WO2003053809A1 - Procede permettant de produire un emballage sous atmosphere modifiee - Google Patents

Description

• 明 細 書 ガス置換包装体の製造方法 技術分野

本発明は、 ガス置換包装体の製造方法と密封用包装容器およびその包装体に関 する。

背景技術

従来の食品は、 各家庭で食材を購入しこれを調理して食べるという形態が一般 的であつたが、 最近では家事を簡便に行いたいという意向から、 スーパー等のバ ックヤードゃセントラルキッチンなどで予め調理された食品をスーパーやコンビ 二エンスストァで購入し、 家庭で食べるという生活スタイルが多くなっている。 これらの調理済食品は内容物の開発だけでなく、 包装容器の形状やデザィンを変 えることでディスプレイ効果を最大限に活かすために、 様々な大きさ、 形状の開 発が盛んに行われている。

特に惣菜分野においては、 従来のように同一の食品を大量に販売するのではな く、 他種類の調理方法により得られた食品を小分けにしてバリエーションを増や して販売し、 消費者が好みに合わせて選べるようになつている。 そのため、 スー パーやコンビニエンスストァ等の惣菜販売者にとっては少量 ·多品種にわたる食 品の包装を行う際の装置の切り替えに要する煩雑さやその煩雑さによる生産効率 の低下、 少量 ·多品種の容器それぞれに定められた包装機械の部品管理の煩雑さ 等が問題となっている。

一方で、 素材そのものの味を活かした調理済食品が望まれる傾向にある力 食 品添加物量等を削減した食品は腐敗が早く製品サイクルが短いために、 人手がか かったり、 食品加工の歩留まりが低下したり、 といった問題もある。

商品を長期に保存する方法として、 食品を不活性ガス雰囲気下などにおいて保 存することにより、 商品流通の長距離化、 保存期間切れ商品の削減等、 生産効率 のアップをはかった、 いわゆるガス置換包装が知られている。 このようなガス置 換包装の例として特開平 9一 2 9 5 6 7 7号公報には、 内容物を盛り付けるトレ 一部分と、 該トレーに被せる蓋部からなり、 該蓋の天面にガス吹込み口を、 該蓋 の周囲にガス排出口を設けたことを特徴とするガス充填包装用トレーを用い、 ガ スバリァー性を有する熱収縮性フィルムにて全周を包被するガス充填包装方法が 開示されている。 この方法ではガス吹込み口からガスを吹込み、 蓋の周囲の排気 口から 気されるので、 蓋付き トレーの内部に滞留していた空気をガスで置換す ることができる。

また、 特開平 4一 1 8 9 7 2 1号公報には、 板状体にあけられた穴の縁に発熱 体を配設した絶縁台板があり、 その発熱体に容器のフランジ部を対応させて容器 を配置した後に容器に内容物を入れ、 真空チャンバ一内でガス置換を行った後に 蓋を被せ、 コンベア装置で搬送した後、 容器上部から押圧板を下降させて、 加熱 されたシール装置の型具により容器と蓋とを熱融着する方法が開示されている。 さらに、 特開昭 6 1 - 1 0 3号公報には、 合成樹脂シートにて成形された容器 に内容物を入れ、 容器の開口部を密封フィルムまたシートで覆った後、 熱ロール にて密封フィルムまたはシート上面から容器開口部全体を加熱押圧し、 開口部周 縁を熱接着する方法が開示されている。

しかしながら、 特開平 9一 2 9 5 6 7 7号公報で代表される方法は、 該蓋の天 面のガス吹込み口から単にガスを包装容器内にフラッシュし、 ガスお出口から空 気を排出させる方法であるため、 包装容器内の空間部をガスに置換する際の置換 率が低く、 内容物の形状によっては内容物内に含まれる酸素を置換ガスに置換す ることができなレ、。 また包装体全周をガスパリァー性熱収縮性フィルムにて包被 するため、 該蓋の天面に存在するガス吹込み口やガス排出口の切り込みによって 前記フィルムが破れやすく、 充填したガスが漏れることがある他、 容器とフィル ムの 2重包装であるため包装材料が多く、 容器リサイクル法に基づく事業者負担 が多くなる等の問題が残されている。

一方、 特開平 4 - 1 8 9 7 2 1号公報に開示されたガス置換方法は、 大きさや デザインの違う多種多様の容器毎に対応する発熱体を配設する必要がある。 その ため、 チャンパ一内の気圧の変化に対応できる耐圧仕様のシール型具が必要であ り、 このような容器毎の専用シール型具を作製するには多額の費用がかかる。 さらに、 特開昭 6 1 - 1 0 3号公報の方法は、 密封フィルムまたはシートで容 器開口部を熱ロールで加熱押圧する際、 熱による密封フィルムまたはシートの変 形が発生する。 また、 容器の深さより内容物が盛り上がつている場合、 上部のフ ィルムに内容物が押しつぶされたり、 容器のフランジ部でフィルム同士が重なつ てシヮができて隙間から異物が混入したりする問題があった。 加えて、 容器の形 状が異なる場合、 それに対応した形状の加熱型具を用意する必要が有る点では、 上記の例と同様の問題がある。

本発明は、 包装容器内の空間部、 内容物内の空気をガスに高置換率で置換でき、 容器リサイクル法にも合致し、 容器の形状 ·サイズが変更が簡単なガス包装体の 製造方法、 密封用包装容器を提供することを目的とする。

発明の開示

本発明によるガス置換包装体の製造方法は、 受け容器おょぴ蓋からなり、 前記 受け容器おょぴ蓋が各々の縁部で重ね合わせられることにより受け容器上面を覆 レ、、 その重ね合わせ部を帯状テープで封緘される容器であって、 該容器は孔を有 し、 この孔を介して容器内部の空気を脱気した後、 空気以外のガスに置換した後、 孔を密閉することを特徴とする。

前記容器がプラスチック製であることが好ましい。

容器、 帯状テープおよび接着ラベルがガスバリアー性を有することが好ましレ、。 受け容器および蓋の縁部に、 開口部から水平方向に張り出す水平部と該水平部 末端より鉛直方向に延びるほぼ鉛直部、 およびこれらの境界部に存在する稜部か らなるフランジ部を有し、 前記フランジ部のうち、 内側に重なる方の鉛直部が外 側に重なる方の鉛直部より長く、 外側の鉛直部末端部が接する部分の内側の鉛直 部は段差部を有し、 この段差部を跨いで帯状テープを貼付することにより密封す ることが好ましい。

ガス置換用の孔は蓋上面に存在することが好ましい。

フランジ部の鉛直部は、 水平部から鉛直部下方に延ぴていることが好ましい。 本発明による包装容器は受け容器および蓋の縁部が、 開口部から水平方向に張 り出す水平部と該水平部末端より鉛直方向に延びるほぼ鉛直な面からなるフラン ジ部を有し、 前記フランジ部のうち、 内側に重なる方の鉛直部が外側に重なる方 の鉛直部より長く、 外側の鉛直部末端部が接する部分の内側の鉛直部には段差部 を有することを特徴とする。

. 蓋おょぴ Zまたは受け容器の稜部に、 鉛直部が内側に水平部が下方にそれぞれ 凹むように形成された凹部を有してもよい。

内側に重なる方の鉛直部末端より水平方向外側に張り出す補強面を有してもよ い。

本発明は上記ガス包装体の製造方法によつて得られた包装体をも提供する。 図面の簡単な説明

図 1は受け容器および蓋の各々の斜視図である。

図 2は受け容器およぴ蓋を重合した際の斜視図である。

図 3は受け容器と蓋を重ねた状態の断面図である。

図 4は図 1の受け容器のフランジ部を示す。 図 4 ( a ) は平面図、 図 4 ( b ) は正面図である。

図 5は図 4に示した水平部及ひず口、直部においての凹部形状の例示である。 図 5 ( a ) は水平部において三角形状、 図 5 ( b ) は半円或いは半楕円、 図 5 ( c ) は台形状を示す。

図 6は図 3 ( a ) の構成において段差と補強面を形成した構成例の斜視図。 図 7は図 6に示す受け容器フランジ部の部分平面図。

図 8は孔形状おょぴ接着ラベル形状の一例を示す。

図 9は本発明のガス置換方法についての斜視図。

図 1 0は実施例に用いた受け容器の斜視図。

図 1 1は実施例に用いた蓋の斜視図。

図 1 2は実施例に用いた受け容器および蓋を重合した時の斜視図。

図 1 3は実施例の際の帯状テープ封緘状態の斜視図。

図 1 4は受け容器の蓋の重合した稜部を帯状テープを用いて封緘完了した状態 を示す斜視図。

図 1 5 ( a ) は受け容器および蓋の重合した稜部を時計回りにて帯状テープに て封緘し、 帯状テープの最後の末端部は受け容器と蓋に接着していな!/、密封完了 した状態を示す斜視図であり、 図 1 5 ( b ) は受け容器および蓋に接着していな い帯状テープの末端部を引っ張って開封している途中の状態を示す斜視図であり、 図 1 5 ( c ) は図 1 5 ( a ) の帯状テープの末端同士が重なり合つている状態を 上方より見た模式図である。

図 1 6は図 1 5と同様な受け容器およぴ蓋を用い、 帯状テープの長手方向のサ イド部に切れ込みを施した場合の一例である。 図 1 6 ( a ) は切れ込みを施した 帯状テープを用い、 密封完了した状態を示す斜視図であり、 図 1 6 ( b ) は帯状 テープの末端部を引っ張り帯状テープの切り込みで切断が生じ、 開封している途 中の状態を示す斜視図であり、 図 1 6 ( c ) は、 図 1 6 ( a ) の帯状テープの末 端部を上方より見た模式図である。

図 1 7は図 1 5と同様な受け容器および畫を用い、 帯状テープの幅の中央部に 帯状テープの長手方向と平行にカットテープを具備した場合の一例である。 図 1 7 ( a ) は長手方向と平行にカットテープを施した帯状テープを用レ、、 密封完了 した状態を示す斜視図であり、 図 1 7 ( b ) はカットテープの末端部を引っ張り 帯状テープの中央部をカツトテープにて 2つに引き裂き、 （帯状テープの引き裂 かれた上下の端部は受け容器および蓋についたままである） 、 容器を開封してい る途中の状態を示す斜視図である。

発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の好ましい態様につき詳細に説明する。 まず、 本発明で用いる包 装容器について説明する。

本発明でいう包装容器とは受け容器および蓋からなり、 その材質は特に問わな レ、。 例えば、 プラスチック、 金属、 木材、 紙、 その他の単体あるいは前記材料同 士の積層物等が挙げられる。 また、 本発明の蓋とは受け容器の上部を覆う形状の ものであり、 材質は受け容器と同様の材質を用いることができる。 中でも、 透明 で内容物が見えること、 光沢に優れること、 外観美に優れること、 廃棄の際の分 別回収システムが整っていること等の理由からプラスチックからなることが好ま しい。 また、 ガスの散逸防止の観点より後述のガスバリアープラスチックである ことがさらに好ましい。 さらに、 内容物のボリューム感を容器のディスプレイ効 果により発揮させたレ、場合は、 受け容器の高さが上部を覆う蓋の高さよりも低く するとよい。 また、 本発明の受け容器開口部の形状は円形、 三角形、 四角形 （長 方形、 正方形） 、 菱形などの多角形であっても、 楕円形、 曲線からなる無定形で あってもよい。

この容器は、 帯状テープにより封緘、 すなわち、 帯状のテープが受け容器と蓋 の双方の縁部に跨がった状態で接着されることにより用いられる。

本発明でいう受け容器と蓋の重ね合わせ部とは、 受け容器、 および蓋の開口面 の縁が重なって閉じられる部分をいう。 縁の形状は両者が重なって閉じられる形 状であれば、 直線状でも曲線状でも、 また、 受け容器の形状に沿っていてもいな くてもよい。 さらに、 帯状テープによって封緘したとき容器内部を密封すること ができれば、 必ずしも縁全辺に設けなくても良いが、 全周に設けるのが好ましい。 また、 受け容器と蓋の一部がヒンジ部分を介して接合されていてもよい。

封緘を機械的に効率的に行うことができ、 かつ、 容器の剛性を保っためには、 この重ね合わせ部分がフランジ部を有し、 該フランジ部で重ね合わせられる形状 であるとより好ましい。 フランジ部を有する場合、 フランジ部末端部、 すなわち 鉛直部の末端部分に帯状のテープを貼ることにより、 安定した封緘部を簡単に得 ることができる。

上記フランジ部とは、 受け容器および蓋の各開口部縁から延びた部分全体をい レ、、 受け容器と蓋が重なり合う鍔状の部分 （例えば図 1であれば 1 1および 2 1 ) にあたる。 このフランジ部は、 水平部 （図 1であれば 1 2および 2 2 ) と鉛 直部 （図 1であれば 1 3と 2 3 ) 、 水平部と鉛直部の境界部に存在する稜部 （図 1であれば 1 4， 2 4 ) とからなる。

前記水平部は、 受け容器および蓋の開口部縁からほぼ水平に延びている面であ る。 ほぼ水平であれば傾レ、ていたり素材の厚み等に多少の凸凹があっても支障は なレ、。

また、 前記鉛直部 （図 1であれば、 1 3および 2 3 ) とは、 前記水平部から鉛 直方向に延ぴている面であり、 実質的に鉛直線方向であれば多少傾いていても支 障はない。 また延長される方向は水平部から上向きに、 もしくは下向きに、 さら には蓋側が上向きかつ受け容器側が下向きに、 のいずれでもよいが、 重ね合せ部 分からゴミゃほこりが入りにくレ、点で蓋、 受け容器とも下向きが好ましレ、。

このように、 フランジ部に鉛直部を具備することによって、 貼着装置などを用 いて機械的に行う場合にも安定に鉛直部に帯状テープを貼付することができる。 このとき、 蓋と受け容器の鉛直部の長さに差を設けておくと、 蓋、 受け容器双方 のフランジ部末端部を跨いで帯状テープで貼付できるので、 容器のコーナ一部で も皺が入らないで帯状テープを封止することができ、 好ましい。 特に、 鉛直部の うち容器の内側にあるフランジの長さが、 容器の外側にある鉛直部の長さより長 くすると、 作業スピードの早い貼着装置を使って貼着作業を進めようとする場合 には特に有効である。 すなわち、 鉛直部を水平部から下方向に延長した場合、 受 け容器の鉛直部長さを蓋の鉛直部長さより長く、 逆に鉛直部を水平部から上方向 に延長した場合には、 藎の鉛直部の長さを受け容器の鉛直部の長さより長くすれ ばよい。 上記の容器形状にすることにより、 容器のコーナー部においても、 帯状 テープにしわを生じることがなく、 密封性の低下を生じることがない。 また、 包 装装置を用いて封緘作業を行う場合、 容器の形状や大きさが変更されても包装装 置に設置する帯状テープの幅や貼付位置を変更するだけで対応することができ、 容器毎に封緘用の部品を取りそろえるなどの手間不要となる。

さらに、 長さの長い方の鉛直部に短い方の鉛直部の厚み分を納めうる深さの段 差 （図 6でいうと 8 1 ) を設けると、 鉛直部が平面となるので帯状テープを平面 状に貼付することができるので、 より作業がしゃすくなる上、 包装体としての強 度も高くなり、 また、 包装体の取り扱いも行いやすくなる。

鉛直部の長さは帯状テープで跨ぐことができればよく、 特に限定されないが、 2 mm〜3 5 mmであると、 テープを貼る場合に蓋と受け容器がずれにくいので テープの貼着作業がしゃすい、 フランジ部の剛性が高まる、 外観美が高まるとい つた点で好ましい。 より好ましくは 3 mm〜 3 O mmであり、 さらに好ましくは 4 mm~ 2 5 mmであ^)。

また、 受け容器おょぴ蓋の鉛直部を各々逆方向に延長した場合には、 フランジ 部に位置決めのための凹部もしくは凸部を具備させるとよい。 場所やその大きさ は、 帯状テープを蓋と受け容器の境目に当てたときにずれない様になつていれば いずれでもよい。 中でも、 受け容器開口部周辺、 特に受け容器内側のコーナー部 に設けると、 外観美や内容物の取り出し易さの観点から好ましい。 また、 受け容 器側水平部に凹部を、 蓋側水平部に凸部を具備するのがさらに好ましい。

さらに、 強度を高めるためにフランジ部に凹部 （図 1であれば 1 5 ) を形成す るとよレ、。 このようにすると、 帯状テープを貼付する際に加わる外力によってフ ランジ部が変形する恐れがなく、 該変形による外観美や密封性の低下が防止され る。

さらに、 フランジは嵌合条を具備してもよい。 嵌合条とは受け容器と蓋の稜部 に受け容器と蓋の間を嵌め合わせるための溝を有している形状を意味する。 その 嵌合条の設け方には大きく分けて、 外嵌合と内嵌合と内外嵌合の 3種類に分けら れる。 外嵌合は、 容器を成形する際の金型の精度があまり必要が無く安価で簡単 に作成できる形状である。 一方、 内嵌合は外嵌合に比べ容器を成形する際の金型 精度が必要であり、 コスト的に高価になるが内容物が汁分を含む惣菜等の場合、 汁分の容器外への流出を防ぐことができる。 さらに内外嵌合は容器を成形する際 の金型の精度が要求されコスト的にかなり高価になるが、 嵌合部の嵌合強度が強 く、 多少の衝撃が加わっても受け容器と蓋が外れることが無く最も高級な嵌合形 状である。

包装容器は孔を有する。 この孔は受け容器と蓋が封緘された包装容器の中と外 をガスが出入りすることができる通路である必要があり、 チャンバ一を用いた従 来の技術のガス置換方法の受け容器と蓋の隙間とは異なる。 また、 大きさ、 形状、 数等はガスが包装容器の中と外を出入りすることができればよいが、 蓋に設けら れている方が、 ガス置換後に孔を塞ぐ容易さや内容物の流出防止の観点より好ま しく、 より好ましくは蓋の天面である。

包装容器の内容量 1 0 0 0 c m ³に対して、 孔の開口面積は 0 . 3〜3 c m ² であることが好ましい。

孔の開口形状は包装容器の中と外を出入りすることができればよレ、。 例として、 孔の開口形状として正方形 （図 8の A) 、 長方形 （図 8の B ) 、 コーナー部が R を有している四角形 （図 8の C) 、 多角形 （図 8の D) 、 円 （図 8の E ) 、 半円 (図 8の F) 、 楕円 （図 8の G) 、 半楕円 （図 8の H) 、 星形 （図 8の I ) 、 不 定形 （図 8の J ) など完全に開口を有する切り抜き形状が挙げられる他、 完全に 切り抜きでない形状として、 コの字 （図 8の O) 、 V字 （図 8の P ) 、 U字 （図 8の Q) 、 C字 （図 8の R) 、 不定形 （図 8の S ) の切れこみ等が挙げられ、 蓋 を穿孔加工する際に切りくずがでないため、 これらの切れこみ形状がより好まし レ、。

このような切れこみの場合の孔の面積は切れこみの入れられた舌状部分を折り 返し、 穴を広げた時に開く最大面積で表わす。 孔の開口面積は内容量によって異 なるが、 包装容器の内容量 1 0 0 0 c m。に対し、 孔の開口面積が 0 . 3 c m ² より小さいとチャンパ一内部で脱気した時や包装容器内に所望のガスを満たす時 に短時間に大量のガスが包装容器内外を移動するため、 包装容器内外からの空気 や所望のガスの孔を通過する際の抵抗が大きくなり、 その抵抗によって包装容器 の内外に気圧差を生じ、 包装容器が変形する場合がある。

また、 孔の開口面積が 3 c m を越えると、 脱気おょぴガス置換は容易に行う ことはできるが、 孔を塞ぐ接着ラベルの面積も大きくする必要があり、 包装容器 の外観美が劣る場合があったり、 孔を跨いで接着している接着ラベルの開口部の 機械的強度が乏しくなる等の場合がある。 そのため好ましい孔の開口面積は 0 . 3〜3 c m であり、 より好ましくは 0 . 4〜2 . 8 c m ²で、 さらに好ましく はは 0 . 6〜2 . 5 c m。である。

さらに孔の数はできるだけ少ない方が孔を塞ぐときの煩雑さを低減することや 包装容器の外観美の観点より、 できれば 1枚の接着ラベルで塞ぐことができるほ うが好ましい。 しかしながら、 多数の穴の場合であっても、 小さな穴を 1箇所に 集中させることで 1枚の接着ラベルで塞ぐことができ、 接着ラベル部分の機械的 強度が優れるため、 より好ましい。

通常、 孔は成形と別工程にて作成され、 その一例を示す。 まず、 プラスチック シートを加熱溶融させ、 成形型に合わせ成形し、 成形体が連なったシート状のも のを抜き型といわれるカツト刃で押し切りして切り抜くのである。

孔を塞ぐ方法として、 接着ラベルを貼る方法、 穴を詰める方法等様々な方法が 考えられるが、 容器の外観美、 簡便性の観点より接着ラベルで塞ぐことが好まし レ、。 また、 より好ましくは接着ラベルに印刷等を施して、 商品差別化をしてもよ い。 接着ラベ^/の材質等については後述する。

以下、 図面を用いて本発明を詳細に説明する。

図 1に、 本発明の包装容器の一実施形態の斜視図を示す。 図中、 1 0は受け容 器、 1 1はフランジ部、 1 2は水平部、 1 3は鉛直部、 1 4は稜部、 1 5は凹部、 20は蓋、 21はフランジ部、 22は水平部、 23は鉛直部、 24は稜部、 40 は孔、 50は接着ラベルである。

包装容器は、 受け容器 1 0と蓋 20とからなり、 受け容器 10は開口部にフラ ンジ部 1 1を有し、 蓋 20は該フランジ部 1 1に重なり合うフランジ部 21を有 している。 図 2ほ、 当該包装容器の受け容器 10に被包装物を収納し、 蓋 20を 被せて鉛直部を帯状テープにより封緘した状態を示す斜視図である。 図中、 30 は帯状テープ、 40は孔、 50は接着ラベルを示す。

受け容器 10のフランジ部 1 1は、 受け容器 10の開口部周縁より水平方向に 張り出す水平部 1 2と、 該水平部 12の末端より鉛直方向に延びる鉛直部 1 3を 有し、 フランジ部 21は上記フランジ部 1 1に対応して、 水平部 22と鉛直部 2 3とを有している。 さらに、 受け容器においては稜部 14の一部に、 鉛直部 1 3 が内側に、 水平部 12が下方にそれぞれ凹んだ凹部 15が形成されている。 蓋に も同様の凹部を設ける場合には、 水平部 22と垂直部 23とが形成する稜部 24 において、 鉛直部 23が内側に、 水平部 22が上方にそれぞれ凹むように形成さ せればよい。 凹部 15は、 フランジ部 1 1の剛性向上を図るために設けるもので あるので、 フランジ部の角部以外の部分に設ければ良いが、 所望に応じてフラン ジ部の角部に設けても良い。 また、 凹部 1 5の数は特に限定されない。

図 3に、 フランジ部 1 1、 12の例を示す、 図 3 (a) は、 図 1の A— A' 方 向断面の部分拡大図であり、 鉛直部 13, 23が水平部 12, 22の末端より鉛 直下方に延びた例である。 当該構成においては、 内側に位置する受け容器 10の 鉛直部 1 3を、 蓋 20の鉛直部 23よりも長く形成する。 また、 図 3 (b) は、 図 3 (a) の例に上述した内外嵌合を設けた例であり、 受け容器 10および蓋 2 0の水平部 12、 22に開口部の周縁に平行な凸条 17とこれに嵌合する溝部 2 7を形成することで、 フランジ部 1 1、 22を強化したものである。

図 4は、 図 1の受け容器 10のフランジ部 11の拡大図である。 図 4 (a) は フランジ部の平面図 （水平部の上面図） 、 図 4 (b) はフランジ部の正面図 （鉛 直部の正面図） である。 図 4 (b) の正面図における点線は、 蓋の鉛直部が重な る部位を示す。

上記凹部 15の大きさは、 フランジ部 1 1の大きさや強度にもよるが、 通常食 品の包装容器として用いられる場合、 図 4に示すように水平部 12及ぴ鉛直部 1 3において矩形とするとよい。 この場合、 凹部 15の幅 （W) は：！〜 20mm、 隣接する凹部 1 5間の距離 (S) は 3〜20mm、 鉛直部 13からの深さは、 水 平部 12の幅 （D) に残される間隙 （d) 1mm以上で且つ Dの 1 5〜4 Z 5となるように設定するのが好ましい。 また、 水平部 1 2からの深さ （T) は、 図中、 点線で示した蓋 20のフランジ部 21の鉛直部 23の末端の位置との間隙 (t) が 0. 5 mm以上で鉛直部 13の幅 （H) の 1 Z 2以下に設定される。 尚、 鉛直部 1 3の幅 （H) と深さ （T) との関係は、 （H— T) が十分に帯状テープ を貼付しうる幅を残すように設定される。 尚、 凹部 15を蓋 20のフランジ部 2 1に設ける場合は、 当該設定においてフランジ部 1 1を 21に置き換えればよい。 凹部 1 5の形状としては、 図 1、 図 4に示したように、 水平部 12及ぴ鉛直部 1 3において矩形である形状の他に、 図 5 (a) に示すように水平部 1 2におい て三角形状、 図 5 (b) に示すように半円或いは半楕円、 図 5 (c) に示すよう に台形状でもよい。 尚、 図 5 (a) の場合には、 水平部 1 2において、 頂角の角 度 （0) は好ましくは 20〜1 50° であり、 図 5 (c) の場合には、 上辺の 幅 （w) は好ましくは 1〜18mmである。 いずれの場合も、 鉛直部 1 3からの 深さは、 水平部 12の幅 （D) に残される間隙 （d) 、 1mm以上で且つ Dの 1/5〜4/5となるように設定するのが好ましい。 さらに、 鉛直部 13におけ る幅 （W) 及び隣接する凹部 1 5間の距離 (S) 、 水平部 12からの深さは、 図 4 (a) の矩形の場合と同様である。

包装容器においては、 蓋 20が容器 10よりずり落ちるのを防止するために、 受け容器 10及ぴ蓋 20のフランジ部 1 1、 21の一方に他方側に突出する凸部、 他方に該一方の凸部を受ける凹部を設けても良い。

図 6は、 図 3 (a) 、 図 3 (b) の受け容器の応用例で、 内側に位置する鉛直 部 1 3の、 外側に位置する鉛直部 23末端よりも下方に、 水平方向外側に張り出 す段差 81を、 また、 内側に位置する鉛直部 13末端から水平方向外側に張り出 した捕強面 82を形成したものである。 図 7は、 図 6の受け容器のフランジ部の 部分平面図を示す。 段差 81の幅 （p i) は、 好ましくは蓋 20のフランジ部 1 1の鉛直部 1 3の厚み士 2 mm以内であり、 当該段差 81を設けることにより、 帯状テープを貼付した際に、 外側の鉛直部 2 3末端によってテープ表面に形成さ れる段差が緩和され、 外観美が向上する。 また該段差 8 1の位置は、 好ましくは 蓋 2 0の鈴直部 3に近い方が好ましく、 該鉛直部 2 3末端より 2 mm以内が好 ましい。 また、 捕強面 8 2の幅 （p 2 ) は、 0 . 5 mm未満では剛性向上効果が 不十分であり、 2 mmを超えると外観美が低下するため、 好ましくは l〜2 mm の範囲で設ける。

本発明の受け容器およぴ蓋が熱可塑性樹脂からなる場合、 あらかじめ作成され た樹脂シートを既知の熱成形方法 （圧空成形、 真空成形、 真空圧空成形等） によ つて成形することが好ましい。

容器およぴ蓋を樹脂シートで成形する場合、 用いられる樹脂は一般的に容器や 蓋に使用される樹脂であれば何でも良い。 例えば、 熱可塑性樹脂ではポリエチレ ン樹脂、 ポリプロピレン樹脂、 ポリスチレン樹脂、 メタクリル樹脂、 ポリ塩化ビ ニル樹脂、 ポリカーボネート樹脂、 セルロースアセテート樹脂等が挙げられ、 ガ スバリアー性を必要とする場合は、 ポリアミド樹脂、 ポリエチレンテレフタレー ト樹脂、 ポリプチレンテレフタレート樹脂、 エチレン一ビュルアルコール系共重 合体樹脂 （E V OH等） 等が挙げられる。 受け容器や蓋は、 これらの樹脂より構 成される単層または多層構成のシートからなる。 また、 多層構成の場合、 多層に する方法として共押出方法、 各種のラミネート方法等があるが、 適宜選択すれば 良い。

本発明に用いられるシートには必要に応じてガスバリアー性を有する材料を用 いてもよレヽ。

本発明でいう帯状テープについて説明する。 本発明でいう帯状テープとは幅を もって長くのぴている形状であつて受け容器およぴ蓋から延長したフランジ面同 士を跨いで接着することによって包装容器を密封することができるものである。 また、 帯状テープは容器と接触する面は接着剤が存在し、 その接着剤を介して受 け容器と蓋を隙間なく封 （密封） をすることができれば帯状テープの幅はテープ 全てが一定であっても、 太いところや細いところがあってもよい。

また、 帯状テープの材質として、 紙、 金属薄膜、 樹脂等より構成される単層ま たは多層構成が挙げられるが、 電子レンジ加熱時にお！/、て電子の衝突によるスパ ーク防止の観点より金属薄膜や金属蒸着等の金属を含まない材質がこのましく、 さらに分別回収の観点より容器と同じ材質であることがより好ましい。 また、 蓋 と受け容器との隙間からのガスの散逸を防止する目的からガスバリアー樹脂であ ることがさらに好ましい。

ガスバリアー性帯状テープには、 例えば、 ガスパリア一基材層、 接着剤層の 2 層からなるものが挙げられる。

ガスパリア一基材層には、 例えば、 ガスバリアー性樹脂や無機系物質を層状に 具備している樹脂層を設けたものを用いることができる。 無機系物質を層状に具 備している樹脂層の例には、 ガスパリア一性の乏しい低密度ポリエチレン樹脂層 にシリカおょぴ Zまたはアルミナの無機系物質を蒸着処理にてガスバリアー性を 付与したものなどが考えられる。

ガスバリァ一基材層は二酸化炭素ガス透過量が 1. 0〜4 9 3 5. Om l / m²/d a yZMP a、 酸素ガス透過量が 1. 0〜3 94 8. Om l /m²/ d a yZMP a、 窒素ガス透過量が 1. 0〜1 48 0. 5m l m^/d a / MP aを有するものが好ましく、 より好ましくは二酸化炭素ガス透過量が 1 0. 0〜45 00. Om 1 Zm²Zd a yZMP a、 酸素ガス透過量が 1 0. 0〜2 5 0 0. Om 1 Zm²Zd a yZMP a、 窒素ガス透過量が 1 0. 0〜1 3 0 0. Om l /m² d a y/MP aを有するものであり、 さらに好ましくは二酸化炭 素ガス透過量が 2 0. 0〜40 0 0. Om l,/m /d a yZMP a、 酸素ガス 透過量が 2 0. 0〜1 3 0 0. Om 1 Zm²Zd a yZMP a、 窒素ガス透過量 が 2 0. 0〜1 0 0 0. Om 1 /m²Zd a yZMP aを有するものである。 さ らにより好ましくは二酸ィ匕炭素ガス透過量が 2 0. 0〜1 0 00. Om l Zm² Zd a yZMP a、 酸素ガス透過量が 2 0. 0〜3 00. Om l /m²/d a y ZMP a、 窒素ガス透過量が 2 0. 0〜2 5 0. Om l /m"/d a y/MP a を有するものである。

また、 ガスパリァー基材層樹脂は、 酸素ガス透過量が 1. 0〜1 9 74. 0 m 1 /m²Zd a y/MP aであることが好ましい。 このような樹脂としては、 例えば、 ポリエチレン系樹脂 （HDPE、 L LD P E等） 、 ポリプロピレン系樹 脂 （P P) 、 ポリブテン一 1系樹脂 （P B) 、 ポリ一 4ーメチルペンテン一 1系 樹脂をはじめとするポリオレフイン系樹脂 （PO) 、 又はエチレン一酢酸ビニル 共重合体樹脂 (EVA) 、 エチレン一メチルメタアタリレート共重合体樹脂 （E MA等） 、 エチレン一ビニルアルコール系共重合体樹脂 （EVOH等） をはじめ とするポリオレフイン系樹脂変性物 （PO変性物） 、 ポリエチレンテレフタレー ト系 （含変性） 榭脂 （PET等） 、 ポリプチレンテレフタレート系 （含変性） 樹 脂 （PBT) 等をはじめとする芳香族成分を一部含む、 又はポリ乳酸系樹脂、 ポ リグリコール酸系樹脂をはじめとする脂肪族成分のポリエステル系樹脂 （PES T) 、 ポリ塩化ビニリデン系樹脂 （PVDC) 、 ポリ塩化ビニル系樹脂 （PV C) をはじめとする塩素系樹脂、 ひォレフイン一一酸化炭素共重合樹脂 （含同水 添樹脂） 、 ォレフイン （エチレン、 他） 一スチレン共重合樹脂 （含同水添樹 脂） 、 エチレン一環状炭化水素系化合物共重合樹脂 （含同水添樹脂） 、 ポリアミ ド系樹脂 (Ny) , 力プロラタトン系樹脂、 等から少なくとも一種を主体として 選択される樹脂組成物を単層もしくはこれらの多層またはこの層と異なる樹脂を 積層させたもの、 もしくはこれらの樹脂からなる延伸もしくは未延伸のテープが 挙げられ、 中でも耐熱性、 ガスバリアー性の点よりポリエチレン系樹脂 （特に H DPE) 、 ポリプロピレン系樹脂 （PP) 、 エチレン一ビニルアルコール系共重 合体樹脂 （EVOH等） 、 ポリアミ ド系樹脂 （Ny) 、 ポリエチレンテレフタレ ート系 （含変性） 樹脂 （PET等） 、 ポリプチレンテレフタレート系 （含変性） 樹脂 （PBT等） をはじめとする芳香族成分を一部含む、 又はポリ乳酸系樹脂、 ポリグリコール酸系樹脂をはじめとする脂肪族成分のポリエステル系樹脂 （PE ST) 等が好ましい。 また、 本発明の効果を損なわない範囲内で、 公知の添加剤、 例えば、 酸化防止剤、 光安定剤、 帯電防止剤、 防曇剤、 着色剤、 滑剤等を混入し たり、 公知の表面処理、 例えば、 コロナ放電処理、 火焰処理、 電子 'プラズマ等 を含む放射線照射処理、 イオンエッチング処理等、 塩ィヒビ二リデン等をガスパリ ァー塗工処理をしてもよい。

ガスバリアー基材層の厚さは、 用いられる樹脂の酸素ガス透過量によって異な り、 前述の酸素ガス透過量が 1. 0〜1 974. Oml /m"/d a y/MP a である厚さを確保することが好ましい。 例えば、 酸素ガス透過量の少ないェチレ ンービニルアルコール系共重合体樹脂 （EVOH) の場合、 酸素ガス透過量の観 点からは数 m程度で酸素ガス透過量を達成することは可能であるが、 帯状テー プとしての腰が乏しいため、 他の腰を有する樹脂と積層するとよい。 このような 樹脂としては、 例えばポリプロピレン系樹脂 （PP) がある。 PPと EVOHの 積層構成であるガスバリァ一基材層の場合、 酸素ガス透過量が 1. 0〜 1 974.

Om l/m²/ d a y/MP aであることが好ましく、 ガスバリアー基材層の厚 さは帯状テープの腰の観点より 1 5〜100 mが好ましい。 また、 より好まし くは 20〜90/ m、 さらに好ましくは 25〜85 /zmである。

本発明でいう接着は、 帯状テープと受け容器、 蓋を貼り合わせることを意味す る。 接着強度は適宜選択することができるが、 その代表的な接着剤としては、 溶 剤タイプ、 ホットメルトタイプ、 反応性タイプ等が挙げられるが接着性を有して いるものであれば支障はなく被包装物が食品である場合には、 食品衛生法に適合 した接着剤を使用することが好ましい。 例えばゴム系接着剤、 アクリル系接着剤、 ビニルエーテル系接着剤、 シリコン系接着剤やこれらの中から少なくとも一種を 主体として選択される樹脂組成物が挙げられる。 好ましくは所望の接着強度を設 定しゃすいという観点より、 ゴム系接着剤、 アクリル系接着剤、 ビニルエーテル 系接着剤、 さらに好ましくはゴム系接着剤、 アクリル系接着剤である。 さらに溶 媒抽出物が少なく、 不純物の少ない観点より、 アタリル系接着剤がさらにより好 ましい。

また、 これらの接着剤は、 本発明の効果を損なわない範囲内で、 公知の添加剤、 例えば、 酸化防止剤、 光安定剤、 帯電防止剤、 防曇剤、 着色剤等を含有していて もよい。 また、 ガス置換包装封緘用接着ラベルのガスパリア一基材層と接着剤層 の間に部分剥離を意図的に生じる様にあらかじめガスパリア一基材層に剥離効果 のあるシリコン等を印刷し、 接着剤層がガスパリァ一基材層より剥離して被接着 体である受け容器、 蓋に残る、 いわゆる改竄防止印刷を具備しても良い。

ゴム系接着剤としては、 例えば、 シス一 1， 4—ポリイソプレンを主成分とす る天然ゴム、 スチレン 'ブタジエンゴム （SBR) 、 ポリイソブチレン、 ブチル ゴム等を主成分とする合成ゴム、 又は、 スチレン 'ブタジエン 'スチレン共重合 ゴム （SB S) 、 スチレン 'イソプレン 'スチレン共重合ゴム （S I S) 等を主 成分とするブロックゴム等から少なくとも一種選択される接着性エラストマ一に、 常温で液体又は固体で分子量が数百から約 1万までの無定形ォリゴマー （2量体 以上の中分子量重合体） の熱可塑性樹脂であるロジン系樹脂、 テルペン系樹脂、 石油樹脂、 クロマン 'インデン樹脂等の接着付与剤、 及ぴ、 鉱油、 液状ポリブテ ン、 液状ポリイソブチレン、 液状ポリアクリル酸エステル等の軟化剤等を配合し たものが拳げられる。

アクリル系接着剤としては、 例えば、 通常 T gの低いホモポリマーであるァク リル酸アルキルエステルに代表される接着性を与える主モノマー、 低級アルキル 基のアクリル酸エステル、 メタクリル酸アルキルエステル、 酢酸ビュル、 スチレ ン、 アクリロニトリルなど主モノマーと共重合可能で T gが高くなるような凝集 性を与えるコモノマー、 アクリル酸ゃメタクリル酸など （アタリレートなど） の カルボキシル基含有モノマーや水酸基、 エポキシ基、 アミノ基などの接着性を与 え架橋点となる官能基含有モノマーの接着性反応物に、 場合によっては上記接着 付与剤、 軟化剤等を配合したものが挙げられる。

ビニルエーテル系接着剤としては、 例えば、 ビニルメチルエーテル、 ビエルェ チノレエーテノレ、 ビニノレイソブチノレエーテル等のホモポリマー又はァクリレートと のコポリマー （接着性エラストマ一） で、 場合によっては上記接着付与剤、 軟ィ匕 剤等を配合したものが挙げられる。 .

シリコン系接着剤としては、 例えば、 高分子量のポリジメチルシ口キサン又は ポリジメチルジフエ二ルシロキサンで代表されるポリマー連鎖の末端に残存シラ ノール基 ( S i O H) を持つポリマー （又は接着性エラストマ一） と上記接着付 与剤、 軟化剤等を配合したものがある。

ガスバリァー性、 特にガス置換包装の観点において接着強度を幅広く設定でき、 さらに食品衛生の観点より合成ゴム系、 アタリル系接着剤が好ましい。

接着強度は J I S— Z— 0 2 3 7の 1 8 0度引きはがし法による測定方法にお いて 0 . 1〜 1 5 NZ c mであることが接着時の接着強度と剥離時の剥離強度の 観点より、 好ましい。 より好ましくは 0 . 2〜1 3 NZ c m、 さらにより好まし くは 0 . 3〜1 2 N/ c mである。

接着剤層の厚さは用いられる接着剤によってことなるが接着強度が 0 . 1〜 1 5 N/ c mであれば良く、 接着剤層の厚さに依存するものではない。 例えば、 ゴ ム系接着剤、 アクリル系接着剤の場合、 接着強度の観点より接着剤層の厚さは 3 〜70μπιが好ましい。 また、 より好ましくは 5〜60 μπι、 さらに好ましくは 8〜55 jt/mである。

また、 帯状テープは機械によりテープを貼る時の機械的適性の観点より、 ある 程度の強度と伸ぴを有することが好ましい。 J I S— Z— 0237の粘着テープ 試験法に基づく測定において、 引張強度が 10〜12 ONZl Ommであること が好ましく、 より好ましくは 20〜 1 10 NZ 10 mmであり、 さらに好ましく は 25〜95N/1 Ommである。 さらに、 受け容器おょぴ蓋のコーナー部分に シヮ等のガス散逸部位 （隙間） を作成することなく帯状テープをきれいに接着す るために帯状テープ自体が柔軟·生を有していることが好ましい。 引張速度 5 mm /m i nの条件で長さ 10 Ommの帯状テープ （1 Omm幅） を測定した弾性率 測定において帯状テープの受け容器および蓋への接着状態の観点より好ましくは 3〜150 k g/mm²、 より好ましくは 5〜1 30 k g /mm ²、 さらに好ま しくは 7〜1 1 O k g /mm ²である。

さらに、 帯状テープを容器に貼る場合、 全周を帯状テープによって密封すると き、 最初の巻き始めの部分を 1周してきた帯状テープでオーバーラップすること (図 15 (c) ) によって密封が実現できるがオーバーラップした帯状テープが 巻き始めの部分をオーバーラップする際に巻き始めの帯状テープの厚さによって 微小の隙間が帯状テープの幅方向に生じる場合がある。 この隙間を埋めるため帯 状テープをヘラ等でしごいて、 接着層を流動させたり、 帯状テープの上からホッ トメルト剤、 各種ガスバリア一フィルムによつて被覆することによつて密封性を 高めても良い。

帯状テープ 30に易開封^を付与してもよい。 例えば、 帯状テープの一部に意 図的に切り込み等の帯状テープの幅の狭いところを作成 （図 16) する。 開封時、 該部分にて帯状テープが破断する。 あるいは、 帯状テープの幅の中央部にテープ の長手方向と平行にひも状のいわゆるカットテープ 60を設ける （図 1 7) 。 開 封時、 容器と蓋のフランジ部間を封緘している帯状テープの中央部をカツトテー プ 60にて 2つに引き裂く （帯状テープの引き裂かれた上下の端部は受け容器お よび蓋についたままである） 。 これらにより容器は簡単に開封される。 接着ラベルについて説明する。 接着ラベルはガスバリァー材料を含むことが好 ましい。 このようなラベルで孔を塞ぎ、 包装容器内にある所望のガスを散逸しな 'いように密封する。 そのため接着ラベルは受け容器や蓋に密着する性質を有する ことが必要である。 接着ラベルは密着する性質を具備していれば良く、 密着であ つても、 接着であっても、 粘着であっても良い。

接着ラベルの接着強度は適宜、 選択されれば良く、 所望の接着強度によって接 着剤の種類、 塗布量等を選択すれば良い。 代表的な接着剤としては、 上述の帯状 テープで用いたものと同様のものが使うことができるが、 電子レンジでの加熱調 理用途に用いる場合には、 電子レンジ加熱による水蒸気等の包装容器の内圧上昇 に伴う破裂を防止する観点より、 包装容器内の温度が上昇するとともに接着強度 が弱くなる傾向を有する水系、 有機系の溶剤タイプ、 ホットメルトタイプの接着 剤を使用した接着ラベルが、 より好ましい。 さらに食品衛生的に安全である水系、 有機系の溶剤タイプ、 ホットメルトタイプ接着剤であることがさらに好ましい。 また、 接着ラベルの形状は孔の開口形状に関わらず、 孔を塞ぐことができれば支 障はない。 例えば、 正方形 （図 8の A) 、 長方形 （図 8の B ) 、 コーナー部が R を有している四角形 （図 8の C) 、 多角形 （図 8の D) 、 円 （図 8の E ) 、 半円 (図 8の F ) 、 楕円 （図 8の G) 、 半楕円 （図 8の H) 、 星形 （図 8の I ) 、 不 定形 （図 8の J ) 、 その他つまみ部分を付加した円 （図 8の K) 、 長方形 （図 8 のし） 、 楕円 （図 8の M) 、 正方形 （図 8の M) 、 などが挙げられる、 また、 樹 脂シートより成形される蓋の場合、 孔の周辺に凹凸を作成して接着ラベルを接着 する時の蓋の剛性を高める等の工夫をしても良い。

また、 接着ラベルの材質として、 紙、 金属薄膜、 樹脂等より構成される単層ま たは多層構成が挙げられるが、 電子レンジ加熱時におレ、て電子の衝突によるスパ ーク防止の観点より金属薄膜や金属蒸着等の金属を含まない材質がこのましく、 さらに分別回収の観点より容器と同じ材質であることがより好ましい。 また、 ガ スの散逸防止の観点よりガスパリァー樹脂であることがさらに好ましい。

また、 ガスバリアー性を有する材質、 構成、 厚み、 その性能などについては、 帯状テープの項で説明したものと同様のものを用いればよい。

接着テープの接着強度は J I S— Z— 0 2 3 7の 2 5 °Cにおける 1 8 0度引き はがし法による測定方法 （J I S— Z— 0237の 180度引きはがし法：幅 2 5 mmのテープをステンレス板に貼りつけ、 テープの一端をもう一方の一端に向 かって剥離速度 30 Om/m i nで試験板から 180度方向に引き剥がすのに要 する力を測定して用いた。 ） において 0. 1〜1 ONZcmであることが接着時 の接着強度と剥離時の剥離強度の観点より、 好ましい。 より好ましくは 0. 2〜 9. 5N/cm、 さらにより好ましくは 0. 3〜7. SNZcmである。 また、 包装容器の内圧上昇によって接着ラベルが自動的に剥がれる観点より 80°Cにお ける 180度引きはがし法による測定値が 25°Cにおける 180度引きはがし法 による測定値よりも低いことが好ましい。 25°Cにおける 180度引きはがし法 による測定値が好ましくは 0. 1〜8N/ cmであることが接着時の接着強度と 剥離時の剥離強度の観点より、 好ましい。 より好ましくは 0. 2〜7. 5 NX cm、 さらにより好ましくは 0. 3〜5. 5 NZ cmである。

接着剤層の厚さは用いられる接着剤によってことなるが 25°Cにおける 180 度引きはがし法による測定方法において接着強度が 0. 1〜： 10 NZ c mであれ ば良く、 接着剤層の厚さに依存するものではない。 例えば、 ゴム系、 アクリル系 接着剤の場合、 接着強度の観点より接着剤層の厚さは 2〜： L 0 mが好ましい。 また、 より好ましくは 3〜90 μπι、 さらに好ましくは 5〜85 μπιである。 また、 ガスバリアー性接着ラベルは外部よりの突き刺しによる破壌を防止する 観点より、 ある程度の強度を有することが好ましい。 農林規格第 10条に基づく 測定において、 突き刺し強度が 2. ON以上あることが好ましく、 より好ましく は 2. 5 N以上であり、 さらに好ましくは 3. ON以上である。 さらに接着ラベ ルにつまみを具備し、 易開封性を付与してもよレ、。 例えば、 接着ラベルに半円状 のつまみを具備し、 蓋より該つまみ部を引き上げることにより簡単に開口する等 の易開封性を付与した方が、 包装容器の加熱時の破裂防止という観点より、 より 好ましい。

包装容器に収容される内容物には、 主に加熱調理を施した食品などがあり、 例 えばスーパーやコンビニエンスストア等で販売される惣菜 （煮物、 焼き物、 蒸し 物、 炒め物） 、 弁当等が挙げられるが、 加熱調理を施した販売目的とした食品が 挙げられる。 以下本発明の包装方法について説明する。

本 明では孔 4 0を用いてチャンバ一内において脱気およびガス置換を行い、 ガス置換後に該孔を塞ぐガス置換密封方法を用いて包装容器内の空間部、 内容物 中の気体を所望のガスに置換する。 すなわち、 チャンパ一内を脱気後、 不活性ガ スでガス置換することにより、 包装容器に設けられた孔を介して包装容器内も脱 気おょぴガス置換を行うのである。 チャンバ一内を脱気およびガス置換すること によって包装容器内とチャンパ一内 （包装容器外） の気圧差がほとんど無いため、 包装容器が気圧差によってつぶれることを防止できる。

上記ガス置換とは容器内の空気を所望のガスに置換することを意味し、 内容物 の保存性向上や商品の色変化防止等の効果が挙げられ、 例えば、 食品等を不活性 ガス中に保持することによって、 ①油脂成分の酸ィヒ防止、 ②ビタミン等の有効成 分の保存、 ③かぴや菌類や酵母の繁殖による腐敗防止、 ④色素の変色 ·退色防止、 ⑤香気の飛散防止等に効果が得られる。 また、 更に炭酸ガス等の制菌作用を有す るガスにて置換することで内容物の保存性をさらに向上することもできる場合が あ o。

本発明に使用されるガスは、 一般に知られてレヽるガスであればレ、ずれのものを 使用しても良い。 例えば、 窒素、 二酸化炭素 （炭酸ガス） 、 酸素、 アルゴン等が 挙げられ、 単独またはこれらを組み合わせて使用することができる。 また、 積極 的にかびや菌類や酵母の殺菌目的で一般に知られるォゾンゃ天然およぴ合成抗菌 性物質 （例えばヒノキチオール等） を用いても良い。

チヤンパー内において脱気およびガス置換を行う方法には、 一般的にいうチヤ ンバ一式ガス置換法を用いることができる。 ガス置換方法として一般的にチャン バー式、 ガスフラッシュ式等が挙げられる。 図 9に本発明のチャンバ一式のガス 置換方法を示す。 本発明のチャンパ一式のガス置換方法とはチャンバ一 （図 9の 7 0 ) といわれる空間内に受け容器 1 0および蓋 2 0 (孔 4 0 ) を帯状テープ 3 0で封緘した容器を入れ、 チャンパ一の内部にある空気全体を一且、 真空状態に 脱気 （図 9 ( b ) ) し、 そのままの真空状態のチャンバ一内に所望のガスを送り 込み、 ガス置換を行う方法であり、 チャンパ一内部にて接着ラベル 5 0を蓋 2 0 の孔 4 0に貼付して容器内空間を密封 （図 9 ( c ) ) するのである。 一般的にチャンバ一式のガス置換方法はガス置換率が高く、 確実にガス置換を することができる特徴があり、 ガスフラッシュ式のガス置換方法は簡便で安価に できる方法であるがガス置換率が低くなる傾向がある。 本発明でいうガス置換方 法は上記のガス置換方法のチヤンバ一式のガス置換方法であり、 包装容器内の空 間部や内容物にある空気を確実にガス置換を行い、 内容物の保存性向上や商品の 色変化防止等の効果を発揮するため、 包装容器内を高置換率で置換できるのであ る。

本発明の受け容器と蓋からなる容器を用いて帯状テープにて封緘する密封方法 の一例を図を用いて説明をする。 長方形の容器 （図 1 0 ) と蓋 （図 1 1 ) を用い、 容器と蓋の稜部を重合 （図 1 2 ) し、 その稜部を帯状テープにて封緘しているェ 程 （図 1 3 ) である。 図 1 3は受け容器と蓋の重合した稜部を時計回りで帯状テ ープを用いて封緘している途中の状態を示す斜視図であり、 図 1 4は受け容器と 蓋の重合した稜部を帯状テープを用いて封緘完了した状態を示す斜視図である。 帯状テープの貼布方向は図示したように時計回りで封緘しても、 反時計回りであ つても帯状テープにて受け容器と蓋の重合した稜部を封緘して密封することがで きれば支障はない。 このように帯状テープによって受け容器およぴ蓋を封緘する ため容器およぴ蓋の形状が様々な場合であつても帯状テープを用レ、ることによつ て封緘し、 密封することができ、 優れた密封方法であることがわかる。

易開封性の一例を図 1 5、 図 1 6、 図 1 7を用いて説明する。 図 1 5、 図 1 6、 図 1 7は長方形の受け容器および蓋の稜部のみにて重合し、 その受け容器および 蓋を接着性を付与した帯状テープにて封緘し、 密封する工程を示す図である。 図 1 5、 図 1 6、 図 1 7に用いられる帯状テープには易開封性の得られる貼り方や 帯状テープ自体に易開封性の細工を施してある。

図 1 5、 図 1 6、 図 1 7を詳細に説明する。 図 1 5 ( a ) は長方形の受け容器 および蓋の重合した稜部を時計回りにて帯状テープにて封緘し、 帯状テープの最 後の末端部は受け容器と蓋に接着していない密封完了した状態を示す斜視図であ り、 図 1 5 ( b ) は容器および蓋に接着していない帯状テープの末端部を引っ張 つて開封している途中の状態を示す斜視図である。 また、 図 1 5 ( c ) は図 1 5 ( a ) の帯状テープの末端同士が重なり合っている状態を上方より見た模式図で ある。 この様に最後の末端部のみ接着性を付与しない方法としてはあらかじめ容 器の周方向の寸法を測定し、 重なる部分のみ接着剤を塗布しない方法や帯状テー プの全面に接着性を付与したものを使用し、 最後の末端部のみを接着面同士を貼 り合わせる方法があるが最後の末端部のみの接着面同士を貼り合わせる方法が簡 便であり、 より好ましい。 また、 図 1 6は図 1 5と同様な受け容器およぴ蓋を用 レ、、 帯状テープの長手方向のサイド部に切れ込みを施した場合の一例である。 図 1 5と同様、 図 1 6 ( a ) は切れ込みを施した帯状テープを用い、 密封完了した 状態を示す斜視図であり、 図 1 6 ( b ) は帯状テープの末端部を引っ張り帯状テ ープの切り込みで切断が生じ、 開封している途中の状態を示す斜視図である。 ま た、 図 1 6 ( c ) は、 図 1 6 ( a ) の帯状テープの末端部を上方より見た模式図 である。 この様に最後の末端部を引っ張ることによって帯状テープの末端部に程 近い切り込みより帯状テープが切断し、 容易に開封することができる。 また、 帯 状テープの切り込みは図 1 6のように、 帯状テープのサイド部の一部のみ施して も良いが、 帯状テープのサイド部全面に施しても、 両サイド部に施しても引っ張 つた時に切断すれば支障がない。 さらに、 図 1 7は図 1 5と同様な受け容器およ び蓋を用い、 帯状テープの幅の中央部に帯状テープの長手方向と平行にカツトテ ープを具備した場合の一例である。 図 1 5と同様、 図 1 7 ( a ) は長手方向と平 行にカットテープ 6 0を施した帯状テープを用い、 密封完了した状態を示す斜視 図であり、 図 1 7 ( b ) は長手方向と平行にカットテープを施した帯状テープの カツトテープの末端部を引っ張り帯状テープの中央部をカツトテープにて 2つに 引き裂き （帯状テープの引き裂かれた上下の端部は受け容器および蓋についたま まである） 、 容:^を開封している途中の状態を示す斜視図である。 帯状テープの 幅の中央部に帯状テープの長手方向と平行にカツトテープを具備し、 受け容器と 蓋の稜部間を封緘している帯状テープの中央部をカツトテープにて 2つに引き裂 き容器を簡単に開口する方法は開封性のしゃすさという観点より、 さらにより好 ましい。 また、 カットテープの色を帯状テープの色を変えたりしてわかりやすく してもよい。

以下、 測定方法、 実施例について詳細に説明する。

( 1 ) 酸素ガス透過量測定 A S TM-D一 3985に準じて測定した （測定温度 23 °C) 。

(2) 容器内空間の酸素組成比率測定

PB I Da n s e n s o r (株） 社製チェックポイントを用いて 23。C、 5 0%RHにおける容器内空間の酸素組成比率 （％) を測定した。

G (g o o d) : 10日後の容器内酸素組成比率が 1 %未満。

M (mo d e r a t e) : 10日後の容器内酸素組成比率が 1 %以上、 2 %未 満。

P ( o o r) ： 10日後の容器内酸素組成比率が 2 %以上。

(3) ハンバーグ作成

牛と豚の合ぴきひき肉 （牛：豚 =5 ： 5) 1 k gと玉子 Mサイズ 2個を 5°C以 下に冷やしながら粘りが出るまで良く練り合わせ、 炒めておいた玉葱 0. 3 k g とパン粉 0. 1 2 k gを加えさらに練り合わせた。 1個 120 gにとりわけ、 小 判型に成形し、 120 °Cのオーブンに人れ中心温度が 70 °Cになるまで加熱調理 し、 ハンバーグを作成した。

(4) 保存温度測定

三洋電機 （株） 社製ポタン型クールメモリーを用いて 10分毎の温度を測定し た。 加熱調理済食品を包装後、 三菱電機 （株） 社製オープンショーケース EA— M Sに保存した。 （保存温度 15 °C)

(5) 一般生菌数測定

ハンパーグ 1 gを希釈水によって 10倍段階希釈を順次行！/、、 希釈試料液の調 製を行った。 同一希釈段階について 2枚ずつの深型シャーレを用意して、 それぞ れに各希釈試料液を lmlずつ分注した。 あらかじめ高圧蒸気滅菌した後、 約 4 5 °Cに保持しておいた標準寒天培地、 15m 1を無菌的に各シャーレに注ぎ、 直 ちに希釈試料液と培地がよく混ざり合うように静かに混和し、 培地が完全に固化 するまで静置した。 希釈試料液をシャーレに分注してから培地と混和するまでの 操作は、 20分間以内に終了し、 培地が凝固したら、 シャーレを倒置してふ卵器 内で 30分間、 培地の表面を乾燥し、 培養は 35°C、 48時間行った。 その後 1 平板当たり 30〜300個の発育が認められた平板の発育集落を計測し、 2枚の 平板の集落数を平均し、 希釈倍数を乗じて、 食品 1 gの生菌数を算出した。 実施例：！〜 6

受け容器用としてフイラ一入りポリプロピレン樹脂シートおよび蓋用としてポ リスチレン樹脂シートに未延伸バリァー多層フィルムをポリウレタン系ドライラ ミネート接着剤を用いて貼り合わせ、 多層樹脂シートを作成した。 これらの多層 樹脂シートを用いて図 1 0 (容器） 、 図 1 1 (蓋） 、 図 1 2 (蓋を容器に被せた- 図） に示す形状に熱成形した。 蓋には天面に直径 2 5 c mの C字の孔を成形後、 成形品を抜く前に中間ポンスによつて作成した。 これらの受け容器おょぴ蓋の垂 直なフランジ部を実施例に示す帯状テープを用いて封緘した。 容器内容量は 8 0 O c m dであった。 この容器をチャンパ一を用い、 真空'ガス置換を行い、 包装 容器内を高純度窒素ガス （純度 9 9 . 9 9 %) にガス置換を行い、 蓋の C字孔を 直径 3 5 c mの実施例に示す円形接着ラベルにて密封し、 その後、 容器内部のガ ス組成を封緘直後と封緘後 1日おょぴ 1 0日経過時に測定した。 条件およぴ結果 を表 1に示す。 さらに、 別に食品の一例としてハンバーグを容器実施例に用いた 内容量 8 0 0 c m ³の容器に入れ、 二酸化炭素と窒素の各種混合ガス （1 : 1 ) を用いてバキューム式ガス置換包装を行った。 このように調整したサンプルを数 個用意し、 各種温度にて 1週間保存し、 一般生菌数を暫時測定した。 一般生菌測 定は同一条件で用意した数個のサンプルより無作為に選ぴ、 測定を行った。 条件 および結果を表 1に示す。

比較例 1

受け容器用としてフイラ一入りポリプロピレン樹旨シートおよぴ蓋用としてポ リスチレン樹脂シートを用レ、た以外は実施例と同様の実験を行つた。 条件およぴ 結果を表 1に示す。

産業上の利用可能性

本発明はチャンバ一内において脱気後、 ガス置換を行うので、 ガスフラッシュ 方式のガス置換方法に比べ包装容器内の空間部、 内容物内の空気をガスに高置換 率で置換できる。 また、 熱収縮性フィルムを必要としないで密封包装できるため、 使用される包装資材が少なく、 当業者の容器リサィクル法に基づく事業者負担が 少なくできる。 さらに、 受け容器と蓋の重合した稜部を帯状テープにて封緘し、 容器内部を密封できるので、 装置を使って包装する場合に容器の形状 ·サイズが 変更になっても、 受け容器と蓋の重合した稜部の高さにあわせ、 帯状テープの高 さ等を調節するだけで対応可能である。 また、 プラスチック容器の材質も選ぶ必 要がなく、 開封も非常に容易である。

雞例 1 魏例 2 難例 3 難例 4 魏例 5 難例 6 ]：幽 1 多層フィルム

PP NY NY W NY PP

出し ¾f出し 細出し 辨出し * 出し «f出し 厚さ（μπι) 7 5 5 5 5 7

FW 艤層 EV0H 画 EV0H EV0H 鶴層

»出し 出し 出し 出し 卿出し 辨出し 厚さ（μιη) 5 5 5 5 5 5 内層 EV0H Y NY NY NY EV0H

出し 辦出し 出し *f出し 出し 出し 厚さ（ m) 6 5 5 5 5 6

騎層 婦層

出し 辦出し 出し ¾Τ出し 卿出し 出し 厚さ（μιη) 5 5 5 5 5 5

(ラミ ®) Γύ LL PP

^d itifflOJJ

^i P ^drD ^ίτί ι ^ίτΡ4 厚さ（μπι) nu an nυ on ί 麵フイノレムの厚さ（μιπ) ou

ゥレタノ糸 クレタノ糸 ウレタノ糸 レタノ;^: ウレタン系 ウレタン系 厚さ (jum) 5 5 5 5 5 5

雜用 "!· ΡΡイラ - PPフイラ- ΡΡ7イラ - PPフィラ- PP7-f " PPフィラ- 麵蟀 縦 X横 細申 細申 細申 細申 細申 細申 細申 厚さ （μιπ) 450 450 450 450 450 450 450

02TR ral/mVDMP a 10未満 10未満 10纖 10未満 10纖 10未満 5000 多層フィルム

層鍵 miw ΡΡ ΝΥ Y m Y NY

出し 細出し 购出し 辨出し 卿出し 蜊出し 厚さ（μιη) 7 5 5 5 5 5

^¾ EV0H EV0H EV0H EV0H EV0H

出し 出し »出し 购出し 出し 難出し 厚さ（μιη) 5 5 5 5 5 5

EV0H ΝΥ NY NY m NY 卿出し 出し 出し * 出し 出し 辦出し 厚さ（μπι) 5 5 5 5 5 5

i^wm 髓層 鶴層 ^ fe-層 鶴層 辨出し 赌出し 赌出し 出し 卿出し 辦出し 厚さ（μπι) 5 5 5 5 5 5

F (ラミ ®) PP ΡΡ LL EVA EVA

^dr ^aTPQ

厚さ（μπι) 7 30 30 30 30 30 多層フイノレムの厚さ （μιπ) 30 50 50 50 50 50 鶴層 （ドライラミネート） ウレタ /ン*本 ウレタン萃 ウレタン莩 ウレタン萃 ウレタン萃 ウレタン萃 厚さ (μπι) 5 5 5 5

翻棚 OPS 0PS OPS OPS OPS 0PS Ops 麵靜 縦 X横 4X4 4X4 4X4 4X4 4X4 4X4 4X4 厚さ（iim) 250 250 250 250 250 250 250

02TR ml/m²/DMP a 10未満 10未満 10未満 10未満 10未満 10未満 5000 1:

フィルム NY NY PP/EV0H PP PP/EV0H/PP PP EV0H PP PP/EV0H PP NY 厚さ（μπι) 30 30 30 30 30 30 30 アクリル系 合成ゴム アクリル系 合成ゴム アクリル系 合成ゴム アクリル系

25 25 25 25 25 25 25 歸ラベル フイノレム ΡΕΓ ΡΕΓ PET PET PET ΡΕΓ PET 厚さ（μιη) 75 50 75 50 75 75 75 アクリル系 ァ編 アクリル系 アクリル系 アクリル系 アクリル系 アクリル系 mm(g/nd 25 25 25 25 25 25 25 m G G G G G G G

1日後 G G G G G G M

10日後 G G G G G G P 直後 1.1X10¹ 1.1X10¹ 1.1X10¹ 1.1X10¹ 1.1X10¹ 1.1X10¹ 1.1 10¹

1日後 4.4X10¹ 4.3X10¹ 7.4X10¹ 2.4X10¹ 3.4X10¹ 2.4X10¹ 6.4X10⁵

3日後 3.2X10² 2.2X10² 3.8X10² 3.2X10² 3.5X10² 3.6X10² 2.2X10⁷

7日後 6.2X1ひ¹ 6.1X10⁴ 5.9X10¹ 4.5X10⁴ 5.3X10¹ 5.2X10⁴ 8.3X1Q¹

PP:プロピレ 旨 NY:ナイ口 旨 誦:エチレン—酢ビ鍾 ナ 瞧

LL:線状ポリエチレ^擁 EVA:エチレン一酢ビ共重^: tポリオレフィ 旨

PS:ポリスチレン棚旨

Claims

請 求 の 範 囲

1. 受け容器およぴ蓋からなり、 前記受け容器およぴ蓋が各々の縁部で重ね合 わせられることにより受け容器上面を覆い、 その重ね合わせ部を帯状テープで封 緘される^ ^であって、 該容器は孔を有し、 この孔を介して容器内部の空気を脱 気した後、 空気以外のガスに置換した後、 孔を密閉することを特徴とするガス置 換包装体の製造方法。

2. 前記容器がプラスチック製であることを特徴とする請求項 1のガス置換包 装体の製造方法。

3. 容器、 帯状テープおよび接着ラベルがガスバリアー性を有することを特徴 とする請求項 1または請求項 2のいずれかに記載のガス置換包装体の製造方法。

4. 受け容器および蓋の縁部に、 開口部から水平方向に張り出す水平部と該水 平部末端より鉛直方向に延びるほぼ鈴直部、 およびこれらの境界部に存在する稜 部からなるフランジ部を有し、 前記フランジ部のうち、 内側に重なる方の鉛直部 が外側に重なる方の鉛直部より長く、 外側の鉛直部末端部が接する部分の内側の 鉛直部は段差部を有し、 この該段差部を跨いで帯状テープを貼付することにより 密封することを特徴とする請求項 1または請求項 3に記載のガス置換包装体の製 造方法。

5. ガス置換用の孔は蓋上面に存在することを特徴とする請求項 1または請求 項 3に記載のガス置換包装体の製造方法。

6. フランジ部の鉛直部は、 水平部から鉛直部下方に延びていることを特徴と する請求項 1または請求項 3に記載のガス置換包装体の製造方法。

7. 受け容器および蓋の緣部が、 開口部から水平方向に張り出す水平部と該水 平部末端より鉛直方向に延びるほぼ鉛直な面からなるフランジ部を有し、 前記フ ランジ部のうち、 内側に重なる方の鉛直部が外側に重なる方の鉛直部より長く、 外側の鉛直部末端部が接する部分の内側の鉛直部には段差部を有することを特徴 とする包装容器。

8. 蓋および/または受け容器の稜部に、 鉛直部が内側に水平部が下方にそれ ぞれ凹むように形成された凹部を有することを特徴とする請求項 7の密封用包装 容器。

9. 内側に重なる方の鉛直部末端より水平方向外側に張り出す捕強面を有する ことを特徴とする請求項 7または請求項 8の密封用包装容器。

10. 請求項 1〜請求項 6のいずれかに記載のガス包装体の製造方法によつて得 られた包装体。―