JP4183876B2 - ガスライター - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、横車の操作によってヤスリ車を回転させると共に作動レバーの押し下げ操作によって燃料ガスの噴出及び点火を行うガスライターにおいて、横車が通常位置にある場合には着火操作を不能としたガスライターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、米国特許第5,197,870号、同第5,165,885号、同第5,634,787号、同第5,490,773号明細書には、ヤスリ式のライターで噴出ノズルを引き上げてガスを噴出させる押下レバーを、そのままの押し下げではガス噴出は不能とし、スライドさせつつ押し下げることでガス噴出が行えるようにしたものが知られている。
【0003】
また、その他にも、横車の回転及び作動レバーの押し下げによる従来の着火操作では着火しないように、各種機構を備えたガスライターが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかして、上記のように従来の着火操作では点火しないように各種機構を備えたガスライターにおいては、殆どが作動レバーの押し下げを阻止するロック機構を備え、そのロック機構を解除しなければ作動レバーが押し下げできないようにしたもの、又は、作動レバーを前方に移動させた後に押し下げて着火可能としたものであって、いずれも使用に際して小さな部材をロック解除操作しなければならず、手の大きい人による操作性には難点があり、実用化に向けて一層の改善が望まれる。
【0005】
つまり、ガスライターにおいて、その着火不能としている状態からのロック解除操作が、横車から作動レバーへの操作順以外の解除操作を行うものでは、その操作が面倒で通常に着火使用する場合の操作性を損なう問題を有すると共に、全体としてのガスライターの機構が複雑となっている。
【0006】
本発明はこの点に鑑み、横車の操作によるヤスリ車の回転での火花の発生と作動レバーの押し下げ操作による燃料ガスの噴出の一連の操作の中に、特別な解除操作を行わずに着火不能状態を解除する操作を加えるようにして手の大きな人においても操作性を向上するようにしたガスライターを提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明のガスライターは、燃料ガスが貯蔵されたライター本体と、該ライター本体の燃料ガスをバルブ機構を介してノズルに供給する燃料供給手段と、該ノズルに係合するノズル係合部を有し押圧部の押し下げにより燃料ガスを噴出させる揺動自在な作動レバーと、両側に横車が固着されたヤスリ車に下方から発火石が圧接されて前記ノズルから噴出する燃料ガスに点火する点火手段とを備え、前記ライター本体の上部にキャップが取り付けられるものにおいて、前記横車はヤスリ車と共にその回転軸が回転自在にかつ前記発火石を押し込む方向に移動可能に支柱に支持されると共に、該横車の外周に設けられた係止突起が前記キャップの係止部に係止して前記ヤスリ車の回転を不能として点火ロックを行う一方、前記横車を前記発火石を押し込む方向に操作することで前記キャップとの係止を解放してヤスリ車のロック解除を行うことを特徴とするものである。
【0008】
前記横車は、回転軸が前記ライター本体の支柱に設けた略上下方向に延びる軸受孔に支持され、回転自在にかつ前記発火石を押し込む方向に移動可能に保持するのが好適である。
【0009】
また、前記横車は、断面楕円形の回転軸が前記ライター本体の支柱に設けた略上下方向に延びかつ下部に斜面が形成された軸受孔に支持されて、回転自在にかつ前記発火石を押し込む方向に移動可能に保持されると共に、点火時回転により上方に移動するように設けるのが好適である。その際、前記支柱の軸受孔には、前記横車の回転軸の押し込み移動に抵抗を与える凸部を設けるようにしてもよい。
【0010】
一方、前記横車の外周には、ほぼ等間隔な複数位置に前記係止突起を設け、該係止突起の点火時回転方向に対する少なくとも前方に凹凸形状の指掛け操作部を設け、その他の部分は平滑部に形成したものが好適である。その際、前記係止突起を2つ形成するのが望ましい。
【0011】
【発明の効果】
以上のような本発明によれば、横車の外周の係止突起をキャップの係止部に係止させてヤスリ車の回転を不能として点火ロックを行う一方、横車を発火石を押し込む方向に操作することでキャップとの係止を解放してヤスリ車のロック解除を行って点火が行えるようにしたことにより、従来の着火操作のように横車を単に回転させようとしても点火ロック状態にあって回転せず着火不能となり、所期の機能が得られると共に、このガスライターは従来の操作では使用不能であることを使用者に認識させることができる。また、この点火ロック状態の解除が横車の回転方向と異なる発火石の押し込み方向への操作であって一連の着火操作に連係して行えて手の大きな人でも容易で操作性が向上している。
【0012】
さらに、横車の点火操作に伴い使用者の指が横車から離れて作動レバーの押し下げに移行すると、横車は発火石の圧接力により元の位置に移動し、その係止突起とキャップの係止部との係止可能位置に自動的に復帰し、点火ロック状態への作動が確実に得られる。
【0013】
また、前記横車の回転軸をライター本体の支柱に略上下方向に延びる軸受孔に支持して、横車を回転自在にかつ発火石を押し込む方向へ移動可能に保持するものでは、構造的に追加部品は少なく簡素な構成となり、量産性に適したものである。
【0014】
さらに、前記横車の断面楕円形の回転軸をライター本体の支柱に設けた略上下方向に延びかつ下部に斜面が形成された軸受孔に支持して、回転自在にかつ発火石を押し込む方向に移動可能に保持すると共に、点火時回転により上方に移動するように設けると、点火操作後には次の係止状態が確実に得られる。特に、前記支柱の軸受孔に横車の回転軸の押し込み移動に抵抗を与える凸部を設けると、強い押し込み動作を必要として、長期間の使用後でも通常の動作による点火不能機能が確保できる。
【0015】
一方、前記横車の外周に、略等間隔な複数位置に係止突起を設け、この係止突起の点火時回転方向の少なくとも前方に凹凸形状の指掛け操作部を設け、その他の部分を平滑部に設けると、この平滑部への指掛けによる着火操作が不能であり、上部側の所定位置にある操作部に指を掛けて着火操作を開始し、この位置から作動レバーを押し下げるまでの所定の回転角度だけ横車を回転させて、次の係止突起がキャップに係止する位置にまで横車の回転が得られ、使用を終了した時点で次のロック状態を得ることができる。その際、前記係止突起を2つ形成し、1回の点火操作で横車を略180゜回転させるものが適量の火花発生による確実な着火性を確保する上で適している。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明のガスライターの実施の形態を詳細に説明する。
【0017】
<第1の実施の形態>
図1は本実施の形態のガスライターの非操作状態における平面図、図2はその部分断面正面図、図3は中央縦断面図である。なお、以下の説明では、ガスライターの使用態様に基づき、図1における左方を前方、右方を後方、図1の上下方向を左右方向と表記している。
【0018】
ガスライター1は、燃料ガスが貯蔵されたライター本体2と、燃料ガスを噴出するノズル3及びバルブ機構41を有する燃料供給手段4と、この燃料供給手段4のノズル3を引き上げてバルブ機構41の開閉作動を行う作動レバー5と、ヤスリ式の点火手段6とを備えている。
【0019】
ライター本体2は、合成樹脂で成形された有底筒状のタンク本体21の上面に上蓋22が気密に固定されて、その内部にブタンガス等の燃料ガスが貯蔵されるタンク部分が構成されると共に、このタンク部分とは別体にその上部に中間ケース23が嵌着されてなる。この中間ケース23には、略中央に後述の発火石64を収納する上下方向に延びる有底の筒部24(図3参照)を有すると共に、この筒部24を挟んで左右両側に、中間ケース23の上面から上方に指向して相対向する立壁状の支柱25が突設されている。
【0020】
上記ライター本体2の上蓋22には、貯蔵された燃料ガスの噴出量を制御する公知のバルブ機構41による燃料供給手段4が配設され、該バルブ機構41の中心に設けられたノズル3が中間ケース23より上部に突出している。このノズル3には、前記作動レバー5の一端部に形成されたノズル係合部51が係合される。また、前記バルブ機構41には、ノズル3からのガス噴出量を調整する炎長調整リング42が設置されている。
【0021】
前記中間ケース23の上部には、上記ノズル3の周囲すなわち中間ケース23の外形に沿う前部上方から左右支柱25の側方を覆うキャップ8が装着される。このキャップ8は金属板のプレス成形よりなり、前面から側面に延び後面が開放した周壁81と、上面を形成する天面82とを有し、周壁81の後端は内側に狭まる方向に弾性が与えられ、前記支柱25に外側から嵌合して上方に移動不能に取り付けられる。前記天面82にはノズル3の上方に円形状の火口83が開口され、該天面82の後端部下面が、後述の係止部85に形成される。
【0022】
点火手段6は、ヤスリ車61と、該ヤスリ車61の両側に一体に回転するように固着された横車62と、上記ヤスリ車61の底部周面に石押しスプリング63で付勢されて圧接する発火石64とからなり、該発火石64及び石押しスプリング63は前記中間ケース23の筒部24に収容され、発火石64は上下方向に出没移動可能である。
【0023】
前記横車62の両側面中心には回転軸65の両端が突出し、この回転軸65の両端が前記中間ケース23の左右の支柱25の上部に開口された上下方向に長い軸受孔26にそれぞれ挿入支持されて、横車62及びヤスリ車61が回転可能にかつ回転中心と直交する上下方向すなわち発火石64を押し込む方向に移動可能に設けられている。そして、上記ヤスリ車61を回転させることにより発火石64との接触で火花が発生すると共に、横車62は石押しスプリング63の付勢力により発火石64を介して上方に付勢されている。
【0024】
前記横車62の外周面には、図5に示すように、等間隔な180度位置の2個所に係止突起62aが半径方向に突出して設けられ、この係止突起62aは前記キャップ8における天面82の係止部85に係止可能であり、両者が係止した状態で横車62の点火方向への回転を阻止するようになっている。上記係止突起62aの点火時回転方向に対する前後の外周面には、凹凸形状の指掛け操作部62b,62cがそれぞれ形成され、一方の係止突起62aにおける前方の操作部62bと他方の係止突起62aにおける後方の操作部62cとの間の外周面が凹凸のない平滑部62dに形成されている。なお、上記係止突起62aの周面にも凹凸形状が設けられている。また、左右の横車62は同一形状で、同一回転位相で組み付けられている。
【0025】
前方の操作部62bの形成範囲は、係止突起62aがキャップ8の係止部85に係止した図2及び図3の状態で、その一部がキャップ8の端部から横車62の上部に露出し、押し下げ操作可能な位置にあると共に、作動レバー5の押圧部52の高さに対応して点火時の回転操作によって略180度回転するように設定されている。
【0026】
上記例では、係止突起62aの前後に形成する操作部62b,62cの形状は同一で、横車62が対称形状に設けられているが、前後の操作部62b,62cは異なる形状に設けてもよく、また、前方の操作部62bのみ設けるようにしてもよい。後述の第2の実施の形態でも同様である。
【0027】
前記作動レバー5は、前記支柱25の間を通りライター本体2の中間ケース23上に前後方向に延びて配設されている。該作動レバー5は合成樹脂からなり、一端にノズル係合部51が、他端の上面に押圧部52が形成されている。上記ノズル係合部51は、前端からノズル3の先端首部が係合するスリット状の溝を有する。
【0028】
また、上記作動レバー5の略中間には両側方に突出する支軸53が設けられ、この支軸53が前記中間ケース23の支柱25の下部に開口された支持孔27に挿入支持され、作動レバー5が揺動自在に保持されている。なお、前記ノズル係合部51と押圧部52との中間部分には、前記筒部24の上端が挿通する開口部分が設けられている(図3参照)。
【0029】
以上のような構成からなるガスライター1について、その作用を説明する。まず、図2及び図3に示す不使用状態において、上昇位置にある横車62の外周の係止突起62aがキャップ8の端部下面の係止部85に係止したロック状態にあり、この横車62はそのままの位置では点火方向に回転不能である。すなわち、ヤスリ車61の回転による点火は行えない。これにより、このガスライター1は従来の操作では使用不能であることを使用者に認識させることになる。
【0030】
次に、ガスライター1の着火操作は、図4に示すように、まず、点火手段6の横車62の上部におけるキャップ8の端部近傍に位置する前方の操作部62bを、石押しスプリング63に抗して発火石64を押し込むように押し下げる。すると、該横車62が下方に移動するのに応じてその係止突起62aがキャップ8の係止部85から離れて下方に移動し、該係止突起62aの先端の回転円弧が前記係止部85と干渉しない解除状態となり、横車62の回転が可能となる。
【0031】
次いで、横車62すなわちヤスリ車61を回転させるのに続いて作動レバー5の押圧部52を押し下げると、作動レバー5は支軸53を支点として前端が上昇するように揺動し、そのノズル係合部51は燃料供給手段4のノズル3を上昇させて燃料ガスを噴出させ、前記ヤスリ車61で発生した火花により着火する。
【0032】
なお、上記着火操作において、前記横車62の上部に位置する平滑部62dを押し下げても、該横車62は下方に移動した状態となるが、ヤスリ車61と発火石64との接触抵抗は大きく、この状態から横車62を回転させようとしても指は平滑部62dを滑って横車62を回転作動させることはできずに着火不能であり、指が外れて横車62は再び上昇位置となる。つまり、上部の操作部62bに指を掛けないと横車62の回転が行えないように、上記平滑部62dが設けられている。
【0033】
また、上記横車62の回転操作においては、最初の状態では使用者の指は前記操作部62bからキャップ8の天面82にかけて接触し、続く押し下げ操作及び回転操作に伴って、指は係止突起62a及び後方の操作部62cにも掛かり、指が横車62から離れて作動レバー5の押圧部52を押し下げる最終段階では、横車62は再び図4の位置にまで略180度回転することになる。これに伴い、次の係止突起62aが係止部85との係止可能位置に移動する。
【0034】
押し下げられた横車62は、指が作動レバー5に移行した後に、石押しスプリング63の付勢力で発火石64を介してヤスリ車61が上方に押圧されるのに伴って上昇位置に移動し、図2及び図3に示すようなロック状態に自動復帰する。なお、横車62が180度より若干多く又は少なく回転しても、係止突起62aと係止部85が実質的に係止して点火回転が不能なロック状態となる。また、消火のために作動レバー5の押圧部52から指を離すと、燃料供給手段4内に配設したスプリングの戻り力によりノズル3が下降し、燃料ガスの噴出が停止される。
【0035】
本実施形態によれば、通常状態では横車62が回転不能な点火ロック状態にあって、従来操作では着火不能であることが認識でき、また、着火可能な操作としては従来の操作に横車62の押し込み動作を加えたことにより、別途の部材を解除操作するものに比べて手の大きな人でも操作性に優れている。また、点火操作の終了と共に初期位置に自動復帰することで、従来の操作による着火が防止されて信頼性が高まる。さらに構造的にも追加部品は少なく簡素であり、量産性に適する。
【0036】
前記実施の形態では、横車62の外周には180度の間隔で2つの係止突起62aを設けているが、これは120度の間隔で3つの係止突起62aを略等間隔に配置するようにしてもよく、その際にも、横車62の周面には凹凸形状の指掛け操作部62b,62cと平滑部62dとを配設して、点火操作に伴って横車62から作動レバー5の押圧部52に指が移行する間の横車62の回転操作量が前記係止突起62aの設置間隔に応じて略120度の回転操作量となるように設定するものである。
【0037】
<第2の実施の形態>
図6は第2の実施の形態におけるガスライターの要部正面図、図7は横車の回転作動状態を順に示す機構図である。
【0038】
この実施の形態におけるガスライター1は、横車62の回転軸165及び支柱25に設けられる軸受孔126の形態が異なるもので、その他のライター本体2、ノズル3、燃料供給手段4、作動レバー5、点火手段6の基本構造は第1の実施の形態と同様であり、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0039】
点火手段6の横車62は、前記と同様に、ヤスリ車61の両側に一体に回転するように固着され、ヤスリ車61の底部周面には発火石64が圧接され石押しスプリング63で上方に付勢されている。前記横車62の両側面中心に両端が突出する回転軸165は、断面が楕円形状に設けられている。この回転軸165の両端が中間ケース23の左右の支柱25の上部に開口された上下方向に長い軸受孔126にそれぞれ挿入支持され、横車62及びヤスリ車61が回転可能にかつ回転中心と直交する上下方向すなわち発火石64を押し込む方向に移動可能に設けられている。
【0040】
さらに、前記軸受孔126は、上部が回転軸165の楕円形の長軸長さに相当する円弧状で、その両側に縦方向の側辺が形成され、底部は前側で高く後側で低くなる斜面126aに形成され、前側側辺が短く後側側辺が長くなるように設けられると共に、後側の側辺の略中間部には内方に突出する凸部126bが形成されている。この凸部126bは、前記横車62の回転軸165に接触してその押し込み下降移動に抵抗を与える。そして、前記回転軸165の楕円形の長軸が軸受孔126の斜面126aと略平行になった状態(図7C参照)で、回転軸165が軸受孔126の最下部に移動するように回転軸165及び軸受孔126の形状が設けられている。
【0041】
また、前記横車62の外周面には、前記と同様に、180度位置の2個所に係止突起62aが半径方向に突出して設けられ、この係止突起62aはキャップ8における天面82の係止部85に係止可能であり、両者が係止した状態で横車62の点火方向への回転が阻止される。上記係止突起62aの点火時回転方向に対する前後の外周面には、凹凸形状の指掛け操作部62b,62cがそれぞれ形成され、一方の係止突起62aにおける前方の操作部62bと他方の係止突起62aにおける後方の操作部62cとの間の外周面が凹凸のない平滑部62dに形成されている。なお、この実施の形態における平滑部62dの周面の円弧形状は、回転軸165の中心を中心とした円弧面より中央部分が外側に膨らむように半径が小さい円弧形状に設けられている。そして、前記回転軸165の楕円形状は、長軸が横車62外周の2つの係止突起62aを結ぶ中心線と一致する位相に設けられ、楕円形の両頂点がそれぞれ係止突起62aを指向している。
【0042】
本実施の形態の作用を説明する。まず、図6に示す不使用状態において、横車62の回転軸165は軸受孔126の上部に略横向きに位置し、上昇位置にある横車62の外周の係止突起62aがキャップ8の端部下面の係止部85に係止したロック状態にあり、この横車62はそのままの位置では点火方向に回転不能である。すなわち、ヤスリ車61の回転による点火は行えない。これにより、このガスライター1は従来の操作では使用不能であることを使用者に認識させることになる。
【0043】
次に、ガスライター1の着火操作は、図7(A)に示すように、まず、横車62の上部におけるキャップ8の端部近傍に位置する前方の操作部62bを、石押しスプリング63に抗して発火石64を押し込むように強く押し下げる。すると、回転軸165はそのままの姿勢で下降し、後側頂点は凸部126bの抵抗を乗り越えて移動し、前側頂点の下部が斜面126aの上部に当接する。横車62が下方に移動するのに応じてその係止突起62aがキャップ8の係止部85から離れて下方に移動する。
【0044】
次いで、横車62の回転操作が開始されると、図7(B)に示すように、回転軸165の楕円形長軸が軸受孔126の傾斜面126aと平行になる方向に回動するのに伴って、後側頂点が軸受孔126の後側側辺を下降するように回動し、回転軸165は斜面126aに沿って後部下方に移動する。これにより、上側の係止突起62aの先端の回転円弧が前記係止部85と干渉しない解除状態で回転する。さらに、横車62が回転すると、図7(C)に示すように、回転軸165の楕円形長軸が軸受孔126の傾斜面126aと平行になった状態で、回転軸165が軸受孔126の斜面126aをさらに下方に移動した最下降位置となる。さらなる横車62の回転により、図7(D)に示すように、係止突起62aがキャップ8の係止部85の下方を通過して上部位置に回転し、回転軸165の楕円形は縦向きとなり、下側頂点が軸受孔126の斜面126aに当接するようになる。
【0045】
次いで、横車62がさらに回転すると、図7(E)に略90度回転した状態を示すように、回転軸165の楕円形の下側頂点が斜面126aを滑り上がるように移動し、その中心位置が上昇し横車62が上方に移動する。さらに横車62が回転して、図7(F)に示すように、回転軸165の楕円形長軸が水平状態となると、下側頂点は斜面126aの上部にまで滑り上がる状態となり、この間横車62は回転に応じて上昇する。
【0046】
そして、上記横車62の回転操作の途中において、横車62が90度以上回転した位置で指が横車62より外れ、作動レバー5の押圧部52に移行してこれを押し下げ、ノズル3から噴出した燃料ガスにヤスリ車61で発生した火花により着火する。上記横車62から指が外れると、横車62を下向きに押し下げる力がなくなり、石押しスプリング63の付勢力によって横車62は上昇移動し、回転軸165が軸受孔126の上部に移動した最終段階では、横車62は再び図6の位置にまで略180度回転して、次の係止突起62aが係止部85とが係止するロック状態に自動復帰する。
【0047】
また、前記図7(F)に示す状態より、惰性で横車62がさらに大きく回転しても、この横車62は既に上昇移動していることで、回動した次の係止突起62aは係止部85と係止して停止し、図6のロック位置以上に回転することはない。
【0048】
なお、上記着火操作における前記横車62の平滑部62dの機能は前記と同様である。つまり、上部の操作部62bに指を掛けないと横車62の回転が行えないものである。
【0049】
本実施形態によれば、横車62の回転軸165を断面楕円形に、支柱の軸受孔126を下部に斜面126aを有する形状に設けて、横車62の点火時回転により回転軸165が上方に移動して横車62を上昇させるようにしたことで、惰性によって横車62が係止位置より過回転する際にも係止状態で停止するものであり、次の係止状態を確実に得ることができる。また、軸受孔126に横車62の回転軸165の押し込み移動に抵抗を与える凸部126bを設けたことで、強い押し込み動作を必要として、特に発火石64が減少して横車62を上方向に付勢する力が小さくなった状態でも、簡単に横車62の押し込み作動が行えることによる通常の点火動作が可能となるのを防止することができる。
【0050】
なお、各実施の形態における前記横車62の移動方向すなわち支柱25の軸受孔26,126の形成方向は、上下方向に設けているが、発火石64を押し込める範囲において傾斜方向に形成してもよく、その他、この軸受孔26,126に沿う移動により係止突起62aと係止部85の係止が外れ、発火石64による押し上げで復帰移動可能な形状に適宜変更可能である。また、前記各実施の形態ではキャップ8の天面82の平坦後端部を係止部85としているが、天面82の後端部を屈曲させて係止部85を設けてもよく、この場合においても、この係止部85に横車62の係止突起62aが係止した際に、操作部62bの一部が横車62の上部に露出するように設けることで上記と同様の機能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るガスライターの平面図
【図2】図1のキャップを断面にして示す要部正面図
【図3】図1の中央縦断面正面図
【図4】図1の着火途中の状態を示す中央縦断面正面図
【図5】第1の実施の形態における横車及びヤスリ車の外形を示す正面図
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るガスライターのキャップを断面にして示す要部正面図
【図7】図6の横車の回転作動状態を順に示す機構図
【符号の説明】
1 ガスライター
2 ライター本体
3 ノズル
4 燃料供給手段
5 作動レバー
6 点火手段
8 キャップ
23 中間ケース
25 支柱
26,126 軸受孔
52 押圧部
61 ヤスリ車
62 横車
62a 係止突起
62b,62c 操作部
62d 平滑部
63 石押しスプリング
64 発火石
65,165 回転軸
85 係止部
126a 斜面
126b 凸部
Claims (6)
- 燃料ガスが貯蔵されたライター本体と、
該ライター本体の燃料ガスをバルブ機構を介してノズルに供給する燃料供給手段と、
該ノズルに係合するノズル係合部を有し押圧部の押し下げにより燃料ガスを噴出させる揺動自在な作動レバーと、
両側に横車が固着されたヤスリ車に下方から発火石が圧接されて前記ノズルから噴出する燃料ガスに点火する点火手段とを備え、
前記ライター本体の上部にキャップが取り付けられるガスライターにおいて、
前記横車はヤスリ車と共にその断面楕円形の回転軸が前記ライター本体の支柱に設けた略上下方向に延びかつ下部に斜面が形成された軸受孔に支持されて、回転自在にかつ前記発火石を押し込む方向に移動可能に保持されると共に、
前記横車の外周に設けられた係止突起が前記キャップの係止部に係止して前記ヤスリ車の回転を不能として点火ロックを行う一方、
前記横車を前記発火石を押し込む方向に操作することで前記キャップとの係止を解放してヤスリ車のロック解除を行い、
前記横車は、点火時回転により上方に移動するように設けられていることを特徴とするガスライター。 - 前記横車の外周には、ほぼ等間隔な複数位置に前記係止突起が設けられ、該係止突起の点火時回転方向に対する少なくとも前方に凹凸形状の指掛け操作部が設けられ、その他の部分は平滑部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のガスライター。
- 前記支柱の軸受孔には、前記横車の回転軸の押し込み移動に抵抗を与える凸部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスライター。
- 燃料ガスが貯蔵されたライター本体と、
該ライター本体の燃料ガスをバルブ機構を介してノズルに供給する燃料供給手段と、
該ノズルに係合するノズル係合部を有し押圧部の押し下げにより燃料ガスを噴出させる揺動自在な作動レバーと、
両側に横車が固着されたヤスリ車に下方から発火石が圧接されて前記ノズルから噴出する燃料ガスに点火する点火手段とを備え、
前記ライター本体の上部にキャップが取り付けられるガスライターにおいて、
前記横車はヤスリ車と共にその回転軸が回転自在にかつ前記発火石を押し込む方向に移動可能に支柱に支持され、
前記横車の外周には、ほぼ等間隔な複数位置に前記係止突起が設けられ、該係止突起の点火時回転方向に対する少なくとも前方に凹凸形状の指掛け操作部が設けられ、その他の部分は平滑部に形成されると共に、
前記係止突起が前記キャップの係止部に係止して前記ヤスリ車の回転を不能として点火ロックを行う一方、
前記横車を前記発火石を押し込む方向に操作することで前記キャップとの係止を解放してヤスリ車のロック解除を行うことを特徴とするガスライター。 - 前記係止突起が2つ形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のガスライター。
- 所定位置にある前記指掛け操作部に指を掛けて着火操作を開始し、この位置から前記作動レバーを押し下げるまでの所定の回転角度だけ前記横車を回転させて、次の係止突起がキャップに係止する位置にまで前記横車の回転が得られ、使用を終了した時点で次のロック状態を得ることができることを特徴とする請求項2、4、又は、5のいずれかに記載の ガスライター。
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