WO2003042145A1 - Procedes de preparation d'un cyclopropylethanol, d'un cyclopropylacetonitrile, et leurs intermediaires - Google Patents

Procedes de preparation d'un cyclopropylethanol, d'un cyclopropylacetonitrile, et leurs intermediaires Download PDF

Info

Publication number
WO2003042145A1
WO2003042145A1 PCT/JP2002/011345 JP0211345W WO03042145A1 WO 2003042145 A1 WO2003042145 A1 WO 2003042145A1 JP 0211345 W JP0211345 W JP 0211345W WO 03042145 A1 WO03042145 A1 WO 03042145A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
cyclopropylacetaldehyde
cyclopropyl
oxime
cyclopropylethanol
reaction
Prior art date
Application number
PCT/JP2002/011345
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
Katsuji Ujita
Original Assignee
Kuraray Co.,Ltd.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co.,Ltd. filed Critical Kuraray Co.,Ltd.
Priority to EP02779965A priority Critical patent/EP1445248A4/en
Priority to US10/493,224 priority patent/US7164047B2/en
Publication of WO2003042145A1 publication Critical patent/WO2003042145A1/ja

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C29/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
    • C07C29/132Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by reduction of an oxygen containing functional group
    • C07C29/136Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by reduction of an oxygen containing functional group of >C=O containing groups, e.g. —COOH
    • C07C29/14Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by reduction of an oxygen containing functional group of >C=O containing groups, e.g. —COOH of a —CHO group
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C249/00Preparation of compounds containing nitrogen atoms doubly-bound to a carbon skeleton
    • C07C249/04Preparation of compounds containing nitrogen atoms doubly-bound to a carbon skeleton of oximes
    • C07C249/08Preparation of compounds containing nitrogen atoms doubly-bound to a carbon skeleton of oximes by reaction of hydroxylamines with carbonyl compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C251/00Compounds containing nitrogen atoms doubly-bound to a carbon skeleton
    • C07C251/32Oximes
    • C07C251/34Oximes with oxygen atoms of oxyimino groups bound to hydrogen atoms or to carbon atoms of unsubstituted hydrocarbon radicals
    • C07C251/36Oximes with oxygen atoms of oxyimino groups bound to hydrogen atoms or to carbon atoms of unsubstituted hydrocarbon radicals with the carbon atoms of the oxyimino groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms
    • C07C251/38Oximes with oxygen atoms of oxyimino groups bound to hydrogen atoms or to carbon atoms of unsubstituted hydrocarbon radicals with the carbon atoms of the oxyimino groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms to carbon atoms of a saturated carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C253/00Preparation of carboxylic acid nitriles
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C255/00Carboxylic acid nitriles
    • C07C255/01Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C255/31Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to acyclic carbon atoms having cyano groups bound to acyclic carbon atoms of a carbon skeleton containing rings other than six-membered aromatic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/56Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds from heterocyclic compounds
    • C07C45/57Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds from heterocyclic compounds with oxygen as the only heteroatom
    • C07C45/58Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds from heterocyclic compounds with oxygen as the only heteroatom in three-membered rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2601/00Systems containing only non-condensed rings
    • C07C2601/02Systems containing only non-condensed rings with a three-membered ring

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

明 細 書 シクロプロピルエタノール、 シクロプロピルァセトニトリルまたはそれ らの合成中間体の製造方法 技術分野
本発明は、 シクロプロピルエタノール、 シクロプロピルァセトニトリ ルまたはそれらの合成中間体の製造方法に関する。 本発明により得られ るシクロプロピルエタノールは、 医 ·農薬の合成中間体などとして有用 であり、 またシクロプロピルァセトニトリルは、 種々の医薬の合成中間 体として有用である [ジャーナル ォブ メディシナル ケミストリー ( J . Me d. C h em. ) 、 第 34巻、 246 8頁 (1 99 1年) ; ジャーナル ォブ メデイシナル ケミストリー (J . Me d. Ch e m. ) 、 第 3 9巻、 3 0 70頁 ( 1 9 96年) ; ジャーナル ォブ メ ディシナル ケミストリ一 (J . Me d. Ch em. ) 、 第 4 1巻、 3 5 1 5頁 (1 9 9 8年) など参照] 。 背景技術
シクロプロピルエタノールの製造方法として、 例えば、 (1) ホモア リルアルコールにジァゾメタンを作用させる方法 [ジャーナル ォブ オーガニック シンセシス ( J . O r g. S y n t . ) 第 43巻、 3 49 6頁 ( 1 9 7 8年) 参照] 、 ( 2 ) ブタジエンにジブ口モカルペン を作用させ、 得られた 1, 1—ジブ口モー 2—ビエルシクロプロパンを 金属ナトリゥム—アルコールで脱ブロム化してビニルシクロプロパンを 合成し、 次いでビニルシクロプロパンをヒドロホウ素; ί匕 ·酸化する方法 [ジャーナル ォブ オーガニック シンセシス (J . O r g. S y n t h. ) 第 3 2巻、 93 9頁 ( 1 96 7年) 参照] 、 ( 3) シクロプロ , ピルリチウムとエチレンォキシドより合成する方法 [アメリカン ソサ Iイエティー (Am. S o c . ) 第 8 1巻、 489 1頁 ( 1 9 5 9) 参照] ; などが知られている。
' 上記の方法 ( 1) では、 爆発性のあるジァゾメタンを用いており、 方 法 (2) では、 ジブ口モカルペンを発生させるために発癌性のあるブロ モホルムを使用する必要があり、 さらに発火性のある金属ナトリウムを 使用している。 方法 (3) では、 有毒ガスであるエチレンォキシドを用 いている。 したがって、 これらの方法はいずれもシクロプロピルエタノ ールの工業的に有利な製造方法ではない。
また、シクロプロピルァセトニトリルの製造方法として、例えば、 (4) シクロプロピルメチルプロマイドに相関移動触媒を用いて水溶媒中でァ ルカリ金属のシアン化物を作用させる方法 [WO 0 0 / 6 31 6 3公報 参照] 、 (5) シクロプロピルメチルブロマイドをジメチルスルホキシ ド中でアル力リ金属のシアン化物を作用させる方法 [ジャーナル ォブ メディシナル ケミストリ一 (J . Me d. C h em. ;) 第 1 3巻、 8 7 8頁 (1 9 7 0年) 参照] 、 (6) シクロプロピルメチルブロマイ ドをエタノール溶剤中でアル力リ金属のシアン化物を作用させる方法 [ジャーナル ォブ アメリカン ケミカル ソサイエティー (J . A m. Ch em. S o c. ) 第 8 5巻、 9 3 2頁 (1 9 6 3) 参照] など が知られている。 また、 シクロプロパン力ルポ二トリルの製造方法とし て、 (7) シクロプロパンカルボアルデヒドォキシムをギ酸を用いて脱 水する方法 [特表平 1 1一 5 1 048 7公報参照] が知られている。 上記の方法 (4) 、 方法 (5) および方法 (6) は、 いずれも有毒な アルカリ金属のシアン化物を用いており、 シクロプロピルァセトニトリ ルの工業的に有利な製造方法ではない。 また、 方法 (7) では、 脱水反 応後に得られる反応混合物をアル力リ金属化合物で中和しており、 副生 するギ酸アル力リ金属塩を多量に含む排水の処理が必要になる。 したが つて、 この方法をシクロプロピルァセトニトリルの製造に適用したとし ても、 工業的に有利な方法とはならない。
本発明の目的は、 シクロプロピルエタノールを安価に、 工業的に有利 に製造し得る方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、 シクロプロピルァセトニトリルを工業的に有利 に製造し得る方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、 シクロプロピルエタノールまたはシクロ プロピルァセトニトリルの合成中間体を工業的に有利に製造し得る方法 を提供することにある。 発明の開示
本発明は、 3—シクロプロピル _ 2, 3 —エポキシプロピオン酸エス テル (3 —シクロプロピル— 2 —ォキシランカルボン酸エステル) を塩 基の存在下に加溶媒分解し、 その生成物を酸処理することによりシクロ プロピルァセトアルデヒドを得、 得られたシクロプロピルァセトアルデ ヒドを還元することを特徴とするシクロプロピルエタノールの製造方法 である。
本発明は、 シクロプロピルァセトアルデヒドを還元することを特徴と するシクロプロピルエタノールの製造方法である。
本発明は、 3—シクロプロピル— 2, 3 —エポキシプロピオン酸エス テルを塩基の存在下に加溶媒分解し、 その生成物を酸処理することを特 徵とするシクロプロピルァセトアルデヒドの製造方法である。
本発明は、 3—シクロプロピル— 2, 3 —エポキシプロピオン酸エス テルを塩基の存在下に加溶媒分解し、 その生成物を酸処理することによ りシクロプロピルァセトアルデヒドを得、 得られたシクロプロピルァセ ; トアルデヒドをヒドロキシルァミンまたはその塩と反応させることによ : りシクロプロピルァセトアルデヒドォキシムを得、 得られたシクロプロ ピルァセトアルデヒドォキシムを無水酢酸と反応させることを特徴とす るシクロプロピルァセトニトリルの製造方法である。
本発明は、 3—シクロプロピル一 2, 3—エポキシプロピオン酸エス テルを塩基の存在下に加溶媒分解し、 その生成物を酸処理することによ りシクロプロピルァセトアルデヒドを得、 得られたシクロプロピルァセ トアルデヒドをヒドロキシルァミンまたはその塩と反応させることを特 徵とするシクロプロピルァセトアルデヒドォキシムの製造方法である。 本発明は、 3—シクロプロピル一 2, 3—エポキシプロピオン酸エス テルを塩基の存在下に加溶媒分解し、 その生成物をヒドロキシルァミン 塩と反応させることを特徴とするシクロプロピルァセトアルデヒドォキ シムの製造方法である。
本発明は、 シクロプロピルァセトアルデヒドォキシムを無水酢酸と反 応させることを特徴とするシクロプロピルァセトニトリルの製造方法で ある。
本発明は、 シクロプロピルァセトアルデヒドォキシムである。 発明を実施するための形態
3ーシクロプロピル一 2, 3—エポキシプロピオン酸エステルを塩基 の存在下に加溶媒分解し、 その生成物を酸処理することによりシクロブ 口ピルァセトアルデヒドを得る工程 (A) について説明する。
3—シクロプロピル一 2, 3—エポキシプロピオン酸エステルとして は、 そのエステル基が加溶媒分解を受け得るものであれば特に制限はな く、 例えば、 メチルエステル、 ェチルエステル、 プロピルエステル、 ィ ソプロピルエステル、 n—ブチルエステル、 イソブチルエステル、 ペン チルエステル、 へキシルエステルなどが挙げられる。
溶媒としては、 例えば水; メタノール、 エタノール、 プロパノール、 イソプロパノール、 ブ夕ノールなどのアルコール; ジイソプロピルェ一 テル、 テトラヒドロフラン、 ジォキサンなどのエーテルなどが使用され る。 溶媒の使用量は、 特に制限されないが、 3—シクロプロピル— 2, 3—エポキシプロピオン酸エステルに対して 1〜 1 0 0倍重量の範囲で あるのが好ましく、 1〜 1 0倍重量の範囲であるのがより好ましい。 塩基としては、 例えば水酸化ナトリウム、 水酸化カリウム、 水酸化リ チウムなどのアルカリ金属の水酸化物;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、 炭酸力リゥムなどのアル力リ金属の炭酸塩;炭酸水素リチウム、 炭酸水 素ナトリウム、 炭酸水素力リゥムなどのアル力リ金属の炭酸水素塩など が使用される。 塩基の使用量は、 3—シクロプロピル一 2, 3 _ェポキ シプロピオン酸エステル 1モルに対して 0 . 5〜 1 0モルの範囲である のが好ましく、 0 . 5〜 1 . 5モルの範囲であるのがより好ましい。 加溶媒分解により得られる生成物を含む系に酸を加えることにより、 シクロプロピルァセトアルデヒドが得られる。酸としては、例えば塩酸、 硫酸、 硝酸、 燐酸などの無機酸;酢酸、 クロ口酢酸、 プロピオン酸、 酪 酸、 ギ酸、 シユウ酸、 マロン酸などの有機酸;酸性イオン交換樹脂など が挙げられる。 酸の使用量は、 3—シクロプロピル一 2, 3—エポキシ プロピオン酸エステル 1モルに対して 1〜 1 0モルの範囲であるのが好 ましく、 1〜 1 . 5モルの範囲であるのがより好ましい。
加溶媒分解反応の温度は、 一 2 0 °C〜 1 5 0 °Cの範囲であるのが好ま しく、 0〜7 0 の範囲であるのがより好ましい。 加溶媒分解反応の時 間は、 塩基および溶媒の種類や使用量などにより異なるが、 通常 1 0分 間〜 2 4時間の範囲である。 酸処理温度は、 — 2 0 °C〜 1 0 0 の範囲 であるのが好ましく、 0 ~ 5 0 の範囲であるのがより好ましい。 酸処 理に要する時間は、 酸および溶媒の種類や使用量などにより異なるが、 通常 1 0分間〜 2 4時間の範囲であるのが好ましい。
上記の反応は、 例えば 3—シクロプロピル一 2, 3—エポキシプロピ オン酸エステル、 塩基および溶媒を混合し、 減圧下または常圧下で所定 温度で攪拌し、 次いで、 その反応系に酸を添加することにより行う。
このようにして得られたシクロプロピルァセトアルデヒドを含む反応 混合物をそのまま次の還元反応またはヒドロキシルァミンもしくはその 塩との反応に供してもよいが、 反応混合物からシクロプロピルァセトァ ルデヒドを単離 ·精製して次の反応に供することもできる。 シクロプロ ピルァセトアルデヒドの反応混合物からの単離 ·精製は、 有機化合物の 単離 ·精製に一般に用いられる方法により行うことができる。 例えば、 反応混合物を水にあけ、 へキサンなどの脂肪族炭化水素; トルエンなど の芳香族炭化水素; ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素; ジェチ ルエーテル、 ジイソプロピルエーテルなどのエーテルなどで抽出し、 得 られた抽出液を濃縮した後、 蒸留、 シリカゲルカラムクロマトグラフィ 一などにより精製する。 次に、 シクロプロピルァセトアルデヒドを還元することによりシク口 プロピルエタノールを得る工程 (B ) について説明する。
還元方法としては、 アルデヒド基が還元できる方法であれば特に制限 されないが、例えば、 (a )金属水素錯化合物により還元する方法、 (b ) 接触水素化する方法、 (c ) アルミニウムアルコキシドの存在下に 2級 アルコールと反応させる方法などが採用される。 以下に、 これらの還元 方法を説明する。
( a ) 金属水素錯化合物により還元する方法 i
I 金属水素錯化合物としては、 例えば水素化ホウ素ナトリウム、 水素化 ' トリメトキシホウ素ナトリウム、 シアン化水素化ホウ素ナトリウム、 水 I 素化アルミニウムリチウム、 水素化トリエトキシアルミニウムナトリウ : ム、 水素化ビス (2—メトキシェトキシ) アルミニウムナトリウム、 水 素化ジイソブチルアルミニウムなどが使用される。 金属水素錯化合物の 使用量は、 シクロプロピルァセトアルデヒド 1モルに対して 0 . 1〜 1 0モルの範囲であるのが好ましく、 0 . 2 5〜 2 . 0モルの範囲である のがより好ましい。
反応は、 溶媒の存在下に行うのが好ましい。 溶媒としては、 反応に悪 影響を与えない限り特に制限はなく、 例えばジイソプロピルエーテル、 テトラヒドロフラン、 ジォキサンなどのエーテル; トルエン、 キシレン、 メシチレンなどの芳香族炭化水素などを使用するのが好ましい。 また、 ; 金属水素錯化合物として、 例えば水素化ホウ素ナトリウム、 水素化トリ メトキシホウ素ナトリウム、 シアン化水素化ホウ素ナトリウムを用いる 場合、 溶媒として、 上記のエーテルまたは芳香族炭化水素以外に、 水ま たはメタノール、 エタノール、 プロパノール、 イソプロパノ一ル、 ブタ ノールなどのアルコールなどを使用することもできる。 溶媒の使用量は 特に制限されないが、 シクロプロピルァセトアルデヒドに対して 1〜 1 0 0倍重量の範囲であるのが好ましく、 1〜 1 0倍重量の範囲であるの がより好ましい。
反応温度は、一 7 〜 1 0 0 °Cの範囲であるのが好ましく、— 2 0 °C 〜5 0 °Cの範囲であるのがより好ましい。 反応時間は、 金属水素錯化合 物および溶媒の種類や使用量などによって異なるが、 通常 1 0分間〜 2 4時間の範囲である。
反応は、例えばシクロプロピルァセトアルデヒドおよび溶媒を混合し、 所定温度で攪拌し、 次いでその混合物に金属水素錯化合物を添加するこ とにより行うか、 金属水素錯化合物および溶媒を混合し、 所定温度で攪 拌し、 次いでその混合物にシクロプロピルァセトアルデヒドを添加する ことにより行う。 ―
(b) 接触水素化する方法
水素化触媒の存在下に行われる。 水素化触媒としては、 例えばラネー ニッケル、 ラネ一コバルト、 活性炭担持ロジウム、 酸化白金、 活性炭担 持白金、 へキサクロ口白金、 銅クロマイトなどが使用される。 水素化触 媒の使用量は、 シクロプロピルァセトアルデヒドに対して 0. 0 1〜2 0重量%の範囲であるのが好ましく、 0. 1〜 5重量%の範囲であるの がより好ましい。
反応は、 溶媒の存在下に行うのが好ましい。 溶媒としては、 反応に悪 影響を与えない限り特に制限はなく、 例えば、 水; メタノール、 ェ夕ノ ール、プロパノール、ィソプロパノ一ル、ブタノ一ルなどのアルコール; ジィソプロピルエーテル、 テ卜ラヒドロフラン、 ジォキサンなどのエー テル;酢酸メチル、 酢酸ェチルなどのエステルなどが使用される。 溶媒 の使用量は、 特に制限されないが、 シクロプロピルァセトアルデヒドに 対して 1〜 1 0 0倍重量の範囲であるのが好ましく、 1〜 1 0倍重量の 範囲であるのがより好ましい。
反応温度は、 0〜 1 0 0°Cの範囲であるのが好ましく、 20〜60°C の範囲であるのがより好ましい。 反応時間は、 水素化触媒および溶媒の 種類や使用量などによって異なるが、 通常 1 0分間〜 24時間の範囲で ある。
反応は、 例えばシクロプロピルァセトアルデヒド、 水素化触媒および 溶媒を混合し、 常圧下または加圧下に水素化することにより行う。 水素 圧は、 l〜 5 0 k g/cm2 ( 0. 0 9 8〜4. 9 MP a) の範囲であ るのが好ましい。 ( c ) アルミニウムアルコキシドの存在下に 2級アルコールと反応させ る方法
アルミニウムアルコキシドとしては、 例えばアルミニウムトリメトキ シド、 アルミニウムトリエトキシド、 アルミニウムイソプロポキシド、 アルミニウムトリ n—ブトキシド、 アルミニウムジイソプロピレートモ ノ s e c —プチレートなどが使用される。 これらの中でも、 アルミニゥ ムィソプロポキシドを使用するのが好ましい。 アルミニウムアルコキシ ドの使用量は、 シクロプロピルァセトアルデヒドに対して 0 . 1〜 1 0 0モル%の範囲となるような量を選択するのが好ましく、 1〜 1 0モ ル%の範囲となるような量を選択するのがより好ましい。
2級アルコールとしては、例えばィソプロパノール、 2ーブ夕ノール、 2—ペン夕ノール、 シクロブ夕ノール、 シク口ペン夕ノール、 シクロへ キサノールなどが使用される。 これらの中でも、 イソプロパノールを用 いるのが好ましい。 2級アルコールの使用量は、 シクロプロピルァセト アルデヒド 1モルに対して 1 . 0〜 1 0 0モルの範囲であるのが好まし く、 1 . 0〜 1 0モルの範囲であるのがより好ましい。
反応は、 溶媒の存在下または不存在下に行う。 溶媒としては、 反応に 悪影響を与えない限り特に制限はなく、 例えばへキサン、 ヘプタン、 ォ クタンなどの脂肪族炭化水素;ベンゼン、 トルエン、 キシレン、 メシチ レンなどの芳香族炭化水素; ジイソプロピルエーテル、 テトラヒドロフ ラン、 ジォキサンなどのエーテルなどが使用される。 溶媒の使用量は、 特に制限されないが、 シクロプロピルァセトアルデヒドに対して 1〜 1 0 0倍重量の範囲であるのが好ましく、 1〜 1 0倍重量の範囲であるの がより好ましい。
反応温度は、 0〜 1 5 0 の範囲であるのが好ましい。 反応時間は、 アルミニウムアルコキシド、 2級アルコールおよび溶媒の種類や使用量 によって異なるが、 通常 3 0分間〜 2 0時間の範囲である。
反応は、 例えばシクロプロピルァセトアルデヒド、 アルミニウムアル コキシド、 2級アルコールおよび必要に応じて溶媒を混合し、 常圧下ま たは減圧下に所定温度で攙拌することにより行う。 反応により副生する ケトンがシクロプロピルエタノールより低沸点である場合は、 該ケトン を留去しながら反応を行うのがより好ましい。
このようにして得られたシクロプロピルエタノールは、 有機化合物の 単離 ·精製に一般に用いられる方法により単離 ·精製することができる。 例えば、 反応混合物を水にあけ、 へキサンなどの脂肪族炭化水素; 卜ル ェンなどの芳香族炭化水素 ; ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水 素; ジェチルエーテル、 ジイソプロピルエーテルなどのエーテルなどで 抽出し、 得られた抽出液を濃縮した後、 蒸留、 シリカゲルカラムクロマ 卜グラフィ一などにより精製する。 次に、 シクロプロピルァセトアルデヒドをヒドロキシルァミンまたは その塩と反応させることによりシクロプロピルァセトアルデヒドォキシ ムを得る工程 (C ) について説明する。
ヒドロキシルァミンの塩は市販品を使用することができる。 ヒドロキ シルァミンの塩としては、 例えばヒドロキシルァミン硫酸塩、 ヒドロキ シルァミン塩酸塩、 ヒドロキシルァミン燐酸塩などが挙げられる。 遊離 のヒドロキシルァミンは、 ヒドロキシルァミンの塩を塩基で処理するこ とにより容易に調製される。 したがって、 ヒドロキシルァミンの塩を使 用する場合には、 塩基の存在下に反応を行う。 塩基としては、 ヒドロキ シルァミンの塩を遊離のヒドロキシルァミンに変換し得るものであれば 使用可能であり、 例えば、 水酸化リチウム、 水酸化ナトリウム、 水酸化 カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物;炭酸リチウム、 炭酸ナトリウ ム、 炭酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩などが挙げられる。 これ らの中でも水酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリゥムを使用するのが好ま しい。 塩基の使用量は、 ヒドロキシルァミンの塩 1モルに対して 1〜 5 モルの範囲であるのが好ましく、 1〜 1 . 5モルの範囲であるのがより 好ましい。 ヒドロキシルァミンまたはその塩の使用量は特に制限されな いが、 シクロプロピルァセトアルデヒド 1モルに対して 0 . 5〜 2モル の範囲であるのが好ましい。
反応は溶媒の存在下に行うのが好ましい。 溶媒としては、 例えば水; メタノール、 エタノールなどのアルコールなどが使用される。 中でも水 を使用するのが好ましい。 溶媒の使用量は特に限定されないが、 反応の 操作性および容積効率を損なわないような量とすることが望ましく、 シ クロプロピルァセトアルデヒドに対して 1〜 1 0倍重量の範囲であるの が好ましい。
上記の反応は、 例えば、 ヒドロキシルァミンまたはその塩、 溶媒およ び所望により塩基を予め投入した攪拌機付きの反応容器中に、 シクロプ 口ピルァセトアルデヒドを添加することによって行う。
反応温度は、約 0〜 1 0 0 °Cの範囲であるのが好ましく、 1 0〜 6 0 の範囲であるのがより好ましい。 また、 反応時間は、 反応条件により異 なるが、 0 . 5〜 1 0時間の範囲であるのが好ましい。
このようにして得られたシクロプロピルァセトアルデヒドォキシムの 反応混合物からの単離 ·精製は、 有機化合物の単離 ·精製に一般に用い られる方法により行うことができる。 例えば、 反応混合物を水にあけ、 へキサンなどの脂肪族炭化水素; トルエンなどの芳香族炭化水素;ジク ロロメタンなどのハロゲン化炭化水素; ジェチルェ一テル、 ジイソプロ ピルエーテルなどのェ一テルなどで抽出し、 得られた抽出液を濃縮した 後、 蒸留、 シリカゲルカラムクロマトグラフィーなどにより精製するこ とができる。 また、 抽出液をそのまま次の無水酢酸との反応に供するこ ともできる。
シクロプロピルァセトアルデヒドォキシムは、 文献未載の新規化合物 であり、 シクロプロピルァセトニトリルの重要な合成中間体である。 次に、 3—シクロプロピル一 2, 3 —エポキシプロピオン酸エステル を加溶媒分解し、 その生成物をヒドロキシルァミン塩と反応させること によりシクロプロピルァセトアルデヒドォキシムを得る工程 ( D ) につ いて説明する。
3—シクロプロピル— 2 , 3 —エポキシプロピオン酸エステルの加溶 媒分解反応は、 工程 (A ) における加溶媒分解反応と同様にして行うこ とができる。
加溶媒分解により得られる生成物とヒドロキシルァミン塩との反応は, 塩基の存在下に行う。 塩基としては、 ヒドロキシルアミン塩を遊離のヒ ドロキシルァミンに変換し得るものであれば使用可能であり、 例えば、 水酸化リチウム、 水酸化ナトリウム、 水酸化カリウムなどのアルカリ金 属の水酸化物;炭酸リチウム、 炭酸ナトリウム、 炭酸カリウムなどのァ ルカリ金属の炭酸塩などが挙げられる。 これらの中でも水酸化ナトリウ ムまたは炭酸ナトリウムを使用するのが好ましい。 塩基の使用量は、 ヒ ドロキシルアミン塩 1モルに対して 1〜 5モルの範囲であるのが好まし く、 1〜1 . 5モルの範囲であるのがより好ましい。 ヒドロキシルアミ ン塩の使用量は特に制限されないが、 3—シクロプロピル一 2, 3—ェ ポキシプロピオン酸エステル 1モルに対して 0 . 5〜 2モルの範囲であ るのが好ましい。
反応は溶媒の存在下に行うのが好ましい。 溶媒としては、 例えば水; メタノール、 エタノールなどのアルコールなどが使用される。 中でも水 を使用する が好ましい。 溶媒の使用量は特に限定されないが、 反応の 操作性および容積効率を損なわないような量とすることが望ましく、 3 ーシクロプロピル一 2, 3—エポキシプロピオン酸エステルに対して 1 〜 1 0倍重量の範囲であるのが好ましい。
反応温度は、約 0〜 1 0 0 °Cの範囲であるのが好ましく、 1 0〜 6 0 °C の範囲であるのがより好ましい。 また、 反応時間は、 反応条件により異 なるが、 0 . 5〜 1 0時間の範囲であるのが好ましい。
上記の反応は、 例えば、 3—シクロプロピル— 2, 3—エポキシプロ ピオン酸エステル、 塩基および必要に応じて溶媒を混合し、 減圧下また は常圧下で所定温度で攪拌し、 次いで、 その反応系にヒドロキシルアミ ン塩またはその水溶液を添加することにより行う。
このようにして得られたシクロプロピルァセトアルデヒドォキシムの 反応混合物からの単離 ·精製は、 有機化合物の単離 ·精製に一般に用い られる方法により行うことができる。 例えば、 反応混合物を水にあけ、 へキサンなどの脂肪族炭化水素; トルエンなどの芳香族炭化水素; ジク ロロメタンなどのハロゲン化炭化水素; ジェチルエーテル、 ジイソプロ ピルェ一テルなどのエーテルなどで抽出し、 得られた抽出液を濃縮した 後、 蒸留、 シリカゲルカラムクロマトグラフィーなどにより精製するこ とができる。 また、 抽出液をそのまま次の無水酢酸との反応に供するこ ともできる。 次に、 シクロプロピルァセトアルデヒドォキシムを無水酢酸と反応さ せることによりシクロプロピルァセトニトリルを得る工程 (E ) につい て説明する。
無水酢酸の使用量は、 シクロプロピルァセトアルデヒドォキシム 1モ ルに対して 1〜 2 0モルの範囲であるのが好ましく、 1〜 5モルの範囲 であるのがより好ましい。
反応は、 溶媒の存在下または不存在下に行うことができる。 溶媒とし ては、 例えばジイソプロピルエーテル、 ジォキサンなどのエーテル; ト ルェン、 キシレン、 メシチレンなどの芳香族炭化水素;酢酸ェチル、 酢 酸ブチルなどのエステルなどを使用するのが好ましい。 反応は、 溶液状 態またはスラリ状態で行われる。 溶媒の使用量は特に制限されないが、 シクロプロピルァセトアルデヒドォキシムに対して 1〜 1 0 0倍重量の 範囲であるのが好ましく、 1〜 1 0倍重量の範囲であるのがより好まし い。
反応温度は、 2 5〜 1 5 0 °Cの範囲であるのが好ましく、 5 0〜 1 0 o °cの範囲であるのがより好ましい。 反応時間は、 溶媒の種類や使用量 などにより異なるが、 1 0分間〜 2 4時間の範囲であるのが好ましい。 反応は、 例えば、 シクロプロピルァセトアルデヒドォキシムおよび溶 媒を混合し、 所定温度で攪拌し、 次いで、 その混合物に無水酢酸を添加 することにより行う。
このようにして得られたシクロプロピルァセトニトリルは、 有機化合 物の単離 ·精製に一般に用いられる方法により単離 ·精製することがで きる。例えば、反応混合物を水にあけ、へキサンなどの脂肪族炭化水素; トルエンなどの芳香族炭化水素; ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化 水素; ジェチルエーテル、 ジイソプロピルエーテルなどのエーテルなど で抽出し、 得られた抽出液を濃縮した後、 蒸留、 シリカゲルカラムクロ マトグラフィーなどにより精製する。 また、 反応混合物をそのまま蒸留 することにより精製することもできる。
本発明において使用される 3—シクロプロピル一 2 , 3 一エポキシプ ロピオン酸エステルは、 例えば、 シクロプロパンカルバルデヒドと a— ハロ酢酸エステルを塩基の存在下で反応させることにより調製すること ができる (特開平 1 1一 228 5 59号公報参照) 。 実施例
以下、 本発明を実施例により具体的に説明するが、 本発明はこれらの 実施例により何ら制限されるものではない。
参考例 1
3ーシクロプロピル— 2 , 3一エポキシプロピオン酸メチルの合成 温度計および攪拌機を備えた内容積 300 m lの三ッロフラスコに、
2 8 %ナトリウムメトキシドのメタノール溶液 8 7 g (0. 45 mo 1 ) およびシクロプロパンカルバルデヒド 2 1 g ( 0. 3 0 mo 1 ) を入れ、
— 1 0°Cまで冷却した後、 反応液にクロ口酢酸メチル 48. 9 g (0. 45mo 1 ) を 3時間かけて滴下した。 滴下終了後、 反応液を室温まで 昇温し、 室温で 5時間攪拌した。 酢酸 1 2 g (0. 2 Omo 1 ) を加え、 残存するナトリウムメトキシドを中和した後、 反応液を水 140 g中に 注いだ。得られた反応混合物を酢酸ェチル 5 Om 1を用いて 3回抽出し、 抽出液を飽和食塩水 5 Om 1で洗浄した後、 無水硫酸ナトリウムで乾燥 し、 濃縮した。 残渣を減圧下に蒸留し、 70〜 7 3 : [6mmHg (8. 0 h P a) ]の留分として下記の物性を有する 3—シクロプロピル— 2,
3—エポキシプロピオン酸メチル 29. 8 g (0. 2 1 m 0 1 収率 7 0. 0 %) を得た。
— NMR (270MH z、 CD C 13 、 TMS、 p pm) δ 3. 7 8 (3Η, s ) 、 3. 3 0 ( 1 Η, d, J = 2. 0 H z ) , 2. 9 7
( 1 H, d d, J = 2. 0, 5. 7 H z ) , 1. 00— 0. 8 0 ( 1 H, m) 、 0. 6 3 - 0. 5 6 ( l H, m) 、 0. 46— 0. 41 ( 1 H, m)
実施例 1 シクロプロピルァセトアルデヒドの合成
冷却器、 温度計および攪拌機を備えた内容積 200 m lの三ッロフラ スコに、 5 Nの水酸化ナトリウム水溶液 48 m 1 (0. 24 m o 1 ) を 入れ、 参考例 1と同様にして得られた 3—シクロプロピル一 2, 3—ェ ポキシプロピオン酸メチル 2 8. 4 g (0. 2 mo 1 ) を 25°Cで 2時 間かけて滴下し、 滴下終了後、 2 5°Cで 1時間攪拌した。 次いで、 1. 8 6 Nの塩酸 48m l (0. 24 m o 1 ) を 2 5 °Cで 1時間かけて滴下 し、 滴下終了後、 25°Cで 3 0分間攪拌した。 得られた反応混合物をジ ェチルエーテル 50m 1を用いて 3回抽出し、 抽出液を飽和食塩水 5 0 m lで洗浄した後、 無水硫酸ナトリウムで乾燥し、 濃縮した。 残渣をシ リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、 下記の物性を有する シクロプロピルァセトアルデヒド 1 3. 5 g (0. 1 6mo l、 収率 8 0. 5 % ) を得た。
XH-NMR (2 70MH z、 CD C 1 3 、 TMS、 p p m) «5 : 9. 9 0 - 9. 7 0 ( 1 H, m) 、 2. 3 3 - 2. 2 5 ( 2 H, m) 、 1. 1 5 - 0. 9 5 ( l H, m) 、 0. 6 5— 0. 58 (2H, m) 、 0. 2 1 - 0. 1 5 ( 2 H, m)
実施例 2
シクロプロピルエタノールの合成
冷却器、 温度計および攪拌機を備えた内容積 1 0 Om 1の三ッロフラ スコに、 実施例 1と同様にして得られたシクロプロピルァセトアルデヒ ド 8. 4 g (0. lmo 1 ) およびジェチルエーテル 5 Om 1 を入れ、 2 5°Cで攪拌しながら、 水素化ホウ素ナトリウム 1. 42 g (3 7. 5 mmo 1 ) を 1 5分間かけて加えた。 添加終了後、 2 5°〇で1時間攪拌 した。 反応混合物を希塩酸で中和し、 ジイソプロピルエーテル 3 Om 1 を用いて 4回抽出し、 抽出液を飽和食塩水 3 Om 1で洗浄した後、 無水 硫酸ナトリウムで乾燥し、 濃縮した。 残渣をシリカゲルカラムクロマト グラフィ一により精製し、 下記の物性を有するシクロプロピルエタノー ル 7. 3 5 g (8 5. 5mmo 1、 収率 85. 5 %) を得た。
XH-NMR (2 7 0MHz、 CD C 13 、 TMS、 p p m) δ : 3. 78 - 3. 62 (2 H, m) 、 1. 7 5 - 1. 5 6 (1 H, m) 、 1. 5 3 - 1. 3 8 ( 2 H, m) 、 0. 8 0— 0. 60 ( 1 H, m) 、 0. 50 - 0. 3 3 (2H, m) 、 0. 1 3— 0. 0 3 ( 2 H, m) 実施例 3
シクロプロピルエタノ一ルの合成
冷却器、温度計および攪拌機を備えた内容積 1 Lの三ッロフラスコに、 5 Nの水酸化ナトリウム水溶液 144m 1 (0. 7 2 m o 1 ) を入れ、 参考例 1と同様にして得られた 3—シクロプロピル一 2, 3—エポキシ プロピオン酸メチル 86. 8 g (0. 6mo 1 ) を 2 5°Cで 2時間かけ て滴下し、 滴下終了後、 2 5 °Cで 1時間攪拌した。 次いで、 1. 8 6 N の塩酸 3 87 m l (0. 7 2 m o 1 ) を 2 5 で 1時間かけて滴下し、 滴下終了後、 2 5°Cで 3 0分間攪拌した。 得られた反応混合物を飽和重 曹水で中和し、 水素化ホウ素ナトリウム 5. 6 8 g ( 0. 1 5 mo 1 ) を 30分間かけて加えた。 添加終了後、 2 5 °Cで 1時間攪拌した。 反応 混合物を希塩酸で中和し、 ジイソプロピルエーテル 3 0 m 1を用いて 4 回抽出し、 抽出液を飽和食塩水 3 0m 1で洗浄した後、 無水硫酸ナトリ ゥムで乾燥し、 濃縮した。 残渣を蒸留 [7 9°C、 6 OmmHg (8. 0 k P a) ] により精製し、 シクロプロピルエタノール 3 2. 5 g (0. 38 mo 1、 収率 6 3. 0 %) を得た。
実施例 4
シクロプロピルァセトアルデヒドォキシムの合成
冷却器、 温度計および攪拌機を備えた内容積 5 Om 1の三ッロフラス コに、 ヒドロキシルァミン硫酸塩 4. 1 g (2 5. Ommo l )および水 5 0 gを加え、 次いで、 水酸化ナトリウム 2. 0 g (50. Ommo 1 ) で中和した。 室温で 30分間攪拌した後、 実施例 1と同様にして得られ たシクロプロピルァセトアルデヒド 4. 2 g (5 0. Ommo l ) を 1 5分間かけて添加し、 添加終了後、 2 5°Cで 2時間攪拌した。 得られた 反応混合物をイソプロピルエーテル 1 5m 1を用いて 3回抽出し、 抽出 液を飽和食塩水 1 5m lで洗浄した後、 無水硫酸ナトリウムで乾燥し、 濃縮した。 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、 下記の物性を有するシクロプロピルァセトアルデヒドォキシム 4. 7 g (47. 5mmo 1、 収率 9 5 %) を得た。
XH-NMR (2 70MH z、 C D C 13 、 TMS、 p pm) δ : 7. 8 0— 6. 9 0 ( l H, m) 、 7. 2 0 - 6. 6 0 (l H, m) 、 2. 2 0 - 1. 7 5 (2H, m) 、 0. 8 0— 0. 6 0 ( 1 H, m) , 0. 5 0— 0. 3 3 (2H, m) 、 0. 1 3— 0. 0 3 (2H, m) 実施例 5
シクロプロピルァセ卜アルデヒドォキシムの合成
冷却器、 温度計および攪拌機を備えた内容積 2 0 0m lの三ッロフラ スコに、 5 Nの水酸化ナトリウム水溶液 48m 1 (0. 24 m o 1 ) を 入れ、 参考例 1と同様にして得られた 3—シクロプロピル一 2, 3—ェ ポキシプロピオン酸メチル 2 8. 4 g (0. 2 m o 1 ) を 25°Cで 2時 間かけて滴下し、 滴下終了後、 2 5°Cで 1時間攪拌した。 次いで、 ヒド ロキシルァミン硫酸塩 1 8 g (0. 1 1 mo 1 ) を 2 5°Cで 3 0分間か けて添加し、 添加終了後、 2 5°Cで 2時間攪拌した。 得られた反応混合 物をィソプロピルエーテル 5 0m lを用いて 3回抽出し、 抽出液を飽和 食塩水 5 Om 1で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、 下記の物性 を有するシクロプロピルァセトアルデヒドォキシム 1 3. 9 g (0. 4mo 1 , 収率 7 0. 3 %) を得た。
^-NM (2 70MHz、 CD C 13 、 TMS、 p p m) δ 7.
8 0 - 6. 9 0 ( 1 H, m) 7. 2 0 - 6. 6 0 ( 1 H, m) 2. 2 0 - 1. 7 5 (2 H, m) 0. 8 0 - 0. 60 ( 1 H, m) 0. 50 - 0. 3 3 ( 2 H, m) 0. 1 3 - 0. 0 3 ( 2 H, m) 実施例 6
シクロプロピルァセトニトリルの合成
冷却器、 温度計および攪拌機を備えた内容積 5 0m lの三ッロフラス コに、 実施例 4と同様にして得られたシクロプロピルァセトアルデヒド ォキシム 1 6. 8 g ( 0. 1 7 mo 1 ) および溶媒として酢酸ェチル 2 0 m 1を入れ、 次いで、 無水酢酸 1 8. 2 g (0. 1 8mo l ) を 2 5υ で 3 0分間かけて滴下し、 滴下終了後、 還流下で 3時間攪拌した。 溶媒 を留去後、 残渣を蒸留 [ 7 5°C、 1 1 OmmH g ( 14. 7 k P a) ] により精製し、下記の物性を有するシクロプロピルァセトニトリル 1 0. 5 g ( 0. 1 3mo 1、 収率 7 6. 7 %) を得た。
2H-NMR (2 7 0MHz、 CD C 13 、 TMS、 p p m) 6 : 2. 41 - 2. 3 3 (2H, d, J = 6. 92 H z ) , 1. 1 5— 1. 0 0 ( 1 H, m) > 0. 7 9 - 0. 70 (2H, m) 、 0. 3 5— 0. 3 0 ( 2 H, m) 産業上の利用の可能性
本発明によれば、 シクロプロピルエタノールまたはシクロプロピルァ セトニトリルを安価に、 工業的に有利に製造することができる。

Claims

請求の範囲
1 . 3—シクロプロピル— 2, 3 —エポキシプロピオン酸エステルを 塩基の存在下に加溶媒分解し、 その生成物を酸処理することによりシク 口プロピルァセトアルデヒドを得、 得られたシクロプロピルァセトアル デヒドを還元することを特徴とするシクロプロピルエタノールの製造方 法。
2 . シクロプロピルァセトアルデヒドを還元することを特徴とするシ クロプロピルエタノールの製造方法。
3 . シクロプロピルァセトアルデヒドを、 金属水素錯化合物により還 元するか、 接触水素化するか、 またはアルミニウムアルコキシドの存在 下に 2級アルコールと反応させて還元することによりシクロプロピルェ 夕ノールを得る請求項 1または 2に記載の製造方法。
4 . シクロプロピルァセトアルデヒドを、 金属水素錯化合物により還 元することによりシクロプロピルエタノールを得る請求項 1または 2に 記載の製造方法。
5 . 3—シクロプロピル一 2, 3 —エポキシプロピオン酸エステルを 塩基の存在下に加溶媒分解し、 その生成物を酸処理することを特徴とす るシクロプロピルァセトアルデヒドの製造方法。
6 . 3—シクロプロピル— 2, 3—エポキシプロピオン酸エステルを 塩基の存在下に加溶媒分解し、 その生成物を酸処理することによりシク 口プロピルァセトアルデヒドを得、 得られたシクロプロピルァセトアル デヒドをヒドロキシルアミンまたはその塩と反応させることによりシク 口プロピルァセトアルデヒドォキシムを得、 得られたシクロプロピルァ セトアルデヒドォキシムを無水酢酸と反応させることを特徴とするシク 口プロピルァセトニトリルの製造方法。
7 . 3—シクロプロピル— 2, 3 —エポキシプロピオン酸エステルを 塩基の存在下に加溶媒分解し、 その生成物を酸処理することによりシク 口プロピルァセトアルデヒドを得、 得られたシクロプロピルァセトアル デヒドをヒドロキシルァミンまたはその塩と反応させることを特徴とす るシクロプロピルァセトアルデヒドォキシムの製造方法。
8 . 3—シクロプロピル一 2, 3—エポキシプロピオン酸エステルを 塩基の存在下に加溶媒分解し、 その生成物をヒドロキシルァミン塩と反 応させることを特徴とするシクロプロピルァセトアルデヒドォキシムの 製造方法。
9 . ヒドロキシルァミン塩として、 ヒドロキシルァミンの硫酸塩また は塩酸塩を使用する請求項 6〜 8のいずれか 1項に記載の製造方法。
1 0 . シクロプロピルァセトアルデヒドォキシムを無水酢酸と反応さ せることを特徴とするシクロプロピルァセトニトリルの製造方法。
1 1 . シクロプロピルァセトアルデヒドォキシム。
PCT/JP2002/011345 2001-11-12 2002-10-31 Procedes de preparation d'un cyclopropylethanol, d'un cyclopropylacetonitrile, et leurs intermediaires WO2003042145A1 (fr)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP02779965A EP1445248A4 (en) 2001-11-12 2002-10-31 PROCESSES FOR PREPARING CYCLOPROPYLETHANOL, CYCLOPROPYLACETONITRILE, AND INTERMEDIATES THEREOF
US10/493,224 US7164047B2 (en) 2001-11-12 2002-10-31 Processes for preparation of cyclopropylethanol, cyclopropylacetonitorile and intermediates of both

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001/345555 2001-11-12
JP2001345555 2001-11-12
JP2002029169 2002-02-06
JP2002/029169 2002-02-06

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2003042145A1 true WO2003042145A1 (fr) 2003-05-22

Family

ID=26624463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2002/011345 WO2003042145A1 (fr) 2001-11-12 2002-10-31 Procedes de preparation d'un cyclopropylethanol, d'un cyclopropylacetonitrile, et leurs intermediaires

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7164047B2 (ja)
EP (1) EP1445248A4 (ja)
WO (1) WO2003042145A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104370749B (zh) * 2014-12-11 2016-03-02 苏州欧凯医药技术有限公司 2-环丙基乙胺的制备方法
JP7296210B2 (ja) 2015-11-23 2023-06-22 バークレー ライツ,インコーポレイテッド インサイチュー生成マイクロ流体分離構造、そのキット、及びその使用方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3876682A (en) * 1973-06-04 1975-04-08 Clive A Henrick Substituted benzoates of cyclpropane carboxylic acids
JPS63233976A (ja) * 1986-10-07 1988-09-29 Wako Pure Chem Ind Ltd 新規tcnq錯体
EP0285890A2 (en) * 1987-04-08 1988-10-12 Alfa Chemicals Italiana S.r.l. New process for the synthesis of the alpha-(1-methylethyl)-3,4-dimethoxybenzene-acetonitrile

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE591452C (de) 1930-03-10 1934-01-23 Ig Farbenindustrie Ag Verfahren zur Herstellung von cyclisch substituierten Acetaldehyden
US5502234A (en) 1995-07-17 1996-03-26 Eastman Chemical Company Process for the preparation and separation of cyclopropanecarbonitrile
US6191300B1 (en) 1999-04-16 2001-02-20 Eastman Chemical Company Process for the preparation of cyclopropylacetonitrile

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3876682A (en) * 1973-06-04 1975-04-08 Clive A Henrick Substituted benzoates of cyclpropane carboxylic acids
JPS63233976A (ja) * 1986-10-07 1988-09-29 Wako Pure Chem Ind Ltd 新規tcnq錯体
EP0285890A2 (en) * 1987-04-08 1988-10-12 Alfa Chemicals Italiana S.r.l. New process for the synthesis of the alpha-(1-methylethyl)-3,4-dimethoxybenzene-acetonitrile

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
See also references of EP1445248A4 *

Also Published As

Publication number Publication date
US7164047B2 (en) 2007-01-16
US20050020846A1 (en) 2005-01-27
EP1445248A4 (en) 2006-03-22
EP1445248A1 (en) 2004-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6200417B2 (ja) ヒドロキシフェニルシクロヘキサノール化合物の製造方法
US6452056B1 (en) Process for the preparation of fluorobenzyl derivatives
WO2003042145A1 (fr) Procedes de preparation d'un cyclopropylethanol, d'un cyclopropylacetonitrile, et leurs intermediaires
KR100529763B1 (ko) 벤젠디메탄올 화합물의 제조방법
US5124489A (en) Process for preparing phenethanol ethers by the reduction of corresponding phenylglyoxal acetals
JP3258144B2 (ja) テトラヒドロピラン−4−カルボン酸及びそのエステルの製法
JP4216042B2 (ja) シクロプロピルアセトニトリルの製造方法
JP4159001B2 (ja) メチレンノルカンファーの製造方法
JP4754085B2 (ja) ラバンジュラールの製造方法
JP2003206247A (ja) シクロプロピルエタノールの製造方法
AU2005257483A1 (en) Method for producing (Z)-1-phenyl-1-diethylaminocarbonyl-2-hydroxymethyl cyclopropane
RU2240301C2 (ru) Способ получения фторированного соединения бензолдиметанола
US9029576B2 (en) 5-sec-butyl-2-(2-4-dimethyl-cyclohex-3-enyl)-5-methyl-[1,3]dioxane and process for making the same
CN113045394B (zh) 一种合成α-碘代-β酮基缩醛类化合物的方法
WO2004094353A1 (en) Process for the manufacture of 3,5-bis(trifluoromethyl)phenyl-1-hydroxyethane and derivative thereof
WO1997006156A1 (fr) PROCESSUS DE PRODUCTION DE 2-(φ-ALCOXYCARBONYLALCANOYL)-4-BUTANOLIDE ET D'ACIDE CARBOXYLIQUE φ-HYDROXY A CHAINE LONGUE
JPS62164656A (ja) シアノイソホロンの製造法
WO2009128347A1 (ja) 2-アルキル-2-シクロアルケン-1-オンの製造方法
JP2003089665A (ja) シクロプロピルメタノールの製造方法
JPH08109170A (ja) ヘキサヒドロピリダジンの製造方法
JP3477915B2 (ja) 1,6−ジオキシイミノヘキサンの製造法
WO2010080504A1 (en) Processes for epimerizing cyclohexenyl ketones with subsequent aldol condensation to produce fragrance compounds
TWI241285B (en) Process for producing 3,4-dihydroxybenzonitrile
CN111116453A (zh) 一种n-(3-羟丙基)酞亚胺的制备方法及用于该方法的催化剂
JP5964727B2 (ja) α―フムラジエノンの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
AK Designated states

Kind code of ref document: A1

Designated state(s): AE AG AL AM AT AU AZ BA BB BG BR BY BZ CA CH CN CO CR CU CZ DE DK DM DZ EC EE ES FI GB GD GE GH GM HR HU ID IL IN IS KE KG KP KR KZ LC LK LR LS LT LU LV MA MD MG MK MN MW MX MZ NO NZ OM PH PL PT RO RU SD SE SG SI SK SL TJ TM TN TR TT TZ UA UG US UZ VC VN YU ZA ZM ZW

AL Designated countries for regional patents

Kind code of ref document: A1

Designated state(s): GH GM KE LS MW MZ SD SL SZ TZ UG ZM ZW AM AZ BY KG KZ MD RU TJ TM AT BE BG CH CY CZ DE DK EE ES FI FR GB GR IE IT LU MC NL PT SE SK TR BF BJ CF CG CI CM GA GN GQ GW ML MR NE SN TD TG

121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application
DFPE Request for preliminary examination filed prior to expiration of 19th month from priority date (pct application filed before 20040101)
WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2002779965

Country of ref document: EP

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 10493224

Country of ref document: US

WWP Wipo information: published in national office

Ref document number: 2002779965

Country of ref document: EP

WWW Wipo information: withdrawn in national office

Ref document number: 2002779965

Country of ref document: EP