WO2003033963A1

WO2003033963A1 - Dispositif d'allumage

Info

Publication number: WO2003033963A1
Application number: PCT/JP2002/010487
Authority: WO
Inventors: Masaki Saito
Original assignee: Tokai Corporation
Priority date: 2001-10-11
Filing date: 2002-10-09
Publication date: 2003-04-24
Also published as: CA2444943A1; US6837703B2; CN1514922A; EP1435488A1; US20040131985A1; JP2003120929A; CN1266417C; RU2003133297A

Description

着火器

発明の属する技術分野

本発明は、「点火棒」とも呼ばれる着火器に関し、特に、ガスを噴出する噴出ノズルと、燃料を貯蔵するガスタンクと、このガスタンクから上記噴出ノズルへのガス供給路を開閉するパルプ機構と、点火用放電電圧を発生する発火装置と、点火操作を行なう操作部材とを備え明た着火器に関するものである。

従来の技術田

上記のような構造を有する着火器は、点火用操作部材の作動操作により、調理用ガス器具等を簡単に点火できる便利なものであるが、不用意に点火することができないように、もしくは、偶発的な点火が起きないようにロック機構を設けることが要求され、従来より種々の口ック機構を備えた着火器が提案されている。例えば、米国特許第 6 , 1 6 8， 4 2 3号には、弾性を有する板パネ状部を一端に備えた一体型の口ック部材がその中間部を着火器本体に枢支されてなる着火器が開示されており、この着火器においては、操作部材（食指で操作される）と干渉してこの操作部材の点火操作を阻止する口ック状態から、口ック部材の他端を例えば中指で着火器本体内に押し込むことにより、この口ック部材が上記板パネ状部の弾性変形により操作部材の点火操作を許容する口ック解除位置に枢動し、中指を離すと、上記板パネ状部の弾性復元力により前記口ック状態に復帰するように構成されている。

しかしながら、上述のような従来の着火器においては、ロックを解除するのに、点火用操作部材を操作する食指以外の指（例えば中指）が必要となり、操作性の点で問題があった。また、単にロック部材を押し込むような単純な動作でロックの解除が可能になってしまうものが多いために、小児でも両手を用いることによつて容易に点火操作を行なうことができるという問題もあった。一方、ロック部材のロック解除操作があまり複雑になると、着火器の通常使用における点火操作が煩雑となって実用的でなくなる虞れがあり、また構造が複雑化するとコストの面で不利となる。さらに、オン · オフ操作を必要とする口ック部材が設けられている場合には、ややもすると口ック部材のロック操作を忘れ勝ちになり、口ック部材を設けた意味が薄れてしまうことになる。

上述の事情に鑑み、本発明は、ロック部材を設けることなく、したがってロック操作を必要とすることなしに不用意な点火操作を阻止することができる着火器を提供することを目的とするものである。

発明の概要

本発明は、ガスを噴出する噴出ノズルと、燃料を貯蔵するガスタンクと、このガスタンクから上記噴出ノズルへのガス供給路を開閉するバルブ機構と、点火用放電電圧を発生する発火装置と、点火操作を行なう操作部材とを備え、上記パルブ機構および上記発火装置のうちの少なくとも一方が、上記操作部材の作動操作に伴ってこの操作部材の作動方向に移動可能に器具本体に設けられ、上記操作部材の作動操作時に、上記バルブ機構および上記発火装置のうちの移動可能な部材の移動を阻止することにより点火を可能にしたことを特徴とするものである。

すなわち、本発明においては、バルブ機構および発火装置のうちのバルブ機構のみが移動可能に設けられている場合と、発火装置のみが移動可能に設けられている場合と、パルプ機構および発火装置の双方が移動可能に設けられている場合とを含む。そして、バルブ機構および発火装置のうちの少なくとも一方が、操作部材の作動操作に伴って移動すると、点火が不能になるように構成されている。

この場合、少なくともバルブ機構が移動可能に設けられている場合には、上記ガスタンクがバルブ機構と一体に移動可能に器具本体に設けられているとともに、この記器具本体が、ガスタンクの後部を後方に突出させる開口を備え、ガスタンクの後部の開口からの突出阻止により、バルブ機構の移動阻止が行なわれることが好ましい。

また、上記器具本体の開口から突出するガスタンクの後部を覆うカバーが器具本体の後端に前後方向に摺動可能に取り付けられ、ガスタンク後部の上記開口からの突出阻止が、上記カバーの移動阻止により行なわれることが好ましい。

必要に応じて、ガスタンクの後部と上記力パーとの間に、バルブ機構を操作部材とともに原位置に復帰させるスプリングが介装さ発明の効果

本発明によれば、バルブ機構および発火装置のうちの少なくとも一方が、操作部材の作動操作に伴ってこの操作部材の作動方向に移動可能に器具本体に設けられていて、この移動を阻止しない限り点火が不能なように構成されているから、従来のこの種の着火器が備えているような操作部材のロック機構を設けなくとも不用意な点火を防止することができる。

特に、ガスタンクがバルブ機構と一体に移動可能に器具本体に設けられていて、バルブ機構の移動阻止が、器具本体の開口からのガスタンク後部の突出を阻止することにより行なわれるように構成されている場合、ガスタンク後部の上記開口からの突出阻止と、操作部材の押し込み操作とを片手で同時に行なうことができるとともに、点火操作に際して口ック機構を解除する手間を必要としないから、操作性も優れている。そして、このような同時操作は、手の小さい小児では不可能であると言えるから、小児による不用意な点火操作を防止することができる。また、従来の着火器のようにオン'オフ式の口ック機構を備えていないことは、口ック機構をセットするのを忘れるという虞れもなく、安全性も向上する。

さらに、バルブ機構を操作部材とともに原位置に復帰させるスプリングがガスタンク後部と移動カバーとの間に介装されている場合には、操作性をさらに向上させることができる。

図面の簡単な説明

図 1は本発明による着火器の第 1の実施の形態の初期状態を示す要部断面図である。

図 2は図 1の着火器の点火不能状態を示す要部断面図である。

図 3は図 1の点火棒の点火操作状態を示す要部断面図である。

図 4は本発明による着火器の第 2の実施の形態の初期状態を示す要部断面図である。

図 5は図 4の着火器の点火不能状態を示す要部断面図である。

図 6本発明による着火器の第 3の実施の形態の初期状態を示す要部断面図である。

図 7は図 6の着火器の点火可能状態を示す要部断面図である。発明を実施するための最良の形態

以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。

図 1〜図 3は、本発明による着火器の第 1の実施の形態の要部断面図を示し、図 1は初期状態、図 2は点火が不能な状態、図 3は点火操作状態をそれぞれ示す。なお、図における左方を前方とし、右方を後方とする。

図において、着火器 1は、紙面を含む面で縦に二分割される中間ケース 4と、この中間ケース 4の前方に中間ケース 4と一体的に設けられた、ガスを嘖出する噴出ノズルを先端に備えた細長い棒状の点火部（先端部分は図示省略） 3と、中間ケース 4の後部に印籠嵌合によつて着脱可能に取り付けられた、前後端が開放状態の筒状の後部ケース 5 とからなる器具本体 2を備え、中間ケース 4と後部ケース 5 とによって把持部が構成されている。

後部ケース 5内には、ガス供給ュニット 7が前後方向に摺動自在に収容されている。このガス供給ユニット 7は、ブタンガス等の高圧ガスを収容するガス貯蔵室 6 aを備えたガスタンク 6 と、このガスタンク 6の前壁上部に配設されたバルブ機構 8 とを備えている。このバルブ機構 8は、ガス貯蔵室 6 aから噴出ノズルへ向かうガス通路を開閉するためのもので、そのガス通路に、弁としての機能を有するノズル部材 1 0が介装され、このノズル部材 1 0は、バルブ機構 8内に配設されたスプリングによって後方に付勢されてガス通路を閉じている。ノズル部材 1 0の先端部分には、このノズル部材 1 0を開操作する回動レバー 1 4の一端部が係合され、後述する操作部材 2 0の作動操作により回動レバ一 1 4が回動されてノズル部材 1 0を前進させ、これによつてガス通路が開かれてノズル部材 1 0を通じた図示しない噴出ノズルへのガスの供給が行なわれるように構成されている。

ノズル部材 1 0の最先端部の延長線上には、ガスパイプ 1 8に接続されたコネクタ部材 1 6が中間ケース 4に固定されて設けられており、ガスパイプ 1 8は点火部 3の先端部まで延びて噴出ノズルに接続されている。なお、ガスの供給量、すなわち炎の大きさは、調整スリーブ 1 2に連接されて外部に突出した炎調整用つまみ 1 3の回動によって調整される。

図 1に示す初期状態においては、ガスタンク 6の後部 6 cは後部ケース 5の後端の開口から僅かに後方へ突出しており、この突出した後部 6 cを覆うための有底筒状の移動カバ一 9が、後部ケース 5の後端に前後方向に摺動可能に取り付けられている。この移動カパ一 9は、ガスタンク 6の後端に接する平坦な後壁 9 a と、後部ケース 5の外周面に弹性的に嵌着される筒状の周壁 9 b とを備え、この周壁 9 bの内周面の前端と、後部ケース 5の外周面の後端とにそれぞれ凸縁 9 c および 5 aが環設されていることによって、通常の状態では移動カバー 9が後部ケース 5から外れないようになつている。そして、この移動カバ一 9は、図 1に示す初期状態においてガスタンク 6の後端に接する前方位置と、後部ケース 5の後端縁からさらに突出したガスタンク 6の後部 6 cに押されて移動した図 2に示す後方位置との間で摺動可能に後部ケース 5に取り付けられている。

バルブ機構 8の下方には、点火用の放電電圧を発生させる発火装置の一つである圧電ュニット 1 5が配設されている。この圧電ュニット 1 5は、スプリング（図示は省略）を内装した細長い筒状の圧電本体部 1 5 a と、上記スプリングによつて前方へ突出するように付勢されたスライド部 1 5 bとからなる。上記圧電本体部 1 5 aの後部を収容するため、ガスタンク 6の前壁のバルブ機構 8の下部には凹部 6 bが前方側から形成されており、この凹部 6 b内に圧電本体部 1 5 aが前方側から挿入されて装着されている。圧電本体部 1 5 aの後端面は凹部 6 bの垂直な後壁面に当接し、これにより、圧電本体部 1 5 aの後退に伴ってガス供給ュニット 7がー体に後退し、ガス供給ュニット 7の前進に伴って圧電本体部 1 5 a がー体に前進するように構成されている。

圧電ュニット 1 5の一方の極に接続されたリ一ド線 2 3は、図示しない放電電極に接続されている。また、他方の極は図示しない経路を経て、点火部 3先端の噴出ノズルに接続される。

後部ケース 5とともに把持部を形成する中間ケース 4には、前後にスライドする点火用操作部材 2 0が配設されている。この操作部材 2 0は、中間ケース 4内に摺動自在に支持される箱状基部 2 0 bを有し、この箱状基部 2 0 bの前端に操作部 2 0 aが設けられ、箱状基部 2 O b内の中壁 2 0 cより上部側に圧電ュニット 1 5のスライド部 1 5 bが後方側から嵌着されている。また、箱状基部 2 0 b のバルブ機構 8側の端部には、後方に延長された脚部 2 0 dが連接されており、この脚部 2 0 dは、操作部材 2 0の点火操作時に回動レバ一 1 4の端部に係合して、回動レバー 1 4を回動させる機能を有する。

回動レバ一 1 4は略 L字状に形成され、中間部分の支点を中心にして回動自在に支持され、操作部材 2 0の脚部 2 0 dによって図の反時計方向に回動された場合に、バルブ機構 8のノズル部材 1 0を前方へ引き出してガス通路を開くとともに、ノズル部材 1 0をコネクタ部材 1 6 と結合させ、これによつて、ガスがコネクタ部材 1 6を介してガスパイプ 1 8に供給されるように構成されている。

次に、以上のような構成を有する着火器 1の作用について説明する。

先ず図 1に示す初期状態において、移動カバー 9の後壁 9 aに対しこれを前方に押圧する力を加えない状態で、すなわちガス供給ュニット 7および圧電ュニット 1 5の後退が許容されている状態で、把持部を片手で把持して指で操作部材 2 0の作動操作を行なった場合、操作部材 2 0によって圧電ュニット 1 5のスライド部 1 5 bに加えられた力がスプリングを圧縮させることなく（この場合スプリングは剛体として作用する）そのまま圧電本体部 1 5 aに伝達されて、発火装置 1 5全体が操作部材 2 0に押されてガス供給ュニット 7 とともに後退するから、ガスタンク 6の後部 6 cが後部ケース 5の後端からさらに突出した図 2の状態となり、操作部材 2 0が作動操作されたにも拘らず、圧電ュニット 1 5による放電電圧発生動作は行なわれない。

また、図 2から明らかなように、操作部材 2 0の作動操作によるガス供給ュニット 7の後退に伴って、そのバルブ機構 8がノズル部材 1 0とともに後退することにより、操作部材 2 0とノズル部材 1 0 との相対位置関係は図 1の状態と変わらず、回動レパー 1 4も回動されず、したがって、バルブ機構 8のガス通路は閉鎖されたままに保たれる。そして、操作部材 2 0から指を離すとともに移動カバ一 9の底壁 9 aを前方に押圧することにより、ガス供給ュニット 7が圧電ュニット 1 5および操作部材 2 0 とともに図 1に示す初期状態に復帰する。

一方、図 1に示す状態において、把持部を把持するとともに、移動カバー 9の底壁 9 aを掌の拇指の根元部で押圧係止して、ガス供給ュニット 7および圧電ュニット本体部 1 5 aの後退を阻止した状態で、操作部材 2 0の作動操作を行なつた場合には、図 3に示すように、操作部材 2 0の脚部 2 0 d力回動レバー 1 4 の端部に係合して、回動レバー 1 4を図の反時計方向に回動させるから、パルプ機構 8のノズル部材 1 0が前方へ引き出されてバルブ機構 8のガス通路が開かれ、ガスがコネクタ部材 1 6を介してガスパイプ 1 8に供給され、点火部 3の先端の噴出ノズルからガスが噴出する。

これと同時に、圧電ュニット 1 5のスライド部 1 5 bが、圧電本体部 1 5 a内に内装されているスプリングを圧縮しながら圧電本体部 1 5 a内に没入して放電電圧が発生するから、噴出ノズルに点火用火花が発生してガスの炎が生じる。

以上の説明で明らかなように、本実施の形態においては、点火用操作部材 2 0 の作動操作時に、ガスタンク 6とこのガスタンク 6からのガス通路を開閉するパルブ機構 8 とを備えたガス供給ュニット 7 と、圧電本体部 1 5 a とこの圧電本体部 1 5 aに内装されたスプリングにより前方へ付勢されたスライド部 1 5 b とを備えた圧電ュニット 1 5とが、点火用操作部材 2 0の作動方向に移動し得るように器具本体 2に設けられているから、移動カバー 9の後壁 9 aを押圧係止して移動力バー 9の移動を阻止しない限り、点火用操作部材 2 0の作動操作に伴って圧電本体部 1 5 aおよびガス供給ュニット 7が後退して、点火を不能にする。

そして、上記把持部を把持し、移動カバー 9の後壁 9 aを押圧係止してガス供給ュニット 7の器具本体 2内での移動を阻止しつつ点火用操作部材 2 0を作動操作をすることにより、バルブ機構 8の開動作と、圧電ュニット 1 5のスライド部 1 5 bの圧電本体部 1 5 aへの没入とを同時に可能にして点火がなされる。

本実施の形態においては、ガス供給ュニット 7および圧電本体部 1 5の移動阻止が、移動カバ一 9の移動阻止によって行なわれることにより、ガス供給ュニット 7および圧電本体部 1 5 aの移動阻止と、操作部材 2 0の作動操作とを片手で同時に行なうことができるから、操作性も優れている。

そしてこのような操作部材 2 0の作動操作と、移動カバー 9の後壁 9 aを押圧係止とを片手で同時に行なうことは、手の小さい小児では不可能であると言えるから、小児による不用意な点火操作を防止することができるのである。

また、従来の着火器のようにオン · オフ式の口ック機構を備えていないから、点火操作に際して口ック機構を解除する手間を必要とせず、また口ック機構をセッ卜するのを忘れる虞れもなくなる。なお、発火装置として圧電ュニット 1 5に代わり、電池を用いてもよい。

次に図 4および図 5は、本発明による着火器の第 2の実施の形態における初期状態と点火不能な状態とを、図 1および図 2にそれぞれ対応させて示す要部断面図である。なお、図 4および図 5においては、図 1および図 2に対応する部分に同一符号を付して、重複する説明は省略する。

上述した本発明の第 1実施の形態では、ガスタンク 6とバルブ機構 8とからなるガス供給ユニット 7と、圧電ユニット 1 5とが、ともに移動可能に器具本体 2 に設けられていたが、本実施の形態では、圧電ュニット 1 5は器具本体 2に固定されており、図 5に示すように、操作部材 2 0の作動操作に伴ってガス供給ュニット 7のみが後退して、ノズル部材 1 0の開操作が行なわれないように構成されている。

したがって、操作部材 2 0の作動操作を行なった場合、点火用火花は発生するが、噴出ノズルへのガスの供給は行なわれないから、上述した第 1の実施の形態と同様に、小児による不用意な点火操作を防止することができる。

なお、上述の第 2の実施の形態に代えて、ガス供給ユニット 7を器具本体に固定し、操作部材 2 0の作動操作に伴って圧電ュニット 1 5のみが後退して点火を不能にする構成も考えられるが、その場合は、噴出ノズルへのガスの供給を止める機構を付加することが好ましい。

次に、図 6および図 7は、本発明による着火器の第 3の実施の形態の初期状態および点火可能状態をそれぞれ示す要部断面図である。本実施の形態は、図 1〜図 3に示した第 1の実施の形態にォートリターン機構を付加したものである。すなわち、図 6に示す構成では、ガスタンク 6の後部 6 cを覆うために後部ケース 5の後端に前後方向に摺動可能に取り付けられているコップ状の移動カバ一 2 9が、その後壁 2 9 aの前面中央部に前方へ突出する凸部 2 9 dを備えているとともに、この凸部 2 9 dに一端を支持されたコイルスプリング 2 5力移動力バー 2 9の後壁 2 9 aとガスタンク 6の後端面との間に介装されている。この場合、移動カバー 2 9の周壁 2 9 bの前後方向の長さが、凸部 2 9 dの突出距離分だけ図 1に示す移動カバー 9よりも前後方向に長く形成されている。

そして、移動カバ一 2 9の周壁 9 bの内周面の前端と、後部ケース 5の外周面の後端とにそれぞれ凸縁 2 9 cおよび 5 aが環設.されていることによって、移動カバー 2 9はコイルスプリング 2 5の付勢力によって、凸縁 2 9 cおよび 5 a同士が係合した後方位置に保持されている。

上記スプリング 2 5の付勢力は、圧電ュニット本体部 1 5 aに内装されているスプリングの付勢力よりも弱く設定されており、したがって、ガス供給ユニット 7および圧電ュニット 1 5は、このままの状態での操作部材 2 0の作動操作により、ガスタンク 6の後端部 6 cが移動力パー 2 9の凸部 2 9 dの前端面に当接する位置まで、すなわち図 2と同様の位置まで、スプリング 2 5を圧縮しながら後退が可能であり、これによつて点火を不能にしている。そして操作部材 2 0から指を離せば、スプリング 2 5の付勢力により、ガス供給ユニット 7が圧電ュニット 1 5および操作部材 2 0とともに図 6に示す初期状態に自動的に復帰する。一方、操作部材 2 0の作動操作を行なう際に、移動力パー 2 9の後壁 2 9 aを前方に押圧して、図 7に示すように、移動カバ一 2 9の凸部 2 9 dをガスタンク 6の後端面に当接させ、ガス供給ュニット 7および圧電ュニット本体部 1 aの後退を阻止した状態で、操作部材 2 0の作動操作を行なった場合には、図 3 と同様に、点火操作が可能になる。

本実施の形態によれば、移動カバ一 2 9の後壁 2 9 a とガスタンク 6の後端面との間にスプリング 2 5が介装されていることにより、後退したガス供給ュニット 7および圧電ュニット 1 5を自動的に復帰させることができ、その分、第 1の実施の形態よりも操作性が向上する。なお、本実施の形態においては、コイルスプリング 2 5を使用しているが、これに限らずその他の構造のスプリングを用いることも可能である。

また、上述した第 1および第 2の実施の形態においては、移動カバー 9， 2 9 の後壁 9 a， 2 9 aを押圧係止することにより、ガス供給ユニット 7および圧電本体部 1 5 aの後退を阻止しているが、上記構成に限らず、その他の係止手段を用いても本発明の目的を達成することができること明らかである。

Claims

請求の範囲

1 . ガスを噴出する噴出ノズルと、燃料を貯蔵するガスタンクと、該ガスタンクから前記噴出ノズルへのガス供給路を開閉するバルブ機構と、点火用放電電圧を発生する発火装置と、点火操作を行なう操作部材とを備え、

前記バルブ機構および前記発火装置のうちの少なくとも一方が、前記操作部材の作動操作に伴って該操作部材の作動方向に移動可能に器具本体に設けられ、前記操作部材の作動操作時に、前記バルブ機構および前記発火装置のうちの移動可能な部材の移動を阻止することにより点火を可能にしたことを特徴とする着火器

2 . 前記ガスタンクが前記バルブ機構と一体に移動可能に前記器具本体に設けられているとともに、該器具本体が、前記ガスタンクの後部を後方に突出させる開口を備え、前記ガスタンクの後部の前記開口からの突出阻止により、前記バルブ機構の移動阻止が行なわれることを特徴とする請求項 1記載の着火器。

3 , 前記器具本体の開口から突出する前記ガスタンクの後部を覆う力パーが前記器具本体の後端に前後方向に摺動可能に取り付けられ、前記ガスタンク後部の前記開口からの突出阻止が、前記カバーの移動阻止により行なわれることを特徴とする請求項 2記載の着火器。

4 . 前記ガスタンクの後端と前記力パーとの間に、前記バルブ機構を前記操作部材とともに原位置に復帰させるスプリングが介装されていることを特徴とする請求項 3記載の着火器。