WO2003008867A1

WO2003008867A1 - Briquet a gaz

Info

Publication number: WO2003008867A1
Application number: PCT/JP2002/007158
Authority: WO
Inventors: Yasuaki Nakamura
Original assignee: Tokai Corporation
Priority date: 2001-07-16
Filing date: 2002-07-15
Publication date: 2003-01-30
Also published as: JP2003028422A; CN1529801A; CN1228570C

Description

系田ガスライタ技術分野

本発明は、横車の操作によってヤスリ車を回転させると共に作動レバーの押し下げ操作によって燃料ガスの噴出および点火を行うガスライターにおいて、横車が通常位置にある場合には回転操作を阻止したガスライターに関するものである。

背景技術

従来より、ヤスリ式（フリント式）のガスライターにおいて、単純な横車の回転および作動レバーの押し下げによる着火操作では着火しないように、横車またはヤスリ車の回転を阻止するようにした各種機構を付設したものが種々提案されている。例えば、米国特許第 6，099，296号、同第 6，099，298号、同第 5，584，683号、同第 5 , 676，537号、同第 5 , 634 , 787号、同第 5，490，773号明細書参照。

しかし、これらのものでは、着火操作するための荷重を通常ライターよりも大きく必要としたり（USP. 6，099，296、 6 , 099 , 298) 、横車に突起を設けなければならず、横車が複雑な上、突起の強度が問題となったり（USP. 5，584，683) 、横車の回転阻止に、ノズルのスプリングの荷重のみで横車に押し付け係止しているレパ一を用いているため、係止が不十分で、横車の回転力が大きいと横車が回ってしまう問題があったり（USP. 5，676，537) 、横車の回転阻止に発火石を用いているため、使用回数に伴い、発火石が短くなつた場合、発火石がケース内で傾き、常に同じ係止状態を維持するのが困難である（USP. 5，634，787、 5 , 490 , 773) 、などの実用上の問題を有している。

上記した各先行例における横車またはヤスリ車の回転を阻止するようにしたガスライターでは、操作性の点、動作信頼性の点、耐久性の点などで難点があり、実用化に向けて一層の改善が望まれる。

特に、使用期間が長くなつても初期と同様の点火口ック状態が維持できて耐久性を確保するように設けること、口ック解除操作が過大な力を必要とせずその後の着火操作との関係で操作性が良好であること、使用後には確実に点火口ック状となる動作信頼性を得ること、全体としてのガスライターの機構が複雑とならず生産性が確保できることなどが重要な要素となる。

本発明はこの点に鑑み、通常は横車の回転を阻止して点火ロックを行い、使用時にそのロックを着火操作に関連して解除できる機構を簡易に構成し、操作性、動作信頼性、耐久性等を確保するようにしたガスライターを提供することを目的とするものである。

発明の開示

本発明のガスライターは、燃料ガスが貯蔵されたライター本体と、該ライタ一本体の燃料ガスをパルプ機構を介してノズルに供給する燃料供給手段と、該ノズルに係合するノズル係合部を有し押圧部の押し下げにより燃料ガスを噴出させる揺動自在な作動レバーと、両側に横車が固着されたヤスリ車に下方から発火石が石押しスプリングの付勢力によって圧接されて前記ノズルから噴出する燃料ガスに点火する点火手段と、前記ライタ一本体の上部に取り付けられたキャップとを備えたガスライターにおいて、 '

前記キヤップにおける前記作動レバーの押圧部側に設けられ、前記横車の外周の凹凸部が係止して該横車の着火方向への回転を阻止する係止部と、前記ライタ一本体の支柱に設けられ、前記横車の回転軸を支持し、上部は前記キャップの係止部に近く、下部は該係止部から離れる方向に傾斜した軸受穴とを備え、

前記横車が前記発火石を介してヤスリ車と共に押し上げられ、前記回転軸が前記軸受穴の上部に位置するときには、前記横車の外周凹 ώ部が前記係止部に係止して前記ヤスリ車の回転を阻止して点火口ックを行う一方、前記横車が下方に押し込み操作されて、前記回転軸が前記軸受穴の下部に位置したときには、前記横

I：の外周凹凸部と前記係止部との係止が解放されて前記ヤスリ車の口ック解除をテうことを特徴とするものである。

前記係止部は、キヤップを構成する金属板で一体に形成するのが好適であるが、の係止部はキャップに別部材を固着して形成するようにしてもよい。

以上のような本発明によれば、横車の外周回凸部を作動レバーの押圧部側のキップに設けた係止部に係止させてヤスリ車の回転を阻止して点火ロックを行う、横車を下方に押し込み操作することで、その回転軸を傾斜した軸受穴に沿つて下方および前方に移動させ、キャップとの係止を解放してヤスリ車の口ック解除を行って点火が行えるようにしたことにより、横車の回転阻止をキャップに設けた係止部により行うために、使用期間が長くなつても初期と同様の点火口ック状態が維持できて耐久性が確保でき、しかも、ロック解除操作が過大なカを必要とせず、係止解除方向を前方斜め下方向として自然な操作で係止解除でき、その後の着火操作との関係で操作性が良好であり、使用後は確実に点火口ック状態となつて動作信頼性が確保できる。

さらに、全体としてのガスライターの機構が複雑とならず、従前のライターに対する形状変更箇所が少なく、簡易に製造可能であり生産性が確保できる。また、係止部をキャップに設けているために、落下等の衝撃が作用した際にも、係止部が横車に係止していてキャップが外れ難くなる。

図面の簡単な明

図 1は、本発明の一つの実施の形態に係るガスライターの非操作状態における平面図である。

図 2は、図 1の中央縦断面図である。

図 3は、着火操作状態を示すガスライターの平面図である。

図 4は、図 3の中央縦断面図である。

図 5は、図 1のキャップを示す斜視図である。

図 6は、他の実施形態のキャップを示す斜視図である。

発明を実施するための最良の形態以下、図面を参照して本発明のガスライターの実施の形態を詳細に説明する。図 1は本実施の形態のガスライターの非操作状態における平面図、図 2はその中央縦断面図、図 5はキャップの斜視図である。図 3は着火操作状態のガスライタ一の平面図、図 4はその中央縦断面図である。なお、以下の説明では、ガスライターの使用態様に基づき、図 1における左方を前方、右方を後方、図 1の上下方向を左右方向と表記している。

ガスライター 1は、燃料ガスが貯蔵されたライター本体 2と、燃料ガスを噴出するノズル 3およびパルプ機構 4 1を有する燃料供給手段 4と、この燃料供給手段 4のノズル 3を引き上げてパルプ機構 4 1の開閉作動を行う作動レバー 5と、ヤスリ式の点火手段 6とを備えている。

ライター本体 2は、合成樹脂で成形された有底筒状のタンク本体 2 1の上面に上蓋 2 2が気密に固定されて、その内部にブタンガス等の燃料ガスが貯蔵されるタンク部分が構成されるとともに、このタンク部分とは別体にその上部に中間ケース 2 3が嵌着されてなる。この中間ケース 2 3には、略中央に後述の発火石 6 4を収納する上下方向に延びる有底の筒部 2 4を有するとともに、この筒部 2 4 を挟んで左右両側に、中間ケース 2 3の上面から上方に指向して相対向する立壁状の支柱 2 5が突設されている。

上記ライター本体 2の上蓋 2 2には、貯蔵された燃料ガスの噴出量を制御する公知のパルプ機構 4 iによる燃料供給手段 4が配設され、該パルプ機構 4 1の中心に設けられたノズル 3が中間ケース 2 3より上部に突出している。このノズル 3には、前記作動レバー 5の一端部に形成されたノズル係合部 5 1が係合される。また、前記パルプ機構 4 1には、ノズル 3からのガス噴出量を調整する炎長調整リング 4 2が設置されている。

前記中間ケース 2 3の上部には、上記ノズル 3の周囲すなわち中間ケース 2 3 の外形に沿う前部上方から左右支柱 2 5の側方を覆うキャップ 8が装着される。このキャップ 8は、図 5に示すように、金属板のプレス成形よりなり、前面から側面に延び後面が開放した周壁 8 1と、上面を形成する天面 8 2とを有し、天面 8 2にはノズル 3の上方に円形状の火口 8 3が開口されている。周壁 8 1の後端は内側に狭まる方向に弾性が与えられ、前記支柱 2 5に外側から嵌合して上方に移動不能に取り付けられる。

また、前記周壁 8 1の後面下部には、両側から中央に延びる係止部 8 5が設けられ、後述の横車 6 2と係止する。この係止部 8 5は、キャップ 8を構成する金属板で一体に折り曲げ形成され、上昇位置にある横車 6 2の外周の回転軌跡と干渉する位置に上端面が位置し、この上端面に横車 6 2の外周凹凸部 6 2 aが係止可能に設けられている。

なお、キャップ 8の天面 8 2における両側の横車 6 2と対向する部分は、この横車 6 2が図 3のように前方に移動した際にも干渉しないように、切り欠かれた逃げ 8 4が設けられている。点火手段 6は、ヤスリ車 6 1と、該ヤスリ車 6 1の両側に一体に回転するように固着された横車 6 2と、上記ヤスリ車 6 1 の底部周面に石押しスプリング 6 3 で付勢されて圧接する発火石 6 4とからなり、該発火石 6 4および石押しスプリング 6 3は前記中間ケース 2 3の筒部 2 4に収容され、発火石 6 4は上下方向に出没移動可能である。

前記横車 6 2の両側面中心には回転軸 6 5が突出し、両側の回転軸 6 5が前記中間ケース 2 3の左右の支柱 2 5の上部に開口された斜め方向に長い傾斜した軸受穴 2 6にそれぞれ挿入支持されて、横車 6 2およびヤスリ車 6 1が回転可能にかつ回転中心と直交する斜め方向すなわち前方斜め下方向に、発火石 6 4を押し込むように移動可能に設けられている。そして、上記ヤスリ車 6 1を回転させることにより発火石 6 4との接触で火花が発生するとともに、横車 6 2は石押しスプリング 6 3の付勢力により発火石 6 4を介して上方に付勢されている。

前記支柱 2 5の軸受穴 2 6は、上部は前記キャップ 8の係止部 8 5に近づく後方位置で、下部は該係止部 8 5から離れる前方向に傾斜している。その形成長さ、傾き等は、前方および後方に横車 6 2が移動した際に、ヤスリ車 6 1が発火石 6 4との接触が外れることなく、また、横車 6 2が下降移動した際に、ヤスリ車 6 1が発火石 6 4を収納した筒部 2 4の上端に接触せず、上昇移動した際に過大に離れることがないように設定されている。

前記横車 6 2の外周面には、指掛け操作用の三角波形状の凹凸部 6 2 aが形成されている。この凹凸部 6 2 aは前記キャップ 8における係止部 8 5に係止可能であり、両者が係止した状態で横車 6 2の点火方向への回転を阻止するようになつている。

前記作動レバー 5は、前記支柱 2 5の間を通りライター本体 2の中間ケース 2 3上に前後方向に延びて配設されている。該作動レバー 5は合成樹脂からなり、一端にノズル係合部 5 1が、他端の上面に押圧部 5 2が形成されている。上記ノズル係合部 5 1は、前端からノズル 3の先端首部が係合するスリット状の溝を有する。

また、上記作動レバー 5の略中間には両側方に突出する支軸 5 3が設けられ、この支軸 5 3が前記中間ケース 2 3の支柱 2 5の下部に開口された支持穴 2 7に揷入支持され、作動レバー 5が揺動自在に保持されている。なお、前記ノズル係合部 5 1と押圧部 5 2との中間部分には、前記筒部 2 4の上端が揷通する開口部分が設けられている。

以上のような構成からなるガスライター 1について、その作用を説明する。まず、図 1および図 2に示す不使用状態において、上昇位置にある横車 6 2の外周の凹凸部 6 2 aが、キャップ 8の後部側の作動レバー 5の押圧部 5 2の近傍に設けられた係止部 8 5に係止したロック状態にあり、この横車 6 2はそのままの位置では点火方向の回転が阻止される。すなわち、ヤスリ車 6 1の回転による点火は行えない。これにより、このガスライター 1は従来の操作では使用不能であることを使用者に認識させることになる。 '

次に、ガスライター 1の着火操作は、図 3および図 4に示すように、まず、点火手段 6の横車 6 2の上部を、石押しスプリング 6 3に抗して発火石 6 4を押し込むように前方斜め下方方向に押し下げる。すると、該横車 6 2が軸受穴 2 6に沿って下方および前方に移動するのに応じて、キャップ 8の係止部 8 5と係止している後部側の凹凸部 6 2 aが離れて下方に移動し、該凹凸部 6 2 aの先端の回転円弧が前記係止部 8 5と干渉しない解除状態となり、横車 6 2の回転が可能となる。

次いで、横車 6 2すなわちヤスリ車 6 1を回転させるのに続いて作動レバー 5 の押圧部 5 2を押し下げると、作動レバー 5は支軸 5 3を支点として前端が上昇するように摇動し、そのノズル係合部 5 1は燃料供給手段 4のノズル 3を上昇させて燃料ガスを噴出させ、前記ヤスリ車 6 1で発生した火花により着火する。また、押し下げられた横車 6 2は、指が作動レバー 5に移行した後に、石押しスプリング 6 3の付勢力で発火石 6 4を介してヤスリ車 6 1が上方に押圧されるのに伴って軸受穴 2 6に沿って後方斜め上方に移動し、凹凸部 6 2 aと係止部 8 5が実質的に係止して、図 1および図 2に示すような口ック状態に自動復帰する。また、消火のために作動レバー 5の押圧部 5 2から指を離すと、燃料供給手段 4 内に配設したスプリングの戻り力によりノズル 3が下降し、燃料ガスの噴出が停止される。

本実施形態によれば、通常状態では模車 6 2の回転が阻止された点火ロック状態にあって、従来操作では着火不能であることが認識でき、また、着火可能な操作としては従来の操作に横車 6 2の押し込み動作を加えたことにより、別途の部材を解除操作するものに比べて手の大きな人でも操作性に優れている。また、点火操作の終了とともに初期位置に自動復帰することで、従来の操作による着火が防止されて信頼性が高まる。さらに構造的にも追加部品は少なく簡素であり、量産性に適する。また、係止部 8 5が金属部であることで耐久性に優れ、さらにキャップ 8が外れ難くなっている。

なお、上記実施の形態における前記横車 6 2の移動方向すなわち支柱 2 5の軸受穴 2 6の形成方向は、直線的な斜めのほか、円弧状であってもよい。

次に、図 6は他の実施形態のキャップを示す斜視図である。図 5の実施形態では係止部 8 5はキャップ 8の金属板で一体形成されていたが、別体形成して取り付けた例である。

この実施形態のキヤップ 8における周壁 8 1、天面 8 2、火口 8 3および逃げ 8 4は前記と同様に構成され、このキャップ 8に対し、その後端部の周壁 8 1の内面に、折曲金属板による別部材 8 6が固着され、その係止部 8 7が前述の係止部 8 5と同様の位置に配置されて、上昇位置にある横車 6 2の凹凸部 6 2 a と係止可能に設けられてなる。

Claims

言青求の範囲

( 1 ) 燃料ガスが貯蔵されたライター本体と、該ライター本体の燃料ガスをパルブ機構を介してノズルに供給する燃料供給手段と、該ノズルに係合するノズル係合部を有し押圧部の押し下げにより燃料ガスを噴出させる揺動自在な作動レバーと、両側に横車が固着されたヤスリ車に下方から発火石が石押しスプリングの付勢力によって圧接されて前記ノズルから噴出する燃料ガスに点火する点火手段と前記ライター本体の上部に取り付けられたキャップとを備えたガスライターにおいて、

前記キャップにおける前記作動レバーの押圧部側に設けられ、前記横車の外周の凹凸部が係止して該横車の着火方向への回転を阻止する係止部と、

前記ライター本体の支柱に設けられ、前記横車の回転軸を支持し、上部は前記キャップの係止部に近く、下部は該係止部から離れる方向に傾斜した軸受穴とを備え、

前記横車が前記発火石を介してヤスリ車と共に押し上げられ、前記回転軸が前記軸受穴の上部に位置するときには、前記横車の外周凹凸部が前記係止部に係止して前記ヤスリ車の回転を阻止して点火口 Vクを行う一方、前記横車が下方に押し込み操作されて、前記回転軸が前記軸受穴の下部に位置したときには、前記横車の外周凹凸部と前記係止部との係止が解放されて前記ヤスリ車の口ック解除を行うことを特徴とするガスライター。

( 2 ) 前記係止部は、前記キヤップと一体に形成されてなることを特徴とする請求項 1に記載のガスライター。

( 3 ) 前記係止部は、前記キャップに別部材が固着されて形成されてなることを特徴とする請求項 1に記載のガスライター。