明細書
CDMA受信機の同期捕捉装置 本発明は、 CDMA受信機に関し、 特に、 CDMA受信機の同期捕 捉装置及び同期捕捉方法に関する。 従来技術
次世代の携帯電話の標準と して期待されている広帯域 C DMA coae division multiple access; 方式 C'は、 ぉム散コ—トを用レヽて 号 を広いスぺク トラムに拡散させるので、 同一の周波数帯を複数のチヤ ンネルで共用できたり、 秘匿性が高いなどの利点がある。 反面、 この CDMA方式では、 受信機に、 従来の狭帯域変調方式とは異なり、 拡 散コードを取り除く回路が必要となるため、 回路規模は大きくなつて しま う。
C DMA送信機において、 送信データ D(t)は拡散コード c (t)を乗算 してスぺク トラムを拡散された送信信号 s (t)となり送信されるもの とする。 ここで、 送信データ D(t)は、 最初の部分に、 同期をとる為の ある決まったデータ列を含んでいる。 これを固定データと呼び、 X り とする。 送信信号 s (t)は、 伝送路を通った後、 C DMA受信機で受信 される。 この C DMA受信機で受信される受信信号を r (t)とする。 ここで、 CDMA送信機が、 前述した固定データ X i(t)と して、 複数 の固定データ x ,(t)、 x 2(t)、 x 3(t)、 ···、 x m(t) (mは 2以上の整数) の内のどれか一つを使ってデータを送信する場合を考える。すなわち、 l≤ i ≤mである。 CDMA受信機では、 それら複数の固定データ X !(t), X 2(t), x 3(t), ···、 x m (りはあらかじめ用意している値である が、 複数の固定データ X i(t)、 X 2(t)、 X 3(t)、 ■··、 x m(t)のうちのど れが送信されてく るのか C DM A受信機ではわからないものする。 図 9 (A) は、 従来の C DMA受信機の同期捕捉装置を示している。
この同期捕捉装置は、 第 1.乃至第 n ( nは 2以上の整数) のパスを有 し、 第 1乃至第 nのパスには、 受信信号 r (t)を分岐することにより得 られた第 1乃至第 nの分岐信号が供給される。
この同期捕捉装置は、 第 1乃至第 nのパスに接続された第 1乃至第 nの遅延器 1 0 i、 1 0 2、 1 0 3、 ■··、 1 0 nを有する。 これら第 1乃 至第 nの遅延器 1 0い 1 0 2、 1 0 3、 ···、 1 0 ηは、 第 1乃至第 ηの 分岐信号に、 互いに異なる遅延量 て い τ 2、 r 3、 ···、 て nをそれぞれ 与えることによって、 第 1乃至第 nの遅延された信号 r 、 r 2(t)、 r 3(t)、 ···、 r n(t)をそれぞれ出力する。 すなわち、 第 1乃至第 nのパ スのうちの第 j (すなわち、 l ≤ j ≤ n ) のパスに分岐された第】 の 分岐信号は、第 j の遅延器 1 0 ;によって第 j の遅延された信号 r j (t) と して遅延される。
第 1乃至第 nの最大相関値生成部 1 5い 1 5 2、 1 5 3、 ·'·、 1 5 n は、 第 1乃至第 nの遅延器 1 0 い 1 0 2、 1 0 3、 ···、 1 0„に接続さ れ、 第 1乃至第 ηの遅延された信号 r t) r 2(t)、 r 3(t)、 "'、 r n (t) から第 1乃至第 nの最大相関値をそれぞれ生成する。
同期捕捉用最大値検出器 1 4は、 第 1乃至第 nの最大相関値生成部 1 5 、 1 5 2、 1 5 3、 ·'·、 1 5 nに接続され、 第 1乃至第 nの最大相 関値のうちの最大値を検出して同期捕捉する。
図 9 ( B ) は、 図 9 (A) の同期捕捉装置における第 1乃至第 nの 最大相関値生成部 1 5 い 1 5 2、 1 5 3、 ···、 1 5 „のうち第 nの最大 相関値生成部 1 5 nの詳細を示している。 残りの最大相関値生成部も 第 nの最大相関値生成部 1 5 nと同様の構成を有する。
図 9 ( B ) に示すように、 第 nの最大相関値生成部 1 5 πでは、 遅 延器 1 0„において遅延された信号 r n(t)を、固定データの数 mと同じ 数のパス (すなわち、 第 1乃至第 mのパス) に第 1乃至第 mの分岐信 号と して分岐させ、 第 1乃至第 mの分岐信号が第 1乃至第 mの相関器 にそれぞれ入力される。 第 : 1.乃至第 mの相関器は、 第 1乃至第 mの分 岐信号に、 第 1乃至第 mの固定データ X x(t), ···、 x m(t)と拡散コー ド
c (t)との乗算結果を、 それぞれ乗算して、 第 1乃至第 mの乗算結果を それぞれ得て、 これら第 1乃至第 mの乗算結果を m個の積分器 1 2 ' で積分することによ り、 第 1乃至第 mの相関値 y i n ( t )、 ···、 y m n
( t ) をそれぞれ出力する。 第 1乃至第 mの相関器が出力する第 1乃 至第 mの相関値 y l n ( t )、 ···、 y m n ( t ) は、 第 1乃至第 mの分岐 信号が、 第 1乃至第 mの固定データ X ;)、 ···、 X m ( と拡散コード c (t)との前記乗算結果に対して同期がとれていれば、 高い値を示すが、 非同期の時は、 低い値にとどまるもので、 第 nの最大相関値生成部 1 5 nのパス対応最大値検出器 1 4 'は、第 1乃至第 mの相関値 y x n ( t ), …ゝ Y m n ( t ) (すなわち、 y i n ( t ) ( 1 ≤ i ≤m)) の最大値 y , n
( t ) m a xを、 前記第 nの最大相関値と して検出する。 詳細には、 第 nの最大相関値生成部 1 5 nのパス対応最大値検出器 1 4 ' は、 前 記第 nの最大相関値 y i n ( t ) m a x と、 この第 nの最大相関値 y i n ( t ) m a xに対応する i とを出力する。
まとめると、 図 9 (A) において、 第 1乃至第 nの最大相関値生成 部 1 5 1 5 nの第 j ( 1 ≤ j ≤ n ) の最大相関値生成部 1. 5 J は、 第 j の最大相関値 y u ( t ) m a x と、 第〗 の最大相関値 y , -
( t ) m a xに対応する i とを出力する。 図 9 (A) の同期捕捉用最 大値検出器 1 4は、 最大相関値 y ( t ) m a x ( 1 ≤ j ≤ n ) のう ちの最大値 m a x { y ( t ) m a x } を検出して、 同期を捕捉し、 検出された最大 ί直 m a x { y i j ( t ) m a x } と、 最大ィ直 m a x { y i 』 ( t ) m a x } に対応する i および j を出力する。
上述したように、 図 9 (A) の最大相関値生成部 1 5 い 1 5 2 1 53 ··· 1 5 nの各々の内部は、 図 9 (B ) に示すように、 m個の積 分器 1 2 ' を並列にならべることになり、 非常に大きな回路になって しまう。
なお、 積分器 1 2 ' の各々は、 図 9 (B ) に示すように、 入力信号 を第 1 の入力端子に受ける加算器 1 6と、 この加算器 1 6の出力信号 を 1 シンボル分遅延し、 遅延された信号を積分器出力信号と して出力
すると共に、 この積分器出力信号を加算器 1 6の第 2の入力端子に出 力する、 ラッチ Lからなる遅延素子 1 7とを有する。
次に、 図 9 (A) および (B) を参照して、 この同期捕捉装置の動 作について説明する。
送信データ D(t)は、 情報データを d (り とすると、
D(t)= X s (t) ( 0 ≤ t < t 0 ) ( 1 )
D(t)= d (t) ( t 0≤ t ) で表される。 すなわち、 最初に (0≤ t < t。)、 固定データ x i (t) ( 1 ≤ i < m) を含み、 それに続いて ( t。≤ t )、 情報データ d (りを含ん でいる。 情報データ d (t)を受信する時には、 まず、 この固定データ X i (t)と同期をとる必要がある。
送信信号 s (t)は、送信データ D(t)に拡散コード c (t)を乗算して得ら れたものである。 ここで、 時間 tを 0≤ t < t。の範囲で考えると、 送信信号 s (t)は、 s (t)= X ; (t) c (t) ( 0≤ t < t 0) ( 2 ) で表される。
相関器の出力 y ,パ は、 受信信号!:(t)= s (t)に、 下記の数 1式の ように、 各パスごとに遅延時間 ( 1 ≤ j ≤ n ) を与え、 拡散コ ー ド c (t)と固定データ X i ( をかけたあと、 Nシンボルの間積分するこ とにより得られる。 各パスのうち最大値を検出して同期捕捉する。
( 3 )
発明が解決しようとする課題
このように、 CDMA送信機では、 送信データに拡散コードをかけ てスぺク トラムを拡散させて伝送し、 CDMA受信機では拡散コード を同期させ、 元の送信データを復元させる。 その際、 受信信号を n本 のパスに分岐させて、 パスごとに異なる遅延を与え、 更に、 パスごと の遅延された信号を m個の固定データごとに分岐させて積分器で相関 値をとるので、 CDMA受信機の同期捕捉装置では、 (n Xm) 個の積 分器が必要になり、 従って、 積分器用の加算器と して (n Xm) 個の 加算器が必要になり、 回路規模が大きくなるという問題点がある。 特開平 1 0— 1 7 3 6 3 0号公報には、 受信信号を遅延させずに、 拡散コードに、 互いに異なる遅延量をそれぞれ与えることによって得 られた、 複数の遅延された拡散コー ドを、 複数の相関器にそれぞれ与 えるようにした同期捕捉装置が開示されている。 この公報には、 CD MA送信機が、 同期をとる為の固定データと して、 複数の固定データ の内のどれか一つを使ってデータを送信してく る場合には着目 してお らず、 もちろん、 この場合に、 CDMA受信機の同期捕捉装置の回路 規模が大きくなるという問題点及びその解決手段は何らの開示がなレ、。 本発明の目的は、 小さい回路規模の C DMA受信機の同期捕捉装置 及びこの同期捕捉装置によって達成される同期捕捉方法を提供するこ とにある。 発明の開示
本発明によれば、 第 1乃至第 m (mは 2以上の整数) の固定データ の内の一つを含む送信データを拡散コードでスぺク トラム拡散するこ とによって送信された信号を受信信号と して受信する CDMA受信機 に用いられ、 前記受信信号が分岐される複数のパスを有する同期捕捉 装置において、
前記複数のパスの各々に、
前記受信信号に前記拡散コー ドを乗算する第 1の乗算器と、
この第 1の乗算器の出力信号を 1 シンボル時間積分する第 1の積分 器と、
前記第 1乃至前記第 mの固定データを持ち、 前記第 1乃至前記第 m の固定データを順次出力する固定データ順次出力部と、
前記第 1の積分器の出力信号に、 前記固定データ順次出力部から順 次出力される前記第 1乃至前記第 mの固定データを乗算し、 第 1乃至 第 mの乗算結果を順次出力する第 2の乗算器と、
前記第 1乃至前記第 mの乗算結果を第 1乃至第 mの相関値と して順 次出力する相関値順次出力部と、
前記第 1乃至前記第 mの相関値のうちの最大値を検出するパス対応 最大値検出器とを、 有することを特徴とする C D M A受信機の同期捕 捉装置が得られる。
更に本発明によれば、 入力信号を複数の分岐信号に分岐し、 これら 複数の分岐信号をそれぞれ異なる遅延時間でもって遅延し、 これら複 数の遅延された信号に拡散コードを乗算し、 これら複数の乗算された 信号をそれぞれ 1 シンボル時間積分し、 これら 1 シンボル時間積分さ れた値の各々に、 各固定データが第 1乃至第 N ( Nは 2以上の整数)シ ンボルからなる第 1乃至第 m (mは 2以上の整数)の固定データの第 k シンボルをシンボル毎に順次乗算する動作を、 k = lから k = Nまで 繰り返し行い、乗算結果を、 前記第 1乃至前記第 mの固定データ毎に、 Nシンボル時間分積分して、 前記複数の遅延された信号の各々に対す る、 前記第 1乃至前記第 mの固定データ毎の Nシンボル時間分の積分 値を求め、 前記第 1乃至前記第 mの固定データ毎の Nシンボル時間分 の積分値の最大値を、 前記複数の遅延された信号の各々に対する最大 相関値と して求め、 前記複数の遅延された信号に対して求めた前記最 大相関値の複数個の中から、 最大値を求めることにより、 どの遅延時 間における前記最大相関値が最も高いかを判定して、 同期捕捉するこ とを特徴とする C D M A受信機の同期捕捉方法が得られる。
図面の簡単な説明
図 1は、 本発明の第 1の実施例による CDMA受信機の同期捕捉装 置のブロック図である。
図 2は、 図 1の同期捕捉装置の動作を説明するためのタイ ミングチ ヤー トである。
図 3は、 図 1 (B) の最大相関値生成部 1 1 5 j内のパス対応最大 値検出器 3 1のブロック図である。 .
図 4は、 本発明の第 2の実施例による C DMA受信機の同期捕捉装 置のブロック図である。
図 5は、 本発明の第 3の実施例による C DMA受信機の同期捕捉装 置のプロック図である。
図 6は、 図 5の同期捕捉装置の動作を説明するためのタイ ミングチ ヤー トである。
図 7は、 本発明の第 4の実施例による CDMA受信機の同期捕捉装 置のブロック図である。
図 8は、 図 1の CDMA受信機の同期捕捉装置における同期捕捉方 法を説明するためのフローチャートである。
図 9は、従来の C DMA受信機の同期捕捉装置のプロック図である。 発明を実施するための最良の形態
次に本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図 1 (A) を参照すると、 本発明の第 1の実施例による C DMA受 信機の同期捕捉装置が示されている。 本同期捕捉装置は、 図 9 (A) の同期捕捉装置と同様の参照符号で示される同様の部分を含む。
図 1 (A) に示すように、 この同期捕捉装置では、 図 9 (A) の同 期捕捉装置の第 1の最大相関値生成部 1 5 ,、 1 52、 1 53、 ···、 1 5 ηの代りに第 1乃至第 ηの最大相関値生成部 1 1 5い 1 1 52、 1 1 53、 ···、 .1. 1 5 ηが設けられている。 第 1乃至第 ηの最大相関値生 成部 1 1. 5】、 1 1 52、 1 1 53、 ···、 1 1 5„は、 遅延器 1 0い 1
02、 1 03、 ··'、 1 0 nにおいて遅延された信号 r 、 r 2(t)、 r 3 (t)、 ···、 r n(t)を、 それぞれ入力される。
すなわち、 本同期捕捉装置においても、 図 9 (A) の同期捕捉装置 と同様に、 受信信号 r (t)は第 1乃至第 nのパスに第 1乃至第 nの分岐 信号と して分岐され、第 1乃至第 nのパスのうちの第 j ( 1 ≤ j ≤ n ) のパスに分岐された第 j の分岐信号は、 第 j の遅延器 1 0 jによって 第 j の遅延された信号 r j (t)と して遅延される。 この第 j の遅延され た信号 f j (t)が第 j の最大相関値生成部 1 1 5 ;に入力される。
第 1乃至第 nの最大相関値生成部 1 1 5い 1 1 5 2、 1 1 53、 ···、 1 1 5 nは互いに同様の構造を有する。 第 1乃至第 nの最大相関値生 成部 1 1 5 い 1 1 52、 1 1 53、 ···、 1 1 5 nの第 j の最大相関値生 成部 1 1 5 jの詳細を図 1 (B) に示す。
図 1 (B) を参照して、 第 j の最大相関値生成部 1 1 5 jは、 第 j の遅延された信号 r j (t)に拡散コ ード c (t)のみを乗算器 2 1で乗算し て、 乗算器 2 1の出力を 1シンボル時間積分器 1 2 (この積分器 1 2 も加算器 1 6と遅延素子 1 7とを有する。) で積分する。 次に、 乗算器 2 3で積分器 1 2の出力信号に固定データ X ( 1. ≤ i ≤ m) を 乗算するときに、 固定データ選択器 (セレクタ) 2 4で、 第 1乃至第 mの固定データ X 、 x 2(t)、 x 3(t)、 ·'·、 x m(t)を順次乗算器 2 3 に送出する。 こうすれば、 積分器 1 2内の一つの加算器 1 6を第 1乃 至第 mの固定データ X !;)、 x 2(t)、 x 3(t)、 ···、 x m ( で共有できる ので、 回路の規模を小さくすることができる。
詳細には、 この第 j の最大相関値生成部 1 1 5 jは、 第 j の遅延さ れた信号 I· j (t)に拡散コード c (t)を乗算する乗算器 2 1 と、 この乗算 器 2 1の出力信号を 1シンボル時間積分する唯一の積分器 1 2とを有 する。 この第 j の最大相関値生成部 1 1 5 jは、 更に、 第 1乃至第 m の固定データ X l(t)、 x 2(t)、 x 3(t)、 ···、 x m ( を発生する第 1乃至 第 mの固定データ発生器 2 5 ,、 2 5 2、 2 5 3、 ···、 2 5 mと、 選択信 号 S e 1 に応答して第 1乃至第 mの固定データ X り、 x 2(t)、 x 3(t)、
·-·、 x m(t)を順次選択し出力する選択器 (セレクタ) 2 4 と、 積分器 1 2の出力信号と選択器 2 4の出力信号とを乗算する乗算器 2 3 とを 有する。 選択信号 S e 1 は選択信号発生器 2 6によって発生され、 i と しての 1〜mを順次表わす信号である。 選択器 (セレクタ) 2 4は、 選択信号 S e 1 が例えば 1を表わしている時点では、 第 1 の固定デー タ X ,(t)を選択し出力する。
このよ うに、 第 1乃至第 mの固定データ発生器 2 5い 2 5 2、 2 5 3、 ···、 2 5 mと選択器 (セレクタ) 2 4とは、 第 1乃至第 mの固定デ 一タ ^^ )、 X 2(t), x 3(t)、 ···、 x m (りを持ち、 第 1乃至第 mの固定 データ X l(t)、 X 2(t), x 3(t)、 ···、 x m(t)を順次出力する固定データ 順次出力部と して作用する。
上述した式 ( 3 ) における X i(t)は 1シンボルごとに変化するので、 Tを 1 シンボル長と し、 kを 1から N (Nは固定データのシンボル数 である。) までの整数値とすると、
X j (t)= x i k ( k T≤ t ≤ ( k + 1 ) T) と書ける。 これより、 式 ( 3 ) は下記の数 2式のように変形できる。
N
, T
yij(t)= ^ xik J r(t-xj +kT)c(t + kT)dt
(4 )
式 ( 4 ) を見ると、 図 1のように r j (t)に c (t)を先に乗算器 2 1で 乗算し、 この乗算器 2 1.の出力信号を 1シンボル時間積分器 1 2で積 分した後に、 積分器 1 2の出力信号に X ; kをかけて積分しても図 9 (B) と同等の結果が得られることがわかる。
図 1 (B) では、 第 1乃至第 mの固定データ X t x 2 (t)、 x 3 (t), ···、 x m(t)を固定データ選択器 (セレクタ) 2 4によって順次出力さ
せた後に積分器 1 2の出力信号に乗算器 2 3で乗算し、 第 1乃至第 m の乗算結果を、 第 1乃至第 mの固定データ X i(t)、 x 2(t)、 x 3(t)、 ー、 x m(t)に対応した第 1乃至第 mのラッチ 2 7 ( L J、 2 72 ( L 2)、 2 7 3 ( L 3)、 ···、 2 7 m ( Lm) に、 選択信号 S e 1 に応答する選択 器 (セレクタ) 2 8および 2 9によって分岐させることにより、 回路 規模の小さな同期捕捉装置を得ている。
なお、 加算器 3 0は、 乗算器 2 3の出力信号と選択器 (セレクタ) 2 8の出力信号とを加算し、 加算出力を第 1乃至第 mのラッチ 2 7 , (L 2 7 2 (L 2)、 2 7 3 ( L 3)、 ···、 2 7 m ( Lm) に与えるも のである。 選択器 (セレクタ) 2 9は、 選択信号 S e 】 に応答して、 クロック c 1 1^を第 1乃至第111のラッチ 2 7 ( 1^ 1)、 2 72 ( L 2)、 2 7 a ( L 3)、 ···、 2 7 m ( Lm) に順番に与えるものである。 パス対 応最大値検出器 3 1は、 選択器 (セレクタ) 2 8の出力信号と、 選択 信号発生器 2 6の選択信号 S e 1 とに応答し、 最大値 y ; ; ( t ) m a xと、 最大値 y i j ( t ) m a xに対応する i とを出力するものである。 図 1 (A) 及び (B) を参照して、 本同期捕捉装置を詳細に説明す る。
図 1 (A) に示すように、 本同期捕捉装置は、 第 1乃至第 mの固定 データ X l(t)、 ·'·、 X m(t) (図 1 (B) 参照) の内の一つを含む送信デ ータを拡散コード c ( t ) でスペク トラム拡散することによって送信 された信号を受信信号 r ( t ) と して受信する C DMA受信機に用い られる。 第 1乃至第 mの固定データ X ^t), ···、 X m(t)の各々は第 1乃 至第 N (Nは 2以上の整数) シンボルからなる。 本同期捕捉装置は、 第 1乃至第 n ( nは 2以上の整数) のパスを有し、 前記第 1乃至前記 第 nのパスに、 受信信号 r ( t ) を分岐することにより得られた第 1 乃至第 nの分岐信号が供給されるように構成されている。
本同期捕捉装置は、 前記第 1乃至前記第 nの分岐信号に、 互いに異 なる第 1乃至第 nの遅延量をそれぞれ与えることによって、 第 1乃至 第 nの遅延された信号をそれぞれ出力する第 1乃至第 nの遅延器 1 0
い ···、 1 0 nと、 前記第 1乃至前記第 nの遅延された信号から第 1乃 至第 nの最大相関値をそれぞれ生成する第 1乃至第 nの最大相関値生 成部 1 1 5 い ···、 1 1 5 nと、 前記第 1乃至前記第 nの最大相関値の うちの最大値を検出して同期捕捉する同期捕捉用最大値検出器 1 4と を有する。
図 1 (B) に示すように、 第 1乃至第 nの最大相関値生成部 1 1 5 い …、 1 1 5 nの第 j (ただし、 1 ≤ j ≤ n ) の最大相関値生成部 1 1 5 jは、 第 1 の乗算器 2 1 と、 第 1の積分器 1 2 と、 固定データ順 次出力部 ( 2 5 い ·-·、 2 5 m、 2 4 ) と、 第 2の乗算器 2 3と、 相関 値順次出力部 ( 3 0、 2 7 い ···、 2 7 m、 2 8 ) と、 パス対応最大値 検'出器 3 1 とを有する。
第 j の最大相関値生成部 1 1 5 』の第 1 の乗算器 2 1は、 前記第 1 乃至前記第 nの遅延された信号 r (t)、 ···、 r n(t)の第 j の遅延された 信号 r j (t)に拡散コー ド c ( t ) を乗算する。
第 j の最大相関値生成部 1 1 5 jの第 1の積分器 1 2は、 第 j の最 大相関値生成部 1 1 5 jの第 1の乗算器 2 1 の出力信号を 1 シンボル 時間積分する。
第 j の最大相関値生成部 1 1 5 』の固定データ順次出力部 ( 2 5 い ···、 2 5 m、 2 4 ) は、 第 1乃至第 mの固定データ X t) ···、 x m(t) を持ち、 第 1乃至第 mの固定データ X i(t)、 ···、 x m(t)の第 kシンボル をシンボル毎に順次出力する動作を、 k = 1から k =Nまで繰り返し 行う。
第 j の最大相関値生成部 1 1 5 jの第 2の乗算器 2 3は、 第 j の最 大相関値生成部 1 1 5 jの第 1の積分器 1 2の出力信号に、 第 j の最 大相関値生成部 1. I 5 』の固定データ順次出力部 ( 2 5 い ···、 2 5 m、 2 4 ) から順次出力される第 1乃至第 mの固定データ X , (t)、 ···、 x m (t)の前記第 kシンボルを乗算し、 第 1乃至第 mの乗算結果を順次出力 する動作を、 k == 1から k =Nまで繰り返し行う。
第 j の最大相関値生成部 1 1 5 jの相関値順次出力部 ( 3 0、 2 7 い
···、 2 7 m、 2 8 ) は、 第 j の最大相関値生成部 1 1 5 jの第 2の乗算 器 2 3の前記第 1乃至前記第 mの乗算結果を第 1乃至第 mの相関値と して順次出力するものである。 このため、 第 j の最大相関値生成部 1 1 5 jの相関値順次出力部 ( 3 0、 2 7 い ···、 2 7 m、 2 8 ) は、 第 j の最大相関値生成部 1 1 5 ;の第 2の乗算器 2 3の前記第 1乃至前 記第 mの乗算結果をそれぞれ Nシンボル時間、 第 1乃至第 mの積分値 と して、 積分し、 前記第 1乃至前記第 mの積分値を前記第 1乃至前記 第 mの相関値と して順次出力する第 2の積分器 ( 3 0、 2 7 い ··· 、 2 7 m、 2 8 ) として動作する。
第 j の最大相関値生成部 1 1 5 jのパス対応最大値検出器 3 1は、 第 j の最大相関値生成部 1 1 5 jの第 2の積分器 (3 0、 2 7 い ··· 、 2 7 m、 2 8 ) が順次出力する前記第 1乃至前記第 mの相関値のうち の最大値を、 前記第 1乃至前記第 nの最大相関値の第 j の最大相関値 として出力する。
第 j の最大相関値生成部 1 1 5 ,の固定データ順次出力部(2 5 い -··、 2 5 m、 2 4 ) は、 第 1乃至第 mの固定データ X ,( 、 ···、 x m(t) を発生する第 1乃至第 mの固定データ発生器 2 5い ···、 2 5 mと、 第 1乃至第 mの固定データ発生器 2 5 い ···、 2 5 ^こよって発生された 第 1乃至第 mの固定データ X )、 ···、 x m(t)から、 第 1乃至第 mの固 定データ X !(t), ···、 X m(t)の前記第 kシンボルをシンボル毎に順次選 択し出力する動作を、 k = 1から k =Nまで繰り返し行う固定データ 選択器 2 4とを有する。
第〗 の最大相関値生成部 1 1 5 jは、 更に、 1乃至 mを順次表わす 選択信号 S e 1 を繰り返し発生する選択信号発生器 2 6を有する。 固定データ選択器 2 4は、 選択信号 S e 1 を受け、 該選択信号 S e 1が 1乃至 mを順次表わしているときに第 1乃至第 mの固定データ X ! (t), ···、 X m(t)の前記第 k シンボルを順次選択し出力する動作を、 k = 1から k 二 Nまで繰り返し行う。
第 j の最大相関値生成部 1 1 5 jの第 2の積分器 ( 3 0、 2 7 い ·-·、
2 7 m、 2 8 ) は、 第 1乃至第 mの固定データ x 、 ···、 x m(t)に対 応した第 1乃至第 mのラッチ 2 7 い … 、 2 7 mと、 選択信号 S e 1 を 受け、 該選択信号 S e 1 力 1乃至 mを順次表わしているときに第 1乃 至第 mのラツチ 2 7 い ···、 2 7 mの出力信号を順次選択し出力する動 作を、 繰り返し行うラッチ出力選択器 2 8 と、 第 2の乗算器 2 3の前 記第 1乃至前記第 mの乗算結果に第 1乃至第 mのラッチ 2 7 い ·-· 、 2 7 mの前記出力信号を順次加算し、 第 1乃至第 mの加算結果を順次 出力する動作を、 繰り返し行う加算器 3 0 とを有している。 第 1乃至 第 mのラツチ 2 7い ···、 2 7 mは、 選択信号 S e 1 を受ける選択器 2 9と協働して、 該選択信号 S e 1 が 1乃至 mを順次表わしているとき に前記第 1乃至前記第 mの加算結果を順次ラツチする動作を、 繰り返 し行う。
ラツチ出力選択器 2 8は、 第 1乃至第 mのラッチ 2 7 い '·· 、 2 7 m 力 前記第 1乃至前記第 mの加算結果と して、 前記第 1乃至前記第 m の積分値を、 順次ラ ツチしたと きの、 第 1 乃至第 mのラ ツチ 2 7 い ···、 2 7 mの前記出力信号を、 前記第 1乃至前記第 mの相関値と して 順次選択し出力する。
このよ うに固定データ選択器 (セレクタ) 2 4を用いて固定データ を振り分けることによって、 回路規模の小さな同期捕捉装置を得てい る。
このよ うに回路規模の小さな同期捕捉装置が得られる理由について 以下に詳細に説明する。
1 ) 固定データ選択器 (セレクタ) 2 4にて第 1乃至第 mの固定デ 一タ 、 x 2(t)、 x 3(t)、 ···、 x m (りを切替える様にしたことで、 図 9 (B) の加算器 1 6の前段にある、 X (り、 x 2(t)、 x 3(t)、 ···、 x m(t)と c(t)を乗算している m個の乗算器が、 図 1の乗算器 2 3に集 約されている。
2 ) 図 9 (B) の積分器 1 2 ' は、 1シンボル分だけでなく、 kシ ンボル分の積分 (シンボルレー トの積分) をするから、 1 シンボル分
の積分をする図 1の積分器 1 2に相当するものではなく、 むしろ、 本 質的には、 図 1の加算器 3 0、 第 1乃至第 mのラッチ 2 (1^ )、 2 72 (L 2)、 2 73 (L 3)、 ···、 2 7 m (Lm)、 選択器 (セレクタ) 2 8で構成される、 第 2の積分器に相当する。 図 1の積分器 1 2は、 第 1乃至第 mの固定データ X 、 x 2(t)、 x 3(t)、 ···、 x m (りを固定 データ選択器 (セレクタ) 24で切り替えて、 順次乗算器 2 3で乗算 する方式を採用するに当たって、 順次乗算する間、 入力信号の 1シン ボル分を維持する必要が生じ、新たに設けた積分器である。 (すなわち、 図 1の (B) の積分器 1 2は、 図 9 (B) の積分器 1 2 ' とは別異の、 新規に増加した構成である。) 従って、 図 9 (B) の加算器 1 6は、 図 1 (B) の加算器 3 0に集約されたと考えられる。
3) 図 9 (B) で、 加算器 1 6の直前にあり、 加算器 1 6に直接接 続された乗算器は、 m個あるが、 これらは図 1 (B) の乗算器 2 1に 集約されて、 個数が削减されている。 すなわち、 図 9 (B) の乗算手 順が変更されている。 図 9 (B ) では、 先に c(t)と X i(t)とを掛けて から、 r n (りと乗じているが、 図 1 (B) では、 先に r』(t)を c(t)と掛 けて 1シンボル分積分し、 後から X , (りを乗じている。
以上をまとめると、 図 9 (B) で、 加算器 1 6の前段に 2個ずつ m 組ある乗算器は、 図 1 (B) の乗算器 2 1 と 2 3の 2個に集約されて いる。 また、 図 9 (B) で、 m個ある加算器 1 6は、 図 1 (B) の加 算器 3 0ただ 1個に集約されている。 代わりに、 図 1 (B) の 1 2に 示される、 1シンボル時間分の積分器と、 選択器 2 4、 2 8、 2 9、 及び選択信号発生器 2 6が増加している。
次に図 1 (B) の第 j の最大相関値生成部 1 1 5 ;の動作を図 2を も参照して説明する。
選択信号発生器 2 6は、 i と しての 1〜mを順次表わす選択信号 S e 1 を発生している (図 2の第 3ライン参照)。 選択信号 S e 1 で順次 表わされている l〜mは、 選択器 (セレク タ) 2 9に入力されるクロ ック e l k (図 2の第 2ライン参照) に同期している。
選択器 (セレクタ) 2 9は、 選択信号発生器 2 6によって発生され る選択信号 S e 1 を参照し、 S e 1 の値 i に対応するラツチ 2 7 ; ( 2 7い 2 72、 ···、 2 7 m) に c 1 k信号を送出する。
すなわち、 図 2の第 4乃至第 7ラインに示すクロック c 1 k—:!〜 c 1 k— mを発生し、 クロ ック c 1 k— l〜 c 1 k— mを第 1乃至第 mのラッチ 2 7 ! ( L! ), 2 72 (L 2)、 2 73 (L3)、 ···、 2 7 m ( L m) にそれぞれ与える。
固定データ選択器 (セレクタ) 2 4は、 選択信号 S e 1 が l〜mを 表わしているとき、 1〜mに対応する第 1乃至第 mの固定データ X! (t)、 x 2 (t)、 x 3 (t)、 ···、 x m(t)を切り替えて、 順次乗算器 2 3へ出力 する。
図 2の中、 2 40UTは、 図 1の選択器 2 4の出力信号を示す。 図 1の第 1乃至第 mの固定データ発生器 2 5い 2 52、 2 53、 ···、 2 5 mは互いに独立した第 1乃至第 mの固定データ X t) x 2 (t)、 X 3
(t)、 ···、 xm(t)を、 時間直列に複数シンボル分、 有している。 選択器 24は、 次の手順で、 第 1乃至第 mの固定データ X り、 x 2 (t)、 X 3
(t)、 ···、 x m(t)を、 順次第 i の固定データ x i (t)と して選択して出力 する。
選択信号発生器 2 6は、 受信信号! "(t) (図 1 (A) 参照) のシンポ ノレレートに同期して、 i と して 1から mまでを順次表わす選択信号 S e 1 を発生する。 選択器 2 4は、選択信号発生器 2 6力ゝらの i に従い、 まず i = 1で X 】(t)を選択して、 X t)の第 1シンボル Xuを出力する。 以降、 i = 2では X 2(t)の第 1シンボル X2い i = 3では X 3(t)の第 1 シンボル X31の順に出力し、 i == mで X m(t)の第 1シンボル Xmlを出力 して一巡する。 次の一巡の i = 1では X を選択して、 X (りの第 2 シンボル X12を出力する。 以降 i 二 2では X 2(t)の第 2シンボル X22、 i = 3では X 3 (t)の第 2シンボル X32の順に出力していく。こう して各 X i (t)の有するシンボル数分を繰り返し、 XmN までを出力して、 一連 の相関値積分用の X t)を供給する。
図 2の中で、 L は、 図 1のラッチ 2 7 i ( L J の出力信号を示す。 選択器 2 4の出力は、 乗算器 2 3にて入力信号の 1 シンボル積分値と 乗算され、 選択器 2 8にて選択されたラッチ 2 7 i ( L の出力値と 加算器 3 0で加算されてラツチ 2 7 ( L にクロック c 1 k— 1で ラッチされる。 乗算器 2 3にて乗算される、 1シンボル分の入力信号 a』(t)は、 式 (4 ) より、 下記の数 3式で表わされる。
aj (t) = f r (t- xj -H<T) cTt + kT) dt
J ° ( 5
なお、 図 2の第 1 ラインに示したリセッ ト信号 R S Tにより、 以前 にラッチ 2 7】 (し 、 2 72 (L2)、 2 73 ( L 3)、 '"、 2 7 m ( Lm) の保持するデータは 0に初期化されているので、 その後に最初にラッ チ 2 7 i ( L にラッチされ、 ラッチ 2 7 , (L J の保持するデータ L i iは、 次式で示される。
L 1 1 =X11 aj(t) (6 ) 上記の式により がラッチ 2 7 (L J に保持されると、 次回に は選択器 2 8によって選択されたし! iが加算器 3 0に入力されて、新 たな入力信号と加算され、 L u + L 1 2となる。
このようにしてラッチ 2 7 i ( L! ) には、 最終的に、 L丄 i + L i 2 + ■ ■ · + L Nが相関値 y 』(りと して保持され出力される。
同様に、 ラッチ 2 7 m (Lm) には、 最終的に、 L m i + L m 2 + ■ - · + LmNが相関値 y m j (t)と して保持され出力される。
選択器 2 8は、 選択信号 S e 1 によって i と して順次表わされてい る 1〜 mに対応したラッチ 2 7 i ( L! ) 〜ラッチ 2 7 m ( L m) の出力 y j(t)〜 y m j (t)を、 y i i(t)と して順次選択的に出力し、 パス対応最
大値検出器 3 1に与える。
パス対応最大値検出器 3 1は、 選択器 (セレクタ) 2 8の出力信号 y i j (t)と、 選択信号発生器 2 6の選択信号 S e 1 とに応答し、 最大値 y i i ( t ) m a x と、 最大値 y ; j ( t ) m a xに対応する i とを出力 する。
図 3を参照すると、 パス対応最大値検出器 3 1は、 クロックに応答 して、 信号 y i j (t)を保持する第 1 のラッチ 3 1 1 と、 前記クロックに 応答して、 選択信号 S e 1 によって表わされている l〜mを i と して 保持する第 2のラッチ 3 1 2とを有する。 比較器 ( c o m p ) 3 1 3 は、 前記信号 y ; j (t)を第 1の入力 a と して受けると共に、 第 1のラッ チ 3 1 1の保持出力を第 2の入力 b と して受け、 第 1 の入力 aが第 2 の入力 bより大きいとき、 第 1 の入力 aが第 2の入力 bより大きいこ とを表わす信号 a 〉 bを出力する。 アンド回路 (AND) 3 1 4は、 比較器 3 1 3から信号 a > bを受けたときのみ、 前記クロック c 1 k を第 1 のラッチ 3 1 1及び第 2のラッチ 3 1 2に送出する。
第 1 のラッチ 3 1 1及び第 2のラッチ 3 1 2が、 以前にラッチした データは、図 2の第 9ラインに示したリセッ ト信号 R S T— Mにより、 0に初期化される。
これにより、第 1のラッチ 3 1 1には、信号 y ; j (t)の最大値 y , , (t) m a xが保持出力と して保持される。 また、 第 2のラッチ 3 1 2には、 最大値 y i t)m a xに対応する i の値が保持出力と して保持される。 図 4 (A) を参照すると、 本発明の第 2の実施例による C DMA受 信機の同期捕捉装置が示されている。 本同期捕捉装置は、 図 9 (A) 及び図 1 (A) の同期捕捉装置と同様の参照符号で示される同様の部 分を含む。
図 4 (A) に示すように、 この同期捕捉装置では、 図 1 (A) の同 期捕捉装置の第 1乃至第 nの最大相関値生成部 1 1 5 い 1 1 5 2、 1 1 5 3、 ···、 1 1 5 πの代りに第 1乃至第 nの最大相関値生成部 2 1 5 い 2 1 5 ゥ、 2 1 5 3、 ···、 2 1 5 nが設けられている。 第 1乃至第 n
の最大相関値生成部 2 1 5 ,、 2 1 5 2、 2 1 53、 ···、 2 1 5 nは互い に同様の構造を有する。 第 1乃至第 nの最大相関値生成部 2 1 5い 2 1 5 2、 2 1 5 3、 ···、 2 1 5 nの第 j の最大相関値生成部 2 1 5 j の詳細を図 4 (B) に示す。
図 4 (B) の第 j の最大相関値生成部 2 1 5 』から、 図 1 (B ) の 第 j の最大相関値生成部 1 1 5 jには含まれていた、 第 1乃至第 mの 固定データ発生器 2 5 ぃ 2 52、 2 53、 ···、 2 5 mと、 固定データ選 択器 (セレクタ) 2 4と、 選択信号発生器 2 6と、 選択器 (セレクタ) 2 9とが除去されている。 そして、 図 4 (A) の同期捕捉装置におい ては、 第 1乃至第 mの固定データ発生器 2 5い 2 5 2、 2 53、 ··■、 2 5 mと、 固定データ選択器 (セレクタ) 2 4と、 選択信号発生器 2 6と、 選択器 (セレクタ) 2 9 とを、 第 1乃至第 nの最大相関値生成 部 2 1 5 い 2 1 5 2、 2 1 53、 ··'、 2 1 5 ηが共通に使用できるよう に、 第 1乃至第 mの固定データ発生器 2 5い 2 5 2、 2 5 3、 ■··、 2 5 mと、 固定データ選択器 (セレクタ) 2 4 と、 選択信号発生器 2 6 と、 選択器 (セレクタ) 2 9とに、 第 1乃至第 nの最大相関値生成部 2 1 5 い 2 1 5 2、 2 1 5 3、 ··■、 2 1 5 πが共通に接続されている。 図 4 (Α) 及び (Β) を参照して、 本同期捕捉装置を詳細に説明す る。
図 4 (Α) に示すように、 本同期捕捉装置は、 第 1乃至第 mの固定 データ X )、 ···、 X m(t)の内の一つを含む送信データを拡散コード c ( t ) でスぺク トラム拡散することによって送信された信号を受信信 号 r ( t ) と して受信する C DMA受信機に用いられる。 第 1乃至第 mの固定データ X】(t)、 ···、 X m(t)の各々は第 1乃至第 N (Nは 2以上 の整数) シンボルからなる。 本同期捕捉装置は、 第 1乃至第 n ( nは 2以上の整数) のパスを有し、 前記第 1乃至前記第 nのパスに、 受信 信号で ( t ) を分岐することにより得られた第 1乃至第 nの分岐信号 が供給されるように構成されている。
本同期捕捉装置は、 前記第 1乃至前記第 nの分岐信号に、 互いに異
なる第 1乃至第 nの遅延量をそれぞれ与えることによって、 第 1乃至 第 nの遅延された信号をそれぞれ出力する第 1乃至第 nの遅延器 1 0 い ···、 1 0 nと、 前記第 1乃至前記第 nの遅延された信号から第 1乃 至第 nの最大相関値をそれぞれ生成する第 1乃至第 nの最大相関値生 成部 2 1 5 い ···、 2 1 5 nと、 前記第 1乃至前記第 nの最大相関値の うちの最大値を検出して同期捕捉する同期捕捉用最大値検出器 1 4と、 固定データ順次出力部 ( 2 5 い … 、 2 5 m、 2 4 ) とを有する。 この 固定データ順次出力部 (2 5い ···、 2 5 m、 2 4 ) は、 第 1乃至第 m の固定データ X i(t)、 ···、 X m(t)を持ち、 第 1乃至第 mの固定データ X x(t), ···、 X m(t)の第 k シンボルをシンボル毎に順次出力する動作を、 k = 1力、ら k =Nまで繰り返し行う。
図 4 (B) に示すように、 第 1乃至第 nの最大相関値生成部 2 1 5 い ··· 、 2 1 5 nの第 j (ただし、 1 j ≤ n ) の最大相関値生成部 2 1 5 jは、 第 1 の乗算器 2 1 と、 第 1 の積分器 1 2と、 第 2の乗算器 2 3と、 相関値順次出力部 (3 0、 2 7い -··、 2 7 m、 2 8 ) と、 ス対応最大値検出器 3 1 とを有する。
第 j の最大相関値生成部 2 1 5 ,の第 1 の乗算器 2 1は、 前記第 1 乃至前記第 nの遅延された信号 r , ), ··· 、 r n(t)の第 j の遅延された 信号 r j (t)に拡散コード c ( t ) を乗算する。
第 j の最大相関値生成部 2 1 5 jの第 1 の積分器 1 2は、 第 j の最 大相関値生成部 2 1 5 』の第 1の乗算器 2 1 の出力信号を 1 シンボル 時間積分する。
第 j の最大相関値生成部 2 1 5 ;の第 2の乗算器 2 3は、 第 j の最 大相関値生成部 2 1 5 jの第 1の積分器 1 2の出力信号に、 図 4 (A) の固定データ順次出力部 ( 2 5 ,、 ···、 2 5 m、 2 4 ) から順次出力さ れる第 1乃至第 mの固定データ X )、 ···、 X m(t)の前記第 kシンボル を乗算し、 第 1乃至第 mの乗算結果を順次出力する動作を、 k = l力 ら k = Nまで繰り返し行う。
第 j の最大相関値生成部 2 1 5 jの相関値順次出力部 ( 3 0、 2 Ί い
·-·、 2 7 m、 2 8 ) は、 第 j の最大相関値生成部 2 1 5 jの第 2の乗算 器 2 3の前記第 1乃至前記第 mの乗算結果を第 1乃至第 mの相関値と して順次出力するものである。 このため、 第 j の最大相関値生成部 2
1 5 ;の相関値順次出力部 ( 3 0、 2 7 い ···、 2 7 m、 2 8 ) は、 第 j の最大相関値生成部 2 1 5 ;の第 2の乗算器 2 3の前記第 1乃至前 記第 mの乗算結果をそれぞれ Nシンボル時間、 第 1乃至第 mの積分値 と して、 積分し、 前記第 1乃至前記第 mの積分値を前記第 1乃至前記 第 mの相関値と して順次出力する第 2の積分器 ( 3 0、 2 7 1 N ···、
2 7 m、 2 8 ) と して動作する。
第 j の最大相関値生成部 2 1 5 jのパス対応最大値検出器 3 1は、 第 j の最大相関値生成部 2 1 5 jの第 2の積分器 (3 0、 2 7 い ■·■ 、
2 7 m、 2 8 ) が順次出力する前記第 1乃至前記第 mの相関値のうち の最大値を、 前記第 1乃至前記第 nの最大相関値の第 j の最大相関値 と して出力する。
図 4 (A) の同期捕捉装置において、 固定データ順次出力部 ( 2 5 い ···、 2 5 m、 2 4 ) は、 第 1乃至第 mの固定データ X 、 ···、 x m(t)を発生する第 1乃至第 mの固定データ発生器 2 5い ···、 2 5 mと、 第 1乃至第 mの固定データ発生器 2 5い ···、 2 5 mによって発生され た第 1乃至第 mの固定データ X り、 ···、 X m(t)から、 第 1乃至第 mの 固定データ x ^t ···、 X m(t)の前記第 kシンボルをシンボル毎に順次 選択し出力する動作を、 k = 1から k = Nまで繰り返し行う固定デー タ選択器 2 4とを有する。
図 4 (A) の同期捕捉装置は、 1乃至 mを順次表わす選択信号 S e 1 を繰り返し発生する選択信号発生器 2 6 と、 選択信号 S e 1 を受け る選択器 2 9とを、 更に有する。
固定データ選択器 2 4は、 選択信号 S e 1 を受け、 該選択信号 S e 1 が 1乃至 mを順次表わしているときに第 1乃至第 mの固定データ X x(t), ···、 X m(t)の前記第 k シンボルを順次選択し出力する動作を、 k = 1から k =Nまで繰り返し行う。
図 4 (B) において、 第 j の最大相関値生成部 2 1 5 ;の第 2の積 分器 ( 3 0、 2 7 い … 、 2 7 m、 2 8 ) は、 第 1乃至第 mの固定デー タ 乂 1 (り、 ···、 X m(t)に対応した第 1乃至第 mのラッチ 2 7 い '·· 、 2 7 mと、 選択信号 S e 1 を受け、 該選択信号 S e 1 が 1乃至 mを順次 表わしているときに第 1乃至第 mのラッチ 2 7い ···、 2 7 mの出力信 号を順次選択し出力する動作を、 繰り返し行うラツチ出力選択器 2 8 と、 第 2の乗算器 2 3の前記第 1乃至前記第 mの乗算結果に第 1乃至 第 mのラツチ 2 マ い ··· 、 2 7 mの前記出力信号を順次加算し、 第 1乃 至第 mの加算結果を順次出力する動作を、 繰り返し行う加算器 3 0と を有している。 第 1乃至第 mのラツチ 2 7 ,、 ···、 2 7 mは、 上述した、 選択信号 S e 1 を受ける選択器 2 9 (図 4 (A)) と協働して、 該選択 信号 S e 1 力 1乃至 mを順次表わしているときに前記第 1乃至前記第 mの加算結果を順次ラツチする動作を、 繰り返し行う。
ラツチ出力選択器 2 8は、 第 1乃至第 mのラツチ 2 7い ···、 2 7 m 力 前記第 1乃至前記第 mの加算結果として、 前記第 1乃至前記第 m の積分値を、 順次ラツチしたときの、 第 1乃至第 mのラツチ 2 7 い -··、 2 7 mの前記出力信号を、 前記第 1乃至前記第 mの相関値と して 順次選択し出力する。
図 5 (A) を参照すると、 本発明の第 3の実施例による C DMA受 信機の同期捕捉装置が示されている。 本同期捕捉装置は、 図 9 (A)、 図 1 (A)、 及び図 4 (A) の同期捕捉装置と同様の参照符号で示され る同様の部分を含む。
図 5 (A) に示すように、 この同期捕捉装置では、 図 1 (A) の同 期捕捉装置の第 1乃至第 nの最大相関値生成部 1 1 5 い 1 1 5 2、 1 1 5 3、 ··■、 1 1 5 nの代りに第 1乃至第 nの最大相関値生成部 3 1 5 い 3 1 5 2、 3 】· 5 3、 ···、 3 1 5 が設けられている。 第 1乃至第 n の最大相関値生成部 3 1 5 ,、 3 1 5 2、 3 1 53、 ···、 3 1 5 nは互い に同様の構造を有する。 第 1乃至第 nの最大相関値生成部 3 1 5 い 3 1 5 2、 3 1 5 3、 ···、 3 1 5 nの第 j の最大相関値生成部 3 1. 5 ,
の詳細を図 5 (B) に示す。
図 5 (A) 及び (B) を参照して、 本同期捕捉装置を詳細に説明す る。
図 5 (A) に示すように、 本同期捕捉装置は、 第 1乃至第 mの固定 データ X l (t)、 ···、 X m(t) (図 5 (B) 参照) の内の一つを含む送信デ —タを拡散コー ド c ( t ) でスペク トラム拡散することによって送信 された信号を受信信号 r ( t ) と して受信する C DMA受信機に用い られる。 第 1乃至第 mの固定データ X ^t), ···、 X m(t)の各々は第 1乃 至第 N (Nは 2以上の整数) シンボルからなる。 本同期捕捉装置は、 第 1乃至第 n ( nは 2以上の整数) のパスを有し、 前記第 1乃至前記 第 nのパスに、 受信信号 r ( t ) を分岐することにより得られた第 1 乃至第 nの分岐信号が供給されるように構成されている。
本同期捕捉装置は、 前記第 1.乃至前記第 nの分岐信号に、 互いに異 なる第 1乃至第 nの遅延量をそれぞれ与えることによって、 第 1乃至 第 nの遅延された信号をそれぞれ出力する第 1乃至第 nの遅延器 1 0 い ··■、 1 0 nと、 前記第 1乃至前記第 nの遅延された信号から第 1乃 至第 nの最大相関値をそれぞれ生成する第 1乃至第 nの最大相関値生 成部 3 1 5 い ···、 3 1 5 nと、 前記第 1乃至前記第 nの最大相関値の うちの最大値を検出して同期捕捉する同期捕捉用最大値検出器 1 4と を有する。
図 5 (B) に示すように、 第 1乃至第 nの最大相関値生成部 3 1 5 い ···、 3 1 5 nの第 j (ただし、 1 ≤ j ≤ n ) の最大相関値生成部 3 1 5 jは、 第 1の乗算器 2 1 と、 第 1の積分器 1 2と、 固定データ順 次出力部 ( 2 5 い '-'、 2 5 m、 2 4 ) と、 第 2の乗算器 2 3 と、 相関 値順次出力部 ( 3 0、 4 1 い ···、 4 1 m) と、 パス対応最大値検出器 3 1 とを有する。
第 j の最大相関値生成部 3 1 5 jの第 1 の乗算器 2 1は、 前記第 1 乃至前記第 nの遅延された信号 r ^t), ·'·、 r n (t)の第 j の遅延された 信号 r ^t)に拡散コード c ( t ) を乗算する。
第 j の最大相関値生成部 3 1 5 』の第 1の積分器 1 2は、 第 j の最 大相関値生成部 3 1 5 jの第 1の乗算器 2 1 の出力信号を 1 シンボル 時間積分する。
第 j の最大相関値生成部 3 1 5 jの固定データ順次出力部( 2 5 い ···、 2 5 m、 2 4 ) は、 第 1乃至第 mの固定データ X i(t)、 ··'、 x m(t) を持ち、 第 1乃至第 mの固定データ X ^t), '·· 、 X m(t)の第 kシンボル をシンボル毎に順次出力する動作を、 k = 1から k =Nまで繰り返し 行う。
第 j の最大相関値生成部 3 1 5 jの第 2の乗算器 2 3は、 第 j の最 大相関値生成部 3 1 5 ;の第 1の積分器 1 2の出力信号に、 第 j の最 大相関値生成部 3 1 5 』の固定データ順次出力部 ( 2 5い ···、 2 5 m、 2 4 ) から順次出力される第 1乃至第 mの固定データ X 、 ···、 X m (t)の前記第 kシンボルを乗算し、 第 1乃至第 mの乗算結果を順次出力 する動作を、 k = 1から k =Nまで繰り返し行う。
第 j の最大相関値生成部 3 1 5 jの相関値順次出力部 (3 0、 4 1 ^ ···、 4 1. m) は、 第 j の最大相関値生成部 3 1 5 』の第 2の乗算器 2 3 の前記第 1乃至前記第 mの乗算結果を第 1乃至第 mの相関値として順 次出力するものである。 このため、 第〗 の最大相関値生成部 3 1 5 3 の相関値順次出力部 (3 0、 4 1 い ···、 4 1 m) は、 第 j の最大相関 値生成部 3 1 5 jの第 2の乗算器 2 3の前記第 1乃至前記第 mの乗算 結果をそれぞれ Nシンボル時間、 第 1乃至第 mの積分値と して、 積分 し、 前記第 1乃至前記第 mの積分値を前記第 1乃至前記第 mの相関値 と して順次出力する第 2の積分器 ( 3 0、 4 1. い ··· 、 4 1 m) と して 動作する。
第 j の最大相関値生成部 3 1 5 jのパス対応最大値検出器 3 1 は、 第 j の最大相関値生成部 3 1 5 jの第 2の積分器 ( 3 0、 4 1 】 、 ···、 4 1 m) が順次出力する前記第 1乃至前記第 mの相関値のうちの最大 値を、 前記第 1乃至前記第 nの最大相関値の第 j の最大相関値と して 出力する。
第 j の最大相関値生成部 3 1 5 jの固定データ順次出力部 ( 2 5 い ···、 2 5 m、 2 4 ) は、 第 1乃至第 mの固定データ X t)、 ···、 x m(t) を発生する第 1乃至第 mの固定データ発生器 2 5い ···、 2 5 mと、 第 1乃至第 mの固定データ発生器 2 5い ···、 2 5 mによって発生された 第 1乃至第 mの固定データ X 、 ···、 x m(t)から、 第 1乃至第 mの固 定データ X l (t)、 ·'·、 X m(t)の前記第 kシンボルをシンボル毎に順次選 択し出力する動作を、 k = 1から k =Nまで繰り返し行う固定データ 選択器 2 4とを有する。
第 j の最大相関値生成部 3 1 5』は、 更に、 1乃至 mを順次表わす 選択信号 S e 1 を繰り返し発生する選択信号発生器と して作用する力 ゥンタ 4 2を有する。 このカウンタ 4 2は、 拡散コード c ( t ) のチ ップ速度 (チップレート) の正整数倍の周波数のクロック c 1 kを入 力し、 該クロック c 1 kを 1から mまで順次力ゥン トし、 1乃至 mを 順次表わすカウント値を前記選択信号 S e 1 と して発生する動作を、 繰り返し行う。
固定データ選択器 2 4は、力ゥンタ 4 2から選択信号 S e 1 を受け、 該選択信号 S e 】 が 1乃至 mを順次表わしているときに第 1乃至第 m の固定データ X i (t)、 ···、 X m(t)の前記第 kシンボルを順次選択し出力 する動作を、 k = 1から k =Nまで繰り返し行う。
第 j の最大相関値生成部 3 1 5 j の第 2の積分器 ( 3 0、 4 1 い ···、 4 1 m) は、 互いに縦続接続された第 1乃至第 mのラッチ 4 1 1 N ·-·、 4 1 mと、 第 2の乗算器 2 3の前記第 1乃至前記第 mの乗算結果 に第 mのラツチ 4 1 mの出力信号を順次加算し、 第 1乃至第 mの加算 結果を順次、 第 1のラッチ 4 1 iへの入力信号と して送出する動作を、 繰り返し行う加算器 3 0とを有する。 第 1乃至第 mのラ ッチ 4 1 ぃ …、 4 1 mの第 i (ただし、 1 ≤ i ≤ m ) のラッチは、 前記ク ロ ック c 1 kに応答して、 前記第 i のラツチへの入力信号を保持し、 保持さ れた信号を出力する。 第 1のラッチ 4 1 は、 加算器 3 0が、 前記第 1乃至前記第 mの加算結果と して、前記第 1乃至前記第 mの積分値を、
順次、 第 1のラッチ 4 1 1への入力信号と して送出したときに、 前記 クロック c 1 kに応答して、 前記第 1乃至前記第 mの積分値を、 前記 第 1乃至前記第 mの相関値と して、 順次、 保持し、 出力する。
すなわち、 図 5 (B) の第 j の最大相関値生成部 3 1 5 』では、 ラ ツチ 4 1 (Q , 4 1 2 (Q 2)、 4 1 a (Q 3)、 ···、 4 1 m (Qm) を、 固定データ X l(t)、 x 2(t)、 x 3(t)、 ···、 x m(t)と同数の m個用意し、 ラッチ 4 1 i (Q , 4 1 2 (Q 2)、 4 1 3 (Q 3)、 '、 4 1 rn (Qm) をク ロ ック c 1 k (図 6の c 1 k参照)で制御する。 選択信号 S e 1 は クロック e l kをカウントするカウンタ ( c o u n t e r ) 4 2の力 ゥント値 (図 6の c o u n t e rの i = l〜: m参照) で制御し、 クロ ック c 1 k と同期させて固定データ X i (t)を振り分けるようにする。 このようにすれば、 回路構成はさらに簡単にできる。
カウンタ 4 2のカウントイ直 (図 6の c o u n t e rの i = l〜m) は、 ラッチ 4 3に保持され、 パス対応最大値検出器 3 1に入力される。 図 6においても、 2 40UTは、 図 5の選択器 2 4の出力信号を示 す。 図 5の選択器 2 4の出力信号は、 図 2に 2 4 OUTと して示され た出力信号と同じであり、 ここでは説明を省略する。
図 6に Q iで示されるように、 カウンタ 4 2は l〜mまでの出力値 を N回繰返し出力する (図 6の c o u n t e r )。 ラッチ 4 1 , (Q 1 ) の出力には、 カウンタ 4 2が N回めに出力する 1〜mに対応して、 N シンボル分の積分値が出力される。
すなわち、 カウント値が ί = 1を表わしているタイミングで、 図 2 で説明した (L + L 1 2+ ' · - + L 1 N) が相関値 y丄 j ( と して保 持され、 パス対応最大値検出器 3 1に入力される。 同様に、 カウンタ 4 2のカウント値 (図 6の c o u n t e r ) 力 ^ i =mを表わしている タイミングでは、 ラッチ 4 1 , (Q , ) の出力には、 図 2で説明した (L m l + Lm 2 + · · · + LmN) が相関値 y m j (t)と して保持され、 パス対 応最大値検出器 3 1に入力される。
パス対応最大値検出器 3 1は、 図 3に示す構成であり、 第 1 のラ ッ
チ 3 1 ,及び第 2のラッチ 3 1 2力;、 以前にラツチしたデータは、 図 6 に示したリセッ ト信号 R S T—Mにより、 0に初期化される。
これにより、 パス対応最大値検出器 3 1は、 ラッチ 4 1 J (Q J の 出力信号 y i j (t)と、 カウンタ 4 2のカウント値 (図 6の c o u n t e rの i = 1〜m) とに応答し、 第 1 のラッチ 3 1 iには、 ラッチ 4 1 i (Q J 出力の最大値 y i j (t)m a xが保持出力と して保持される。 ま た、 第 2のラッチ 3 1 2には、 最大値 y ; j ( t ) m a xに対応する i の値が保持出力と して保持される。
図 7 (A) を参照すると、 本発明の第 4の実施例による C DMA受 信機の同期捕捉装置が示されている。 本同期捕捉装置は、 図 9 (A)、 図 1 (A)、 図 4 (A)、 及び図 5 (A) の同期捕捉装置と同様ので示 される同様の部分を含む。
図 7 (A) に示すように、 この同期捕捉装置では、 図 5 (A) の同 期捕捉装置の第 1乃至第 nの最大相関値生成部 3 1 5い 3 1 52、 3 1 5 3、 ···、 3 1 5 nの代りに第 1乃至第 nの最大相関値生成部 4 1 5 い 4 1 52、 4 1 5 3、 ···、 4 1 5 nが設けられている。 第 1乃至第 n の最大相関値生成部 4 1 5 ぃ 4 1 5 2、 4 1 53、 ···、 4 1 5 nは互い に同様の構造を有する。 第 1乃至第 nの最大相関値生成部 4 1 5 い 4 1 5 2、 4 1 5 3、 ···、 4 1 5 nの第 j の最大相関値生成部 4 1 5 j の詳細を図 7 (B) に示す。
図 7 (B) の第 j の最大相関値生成部 4 1 5 jから、 図 5 (B ) の 第 j の最大相関値生成部 3 1 5 ^には含まれていた、 第 1乃至第 mの 固定データ発生器 2 5 1 , 2 5 2、 2 53 , ···、 2 5 mと、 固定データ選 択器 (セレクタ) 2 4と、 カウンタ 4 2とが除去されている。 そして、 図 7 ( A) の同期捕捉装置においては、 第 1乃至第 mの固定データ発 生器 2 5い 2 52、 2 5 3、 ···、 2 5 mと、 固定データ選択器 (セレク タ) 2 4と、 カウンタ 4 2 とを、 第 1乃至第 nの最大相関値生成部 4 1 5 い 4 1 5 2、 4 1 5 3、 ···、 4 1 5„が共通に使用できるように、 第 :!乃至第 mの固定データ発生器 2 5 い 2 5 2、 2 5 3、 ···、 2 5 m
と、 選択器 (セレクタ) 2 4と、 カウンタ 4 2とに、 第 1乃至第 nの 最大相関値生成部 4 1 5 い 4 1 5 2、 4 1 53、 ···、 4 1 5 nが共通に 接続されている。
図 7 (A) 及び (B) を参照して、 本同期捕捉装置を詳細に説明す る。
図 7 (A) に示すように、 本同期捕捉装置は、 第 1.乃至第 mの固定 データ X l (t)、 ·'·、 X m(t) (図 7 (B) 参照) の内の一つを含む送信デ ータを拡散コード c ( t ) でスペク トラム拡散することによって送信 された信号を受信信号 !: ( t ) と して受信する C DMA受信機に用い られる。 第 1乃至第 mの固定データ X t ···、 X m (りの各々は第 1乃 至第 N (Nは 2以上の整数) シンボルからなる。 本同期捕捉装置は、 第 1乃至第 n ( nは 2以上の整数) のパスを有し、 前記第 1乃至前記 第 nのパスに、 受信信号 r ( t ) を分岐することにより得られた第 1 乃至第 nの分岐信号が供給されるように構成されている。
本同期捕捉装置は、 前記第 1乃至前記第 nの分岐信号に、 互いに異 なる第 1乃至第 nの遅延量をそれぞれ与えることによって、 第 1乃至 第 nの遅延された信号をそれぞれ出力する第 1乃至第 nの遅延器 1 0 い ···、 1 0 nと、 前記第 1乃至前記第 nの遅延された信号から第 1乃 至第 nの最大相関値をそれぞれ生成する第 1乃至第 nの最大相関値生 成部 4 1 5い ···、 4 1 5 nと、 前記第 1乃至前記第 nの最大相関値の うちの最大値を検出して同期捕捉する同期捕捉用最大値検出器 1 4 と、 固定データ順次出力部 (2 5ぃ ···、 2 5 m、 2 4 ) とを有する。 この 固定データ順次出力部 ( 2 5 い ■··, 2 5 m、 2 4 ) は、 第 1乃至第 m の固定データ X t)、 '··、 X m (りを持ち、 第 1乃至第 mの固定データ X ! (t), ···、 X m(t)の第 kシンボルをシンボル毎に順次出力する動作を、 k = lから k二 Nまで繰り返し行う。
図 7 (B ) に示すように、 第 1乃至第 nの最大相関値生成部 4 1. 5 い ···、 4 1 5 nの第 j (ただし、 1 ≤ j ≤ n ) の最大相関値生成部 4 1 5 は、 第 1 の乗算器 2 1. と、 第 1 の積分器 1 2 と、 第 2の乗算器
2 3と、 相関値順次出力部 ( 3 0、 4 1 い ···、 4 1 m) と、 パス対応 最大値検出器 3 1 とを有する。
第 j の最大相関値生成部 4 1 5 jの第 1 の乗算器 2 1は、 前記第 1 乃至前記第 nの遅延された信号 r ^t), ···、 r n(t)の第 j の遅延された 信号 r i (t)に拡散コード c ( t ) を乗算する。
第 j の最大相関値生成部 4 1 5 jの第 1の積分器 1 2は、 第 j の最 大相関値生成部 4 1 5 jの第 1の乗算器 2 1 の出力信号を 1 シンボル 時間積分する。
第 j の最大相関値生成部 4 1 5 ,の第 2の乗算器 2 3は、 第 j の最 大相関値生成部 4 1 5 ,の第 1 の積分器 1 2の出力信号に、 図 7 (B) の固定データ順次出力部 ( 2 5 い ···、 2 5 m、 2 4 ) から順次出力さ れる第 1乃至第 mの固定データ X i(t)、 ···、 X m(t)の前記第 kシンボル を乗算し、 第 1乃至第 mの乗算結果を順次出力する動作を、 k = lか ら k = Nまで繰り返し行う。
第 j の最大相関値生成部 4 1 5〗の相関値順次出力部 ( 3 0、 4 1 い ···、 4 1 m) は、 第 j の最大相関値生成部 4 1 5 jの第 2の乗算器 2 3 の前記第 1乃至前記第 mの乗算結果を第 1乃至第 mの相関値と して順 次出力するものである。 このため、 第 j の最大相関値生成部 4 1 5 j の相関値順次出力部 ( 3 0、 4 1 い ···、 4 1 m) は、 第 j の最大相関 値生成部 4 1 5 jの第 2の乗算器 2 3の前記第 1乃至前記第 mの乗算 結果をそれぞれ Nシンボル時間、 第 1乃至第 mの積分値と して、 積分 し、 前記第 1乃至前記第 mの積分値を前記第 1乃至前記第 mの相関値 と して順次出力する第 2の積分器 ( 3 0、 4 1 い ···、 4 1 m) と して 動作する。
第 j の最大相関値生成部 4 1 5 ,のパス対応最大値検出器 3 1は、 第 j の最大相関値生成部 4 1 5 ,の第 2の積分器 (3 0、 4 1 い ··· 、 4 1 m) が順次出力する前記第 1乃至前記第 mの相関値のうちの最大 値を、 前記第 1乃至前記第 nの最大相関値の第 j の最大相関値と して 出力する。
図 7 (A) の同期捕捉装置において、 固定データ順次出力部 ( 2 5 い ···、 2 5 m、 2 4 ) は、 第 1乃至第 mの固定データ X t)、 ··'、 x m(t)を発生する第 1乃至第 mの固定データ発生器 2 5ぃ ··■、 2 5 mと、 第 1乃至第 mの固定データ発生器 2 S ^ ^ S S mによって発生され た第 1乃至第 mの固定データ X , (t)、 ···、 x m(t)から、 第 1乃至第 mの 固定データ X l (t)、 ···、 X m(t)の前記第 kシンボルをシンボル毎に順次 選択し出力する動作を、 k = 1から k =Nまで繰り返し行う固定デー タ選択器 2 4とを有する。
図 7 (A) の同期捕捉装置は、 更に、 1乃至 mを順次表わす選択信 号 S e 1 を繰り返し発生する選択信号発生器として作用するカウンタ 4 2を有する。 このカウンタ 4 2は、 拡散コー ド c ( t ) のチップ速 度 (チップレー ト) の正整数倍の周波数のクロック c 1 kを入力し、 該クロ ック c 1 kを 1から mまで順次力ゥン トし、 1乃至 mを順次表 わす力ゥン ト値を前記選択信号 S e 1 と して発生する動作を、 繰り返 し行う。
固定データ選択器 2 4は、カウンタ 4 2から選択信号 S e 1 を受け、 該選択信号 S e 1 力 1乃至 mを順次表わしているときに第 1乃至第 m の固定データ x ^t ···、 X m(t)の前記第 k シンボルを順次選択し出力 する動作を、 k = 1から k =Nまで繰り返し行う。
図 7 (B) において、 第 j の最大相関値生成部 4 1 5 』の第 2の積 分器 ( 3 0、 4 1 ! , ·'·、 4 1 m) は、 互いに縦続接続された第 1乃至 第 mのラッチ 4 1 い ··· 、 4 1 mと、 第 2の乗算器 2 3の前記第 1乃至 前記第 mの乗算結果に第 mのラツチ 4 1 mの出力信号を順次加算し、 第 1乃至第 mの加算結果を順次、 第 1 のラッチ 4 1 1への入力信号と して送出する動作を、 繰り返し行う加算器 3 0とを有する。 第 1乃至 第 mのラ ッチ 4 1 い … 、 4 1 mの第 i (ただし、 1 ≤ i ≤m) のラ ッ チは、 前記クロ ック c 1 kに応答して、 前記第 i のラツチへの入力信 号を保持し、 保持された信号を出力する。 第 1のラッチ 4 1 iは、 加 算器 3 0が、 前記第 1乃至前記第 mの加算結果と して、 前記第 1乃至
前記第 mの積分値を、 順次、 第 1のラッチ 4 1 iへの入力信号と して 送出したときに、 前記クロ ック c 1 kに応答して、 前記第 1乃至前記 第 mの積分値を、 前記第 1乃至前記第 mの相関値と して、 順次、 保持 し、 出力する。
' 次に図 8を参照して、 図 1の CDMA受信機の同期捕捉装置におけ る同期捕捉方法を説明する。
本同期捕捉方法は、 各遅延時間毎の最大値を検出するためのステツ プを含む。
まず、 各遅延時間毎の最大値を検出するためのステップについて説 明する。
入力信号 (受信信号) r(t)を分岐し、 遅延器 1 0 i〜 1 0 nにてそれ ぞれ異なる時問 ( τ ι〜 τ η) ずつ遅延した入力信号 rj(t)を得る (ステ ップ S 1 )。 遅延した入力信号 η(0に拡散コード c(t)を、 乗算器 2 1に おいて、 掛け (ステップ S 2)、 それぞれ 1シンボル時間分、 積分器 1 2において積分する (ステップ S 3 )。
固定データ選択器 2 4において、 複数の固定データ Xl(t)の第 kのシ ンボルを順次選択して一つの乗算器 2 3に入力して(ステップ S 4)、 選択した固定データの第 kのシンボルと積分器 1 2の 1シンボル積分 値とを乗算器 2 3において乗算し (ステップ S 5)、乗算結果を積分す る (ステップ S 6 )。
ここで、 S 7、 S 8は、 S 3力 ら S 1 2までのステップのループの、 最終 N回目のみの機能なので、 後に詳述する。
以上のステップ S 4、 S 5、 及び S 6を第 1の固定データから第 m の固定データまでの全ての固定データについて行わせる (ステップ S 9、 S 1 0 )。 ステップ S 9において、 全ての固定データについての乗 算結果が計算されたと判断されると、 ステップ S 1 1及び S 1 2にお いて、 以上のステップ S 4、 S 5、 S 6、 S 9、 及び S 1 0を第 1の 固定データから第 mの固定データまでの第 1から第 N ( k =N) シン ボルまで繰返し、 各固定データについてのシンボルレー ト積分を行わ
せる。
以上の S 3から S 1 2までのステップのループの、最終 N回目では、 ステップ S 7において、 k =Nであると判断される。
これによりステップ S 8では、ステップ S 6にて得られる積分値を、 パス対応最大値検出器 3 1に入力して、 最大相関値 y ;; ( t ) m a x (図 1 (B ) 参照) を求める。
すなわち、 k =Nのとき、 ステップ S 6で積分された値は、 各固定 データについての Nシンボル分の積分値である。 従って、 k =Nにお いて第 1乃至第 mの固定データに対する積分値 (相関値) の最大値を 求めることによって、 最大相関値 y i 3 ( t ) m a xを得ることができ る。
このようにして、 各遅延時間 (各パス) 毎の最大値 (最大相関値) を検出する。
次に、 同期捕捉用最大値検出器 1 4は、 ステップ S 1 3において、 各遅延時間 (各パス) 毎の最大値 (最大相関値) の最大値を、 全体の 最大値 m a x { y i 』 ( t ) m a x } (図 1 (A) 参照) と して検出し する。 さらに、 ステップ S 1 4において、 全体の最大値の条件 (全体 の最大値 m a x { y , ( t ) m a x } に対応する i , j ) を検出する。 次に本発明の実施例の効果を、 図 9の従来の同期捕捉装置と比較し て具体的に説明する。
まず、 具体的な適用例と して考えられる実数の一例と して、 受信信 号が分岐されるパスの数 nと しては 2 0 0が、 固定データの数 mと し て 2 0が挙げられる。
この例で図 9の従来の同期捕捉装置を考えると、 図 9 (B) におい て、 乗算器は、 i 毎に乗算器が 2個あるため、 (m = 2 0 ) X 2個必要 となり、 図 9 ( A) の同期捕捉装置の全体では、 (m= 2 0 ) X 2 X ( n = 2 0 0 ) = 8 0 0 0個も必要となる。
図 9 (B ) を実装するためには、 現在入手可能なプログラマブル口 ジックデバイスの例として 3 0 mm角、 1 2 8ピン程度のものを使用
するものとする。 このデバイス 1個当たりに乗算器 1 0個、 加算器 5 個を収容すると して、 一つの遅延時間系統 (例えば τ ιの系統) の乗 算器 1 0 1は (m= 2 0 ) X 2個より 4 0個、 従って 4個のデバィス が要るので、 全体では 4 X 2 0 0 = 8 0 0個ものデバイスが必要とな る。 さらにパス対応最大値検出器 1 4 '、 その他駆動回路などが必要で あるので、 全体では 9 0 0から 1 0 0 0個程度のデバイスを要する。 これを搭載するためのプリント基板の面積は次のようなものとなる t デバイス搭載スペースを 1個当たり 3 5 mm角とする。 これを 9 0 0 個と して、 3 5 X 3 5 X 3 0 X 3 0 (mm) = 1. 1 0 2 5 (平方メ — トル) となる。
これに対して、 本発明の実施によりセレクタを用いれば、 図 4 (B) の場合、 乗算器 ( 2 1、 2 3 ) の数は 4 0 0個、 セレクタ ( 2 8 ) の 数は 2 0 0個で構成することが出来る。 図 7 (B) では、 セレクタ ( 2 8 ) がなくなる分、 さらに小さな構成とすることが可能である。
上記のデバイスを使用すると して、 図 4 (B) の構成を実装すると した場合、 一例と して次のようになる。
プログラマブルロジックデバイス 1個に、乗算器 1 0個、加算器( 1 6、 3 0 ) 1 0個、 セレク タ ( 2 8 ) 1個、 ラッチ (2 7、 1 7 ) 約 1 0 0個、 パス対応最大値検出器 3 1 (図 3 ) を 5個収容するものと すれば、 図 4 (B) の構成を 5系統分程度は収容可能となる。 その他 にこれら回路を駆動するための論理回路も収容する。
このデバイスを使用して上記実数の例を構成するには、 デバイス 4 0個に加え、 受信信号を分岐する回路、 各部を制御する制御回路、 各 部を駆動するクロック信号を発生、 分配する回路、 及び各遅延時間毎 の出力値から最大値を求める最大値検出器 ( 1 4 ) などを要する。 これらを含めてざっとデバイス 5 0個分で構成できるものとすると、 上の例と同様に、 デバイス 1個の実装スペースを 3 5 mm角と した場 合の基板面積は、 3 5 X 3 5 (mm) X 5 0 = 0. 0 6 1 2 5 (平方 メートル) 必要となる。 これは、 従来技術を実装する上の例に比して、
面積比で 1 Z 1 8である。
現実には回路基板面積比が 1 8倍にもなると、 大きさに加え消費電 力の差が大きくなる。 また、 大きくなると故障の発生確率が高くなる ことによる信頼性の低下等の問題も無視できなくなる。 さらに、 収容 する棚板、 電源装置等が大掛かりになるため、 コス トがより増加する。 本発明の実施による効果には、 以上のような事項が挙げられる。 産業上の利用可能性
以上説明したように、 本発明によれば、 小さい回路規模の C D M A 受信機の同期捕捉装置を得ることができる。
更に本発明によれば、 小さい回路規模の C D M A受信機の同期捕捉 装置とすることができる C D M A受信機の同期捕捉方法が得られる。