ァミン誘導体
技術分野
本発明は、 新規アミン誘導体に関する。 さらに詳しくは、 ソマトス夕チン受容 体結合阻害作用を有し、 ソマトス夕チンに関与する疾患等の予防,治療に有効な 化合物に関する。
背景技術
ソマトス夕チン(somatostatin)は、 成長ホルモン抑制因子 (somatotropin release inhibiting factor; SRIF) として、 1973年に見出された。
また、 ソマトス夕チンの受容体には現在までに 5 個のサブタイプが見出され ており、 それぞれ SSTR1、 SSTR2、 SSTR3, SSTR4および SSTR5 と命名されてい る (Endocrinology、 136 卷、 3695-3697 頁 、 1995 年 ; Trends in Pharmacological Sciences^ 87-94頁、 18卷、 1997年; Life Science^ 57卷、 1249- 1265頁、 1995年)。
ソマトス夕チンは生体内において、 種々のホルモン、 増殖因子、 生理活性物質 の産生 ·分泌に対して抑制的に働くことが知られている。 ソマトス夕チンが抑制 的に働くホルモンには、 成長ホルモン(G H )、 甲状腺刺激ホルモン(T S H )、 プロラクチン、 インスリン、 グルカゴンなどがある。 このためソマトス夕チンは 内分泌系、 外分泌系、 神経系などにおいて多彩な機能を有し、 ソマトス夕チンを 標的とした医薬品の開発が進められている(Endocrinology, 136卷、 3695-3697 頁、 1995 年; Trends in Pharmacological Sciences^ 87-94 頁、 18卷、 1997 年)。
ソマトス夕チンに起因する疾患としては、 糖尿病などの生活習慣病、 中枢神経 系疾患、 免疫系疾患、 ホルモン依存性腫瘍などが挙げられる。 ソマトス夕チンそ のもの、 またはその類縁体を医薬品として開発する試みもなされており、 例えば、 ソマ トス夕チン受容体作動薬として知られているォク ト レオタイ ド (octreotide )はホルモン性腫瘍の治療薬として市販されている。
ソマトス夕チン受容体アン夕ゴニストまたはァゴニストとしては、 例えば式
〔式中、 Arは置換基を有していてもよい芳香族基; Xはメチレン、 S、 SO、 S02または CO; Yは主鎖の原子数が 2ないし 5のスぺ一サ一; ηは Iないし 5の整数;
i) R1および R 2はそれそれ水素原子または置換基を有していてもよい低級ァ ルキル、
ii) R1および R 2は一緒になつて隣接する窒素原子とともに置換基を有してい てもよい含窒素複素環を形成、 または
iii) R1または R2は B環上の構成原子と結合して—(CH2)n— N =とともに 置換基を有していてもよいスピロ環を形成;
A環は置換基を有していてもよい芳香環; B環はさらにアルキルまたはァシルで 置換されていてもよい含窒素 4ないし 7員非芳香環を示す。 ただし、 A環が置換 基として式一 NHCOR11 (式中、 R11はアルキル基、 アルコキシアルキル基、 アルキルチオアルキル基、 シクロアルキル基、 シクロアルキルアルキル基、 ァリ ール基、 ァリールアルキル基または式— NHR12 (式中、 R12はアルキル基、 シクロアルキル基、 シクロアルキルアルキル基、 ァリール基またはァリールアル キル基を示す) で表される基を示す) で示される基を有する場合、 Xは S、 SO、 S02または COを示す。 〕 で表される化合物またはその塩が知られている (W 099/52875) 。
従来のソマトス夕チンおよびその類縁体はいずれもぺプチドであって、 経口吸 収性、 体内動態等に問題があり、 医薬として満足すべきものではない。 従来の公 知化合物とは化学構造が異なり、 ソマトス夕チン受容体サブ夕ィプに対して選択 的または非選択的親和性、'あるいは優れたソマトス夕チン受容体結合阻害作用等 を有し、 かつ医薬品として十分満足できる性質を有する化合物の開発が切望され
ている。
発明の開示
本発明者らは、 ソマトス夕チン受容体結合阻害作用を有する化合物につき. 種々検討した結果、 基:
の 2位に窒素原子が置換していることに特徴がある特異な化学構造を有する新規 な式
[式中、 Xおよび X ' は同一または異なって水素原子、 ハロゲン原子または置換 基を有していてもよいアミノを示し;
R1および R2は、 同一または異なって水素原子または置換基を有していてもよい _6アルキルを示すか、 R1と R2とは隣接する窒素原子とともに置換基を有して いてもよい含窒素複素環を形成し;
Qは結合手または主鎖の原子数 1ないし 6のスぺ一サ一を示し;
Υは結合手または一 C H 2— Y ' — (Υ ' は結合手または主鎖の原子数 1ないし 5のスぺーサーを示す) を示し;
• · ·は単結合または二重結合を示し;
T1'および Τ2は、 それぞれ隣接する二^^が単結合であるとき、 同一または異な つて、 C (R5) (R5は水素原子、 ヒドロキシまたは(^—6アルキルを示す) また
は Nを、 隣接する^^が二重結合であるとき、 Cを示し;
R3は水素原子、 ハロゲン化されていてもよい _6アルキル、 ハロゲン化されて いてもよい _6アルキル-カルボニルまたはハロゲン化されていてもよい C1-6ァ ルキルスルホニルを示し;
R4は置換基を有していてもよい芳香族基、 置換基を有していてもよい C3_9シク 口アルキル基、 置換基を有していてもよい 3ないし 9員飽和複素璟基、 水素原子 またはハロゲン原子を示す。 ] で表される化合物またはその塩 〔以下、 化合物 (I) と略記することもある〕 を初めて合成し、 この化合物 (I) がその特異的 な構造に基づいて予想外にも優れたソマトス夕チン受容体結合阻害作用等の医薬 作用を有し、 毒性が低い等医薬品としての性質も優れ、 医薬として十分満足でき るものであることを初めて見出し、 これらの知見に基づいて本発明を完成した。 すなわち、 本発明は、
1 ) 化合物 ( I ) ;
2) Xおよび X' の一方が水素原子、 フッ素原子または塩素原子、 他方がフッ素 原子または塩素原子;
• · ·が単結合; T1および T2が、 同一または異なって、 CHまたは N ;
R4が置換基を有していてもよい芳香族基である前記 1)記載の化合物;
3) Xがフッ素原子または塩素原子であり、 X' が水素原子である前記 1)記載 の化合物;
4) R1および R2が同一または異なってそれぞれ _6アルキルである前記 1) 記 載の化合物;
5) Qで示される主鎖の原子数 1ないし 6のスぺ一サ一が、 一 0—、 一S—、 一 CO—、 -S0-, — S02—、 -NR6- (R6は水素原子、 ハロゲン化されていてもよい — 6アルキル、 ハロゲン化されていてもよい — 6アルキル一カルボニル、 ハロ ゲン化されていてもよい _6アルキルスルホニル) およびハロゲン化されてい てもよい 2価の _6非環式炭化水素基から選ばれる 1ないし 3個からなる 2価 基である前記 1 ) 記載の化合物;
6) Qが— CO—である前記 1) 記載の化合物;
7) Y' で示される主鎖の原子数 1ないし 5のスぺ一サ一が、 — 0—、 —S—、 — CO—、 — SO—、 一 S02—、 一 NR6a— (R6aは水素原子、 ハロゲン化されていても よい _6アルキル、 ハロゲン化されていてもよい _6アルキル一カルボニル、 ハロゲン化されていてもよい Ci— 6アルキルスルホニル) およびハロゲン化され ていてもよい 2価の _6非環式炭化水素基から選ばれる 1ないし 3個からなる 2 価基である前記 1 ) 記載の化合物;
8) Yが結合手または (^_2アルキレンである前記 1) 記載の化合物;
9) · - ·が単結合、 T1が CH、 T2が Nである前記 1) 記載の化合物;
10) R3が水素原子である前記 1 ) 記載の化合物;
1 1) R4が置換基を有していてもよい単環式芳香族基である前記 1) 記載の化合 物;
12) R4が、 ハロゲン原子、 ハロゲン化されていてもよい 6アルキルおよび ハロゲン化されていてもよい _6アルコキシから選ばれる置換基を 1または 2 個有していてもよいフヱニルである前記 1 1) 記載の化合物;
13) R4が置換基を有していてもよい縮合芳香族基である前記 1) 記載の化合 物;
14) R4が、 ハロゲン原子、 ハロゲン化されていてもよい — 6アルキルおよび ハロゲン化されていてもよい — 6アルコキシから選ばれる置換基を 1または 2 個有していてもよいインドリルである前記 13) 記載の化合物;
15) 3- (インドール— 3—ィル) プロパノィル基のプロパノィル基における 2位置換基の立体配置が Rである前記 1 ) 記載の化合物;
16) 1, 2, 3, 4—テトラヒドロキノリン基における 3位置換基の立体配置 が Rである前記 1 ) 記載の化合物;
17) 1, 2 , 3 , 4ーテトラヒドロキノリン基における 3位置換基の立体配置 が Sである前記 1 ) 記載の化合物;
18) Xが塩素原子、 X, が水素原子; R1および R2が同一または異なってそれ
それ(^_6アルキル; Qが一 CO—; Yが 2アルキレン; · . ·が単結合; T1が
CH、 T2が N; R3が水素原子; R4が、 ハロゲン原子、 ハロゲン化されていてもよ い C1→アルキルおよびハロゲン化されていてもよい 一 6アルコキシから選ばれ る置換基を 1または 2個有していてもよい縮合芳香族基である前記 1) 記載の化 合物;
19) (2R)-N- [U-ベンゾィル - 4-ピペリジニル)メチル ]- 1-((3R)- 6 -クロ口- 3- [(ジメチルァミノ)メチル ]-1,2,3,4-テトラヒドロ- 1-キノリニル)- 3-(1-インド ール- 3-ィル) -1-ォキソ -2-プロパンァミン;
(2R)-l-((3R)-6-クロ口- 3- [(ジメチルァミノ)メチル ]-1,2, 3, 4-テトラヒドロ- 1-キノリニル) -3-(1-ィンドール- 3-ィル) -N- (U- [(卜メチル -1-ィンド一ル- 2- ィル)カルボ二ル]- 4-ピペリジニル }メチル)-卜ォキソ -2-プロパンァミン; (2R)- 1-((3R)- 6-クロ口- 3- [(ジメチルァミノ)メチル ]-1,2,3,4-テトラヒドロ- 卜キノ リニル)- N-(U-[(5-クロ口- 1-メチル -1-ィンドール- 2-ィル)カルボ二 ル]- 4-ピペリジニル }メチル)-3-(1-ィンドール- 3-ィル) -:!-ォキソ -2-プロパン ァミン;
(2R)-;l- ((3S)- 6-クロ口- 3- [(ジメチルァミノ)メチル ]- 1,2,3,4-テトラヒドロ- 卜キノリニル) -3-(1-ィンド一ル -3-ィル) -N- (U- [(卜メチル - 1-ィンド一ル- 2- ィル)カルボ二ル]- 4-ピペリジニル }メチル)-;!-ォキソ -2-プロパンァミン; また はその塩である前記 1) 記載の化合物;
20) 化合物 ( I ) のプロドラッグ;
2 1) 化合物 (I) またはそのプロドラッグを含有してなる医薬組成物; 22) ソマトス夕チン受容体結合阻害剤である前記 2 1) 記載の組成物;
23) ソマトス夕チンサブタイプ 2受容体結合阻害剤である前記 22) 記載の組 成物;
24) ソマトス夕チン受容体作動薬である前記 2 1) 記載の,組成物;
25) ソマトス夕チンサブタイプ 2受容体作動薬である前記 24) 記載の組成 物;
26) 糖尿病または糖尿病合併症の予防 ·治療薬である前記 2 1) 記載の組成 物;
27) 式 ヽ
[式中の記号は前記 1) 記載と同意義を示す] で表される化合物またはその塩と- 式
r1 丁
: Q— R
0 ' ~ '
[式中の記号は前記 1)記載と同意義を示す] で表される化合物またはその塩と を反応させ、 さらに、
i ) R3がハロゲン化されていてもよい Ci— 6アルキルである場合、 式: R3¾CH0 [式中、 R3bは水素原子またはハロゲン化されていてもよい _5アルキルを示 す] で表される化合物を、
ii) R3がハロゲン化されていてもよい — 6アルキル-カルボニルまたはハロゲン 化されていてもよい(^_6アルキルスルホニルである場合、 式: R3 0H [式中、 R3aはハロゲン化されていてもよい — 6アルキル-カルボニルまたはハロゲン化さ れていてもよい (^_6アルキルスルホニルを示す] で表される化合物またはその 反応性誘導体を、 それそれ反応させることを特徴とする化合物 (I) の製造方 法;
28) ソマトス夕チン受容体結合阻害剤を製造するための、 化合物 (I) または そのプロドラヅグの使用;
29) 哺乳動物に化合物 (I) またはそのプロドラッグの有効量を投与すること を特徴とする、 該哺乳動物におけるソマトス夕チン受容体結合阻害方法;
3 0 ) 糖尿病または糖尿病合併症の予防 ·治療薬を製造するための、 化合物 ( I ) またはそのプロドラヅグの使用;
3 1 ) 哺乳動物に化合物 ( I ) またはそのプロドラヅグの有効量を投与すること を特徴とする、 該哺乳動物における糖尿病または糖尿病合併症の予防または治療 方法;などに関する。
発明の詳細な説明
一般式 (I ) 中、 Xおよび X ' は同一または異なって水素原子、 ハロゲン原子 または置換基を有していてもよいアミノを示す。
ここで、 「ハロゲン原子」 としては、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素などが挙げ られる。 なかでも、 フッ素、 塩素が好ましい。
「置換基を有していてもよいアミノ」 における 「置換基」 としては、 ハロゲン 化されていてもよい _6アルキル、 ホルミル、 ハロゲン化されていてもよい _ 6アルキル一カルボニル、 _6アルコキシ—カルボニル、 ハロゲン化されていて もよい _6アルキルスルホニルなどが挙げられる。
ここで、 「ハロゲン化されていてもよい (^_6アルキル」 としては、 後述の R1 と R2とが隣接する窒素原子とともに形成する 「置換基を有していてもよい含窒 素複素環」 における 「置換基」 として例示したものが用いられる。
「ハロゲン化されていてもよい _6アルキル—カルボニル」 、 「(^_6アルコ キシ一カルボニル」 、 「ハロゲン化されていてもよい — 6アルキルスルホ二 ノレ」 としては、 後述の R1および R2で示される 「置換基を有していてもよい _6 アルキル」 における 「置換基」 として例示したものが用いられる。
一般式 (I ) 中、 Xおよび X ' が、 同一または異なって水素原子、 フヅ素原子 または塩素原子を示し、 Xおよび X ' の少なくとも一方がフッ素原子または塩素 原子を示す場合が好ましい。 なかでも、 Xがフッ素原子または塩素原子であり、 X, が水素原子である場合が好ましい。
一般式 (I ) 中、 it1および R2で示される 「置換基を有していてもよい (^—6ァ ルキル」 における 「(^— 6アルキル」 としては、 例えば、 メチル、 ェチル、 プロピ
ル、 イソプロピル、 プチル、 イソプチル、 sec—ブチル、 tert—プチル、 ペンチ ル、 へキシルなどが挙げられる。 なかでもメチル、 ェチル、 プロピルなどが好ま しい。
該 「置換基を有していてもよい Ci— 6アルキル」 における 「置換基」 としては、 例えば、 ハロゲン原子 (例、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素など) 、 _3アルキレ ンジォキシ (例、 メチレンジォキシ、 エチレンジォキシなど) 、 ニトロ、 シァノ、 ハロゲン化されていてもよい C3— 6シクロアルキル、 ハロゲン化されていてもよ い —6アルコキシ、 ハロゲン化されていてもよい — 6アルキルチオ、 ヒドロキ シ、 ァミノ、 モノー _6アルキルアミノ (例、 メチルァミノ、 ェチルァミノ、 プ 口ピルァミノ、 イソプロピルァミノ、 ブチルァミノなど) 、 ジ一 (^_6アルキルァ ミノ (例、 ジメチルァミノ、 ジェチルァミノ、 ジプロピルアミノ、 ジブチルアミ ノ、 ェチルメチルァミノなど) 、 ホルミル、 カルボキシ、 力ルバモイル、 チォカ ルバモイル、 ハロゲン化されていてもよい (^_6アルキル—カルボニル、 _6ァ ルコキシ—カルボニル (例、 メトキシカルボニル、 エトキシカルボニル、 プロボ キシカルボニル、 tert—ブトキシカルボニルなど) 、 モノー _6アルキル一カル バモイル (例、 メチルカルバモイル、 ェチルカルバモイルなど) 、 ジ一 — 6アル キル一力ルバモイル (例、 ジメチルカルバモイル、 ジェチルカルバモイル、 ェチ ルメチルカルバモイルなど) 、 ハロゲン化されていてもよい — 6アルキルスル ホニル、 ホルミルァミノ、 ハロゲン化されていてもよい — 6アルキル一カルボ キサミ ド、 6アルコキシ—カルボキサミ ド (例、 メトキシカルボキサミ ド、 ェ トキシカルボキサミ ド、 プロポキシカルボキサミ ド、 ブトキシカルボキサミ ドな ど) 、 (^_6アルキルスルホニルァミノ .(例、 メチルスルホニルァミノ、 ェチルス ルホニルァミノなど) 、 (^_6アルキル一カルボニルォキシ (例、 ァセトキシ、 プ ロパノィルォキシなど)、 (^_6アルコキシ一カルボニルォキシ (例、 メトキシカ ルボニルォキシ、 エトキシカルボニルォキシ、 プロポキシカルボニルォキシ、 ブ トキシカルボニルォキシなど) 、 モノ一 — 6アルキル一力ルバモイルォキシ (例、 メチルカルバモイルォキシ、 ェチルカルバモイルォキシなど) 、 ジー _6アルキ
ルー力ルバモイルォキシ (例、 ジメチルカルバモイルォキシ、 ジェチルカルバモ ィルォキシなど) 、 置換基を有していてもよい芳香族基などが挙げられる。 置換 基の数は、 例えば 1ないし 5個、 好ましくは 1ないし 3個である。 置換基数が 2 個以上の場合、 各置換基は同一であっても異なっていてもよい。
前記 「ハロゲン化されていてもよい C3_6シクロアルキル」 としては、 例えば、 1ないし 5個、 好ましくは 1ないし 3個のハロゲン原子 (例、 フヅ素、 塩素、 臭 素、 ヨウ素など) を有していてもよい C3_6シクロアルキル (例、 シクロプロピ ル、 シクロプチル、 シクロペンチル、 シクロへキシルなど) などが挙げられる。 具体例としては、 シクロプロピル、 シクロブチル、 シクロペンチル、 シクロへキ シル、 4, 4—ジクロロシクロへキシル、 2, 2,3, 3—テトラフルォロシクロペンチ ル、 4—クロロシクロへキシルなどが挙げられる。
前記 「ハロゲン化されていてもよい _6アルコキシ」 としては、 例えば、 1な いし 5個、 好ましくは 1 ないし 3個のハロゲン原子 (例、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素など) を有していてもよい — 6アルコキシ (例、 メトキシ、 エトキシ、 プロボキシ、 ブトキシ、 ペンチルォキシなど) などが挙げられる。 具体例として は、 例えば、 メトキシ、 ジフルォロメトキシ、 トリフルォロメトキシ、 エトキシ、 2,2,2—トリフルォロエトキシ、 プロポキシ、 イソプロボキシ、 ブトキシ、 4,4,4一トリフルォロブトキシ、 イソブトキシ、 sec—ブトキシ、 ペンチルォキ シ、 へキシルォキシなどが挙げられる。
前記 「ハロゲン化されていてもよい _6アルキルチオ」 としては、 例えば、 1 ないし 5個、 好ましくは 1 ないし 3個のハロゲン原子 (例、 フッ素、 塩素、 臭 素、 ヨウ素など) を有していてもよい — 6アルキルチオ (例、 メチルチオ、 ェ チルチオ、 プロピルチオ、 イソプロピルチオ、 ブチルチオ、 sec—ブチルチオ、 tert—プチルチオなど) などが挙げられる。 具体例としては、 例えばメチルチ ォ、 ジフルォロメチルチオ、 トリフルォロメチルチオ、 ェチルチオ、 プロピルチ ォ、 イソプロピルチオ、 ブチルチオ、 4, 4, 4一トリフルォロプチルチオ、 ペンチ ルチオ、 へキシルチオなどが挙げられる。
前記 「ハロゲン化されていてもよい — 6アルキル—カルボニル」 としては、 例えば、 1ないし 5個、 好ましくは 1ないし 3個のハロゲン原子 (例、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素など) を有していてもよい C i— 6アルキル一カルボニル (例、 ァセチル、 プロパノィル、 ブタノィル、 ペンタノィル、 へキサノィルなど) など が挙げられる。 具体例としては、 例えば、 ァセチル、 モノクロロアセチル、 トリ フルォロアセチル、 トリクロロアセチル、 プロパノィル、 ブ夕ノィル、 ペン夕ノ ィル、 へキサノィルなどが挙げられる。
前記 「ハロゲン化されていてもよい ー6アルキルスルホニル」 としては、 例 えば、 1ないし 5個、 好ましくは 1ないし 3個のハロゲン原子 (例、 フッ素、 塩 素、 臭素、 ヨウ素など) を有していてもよい C i— 6アルキルスルホニル (例、 メ チルスルホニル、 ェチルスルホニル、 プロピルスルホニル、 イソプロピルスルホ ニル、 ブチルスルホニル、 sec—プチルスルホニル、 tert—プチルスルホニルな ど) などが挙げられる。 具体例としては、 例えばメチルスルホニル、 ジフルォロ メチルスルホニル、 トリフルォロメチルスルホニル、 ェチルスルホニル、 プロピ ルスルホニル、 イソプロピルスルホニル、 ブチルスルホニル、 4,4,4—トリフル ォロブチルスルホニル、 ペンチルスルホニル、 へキシルスルホニルなどが挙げら れる。
前記 「ハロゲン化されていてもよい — 6アルキル—カルボキサミ ド」 として は、 例えば、 1ないし 5個、 好ましくは 1ないし 3個のハロゲン原子 (例、 フヅ 素、 塩素、 臭素、 ヨウ素など) を有していてもよい 6アルキル一カルボキサ ミド (例、 ァセトアミド、 プロパンアミド、 ブタンアミドなど) などが挙げられ る。 具体例としては、 例えばァセトアミド、 トリフルォロアセトアミド、 プロパ ンアミド、 ブタンアミドなどが挙げられる。
前記 「置換基を有していてもよい芳香族基」 としては、 後述の R4で示される 「置換基を有していてもよい芳香族基」 として例示したものが用いられる。
R1と R2とが隣接する窒素原子とともに形成する 「置換基を有していてもよい 含窒素複素環」 における 「含窒素複素環」 としては、 例えば、 炭素原子以外に少
なくとも 1 個の窒素原子を含み、 窒素原子、 硫黄 子および酸素原子から選ば れる 1 ないし 3個のへテロ原子をさらに含んでいてもよい 3ないし 8員含窒素 複素環が挙げられる。 具体例としては、 例えば、 アジリジン、 ァゼチジン、 モル ホリン、 チオモルホリン、 ピぺリジン、 ピぺラジン、 ピロリジン、 へキサメチレ ンィミン、 ヘプタメチレンィミン、 へキサヒドロピリミジン、 1 , 4—ジァゼパン、 およびこれらの不飽和環状アミン (例、 1 , 2, 5, 6—テトラヒドロピリジンなど) などが挙げられる。 なかでもモルホリン、 ピぺリジン、 ピぺラジン、 ピロリジン などが好ましい。
該 「置換基を有していてもよい含窒素複素環」 における 「置換基」 としては、 例えば、 ォキソ、 ハロゲン化されていてもよい — 6アルキル、 ハロゲン化され ていてもよい (^_6アルキル—カルボニル、 ハロゲン化されていてもよい — 6ァ ルキルスルホニル、 置換基を有していてもよい c6— 14ァリール、 置換基を有して いてもよい _19ァラルキル、 置換基を有していてもよい c6_14ァリール一カルボ ニル、 置換基を有していてもよい 5ないし 10員芳香族複素環基などが挙げられ る。 置換基の数は、 例えば 1ないし 5個、 好ましくは 1ないし 3個である。 ま た、 置換基数が 2 個以上の場合、 各置換基は同一であっても異なっていてもよ い。
前記 「ハロゲン化されていてもよい d—eアルキル」 としては、 例えば、 1ない し 5個、 好ましくは 1 ないし 3個のハロゲン原子 (例、 フヅ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素など) を有していてもよい (^_6アルキル (例、 メチル、 ェチル、 プロピ ル、 イソプロピル、 ブチル、 イソブチル、 sec—ブチル、 tert—ブチル、 ペンチ ル、 へキシルなど) が挙げられる。 具体例としては、 メチル、 クロロメチル、 ジ フルォロメチル、 トリクロロメチル、 トリフルォロメチル、 ェチル、 2—ブロモ ェチル、 2,2, 2—トリフルォロェチル、 ペン夕フルォロェチル、 プロピル、 3,3, 3—トリフルォロプロピル、 イソプロピル、 ブチル、 4,4, 4—トリフルォロ ブチル、 イソプチル、 sec—プチル、 tert—ブチル、 ペンチル、 イソペンチル、 ネオペンチル、 5, 5, 5—トリフルォロペンチル、 へキシル、 6 , 6 , 6—トリフルォ
口へキシルなどが挙げられる。
前記 「ハロゲン化されていてもよい (^_6アルキル—カルボニル」、 「ハロゲ ン化されていてもよい -6アルキルスルホニル」 としては、 前記「置換基を有 していてもよい — 6アルキル」 における 「置換基」 として例示したものが用い られる。
「置換基を有していてもよい C6_14ァリール」 における 「C6_14ァリール」 とし ては、 例えば、 フエニル、 1—ナフチル、 2—ナフチル、 2—インデニル、 2—ァ ンスリルなどが挙げられる。 なかでも、 フエニルなどが好ましい。
「置換基を有していてもよい C7_19ァラルキル」 における 「C7— 19ァラルキル」 としては、 例えば、 ベンジル、 フエネチル、 ジフエニルメチル、 トリフエニルメ チル、 1一ナフチルメチル、 2—ナフチルメチル、 2,2—ジフエニルェチル、 3— フエニルプロピル、 4一フエニルブチル、 5—フエ二ルペンチルなどが挙げられ る。 なかでもべンジルなどが好ましい。
「置換基を有していてもよい C6_14ァリール一カルボニル」 における 「C6_14ァ リール—カルボニル」 としては、 例えば、 ベンゾィル、 1 _ナフトイル、 2—ナ フトイルなどが挙げられる。
「置換基を有していてもよい 5 ないし 10員芳香族複素環基」 における 「5な いし 10 員芳香族複素環基」 としては、 例えば、 炭素原子以外に窒素原子、 硫黄 原子および酸素原子から選ばれる 1または 2種、 好ましくは、 1ないし 4個のへ テロ原子を含む 5ないし 10員の(単環式または 2環式)芳香族複素環基が挙げら れる。 具体的には、 例えば、 2—または 3—チェニル; 2— , 3—または 4—ピリジ ル; 2—または 3—フリル; 2— , 4—または 5—チアゾリル; 2— , 4—または 5—ォ キサゾリル; 1—, 3—または 4—ピラゾリル; 2—ビラジニル; 2— , 4—または 5 —ピリミジニル; 1一, 2—または 3—ピロリル; 1 ^,2—または 4—ィミダゾリ ル; 3—または 4—ピリダジニル; 3—イソチアゾリル; 3—イソォキサゾリル; 1 , 2 , 4—ォキサジァゾ一ルー 5—ィル; 1 , 2 , 4—才キサジァゾ一ルー 3—ィル; 2 一, 3— , 4— , 5—または 8 _キノリル; 1—, 3—,4—, 5—, 6—,7—または 8—イソ
キノリル; 1—, 2—,3— , 4—, 5— , 6—または 7—ィンドリル; 1一, 2— , 4—また は 5—イソインドリル; 1—, 5—または 6—フ夕ラジニル,' 2 _,3—または 5—キ ノキサリニル; 2—, 3—, 4—,5—または 6 _ベンゾフラニル; 2—, 4一, 5—また は 6—ベンゾチアゾリル; 1一, 2—, 4— , 5—または 6—べンズイミダゾリルなど が挙げられる。
前記 「置換基を有していてもよい C6_14ァリール」 、 「置換基を有していても よい C7_19ァラルキル」、 「置換基を有していてもよい C6_14ァリール一カルボ二 ル」 および 「置換基を有していてもよい 5 ないし 10員芳香族複素環基」 におけ る 「置換基」 としては、 例えば、 ハロゲン原子 (例、 フヅ素、 塩素、 臭素、 ヨウ 素など) 、 _3アルキレンジォキシ (例、 メチレンジォキシ、 エチレンジォキシ など) 、 ニトロ、 シァノ、 ハロゲン化されていてもよい — 6アルキル、 ハロゲ ン化されていてもよい C3— 6シクロアルキル、 ハロゲン化されていてもよい — 6 アルコキシ、 ハロゲン化されていてもよい - 6アルキルチオ、 ヒドロキシ、 ァ ミノ、 モノ一 — 6アルキルアミノ (例、 メチルァミノ、 ェチルァミノ、 プロピル ァミノ、 イソプロピルアミノ、 ブチルァミノなど) 、 ジ一 _6アルキルアミノ
(例、 ジメチルァミノ、 ジェチルァミノ、 ジプロピルァミノ、 ジブチルァミノ、 ェチルメチルァミノなど) 、 ホルミル、 カルボキシ、 力ルバモイル、 チォカルバ モイル、 ハロゲン化されていてもよい —6アルキル一カルボニル、 — 6アルコ キシーカルボニル (例、 メトキシカルボニル、 エトキシカルボニル、 プロポキシ カルボニル、 tert—ブトキシカルボニルなど) 、 モノー —6アルキル一力ルバモ ィル (例、 メチルカルバモイル、 ェチルカルバモイルなど) 、 ジー — 6アルキル 一力ルバモイル (例、 ジメチルカルバモイル、 ジェチルカルバモイル、 ェチルメ チルカルバモイルなど) 、 ハロゲン化されていてもよい _6アルキルスルホ二 ル、 ホルミルァミノ、 ハロゲン化されていてもよい _6アルキル—カルボキサ ミ ド、 _6アルコキシ一カルボキサミド (例、 メトキシカルボキサミ ド、 ェトキ シカルボキサミ ド、 プロポキシカルボキサミド、 ブトキシカルボキサミ ドなど) 、 _6アルキルスルホニルァミノ (例、 メチルスルホニルァミノ、 ェチルスルホニ
ルァミノなど) 、 一 6アルキル—カルボニルォキシ (例、 ァセトキシ、 プロパノ ィルォキシなど) 、 (^_6アルコキシ—カルボニルォキシ (例、 メトキシカルボ二 ルォキシ、 エトキシカルボニルォキシ、 プロポキシカルボニルォキシ、 ブトキシ カルボニルォキシなど) 、 モノ— (^_6アルキル一力ルバモイルォキシ (例、 メチ ルカルバモイルォキシ、 ェチルカルバモイルォキシなど) 、 ジ _ _6アルキル一 力ルバモイルォキシ (例、 ジメチルカルバモイルォキシ、 ジェチルカルバモイル ォキシなど) などが挙げられる。 置換基の数は、 例えば 1 ないし 5 個、 好まし くは 1 ないし 3個である。 置換基数が 2個以上の場合、 各置換基は同一であつ ても異なっていてもよい。
ここで、 「ハロゲン化されていてもよい Ci— 6アルキル」 としては、 前記 「置 換基を有していてもよい含窒素複素環」 における 「置換基」 として例示したもの が用いられる。
「ハロゲン化されていてもよい c3 _ 6シクロアルキル」 、 「ハロゲン化されて いてもよい _6アルコキシ」、 「ハロゲン化されていてもよい Ci— 6アルキルチ ォ」 、 「ハロゲン化されていてもよい ー6アルキル一カルボ二ル」 、 「ハロゲ ン化されていてもよい —6アルキルスルホニル」 、 「ハロゲン化されていても よい _6アルキル一カルボキサミ ド」 としては、 前記 「置換基を有していても よい(^_6アルキル」 における 「置換基」 として例示したものが用いられる。
R1および R2は、 同一または異なって、 好ましくは、 _6アルキル;さらに好 ましくは、 メチル、 ェチル、 プロピル;特に好ましくはメチルである。
一般式 (I ) 中、 Qで示される 「主鎖の原子数 1ないし 6のスぺ一サ一」 とは、 主鎖の原子が 1ないし 6個連なっている間隔を意味する。 ここで、 「主鎖の原子 数」 は、 主鎖の原子が最小となるように数えるものとする。
「主鎖の原子数 1ないし 6のスぺ一サー」 としては、 例えば一 0—、 — S―、 —CO—、 —SO—、 一 S02—、 -NR6- (R6は水素原子、 ハロゲン化されていてもよ い _6アルキル、 ハロゲン化されていてもよい — 6アルキル—カルボニル、 ハ ロゲン化されていてもよい 6アルキルスルホニル) およびハロゲン化されて
いてもよい 2価の _6非環式炭化水素基から選ばれる 1ないし 3個からなる 2 価基などが挙げられる。
ここで、 「ハロゲン化されていてもよい 6アルキル」 としては、 前記 「置 換基を有していてもよい含窒素複素環」 における 「置換基」 として例示したもの が用いられる。
「ハロゲン化されていてもよい 6アルキル一カルボニル」 、 「ハロゲン化 されていてもよい —6アルキルスルホニル」 としては、 それぞれ前記 「置換基 を有していてもよい _6アルキル」 における 「置換基」 として例示したものが 用いられる。
「ハロゲン化されていてもよい 2価の _6非環式炭化水素基」 における 「2価 の {^_6非環式炭化水素基」 としては、 例えば、 1ないし 5個、 好ましくは 1ない し 3 個のハロゲン原子 (例、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素など) をそれそれ有 していてもよい
( 1 ) (^ー6アルキレン (例えば、 一 C¾—、 一 CF2—、 一(C¾)2—、 一(CH2)3—、 一 (C¾)4—、 _ (CH2)5—、 一(C¾)6—、 一 CH(CH3)—、 一 C(CH3)2—、 — CH(CF3)—、
— CH(CH3)C¾—、 — C(CH3)2CH2—、 一(CH(C ) )2—、 一(CF2)2—、 — (C¾)2 C(C¾)2—、 —(C¾)3 C(CH3)2—など) ;
(2) C2— 6アルケニレン (例えば、 — CH=CH—、 一 C¾— CH=CH―、 — CH2— CF = CH 一、 — C(CH3)2— CH = CH—、 — C¾— CH=CH— C¾一、 一 CH2— C¾— CH=CH―、 -CH =CH— CH-CH -、 — CH=CH— C¾— CH2— C¾—など) ;
(3) C2一 6アルキニレン、 (例えば、 一 C≡C一、 _CH2— C≡C―、 一 C¾一 C≡C一 CH2— C¾—など) などが挙げられる。
該 「主鎖の原子数 1ないし 6のスぺ一サ一」 の好適な例としては、
( 1 ) 1 ないし 3個のハロゲン原子を有していてもよい 6アルキレン (例えば、 一 C¾—、 一 CF2—、 一(C¾)2—、 一(C¾)3—、 一(C¾)4一、 一(CH2)5—、 ― (C¾)6 一、 一 CH(CH3)—、 ― C(CH3)2—、 ― CH(CF3) -、 ― CH(C¾)C¾—、 一 C(C¾)2C¾—、 一(CH(C ) )2—、 一(CF2)2—、 一(C¾)2 C(C¾)2—、 一(C¾)3 C(CH3)2—など) ;
(2) 1 ないし 3個のハロゲン原子を有していてもよい C2— 6アルケニレン (例え ば、 — CH = CH—、 — C¾— CH = CH―、 -CH2-CF = CH-s — C(CH3)2— CH = CH—、 -C¾一 CH=CH— CH2—、 — CH2— CH2— CH=CH -、 -CH=CH— CH = CH―、 — CH=CH 一 CH2— C¾_CH2—など) ;
(3) 1 ないし 3個のハロゲン原子を有していてもよい C2_6アルキニレン (例え ば、 一 Cョ C一、 _CH2_C≡C―、 一 CH2— C≡C一 CH2— C¾_など) ;
(4) ― (CH2)wl0(Cn2(/w2—、 一 (C¾)wlS(C¾)w2—、
― (C¾)W1C0(CH2)W2—、 ―(CH2)wlS0(CH2)w2_、
— (Cn2 wlS02(Ch2)w2—、 — (Cn2 wiNn, (CH2)w2—;
(5) ― (C¾)w3C0NR6(CH 4—、 -(C¾)w3NR6C0(CH2)w4-,
― (CH2)W3S02NR6(C )W4—、 _(CH2)w3im6S02(C )w4—、
_(C¾)W3C00(CH2)W4- ;
(6) -(C¾)w5NR6C0NR6b(CH2)w6-;
(R6は前記と同意義を;11615は R6と同意義を; wlおよび w2は 0ないし 5の整数 を、 かつ wl+w2が 0ないし 5を; w3および w4は 0ないし 4の整数を、 かつ w3 + が 0ないし 4を; w5および w6は 0ないし 3の整数を、 かつ w5+w6が 0な いし 3を示す) などが挙げられる。
Qで示される 「主鎖の原子数 1ないし 6のスぺーサ一」 は、 好ましくは (^_2 アルキレン (例えば、 _CH2—、 ―(C¾)2_など) 、 一(C¾)wlC0(CH2)w2—、 ― (C¾)w3C00(CH2)w4-、 ―(CH2)w3M6C0(C¾)w4—、 ―(CH2)wlS02(C¾)w2— (記号は前 記と同意義) ; さらに好ましくは一(C¾)wlC0(C¾)w2—、 - (C¾)w3C00(CH2)w4- (記号は前記と同意義) などである。
Qは、 好ましくは結合手、 (^_2アルキレン (例えば、 ― CH2—、 _(CH2)2—な ど) 、 _ (C¾)wlC0(C¾)w2—、 ― (C¾)w3C00(C¾)w4—、 ― (CH2)w3M6C0(C¾)w4—、 一(C¾)wlS02(CH2)w2— (記号は前記と同意義) ; さらに好ましくは結合手、 — (CH2)wlC0(C¾)w2—、. ―(C¾)w3C00(CH2)w4— (記号は前記と同意義) などであり、 とりわけ一 CO—が好ましい。
一般式 (I ) 中、 Yは結合手または— C H 2— Y ' — (Υ, は結合手または主 鎖の原子数 1ないし 5のスぺ一サーを示す) を示す。
ここで、 Y ' で示される 「主鎖の原子数 1ないし 5のスぺ一サ一」 としては、 前記 Qで示される 「主鎖の原子数 1ないし 6のスぺ一サ一」 のうち、 主鎖の原子 が 1ないし 5個のスぺ一サ一が挙げられる。
「主鎖の原子数 1ないし 5のスぺ一サー」 としては、 例えば— 0—、 — S—、 — CO—、 — SO—、 — S02—、 一 NR6a— (R6aは前記 R6と同意義) およびハロゲン化 されていてもよい 2価の _6非環式炭化水素基から選ばれる 1ないし 3個から なる 2価基などが挙げられる。
該 「主鎖の原子数 1ないし 5のスぺ一サ一」 の好適な例としては、
( 1 ) 1 ないし 3個のハロゲン原子を有していてもよい Ci— 5アルキレン (例えば、 一 C¾ _、 一 CF2—、 一(C¾)2—、 一(C¾)3—、 — (CH2)4—、 一(C¾)5—、 一 CH(CH3)—、 — C(CH3)2—、 — CH(CF3)—、 — CH(C )C¾—、 — C(CH3)2CH2—、 ― (CH(C¾) )2—、 一(CF2)2—、 — (C¾)2 C(C¾)2—など) ;
(2) 1 ないし 3個のハロゲン原子を有していてもよい C2_5アルケニレン (例え ば、 — CH = CH—、 一 C¾— CH = CH―、 — CH2— CF = CH―、 — C(C¾)2— CH=CH―、 — C¾_CH=CH - C¾一、 — CH2— C¾— CH=CH -、 一 CH=CH_CH=CH -、 -CH = CH _CH2— C¾-C¾—など) ;
( 3) 1 ないし 3個のハロゲン原子を有していてもよい C2— 5アルキニレン (例え ば、 一 C≡C―、 一 C¾— C≡C一、 一 CH2— C≡C— C¾— C¾—など) ;
(4) —(C¾)w70(C¾)w8-、 _ (C¾)w7S(C¾)w8—、
一( C¾ )wTC0 ( C¾ )w8 -、 ― ( CH2 )w7S0 ( C¾ ) w8 -、
— (CH2)w7S02(CH2)w8—、 -(C¾)w7NR6a(C¾)w8-;
(5) — (C¾)w9C0NR6a(C¾)wl。一、 一(C¾)w9NR6aC0(C¾) —、
- (C¾)w9S02NR6a(CH2)wl0-, — (CH2)w9NR6aS02(CH2 —、
— (C¾)w9C00(C¾)wl。—;
(6 ) - (CH2)wllNR6aC0NR6c(CH2)wl2 -;
(R6aは前記と同意義を; R6eは前記 R6と同意義を; w7および w8は 0ないし 4の 整数を、 かつ w7+w8が 0ないし 4を; w9および wlOは 0ないし 3の整数を、 か つ w9+wl0が 0ないし 3を; wllおよび wl2は 0ないし 2の整数を、 かつ + wl2が 0ないし 2を示す) などが挙げられる。
Y ' で示される 「主鎖の原子数 1ないし 5のスぺ一サ一」 は、 好ましくは _ 2アルキレン (例えば、 一 C¾—、 一(C¾)2—など) ,· 一(CH2)w70(CH2)w8—;—
(C¾)w7S(CH2)w8- (記号は前記と同意義) などである。
Y, は、 好ましくは結合手、 (^_2アルキレン (例えば、 — C¾一、 - (CH2)2- など) などである。
Yは、 好ましくは結合手、 (^_2アルキレン (例えば、 一 CH2—、 一(C¾)2—な ど) 、 一 c¾o—などであり、 さらに好ましくは結合手または _2アルキレン (例えば、 一 CH2_、 一(CH2)2—など) 、 特に好ましくは一 C¾一である。
一般式 (I ) 中、 · · ·は、 単結合または二重結合を示すが、 とりわけ単結合 が好ましい。
一般式 ( I ) 中、 T1および T2は、 それそれ隣接する^^が単結合であると き、 同一または異なって、 C (R5) (R5は水素原子、 ヒドロキシまたは — 6ァ ルキルを示す) または Nを、 隣接する^^が二重結合であるとき、 Cを示す。
R5で示される 「 一 6アルキル」 としては、 前記 R1および R2で示される 「置換 基を有していてもよい -6アルキル」 において例示したものが用いられる。
R5は、 好ましくは水素原子である。
一般式'(I ) 中、 · · ·が単結合、 Τ1および Τ2が、 同一または異なって、 C Ηまたは Νである場合が好ましい。 なかでも、 Τ1が C H、 T2が Nである場合が好 ましい。
一般式 ( I ) 中、 R3で示される 「ハロゲン化されていてもよい _6アルキ ル」 としては、 前記 R1と R2とが隣接する窒素原子とともに形成する 「置換基を 有していてもよい含窒素複素環」 における 「置換基」 として例示したものが用い られる。
R3で示される 「ハロゲン化されていてもよい _6アルキル一カルボニル」 お よび 「ハロゲン化されていてもよい _6アルキルスルホニル」 としては、 前記 R1および R2で示される 「置換基を有していてもよい _6アルキル」 における 「置換基」 として例示したものが用いられる。
該 「ハロゲン化されていてもよい — 6アルキル一カルボニル」 は、 好ましく はァセチル、 プロパノィル、 ブ夕ノィル、 ペン夕ノィル、 へキサノィルなどであ り、 なかでもァセチルなどが好ましい。
該 「ハロゲン化されていてもよい _6アルキルスルホニル」 は、 好ましくは メチルスルホニル、 ェチルスルホニル、 プロピルスルホニル、 イソプロピルスル ホニル、 ブチルスルホニル、 sec—プチルスルホニル、 tert—ブチルスルホニル などであり、 なかでもメタンスルホニル、 エタンスルホニルなどが好ましい。
は、 好ましくは水素原子である。
一般式 (I ) 中、 R4で示される 「置換基を有していてもよい芳香族基」 におけ る 「芳香族基」 としては、 例えば、 単環式芳香族基、 縮合芳香族基、 環集合芳香 族基などが挙げられる。
該単環式芳香族基としては、 単環式芳香環から任意の 1 個の水素原子を除い てできる 1 価基が挙げられる。 該 「単環式芳香環」 としては、 例えばベンゼン 環、 5または 6員芳香族複素環が挙げられる。
「5または 6員芳香族複素環」 としては、 例えば、 炭素原子以外に窒素原子、 硫黄原子および酸素原子から選ばれるヘテロ原子 1個以上 (例えば、 1〜3個)を 含む 5 または 6 員芳香族複素環などが挙げられる。 具体的には、 チォフェン、 フラン、 ピロ一ル、 イミダゾ一ル、 ピラゾ一ル、 チアゾ一ル、 イソチアゾ一ル、 ォキサゾ一ル、 ィソォキサゾ一ル、 ピリジン、 ピラジン、 ピリミジン、 ピリダジ ン、 1,2,4—ォキサジァゾ一ル、 1 , 3, 4—ォキサジァゾ一ル、 1 , 2, 4—チアジアゾ —ル、 1, 3, 4—チアジアゾール、 フラザンなどが挙げられる。
「単環式芳香族基」 の具体例としては、 フエニル、 2—または 3—チェニル、 2 —または 3—フリル、 2— , 3—または 4—ピリジル、 2—, 4一または 5—チアゾリ
ル、 2—, 4一または 5—才キサゾリル、 3 _または 4—ピラゾリル、 2—ピラジ二 ル、 2—、 4—または 5—ピリミジニル、 1一, 2—または 3—ピロリル、 1一, 2—ま たは 4—イミダゾリル、 3—または 4—ピリダジニル、 3—イソチアゾリル、 3— イソォキサゾリル、 1 , 2,4一ォキサジァゾ一ルー 5—ィル、 1 , 2,4一ォキサジァゾ 一ルー 3—ィルなどが挙げられる。
「縮合芳香族基」 としては、 縮合多環式 (好ましくは 2ないし 4環式、 好まし くは 2または 3環式)芳香環から任意の 1個の水素原子を除いてできる 1価基が 挙げられる。 該 「縮合多環式芳香璟」 としては、 縮合多環式芳香族炭化水素、 縮 合多環式芳香族複素環などが挙げられる。
該 「縮合多環式芳香族炭化水素」 としては、 例えば、 炭素数 9ないし 14個の 縮合多環式 ( 2または 3環式)芳香族炭化水素 (例、 ナフ夕レン、 インデン、 フル オレン、 アントラセンなど) などが挙げられる。
該 「縮合多環式芳香族複素環」 としては、 例えば、 炭素原子以外に窒素原子、 硫黄原子および酸素原子から選ばれるヘテロ原子を 1個以上 (例えば、 1〜4個) を含む 9ないし 14員、 好ましくは 9または 10員の縮合多環式芳香族複素環な どが挙げられる。 該 「縮合多環式芳香族複素環」 の具体例としては、 ベンゾフラ ン、 ベンゾチォフェン、 ベンズイミダゾ一ル、 ベンズォキサゾ一ル、 ベンゾチア ゾ一ル、 ベンズイソチアゾ一ル、 ナフト [2 , 3— b]チォフェン、 イソキノリン、 キノリン、 インドール、 キノキサリン、 フエナントリジン、 フエノチアジン、 フ エノキサジン、 フ夕ラジン、 ナフチリジン、 キナゾリン、 シンノリン、 カルバゾ —ル、 カルボリン、 ァクリジン、 フエナジン、 フ夕ルイミ ドなどが挙げられ る。
「縮合芳香族基」 の具体例としては、 1—ナフチル; 2—ナフチル; 2—,3—,4 —, 5—または 8—キノリル; 1一, 3— , 4— , 5— , 6— , 7—または 8—イソキノリ ル; 1—, 2—, 3— , 4— , 5— , 6—または 7—ィンドリル; 1一, 2—, 4一または 5—ィ ソィンドリル; 1一, 5—または 6—フ夕ラジニル; 2— , 3—または 5—キノキサリ ニル; 2— , 3— , 4— , 5—または 6—べンゾチェニル; 2—,3— , 4_ , 5—または 6—
ベンゾフラニル; 2—,4一, 5—または 6—ベンゾチアゾリル; 1—, 2—,4—, 5— または 6—べンズイミダゾリルなどが挙げられる。
「環集合芳香族基」 は、 2個以上 (好ましくは 2または 3個)の芳香環が単結合 で直結していて、 環を直結している結合の数が環系の数より 1 個少ない芳香環 集合体から任意の水素原子 1個を除いた基を意味する。
該芳香環集合体としては、 例えば、 炭素数 6ないし 14の単環式または縮合多 環式芳香族炭化水素 (例、 ベンゼン環、 ナフ夕レン環など) および 5 ないし 10 員(好ましくは 5または 6員)芳香族複素環から選ばれる 2または 3個(好ましく は 2個)で形成される芳香環集合体などが挙げられる。
芳香環集合体の好ましい例としては、 例えばベンゼン、 ナフ夕レン、 ピリジン、 ピリミジン、 チォフェン、 フラン、 チアゾ一ル、 イソチアゾ一ル、 ォキサゾ一ル、 1,2,4—ォキサジァゾ一ル、 1,3,4—ォキサジァゾ一ル、 1,2,4—チアジアゾ一ル、 1,3,4—チアジアゾ一ル、 キノリン、 イソキノリン、 インド一ル、 ベンゾチオフ ェン、 ベンズォキサゾ一ル、 ベンゾチアゾ一ルおよびべンゾフランから選ばれる または 3個の芳香環からなる芳香環集合体が挙げられる。
「環集合芳香族基」 の具体例としては、 2— , 3—または 4ービフエ二リル; 3— (1一ナフチル)一1,2, 4—ォキサジァゾ一ルー 5—ィル; 3_(2—ナフチル)― 1,2,4—ォキサジァゾ一ルー 5—ィル; 3— (2—べンゾフラニル)ー1,2,4—ォキサ ジァゾ一ルー 5—ィル; 3—フエ二ルー 1,2,4_ォキサジァゾ一ル— 5—ィル; 3— (2—ベンズォキサゾリル)— 1,2, 4—ォキサジァゾ一ル一 5—ィル; 3_(3—ィン ドリル)— 1,2,4—ォキサジァゾ一ルー 5—ィル; 3—(2—ィンドリル)一 1,2,4— ォキサジァゾ一ルー 5—ィル; 4—フエ二ルチアゾ一ル一2—ィル; 4— (2—ベン ゾフラニル)チアゾ一ルー 2—ィル; 4—フエ二ルー 1,3—ォキサゾ一ルー 5—ィ ル; 5—フエ二ルーイソチアゾ一ル一4—ィル; 5—フエ二ルォキサゾ一ル一 2— ィル; 4一(2—チェニル)フエニル; 4ー(3—チェニル)フエニル; 3_(3—ピリジ ル)フエニル; 4一(3—ピリジル)フエニル; 6—フエニル一3—ピリジル; 5—フ ェニル— 1,3,4一ォキサジァゾ一ルー 2—ィル; 4— (2—ナフチル)フエニル; 4一
( 2—ベンゾフラニル)フエニル; 4, 一テルフエニルなどが挙げられる。
前記した 「芳香族基」 のなかでも、 「単環式芳香族基」 および「縮合芳香族 基」 が好ましい。
該 「単環式芳香族基」 は、 好ましくはフエニル、 2—または 3—チェニル、 2 一, 3—または 4—ピリジルである。
該 「縮合芳香族基」 は、 好ましくは縮合多環式芳香族複素環基、 さらに好まし くは 2—べンゾチェニル、 2—ベンゾフラニル、 インド一ル一 2—ィル、 インド —ルー 3—^ Γルである。
R4で示される 「置換基を有していてもよい芳香族基」 における 「置換基」 とし ては、 例えばォキソ、 ハロゲン原子 (例、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素など) 、 _3アルキレンジォキシ (例、 メチレンジォキシ、 エチレンジォキシなど) 、 二 トロ、 シァノ、 ハロゲン化されていてもよい _6アルキル、 c6_14ァリ一ルォキ シ一 Ci— 6アルキル (例、 フエノキシメチルなど) 、 6アルキル— c6— 14ァリー ルー c2_6アルケニル (例、 メチルフエニルェテニルなど) 、 ハロゲン化されてい てもよい C3_6シクロアルキル、 置換基を有していてもよい C7_19ァラルキル、 ハ ロゲン化されていてもよい _6アルコキシ、 ハロゲン化されていてもよい — 6 アルキルチオ、 ヒドロキシ、 置換基を有していてもよい C6_14ァリ一ルォキシ、 置換基を有していてもよい C7— 19ァラルキルォキシ、 ァミノ、 モノ _(^_6アルキ ルァミノ (例、 メチルァミノ、 ェチルァミノ、 プロピルアミノ、 イソプロピルァ ミノ、 プチルァミノなど) 、 ジー _6アルキルアミノ (例、 ジメチルァミノ、 ジ ェチルァミノ、 ジプロピルアミノ、 ジブチルァミノ、 ェチルメチルァミノなど) 、 置換基を有していてもよい 5 ないし 7 員飽和環状アミノ、 ァシル、 ァシルアミ ノ、 ァシルォキシなどが挙げられる。
R4で示される 「芳香族基」 は、 上記置換基を、 芳香族基の置換可能な位置に 1 ないし 5個、 好ましくは 1 ないし 3個有していてもよい。 また、 置換基数が 2 個以上である場合、 各置換基は同一であっても異なっていてもよい。
「ハロゲン化されていてもよい _6アルキル」、 「置換基を有していてもよ
い C7— 19ァラルキル」 としては、 前記 「置換基を有していてもよい含窒素複素 環」 における 「置換基」 として例示したものが用いられる。
「ハロゲン化されていてもよい c3— 6シクロアルキル」、 「ハロゲン化されて いてもよい — 6アルコキシ」、 「ハロゲン化されていてもよい _6アルキルチ ォ」 としては、 前記 「置換基を有していてもよい (^_6アルキル」 における 「置 換基」 として例示したものが用いられる。
前記 「置換基を有していてもよい C6_14ァリールォキシ」 における 「C6_14ァリ —ルォキシ」 としては、 例えば、 フエニルォキシ、 1—ナフチルォキシ、 2—ナ フチルォキシなどが挙げられる。
前記 「置換基を有していてもよい c7_19ァラルキルォキシ」 における 「c7一 19ァ ラルキルォキシ」 としては、 例えば、 ベンジルォキシ、 フエネチルォキシ、 ジフ ェニルメチルォキシ、 トリフエニルメチルォキシ、 1一ナフチルメチルォキシ、 2—ナフチルメチルォキシ、 2,2—ジフエニルェチルォキシ、 3—フヱニルプロピ ルォキシ、 4 _フエニルプチルォキシ、 5—フエ二ルペンチルォキシなどが挙げ られる。
これら 「置換基を有していてもよい C6— 14ァリ一ルォキシ」、 「置換基を有し ていてもよい C7_19ァラルキルォキシ」 における 「置換基」 としては、 前記 「置 換基を有していてもよい C6_14ァリール」 における 「置換基」 として例示したも のが用いられる。 置換基の数は、 例えば 1 ないし 5個、 好ましくは 1 ないし 3 個である。 また、 置換基数が 2 個以上の場合、 各置換基は同一であっても異な つていてもよい。
前記 「置換基を有していてもよい 5ないし 7員飽和環状アミノ」 における 「5 ないし 7 員飽和環状アミノ」 としては、 例えば、 モルホリノ、 チオモルホリノ、 ピぺラジン一 1—ィル、 ピペリジノ、 ピロリジン一 1一^ fルなどが挙げられる。 該 「5ないし 7員飽和環状ァミノ」 は、 ベンゼン環と縮合していてもよい。
該 「置換基を有していてもよい 5 ないし 7 員飽和環状アミノ」 における 「置 換基」 としては、 前記「置換基を有していてもよい含窒素複素璟」 における 「置
換基」 として例示したものが用いられる。 置換基の数は、 例えば 1 ないし 5個、 好ましくは 1 ないし 3個である。 また、 置換基数が 2個以上の場合、 各置換基 は同一であっても異なっていてもよい。
前記 「ァシル」 としては、 例えば、 式:一 CO— R7、 -CO -OR7, -C0-NR7R\ — CS— NR 8、 -S02-R7\ - S0-R7\ -S02-NR7R8 〔式中、 R7は(i ) 水素原子、 ( ii ) 置換基を有していてもよい炭化水素基、 または(i i i ) 置換基を有していて もよい複素環基; R7aは(i ) 置換基を有していてもよい炭化水素基、 または(ii ) 置換基を有していてもよい複素環基; R8は水素原子または — 6アルキルを示 し; R7と R8とは隣接する窒素原子とともに置換基を有していてもよい含窒素複 素環を形成していてもよい〕 で表されるァシルなどが挙げられる。
R7または R7aで示される 「置換基を有していてもよい炭化水素基」 における 「炭化水素基」 としては、 例えば、 鎖状または環状炭化水素基 (例、 アルキル、 アルケニル、 アルキニル、 シクロアルキル、 ァリール、 ァラルキルなど) などが 挙げられる。 このうち、 以下のような炭素数 1ないし 19個の鎖状または環状炭 化水素基などが好ましい。
a) C 6アルキル (例えば、 メチル、 ェチル、 プロピル、 イソプロピル、 ブチル、 イソプチル、 sec—ブチル、 tert—プチル、 ペンチル、 へキシルなど) ; b) C2— 6アルケニル (例えば、 ビニル、 ァリル、 イソプロぺニル、 2—ブテニルな ど) ;
c ) C2— 6アルキニル (例えば、 ェチニル、 プロパルギル、 2—ブチニルなど) ; d) C3— 6シクロアルキル (例えば、 シクロプロピル、 シクロプチル、 シクロペン チル、 シクロへキシルなど) 、 該 C3— 6シクロアルキルは、 1個のベンゼン環と縮 合していてもよい;
e ) C6— 14ァリール (例えば、 フエニル、 1一ナフチル、 2—ナフチル、 2—インデ ニル、 2—アンスリルなど) 、 好ましくはフエニル;
f ) 07_19ァラルキル (例えば、 ベンジル、 フエネチル、 ジフエニルメチル、 トリ フエニルメチル、 1 _ナフチルメチル、 2—ナフチルメチル、 2,2—ジフエニルェ
チル、 3—フエニルプロピル、 4一フエニルブチル、 5—フエ二ルペンチルなど) 、 好ましくはベンジル。 '
「置換基を有していてもよい炭化水素基」 における 「置換基」 としては、 例え ば、 ハロゲン原子 (例、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素など) 、 Ct— 3アルキレンジ ォキシ (例、 メチレンジォキシ、 エチレンジォキシなど) 、 ニトロ、 シァノ、 ノ、 ロゲン化されていてもよい _6アルコキシ、 ハロゲン化されていてもよい — 6 アルキルチオ、 ヒドロキシ、 ァミノ、 モノー _6アルキルアミノ (例、 メチルァ ミノ、 ェチルァミノ、 プロピルアミノ、 イソプロピルァミノ、 ブチルァミノな ど) 、 ジ— ー6アルキルアミノ (例、 ジメチルァミノ、 ジェチルァミノ、 ジプロ ピルァミノ、 ジブチルァミノ、 ェチルメチルァミノなど) 、 置換基を有していて もよい 5 ないし 7 員飽和環状アミノ、 ホルミル、 カルボキシ、 力ルバモイル、 チォカルバモイル、 ハロゲン化されていてもよい — 6アルキル一カルボニル、 _6アルコキシ—カルボニル (例、 メ トキシカルボニル、 エトキシカルボニル、 プロポキシカルボニル、 tert—ブトキシカルボニルなど) 、 C6— 14ァリール一力 ルボニル (例、 ベンゾィル、 1一ナフトイル、 2 _ナフトイルなど) 、 5 ないし 6 員複素環カルボニル (例、 ニコチノィル、 イソニコチノィル、 2—テノィル、 3 ーテノィル、 2—フロイル、 3—フロイル、 モルホリノカルボニル、 ピペリジノ カルボニル、 ピロリジン一 1—ィルカルボニルなど) 、 C6— 14ァリールォキシ一力 ルボニル (例、 フエニルォキシカルボニル、 1—ナフチルォキシカルボニル、 2 一ナフチルォキシカルボニルなど) 、 C7— 19ァラルキルォキシ—カルボニル (例、 ベンジルォキシカルボニル、 フエネチルォキシカルボニル、 ジフヱニルメチルォ キシカルボニル、 トリフエニルメチルォキシカルボニル、 1—ナフチルメチルォ キシカルボニル、 2—ナフチルメチルォキシカルボニル、 2,2—ジフエ二ルェチ ルォキシカルボニル、 3—フエニルプロピルォキシカルボニル、 4一フエニルブ チルォキシカルボニル、 5—フエ二ルペンチルォキシカルボニルなど) 、 モノー _6アルキル一力ルバモイル (例、 メチルカルバモイル、 ェチルカルバモイルな ど) 、 ジー — 6アルキル一力ルバモイル (例、 ジメチルカルバモイル、 ジェチル
力ルバモイル、 ェチルメチルカルバモイルなど) 、 C6— 14ァリ一ルー力ルバモイ ル (例、 フエ二ルカルバモイルなど) 、 5ないし 6員複素環力ルバモイル (例、 モルホリノカルバモニル、 ピペリジノカルバモイル、 2—ピリジルカルバモイル、 3—ピリジルカルバモイル、 4一ピリジルカルバモイル、 2—チェ二ルカルバモイ ル、 3 _チェ二ルカルバモイルなど) 、 ハロゲン化されていてもよい _6アルキ ルスルホニル、 C6_14ァリールスルホニル (例、 フエニルスルホニル、 1 _ナフチ ルスルホニル、 2—ナフチルスルホニルなど) 、 ホルミルァミノ、 ハロゲン化さ れていてもよい — 6アルキル—カルボキサミ ド、 C6_ ァリール—カルボキサミ ド (例、 フエニルカルボキサミド、 ナフチルカルボキサミドなど)、 _6アルコ キシ—カルボキサミ ド (例、 メトキシカルボキサミド、 エトキシカルボキサミド、 プロポキシカルボキサミド、 プトキシカルボキサミドなど)、 — 6アルキルスル ホニルァミノ (例、 メチルスルホニルァミノ、 ェチルスルホニルァミノなど) 、 ー6アルキル—カルボニルォキシ (例、 ァセトキシ、 プロパノィルォキシなど) 、 C6_14ァリ一ルーカルボニルォキシ (例、 ベンゾィルォキシ、 1一ナフトイルォキ シ、 2—ナフトイルォキシなど) 、 Ci— 6アルコキシ一カルボニルォキシ (例、 メ トキシカルボニルォキシ、 エトキシカルボニルォキシ、 プロポキシカルボニルォ キシ、 ブトキシカルボニルォキシなど) 、 モノ— _6アルキル—力ルバモイルォ キシ (例、 メチルカルバモイルォキシ、 ェチルカルバモイルォキシなど) 、 ジー _6アルキル一力ルバモイルォキシ (例、 ジメチルカルバモイルォキシ、 ジェチ ルカルバモイルォキシなど) 、 C6_14ァリ一ルー力ルバモイルォキシ (例、 フエ ルカルバモイルォキシ、 ナフチルカルバモイルォキシなど) 、 5ないし 6員複 素環カルボニルォキシ (例、 ニコチノィルォキシなど) 、 C6— 14ァリールォキシ (例、 フエノキシ、 ナフトキシなど) などが挙げられる。 置換基の数は、 例えば 1ないし 5個、 好ましくは 1ないし 3個である。 置換基数が 2個以上の場合、 各 置換基は同一であっても異なっていてもよい。
ここで、 「ハロゲン化されていてもよい —6アルコキシ」 、 「ハロゲン化さ れていてもよい Ci— 6アルキルチオ」、 「ハロゲン化されていてもよい _6アル
キル一カルボニル」 、 「ハロゲン化されていてもよい _6アルキルスルホ二 ル」、 「ハロゲン化されていてもよい -6アルキル一カルボキサミ ド」 として は、 それそれ前記 「置換基を有していてもよい — 6アルキル」 における 「置換 基」 として例示したものが用いられる。
「置換基を有していてもよい 5 ないし 7 員飽和環状アミノ」 としては、 前記 「置換基を有していてもよい芳香族基」 における 「置換基」 として例示したもの が用いられる。
または R7aで示される 「置換基を有していてもよい複素環基」 における 「複 素環基」 としては、 例えば炭素原子以外に窒素原子、 硫黄原子および酸素原子か ら選ばれる 1または 2種、 1ないし 4個のへテロ原子を含む 5ないし 14員 (単 環、 2環または 3環式) 複素環、 好ましくは(i ) 芳香族複素環、 (ii ) 5 ないし 10員非芳香族複素璟または(iii ) 7ないし 10員複素架橋環から任意の 1個の水 素原子を除いてできる 1価基などが挙げられる。
ここで、 「芳香族複素環」 としては、 例えば、 炭素原子以外に窒素原子、 硫黄 原子および酸素原子から選ばれるヘテロ原子 1個以上 (例えば、 1ないし 4個) を含む 5ないし 14員、 好ましくは 5ないし 10員の芳香族複素環などが挙げら れる。 具体的には、 チォフェン、 フラン、 ピロ一ル、 イミダゾ一ル、 ピラゾ一ル、 チアゾール、 イソチアゾ一ル、 ォキサゾール、 イソォキサゾール、 ピリジン、 ピ ラジン、 ピリミジン、 ピリダジン、 1,2, 4—ォキサジァゾ一ル、 1, 3,4_ォキサ ジァゾ一ル、 1, 2,4—チアジアゾ一ル、 1, 3, 4—チアジアゾ一ル、 フラザン、 ベ ンゾチォフェン、 ベンゾフラン、 ベンズイミダゾ一ル、 ベンズォキサゾ一ル、 ベ ンゾチアゾ一ル、 ベンズイソチアゾ一ル、 ナフト [2, 3— b]チォフェン、 フエノ キサチイン、 インドール、 イソインドール、 1H—インダゾ一ル、 プリン、 4H— キノリジン、 イソキノリン、 キノリン、 フタラジン、 ナフチリジン、 キノキサリ ン、 キナゾリン、 シンノリン、 カルバゾール、 カルボリン、 フエナントリジ ン、 ァクリジン、 フヱナジンフエノチアジン、 フエノキサジン、 フタルイミドな どの芳香族複素環、 またはこれらの環 (好ましくは単環) が 1 ないし複数個
(好ましくは 1 または 2個) の芳香環 (例、 ベンゼン環等)と縮合して形成され た環などが挙げられる。
「5ないし 10員非芳香族複素環」 としては、 例えば、 2 _または 3—ピロリン、 ピロリジン、 2—または 3—イミダゾリン、 2—ォキサゾリン、 ォキサゾリジン、 2—または 3—ピラゾリン、 ビラゾリジン、 2—チアゾリン、 ピぺリジン、 ピペラ ジン、 へキサメチレンィミン、 モルホリン、 チオモルホリンなどが挙げられる。
「7ないし 10員複素架橋環」 としては、 例えば、 キヌクリジン、 7—ァザビシ クロ [2. 2. 1 ]ヘプタンなどが挙げられる。
該 「複素璟基」 は、 好ましくは、 炭素原子以外に窒素原子、 硫黄原子および酸 素原子から選ばれる 1または 2種、 好ましくは、 1ないし 4個のへテロ原子を含 む 5ないし 10員の (単環式または 2環式) 複素環基である。 具体的には、 例え ば、 2 _または 3—チェニル; 2— , 3—または 4—ピリジル; 2—または 3—フリ ル; 2— ,4—または 5—チアゾリル; 2— , 4—または 5—ォキサゾリル; 1—, 3 —または 4—ピラゾリル; 2—ビラジニル; 2—, 4—または 5 _ピリミジニル; 1 - , 2 _または 3—ピロリル; 1— , 2—または 4 _イミダゾリル; 3—または 4一 ピリダジニル; 3—イソチアゾリル; 3—イソォキサゾリル; 1,2, 4—ォキサジァ ゾ一ルー 5— ^ Γル; 1 , 2, 4—ォキサジァゾ一ルー 3—ィル; 2—, 3 _, 4—, 5—ま たは 8—キノリル; 1—, 3—, 4— , 5—, 6—, 7—または 8 _イソキノリル; 1 ―, 2—, 3— , 4—, 5— , 6—または 7—インドリル; 1一, 2— , 4—または 5— イソインドリル; 1一, 5—または 6—フ夕ラジニル; 2— , 3—または 5—キノキ サリニル; 2— , 3—, 4— , 5—または 6—ベンゾフラニル; 2— , 3—, 4—, 5 一または 6—ベンゾチェニル; 2— , 4 - , 5 _または 6—ベンゾチアゾリル; 1— 3 2—, 4一, 5—または 6—ベンズイミダゾリルなどの芳香族複素環基;例えば、 1 ―, 2—または 3—ピロリジニル; 1一, 2— , 4—または 5 _イミダゾリジニル; 2—または 4一イミダゾリニル; 2— , 3—または 4—ビラゾリジニル;ピベリジ ノ ; 2—, 3 _または 4—ピペリジル; 1一または 2—ピペラジニル;モルホリ ノ ;チオモルホリノなどの非芳香族複素環基などが挙げられる。
該 「置換基を有していてもよい複素璟基」 における 「置換基」 としては、 前記
「置換基を有していてもよい C6_14ァリール」 における 「置換基」 として例示し たものが用いられる。 置換基の数は、 例えば 1 ないし 5個、 好ましくは 1 ない し 3個である。 置換基数が 2個以上の場合、 各置換基は同一であっても異なつ ていてもよい。
R8で示される 「 _6アルキル」 としては、 例えば、 メチル、 ェチル、 プロピル、 イソプロピル、 ブチル、 イソプチル、 sec—ブチル、 tert—ブチル、 ペンチル、 へキシルなどが挙げられる。
R7と R8とが隣接する窒素原子とともに形成する 「置換基を有していてもよい 含窒素複素環」 としては、 前記 H1と とが形成する 「置換基を有していてもよ い含窒素複素環」 と同様のものが用いられる。
該 「ァシル」 は、 好ましくは、 ホルミル、 カルボキシ、 力ルバモイル、 ハロゲ ン化されていてもよい 6アルキル一カルボニル (例、 ァセチルなど) 、 (^_6 アルコキシ—カルボニル (例、 メトキシカルボニル、 エトキシカルボニル、 プロ ポキシカルボニル、 tert—ブトキシカルボニルなど) 、 置換基を有していても よい C6_14ァリ ルーカルボニル (例、 ベンゾィル、 1—ナフトイル、 2—ナフト ィルなど) 、 置換基を有していてもよい C6_14ァリールォキシ一カルボニル (例、 フエノキシカルボニルなど) 、 置換基を有していてもよい C7_lgァラルキルォキ シーカルボニル (例、 ベンジルォキシカルボニル、 フエネチルォキシカルボニル など) 、 置換基を有していてもよい 5 ないし 6 員複素環カルボニル (例、 ニコ チノィル、 イソニコチノィル、 2—テノィル、 3—テノィル、 2—フロイル、 3 —フロイル、 モルホリノカルボニル、 ピペリジノカルボニル、 ピロリジン一 1— ィルカルボニルなど) 、 モノー _6アルキル—力ルバモイル (例、 メチルカルバ モイル、 ェチルカルバモイルなど) 、 ジー アルキル一力ルバモイル (例、 ジ メチルカルバモイル、 ジェチルカルバモイル、 ェチルメチルカルバモイルなど) 、 置換基を有していてもよい C6_14ァリール—力ルバモイル (例、 フエ二ルカルバ モイル、 1—ナフチルカルバモイル、 2—ナフチルカルバモイルなど) 、 置換基
を有していてもよい 5 ないし 6 員複素環力ルバモイル (例、 2—ピリジルカル バモイル、 3 _ピリジルカルバモイル、 4—ピリジルカルバモイル、 2—チェ二 ルカルバモイル、 3—チェ二ルカルバモイルなど) 、 ハロゲン化されていてもよ い _6アルキルスルホニル (例、 メチルスルホニルなど) 、 置換基を有してい てもよい C6-14ァリ一ルスルホニル、 スルファモイルなどである。 なかでも、 ノ、 ロゲン化されていてもよい (^_6アルキル一カルボニル、 (^_6アルコキシ一カル ボニル、 置換基を有していてもよい C6— 14ァリ一ルーカルボニル、 置換基を有し ていてもよい C6— 14ァリ一ルスルホニル (例、 ベンゼンスルホニル、 1—ナフ夕 レンスルホニル、 2—ナフ夕レンスルホニルなど) などが好ましい。
なお、 「置換基を有していてもよい C6—14ァリ一ルーカルボ二ル」 、 「置換基 を有していてもよい c6_14ァリ一ルォキシ一カルボニル」、 「置換基を有してい てもよい c7— 19ァラルキルォキシ一カルボニル」 、 「置換基を有していてもよい 5 ないし 6 員複素環カルボニル」、 「置換基を有していてもよい C6— 14ァリール —力ルバモイル」、 「置換基を有していてもよい 5 ないし 6 員複素環カルバモ ィル」、 「置換基を有していてもよい C6— 14ァリ一ルスルホニル」 における 「置 換基」 としては、 前記 「置換基を有していてもよい C6—14ァリ一ル」 における 「置換基」 として例示したものが用いられる。 置換基の数は、 例えば 1ないし 5 個、 好ましくは 1 ないし 3個である。 また、 置換基数が 2個以上の場合、 各置 換基は同一であっても異なっていてもよい。
前記 「ァシルァミノ」 としては、 例えば、 前記「ァシル」 で 1 ないし 1 個置 換されたァミノが挙げられ、 好ましくは、 式:一 M9—C0R1Q、 -NR9-C00R10\ ― NR9- S02R10\ -NR9-C0NR10aR10b 〔式中、 R9は水素原子または —6アルキル; Rlflは前記 R7と同意義; R1Qaは前記 R7aと同意義; R1Dbは R8と同意義を示す〕 で表 されるァシルァミノなどが挙げられる。
で示される 「 — 6アルキル」 としては、 前記 R8で示される 「(^_6アルキ ル」 と同様のものが挙げられる。
該 「ァシルァミノ」 は、 好ましくは、 ホルミルァミノ、 ハロゲン化されていて
もよい (^_6アルキル—カルボキサミ ド (例、 ァセチルァミノ) 、 置換基を有し ていてもよい C6— 14ァリール—カルボキサミド (例、 フエニルカルボキサミド、 ナフチルカルボキサミドなど) 、 ハロゲン化されていてもよい _6アルコキシ —カルボキサミド (例、 メトキシカルボキサミド、 エトキシカルボキサミド、 プ 口ポキシカルボキサミド、 ブトキシカルボキサミドなど) 、 ハロゲン化されてい てもよい _6アルキルスルホニルァミノ (例、 メチルスルホニルァミノ、 ェチ ルスルホニルァミノなど) などである。
なお、 「置換基を有していてもよい C6— 14ァリール—カルボキサミ ド」 におけ る 「置換基」 としては、 前記 「置換基を有していてもよい C6— 14ァリ一ル」 にお ける 「置換基」 として例示したものが用いられる。 置換基の数は、 例えば 1 な いし 5個、 好ましくは 1ないし 3個である。 また、 置換基数が 2個以上の場合、 各置換基は同一であっても異なっていてもよい。
前記 「ァシルォキシ」 としては、 例えば、 前記 「ァシル」 1 個で置換されたォ キシが挙げられ、 好ましくは、 式: 一 0— C0Ru、 — 0— C00Ru、 - 0 - C0NHR11 〔式中、 R11は前記 R7と同意義を示す〕 で表されるァシルォキシなどが挙げられ る。
該 「ァシルォキシ」 は、 好ましくは、 (^_6アルキル一カルボニルォキシ (例、 ァセトキシ、 プロパノィルォキシ、 イソブ夕ノィルォキシ、 ビバロイルォキシな ど)、 置換基を有していてもよい C6_14ァリ一ルーカルボニルォキシ (例、 ベン ゾィルォキシ、 1一ナフトイルォキシ、 2—ナフトイルォキシなど) 、 ハロゲン 化されていてもよい (^—6アルコキシ一力ルポニルォキシ (例、 メトキシカルボ ニルォキシ、 トリフルォロメトキシカルボニルォキシ、 エトキシカルボ二ルォキ シ、 プロポキシカルボニルォキシ、 ブトキシカルボニルォキシなど) 、 モノー _6アルキル一力ルバモイルォキシ (例、 メチルカルバモイルォキシ、 ェチルカ ルバモイルォキシなど) 、 ジ— (^_6アルキル一力ルバモイルォキシ (例、 ジメチ ルカルバモイルォキシ、 ジェチルカルバモイルォキシなど) 、 置換基を有してい てもよい C6— 14ァリール—力ルバモイルォキシ (例、 フエ二ルカルバモイルォキ
シ、 ナフチルカルバモイルォキシなど) 、 ニコチノィルォキシなどである。
なお、 「置換基を有していてもよい C6_14ァリール—カルボニルォキシ」 、 「置換基を有していてもよい c6— 14ァリール一力ルバモイルォキシ」 における 「置換基」 としては、 前記 「置換基を有していてもよい c6— 14ァリール」 におけ る 「置換基」 として例示したものが用いられる。 置換基の数は、 例えば 1 ない し 5個、 好ましくは 1ないし 3個である。 また、 置換基数が 2個以上の場合、 各置換基は同一であっても異なっていてもよい。
R4で示される 「置換基を有していてもよい C3_9シクロアルキル基」 における 「C3— 9シクロアルキル基」 としては、 例えばシクロプロピル、 シクロブチル、 シ クロペンチル、 シクロへキシル、 シクロへプチル、 シクロォクチル、 シクロノ二 ルなどが挙げられる。
該 「置換基を有していてもよい c3_9シクロアルキル基」 における 「置換基」 としては、 例えばォキソ、 ハロゲン化されていてもよい _6アルキル、 ハロゲ ン原子、 _3アルキレンジォキシ、 ニトロ、 シァノ、 ハロゲン化されていてもよ い C3_6シクロアルキル、 ハロゲン化されていてもよい _6アルコキシ、 ハロゲ ン化されていてもよい _6アルキルチオ、 ヒドロキシ、 ァミノ、 モノ一 _6ァ ルキルァミノ、 ジー — 6アルキルァミノ、 ホルミル、 カルボキシ、 力ルバモイル、 チォカルバモイル、 ハロゲン化されていてもよい _6アルキル一カルボニル、
(^_6アルコキシ一カルボニル、 モノー (^_6アルキル一力ルバモイル、 ジ— (^_6ァ ルキル一力ルバモイル、 ハロゲン化されていてもよい _6アルキルスルホニル、 ホルミルァミノ、 ハロゲン化されていてもよい — 6アルキル一カルボキサミ ド、 _6アルコキシ一カルボキサミド、 _6アルキルスルホニルァミノ、 _6アルキ ルーカルボニルォキシ、 Ci— eアルコキシ一カルボニルォキシ、 モノー (^_6アルキ ルー力ルバモイルォキシ、 ジー _6アルキル一力ルバモイルォキシなどが挙げら れる。
前記 「ハロゲン化されていてもよい d— 6アルキル」 としては、 前記 R1と R2と が隣接する窒素原子とともに形成する 「置換基を有していてもよい含窒素複素
環」 における 「置換基」 として例示したものが用いられる。
前記した 「ハロゲン原子」、 「(^— 3アルキレンジォキシ」 、 「ハロゲン化され ていてもよい C3— 6シクロアルキル」 、 「ハロゲン化されていてもよい _6アル コキシ」 、 「ハロゲン化されていてもよい (^_6アルキルチオ」 、 「モノー (^_6 アルキルァミノ」、 「ジ一 — 6アルキルァミノ」、 「ハロゲン化されていてもよ い — 6アルキル—カルボ二ル」、 「(^— 6アルコキシ一カルボ二ル」、 「モノー -6アルキル一力ルバモイル」、 「ジ— (^_6アルキル一力ルバモイル」、 「ハロゲ ン化されていてもよい — 6アルキルスルホ二ル」 、 「ハロゲン化されていても よい — 6アルキル一カルボキサミ ド」、 「 _6アルコキシ一カルボキサミド」 、 「(^_6アルキルスルホニルァミノ」 、 「(^_6アルキル一カルボ二ルォキシ」 、
「(^_6アルコキシ一カルボニルォキシ」 、 「モノー (^— 6アルキル—力ルバモイル ォキシ」 、 「ジ _ —6アルキル—力ルバモイルォキシ」 としては、 前記 R1およ び で示される 「置換基を有していてもよい _6アルキル」 における 「置換 基」 として例示したものが用いられる。
前記した置換基の数は、 例えば 1ないし 5個、 好ましくは 1 ないし 3個であ る。 置換基数が 2 個以上の場合、 各置換基は同一であっても異なっていてもよ い o
「置換基を有していてもよい C3_gシクロアルキル基」 の好適な例としては、 例えば、 シクロペンチル、 シクロへキシル、 4, 4—ジメチルシクロへキシル、 4- ォキソシクロへキシルなどが挙げられる。
R4で示される 「置換基を有していてもよい 3ないし 9員飽和複素環基」 におけ る 「3ないし 9員飽和複素環基」 としては、 例えば炭素原子以外に酸素原子、 窒 素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子 1個以上 (例えば、 1ないし 3 個) を含む 3ないし 9員飽和複素環基などが挙げられる。 具体的には、 テトラヒ ドロフラニル、 テトラヒドロビラニル、 ピロリジニル、 ピベリジニル、 モルホリ ニル、 チオモルホリニル、 テトラヒドロチェニル、 テトラヒドロチォピラニルな どが挙げられる。
該 「置換基を有していてもよい 3ないし 9員飽和複素環基」 における 「置換 基」 としては、 前記 「置換基を有していてもよい C3— gシクロアルキル基」 にお ける置換基と同様のものが用いられる。
該置換基の数は、 例えば 1ないし 5個、 好ましくは 1ないし 3個である。 置 換基数が 2個以上の場合、 各置換基は同一であっても異なっていてもよい。
「置換基を有していてもよい 3ないし 9員飽和複素環基」 の好適な例としては、 2—または 3—テトラヒドロフラニル; 2—、 3—または 4ーテトラヒドロビラ二 ル; 1一、 2—または 3—ピロリジニル; 1—、 2—、 3—または 4ーピペリジニル などが挙げられる。
R4で示される 「ハロゲン原子」 としては、 例えばフッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素 などが挙げられる。
R4は、 好ましくは 「置換基を有していてもよい芳香族基」、 さらに好ましくは 「置換基を有していてもよい単環式芳香族基」 または 「置換基を有していてもよ い縮合芳香族基」 である。
ここで、 「置換基を有していてもよい単環式芳香族基」 における 「単環式芳香 族基」 は、 好ましくはフエニル、 2 —または 3 _チェニル、 2—, 3—または 4 —ピリジルである。
また、 「置換基を有していてもよい縮合芳香族基」 における 「縮合芳香族基」 は、 好ましくは縮合多環式芳香族複素環基、 さらに好ましくは 2—ベンゾチェ二 ル、 2 —ベンゾフラニル、 インド一ルー 2 —ィル、 インドール一 3 Tルである。
「置換基を有していてもよい単環式芳香族基」 および 「置換基を有していても よい縮合芳香族基」 における 「置換基」 は、 好ましくはハロゲン原子、 ハロゲン 化されていてもよい _6アルキルおよびハロゲン化されていてもよい (^_6アル コキシから選ばれる 1または 2個である。
R4は、 特に好ましくは、 ハロゲン原子、 ハロゲン化されていてもよい _6ァ ルキルおよびハロゲン化されていてもよい — 6アルコキシから選ばれる置換基 をそれぞれ 1または 2個有していてもよいフエニルまたはインドリル (好ましく
はインド一ルー 2—ィル、 インドール— 3—ィル) である。
とりわけ、 ハロゲン原子、 ハロゲン化されていてもよい _6アルキルおよび ハロゲン化されていてもよい _6アルコキシから選ばれる置換基を 1または 2 個有していてもよいインドリルが好ましい。
化合物 (I) の好適な例としては、 例えば以下の化合物が挙げられる。
1) Xが塩素原子、 X, が水素原子;
R1および R2が同一または異なってそれぞれ _6アルキル (好ましくはメチ ル) ;
Qが—(C¾)wlC0(C¾)w2— (記号は前記と同意義) (好ましくは CO) ; Yが 2アルキレン (好ましくは一 C¾一) ;
. · .が単結合;
T1が CHヽ T2が N;
R3が水素原子;かつ
R4が、 ハロゲン原子、 ハロゲン化されていてもよい _6アルキルおよびハロ ゲン化されていてもよい _6アルコキシから選ばれる置換基を 1または 2個有 していてもよい縮合芳香族基 (好ましくは 2—べンゾチェニル、 2—ベンソフラ ニル、 インド一ルー 2—ィル、 インドール一3—ィル) である化合物。
2) Xが塩素原子、 X, が水素原子;
R1および R2が同一または異なってそれそれ _6アルキル (好ましくはメチ ル) ;
Qがー(CH2)wlC0(C¾)w2— (記号は前記と同意義) (好ましくは CO) ; Yが (^-2アルキレン (好ましくは一 CH2— ) ;
- - 'が単結合;
T1が CH、 T2が N;
が水素原子;かつ
R4が、 ハロゲン原子、 ハロゲン化されていてもよい _6アルキルおよびハロ ゲン化されていてもよい — 6アルコキシから選ばれる置換基を 1または 2個有
していてもよい単環式芳香族碁 (好ましくはフヱニル) である化合物。
化合物 (I) の特に好適な例としては、 例えば以下の化合物が挙げられる。 (2R)- N-[(l-ベンゾィル - 4-ピペリジニル)メチル ]-:!- ((3R)-6-クロ口- 3- [(ジメ チルァミノ)メチル ]-1,2, 3, 4-テトラヒドロ- 1-キノリニル) -3-(1-ィンドール- 3-ィル) -1-ォキソ -2-プロパンァミン;
(2R)- 1-((31 - 6-クロ口- 3- [(ジメチルァミノ)メチル ]-1,2, 3, 4-テトラヒドロ- 1 -キノリニル) -3- (1-ィンドール- 3-ィル) - N- ({1-[(1-メチル - 1-ィンドール- 2- ィル)カルボニル] -4-ピペリジニル }メチル) - 1 -ォキソ -2 -プロパンァミン; (210-卜((311)-6-クロ口- 3- [(ジメチルァミン)メチル ]-1,2, 3, 4-テトラヒドロ- 卜キノ リニル) -N-(U-[(5-クロ口-; I-メチル - ィンド一ル- 2-ィル)カルボ二 ル] -4-ピペリジニル }メチル)-3-(1-ィンドール- 3-ィル) -1-ォキソ -2-プロパン ァミン;
(2R)- :l-((3S)- 6-クロ口- 3- [(ジメチルァミノ)メチル ]-1,2, 3, 4-テトラヒドロ- 卜キノリニル) -3-(1-ィンドール- 3-ィル) -N-(U-[(1-メチル -1 -ィンドール- 2- ィル)カルボニル] -4-ピペリジニル }メチル)-1-ォキソ -2-プロパンァミン。
化合物 (I) の塩としては、 例えば、 無機塩基との塩、 アンモニゥム塩、 有機 塩基との塩、 無機酸との塩、 有機酸との塩、 塩基性または酸性アミノ酸との塩な どが挙げられる。 無機塩基との塩の好適な例としては、 例えば、 ナトリウム塩、 カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、 マグネシウム塩、 バリウム塩 などのアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩などが挙げられる。 有機塩基との塩 の好適な例としては、 例えば、 トリメチルァミン、 トリェチルァミン、 ピリジン、 ピコリン、 エタノールァミン、 ジエタノールァミン、 トリエタノールァミン、 ジ シクロへキシルァミン、 N, N' —ジベンジルエチレンジァミンなどとの塩が挙 げられる。 無機酸との塩の好適な例としては、 例えば、 塩酸、 臭化水素酸、 硝酸、 硫酸、 リン酸などとの塩が挙げられる。 有機酸との塩の好適な例としては、 例え ば、 ギ酸、 酢酸、 トリフルォロ酢酸、 フマール酸、 シユウ酸、 酒石酸、 マレイン 酸、 クェン酸、 コハク酸、 リンゴ酸、 メタンスルホン酸、 ベンゼンスルホン酸、
P -トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。 塩基性アミノ酸との塩の好適 な例としては、 例えば、 アルギニン、 リジン、 オル二チンなどとの塩が挙げられ、 酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、 例えば、 ァスパラギン酸、 グルタミン 酸などとの塩が挙げられる。
このうち、 薬学的に許容し得る塩が好ましい。 例えば、 化合物 (I ) 内に酸性 官能基を有する場合にはアルカリ金属塩 (例、 ナトリウム塩、 カリウム塩など) 、 アルカリ土類金属塩 (例、 カルシウム塩、 マグネシウム塩、 バリウム塩など) な どの無機塩、 アンモニゥム塩など、 また、 化合物 ( I ) 内に塩基性官能基を有す る場合には塩酸塩、 硫酸塩、 リン酸塩、 臭化水素酸塩などの無機塩または、 酢酸 塩、 マレイン酸塩、 フマル酸塩、 コハク酸塩、 メタンスルホン酸塩、 p—トルェ ンスルホン酸塩、 クェン酸塩、 酒石酸塩などの有機塩が挙げられる。
化合物 (I ) のプロドラッグは、 生体内における生理条件下で酵素や胃酸等に よる反応により化合物 (I ) に変換する化合物、 すなわち酵素的に酸化、 還元、 加水分解等を起こして化合物 ( I ) に変化する化合物、 胃酸等により加水分解な どを起こして化合物 (I ) に変化する化合物をいう。 化合物 ( I ) のプロドラヅ グとしては、 化合物 (I ) のァミノがァシル化、 アルキル化、 りん酸化された化 合物 (例、 化合物 (I ) のァミノがエイコサノィル化、 ァラニル化、 ペンチルァ ミノカルボニル化、 ( 5 _メチル一 2—ォキソ一 1, 3—ジォキソレン一 4ーィ ル) メトキシカルボニル化、 テトラヒドロフラニル化、 ピロリジルメチル化、 ピ バロィルォキシメチル化、 tert—ブチル化された化合物など) ;化合物 ( I ) の水酸基がァシル化、 アルキル化、 りん酸化、 ほう酸化された化合物 (例、 化合 物 (I ) の水酸基がァセチル化、 パルミトイル化、 プロパノィル化、 ビバロイル ィ匕、 サクシ二ル化、 フマリル化、 ァラニル化、 ジメチルァミノメチルカルボニル 化ざれた化合物など) ;化合物 (I ) のカルボキシル基がエステル化、 アミド化 された化合物 (例、 化合物 (I ) のカルボキシル基がェチルエステル化、 フエ二 ルエステル化、 カルボキシメチルエステル化、 ジメチルァミノメチルエステル化、 ビバロイルォキシメチルエステル化、 エトキシカルボニルォキシェチルエステル
ィ匕、 フ夕リジルエステル化、 ( 5—メチル一 2—ォキソ一 1 , 3—ジォキソレン _ 4—ィル) メチルエステル化、 シクロへキシルォキシカルボニルェチルエステ ル化、 メチルアミド化された化合物など) ;等が挙げられる。 これらの化合物は 自体公知の方法によって化合物 ( I ) から製造することができる。
また、 化合物 (I ) のプロドラヅグは、 広川書店 1 9 9 0年.刊 「医薬品の開 発」第 7卷分子設計 1 6 3頁から 1 9 8頁に記載されているような、 生理的条件 で化合物 (I ) に変化するものであってもよい。
化合物 ( I ) の製造法について以下に述べる。
化合物 (I ) は、 自体公知の方法、 例えば以下のスキームで示される方法ある いはこれに準ずる方法にしたがって製造される。
以下のスキーム中に記載されている化合物は、 塩を形成していてもよく、 この ような塩としては、 例えば化合物 (I ) の塩と同様のものなどが挙げられる。 本明細書中、 「室温」 は、 通常 0ないし 3 0 °Cを示す。
下記の各反応、 例えばアルキル化反応、 加水分解反応、 アミノ化反応、 エステ ル化反応、 アミド化反応、 エーテル化反応、 酸化反応、 還元反応、 ウレァ化反応 などは、 自体公知の方法、 例えば、 オーガニヅク · ファンクショナル · グルー プ - プレノル一シヨンズ (Organic Functional Group Preparations) 第 2版、 ァカデミヅクプレス社 (ACADEMIC PRESS , INC. ) 1 9 8 9年刊;コンプリヘン シブ ·オーガニック · トランスフォーメーションズ (Comprehensive Organic Transformations) VCH Publishers Inc., 1 9 8 9年刊等に記載の方法、 ある いはこれに準ずる方法にしたがって行われる。
[スキーム 1 ]
(la)
[式中、 G1はァミノの保護基を、 その他の記号は前記と同意義を示す]
G1で示される 「ァミノの保護基」 としては、 後述のァミノの保護基と同様の ものが挙げられる。 なかでも、 9—フルォレニルメトキシカルボニルなどが好ま しい。
工程 1 アミド化反応
該 「アミ ド化反応」 としては、 例えば下記の i)脱水縮合剤を用いる方法、 ii) カルボキシの反応性誘導体を用いる方法などが挙げられる。
i)脱水縮合剤を用いる方法
化合物 (II) 、 約 1〜5当量の化合物 (III) 、 および約 1〜2当量の脱水縮 合剤を、 不活性溶媒中で反応させる。
該 「脱水縮合剤」 としては、 例えば、 ジシクロへキシルカルポジイミ ド (DC C;) 、 1一ェチル—3— (3—ジメチルァミノプロピル) カルポジイミド 塩酸 塩 (WSC) などが挙げられる。 なかでも、 WSCが好ましい。
「不活性溶媒」 としては、 例えば、 二トリル系溶媒、 アミド系溶媒、 ハロゲン 化炭化水素系溶媒、 エーテル系溶媒などが挙げられる。 これらは二種以上を適宜 の割合で混合して用いてもよい。 なかでも、 ァセトニトリル、 DMF、 ジクロロ メタン、 THFなどが好ましい。
反応温度は、 通常、 室温が好ましい。
反応時間は、 通常、 約 10〜24時間である。
本反応は、 必要に応じ、 約:!〜 1. 5当量の 1—ヒドロキシベンゾトリァゾ一 ル (HOBt) および (または) 約 1〜5当量の塩基の存在下に行ってもよい。 該 「塩基」 としては、 1)例えば、 アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水 素化物 (例、 水素化リチウム、 水素化ナトリウム、 水素化カリウム、 水素化カル シゥムなど) 、 アルカリ金属またはアルカリ土類金属のアミド類 (例、 リチウム アミド、 ナトリウムアミド、 リチウムジイソプロピルアミド、 リチウムジシクロ へキシルアミド、 リチウムへキサメチルジシラジド、 ナトリウムへキサメチルジ シラジド、 カリウムへキサメチルジシラジドなど) 、 アルカリ金属またはアル力 リ土類金属の低級アルコキシド (例、 ナトリウムメトキシド、 ナトリウムェトキ シド、 カリウム tert—ブトキシドなど) などの強塩基;
2)例えば、 アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物 (例、 水酸化ナ トリウム、 水酸化カリウム、 水酸化リチウム、 水酸化バリウムなど) 、 アルカリ 金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩 (例、 炭酸ナトリウム、 炭酸カリウム、 炭 酸セシウムなど) 、 アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸水素塩 (例、 炭 酸水素ナトリウム、 炭酸水素カリウムなど) などの無機塩基;および
3)例えば、 トリェチルァミン、 ジイソプロピルェチルァミン、 N—メチルモ ルホリン、 ジメチルァミノピリジン、 DBU (1, 8—ジァザビシクロ 〔5. 4. 0〕 ゥンデセ一 7—ェン) 、 DBN (1, 5—ジァザビシクロ 〔4. 3. 0〕 ノ ン _5—ェン) などのアミン類、 例えばピリジン、 イミダゾール、 2, 6—ルチ ジンなどの塩基性複素環化合物などの有機塩基などが挙げられる。 なかでも、 ト リエチルァミン、 4—ジメチルァミノピリジンなどが好ましい。
ii) カルボキシの反応性誘導体を用いる方法
化合物 (III) の反応性誘導体、 約 1〜5当量 (好ましくは 1〜3当量) の化 合物 (II) を、 不活性溶媒中で反応させる。
「化合物 (ΙΠ) の反応性誘導体」 において、 反応性誘導体としては、 酸ハラ ィド (例、 酸クロリ ド、 酸ブロミドなど) 、 混合酸無水物 (例、 _6アルキル一
カルボン酸、 Cト 1Qァリ一ルーカルボン酸または _6アルキル炭酸との無水物な ど) 、 活性エステル (例、 置換基を有していてもよいフヱノール、 1ーヒドロキ シベンゾトリアゾ一ルまたは N—ヒドロキシスクシンィミドとのエステルなど) が挙げられる。 該 「置換基を有していてもよいフエノール」 における 「置換基」 としては、 ハロゲン原子、 ニトロ、 ハロゲン化されていてもよい — 6アルキル またはハロゲン化されていてもよい —6アルコキシが 1ないし 5個挙げられる。 「置換基を有していてもよいフエノール」 の具体例としては、 フエノール、 ペン 夕クロ口フエノール、 ペン夕フルオロフエノ一ル、 p—ニトロフエノールなどが 挙げられる。 反応性誘導体は、 好ましくは酸ハライドである。
「不活性溶媒」 としては、 例えば、 エーテル系溶媒、 ハロゲン化炭化水素系溶 媒、 芳香族系溶媒、 二トリル系溶媒、 アミ ド系溶媒、 ケトン系溶媒、 スルホキシ ド系溶媒、 水、 エステル系溶媒などが挙げられる。 これらは、 二種以上を適宜の 割合で混合して用いてもよい。 なかでもテトラヒドロフラン (T H F ) 、 ァセト 二トリル、 ジクロロメタン、 クロ口ホルム、 酢酸ェチルなどが好ましい。
反応温度は、 約_ 2 0 〜5 0 °〇、 好ましくは室温である。
反応時間は、 約 5分間〜 4 0時間、 好ましくは約 1 ~ 5時間である。
本反応は、 必要に応じ、 約 1〜 1 0当量、 好ましくは約 1〜3当量の塩基の存 在下に行ってもよい。
該 「塩基」 としては、 前記 「脱水縮合剤を用いる方法」 において例示したもの が用いられる。 なかでも、 水素化ナトリウム、 炭酸カリウム、 炭酸ナトリウム、 水酸化ナトリウム、 水酸化カリウム、 炭酸水素ナトリウム、 炭酸水素カリウム、 トリエチルァミン、 ピリジンなどが好ましい。
また、 本反応は、 必要に応じ、 約 0. 1〜1 当量、 好ましくは約 0. 1〜0.5 当 量の相関移動触媒の存在下に行ってもよい。
該 「相関移動触媒」 としては、 例えば硫酸水素テトラプチルアンモニゥム、 塩 化べンジルトリエチルアンモニゥムなどの四級アンモニゥム塩が挙げられる。 な かでも硫酸水素テトラプチルアンモニゥムが好ましい。
工程 2 脱保護反応
本反応は、 ァミノの保護基である G1の種類により、 自体公知の方法、 例えば プロテクティブ グループス イン オーガニック シンセシス (Protective Groups in Organic Synthesis) , John Wiley and Sons 干 U ( 1 9 8 0 ) に記 載の方法あるいはこれに準ずる方法にしたがって行われる。
工程 3 還元的アルキル化反応
化合物 (V) と化合物 (IV) とを還元的アルキル化反応に付すことによって、 が水素原子である化合物 (I ) 、 すなわち化合物 ( l a ) を製造する。 本反応 は、 自体公知の方法にしたがって行われる。 本反応により、 Yがー C H 2— Y ' —である化合物 ( I a ) が得られる。
該還元的アルキル化反応は、 例えば、 化合物 (IV) と約 1~5 当量 (好ましく は 1〜2 当量) の化合物 (V) とを金属水素化物の存在下、 不活性溶媒中で反応 させることによって行われる。
「金属水素化物」 としては、 例えば、 水素化アルミニウム、 水素化アルミニゥ ムリチウム、 水素化ホウ素ナトリウム、 水素化ホウ素リチウム、 シァノ水素化ホ ゥ素ナトリウム、 シァノ水素化ホウ素リチウム、 トリァセトキシ水素化ホウ素ナ トリウム、 ボラン錯体 (例、 ボラン— T H F錯塩、 カテコールボランなど) 、 ジ プチルアルミニウムヒドリド、 およびこれら金属水素化物とルイス酸 (例、 塩化 アルミニウム、 四塩化チタン、 塩化コバルトなど) またはォキシ塩化リンとの混 合物などが挙げられる。 好ましい金属水素化物としては、 シァノ水素化ホウ素ナ トリウム、 トリァセトキシ水素化ホウ素ナトリゥムが挙げられる。
反応温度は、 用いる金属水素化物により異なるが、 通常、 約— 7 0 °C〜1 0 0 °C、 好ましくは室温〜 8 0 °Cである。
反応時間は約 0 . 1時間〜 4 8時間である。
「不活性溶媒」 としては、 例えば、 アルコール系溶媒 (好ましくはェタノ一 ル) 、 エーテル系溶媒 (好ましくは THF) 、 二トリル系溶媒 (好ましくはァセト 二トリル) 、 酢酸などが挙げられる。 これらは、 二種以上を適宜の割合で混合し
て用いてもよい。
[式中の記号は前記と同意義を示す] で表される化合物と化合物 (IV) とを還 元的アルキル化反応に付すことによって、 Yが結合手、 T1が CH、 T1に隣接す る^^が単結合である化合物 (l a) が得られる。
本反応は、 前記した化合物 (V) と化合物 (IV) との還元的アルキル化反応と 同様にして行われる。 .
工程 4 ァシル化反応またはアルキル化反応
化合物 (l a) をァシル化反応またはアルキル化反応に付すことによって、 R3 がハロゲン化されていてもよい C1-6アルキル、 ハロゲン化されていてもよい —
6アルキル-カルボニルまたはハロゲン化されていてもよい -6アルキルスルホ ニルである化合物 (I) を製造する。 本反応は、 自体公知の方法にしたがって行 われる。
i) 例えば がハロゲン化されていてもよい C1-6アルキル-カルボニルまたはハ ロゲン化されていてもよい C1-6アルキルスルホニルである化合物 (I) は、 ィ匕 合物 (la) と式 (VI) : R3a0H (R3aはハロゲン化されていてもよい C1-6アル キル-カルボニルまたはハロゲン化されていてもよい Cい 6アルキルスルホニルを 示す) で表される化合物またはその反応性誘導体とを、 ァシル化反応に付すこと によって製造される。 本反応は、 前記工程 1のアミド化反応と同様にして行われ る。 化合物 (VI) の反応性誘導体としては、 前記化合物 (III) の反応性誘導体 として例示したものが挙げられる。
ii) 例えば がハロゲン化されていてもよい —6アルキルである化合物 (I) は、 化合物 (la) と式 (Via) : R3CH0 (R3¾は水素原子またはハロゲン化さ れていてもよい — 5アルキルを示す) で表される化合物とを、 アルキル化反応 に付すことによって製造される。 本反応は、 前記工程 3の還元的アルキル化反応
と同様にして行われる。
が水素原子、 - · ·が単結合、 T2が Nである化合物 (I) 、 すなわち化合物 (lb) は、 下記スキーム 2およびスキーム 3に示される方法によっても製造さ れる。
[スキーム 2]
工程 6
[式中、 G2はァミノの保護基を、 L1は脱離基を、 その他の記号は前記と同意義 を示す]
G2で示される 「ァミノの保護基」 としては、 後述のァミノの保護基と同様の ものが挙げられる。 なかでも、 ァセチル、 トリフルォロアセチルまたはべンジル ォキシカルボニルなどが好ましい。
L1で示される 「脱離基」 としては、 例えば、 (1) ハロゲン原子 (例、 塩素、 臭素、 ヨウ素など) 、 (2) ハロゲン化されていてもよい _6アルキルスルホ ニルォキシ (例、 メタンスルホニルォキシ、 エタンスルホニルォキシ、 トリフル ォロメ夕ンスルホニルォキシなど) 、 (3) 置換基を有していてもよい C6_1()ァ リ一ルスルホニルォキシ、 (4) ヒドロキシなどが挙げられる。
該 「置換基を有していてもよい C6_lflァリールスルホニルォキシ」 における
「置換基」 としては、 例えばハロゲン原子、 ハロゲン化されていてもよい 6 アルキル、 ハロゲン化されていてもよい _6アルコキシなどが 1〜3個挙げら れる。 「置換基を有していてもよい C6— i。ァリ一ルスルホニルォキシ」 の具体例 としては、 ベンゼンスルホニルォキシ、 p—トルエンスルホニルォキシ、 1—ナ フタレンスルホニルォキシ、 2—ナフ夕レンスルホニルォキシなどが挙げられる c 工程 5 還元的アルキル化反応
化合物 (IV) と化合物 (VI I ) とを還元的アルキル化反応に付す、 本反応は、 前記工程 3の還元的アルキル化反応と同様にして行われる。 本反応により、 Yが — C H 2— Y, 一である化合物 (VI I I) が得られる。
[式中の記号は前記と同意義を示す] で表される化合物と化合物 (IV) とを還 元的アルキル化反応に付すことによって、 Υが結合手である化合物 (VI I I ) が 得られる。
工程 6 脱保護反応
本反応は、 ァミノの保護基である G2の種類により、 自体公知の方法にしたが つて fわれる。
例えば、 G2がトリフルォロアセチルである場合、 脱保護反応は、 化合物 (VII I) と、 1〜2 0当量 (好ましくは 1〜5当量) の塩基とを不活性溶媒中 で反応させることによって行われる。
該 「塩基」 としては、 前記工程 1において例示したものが用いられる。 塩基は、 好ましくは、 炭酸カリウム、 炭酸ナトリウム、 水酸化ナトリウム、 水酸化力リウ ムなど、 さらに好ましくは炭酸カリウムである。
「不活性溶媒」 としては、 例えば、 アルコール系溶媒、 エーテル系溶媒、 ハロ ゲン化炭化水素系溶媒、 芳香族系溶媒、 二トリル系溶媒、 アミ ド系溶媒、 ケトン 系溶媒、 スルホキシド系溶媒、 水などが挙げられる。 これらは、 二種以上を適宜
の割合で混合して用いてもよい。 なかでもアルコール系溶媒 (例、 メタノール、 エタノールなど) 、 水、 またはこれらの混合溶媒が好ましい。
例えば、 G2がべンジルォキシカルボニルである場合、 脱保護反応は、 化合物 (VIII) を、 接触水素化還元反応に付すことによって行われる。
該接触水素化還元反応は、 触媒の存在下、 不活性溶媒中、 1〜100気圧 (好 ましくは 1〜5気圧) の水素圧下に行われる。
「触媒」 としては、 例えば、 パラジウム触媒 (例、 パラジウム—炭素、 パラジ ゥム—金属など) 、 白金触媒 (例、 酸化白金など) 、 ニッケル触媒 (例、 ラネー 二ヅケルなど) などが挙げられる。 なかでも、 パラジウム—炭素が好ましい。 触媒の使用量は、 化合物 (VIII) に対して、 通常約 0. 01〜1当量、 好ま しくは約 0. 01~0. 5当量である。
「不活性溶媒」 としては、 例えば、 アルコール系溶媒、 ェ一テル系溶媒、 ハロ ゲン化炭化水素系溶媒、 芳香族系溶媒、 二トリル系溶媒、 アミ ド系溶媒、 ケトン 系溶媒、 スルホキシド系溶媒、 水などが挙げられる。 これらは、 二種以上を適宜 の割合で混合して用いてもよい。 なかでもアルコール系溶媒 (例、 メタノール、 エタノールなど) などが好ましい。
反応温度は、 室温〜 10 o°c、 好ましくは室温である。
反応時間は、 0. 1〜24時間、 好ましくは 0. 1〜5時間である。
工程 7 アミ ド化反応またはアルキル化反応
化合物 (IX) と化合物 (X) とを反応させることによって、 化合物 (lb) を製造する。 化合物 (X) 中の Qにおいて、 脱離基 L1に隣接する官能基が C0、 SO または S02である場合、 本反応は、 前記工程 1のアミド化反応と同様にして 行われる。
また、 化合物 (X) 中の Qにおいて、 脱離基 L1に隣接する官能基が非カルボ ニル炭素原子である場合、 本反応は、 アルキル化反応によって行われる。
該アルキル化反応は、 例えば化合物 (IX) と、 約 1〜5当量 (好ましくは約 1〜2当量) の化合物 (X) とを、 塩基の存在下、 不活性溶媒中で反応させるこ
とによって行われる。
「塩基」 としては、 前記工程 1において例示したものが用いられる。 なかでも、 炭酸カリウム、 水素化ナトリウム、 水酸化カリウムなどが好ましい。
「不活性溶媒」 としては、 例えば、 アルコール系溶媒、 エーテル系溶媒、 ハロ ゲン化炭化水素系溶媒、 芳香族系溶媒、 二トリル系溶媒、 アミ ド系溶媒、 ケトン 系溶媒、 スルホキシド系溶媒、 水などが挙げられる。 これらは、 二種以上を適宜 の割合で混合して用いてもよい。 なかでもァセトニトリル、 N, N—ジメチルホ ルムアミド (DMF)、 アセトン、 エタノール、 ピリジン、 水などが好ましい。 反応温度は、 一 20°C〜100°C;、 好ましくは室温〜 80°Cである。
反応時間は、 0. 5時間〜 1日である。
化合物 (l b) は、 化合物 (IX) と式 (Xa) : OHC-Q' -R4 (Q5 は、 主鎖の原子数 1ないし 5のスぺーサ一を示す) で表される化合物とを反応させる ことによつても製造される。
Q5 で示される 「主鎖の原子数 1ないし 5のスぺ一サ一」 としては、 前記 Y, として例示したものが挙げられる。 Q' で示される 「主鎖の原子数 1ないし 5の スぺーサ一」 としては、 例えば -(C¾)w7C0(C¾)w8―、 —(C¾)w9C00(C¾)wl0— (記号は前記と同意義) などが好ましい。
本反応は、 前記工程 3の還元的アルキル化反応と同様にして行われる。
[スキーム 3]
工程 8
OCN—— R4 (XI) N— CONH— R4
(Ic)
(IX)
(Id)
[式中、 記号は前記と同意義を示す]
工程 8 ウレァ化反応
化合物 (IX) をゥレア化反応に付すことにより、 R3が水素原子、 が単 結合、 T2が N、 Qが—CONH—である化合物 (I) 、 すなわち化合物 (I c) を製造することができる。
該ゥレア化反応は、 例えば化合物 (IX) と、 1〜2当量の化合物 (XI) (例、 フエ二ルイソシァネートなど) とを不活性溶媒中で反応させることによって行わ れる。
「不活性溶媒」 としては、 例えば、 ェ一テル系溶媒、 ハロゲン化炭化水素系溶 媒、 芳香族系溶媒、 二トリル系溶媒、 アミド系溶媒、 ケトン系溶媒、 スルホキシ ド系溶媒、 水などが挙げられる。 これらは、 二種以上を適宜の割合で混合して用 いてもよい。 なかでもァセトニトリル、 Ν,' N—ジメチルホルムアミ ド (DM F)、 アセトン、 ピリジン、 水などが好ましい。
反応温度は、 一 20°C〜: L 00°C、 好ましくは室温〜 80°Cである。
反応時間は、 0. 5時間〜 1日である。
本反応は、 必要に応じ、 塩基の存在下に行ってもよい。 該 「塩基」 としては、 前記工程 1において例示したものが用いられる。 なかでも、 水素化ナトリウム、 炭酸カリウム、 炭酸ナトリウム、 水酸化ナトリウム、 水酸化カリウム、 炭酸水素 ナトリウム、 炭酸水素カリウム、 トリェチルァミン、 ピリジンなどが好ましい。 塩基の使用量は、 例えば化合物 (IX) に対し、 触媒量〜 2当量である。
工程 9 チォゥレア化反応
化合物 (IX) をチォゥレア化反応に付すことにより、 R3が水素原子、 · · · が単結合、 T2が N、 Qが— CSNH—である化合物 (I)、 すなわち化合物 (I d) を製造することができる。
該チォゥレア化反応は、 例えば化合物 (IX) と、 1〜2当量の化合物 (XII) (例、 フエ二ルイソチオシァネ一トなど) とを不活性溶媒中で反応させることに よって行われる。 本反応は、 前記ウレァ化反応と同様にして行われる。
前記した化合物 (II) 、 (III) 、 (IV) 、 (V) 、 (Va) 、 (VI) 、 (Via) 、 (VII) 、 (Vila) 、 (VIII) 、 (IX) 、 (X) 、 (Xa) 、 (XI) 、 (XII) が塩を形成し得る場合、 これらの化合物は塩として用いてもよい。 この ような塩としては、 前記化合物 (I) の塩として例示したものが挙げられる。 ' また、 化合物 (Γ) を製造する際に原料として用いられる化合物 (Π) 、 (III) 、 (V) 、 (Va) 、 (VI) 、 (Via) 、 (VII) 、 (Vila) 、 (X) 、 (Xa) 、 (XI) 、 (XII) は、 自体公知の方法、 例えば WO— A 99/52 875等に記載の方法あるいはこれに準じる方法にしたがって製造することがで ぎる。
かくして得られた化合物 (I) において、 分子内の官能基は、 自体公知の化学 反応を組み合わせることにより目的の官能基に変換することもできる。 該化学反 応の例としては、 酸化反応、 還元反応、 アルキル化反応、 加水分解反応、 ァミノ 化反応、 エステル化反応、 ァリールカップリング反応、 脱保護反応などが挙げら れる。
前記 「アルコール系溶媒」 としては、 例えば、 メタノール、 エタノール、 イソ プロパノール、 t e rt—ブ夕ノールなどが挙げられる。
前記 「ェ一テル系溶媒」 としては、 例えば、 ジェチルェ一テル、 テトラヒドロ フラン (T H F )、 1, 4—ジォキサン、 1, 2 —ジメトキシェ夕ンなどが挙げ bれる o
前記 「ハロゲン化炭化水素系溶媒」 としては、 例えば、 ジクロロメ夕ン、 クロ 口ホルム、 1 , 2—ジクロロェ夕ン、 四塩化炭素などが挙げられる。
前記 「芳香族系溶媒」 としては、 例えば、 ベンゼン、 トルエン、 キシレン、 ピ リジンなどが挙げられる。
前記 「アミ ド系溶媒」 としては、 例えば、 N, N—ジメチルホルムアミド (D M F )、 N, N—ジメチルァセトアミド、 N—メチルピロリドンなどが挙げられ る。
前記「ケトン系溶媒」 としては、 例えば、 アセトン、 メチルェチルケトンなど が挙げられる。
前記「スルホキシド系溶媒」 としては、 例えば、 ジメチルスルホキシド (D M S O ) などが挙げられる。
前記「二トリル系溶媒」 としては、 例えば、 ァセトニトリル、 プロピオ二トリ ルなどが挙げられる。
前記 「エステル系溶媒」 としては、 例えば、 酢酸ェチルなどが挙げられる。 前記の各反応において、 原料化合物が置換基としてァミノ、 カルボキシ、 ヒド 口キシ、 カルボニルを有する場合、 これらの基にペプチド化学などで一般的に用 いられるような保護基が導入されていてもよく、 反応後に必要に応じて保護基を 除去することにより目的化合物を得ることができる。
ァミノの保護基としては、 例えば、 ホルミル、 (^_6アルキル一カルボニル (例、 ァセチル、 プロピオニルなど) 、 (^_6アルコキシ一カルボニル (例、 メトキシカ ルボニル、 エトキシカルボニル、 tert—ブトキシカルボニルなど) 、 ベンゾィ ル、 C7— lflァラルキル一カルボニル (例、 ベンジルカルボニルなど) 、 C7_14ァラ
ルキルォキシ—カルボニル (例、 ベンジルォキシカルボニル、 9一フルォレニル メトキシカルボニルなど) 、 トリチル、 フ夕ロイル、 N , N—ジメチルアミノメ チレン、 シリル (例、 トリメチルシリル、 トリェチルシリル、 ジメチルフエニル シリル、 tert—プチルジメチルシリル、 tert—プチルジェチルシリルなど) 、 C2-6アルケニル (例、 1ーァリルなど) などが挙げられる。 これらの基は、 1な いし 3個のハロゲン原子 (例、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素など) 、 Gi— 6アルコ キシ (例、 メトキシ、 エトキシ、 プロポキシなど) またはニトロなどで置換され ていてもよい。
カルボキシの保護基としては、 例えば、 C 6アルキル (例、 メチル、 ェチル、 プロピル、 イソプロピル、 プチル、 tert—ブチルなど) 、 C7— u 7ラルキル (例、 ベンジルなど) 、 フエニル、 トリチル、 シリル (例、 トリメチルシリル、 トリエ チルシリル、 ジメチルフエニルシリル、 tert—プチルジメチルシリル、 tert— プチルジェチルシリルなど) 、 C2一 6アルケニル (例、 1ーァリルなど) などが挙 げられる。 これらの基は、 1ないし 3個のハロゲン原子 (例、 フッ素、 塩素、 臭 素、 ヨウ素など) 、 6アルコキシ (例、 メ トキシ、 エトキシ、 プロポキシな ど) またはニトロなどで置換されていてもよい。
ヒドロキシの保護基としては、 例えば、 C 6アルキル (例、 メチル、 ェチル、 プロピル、 イソプロピル、 ブチル、 tert—ブチルなど) 、 フエニル、 トリチル、 C7一 1()ァラルキル (例、 ベンジルなど) 、 ホルミル、 Cい 6アルキル—カルボニル (例、 ァセチル、 プロピオニルなど) 、 ベンゾィル、 C7_1Dァラルキル一カルボ ニル (例、 ベンジルカルボニルなど) 、 2—テトラヒドロビラニル、 2—テトラ ヒドロフラニル、 シリル (例、 トリメチルシリル、 トリェチルシリル、 ジメチル フエニルシリル、 tert—プチルジメチルシリル、 tert—プチルジェチルシリル など) 、 C2_6アルケニル (例、 1—ァリルなど) などが挙げられる。 これらの基 は、 1ないし 3個のハロゲン原子 (例、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素など) 、 一 6アルキル (例、 メチル、 ェチル、 プロピルなど) 、 (^_6アルコキシ (例、 メト キシ、 エトキシ、 プロポキシなど) またはニトロなどで置換されていてもよい。
カルボニルの保護基としては、 例えば、 環状ァセタール (例、 1 , 3 —ジォキ サンなど) 、 非環状ァセタール (例、 ジー Ct— 6アルキルァセタールなど) などが 挙げられる。
また、 これらの保護基の除去方法は、 自体公知の方法、 例えば、 プロテクティ ブ グル一プス イン オーガニック シンセシス (Protective Groups in Organic Synthesis) , John Wi ley and Sons 刊 ( 1 9 8 0 ) に記載の方法な どに準じて行えばよい。 例えば、 酸、 塩基、 紫外光、 ヒドラジン、 フエ二ルヒド ラジン、 N—メチルジチォ力ルバミン酸ナトリウム、 テトラプチルアンモニゥム フルオリド、 酢酸パラジウム、 トリアルキルシリルハライド (例、 トリメチルシ リルョ一ジド、 トリメチルシリルプロミドなど) などを使用する方法、 還元法な どが用いられる。
化合物 (I ) は、 公知の手段、 例えば、 溶媒抽出、 液性変換、 転溶、 晶出、 再 結晶、 クロマトグラフィーなどによって単離精製することができる。 また、 化合 物 (I ) の原料化合物またはその塩は、 前記と同様の公知の手段などによって単 離精製することができるが、 単離することなくそのまま反応混合物として次のェ 程の原料として供されてもよい。
また、 化合物 (I ) は、 水和物でも非水和物であってもよい。
化合物 (I ) が、 光学異性体、 立体異性体、 位置異性体、 回転異性体を含有す る場合には、 これらも化合物 (I ) として含有されるとともに、 自体公知の合成 手法、 分離手法によりそれぞれを単品として得ることができる。 例えば、 化合物 ( I ) に光学異性体が存在する場合には、 該化合物から分割された光学異性体も 化合物 (I ) に包含される。
光学異性体は自体公知の方法により製造することができる。 具体的には、 光学 活性な合成中間体を用いる、 または、 最終物のラセミ体を常法に従って光学分割 することにより光学異性体を得る。
光学分割法としては、 自体公知の方法、 例えば、 分別再結晶法、 キラルカラム 法、 ジァステレオマ一法等が用いられる。
1 ) 分別再結晶法
ラセミ体と光学活性な化合物 (例えば、 (+ ) —マンデル酸、 (一) 一マンデ ル酸、 (+ ) —酒石酸、 (―) —酒石酸、 (+ ) — 1一フヱネチルァミン、 (―) —1ーフエネチルァミン、 シンコニン、 (一) 一シンコニジン、 ブルシン など) と塩を形成させ、 これを分別再結晶法によって分離し、 所望により、 中和 工程を経てフリーの光学異性体を得る方法。
2) キラルカラム法
ラセミ体またはその塩を光学異性体分離用カラム (キラルカラム) にかけて分 離する方法。 例えば液体クロマトグラフィの場合、 ENANT I 0-0 VM (ト —ソ一社製) あるいは、 ダイセル社製 CH I RALシリーズなどのキラルカラ ムに光学異性体の混合物を添加し、 水、 種々の緩衝液 (例、 リン酸緩衝液) 、 有 機溶媒 (例、 エタノール、 メタノール、 イソプロパノール、 ァセトニトリル、 ト リフルォロ酢酸、 ジェチルァミンなど) を単独あるいは混合した溶液として展開 させることにより、 光学異性体を分離する。 また、 例えばガスクロマトグラフィ —の場合、 CP— Chi ras i l— DeX CB (ジ一エルサイエンス社製) などのキラルカラムを使用して分離する。
3) ジァステレオマ一法
ラセミ体の混合物を光学活性な試薬と化学反応によってジァステレオマーの混 合物とし、 これを通常の分離手段 (例えば、 分別再結晶、 クロマトグラフィー法 等) などを経て単一物質とした後、 加水分解反応などの化学的な処理により光学 活性な試薬部位を切り離すことにより光学異性体を得る方法。 例えば、 化合物 (I) が分子内にヒドロキシまたは 1, 2級ァミノを有する場合、 該化合物と光 学活性な有機酸 (例えば、 MTPA 〔ひ—メ トキシ—α— (トリフルォロメチ ル) フヱニル酢酸〕 、 (一) ーメントキシ酢酸等) などとを縮合反応に付すこと により、 それぞれエステル体またはアミ ド体のジァステレオマ一が得られる。一 方、 化合物 (I) がカルボン酸基を有する場合、 該化合物と光学活性アミンまた はアルコール試薬とを縮合反応に付すことにより、 それぞれアミド体またはエス
テル体のジァステレオマ一が得られる。 分離されたジァステレオマ一は、 酸加水 分解あるいは塩基性加水分解反応に付すことにより、 元の化合物の光学異性体に 変換される。
化合物 (I) は、 3— (インド一ルー 3—ィル) プロパノィル基における 2位 に光学活性中心を有し、 該光学活性中心において (R)体と (S)体とが存在す る。 このうち、 (R)体が好ましい。
また、 化合物 (I) は、 1, 2, 3, 4—テトラヒドロキノリン基における 3 位に光学活性中心を有し、 該光学活性中心において (R)体と (S)体とが存在 する。 化合物 (I) は、 (R)体または (S)体のいずれかであることが好まし い。 このうち、 (R)体が好ましい。
化合物 (I) は、 優れたソマトス夕チン受容体結合阻害作用 (すなわち、 ソマ トス夕チン受容体作動作用および拮抗作用) を有する。 ここで、 ソマトス夕チン 受容体としては、 例えばソマトス夕チンサブタイプ 1、 2、 3、 4、 5などが挙 げられる。 とりわけ、 化合物 (I) は、 選択的なソマトス夕チンサブタイプ 2受 容体 (SSTR2) 結合阻害作用、 なかでもソマトス夕チンサブタイプ 2受容体 作動作用を有する。
すなわち、 化合物 (I) は、 ソマトス夕チンが関与する様々な細胞内情報伝達 系を介して作用する。 該 「細胞内情報伝達系」 としては、 例えばアデニレ一トシ クラ一ゼ、 K +チャンネル、 Ca2+チャンネル、 蛋白質脱リン酸化、 ホスホリパ ーゼ CZイノシトール 3 _リン酸産生系、 MAPキナ一ゼ、 Na+ZH +交換系、 ホスホリパ一ゼ A 2、 NF— Bなどの転写因子が関与する細胞内情報伝達系な どが挙げられる。 また、 化合物 (I) は、 ソマトス夕チンが関与する直接的また は間接的な細胞増殖抑制作用またはアポトーシス作用も調節する。
さらに、 化合物 (I) は、 毒性も低く、 哺乳動物 (例、 ヒト、 ゥシ、 ゥマ、 ィ ヌ、 ネコ、 サル、 マウス、 ラヅトなど、 特にヒト) の各ソマトス夕チン受容体に 作用する (例えば、 拮抗作用あるいは作動作用) ことにより、 様々なホルモン、 増殖因子、 生理活性物質などの産生および (または) 分泌を亢進あるいは抑制す
る o
該「ホルモン」 としては、 例えば、 成長ホルモン (GH)、 成長ホルモン遊離 ホルモン (GHRH) 、 甲状腺刺激ホルモン (TSH) 、 プロラクチン、 インス リン、 グルカゴンなどが挙げられる。 該 「増殖因子」 としては、 例えば、 インス リンライクグロースファクタ一一 1 (I GF_ 1) および血管内皮増殖因子 (V EGF) などが挙げられる。 該 「生理活性物質」 としては、 例えば、 バソァクテ イブインテスティナルポリベプチド (VIP) 、 ガストリン、 グルカゴン様べプ チド一 1、 アミリン、 サブスタンス一 P、 CCK (コレシストキニン) 、 ァミラ —ゼ、 イン夕一ロイキンー6 ( I L- 6) 、 イン夕一ロイキン一 1 (IL— 1) などのイン夕一ロイキン類、 TNF—ひなどのサイ ト力イン、 カージォトロピン などが挙げられる。
したがって、 化合物 (I) は、 安全であり、 前記細胞内情報伝達系の異常 (例、 過度の亢進または抑制を伴う疾患など) 、 細胞増殖制御の異常を伴う疾患、 ホル モン、 増殖因子、 生理活性物質などの産生および (または) 分泌の異常を伴う疾 患、 成長および免疫、 胃腸、 代謝機能などの亢進などに有用である。
例えば、 化合物 (I) は、 (1) 先端巨大症、 TSH産生腫瘍、 非分泌性 (非 機能性) 下垂体腫瘍、 異所性 ACT H (アドレノコルチコトロビン) 産生腫瘍、 髄様甲状腺癌、 V IP産生腫瘍、 グルカゴン産生腫瘍、 ガストリン産生腫瘍、 ィ ンスリノ一マ、 カルチノィ ドなどの腫瘍の治療薬、 (2)糖尿病 (例、 インスリ ン依存型 (I型) 糖尿病、 インスリン非依存型 (Π 型) 糖尿病など) あるいは これらに関連した種々の疾患、 すなわち糖尿病合併症 (例、 糖尿病性網膜症、 糖 尿病性腎症、.糖尿病性神経障害、 ドーン症候群、 起立性低血圧症など) の治療薬、 (3) 高インスリン血症の改善または食欲の抑制などによる肥満、 過食症などの 治療薬、 (4) 急性脬炎、 慢性滕炎、 滕臓 ·腸フィステル、 出血性潰瘍、 消化性 潰瘍、 胃炎、 胃酸過多症、 逆流性食道炎などの治療薬、 (5) へリコパクター - ピロリ菌感染に伴う様々な症状の改善剤 (例、 ガストリン分泌昂進の抑制剤な ど) 、 (6) 内視鏡胆道脬管造影に伴うアミラーゼの分泌抑制剤、 さらには脬臓
外科手術の予後治療薬、 (7) 小腸の吸収能低下、 分泌昂進または消化管の運動 能異常に起因する下痢 (例、 S h o r t bowe 1症候群など) 、 癌化学療法 などの薬物に起因する下痢、 先天性小腸萎縮に起因する下痢、 V IP産生腫瘍な どの神経内分泌腫癟に起因する下痢、 A IDSに起因する下痢、 骨髄移植などに 伴う対宿主移植片反応に起因する下痢、 糖尿病に起因する下痢、 腹腔神経叢遮断 に起因する下痢、 全身性硬化症に起因する下痢、 好酸球増加症に起因する下痢な どの治療薬、 (8) ダンピング症候群、 過敏性大腸炎、 クローン病、 炎症性腸疾 患などの治療薬、 (9)腫瘍または癌 (例、 甲状腺癌、 大腸癌、 乳癌、 前立腺癌、 小細胞肺癌、 非小細胞肺癌、 滕臓癌、 胃癌、 胆管癌、 肝臓癌、 膀胱癌、 卵巣癌、 メラノーマ、 骨肉腫、 軟骨肉腫、 悪性褐色細胞腫、 神経芽細胞腫、 脳腫瘍、 胸腺 腫、 腎臓癌など) 、 白血病 (例、 好塩基性白血球の白血病■慢性リンパ性白血病、 慢性骨髄性白血病、 ホジキン病、 非ホジキン性リンパ腫など) などの治療薬;該 治療薬は、 単独または他の制癌剤 (例、 夕モキシフェン、 LHRHァゴニスト、 LHRHアン夕ゴニスト、 イン夕一フエロン一ひ、 およびァ、 イン夕一ロイキ ン— 2など) と併用して用いることができる、 (10)肥大性心筋症、 動脈硬化 症、 心弁膜症、 心筋梗塞 (特に、 経皮絰管冠動脈形成術後の心解梗塞) 、 再血管 形成の予防 ·治療薬、 (11)食道静脈癌出血、 肝硬変、 末梢血管疾患の治療薬、 (12) 免疫系に作用する生理活性物質 (例、 サブスタンス P、 夕ヒキニン、 サ ィトカインなど)'の分泌の調節作用に基づき、 例えば、 全身性または局所性の炎 症に伴う疾患 (例、 多発性動脈炎、 リュウマチ性関節炎、 乾せん、 日焼け、 湿疹、 アレルギ一 (例、 喘息、 アトピー性皮膚炎、 アレルギー性鼻炎など) など) の治 療薬、 (13) 神経調節因子の産生 ·分泌に影響を及ぼすことから、 例えば、 痴 呆症 (例、 アルヅハイマー病、 アルヅハイマー型老年期痴呆、 血管性 ·多発性痴 呆など) 、 精神分裂症、 てんかん、 うつ病、 一般不安障害、 睡眠障害、 多発性硬 化症などの治療薬、 (14) 眼疾患 (例、 緑内障など) などの治療薬、 (15) 急性バクテリア髄膜炎、 急性ウィルス脳炎、 成人呼吸促迫症候群、 バクテリア肺 炎、 重症全身性真菌感染症、 結核、 脊髄損傷、 骨折、 肝不全、 肺炎、 アルコール
性肝炎、 A型肝炎、 B型肝炎、 C型肝炎、 AIDS感染症、 ヒトパピローマウイ ルス感染症、 インフルエンザ感染症、 癌転移、 多発性骨髄腫、 骨軟化症、 骨粗し よう症、 骨べ一チヱット症、 腎炎、 腎不全、 敗血症、 敗血症ショック、 高カルシ ゥム血症、 高コレステロール血症、 高グリセリド血症、 高脂血症、 全身性エリテ マト一サス、 一過性脳虚血発作、 アルコール性肝炎などの予防 ·治療薬として有 用であり、 (16) 臓器移植、 火傷、 創傷、 脱毛症などの治癒などにも用いられ、 (17)慢性あるいは急性疼痛 (例、 術後疼痛、 炎症性疼痛、 歯痛、 骨疾患 (例、 関節炎、 リウマチ、 骨粗鬆症など) にともなう疼痛) の抑制 ·緩和など、 鎮痛剤 としても有用である。 さらに、 (18)ィ匕合物 (I) に直接または適当なスぺ一 サ一を介して放射性物質 (例、 123 I、 125 I、 111 I nなど) を導入し、 ソマ トス夕チン受容体を有する腫瘍のイメージング、 または、 (19)化合物 (I) に直接または適当なスぺ一サ一を介して制癌剤を導入し、 ソマトス夕チン受容体 を有する腫瘍の夕一ゲッティングに用いることもできる。
さらに、 ソマトス夕チンは、 例えば、 成長ホルモンの分泌に関与しており (特 に SSTR2) 、 化合物 (I) を直接あるいは成長ホルモンの分泌を保進する目 的で用いれば、 成長ホルモンそれ自体と同一の効果または用途を有しうる。 した がって、 化合物 (I) は、 成長ホルモンや IGF— 1の不足に起因する疾患や症 状の予防 ·治療に用いることができる。
該 「成長ホルモンや I GF— 1の不足に起因する疾患 ·症状の予防 ·治療」 と しては、 糖尿病 (例、 インスリン依存型 (I型) 糖尿病、 インスリン非依存型 (II 型) 糖尿病など) あるいはこれらに関連した種々の疾患、 すなわち糖尿病 合併症 (例、 糖尿病性網膜症、 糖尿病性腎症、 糖尿病性神経障害、 ドーン症候群、 起立性低血圧症など) の治療;糖質コルチコィドの異化副作用の防止;骨粗鬆症 の予防 ·治療;免疫系の刺激 (リンパ球などの血球の増加促進、 抗菌作用ゃ抗ゥ ィルス作用の強化) 、 火傷、 創傷治癒の促進;骨折治療の加速;急性または慢性 腎臓疾患の治療;成人あるいは幼児期の成長ホルモン不足に伴う疾患 ·症状 (短 身、 成長遅延) の治療 ·改善;肥満症の治療;外科手術後の回復の促進;ブラー
ダーヴィリ症候群および夕一ナ一症候群に関連する成長遅延の改善;子宮内成長 遅延および骨格形成異常の治療;末梢神経障害の治療;ヌーナン症候群、 精神分 裂病、 うつ病などの治療;アルヅハイマ一病やパーキンソン病などの神経変性疾 患の治療 ·予防;肺不全および換気依存症の治療;吸収不良症候群の治療;ガン または A IDSなどによる悪液質および蛋白喪失の改善; TPN (合計非経口栄 養) の際の患者の体重増加や蛋白質付着の促進;高ィンスリン血症の治療;排卵 誘発の促進;更年期障害の改善;老人の体質改善などが挙げられる。
また家畜などの哺乳動物に対しても、 成長の促進、 ミルク生産の増加、 免疫系 刺激による抗菌,抗ウィルス作用の強化、 羊における羊毛成長の刺激などに有用 である。
化合物 (I) は、 とりわけ糖尿病または糖尿病合併症の予防 ·治療薬として有 用である。
前記したように、 化合物 (I) は選択的な SSTR 2結合阻害作用 (好ましく は作動作用) を有するため、 その優れたグルカゴン分泌抑制作用に基づいて、 副 作用のない糖尿病および糖尿病合併症 (好ましくは糖尿病性腎症) の予防 ·治療 薬として有用である。
化合物 (I) は、.各種併用用薬剤とともに用いてもよい。
このような併用用薬剤としては、 例えば、 「糖尿病治療薬」 、 「糖尿病合併症 治療薬」 、 「抗肥満薬」 、 「高血圧治療薬」、 「高脂血症治療薬」、 「関節炎治 療薬」、 「抗不安薬」、 「抗うつ薬」、 「骨粗鬆症治療薬」 などが挙げられる。 これらの併用用薬剤は、 2種以上を適宜の割合で組合わせて用いてもよい。 上記 「糖尿病治療桀」 としては、 例えば、 インスリン抵抗性改善薬、 インスリ ン分泌促進薬、 ビグアナイド剤、 インスリン、 α—グルコシダ一ゼ阻害薬、 ?3 アドレナリン受容体作動薬などが挙げられる。
インスリン抵抗性改善薬としては、 例えば、 ピオグリ夕ゾ'ンまたはその塩 (好 ましくは塩酸塩) 、 トログリ夕ゾン、 口シグリ夕ゾンまたはその塩 (好ましくは マレイン酸塩) 、 JTT_501、 GI— 262570、 MCC— 555、 YM
一 440、 DRF - 2593、 BM— 13— 1258、 KRP - 297、 R- 1 19702、 CS— 01 1などが挙げられる。
インスリン分泌促進薬としては、 例えば、 スルフォニル尿素剤が挙げられる。 該スルフォニル尿素剤の具体例としては、 例えば、 トルプ夕ミ ド、 クロルプロパ ミド、 トラザミド、 ァセトへキサミド、 グリクロビラミドおよびそのアンモニゥ ム塩、 グリベンクラミド、 グリクラジド、 グリメピリ ドなどが挙げられる。
上記以外にも、 インスリン分泌促進薬としては、 例えば、 レパグリニド、 ナテ グリニド、 ミチグリニド (KAD— 1229) 、 JTT— 608などが挙げられ る o
ビグアナイド剤としては、 例えば、 メトホルミン、 ブホルミン、 フェンホルミ ンなどが挙げられる。
インスリンとしては、 例えば、 ゥシ、 ブ夕の脬臓から抽出された動物インスリ ン;ブ夕の滕臓から抽出されたインスリンから酵素的に合成された半合成ヒトイ ンスリン;大腸菌, イーストを用い遺伝子工学的に合成したヒトインスリンなど が挙げられる。 インスリンとしては、 0. 45から 0. 9 (w/w) %の亜鉛を 含むィンスリン亜鉛;塩化亜鉛, 硫酸プロ夕ミンおよびィンスリンから製造され るプロ夕ミンインスリン亜鉛なども用いられる。 さらに、 インスリンは、 そのフ ラグメントあるいは誘導体 (例、 INS-1など) であってもよい。
なお、 インスリンには、 超速効型、 速効型、 二相型、 中間型、 持続型など種々 のものが含まれるが、 これらは患者の病態により適宜選択できる。
rt—グルコシダ一ゼ阻害薬としては、 例えば、 ァカルボ一ス、 ボグリボース、 ミグリトール、 エミグリテートなどが挙げられる。
? 3アドレナリン受容体作動薬としては、 例えば、 AJ— 9677、 BMS- 196085、 SB— 226552、 AZ 40140などが挙げられる。
上記以外にも、 「糖尿病治療薬」 としては、 例えば、 ェルゴセット、 プラムリ ン夕イド、 レブチン、 BAY- 27-9955などが挙げられる。
上記 「糖尿病合併症治療薬」 としては、 例えば、 アルド一ス還元酵素阻害薬、
グリケ一シヨン阻害薬、 プロテインキナーゼ C阻害薬などが挙げられる。
アルドース還元酵素阻害薬としては、 例えば、 トルレス夕ット ;ェパルレス夕 ヅ ト ; イミレスタヅ ト ;ゼナレスタヅ ト ; S N K— 8 6 0 ; ゾポルレスタヅ ト ;
A R I - 5 0 9 ; A S— 3 2 0 1などが挙げられる。
グリケーシヨン阻害薬としては、 例えば、 ピマゲジンなどが挙げられる。
プロテインキナーゼ C阻害薬としては、 例えば、 NGF、 LY-333531 などが挙げ られる。
上記以外にも、 「糖尿病合併症治療薬」 としては、 例えば、 アルプロス夕ジル、 塩酸チアプリ ド、 シロス夕ゾ一ル、 塩酸メキシレチン、 ィコサペント酸ェチル、 メマンチン (memantine) 、 ピマゲドリン (pimagedline; ALT- 711) などが挙 げられる。
上記 「抗肥満薬」 としては、 例えば、 リパーゼ阻害薬、 食欲抑制薬などが挙げ られる。
リパーゼ阻害薬としては、 例えば、 オルリスタヅトなどが挙げられる。
食欲抑制薬としては、 例えば、 マジンドール、 デクスフェンフラミン、 フルォ キセチン、 シブトラミン、 バイァミンなどが挙げられる。
上記以外にも、 「抗肥満薬」 としては、 例えば、 リブス夕チンなどが挙げられ o
上記 「高血圧治療薬」 としては、 例えば、 アンジォテンシン変換酵素阻害薬、 カルシウム拮抗薬、 カリウムチャンネル開口薬、 アンジォテンシン I I 拮抗薬な どが挙げられる。
アンジォテンシン変換酵素阻害薬としては、 例えば、 カプトプリル、 ェナラブ リル、 ァラセプリル、 (塩酸) デラプリル、 リジノプリル、 イミダブリル、 べナ ゼプリル、 シラザプリル、 テモカプリル、 トランドラプリル、 (塩酸) マニジピ ンなどが挙げられる。
カルシウム拮抗薬としては、 例えば、 二フエジピン、 アムロジピン、 エホニジ ピン、 二カルジピンなどが挙げられる。
カリウムチャンネル開口薬としては、 例えば、 レブクロマカリム、 L- 27152、 AL 0671、 NIP-121などが挙げられる.。
アンジォテンシン II 拮抗薬としては、 例えば、 口サルタン、 カンデサルタン シレキシチル、 バルサルタン、 ィルベサルタン、 CS-866、 E4177などが挙げられ る。
上記 「高脂血症治療薬」 としては、 例えば、 HM G— C o A還元酵素阻害薬、 フィブラ一ト系化合物などが挙げられる。
HM G— C o A還元酵素阻害薬としては、 例えば、 プラバス夕チン、 シンバス 夕チン、 口バス夕チン、 アトルバス夕チン、 フルバス夕チン、 リパンチル、 セリ バス夕チン、 イタバス夕チン、 Z D— 4 5 2 2またはそれらの塩 (例、 ナトリウ ム塩など) などが挙げられる。
フイブラート系化合物としては、 例えば、 ベザフイブラート、 クリノフィブラ —ト、 クロフィブラ一ト、 シンフイブラートなどが挙げられる。
上記 「関節炎治療薬」 としては、 例えば、 イブプロフェンなどが挙げられる。 上記 「抗不安薬」 としては、 例えば、 クロルジァゼポキシド、 ジァゼパム、 ォ キサゾラム、 メダゼパム、 クロキサゾラム、 プロマゼパム、 ロラゼパム、 アルプ ラゾラム、 フルジァゼバムなどが挙げられる。
上記 「抗うつ薬」 としては、 例えば、 フルォキセチン、 フルボキサミン、 イミ プラミン、 パロキセチン、 サートラリンなどが挙げられる。
上記 「骨粗鬆症治療薬」 としては、 例えば、 ビスホスホネート系薬剤、 ビ夕ミ ン D製剤、 カルシトニン製剤、 P T H製剤、 オステンなどが挙げられる。
上記以外にも、 併用用薬剤としては、 「他の成長ホルモン分泌を促進するホル モン (例えば、 G H R H ) 、 G H、 I G F—1」 、 「サイト力イン類あるいはサ ィトカイン作用増強剤」 などが挙げられる。
前記した併用用薬剤の投与時期は限定されず、 化合物 (I ) と併用用薬剤とを、 投与対象に対し、 同時に投与してもよいし、 時間差をおいて投与してもよい。 併 用用薬剤の投与量は、 臨床上用いられている投与量に準ずればよく、 投与対象、
投与ルート、 疾患、 組み合わせ等により適宜選択することができる。
併用用薬剤の投与形態は、 特に限定されず、 投与時に、 化合物 (I) と併用用 薬剤とが組み合わされていればよい。 このような投与形態としては、 例えば、 1) 化合物 (I) と併用用薬剤とを同時に製剤化して得られる単一の製剤の投与、 2)化合物 (I) と併用用薬剤とを別々に製剤化して得られる 2種の製剤の同一 投与経路での同時投与、 3)化合物 (I) と併用用薬剤とを別々に製剤化して得 られる 2種の製剤の同一投与経路での時間差をおいての投与、 4)化合物 (I) と併用用薬剤とを別々に製剤化して得られる 2種の製剤の異なる投与経路での同 時投与、 5)化合物 (I) と併用用薬剤とを別々に製剤化して得られる 2種の製 剤の異なる投与経路での時間差をおいての投与 (例えば、 化合物 (I) ;併用用 薬剤の順序での投与、 あるいは逆の順序での投与) などが挙げられる。
化合物 (I) と併用用薬剤との配合比は、 投与対象、 投与ルート、 疾患等によ り適宜選択することができる。
また、 化合物 (I) を更年期障害の改善に用いる場合、 例えば、 ホルモン補充 療法 (例えば、 ェストロジェン剤、 ラロキシフェン、 夕モキシフェンによる治療 法) と併用することが出来る。
本発明の医薬組成物は、 自体公知の手段に従って製造することができる。 該医 薬組成物は、 通常、 化合物 (I) と薬理学的に許容される担体とを、 自体公知の 製剤化手段にしたがって、 混合することによって製造される。
医薬組成物の剤型としては、 例えば錠剤 (糖衣錠、 フィルムコ一ティング錠を 含む) 、 散剤、 顆粒剤、 カプセル剤 (ソフトカプセルを含む) 、 液剤、 注射剤、 坐剤、 徐放剤 (徐放性マイクロカプセルなど) などが挙げられる。 化合物 (I) および本発明の医薬組成物は、 経口的または非経口的 (例、 局所、 直腸、 静脈投 与等) に安全に投与することができる。
本発明の医薬組成物中、 化合物 (I) の含有量は、 組成物全体の 0. 1〜10 0重量%である。 投与量は、 投与対象、 投与ルート、 疾患などにより異なるが、 例えば、 緑内障治療薬として、 成人 (約 60kg) に対し、 経口剤として、 1回
当たり、 有効成分 (化合物 ( I ) ) として約 0 . 1〜5 0 .0 m g、 好ましくは約 1〜; L 0 0 m g、 さらに好ましくは 5 ~ 1 0 O m gであり、 1日 1〜数回に分け て投与することができる。
本発明の医薬組成物の製造に用いられる薬理学的に許容される担体としては、 製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質があげられ、 例えば、 固形 製剤における賦形剤、 滑沢剤、 結合剤、 崩壊剤;液状製剤における溶剤、 溶解補 助剤、 懸濁化剤、 等張化剤、 緩衝剤、 無痛化剤などが挙げられる。 また、 必要に 応じて、 防腐剤、 抗酸化剤、 着色剤、 甘味剤、 吸着剤、 湿潤剤などの添加物を用 いることもできる。
賦形剤としては、 例えば、 乳糖、 白糖、 D—マンニトール、 デンプン、 コーン スターチ、 結晶セルロース、 軽質無水ケィ酸などが挙げられる。
滑沢剤としては、 例えば、 ステアリン酸マグネシウム、 ステアリン酸カルシゥ ム、 タルク、 コロイドシリカなどが挙げられる。
結合剤としては、 例えば、 結晶セルロース、 白糖、 D—マンニトール、 デキス トリン、 ヒドロキシプロピルセルロース、 ヒドロキシプロピルメチルセルロース、 ポリビニルピロリ ドン、 デンプン、 ショ糖、 ゼラチン、 メチルセルロース、 カル ボキシメチルセル口一スナトリウムなどが挙げられる。
崩壊剤としては、 例えば、 デンプン、 カルボキシメチルセルロース、 カルボキ シメチルセルロースカルシウム、 クロスカルメロ一スナトリウム、 カルボキシメ チルス夕一チナトリウム、 L—ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙げられる c 溶剤としては、 例えば、 注射用水、 アルコール、 プロピレングリコ一ル、 マク 口ゴール、 ゴマ油、 トウモロコシ油などが挙げられる。
溶解補助剤としては、 例えば、 ポリエチレングリコール、 プロピレングリコ一 ル、 D—マンニトール、 安息香酸ベンジル、 エタノール、 トリスァミノメタン、 コレステロール、 トリエタノールァミン、 炭酸ナトリウム、 クェン酸ナトリウム などが挙げられる。
懸濁化剤としては、 例えば、 ステアリルトリエタノールァミン、 ラウリル硫酸
ナトリウム、 ラウリルアミノプロピオン酸、 レシチン、 塩化ベンザルコニゥム、 塩化べンゼトニゥム、 モノステアリン酸グリセリンなどの界面活性剤;例えば、 ポリビニルアルコール、 ポリビニルピロリ ドン、 カルボキシメチルセル口一スナ トリウム、 メチルセルロース、 ヒドロキシメチルセルロース、 ヒドロキシェチル セルロース、 ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分子などが挙げられ る o
等張化剤としては、 例えば、 ブドウ糖、 D—ソルビトール、 塩化ナトリウム、 グリセリン、 D—マンニトールなどが挙げられる。
緩衝剤としては、 例えば、 リン酸塩、 酢酸塩、 炭酸塩、 クェン酸塩などの緩衝 液などが挙げられる。
無痛化剤としては、 例えば、 ベンジルアルコールなどが挙げられる。
防腐剤としては、 例えば、 パラォキシ安息香酸エステル類、 クロロブ夕ノール、 ベンジルアルコール、 フエネチルアルコール、 デヒドロ酢酸、 ソルビン酸などが 挙げられる。
抗酸化剤としては、 例えば、 亜硫酸塩、 ァスコルビン酸などが挙げられる。 本発明は、 さらに以下の参考例、 実施例、 製剤例、 実験例によって詳しく説明 されるが、 これらは本発明を限定するものではなく、 また本発明の範囲を逸脱し ない範囲で変化させてもよい。
以下の参考例、 実施例中の 「室温」 は 0ないし 3 0 °Cを示し、 有機層の乾燥に は無水硫酸マグネシウムまたは無水硫酸ナトリウムを用いた。 「%」 は特記しな い限り重量パーセントを意味する。 また、 混合溶媒を用いる場合の溶媒比は、 容 積比を示す。
赤外吸収スペクトルは、 フーリエ変換形赤外分光光度計を用い、 拡散反射法で 測定した。
マススペクトルは、 F A Bにより測定した。
本文中で用いられているその他の略号は下記の意味を示す。
s : シングレット ( s i n g l e t )
d : ダブレツ卜 (doublet)
d d : ダ、ブノレダブレヅ ト (double doublet)
d t : ダブルトリプレット ( d 0 u "b 1 e t r i O l e t
t : トリプレヅ 卜 (t ripl et)
α : クァ レ千ヅ 卜 lauart et")
m : マノレチプレツ卜 (mu l t i iD l e t )
b r : フロ > ド ibroad)
j : 力 プリン〃定数 ( c o u r» 1 i n s" constant)
H z · ヘレツ (Hert z)
CD C 13 : 重クロ口ホルム
DMS 0 - ■d6 :重ジメチルスルホキシド
THF : テトラヒドロフラン
DMF : N, N—ジメチルホルムアミ ド
DMS 0 : ジメチルスルホキシド
ws c —ェチルー 3— (3—ジメチルァミノプロピル) カルポジィ ド 塩酸塩
^-NMR プロトン核磁気共鳴
(通常フリー体を CD Cl3中で測定した。 )
I R : 赤外吸収スペクトル
Me : メチル
E t : ェチル
HOB t : 1ーヒドロキシー 1 H—ベンゾトリアゾ一ル
I PE:ジィソプロピルエーテル
参考例 1
ベンジル 4- (ジメ トキシメチル) -1-ピぺリジンカルボキシレ- 卜
4-ホルミル- N-カルボべンゾキシピペリジン (4.45 g) のオルトギ酸メチル溶 液 (10 ml) に P-トルエンスルホン酸 (10 mg) を加えた。 反応液を 40 分間加 熱還流した後、 室温まで冷却した。 反応液に水を加え、 酢酸ェチルで抽出した。 有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水および飽和食塩水で洗浄し、 乾燥後、 濃縮し た。 残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー (展開溶媒;酢酸ェチル /へキ サン =1: 4) で精製し、 標題化合物 (4.32 g) を得た。
^- MR: δ 1.08-1.35 (2Η, m), 1.53-1.86 (3H, m), 2.74 (2H, m), 3.35 (6H, s), 4.02 (1H, d), 4.20 (2H, d), 5.12 (2H, s), 7.35 (5H, s).
参考例 2
4- (ジメトキシメチル)ピぺリジン
ベンジル 4- (ジメトキシメチル) -1-ピぺリジンカルボキシレート (4.32 g) のメ夕ノール溶液 (40 ml) に 10%パラジウム炭素 (0.553 g) およびギ酸アン モニゥム (3.73 g) を加えた。 反応混合液を 1 時間加熱還流した後、 室温まで 冷却した。 触媒をろ別し、 ろ液を濃縮した。 残さに 10%炭酸カリウム水溶液を加 え、 酢酸ェチルで抽出した。 有機層を飽和食塩水で洗浄し、 乾燥後、 濃縮し、 標 題化合物を得た。
^-NMR: δ 1.06-1.32 (2Η, m), 1.62-1.82 (3H, m), 2.57 (2H, dt), 3.09 (2H, d), 3.34 (6H, s), 4.02 (1H, d).
参考例 3
4- (ジメトキシメチル)- N-トリフルォロアセチルビペリジン
4- (ジメトキシメチル)ピぺリジン (0.947 g) のメタノール溶液 (10 ml) に トリフルォロ酢酸ェチル (0.85 ml) およびトリェチルァミン (1.0 ml) を加え た。 反応液を室温で 17時間撹拌した。 反応液に水を加え酢酸ェチルで抽出した c 有機層を飽和食塩水で洗浄し、 乾燥後、 濃縮した。 残さをシリカゲルカラムクロ マトグラフィ一 (展開溶媒;酢酸ェチル /へキサン =1: 1) で精製し、 標題化合 物 (0.779 g) を得た。
-賺: d 1.18-1.44 (2H, m), 1.78-2.00 (3H, m), 2.73 (1H, t), 3.09 (1H, t), 3.37 (6H, s), 3.96-4.12 (1H5 m), 4.04 (1H, d), 4.49-4.64 (1H, m).
参考例 4
[4- (ジメトキシメチル)- 1-ピペリジル] ( メチル -1H-ィンドール- 2-ィル)メタ ノン
4- (ジメ トキシメチル)ピぺリジン (8.79 g) のァセトニトリル溶液 (250 ml) に WSC (13.99 g)、 HOBt (9.77 g) および N-メチルインドール- 2-カルボ ン酸 (10.64 g) を加えた。 反応液を室温で 24 時間撹拌した。 反応液に水を加 え酢酸ェチルで抽出した。 有機層を 10%クェン酸水溶液、 水、 飽和炭酸水素ナト
リウム水および飽和食塩水で洗浄し、 乾燥後、 濃縮した。 残さをシリカゲルカラ ムクロマトグラフィー (展開溶媒;酢酸ェチル /へキサン =1: 1) で精製し、 標 題化合物 (16.26 g) を得た。
-腿: δ 1.20-1.46 (2Η, m), 1.73-2.01 (3H, m)3 2.75-3.10 (2H, br), 3.38 (6H, s), 3.82 (3H, s), 4.08 (1H, d), 4.22-4.57 (2H, br), 6.59 (1H, s), 7.08-7.39 (3H5 m), 7.41-7.63 (1H, m).
参考例 5
l-(トリフルォロアセチル)ピぺリジン- 4-カルバルデヒド
4- (ジメトキシメチル) -N-トリフルォロアセチルビペリジンの ΤΗΪ" 溶液 (6 ml) に 1N塩酸 (3 ml) を加えた。 反応液を室温で 9時間撹拌した。 反応液に水 を加え酢酸ェチルで抽出した。 有機層を水、 飽和炭酸水素ナトリウム水および飽 和食塩水で洗浄し、 乾燥後、 濃縮し、 標題化合物 (0.611 g) を得た。
^-NMR : δ 1.62-1.86 (2H, m), 1.94-2.14 (2H, m), 2.51-2.69 (1H, m), 3.12-3.50 (2H, m), 3.80-3.97 (1H, m), 4.11-4.28 (1H, m), 9.70 (1H, s). 参考例 6
1-[(1-メチル -1H-ィンドール- 2-ィル)カルボニル]ピぺリジン- 4-カルバルデヒ F
参考例 5と同様にして、 標題化合物を得た。
-腿: δ 1.52-1.82 (2Η, m), 1.92-2.11 (2H, m), 2.51-2.69 (1H, m:
3.17-3.39 (2H, m), 3.83 (3H, s), 4.20-4.42 (2H, m), 6.60 (1H, s), 7.10-7.19 (1H, m), 7.28-7.40 (2H, m), 7.63 (1H, d), 9.72 (1H, s).
参考例 7
卜 [(卜メチル -1H-ィンドール- 2-ィル)カルボ二ル]- 4-ピペリドン
4-ピペリドン '塩酸塩 '一水和物(2.3 g)のァセトニトリル(30 ml)懸濁液に、 1,8-ジァザビシクロ [5.4.0]ゥンデセ- 7-ェン(2.25 ml)を室温で加え、 15 分間 撹拌した。 この反応液に 1-メチルインド一ル -2-カルボン酸(2.63 g)、 WSG(4.31 g)、 H0Bt(3.45 g)のァセトニトリル(30 ml)溶液を室温で加え、 2 時 間撹拌した。 反応液に飽和炭酸水素ナトリゥム水溶液を加え、 酢酸ェチルで抽出 した。 酢酸ェチル層を飽和食塩水で洗浄し、 乾燥後濃縮した。 残さをシリカゲル カラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸ェチル /へキサン =1: 4〜酢酸ェチ ル)で精製し、 標題化合物(3.5 g)を油状物として得た。
H - NMR : δ 2.56 (4Η, t, J = 6.2 Hz), 3.89 (3H, s), 4.07 (4H, t, J = 6.2 Hz), 6.70 (1H, s), 7.12 ― 7.21 (IE, m), 7.30 - 7.41 (2H, m), 7.64 (1H, dd, J = 0.9, 7.8 Hz).
参考例 8
(2R)-;l-((3i -6-クロ口- 3- [(ジメチルァミノ )メチル ]-1,2, 3, 4-テトラヒドロ- 卜キノリニル)- 3-U-ィンドール- 3-ィル) -卜ォキソ -N-(4-ピペリジニルメチ ル) -2-プロパンァミン
(2R)- ((311)- 6-クロ口- 3- [ (ジメチルァミノ)メチル ] - 1,2,3, 4-テトラヒド 口- 1-キノリニル)- 3- ( 1 -ィンドール- 3-ィル) - 1-ォキソ -N-{ [1- (トリフルォロ ァセチル)- 4-ピベリジニル]メチル }- 2-プロパンァミン (206 mg) のメタノール 溶液 (4 ml) に 10%炭酸カリウム水溶液 (2 ml) を加えた。 反応液を室温で 5時 間撹拌後く 反応液に水を加え酢酸ェチルで抽出した。 有機層を飽和食塩水で洗浄 し、 乾燥後、 濃縮した。 得られた非晶状粉末を IPEで洗浄し、 標題化合物 (173 mg) を得た。
IR (KBr) : 3294, 2916, 1653, 1488, 1093, 742 cm—1.
参考例 9
3- (卜べンゾィル -4-ピぺリジニル)プロパン酸メチル
e
3-U-ベンゾィル -4-ピベリジニル)プロパン酸 (2.01 g) のメタノール (30 ml) 溶液に氷冷下塩化チォニル (1.09 g) を滴下した。 この溶液を氷冷下 1 時 間撹拌し、 減圧下溶媒を留去した。 残さを酢酸ェチルに溶解し、 飽和炭酸水素ナ トリウム水、 水および飽和食塩水で洗浄後乾燥した (MgS04) 。 減圧下溶媒を留 去し、 残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー (展開溶媒:へキサン/酢酸 ェチル = 1/1) で精製し、 標題化合物 (1.99 g) を無色オイルとして得た。
-賺 : δ 1.20 (2H, br) , 1.58 - 1.68 (2H, m) , 1.60 ( 3H, br), 2.36 (2H, t, J = 7.4 Hz ) , 2.90 (2H, br) , 3.68 (3H, s ), 3.70 ( 1H, br ) , 4.70
(1H, br)5 7.39 (5H, s).
参考例 10
3- (卜ベンゾィル -4-ピペリジニル)-1 -プロパノール
3-U -ベンゾィル -4-ピベリジニル)プロパン酸メチル (1.99 g)、 LiBH4(0.24 g, 10.8 mmol)、 メタノール (0.35 g, 10.8 mmol) のェ一テル溶液を 45°Cで 30分間還流した。 反応溶液に氷冷下 1N 塩酸 (10 ml) を加え、 10分間撹拌後、 溶液を酢酸ェチルで抽出した。 抽出液を 1N塩酸、 水、 飽和食塩水で洗浄後、 乾 燥し (MgS04) 、 シリカゲルカラムクロマトグラフィー (展開溶媒:へキサン/酢 酸ェチル =1 〜 酢酸ェチル) で精製して、 標題化合物 (1.04 g) を無色ォ ィルとして得た。
NMR: d 1.20 (2H, br), 1.32 ― 1.40 (2H, m), 1.47 - 1.64 (2H, m), 1.60 (3H5 br), 2.90 (2H, br), 3.64 (2H, t3 J = 6.4 Hz), 3.70 (1H5 br)3 4.70 (1H, br), 7.39 (5H, s).
参考例 1 1
3 -(卜ベンゾィル -4-ピペリジニル)プロパナール
3 -(卜ベンゾィル -4-ピペリジニル)-卜プロパノール (1.04 g)、 2,2,6,6 -テ トラメチル -1-ピペリジニルォキシ フリーラジカル (0.006 g) および NaBr(0.48 g)のトルエン/酢酸ェチル /水 (6/6/1) 溶液 (39 ml) を氷冷下激し く撹拌しながら、 NaHC03 (1.06 g) および Na0Cl(5%溶液; 6.8 ml)の混合溶液
(24 ml) を 40分間かけて滴下した。 反応液を氷冷下 10分間撹拌後、 有機層を 分離し、 水層をトルエン /THF(10/1)で抽出した。 抽出画分は有機層と併せて KK0.83 g)の 10% KHS04溶液と 10% Na2S204の混合溶液で洗浄後、 乾燥した
(MgS04) 。 減圧下溶媒を留去し、 標題化合物 (0.61 g) を黄色固体として得た ( ^-NMR: δ 1.20 (2H, br), 1.58 - 1.65 (2H, m), 1.60 (3H, br), 2.35 - 2.55 (2H, m), 2.80 (2H, br), 3.70 (1H, br), 4.70 (1H, br), 7.39 (5H5 s), 9.79 (1H, t, J = 1.6 Hz).
MASS (FAB) m/z 246 [(M+H)+], 491 〖(2M+H)+].
実施例 1
(2R)-N-[U-ベンゾィル -4-ピペリジニル)メチル ]-卜((3R)-6-クロ口- 3- [(ジ メチルァミノ)メチル ]- 1,2,3,4-テトラヒドロ-; L-キノリ二ル)- 3-(1-ィンド一 ル -3-ィル) -卜ォキソ -2-プロパンァミン
(2R)- 1-[(31 - 6-クロ口- 3- [(ジメチルァミノ)メチル ]-1,2, 3, 4-テトラヒド 口- 1-キノ リ二ル]- 3- (1-ィンドール- 3-ィル) -1-ォキソ -2-プロパンアミン (1.23 g)のエタノール(25 ml)溶液に、 4-ホルミル- 1-ベンゾィルビペリジン (0.78 g)を室温で加え、 15 分間撹拌した。 この反応混合液にトリァセトキシ水 素化ホウ素ナトリウム(763 mg)を室温で加えた。 反応液を室温で 時間撹拌後、 溶媒を留去した。 残さに飽和炭酸水素ナトリウム水を加え、 テトラヒドロフラン /酢酸ェチル =1八で抽出した。 有機層を飽和食塩水で洗浄し、 乾燥後、 濃縮した c 残さをアルミナカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸ェチル〜酢酸ェチル
/エタノール = 10/1)で精製した。 得られた残さを、 シリカゲルカラムクロマト グラフィ一(展開溶媒:酢酸ェチル〜酢酸ェチル /エタノ一ル =10/1〜5/1〜3/1) で精製し、 標題化合物(1.12 g)を非晶状粉末として得た。
IR (KBr): 2910, 1615, 1487, 1435, 1275, 740, 709 cm"1.
MASS (FAB) m/z 612 [(M+H)+〗.
以下の実施例 2〜7に記載の化合物は実施例 1と同様にして合成した。
実施例 2
4-({[(lR)-2- ((3R)- 6-クロ口- 3- [(ジメチルァミノ )メチル ]-1,2, 3, 4-テトラヒ ドロ-; L-キノリニル)- 1-(1-ィンドール- 3-ィルメチル) -2-ォキソェチル]アミノ} メチル)-1-ピペリジンカルボン酸べンジル
IR (KBr): 2917, 1687, I486, 1091, 739 cm—1.
MASS (FAB) m/z 642.4 [(M+H)+].
実施例 3
( 2R ) - N- [(卜ベンジル- 4-ピペリジニル)メチル ] - 1 - ( ( 3R ) - 6 -クロ口 - 3 - [(ジメチ ルァミノ)メチル ]-1,2,3,4-テトラヒドロ- 1-キノリニル) -3- (1-ィンドール- 3- ィル) -卜ォキソ -2-プロパンァミン
IR (KBr) : 2909, 1644, 1485, 1091, 739 cm一
MASS (FAB) m/z 598.4 [(M+H)+〗.
実施例 4
(2R)-l-((3R)-6-クロ口- 3- [(ジメチルァミノ)メチル ]-1,2, 3, 4-テトラヒドロ- 1-キノリニル)- 3- ( インドール- 3-ィル) -N-({卜 [(卜メチル- 1-ィンドール- 2- ィル)カルボニル 1-4-ピペリジニル }メチル)-1-ォキソ -2-プロパンァミン
IR (KBr): 2819, 1613, 1484, 739 cm—1.
MASS (FAB) m/z 665.4 [(M+H)+].
実施例 5
(2R)-:l-((3Il)-6-クロ口- 3- [(ジメチルァミノ )メチル ]-1,2,3,4-テトラヒドロ- 1 -キノリニル)- 3-(1-ィンドール- 3-ィル) -;!-ォキソ -N-{[1- (トリフルォロアセ チル) -4-ピペリジニル]メチル }-2 -プロパンァミン
IR (KBr): 3324, 2920, 1684, 1487, 1457, 1202, 1141, 743 cm"1
実施例 6
1 -べンゾィル- N- [(IR)- 2 -((3R)- 6-ク口口- 3 - [(ジメチルアミノ
1,2,3,4-テトラヒドロ- 1-キノリニル)- 1-(1-ィンドール- 3-ィルメチル) -2-ォ キソェチル]ピぺリジン- 4-ァミン
IR (KBr): 2932, 1614, 1435, 1095, 742 cm"1
MASS (FAB) m/z 598.3 [(M+H)+].
実施例 7
N-[(lR)-2- ((3R)-6-クロ口- 3- [(ジメチルァミノ )メチル ]-1,2,3,4-テトラヒド ロ- 1-キノリニル) -;!-(1-ィンドール— 3_ィルメチル)—2-ォキソェチル ]-;[- [( メチル -1-ィンドール- 2-ィル)カルボニル]ピペリジン- 4-ァミン
IR (KBr): 2936, 1620, 1484, 1227, 740 cm"1
MASS (FAB) m/z 651.4 [(M+H)+],
実施例 8
N-[(l-ベンゾィル - 4-ピペリジニル)メチル]- N-[(lR)-2-((3R)- 6-クロ口- 3- [(ジメチルァミノ)メチル ]- 1,2,3,4-テトラヒドロ- 1-キノリニル) -卜(1-インド —ル -3-ィルメチル) -2-ォキソェチル]ァセトアミド
(2R)- N-[U-ベンゾィル - 4-ピペリジニル)メチル ]-1-( (310-6-クロ口- 3- [(ジ メチルァミノ)メチル ]-1,2, 3, 4-テトラヒ ドロ- 1-キノリニル) -3- (1-ィンドー ル- 3-ィル) -1-ォキソ -2-プロパンアミン(200 mg)と小リエチル ミン(47 ml) のテトラヒドロフラン(10 ml)溶液に、 塩化ァセチル(23 ml)を氷冷下で加え、 室温で 2 時間撹拌した。 反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水を加え、 酢酸ェチ ルで抽出した。 有機層を飽和食塩水で洗浄し、 乾燥後、 濃縮した。 残さをアルミ ナカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:へキサン/酢酸ェチル = 1/4〜酢酸ェチ ル〜酢酸ェチル /エタノール = 20/1)で精製した。 得られた非晶状粉末を IPE/へ
キサンで洗浄し、 標題化合物 (150 mg) を得た。
IR (EBr): 2926, 1626, 1487, 1446, 1275, 742, 709 cm—1.
MASS (FAB) m/z 654 [(M+H)+]
実施例 9
(210- N- [ -ベンゾィル -4-ピベリジニル)メチル ]-l-((3R)- 6-クロ口- 3- [(ジメ チルァミノ)メチル]-1,2,3,4-テトラヒドロ- 1-キノリニル)- 3- (1-ィンド一ル- 3-ィル) -N-メチル- 1-ォキソ -2-プロパンアミン
(2R)- N- [(1-ベンゾィル -4-ピペリジニル)メチル ]-l-((3H)- 6-クロ口- 3- [(ジ メチルァミノ)メチル] - 1,2, 3, 4-テトラヒドロ- 1-キノ リニル) -3-(1-ィンド一 ル- 3-ィル) -;!-ォキソ -2-プロパンァミン(200 mg)のァセトニトリル(15 ml)溶 液に、 37%ホルマリン(0.122 ml)を室温で加え、 5 分間撹拌した。 次いでこの 反応液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(139 mg)を室温で加え、 1時間 撹拌した。 反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水を加え、 酢酸ェチルで抽出した。 有機層を飽和食塩水で洗浄し、 乾燥後、 濃縮した。 残さをアルミナカラムクロマ トグラフィ一(展開溶媒:へキサン/酢酸ェチル = 1/4〜酢酸ェチル)で精製した c 得られた非晶状粉末を IPE/へキサンで洗浄し、 標題化合物 (112 mg) を得た。 IR (KBr): 2929, 1630, 1487, 1457, 1272, 740, 708 cm—1.
MASS (FAB) m/z 626 [(M+H)+]
以下の実施例 10〜12に記載の化合物は実施例 9と同様にして合成した。
実施例 10
(2H)- 1-((3R)- 6-クロ口- 3- [(ジメチルァミノ yメチル卜 1,2,3,4-テトラヒドロ- 1-キノリニル) -3- (1-ィンドール- 3-ィル) - N-メチル - N- ({1-[(1-メチル - 1 -ィン ドール- 2-ィル)カルボニル] -4-ピペリジニル }メチル)-1-ォキソ -2-プロパンァ ミン
IR (KBr): 2928, 1626, 1487, 1457, 1231, 739 cm"1.
MASS (FAB) m/z 679 [(M+H)+]
実施例 11
(2R)-l-((3R)-6-クロ口- 3- [(ジメチルァミノ)メチル ]-1,2, 3, 4-テトラヒドロ- 1-キノリニル) -3-(1-ィンドール— 3-ィル) - N-メチル -卜ォキソ (トリフ ルォロアセチル)-4-ピペリジニル]メ.チル }- 2-プロパンァミン
IR (KBr): 3333, 1684, 1653, 1487, 1457, 1200, 1142, 743 cm"1.
実施例 12
(2R)-:l-((3I - 6-クロ口- 3- [(ジメチルァミノ)メチル ]- 1,2,3,4-テトラヒドロ.
1 -キノリニル) -N-ェチル -3-(l-ィンドール- 3-ィル) - N-({1-[(1-メチル -1-ィン ドール- 2-ィル)カルボニル] -4-ピペリジニル }メチル)-1-ォキソ -2-プロパンァ ミン
IR (KBr): 2920, 1635, I486, 1457, 1228, 740 cm"1.
MASS (FAB) m/z 693 【(M+H)+]
実施例 13
(2H)-卜((311)- 6-クロ口- 3- [(ジメチルァミノ)メチル ]-1,2,3,4-テトラヒドロ- キノ リニル)- N- ({ [(5-クロ口- 1-メチル - 1-ィンドール- 2-ィル)カルボ二 ル] -4-ピペリジニル }メチル)-3- (1-ィンドール- 3-ィル) -1-ォキソ -2-プロパン ァミン
(21 -卜((310- 6-クロ口- 3- [(ジメチルァミノ)メチル ]-1,2, 3, 4-テトラヒド 口- 1-キノリニル)- 3-(1-ィンドール- 3-ィル) - ォキソ -N-(4-ピペリジニルメチ
ル) -2-プロパンァミン(151 mg)のァセトニトリル(3 ml)および THF(3 ml)混合 溶液に、 5-クロ口- 1-メチル -1H-インド一ル -2-カルボン酸 (65 mg), WSC(71 mg)、 H0Bt(47 mg)を加え、 室温で 3 時間撹拌した。 反応液に 10%炭酸カリウム 水溶液を加え、 酢酸ェチルで抽出した。 酢酸ェチル層を、 飽和食塩水で洗浄し、 乾燥後濃縮した。 残さをアルミナカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸ェ チル /へキサン =4: 1)で精製し、 標題化合物(171 mg)を非晶状粉末として得た c IR (KBr): 3294, 2933, 1624, 1457, 742 cm"1.
実施例 14
(2R)-1- ((3RS)- 3- [(ジメチルァミノ)メチル卜1,2,3,4-テトラヒドロ- 1-キノリ 二ル)- 3-(1-ィンドール- 3-ィル) -N- ({1-[(1-メチル - 1-ィンドール- 2-ィル)力 ルボニル]- 4-ピペリジニル }メチル)-;!-ォキソ - 2-プロパンアミン
(2R)-1- [(3RS)-3- [(ジメチルァミノ )メチル ]-1,2, 3, 4-テトラヒドロ-トキノ リニル]- 3-(1-ィンドール- 3-ィル) -1-ォキソ -2-プロパンァミン(0.30 g)のェ 夕ノール(15 ml)溶液に、 1-[U-メチル - 1H-インドール- 2-ィル)カルボニル]ピ ペリジン- 4-カルバルデヒド(0.324 g)を室温で加え、 15 分間撹拌した。 反応混 合液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリゥム(203 mg)を室温で加えた。 反応 液を室温で 8 時間撹拌後、 溶媒を留去した。 残さに飽和炭酸水素ナトリウム水 を加え、 テトラヒドロフラン/酢酸ェチル (1/1) で抽出した。 有機層を飽和食 塩水で洗浄し、 乾燥後、 濃縮した。 残さをアルミナカラムクロマトグラフィー (展開溶媒:酢酸ェチル〜酢酸ェチル /エタノール = 20/1)で精製した。 得られた
残さを、 シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸ェチル〜酢酸ェ チル /エタノール =10/1〜5/1)で精製し、 標題化合物(0.170 g)を非晶状粉末と して得た。
IR (KBr): 2938, 1634, 1491, 1447, 1275, 1111, 741, 710 cm"1.
MASS (FAB) m/z 631 [(M+H)+],
以下の実施例 15〜; 16に記載の化合物は実施例 14と同様にして合成した。
実施例 15
N - [3- (卜ベンゾィル -4-ピぺリジニル)プロピル] -N- [(lR)-2-((3i - 6-ク口口- 3- [(ジメチルァミノ)メチル ]-1,2, 3, 4-テトラヒドロ- 1-キノリニル) -1-(1-ィ ンドール- 3-ィルメチル) -2-ォキソェチル 1ァミン
IR(KBr) 3268, 2930, 1628, 1445, 1277, 741 cm"1.
MASS (FAB) m/z 640 [(M+H)+].
実施例 16
(21 -卜((31 -6-クロ口- 3- [(ジメチルァミノ)メチル ]-1,2,3,4-テトラヒドロ- 1-キノリニル)- N- ( - [(5-フルォ口- 1-メチル -1-ィンドール- 2-ィル)カルボ二 ル] -4-ピペリジニル }メチル)-3-(1-ィンドール- 3-ィル) -1-ォキソ -2-プロパン ァミン
IR(KBr) 3301, 2934, 1632, 1460, 1235, 743 cm
MASS (FAB) m/z 683 [(M+H)+].
実施例 17
(2H)-卜((3S)- 6-クロ口- 3- [(ジメチルァミノ)メチル ]-1,2, 3, 4-テトラヒドロ- 1 -キノリニル) -3- (1-ィンドール- 3-ィル) -N-({1- [(卜メチル -1-ィンドール - 2- ィル)カルボ二ル]- 4-ピペリジニル }メチル)-;!-ォキソ -2-プロパンァミン
(2R)- 1- [(3S)-6-クロ口- 3- [(ジメチルァミノ)メチル ]- 1,2,3,4-テトラヒド 口- 1-キノ リニル] -3-(1 -ィンドール- 3-ィル) -1-ォキソ -2-プロパンアミン (1.52 g)のエタノール(30 ml)溶液に、 1 -[(卜メチル -ΙΗ-インド一ル -2-ィル) カルボニル]ピぺリジン- 4-カルバルデヒド(1.50 g)を室温で加え、 30 分間撹拌 した。 反応混合液にトリァセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.94 g)を室温で 加えた。 反応液を室温で 12 時間撹拌後、 溶媒を留去した。 残さに飽和炭酸水素 ナトリウム水を加え、 酢酸ェチルで抽出した。 有機層を飽和食塩水で洗浄し、 乾
燥後、 濃縮した。 残さをアルミナカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸ェ チル〜酢酸ェチル /エタノール =20/1)で精製した。 得られた残さを、 シリカゲ ルカラムクロマトグラフィ一(展開溶媒:酢酸ェチル〜酢酸ェチル /エタノール =10/1~5/1)で精製し、 標題化合物(0.95 g)を非晶状粉末として得た。
IR (KBr): 2938, 1626, 1485, 1462, 1269, 1233, 1094, 739 cm—1.
MASS (FAB) m/z 666 [(M+H)+].
製剤例 1
(1) 実施例 1で得られた化合物 50. Omg
(2) ラクト一ス 34. Omg
(3) トウモロコシ澱粉 10. 6mg-
(4) トウモロコシ澱粉 (のり状) 5. Omg
(5) ステアリン酸マグネシウム 0. 4mg
(6) カルボキシメチルセルロースカルシウム 20. Omg
計 120. 0 m g
常法に従い上記 (1) 〜 (6) を混合し、 錠剤機により打錠し、 錠剤を得た。 実験例 1
以下に本発明化合物の薬理作用を具体的に示すが、 これらに限定されるもので はない。 なお、 大腸菌を用いての遺伝子操作法は、 モレキュラー ·クローニング
(Molecular Cloning) 、 1989年度版に記載の方法に従った。
( 1) ヒト 'ソマトス夕チンレセプ夕一蛋白質サブタイプ 4 (hSST 4) D
N Aのクロ一ニング
公知のヒト S S T R 4 DN Aの塩基配列 〔Rohrer らヽ プロシ一ジング -ォ ブ.ザ .ナショナル ·アカデミー ·ォブ ·サイェンセズ ·ュ—エスェ— (Proc.
Natl. Acad. Sci., USA) 90 卷、 4196-4200 頁、 1993 年〕 に基づき、 DNAォ リゴマ一、 S 4— 1および S 4— 2を合成した。 S 4— 1の配列は、 列番号: 1)であり、 S4— 2の配列は、
5' -GGGCT CGAGCT C CT CAGAAGGTGGTGG-3 ' (配列 番号: 2 )である。
鍩型としては、 ヒト染色体 DNA (クロンテック社、 力夕ログ番号 CL6550- 1) を用いた。 該 DNA 0.5 ngに上記 DN Aオリゴマーをそれぞれ 25 pmol ずつ加え、 PfuDNAポリメラ一ゼ (ストラ夕ギ一ン(株)) 2.5単位を用い てポリメラ一ゼ連鎖反応 (PCR) を行なった。 反応液組成は、 Pf uDNAポ リメラーゼに添付された指示書に従った。
反応条件は、 94 °Cで 1分間、 66 °Cで 1分間、 75 °Cで 2分間を 1サイク ルとして、 35サイクル繰り返した。 反応液を 1%ァガ口一スゲルで電気泳動し たところ、 目的とするサイズ (約 1.2 kb) の DNA断片が特異的に増幅され ていた。 該 DNA断片をァガロースゲルから常法にしたがって回収し、 Hinc I Iサイトで開裂したプラスミド pUC 118に接続し、 コンビテントセルであ る大腸菌 (Escherichia coli) JM 109に形質転換した。 該 DNA断片を含 むプラスミドを有する形質転換体を選抜し、 蛍光色素を用いた自動塩基配列解析 装置 ALF DNAシーケンサー (フアルマシア社製) で挿入 DNA断片の塩基 配列を確認したところ、 塩基配列から予想されるアミノ酸配列は、 前記の Rohrerらの報告に記載された配列と完全に一致した。
(2) ヒト 'ソマトス夕チンレセプ夕一蛋白質サブタイプ 4 (hSSTR4) D N Aの発現プラスミ ドの構築
CHO (チャイニーズハムスター卵巣) 細胞での発現べクタ一としては、 pA KKO- 111を用いた。 pAKKO— 111 次のようにして構築した。 特開 平 5— 076385号公報に記載の pTB 1 17から制限酵素 (Hi nd I I I) および制限酵素 (Clal)処理によって SRひプロモー夕一および po 1 yA付加シグナルを含む 1.4 kb の DNA断片を得た。 また、 pTB 348 (Naruo, K. et al. バイオケミカル ·アンド ·バイオフィジカル · リサーチ . コミュニケーションズ (Biochem. Biophys. Res. Gommun. ) 、 128卷、 256- 264頁(1985)) から制限酵素 (Clal) および制限酵素 (Sai l)処理によ
りジヒドロ葉酸還元酵素遺伝子 (dhf r) を含む 4.5 kb の DNA断片を得 た。 これらの: D N A断片を T 4ポリメラ一ゼ処理により末端 平滑末端にした後、 T4リガ一ゼにより連結し、 pAKKO— 1 1 1プラスミドを構築した。
次に、 ヒト ' S S TR4 DNA断片を有するプラスミ ド 5 zg を制限酵素 (Xho I) で消化した後、 1 %ァガロースゲル電気泳動を行い、 ヒト . SS T R4をコードする 1.2 kb の DNA断片を回収した。 そして、 上記の発現べク 夕一 pAKKO_ l 1 1 (5.5 kb) 1 jugを制限酵素 (S a i l) で消化し、 ヒト · S STR4 DNA断片を挿入するためのクロ一ニング部位を作製した。 該発現べク夕ー断片と 1.2 k の DNA断片とを T 4DNAリガ一ゼを用いて 結合し、 反応液を塩化カルシウム法にて大腸菌 JM 1 09に導入し、 形質転換体 の中からヒト · S S TR4 DN A断片がプロモ一夕一に対して順方向に揷入さ れた発現プラスミド p A 1— 1 1— hS STR4を得た。 この形質転換体を大腸 菌 (Escherichia coli) JM 1 09/p A- 1 - 1 1 -h S S TR 4と表示し た。
(3) ヒト 'ソマトス夕チンレセプ夕一蛋白質サブタイプ 4 (hS S TR4) D の〇110 (dhf r~) 細胞への導入と発現
CHO (dhf r") 細胞 1 x 106細胞を、 直径 8 cm のシャーレを用いて、 10%ゥシ胎児血清を含むハム F 12培地で 24時間培養し、 この細胞に上記で 得たヒト ' S STR4 DNA発現プラスミ ド pA— 1— 1 1一 hS STR4、 10〃gをリン酸カルシウム法 (Cell P ect Transfection Kit; Pharmacia社 製) で導入した。 導入 24時間後、 培地を 1 0%透析ゥシ胎児血清を含むダルべ ッコ変法イーグル培地 (DMEM) に換えて、 本培地でコロニーを形成する細胞 (すなわち、 d tL:f r+細胞) を選択した。 さらに、 選択された細胞を限界希釈 法によって単一細胞からクロ一ニングし、 これらの細胞のソマトス夕チンレセプ 夕一蛋白質発現能を以下の方法で測定した。 ヒト · S S T R 4受容体発現細胞株 を測定用緩衝液 〔50mM トリスー塩酸、 ImM EDTA、 5 mM塩化マグネシゥ ム、 0. 1% B SA、 0.2 mg/ml バシトラシン、 10 /g/ml ロイぺプチン、
lj g/ml ぺプス夕チン、 2 00 units/ml ァプロチニン (pH 7.5) 〕 で希釈 し、 細胞数を 200 /1 あたり 2 X 104個に調製した。 20 をチューブ に分注し、 5 nM [1251] —ソマトス夕チン一 14 ( 2000 Ci/mmol,アマシ ャム社製) 2〃1 を添加し、 25°C、 60分間インキュベーションじた。 また、 非特異的結合量 (NS B) を測定するために、 ソマトス夕チン一 14 ( 1 0"4 M) Zj l を加えたチューブもインキュベーションした。 洗净用緩衝液 〔50 mM トリスー塩酸、 ImM EDTA, 5 mM塩化マグネシウム ( p H 7.5 ) 〕 ( 1. 5 ml) を添加し、 GFノ Fガラス繊維ろ紙 (Whatman社) でろ過、 さらに同緩 衝液 ( 1.5 ml)で洗浄した。 ろ紙の 〔1251〕 をァ -カウン夕一で測定した。 か くして、 ソマトス夕チン結合活性の高い細胞株、 hS STR4— 1一 2を選択し た。
(4) ラヅ ト · ソマトス夕チンレセプ夕一蛋白質サブタイプ 4 (r S S T 4) DNAのクロ一ニング
公知のラヅ ト S S TR4 DN Aの塩基配列 〔Bito. H ら、 J. Biol. Chem.、 269卷、 12722-12730 頁、 1994 年〕 に基づき、 DN Aオリゴマー、 S 4— 3お よび S 4— 4を合成した。
S 4— 3の配列は、 5' -AAGCATGAACACGCCTGCAACTC - 3 ' (配列番号: 3 )であり、 S 4— 4の配列は、 5 ' — GGTT T TCAG AAAGTAGTGGTCTT-35 (配列番号: 4)である。
錡型としては、 Sprague - Dawley ラヅ トから染色体 DNAを E a s y— DNA TMK I T (インビトロゲン (Invitrogen) 社製) を用いて調製したものを使用 した。 該 DNA 0.5 ngに上記 D N Aオリゴマーをそれそれ 25 pmolずつ加 え、 TaKaRa LAP CR K I T (タカラ (TaKaRa) 社製) を用いてポリ メラ一ゼ連鎖反応を行なつた。
反応条件は、 95°Cで 30秒間、 65°Cで 2分 30秒間を 1サイクルとして、 30サイクル繰り返した。 反応液を 1%ァガロースゲルで電気泳動したところ、 目的とするサイズ (約 1.2 kb) の DNA断片が特異的に増幅されていた。 該
DNA断片をァガロースゲルから常法にしたがって回収し、 ORIGINALT A CLONINGK IT (Invitrogen社製) のべクタ一 (p CRTM2.1
(商品名) )に接続し、 コンビテントセルである大腸菌 (Escherichia coli) J Ml 09に形質転換した。 該 DNA断片を含むプラスミドを有する形質転換体を 選抜し、 蛍光色素を用いた自動塩基配列解析装置 A LF DNAシーケンサ一
(フアルマシア社製) で挿入 DNA断片の塩基配列を確認したところ、 塩基配列 から予想されるアミノ酸配列は、 前記の B 0. H らの報告に記載された配列と 完全に一致した。
(5) ラヅト ·ソマトス夕チンレセプ夕一蛋白質サブタイプ 4 (r SST 4) DNAの発現プラスミ ドの構築
CHO細胞での発現べクタ一としては、 上記の pAKKO— 111を用いた。 上記で得られたラヅト · SSTR4 DN A断片を有するプラスミド 5 zgを 制限酵素 (EcoRI) で消化し、 T4DNApo lymerase処理した後、 1 %ァガロースゲル電気泳動を行い、 ラヅ ト · S S TR 4をコ一ドする 1.2 kb の DNA断片を回収した。 そして、 上記の発現べク夕一 p AKK 0— 111 (5.5kb) 1 zg を制限酵素 (Cl al) で消化、 T 4 D N Apolymeraseヽ お よび Alkaline Phosphatase処理し、 ラヅ ト ' SSTR^ DNA断片を挿入す るためのクローニング部位を作製した。 該発現べク夕一断片と 1.2kbの DNA 断片とを T 4 DNAリガ一ゼを用いて結合し、 反応液を塩化カルシウム法にて大 腸菌 JM109に導入し、 形質転換体の中からラヅト · SSTR4 DNA断片 がプロモ一夕一に対して順方向に挿入された発現プラスミ ド pAl— 11— r SSTR4を得た。 この形質転換体を大腸菌 (Escherichia coli) JMl 09 / A- 1 - 11— r S STR4と表示した。
(6) ラヅト ' ソマトス夕チンレセプ夕一蛋白質サブタイプ 4 (r S S T 4) DNAの CHO (dhf r~) 細胞への導入と発現
CHO (dhf r— ) 細胞 1 X 106細胞を、 直径 8 cmのシャーレを用いて、 10%ゥシ胎児血清を含む 一MEM培地 (リボヌクレオシド 'デォキシヌクレ
オシド含有) で 24時間培養し、 この細胞に、 上記で得たラヅト · SSTR4 DN A発現プラスミド Ι ρΑ— 1— 11—: rSSTR4、 10 g をリン酸カ ルシゥム法 (Cell Phect Transfection Kit; Pharmacia) で導入した。 導入 2 4時間後、 培地を 10%透析ゥシ胎児血清を含む — MEM培地 (リボヌクレオ シド 'デォキシヌクレオシド不含) 培地に換えて、 本培地でコロニーを形成する 細胞 (すなわち、 dhf r+細胞) を選択した。 さらに、 選択された細胞を限界 希釈法によって単一細胞からクローニングし、 これらの細胞のソマトス夕チンレ セプ夕一蛋白質発現能を上記記載のバインディングアツセィにより測定した。 こ のようにして、 ソマトス夕チン結合活性の高い細胞株、 r SSTR4-20-2 5を選択した。
(7) ソマトス夕チンレセプ夕一 4を含有する CHO細胞膜画分の調製
ヒトおよびラヅト ·ソマトス夕チンレセプ夕一 4発現 CHO細胞株、 hSST R4— 1-2、 あるいは rSSTR 4— 20— 25 ( 1 x 109個) を 5 mM E DT Aを添加したリン酸緩衝生理食塩水 (PBS— EDTA) に浮遊させ遠心し た。 細胞のペレットに細胞用ホモジネ一トバヅファー (10 mM NaHC03、 5 mM EDTA、 pH 7.5) を 10 ml 加え、 ポリトロンホモジナイザーを用 いてホモジネートした。 400 X gで 15分間遠心して得られた上清をさらに 1 00, 000 X gで 1時間遠心し、 膜画分の沈澱物を得た。 この沈澱物を 2 ml のアツセィバヅファ一 [25 mM Tr i s— HC1、 1 mM EDTA (ェチレ ンジァミン四酢酸) 、 0.1% B S A (ゥシ血清アルブミン) 、 0.25 mM PMS F (フエ二ルメチルスルホニルフルオライ ド) 、 l〃g/ml ぺプス夕チン、 20 zg/ml ロイぺプチン、 10〃g/ml フォスフオラミ ドン、 pH7.5] に懸 濁し、 100, 00 Oxgで 1時間遠心した。 沈澱物として回収された膜画分を 再び 20 mlのアツセィバヅファーに懸濁し、 分注して、 一80°Cで保存し、 使 用の都度解凍して用いた。
実験例 2
( 1) ヒト 'ソマトス夕チンレセプ夕一蛋白質サブタイプ 1 (S S TR 1) DN
Aのクロ一ニング
公知のヒ卜 ' SSTRl cD N Aの塩基配列 〔プロシ一ジング ·ォブ ·ザ ·ナ ショナル ·アカデミー■ォブ ·サイエンス ·ュ一エスェ一 (Proc. Natl. Acad. Sci.3 USA) , 89卷、 251— 255頁、 1992年〕 に基づき、 DNAオリ ゴマ一 S 1— 1および S 1— 2を合成した。 81— 1の配列は、 5'—GGTC GACCTCAGCTAGGATGTTCCCCAATG-3' (配列番号: 5) であり、 S 1— 2の配列は、 5'— GGT CGAC C CGGGC T CAGA GCGT CGTGAT- 35 (配列番号: 6 ) である。 錶型としては、 ヒト染色 体 DNA (クロンテヅク社、 カタログ番号 CL 6550 - 1) を用いた。 該: DN AO. 5 ngに前記の DNAオリゴマーをそれそれ 25 pmo 1加え、 PfuD NAポリメラ一ゼ (ストラタジーン(株)) 2. 5単位を用いてポリメラ一ゼ連 鎖反応を行った。 反応液組成は、 該 PfuD N Aポリメラ一ゼに添付された指示 書に従った。 反応条件は、 94°Cで 1分間、 63°Cで 1分間、 75°Cで 2分間を 1サイクルとして、 35サイクル繰り返した。 反応液を 1 %ァガロースゲルで電 気泳動したところ、 目的とするサイズ (約 1. 2kb) の; DNA断片が特異的に 増幅されていた。 該 DNA断片をァガロースゲルから常法に従って回収し、 Hi nc IIサイトで開裂した PUC118に接続し、コンビテントセルであるェシエリ ヒア コリ (Escherichia coli) JM109に形質転換した。 該 DNA断片を 含むプラスミドを有する形質転換体を選抜し、 蛍光色素を用いた自動塩基配列解 析装置 ALF DNAシーケンサ一 (フアルマシア社製造) で挿入 DNA断片の 塩基配列を確認したところ、 塩基配列から予想されるアミノ酸配列は、 前記の文 献に記載された配列と完全に一致した。
(2) ヒト 'ソマトス夕チンレセプ夕一蛋白質サブタイプ 1 (SSTR 1) DN Aの発現プラスミドの構築
CHO (チャイニーズハムスター卵巣) 細胞での発現べクタ一としては、 pA KKO- 111を用いた。 pAKKO— 111は次のように構築した。 特開平 5 - 076385号公報に記載の pTB 1417から H i nd IIIおよび C 1 a
I処理によって SRo:プロモ一夕一および p o 1 yA付加シグナルを含む 1. 4 kbの DNA断片を得た。 また、 pTB 348 〔バイオケミカル ·アンド 'バイ オフイジカル ' リサーチ 'コミュニケーションズ (Biochem. Biophys. Res. Commun. ) , 128, 256— 264頁, 1985年〕 から Cl a I および S all処理によりジヒドロ葉酸還元酵素 (DHFR) 遺伝子を含む 4. 5kbの D N A断片を得た。 これらの D N A断片を T 4ポリメラ一ゼ処理により末端を平 滑末端にした後、 T4リガ一ゼにより連結し、 pAKKO— 111プラスミドを 構築した。 次に前記 (1) で得られたヒト · SSTR 1 DN A断片を有するプ ラスミド 5 /gを制限酵素 Sal I で消化した後、 1%ァガロースゲル電気泳 動を行い、 ヒト · S S TR 1をコードする 1. 2 kbの DNA断片を回収した。 そして、 前記の発現べクタ一 pAKKO— 111 (5. 5 kb) l〃gを Sal Iで消化し、 ヒト ' SSTR 1 DNA断片を挿入するためのクロ一ニング部位 を作成した。 該発現べク夕一断片と 1. 2 kbの DNA断片を T 4DNAリガ一 ゼを用いて結合し、 反応液を塩化カルシウム法にて大腸菌 JM 109に導入し、 形質転換体の中からヒト · SSTR1 DN A断片がプロモ一夕一に対して順方 向に挿入された発現プラスミ ド p A 1—11— SSTR1を得た。 この形質転換 体をェシエリヒア コリ JM109/pA— 1— 11 -S S TR 1と表示する。 (3) ヒト 'ソマトス夕チンレセプ夕一蛋白質サブタイプ 1 (S STR 1) DN Aの CHO (dhf r~) 細胞への導入と発現
CHO (dhf r )細胞 1 X 106細胞を、 直径 8 cmのシャーレを用いて、 10%ゥシ胎児血清を含むハム: F 12培地で 24時間培養し、 この細胞に前記 (2) で得たヒト · SSTR 1 cDNA発現プラスミ ド 1 pA— 1— 11— S STR 1、 10 z gをリン酸カルシウム法 (Cell Phect Transfection Kit; Pharmacia) で導入した。 導入 24時間後、 培地を 10 %透析ゥシ胎児血清を含 む DMEM培地に換えて、 本培地でコロニーを形成する細胞 (すなわち、 DHF R+細胞) を選択した。 さらに、 選択された細胞を限界希釈法によって単一細胞 からクローニングし、 ソマトス夕チン蛋白質活性を以下の方法で測定した。 ヒ
ト - S STRcDN A発現細胞株を測定用緩衝液〔 50 mMのトリス塩酸、 1 m Mの EDTA、 5 mMの塩化マグネシウム、 0. 1%の 3 、 0. 2mg/ 1のバシトラシン、 1 のロイぺプチン、 1 /g/mlのぺプス夕チ ン、 20 Ouni t s/mlのァプロチニン (pH7. 5) 〕 で希釈し、 細胞数 を 20 当たり 2 X 1 04個に調整した。 200 1をチューブに分注し、 5 nM 〔1 2 5 I〕 ーソマトス夕チン一 1 4 ( 2 0 0 0 C i /mm o 1 , Amersham) 2 1を添加し、 25 °C、 60分間インキュベーションした。 また、 非特異的結合量 (NSB) を測定するために、 ソマトス夕チン一 14 ( 10一4 M) 2〃 1を加えたチューブもインキュベーションした。 洗浄用緩衝液 〔50m Mのトリス塩酸、 l mMの ED TA、 5 mMの塩化マグネシウム ( p H 7. 5) 〕 ( 1. 5 ml) を添加し、 GFZFガラス繊維ろ紙 (Whatman社) でろ過、 さらに同緩衝液 (1. 5ml) で洗浄した。 ろ紙の 〔1251〕 をァ—カウン夕一 で測定した。 このようにして、 ソマトス夕チン結合性の高い細胞株、 S STR 1 一 8— 3を選択した。
(4) ヒト 'ソマトス夕チンレセプ夕一蛋白質サブタイプ 2 (S STR 2) DN Aのクローニング
公知のヒト ' S S TRZ cD N Aの塩基配列 〔プロシージング ·ォブ ·ザ ·ナ ショナル ·アカデミー ·ォブ .サイエンス 'ュ一エスェ一 (Proc. Natl. Acad. Sci.3 USA) , 89巻、 2 5 1— 25 5頁、 1 992年〕 に基づき、 DNAオリ ゴマ一 PT— 1および PT— 2を合成した。 PT— 1の配列は、 5'— GGT C GACACCATGGACATGGCGGATGAG— 3, (配列番号: 7) で あり、 PT— 2の配列は、 5'— GGT CGACAGTT CAGATACTGG TTTGG— 3, (配列番号: 8) である。 ヒト下垂体 cDNA (クロンテック 社、 カタログ番号 7 173- 1) を踌型として用いた。.該 cDNA 1 ngに前 記 DNAオリゴマーをそれぞれ 2 5 pmo 1加え、 T aqDNAポリメラ一ゼ (宝酒造(株)) 2. 5単位を用いてポリメラ一ゼ連鎖反応を行った。 反応液組 成は、 前記 TaqDNAポリメラ一ゼに添付された指示書に従った。 反応条件は、
94°Cで 30秒間、 52°Cで 20秒間、 72 °Cで 60秒間を 1サイクルとして、 30サイクル繰り返した。 反応液を 1 %ァガロースゲルで電気泳動したところ、 目的とするサイズ (約 1. lkb) の DN A断片が特異的に増幅されていた。 該 DNA断片をァガロースゲルから常法に従って回収し、 Hinc II サイトで 開裂した p U C 1 18に接続し、コンビテントセルであるェシエリヒア コリ (Escherichia coli) JM 109に形質転換した。 該 DNA断片を含むプラス ミドを有する形質転換体を 2株 (No. 5 および No.7) 選抜し、 蛍光色素を用い た自動塩基配列解析装置 373 ADNAシーケンサ一 (アプライドバイオシステ ム社製) で挿入 DNA断片の塩基配列を確認したところ、 No.5株の Sai l— B s t P I間の 770ベース断片の配列中に点変異が 1ケ所確認され、 No.7株 の83七卩1ー3 11間の360ベース断片の配列中に点変異が 1ケ所確認さ れた。 そこで、 No.5株の B stPI-Sal I断片および No.7株の B s t P I 一 Sal Iを除いた残りの断片を、 ァガロース電気泳動で精製し、 これらをライ ゲ一シヨン反応で繋げたプラスミドを構築した。 本プラスミドの揷入 DNA断片 の塩基配列を確認したところ、 前記文献に記載された配列と完全に一致した。
(5) ヒト 'ソマトス夕チンレセプ夕一蛋白質サブタイプ 2 (S S TR 2) DN Aの発現プラスミ ドの構築
CHO (チャイニーズハムスター卵巣) 細胞での発現べクタ一としては、 前記 (2) 記載の pAKKO— 111を用いた。 前記 (4) で得られたヒト · SST R2 cDNA断片を有するプラスミド 5〃gを制限酵素 Sal Iで消ィ匕した後、 1%ァガロースゲル電気泳動を行い、 ヒト ■ SSTR2をコードする 1. lkb の DNA断片を回収した。 そして、 前記発現べクタ一 pAKKO— 111 (5. 5 kb) l〃gを Sal Iで消化し、 ヒト ' SSTR2 DNA断片を挿入する ためのクローニング部位を作成した。 該発現べクタ一断片と 1. lkbの DNA 断片を T 4 DN Aリガーゼを用いて結合し、 反応液を塩化カルシウム法にて大腸 菌 JM109に導入し、 形質酝換体の中からヒト · SSTR2 DNA断片がプ 口モータ一に対して順方向に揷入された発現プラスミド pACO 1を得た。 この
形質転換体をェシエリヒア コリ (Esherichia coli) JM 109/p AC 01 と表示する。
(6) ヒト 'ソマトス夕チンレセプ夕一蛋白質サブタイプ 2 (S ST 2) DN Aの CHO (dhf r")細胞への導入と発現
+ CHO (dhf r—) 細胞 1 X 106細胞を、 直径 8 cmのシャーレを用いて、 10%ゥシ胎児血清を含むハム F 12培地で 24時間培養し、 この細胞に前記 (5) で得たヒト · S STR2 cDNA発現プラスミド pAC01、 1 0ug をリン酸カルシウム法 (Cell Phect Transfection Kit; Pharmacia) で導入し た。 導入 24時間後、 培地を 10%透析ゥシ胎児血清を含む DMEM培地に換え て、 本培地でコロニーを形成する細胞 (すなわち、 DHFR +細胞) を選択した c さらに、 選択された細胞を限界希釈法によって単一細胞からクローニングし、 ヒ ト · S S TR2を高発現する細胞株、 SSTR2—HS5—9を選択した。
(7) ヒト 'ソマトス夕チンレセプ夕一蛋白質サブタイプ 3 (SSTR3) DN Aのクロ一ニング
公知のヒト · S S TR 3 cDNAの塩基配列 〔モレキュラーェンドクリノロジ ― (Mol. Endocrinol.) , 6巻, 2136— 2142頁、 1992年〕 に基づ き、 DN Aオリゴマー、 S3— 1および S3— 2を合成した。 S 3— 1の配列は、 5'-GGTCGACCTCAACCATGGACATGCTTCATC-3' (配列番号: 9) であり、 S3— 2の配列は、 5' -GGTCGACTTTCC CCAGGCCCCTACAGGTA-35 (配列番号: 10 ) である。 鍩型と しては、 ヒト染色体 DNA (クロンテヅク社、 カタログ番号 CL 6550— 1) を用いた。 該 DNA0. 5 ngに前記 DNAオリゴマーをそれそれ 25 pmo 1 加え、 Pf uDNAポリメラ一ゼ (ストラタジーン(株)) 2. 5単位を用いて ポリメラ一ゼ連鎖反応を行った。 反応液組成は、 Pf uDNAポリメラ一ゼに添 付された指示書に従った。 反応条件は、 94°〇で 1分間、 63°(で1分間、 7 5°Cで 2分間を 1サイクルとして、 35サイクル繰り返した。 反応液を 1%ァガ ロースゲルで電気泳動したところ、 目的とするサイズ (約 1. 3kb) の DNA
断片が特異的に増幅されていた。 塩基配列から予想されるアミノ酸配列は、 前記 文献に記載された配列と完全に一致した。
(8) ヒト 'ソマトス夕チンレセプ夕一蛋白質サブタイプ 3 (SSTR3) DN Aの発現プラスミ ドの構築
CHO細胞での発現ベクターとしては、 前記 (2) 記載の pAKKO— 111 を用いた。 前記 (7) で得られたヒト · S STR3 DNA断片を有するプラス ミ ド を制限酵素 Sal Iで消化した後、 1%ァガロースゲル電気泳動を行 い、 ヒト · S S TR 3をコ一ドする 1. 3 kbの DNA断片を回収した。 そして、 前記の発現べクタ一 p AKKO— 111 (5. 5 kb) l〃gを Sai lで消化 し、 ヒト ' SSTR3 DNA断片を挿入するためのクローニング部位を作成し た。 該発現ベクターと 1. 3 kbの DNA断片とを T 4DNAリガ一ゼを用いて 結合し、 反応液を塩化カルシウム法にて大腸菌 JM109に導入し、 形質転換体 の中からヒト · SSTR3 DNA断片がプロモ一夕一に対して順方向に揷入さ れた発現プラスミド p A 1—11— SSTR3を得た。 この形質転換体をェシェ リヒア コリ (Escherichia coli) JM109/pA- l- l 1-SSTR3 と表示する。
(9) ヒト .ソマトス夕チンレセプ夕一蛋白質サブタイプ 3 (S STR3) DN Aの CHO (d f r~)細胞への導入と発現
CHO (dhf r~) 細胞 1 x 106細胞を、 直径 8 cmのシャーレを用いて、 10%ゥシ胎児血清を含むハム F 12培地で 24時間培養し、 この細胞に前記 (5) で得たヒト · SSTR3 DN A発現プラスミ ド pA— 1— 11一 SS T 3, 10〃gをリン酸カルシウム法で導入した。 導入 24時間後、 培地を 1 0%透析ゥシ胎児血清を含む DMEM培地に換えて、 本培地でコロニーを形成す る細胞 (すなわち、 DHFR+細胞) を選択した。 さらに、 選択された細胞を限 界希釈法によって単一細胞からクローニングし、 これらの細胞のソマトス夕チン レセプ夕一蛋白質発現能を前記 (3)記載のバインディングアツセィにより測定 した。 このようにして、 ソマトス夕チン結合活性の高い細胞株、 S STR3- 1
5— 19を選択した。
( 10) ヒト ■ソマトス夕チンレセプ夕一蛋白質サブタイプ (S STR 5) DN Aのクロ一ニング
公知のヒト · S S T R 5 c D N Aの塩基配列 〔Biochem. Biophys. Res. Commun. , 195卷, 844— 852頁、 1993年〕 に基づき、 D Ν Αオリゴ マ一、 S 5— 1および S 5— 2を合成した。 S 5— 1の配列は、 5'— GGTC GACCACCATGGAGCCCCTGTTCCC-35 (配列番号: 1 1) であり、 S 5— 2の配列は、 5' _CCGTCGACACTCTCACAGCT TGCTGG-3' (配列番号: 12) である。 銪型としては、 ヒト染色体 DN A (クロンテック社、 力夕ログ番号 CL 6550 - 1) を用いた。 該 DNA0. 5 ngに前記 DNAオリゴマーをそれぞれ 25 pmo 1力!]え、 Pf uDNAポリ メラ一ゼ (ストラ夕ジーン(株)) 2. 5単位を用いてポリメラ一ゼ連鎖反応を 行った。 反応液組成は、 Pf uDNAポリメラーゼに添付された指示書に従った c 反応条件は、 94°0:で1分間、 66°〇で 1分間、 75 °Cで 2分間を 1サイクルと して、 35サイクル繰り返した。 反応液を 1%ァガロースゲルで電気泳動したと ころ、 目的とするサイズ (約 1. l kb) の DNA断片が特異的に増幅されてい た。 前記 (1) 記載の方法により該 DNA断片の塩基配列を確認したところ、 塩 基配列から予想されるアミノ酸配列は、 前記文献に記載された配列と完全に一致 した。
( 1 1) ヒト 'ソマトス夕チンレセプ夕一蛋白質サブタイプ 5 (SSTR5) D NAの発現プラスミ ドの構築
CHO細胞での発現べクタ一としては、 前記 (2) 記載の pAKKO— 1 1 1 を用いた。 前記 ( 10) で得られたヒト · SSTR5 DNA断片を有するブラ スミド 5 /gを制限酵素 Sa l Iで消化した後、 1%ァガロースゲル電気泳動を 行い、 ヒト · S STR5をコードする 1. l kbの DNA断片を回収した。 そし て、 前記の発現べクタ一 pAKKO— 1 1 1 (5. 5 kb) l〃gを S a i lで 消化し、 ヒト ' S STR5 DNA断片を揷入するためのクローニング部位を作
成した。 該発現ベクター断片と 1. 1 kbの DNA断片とを T 4DNAリガ一ゼ を用いて結合し、 反応液を塩化カルシウム法にて大腸菌 JM1 09に導入し、 形 質転換体の中からヒト · S STR 5 DN A断片がプロモ一夕一に対して順方向 に挿入された発現プラスミド pA l— 1 1一 S STR5を得た。 この形質転換体 をェシエリヒア コリ (Escherichia coli) JM 10 9/p A- 1 - 1 1 - S STR 5と表示する。
( 12) ヒト 'ソマトス夕チンレセプ夕一蛋白質サブタイプ 5 (S S TR 5) D NAの CHO (dhf r") 細胞への導入と発現
CHO (dhf r— ) 細胞 1 X 1 06細胞を、 直径 8 cmのシャーレを用いて、 1 0%ゥシ胎児血清を含むハム F 1 2培地で 24時間培養し、 この細胞に前記 ( 1 1) で得たヒト · S STR5 cDNA発現プラスミ ド pA— 1一 1 1一 S S TR 5, 1 をリン酸カルシウム法で導入した。 導入 24時間後、 培地を 10%透析ゥシ胎児血清を含む DMEM培地に換えて、 本培地でコロニーを形成 する細胞 (すなわち、 DHFR+細胞) を選択した。 さらに、 選択された細胞を 限界希釈法によって単一細胞からクロ一ニングし、 これらの細胞のソマトス夕チ ンレセプ夕一蛋白質発現能を前記 (3) 記載のバインディングアツセィにより測 定した。 このようにして、 ソマトス夕チン結合活性の高い細胞株、 S S TR 5— 32— 4を選択した。
実験例 3 1251—ソマトス夕チン結合阻害率の測定
実験例 1および 2で調製した各膜画分を使って、 被検物質の受容体結合阻害率 (%) を求めた。
膜画分をァヅセィ用バヅファーで希釈して、 3〃g/ml とし、 チューブに 1 7 3 1 ずつ分注した。 被検物質を溶解した DMSO溶液 2 Ail と、 200 pMの 放射標識化ソマトス夕チン一 14 (125 I—ソマトス夕チン一 14 :アマシャム 社製) 2 5〃1 とを同時に添加した。 最大結合量を測定するために、 DMS O 2 \ と 200 pMの 125 I—ソマトス夕チン 25〃1 とを添加した反応液を調 製した。 また、 非特異的結合を測定するために、 100 zMのソマトス夕チンの
DM SO溶液 2〃1 と 200 pM の125 I—ソマトス夕チン一 14の溶液 25 j l とを添加した反応液も同時に調製した。 25 °Cで 60分間反応させた後、 ポ リエチレンィミン処理したワットマングラスフィル夕一 (GF— B) を用いて反 応液を吸引ろ過した。 ろ過後、 ァ一カウン夕一を用いてろ紙上に残った125 I— ソマトス夕チン一 14の放射活性を測定した。 下式を計算して、 各被検物質の結 合阻害率 (%) を求めた。
(TB-SB) / (TB-NSB) x 100
SB :化合物を加えたときの放射活性
T B :最大結合放射活性
NSB :非特異結合放射活性
また、 被検物質の濃度を変化させて阻害率を求め、 結合を 50%阻害する被検 物質の濃度 (I C50値) を Hi 11プロヅ卜より算出した。
(結果)
I C5 Q (nM)
実施例番号 S S TR 2 S S TR 3 S S TR 5
4 0.08 100 500
1 7 0.1 80 500
これより、 本発明の化合物 ( I) またはその塩は、 ヒトおよびラヅトのソマト ス夕チン受容体結合阻害作用を有することがわかる。
産業上の利用可能性
本発明化合物は、 優れたソマトス夕チン受容体結合作用を有し、 毒性も低い。 したがって、 本発明化合物は、 哺乳動物の細胞内情報伝達系の異常 (例、 過度 の亢進または抑制を伴う疾患など) 、 細胞増殖制御の異常を伴う疾患、 ホルモン、 増殖因子、 生理活性物質などの産生および (または) 分泌の異常を伴う疾患など に有用である。 本出願は、 日本で出願された特願 2000— 260890号を基礎としており、
その内容は本明細書中に全て包含されるものである。 配列表フリ一テキスト
配列表配列番号: 1 PCR用プライマ一として作用するよう設計されたオリゴ ヌクレオチド
配列表配列番号: 2 PCR用プライマーとして作用するよう設計されたオリゴ ヌクレオチド
配列表配列番号: 3 PCR用プライマーとして作用するよう設計されたオリゴ ヌクレオチド
配列表配列番号: 4 PCR用プライマーとして作用するよう設計されたオリゴ ヌクレオチド
配列表配列番号: 5 PCR用プライマ一として作用するよう設計されたオリゴ ヌクレオチド
配列表配列番号: 6 PCR用プライマ一として作用するよう設計されたオリゴ ヌクレオチド
配列表配列番号: 7 PCR用プライマ一として作用するよう設計されたオリゴ ヌクレオチド
配列表配列番号: 8 PCR用プライマーとして作用するよう設計されたオリゴ ヌクレオチド
配列表配列番号: 9 PCR用プライマ一として作用するよう設計されたオリゴ ヌクレオチド
配列表配列番号: 10 PCR用プライマ一として作用するよう設計されたオリ ゴヌクレオチド
配列表配列番号: 11 PCR用プライマ一として作用するよう設計されたオリ ゴヌクレオチド
配列表配列番号: 12 PCR用プライマーとして作用するよう設計されたオリ ゴヌクレオチド