸を対称軸として、 対称な位置に一対の穴として形成されている。 また、 プレ股間部分は、 略矩形状のプレ胴周り部分の下縁から延出した 双子山型状の部分として有している。

このため、 このパンツ型おむつ前駆体に吸収体をプレレッグ開口部分 の中間部からプレ股間部分の下縁に沿って配設し、 パンツ型おむつ前駆 体をその前駆体の線対称軸を対称軸として左右に折り畳み、 重なり合う プレ胴周り部分の側縁部及び双子山型状のプレ股間部分の下縁部どうし を接合することにより、 胴周り開口が形成されてパンツ型おむつが成形 されることになる。 この際、 一対のプレレッダ開口部分の中間部 （すな わち、 おむつ前駆体の線対称軸の対称軸） で折り畳んで接合するので、 接合部がおむつの後身ごろ又は前身ごろに形成されることになる。

尚、 本発明において、 パンツ型おむつ前駆体とは、 パンツ型おむつを 成形する前の部材であり、 パンツ型おむつの接合部を剥がして展開した 布状のものを意味する。 また、 プレレッダ開口部分の穴とは、 パンツ型 おむつ前駆体をパンツ型おむつに成形した際に、 レッグ開口を形成する ものであって、 円形等の形状に開口されたものの他に単なる切れ目 （ス リット） も含む。

( 4 ) 略半円形状をしており、 略半円形の弦の略中央部に切込部を 備えた一枚布状のものからなるパンツ型おむつ前駆体であって、 胴周り 部分になるプレ胴周り部分と、 レッダ開口部分になるプレレッダ開口部 分と、 股間部分になるプレ股間部分と、 を備え、 更に前記プレ胴周り部 分及び前記プレ股間部分は、 略半円形状の弧の部分として存在しており 、 該プレ胴周り部分には、 弾性部材が伸長した状態で配設され、 前記プ レレッグ開口部分は、 穴として存在しており、 前記パンツ型おむつ前駆 体の線対称軸を対称軸として、 対称な位置に存在するパンツ型おむつ前 駆体。

( 4 ) の発明のパンツ型おむつ前駆体は、 略半円形状をしており、 略 半円形の弦の略中央部に切込部を備えた一枚布状のもので、 胴周り部分 になるプレ胴周り部分と、 レッダ開口部分になるプレレッダ開口部分と 、 股間部分になるプレ股間部分と、 を備え、 更に、 プレ胴周り部分及び プレ股間部分は、 略半円形状の弧の部分として存在しており、 プレ胴周 り部分には、 弾性部材が伸長した状態で配設され、 プレレ.ッグ開口部分 は、 パンツ型おむつ前駆体の線対称軸を対称軸として、 対称な位置に一 対の穴として形成されている。

このため、 このパンツ型おむつ前駆体に吸収体をプレレッダ開口部分 の中間部から半円形の弦に沿って配設し、 パンツ型おむつ前駆体をその 前駆体の線対称軸を対称軸として左右に折り畳み、 重なり合う半円形の 弦の下縁部どうしを接合することにより、 胴周り開口が形成されてパン ッ型おむつが成形されることになる。 この際、 一対のプレレッダ開口部 分の中間部 （おむつ前駆体の線対称軸の対称軸） で折り畳んで接合する ので、 接合部がおむつの後身ごろ又は前身ごろに形成されることになる

( 5 ) 略矩形状をしており、 その下縁中央部に延出する略台形状の 凸部分を有している一枚布状のものからなるパンツ型おむつ前駆体であ つて、 胴周り部分になるプレ胴周り部分と、 レッダ開口部分になるプレ レッダ開口部分と、 股間部分になるプレ股間部分と、 を備え、 更に、 前 記プレ胴周り部分は、 略矩形状の部分として存在しており、 該プレ胴周 り部分には、 弾性部材が伸長した状態で配設され、 前記プレレッダ開口 部分は、 前記プレ胴周り部分と前記プレ股間部分に亘つた山型の切欠部 として存在しており、 前記略台形状の ώ部分を挟んで存在し、 前記プレ 股間部分は、 略矩形状の前記プレ胴周り部分の下縁中央部から延出する 略台形状の凸部分として存在するパンツ型おむつ前駆体。

( 5 ) の発明のパンツ型おむつ前駆体は、 略矩形状をしており、 その 下縁中央部に延出する略台形状の凸部分を有している一枚布状で略半円 形状のもので、 胴周り部分になるプレ胴周り部分と、 レツグ開口部分に なるプレレッダ開口部分と、 股間部分になるプレ股間部分と、 を備え、 更に、 プレ胴周り部分は、 略矩形状の部分として存在しており、 プレ胴 周り部分には、 弾性部材が伸長した状態で配設されている。 また、 プレ レッダ開口部分は、 プレ胴周り部分とプレ股間部分に亘つた山型の切欠 部として存在しており、 略台形状の凸部分を挟んで両側に存在している 。 また、 プレ股間部分は、 略矩形状のプレ胴周り部分の下縁中央部から 延出する略台形状の凸部分として存在している。

このため、 このパンツ型おむつ前駆体に吸収体の上半分をプレレッグ 開口部分 （すなわち両切欠部） の中間部のプレ股間部分に配設し、 パン ッ型おむつ前駆体をその前駆体の線対称軸を対称軸として左右に折り畳 み、 重なり合うプレ胴周り部分の側縁部及ぴプレ股間部分とプレ胴周り 部分との下縁部どうしを接合することにより、 胴周り開口及ぴレッダ開 口が形成されてパンツ型おむつが成形されることになる。 この際、 一対 のプレレッダ開口部分の中間部 （おむつ前駆体の線対称軸の対称軸） で 折り畳んで接合するので、接合部がおむつの後身ごろ又は前身ごろに形 成されることになる。

( 6 ) 前記吸収体は、 長手方向の中央部から一端縁にかけて幅方向 に 2分割され、 該吸収体の非分割部が前記前身ごろで前記一対のレッグ 開口の中間部に配置されるとともに、 該吸収体の分割部が前記後身ごろ の略中央部で前記接合部を挟んだ両側に接合部に沿って配置されている ことを特徴とする （1 ) 又は （2 ) に記載のパンツ型おむつ。

( 6 ) の発明よれば、 吸収体が長手方向の中央部から一端縁にかけて 幅方向に 2分割され、 吸収体の非分割部が前身ごろの略中央部に配置さ れるとともに、 吸収体の分割部が後身ごろの略中央部で接合部を挟んだ 両側 （すなわち、 接合部の左右） に接合部に沿って配置されている。 このため、 後身ごろの中央部に接合部を有し、 この接合部を挟んで接 合部の左右に吸収体の分割部が配設されているので、 おむつ前駆体から パンツ型おむつを成形する際の接合によって吸収体が引っ張られて、 後 身ごろの股間部に吸収体による膨らみ部が形成される。 この膨らみ部に よって、 大便等の排泄物が着用者の人体に触れないように収納 ·保持さ れることになる。

( 7 ) 前記吸収体は、 長手方向の中央部から一端縁にかけて幅方向 に 2分割され、 該吸収体の非分割部が前記後身ごろの略中央部に配置さ れるとともに、 該吸収体の分割部が前記前身ごろの前記レッダ開口の中 間部で前記接合部を挟んだ両側に接合部に沿って配置されていることを 特徴とする （1 ) 又は （2 ) に記載のパンツ型おむつ。

( 7 ) の発明によれば、 吸収体が長手方向の中央部から一端縁にかけ て幅方向に 2分割され、 吸収体の非分割部が後身ごろの中央部に配置さ れると共に、 吸収体の分割部が前身ごろのレッグ開口の中間部で接合部 を挟んだ両側 （すなわち、 接合部の左右） に接合部に沿って配置されて いる。

このため、 前身ごろの中央部に接合部を有し、 この接合部を挟んだ両 側に吸収体の分割部が配設されているので、 おむつ前駆体からパンツ型 おむつを成形する際の接合によって吸収体が引っ張られて、 前身ごろの 股間部に吸収体による膨らみ部が形成される。 この膨らみ部によって、 男性器を収めることが可能となり、 排尿時の尿漏れを減少させることが できる。

( 8 ) 前記吸収体は、 前記股間部を経由して前身ごろと後身ごろに 跨るように配置されて、 前記接合部を覆ったことを特徴とする （1 ) 又 は （2 ) に記載のパンツ型おむつ。

( 8 ) の発明によれば、 吸収体は、 股間部を経由して前身ごろと後身 ごろに跨るように配置されて、 接合部を覆った形で配設されている。 こ のため、 接合部の上面 （すなわち、 着用者の身体面側） に吸収体が存在 するため、 接合部から尿等の体液が滲み出る恐れがなくなる。

( 9 ) 前記吸収体は、 該吸収体の長手側縁に防漏襞が全長に亘つて 配設されたものであることを特徴とする （6 ) から （8 ) いずれか記載 のパンツ型おむつ。

( 9 ) の発明によれば、 吸収体は予め吸収体の長手側端に防漏襞を全 長に亘つて配設されている。 このため、 おむつに配設された吸収体は、 レッダ開口側の端縁に長手方向の中央部から全長に亘つて防漏襞が形成 されることになり、 尿等の排泄物が漏れ出るのを更に防止できることに なる。

( 1 0 ) 前記弾性部材は、 前記プレ胴周り部分の上端縁に沿って伸 長状態で配設されることを特徴とする （3 ) 又は （5 ) に記載のパンツ 型おむつ前駆体。

( 1 0 ) の発明によれば、 弾性部材はおむつ前駆体の前記プレ胴周り 部分の上端縁に沿って伸長状態で配設されている。 このため、 おむつ前 駆体を折り畳んで、 重なり合う側縁部どうしを接合して胴周り開口が形 成された際に、 弾性部材が収縮して胴周り部分を弾性化するので、 着用 時に着用者の肌にフィットすることになる。 尚、 この弾性部材はウェス ト周り域と胴周り域とでは伸長度を違えることが好ましい。 これにより 、 ウェスト周り域と胴周り域との締め付け度合が違ってくるので、 着用 者の体型によりフイツトすることになる。

ここで、 ウェスト周り域とは、 身体の腰骨から上にフィットするおむ つの部位を意味し、 胴周り域とは、 身体の腰骨から股間部フィットする おむつの部位を意味する。

( 1 1 ) 前記弾性部材は、 前記プレ胴周り部分の外周縁に沿って伸 長状態で配設されることを特徴とする （4 ) に記載のパンツ型おむつ前 駆体。

( 1 1 ) の発明によれば、 弾性部材はおむつ前駆体の前記プレ胴周り 部分の外周縁に沿って伸長状態で配設されている。 このため、 おむつ前 駆体を折り畳んで、 重なり合う略半円形の弦の下縁部どうしを接合して パンツ型おむつが成形された際に、 弾性部材が収縮して胴周り部を弾性 化するので、 着用時に着用者の肌にフィッ トすることになる。 尚、 この 弾性部材はウェスト周り域と胴周り域とでは伸長度を違えることが好ま しい。 これにより、 ウェスト周り域と胴周り域との締め付け度合が違つ てくるので、 着用者の体型によりフィットすることになる。

( 1 2 ) 前記弾性部材は、 前記プレレッダ開口部分の周縁に沿って 伸長状態で配設されることを特徴とする （3 ) 又は （4 ) に記載のパン ッ型おむつ前駆体。 .

( 1 2 ) の発明によれば、 弾性部材はおむつ前駆体のプレレッダ開口 部分の周縁に沿って伸長状態で配設されている。 このため、 おむつ前駆 体を折り畳んで、 重なり合うプレ胴周り部分の側縁部及びプレ股間部分 の下縁部を接合してパンツ型おむつが成形された際に、 弾性部材が収縮 してレツグ開口域を弾性化するので、 着用時に着用者の脚にフィットす ることになる。

( 1 3 ) 前記弾性部材は、 前記プレ胴周り部分と前記プレ股間部分 に亘つた山型の切欠部の周縁に沿って伸長状態で配設されることを特徴 とする （5 ) に記載のパンツ型おむつ前駆体。

( 1 3 ) の発明によれば、 弾性部材はおむつ前駆体のプレ胴周り部分 とプレ股間部分に亘つた山型の切欠部の周縁に沿って伸長状態で配設さ れている。 このため、 おむつ前駆体を折り畳んで、 重なり合うプレ胴周 り部分の側縁部どうし及ぴプレ胴周り部分の下縁部とプレ股間部分の下 縁部とを接合してパンツ型おむつが成形された際に、 レッダ開口が形成 されると共に、 弾性部材が収縮してレッダ開口域を弾性化するので、 着 用時に着用者の脚にフィットすることになる。 図面の簡単な説明

図 1は、 本発明に係る第 1の実施形態のパンツ型おむつを展開した状 態を示す一部破断展開平面図である。

図 2は、 本発明に係る第 1の実施形態のパンツ型おむつを正面から見 た概略斜視図である。

図 3は、 本発明に係る第 1の実施形態のパンツ型おむつを背面から見 た概略斜視図である。

図 4は、 本発明に係る第 1の実施形態のパンツ型おむつを側面から見 た概略斜視図である。

図 5は、 図 2の変形例を示す概略斜視図である。

図 6は、 図 1に示す第 1の実施形態のパンツ型おむつにおいて、 防漏 襞を配置する場合の説明図である。

図 7は、 図 6を成形したパンツ型おむつの平面図である。

図 8は、 本発明に係る第 2の実施形態のパンツ型おむつを展開した状 態を示す一部破断展開平面図である。

図 9は、 本発明 係る第 2の実施形態のパンツ型おむつを正面から見 た概略斜視図である。

図 1 0は、 本発明に係る第 3の実施形態のパンツ型おむつを展開した 状態を示す一部破断展開平面図である。

図 1 1は、 本発明に係る第 3の実施形態のパンツ型おむつを正面から 見た概略斜視図である。

図 1 2は、 従来のパンツ型おむつの展開平面図である。 発明を実施するための形態

以下、 本発明の実施の実施形態について、 図に基づいて詳細に説明す る。

[第 1の実施形態]

図 1は本発明に係る第 1の実施形態のパンツ型おむつを展開した状態 を示す一部破断展開平面図であり、 図 2は本発明に係る第 1の実施形態 のパンツ型おむつを正面から見た概略斜視図であり、 図 3は本発明に係 る第 1の実施形態のパンツ型おむつを背面から見た概略斜視図であり、 図 4は本発明に係る第 1の実施形態のパンツ型おむつを側面から見た概 略斜視図である。 図 5は図 2の変形例を示す概略斜視図である。 図 6は 図 1に示す第 1の実施形態のパンツ型おむつにおいて、 防漏襞を配置す る場合の説明図であり、 図 7は図 6を成形したパンツ型おむつの平面図 である。

図 1は本発明に係る第 1の実施形態のパンツ型おむつを展開して示し ている。 同図において、 1はパンツ型おむつ前駆体で、 外装を構成する 外面シート 2と着用者の肌に接する内面シート 3で構成され、 パンツ型 おむつ前駆体 1は帯状のプレ胴周り部分 4と双子山型状に形成されたプ レ股間部分 5とからなる。 プレ股間部分 5はパンツ型おむつ前駆体 1の 線対称軸 Y— Yを対称軸として、 左右対称な山型に形成されていて、 プ レ胴周り部分 4の下縁全体から延出している。 プレ股間部分 5には一対 のプレレッグ開口部分 6がパンツ型おむつ前駆体 1の線対称軸 Y— Yを 対称軸として、 対称な位置でプレ胴周り部分 4に跨って略卵型状の穴と して形成されている。

7は吸収体で、 液不透過性のバックシートと液透過性のトップシ一ト とこれらシート間に挟持された吸収性コアとから構成され、 その長手方 向の中央部から一端縁にかけ'て幅方向に 2分割されている。 この吸収体 7は非分割部 7 aをプレ胴周り部分 4の中央部に吸収体 7の長手方向を 上下方向に向けて配置されるとともに、 分割部 7 bのそれぞれをプレ股 間部分 5の下縁部 5 aに沿って左右方向に配置される。

外面シート 2の上面 （すなわち、 着用者の身体面側） には内面シート 3が接合してあり、 この内面シート 3の上面 （すなわち、 着用者の身体 面側） には吸収体 7が積層 ·接着されている。 また、 プレ胴周り部分 4 の上端縁に沿った左右方向及ぴプレレッグ開口部分 6の周縁近傍には弾 性部材 8が伸長状態で配置されている。 尚、 この際、 プレ胴周り部分 4 に配設される弾性部材 8はウェスト周り域と胴周り域とで伸長率を違え ることが好ましい。 これによつて、 ウェスト周り域と胴周り域との締め 付け度合が違ってくるので、 着用者の体型によりフィットすることにな る。 すなわち、 ウェスト周り域は着用時にパンツ型おむつがずり落ちな い程度にきつく締め付けてフィットでき、 胴周り域は緩やかな状態でフ イットできることになる。 このウェスト周り域や胴周り域のフィット性 を変える方法としては、 ウェスト周り域と胴周り域とに配設される弾性 部材 8の伸長度を変える以外に、 本数、 張設する間隔、 太さ、 材質等を 適宜選択することによつても得られる。 尚、 この弾性部材 8の配設は同 一の伸長度や応力であってもよい。

尚、 本明細書において、 左右方向とは、 パンツ型おむつ前駆体 1の線 対称軸 γ— γの方向を γ方向とし、 この Y方向に直交する方向を X方向 とした場合の X方向を意味する。 また、 ウェスト周り域とは、 着用した 際に身体の腰骨から上にフィットするおむつの部位を意味し、 胴周り域 とは、 身体の腰骨から股間部にかけてフィットするおむつの部位を意味 する。 また、 前身ごろとは、 身体の腹側となるおむつの部位を意味し、 後身ごろとは、 身体の背側となるおむつの部位を意味する。 前記パンツ型おむつ前駆体 1力ゝら図 2のパンツ型おむつ 9を成形する 場合、 パンツ型おむつ前駆体 1の上面 （すなわち、 着用者の身体面側） に吸収体 7を上記のように吸収体 Ίの非分割部 7 aをプレ胴周り部分 4 の中央部に吸収体 7の長手方向を上下方向に向けて配置するとともに、 分割部 7 bのそれぞれをプレ股間部分 5の下縁部 5 aに沿って左右方向 に配設し、 プレ胴周り部分 4、 プレ股間部分 5を線対称軸 Y _ Yを対称 軸として左右に折り畳んで、 プレ胴周り部分 4どうし及びプレ股間部分 5どうしを重ね合わせ、 重なり合うプレ胴周り部分 4の側縁部 4 aどう し及ぴプレ股間部分 5の下縁部 5 aどうしを接合して胴周り開口 1 3を 形成する。 この接合法としては熱や超音波等により融着するか、 ホット 型接着剤等で接着する等が挙げられる。

図 2から図 4はこのようにして成形されたパンツ型おむつ 9を示して いる。 このパンツ型おむつ 9には、 後身ごろ 1 0 1の中央部を胴周り開 口 1 3から股間部 1 2にかけて縦方向に直線状に延びて、 胴周り開口 1 3から股間部 1 2に至る接合部 1 0が形成されている。

この接合部 1 0は、 詳しくは図 4に示すように、 後身ごろ 1 0 1側の 胴周り開口 1 3から股間部 1 2を通過して前身ごろ 1 0 0の胴周り部 1 1との境界まで達している。 また、 吸収体 7は股間部 1 2を経由して前 身ごろ 1 0 0と後身ごろ 1 0 1に跨るように配置されている。 この吸収 体 7は図 2及び図 3に示すように、 前身ごろ 1 0 0の胴周り部 1 1と股 間部 1 2では非分割部 7 aが配置され、 後身ごろ 1 0 1の胴周り部 1 1 と股間部 1 2では接合部 1 0の左右両側に分割部 7 が配置されている 。 このように吸収体 7が分割され、 かつ股間部 1 2が湾曲形成されてい るため、 後身ごろ 1 0 1の股間部 （図 4の点線枠 A内） では、 外面シー ト及び内面シートが吸収体 7によって押し出され、 この部分に膨らみ部 1 5が生じている。 このパンツ型おむつ 9は、 剛性のある接合部 1 0がレッダ開口 1 4を 避けて、 後身ごろ 1 0 1の中央を縦方向に延びているので、 着用者の身 動きによって、 胴周りや脚周りに違和感を生じさせたりすることがない また、 接合部 1 0が胴周り開口 1 3の左右の両端から離れた後身ごろ 1 0 1の中央部にあるので、 パンツ型おむつ 9を着用の際、 接合部 1 0 が邪魔になることはなく、 胴周り開口 1 3の左右を掴んで広げて穿かせ る際に穿かせ易くなる。 また、 その際、 接合部 1 0が着用者の身体に引 つ掛かることもない。

更に、 後身ごろ 1 0 1の股間部 1 2に膨らみ部 1 5が生じて、 吸収体 7と着用者の肌との間に空間が形成されるため、 大便等の排泄物がこの 空間に収容されるので、 着用者の肌への付着を減少させることができる 。 また、 前身ごろ 1 0 0に配置される吸収体 7の非分割部 7 aは尿等の 体液を吸収し易い平面になっている。 このため、 尿には尿の、 便には便 の理想的な吸 構造が確立できるのである。

ところで、 図 5に示すように接合部 1 0を前身ごろ 1 0 0側に位置す るように配置してもよい。 この場合、 吸収体 7の分割部 7 bが前身ごろ 1 0 0側に配置されるので、 前身ごろ 1 0 0の股間部 1 2に膨らみ部が できることになる （図 4参照）。 これによつて、 この膨らみ部に男性器 が収められて、 排尿時の尿漏れを減少させることができる。

また、 予め、 吸収体 7の長手両側縁に防漏襞 1 6を全長に亘つて配設 しておいてもよい。 この吸収体 7の長手両側縁に沿って取り付けると、 防漏襞 1 6が図 6に示すように吸収体 7とおむつ前駆体 1のプレ胴周り 部分 4の境界に沿って配置されることになる。 これをパンツ型おむつ 9 に成形された場合は、 防漏襞 1 6の先端が接合部 1 0側で閉じられて、 平面的に見ると、 図 7に示すような略 U字型になる。 なお、 防漏襞 1 6 の側縁には弾性部材 8が伸長状態で配置されており、 パンツ型おむつ 9 に成形された際、 この弾性部材 8が収縮して防漏襞 1 6が立ち上がるこ とになる。 この防漏襞 1 6を設けることにより、 尿等の体液が吸収体 7 から漏れ出るのをより防止できるという効果を奏する。

このパンツ型おむつ 9を構成する部材である外面シート 2及び内面シ ート 3は通気性の不織布が好ましく、 より好ましくは、 疎水性の不織布 が好ましい。 例えば、 ポリプロピレン製等のスパンポンド不織布、 ポリ エチレン、 ポリプロピレン、 ポリエチレンテレフタレート等の繊維より 構成されるスルーエアー不織布、 スパンレース不織布等が挙げられる。 また、 エラストマーゃコポリマーを含んだ伸縮性や伸張性を有する不織 布や伸縮性フィルムとの複合シートを用いてもよい。 更に、 外面シート 2と内面シート 3との間に液不透過性のプラスチックフィルムを揷入し てもよい。

また、 吸収体 7は、 液不透過性バックシートと液透過性トップシート と、 これらシートの間に、 矩形もしくは砂時計型の吸収性コアが、 その 長手方向の中央部から一端縁にかけて幅方向に 2分割された形で挟持さ れた構成である。 液不透過性バックシートは、 撥水処理された不織布や 、 微細孔を有する透湿性プラスチックフィルム、 あるいはこれらの積層 体であり、 液透過性トップシートには不織布が通常用いられる。 吸収性 コアは、 解繊パルプと、 高吸収性ポリマーを併用したものが好ましく、 そのほか、 セルロース繊維、 熱可塑性樹脂、 熱融着性繊維等が混合され 熱処理されたものが好ましい。 尚、 いくつかの層が積層された形の吸収 体にあっては、 高吸収性ポリマーの存在位置は、 その上層、 中層、 下層 のいずれであってもよく、 パルプと均一に混合させてあってもよい。 高 吸収性ポリマーは、 自重の 2 0倍以上の液体を吸収して保持し得る性能 を有し、 ゲル化する性質を有するものが好ましく、 このような高吸収性 ポリマーとしては、 デンプン一アクリル酸 （塩） グラフト共重合体、 デ ンプン一ァクリロ二トリノレ共重合体のケン化物、 ナトリゥムカルボキシ メチルセルロースの架橋物、 アクリル酸 （塩） 重合体などが好ましい。 また、 弾性部材 8としては、 天然または合成ゴム製やポリウレタン製 の糸状ゴム、 平ゴム、 リポン状の弾性体、 熱収縮性素材、 吸水収縮性繊 維など、 それぞれ伸縮自在の弾性を有するものであれば特に制限されな い。

[第 2の実施形態]

図 8は本発明に係る第 2の実施形態のパンツ型おむつを展開した状態 を示す一部破断展開平面図であり、 図 9は本発明に係る第 2の実施形態 のパンツ型おむつを正面から見た概略斜視図である。 なお、 以下の実施 形態では第 1の実施形態と同一の構成要素には同一符号を付し説明を省 略する。

図 8は本発明に係る第 2の実施形態のパンツ型おむつを展開して示し ている。 2 0は第 2の実施形態のパンツ型おむつのパンツ型おむつ前駆 体で、 上述の第 1の実施態様と同様に外装を構成する液不透過性の外面 シート 2と着用者の肌に接する液透過性の内面シート 3で構成され、 略 半円形状の外形を有し、 この略半円形の弦の略中央部に V字状の切込部 2 1を備えた一枚布状のものであって、 プレ胴周り部分 4及ぴプレ股間 部分 5は、 略半円形状の弧の部分として存在しており、 略半円形状の弧 の外方側に位置するプレ胴周り部分 4には、 弾性部材 8が伸長状態で配 設されている。 また、 この弧の内方側に位置するプレレッダ開口部分 6 は、 パンツ型おむつ前駆体 2 0の線対称軸 Y— Yを対称軸として、 対称 な位置にプレ胴周り部分 4からプレ股間部分 5に跨って略三ヶ月状の一 対の穴として形成されている。 そして、 プレ胴周り部分 4の上端縁に沿 つた左右方向及びプレレッグ開口部分 6の周縁近傍には弾性部材 8が伸 長状態で配置されている。 尚、 プレレッダ開口部分 6の形状は、 略三ケ 月状には限定されず、 円形、 楕円形等の形状や単なる切れ目 （スリット ) であってもよい。

尚、 本実施形態でのパンツ型おむつの前駆体 2 0は略半円形の弦の略 中央部に V字状の切込部 2 1を備えているが、 この切込部 2 1はこれに 限定されず、 例えば弦の中心から線対称軸 Y— Y方向に延びるスリット 状のものや鋭頭、 鈍頭の U字状のもの等であってもよい。

このパンツ型おむつ前駆体 2 0から図 9のパンツ型おむつ 9を成形す る場合、 内面シート 3の上面 （着用者の身体側面） に、 長手方向の中央 部から一端縁にかけて幅方向に 2分割されている吸収体 7の非分割部 7 aが前記パンツ型おむつ前駆体 2 0の対称軸に沿って、 吸収体 7の長手 方向を上下方向に向けて配置されるとともに、 分割部 7 のそれぞれが 略半円の弦の下縁部 2 0 aに沿って左右方向に配置されている。

吸収体 7が配設されたパンツ型おむつ前駆体 2 0を線対称軸 Y— Yを 対称軸として左右方向に半分に折り畳み、 重なり合う略半円形の弦の下 縁部 2 0 aを接合して胴周り開口 1 3が形成される。

図 9はこのようにして成形されたパンツ型おむつ 9を示している。 こ のパンツ型おむつ 9は、 胴周り部 1 1が股間部 1 2に向かって窄んだ形 状になっている。 そして、 接合部 1 0は、 前身ごろ 1 0 0に胴周り開口 1 3から股間部 1 2に亘つて形成されている。 また、 吸収体 7は股間部 1 2を経由して前身ごろ 1 0 0と後身ごろ 1 0 1に跨るように配置され ている。 そして、 前述のように、 前身ごろ 1 0 0の胴周り部 1 1と股間 部 1 2に亘つて接合部 1 0の両側には吸収体 7の分割部 7 bが配置され 、 後身ごろ 1 0 1の中央部には吸収体 7の非分割部 7 aが配設されてい る （図 2から図 4参照）。 このように吸収体 7が分割され、 かつ股間部 1 2が接合により湾曲形成されているため、 図示していないが、 前述の ように前身ごろ 1 0 0の股間部 1 2では、 外面シート及び内面シートが 吸収体 7によって押し出され、 この部分に膨らみ部を生じている。

尚、 この接合部 1 0は後身ごろ 1 0 1側に形成されるようにしてもよ い。 この場合には、 膨らみ部は後身ごろ 1 0 1の股間部 1 2に生じるこ とになる。

[第 3の実施形態]

図 1 0は本発明に係る第 3の実施形態のパンツ型おむつを展開した状 態を示す一部破断展開平面図であり、 図 1 1は本発明に係る第 3の実施 形態のパンツ型おむつを正面から見た概略斜視図である。 なお、 以下の 実施形態では第 1の実施形態と同一の構成要素には同一符号を付し説明 を省略する。

図 1 0は本発明に係る第 3の実施形態のパンツ型おむつを展開して示 している。 3 0は第 3の実施形態のパンツ型おむつのパンツ型おむつ前 駆体で、 上述の第 1の実施態様と同様に外装を構成する液不透過性の外 面シート 2と着用者の肌に接する液透過性の内面シート 3で構成され、 パンツ型おむつ前駆体 3 0は略矩形状をしており、 その下縁中央部が延 出する略台形状の凸部分を有している一枚布状のもので、 略矩形状のプ レ胴周り部分 3 1と、 プレ胴周り部分 3 1の下縁中央部から延出する略 台形状のプレ股間部分 3 2とからなる。 そして、 このプレ胴周り部分 3 1の上端縁に沿って左右方向に弾性部材 8が伸長状態で配置されている 。 また、 プレ胴周り部分 3 1の下縁には山型の切欠部 3 3がプレ股間部 分 3 2の左右に隣接して形成されており、 これら切欠部 3 3の周縁に弹 性部材 8が伸長状態で配置されている。

このパンツ型おむつ前駆体 3 0から図 1 1のパンツ型おむつ 9を成形 する場合には、 内面シート 3の上面 （着用者の身体側面） に、 パンツ型 おむつ前駆体 3 0のプレ胴周り部分 3 1の中間部に吸収体 7の長手の略 上半分を配設し、 パンツ型おむつ前駆体 3 0を線対称軸 Y— Yを対称軸 として左右に折り畳んで、 重なり合うプレ胴周り部分 3 1の側縁部 3 1 aどうしを接合して胴周り開口 1 3を形成し、 プレ股間部分 3 2の下縁 部 3 2 aとプレ胴周り部分 3 1の下縁部 3 1 bとを接合してレッダ開口 1 4を形成する。

図 1 1はこのようにして成形されたパンツ型おむつ 9を示している。 このパンツ型おむつ 9では、 プレ股間部分 3 2の下縁部 3 2 aとプレ胴 周り部分 3 1の下縁部 3 1 bとを接合してなる接合部 1 0 ' が前身ごろ 1 0 0の股間部 1 2を左右方向 （横方向） に延びるとともに、 プレ胴周 り部分 3 1の側縁部 3 1 aどうしを接合してなる接合部 1 0が前身ごろ 1 0 0の中央部を上下方向 （縦方向） に直線状に延びて、 胴周り開口 1 3から股間部 1 2の接合部 1 0 ' に達している。 また、 吸収体 7は分割 されていないので、 前身ごろ 1 0 0及ぴ後身ごろ 1 0 1のいずれの股間 部 1 2にも膨らみ部を生じることがなく、 衣類着用時のシルエツトが良 くなる。 更に、 吸収体 7が接合部 1 0を覆っているので、 接合部から尿 等の体液が滲み出るのを防止できる。

尚、 この接合部 1 0は後身ごろ 1 0 1側に形成されるようにしてもよ い。 この場合は、 図示していないが、 プレ股間部分 3 2の下縁部 3 2 a とプレ胴周り部分 3 1の下縁部 3 1 bとを接合してなる接合部 1 0， が 後身ごろ 1 0 1の股間部 1 2を左右方向 （横方向） に延びるとともに、 プレ胴周り部分 3 1の側縁部 3 1 aどうしを接合してなる接合部 1 0が 後身ごろ 1 0 1の中央部を上下方向 （縦方向） に直線状に延びて、 胴周 り開口 1 3から股間部 1 2の接合部 1 0 ' に達することになる。

以上、 第 1から第 3のいずれの実施形態においても、 吸収体 7は内面 シート 3の上面 （すなわち、 着用者の身体面側） に配設され、 内面シー ト 3に接合されているが、 これに限定されず、 外面シート 2と内面シー ト 3の間に配設され、 シート 2， 3に接合されたものであってもよい （ 図示せず）。 この際に使用する内面シートとしては液透過性の不織布が 好ましい。

更に、 内面シート 3として、 外面シート 2と略同大同形状として、 略 中央域に吸収体 7に略相当する開口部を有するものであってもよい （図 示せず）。 この場合の内面シートは疎水性の不織布が好ましい。 このよ うに、 内面シート 3に開口部を形成すると、 吸収体 7が内面シート 3か ら露出する形となるので、 吸収体 7の長手両端縁に防漏襞 1 6を全長に 配設されたもの等にした際に防漏襞 1 6が內面シ一ト 3の開口部から立 ち上がることができ好適である。

尚、 本発明のパンツ型おむつは、 上記実施形態に制限されず、 本発明 の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。 また、 パンツ型おむつ の形態やこれらの素材等も、 上記実施形態に制限されるものではない。 本発明によれば、 接合部がレツグ開口を避けて、 胴周り開口から股間 部に延びているので、 着用者の胴周りや脚周りに違和感を生じさせるこ とがないとともに、 接合部が胴周り開口の左右両端から離れた箇所に配 置されるので、 胴周り開口においてその左右を掴んで広げる際、 接合部 が邪魔になることはなく、 着用が容易になる。

また、 接合部に吸収体の一部を 2つに分割した分割部が配設されると 、 接合部の股間部に吸収体の膨らみ部が生じて、 吸収体と着用者の肌と の間に空間が形成されるので、 大便等の排泄物をこの空間に収容でき、 着用者の肌への付着を減少させることができる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 外装を構成する外面シートと、 着用者に接する内面シートと、 体液 を吸収する吸収体と、 前記内面シート及び外面シートのいずれか一方も しくは両方に設けられ、 夫々のシートの一部を収縮させる弾性部材と、 着用者の足が貫通する一対のレッダ開口と、 を具備するパンツ型おむつ であって、

パンツ型おむつの前身ごろ又は後身ごろにおいて、 レツグ開口を避け て胴周り開口から股間部に至る接合部を備えていることを特徴とするパ ンッ型おむつ。

2 . 前記接合部は、 前記前身ごろ又は前記後身ごろの略中央部において 、 パンツ型おむつの着用方向に伸ぴている連続した筋状のものであるこ とを特徴とする請求項 1に記載のパンツ型おむつ。

3 . 矩形の一辺を双子山型状にした略 W字状の一枚布状のものからなる パンツ型おむつ前駆体であって、

胴周り部分になるプレ胴周り部分と、 レッダ開口部分になるプレレツ グ開口部分と、 股間部分になるプレ股間部分と、 を備え、

更に、 前記プレ胴周り部分は、 略矩形状の部分として存在しており、 該プレ胴周り部分には、 弾性部材が伸長した状態で配設され、

前記プレレッダ開口部分は、 穴として存在しており、 前記パンツ型お むつ前駆体の線対称軸を対称軸として、 対称な位置に存在し、

前記プレ股間部分は、 略矩形状の前記プレ胴周り部分の下縁から延出 した双子山型状の部分として存在しているパンツ型おむつ前駆体。

4 . 略半円形状をしており、 略半円形状の弦の略中央部に切込部を備え た一枚布状のものからなるパンツ型おむつ前駆体であって、

胴周り部分になるプレ胴周り部分と、 レッダ開口部分になるプレレツ グ開口部分と、 股間部分になるプレ股間部分と、 を備え、

更に、 前記プレ胴周り部分及び前記プレ股間部分は、 略半円形状の弧 の部分として存在しており、 該プレ胴周り部分には、 弾性部材が伸長し た状態で配設され、

前記プレレッダ開口部分は、 穴として存在しており、 前記パンツ型お むつ前駆体の線対称軸を対称軸として、 対称な位置に存在するパンツ型 おむつ前駆体。

5 . 略矩形状をしており、 その下縁中央部が延出する略台形状の凸部分 を有している一枚布状のものからなるパンッ型おむつ前駆体であって、 胴周り部分になるプレ胴周り部分と、 レッダ開口部分になるプレレツ グ開口部分と、 股間部分になるプレ股間部分と、 を備え、

更に、 前記プレ胴周り部分は、 略矩形状の部分として存在しており、 該プレ胴周り部分には、 弾性部材が伸長した状態で配設され、

前記プレレッダ開口部分は、 前記プレ胴周り部分と前記プレ股間部分 に亘つた山型の切欠部として存在しており、 前記略台形状の凸部分を挟 んで存在し、

前記プレ股間部分は、 略矩形状の前記プレ胴周り部分の下縁中央部か ら延出する略台形状の凸部分として存在するパンツ型おむつ前駆体。

6 . 前記吸収体は、 長手方向の中央部から一端縁にかけて幅方向に 2分 割され、 該吸収体の非分割部が前記前身ごろで前記一対のレッダ開口の 中間部に配置されるとともに、 該吸収体の分割部が前記後身ごろの略中 央部で前記接合部を挟んだ両側に接合部に沿って配置されていることを 特徴とする請求項 1又は 2に記載のパンツ型おむつ。

7 . 前記吸収体は、 長手方向の中央部から一端縁にかけて幅方向に 2分 割され、 該吸収体の非分割部が前記後身ごろの略中央部に配置されると ともに、 該吸収体の分割部が前記前身ごろの前記レツグ開口の中間部で 前記接合部を挟んだ両側に接合部に沿って配置されていることを特徴と する請求項 1又は 2に記載のパンツ型おむつ。

8 . 前記吸収体は、 前記股間部を経由して前記前身ごろと前記後身ごろ に跨るように配置されて、 前記接合部を覆ったことを特徴とする請求項 1又は 2に記載のパンツ型おむつ。

9 . 前記吸収体は、 該吸収体の長手側縁に防漏襞が全長に亘つて配設さ れたものであることを特徴とする請求項 6から 8いずれか記載のパンツ 型おむつ。

1 0 . 前記弾性部材は、 前記プレ胴周り部分の上端縁に沿って伸長状態 で配設されることを特徴とする請求項 3又は 5に記載のパンツ型おむつ 前駆体。

1 1 . 前記弾性部材は、 前記プレ胴周り部分の外周縁に沿って伸長状態 で配設されることを特徴とする請求項 4に記載のパンツ型おむつ前駆体

1 2 . 前記弾性部材は、 前記プレレッダ開口部分の周縁に沿って伸長状 態で配設されることを特徴とする請求項 3又は 4に記載のパンツ型おむ つ前駆体。

1 3 . 前記弾性部材は、 前記プレ胴周り部分と前記プレ股間部分に亘っ た山型の前記切欠部の周縁に沿って伸長状態で配設されることを特徴と する請求項 5に記載のパンツ型おむつ前駆体。