JPH0590157U - 安全装置付ガスライター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスレバーの下部に配設した回転自在なロッ
クレバーの操作により、ガスレバーの押し下げを選択的
に可能とした安全装置付ガスライターを提供する。 【構成】 ライター本体２の上部に段部１６が形成され
た凹部１３内にスプリング１４とロックレバー７を夫々
配設する。ロックレバー７の上面はガスレバー６押下部
１１の下部の突起部１２と、また、ロックレバー７の下
面はスプリング１４に係合した接続部材１５と夫々滑動
自在に当接しているとともに、ロックレバー７の下端が
凹部１３の段部１６に係止する。ロックレバー７を回転
させると、スプリング１４のねじれで段部１６から離間
し、ガスレバー６の押し下げを許容する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ガスレバーの下部に配設したロックレバーの回転操作により、ガス レバーの操作を選択的に可能とし不用意な点火を防止した安全装置付ガスライタ ーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

やすりと発火石とを圧接したやすり車を回転させながらガスレバーを押下して 該ガスレバーの先端に嵌着したノズルを上方に押し上げ、噴出した燃料ガスにや すりと発火石による火花で点火させることは知られている。このものは簡単かつ 容易に点火できるため、ガスライターの危険性を十分に認知できない子供でも使 用することができ、安全上に問題がある。

【０００３】 そこで、適切な使い方を知らない者が不用意に点火することができないように 、安全性を向上させたガスライターが要求され、これまで、各種の安全装置を備 えたガスライターが提案されている。

【０００４】 例えば、実公昭５６−１３４８８号公報や米国特許４，７５８，１５２号公報 に開示されている安全装置付ガスライターは、燃料ガスが貯蔵されたライター本 体の上部に、燃料ガスが噴出するノズルを備えた燃料供給手段と、前記ノズルを 上下動させて燃料ガスの送給を開閉するガスレバーと、燃料ガスを点火させる発 火装置とからなり、更に、ライター本体の上部とガスレバー下面との間に、ガス レバーの押下を阻止するロックレバーを配設している。

【０００５】 ロックレバーは手動でロック位置と解除位置との間で移動できるようになって おり、ロック位置から解除位置へ移動させて点火した後、ロック位置に手動で復 帰させている。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この構造のガスライターは、適切な使い方を知らない者が前記 ロックレバーをいたずらしているうちにロック解除位置に動かした後、不用意に 点火させてしまうという問題がある。従って、チャイルドレジスタントの安全装 置としては実用に際しての難点があり、安全性を高めることが要望されている。

【０００７】 本考案はこの点に鑑み、常時はガスレバーの押し下げを規制するロックレバー の下端をライター本体に画成した凹部の段部に当接し、ガスレバーの押し下げを 阻止し、使用時にロックレバーを回転させてロックレバーを段部から離間し、ガ スレバーの押し下げを許容するようにしたものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために本考案は、燃料ガスが貯蔵されたライター本体と、 燃料ガスが貯蔵されたライター本体と、 前記ライター本体の燃料ガスを制御しつつ燃料を供給する燃料供給手段と、 前記燃料供給手段に備えたノズルから噴出する燃料ガスに点火させる点火手段と 、 押下することにより前記燃料供給手段を開弁させるガスレバーと、 前記ライター本体上部に画成された段部を有する凹部に配設されたスプリングと 、 前記ガスレバーの下面と前記スプリングとの間に配設され、前記凹部の段部に係 止されたロックレバーと、 からなり、前記ロックレバーを回転させることにより段部の係止が解除されてガ スレバーの押下が可能となり、前記スプリングの弾発力によりロックレバーを再 び段部に係止させるようにしたものである。

【０００９】

【実施例】

図１及至図３に示す本考案のガスライター１は、燃料ガスが貯蔵されたライタ ー本体２と、該ライター本体２の上部に配設されたノズル３を有する燃料供給手 段４と、ノズル３から噴出する燃料ガスに点火させる点火手段５と、一端にノズ ル３が嵌合されライター本体２上部に載置されたガスレバー６と、該ガスレバー ６の下部に配設されたロックレバー７とからなる。

【００１０】 ライター本体２は合成樹脂で成形された直方体形状を呈し、その内部にブタン ガス等の燃料ガスが貯蔵されている。ライター本体２の内部には、貯蔵された燃 料ガスの噴出量を制御する公知の燃料供給手段４が配設され、該燃料供給手段４ に設けられたノズル３がライター本体２の上部から突出している。また、ライタ ー本体２の上部中央部分にスプリング８に付勢された発火石９と圧接するやすり 車１０が配設され、更に、ガスレバー６がライター本体２の上面に沿ってガスラ イター１の軸方向と直交して載置されている。該ガスレバー６の一端に溝が画成 され、この溝にノズル３が嵌合されるとともに、ガスレバー６の他端には押下部 １１が形成され、該押下部１１の下側の略中央部分に突起部１２が下方に指向し て形成されている。

【００１１】 ガスレバー６押圧部１１側のライター本体２の内部に凹部１３が画成され、該 凹部１３内にスプリング１４と、該スプリング１４上端に挿入した接続部材１５ を介してロックレバー７が夫々配設されている。凹部１３の一方側壁面上部に段 部１６が形成されているとともに、他方側壁面上部に傾斜面が形成される。前記 スプリング１４の下端は凹部１３の底部に固定されている。

【００１２】 ロックレバー７は柱状を呈し、その下面に凹部１７が画成され、該凹部１７は スプリング１４上の接続部材１５と滑動自在に当接し、また、ロックレバー７上 面略中央にも凹部１８が画成され、該凹部１８は前記ガスレバー６に設けた突起 部１２と滑動自在に当接する。更に、上部近傍からガスレバー６と平行に操作つ まみ部１９が延在している。

【００１３】 このロックレバー７は、スプリング１４の付勢力によってガスレバー６を上方 、すなわち、ライター本体２から離間させる方向に働いているとともに、下端が ライター本体２の凹部１３の段部１６と当接している。

【００１４】 以上のような構成からなる安全装置付ガスライター１について、その作用を詳 細に説明する。

【００１５】 ロックレバー７の操作つまみ部１９を操作しない通常の時、親指でやすり車１ ０を回転させながらガスレバー６の押下部１１を押し下げると、発火石９とやす り車１０との圧接によって火花を発生することができるが、ガスレバー６の下部 に配設したロックレバー７の下端が凹部１３の段部１６と当接しているため、ロ ックレバー７が支柱となってガスレバー６の押し下げを阻止する。従って、ガス レバー６に嵌合しているノズル３を上昇させることができず、火花が発生しても 点火できず、適切な使い方を知らない者がガスライター１を操作しても安全であ る。

【００１６】 次に、ガスライター１を使用したい時は、ロックレバー７の操作つまみ部１９ を時計方向にまたは反時計方向に回転させる。この時、ロックレバー７の上面と 下面は、夫々突起部１２と接続部材１５で滑動自在に係合されているので容易に 回転できる。すると、回転に伴なってロックレバー７の下端は当接していた段部 １６から離間し、スプリング１４のねじれによってロックレバー７が傾き、段部 １６の反対側の傾斜面で生じた空間に移動する（図２参照）。

【００１７】 やすり車１０を回転させてガスレバー６の押下部１１を押し下げると、ロック レバー７の端部は傾斜面を滑りながら凹部１３内に挿入し、ガスレバー６の他方 端が持ち上げられノズル３も上方に移動する（図３参照）。

【００１８】 燃料ガスの流路が開弁されて燃料ガスがノズル３から噴出し、発火石９とやす り車１０の圧接によって発生する火花により点火する。

【００１９】 ガスレバー６の押下部１１から親指を離間すると、スプリング１４の弾発力に よりロックレバー７は凹部１３の壁面に沿って上方に持ち上げられ、伴せてガス レバー６を上方に持ち上げる。ノズル３が下がってガス通路を閉塞するとともに 、ロックレバー７の下端がライター本体２の段部１６に係止されて、再びガスレ バー６の押し下げを阻止する。

【００２０】

【考案の効果】

以上のように本考案は、ライター本体の上部に段部が形成された凹部にスプリ ングとロックレバーとを配設し、通常はロックレバーの下端を段部に係合させて ガスレバーの押し下げを阻止し、使用時にロックレバーを回転させてロックレバ ーの下端と段部とを離間してガスレバーの押し下げを可能としたので、点火させ る度にロックレバーが自動的に復帰し、不用意なライターの点火を防止すること ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る安全装置付ライターのロック状態
における一部縦断面図である。

【図２】ロックを解除した状態の一部縦断面図である。

【図３】ガスレバーの押下状態を示す一部縦断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 安全装置付ガスライター ２ ライター本体 ４ 燃料供給手段 ５ 点火手段 ６ ガスレバー ７ ロックレバー １３ 凹部 １４ スプリング １６ 段部 １９ 操作つまみ部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 燃料ガスが貯蔵されたライター本体と、 前記ライター本体の燃料ガスを制御しつつ燃料を供給す
   る燃料供給手段と、 前記燃料供給手段に備えたノズルから噴出する燃料ガス
   に点火させる点火手段と、 押下することにより前記燃料供給手段を開弁させるガス
   レバーと、 前記ライター本体上部に画成された段部を有する凹部に
   配設されたスプリングと、 前記ガスレバーの下面を前記スプリングとの間に配設さ
   れ、前記凹部の段部に係止されたロックレバーと、 からなり、前記ロックレバーを回転させることにより段
   部の係止が解除されてガスレバーの押下が可能となり、
   前記スプリングの弾発力によりロックレバーを再び段部
   に係止させることを特徴とする安全装置付ガスライタ
   ー。