WO2002078415A1 - Dispositif electronique et systeme de reproduction d'information - Google Patents

Description

明 細 書

電子機器及び情報再生システム 技術分野

本発明は、 電子回路に接続される線材が筐体の開口部を介して 外部に導出されると共に、 その線材を収納する被覆部材と筐体に 設けた回動部の回動により、 筐体に対する被覆部材の引き出し方 向を変更可能とした電子機器、 及び当該電子機器を備えた情報再 生システムに関する。 背景技術

従来、 一般に、 ディ スク状記録媒体に記録されている情報を再 生して出力する情報再生装置と、 この情報再生装置により再生さ れる信号に基づいて情報を表示部の画面に表示するコン トロール 装置と、 このコン トロール装置と情報再生装置との間を接続ケー ブルの線材で接続して使用される電子機器が提供されている。

このような電子機器としては、 例えば、 情報再生装置である D V Dプレーヤと、 表示部としてブラウン管を有するコン トロール 装置であるテレビジョ ンと、 このテレビジョ ンと D V Dプレーヤ との間を電気的に接続する接続ケ一プルとから構成されるものを 挙げることができる。

このものは、 テレビジョ ンが十分に大きな電子機器であるばか りでなく、 D V Dプレーヤも比較的大きな電子機器であった。 そ のため、 これらテレビジョ ン及び D V Dプレーヤは専らイン ドア で固定的に使用されており、 これらをァゥ ト ドアに持ち出して楽 しむというような発想は見られなかった。

このような電子機器において、 従来の接続ケーブルの支持構造 としては、 例えば、 図 3 5に示すようなものが知られている。 図 3 5 において、 符号 2 0 0 は、 コン トロール装置の筐体から導出 された接続ケ一ブルである。 この接続ケ一ブル 2 0 0 は、 筐体 2 0 1 内に収納された電子回路に接続される多数の線材 2 0 2 と、 この多数の線材 2 0 2を収納するパイプ状の被覆部材 2 0 3 と、 この被覆部材 2 0 3の長手方向の両端部に固定された支持体 2 0

4 とから構成されている。 '

支持体 2 0 4 は、 接続ケ一ブル 2 0 0の一端を筐体 2 0 1 に固 定して支持するためのものである。 支持体 2 0 4の外周面には、 周方向に連続する環状溝 2 0 5を設けることによって 2つの環状 凸部 2 0 4 a， 2 0 4 bを形成している。 この支持体 2 0 4が嵌 合される貫通穴 2 0 6力 、 筐体 2 0 1の下辺の一方の隅部に設け られている。

筐体 2 0 1の隅部の内側には、 支持体 2 0 4の一方の環状凸部 2 0 4 bを挟持することによつて支持体 2 0 4を筐体 2 0 1 に固 定する壁部 2 0 7が設けられている。 この壁部 2 0 7 と筐体 2 0

1の側面部とで一方の環状凸部 2 0 4 bを挟持することにより、 接続ケーブル 2 0 0が筐体 2 0 1 に固定されて支持されている。

'尚、 上述した壁部 2 0 7を廃止し、 支持体 2 0 4の一対の環状 凸部 2 0 4 a， 2 0 4 bのみで筐体の側面部を挟持して固定する 方法も、 同じく一般的に用いられている。

しかしながら、 このような従来の電子機器においては、 筐体 2 0 1 の側面部と壁部 2 0 7 とで支持体 2 0 4を挟持し、 又は、 支 持体 2 0 4の一対の環状凸部 2 0 4 a， 2 0 4 bで筐体 2 0 1の 側面部を挟持することによって接続ケーブル 2 0 0を固定して支 持する構造となっていた。 そのため、 筐体 2 0 1から外部に引き 出される接続ケーブル 2 0 0 の引き出し方向が一方向に固定され てしまい、 その引き出し方向を使用者が使用態様に応じて自由に 変更することができないという問題点があった。 発明の開示

かかる点に鑑み、 本発明は、 筐体により支持される接続ケープ ルの支持部に回動部を設け、 その回動部の回動により接続ケープ ルが引き出される方向を変更できるようにして、 電子機器の使用 の態様に応じて任意の方向に接続ケーブルを退避できる電子機器

、 及びその電子機器と情報再生装置とが線材で電気的に接続され る情報再生システムを提案する ものである。

上述したような課題等を解決し、 上記目的を達成するために、 本出願の電子機器は、 電子回路が収納される筐体と、 電子回路に 接続されると共に筐体の開口部を介して外部に導出される線材を 収納する被覆部材と、 被覆部材及び筐体の一方に設けられる回動 凸部と、 被覆部材及び筐体の他方に設けられ、 回動凸部を支持す る回動凹部と、 を備え、 被覆部材は、 筐体に対して回動自在に支 持されることを特徴としている。

また、 本出願の情報再生システムは、 電子回路が収納される筐 体と、 電子.回路に接続されると共に筐体の開口部を介して外部に 導出される線材を収納する被覆部材と、 被覆部材及び筐体の一方 に設けられる回動凸.部と、 被覆部材及び筐体の他方に設けられ、 回動凸部を支持する回動凹部と、 を有する電子機器と、 この竃子 機器に対して線材を介して接続される情報再生装置と、 を備え、 被覆部材は、 筐体に対して回動自在に支持されることを特徴とし ている。

上述のように構成したことにより、 本出願の電子機器では、 回 動凸部と回動凹部からなる回動部の回動により、 筐体から外部に 導出される接続ケーブルの引き出し方向を変えることができる。 その結果、 電子機器の使用態様に応じて接続ケーブルを任意の位 置に退避させることができ、 この種の電子機器における使い勝手 を向上させることができる。 図面の簡単な説明

図 1 は、 本発明の電子機器を有する情報再生システムにおける システム構成を示す斜視図である。

図 2 は、 本発明の情報再生システムに係る情報再生装置の一実 施例を示す D V Dプレーヤの外観斜視図である。

図 3 は、 図 2 に示す D V Dプレーヤの平面図である。

図 4 は、 図 2 に示す D V Dプレ一ャの電池収納体を半分に切断 した底面図である。

図 5 は、 図 2 に示す D V Dプレーヤのプレーヤ本体の平面図で ある。

図 6 は、 図 2 に示す D V Dプレ一ャの電池収納体を半分に切断 した正面図である。

図 7 は、 図 2 に示す D V Dプレーヤのプレーヤ本体の背面図で ί¾る。

図 8 は、 図 2 に示す D V Dプレーヤの側面図である。

図 9 は、 図 2 に示す D V Dプレーヤのプレ―ャ本体の側面図で める。

図 i 0 は、 図 2 に示す D V Dプレーヤのプレーヤ本体の開閉蓋 を開いた状態を示す斜視図である。

図 1 1 は、 図 2 に示す D V Dプレーヤの開閉蓋を下方から見た 斜視図である。

図 1 2 は、 図 1 1 に示す開閉蓋のアーム片を拡大して示す説明 図である。

図 1 3 は、 図 2 に示す D V Dプレーヤの開閉蓋とプレーヤ本体 との間に設けた第 1 のフリ クショ ン機構の要部を断面して示す説 明図である。

図 1 4 は、 図 2に示す D V Dプレーヤの電池収納体を開いた状 態を示す斜視図である。 図 1 5 は、 図 2 に示す D V Dプレーヤの電池収納体に設けた第 2 のフ リ クショ ン機構の要部を断面して示す説明図である。

図 1 6 は、 図 1 0 に示すプレーヤ本体のバックル部分を拡大し て右側から見た要部斜視図である。

図 1 7 は、 図 1 0 に示すプレーヤ本体のバックル部分を拡大し て上方から見た要部斜視図である。

図 1 8 は、 図 2 に示す D V Dプレーヤに電力を充電する状態を 示すもので、 保持スタン ドの一部を切断した説明図である。

図 1 9 は、 本発明の電子機器の第 1の実施例を示すもので、 同 図 Aは正面部、 同図 Bは側面図、 同図 Cはスプリ ングピンの拡大 斜視図である。

図 2 0 は、 図 1 9 の電子機器を示すもので、 蓋体を開いた状態 の平面図である。

図 2 1 は、 図 2 0の電子機器を示すもので、 表示装置本体の中 央部を断面して要部を示す説明図である。

図 2 2 は、 本発明の電子機器の第 1の実施例の使用状態を説明 するもので、 同図 Aは蓋体を 9 0度より僅か少ない角度で開いた 状態の側面図、 同図 Bは蓋体を略 9 0度開いた状態の側面図であ

' o

図 2 3 は、 本発明の電子機器の第 1の実施例の使用状態を説明 するもので、 同図 Aは蓋体を略 2 7 0度開いてスタ ン ドとした状 態の側面図、 同図 Bは蓋体を 3 6 0度開いた状態の側面図である 図 2 4 は、 本発明の電子機器の第 2の実施例を示すもので、 同 図 Aは蓋体を閉じた状態の側面図、 同図 Bは蓋体を略 9 0度開い た状態の側面図、 同図 Cは蓋体を略 2 7 0度開いた状態の側面図 である。

図 2 5 は、 本発明の電子機器の第 3の実施例を示すもので、 蓋 体を閉じた状態の側面図である。

図 2 6 は、 本発明の電子機器の第 4の実施例を示すもので、 同 図 Aは蓋体を閉じた状態の側面図、 同図 Bはク リ ック円板を拡大 して分解した説明図である。

図 2 7 は、 本発明の電子機器の第 5の実施例を示すもので、 同 図 Aは蓋体を閉じた状態の側面図、 同図 Bは蓋体を略 1 8 0度開 いた状態の側面図、 同図 Cは蓋体を 3 6 0度開いて背面に付けた 状態の側面図である。

図 2 8 は、 本発明の電子機器の第 6の実施例を示すもので、 同 図 Aは蓋体を閉じた状態の正面図、 同図 Bは蓋体を閉じた状態の 側面図である。

図 2 9 は、 図 1 に示す本発明の電子機器の第 1の実施例に係る キヤ ビネッ トを前面板と背面板とに分解して要部を示す説明図で める o

図 3 0 は、 図 1 に示す本発明の電子機器の第 1の実施例に係る 接続ケーブルの一方の端部を示す斜視図である。

図 3 1 は、 図 1 に示す本発明の電子機器の第 1の実施例に係る 接続ケーブルとキヤ ビネッ 卜の連結状態を断面して示す説明図で め ^ ) o

図 3 2 は、 図 1 に示す本発明の電子機器の第 1の実施例に係る キヤ ビネ ッ トに支持された接続ケーブルの回動状態を示す説明図 である。

図 3 3 は、 図 1 に示す本発明の電子機器の接続ケ—プルとキヤ ビネッ トの連結方法の他の実施例を分解して示す斜視図である。 図 3 4 は、 図 1 に示す本発明の電子機器の第 1の実施例の使用 状態も示す説明図である。

図 3 5 は、 従来の電子機器の接続ケーブルの支持状態を断面し て示す説明図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。 図

1乃至図 3 4 は、 本発明の電子機器を備えた情報再生システムの 一実施例を示すもので、 携帯用 D V Dプレーヤとして構成したも のである。

図 1 に示すように、 この D V Dプレーヤ 1 は、 D V D (デジ夕 ルバ一サタイルディ スク ： Digital Versatile Disc) 用のプレー ャ本体 6 と、 このプレーヤ本体 6 の操作をリ モー ト コン ト ロール 制御する電子機器の一具体例を示すコン トロール装置 2 と、 この コン トロール装置 2及びプレーヤ本体 6 に電力を供給する電池収 納体 3 と、 を備えて構成されている。

プレーヤ本体 6 とコ ン ト ロール装置 2 との間は、 信号伝達手段 である第 1 の接続ケーブル 4によって接続される。 また、 プレー ャ本体 6 と他の電子機器 （例えば、 テレビジョ ン等） との間は、 同じく信号伝達手段である第 2 の接続ケーブル 5によって接続さ れる c

図 1〜図 1 3に示すように、 プレ一ャ本体 6 は、 円盤体の周方 向の一部にテラス状の突出部 6 aが設けられたシヱル形状をなし ている。 このプレーヤ本体 6の上面には、 円形の凹陥部からなる ディ スク収納部 7が設けられている。 このディ スク収納部 7は、 同じく シェル形状をなす開閉蓋 8によって開閉自在とされている 。 更に、 プレーヤ本体 6 には、 開閉蓋 8を閉じた状態でロックす るノ ッ クル 9 が設けられている。

図 1 0 に示すように、 プレーヤ本体 6のディスク収納部 7には 、 プレーヤ本体 6 に弾性支持されたディ スク ドライブ装置 1 0が 配設されている。 ディ スク ドライブ装置 1 0 は、 ディ スク収納部 7 の中央部に配置されたターンテーブル 1 1 と、 このターンテー ブル 1 1 に装着されたディ スク状記憶媒体の具体例を示す D V D や C D (コンパク トディ スク） 等の光学ディ スクの情報記憶面に 対する情報信号の再生 （読み出し） 及び記録 （書き込み） の一方 又は両方を行う光学ピックァップ装置 1 2等を備えて構成されて い

図示しないが、 ターンテーブル 1 1 は、 シャーシに固定部が固 定されたスピン ドルモータの回転部に取り付けられている。 また 、 光学ピックァップ装置 1 2 は、 シヤーシに固定された一対のガ ィ ド軸にスライ ド可能に支持されている。 一対のガイ ド軸は、 所 定の間隔をあけて互いに平行とされており、 その前端部はスピン ドルモータを挟むように配置され、 また後端部は後方に延在され ている。

このディ スク ドライブ装置 1 0 の上面はカバ一プレー ト 1 3 に よって覆われている。 このカバープレー ト 1 3には、 円形の中央 穴 1 4 a と、 この中央穴 1 4 aに連続して後方に延在された長穴 状の開口部 1 4 b とが設けられている。 そして、 中央穴 1 4 aか らターンテーブル 1 1が上方へ突出され、 開口部 1 4 bには光学 ピッ クァップ装置 1 2 の光学へッ ドが揷入されている。 この光学 へッ ドの対物レンズ 1 5が、 ターンテーブル 1 1に装着された光 学ディ スクの情報記憶面に対向される。 ' ターンテーブル 1 1 は、 光学ディ スクのセンタ穴に嵌合される 嵌合部 1 1 a と、 この嵌合部 1 1 a と一体に形成されると共に光 学ディ スクのセンタ穴の周縁部が載置される載置部 1 1 b とを有 している。 夕一ンテーブル 1 1 の嵌合部 1 1 aには、 周方向へ略 等間隔をあけて複数の係合爪が設けられている。 各係合爪は、 載 置部 1 1 bの半径方向へ移動可能とされており、 常時はスプリ ン グによつて半径方向外側へ付勢されている。

このスプリ ングのバネ力に抗して係合爪を後退させることによ り、 嵌合部 1 1 aを光学ディ スクのセンタ穴に嵌合させることが できる。 この嵌合状態では、 各係合爪がスプリ ングのバネ力でセ ンタ穴の周縁部に係合固定される。 これにより、 光学ディ スクが ターンテーブル 1 1 にチヤ ッキングされ、 その光学ディ スクが夕 一ンテ一ブル 1 1 と一体的に回転駆動される。

図 1 1に示すように、 プレーヤ本体 6の上面に重ね合わされる 開閉蓋 8には、 プレーヤ本体 6 の突出部 6 aに対応.される突出部 8 a と、 この突出部 8 aの外周縁に連続して下面側に突出する側 面部 8 b とが設けられている。 更に、 開閉蓋 8の突出部 8 aには 、 下面側に突出する一対の L字状をなすアーム片 1 7 , 1 7が設 けられている。 各アーム片 1 7の先端部には、 プレーヤ本体 6 に 対する開閉蓋 8の回動中心となる軸受穴 1 7 aが設けられている o

また、 各アーム片 1 7 の折曲部には、 貫通穴 1 7 bが設けられ ている。 そして、 一方のァーム片 1 7の貫通穴 1 7 bには、 図 1 2及び図 1 3 に示すように、 摺動体の一具体例を示す鋼鉄製の球 体 1 0 0がカシメや圧入等の固着手段によって嵌合固定されてい る。 この球体 1 0 0 の直径はアーム片 1 7 の厚みよりも少々大き く形成し、 アーム片 1 7 の両面から側方に突出するように構成す o

一対のアーム片 1 7， 1 7 は、 架橋板 1 0 1により連結されて 一体に構成されていると共に、 突出部 8 aの下面に固定されてい る。 この一対のアーム片 1 7， 1 7 は、 プレーヤ本体 6の突出部 6 aに設けたスリ ッ ト状の開口部 1 0 2， 1 0 2を貫通してプレ —ャ本体 6 の内部に揷入されている。 そして、 各アーム片 1 7の 軸受穴 1 7 aには、 支持軸 1 8 の先端に設けた小径軸部 1 8 aが 圧入等の固着手段により嵌合され、 それぞれ一体的に固定されて いる。 各支持軸 1 8 は、 軸受ブラケッ ト 1 0 3によって回動自在 に支持されている。 そして、 軸受ブラケッ ト 1 0 3 は、 固定ネジ 1 0 4等の固着手段によってプレーヤ本体 6 に固定されている。 一対の支持軸 1 8， 1 8 は、 互いに対向するよう側方からプレ ーャ本体 6 内に挿入されている。 そして、 各支持軸 1 8の先端の 小径軸部 1 8 aが、 それぞれァ一ム片 1 7 の軸受穴 1 7 aに側方 から嵌合されている。 この一対の支持軸 1 8， 1 8を回動中心と して開閉蓋 8が上下方向へ回動され、 この開閉蓋 8 によってディ スク装着部 7.が開閉される。

また、 軸受ブラケッ ト 1 0 3には、 固定ネジ 1 0 5によって板 バネ 1 0 6が固定されている。 板バネ 1 0 6 はコ字状をなしてお り、 その一方の固定片 1 0 6 aに固定ネジ 1 0 5が貫通されてい る。 この板バネ 1 0 6の他方のバネ片 1 0 6 bは、 球体 1 0 0を 挟むよう に反対側に突出されており、 このバネ片 1 0 6 bが球体 1 0 0 の外周面に弹性的に付勢されている。 この球体 1 0 0 と軸 受ブラケッ ト 1 0 3 と板バネ 1 0 6 とによって第 1 のフ リ クショ ン機構が構成されている。

この第 1 のフ リ グショ ン機構は、 プレーヤ本体 6 と開閉蓋 8 と の間に一定の大きさのフ リ ク シ ョ ンを与え、 開閉蓋 8が一定の強 さ （摩擦力） で開閉できるようにするものである。 即ち、 板パネ 1 0 6のバネ力によって球体 1 0 0及び軸受ブラケッ ト 1 0 3間 並びに球体 1 0 0及び板バネ 1 0 6 のバネ片 1 0 6 b間に適当な 大きさの摩擦力を発生させ、 この摩擦力によって開閉蓋 8を常に 所定の力で移動できるようにしている。

この第 1 のフリ クショ ン機構を設けたことにより、 支持軸 1 8 を回動中心と して開閉蓋 8を、 俯仰角度の大小に係わらず一定の 力で回動させることができると共に、 任意の開閉角度において開 閉蓋 8を停止させることができる。 この開閉蓋 8を押し倒してプ レ一ャ本体 6 に重ね合わせることにより、 ディ スク収納部 7が開 閉蓋 8によつて完全に閉じられる。 この際、 開閉蓋 8 に設けた開閉検出片 1 9 によって第 1 の検出 器である蓋開閉スィ ツチが操作され、 開閉蓋 8を閉じた状態が検 出される。 開閉検出片 1 9 は、 開閉蓋 8 の側面部 8 bの自由端側 (アーム片 1 7 と反対側） に配置されている。 この開閉検出片 1 9 に対応してプレーヤ本体 6 のディ スク収納部 7には、 開閉蓋 8 用の検出穴 2 0が設けられている。 この検出穴 2 0の内側に蓋開 閉スィ ッチが配置されている。

また、 プレーヤ本体 6 の突出部 6 a と反対側の前面部には、 バ ッ クル 9が回動自在に取り付けられている。 図 1 6及び図 1 7に 示すように、 バックル 9 はプレーヤ本体 6 の側面部に装着できる ようにその側面形状に見合う形状とされていて、 周方向と直交す る幅方向の一側においてプレーヤ本体 6にヒンジ結合されている o

即ち、 バックル 9 の幅方向の一側には軸受部 9 aが設けられ、 この軸受部 9 aがプレーヤ本体 6の一対の軸受凸部 6 b , 6 b間 に揷入されている。 この一対の軸受凸部 6 b， 6 b及び軸受部 9 aに回動軸 2 1 aを貫通させることによってヒンジ部 2 1が構成 されている。 このヒンジ部 2 1 と反対側のプレーヤ本体 6 の上面 には、 パ、ックル 9 の自由端側が着脱自在に装着される切欠き部 2 が設けられている。

ノくックル 9 の略中央部には開口窓 2 4が設けられている。 この 開口窓 2 4には、 プレーヤ本体 6 の切欠き部 2 2 の略中央部に設 けられた後述する リ モー トコン トロール装置の受光部 2 3が挿入 される。 この受光部 2 3 は、 プレ一ャ本体 6の正面及び上面の 2 面に受光面を有するように構成されており、 その正面側の受光面 が開口窓 2 4から露出されている。

更に、 バックル 9 には、 開閉蓋 8を係合保持するための係合体 9 bが進退動作機構によって進退動作可能に設けられている。 こ の進退動作機構は、 係合体 9 bを常時外側に付勢するスプリ ング 1 5 0 と、 このスプリ ング 1 5 0のバネ力に抗して係合体 9 bを 進退動作させるスライ ド部材 1 5 1 と、 このスライ ド部材 1 5 1 を戻し方向に付勢するバネ部材 1 5 2 と、 これらを保持するホル ダ 1 5 3 と、 このホルダ 1 5 3をバッ クノレ 9の内面に取り付ける 複数の取付ネジ 1 5 4等を有している。 そして、 係合体 9 b及び スライ ド部材 1 5 1 には、 それぞれ対向する方向に突出したカム 部 1 5 5 a， 1 5 5 bが設けられている。

バックル 9の係合体 9 bに対応させて開閉蓋 8の自由端側の略 中央部には、 係合体 9 bが着脱自在に係合される係合受部 2 6が 設けられている。 'この開閉蓋 8 の係合受部 2 6 は、 ディ スク収納 部 7を閉じた状態では切欠き部 2 2の略中央部に揷入される。 こ の係合受部 2 6 とバックル 9の係合体 9 b とは、 プレ一ャ本体 6 に開閉蓋 8を重ね合わせた状態では互いの先端同士が当接する。 そして、 バックノレ 9 をそのまま押圧することにより、 スプリ ング

1 5 0 のバネ力に杭して係合体 9 bが後退し、 その係合体 9 bが 係合受部 2 6の先端部を乗り越えるようになされている。 その後 、 係合体 9 bを係合受部 2 6 に係合することにより、 バックル 9 によって開閉蓋 8が強固に締め付けられてロックされる。

かく して、 バネ部材 1 5 2のバネ力に杭してスラィ ド部材 1 5

1 を、 図 1 7において右方向へスラィ ドさせることにより、 スラ ィ ド部材 1 5 1 に設けたカム部 1 5 5 bが係合体 9 bに設けた力 ム部 1 5 5 aを後退動作させる。 これにより、 係合体 9 bがホル ダ 1 5 3 の面から内側に後退し、 この係合体 9 b と開閉蓋 8の係 合受部 2 6 との係合が解除される。

その後、 スライ ド部材 1 5 1を離すことにより、 パネ部材 1 5 2のバネ力でスライ ド部材 1 5 1が左方向ヘスライ ドする。 これ により、 カム部 1 5 5 bがカム部 1 5 5 aから離れるため、 スプ リ ング 1 5 0のパネ力で係合体 9 bが当初の状態に復帰して突出 れ^ ) ₀

このパ、ッ クノレ 9 による開閉蓋 8 のロ ッ ク状態は、 次の 2つの態 様によつて簡単に解除するこ とができる。 第 1のロック解除操作 は、 スライ ド部材 1 5 1を周方向ヘスライ ドさせて行う場合であ る。 このとき、 スライ ド部材 1 5 1を横方向ヘスライ ド操作する ことにより、 スプリ ング 1 5 0のバネ力に杭して係合体 9 bが後 退する。 これにより、 係合体 9 b による係合受部 2 6 の係合が解 除される。

その結果、 バッ クル 9 の引き起し操作が可能となり、 この引き 起し操作によって係合体 9 bが係合受部 2 6から大きく 引き離さ れ、 開閉蓋 8の引き起し操作が可能となる。 この場合には、 バッ クル 9 の引き起し操作を、 小さな力で簡単且つスムースに行う こ とができる。

また、 開閉蓋 8のロッグ状態の第 2のロッ ク解除操作は、 スラ ィ ド部材 1 5 1 のスライ ド操作を省略して、 直接バックル 9を引 き起して行う ものである。 この場合、 バックル 9を引き起すと、 スプリ ング 1 5 0ゃバネ部材 1 5 2 のバネカ及びスライ ド部材 1 5 1の動きが抵抗力となるため、 第 1のロ ッ ク解除操作の場合に 比べて、 大きな引き起し力が必要となる。 しかし、 スプリ ング 1

5 0ゃバネ部材 1 5 2 のバネカを適宜な強さに設定することによ り、 クル 9の引き起し操作を比較的簡単に行うことができる o

このバッ クル 9 の開閉動作を検出するため、 バッ クル 9の内面 には開閉突起 1 5 6が設けられている。 この開閉突起 1 5 6に対 応させてプレーヤ本体 6の切欠き部 2 2の前面には、 バックル用 の検出穴 2 7が設けられている。 この検出穴 2 7 の内側に、 クル 9 の開閉動作を検出するための第 2 の検出器であるバックル 開閉スィ ッチが配置されている。 この際、 バックル 9を完全に装 着して開閉蓋 8をロックすることにより、 開閉突起 1 5 6が検出 穴 2 7内に挿入される。 その結果、 開閉突起 1 5 6 によってバッ クル開閉スィ ッチが操作され、 バックル 9を口ック した状態が検 出される。

また、 図 1等に示すように、 プレーヤ本体 6の側面部には、 第 1 のソケッ ト部 2 8及び第 2 のソケッ ト部 2 9並びにイヤホンジ ャ ッ ク 3 0 と、 充電ラ ンプ 3 1 aや電源ラ ンプ 3 1 b等の表示ラ ンプと、.再生ボタ ンゃボリュ一ムスイ ツチその他の操作手段 3 2 とが設けられている。 第 1及び第 2 のソケッ ト部 2 8 , 2 9並び にイヤホンジャ ック 3 0 はプレーヤ本体 6の左側面部に配設され 、 表示ラ ンプ及び操作手段 3 2 はプレーヤ本体 6 の右側面部に配 設されている。

このような構成を有するプレーャ本体 6 には、 電源装置である 電池収納体 3が着脱自在に装着される。 図 1及び図 1 4等に示す よ うに、 電池収納体 3 は、 第 1 の電池ケース 3 4 と第 2 の電池ケ —ス 3 5 とを有し、 両ケース 3 4 , 3 5が互いに回動自在に連結 されている。

各電池ケ一ス 3 4， 3 5 は、 それぞれ長方形をなす平板状の容 器体からなり、 その平面形状は略同一形状とされているが、 その 長手方向には第 1 の電池ケースである上電池ケース 3 4よりも第 2 の電池ケースである下電池ケース 3 5の方が長く設定されてい る。 また、 両電池ケース 3 4 , 3 5 の幅は、 プレーヤ本体 6 の突 出部 6 a及び開閉蓋 8の突出部 8 aの幅より も少々広く設定され ている。

図 2等に示すように、 各電池ケース 3 4， 3 5の長手方向の一 端部には、 それぞれ幅方向の両側に突出する連結部 3 4 a， 3 5 aが設けられている。 上下の電池ケース 3 4， 3 5 は、 互いの連 結部 3 4 a , 3 5 aを連結することによって回動自在とされて一 体に構成されている。 この電池収納体 3には、 第 2のフリ クショ ン機構が設けられている。.

第 2 のフ リ クショ ン機構は、 図 1 5に示すように、 上下の電池 ケース 3 4， 3 5 の連結部 3 4 a， 3 5 a間に介在された摩擦板 の一具体例を示すリ ング状をなす摩擦リ ング 1 1 0 と、 上電池ケ —ス 3 4 の上連結部 3 4 aに当接される金属ヮ ッ シャ 1 1 1 と、 下電池ケース 3 5 の下連結部 3 5 aを摩擦リ ング 1 1 0に押圧す るスプリ ング 1 1 2等から構成されている。 下連結部 3 5 aには 、 上連結部 3 4 a側に突出する軸部 1 1 3が設けられており、 こ の軸部 1 1 3 に合成樹脂製の摩擦リ ング 1 1 0が緩く嵌合されて いる。

軸部 1 1 3 は、 上連結部 3 4 aに設けた貫通穴 1 1 4に緩く揷 通されている。 更に、 軸部 1 1 3の先端面にはネジ穴が設けられ ており、 このネジ穴を介して座金 1 1 5が固定ネジ 1 1 6 によつ て固定されている。 また、 軸部 1 1 3には、 摩擦リ ング 1 1 0 と の間で上連結部 3 4 aを挟むように上述した金属ヮッ シャ 1 1 1 が緩く嵌合されており、 この金属ヮッ シャ 1 1 1にスプリ ング 1 1 2の一端が着座されている。 このスプリ ング 1 1 2の他端は、 圧縮された状態で座金 1 1 5に着座されている。

このような構成を有する第 2 のフ リ ク ショ ン機構によれば、 ス プリ ング 1 1 2 のパネ力により、 摩擦リ ング 1 1 0の一面に上連 結部 3 4 aの一面が圧接され且つ摩擦リ ング 1 1 Q の他面に下連 結部 3 5 aが圧接されると共に、 金属ヮッシャ 1 1 1が上連結部 3 4 aの他面に圧接される。 その結果、 上連結部 3 4 a と摩擦リ ング 1 1 0及び金属ヮッ シャ 1 1 1 との間に摩擦力が生じ、 同時 に、 下連結部 3 5 a と摩擦リ ング 1 1 0 との間にも摩擦力が生ず る o これらの摩擦力により、 プレーヤ本体 6に対して回動される開 閉蓋 8にフ リ ク シ ョ ンが発生する。 このフ リ クシ ョ ンの大きさを 適宜に設定することにより、 電池収納体 3を開閉するための力の 度合いを好適な大きさに設定できると共に、 重い電池が収納され た上電池ケース 3 4を任意の開閉角度において停止させ、 その停 止状態を保持することができる。

このよ うに、 電池収納体 3 は、 上下の電池ケ—ス 3 4， 3 5を 上下方向へ所定の隙間を開けて略平行とされる閉じた状態と、 下 電池ケース 3 5 に対して上電池ケース 3 4を任意角度 （例えば、 4 5度や 6 0度等） 傾斜させて開いた状態とを取ることができる

。 上下の電池ケース 3 4 , 3 5が略平行とされた閉じた状態にお ける電池ケース 3 4， 3 5間の間隔はプレーヤ本体 6の厚みであ り、 上下の電池ケ一ス 3 4， 3 5間にプレーャ本体 6が揷入され このように揷入されたプレーヤ本体 6の位置決めをなすため、 上電池ケ一ス 3 4の先端部には係合凹凸部 3 6が設けられている 。 この係合凹凸部 3 6 に対応して開閉蓋 8には、 断面 L字状をな すフ ッ ク部 3 7が設けられている。 このフ ック部 3 7は開閉蓋 8 の係合受部 2 6 の近傍に設置されている。 このフ ッ ク部 3 7に係 合凹凸部 3 6 を係合することにより、 開閉蓋 8に対する上電池ケ

—ス 3 4の位置決めと、 開閉蓋 8及び上電池ケース 3 4間の結合 とを同時に行う ことができる。

更に、 下電池ケース 3 5 には、 固定ネジ 3 8が回動自在に取り 付けられている。 固定ネジ 3 8は、 下電池ケ一ス 3 5のプレーヤ 本体 6の突出部 6 a と対応する位置に配置されている。 この固定 ネジ 3 8 に対応してプレーヤ本体 6の裏面にはネジ穴が設けられ ており、 そのネジ穴に固定ネジ 3 8を螺合することによつて下電 池ケース 3 5がプレーヤ本体 6 に固定される。 この下電池ケース 3 5の固定状態において、 上電池ケース 3 4 は開閉蓋 8 と一体的に回動される。 即ち、 開閉蓋 8 は、 上電池ケ ース 3 4を取り付けた状態でディ スク収納部 7を自在に開閉する ことができる。 この上電池ケ一ス 3 4には、 充電操作の可能な適 当な数の二次電池 4 0が収納されている。

また、 下電池ケース 3 5 には、 同じく充電操作の可能な適当な 数の二次電池 4 0 と、 安全回路 4 1 とが収納されている。 安全回 路 4 1 は、 電池収納体 3から定格以上の大電流が流れたり、 電圧 が設定値以下に低下している等の電力に対する異常を検出するこ とができる ものである。

この場合、 安全回路 4 1が大電流を検出したり、 電圧の異常を 検出した場合には、 上下の電池ケース 3 4 , 3 5に収納されてい るいずれかの二次電池 4 0 に異常があるものと判断し、 警告信号 を出力して警告表示や電流の力ッ トその他の必要な対策を取るよ うにする。 尚、 各二次電池 4 0 には温度ヒュ一ズを取り付けて、 各二次電池 4 0毎に温度管理等を行う ことが好ま しい。

この安全回路 4 1力、 図 4及び図 1 4 に示すコネクタ 4 2 に接 続されている。 コネクタ 4 2 は下電池ケース 3 5 の背面部に一体 に設けられている。 このコネクタ 4 2 には、 プレーヤ本体 6 の背 面部に設けられたプラグ 4 3が着脱自在に接続される。 その結果

、 電池収納体 3をプレーヤ本体 6 に装着することにより、 コネク 夕 4 2がプレーヤ本体 6 のプラグ 4 3に自動的に接続され、 電池 収納体 3からプレーヤ本体 6 に電力が供給される。

このよ うな構成を有するプレーヤ本体 6、 開閉蓋 8、 バックル 9及び上下の電池ケース 3 4， 3 5の材質と しては、 例えば、 A

B S (アク リ ロニ ト リル ' ブタジエン . スチレン樹脂） 、 P O M (ポリアセタール） その他のエンジニアリ ングプラスチッ クを適 用することができる。 更に、 アルミニウム合金その他の金属を用 いるこ と もできる。

また、 コン トロール装置 2 は、 図 1及び図 1 9 A 〜 C等に示す ような構成を有している。 即ち、 コン トロール装置 2は、 筐体の —具体例を示すキャ ビネッ ト 5 0 と、 表示部の一具体例を示す液 曰

曰曰ディ スプレイ 5 1 と、 この液晶ディ スプレイ 5 1の表示面を開 閉する蓋体 5 2 と、 各種形式のスィ ツチ手段や調節手段等からな る操作部 5 3 と、 キャ ビネッ ト 5 0内に収納される電子回路等を 備えて構成されている。

キヤ ビネッ ト 5 0 は略四角形をなす中空の筐体からなり、 横方 向とされた長手方向の一方に若干偏倚させて開口窓 5 4が設けら れている。 更に、 キャ ビネッ ト 5 0の長手方向の他方には、 幅方 向に適当な間隔をあけて複数 （本実施例では 3個） の開口穴 5 5 a , 5 5 b及び 5 5 cが設けられている。 そして、 開口窓 5 4に は液晶ディ スプレイ 5 1が嵌め込まれ、 また、 複数の開口穴 5 5 a 〜 5 5 c には操作部 5 3の各種の操作ボタンがそれぞれ揷入さ れ 乙い 0 ο

上側にある第 1 の開口穴 5 5 aには、 再生、 早送り及び巻戻し の基本操作を選択的に行う ことができる基本操作スィッチの操作 ボタン 5 6 aが装着されている。 この操作ボタン 5 6 aは、 例え ば、 中央部を押圧することによって再生のオン · オフ操作を得る ことができる。 そして、 両側の側部を押圧することにより、 早送 り及び巻戻し操作を選択的に得ることができるようになされてい る o

• また、 中央である第 2 の開口穴 5 5 bには、 モー ドの選択及び 決定を行う ことができるモー ド選択スィ ッチの選択ボタン 5 6 b が装着されている。 この選択ボタン 5 6 bは、 例えば、 上下左右 の四方を押圧することによつて各種のモー ドを選択することがで き、 選択後に中央部を押圧するこ とにより、 選択されたモー ドを 決定することができるようになされている。 更に、 下側である第

3 の開口穴 5 5 cには、 電源スィ ッチの電源ボタン 5 6 cが装着 されている.。 この電源ボタン 5 6 cを横方向ヘスライ ドさせるこ とにより、 電源のオン · オフが行われる。

更に、 キャ ビネッ ト 5 0の開口穴 5 5 a〜 5 5 c側の側面には

、 幅方向に延在された長穴 5 5 dが設けられている。 この長穴 5

5 dには、 音量を調節するためのボリ ユームスイ ッチの 2つの調 節ボタン 5 6 d， 5 6 eが装着されている。 一方の調節ボタン 5

6 dは音量を高くするもので、 他方の調節ボタン 5 6 eは音量を 低くするものである。

図 1及び図 2 0等に示すように、 キャ ビネッ ト 5 0の上面には 、 蓋体 5 2 の連結^ 5 8が設けられている。 この連結部 5 8 は、 キャ ビネッ ト 5 0の上面に設けられた 2個の突条部 5 9 a， 5 9 b と、 蓋体 5 2 の上部に設けられた突条部 6 0 a， 6 0 b と、 こ れら突条部 5 9 a， 6 0 &及び 5 9 13， 6 O b間に介在された連 結プロ ッ ク 6 1 と、 抵抗手段の一具体例を示す 2個のスプリ ング ピン 6 2 ， 6 3等によって構成されている。

2組の突条部 5 9 a ， 6 0 &及び 5 9 13， 6 O bは、 略同一の 形状及び構造を有しており、 互いに所定の隙間をあけて同一軸心 線上に設定されている。 そして、 一方の突条部 5 9 a , 6 0 aの 内側の端面には、 それぞれスプリ ングピン 6 2 ， 6 3の軸方向の 一端が圧入されて取り付けられている。

スプリ ングピン 6 2 ， 6 3 は、 図 1 9 Cに拡大して示すように 、 金属製円筒管にスリ ッ ト 6 2 a， 6 3 aを設けることによって 形成されている。 スプリ ングピン 6 2 ， 6 3 の各スリ ッ ト 6 2 a

， 6 3 aは、 円筒管の一端から他端まで連通するように設けられ ており、 このスリ ッ ト 6 2 a， 6 3 aの幅の分だけ直径を弾性的 に縮小できるようにして、 全体に弾性を付与している。 尚、 スプリ ングピン 6 2， 6 3 のスリ ッ ト 6 2 a , 6 3 aの形 状は、 図示実施例で示した波形に限定されるものではなく、 例え ば、 直線状、 曲線状、 鋸歯状或いは角歯状その他の形状に形成で きるものである。 このスプリ ングピン 6 2， 6 3の材質としては 、 ばね鋼、 ステンレス鋼等の金属が好適であるが、 エンジニアリ ングプラスチックを適用することもできる。

また、 他方の突条部 5 9 b， 6 0 bの内側の端面には、 スプリ ングピン 6 2， 6 3側に突出する軸凸部 6 2 b， 6 3 bがそれぞ れ設けられている。 各軸凸部 6 2 b， 6 3 bの直径は、 スプリ ン グピン 6 2， 6 3の外径と略同程度の大きさに設定されている。 これら 2個の軸凸部 6 2 b， 6 3 b と 2個のスプリ ングピン 6 2 , 6 3 の突出部とが連結ブロック 6 1 によって覆われている。

図 2 1 に示すように、 連結プロッ ク 6 1 は、 樋状に形成された 第 1 のブロ ック 6 1 a及び第 2 のブロック 6 1 b と、 両ブロック 6 1 a , 6 l bを締付固定するための固定ネジ 6 4 との組み合せ によつて構成されている。 第 1のブロック 6 1 aの略中央部には 貫通孔 6 5が設けられ、 第 2 のブロック 6 1 bの内面の略中央部 にはボス部 6 6が設けられている。 そして、 ボス部 6 6 には固定 ネジ 6 4 のネジ部が螺合されるネジ孔 6 6 aが設けられている。

この第 2 のプロ ッ ク 6 1 bを 2個のスプリ ングピン 6 2， 6 3 の突出部と 2個の軸凸部 6 2 b , 6 3 b との一側にあてがい、 他 側に第 1 のブロック 6 1 aを被せる。 しかる後、 両プロック 6 1 a , 6 1 bに固定ネジ 6 4を貫通させ、 先端のネジ部をボス部 6 6 の ジ孔 6 6 aに螺合させて締め付ける。

これ より、 連結ブロック 6 1を介してキャビネッ ト 5 0 と蓋 体 5 2が、 2箇所にヒンジ構造を有する連結部 5 8 によって回動 自在に連結される。 この場合、 固定ネジ 6 4の締付力を調節する ことにより、 スプリ ングピン 6 2， 6 3の直径の縮小量を調節す ることができる。 その結果、 スプリ ングピン 6 2， 6 3の直径を 変化させることにより、 連結ブロック 6 1 とスプリ ングピン 6 2 ， 6 3 との間に発生する摩擦力を大小に変化させることができる 。 これにより、 蓋体 5 2を開閉する際の摩擦力を変化させて、 蓋 体 5 2 の操作時における操作力を適宜な値に調節することができ る o

また、 蓋体 5 2 は、 図 1 9 A， B等に示すように、 キャ ビネッ ト 5 0 の液晶ディ スプレイ 5 1を含む表示面の略全体を覆う こと ができる大きさの板体からなる。 蓋体 5 2の上端縁には、 上述し た突条部 6 0 a , 6 0 bがー体に設けられている。 この蓋体 5 2 は、 2箇所にヒンジ構造を有する連結部 5 8によってキヤ ビネッ ト 5 0 と回動自在に連結されている。

従って、 蓋体 5 2 は、 表示面である液晶ディ スプレイ 5 1に対 して最大で略 3 6 0度回動させることができる。 そして、 略 3 6 0度回動させて蓋体 5 2 を背面側に移動させることにより、 蓋体

5 2 自体をキャ ビネッ ト 5 0 のスタン ドのように機能させて用い る ことができる。

上述した第 1 のスプリ ングピン 6 2 とキャ ビネッ ト 5 0側の軸 凸部 6 2 b とによつて表示部と平行をなす第 1の回動軸が構成さ れている。 この第 1 の回動軸を中心に、 キャ ビネッ ト 5 0 と連結 ブロック 6 1が回動自在に連結される。 また、 第 2 のスプリ ング ピン 6 3 と蓋体 5 2側の軸凸部 6 3 b とによつて第 2の回動軸が 構成されている。 第 2 の回動軸は第 1 の回動軸と平行をなしてお り、 第 2 の回動軸を中心に、 蓋体 5 2 と連結プロック 6 1が回動 自在に連結されている。 そして、 各回動軸において、 連結プロッ ク 6 1 とスプリ ングピン 6 2又は 6 3 との間に発生する摩擦力に より、 蓋体 5 2 を任意の位置に固定することができる。

キャ ビネッ ト 5 0 の内部に収納される電子回路は、 コン ト口一 ル装置 2の制御は勿論のこと、 プレーヤ本体 6 も同時に遠隔制御 するものである。 そのため、 電子回路は、 その構成を図示しない 力 所定の制御を実行できるマイクロコンピュータ、 予め所定の プ.ログラムが組み込まれた記憶装置 （R A M ) 、 任意の情報を記 録することができる記憶装置 （R O M ) 、 その他の電子部品等か ら構成されている。 '

上述したような構成を有するコン トロール装置 2のキャビネッ ト 5 0、 蓋体 5 2及び連結プロック 6 1の材質としては、 例えば 、 A B S、 P O Mその他のエンジニアリ ングプラスチックを適用 することができるが、 これに限定されるものではなく、 アルミ二 ゥム合金その他の金属を用いることもできる。

図 1 に示すように、 キャ ビネッ ト 5 0の第 1の側面と しての下 面の一方の隅部には、 コン トロール装置 2をプレーヤ本体 6 と接 続するための第 1の接続ケーブル 4 の一端が回動支持部 Γ 6 0 に よって回動自在に支持されている。 この回動支持部 1 6 0 による 回動動作を確保するため、 キャビネッ ト 5 0 の下面の一方の隅部 には、 下面及びこの下面と直交する第 2 の側面としての右側面に 開口する開口部 1 6 8が設けられている。

回動支持部 1 6 .0 は、 図 3 1に示すように、 回動凸部の一具体 例を示す接続ケ一プル 4側の回動軸部 1 6 1 と、 回動凹部の一具 体例を示すキヤ ビネッ ト 5 0側の軸受部 1 6 2 a , 1 6 2 b とか ら構成されている。 回動軸部 1 6 1 は、 多数の線材 1 6 3が揷通 される被覆部材 7 5 と、 この被覆部材 7 5が揷通される線材方向 軸部 1 6 4 と、 この線材方向軸部 1 6 4 と直交する方向に延在さ れた交差方向軸部 1 6 5 とを有している。

線材方向軸部 1 6 4 と交差方向軸部 1 6 5 とは一体に形成され ている。 そして、 交差方向軸部 1 6 5の両端面には、 図 3 0 に示 すように、 筒軸受部の一具体例を示す円形に窪んだ凹陥部からな る一対の軸受穴 1 6 6 a , 1 6 6 bが設けられている。

このような構成を有する回動軸部 1 6 1は、 多数の線材 1 6 3 及び被覆部材 7 5 と一体的にィ ンサー ト成形によつて形成するこ とが好ま しい。 このイ ンサー ト成形によれば、 軸部 1 6 4， 1 6 5の成形後、 後から多数の線材 1 6 3をその軸部 1 6 4 , 1 6 5 に揷通させる組立作業の煩わしさを無くすことができる。 しかし ながら、 軸部 1 6 '4 , 1 6 5を別個独立に形成し、 その後、 線材

1 6 3を通すようにしても良いことは勿論である。 尚、 多数の線 材 1 6 3の一端には、 多数の端子を有する接続具 1 6 7が取り付 けられている。

また、 軸受部 1 6 2 a， 1 6 2 bは、 図 2 9 に示すような構成 となっている。 即ち、 キャ ビネッ ト 5 0を構成する前面板 1 7 0 の軸受部 1 6 2 a及び背面板 1 7 1の軸受部 1 6 2 bには、 互い に位置合わせされて対向された一対の軸部 1 7 2 a , 1 7 2 b と 、 これら軸部 1 7 2 a , 1 7 2 bの周囲に設定された環状溝 1 7

3 a , 1 7 3 b とが設けられている。 これらの環状溝 1 7 3 a，

1 7 3 bには、 交差方向軸部 1 6 5の各端部に設けられたリ ング 状の凸部が回動自在に嵌合される。 そして、 各軸部 1 7 2 a， 1 7 2 bは、 交差方向軸部 1 6 5の両端面に設けた軸受穴 1 6 6 a ， 1 6 6 bに回動自在に嵌合される。

更に、 前面板 1 7 0の開口部 1 6 8の内側には、 回動軸部 1 6 1 の回動角度を制限するための 2個のス ト ツパ 1 7 4 a , 1 7 4 bが設けられている。 2個のス ト ッパ 1 7 4 a , 1 7 4 bは、 回 動軸部 1 6 1が略 9 0度回動できる位置に設定され、 回り止めの 機能を有している。

更に、 前面板 1 7 0 の軸受部 1 6 2 aの内側には、 図 3 1に示 すように、 線材 1 6 3を持ち上げて背面扳 1 7 2側に湾曲させる 仕切り壁 1 7 5が設けられている。 この仕切り壁 1 7 5は、 線材 1 6 3がキャ ビネッ ト 5 0内に挿入される高さより も高く設定さ れている。 この仕切り壁 1 7 5で線材 1 6 3を持ち上げることに より、 接続具 1 6 7が接続されるソケッ ト 1 7 6が搭載されたプ リ ン ト配線基板 1 7 7の縁に線材 1 6 3が擦られて断線等の不具 合が生ずるのを防ぐようにしている。

図 3 3 は、 回動支持部の第 2の実施例を示すものである。 この 回動支持部 1 8 0 は、 被覆部材 7 5 と一体的に設けられた回動凸 部である回動軸部 1 8 1 と、 この回動軸部 1 8 1を回動自在に支 持する回動凹部である一対の球体受部 1 8 2 , 1 8 2 とから構成 されている。 回動軸部 1 8 1 は、 球体をなす球体部 1 8 3 と、 こ の球体部 1 8 3を貫通するように設けられた筒軸部 1 8 4 とから なり、 筒軸部 1 8 4に多数の線材 1 6 3が揷通されている。

一対の球体受部 1 8 2， 1 8 2 は、 所定間隔をあけて対向設置 されており、 各対向面には球面をなす受け面がそれぞれ形成され ている。 この一対の球体受部 1 8 2 , 1 8 2で球体部 1 8 3を支 持することにより、 回動軸部 1 8 1がー対の球体受部 1 8 2， 1 8 2を結ぶ方向と交差する方向に 3 6 0度の回動角度で回動自在 に支持される。

かく して、 回動支持部 1 6 0 (又は 1 8 0 ) を回動させること により、 第 1の接続ケーブル 4がキャ ビネッ ト 5 0の開口部 1 6

8から導出される方向を、 キャ ビネッ ト 5 0 の下面から下方へ導 出される場合と、 下面と直交する右側面の側方へ導出される場合 とに選択的に変更することができる。

この接続ケーブル 4の他端には、 プレーヤ本体 6 と接続するた めの第 1のプラグ 7 0がー体的に取り付けられている。 第 1のプ ラグ 7 0 は、 断面四角形の中空体からなるプラグ本体 7 1 と、 こ のブラグ本体 7 1 の背面側に結合された半円形をなすキヤ ップ体 7 2 と、 プラグ本体 Ί 1の先端側から突出された端子カバー 7 3 等を有している。

キャ ップ体 7 2の先端側は幅細に形成されている。 そして、 キ ャ.ップ体 7 2の幅細部の一面に、 プレーヤ本体 6の第 1のソケッ ト部 2 8 に差し込む際の差込み方向を規制するガイ ド突条 7 4が 2箇所に設けられている。 これらガイ ド突条 7 4に対応させて第

1 のソケッ ト部 2 8 には、 摺動可能に嵌まり合う一対のガイ ド溝 2 8 aが設けられている。

更に、 プラグ本体 7 1 の幅広側の一面の先端部には、 前方に円 弧状に突出する誤挿入防止用の凸部 7 4 aが設けられている。 こ れと対称をなすようプラグ本体 7 1 の幅広側の先端部には、 先端 縁に開口する円弧状の切欠きからなる誤挿入防止用の凹部が設け られている。

このように、 ブラグ本体 7 1 の差込み側の先端部に誤挿入を防 止するための凸部と凹部を設けることにより、 第 1のプラグ 7 0 の誤挿入による端子カバ一 7 3·の内側に配設される多数の端子が 破損されるおそれをなくすことができる。 更に、 ブラグ本体 7 1 に一対のガイ ド突条 7 4， 7 4を設けることにより、 第 1のブラ グ 7 0を捩じるようにして抜き取る方向に引っ張る外力に対して 、 端子カバ一 7 3内の端子が破損されるのを防止することができ る。

第 1のプラグ 7 0 の端子カバ一 7 3 は、 断面四角形の細長い枠 体からなり、 その内側に長手方向に沿って多数の端子が一列 （複 数列でも良い。 ) に配置されている。 また、 'キャ ップ体 7 2の後 部には、 斜め側方に延在された被覆部材 7 5の一端が接続されて いる。 この被覆部材 7 5の内部に多数の線材 1 6 3が揷通され、 これらの線材 1 6 3 によってコン トロール装置 2 プレーャ本体 6 とが電気的に接続される。

このよ うに線材の取り出し方向を斜め側方に設定することによ り、 接続ケーブル 4 の導出方向を電池収納体 3の長手方向と略同 方向に規制することができる。 その結果、 接続ケーブル 4の第 1 のプラグ 7 0 の接続部に掛かる負荷を少なく して、 短絡や断線等 の不具合の発生を抑制することができる。 尚、 第 1のプラグ 7 0' のプラグ本体 7 1 は、 ガイ ド突条 Ί 4 の根元部分まで挿入される o

また、 第 2のソケッ ト部 2 9 には、 プレーヤ本体 6を他の電子 機器と接続するための第 2 の接続ケーブル 5の一端に設けられた 第 2 のプラグ 7 7が着脱自在に装着される。 第 2 のプラグ 7 7 は 、 差込み側である先端部から突出された端子カバ一 7 8を有して いる。 この端子カバー 7 8 は、 断面四角形の細長い枠体からなり 、 その内側に長手方向に沿って多数の端子が一列 （複数列でも良 い。 ） に配置されている。

第 2 のプラグ 7 7 の背面には線材 7 9 の一端が接続され、 この 線材 7 9 の他端は接続器 8 0 に接続されてい 'る。 接続器 8 0 は、 プレーヤ本体 6 を他の電子機器 （例えば、 テレビジョ ン等） に接 続するためのものである。 この第 2 のプラグ 7 7 と線材 7 9 と接 続器 8 0 によって第 2 の接続ケーブル 5が構成されている。

接続器 8 0 は、 偏平とされた中空の筐体からなり、 一方の端面 側に線材 7 9が接続されている。 接続器 8 0の他方の端面には、 複数の端子 8 1が横並びに配置されている。 このような端子 8 1 と しては、 例えば、 映像端子、 S 1映像端子、 左右の音声端子等 を挙げることができる。

このような構成を有する電子機器は、 例えば、 次のようにして 使用することができる。 電池収納体 3 は、 予めプレーヤ本体 6に 装着して一体的に組付けておく ようにする。 即ち、 電池収納体 3 の上電池ケース 3 4 と下電池ケース 3 5 との間にプレーヤ本体 6 の突出部 6 a側を差し込む。 そして、 上電池ケース 3 4 の係合凹 凸部 3 6 を開閉蓋 8のフック部 3 7に係合させる。

このとき、 プレーヤ本体 6を所定位置まで差し込むことにより 、 図 4 に示すように、 プレーヤ本体 6 に設けたプラグ 4 3が下電 池ケース 3 5に設けたコネクタ 4 2に嵌合される。 その結果、 プ レーャ本体 6 と電池収納体 3 とが電気的に接続される。 その後、 下電池ケース 3 5 の固定ネジ 3 8をプレ一ャ本体 6 のネジ孔に螺 合させて締め付ける。 これにより、 プレーヤ本体 6に対する電池 収納体 3 の組み立てが完了する。

次に、 第 1の接続ケーブル 4の第 1のプラグ 7 0をプレーヤ本 体 6の第 1 のソケッ ト部 2 8に差し込み、 第 1の接続ケ一ブル 4 を介してコン トロール装置 2をプレーヤ本体 6 に接続する。 これ により、 プレーャ本体 6 と電池収納体 3 とコン トロール装置 2 と が互いに電気的に接続され、 D V Dプレーヤ 1の操作が可能とな る o

かく して、 線材 1 6 3 によってコン ト口一ル装置 2 とプレーヤ 本体 6 とが電気的に接続されるため、 その線材 1 6 3を介して遠 隔制御部であるコン トロール装置 2からプレーヤ本体 6 に遠隔制 御信号 送信することができる。 また、 コン トロール装置 2から 送信された遠隔制御信号に応じてプレーヤ本体 6が光学ディ スク に記録されている情報を再生すると、 その再生信号が線材 1 6 3 を介してコン トロール装置 2 に送信される。

この再生信号を受信したコン トロール装置 2では、 受信した再 生信号を液晶ディ スプレイ 5 1 に画像と して表示する。 この画像 を使用者であるユーザーが見ることにより、 予め光学ディ スクに 記録されている情報を画像として再生して楽しむことができる。 また、 プレーヤ本体 6 にイヤホーンを接続することにより、 その ィャホーンを介して音に関する情報を同時に楽しむことができる この D V Dプレーヤ 1のプレーヤ本体 6に光学ディスクを装着 する作業は、 例えば、 次のようにして行うことができる。 まず、 ノ ックル 9 を引き起し、 このバックル 9 による開閉蓋 8のロック を解除する。 これは、 バックル 9 に指を引つ掛け、 パネ部材 1 5 2 のバネ力に杭してノく ックル 9を引き起こすようにする。 これに より、 スライ ド部材 1 5 1をスライ ド動作させることなく、 ノ ッ クル 9を直に引き起こ して簡単にロックを解除することができる o

この場合、 バッ クル 9の引き起こし動作に対してバネ部材 1 5 2 のバネ力が抵抗力となるため、 比較的大きな力をバックル 9 に 作用させる必要がある。

これとは別に、 小さな力でバックル 9のロックを解除するには 、 スライ ド部材 1 5 1 をスライ ド操作して係合体 9 bを後退させ 、 係合体 9 bによる係合受部 2 6 との係合を解除するようにする 。 これによりノ ッ クル 9のロックが解除されるため、 ヒンジ部 2

1 を中心にバックル 9 を回動させることによつて小さな力で簡単 に引き起こすことができる。

このようにしてノ ッ クノレ 9 を引き起こすと、 ノ ックノレ 9 の内面 に設けた開閉突起 1 5 6がプレーヤ本体 6の正面に設けた検出穴 2 7から抜け出す。 これにより、 ノく ックル 9のロックを検出する 検出スィ ツチがオフとなり、 その検出信号がコン トロール装置 2 に送出される。

次に、 バックル 9の引き起こしによつて露出された係合受部 2 6等を指先で保持する等して、 開閉蓋 8の前側を任意の高さまで 引き上げる。 これにより、 プレーヤ本体 6の上面に設けたデイ ス ク収納部 7が開放され、 ディ スク ドライブ装置 1 0が露出される

O

このとき、 開閉蓋 8の蓋開閉検出片 1 9がプレーヤ本体 6の蓋 用の検出穴 2 0から抜け出す。 これにより、 開閉蓋 8の開閉状態 を検出する検出スィ ッチがオフとなり、 その検出信号がコン トロ —ル装置 2 に送出される。 この開閉蓋 8の開放信号と、 上述した バックル 9 の解除信号の両者が共にコン トロール装置 2 に供給さ れない場合、 即ち、 開閉蓋 8が開いているか、 又は、 バックル 9 が開いているときには、 ディ スク ドライブ装置 1 0が駆動される ことがな.い。

尚、 電池収納体 3 の上電池ケース 3 4 は開閉蓋 8 と一体に移動 され、 開閉蓋 8 と一緒に上方へ跳上げられる。 これにより、 図 1 0 に示すように、 ディ スク収納部 7が開放され、 ディスク ドライ ブ装置 1 0 のターンテーブル 1 1が露出される。 その後、 ターン テーブル 1 1 に所望の光学ディ スクを装着することにより、 その 光学ディ スクのチヤ ッキングが行われる。

次に、 上電池ケース 3 4 と一緒に開閉蓋 8を押し下げ、 ディ ス ク収納部 7 を開閉蓋 8で閉じる。 このとき、 開閉蓋 8を完全に閉 じることにより、 蓋開閉検出片 1 9が蓋用検出穴 2 0に揷入され る. その結果、 開閉蓋 8の閉じ状態を検出する検出スィ ッチがォ ンとなり、 その検出信号がコン ト ロール装置 2 に供給される。 こ の検出信号のみでは、 ディ スク ドライブ装置 1 0の駆動が開始さ れることはない。

次に、 バックル 9を押し上げて係合体 9 bを係合受部 2 6 に係 合させる。 これにより、 クル 9を介して開閉蓋 8がプレーヤ 本体 6 に強固にロックされる。 このとき、 ッグル 9を完全に閉 じることにより、 開閉突起 1 5 6力 くックル用検出穴 2 7に揷入 される。 その結果、 バックル 9 のロック状態を検出する検出スィ ッチがォンとなり、 その検出信号がコン トロール装置 2 に供給さ れる。 この検出信号と上述した開閉蓋用の検出信号とが共にコン トロール装置 2 に供給されることにより、 ディ スク ドライブ装置 1 0 の駆動を開始することが可能となる。

このようにして使用準備が完了した D V Dプレーヤ 1 は、 ィン ドアにおいても使用可能であるが、 ァゥ ト ドアにおいて使用する のに好適である。 その場合、 D V Dプレーヤ 1 は、 例えば、 図示 しないス トラップを使用して吊り下げ可能に構成し、 首等に吊り 下げて持ち運び可能に構成することが好ま しい。

かかる場合には、 コン トロール装置 2を手に持って操作するこ とにより、 アウ ト ドアにおいて光学ディ スクに記録されている情 報の映像を、 コン トロール装置 2の液晶ディ スプレイ 5 1によつ て気軽に楽しむことができる。 また、 光学ディ スクに記録されて いる情報の音声は、 イヤホーンジャ ック 3 0 に接続されるィャホ ーンによって楽しむことができる。

次に、 コン トロール装置 2の操作の実施例を説明する。 図 2 2 Aは、 使用者がコン トロール装置 2を手で持ち、 蓋体 5 2をキヤ ビネッ ト 5 0の表示面である液晶ディ スプレイ 5 1に対して 9 0 度より若干少ない角度を以て開いている状態を示している。

この場合、 第 1の回動軸のスプリ ングピン 6 2 と連結ブロック 6 1 との間に発生する摩擦力より も第 2の回動軸のスプリ ングピ ン 6 3 と連結プロック 6 1 との間に発生する摩擦力の方が小さい ものとする （例えば、 スプリ ングピン 6 2 の肉厚をスプリ ングピ ン 6 3 の肉厚より も大き く し、 スプリ ングピン 6 2の弾性をスプ リ ングピン 6 3 の弾性より も強く設定する。 ） 。

する と、 最初は第 1 の回動軸が固定された状態にあり、 第 2 の 回動軸を中心に回動される。 その後、 第 1の回動軸の回動量が最 大になったところで、 次に第 1 の回動軸を中心に回動される。

まず、 蓋体 5 2 の自由端側に指先を掛け、 蓋体 5 2を引き起こ す。 これにより、 第 1 の回動軸のスプリ ングピン 6 2 による摩擦 力が第 2の回動軸のスプリ ングピン 6 3による摩擦力より も大で あるため、 蓋体 5 2 は、 第 2の回動軸であるスプリ ングピン 6 3 及び第 2 の軸凸部 6 3 bを中心に回動される。

そして、 図 2 2 Aに示すように、 蓋体 5 2を 9 0度より狭い任 意の角度で止めると、 スプリ ングピン 6 3の摩擦力によって蓋体 5 2がその停止時の角度に固定される。 この状態では、 使用者が 液晶ディ スプレイ 5 1の表示内容を見ることができるが、 他人に 対しては視かれ難くなり、 周囲から覼き込まれるのを防ぐことが できる。 '

図 2 2 Bは、 使用者がコン トロール装置 2を手で持ち、 蓋体 5 2 をキヤ ビネッ ト 5 0の液晶ディ スプレイ 5 1 に対して 9 0度開 いている状態を示している。 この 9 0度近辺で蓋体 5 2を止める ことにより、 蓋体 5 2を日除けと して用いることができる。

更に、 図 2 3 Aは、 蓋体 5 2をキャ ビネッ ト 5 0の表示面に対 して 2 7 0度以上の任意の角度だけ回動し、 キャ ビネッ ト 5 0及 ぴ蓋体 5 2 の各自由端側を机等の平面 P (載置面） 上に載置した 状態を示している。 これは、 図 2 2 Bに示す状態から、 第 1の回 動軸であるスプリ ングピン 6 2及び第 1 の軸凸部 6 2 bを中心に 連結プロック 6 1を 1 8 0度回動させたものである。

続いて、 第 2の回動軸であるスプリ ングピン 6 3及び第 2の軸 凸部 6 3 bを中心に蓋体 5 2 を、 9 0度以内の任意の角度だけ.回 動する。 これにより、 図 2 3 Aに示すように、 蓋体 5 2をキヤ ビ ネッ ト ， 5 0 のスタ ン ドとして用いることができる。 この際、 使用 者がキヤ ビネッ ト 5 0 に対する蓋体 5 2 の傾斜角度を変えること により、 液晶ディ スプレイ 5 1の表示面を見易い状態に自由に設 定することができる。

図 2 3 Bは、 蓋体 5 2をキャ ビネッ ト 5 0 の表示面に対して 3 6 0度の角度だけ回動し、 その蓋体 5 2をキャ ビネッ ト 5 0の背 面に重ね合わせるようにした状態を示している。 この場合には、 使用者がコン トロール装置 2を手で持って表示面を見るときに、 蓋体 5 2が邪魔にならないようにすることができる。

図 2 4 Aは、 上述したコン トロール装置 2 に使用される 2個の スプリ ングピン 6 2， 6 3のうち、 第 2の回動軸のスプリ ングピ ン 6 3の代わりに回転軸 6 7を設け、 この回転軸 6 7によって蓋 体 5 2 と連結プロ ック 6 1 との間を回動自在に連結した例を示す ものである。 この場合、 キヤ ビネッ ト 5 0の突条部と連結プロッ ク 6 1 との間は、 上述した実施例と同様に、 スプリ ングピン 6 2 の弾性による摩擦力を伴って回動自在に連結されている。 尚、 蓋 体 5 2 とキャ ビネッ 卜 5 0 の各自由端には、 それぞれ滑り止め部 材としての滑り止めゴム 6 8 a , 6 8 bが貼着されている。

図 2 4 Bは、 図 2 4 Aに示すコン ト ロール装置 2 の動作を説明 するものである。 使用者がコ ン トロール装置 2を手で持ち、 蓋体 5 2 をキャ ビネッ ト 5 0 の表示面に対して 9 0度開いている状態 を示している。 これにより、 蓋体 5 2を日除けとして用いて、 表 示面を見易くすることができる。

このよ うに、 回転軸 6 7をスプリ ングピン 6 2の斜め後方まで 移動させるこ とにより、 回転軸 6 7が蓋体 5 2 と連結ブロ ック 6 1 との間を摩擦力を伴わずに回動自在に連結するにも係わらず、 スプリ ングピン 6 2 と連結ブロック 6 1 との間の弾性による摩擦 力のみで蓋体 5 2をキャ ビネッ ト 5 0の表示面に対して略 9 0度 回動させた位置に保つことができる。

図 2 4 Cは、 蓋体 5 2 をキヤ ビネッ ト 5 0の表示面に対して 2 7 0度以上の任意の角度だけ回動し、 このキャビネッ ト 5 0及び 蓋体 5 2 の各自由端を机等の平面 P (載置面） 上に載置した状態 を示すものである。 これにより、 蓋体 5 2 をスタン ドとして用い て、 キヤ ビネッ ト 5 0を水平面上に立たせて置く ことができる。 このように、 キャ ビネッ ト 5 0 に対する蓋体 5 2の傾き角度を変 えることにより、 使用者がキャ ビネッ ト 5 0 の表示面を見易い状 態に設定することができる。

また、 キャ ビネッ ト 5 0及び蓋体 5 2 の各自由端には滑り止め 用ゴム 6 8 a， 6 8 bが取り付けられているため、 コン ト口 ル 装置 2が机等の平面 P上を滑ることがない。 従って、 一方の回動 軸に回転軸 6 7を用いる場合にも、 蓋体 5 2をスタ ン ドとして用 いてキャ ビネッ ト 5 0の傾斜角度を任意の角度に保持することが できる。

図 2 5 は、 2個のスプリ ングピン 6 2 , 6 3の直径を変えてそ れらの弾性を異ならしめた例を示すものである。 例えば、 一対の スプリ ングピン 6 2， 6 3 のうち、 第 1 のスプリ ングピン 6 2 の 径を小と し、 第 2 のスプリ ングピン 6 3の径を大と して、 第 1の スプリ ングピン 6 2 の摩擦力より も第 2のスプリ ングピン 6 3の 摩擦力を大き く設定する。 この実施例の場合にも、 上述した図 2 2 A , B等の実施例と同様に、 弾性の弱いスプリ ングピン 6 2を 優先的に回動させ、 そのスプリ ングピン 6 2の回動量が最大とな つたところから弾性の強いスプリ ングピン 6 3の回動が開始され るようにすることができる。

この場合、 蓋体 5 2をキャ ビネッ ト 5 0の表示面に対して開く とき及び閉じるときのいずれの場合においても、 最初に弾性の弱 ぃスプリ ングピン 6 2のある第 1の回動軸を中心に回動され、 続 いて弾性の強いスプリ ングピン 6 3のある第 2の回動軸を中心に 回動される。

即ち、 蓋体 5 2を開閉操作することにより、 まず、 スプリ ング ピン 6 2を中心にキャ ビネッ ト 5 0 に対して連結ブロック 6 1が 回動される。 次に、 スプリ ングピン 6 3を中心に連結ブロック 6 1 に対して蓋体 5 2が回動される。 この実施例では、 平行に配置 された第 1及び第 2 の回動軸のうち、 弾性の弱いスプリ ングピン 6 2が介在されている回動軸が優先的に回動され、 キヤ ビネッ ト

5 0 に対する蓋体 5 2 の回動を円滑に行わせることができる。 図 2 6 Aは、 上述した 2個のスプリ ングピンの一方、 例えば、 スプリ ングピン 6 3の代わりに、 抵抗手段と してク リ ッ ク板 6 9 を設けた例を示すものである。 この実施例に示すコン ト ロール装 置 2 では、 キャ ビネッ ト 5 0 の表示面に対する蓋体 5 2 の角度を 所定角度毎に多段階 （本実施例では、 9 0度毎の 4段階） に切り 換えることができる。 尚、 ク リ ック板 6 9の摩擦力とスプリ ング ピン 6 3の摩擦力は、 両者を同じ大きさに設定しても良く、 また 、 両者間に差異を設けて強弱を付けるようにしても良い。

図 2 6 Bは、 図 2 6 Aのク リ ック円板 6 9を分解して拡大して 示したものである。 蓋体 5 2 の基部 aにはク リ ック凸円板 bが接 着剤等の固着手段によって固定されている。 ク リ ック凸円板 bに は、 同一円周上において周方向に等間隔に配置された 4個の凸部 6 9 ' aが設けられている。 このク リ ック凸円板 bには、 ク リ ック 凹円板 cが対向されている。

ク リ ック凹円扳 cの一面には、 4個の凸部 6 9 a と同一円周上 に配置されて各凸部 6 9 a と係合及び離脱可能とされた 1個の凹 部 6 9 bが設けられている。 このク リ ック凹円板 cの他面には、 リ ング状をなす波板ばね dの一面が溶接等の固着手段によって固 定されている。 この波板ばね dの他面は、 連結ブロック 6 1 の基 部 eに接着剤等の固着手段によって固定されている。

このように、 ク リ ック円板 6 9 は、 ク リ ック凸円板 b とク リ ツ ク凹円板 c と波板ばね d とが積層された構造を有している。 この ク リ ック円板 6 9が、 蓋体 5 2 の基部 a と連結プロック 6 1 の基 部 e との間に介在されている。

かく して、 蓋体 5 2 を回動させると、 ク リ ック凹円板 cの凹部

6 9 bからク リ ック凸円板 bの 4個の凸部 6 9 aのいずれか 1個 が飛び出して隣り合う他の凸部 6 9 aが嵌合されるまでの間、 波 板ばね dの弾性によって摩擦力が発生する。 この摩擦力によって 蓋体 5 2が、 キヤ ビネッ ト 5 0の表示面に対して任意の角度を以 て保持される。

また、 ク リ ック凸円板 bの凸部 6 9 aがク リ ック凹円板 cの凹 部 6 9 bに嵌合されることにより、 蓋体 5 2がキャビネッ ト 5 0 の表示面に対して所定の角度を以てロックされる。 その後、 蓋体 5 2 を回動させて凸部 6 9 aを凹部 6 9 bから抜け出させること により、 蓋体 5 2の回動に際してク リ ック感が発生する。 このよ うに、 凹部 6 9 bに対して凸部 6 9 aが出し入れされる際のク リ ック感により、 蓋体 5 2の角度変化を手の感触によって確実に感 知することができる。

図 2 7 Aは、 上述したク リ ック板 6 9 のク リ ック位置を 2箇所 に設定すると共に、 第 1 の回動軸にク リ ック板 6 9を設け、 第 2 の回動軸にスプリ ングピン 6 3を設けた例を示すものである。 ク リ ック板 6 9 には、 同一円周上において周方向に等間隔に配置さ れた 2個の凸部 6 9 aが設けられている。 尚、 ク リ ック凹円板 c と波板ばね dの構造は、 上述した実施例と同様である。

この場合、 ク リ ック板 6 9及びスプリ ングピン 6 3の各摩擦力 は、 両者を等しく設定しても良く、 また、 両者間に差異を設けて 設定しても良い。 本実施例では、 スプリ ングピン 6 3の摩擦力よ り もク リ ック板 6 9 の摩擦力を大きく設定した例を示している。 図 2 7 Bに示すように、 蓋体 5 2を開く ときには、 まず、 摩擦 力の小さい第 2 の回動軸が先に回動し、 次に、 摩擦力の大きい第 1 の回動軸が回動する。 蓋体 5 2 の自由端に引き上げ力を加える と、 まず、 第 2の回動軸であるズプリ ングピン 6 3を回動中心に して蓋体 5 2が、 キャ ビネッ ト 5 0の表示面に対して 1 8 0度強 まで開放される。 このとき、 スプリ ングピン 6 3 と連結ブロック 6 1 との間に摩擦力が発生し、 蓋体 5 2 はスプリ ングピン 6 3の 弾性による摩擦力を伴つて回動される。

次に、 図 2 7 Cに示すように、 更に蓋体 5 2を開く と、 第 1 の 回動軸であるク リ ッ ク板 6 9 を回動中心にして回動が行われ、 ク リ ック板 6 9及び連結ブロック 6 1力 1 8 0度回動される。 その 結果、 蓋体 5 2がキヤ ビネッ ト 5 0の表示面に対して 3 6 0度ま で開かれ、 蓋体 5 2がキャ ビネッ ト 5 Gの背面に付く ようになる このとき、 ク リ ック板 6 9 によって、 回動初期と回動終期にク リ ック感が発生し、 また、 回動途中では波板ばね dのパネ力によ つて蓋体 5 2が摩擦力を伴って回動される。 このようにして蓋体 5 2 は、 ク リ ヅク感と摩擦力を伴って回動される。

図' 2 8 には、 蓋体 5 2の回動時に負荷を与える抵抗手段の他の 実施例を示している。 この実施例に示す抵抗手段は、 ギア装置 8 3 とダンパ装置 8 7 とから構成されている。 この実施例に示すコ ン トロール装置 2では、 上述した 2個のスプリ ングピンの一方、 例えば、 スプリ ングピン 6 2 の代わりに、 抵抗手段として 2枚の ギア 8 4 a， 8 4 bを有するギア装置 8 3 とダンパ装置 8 7 とが 設けられている。

コン ト ロール装置 2 には、 第 1 の回動軸として回転軸 8 5が設 けられており、 この回転軸 8 5 の軸方向中途部に連結プロック 6 1が固定されている。 回転軸 8 5の一端は、 キヤ ビネッ ト 5 0を 貫通して側方に突出されており、 その突出部に小径ギァ 8 4 aが 固定されている。 小径ギア 8 4 aには大径ギア 8 4 bが嚙合され ていて、 その大径ギア 8 4 bには一面側に突出する軸部 8 8が設 けられている。

大径ギア 8 4 bの軸部 8 8 は、 キャビネッ ト 5 0 の側面に回動 自在に貫通されている。 そして、 軸部 8 8の先端は、 キャ ビネッ ト 5 0の内部に収納されたダンバ装置 8 7に挿入されている。 ダ ンパ装置 8 7 は、 軸部 8 8の回動に際して粘着力や摩擦力等の抵 抗カを与えるもので、 例えば、 液体の粘性を利用した液体ダンバ 、 その他の形式のダンバ装置を用いることができる。 8 6 は、 大 小のギア 8 4 a， 8 4 bを覆うギアボックスである。

この実施例では、 蓋体 5 2を引き起こして連結プロック 6 1を 回動させると、 連結プロック 6 1 と一体に回転軸 8 5及び小径ギ ァ 8 4 aが回転される。 小径ギア 8 4 aには常時大径ギア 8 4 b が嚙合されているため、 両ギア 8 4 a， 8 4 bの減速比に応じた 量だけ軸部 8 8が回動される。 この軸部 8 8の回動量に応じてダ ンパ装置 8 7 に抵抗力が発生し、 その抵抗力を伴って連結ブロッ ク 6 1がキャ ビネッ ト 5· 0 に対して回動される。 これにより、 蓋 体 5 2 を、 適当な抵抗力を以て円滑に回動させることができると 共に、 その回動途中の任意の位置で蓋体 5 2を確実に固定するこ とができ'る。

また、 図 3 4 に示すように、 コン トロール装置 2 は、 これを片 手で持ちながら同時に、 その持つ手で操作ボタン 5 6 aや選択ボ タン 5 6 b等を操作できるように構成されている。 この場合、 回 動部を介して接続ケーブル 4を回動させ、 多数の線材 1 6 3が揷 通されている被覆部材 7 5が引き出される方向を、 第 2の側面側 である右側方から第 1 の側面である下方に変更させる。

このとき、 接続ケーブル 4 は回動支持部 1 6 0 ( 1 8 0 ) を介 してキャ ビネッ ト 5 0 に対して回動自在に連結されており、 キヤ ビネッ ト 5 0の側方と下方との間に略 9 0度の角度範囲で引き出 し方向が変更可能とされている。

この接続ケーブル 4の引き出し方向は、 机の上等の平面 P上の 載置面に載置するときには側方に設定する必要があるが、 その状 態のままコン トロール装置 2を片手で持つようにすると、 接続ケ ―ブル 4が邪魔になつて持ち難く なるばかりでなく、 操作ボタン 5 6 a等の操作も困難になる。

これに対して、 接続ケ一ブル 4の引き出し方向を下方にすると 、 図 3 4 に示すように、 使用者の手から腕が延びる方向に沿って 接続ケーブル 4が引き出されることになるため、 接続ケ一ブル 4 が邪魔になることがなく、 自然な状態でコン トロール装置 2を片 手で持つ .ことができる。 .しかも、 一般に、 操作ボタン 5 6 a等の 操作は親指によって行われるが、 操作ボタン 5 6 a等を操作する ために親指が移動する方向には接続ケーブル 4が存在しないため 、 接続ケ一ブル 4が邪魔になることがなく、 操作ボタン 5 6 a等 を片手で障害なく操作することができる。

このよ うな構成を有するコ ン トロール装置 2 の使用は、 本実施 例の D V Dプレーヤ 1 に限定されるものではなく、 例えば、 P D A ( Personal Digital Assi stants) ^ 小型ワー ドプロセッサ、 小 型マイク ロコンピュータ、 電子辞書、 ポ一タブルテレビ受像機、 小型電子時計等に用いて好適である。 更に、 これら電子機器の卓 上型のもの、 その他の電子機器にも適用できるものである。

また、 図 1 8には、 D V Dプレーヤ 1 と図示しない家庭電源等 を接続し、 電源装置である電池収納体 3に充電する状態を示して いる。 図 1 8 において、 符号 9 0 は、 プレーヤ本体 6を保管保持 するための保持スタ ン ドである。 この保持スタン ド 9 0 は、 上面 に保持溝が形成された保持部 9 0 a と、 この保持部 9 0 aの下部 に連続する保持台 9 0 b とからなる。 保持スタン ド 9 0 の保持台 9 0 bは、 十分に大きな載置面を確保できるよう展開されて広く 形成されている。

また、 保持部 9 0 aの保持溝方向の両側には、 プレーヤ本体 6 の側面を支持するための支持片 9 1、 9 2が設けられている。 一 方の支持片 9 1の先端部には、 プレーヤ本体 6の側面に設けた凹 部に係合される爪部 9 1 aが設けられている。 この爪部 9 1 aを 設けるこ とにより、 電池収納体 3を装着することによつて周方向 の重量バランスが不均一になる D V Dプレーヤ 1を、 電池収納体 3 を横向きにした状態においても回転することなく確実に保持す ることができる。

尚、 図 1 8 に示す符号 9 3 は、 家庭用コンセン ト等の電源とプ レ一ャ本体 6 との間を接続するための第 3の接続ケ一ブルである 。 この接続ケ一プル 9 3の一端に、 充電用のブラグ 9 4が取り付 けられている。 この充電用プラグ 9 4は、 プレーヤ本体 6の第 2 のソケッ ト部 2 9 に対して着脱自在とされている。 この充電用プ ラグ 9 4の中央の半円形部分を押圧することにより、 端子部が後 退動作して第 2のソケッ ト部 2 9 との接続が解除されるようにな されている。

以上説明したが、 本発明は上記実施の例に限定されるものでは なく、 例えば、 上記実施例においては、 情報再生システムとして

D V Dプレーヤ 1を例にとり、 その液晶ディ スプレイ付き リ モ一 トコン トロール装置 2を電子機器とした例について説明した。 し かしながら、 例えば、 携帯用 C Dプレーヤ、 携帯用ディ スク ドラ ィブ装置その他の装置を情報再生システムとし、 それらのコン ト ロール装置を電子機器と して適用することができることは勿論で め

更に、 上記実施例では、 情報信号の再生のみを行う再生専用の 情報再生システムに適用した例について説明したが、 情報信号の 再生のみならず、 新たな情報信号の記録が可能な情報記録再生シ ステムに適用することができることは勿論のこと、 情報信号の記 録を専用とした記録専用の情報記録システムにも適用できるもの 、める。

また、 上記実施例においては、 プレーヤ本体 6 とコン ト ロール 装置 2 との間を有線によって接続した例について説明したが、 信 号伝達手段と して無線を適用し、 プレーヤ本体 6 とコン トロール 装置 2 との間を無線によつて接続して信号の遣り取りを行う構成 と しても良いことは勿論である。

更に、 情報記録媒体と して光学ディ スクを適用した例について 説明したが.、 テープ状記録媒体、 ドラム状記録媒体、 半導体記録 メディ ァ等を用いるこ と もできる。

このよ うに、 本発明は、 その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更 できるものである。 産業上の利用の可能性

本出願の電子機器によれば、 筐体の開口部を介して外部に導出 される接続ケーブルを、 筐体に対して回動自在に支持する構成と したため、 その電子機器の使用態様に応じて接続ケ一ブルの引き 出し方向を変化させて任意の位置に退避させることができる。 そ のため、 筐体から導出される接続ケープルが邪魔になるのを防ぐ こ とができ、 この種の電子機器における使い勝手を向上させるこ とができる。

また、 本出願の情報再生システムによれば、 イ ン ドアにおいて も使用可能であるが、 ァゥ ト ドアにおいて使用するのに好適であ り、 ァゥ 卜 ドア等において、 ス トラ ップ等を使用してプレーヤ本 体を首から吊り下げて持ち運ぶと共に、 コン トロール装置を片手 に持って操作することにより、 光学ディ スクに記録されている情 報の映像や音声等を、 液晶ディ スプレイやイヤホーン等によって 気軽に楽しむことができる。

Claims

請 求 の 範 囲 '

1 . 電子回路が収納される筐体と、

上記電子回路に接続されると共に上記筐体の開口部を介して 外部に導出される線材を収納する被覆部材と、

上記被覆部材及び上記筐体の一方に設けられる回動凸部と、 上記被覆部材及び上記筐体の他方に設けられ、 上記回動凸部 を支持する回動凹部と、 を備え、

上記被覆部材は、 上記筐体に対して回動自在に支持されるこ とを特徵とする電子機器。

2 . 上記回動凸部は、 上記被覆部材及び上記筐体の一方に設けら れる回動軸部であり、

上記回動凹部は、 上記被覆部材及び上記筐体の一方に設けら れ且つ上記回動軸部を回動自在に支持する軸受部である請求の 範囲第 1項記載の電子機器。

3 . 上記回動軸部は、 上記被覆部材の上記線材が延在する方向と 略直交する方向の両端に突出された一対の軸部であり、

上記軸受部は、 上記筐体に設けられ且つ上記一対の軸部にそ ' れぞれ回動自在に嵌合される一対の筒軸受部である請求の範囲 第 2項記載の電子機器。

4 . 上記回動凸部は、 上記被覆部材及び上記筐体の一方に設けら れる球体部であり、

上記回動凹部は、 上記被覆部材及び上記筐体の他方に設けら れ且つ上記球体部を回動自在に支持する球体受部である請求の 範囲第 1項記載の電子機器。

5 . 上記電子機器は、

上記線材により接続される情報再生装置に対して当該線材を 介して遠隔制钿信号を送信する遠隔制御部と、

上記遠隔制御信号に応じて上記情報再生装置により再生され る再生信号を上記線材を介して受信すると共に当該再生信号を 画像と して表示する表示部と、 を備え 、

上記回動凸部と上記回動凹部との回動部は、 上記筐体の第 1 の側面の隅部に設けられ、

上記電子機器が使用者によって把持されるときは、 上記被覆 部材は上記第 1の側面側に上記回動部を介して回動されること により、 上記使用者の手から腕が延びる方向に引き出される請 求の範囲第 1項記載の電子機器。

. 上記電子機器は、

上記線材により接続される情報再生装置に対して上記線材を 介して遠隔制御信号を送信する遠隔制御部と、

上記遠隔制御信号に応じて上記情報再生装置により再生され る再生信号を上記線材を介して受信すると共に当該再生信号を 画像と して表示する表示部と、

上記電子機器が載置される載置面に対して上記表示部が所定 角度を有して支持されるように設けられるスタ ン ドと、 を備え 上記回動凸部と上記回動凹部との回動部は、 上記スタン ドに より上記載置面に載置されるとき当該載置面に当接される第 1 の側面の隅部に設けられ、

上記電子機器が上記スタン ドによつて上記載置面に載置され るときは、 上記被覆部材は上記第 1 の側面と直交する第 2 の側 面側に上記回動部を介して回動され、

上記電子機器が使用者によつて.把持されるときは、 上記被覆 部材は上記第 1 の側面側に上記回動部を介して回動されること により、 上記被覆部材の上記筐体に対する引き出し方向を変更 可能と した請求の範囲第 1項記載の電子機器。

. 電子回路が収納される筐体と、 上記電子回路に接続されると共に上記筐体の開口部を介して 外部に導出される線材を収納する被覆部材と、

上記被覆部材及び上記筐体の一方に設けられる回動凸部と、 上記被覆部材及び上記筐体の他方に設けられ、 上記回動凸部 を支持する回動凹部と、 を有する電子機器と、

上記電子機器に対して線材を介して接続される情報再生装置 と、 を備え、

上記被覆部材は、 上記筐体に対して回動自在に支持されるこ とを特徴とする情報再生システム。