明
耐熱性樹脂容器及 びそ の 製法
背景技術
本発 明 は 、 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル層 を 備 え た シ ー ト か 糸
田
ら の 熱成形 で形成 さ れ た フ ラ ン ジ付容器及 びそ の製造方 法 に 関 す る も の で 、 よ り 詳細 に は胴部 下部 に お け る 耐衝 撃性及 び耐熱性 が 向 上 し 、 更 に は透 明 性 に も 優れ て い る フ ラ ン ジ付 ポ リ エ ス テ ル容器及 びそ の 製造方法 に 関 す る
ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト な ど の 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル は 、 耐衝撃性 、 耐熱性、 透 明 性 に優れ て お り 、 或 る 程度 の ガ ス バ リ ア ー性 を も 有す る こ と 力ゝ ら 、 各種 の 包装 容器 と し て 広 く 使用 さ れ て い る 。
こ の よ う な包装容器 の 一例 と し て 、 延伸 ま た は未延伸 の 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル を シー ト 成形 し て な る フ ラ ン ジ 付容器 が あ る 。
特 開 昭 5 9 — 5 3 8 5 2 号公報 に は 、 熱可塑性榭脂 シ ー ト を 、 該 シ ー ト の 幅減少 率 を 1 0 % 以 下 に維持 し つ つ 一軸延伸 し 、 次 い で得 ら れた一軸配 向 シー ト を 熱成形す る こ と を 特徴 と す る 透 明 容器 の 製造方法 が 記載 さ れ て い
る (従来技術 1 ) 。
特公平 1 一 2 7 8 5 0 号公報 に は 、 結 晶 化度 3 0 % 以 下 、 面配 向 指数 0 . 0 2 〜 0 . 1 5 の 二軸延伸 ポ リ エ ス テ ル シー ト を 圧空 に よ り 、 該 ポ リ エ ス テ ル の 結晶 化温度 ( T c °C ) 以 下 、 ( T c 一 7 0 ) °C 以 上 の 温度 に 加熱 さ れ た加熱型 に 沿 わせ て 成形 し 、 得 ら れた 成形 品 を加 熱型 と の 接触 に よ り 熱処理 し 、 次 い で加熱型 に 略対応 す る 形 状 を 有す る 冷却型 を 前記加熱型 に嵌合 さ せ 、 し か る 後 に 加 熱型側 か ら 圧空 を 吹 き 込 ん で 成形 品 を 冷却側 に 強制 的 に 移 し 沿 わせて 、 冷却型 と の 接触 に よ り 冷却す る こ と を 特徴 と す る ポ リ エ ス テ ル シー ト の 熱成形 方法 が 記載 さ れ て レ、 る ( 従来技術 2 ) 。
特公平 4 一 3 6 5 3 4 号公報 に は 、 盞材 と 熱接着せ し め る た め の 熱接着部 を備 え た 容器で あ っ て 、 ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト を 主た る 構成成分 と す る ポ リ エ ス テ ル 製 シー ト を 成形 し て 得 た も の で あ り 、 前記熱接着部 の 結 晶 ィ匕度 が 2 0 %未満 で あ り 、 該容器 の 底部及 び ( ま た は ) 側 部 の 結晶 化度 が 2 0 % 以 上 で あ る こ と を 特徴 と す る ポ リ エ ス テ ル容器 が 記載 さ れ て お り 、 こ の 容器 は オー ブナ ブ ル ト レ ィ な ど と し て 有用 な こ と も 記載 さ れて い る (従 来 技術 3 ) 。
特許第 2 9 4 7 4 8 6 号公報 に は 、 そ の 延伸 温度 で シ ー ト 状 の 熱可塑性材 を 形成チ ュ ー ブ 中 、 そ の側壁頂部 へ の 付着 を 防止 し な が ら ブ ロ ー成形す る こ と に よ り ニ軸延 伸 中 間 体 を つ く り 、前記 中 間 体 を 予 め設 定 さ れ た サ イ ズ、
形状及 びテ ク ス チ ユ ア の雄型上 に設置 し 、 前記 中 間 体及 ぴ型 を 前記熱可塑性材 の延伸 温度 よ り も 高 い 温度 で加 熱 し前記型 の 表面上 で前記 中 間 体 を 熱収縮 さ せ 、 前記熱収 縮 中 間 体 を 冷却 し 、 そ し て 、 前記型 か ら 前記熱収縮 中 間 体 を 取 り 出 す こ と 、 か ら な る 二軸延伸 熱 可塑性製 品 を 製 造す る 方法 が記載 さ れ て い る (従来技術 4 ) 。 上記 の 従 来技術 1 は 、 成形用 の シー ト と し て 一軸延伸 シー ト を 使 用 す る も の で あ る が 、 こ の 成形法 で は容器 の 透 明 性 を 向 上 さ せ る こ と は可能 で あ っ て も 、 容器 の 耐熱 性 に 関 し て は未 だ改善 の余 地 が あ る 。
—方 、 従 来技術 2 は 、 成形用 の シ 一 ト と し て 二軸延伸 シ ー ト を 使用 す る も の で あ る が 、 こ の 成形法 で は容器 の 耐熱性 を 向 上 さ せ る こ と は 可能 で あ っ て も 、 容器 の 耐衝 撃性 の 点 で は未 だ十分満 足 し う る も の で は な い 。
更 に 、 こ れ ら の 従来技術 1 及 び 2 は 、 成形すべ き シ ー ト と し て 予 め 延伸 さ れ た シー ト を 用 い る も の で あ る が 、 そ の た め に 格別 の 延伸 工程が 必要 で あ り 、 そ の た め の コ ス ト も かカゝ る の で 、 未延伸 シー ト を 使用 し 、 容器特性 の 点 で望 ま し い 分子配 向 は容器成形 の 段階 で付与す る こ と が 望 ま し く 、 耐熱性や 、 耐衝擊性 、 更 に は透 明 性 な ど の 特性 は 、 格別 の 工程 を 必要 と す る こ と な く 、 容器成形 の 段 階で得 ら れ る こ と が 好 ま し レヽ。
従来技術 3 は 、 加熱可塑化 さ れ た 非 晶 質 の ポ リ エ ス テ ル シー ト を 、 結 晶 化温度 に維持 さ れた金型 を 用 い て 、 ト
レ イ な ど に 成形 し 、 底部及 び / ま た は側 部 を 熱結 晶 化 さ せ る も の で あ る が 、 側 部 を 延伸 に よ り 分子配 向 さ せ る こ と の 開 示 は な く 、 得 ら れ る 容器 は耐衝撃性や透 明 性 の 点 で未 だ不十分 の も の と 解 さ れ る 。
従来技術 4 は 、 ブ ロ ー成形 に よ り 二軸延伸 中 間 体 を製 造 し 、 こ の 中 間 体 を 雄型上で加 熱収縮 さ せ て 最終容器 を 製造す る も の で あ る が 、 こ の 方法で は 、 雄型上で 中 間 体 の 熱収縮 の た め の加 熱 と 熱収縮 中 間 体の賦形並 び に 取 り 出 し の た め の 冷却 と の 両方が 必要 で あ り 、 熱経済 の 点 で も 、 型 占 有 時 間 が 長 く 、 生産性が低 い 点 で も 未 だ 不満足 な も の で あ る 。 発 明 の 開 示 し た が っ て 、 本発 明 の 目 的 は 、 非 晶 質 ポ リ エ ス テ ル シ 一 ト の シ一 ト 成形 で形成 さ れ て い な が ら 、 胴部 下部 の 耐 熱性や耐衝擊性 に優れ て お り 、 更 に器壁 の 透 明 性 に も 優 れ て い る フ ラ ン ジ付容器及 びそ の 製造方 法 を 提供す る に ¾) 。
本発 明 の他 の 目 的 は 、 容器側壁部 が 配 向 結晶 を 有す る と 共 に 、 該側壁部 の 外表 面が 内 表 面 よ り も 高 い 結晶 化度 を 有す る と い う 新規 な 結 晶化度 分布 を 有す る 耐熱性 の 熱 可塑性樹脂容器及 びそ の 製法 を 提供す る に あ る 。
本発 明 の 更 に 他 の 目 的 は 、 雌型 で の 熱 固 定 と プ ラ グ で の 冷却 と に機 能分離 さ れ て お り 、 そ の結果型 内 で の 占有
時間 を 短縮 し 、 生産性 を 向 上 さ せ る こ と が 可能 な熱可塑 性樹脂容器 の 製法 を 提供す る に あ る 。
本発 明 の 別 の 目 的 は 、 未配 向 或 い は非 晶 質 の 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル の シ ー ト か ら 形成 さ れて い な が ら 、 容器 の 側壁部 の み な ら ず 、 容器 の 底部 中 心部 も 耐熱性 、 耐衝擊 性、 透 明 性 に優れ て い る シー ト 成形容器及 び そ の製法 を 提供す る に あ る 。 本発 明 に よ れ ば 、 エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 単位 を 主体 と す る 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル層 を備 え た シ ー ト カゝ ら の 熱 成形 で形成 さ れ 、 フ ラ ン ジ部 、 胴部 及 び 閉 塞底部 を 備 え た容器 に お い て 、 胴部 下部 の器壁が 密度 法 に よ る 結 晶 化 度 力 S 1 5 % 以 上 と な る よ う に 配 向 結晶 化 さ れ、 胴部器壁 は 、 湾 曲 P S P C マ イ ク ロ デ ィ フ ラ ク ト メ ー タ に よ る X 線 回 折 で測 定 し て 、 下記式 ( 1 ) 、 ( 2 ) お よ び ( 3 )
I u (- 110) / I u (010) ≤ 1 . 0 2 ·· ( 1 )
I L (-110) / I L (010)≤ 0 . 8 9 ·· ( 2 ) 及 ぴ
( I u (- 110) / I u (010) ) 一 ( I L (- 110) / I L (010) )
≥ 0 . 1 3 .· ( 3 )
式 中 、 I u (- 110) は胴部器壁 の 上部 につ い て 、 容 器壁面 に 垂直 に X 線 を 入射す る と 共 に容器軸方 向 を 光 学座標 の 鉛直軸 と し た と き の 面指数 ( 一 1 1 0 ) 面 の 回 折強度 を 表 し 、
I u ( 010 )は胴 部器壁 の 上部 に っ レヽ て 、 容器壁面 に
垂直 に X 線 を 入射す る と 共 に容器軸方 向 を 光学座 標 の 鉛直軸 と し た と き の 面指数 ( 0 1 0 ) 面 の 回 折強度 を 表 し 、
I L (-110) は胴部器壁 の 下部 に つ い て 、 容器壁面 に垂直 に X 線 を 入射す る と 共 に容器軸方 向 を 光学 座標 の 鉛直軸 と し た と き の 面指数 ( 一 1 1 0 ) 面 の 回 折強度 を 表 し 、
I L ( 010 )は胴部器壁 の 上部 に つ い て 、 容器壁面 に 垂 直 に X 線 を入射す る と 共 に 容器軸方 向 を 光 学座 標 の 鉛直軸 と し た と き の 面指数 ( 0 1 0 ) 面 の 回 折 強度 を 表す 、
を 満足す る 配 向 特性 を 有す る こ と を 特徴 と す る 耐衝撃性 容器 が提供 さ れ る 。 '
本発 明 の 容器 に お い て 、 胴 部 の 高 さ ( H ) と 胴 部頂部 の 内 径 ( R ) と 比 ( H / R ) は 0 . 8 乃 至 2 . 0 の 範囲 内 に あ る の が本発 明 の 目 的 カゝ ら 好 ま し く 、 一方、 フ ラ ン ジ部 は 1 0 % 未満 の密 度 法結 晶 化度 を 有す る も の で も よ く 、 ま た フ ラ ン ジ部 は 2 0 % 以 上 の 密 度 法結 晶 化 度 を 有 す る も の で も よ レヽ 。
本発 明 に よ れ ば ま た 、 エ チ レ ン テ レ フ タ レー ト 単位 を 主体 と す る 非 晶 質 の 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル層 を備 え た シ ー ト を 、 下記式 ( 4 )
T g < T s < T g + 5 0 °C -- ( 4 ) 式 中 、 T g は熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル の ガ ラ ス 転 移点 を 表す 、
を 満足す る シー ト 温度 ( T s ) に加熱 し 、 容器内 底面積 の 7 0 % 以 上 の 底面積 を 有 し 且 つ 下記式 ( 5 )
T g - 3 0 °C < T p ≤ T g + 3 0 °C ■· ( 5 ) 式 中 、 T g は熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル の ガ ラ ス 転 移点 を 表す、
を 満 足す る プ ラ グ温度 ( T p ) を 有す る プ ラ グ を 用 い て 、 金型 内 で一 段 ま た は 二段 で プ ラ グ ア シ ス ト 圧空乃 至真空 成形及 び熱 固 定す る こ と を 特徴 と す る 耐衝撃性容器 の製 造方法が 提供 さ れ る 。
本発 明 の 製造方法 に お い て は 、 前記金型 は 下記式 ( 6 )
T g ≤ T m ·· ( 6 ) 式 中 、 T g は熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル の ガ ラ ス 転 移 点 を 表す 、
を満足す る 金型温度 ( T m ) を 有す る こ と が 好 ま し く 、 ま た 、 プ ラ グ と し て は 、 通 常 の プ ラ グ を 用 い る こ と も で き る し 、 ま た 、 フ ラ ン ジ形成用 の 段肩部 を 有す る も の を 用 レヽ る こ と も で き る 。 本発 明 に よ れ ば ま た 、 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル シ ー ト を 成形 し て 得 ら れ る 容器 で あ っ て 、 容器 の 少 な く と も 側壁 部 は延伸 に よ る 配 向 結晶 を 有 し 、 容器 の 側壁部 に お レヽ て 外表 面 の 結 晶 化度 が 内 表 面 の 結 晶 化度 よ り も 大 き い こ と を 特徴 と す る 耐熱性樹脂容器が 提供 さ れ る 。
本発 明 の 耐熱性樹脂容器 に お い て は 、
1 . 前記容器 は フ ラ ン ジ部 、 側壁部及 び底部 を 有 し 、 容
器 の 高 さ ( H ) と 容器 の 口 径 ( D ) と の 比 ( H / D ) 力 S
0 . 5 以 上 で あ る こ と 、
2 . 容器 の フ ラ ン ジ部 が 白 濁化 し て お り 且つ側壁部 が 顔 料 を 含 ま な い 状態 で透 明 で あ る こ と 、
3 . 前記容器 の オー ブ ン熱処理後 側壁部 の 温度 9 0 °C で 3 分 間 の 内 容積変化率 が 1 . 0 % 以 下 で あ る こ と 、 が 好 ま し い 。
本発 明 に よ れ ば更 に 、 熱可塑性樹脂 シー ト を圧 空 に よ つ て 該樹脂 の 結晶化温度以 上 に加熱 さ れ た 雌型 の 形状 に 成形す る と 共 に熱 固 定 し 、 そ の 後 成形体 内 を 減圧 に し て 最終容器形 状 で あ る プ ラ グ の 形状 に 成形体 を 収縮 さ せ て 賦形 し 冷却 す る こ と を 特徴 と す る 耐熱性樹脂容器 の 製法 が 提供 さ れ る 。
本発 明 の 耐熱性樹脂 容器 の 製法 に お い て は 、
1 . 熱可塑性樹脂 シ ー ト を プ ラ グ に よ り 延伸 し て 得 ら れ る 一 次成形体 を 圧 空成形す る こ と 、
2 . 熱 可塑性樹脂 シー ト が熱 可塑性 ポ リ エ ス テ ル の 非 晶 質 シ ー ト で あ る こ と 、
3 . プ ラ グ の 表面積 が 熱可塑性樹脂 シ ー ト の 被成形 面積 の 3 倍 以 上で あ る こ と 、
4 . プ ラ グ の 温度 が 熱 可塑性樹脂 の ガ ラ ス 転移点 以 上 で 雌型温度 よ り も 低 い 温度 で あ る こ と 、
が 好 ま し レヽ 。
本発 明 の 耐熱性樹脂 容器 の 製法 は 、 一 段成形法 で も 実 施 で き る し 、ま た 二段成形法 で も 実施す る こ と が で き る 。
こ の 二段成形法で は 、 熱可塑性樹脂 シ ー ト を圧空 に先 立 っ て 延伸 成形用 プ ラ グ を 用 い て延伸 成形 し 、 得 ら れ た 1 次成形体 を 別 工程で賦形用 ブ ラ グ で支持 し て 圧 空成形 と 収縮 と を 行 わせ る こ と が 好 ま し く 、 ま た こ の 場合、 賦 形用 ブ ラ グ の 温度 が 熱 可塑性樹脂 の ガ ラ ス 転移 点 よ り も 低 い 温度 で あ る こ と が 好 ま し い 。 本発 明 に よ れ ば更 に 、 非 晶 質 の 熱 可塑性 ポ リ エ ス テ ル を 備 え た シ ー ト を 固 相 成形 し て 得 ら れ る 予備成形体 を 熱 収縮 さ せ て 中 間 体 と し 、 前記 中 間 体 を 、 前記 ポ リ エ ス テ ル の 結 晶 化 開 始温度以 上 に加 熱 さ れた最終成形用 雌型 内 で圧 空成形す る と 共 に成形体 を 熱 固 定 し 、 次 い で成形体 内 を 減圧 に 維持す る こ と に よ り 最終容器形状 で あ る ブ ラ グ外面 に 沿 っ て 成形体 を 収縮 さ せ 、 賦形 し 、 冷却 す る こ と を 特徴 と す る 耐熱性容器 の 製造方法が 提供 さ れ る 。
本発 明 の こ の 態様 に お い て は 、 シー ト の 固相 成形 を 、 ク ラ ン プ金型及 び予備成形用 雌型で ク ラ ン プ し た シ ー ト を 予備成形用 プ ラ グ で押圧 し且 つ シー ト と プ ラ グ と の 間 に加圧気 体 を 供給す る こ と に よ り 行 う こ と が 好 ま し く 、 こ の 場合 、 シー ト の 成形 に 際 し 、 シー ト 温度 を 熱 可塑性 ポ リ エ ス テ ル の ガ ラ ス 転移点 ( T g ) + 1 5 °C 〜 ガ ラ ス 転移 点 + 4 0 °C の 温度 に維持す る こ と 、 プ ラ グ を ガ ラ ス 転移点 - 3 0 °C 〜 ガ ラ ス 転移点 + 2 0 °C の 温度 に維持す る こ と 、 予備成形用 雌型 を 熱 可塑性 ポ リ エ ス テ ル の ガ ラ ス 転移点 + 1 0 °C 〜 ガ ラ ス 転移点 + 5 0 °C の 温度 に 維持
す る こ と 、 力 s 好 ま し レヽ 。
ま た 、 本発 明 に お い て は 、 予備成形体 を 中 間 体成形用 プ ラ グ で支持 し て 調温 さ れた 中 間 体成形用 雌型 内 に 挿入 し 、 プ ラ グ外面 に 沿 っ て 成形 体 を 収縮 さ せ、 賦形 し 、 冷 却す る こ と に よ っ て 中 間 体 を 得 る こ と 力 S 好 ま し く 、 こ の 場合 、 中 間 体成形用 雌型 が 結 晶 化 開 始温度 以 上 の 範 囲 の 温度 に維持 さ れ て い る こ と 、 中 間 体成形用 プ ラ グ が 中 間 体成形用 雌型 の 温度 よ り も 低 く 且 つ 8 0 乃 至 1 1 0 °C の 範 囲 の 温度 に維持 さ れ て い る こ と 、 予備成形体 の 表 面積 が 中 間 体の 表面積 の 1 . 1 倍 乃 至 1 . 5 倍で あ る こ と 、 が 好 ま し い 。
更 に 、 本発 明 に お い て は 、 最終成形用 雌型 が 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル の 結晶 化 開 始温度 以 上 の 温度 に維持 さ れ て い る こ と 、 最終容器用 プ ラ グ が 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル の ガ ラ ス 転移 点 一 2 0 °C 〜 ガ ラ ス 転移点 + 2 0 °C の 範 囲 の 温度 に 維持 さ れ る こ と が 好 ま し い。 本発 明 に よ れ ば更 に ま た 、 熱 可塑性 ポ リ エ ス テ ル の 延 伸 成形 で形成 さ れ た容器 で あ っ て 、 容器底部 の 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル の 結 晶 化度 が 1 5 % 以 上 で あ り 、 且 つ 容器 底部 中 心 が 実質上透 明 で し か も X 線 回折 で 面指数 ( 0 1 0 ) に 明確 な 回 折 ピー ク を 有す る こ と を 特徴 と す る 耐熱 性及 ぴ耐衝撃性 に優れ た容器 が 提供 さ れ る 。
本発 明 の こ の 容器 に お い て は 、
1 . 下記式 ( I )
U = H ( 0 1 0 ) / H ( — 1 1 0 ) ·· ( I ) 式 中 、 H ( 0 1 0 ) は X 線 回 折 で 面指数 ( 0 1 0 ) に お け る 回 折強度 で あ り 、 H ( - 1 1 0 ) は X 線 回 折 で面指数 ( 一 1 1 0 ) に お け る 回 折 強度 で あ る 、
で 定義 さ れ る 配 向 結 晶 化傾 向 ( U ) が 底部 中 心 に お い て 1 . 3 以 上 で あ る こ と 、
2 . 前記延伸 成形 が 熱可塑性ポ リ エ ス テ ル を含 む シ ー ト の 固 相 成形 に よ り 行 わ れて い る こ と 、
3 . 容器 の 側壁部 の 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル の 結 晶 化度 が 1 5 % 以 上 で あ る こ と 、
が 好 ま し い 。 図 面 の 簡 単 な 説 明 図 1 は湾 曲 P S P C マ イ ク ロ デ ィ フ ラ ク ト メ ー タ に よ る X 線回 折 の 原理 を 説 明 す る 説 明 図 で あ る 。
図 2 は本発 明 に よ る 容器胴部 の 一例 の X 線回折図 で あ る 。
図 3 は ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト の 結 晶 格子 を 説 明 す る 説 明 図 で あ る 。
図 4 は結 晶 ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト の X 線 回 折 図 で あ る 。
図 5 は 金型温度 と ピー ク 強度比 と の 関係 を 示す グ ラ フ 、 あ る 。
図 6 は本発 明 の 容器 の 一例 を 、 用 い る プ ラ グ及 び金型 と 共 に 示す断面 図 で あ る 。
図 7 は本発 明 に 用 い る 積層 シー ト の 一 例 の 断面 図 で あ る 。
図 8 は一 段成形法 に お け る 熱可塑性樹脂 シ ー ト の 供給 工程 を 示す側 断面 図 で あ る 。
図 9 は一 段成形法 に お け る 熱可塑性樹脂 シ ー ト の ク ラ ン プ · 予 張 工程 を 示す側 断面 図 で あ る 。
図 1 0 は 一段成形法 に お け る 熱可塑性樹脂 シ ー ト の 延 伸 工程 を 示 す側 断面 図 で あ る 。
図 1 1 は 一 段成形法 に お け る 2 次成形 へ の 圧 空成形 · 熱 固 定 工程 を 示す側 断面 図 で あ る 。
図 1 2 は 一段成形法 に お け る 3 次成形 体 の 収縮 · 賦 形 · 冷却 工程 を 示す側 断面 図 で あ る 。
図 1 3 は 一段成形法 に お け る 3 次成形体 の 離型 工程 を 示す側 断面 図 で あ る 。
図 1 4 は 二段成形法 の 第一段 に お け る 熱可塑性樹脂 シ 一 ト の 供給 工程 を 示す側 断面 図 で あ る 。
図 1 5 は 二段成形法 の 第一段 に お け る 1 次成形体 の 2 次成形体へ の 圧空成形 工程 を 示す側 断面 図 で あ る 。
図 1 6 は 二段成形法 の 第一段 に お け る 2 次成形体 の 離 型 工程 を 示 す側 断面 図 で あ る 。
図 1 7 は 二段成形法 の 第二段 に お け る 2 次成形体 の 型 揷入 工程 を 示す側 断面 図 で あ る 。
図 1 8 は 二段成形法 の 第 二段 に お け る 2 次成形体 の 圧
空成形 · 熱 固 定工程 を 示す側 断面 図 で あ る 。
図 1 9 は 後 述す る 実施例 6 乃至 8 及 び比較例 7 の容器 に お け る 測 定部位 を 示す側 断面 図 で あ る 。
図 2 0 は 第 一段成形 (予備成形体へ の 成形) に お け る シー ト の ク ラ ン プ工程 を 示す側 断面 図 で あ る 。
図 2 1 は 第 一段成形 に お け る シ ー ト の延伸 · 賦形工程 を 示す側 断面 図 で あ る 。
図 2 2 は 第一段成形 に お い て 形成 さ れ た 予備成形体 を 示す側 断面 図 で あ る 。
図 2 3 は 第 二段成形 ( 中 間 体へ の 成形) に お け る 型 内 挿入工程 を 示す側 断面 図 で あ る 。
図 2 4 は 第 二段成形 に お け る 熱収縮 工程 を 示す側 断面 図 で あ る 。
図 2 5 は 第 二段成形 に お け る 冷却 · 賦形 工程 を 示す側 断面 図 で あ る 。
図 2 6 は 第 二段成形 に お い て 形成 さ れ た 中 間 体 を 示す 側 断面 図 で あ る 。
図 2 7 は第 三段成形 (最終成形 ί有へ の成形) に お け る 型 内 揷入 工程 を 示す側 断面図 で あ る 。
図 2 8 は第三段成形 に お け る 熱 固 定工程 を 示す側 断面 図 で あ る 。
図 2 9 は第 三段成形 に お け る 収縮 · 賦形 工程 を 示す側 断面 図 で あ る 。
図 3 0 は 第三段成形 に お い て 形成 さ れ た 最終成形 体 の 離型 工程 を 示す側 断面 図 で あ る 。
図 3 1 は 本発 明 の 容器 の 他 の 例 の 底部 中 心 につ い て の X 線 回 折像 の 一例 を 示す 図 で あ る 。 発 明 を 実施す る た め の 最 良 の 形態
[第一 の 態様 ]
本 発 明 の 第 一 の 態様 の容器 は 、 エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 単位 を 主体 と す る 熱 可塑性 ポ リ エ ス テ ル層 を 備 え た シ ー ト か ら の 熱成形 で形成 さ れ 、 フ ラ ン ジ部 、 胴部及 び 閉 塞底部 を 備 え て い る が 、 胴 部 下 部 の器壁 が 密度 法 に よ る 結 晶 化度 が 1 5 % 以 上 と な る よ う に 配 向 結 晶 化 さ れ て い る こ と 、 及 び胴 部器壁 が 、 透過 法 に よ る X 線回 折 で測 定 し て 、 前記式 ( 1 ) 、 ( 2 ) お よ び ( 3 ) を 満足 す る 配 向 特性 を 有す る こ と が 特徴で あ る 。
こ の 発 明 で用 い る X 線回 折法 を 説 明 す る た め の 図 1 に お い て 、 熱成形容器 の 胴部 の 内 、 下部 (底 力ゝ ら の 高 さ 1 O m m の位置 を 中 心 と し て サ ン プ ル を 切 り 出す) 及 び上 部 ( フ ラ ン ジカゝ ら 下 へ 1 5 m m の位置 を 中 心 と し て サ ン プル を 切 り 出 す) の 各 々 に つ い て の 測 定試料 を 、 湾 曲 P S P C ( Position Sensitive Proportional Counter ) マ イ ク ロ デ ィ フ ラ タ ト メ ー タ ( P S P C — M D G ) の 試 料 ホ ル ダ ー に 、 容器壁 面 に 垂直 に X 線 を 入射す る と 共 に 容器 の 軸 方 向 と 装置 の 光 学的鉛直方 向 と が ー致す る よ う に 取 り 付 け る 。 X 線 を コ リ メ ー タ で細 束 ビー ム に し 、 サ ン プル面 に垂直 に入射 さ せ 、 回 折線 の位置 ( 2 Θ ) と 強
度 と を P S P C に記録 さ せ る 。
図 2 は 、 こ の よ う に し て 測 定 し た本発 明 の 容器 の 一例 の胴 部 の 上部及 ぴ下部 に つ い て の X 線回 折像 の 一例 を 示 し て レヽ る 。
一般 に 、 ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト の 結晶 構造 は 、 三斜 晶 系 で あ り 、 そ の 格子 定数 は 次 の と お り で あ る こ と が 知 ら れ て い る 。
a = 4 . 5 6 才 ン グ ス ト ロ ー ム b = 5 . 9 4 オ ン グ ス ト ロ ー ム c = 1 0 . 7 5 オ ン グ ス ト ロ ー ム α = 9 8 . 5 °
/3 = 1 1 8 °
γ = 1 1 2 °
ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト の 結 晶 単位格子 に お け る 原子配歹 lj を 示す 図 3 に お い て 、 ポ リ エ チ レ ンテ レ フ タ レ 一 ト の 分子 鎖 は c 軸方 向 に延 び て い る と 共 に 、 C 軸 方 向 の 各稜線 に 位置 し て お り 、 ベ ン ゼ ン環 を 含 む面 は 面指数
( 1 0 0 ) の 面 に ほ ぼ沿 っ て レヽ る 。
結晶 ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト ( P E T ) に つ い て の 前述 し た P S P C — M D G の 測 定で は 、 一般 に 面指数
( 0 1 0 ) 、 ( — 1 1 0 ) 、 ( 1 0 0 ) 及 び ( 1 0 5 ) の 面 の 回折 ヒ。ー ク が 顕著 で あ り 、 こ の 結 晶 単位格子 の 各 面 ( h k l ) と 回 折角 2 Θ と の 関係 を 示す と 次 の 表 の と お り で あ る 。
( h , k , 1 ) 2 Θ
( 0 1 0 ) 1 6 。 1 8 ( - 1 1 0 ) 2 2 ° 2 4 ( 1 0 0 ) 2 6 。 2 7 ( 1 0 5 ) 4 2 ° 4 5 図 4 は 、 結 晶 ポ リ ェ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト の 容 器胴 部 に つ い て 求 め た P S P C 一 M D G に よ る X 線 回 折 像 で あ り 、 前 述 し た 面 指数 ( 0 1 0 ) 、 ( 一 1 1 0 ) 、 ( 1 0
0 ) 及 ぴ ( 1 0 5 ) の 面 の 回 折 ピ ー ク が 明 瞭 に 現 れ て い る 。
図 2 に 示 す本発 明 の P E T 容器胴 部 の X 線 回 折 像 と 、 図 4 に 示 す 結 晶 P E T の X 線 回 折像 と を 対 比 す る と 、 本 発 明 に よ o 容 r!5 で は 、 面 指 数 ( 0 1 0 ) 及 び ( 一 1
1 0 ) の 面 の 回 折 ピ ー ク は 顕 著 で あ る の に 対 し て 、 面 指 数 ( 1 0 0 ) の 面 の 回 折 ピ ー ク は 消 失 し て レヽ る こ と が 明 ら 力 で あ る 。
ま た 、 図 2 に お け る 容 器胴 部 の 上 部 の X 線 回 折 像 と 、 容 月同部 の 下部 の X 線 回 折像 と を 対 比 す る と 、 胴 部 下 部 で は 、 胴 部 上 部 に 比 し て 、 面 指 数 ( — 1 1 0 ) の 面 の 回 折 ピ ー ク 強 度 が 小 さ く な る 一 方 で 、 面 指 数 ( 0 1 0 ) の 回 折 ピ ー ク 強 度 が 増 大 し て レヽ る こ と 力 S 明 ら 力 で あ る 。
P E T の 結 曰曰 に お い て 、 ベ ン ゼ ン 璟 を 含 む面 は 面 指 数 ( 1 0 0 ) の 面 に ほ ぼ 沿 つ て い る こ と は 既 に 指 摘 し た と
お り で あ る が 、 前述 し た 面指数 ( 0 1 0 ) の 面 は ( 1 0 0 ) の ベ ン ゼ ン 面 と X 軸及び Y 軸方 向 に 直行す る 関係 に あ る 。
本発 明 の 容器胴部 に お い て 、 図 2 に 示 す X 線回 折像 、 即 ち 、 面指数 ( 0 1 0 ) 及 び ( 一 1 1 0 ) の 面 の 回 折 ピ ー ク は顕著 で あ る の に 対 し て 、 面指数 ( 1 0 0 ) の 面 の 回 折 ピ ー ク は 消 失 し て い る X 線 回 折像 を 示す と い う こ と は 、 こ の 容器胴部 で は容器胴部壁面 と 平行 に ベ ン ゼ ン 面 が 配歹 IJ し て レヽ る と 考 え る と 合 点 が ゆ く も の と な る 。
即 ち 、 こ の X 線回 折法 で は 、 ベ ンゼ ン 面 が試料 シ ー ト 面 に ほ ぼ平行 に な っ て い る と す る と 、 ( 1 0 0 ) 面 の 回 折 は測 定 さ れず 、 こ れ に 対 し ほ ぼ垂直 に な っ た ( 0 1 0 ) 面 の 回 折 が 測 定 さ れ る 。 カゝ く し て 、 ( 0 1 0 ) 面 の 回 折 ピ ー ク 強度 が 大 き い と い う こ と は 、 エ チ レ ン テ レ フ タ レ 一 ト 単位 の ベ ン ゼ ン 面 が シー ト 面 と 平行 に な っ て い る と い う こ と で あ り 、 逆 に ( 1 0 0 ) 面 の 回 折 ピ ー ク 強度 が 大 き レ、 と レヽ う こ と は 、 エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 単位 の ベ ン ゼ ン面 力 S フ ィ ル ム 面 に 対 し て 傾 い て お り 、 平行 に な つ て い な い と い う こ と を 意 味 し て い る 。
前記式 ( 1 ) 、 ( 2 ) お よ び ( 3 ) に お け る I u (— 110 ) ノ I u (010)の 比及 び I L (- 110) / I L (OIO)の 比 は 、 容 器胴 部 の 上部及 び下部 に お け る P E T の ベ ン ゼ ン面 が胴 部壁面 と 平行 と な っ て い る 程度 を 標 準化 さ れた形 で示 し た も の で あ り 、 こ の 平行 の 程度 が 大 き い と 小 さ い値 を と り 、 こ の 平行 の程度 が 小 さ い と 大 き い値 を と る も の で あ
る 。 と こ ろ で 、 分 子 鎖 中 に 平面 的 な フ エ 二 レ ン 基 を 含 む ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト の 二 軸延 伸 に 際 し 、 フ エ - レ ン 基 平 面 が 皮 膜 面 に 平行 配位す る こ と が 知 ら れ て い る ( 例 え ば 、 繊維 学 会誌 第 3 3 卷 第 1 0 号 ( 1 9 7 7 ) ) こ の こ と 力、 ら 、 本 発 明 の 容器 で は 、 ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト シ一 ト カゝ ら の 熱成 形 で形 成 さ れ る に も カゝ か わ ら ず 、 二軸 配 向 が 生 じ て お り 、 こ の 二 軸 配 向 の 程 度 が 胴 部 の 下 部 で 大 き く な つ て い る と い う 全 く 予想外 の 事 実 が 明 ら カゝ と な る 。
本発 明 で は 、 I u (- 110) / I u (010)の 比 及 び I L (- 110) / I L ( 010 ) の 比 力 S 、 前 記 式 ( 1 ) 、 ( 2 ) お よ び ( 3 ) を 満 足 す る 範 囲 内 に あ る こ と が 、 耐衝撃 性や耐熱 性 、 更 に は透 明 性 の 点 で 重 要 で あ り 、 こ れ ら の 全 て が が 満足 さ れ な い と 、 後 述 す る 比 較例 1 乃 至 5 に 示 す と お り 、 耐衝 擊 性 も 耐熱性 も 低 下 す る よ う に な る 。
本 発 明 に お い て は 、 I u ( - 110 ) Z I u ( 010 )の 比 は 1 . 0 2 以 下 で あ る こ と が 好 ま し く 、 最 も 好 ま し く は こ の 比 は 1 . 0 以 下 で あ る の 力 S よ い 。 一 方 、 I L (— 110) / I L (010)の 比 は 0 . 8 9 以 下 、 最 も 好 ま し く は 0 . 7 以 下 で あ る の 力 S よ レヽ 。
ま た 、 I u (— 110) / I u (010)の 比 と I L (-110) / I L (010)の 比 と の 差 は 、 0 . 1 3 以 上 、 特 に 0 . 2 0 以 上 で あ る の 力 S よ レヽ 。
本発 明 の容器 に お い て は 、 胴 部 下部 の器壁 が密 度 法 で 測 定 し て 、 1 5 % 以 上 、 特 に 1 7 % 以 上 の 結 晶 化度 を 有 す る の 力 S よ レヽ 。
本 明 細書 に お い て 、 結晶 化度 と は 下記式で表 さ れ る 密 度法結 晶 化度 ( X 。 v ) を い う 。 p c X ( (0 — p a )
X c v = X I 0 0
P X ( P c "" P a )
式 中 、 ;0 は密度 勾 配管 で 測 定 さ れ る 試料 の 密 度( g
/ cm 3 、 2 5 °C ) で あ り 、
P a は 完全非 晶 質 の 密度 、 一般 に P E T で 1 .
3 3 5 g Z cm3 で あ り 、
P c は 完全結 晶 の 密 度 、 一般 に P E T で 1 . 4 5 5 g / cm3 で あ り 、
X e v は 、 結 晶 化度 ( % ) を 表 わす 、 こ の 結 晶 ィ匕度 力 S 1 5 % を 下 回 る 場合 に は 、 容器 の 耐熱 性 が 低下 し 、 内 容物 を 熱 間 充填す る 用 途 に は 、 使用 に 耐 え な い も の と な る 。
本発 明 の フ ラ ン ジ付 き 容器 に ぉ レヽ て 、 フ ラ ン ジ部 は 、 任意 の 結 晶 化度 を 有す る こ と が で き る 。一 つ の 態様 で は 、 こ の フ ラ ン ジ部 は 1 0 % 未満 の 密 度 法 に よ る 結 晶 化度 を 有す る こ と が で き 、 こ の よ う に 低結晶 ィ匕度 の フ ラ ン ジ部 は盞材 と の 熱接着性 に優れて い る 。 ま た 、 別 の 態様 で は 、
こ の フ ラ ン ジ部 は 2 0 % 以 上 の 密 度 法 に よ る 結晶 化度 を 有す る よ う に 配 向 結晶 化 さ れ て お り 、 こ の よ う に 高結晶 化度 の フ ラ ン ジ部 は機械的特性や熱的安 定性 に優れ て い る 。 本発 明 の 第一 の 態様 の 容器 は 、 エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 単位 を 主体 と す る 非 晶 質 の 熱可塑性ポ リ エ ス テ ル層 を 備 え た シー ト を 、 下記式 ( 4 )
T g < T s < T g + 5 0 °C ·· ( 4 ) 式 中 、 T g は熱可塑性 ポ リ エ ス テ ノレ の ガ ラ ス 転 移 点 を 表す、
を満 足す る シ ー ト 温度 ( T s ) に加熱 し 、 容器 內 底面積 の 7 0 % 以 上 の 底面積 を 有 し 且つ 下記式 ( 5 )
T g - 3 0 °C < T p ≤ T g + 3 0 °C ·· ( 5 ) 式 中 、 T g は熱可塑性 ポ リ エ ス テ ノレ の ガ ラ ス 転 移 点 を 表す、
を満足す る プ ラ グ温度 ( T p ) を 有す る プ ラ グ を 用 い て 、 金型 内 で一 段或 い は 二段 で プ ラ グ ア シ ス ト 圧空 乃 至真空 成形及 び熱 固 定す る こ と に よ り 製造 さ れ る 。
本発 明 の 容器 で は 、 胴部 の 下部 に優先 的 に 二軸配 向 が 付与 さ れて い る こ と は既 に指摘 し た と お り で あ る が 、 こ の よ う な配 向 分布 の容器 を 形成す る に は 、 プ ラ グ ア シ ス ト 圧 空乃至真空成形 に 際 し て 、 シー ト 温度 ( T s ) 及 び プ ラ グ温度 ( T p ) を 適正 な範 囲 に維持す る と 共 に 、 プ ラ グ形状 も 適正 な 形状 に すべ き こ と が わ か っ た 。
即 ち 、 プ ラ グ ア シ ス ト 圧空 乃 至真空成形 で は 、 シー ト は プ ラ グ に 容器軸方 向 に延伸 さ れ 、 従 っ て 胴部器壁 に は 主 と し て一軸配 向 が 生 じ る が 、 本発 明 の 容器胴部 の 下部 に は 二軸配 向 を 付カ卩 す る こ と が 必 要 で あ り 、 こ の た め に は 、 プ ラ グ上 に 支持 さ れ て い る 成形 さ れつ つ あ る シー ト の う ち 、プ ラ グ の底 の径 の 小 さ い 部分 の ポ リ エ ス テ ル を 、 プ ラ グ の胴 の 径 の 大 き い部分 に ま で 引 き 込 む の が 有効 で め る 。
こ の た め に 、 シ ー ト 温度 ( T s ) は前記式 ( 4 ) を 満 足す る 温度 で な け れ ば な ら ず 、 ま た プ ラ グ温度 ( T p ) も 前記式 ( 5 ) を 満足 す る 温度 で な け れ ば な ら な い。
シ ー ト 温度 ( T s ) が 式 ( 4 ) の 範 囲 を 越 え て 高 く な る と (後 述す る 比較例 1 参照 ) 、 本発 明 で規定 し た 配 向 分布 構造 を 形成す る こ と は 困 難 と な り 、 容器 の 耐衝撃性 や耐熱性 は 劣 っ た も の と な る 。
ま た 、 シー ト 温度 ( T s ) が 式 ( 4 ) の 範 囲 を 越 え て 低 く な る と 、 ポ リ エ ス テ ル の 可塑化 の程度 が 不 十分で 、 容器へ の延伸 成形 が 困 難 と な る 傾 向 が あ る 。
一 方 、 プ ラ グ温度 ( T p ) が 式 ( 5 ) の 範囲 を 越 え て 高 く な る と (後 述す る 比 較例 2 参 照 ) 、 や は り 本発 明 で 規定 し た 配 向 分布構造 を 形成す る こ と は 困 難 と な り 、 容 器 の 耐衝撃性や耐熱性 は劣 っ た も の と な る 。
ま た 、 プ ラ グ 温度 ( T p ) が 式 ( 5 ) の 範 囲 を 越 え て 低 く な る と 、 ポ リ エ ス テ ル シー ト の 冷却 の 影響 に よ り 、 容器へ の 延伸 成形 が 困 難 と な る 傾 向 が あ る 。
本発 明 で は 、 シ ー ト の プ ラ グ ア シ ス ト 圧空 乃至真空成 形 に 際 し て 、容器 内 底 面積 の 7 0 % 以 上 、好適 に は 8 0 % 以上 の 底面積 を 有す る プ ラ グ を 用 い る こ と も 、 胴部 に 前 述 し た 配 向 分布 を 形成す る た め に 重要 で あ る 。
後 述す る 比 較例 3 に 示す と お り 、 プ ラ グ の 底面積が 7 0 % を 下 回 る と 、 や は り 本発 明 で規 定 し た 配 向 分布構造 を 形成す る こ と は 困 難 と な り 、 容器 の 耐衝撃性や耐熱性 は劣 っ た も の と な る 。
こ れ は 、 底面積 の 大 き い プ ラ グ で は 、 プ ラ グ の 底 の 部 分 に 、 プ ラ グ の胴部 に ま で 引 き 延 ば さ れ る ポ リ エ ス テ ル が 十分 な 量 で確保 さ れ 、 こ れ が 軸方 向 及 び周 方 向 延伸 に よ る 二軸配 向 の 増 大 に役 立 っ て い る た め と 思 われ る 。
本発 明 に お け る プ ラ グ ア シ ス ト 圧 空乃 至真空成形及 び 熱 固 定 は 、 一 段 に も 二段 に も 行 う こ と が で き る 。
一段 法 で は 、 金型 と し て 熱 固 定温度 に加 熱 さ れ た 金型 を使用 し 、 金型 内 で プ ラ グ を 前進駆動 し て 絞 り を 行 う と 共 に 、 圧空 乃 至真空 で絞 ら れ た シー ト を 膨張 さ せ 、 金型 と 接触 さ せ て 、 胴部 の 熱固 定 を 行 う 。
一 方 、 二 段法で は 、 金型 と し て 冷却 さ れた 金型 と 、 熱 固 定温度 に 加 熱 さ れた 金型 を 使用 し 、 冷却 さ れ た 金型 内 で プ ラ グ を 前進駆動 し て 絞 り を 行 う と 共 に 、 圧 空 乃 至真 空 で絞 ら れ た シー ト を 膨張 さ せ て 予備成形体 を 製造 し 、 こ の 予備 成形体 を 加熱 さ れた金型 内 に入れ 、 圧空 乃 至真 空 で予備成 形体 を 更 に 膨張 さ せ 、 金型 と 接触 さ せ て 、 胴 部 の 熱 固 定 を 行 う 。
本 発 明 に お い て 、 こ の 熱 固 定 に 用 い る 金 型 は 前 記 式 ( 6 ) を 満 足 す る 金型 温度 ( T m ) を 有 す る の 力 S よ い 。 図 5 は 、 金 型 温度 ( T m ) と ピ ー ク 強 度 比 ( I ( — 1 1 0 ) / I ( 0 1 0 ) ) と の 関 係 を 示 し て お り 、 金型 温 度 ( T m ) を 式 ( 6 ) の 範 囲 と す る こ と が 、 や は り 配 向 分布 を 本発 明 の 範 囲 内 と す る た め に 有 効 で あ る' こ と を 示 し て い る 。
本発 明 に お い て 、 フ ラ ン ジ部 が 非 晶 質 乃 至低 結 晶 質 で あ る 容 器 は フ ラ ン ジ と な る べ き 部 分 を ク ラ ン プ で 把持 し て プ ラ グ ア シ ス ト 成 形 を 行 う こ と に よ り 製 造 で き る 。 一 方 、 フ ラ ン ジ 部 が 配 向 結 晶 ィ匕 し て レヽ る 容 器 は 、 フ ラ ン ジ 形成 用 の 段 肩 部 を 有 す る プ ラ グ を 使 用 し 、 プ ラ グ の 前 進 工 程 の 大 部 分 で フ ラ ン ジ と な る べ き 部 分 を も 延 伸 し 、 プ ラ グ の 前進 工 程 の 終 期 で フ ラ ン ジ と な る べ き 部 分 を 前 述 し た 段 肩 部 と 金型 と で 型 締 め す る こ と に よ り 製 造 さ れ る 本 発 明 に よ る 容器 を 、 プ ラ グ 及 び金型 と 共 に 示 す 図 6 に お い て 、 こ の 容器 1 は 、 ポ リ エ ス テ ル シ ー ト 2 を プ ラ グ 3 で絞 る と 共 に 、金型 4 内 で圧 空 乃 至真 空 で膨 張 さ せ 、 器壁 を 金型 と 接触 さ せ て 、 熱 固 定 さ せ る こ と に よ り 製造 さ れ る 。
こ の 容器 1 は 、 フ ラ ン ジ部 1 1 と 胴 部 1 2 と 閉 塞底 部 1 3 と 力 ら な っ て お り 、 胴 部 1 2 は 前述 し た 結 晶 化 度 と 配 向 特性 と を 有 し て い る 。
ま た 、 こ の 容器 に お け る 胴部 1 2 の 高 さ ( H ) と 口 径 ( R ) と の 比 ( H / R ) は 、 一 般 に 0 . 8 以 上 、 特 に 1 .
0 乃 至 2 . 0 の 範 囲 内 に あ る こ と が 好 ま し レヽ 。 シ ー ト 成形 に 際 し て は 、 上記 プ ラ ス チ ッ ク シ ー ト を 前 述 し た シ ー ト 温度 ( T s ) に 加 熱 す る 。 プ ラ ス チ ッ ク シ ー ト の 加 熱 は 、 赤 外 線 乃 至 遠 赤 外線加 熱 や 、 熱風 炉 に よ る 力!] 熱 、 伝熱 に よ る 加 熱等 で 行 い 得 る 。
一 方 、 プ ラ グ や金 型 は 、 前 述 し た プ ラ グ 温度 ( T p ) や金型 温度 ( T m ) に 保 持 さ れ る が 、 こ れ ら の 温 度 制 御 は 、 プ ラ グ や金 型 中 に 内 蔵 さ れ た ヒ ー タ ー の O N N — O F F 制 御 や 、 プ ラ グ や 金型 に 温 度 制 御 の た め の 熱 媒 体 を 通 す こ と に よ り 行 わ れ る 。 本 発 明 に 用 い る プ ラ グ は 、 容器 の 底 面積 の 7 0 % 以 上 の 底 面積 を 有 す る べ き で あ る こ と は 、 既 に 指 摘 し た と お り で あ る が 、 用 い る プ ラ グ の 胴 部先 端 、 つ ま り 底 部 に 接 続 さ れ る 部 分 は 、 図 6 に 示 さ れ る よ う に 、 上 に 向 け て 次 第 に 径 の 増 大 す る テ ー パ ー 部 3 1 力 ら な っ て い る こ と が 好 適 で あ る 。 即 ち 、 こ の よ う な テ ー パ ー 部 3 1 を 設 け る こ と に よ り 、 プ ラ グ底 部 上 に あ る ポ リ エ ス テ ル を 胴 部 上 に 引 き 込 む こ と が 容 易 と な り 、 配 向 分布 の 良 好 な 容器 を 製 造 す る こ と が 可能 と な る 。
テ ー ノ 部 3 1 の テ ー ノ 一 角 度 ( α ) は 0 . 5 乃 至 1 0 ° 特 に 2 乃 至 6 ° の 範 囲 が 適 当 で あ り 、 ま た テ ー パ ー 部 3 1 は プ ラ グ の 髙 さ の 0 . 3 乃 至 0 . 9 の 割 合 と な る よ う に 設 け る の が 好 ま し い 。
ま た 、 図 6 に 示す具体例 で は 、 プ ラ グ 3 は フ ラ ン ジ段 差形成部 3 2 を 有 し て い て 、 配 向 結 晶 化 さ れ た フ ラ ン ジ 部 1 1 力 S 形成 さ れ る よ う に な っ て い る 。
— 方 、 成形 さ れつ つ あ る シー ト に 印加 す る 圧力 は 、 プ ラ グ側 か ら の 圧 空 で も 、 金型側 か ら の真 空 で も 、 或 い は そ れ ら の 組合せ で あ っ て も よ く 、 一 般 的 に い っ て シ ー ト 内 面側 力ゝ ら の 圧 力 が 2 乃 至 0 k g c m と な る よ う な も の で あ れ ば よ い 。
[ 第二 の 態様 ]
本発 明 の 耐熱樹脂容器 の 製法 に よ る と 、 熱可塑性樹脂 シー ト を圧空 に よ つ て 該樹脂 の 結晶 化温度以 上 に加熱 さ れ た 雌型 の 形状 に 成形す る と 共 に熱 固 定 し 、 そ の 後 成形 体 内 を 減圧 に し て 最終容器形状 で あ る ブ ラ グ の 形状 に 成 形体 を 収縮 さ せ て 、 賦形 し 冷却 す る
本発 明 で用 い る プ ラ グ は 、 最終容器 の 内 面形状及 ぴ寸 法 と 一致す る も の で あ り 、 一方雌型 は最 終容器 の 外面形 状及 び寸法 よ り も 大 き い も の で あ り 、 プ ラ グ と 雌型 と は 同 軸 に 且つ相 互 に 嚙 み合 い 且つ 離隔 し得 る よ う な 関係 に 配置 さ れ て い る 。 ま た 、 プ ラ グ外 面 と 雌型 内 面 と の 間 に は 、 成形 さ れつ つ あ る 熱可塑性樹脂 の 内 部 か ら の 圧空 に よ る 膨張 を 可能 に し 、 且つ 内 部 か ら の減圧 に よ る 収縮 を 可能 に す る た め の ク リ ア ラ ン ス (径方 向 及 び軸方 向 ク リ ァ ラ ン ス ) が 形成 さ れ て レヽ る
本発 明 に 用 レ、 る プ ラ グ は 、 樹脂 シー ト を プ ラ グ外面 に 一 致す る 成形体 ( 1 次成形体) に延伸成形 す る と 共 に 、 最終的 な 成形体 ( 3 次成形体) に も 収縮成形 さ せ る も の で あ り 、 一 段成形法 で は 1 次成形体 と 3 次成形体 と は形 状及 ぴ寸法 に お い て ほ ぼ一 致 し て い る が 、 二段成形法 で は 1次成形体 と 3 次成形体 と は形状及 び寸法 に お い て一 致す る 場合.も あ り 、 相 違す る 場合 も あ る 。 一方 、 本発 明 に 用 い る 雌型 は 、 1 次成形体 を 圧空 に よ り 1 次成形体 よ り も 寸法 の 大 き い 2 次成形体 に 成形す る た め の も の で あ る 。
本発 明 で は 、 雌型 は圧空 に よ り 形成 さ れ る 2 次成形体 を 熱 固 定す る た め に加 熱 さ れ て お り 、 プ ラ グ は減圧 に よ り 収縮 さ れ る 3 次成形体 の賦形及 び取 り 出 し を 可能 に す る た め に 冷却 さ れて お り 、 加 熱 工程 が 雌型 に 、 冷 却 工程 が プ ラ グ に機能分離 さ れ て い る こ と が 特徴 で あ る 。
こ の た め 、 本発 明 の 製法 に よ る と 、 一 つ の プ ラ グ或 い は一 つ の 金型 に つ い て 加 熱 と 冷却 と を 交互 に行 う 場合 に 比 し て 、 雌型 で は 専 ら 加熱 を 、 ま た プ ラ グ で は 専 ら 冷却 を行 え ば よ い の で 、 成形体 の 型 内 占 有時 間 を 著 し く 短縮 さ せ 、 生産性 を 向 上 さ せ る こ と が 可能 と な る 。
ま た 、 プ ラ グ ア シ ス ト に よ り 延伸 成形 さ れた 1 次成形 体か ら の 2 次成形体へ の 成形 は 、 1 次成形体内 部 (つ ま り プ ラ グ) 力ゝ ら の 圧空 に よ り 円 滑 に 行 われ 、 ま た 熱 固 定 さ れ た 2 次成形体か ら 最終容器 ( 3 次成形体) へ の 収縮 に よ る 成形 は 、 2 次成形体 内 部 ( つ ま り プ ラ グ) 力ゝ ら の
減圧 に よ り 円 滑 に行 わ れ る の で 、 雌型 に よ る 成形操作 と プ ラ グ に よ る 成形操作 と が き わ め て 円 滑 に連携 し て 行 わ れ、 一切 ロ ス タ イ ム を 生 じ な い と い う 利 点 力 S あ る 。
本発 明 に お い て は 、 上記 の 精神 を 逸脱 し な い範囲 で 、 成形操作 を 一 段成形法 で も 或 い は 二段成形法で も 実施 で き る 。 一段成形法 で は 、 一 対 の プ ラ グ と 雌型 と の組合せ を 用 い て 、 下記 の 工程 、
①プ ラ グ に よ る 1 次成形体へ の 延伸 成形
② 1 次成形体 の 2 次成形 体へ の圧 空成形
③ 2 次成形 体の 雌型 に よ る 熱 固 定
④熱 固 定 さ れ た 2 次成形体 の 減圧 に よ る 3 次成形 体へ の 収縮成形
⑤ 3 次成形体の プ ラ グ に よ る 冷却
で行 われ る 。
一 方 、 二段成形 法 で も 、 前記① 乃 至⑤ の 基本 工程が 上 記 の順序 で行 われ る 点 で は 一段法 と 同 じ で あ る が 、 二段 成形法 で は複数対 の プ ラ グ と 雌型 と の 組合せが使用 さ れ 一 方 の 対 の プ ラ グ と 雌型 と で 工程①及 ぴ② が 専 ら 行 わ れ 他方 の 対 の プ ラ グ と 雌型 と で 工程③ 、 ④及 び⑤が 専 ら 行 わ れ る 点 で相 違 し て い る が 、 そ の 他 の 点 で は共通 し て い る 。 容器成形 に 際 し て 、 熱 可塑性樹脂 シー ト は 、 延伸 成形 可 能 な 温度 に加 熱 さ れ て い る こ と が 必要 で あ る 。 こ の シ 一 ト 温度 ( T s ) は 、 樹脂 の 種類 に よ っ て も 相 違す る が 、
一般 に 樹脂 の ガ ラ ス 転移点 ( T g ) よ り も 高 く 、 樹脂 の 結晶 化温度 よ り も 低い 温度 で あ り 、 非 晶 質 の 熱可塑性ポ リ エ ス テ ル層 を 備 え た シ ー ト で は 、 下記式 ( 7 )
T g < T s < T g + 5 0 °C ■■ ( 7 )
( 特 に 、 T g + 2 0 °C <T s 〈 T g + 3 0 。C ) 式 中 、 T g は熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル の ガ ラ ス 転 移点 を 表す、
を満足 す る シー ト 温度 ( T s ) で あ る こ と が 好 ま し レヽ。 T g 以 下 で は 1 次成形体 の 成形 に お い て 、 延伸 が 局 所的 に過延伸 状 態 に な り 、 良好 な 肉 厚分布 が 得 ら れず 、 T g + 5 0 °C 以 上 で は 、 十分 な 配 向 が 得 ら れず、 容器 の 強度 が 不 足 し 、 かつ 白 化す る 。
本発 明 に お い て 、 延伸 成形 に 用 い る プ ラ グ は 、 樹脂 シ ー ト を 延伸 成形す る も の で あ る 力ゝ ら 、 少 な く と も 一 定範 囲 の 表面積 を 有す る こ と が 必要 で あ る 。 一般 に プ ラ グ の 表面積 が 熱 可塑性樹脂 シー ト の 被成形面積 の 3 倍 以 上 で あ る こ と 、 特 に 5 乃 至 1 0 倍 で あ る こ と が 好 ま し レヽ 。
尚 、 熱可塑性樹脂 シ ー ト の 被成形面積 と は 、 シ ー ト 成 形 に 際 し て フ ラ ン ジ と し て 拘束 さ れ る 部分 よ り も 内 側 の シ ー ト の 面積 を い う 。
プ ラ グ の 表面積倍率が 上記範 囲 を 下 回 る と 、 形成 さ れ る 容器 に 十分 な 分子配 向 を付与 す る こ と が 困難 と な り 、 容器 の 機械 的 強度 が 不 十分 と な り 、 ま た 容器の 耐熱性 が 低下 し た り 、 或 い は熱 固 定 の 際 に器壁 の 白 ィヒが 生 じ た り す る の で好 ま し く な い。
一 方 、 プ ラ グ の 表 面 温度 T p は 一 段 成形 法 と 二 段 成形 法 に お け る 一 段 目 の プ ラ グ と 二 段 目 の プ ラ グ と で 条 件 が 異 な る 。
(一 段 成形 法 )
T g < T p < T h ( 8 )
式 中 、 T g は 熱 可 塑性 ポ リ エ ス テ ル の ガ ラ ス 転移 点 を , T h は 後 述 の 雌型 に よ る 熱 固 定 温 度 を 表 す。
プ ラ グ 温度 が 上 記範 囲 を 下 回 る と 、 1 次 成形 体 の 成 形 *_ レヽ 、 延 伸 が 局 所 的 に 過 延 伸 状 態 に な り 、 良 好 な 肉 厚 分布 を 持 つ 1 次 成形 体 を 得 る こ と が で き な い 。
ま た プ ラ グ 温度 が 上 記 範 囲 を 上 回 る と 、 プ ラ グ に よ る 冷 却 · 賦形 効果 が な く な る 。
( 二 段 成 形 法 の 二 段 目 )
T g < T p < T c ( 9 )
式 中 、 T g は 熱 可 塑性 ポ リ エ ス テ ル の ガ ラ ス 転移 点 を , T c は 熱 可 塑性 ポ リ エ ス テ ル の 結 晶 化 開 始 温度 を 表 す。
プ ラ グ 温度 が 上記範 囲 を 下 回 る と 、 1 次 成形 体 の 成形 に お い て 、 延 伸 が 局 所 的 に 過 延 伸 状 態 に な り 、 良 好 な 肉 厚 分布 を 持 つ 1 次 成形 体 を 得 る こ と が で き な い 。
ま た 、 プ ラ グ 温度 が 上記範 囲 を 上 回 る と 、 延 伸 成 形 の 初 期 段 階 に シ ー ト の 一 部 が 白 化す る た め 、 透 明 で 良 好 な 表 面 を 持 つ 1 次成形 体 を 得 る こ と 力 S で き な い。
(二段成形法 の 一段 目 )
T g - 3 0 °C < T p < T h ( 1 0 ) 式 中 、 T g は熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル の ガ ラ ス 転移 点 を , T h は後 述 の 雌型 に よ る 熱 固 定温 度 を 表す。
プ ラ グ 温度 が 上記範 囲 を 下 回 る と 、 雌型 に よ る 熱 固 定 の 効 果 が 低 下 し 、 所期 の 熱 固 定 を 行 う ま で の 成形 時 間 が 長 く な る 。
ま た 、 プ ラ グ 温度 が 上記範囲 を 上回 る と 、 プ ラ グ に よ る 冷却 · 賦形効果 が な く な る 。 雌型 の キ ヤ ビテ ィ は 、 径方 向 に も ま た 軸方 向 に も ブ ラ グ よ り も 大 き い 寸法 を 有す る も の で あ る 。 こ の 寸法 の 違 い ( ク リ ア ラ ン ス ) に 対応 し て 、 圧空成形 の 際 に 2 次成 形 品 に は 二 軸配 向 が 付与 さ れ る 。 こ の ク リ ア ラ ン ス は 、 容器胴部 下部 、 底部 の 白 化 防止 、 成形速度及 び耐熱変形 性 に 重要 な 意 味 を 有 し て い る 。
プ ラ グ と 雌型 と の ク リ ア ラ ン ス C L は 、 0 . 3 m m ≤ C L ≤ 1 . O m m 、 特 に 、 0 . 5 m m ≤ C L 0 . 7 5 m m の 範囲 に あ る の が 好 ま し く 、 C L が 0 . 3 m m を 下 回 る と 、 冷却 効 率 、 成形速度及 び加 熱効 率 が 低下 し 、 耐 熱変 形性が 低 下す る 。 一 方 、 C L が 1 . 0 m m を 上 回 る と 、 賦形性 が 悪 く な る 。 雌型 に よ る 熱 固 定温度 ( T h ) は 、 当 然樹脂 シ ー ト 温
度 ( T s ) よ り も 高 い 温度 で あ り 、 一般 に 1 2 0 乃至 2 2 0 。C 、 特 に 、 1 5 0 乃至 2 0 0 °C の 温度範 囲 で あ る こ と が 好 ま し い。 こ の 熱 固 定温度 が 上記範 囲 を 下 回 る と 耐 熱性 の 付 与 が 不 十分 と な り 、 一方 こ の 温度 が 上記範 囲 を 上回 る と 特 に フ ラ ン ジ部 の 樹脂 の 熱劣化 の 影響が 大 き く な っ て 、 樹脂 の機械 的 強度 が 低 下す る 傾 向 が あ る 。
本発 明 の 第二 の 態様 の 耐熱性樹脂容器 は 、 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル シー ト を 成形 し て 得 ら れ る 容器 で あ っ て 、 容 器 の 少 な く と も 側壁部 は延伸 に よ る 配 向 結晶 を 有 し 、 容 器 の 側壁部 に お い て 外表面 の 結 晶 化度 が 内 表 面 の 結 晶 化 度 よ り も 大 き レ、 こ と を 特徴 と す る も の で あ る 。 本発 明 の 耐熱性樹脂容器 に お い て は 、 2 次成形 体 の 外 表面 が 雌型 の 内 面 と 接触 し て 熱 固 定 を 受 け る こ と に 関連 し て 、 容器 の 側壁部 外表 面 の 結 晶化度 ( C o ) が 内 表 面 の 結 晶 化度 ( C i ) よ り も 大 き い と い う 特徴 を 有 し て い る 。
こ の た め 、 本発 明 の 容器で は耐熱性及 び剛性 に優れ た 外表 面層 と 、 よ り 柔軟性及ぴ耐衝撃性 に 優れ た 内 表面層 と が 厚み方 向 に 分布 を な し て 存在す る た め 、 耐熱性 と 耐 衝撃性 と の 組合せ に優れ た構造 と な つ て い る と い う 利 点 が あ る 。 ま た 、 フ ラ ン ジ部 に お い て は 、 ヒ ー ト シール さ れ る 面 力 S よ り 結 晶化度 が 低い の で 、 ヒ ー ト シ ー ル性 に優 れ る と レヽ ぅ 利 点 力 S あ る 。
外表面 の 結晶 化度 ( C o ) は 2 0 % 以 上 、 特 に 2 5 乃 至 5 0 % の 範囲 に あ り 、 外表面 の 結 晶 化度 ( C o ) と 內 表面 の 結晶 化度 ( C i ) と の差 ( C o — C i ) は 、 フ ラ ン ジ部 で は 1 0 % 以 上 、 そ れ以 外 の 部分 で は 1 % 以 上 で あ る こ と が 前述 し た 効果 の 点 で好 ま し い。 本発 明 の 耐熱性樹脂容器 に お い て は 、 前記容器 は フ ラ ン ジ部 、 側 壁部及 び底部 を 有す る も の で あ る が 、 容器 の 高 さ ( H ) と 容器 の 口 径 ( D ) と の 比 ( H Z D ) が 0 · 5 以 上で あ る こ と 、 特 に 1 . 2 乃 至 2 . 3 の 範囲 に あ る こ と が 、 成形性 、 分子配 向 の 付与 、 外観特性 の 点 で好 ま し い
本発 明 で は 、 用 い る 雌型 が 熱 固 定温度 に加熱 さ れ て お り 、 - - 方 フ ラ ン ジ部 の 器壁 は分子配 向 を 受 け に く レヽ た め 、 谷 ' ¾= の フ ラ ン ジ部 は 白 濁化 し た 状態 で得 ら れ る の が一般 的 で あ る 。 こ れ に 対 し て 、 容器 の側壁部 は有効 に 分子配 向 さ れ て い る た め 、 ラ メ ラ 結 晶 化 が 抑制 さ れ、 顔料 を 含 ま な い 状態 で は透 明 で あ り 、 外観特性 に 優れて い る 。
本発 明 の 容器 は耐熱性 に優れ て お り 、 前記容器 の ォー ブ ン熱処理後 側壁部 の 温度 9 0 °C で 3 分 間 の 內容積変化 率 が 1 . 0 % 以 下 に 抑制 さ れ て レヽ る と レヽ ぅ 利 点 力 s あ る 。 本発 明 の 第 二 の 態様 に お け る 成形操作 を 添付 図 面 の 図
8 乃 至 図 1 8 を 参照 し て 説 明 す る 。
(装 置 の構成)
本発 明 の製法 に 用 い る 装置 は 、 図 8 に 示す と お り 、 大 ま カゝ に い っ て 、 プ ラ グ 1 、 雌型 2 及 び ク ラ ン プ金型 3 か ら な っ て レヽ る 。
プ ラ グ 1 は 、 樹脂 シー ト 4 を プ ラ グ外 面 に 一 致す る 成 形体 ( 1 次成形 体) に延伸 成形す る と 共 に 、 最終 的 な成 形体 ( 3 次成形 体) に も 収縮成形 さ せ る も の で あ り 、 こ こ で 1 次成形 体 と 3 次成形 体 と は形状及 び寸法 に お い て ほ ぼ一致 し て い る 。
よ り 詳細 に は 、 プ ラ グ 1 は 、 そ の 外面 の 上方 に 容器 の ス タ ッ ク 部 と な る 短 レ、 円 筒部分 1 1 と こ の 円 筒部分 の 下 方 に 接続 さ れ 、 下方 に 径 の縮小す る テ ー ノ、。 一 部 1 2 と を 備 え て い る 。 プ ラ グ 1 の 底部周 辺 に は 下 方 に 小 間 隔 だ け 断面 が 下 向 き に ほ ぼ 円 弧状 に な る よ う 突 出 し た環 状 リ ム 部 1 3 が 設 け ら れて お り 、 こ の 環状 リ ム 部 1 3 の 内 方 に は こ の リ ム 部 の 下端 よ り も 上方 に 小 間 隔 だ け 突 出 し た 底 パ ネ ル部 1 4 が 位置 し て い る 。 プ ラ グ 1 の 軸方 向 に は 、 圧空及 び減圧 の た め の 気体通 路 1 5 が 設 け ら れ て い る 。
本発 明 に 用 い る 雌型 2 は 、 プ ラ グ 1 に よ り 形成 さ れ る 1 次成形 体 を 圧 空 に よ り 1 次成形体 よ り も 寸法 の 大 き い 2 次成形 体 に 成形 し 、 且つ形成 さ れ る 2 次成形体 を 熱 固 定す る も の で あ る 。
よ り 詳 細 に は 、 雌型 2 の 上部 に は 、 ク ラ ン プ型 3 と 協 動 し て樹脂 シー ト の 周 縁部 を 把持す る た め の 把持 面 2 5 が 設 け ら れ て い る 。 ま た 、 雌型 の 中 心部 に は気体排 出 及
び供給 の た め の 気体通 路 2 6 が 形成 さ れ て い る 。
ク ラ ン プ金型 3 は 、 雌型 2 の 把 持面 と 協 同 し て 、 樹脂 シー ト の 周 縁部 を ク ラ ン プす る も の で あ っ て 、 短い 中 空 の 筒 状体力、 ら な っ て い る 。 即 ち 、 こ の ク ラ ン プ金型 3 は 、 雌型 の 円 筒 状 內 面 と ほ ぼ 同 じ径 の 内 面 3 1 を 有 し て レ、 る と 共 に 、 そ の 下端 に は 円 盤状 の 樹脂 シー ト の 周 縁部 を 把 持す る た め の 把持面 3 2 が 設 け ら れ て い る 。
プ ラ グ 1 、 雌型 2 及 び ク ラ ン プ金型 3 は 同 軸 に 配置 さ れ て お り 、 プ ラ グ 1 と 雌型 2 と は相 互 に 嚙み合 い 且 つ 離 隔す る よ う に 軸方 向 ( 図 に お い て 上下方 向 ) に相 対 的 に 移動 可能 に 設 け ら れて お り 、 ク ラ ン プ金型 3 も 同 様 に 軸 方 向 に 移動 可能 に 設 け ら れて い る 。
(熱可塑性樹脂 シ ー ト の 供給工程)
図 8 に お い て 、 プ ラ グ 1 及 び雌型 2 の 何れ か一 方 は 上 昇位置 、 他方 は 下 降位置 に あ り 、 延伸 温度 に加熱 さ れ た 樹脂 シー ト 4 が雌型 2 と ク ラ ン プ金型 3 と の 間 に 供給 さ れ る 。
( 熱可塑性樹脂 シー ト の ク ラ ン プ · 予張工程)
次 い で 、 ク ラ ン プ金型 3 が 下 降 し て 、 図 9 に 示す と お り 、 雌型 2 の 把持面 2 5 と ク ラ ン プ金型 3 の 把持面 3 2 と の 間 で 、 樹脂 シ ー ト 4 の 周 縁部 を 把持す る 。
榭脂 シー ト 4 を ク ラ ン プ し た 後 、 樹脂 シー ト 4 を ブ ラ グ 1 の 押 し 込 み方 向 と 逆方 向 に圧空 で膨 出 変形 さ せ る こ
と が 、 容器 の 側壁上部 の ス タ ッ ク 部 に延伸 配 向 を 与 え る 上 で好 ま し い。 こ の た め に 、 本実施例 で は 、 雌型 2 の 気 体通 路 2 6 か ら 圧空 を 供給 し 、 樹脂 シー ト 4 を 上 向 き に ドー ム 状 に 膨 出 変形 さ せ る 。 こ れ に よ り 、 ク ラ ン プ さ れ た 樹脂 シー ト の ご く 内 方 の 部 分 が 有効 に 分子配 向 さ れ 、 熱的 に も 機械 的 に も 強 い構造 と な る 。
( 1 次成形 体へ の延伸 成形工程)
ク ラ ン プ さ れ た 樹脂 シー ト 4 に 対 し て 、 プ ラ グ 1 が 押 し 込 ま れ 、 図 1 0 に 示す と お り 、 樹脂 シー ト は プ ラ グ 1 の 底壁部 4 4 以外 の 外 面 に 沿 っ た形状 に 延伸 さ れ 、 1 次 成形体 4 0 a に 成形 さ れ る 。 即 ち 、 雌型 2 の 把持面 2 5 と ク ラ ン プ金型 3 の把持面 3 2 と の 間 に フ ラ ン ジ部 4 1 プ ラ グ 1 の 円 筒 部 分 1 1 の 外面側 に ス タ ッ ク 部分 4 2 、 プ ラ グ 1 の テ ー ノ 一部 1 2 の 外 面側 に テ ー ノ、。部分 4 3 が 形成 さ れ る 。 更 に 、 プ ラ グ 1 の 環状 リ ム 部 1 3 で 支持 さ れ る よ う に 底部 4 4 も 形成 さ れ る 。
( 2 次成形体へ の 圧空成形 · 熱 固 定工程)
図 1 0 に お け る 1 次成形体 4 0 a の 内 部 に は 、 プ ラ グ 1 の 気体通 路 1 5 及び / ま た は プ ラ グ 1 と 2 次成形体 4 0 b の フ ラ ン ジ部 内側 と の 間 の 間 隙 を 経 て 圧空 が 供給 さ れ 、 図 1 1 に 示す と お り 、 1 次成形体 は雌型 2 の 円 筒 状 内 面 2 2 側 に 沿 っ た 側壁部 4 2 b と 、 雌型 2 の底 面 2 3 内 面 に 沿 っ た底壁部 4 4 b と カゝ ら な る 2 次成形体 4 0 b
に成形 さ れ る 。 雌型 2 の 内 面 は 、樹脂 の 熱 固 定温度 に加熱 さ れ て お り 、 し カゝ も 2 次成形体 4 0 b は 内 部 力ゝ ら の 圧空 に よ り 雌型 2 の 内 面 に 押圧 さ れ る た め 、 図 1 1 に 示す と お り 、 2 次成 形体 4 0 b は 、 雌型 2 力ゝ ら の 伝熱 H に よ り 、 熱固 定 さ れ 、 樹脂 の 結 晶 化 と 成形歪 み の緩和 と が 進行す る 。
( 3 次成形体へ の 収縮 · 賦形 · 冷却 工程)
2 次成形体 4 0 b の 熱 固 定 が 進行 し 、 内 部 力ゝ ら の 圧空 を 停止 す る と 、 図 1 2 に 示す と お り 、 2 次成形体 4 O b の 収縮 が 始 ま る 。
続 い て 、 プ ラ グ 1 の 気 体通路 1 5 及 び / ま た は 前記 間 隙 を 経 て 減圧 を 行 い 、 必要 あ れ ば雌型 2 の 気体通 路 2 6 を 経て 圧 空 を 行 う こ と に よ り,.、 図 1 2 に 示す と お り 、 熱 固 定 さ れ た 2 次成形体 4 0 b は プ ラ グ 1 の 外面 に 正確 に 沿 っ た 形状 に賦形 さ れ 、 取 り 出 し 可能 な 状態 ま で冷却 さ れ る 。
か く し て 、 形成 さ れ る 最終成形体 ( 3 次成形体) 4 0 は 、 フ ラ ン ジ部 4 1 、 フ ラ ン ジ部 の 内 周 に 連 な る 円 筒 状 の ス タ ッ ク 部 4 2 、 ス タ ッ ク 部 の 下端 に連 な る 下 向 き に 縮径 さ れ た テ ー パ ー部 4 3 、 テ ー パ ー部 の 下端 に 連 な る 下 向 き に 凸 の リ ム 部 (接地部) 4 6 及 ぴ リ ム 部 よ り も 小 間 隔 お い て 上部 に位置す る パネ ル状底部 4 5 か ら な つ て い る 。
( 3 次成形 体 の 離型工程)
最後 に 、 図 1 3 に お い て 、 プ ラ グ 1 及 び ク ラ ン プ金型 3 が 上昇 し て 、 成形 さ れ た 3 次成形体 4 0 が 雌型 2 の 外 部 に 取 り 出 さ れ る 。 離型 を 良好 に す る た め に 、 気体通 路 1 5 、 2 6 を へ て 成形体 4 0 に 空気 を 吹 き 付 け る こ と が で き る 。
( 二段成形 法)
二段成形 法 で は 、 第 一 の 対 の プ ラ グ 1 a 、 雌型 2 a 及 び ク ラ ン プ金型 3 a と 、 第 二 の 対 の プ ラ グ 1 b 、 雌型 2 b 及 び ク ラ ン プ金型 3 b と を 用 い て 成形 が 行 わ れ る が 、 こ れ ら の 装置 の 基本的構成 は 一 段成形法 に 用 い る も の と 基本 的 に 同 一 で あ る 。 第一段 の 雌型 2 a は樹脂 の ガ ラ ス 転移点 T g 以 下 に 温度 調節 さ れ 、 第 二段 の 雌型 2 b は熱 固 定温度 に 加 熱 さ れ て い る 。
図 1 4 に お け る 熱可塑性樹脂 シ ー ト の 供給工程 は 図 8 の も の と 同 様 で あ り 、 熱可塑性樹脂 シ ー ト の ク ラ ン プ * 予 張 工程 も 図 9 の も の と 同 様 で あ り 、 熱可塑性樹脂 シー ト の 延伸 工程 も 図 1 0 の も の と 同 様 で あ り 、 図 1 5 に お け る 1 次成形体 の 2 次成形 体へ の 圧 空成形 工程 も 図 1 1 の も の と 同 様 で あ る が 、 雌型 2 a の 内 面 は ガ ラ ス 転 移 点 T g 以 下 に 温度調節 さ れ 、 1 次成形体 4 0 a は雌型 2 a の 内 面形状 に賦形 さ れ 、 2 次成形体 4 0 b に な る 。 尚 、 プ ラ グ の 形状 は 、 最終成形 体 の 同 一 の 形状 で あ っ て
あ よ く 、 こ れ と 異 な る 形状 で あ っ て も よ い。
6 に お け る 2 次成形体 の 離型 工程 に お い て 、 雌型
2 a が 下 降 し 、 次 い で プ ラ グ 1 a 及び ク ラ ン プ金型 3 a が 上昇 し 、 熱 固 定 さ れ て い な い 2 次成形体 4 0 b は雌型 2 a の 外部 に 取 り 出 さ れ る 。
図 1 7 に お け る 2 次成形体 の 型挿入工程 に お い て 、 2 次成形 体 4 0 b を ブ ラ グ 1 b 及 び ク ラ ン プ金型 3 b で保 持 し て 、 雌型 2 b の キ ャ ビ テ ィ 2 1 内 に 揷入す る 。 雌型 2 b の キ ヤ ビ テ ィ 2 1 内 に揷入 さ れた 2 次成形体 4 0 b の フ ラ ン ジ部 4 1 を 雌型 2 b の 把持面 2 5 と ク ラ ン プ金 型 3 b の把持面 3 2 と で把持す る 。
図 1 8 に お け る 2 次成形体 の圧空成形 · 熱 固 定工程 に お レヽ て 、 プ ラ グ 1 b の 気体通 路 1 5 及 び ま た は プ ラ グ 1 と 2 次成形体 4 0 の フ ラ ン ジ部 内 側 と の 間 の 間 隙 か ら の 圧空 に よ り 、 2 次成形体 4 O b の 器壁 を 樹脂 の 熱 固 定温度 に力 D 熱 さ れて い る 雌型 2 b の 内 面 に 押圧す る 。
2 次成形 体 の 熱 固 定 工程 は 図 1 1 に 示す も の と 同 様 で あ り 、
3 次成形 体へ の 収縮 · 賦形 · 冷却工程 も 図 1 2 に 示す も の と 同様 で あ り 、
3 次成形 体 の 離型 工程 も 図 1 3 に 示す も の と 同 様 で あ る の で 、 こ れ ら の 各 図 に つ い て の 説 明 も 省 略す る 。
[第 三 の 態様 ]
本発 明 の こ の 態様 で は 、 耐熱性容器 の 製造 を 、 予備成
形体の 成形 、 中 間 体 の 成形及 び最終容器 の 成形の 三段 階 で行 う が 、 中 間 体 の 成形及び最終容器 の成形 が 何れ も 、 固 相 成形体 の 加 熱 (熱 固 定) 、 成形体 の 熱収縮及 び熱収 縮物 の 冷却 · 賦形 で行 う こ と が 顕著 な 特徴 で あ る 。
す な わ ち 、 固 相 成形 を 一段 で行 う こ と に よ り 、 最終容 器 の器壁 に は 、 胴 部 の み な ら ず底部 中 心 に も 顕著 な 分子 配 向 (面 配 向 ) を 付 与す る こ と が 可能 と な り 、 ま た 固 相 成形 に続 く 熱 固 定 を 二段 で行 う こ と に よ り 配 向 結 晶 化 を 促進す る こ と が 可能 と な る と 共 に 、 熱 固 定 に続 い て 熱収 縮 を 行 わ せ る こ と に よ り 、 歪 み の 緩和 も 有効 に行 わ れ る こ と に な る 。
こ の た め 、 本発 明 に よ る 耐熱性容器 で は 、 容器 の 自 立 性や 自 立 安 定性 の 点 で重要 な 底部 に お い て も 、 ボ イ ノレ殺 菌 等 の加 熱殺菌 時 に お け る 熱変形 が 有効 に 防止 さ れ る と 共 に 、 容器胴部 は落下衝撃 に 耐 え る 耐衝撃性 に優 れ た も の と な り 、 更 に 最 も 配 向 さ れ に く い 底部 に お い て す ら 球 晶 の 生成 も 防止 さ れ る た め 、 衝撃性 に優れ る だ け で な く 透 明 性 に も 優れ る な ど外観特性 の き わ め て 良好 な も の と な っ て レヽ る 。
ま た 、 熱 固 定 と 冷却 · 賦形 と の 間 で熱収縮 を 行 わせ る こ と に よ り 、 加 熱部 と 冷却部 と が機能分離 さ れ る の で 、 同 一部分 で加熱 と 冷却 と を行 う 場合 に 比 し て 、 熱効 率が 良好 と な り 、 し カゝ も 型 內 で の 占有時 間 を も 短縮で き る と い う 効 果 が 得 ら れ る 。 こ の た め 、 本発 明 の 方法 に よ る と 、 エ ネ ル ギー コ ス ト を 低減 さ せ 、 生産性 を も 向 上 さ せ得 る
と レヽ ぅ 禾 (j 点 力 S 達成 さ れ る も の で あ る 。
( 1 ) 予 備 成形 体 へ の 成形 :
本 発 明 に お い て 、 シ ー ト の 固 相 成 形 に よ る 予備 成形 体 の 成 形 は 、 ク ラ ン プ金型 及 び予備成 形 用 雌型 で ク ラ ン プ し た シ ー ト を 予備 成形 用 プ ラ グ で 押 圧 し 且 つ シ ー ト と プ ラ グ と の 間 に 加 圧 気 体 を 供給す る こ と に よ り 行 う こ と が 好 ま し レヽ 。
こ の 場合 、 シ ー ト の 成形 に 際 し 、 シー ト 温度 を 熱 可塑 性 ポ リ エ ス テ ル の ガ ラ ス 転移 点 ( T g ) + 1 5 °C 〜 ガ ラ ス 転移 点 + 4 0 °C の 温度 に 維持 す る の が よ い 。 上 述 し た ガ ラ ス 転移 点 + 1 5 °C 〜 ガ ラ ス 転移 点 + 4 0 °C の 範 囲 は P E T 樹脂 が 最 も 効 率 的 に 配 向 結 晶 化 す る 温度域 で あ り こ れ よ り も シ ー ト 温度 が 低 い と 、 成 形 時 樹脂 が 過 延 伸 状 態 に な り 白 化 現象 が 生 じ る 。 ま た 、 こ れ よ り も シ ー ト 温 度 が 高 い と 、 配 向 結 晶 化 が 十 分 起 こ ら ず 、 後 の ヒ ー ト セ ッ ト 工 程 で 熱 結 晶 化 に よ る 白 化 現象 が 生 じ る 傾 向 が あ る ま た 、 予 備 成 形 体 の 成形 に 際 し て は 、 プ ラ グ を 熱 可 塑 性 ポ リ エ ス テ ル の ガ ラ ス 転移 点 一 3 0 °C 〜 ガ ラ ス 転移 点 + 2 0 °C の 温度 に 維 持す る こ と が 好 ま し い 。 プ ラ グ 温度 が こ の 温度 域 以 外 で あ る と 、 延 伸 成 形 中 の プ ラ グ と の 接 触 に よ り 、 接触 部 の 樹脂 温度 が 変 化 し 、 均 一 な 延 伸 が 行 わ れ な い傾 向 が あ る 。
更 に 、 予 備 成 形 用 雌型 を 熱 可 塑性 ポ リ エ ス テ ル の ガ ラ ス 転移 点 + 1 0 °C 〜 ガ ラ ス 転移 点 + 5 0 °C の 温度 に 維 持
す る こ と が 好 ま し い。 効率 的 な 予備成形体底部 の 配 向 結 晶 化促進 を 行 う た め 、 雌金型 は熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル の ガ ラ ス 転移点 + 1 0 °C 〜 ガ ラ ス 転移 点 + 5 0 °C に 温調す る 必要 力 S あ る 。
予備成形体へ の 延伸 成形 に 用 い る ブ ラ グ は 、 樹脂 シ ー ト を 延伸 成形す る も の で あ る 力ゝ ら 、 少 な く と も 一 定範 囲 の 表 面積 を 有す る こ と が必要 で あ る 。 一般 に プ ラ グ の 表 面積 が 熱 可塑性樹脂 シー ト の被成形 面積 の 3 倍以 上 で あ る こ と 、 特 に 5 乃 至 1 0 倍 で あ る こ と が 好 ま し レヽ 。
尚 、 熱 可塑性樹脂 シ ー ト の被成形 面積 と は 、 シ ー ト 成 形 に 際 し て フ ラ ン ジ と し て 拘束 さ れ る 部分 よ り も 内側 の シ ー ト の 面積 を い う 。
プ ラ グ の 表 面積倍率 が 上記範 囲 を 下 回 る と 、 形成 さ れ る 容器 に 十 分 な 分子配 向 を 付与 す る こ と が 困 難 と な り 、 容器 の機械 的 強度 が 不 十分 と な り 、 ま た容器 の 耐熱性が 低 下 し た り 、 或 レ、 は熱 固 定 の 際 に器壁 の 白 ィ匕 が 生 じ た り す る の で好 ま し く な い。
( 2 ) 中 間 体へ の成形 :
予備成形 体か ら 中 間 体へ の成形 は 、 予備成形体 を 中 間 体成形用 プ ラ グ で支持 し て調温 さ れ た 中 間 体成形用 雌型 内 に挿入 し 、 プ ラ グ外 面 に 沿 っ て成形体 を 収縮 さ せ、 賦 形 し 、 冷却 す る こ と に よ り 行 う の が好 ま し レヽ。
中 間 体成 形用 雌型 は 、 熱 可塑性 ポ リ エ ス テ ル の 結 晶化 開 始温度以 上 の ^度 に維持 さ れ て い る こ と が好 ま し い。
雌型 温度 が 高 い ほ ど 、 成形体 の 熱収縮 は効 率的 に 発 生す る が 、 温調 を こ の 範囲 よ り も 低 く 設定す る と 、 プ ラ グ外 表面 に 沿 っ た形状 に成形体 を 収縮 さ せ る こ と は で き な い 一 方 、 中 間 体成形用 プ ラ グ が 中 間 体成形用 雌型 の 温度 よ り も 低 く 且つ 8 0 乃 至 1 1 0 °C の 範 囲 の 温度 に 維持 さ れ て い る こ と が 好 ま し い。 プ ラ グ は雌型温度 よ り も 低 い 温度 域 に 設 定す る 必要 が あ る 。 上記範囲 よ り も 低 い と 熱 伝導 に よ り 成形体 に は効 率的 な加熱 が 行 われず 、 前記熱 収縮 時 間 が 長 く な る 。 ま た 、 こ の 範 囲 よ り 高 い と 成形体 は十 分 な 冷却 が さ れず 、 後 の 離型 工程後 、 収縮変形 し て し ま う 。
本発 明 で は 、 予備成形体 の 表 面積 が 中 間 体 の表 面積 の 1 . 1 倍乃 至 1 . 5 倍 で あ る こ と が 歪み 除去及 ぴ成形性 の 点 で好 ま し い 。 す な わ ち 、 こ の 表面積 の 倍率 が 上記範 囲 を 下 回 る と 、 熱収縮 に よ る 歪 み の 除去 が 十分 に 行 われ ず、 一方上記範 囲 を 上 回 る と 、 収縮不足 に よ っ て 中 間 体 表 面 に し わ が 発 生 し た り 、 中 間 体へ の賦形性が 低 下す る の で 好 ま し く な い。
( 3 ) 最終容器へ の 成形 :
本発 明 の 方法 に お い て は 、 最終成形用 雌型が 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル の 結晶化 開 始温度 以 上 の 温度 に維持 さ れ て い る こ と が 好 ま し い。 雌型 は 結晶 化促進 の た め 、 結 晶化 開 始温度 以 上 に 温調す る 必要 が あ り 、 こ の 温度 で の 熱 固 定 に よ り 、 配 向 結 晶化 が 十分 に進行 し て 、 最終容器 の 耐
熱性 が 向 上す る 。
ま た 、 最終容器用 プ ラ グ が 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル の ガ ラ ス 転移点 一 2 0 °C 〜 ガ ラ ス 転移点 + 2 0 °C の範 囲 の 温 度 に維持 さ れ る こ と が 好 ま し い 。 こ の 範 囲 よ り 温度低 い と 熱伝導 に よ り 前記熱 固 定工程 が 効 率 的 に 行 われ な く な り 、 こ の 範 囲 よ り 高 い と 冷却 が 十分行 われ な く な り 、 後 の 離型 工程後 、 成形体 が 収縮変形 し て し ま う お そ れ が あ る 。
本発 明 で は 、 最終成形用 雌型 の 表面積 が 最終容器用 プ ラ グ の表面積 の 1 . 0 1 倍乃 至 1 . 1 0 倍 で あ る こ と が 歪み 除去及 び成形性 の 点 で好 ま し い。 す な わ ち 、 こ の 表 面積 の 倍 率 が 上記範囲 を 下 回 る と 、 熱収縮 に よ る 歪 み の 除去 が 十分 に行 わ れず、 一方上記範 囲 を 上 回 る と 、 最終 容器表面 に し わ が 発 生 し た り 、 最終容器へ の 賦形性 が 低 下す る の で好 ま し く な い。 本発 明 の 第三 の 態様 に お け る 成形操作 を 添付 図 面 の 図 2 0 乃 至 図 3 0 を 参 照 し て 説 明 す る 。
(装置 の 構成)
本発 明 の 製法 に 用 い る 装置 は 、 図 8 乃 至 1 9 に 示 し た も の と 同 様 で あ る が 、 第一段成形 に 用 い る 装置 は 、 図 2 0 に 示す と お り 、 大 ま 力 に い っ て 、 プ ラ グ 1 1 、 雌型 1 2 及 び ク ラ ン プ金型 1 3 カゝ ら な っ て い る 。
ま た 、 第 二段成形 に用 い る 装置 は 、 図 2 3 に 示す と お り 、 大 ま 力、 に い っ て 、 プ ラ グ 2 1 、 雌型 2 2 及 び ク ラ ン
プ金型 2 3 カゝ ら な っ て レ、 る 。
更 に 、 第 三段成形 に 用 い る 装置 は 、 図 2 7 に 示 す と お り 、 大 ま 力、 に レ、 つ て 、 プ ラ グ 3 1 、 雌型 3 2 及ぴ ク ラ ン プ金型 3 3 力 ら な っ て レヽ る 。
第一 段成 形用 プ ラ グ 1 1 は 、 ポ リ エ ス テ ル シー ト 4 を 予備成形体 5 に延伸 成形す る た め の ア シ ス ト と な る た め の も の で あ り 、 第 二段成形用 プ ラ グ 2 1 は予備成形体 5 を 中 間 体 6 に 収縮賦形 さ せ る た め の 外形 を 有す る も の で あ り 、 第三段成形用 プ ラ グ 3 1 は 、 中 間 体 6 を 最 終成形 体 7 に 収縮賦形す る た め の 外形 を 有 し て レ、 る 。
よ り 詳細 に は 、 プ ラ グ 1 1 、 プ ラ グ 2 1 、 プ ラ グ 3 1 は 、 共通 し て 、 そ の 外面 の 上方 に 容器 の ス タ ッ ク 部 と な る 短 い 円 筒 部 分 1 4 と こ の 円 筒部分 の 下方 に 接続 さ れ 、 下方 に 径 の 縮小す る テ ー パ ー 部 1 5 と を 備 え て い る 。 プ ラ グ 1 1 、 2 1 、 3 1 の 底部 周 辺 に は下 方 に 小 間 隔 だ け 断面 が 下 向 き に ほ ぼ 円 弧状 に な る よ う 突 出 し た環状 リ ム 部 1 6 が 設 け ら れて お り 、 こ の 環状 リ ム 部 1 6 の 内 方 に は こ の リ ム 部 の 下端 よ り も 上方 に 小 間 隔 だ け 突 出 し た 底 ノヽ。 ネ ル部 1 7 力 S位置 し て い る 。 プ ラ グ 1 1 、 2 1 、 3 1 の 軸方 向 に は 、 圧空及 び減圧 の た め の 気体通路 1 8 が 設 け ら れ て レ、 る 。
本発 明 に 用 い る 第一段成形用 の 雌型 1 2 は 、 圧 空 に よ り 形成 さ れ る 予備成形体 5 の 形 状 を 規定す る も の で あ り 一方第 二段成形用 雌型 2 2 は予備成形体 5 を加熱 し 、 中 間 体 6 に 収縮 さ せ る も の で あ り 、 第三段成形用 雌型 3 2
は 、 中 間 体 6 を 加 熱 し て 熱 固 定す る と 共 に 、 最終成形体 7 に 収縮 さ せ る た め の も の で あ る 。
よ り 詳細 に は 、 雌型 1 2 、 雌型 2 2 、 雌型 3 2 に は 、 共通 し て 、 対 と な っ た ク ラ ン プ型 1 3 、 ク ラ ン プ型 2 3 、 ク ラ ン プ型 3 3 と 協動 し て 樹脂 シー ト 、 予備成形体或 い は 中 間 体 の 周 縁部 を 把持す る た め の 把持面.2 5 が 上部 に 設 け ら れ て レヽ る 。 ま た 、 雌型 の 中 心部 に は気体排 出 及 び 供給 の た め の 気体通 路 2 6 が 形成 さ れて い る 。
ク ラ ン プ金型 1 3 、 2 3 、 3 3 は 、 雌型 の把持面 と 協 動 し て 、 樹脂 シー ト 、 予備成形 体或 い は 中 間 体 の 周 縁部 を ク ラ ン プす る も の で あ っ て 、 短い 中 空 の 筒 状 体 か ら な つ て レヽ る 。 即 ち 、 こ の ク ラ ン プ金型 1 3 '、 2 3 、 3 3 は 、 雌型 の 円 筒 状 内 面 と ほ ぼ 同 じ径 の 内 面 3 4 を 有 し て い る と 共 に 、 そ の 下端 に は 円 盤状 の 樹脂 シー ト の 周 縁部 を 把 持す る た め の 把持面 3 5 が設 け ら れ て い る 。
プ ラ グ 1 1 ( 2 1 、 3 1 ) 、 雌型 1 2 ( 2 2 、 3 2 ) 及 び ク ラ ン プ金型 1 3 ( 2 3 、 3 3 ) は 同 軸 に 配置 さ れ て お り 、 プ ラ グ 1 1 ( 2 1 、 3 1 ) と 雌型 1 2 ( 2 2 、 3 2 ) と は相 互 に 嚙み 合 い且つ 離隔す る よ う に 軸方 向( 図 に お い て 上 下方 向 ) に 相 対的 に 移動 可能 に 設 け ら れ て お り 、 ク ラ ン プ金型 1 3 ( 2 3 、 3 3 ) も 同 様 に 軸 方 向 に 移動 可能 に 設 け ら れ て い る 。
(第 一 段成形)
シー ト ク ラ ン プ工程
図 2 0 に お い て 、 プ ラ グ 1 1 及 び雌型 1 2 の 何れ 力、一 方 は 上 昇位 置 、 他 方 は 下 降位置 に あ り 、 延 伸 温度 に 加 熱 さ れ た 樹脂 シ ー ト 4 が 雌型 1 2 と ク ラ ン プ金型 1 3 と の 間 に 供給 さ れ る 。
ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト の シ ー ト 4 を 1 0 5 V (D 成形 温度 ま で 昇 温 さ せ た 後 、 ク ラ ン プ金 型 1 3 及 び 雌型 1 2 で ク ラ ン プ し 、 成形 を 開 始す る 。
こ の 例 で 用 い た ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト は 、 固 有 粘度 ( I V ) 力 S 0 . 8 及 び ガ ラ ス 転移 点 ( T g ) 力 S 7 0 °C で あ り 、 シ ー ト の 厚 さ が 1 . 2 m m の も の で あ る 。
延 伸 · 賦形 工程 :
図 2 1 に 示 す よ う に 、 温調 さ れ た プ ラ グ 1 1 の 降 下 に よ り シ ー ト 4 は 延伸 、 配 向 結 晶 ィヒ が 促進 さ れ る 。 そ の 直 後 プ ラ グ 通 気 孔 1 8 及 び プ ラ グ と 成形 体 の 空 隙 か ら 圧 空 ( 0 . 6 M P a ) 、 更 に 必 要 な ら ば雌型 通 気 口 2 6 力 ら の ノ キ ュ ー ム を 導入す る こ と に よ り 、 成 形 体 は 1 o o °c に 温調 さ れ た 雌型 1 2 に 押 し つ け ら れ 、 雌型 内 壁 形 状 に 賦形 さ れ る 。
予備 成形 体 :
プ ラ グ 1 1 を 上 昇 さ せ 、 ク ラ ン プ 全型 1 3 、 雌型 1 2 を 閉 く こ と に よ り 、 配 向 結 晶 化 さ れ た 予備 成形 体 5 が 取 り だ さ れ る 。
予 備 成形 体 5 は 、 図 2 2 に 示 す と お り 、 円 筒 状 の 胴 部 5 1 、 胴 部 の 下 端 に つ な が る 閉 塞底部 5 2 及 び胴 部 の 上 端 に つ な 力 S る フ ラ ン ジ 部 5 3 力 ら 成 っ て レ、 る 。
( 第二段成形)
第一段成形 で形成 さ れ た 予備成形体 5 か ら 中 間 体 6 を 成形す る 。
型 内 挿入工程 :
図 2 3 に お い て 、予備成形体 5 を プ ラ グ 2 1 で支 持 し 、 雌型 2 2 内 に 揷入す る 。
熱収縮ェ程 :
図 2 4 に お い て 、 予備成形体 5 に は 、 1 8 0 °C に 温調 さ れ た 雌型 2 2 の 内 壁 力ゝ ら の 熱伝達 に よ り 熱収縮 が 発 生 す る 。
冷却 · 賦形 ェ程
図 2 5 に 示 す よ う に 、 予備成形体 5 の 収縮 は 、 や が て プ ラ グ 2 1 の 外表面 ま で達 し 、 ほ ぼ 同 時 に プ ラ グ 通気 口 1 8 及 びプ ラ グ と 成形体 の 空 隙 カゝ ら の ノ キ ュ ー ム 、 更 に 必要 な ら ば雌型 2 2 の 通気 口 2 6 力ゝ ら の 圧空 に よ り 、 成 形体 は 1 1 0 。c に 温調 さ れた プ ラ グ 2 1 の 外表 面 で冷 却 · 賦形 さ れ る
中 間 体
ク ラ ン プ金型 2 3 、 雌型 2 2 を 閉 き 、 プ ラ グ 2 1 を 上 昇 さ せ る こ と に よ り 、収縮 し た 中 間 体 6 が 取 り だ さ れ る 。 こ の 際必要 な ら ば外部 吹 き つ け エ ア ー に て 中 間 体 を 冷却 し て 、 速や か に 離型 を 行 う 。
形成 さ れ る 中 間 体 6 は 、 図 2 6 に 示す と お り 、 円 筒 状 の 短 レヽ ス タ ッ ク 部 6 1 と そ れ に 連 な る 下 向 き に径 の 縮小
す る テ ーパ ー 部 6 2 と を備 え て お り 、 テ ー ノ 一部 の 下端 は 下 向 き に 突 出 し た環状 リ ム 部 6 3 を 介 し て 底部 ノ ネ ル 部 6 4 で 閉 塞 し て い る 。 ま た 、 ス タ ッ ク 部 6 1 の 上端 に は フ ラ ン ジ部 6 5 力 S 形成 さ れ て い る 。
(第 三段成形)
楚一段成形 で製造 し た 中 間 体 6 か ら 最終成形体 7 を 成 形す る
型 内揷入 工程
図 2 7 に お い て 、 中 間 体 6 を プ ラ グ 3 1 で支 持 し 、 雌 型 3 2 内 に挿入す る 。
ヒ ー ト セ ッ ト ェ程 :
図 2 8 に お い て 、 プ ラ グ通気 口 1 8 及 び プ ラ グ と 成形 体 の 空 隙 力、 ら 圧 空 ( 0 . 6 M P a ) 及 び必要 な ら ぱ雌型 通気 口 2 6 か ら パ キ ュ ー ム を 導入す る こ と に よ り 、 成形 体 6 a を 2 0 0 °c に 温調 さ れ た 雌型 3 2 の 表面 に 押 し つ け、 ヒ 一 ト セ ッ ト を 行 う
収縮 · 賦形 ェ :
次 い で、 図 2 9 に 示す と お り 、 雌型 3 2 か ら の 熱伝達 に よ り 、 成形体 は熱収縮 を 開 始す る 。 ま た 、 プ ラ グ 3 1 の 通気 P 1 8 及 びブ ラ グ と 成形 体の 空隙 か ら バ キ ュ ー ム を 、 更 に 必要 な ら ば雌型 3 2 の 通気 口 2 6 か ら 圧空 を 導 入す る こ と に よ り 、 成形体 の 収縮 は ブ ラ グ 3 1 の 外表面 ま で達 し 、 9 0 °c に 温調 さ れた プ ラ グ 3 1 と の 接触 に よ り 、 成形 体 は最終成形体 7 に 冷却 · 賦形 さ れ る 。
離型 工程 :
最後 に 、 図 3 0 に 示す と お り 、 雌型 3 2 、 ク ラ ン プ金 型 3 3 を 閉 き 、 プ ラ グ 3 1 を 上昇 さ せ る こ と に よ り 、 最 終成形体 7 は外部 に 取 り だ さ れ る 。
[第 四 の 態 様 ]
本発 明 の 好適 な 容器 は 、 エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 単位 を 主体 と す る 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル層 を 備 え た シ ー ト か ら の 熱成形 で形成 さ れ 、 フ ラ ン ジ部 、 胴 部及 び 閉 塞底部 を備 え て い る が 、 容器底部 の 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル の 結 晶 化度 が 1 5 % 以 上 で あ り 、 且 つ容器底部 が 実質上透 明 で し か も X 線 回 折 で面指数 ( 0 1 0 ) に 明 確 な 回 折 ピ ー ク を 有す る こ と が 特徴 で あ る 。
本発 明 の こ の タ イ プ の 容器で は 、 熱可塑性ポ リ エ ス テ ル の シ一 ト の 熱成形 で形成 さ れ て い な が ら 、 容器底部 の 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル が 、 1 5 % 以 上 の 結 晶 化度 を 有す る こ と に よ り 優れ た 耐熱性 を 有 し 、 ま た X 線回 折 で 面指 数 ( 0 1 0 ) に 明 確 な 回折 ピー ク を 示す こ と に よ り 優れ た耐衝撃性 を 有 し 、 し か も 容器底部 が 実質上透 明 で あ る と い う 驚 く べ き 組合せ特性 を 示す。
シー ト 成形容器 の 場合 、 胴部 に は延伸 に よ る 分子配 向 を 導入す る こ と は 比較 的容易 で あ る が 、 底部 に は延伸 に よ る 分子配 向 を 導入す る こ と が 比較 的 困 難 で あ る と い う 問題が あ る 。 一方 、 シ ー ト 成形容器 に お い て も 、 容器底 部 の 諸物 性 が 実用 的 見 地 か ら 重要 で あ り 、 例 え ば容器底
部 に 十分 な 分子配 向 が 導入 さ れ て い な い 場合 、 容器 の 落 下衝撃 な ど に よ り 容器底部 に割 れ な ど を 発 生 しやす い。 ま た 、 容器底部 の 耐熱性が 不足 す る 場合 に は 、 加熱殺菌 に 際 し て 底部 に 変形 を 生 じ て容器 の 自 立性や 自 立安 定性 が 損 な わ れ る こ と に な る 。
し か も 、 シ ー ト 成形容器 に 耐熱性付与 の 目 的 で 、 熱 固 定 な ど の 熱処理 を 行 う 場合 に は 、 底部 の 白 ィヒ傾 向 が 著 し く 、 こ の よ う に 底部 に 白 ィ匕 を 生 じ た 容器 で は 、 包 装体 の 購入者 に 内 容物 の 変質 (例 え ばオ リ の 析 出 ) が 生 じ て い る の で は な い か と い う 疑念 を 与 え か ね な い と い う 問題 も あ る 。
本発 明 の こ の 態様で は 、 容器底部 中 心 に も 、 X 線 回 折 で 面指数 ( 0 1 0 ) に 明 確 な 回 折 ピー ク を 有す る よ う に 面配 向 を 付 与す る と 共 に 、 底部 の 結 晶 化度 を 1 5 % 以 上 に す る こ と に よ り 、 優 れ た 耐衝撃性 と 耐熱性 と が 得 ら れ る と 共 に 、 底 部 中 心 の 白 化 も 有効 に 防止 さ れ 、 透 明 性 が 底部 中 心 に お い て も 維持 さ れ る と い う 利 点 が 得 ら れ る も の で あ る 。
図 3 1 は 、 こ の よ う に し て 測 定 し た 本発 明 の容器 の 底 部 中 心 に つ い て の X 線 回 折像 の 一例 を 示 し て い る 。
図 3 1 に 示す本発 明 の P E T 容器底部 の X 線回 折像 と 図 4 に 示す結晶 P E T の X 線回 折像 と を 対比す る と 、 本 発 明 に よ る 容器底部で は 、 面指数 ( 0 1 0 ) の 面 の 回折 ピ ー ク は 顕著 で あ る の に 対 し て 、 面指数 ( 1 0 0 ) の 面 の 回 折 ピ ー ク は 消失 し て い る こ と が 明 ら か で あ る 。
本発 明 の 容 器底 部 に お い て 、図 3 1 に 示 す X 線 回 折像 、 即 ち 、 面 指数 ( 0 1 0 ) の 面 の 回 折 ピ ー ク は 顕 著 で あ る の に 対 し て 、 面 指数 ( 1 0 0 ) の 面 の 回 折 ピ ー ク は 消 失 し て い る X 線 回 折像 を 示 す と い う こ と は 、 こ の 容 器底 部 で は 容 器 底 部 壁 面 と 平行 に ベ ン ゼ ン 面 が 配 列 し て い る と 考 え る と 合 点 が ゆ く も の と な る 。 即 ち 、 こ の X 線 回 折 法 で は 、 ベ ン ゼ ン 面 が 試料 シー ト 面 に ほ ぼ 平行 に な っ て い る と す る と 、 ( 1 0 0 ) 面 の 回 折 は 測 定 さ れず 、 こ れ に 対 し ほ ぼ垂 直 に な っ た ( 0 1 0 ) 面 の 回 折 が 測 定 さ れ る 。 力 く し て 、 ( 0 1 0 ) 面 の 回 折 ピ ー ク 強 度 力 s 大 き い と い う こ と は 、 エ チ レ ン テ レ フ タ レ 一 ト 単位 の ベ ン ゼ ン 面 が シ ー ト 面 と 平行 に な っ て い る と い う こ と で あ り 、 逆 に ( 1 0 0 ) 面 の 回 折 ピ ー ク 強 度 が 大 き レヽ と レヽ う こ と は 、 エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 単 位 の ベ ン ゼ ン 面 が フ ィ ル ム 面 に 対 し て 傾 い て お り 、 平行 に な つ て い な い と い う こ と を 意 味 し て レヽ る 。
力 く し て 、 本発 明 の 容器 に お い て は 、 底 部 中 心 に お い て も 器壁 の 面 配 向 が 顕 著 に 生 じ て い る と い う 事 実 が 明 ら か と な る 。 本 発 明 の 容 器 の 底部 中 心 で は 、 器壁 が 1 5 % 以 上 の 結 晶 化 度 を 有 し て い る 。
本発 明 の 容器 で は 、 底 部 中 心 も 結 晶 化 さ れ て い る が 、 こ の 結 晶 は ラ メ ラ 型 の 結 晶 (球 晶 ) で は な く 、 配 向 結 晶
で あ る た め 、耐熱性 の み な ら ず耐衝擊性 に も 優れ て お り 、 し カゝ も 透 明 性 に も 優れ て い る と い う 利 点 力 S あ る 。 本発 明 の 容器 に お け る 底部 中 心 の器壁 は 、 ス ガ試験機 (株) 製ヘ ー ズ メ ー タ ー を 用 い て 測 定 し て 一般 に 2 0 % 以 下 、 特 に 1 0 % 以 下 のへ 一 ズ値 を 示す。 本発 明 の 容器 に お い て 、 底部 中 心 の器壁 が 面配 向 に よ り 結晶 ィヒ さ れ て レ、 る こ と は 、 既 に 指摘 し た と お り で あ る が 、 こ の 配 向 結晶化 の 程度 は 、 前記 式 ( I ) で示 し た 配 向結 晶 化傾 向 ( U ) で評価す る こ と が で き る 。
す な わ ち 、 P S P C — M D G に よ る 面指数 ( 0 1 0 ) の 回 折 ピ ー ク 強度 が 、 器壁 の 面配 向 の程度 に 関連 し て い る こ と は 、 既 に 説 明 し た と お り で あ る が 、 式 ( 1 ) の 配 向 結 晶 化傾 向 ( U ) は 、 こ の 回 折 ピ ー ク 強度 H ( 0 1 0 ) を 、 面指数 ( 一 1 1 0 ) の 回 折 ピー ク 強度 で基準化 し て 示 し た も の で あ っ て 、 こ の 値 が 大 き レヽ ほ ど配 向 結晶 化 の 程度 が 大 き い こ と を 示 し て レ、 る 。
本発 明 で は 、 こ の 配 向 結晶 化傾 向 ( U ) は底部 中 心 に お レヽ て 1 . 3 以 上 で あ る こ と が 、 耐衝撃 性 、 耐熱性及 び 透 明 性 の 点 で好 ま し い 。 本発 明 の 容器 は 、 熱 可塑性 ポ リ エ ス テ ル を含 む シー ト の 固 相 成形 で形成 さ れ て い る こ と が 好 ま し く 、 特 に 好適 に は少 な く と も 二段 の延伸 及 び熱収縮工程 を含 む 固 相成
形 で 製造 さ れ る 。
一 層 具 体 的 に は 、 図 2 0 乃 至 3 0 に 示 し 、 第 三 の 態 様 で 説 明 し た 方 法 で 好適 に 製 造 さ れ る 。
[ ポ リ エ ス テ ノレ ]
ポ リ エ ス テ ル シ ー ト と し て は 、 ポ リ エ ス テ ル 単 層 の シ ー ト も 使 用 で き る し 、 ポ リ エ ス テ ル と 他 の 樹脂 層 と の 多 層 シ ー ト も 使 用 で き る 。
本発 明 に お い て 、 シ ー ト の 少 な く と も 一 層 を 構成 す る ポ リ エ ス テ ル と し て は 、 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル が 芳香族 ジ カ ル ボ ン 酸 を 主 体 と す る カ ル ボ ン 酸成 分 と 脂 肪 族 ジ ォ 一ノレ を 主 体 と す る ア ル コ ー ル成 分 と か ら 誘 導 さ れ た ポ リ エ ス テ ル 、 特 に 前記 力 ノレ ボ ン 酸成 分 の 5 0 モ ル % 以 上 が テ レ フ タ ー ル 酸 成 分 力ゝ ら な り 且 つ 前 記 ア ル コ ー ル 成分 の 5 0 モ ノレ % 以 上 が エ チ レ ン ダ リ コ ー ル成 分 か ら な る ポ リ エ ス テ /レ が 挙 げ ら れ る 。
上 記 条 件 を 満 足 す る 限 り 、 こ の ポ リ エ ス テ ル は 、 ホ モ ポ リ エ ス テ ル で も 、 共重 合 ポ リ エ ス テ ノレ で も 、 或 い は こ れ ら の 2 種類 以 上 の プ レ ン ド 物 で あ っ て も よ い 。
テ レ フ タ ノレ 酸成 分 以 外 の 力 ノレ ボ ン 酸成 分 と し て は 、 ィ ソ フ タ ー ル酸 、 ナ フ タ レ ン ジ カ ル ボ ン酸 、 P — ]3 — ォ キ シ エ ト キ シ安 息香酸 、 ビ フ エ 二 ル ー 4 , 4 , ー ジ カ ル ボ ン酸 、 ジ フ エ ノ キ シ ェ タ ン 一 4 , 4 ' — ジ カ ノレ ボ ン 酸 、 5 — ナ ト リ ウ ム ス ノレ ホ イ ソ フ タ ノレ 酸 、 へ キ サ ヒ ド ロ テ レ フ タ ル酸 、 ア ジ ピ ン 酸 、 セ パ シ ン 酸 、 ト リ メ リ ッ ト 酸 、
ピ ロ メ リ ッ ト 酸等 を 挙 げ る こ と 力 s で き る 。
一 方 、 エ チ レ ン グ リ コ ー ル 以 外 の ア ル コ ー ル成 分 と し て は 、 1 , 4 一 ブ タ ン ジ ォ ー ノレ 、 プ ロ ピ レ ン グ リ コ ー ノレ 、 ネ オペ ン チ ノレ グ リ コ ー ル 、 1 , 6 — へ キ シ レ ン グ リ コ ー ル 、 ジ エ チ レ ン グ リ コ ー ノレ 、 ト リ エ チ レ ン グ リ コ ー ノレ 、 シ ク ロ へ キ サ ン ジ メ タ ノ ー ノレ 、 ビ ス フ エ ノ ー ノレ A の ェ チ レ ン ォ キ サ イ ド 付カ卩 物 、 グ リ セ ロ ー ル 、 ト リ メ チ ロ ー ノレ プ ロ ノ ン 、 ペ ン タ エ リ ス リ ト ー ノレ 、 ジペ ン タ エ リ ス リ ト ー ル 、 ソ ル ビ タ ン な ど の ア ル コ ー ル成分 を 挙 げ る こ と が で き る 。
適 当 な 熱 可 塑性 ポ リ エ ス テ ル の 例 は 、 決 し て こ れ に 限 定 さ れ な い 力 、 ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト が 最 も 好適 で あ り 、 他 に 、 ポ リ エ チ レ ン / プ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 、 ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト / 2 , 6 — ナ フ タ レ ー ト 、 ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト / イ ソ フ タ レ ー ト や 、 こ れ ら と ポ リ ブ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 、 ポ リ プ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト / イ ソ フ タ レ ー ト 、 ポ リ エ チ レ ン 一 2 , 6 — ナ フ タ レ ー ト 、ポ リ ブ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト / ア ジぺ ー ト 、 ポ リ エ チ レ ン 一 2 , 6 — ナ フ タ レ ー ト / ィ ソ フ タ レ ー ト 、 ポ リ ブ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト ア ジ ぺ ー ト 、 或 い は こ れ ら の 2 種 以 上 と の プ レ ン ド 物 な ど が 挙 げ ら れ る 。
ポ リ エ ス テ ル は 、 フ ィ ル ム 形成 範 囲 の 分 子 量 を 有 す る べ き で あ り 、 溶 媒 と し て 、 フ ヱ ノ ー ル / テ ト ラ ク ロ ロ ェ タ ン 混 合溶 媒 を 用 い て 測 定 し た 固 有粘 度 〔 I V 〕 は 0 . 5 以 上 、 特 に 0 . 6 乃 至 1 . 5 の 範 囲 に あ る の が 成形性
や機械的性質 、 耐熱性 な ど の 点 で よ い 。 ポ リ エ ス テ ル 中 に は 、 エ チ レ ン 系 重合体 、 熱可塑性ェ ラ ス ト マ ー 、 ポ リ ア リ レ ー ト 、 ポ リ カ ー ボ ネ ー ト な ど の 改質樹脂成 分 の 少 な く と も 1 種 を 含有 さ せ る こ と が で き る 。 こ の 改質樹脂成分 は 、 一般 に ポ リ エ ス テ ル 1 0 0 重 量部 当 た り 5 0 重量部迄 の 量 、 特 に 好適 に は 5 乃 至 3 5 重量部 の 量 で用 い る の が 望 ま し い。
エ チ レ ン 系 重合体 と し て 、 例 え ば低 一 、 中 — 或 い は 高 一 密 度 の ポ リ エ チ レ ン 、 線状低密度 ポ リ ヱ チ レ ン 、 線状 超低密 度 ポ リ エ チ レ ン 、エ チ レ ン — プ ロ ピ レ ン共重合体 、 エ チ レ ン ー ブ テ ン 一 1 共重合体 、 エ チ レ ン 一 プ ロ ピ レ ン ー プ テ ン 一 1 共重合体 、エ チ レ ン 一 酢酸 ビ ニ ル共重合体、 イ オ ン架橋 ォ レ フ ィ ン 共重合体 ( ア イ オ ノ マ ー ) 、 ェ チ レ ン ー ァ ク リ ル酸エ ス テ ル共重合体等 が 挙 げ ら れ る 。
こ れ ら の 内 で も 、 ア イ オ ノ マ ー が 好適 な も の で あ り 、 ア イ オ ノ マ ー の ベ ー ス ポ リ マ ー と し て は 、エ チ レ ン 一 ( メ タ ) ア タ リ ノレ酸共重合体やエ チ レ ン 一 ( メ タ ) ア ク リ ル 酸エ ス テ ル 一 ( メ タ ) ア ク リ ル酸共重合体 、 イ オ ン種 と し て は 、 N a 、 K 、 Ζ η 等 の も の が 使用 さ れ る 。
熱 可塑性エ ラ ス ト マ 一 と し て は 、 例 え ば ス チ レ ン ー ブ タ ジ ェ ン 一 ス チ レ ン ブ ロ ッ ク 共重合体 、 ス チ レ ン ー ィ ソ プ レ ン 一 ス チ レ ン ブ ロ ッ ク 共重合体 、 水 素 化 ス チ レ ン 一 ブ タ ジエ ン 一 ス チ レ ン プ ロ ッ ク 共重合体 、 水 素ィヒ ス チ レ ン ー ィ ソ プ レ ン 一 ス チ レ ン プ ロ ッ ク 共重合体等 が使用 さ
れ る 。
ポ リ ア リ レ ー ト と し て は 、 二 価 フ エ ノ ー ル と 二 塩基 酸 と か ら 誘 導 さ れ た ポ リ エ ス テ ル と し て 定 義 さ れ 、 二価 フ ェ ノ ー ル と し て は 、 ビ ス フ エ ノ ー ル類 、 例 え ば 2 , 2 ' 一 ビ ス ( 4 ー ヒ ド ロ キ シ フ エ ニ ル ) プ ロ パ ン ( ビ ス フ エ ノ ー ル A ) 、 2 , 2 ' 一 ビ ス ( 4 — ヒ ド ロ キ シ フ エ ニ ル ) ブ タ ン ( ビ ス フ エ ノ ー ル B ) 、 1 , 1 ' — ビ ス ( 4 ー ヒ ド ロ キ シ フ エ 二 ノレ ) ェ タ ン 、 ビ ス ( 4 ー ヒ ド ロ キ シ フ エ ニ ル ) メ タ ン ( ビ ス フ エ ノ ー ル F ) 、 4 — ヒ ド ロ キ シ フ ェ ニ ノレ エ ー テ ノレ 、 p — ( 4 — ヒ ド ロ キ シ ) フ エ ノ ー ノレ 等 が 使 用 さ れ る 力 S 、 ビ ス フ エ ノ ー ル A 及 び ビ ス フ エ ノ ー ル B が 好適 で あ る 。 二 塩 基 酸 と し て は 、 テ レ フ タ ー ル酸 、 イ ソ フ タ一ノレ 酸 、 2 , 2 - ( 4 —カ ル ボ キ シ フ エ - ル ) プ ロ ノ ン 、 4 , 4 ' ー ジ カ ル ボ キ シ ジ フ エ ニ ル エ ー テ ノレ 、 4 , 4 , 一 ジ カ ル ボ キ シ ベ ン ゾ フ ヱ ノ ン 等 が 使用 さ れ る 。
ポ リ ア リ レ ー ト は 、 上記 単 量 体成 分 か ら 誘 導 さ れ た ホ モ 重 合 体 で も よ く 、 ま た 共重 合 体 で も よ い 。 ま た 、 そ の 本 質 を 損 な わ な い 範 囲 で 、 脂肪族 グ リ コ ー ル と 二 塩基 酸 と か ら 誘 導 さ れ た エ ス テ ル 単位 と の 共重 合 体 で あ っ て も よ い 。 こ れ ら の ポ リ ア リ レ ー ト は 、 ュ ニ チ カ 社 の U ポ リ マ ー の U シ リ ー ズ或 い は A X シ リ ー ズ 、 U C C 社 の A r d e I D — 1 0 0 、 B a y e r 社 の A P E 、 H o e c h s t 社 の D u r e l 、 D u P o n t 社 の A r y l o n 、 鐘淵 化 学 社 の N A P 樹脂 等 と し て 入 手 で き る 。
ポ リ カ ー ボ ネ ー ト は 、 二環 二 価 フ エ ノ ー ル類 と ホ ス ゲ
ン と か誘導 さ れ る 炭酸エ ス テ ル樹脂 で あ り 、 高 い ガ ラ ス 転移点 と 耐熱性 と を 有す る こ と が 特徴 で あ る 。 ポ リ カ ー ボ ネ ー ト と し て は 、 ビ ス フ エ ノ ー ル類 、 例 え ば 、 2 , 2 ' — ビ ス ( 4 ー ヒ ド ロ キ シ フ エ 二 ノレ ) プ ロ パ ン ( ビ ス フ エ ノ ー ノレ A ) 、
2 , 2 , 一 ビ ス ( 4 — ヒ ド ロ キ シ フ エ ニ ル ) ブ タ ン ( ビ ス フ エ ノ ー ル B ) 、
1 , 1 ' 一 ビ ス ( 4 — ヒ ド ロ キ シ フ エ ニ ル ) ェ タ ン 、 ビ ス ( 4 ー ヒ ド ロ キ シ フ エ ニ ル ) メ タ ン ( ビ ス フ エ ノ ー ル F ) 、
1 , 1 一 ビ ス ( 4 ー ヒ ド ロ キ シ フ エ 二 ノレ ) シ ク ロ へ キ サ ン 、
1 , 1 一 ビ ス ( 4 ー ヒ ド ロ キ シ フ エ - ル ) シ ク ロ ペ ン タ ン 、 、 1 , 1 一 ビ ス ( 4 ー ヒ ド ロ キ シ フ エ ニ ル ) 一 1 — フ エ - ル メ タ ン 、
1 , 1 一 ビ ス ( 4 ー ヒ ド ロ キ シ フ エ 二 ノレ) 一 1 一 フ エ ェ ノレ エ タ ン 、
1 , 2 — ビ ス ( 4 ー ヒ ド ロ キ シ フ エ ニ ル ) エ タ ン 等 力、 ら 誘導 さ れ た ポ リ カ ー ボ ネ ー ト が 好適 で あ る 。 本発 明 に 用 い る シー ト に は 、 そ れ 自 体公知 の プ ラ ス チ ッ ク 用 配合剤 、 例 え ば酸化 防止 剤 、 熱安 定剤 、 紫外線吸 収剤 、 帯 電防止剤 、 充填剤 、 着色剤等 を 配合す る こ と が で き る 。 成形容器 を 不透 明 化す る 目 的 に は 、 炭酸 カ ル シ
ゥ ム 、 ケ ィ 酸 カ ル シ ウ ム 、 ア ル ミ ナ 、 シ リ カ 、 各 種 タ レ ィ 、 焼せ つ こ う 、 タ ル ク 、 マ グ ネ シ ャ 等 の 充 填剤 や チ タ ン 白 、 黄 色 酸 化 鉄 、 ベ ン ガ ラ 、 群 青 、 酸 化 ク ロ ム 等 の 無 機顔 料や 有機顔 料 を 配 合 す る こ と が で き る 。 本発 明 に 用 い る プ ラ ス チ ッ ク シ ー ト は 、 容器 の 大 き さ 等 に よ っ て も 相 違 す る が 、 一 般 に 0 . 5 乃 至 5 m m 、 特 に 1 乃 至 3 m m の 厚 み を 有す る こ と が 、 容器 の 強 度 や成 形性 の 点 で好 ま し い 。 本発 明 の 容 器 は 、 上記 ポ リ エ ス テ ル 単 層 カゝ ら な っ て い て も よ く 、 ま た ガ ス ノ リ ア一性 樹脂 、 リ サ イ ク ル ポ リ エ ス テ ル樹脂 、 酸 素 吸 収 性樹脂 等 の 他 の 樹脂 層 と の 積層 体 力 ら な っ て い て も よ い 。
他 の 樹脂 層 は 、 2 層 構 成 で 内 層 或 い は 外 層 と し て 用 い る こ と も で き る し 、 ま た 3 層 構成 で 中 間 層 と し て 用 い る こ と も で き る 。
ガ ス バ リ ア ー 性樹脂 と し て は 、 公 知 の 任意 の も の 、 例 え ば エ チ レ ン 一 ビ エ ノレ ア ル コ ー ル共 重 合 体 ( E V O H ) 、 ナ イ ロ ン 樹脂 ( N y ) 、 ガ ス パ リ ア一性 ポ リ エ ス テ ル樹 脂 ( B P R ) 、 環状 ォ レ フ ィ ン 系 共 重 合 体 な ど を 用 い る こ と 力 S で き る 。
ガ ス パ リ ア一性樹脂 層 と し て は 、 ビ ニ ル ア ル コ ー ル含 有 量 が 4 0 乃 至 8 5 モ ル 。/。、 特 に 5 0 乃 至 8 0 モ ル % の ェ チ レ ン 一 ビ ュ ル ア ル コ ー ル共 重合 体 が 適 し て い る 。
ェ チ レ ン一 ビ ニ ル ア ル コ ー ル 共重 合 体 の 分子 量 は 、 フ イ ル ム を 形成 し 得 る に 足 る 分 子 量 で あ れ ば 特 に 制 限 は な レヽ カ s 、 一 般 に は 、 フ エ ノ ー ル 8 5 重 量 0 /0 と 水 1 5 重 量 % と の 混 合 溶媒 中 、 3 0 °C の 温度 で 測 定 し て 、 固 有 粘度 ( 1. . )カ 0. 07乃 至 0. 17 (1 1 / g の 範 囲 に あ る の が よ レヽ 。 ガ ス ノ リ ア一性樹脂 の 他 の 例 と し て 、 ナ イ ロ ン 樹脂 、 例 え ば ナ イ ロ ン 6 、 ナ イ ロ ン 6 , 6 、 ナ イ ロ ン 6 ナ イ ロ ン 6 , 6 共重 合体 、 キ シ リ レ ン 基含 有 ポ リ ア ミ ド を 挙 げ る こ と 力 S で き る 。
ナ イ 口 ン 樹 脂 を 構 成 す る ω — ア ミ ノ カ ル ボ ン 酸成 分 と し て は 、 ε — 力 プ ロ ラ ク タ ム 、 ァ ミ ノ ヘ プ タ ン 酸 、 ア ミ ノ オ ク タ ン 酸等 が 挙 げ ら れ 、 ジ ァ ミ ン 成 分 と し て は 、 へ キ サ メ チ レ ン ジ ァ ミ ン の よ う な 脂 肪 族 ジ ァ ミ ン 、 ピ ペ ラ ジ ン の よ う な 脂 環 族 ジ ァ ミ ン 、 m— キ シ リ レ ン ジ ァ ミ ン 及 ぴ Z又 は p — キ シ リ レ ン ジ ァ ミ ン な ど が 挙 げ ら れ 、 二 塩基 酸成 分 と し て は 、 脂肪族 ジ カ ル ボ ン 酸 、 例 え ば ア ジ ピ ン 酸 、 セ ノ シ ン 酸 、 ス ベ リ ン 酸等 、 芳 香族 ジ カ ル ボ ン 酸 、 例 え ば テ レ フ タ ル 酸 、 ィ ソ フ タ ル酸 等 力 S 挙 げ ら れ る 。
特 に ノ リ ア一性 に 優 れ た も の と し て 、 ジ ァ ミ ン 成 分 の 3 5 モ ノレ % 以 上 、 特 に 5 0 モ ル 0 /0 以 上 が m— キ シ リ レ ン 及 び / 又 は p — キ シ リ レ ン ジ ァ ミ ン で あ り 、 二塩 基 酸成 分 が 脂 肪 族 ジ カ ル ボ ン 酸及 び / 又 は 芳 香 族 ジ カ ル ボ ン 酸 で あ り 、 所 望 に よ り 全 ァ 'ミ ド 反 復 単位 当 た り 2 5 モ ル 。 /0 以 下 、 特 に 2 0 モ ノレ 。 /0 以 下 の ω — ァ ミ ノ カ ル ボ ン 酸 単位 を 含 む ポ リ ア ミ ド が 挙 げ ら れ る 。
用 レ、 る ポ リ ア ミ ド は 、 9 6 重 量 % 硫酸 を 使 用 し 、 1 g / 1 0 O mlの 濃 度 及 び 2 5 °C の 温度 で 測 定 し て 0. 4 乃 至 4. 5 の 相 対粘度 ( n rel ) を 有 す る こ と カ 望 ま し レヽ 。
ガ ス バ リ ア ー 性樹脂 と し て 、 ガ ス バ リ ア ー 性 ポ リ エ ス テ ル を 用 い る こ と も で き る 。 こ の ガ ス バ リ ア ー性 ポ リ エ ス テ ル の 1 種 ( 以 下 、 B P R と 記 す こ と も あ る 。 ) は 、 重 合 体 鎖 中 に 、 テ レ フ タ ル酸成 分 ( T ) と イ ソ フ タ ル酸 成 分 ( I ) と を 、
T : 1 = 9 5 : 5 乃 至 5 : 9 5
特 に 7 5 : 2 5 乃 至 2 5 : 7 5
の モ ル 比 で含有 し 且 つ エ チ レ ン グ リ コ ー ル成分 ( E ) と ビ ス ( 2 — ヒ ド ロ キ シ エ ト キ シ ) ベ ン ゼ ン成分 ( B H E B ) と を 、
E : B H E B = 99. 999 : 0. 001 ¾ ¾ 2. 0 : 98. 0
特 に 99. 95 : 0. 05 乃 至 40 : 60
の モ ル 比 で含有す る 。 B H E B と し て は 、 1 , 3 — ビ ス ( 2 — ヒ ド ロ キ シ エ ト キ シ ) ベ ン ゼ ン が 好 ま し い 。
こ の ポ リ エ ス テ ル ( B P R ) は 、 少 な く と も フ ィ ル ム を 形 成 し 得 る に 足 る 分 子 量 を 有 す る べ き で あ り 、 一 般 に フ エ ノ ー ル と テ ト ラ ク ロ ル ェ タ ン と の 6 0 : 4 0 の 重 量 比 の 混 合 溶媒 中 、 3 0 °C の 温度 で 測 定 し て 、 0. 3 乃 至 2. 8 dl/g、 特 に 0. 4 乃 至 1. 8dl/g の 固 有 粘 度 [ η ] を 有す る こ と が 望 ま し レヽ 。 リ サ イ ク ル ポ リ エ ス テ ル ( P C R ) と し て は 、 使 用 済
み ポ リ エ ス テ ル容器 を 回 収 し 、 異 物 を 除 去 し 、 洗 浄 し 、 乾燥 し て 得 ら れ る 粒状 乃 至粉末 状 の ポ リ エ ス テ ル が 使 用 さ れ る 。 こ れ ら の リ サ イ ク ノレ ポ リ エ ス テ ノレ は 、 前 述 し た 方 法 で 測 定 し た 固 有粘 度 ( I V ) 力 S 0 . 6 0 乃 至 0 . 7 5 の 範 囲 に あ る こ と カ 好 ま し レヽ 。
リ サ イ ク ル ポ リ エ ス テ ル は 、 単独 で使 用 す る こ と も で き る し 、 ノ ー ジ ン の ポ リ エ ス テ ル と の ブ レ ン ド 物 と し て 用 い る こ と も で き る 。 リ サ イ ク ル ポ リ エ ス テ ル が 低 下 し た 固 有 粘 度 を 有 す る 場合 に は 、 パ ー ジ ン の ポ リ エ ス テ ル と ブ レ ン ド し て 用 い る こ と が 好 ま し く 、 こ の 場合 、 リ サ イ ク ル ポ リ エ ス テ ル : バ ー ジ ン の ポ リ エ ス テ ル の 配 合 比 は 、 9 : 1 乃 至 2 : 8 の 重 量 比 に あ る こ と が 好 ま し い 。
こ の リ サ イ ク ル ポ リ エ ス テ ル ( P C R ) 層 は 、 ノ ー ジ ン の ポ リ エ ス テ ル で サ ン ド イ ッ チ さ れ た 3 層 以 上 の 多 層 構造 で 用 レヽ る の が よ い 。 他 の 樹脂 層 と し て は 、 酸 素 吸 収 性 樹脂 層 を 用 レヽ る こ と が で き る 。 酸 素 吸 収 性 樹脂層 と し て は 、 金属 系 の 酸化 触 媒 と 酸 化性 有機成 分 と を 含 有す る も の が 使 用 さ れ る 。
酸化 性有 機 成 分 と し て は 、 遷 移金 属 系 触 媒 の 触 媒 の 作 用 に よ り 、空 気 中 の 酸 素 に よ り 酸化 を 受 け る 樹脂 で あ り 、 ( i ) 炭 素 側 鎖 ( a ) を 含 み 、 且 つ 主鎖 ま た は 側 鎖 に 力 ル ボ ン 酸基 、 カ ル ボ ン 酸 無水 物 基 、 カ ル ボ ン 酸 エ ス テ ル 基 、 カ ル ボ ン 酸 ア ミ ド基及 び カ ル ボ ニ ル基 か ら 成 る 群 よ り 選択 さ れ た 少 な く と も 1 個 の 官 能 基 ( b ) を 含 む 樹 脂 、
( i i ) ポ リ ア ミ ド樹脂 、 ( i i i ) エ チ レ ン系 不飽和 基含 有重合体 な ど が 使用 さ れ る 。
金属 系 の 酸化触媒 と し て は 、 鉄 、 コ バ ル ト 、 ニ ッ ケ ル 等 の 周 期律表第 V 1 1 1族金属成分 が 好 ま し い が 、 他 に銅 、 銀等 の 第 I 族金属 : .錫 、 チ タ ン 、 ジル コ ユ ウ ム 等 の 第 I V 族金属 、 バ ナ ジ ウ ム の 第 V族 、 ク ロ ム 等 V I族、 マ ン ガ ン等 の V I I族 の 金属 成分 を 挙 げ る こ と が で き る 。 こ れ ら の 金属 成分 の 内 で も コ バル ト 成分 は 、 酸素 吸 収 速度 が 大 き く 、 特 に 好適 な も の で あ る 。
遷移金属 系 触媒 は 、 上記遷移金属 の 低価数 の 無機酸塩 或 い は有機 酸塩或 い は錯塩 の 形 で 一般 に使用 さ れ る 。 こ れ ら の 触媒 は 、 樹脂 当 た り 1 0 0 乃 至 1 0 0 O p p m の 量で用 い る の が よ い。 本発 明 の 容器 は 、 上述 し た ポ リ エ ス テ ル樹脂層 及 ぴガ ス ノ リ ア一性樹脂 層 等 に加 え て 、 任意 の 他 の 樹脂 層 を 含 有 し て い る こ と 力 S で き る 。
例 え ば、 ポ リ エ ス テ ル層 と ガ ス ノ リ ァ ー性樹脂層 と の 間 に 熱接着 性 が な い場合 に は 、 両樹脂 層 間 に 接着剤樹脂 層 を 介在 さ せ る こ と が で き る 。
接着剤樹脂 と し て は 、 特 に 限 定 さ れ な い が 、 酸変性ォ レ フ イ ン 系 樹脂 、 例 え ば 、 無水 マ レ イ ン酸 グ ラ フ ト ポ リ エ チ レ ン 、 無水 マ レ イ ン酸 グ ラ フ ト ポ リ プ ロ ピ レ ン な ど を 用 い る こ と が で き る 。
多層 プ ラ ス チ ッ ク シー ト の 断面構造 の 一例 を 示 す 図 7 に お い て 、 こ の シー ト 2 は 、 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル樹脂 か ら 成 る 内 層 2 1 及 ぴ外層 2 2 、 ガ ス バ リ ヤ 一性樹脂 か ら 成 る 中 間 層 2 3 、 及 び必要 に よ り 内 外層 と 中 間 層 と を 強 固 に 接着 す る た め に 設 け ら れ た接着剤 層 2 4 及 び 2 5 の 積層 構造 を 有す る 。 積層 シー ト は 、 好適 に は 上記熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル樹 脂 、 ガ ス パ リ ヤ ー性樹脂 等及 び必要 あ れ ば接着剤 樹脂 を 多層 多重 ダ イ ス を 通 し て 上記 多層 構造 に 共押 出 す る こ と に よ り 製造 さ れ る が 、勿 論 サ ン ド ィ ッ チ ラ ミ ネ ー シ ョ ン 、 押 出 コ ー ト 法等 の 他 の 積層 技術 に よ っ て も 製造す る こ と が で き る 。 実施例 本発 明 を 次 の 例 に よ り 更 に 説 明 す る 。
実施例 中 の 測 定 は次 の 通 り 行 っ た 。 結 晶 化度 測 定 :
胴部 の 下部器壁 に つ い て は 、 容器底 面 か ら 容器軸方 向 に 1 0 m m 上方 の 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル層 が 測 定部 と な る よ う に 3 m m X 3 m m の サ ン プル を 切 り 出 し た 。 ま た 、 フ ラ ン ジ部 に つ い て も 3 m m X 3 m m の サ ン プル を 切 り 出 し た。 サ ン プ ル の 密 度 は n — ヘ プ タ ン 、 四 塩化炭 素 系
密 度 勾 配管 ( (株) 池 田 理科) を 用 い て 2 0 °C の 条件下 で 求 め た 。
こ れ よ り 、 下記 の 式 に 従 レヽ 、 結 晶 化度 を 算 出 し た 。 結晶 化度 X c = ( p c z β ) X { β — p a m ) ( c - p a m ) X 1 0 0
P サ ン プノレ の 密度 ( g Z c m 3 )
a m 非 晶 密 度 ( 1 . 3 3 5 g Z c m 3 )
p c 結 晶 密 度 ( 4 5 5 g c m
X 線測 定 :
胴 部器壁 の 上部 に つ い て は 、 フ ラ ン ジ面 か ら 容器軸方 向 に 1 5 m m 下方 の 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル層 が 測 定部 と な る よ う に サ ン プル を 作成 し た 。 ま た胴部器壁 の 下部 に つ い て は 、 容器底面 か ら 容器軸 方 向 に 1 O m m 上方 の 熱 可塑性 ポ リ エ ス テ ル層 が 測 定部 と な る よ う に サ ン プ ル を 作成 し た。 測定は サ ン プル の容器軸方 向 を 光学座標 の 鉛
HL fffl に セ ッ ト し 、 透過 法 に よ る 微小 X 線 回 折 ( P S P C 一 1 5 0 C ) (理学電気 (株) 製) を 用 い て 回 折 ピ ー ク を 測 定 し た
測 定条件 は 、 管 電圧 3 0 K V 、 管 電流 1 5 0 m A 、 コ リ メ ー タ 1 0 0 μ m 、 測 定時 間 1 0 0 0 秒 の 条件 で行 つ た。
測 定後 、 2 Θ が 1 0 。 力、 ら 3 5 ° の 範 囲 でバ ッ ク 除去 (ベー ス ラ イ ン補正) を 行 な っ た後 、 ( 0 1 0 ) 面及 び ( 一 1 1 0 ) 面 の 回 折強度 比 を 求 め た。
落 下衝撃強度 :
容器 に 水 を 2 2 0 c c 充填後 、 ヒ ー ト シ一ラ ー ( シ ン ヮ 機械 (株) 製) を 用 い 、 最 内 面 が ポ リ エ ス テ ル層 で構 成 さ れ た 蓋材 と 容器 フ ラ ン ジ部 を シールバ ー 温度 2 3 0 °C 、 シーノレ時 間 2 秒 の 条件 で ヒ ー ト シール し た。 シー ル後 、 9 0 c m の 高 さ カゝ ら 容器底部 を 下方 に 向 け コ ン ク リ ー ト の 床 面 に 1 0 回 を 上 限 と し て 落下 さ せ た 。 サ ン プ ル数 は 、 n 数 = 1 0 個 で行 な い 、 各 サ ン プル が破損 す る ま で の 平均 回数 で 下記 の よ う に 評価 し た 。
平均破損 回数 価
8 〜 1 0 回
6 〜 7 回
4 〜 5 回 可
:! 〜 3 回 不 可 耐熱性 :
容器満注容積 を 測 定後 、 容器 内 に 7 0 °C の熱水 を 満注 に 充填 し 3 0 °C ま で放冷後 、 再度容器満注容積 を 測 定 し 熱水 の 充填 前後 に於 け る 容積変化 率 を 求 め た。 サ ン プル 数 は 、 n 数 = 3 個 で行 い 、 容積変化 率 に よ り 下記 の よ う に 評価 し た 。
容積変化 率 ( % ) =
充填 前満注容積 一 充填 後満 注容積
X 1 0 0 充填前満注容積 容積変 化 率 ( % ) 3平3 価
0 . 5 % 未満 優
0 . 5 % 以 上 1 %未満 良
1 % 以上 2 % 未満 可
2 % 以上 不可
[ 実施例 1 ]
熱 可塑性 ポ リ エ ス テ ノレ と し て 、 R T - 5 8 0 C A ( ュ 二 ペ ッ ト (株) 、 ホ モ P E T ) を 6 5 m m 出機 ( 日 本 製鋼所製) を 用 い溶融混練 さ れ た ポ リ エ ス テ ル を 幅 4 0
0 m m の T ダ ィ か ら 押 出 し た 後 、 急冷 し て 厚み 1 . 2 m m の 実質 的 に 非 晶 な シ ー ト を 作成 し た。 前記 シ ー ト を 3
0 c m 角 に 切 断後 、 プ ラ グ ア シ ス ト 圧空真 空成形機 ( 浅 野研究所製、 F K - 0 4 3 1 ) を 用 い 、 ヒ ー タ 一 で シ ー ト 温度 が 1 0 0 °C に 再加熱 さ れ た シ一 ト を 、 プ ラ グ 内 部 に 装着 し た ヒ ー タ 一 で 6 5 。c に 加熱 さ れ た 容器 内 底 面積 の 8 4 % の 底面積 を 有す る ア ル ミ 製 プ ラ グ と 金型 の 周 囲 に 取 り つ け ら れた ヒ ー タ ー で 1 1 0 。c に力 D 熱 さ れ た 金型 (雌型) で シー ト を 挟み込 ん だ後 、 プ ラ グ側か ら 圧 空 を 1 0 秒 間 吹 き 込 み 、 ま た そ の 間 金型側 か ら 真空 引 き を 行
な い容器 口 径 が 6 5 m m 、 容器高 さ が 1 0 O m m 、 内容 量 2 3 5 c c の 透 明 な容器 を成形 し た 。
成形 し た 容器胴部 の 下部器壁 の 結 晶 化度 、 フ ラ ン ジ部 の 結 晶 化度 、 容器上部 及 び下部 の X 線測 定結果 、 落下衝 撃試験結果及 び耐熱性 は表 1 に 示 し た様 に 極 め て 良好 な 結果 で あ っ た 。 ま た 、 耐熱性 は 9 0 °C の 熱水充填 に お け る 評価 で も 良 好 な結果 が 得 ら れ た。
[ 実施例 2 〕
熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル と し て 、 E F S — 7 H ( カ ネ ボ ゥ 合繊 (株) 、 ホ モ P E T ) を 用 レヽ た 以 外 は 、 実施例 1 と 同 様 に シ ー ト 成形及 び容器成形 を 行 な い 同 形状 の 透 明 な容器 を 成形 し た。 成形 し た 容器胴部 の 下部器壁 の 結 晶 化度 、 フ ラ ン ジ部 の 結 晶 化度 、 容器上部及 び下部 の X 線 測 定結果 、 落 下衝撃試験結果及 び耐熱性 は表 1 に 示す よ う に 極 め て 良 好 な 結果 で あ っ た 。 ま た 、 耐熱性 は 9 0 °C の 熱水 充填 に お け る 評価 で も 良 好 な 結果 が 得 ら れ た 。
[実施例 3 ]
実施例 1 と 同 様 に 熱 可塑性 ポ リ エ ス テ ル と し て R T — 5 8 O C A を 用 レヽ 、 厚 み 1 . 2 m m の シー ト を 成形 し た 。 そ の 後 、 容器成形 の 際 、 金型温度 を 8 0 °C に し た 以外 は 実施例 1 と 同 様 に 同 形状 の 透 明 な容器 を 成形 し た 。 成形 し た 容器胴部 の 下部器壁 の 結晶 化度 、 フ ラ ン ジ部 の 結晶 化度 、 容器上部 及び下部 の X 線測 定結果 、 落下衝撃試験
結果及 ぴ耐熱性 は表 1 に 示す よ う に 良好 な 結果 が 得 ら れ た 。
[ 実施例 4 ]
実施例 1 と 同 様 に熱 可塑性 ポ リ エ ス テ ル と し て R T — 5 8 0 C A を 用 い 、 厚 み 1 . 2 m m の シ - ト を成形 し た。 そ の 後 ヽ 谷 成形 の 際 、 プ ラ グ 内 部 に 装着 し た ヒ ー タ ー で 6 5 。C に 加 熱 さ れた 容器 内 底 面積 の 8 4 。/。 の 底面積 を 有 し 且っ フ ラ ン ジ成形用 の 段肩部 を 有す る ア ル ミ 製 ブ ラ グ と 金 型 の 周 取 り つ け ら れ た ヒ ー タ 一 で 1 1 0 °c に 再力 [1 熱 さ れ た キ ャ ビテ ィ 内 に フ ラ ン ジ成形部 を 有す る 金 型 を 用 い た 以 外 は 実施例 1 と 同 様 に 同 形状 の 透 明 な 容器 を 成形 し た 。 成形 し た 谷 ^胴部 の 下部器壁 の 結晶 化度 、 フ ラ ン ジ部 の 結 晶 化度 、 容器上部及び下 部 の X 線測 定結 果 、 落 下衝撃試験結果及 び耐熱性 は表 1 に 示す よ う に極 め て 良 好 な 結果 が 得 ら れ た。 ま た 、 耐熱性 は 9 0 °C の 熱 水 充填 に お け る 評価 で も 良好 な 結果 が 得 ら れた 。
[ 実施例 5 ]
内 外層 の 熱 可塑性 ポ リ エ ス テ ル と し て 、 J 1 2 5 T ( 三 井化 学) 、 中 間 層 と し て エ ノく ー ル E P — F 1 0 1 B
( (株) ク ラ レ ) 及 び 中 間 層 と ポ リ エ ス テ ル の 接着材 と し て モ デ ィ ッ ク F 5 1 2 ( 三菱化学) を 用 い 、 多層 シ ー ト 成形機 で厚 み 1 . 2 m m の 3 種 5 層 シー ト を成形 し た 。 そ の 後 、 容器成形 は 実施例 1 と 同 様 に 行 い 、 同 形状
の 透 明 な容器 を 成形 し た。 成形 し た容器胴部 の 下部器壁 の 結 晶 化度 、 フ ラ ン ジ部結 晶 化度 、 容器 上部及び下部 の X 線測 定結果 、 落下衝撃試験結果及び耐熱性は表 1 に示 す よ う に 極 め て 良 好 な 結果 が 得 ら れ た 。 ま た 、 耐熱性 は 9 0 °C の 熱水 充填 に お け る 評価 で も 良好 な 結果 が 得 ら れ た 。
[ 比較例 1 ]
熱 可塑牲 ポ リ エ ス テ ル と し て 、 R T — 5 8 0 C A ( ュ 二 ペ ッ ト ) を 用 い 、 実施例 1 と 同 様 に シ ー ト 成形機 で厚 み 1 . 2 m m の シー ト を成形 し た。 そ の 後 、 容器成形 の 際 、 ヒ ー 夕 一 で シー ト 温度 を 1 3 0 °C に 再加熱 し た 以外 は 、 実施例 1 と 同 様 に 同形状の容器 を成形 し た 。
成形 し た容器胴 部 の 下部器壁 の 結 晶 化度 、 フ ラ ン ジ部 の 結 晶 化度 、 容器上部及 び下部 の X 線測 定結果 、 落 下衝 撃試験結果及 び耐熱性 は表 1 に 示す よ う に 耐衝撃性及 び 耐熱性が 劣 っ て い た 。
[ 比 較例 2 ]
熱 可塑性 ポ リ エ ス テ ノレ と し て 、 R T — 5 8 0 C A ( ュ 二 ペ ッ ト ) を 用 い 、 実施例 1 と 同 様 に シー ト 成形機 で厚 み 1 . 2 m m の シー ト を 成形 し た 。 そ の 後 、 容器成形 の 際 、 プ ラ グ 内 部 に装着 し た ヒ ー タ ー で 1 1 0 °C に力 Π熱 さ れた容器 内 底面積 の 8 4 % の 底面積 を 有す る ア ル ミ 製プ ラ グ を用 い た 以外 は 実施例 1 と 同 様 に 同 形状 の容器 を成
形 し た。 成形 し た容器胴部 の 下部器壁 の 結 晶化度 、 フ ラ ン ジ部 の 結 晶 化度 、 容器上部及 び下部 の X 線測 定結果 、 落下衝擊試験結果及 び耐熱性 は表 1 に 示 す よ う に 耐衝撃 性 が 劣 っ て い た 。
[ 比較例 3 ]
熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル と し て 、 R T — 5 8 O C A ( ュ へ 卜 ) を用 い 、 実施例 1 と 同様 に シー ト 成形機 で厚 み 1 . 2 m m の シー ト を 成形 し た 。 そ の 後 、 容器成形 の 際 、 プ ラ グ 內 部 に 装着 し た ヒ ー タ ー で 6 5 °C に力 B 熱 さ れ た容器 内 底 面積 の 6 5 % の底 面積 を 有す る ア ル ミ 製 ブ ラ グ を 用 い た 以外 は実施例 1 と 同 様 に 同 形 状 の 容器 を 成形 し た 。 成形 し た 容器胴部 の 下部器壁 の 結 晶 化度 、 フ ラ ン ジ部 の 結 晶 化度 、 容器上部及 び下部 の X 線測 定結果 、 落 下衝撃試験結果及 び耐熱性 は表 1 に 示す よ う に 耐衝擊性 が劣 つ て い た。
[ 比 較例 4 ]
熱 可塑性 ポ リ エ ス テ ル と し て 、 R T — 5 8 O C A ( ュ 二 ペ ッ ト ) を 用 い 、 実施例 1 と 同 様 に シー ト 成形機 で厚 み 1 . 2 m m の シー ト を 成形 し た 。 そ の 後 、 容器成形 の 際 、 金型 温度 を 2 0 °C に し た 以外 は 実施例 1 と 同 様 に 同 形状 の容器 を 成形 し た 。 成形 し た容器胴部 の 下部器壁 の 結 晶 化度 、 フ ラ ン ジ部 の 結晶 化度 、 容器上部及 び下部 の X 線測 定結果、 落下衝撃試験結果及 び耐熱性 は表 1 に 示
す よ う に 耐衝撃性及 び耐熱性 が 極 め て 劣 っ て い た 。 [比較例 5 ]
熱可塑性 ポ リ エ ス テ ノレ と し て 、 R T — 5 8 0 C A ( ュ 二 ペ ッ ト ) を 用 い 、 実施例 1 と 同様 に シー ト 成形機 で厚 み 1 . 2 m m の シー ト を 成形 し た。 そ の 後 、 容器成形 の 際 、 金型 温度 を 6 0 °C に し た 以 外 は 実施例 1 と 同 様 に 同 形状 の 容器 を 成形 し た 。 成形 し た容器胴 部 の 下部器壁 の 結 晶 化度 、 フ ラ ン ジ部 の 結 晶 化度 、 容器上部及 び 下部 の X 線測 定結果 、 落下衝撃試験結果及 び耐熱性 は 表 1 に 示 す よ う に 耐衝撃性及 び耐熱性 が 劣 っ て い た。
[ 比 較例 6 ]
熱 可塑性 ポ リ エ ス テ ル と し て ( C — P E T ト レ ー に 用 レヽ ら れ る E a s t a p a k ポ リ エ ノレ テ ル 1 5 0 4 1
( イ ー ス ト マ ン社製) ) を 用 い た 以外 は 実施例 1 と 同 様 に 同 形状 の容器 を成形 し た 。 成形 し た容器胴部 の 下部器 壁 の 結 晶 化度 、 フ ラ ン ジ部 の 結 晶 化度 、 容器上部及 び下 部 の X 線測 定結果 、 落 下衝撃試験結果及 び耐熱性 は表 1 に 示 す よ う に 耐熱性 は優れ る が 耐衝撃性 が極 め て 劣 っ て い た 。
表 1 胴部器壁 フランジ部 X線測定結果 , 落下 耐
結晶化度 結晶化度 式 式 式 衝撃 熱
(%) (%) (1) (2) (3) 強度 性
実施例 1 29 2.8 0.87 0.45 0.42 優 優
実施例 2 30 3.1 0.72 0.33 0.29 優 優
実施例 3 18 2.6 1.01 0.75 0.26 良 可
実施例 4 29 24.3 0.85 0.42 0.43
実施例 5 30 2.7 0.79 0.37 0.42
比較例 1 12 2.6 1.04 1.09 - 0.05 不可 不可 比較例 2 15 2.7 1.06 0.99 0.07 不可 可
比較例 3 13 2.6 0.85 1.01 -0..-16 不可 可
比較例 4 12 2.6 1.2 1.08 0.12 不可 不可 比較例 5 13 2.6 1.07 1 ,.. - 0.07 不可 不可 比較例 6 30 25 1.02 0.95 0.07 不可
但 し 、 上記表 1 中 、
式 ( 1 ) : Iu (-110) /Iu (010) 式 ( 2 ) : IL (-110) /IL (010)
式 ( 3 ) : Iu (-110) /Iu (010) - IL (-110) /IL (010) で あ る 。
[実施例 6 ] .
固 有粘度 0 . 8 0 、 ガ ラ ス 転移点 7 0 °C の ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト を 溶融押 出 成形 し 、 厚 さ 1 · 2 m m の 実質上非 晶 シ ー ト を 得 た 。 こ の シー ト を シ一 ト 温度 9 5 。C に 加 熱 し て 図 8 に 示 す成形装置 に 供給す る 。 こ の シ 一 ト を 雌型 と ク ラ ン プ型 の 各 把持面 で保持 し 、 7 5 °C に 温調 さ れ 、 有効径 6 9 m m 、 有効高 さ 8 6 m m で あ り 、 そ の 表 面積 が シー ト の 被成形面積 の 6 . 2 倍 で あ る プ ラ
グ に よ っ て 軸方 向 に延伸 し て 、 1 次成形体 に 成形す る 。 こ の 1 次成形体 の 内 部 に 、 プ ラ グ の 気体流路 カゝ ら 0 . 6 M P a の圧搾空気 を 吹 き 込 み 、 1 5 0 °C に加熱 さ れ た 雌型 内 で圧 空成形 し て 2 次成形体 を 成形 し 、 熱 固 定 を 行 Ό o
次 い で 、 プ ラ グ の 気 体流路 カゝ ら 真空 ポ ン プ に よ り 2 次 成形体 の 内 部 を 減圧 に し て 3 次成形体 に 賦形 し 冷 却 し て 取 り 出 し 、 最終成形体 を 得た 。 こ の 最終成形体 に 対 し て 、 下記 に示 す よ う な製 品 評価 を 行 っ た 。
① 図 1 9 で 示 さ れ る 成形体 の ボ ト ム 部 ( A ) 、 ボ ト ム カゝ ら 上方 3 O m m ( B )、 ボ ト ム 力 ら 上方 5 5 m m ( C ) ス タ ッ ク 部 ( D )、 フ ラ ン ジ部 ( E ) の 各 測 定点 を 中 心 に 大 き さ が 4 m m X 4 m m で あ る 測 定サ ン プ ノレ を 切 り 出 し , 更 に サ ン プ ル を 中 立 面 で容器 内 表 面側 と 外表 面側 に ス ラ イ ス し 、 各測 定点 の 内 表面側 と 外表面側 の 結 晶化度 を 密 度 法 に よ り 測 定 し た 。
② 成形体の側壁部 の 温度 が 9 0 °C に な る よ う に 、 保温 さ れ た オー ブ ン 内 部 に 3 分 間 放置 し 、 取 り 出 し た 後 の 成 形体 の 全 内 容積 と 放置す る 前 の 全 内 容積 を 測 定 し 、 下記 式 に よ り 内 容積変化 を 算 出 し 、 成形体の 耐熱性 を 評価 し た。
内 容積変化 率 ( % ) =
(放置前 の 全 内 容積)一 (放置後 の 全 内容積)
X 100
(放置前 の 全 内 容積)
③ 成形体 に 水 2 0 0 m l を 充填 し た の ち 開 口 部 を 蓋材 に よ り ヒ ー ト シー ル し密 封 し 、 評価サ ン プル を 得 た 。 そ の サ ン プル を 9 0 c m の 高 さ 力ゝ ら 、 コ ン ク リ ー ト の 地 面 に 対 し て容器軸 が 平行 に な る よ う に 落 下 さ せ た 。 こ の 落 下 を 容器が 破壊 さ れ る ま で繰 り 返 し 、 破壊す る ま で の 回 数か ら 耐衝撃性 を 評価 し た。
④ 容器全体 の 透 明性 を 目 視 に よ り 評価 し た 。
上記評価結果 を 表 2 に 記載 し た が 、 本成形方 法 に よ つ て 得 ら れた 容器 は優 れ た 耐熱性 と 耐衝撃性 を 合 わせ持 ち フ ラ ン ジ を 除 く 容器全体 に 渡 っ て 透 明 で あ る こ と が 分 か つ 7こ
[実施例 7 ]
固 有粘度 0 . 8 0 、 ガ ラ ス 転移点 7 0 °C の ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト を 内 層 及 び外層 と し 、 ボ リ メ タ キ シ リ レ ン ア ジパ ミ ド ( M X D 6 ) を 中 間 層 と し 、 かつ 内 層 及 び外層 と 中 間 層 と の 間 に マ レ イ ン酸変性 エ チ レ ン ー ォ レ フ ィ ン共重合体 を 接着剤 層 と し て 介在 さ せ て 溶融押 出 成形 し 、 厚 さ 1 . 2 m m の 実質上非 晶 の 5 層 シー ト を 得 た。 シ ー ト 以外 は 実施例 6 と 同 条件 に て 成形 を 行 い 、 最 終成形体 を 得 た 。 こ の 最終成形体 に 対 し て 、 実施例 6 と 同 様 の製 品 評価 を 行 っ た。
上記評価結果 を 表 2 に 記載 し た が 、 多層 シー ト を 材料 に し て 、 本成形方法 に よ っ て 得 ら れ た容器 も 優 れ た 耐熱 性 と 耐衝撃性 を 合 わせ持 ち 、 フ ラ ン ジ を 除 く 容器全体 に
渡 っ て 透 明 で あ る こ と が 分 力 つ た 。 [実施例 8 ]
固 有粘度 0 . 8 0 、 ガ ラ ス 転移点 7 0 °C の ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト を 溶融押 出 成形 し 、 厚 さ 1 . 2 m m の 実質上非 晶 シー ト を 得 た。 こ の シー ト を シー ト 温度 9 5 で に加熱 し て 図 8 に 示す成形装置 に 供給す る 。 こ の シ 一 ト を 雌型 と ク ラ ン プ か型の 各 把持面 で保持 し 、 8 0 °C に 温調 さ れ 、 有効径 6 9 m m 、 有効 高 さ 8 6 m m で あ り 、 そ の 表 面積 が シー ト の 被成形 面積 の 6 . 2 倍 で あ る プ ラ グ に よ っ て 軸方 向 に延伸 し て 、 1 次成形 体 に 成形 す る 。
こ の 1 次成形体 の 内 部 に 、 プ ラ グ の 気 体流路 か ら 0 . 6 M P a の 圧搾 空気 を 吹 き 込 み 、 5 0 °C に 温調 さ れ た 雌 型 内 で圧空 成形 し て 2 次成形体 を 成形 し 、 賦形 · 冷却 の 後 離型 を 行 い 中 間 体 を 得 た。 ( 二段成形 法 の 第一 段 目 ) 次 い で 、こ の 中 間 体 を 図 1 4 に 示す成形装置 に 供給 し 、 二段成形法 の 第 二段 目 を 行 っ た。
第二段 目 で使用 さ れ る プ ラ グ は 5 0 °C に 温調 さ れ 、 雌 型 は 1 5 0 °C に 力 D熱 さ れ て い る 。 ま た プ ラ グ の 外形 は 、 有効径 6 4 m m 、 有効 高 さ 5 1 m m で あ り 、 そ の 表 面積 が シー ト の 被成形面積 の 4 . 2 倍 で あ る 。 プ ラ グ に よ り 支持 さ れた 中 間 体 を 雌型 内 に挿入 し 、 プ ラ グ の 気体流路 か ら 0 . 6 M P a の圧搾空気 を 吹 き 込 み 、 加熱 さ れ た 雌 型 内 で圧空成形 し て 2 次成形体 を 成形 し 、熱 固 定 を 行 う 。
次 い で 、 プ ラ グ の 気体流路 か ら 真空 ポ ン プ に よ り 2 次
成形体 の 内 部 を 減圧 に し て 3 次成形体 に 賦形 し冷却 し て 取 り 出 し 、 最 終成形体 を 得た。 こ の最終成形体 に 対 し て 、 実施例 6 と 同 様 の製 品 評価 を 行 っ た 。
評価結果 を 表 2 に 記載 し た が 、 二段成形法 に よ っ て 得 ら れ た 容器 も 優れ た 耐熱性 と 耐衝撃性 と 合 わせ持 ち 、 フ ラ ン ジ を 除 く 容器全体 に 渡 っ て 透 明 で あ る こ と が 分 か つ た 。
[比 較例 7 ]
固 有粘度 0 . 8 0 、 ガ ラ ス 転移 ' "占、ヽ 7( 0 °C の ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト を 溶融押 出 成形 し 、 厚 さ 1 . 2 m m の 実質上非 晶 シ ー ト を 得 た。 こ の シ一 ト を シ ー ト 温度 9 5 °C に加 熱 し て 公知 の圧 空成形装置 に 供給す る (従来技 術 2 ) 。 公知 の 圧空成形 で使用 さ れ る プ ラ グ (冷却型) は公知 文献 に記載 さ れて レヽ る と お Ό 1 2 0 °C に 温調 し 、 雌型 (加 熱型) は 2 2 0 。C に加熱 し た。 プ ラ グ及 び雌型 の 外形 は 、 有効径 6 9 m m 、 有効 高 さ 8 6 m m で あ り 、 そ の 表 面積 が シ ー ト の 被成形面積 の 6 . 2 倍 で あ り 、 カロ 熱温度 以 外 は 、 実施例 6 と 同 条件 で あ る 。
プ ラ グ と 、 雌型 の 勘合 に よ り シ一 ト を 挟み 込 み圧 空成 形 し 、 熱 固 定 が 行 われ た 後 、 直 ち に雌型 の 気体流 路 よ り 圧空 を 吹 き 込 ん で成形体 を プ ラ グ に 沿 わせ賦形 を 行 い 、 離形 し た 。 こ の 最終成形体 に 対 し て 、 実施例 6 と 同 様 の 製 品 評価 を 行 っ た。
評価結果 を 表 2 に 記載 し た が 、 該成形方法 に よ っ て 得
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LL
8T610/I0df/X3d SCC99/T0 OAV
表 2
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注 1 ) 1 〜 4回の落下試験で容器に破損を生じた場合を X、 破損が無い場合を〇とした。
注 2 ) 3名のモニターにより透明と判断された場合を〇、 不透明部分を有していると判断された場合を △、 不透明と判断された場合を Xとした。
[ 実施例 9 ]
シ ー ト 成形機 を 用 い て 、 ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 樹脂 ( 三井化学 (株) 製 、 S A 1 3 5 ) を 溶融押 出 成形 し 、 厚 さ 1 . 2 m m 、 巾 3 2 O m m で あ る 実質 的 に 非 晶 な シ ー ト を 作成 し た 。 こ の シ ー ト を 3 0 0 m m角 に切 断 後 、 圧 空真 空成形機 ( 浅野研究所製 、 F K - 0 4 3 1 ) を 用 い 、 シー ト を 9 5 °C に加熱 し た 。 そ の 後 に型締 め を 行 い 、 ヒ ー タ ー で 1 0 0 °C に加熱 し た 予備成形用 雌型 と ク ラ ン プ型 の 各把持面 で保持 し た 状態 で 、 5 0 °C に 温 調 さ れ た プ ラ グ を エ ア シ リ ン ダ一 に よ り 駆動 さ せ 、 シー ト を 固 相 成形す ·る と 共 に プ ラ グ側 カゝ ら 0 . 6 M P a の圧 空 を 吹 き 込 み 口 径 6 6 m m 、表面積 1 5 9 c m 2 の 予備成形 体 を 作成 し た。
次工程で 、 前記予備成形体 を 1 8 0 °C に加熱 し た 予備 成形用 雌型 と ク ラ ン プ型 で保持 し た 後 、 1 1 0 °C に加熱 さ れ容器 内 面形状 と ほ ぼ 同 形状 の プ ラ グ を 予備 成形体 内 に 挿入 し た 状態 で ブ ラ グ側 を 減圧 に し 、 予備成形体 を 雌 型 か ら の 輻射熱 で加熱収縮 さ せ て プ ラ グ表 面 に密 着 さ せ 容器形状 と ほ ぼ 同 形状 の 口 径 6 6 m m 、 表 面積 1 3 0 c m 2 の 中 間 体 を 作成 し た。予備成形体 と 中 間 体 の 表面積 比 を 表 3 に 示す。
更 に 次 の 工程 で 、 中 間 体 を ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 榭脂 の 結 晶 化 開 始温度 以 上 で あ る 1 8 0 °C に加 熱 し た 最終成形用 雌型 と ク ラ ン プ型 で保持 し た 後 、 プ ラ グ側 か ら 0 . 6 M P a の圧空 を 吹 き 込 み 中 間 体 を 雌型 に密 着 さ
せ て 熱 固 定 を 行 っ た 。 そ の 後 、 9 0 °C に 温調 さ れ容器 内 面形状 と ほ ぼ 同 形状 の プ ラ グ を 中 間 体 内 に挿入 し た 状態 で プ ラ グ側 を 減圧 に し て 中 間 体 を プ ラ グ表 面 に 密着 さ せ 容器形状 に 賦形 さ せ る と 共 に プ ラ グ温度 ま で冷却 し た 後 に 取 り 出 し た 。 そ の 後 、 フ ラ ン ジ周 辺 部 を ト リ ミ ン グ し て 容器 口 径 6 6 m m 、 容器高 さ 5 3 m m 、 内容積 1 5 8 c c の 実質上透 明 な 容器 を 得 た 。 容器 の 評価 は 次 の よ う に 行 っ た。
1 . 耐熱性
満 注容積 を 測 定後 の 空容器 を 9 0 °C の 熱水 中 で 3 0 分 間 の 熱処理 を 施 し た 後 に 取 り 出 し 、 室温 ま で放冷 後 に 再 度容器満注容積 を 測 定 し た。 熱処理前後 に 於 け る 容器変 化 率 を 下式 か ら 求 め 耐熱性 を 下記 の よ う に 評価 し た。 容積変化 率 ( % ) =
熱処理前満注容積 一 熱処理後満注容積
X 1 0 0 熱処理前満 注容積 容積変化率 ^価
1 . 0 % 未満
1 % 以上 2 %未満 良
2 % 以 上 4 % 未満 可
4 % 以 上 不 可
2 . 耐衝撃強度
容器 に 水 を満 注充填後 、 ヒ ー ト シ一 ラ ー ( シ ン ヮ 機械 (株) 製 ) を 用 い 、 最 內 面 が ポ リ エ ス テ ル層 で構成 さ れ た蓋材 と 容器 フ ラ ン ジ部 を シー ル温度 2 3 0 °C で ヒ ー ト シー ル密 封 し た 。 シ ー ル後 、 9 0 c mの 高 さ カゝ ら 容器底部 を 下方 に 向 け コ ン ク リ ー ト の 床 面 に 1 0 回 を 上限 と し て 落下 さ せ た 。 サ ン プル数 は n 数 = 1 0 個 で行 い 、 各 サ ン プル が破損 す る ま で の 平均 回 数 で 下記 の よ う に評価 し た 平均破損 回数 評価
8 0 回
6 7 回 良
4 5 回 可
1 3 回 不 可
3 . 透 明 性
容器全体 の透 明性 を 目 視 に よ り 評価 し た こ の 容器 の 透 明性、 耐熱性及 び耐衝擊性評価結果 は表 3 に 示す よ う に 、 全て に お い て 優れ て い た 。
[ 実施例 1 0 ]
ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 樹脂 ( 三井化学 (株) 製 、 S A 1 3 5 ) か ら 実施例 9 と 同 様 に 同 形 状 の 予備 成形体 及 び 中 間 体 を 作成 し た 。
更 に 次 の 工程 で 、 中 間 体 を ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー
ト 樹脂 の 結 晶 化 開 始温度 以 上で あ る 1 3 0 °C に加 熱 さ れ た 最終成形雌型 と ク ラ ン プ型 で保持 し た 後 、 実施例 9 と 同 様 に 同 形状 の 実質上透 明 な 容器作成 を 行 っ た。
こ の 容器 の 透 明 性 、 耐熱性及 び耐衝擊性評価結果 は表 3 に 示す よ う に 、 全 て に お い て優れ て い た 。
[ 実施例 1 1 ]
多層 シ ー ト 成形機 を 用 い て 、 内 外層 が ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 樹脂 ( 三井化学 (株) 製 、 J 1 2 5 T ) 、 中 間 層 が ポ リ メ タ キ シ レ ン ア ジノ ミ ド ( 三菱瓦斯化学
(株) 製、 M X D 6 、 6 0 0 7 ) 及 ぴ 中 間 層 と 内 外層 間 の接着材が 酸変性エ チ レ ン · ブテ ン共重合体 (三 菱化 学
(株) 製モ デ ィ ッ ク F 5 1 2 ) で構成 さ れた厚 さ 1 . 2 m m 、 巾 3 2 O m m で あ り ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 層 が 実質的 に 非 晶 な 3 種 5 層 の シー ト を 作成 し た 以外 は 実施例 9 と 同 様 に 同 形状 の 実質上透 明 な 容器 を 得 た 。
こ の 容器 の 透 明 性 、 耐熱性及 び耐衝撃性評価結果 は表 3 に 示す よ う に 、 全て に お い て 優れ て い た 。 ま た 、 ノ リ ァ 性 も 良好 な 結果 で あ っ た。
[ 実施例 1 2 ]
多層 シー ト 成形機 を 用 い て 、 内外層 が ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レー ト 樹脂 ( 三井化学 (株) S A 1 3 5 ) 、 中 間 層 が リ サイ ク ノレ さ れ た ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 材 ( よ の ぺ ッ ト ボ ト ノレ リ サ イ ク ノレ (株 ) 、 ク リ ア フ レ ー ク )
で構成 さ れ た厚 さ 1 . 2 m m 、 巾 3 2 O m m の 実質的 に 非 晶 な 2 種 3 層 の シー ト を 作成 し た 。 こ の シー ト カ ら 作 成 し た 予備成形 体 の 形状 が 、 口 径 6 6 m m , 表面積 1 8
5 c m 2 で あ る こ と 以外 は 実施例 9 と 同 様 に 同 形状 の 中 間 体作成及ぴ実質 上透 明 な 容器作成 を 行 っ た。
こ の 容器 の 透 明 性、 耐熱性及 び耐衝撃性評価結果 は表
3 に 示す よ う に 、 全て に お い て 優れ て レ、 た。
[実施例 1 3 ]
ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 樹脂 ( 三井化学 (株 ) 製 、 S A 1 3 5 ) か ら 実施例 9 と 同 様 に 同 形状 の 予備成形体 を 作成 し た 。
次 工程 で は 、 前記予備成形体 を 1 8 0 °C に加熱 さ れ た 中 間 体成形雌型 と ク ラ ン プ型 で保持 さ せ、 プ ラ グ を 挿入 せず に 予備成形体 を 雌型 か ら の 輻射熱 に よ り 加熱収縮 さ せ て 口 径 6 6 m m 、表 面積 1 2 0 c m 2 の 中 間 体 を 作成 し た 。 予備成形 体 と 中 間 体 の 表 面積比 は表 3 に 示 す。
次 に 、 前記 中 間 体カゝ ら 実施例 9 と 同 様 に 容器 口 径 6 6 m m 、 容器高 さ 5 3 m m 、 内 容積 1 5 8 c c の 実質上透 明 な 容器 を 得 た 。
こ の容器 の 透 明 性 、 耐熱性及 ぴ耐衝撃性評価結果 は表 3 に 示す よ う に 、 全て に お い て 優れ て い た 。
[比較例 8 ]
ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レー ト 樹脂 ( 三井化学 (株) 製 、
S A 1 3 5 ) か ら 実施例 9 と 同 様 に シ ー ト を 作成 し た。 こ の シー ト カゝ ら 作成 し た予備成形体 の 形状 が 、 口 径 6 6 m m 、表面積 1 9 9 c m 2 で あ る こ と 以外 は 実施例 9 と 同様 に 予備成形体 を 作成 し た。
次 工程 で 、 前記予備成形体 を 実施例 9 と 同 様 に 加熱収 縮 さ せた が 、 予備成形 体 の加熱収縮量が 不 十分 で あ り 、 ブ ラ グ形状 に 収縮せず 中 間 体 を 得 る こ と が 出 来 な か っ た
[比較例 9 ]
ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 樹脂 ( 三井化 学 (株) 製 、 S A 1 3 5 ) か ら 実施例 9 と 同 様 に シー ト を 作成 し た 。 こ の シー ト カゝ ら 作成 し た 予備 成形体 の形状 が 、 口 径 6 6 m m 、表 面積 1 3 5 c m 2 で あ る こ と 以外 は 実施例 9 と 同様 に 同 形状 の 中 間 体作成及 び容器作成 を 行 っ た 。
こ の容器 の 透 明 性 、 耐熱性及 び耐衝撃性評価結果 は表 3 に 示す よ う に 、 容器底部 が 白 化 し透 明 性 が 劣 る と 共 に 耐衝撃性 も 劣 っ て い た 。
[ 比較例 1 0 ]
ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レー ト 樹脂 (三井化 学 (株) 製 、
S A 1 3 5 ) か ら 実施例 9 と 同 様 に 同 形状 の 予備 成形体 及 び 中 間 体 を 作成 し た 。
更 に 次 の 工程 で 、 中 間 体 を ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 樹脂 の結 晶 化 開 始温度以 下 で あ る 9 0 °C に加熱 さ れ た 最終成形雌型 と ク ラ ン プ型 で保持 し た 後 、 実施例 9 と 同
»瑯 ¾;
表 3 予備成形体表面積
透明性 耐熱性 耐衝撃性
実施例 1 0 1. 22 透明 良
実施例 11 1. 22 透明
実施例 12 1. 42 透明 優 良
実施例 13 1. 33 透明
比較例 8 1. 53 容器成形不可
比較例 9 1. 04 底部白化 不可 0 比較例 10 1. 22 透明 不可
≠
湘 0 J:
[ 実 施 例 1 4 ]
ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レー ト 榭脂 ( 三井化学 (株) s A 1 3 5 、 I . V. = 0 . 8 ) を 溶融押 出 成形 し 、 厚 さ 1 . 2 m m及 び 巾 3 2 0 m m の 実質 的 に 非 晶 な シー ト を 作成 し た 。 こ の シ ー ト を 3 0 0 m m 角 に切 断後 、 圧 空真空成形 機 ( 浅野研 究所製 、 F K - 0 4 3 1 ) を 用 レ、 、 シー ト を 9 5 °C に カ卩熱 し た 。 そ の 後 に型締 め を 行 い 、 ヒ ー タ ー で 1 8 ◦ °C に加 熱 さ れ た雌型 と ク ラ ン プ型 の 各把持面 で保持 し た 状態 で 、 7 5 °C に 温調 さ れ た容器 内 面形状 を 有す る プ ラ グ を エ ア シ リ ン ダー に よ り 駆動 さ せ 、 シー ト を 延伸 成形す る と 共 に プ ラ グ側 力 ら 0 . 6 M P a の 圧空 を 吹 き 込 む こ み延伸 成形体 を 雌型 に 密 着 さ せて 熱 固 定 を 行 っ た 次 に 、 プ ラ グ側 を 減圧 に し て 延伸 成形体 を プ ラ グ表 面 に 密 着 さ せ容器形状 に 賦形 さ せ る と 共 に プ ラ グ温度 ま で冷 却 し た 後 、 型 開 き を 行 っ た。 そ の 後 、 フ ラ ン ジ周 辺 部 を ト リ ミ ン グ し て 容器 口 径 6 6 m m 、容器 高 さ 1 0 O m m 、 内 容積 2 5 6 c c の 底部 が 実質上透 明 な 容器 を 得 た。 容器 の 評価 は次 の よ う に行 っ た。
1 . 耐熱性
満注容積 を 測 定後 の 空容器 を 1 5 0 °C の 乾熱オー ブ ン に 入れ 、 容器壁温度 が 1 0 0 °C に 達 し た 状態 で 1 0 秒 間 熱処理 を 施 し た 後 に 取 り 出 し 、 室温 ま で 放冷後 に 再度容 器満注容積 を 測 定 し た。 熱処理前後 に於 け る 容器変化 率 を 下式 か ら 求 め 耐熱性 を 下記 の よ う に 評価 し た。
容積変化率 ( % ) =
熱処理前満注容積 一 熱処理後 満注容積
X 1 0 0 熱処理前満注容積 容積変化 率 評価
1 . 0 %未満 優
1 % 以 上 2 %未満 良
2 % 以 上 4 % 未満 可
4 % 以 上 不 可
2 . 耐衝撃 強度
容器 に水 を 満注充填後 、 ヒ ー ト シ一 ラ ー ( シ ン ヮ 機械 (株 ) 製) を 用 い 、 最 內 面 が ポ リ エ ス テ ル層 で構成 さ れ た 蓋材 と 容器 フ ラ ン ジ部 を シ ー ル温度 2 3 0 °C で ヒ ー ト シ ー ノレ密封 し た。 シ ー ル 後 、 9 0 c mの 高 さ 力 ら 容器底部 を 下方 に 向 け コ ン ク リ ー ト の床 面 に 1 0 回 を 上 限 と し て 落下 さ せた 。 サ ン プル数 は n 数 = 1 0 個 で行 い 、 各 サ ン プル が破損 す る ま で の 平均回 数 で 下記 の よ う に 評価 し た 平均破損 回数 評価
8 〜 : 1 0 回 優
6 〜 7 回 良
4 〜 5 回 可
1 〜 3 回 不 可 の容器 の 底部 中 心部 及 び側壁部 に 於 け る 結晶 化度測
定結果、 X 線 回 折測定結果 、 透 明 性評価結果 、 落 下衝撃 強度評価結果及 び耐熱性評価結果 は表 4 に 示す様 に 、 耐 熱性及び耐衝擊性 に優 れて い た 。
[ 実 施 例 1 5 ]
多 層 シー ト 成形機 を 用 い て 、 内 外層 が ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 樹脂 ( 三井化学 (株) 製 、 J 1 2 5 T ) 、 中 間 層 が エ チ レ ン ビ ニ ル ア ル コ ー ル共重合体 ( ( 株) ク ラ レ 、 エ ノ ール EP- F 1 0 1 B ) 及 び 中 間 層 と 内外層 間 の 接着材が 酸変性エ チ レ ン , ブテ ン 共重合体( 三菱化 学(株) 製モ デ ィ ッ ク F 5 1 2 ) で構成 さ れ た 厚 さ 1 . 2 m m 、 巾 3 2 O m m の ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 層 が 実質的 に 非 晶 な 3 種 5 層 の シー ト を 作成 し た 。 そ の 後 、 実施例 1 4 と 同様 に 容器成形 を 行 い 、 同形状 の 底部 が 実質的 に 透 明 な容器 を 得 た 。
こ の 容器 の 底部 中 心部及 び側壁部 に 於 け る 結晶 化度 測 定結果、 X 線 回 折測定結果、 透明 性評価結果、 落 下衝撃 強度評価結果及 び耐熱性評価結果 は表 4 に 示す様 に 、 耐 熱性及 び耐衝撃性 に優 れて い た 。 ま た 、 容器 の ガ ス ノ リ ァ 性評価 に 於 い て も 優れ て レ、 た 。
[実施例 1 6 ]
多層 シー ト 成形機 を 用 い て 、 内 外層 が ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 樹脂 ( 三井化学 (株) S A 1 3 5 ) 、 中 間 層 が リ サ ィ ク ル さ れ た ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レー ト 材
( よ の ぺ ッ ト ボ ト ル リ サ イ ク ル (株) 、 ク リ ア フ レ ー ク ) で構成 さ れた 厚 さ 1 . 2 m m 、 巾 3 2 O m m の実 質的 に 非 晶 な 2 種 3 層 の シー ト を 作成 し た。 そ の 後 、 実施例 1 4 と 同様 に 容器成形 を 行 い 、 同 形状 の底部 が 実質的 に透 明 な 容器 を 得 た。
こ の容器の 底部 中 心部及 び側壁部 に 於 け る 結晶 化度 測 定結果、 X 線 回 折測 定結果 、 透 明 性評価結果 、 落 下衝擊 強度評価結果及 び耐熱性評価結果 は表 4 に 示す様 に 、 耐 熱性及び耐衝撃性 に優れ て い た 。
[ 実施例 1 7 ]
多層 シ ー ト 成形機 を 用 い て 、 内外層 が ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 樹脂 ( 三井化学 (株) 製 、 J 1 2 5 T ) 、 中 間層 が ポ リ メ タ キ シ レ ン ア ジノ ミ ド (三菱瓦斯化 学
(株) 製 、 M X D 6 、 6 0 0 7 ) 及 び 中 間 層 と 内 外層 間 の 接着材 が 酸変性エ チ レ ン · ブテ ン 共重合体 (三菱化学
(株) 製 モ デ ィ ッ ク F 5 1 2 ) で構成 さ れ た厚 さ 1 . 2 m m 、 巾 3 2 0 m m で あ り ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 層 が 実質 的 に 非 晶 な 3 種 5 層 の シ ー ト を 作成 し た。 こ の シー ト を 3 0 0 m m 角 に 切 断後 、 圧 空真 空成形機 ( 浅 野 研究所製 、 F K - 0 4 3 1 ) を 用 い 、 シー ト を 9 5 °C に加 熱 し た。 そ の 後 に 型締 め を行 い 、 ヒ ー タ ー で 1 0 0 °C に 加熱 さ れ た 予備成形体用 雌型 と ク ラ ン プ型 の 各把持面 で 保持 し た 状 態 で 、 5 0 °C に 温調 さ れた プ ラ グ を エ ア シ リ ン ダ一 に よ り 駆動 さ せ 、 シー ト を 延伸 成形す る と 共 に プ
ラ グ側 カゝ ら 0 . 6 M P a の 圧空 を 吹 き 込 み 口 径 6 6 m m 、 表面積 1 5 9 c m 2 の 予備成形 体 を 作成 し た。
次 工程 で は 、 前記予備成形体 を 1 8 ◦ °C に加熱 さ れ た 中 間 成形体用 雌型 と ク ラ ン プ型 で保持 し た 後 、 1 1 0 °C に加 熱 さ れ容器 内 面形状 と ほ ぼ 同形状 の プ ラ グ を 予備成 形体 内 に挿入 し た 状態 で プ ラ グ側 を 減圧 に し 、 予備成形 体 を 加 熱収縮 さ せ て プ ラ グ表面 に密 着 さ せ容器形状 と ほ ぼ 同 形状 の 口 径 6 6 m m 、表面積 1 3 0 c m 2 の 中 間 体 を 作成 し た 。 予備成形体 と 中 間 体 の 表面積比 は 1 . 2 2 で あ っ た 。
更 に 次 の 工程で 、 中 間 体 を 1 8 0 °C に加熱 さ れ た 最終 成形 用 雌型 と ク ラ ン プ型 で保持 し た 後 、ブ ラ グ側 か ら 0 . 6 M P a の圧空 を 吹 き 込 み 中 間 体 を 雌型 に密着 さ せ て 熱 固 定 を 行 っ た。 そ の 後 、 9 0 °C に 温調 さ れ容器 内 面形状 と ほ ぼ 同 形状 の プ ラ グ を 中 間 体 内 に挿入 し た 状態 で ブ ラ グ側 を 減圧 に し て 中'間 体 を プ ラ グ表 面 に 密着 さ せ容器形 状 に賦形 さ せ る と 共 に プ ラ グ温度 ま で冷 却 し た 後 に 取 り 出 し た 。 そ の 後 、 フ ラ ン ジ周 辺 部 を ト リ ミ ン グ し て 容器 口 径 6 6 m m , 容器高 さ 5 3 m m 、 内 容積 1 5 8 c c の 底部 が 実質 上透 明 な容器 を 得 た。
こ の 容器 の底部 中 心部及 び側壁部 に於 け る 結晶 化度測 定結果 、 X 線 回 折測定結果 、 透 明性評価結果、 落下衝撃 強度評価結果及 び耐熱性評価結果 は表 4 に 示す様 に 、 耐 熱性及 び耐衝撃性 に優 れ て レ、 た 。 ま た 、 耐熱性 は 9 0 °C 熱水 中 で 3 0 分 間 熱処理 を施 し た結果 に 於 い て も 良 好 で
あ っ た 。 更 に 、 ガ ス ノ リ ア 性 に も 優れて い た 。 [ 比較例 1 1 ]
実施例 1 4 と 同 様 の シー ト を 作成後 、 雌型 を 6 0 °C に 加 熱 し た 以外 は 実施例 1 4 と 同 様 の 条件 で 同 形状 の底部 が 実質上透 明 な 容器 を 得 た 。
こ の容器 の底部 中 心部及 び側壁部 に於 け る 結晶 化度測 定結果 、 X 線 回 折測 定結果、 透 明 性評価結果、 落 下衝撃 強度評価結果及 び耐熱性評価結果 は表 4 に 示す様 に 、 耐 衝撃性 に優れ る が 、 耐熱性が 劣 っ て い た 。
[ 比較例 1 2 ]
実施例 1 4 と 同様 の シー ト を 作成後 、 シー ト を 1 2 0 °C に加熱 し た 以外 は 実施例 1 4 と 同様 の 条件で 同 形状 の 容器 を 得た。
こ の 容器 の 底 中 心部 は 実質上透 明 で は あ る が 少 し 白 濁 し て い た 。 こ の 容器 の 底部 中 心部及 び側壁部 に於 け る 結 晶 化度測 定結果 、 X 線 回 折測 定結果、 透 明 性評価結果 、 落 下衝撃強度評価結果及 び耐熱性評価結果 は表 4 に 示す 様 に 、 耐熱性 に 優れ る が 、 耐衝撃性 が劣 っ て い た 。
表 4 底部中心部結晶化度胴部結晶化度 配向化傾
透明性 耐熱性 耐衝撃性
(%) (%) 向
実施例 14· 31 39 1.5 透明 ft. 実施例 15 ' 29 38 1.3 透明 Μ 実施例 1 6 31 38 1.4 透明 良 実施例 1 7 35 37 2 透明
比較例 1 1 11 19 1 透明 不可
比較例 12. 30 35 1.2 底部僅かに白濁 不可
産業上 の利 用 可能性 本発 明 に よ れ ば、 少 な く と も エ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 系 ポ リ エ ス テ ル か ら 成 る 層 を 備 え た シー ト を 、 特 定 の シ ー ト 温度 、 プ ラ グ 温度 或 い は更 に金型温度 で 、 特 定形状 の プ ラ グ を 用 レヽ て 、 プ ラ グ ア シ ス ト 圧 空 乃 至真空成形す る こ と に よ り 、 特定 の 配 向 分布 特性 、 即 ち 月同部 の 下部 に お い て 二軸 配 向 が 優先 し て い る 熱成形容器 を 製造す る こ と が 可能 と な っ た 。 こ の 容器 は 、 耐熱性 と 耐衝撃性 と の 組合せ に優 れ て お り 、 内容物 を 熱 間 充填す る 包装容器 と し て 有用 で あ る 。 本発 明 に よ れ ば ま た 、 熱可塑性樹脂 シー ト を 圧 空 に よ つ て 該樹脂 の 結 晶 化温度 以 上 に加熱 さ れ た 雌型 の 形状 に 成形す る と 共 に 熱 固 定 し 、 そ の 後 成形体 内 を 減圧 に し て 最終容器形状 で あ る プ ラ グ の 形状 に 成形 体 を 収縮 さ せて 賦形 し 冷却 す る こ と に よ り 、 耐熱変形性 と 容器 強度 と に 優れて い る 熱可塑性樹脂容器 を 製造す る こ と が で き る 。 本発 明 の製 法 で は 、 雌型 で の 熱 固 定 と プ ラ グ で の 冷却 と に機能分離 さ れ て お り 、 そ の 結果型 内 で の 占 有 時 間 を 短 縮 し 、 生産性 を 向 上 さ せ る こ と が 可能 で あ る と レヽ ぅ 禾 IJ 点 が 達成 さ れ る 。 熱可塑性ポ リ エ ス テ ル の シー ト か ら 成形 し た容器で は 、 容器側壁部 が 配 向 結 晶 を 有す る と 共 に 、 該側壁部 の 外表 面 が 内 表 面 よ り も 高 い 結 晶 化度 を 有す る 新規 な 結晶 化度分布 を 有 し 、 耐熱性、 耐衝擊性及 び外観
特性 に優れ て い る と い う 利 点 を 有す る 。 本発 明 に よ れ ば更 に 、 非 晶 質 の 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル を 備 え た シー ト を 固相 成形 し て 得 ら れ る 予備成形体 を 熱 収縮 さ せ て 中 間 体 と し 、 前記 中 間 体 を 、 前記 ポ リ エ ス テ ル の 結 晶 化 開 始温度 以 上 に加熱 さ れ た 最終成形用 雌型 内 で圧空成形す る と 共 に 成形体 を 熱 固 定 し 、 次 い で成形体 内 を 減圧 に 維持す る こ と に よ り 最終容器形状 で あ る ブ ラ グ外面 に 沿 っ て 成形体 を 収縮 さ せ 、 賦形 し 、 冷却 す る こ と に よ り 、 未配 向 或 い は非 晶 質 の 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル の シ ー ト カゝ ら 形成 さ れ て い な 力 S ら 、 容器 の 側壁部 の み な ら ず 、 容器 の 底部 中 心部 も 耐熱性 、 耐衝撃性 、 透 明 性 に 優れ て い る シー ト 成形容器 を 製造す る こ と が で き る 。 ま た 、 こ の 製造方法 に よ れ ば 、 雌型 で の 熱 固 定 と プ ラ グ で の 冷却 と に 機能分離 さ れ て お り 、 そ の 結果型 内 で の 占有 時 間 を 短縮 し 、 生産性 を 向 上 さ せ る こ と が 可能 で あ る と い う 禾 IJ 点 も 達成 さ れ る 。 本発 明 に よ れ ば更 に ま た 、 熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル の シ 一 ト の 熱成形 で形成 さ れ て い な が ら 、 容器底部 の 熱可塑 性 ポ リ エ ス テ ル が 、 1 5 % 以 上 の 結晶化度 を 有す る こ と に よ り 優れ た 耐熱性 を 有 し 、 ま た X 線 回 折 で面指数 ( 0 1 0 ) に 明 確 な 回 折 ピ ー ク を 示す こ と に よ り 優れ た 耐衝 擊性 を 有 し 、 し か も 容器底部 が 実質上透 明 で あ る と い う 驚 く べ き 組合せ特性が 得 ら れ る 。