WO2000033308A1 - Cartouche de disque magnetique - Google Patents

Description

W 0/ 3308

曰月 糸田 磁気ディスク力一トリッジ 技術分里予

本発明は、 磁気ディスクメディァを上シェルと下シェルとの接合により形成 されるケース内に収容し、 この磁気ディスクメディアを回転させて磁気記録再生 に利用する磁気ディスクカー卜リッジに関するものである。

背景技術

従来より、 フレキシブルなポリエステルシート等からなる円盤状のベースの両 面に磁性体層が形成され、 回転駆動されながら磁気へッ ドにより上記磁性体層に 磁気記録がなされる磁気ディスク （いわゆるフロッピ一 ·ディスク） を扁平ケー ス内に収容した磁気ディスクカートリッジが提供され、 その取扱いの容易性、 低 コストといった利点から、 主としてコンピュータ用の記録媒体として用いられて いる。

また、 上記磁気ディスクカートリッジにおいては、 ケースに磁気ヘッ ド挿入用 の開口及びこれを開閉するシャツ夕一部材が設けられ、 このシャツ夕一部材は弹 性部材によって磁気へッ ド揷入用開口を閉じる方向に付勢されている。

さらに、 前記シャッ夕一部材は前記ケースの上面及び下面に沿う上下面板部と、 ケースの前端面に沿う連結板部とを備え、 前記連結板部に前記弾性部材の一端部 が係合される係合部が内側に突出して設けられ、 前記ケースの前端面にはこの係 合部が摺動するスリッ ト状開口が形成されている。

また、 前記シャツ夕一部材には内側に突出する複数のガイ ド爪部が設けられ、 ケースの先端部近傍には上記シャッター部材のガイ ド爪部が挿入されるガイ ド溝 がカートリッジ挿入方向と略直交する方向に延びて設けられている。 そして、 上 記ガイ ド爪部がガイ ド溝に沿って移動することでシャツ夕一部材の開閉動作及び 開閉位置規則を行うと共に、 ガイ ド爪部とガイ ド溝の係合でシャツ夕一部材がケ ースから外れないように保持している。

しかして前述のようなシャツ夕一部材の内面に突出したガイ ド爪部とケースの ガイ ド溝との係合ではシャツ夕一部材の外れ防止作用が不十分な場合、 落下時等 にケースに衝撃を受けるか、 ケースに押圧力、 曲げ力などが作用すると、 シャツ 夕一部材がケースから外れたり、 一部のガイ ド爪部がガイ ド溝から外れてケース 面に乗り上げて傾き動作不良を生じる場合がある。

つまり、 磁気ディスクカートリッジのケースは薄く形成され、 凹溝状のガイ ド 溝の深さの確保が困難で、 これに伴ってシャツ夕一部材のガイ ド爪部の突出高さ も十分に得られない。 さらに、 前記ガイ ド溝が形成されるケースの前端面にはス リッ ト状開口が形成されて、 この部分では上下シェルの薄肉の上下壁は特に橈み 変形しやすく、 シャッ夕一部材の装着後に前記落下時等にスリッ ト状開口が狭ま る方向に変形した際に、 ガイ ド溝が凹んでこのガイ ド溝からガイ ド爪部が外れや すくなり、 シャツ夕一部材が外れたり片方のガイ ド爪部が外れて傾くことがたま に生じる。

そこで本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、 落下等に伴うスリッ ト状 開口近傍のシェル変形を規制してシャツ夕一部材の外れ防止作用を高めた磁気デ イスクカ一トリッジを提供することを第 1の課題とするものである。

また、 この磁気ディスクメディァの中心部分にはセン夕コア部材が設けられ、 このセン夕コア部材は、 固着用フランジに磁気ディスクメディァを固着支持して 回転中心を規定すると共に、 円板状ハブ部がドライブ装置の回転スピンドル軸の 先端部に係合保持されて回転駆動力が伝達されるようになつている。

上記磁気ディスク力一トリッジにおいては、 ケースに磁気へッ ド揷入用の開口 及びこれを開閉するシャッ夕一部材が設けられると共に、 底面にセンタコア部材 のハプ部が露出するハブ孔が開口されている。 また、 上記磁気ディスクメディア の回転駆動において、 セン夕コア部材のハブ部の中心孔部にはスピンドル軸の中 心ピンが挿入係合されるが、 中心位置からずれた位置に開口している駆動ピン孔 部に対しては当初は駆動ピンの位置が合致せず、 スピンドル軸が 1回転する間に この駆動ピンが駆動ピン孔部に係合してチヤッキングを行うようにしている。 ところで、 前述のような磁気ディスクカートリッジをドライブ装置に装填して スピンドル軸によってセン夕コア部材を係合保持する場合に、 駆動ビンが駆動ピ ン孔部に係合するまでは、 セン夕コア部材が傾斜した状態となり、 また、 磁気デ イスクカートリッジをドライブ装置から着脱する際もセン夕コア部材が傾斜した 状態となることがあり、 そのハブ部がケース底面のハブ孔内周の角部に乗り上げ て使用不能となる恐れがある。

また、 このような磁気ディスク力一トリッジに対しては大容量化が求められ、 記録容量の増大を図った磁気ディスクカートリッジでは、 データ転送速度の向上 を図る目的で、 回転速度がより高速となる。 そして、 磁気ディスクメディアの記 録容量の増大化に伴い、 この高速回転する磁気ディスクメディアと記録再生を行 う磁気へッ ドの高さとは、 本来適切な位置関係に厳密に維持されることで所期の 記録再生性能が確保できるものである。

しかし、 可撓性を有する磁気ディスクメディァではその回転における面振れが 発生して上記の磁気へッ ドとの厳密な位置関係を維持することが困難であり、 し かも、 高記録密度になると磁気へッ ドに対して磁気ディスクメディァの位置がず れてもそれに追従するぺネトレ一シヨン性能の幅が狭くなることから、 磁気ディ スクメディアを橈みやすく して磁気へッ ドとの関係における追従性を高めること が好ましい。

上記点から、 例えば、 センターコア部材の固着用フランジの幅を狭く して磁気 ディスクメディアとの接合範囲を小さくし、 この磁気ディスクメディアの内周部 におけるセン夕一コア部材との接合により受ける規制を軽減し、 磁気ディスクメ ディアを撓みやすく してベネトレーシヨン性能を向上することが行われる。

一方、 磁気ディスクカートリッジの使用中に、 外部から侵入した塵埃が記録再 生中のへッ ドと磁気ディスクメディアとの間にかみ込むことによって記録面が損 傷したり ドロップァゥト等の問題が生じることがあり、 高記録密度の磁気ディス クメディアにおいては塵埃の影響は大きな問題となる。

上記点から、 使用中の磁気ディスクカートリッジに対して底面のハブ孔からの 塵埃の侵入を阻止するために、 ドライブ装置に装填した磁気ディスクカートリッ ジの底面におけるハブ孔周囲にゴム等の遮蔽部材を押圧することが行われている。 しかして、 上記のように磁気ディスクカートリッジのケース底面に遮蔽部材を 押圧するとシェル底面が内部空間が狭まるような変形を受け、 セン夕コァ部材と ハプ孔の内周角部との接触によるシヱル削れが発生しやすくなり、 この削れ粉が 塵埃として磁気ディスクメディァに付着すると前述のような問題を生起する。 上記点から本願発明では上記シェル削れの発生を防止するために、 前記下シェ ルのハブ孔の内側角部を面取り状に除去してテーパー部を設け、 センタコア部材 との接触を回避するものであるが、 上記テーパー部の形成は前述したセン夕コア 部材が傾斜した際のハプ部の乗り上げ現象が発生しやすくなる。

特に上記乗り上げ現象は、 セン夕コア部材の固着用フランジ部の外径を小さく した高記録密度磁気ディスクカートリッジにおいて顕著となり改善が要望される そこで本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、 ハブ孔内周角部にテ一パ —部を設けてもセン夕コア部材のハブ孔への乗り上げを防止して磁気ディスクの 良好な回転動作を確保するようにした磁気ディスクカートリッジを提供すること を第 2の課題とするものである。

発明の開示

上記第 1の課題を解決した本発明の磁気ディスクカートリッジは、 上シェルと 下シェルの接合により形成されるケース内に、 円盤状の磁気ディスクメディァを 回転可能に収容すると共に、 このケースに磁気ヘッ ド揷入用開口と、 該磁気へッ ド挿入用開口を開閉するシャツ夕一部材と、 該シャツ夕一部材を閉方向に付勢す る弹性部材とが設けられ、 前記シャツ夕一部材は前記ケースの上面及び下面に沿 う上下面板部と、 ケースの前端面に沿う連結板部とを備え、 前記連結板部に前記 弾性部材の一端部が係合する係合部を内側に突出して設け、 前記ケースの前端面 に該係合部が摺動するスリッ ト状閧口が形成され、 前記連結板部の前記係合部よ り端部側に、 前記スリッ ト状開口の内部に突出し、 該スリッ ト状開口が狭まる方 向への上シェルと下シェルの変形を規制する規制突起を設けたことを特徴とする ものである。

前記規制突起は、 特にガイ ド爪部を配設した部分の面板部の挿入方向の長さが 短く形成されている略 T字形状のシャツ夕一部材において設けるのが好適である 上記のような本発明によれば、 シャツ夕一部材の連結板部におけるシャッター 部材を閉方向に付勢する弾性部材の一端部が係合される係合部より端部側に、 前 記係合部が摺動するスリツ ト状開口の内部に突出し、 該スリツ ト状開口が狭まる 方向への上シェルと下シェルの変形を規制する規制突起を設けたことにより、 シ ャッ夕一部材を装着した状態において係合部より端部側部分で特にガイ ド爪部近 傍のスリッ ト状開口の変形を抑制することができ、 落下衝撃等が作用してもこの 部分のガイ ド溝に係合しているシャツ夕一部材のガイ ド爪部がガイ ド溝から外れ るのが防止でき、 信頼性を高めることができる。

また、 上記第 2の課題を解決した本発明による磁気ディスク力一トリッジは、 上シェルと下シェルとの接合によるケース内に、 セン夕コア部材の固着用フラン ジに固着された円盤状の可撓性磁気ディスクメディアを回転可能に収容すると共 に、 上記下シェルの底面略中央部に前記セン夕コア部材の円板状ハブ部が露出す るハブ孔が開口されてなる磁気ディスクカートリッジにおいて、 前記ハブ孔の内 側角部を面取り状に除去してテーパー部を設けると共に、 前記上シェルの内面に、 前記セン夕コア部材の固着用フランジの外周部に近接する規制リブを突設してな り、 該規制リブは、 前記セン夕コア部材が傾斜した際に前記固着用フランジと当 接し、 その動きを阻止する位置に配設したことを特徴とするものである。

前記セン夕コア部材は全体が樹脂成型品で、 そのハブ部の底面に金属製円板部 材を固着して構成するのが好適である。

上記のような本発明の磁気ディスク力一トリッジによれば、 ハブ孔の内側角部 を面取り状に除去してテーパー部を設けて、 セン夕コア部材との接触に伴う削れ による塵埃の発生を防止すると共に、 セン夕コア部材が傾斜した際にその固着用 フランジと当接しその動きを規制する規制リブを固着用フランジの外周部に近接 して上シェルの内面に突設したことにより、 セン夕コア部材の固着用フランジを 小径化してもセン夕コァ部材のハブ部がハブ孔内に乗り上げて使用不能となるの を有効に防止でき、 使用における信頼性を確保することができる。

前記セン夕コア部材を全体は樹脂成型品とし、 そのハブ部の底面に金属製円板 部材を固着して構成すると、 スピンドル軸に対する係止位置精度が高められる。

図面の簡単な説明

図 1は本発明の第 1の実施の形態による磁気ディスクカートリッジの底面図 図 2は図 1の磁気ディスクカートリッジの要部平面図

図 3は内部構造を省略した図 1の m— m断面図

図 4 Aはシャッター部材の要部正面図 図 4 Bはシャツ夕一部材の中央断面平面図

図 5 Aは別の態様によるシャツ夕一部材の要部正面図

図 5 Bは図 5 Aのシャッ夕一部材の中央断面平面図

図 6 Aおよび図 6 Bはさらに別の態様によるシャッ夕一部材の要部斜視図 図 7は本発明の第 2の実施の形態による磁気ディスクカートリッジの上下シェ ルと磁気ディスクメディァの分解斜視図

図 8は図 7の磁気ディスク力一トリッジの要部断面正面図

図 9はセン夕コア部材が傾斜した状態を示す同要部断面正面図

図 1 0はセン夕コア部材の他の態様を示す断面図

発明を実施す る ための最良の形態 以下、 上記第 1の課題を解決した本発明の第 1の実施の形態を図面を参照して 詳細に説明する。

図 1は一例の磁気ディスクカートリッジの底面図、 図 2はその要部平面図、 図 3は内部構造を省略した図 1の III一 III断面図である。 なお、 下記説明の上下は図 2の使用状態を基準として表し、 左右は各図面での左右を示している。

磁気ディスクカートリッジ 1は、 例えばァクリロニトリル一ブタジエン一スチ レン共重合体のような合成樹脂から形成された上シヱル 2と下シェル 3とをそれ それの内面を蓋合わせ状に固着されてなる扁平ケース C (ハ一ドケース） 内に、 中央部がセンタ一コア部材 5に取り付けられて保持された円盤状の磁気ディスク メディア 6が回転自在に収容されている。 上記センターコア部材 5は、 ケース C 下面に開口したハブ孔 1 5に臨み、 ドライブ装置 （図示せず） の回転スピンドル と磁気的に係合し回転力を磁気ディスクメディア 6に伝える。 この磁気ディスク メディァ 6は、 フレキシブルなポリエステルシ一ト等からなる円盤状のベースの 両面に磁性体層が形成されたものである。

前記ケース Cの上シェル 2及び下シェル 3には前端から中心部に矩形状に延び る磁気ヘッ ド挿入用開口 1 1 , 1 1がそれそれ設けられる。 このケース Cの前部 には上記磁気ヘッド挿入用開口 1 1を開閉するために、 図中左右方向に滑動自在 とされたシャツ夕一部材 4が組み付けられ、 弾性部材 7により閉方向に付勢され る。 このシャツ夕一部材 4の摺動範囲のケース Cの表裏面には、 浅い摺動溝 1 4 が形成される。

上記弾性部材 7は細径コィルバネよりなり、 シャツ夕一部材 4が開方向へ移動 したときに接近するケース Cの前部コーナ一部に湾曲状態で装着され、 ケース C の前端面に開口されたスリッ ト状開口 1 9 (図 3参照） を通して一端が前記シャ ッ夕一部材 4の後述の係合部 4 6に係合され、 他端はケース Cに係止される。 そ して、 上記シャツ夕一部材 4は弾性部材 7により閉方向に付勢され、 常時は各磁 気へッ ド揷入用開口 1 1を閉塞している。

前記シャヅ夕一部材 4は、 例えばステンレス鋼板もしくはアルミニウム板から、 又はポリァセ夕一ル樹脂等のプラスチックから形成されたもので、 ケース Cの前 部の上面を覆う上面板部 4 1 (図 2 ) と下面を覆う下面板部 4 3 (図 1 ) とが、 ケース前端面を覆う連結板部 4 2によって連結されて断面コ字状に形成されてい る。

前記上下面板部 4 1， 4 3は、 前記磁気へッ ド揷入用開口 1 1を閉塞する略矩 形状のカバー部 4 1 a， 4 3 aと、 該カバ一部 4 1 a， 4 3 aの前端部から両側 にケース前縁部に沿って横方向に延びる左右前枠部 4 1 b , 4 1 c , 4 3 b , 4 3 cとで平面形状が略 T字状に形成されている。

また、 前記下面板部 4 3における左右前枠部 4 3 b， 4 3 cの端部には、 内側 に面板部 4 3と直交方向に屈曲して突出する 2つのガイ ド爪部 4 4， 4 5がそれ それ設けられた左右ガイ ド部 4 3 d , 4 3 eが後方に突出して形成されている。 さらに、 シャツ夕一部材 4の連結板部 4 2の内面には、 図 1で右側のガイ ド爪部 4 5の近傍に、 内方に突出し前記弾性部材 7の一端部が係止する係合部 4 6が設 けられ （図 4参照） 、 この係合部 4 6は前記スリッ ト状開口 1 9内に挿入されて 開閉作動に応じて摺動する。

上記のようなシャツ夕一部材 4が摺動するケース C表裏面の前記摺動溝 1 4は、 上下面板部 4 1 , 4 3のカバー部 4 1 a， 4 3 aが開方向に摺動する部分は、 弹 性部材 7側の前枠部 4 1 b , 4 3 cの端部が摺動する範囲を含めて矩形状に形成 される一方、 弾性部材 7と反対側の前枠部 4 1 c , 4 3 bが摺動する部分につい ては、 この前枠部 4 1 c， 4 3 bの前後方向の幅 （下面板部 4 1についてはガイ ド部 4 3 dの前後方向の幅） に狭く形成されている。 また、 前記シャツ夕一部材 4のガイ ド爪部 4 4 , 4 5に対応して前記ケース C 下面の下シェル 3の前端部には、 上記ガイ ド爪部 4 4， 4 5がそれそれ摺動する 凹溝状のガイ ド溝 1 2， 1 3が横方向に延びて、 磁気へッ ド揷入用開口 1 1の両 側に形成されている。 さらに、 前記ガイ ド溝 1 2， 1 3の前方における下シェル 3前縁部には、 前端面から前記ガイ ド爪部 4 4， 4 5のガイ ド溝 1 2 , 1 3への 係合を容易とするためのテーパー面 3 1 (図 3参照、 一方は図示省略） がそれそ れ形成されている。

そして上記のようなシャツ夕一部材 4において、 図 4 A、 Bに示すように、 そ の連結板部 4 2の前記弾性部材 7の一端部が係合する係合部 4 6より端部側位置 に、 この係合部 4 6と平行に内側に突出する規制突起 4 7力 連結板部 4 2の打 抜開口 4 7 aの端部側に折り曲げ形成されている。 この規制突起 4 7は、 シャツ 夕一部材 4をケース Cへ装着した際に、 その先端部は前記スリッ ト状開口 1 9に 挿入されて、 該スリッ ト状開口 1 9が狭まる方向への上シェル 2と下シェル 3の 変形を規制するものである。

前記規制突起 4 7の幅は、 スリッ ト状開口 1 9の開口幅より、 ガイ ド爪部 4 5 をガイ ド溝 1 3に係合する際に必要な上下シェル 2 , 3の変形を許容する程度に 狭く形成されている。 その突出長さは、 シャツ夕一部材 4の前後方向への移動に おいて、 スリツ ト状開口 1 9の先端部内面が当接可能な長さ以上に形成され、 係 合部 4 6よりは短く形成されている。

なお、 前記ケース Cの上シェル 2の前端部の一方のコーナー部には、 凹溝状の 誤挿入防止用の溝部 1 8 (図 2参照） が設けられ、 下シェル 3の一側方後部には 誤消去防止表示部 1 6が、 他側方の前後には記録容量の識別を行うための識別孔 1 7が設けられている。

上記実施の形態によれば、 ケース Cに対しシャツ夕一部材 4を装着した状態で は、 規制突起 4 7がスリッ ト状開口 1 9内に突出し、 上下シェル 2， 3に対して 落下衝撃、 押圧力、 又は、 曲げ力などが作用して、 スリッ ト状開口 1 9が狭まる 方向への変形が発生すると、 規制部材 8がそれそれ上下シェル 2 , 3の内面に当 接してこの上シェル 2と下シェル 3の変形を規制する。 これにより、 上記ガイ ド 溝 1 2 , 1 3が凹むような変形を抑制し、 このガイ ド溝 1 2， 1 3を摺動するガ イ ド爪部 4 4 , 4 5との係合量の低下を防ぎ、 ガイ ド爪部 4 4 , 4 5がガイ ド溝 1 2 , 1 3から外れることなく係合状態が保持される。

特に、 本実施形態のように上下面板部 4 1 , 4 3が略 T字形状に設けられると 共に、 コイルパネによる弾性部材 7を使用したものにおいて、 前記規制突起 4 7 の形成は有効である。

なお、 前記ケース Cへのシャツ夕一部材 4の前方からの押圧装着時には、 シャ ッ夕一部材 4の変形と上下シヱル 2 , 3の変形によってガイ ド爪部 4 4 , 4 5が ガイ ド溝 1 2 , 1 3に係合できるものであり、 装着後の落下状態等においては上 下シェル 2 , 3に同様の変形があっても、 シャツ夕一部材 4の変形がないことで ガイ ド爪 4 4， 4 5がガイ ド溝 1 2， 1 3から外れることはない。

図 5 A、 Bは別の態様によるシャツ夕一部材 4を示し、 この例では規制突起 4 7が打抜開口 4 7 aの係合部 4 6に寄った内部側に折り曲げ形成されている。 そ の他は図 4と同様に設けられている。

図 6 A、 Bはさらに別の態様によるシャツ夕一部材 4を示し、 規制突起 4 7が 連結板部 4 2の端部に折り曲げ形成されている。 図 6 Aの場合には、 連結板部 4 2における上下面板部 4 1 , 4 3の端部と同一位置の端部から規制突起 4 7が折 り曲げ形成されている。 図 6 Bの場合には、 連結板部 4 2の端部に凹状の切欠き 部 4 2 aが形成され、 その内端部から規制突起 4 7が折り曲げ形成されている。 上記のような図 5 A、 B及び図 6 A、 Bの態様における規制突起 4 7の機能は、 前述のものと同様である。

なお、 前記ケース C、 シャツ夕一部材 4、 磁気ディスクメディア 6、 セン夕一 コア部材 5等の形態は、 記録容量の変更に対応して他の記録容量のものとの識別 性等を得るために互換性を維持できる範囲において適宜変更されるものであり、 これらの変更に対応して本発明は適用可能である。

以下、 上記第 2の課題を解決した本発明の第 2の実施の形態を図面を参照して 詳細に説明する。

図 7は第 2の実施の形態による磁気ディスクカートリッジの上下シェルの分解 斜視図であり、 図 8は主要構成を示す断面図である。

磁気デイスクカートリッジは、 例えばァクリロ二トリル一ブタジエン一スチレ ン共重合体のような合成樹脂から形成された上シェル 2 0 1と下シヱル 2 0 2の 接合で扁平なケース C (ハードケース） が構成され、 このケース C内に、 中央部 がセン夕コア部材 2 0 3に取り付けられて保持された円盤状の磁気デイスクメデ ィァ 2 0 4が回転自在に収容されている。 この磁気ディスクメディア 2 0 4の上 下に上ライナー 2 0 5と下ライナー 2 0 6が設置されている。

また、 上記磁気ディスクメディア 2 0 4は、 フレキシブルなポリエステルシ一 ト等からなる円盤状のベースの両面に磁性体層が形成されたものであり、 外周部 と内周部とを除く円環状に記録領域 2 0 4 aが設定され、 この記録領域の内外縁 部が非記録領域 2 0 4 bとなっている。

上記セン夕一コア部材 2 0 3は、 磁性ステンレス等の強磁性体による板状金属 素材が所定形状に打ち抜かれるとともにプレス成形されてなり、 磁気ディスクメ ディア 2 0 4を固着する外周の固着用フランジ 2 0 3 aと、 該固着用フランジ 2 0 3 aの内側部分が凹状に設けられたハブ部 2 0 3 bとを備え、 該ハブ部 2 0 3 bの回転中心位置に中心孔部 2 0 3 cが開口し、 それより外周側に駆動ピン孔部 2 0 3 dが開口されている。 上記中心孔部 2 0 3 cにスピンドル車由 2 2 0 (図 8 参照） の中心ビン 2 2 1が挿入され、 駆動ピン孔部 2 0 3 dには駆動ピン 2 2 2 が挿入係合され、 ハブ部 2 0 3 bの底面中央部がスピンドル軸 2 2 0の先端面に 当接し、 外周部がマグネッ ト 2 2 3に吸引された状態で回転駆動される。

前記上シェル 2 0 1および下シヱル 2 0 2はほぼ矩形状の扁平形状であり、 外 周には側壁を形成する外周リブ 2 O l a , 2 0 2 aが設けられ、 隅角部には略斜 めに内側リブ 2 0 1 b， 2 0 2 bが設けられ、 長方形の磁気へッ ド揷入口 2 1 0 , 2 1 1が開口され、 下シェル 2 0 2の中心部分にはセン夕コア部材 2 0 3のハブ 部 2 0 3 bが臨む大きさに円形状のハブ孔 2 0 2 cが開口されている。

前記上シェル 2 0 1及び下シェル 2 0 2の内面には、 不織布等による八角形状 (丸形状でもよい） の上ライナ一 2 0 5および下ライナ一 2 0 6が超音波溶着等 により貼り付けられている。 前記内側リブ 2 0 1 b， 2 0 2 bはこのライナ一 2 0 5 , 2 0 6の形状に沿ってその外側に形成されている。

また、 図示していないが、 前記ケース Cの磁気へッ ド揷入用開口 2 1 0 , 2 1 1を開閉するために、 図中左右方向に滑動自在とされたシャツ夕一部材が組み付 けられる。

そして、 上記下シェル 2 0 2のハブ孔 2 0 2 cの内周における内側角部が面取 り状に除去されてテーパー部 2 1 5 (図 8参照） が形成されている。 このテ一パ 一部 2 1 5の形成により、 ドライブ装置に挿入された際に、 ハブ孔 2 0 2 c外周 の底面に塵埃侵入防止用の遮蔽部材 2 2 5が押圧された際の変形により、 ケース C内空間が狭まる方向に変形しても、 セン夕コア部材 2 0 3の固着用フランジ 2 0 3 aの下面との接触が低減して下シェル 2 0 2の削れが防止できる。

また、 上シェル 2 0 1の内面の中心部には、 前記セン夕コア部材 2 0 3の固着 用フランジ 2 0 3 aより内側位置に突出する環状突起 2 1 2が突設され、 この環 状突起 2 1 2よりさらに外側には固着用フランジ 2 0 3 aの外周に近接する円環 状の規制リブ 2 1 3が、 上記環状突起 2 1 2より低い高さに突設されている。 上記環状突起 2 1 2は、 図 8に示すように、 セン夕コア部材 2 0 3の固着用フ ランジ 2 0 3 aの内周側に嵌入して磁気ディスクメディア 2 0 4の半径方向のへ の移動を規制する。 一方、 上記規制リブ 2 1 3は、 図 9に示すように、 前記セン 夕コア部材 2 0 3が傾斜した際にその固着用フランジ 2 0 3 aの外周端と当接し て、 該セン夕コア部材 2 0 3の動きを規制し、 ハブ部 2 0 3 bが前記下シェル 2 0 2のハブ孔 2 0 2 cのテ一パ一部 2 1 5へ乗り上げるのを阻止する位置に配設 されている。

上記のような磁気ディスクカートリッジによれば、 ドライブ装置に挿入してま だチヤツキングが完了していない状態では、 スピンドル軸 2 2 0の駆動ピン 2 2 2がセン夕コア部材 2 0 3の駆動ピン孔部 2 0 3 dに係合していないことで、 ハ ブ部 2 0 3 bは傾斜しているものであり、 この傾斜状態においても、 セン夕コア 部材 2 0 3の固着用フランジ 2 0 3 aが規制リブ 2 1 3に当接してそれ以上移動 するのを規制して、 該セン夕コア部材 2 0 3のハブ部 2 0 3 bがハブ孔 2 0 2 c の内周部からテーパー部 2 1 5に乗り上がるのを阻止し （前記テーパー部 2 1 5 の形成により乗り上がりやすくなつている） 、 回転不能状態となるのを防止して いる。

前記スピンドル軸 2 2 0が回転し、 駆動ピン 2 2 2がセン夕コア部材 2 0 3の 駆動ピン孔部 2 0 3 dに係合され、 セン夕コア部材 2 0 3はスピンドル軸 2 2 0 の先端に吸引保持され中心位置及び高さが所定状態に規定されて磁気ディスクメ ディア 2 0 4が駆動回転される。

図 1 0はセン夕コア部材 2 0 3の他の態様を示している。 このセン夕コア部材 2 0 3は、 固着用フランジ 2 0 3 a、 ハブ部 2 0 3 bの全体が樹脂で成型され、 そのハブ部 2 0 3 bの底面に金属製円板部材 2 3 1がー体に固着されている。 上 記円板部材 2 3 1は、 インサート成形、 接着等によって樹脂部分と一体化され、 スピンドル軸 2 2 0に対する係止位置精度が高めると共に、 マグネッ ト 2 2 3に よる吸引作用を得ている。

前記セン夕コア部材 2 0 3の全体を例えばステンレス鋼板の絞り加工で形成す ると、 加工戻り変形が生じて形状に歪みが発生し寸法精度が低下することにより、 高記録密度において要求されるセン夕コア部材 2 0 3の寸法精度を満足しない製 品となる場合があるが、 上記図 1 0のように、 最も寸法精度が要求される、 スピ ンドル軸 2 2 0先端と当接するハブ部 2 0 3 bの底面部分に加工戻り変形が生じ ない金属製円板部材 2 3 1を有する樹脂成形品とすることで、 高い寸法精度を得 ることができる。

なお、 前記円板部材 2 3 1はマグネッ ト 2 2 3に対向する部分にのみ配設して もよく、 また、 中心孔部 2 0 3 cの内径部分についても固着するようにしてもよ い。

Claims

言青求の範圏

1 . 上シェルと下シェルの接合により形成されるケース内に、 円盤状の磁気 ディスクメディァを回転可能に収容すると共に、 このケースに磁気へッ ド挿入用 開口と、 該磁気ヘッ ド揷入用開口を開閉するシャツ夕一部材と、 該シャツ夕一部 材を閉方向に付勢する弾性部材とが設けられてなる磁気ディスク力一トリッジに おいて、

前記シャツ夕一部材は前記ケースの上面及び下面に沿う上下面板部と、 ケース の前端面に沿う連結板部とを備え、 前記連結板部に前記弾性部材の一端部が係合 する係合部を内側に突出して設け、 前記ケースの前端面に該係合部が摺動するス リッ ト状開口が形成され、

前記連結板部の前記係合部より端部側に、 前記スリッ ト状開口の内部に突出し、 該スリッ ト状開口が狭まる方向への上シ Xルと下シヱルの変形を規制する規制突 起を設けたことを特徴とする磁気ディスク力一トリッジ。

2 . 上シェルと下シェルとの接合によるケース内に、 セン夕コア部材の固着 用フランジに固着された円盤状の可撓性磁気デイスクメディアを回転可能に収容 すると共に、 上記下シェルの底面略中央部に前記セン夕コア部材の円板状ハブ部 が露出するハブ孔が開口されてなる磁気ディスクカートリッジにおいて、

前記ハブ孔の内側角部を面取り状に除去してテーパー部を設けると共に、 前記 上シェルの内面に、 前記セン夕コア部材の固着用フランジの外周部に近接する規 制リブを突設してなり、

該規制リブは、 前記セン夕コァ部材が傾斜した際に前記固着用フランジと当接 し、 その動きを阻止する位置に配設したことを特徴とする磁気ディスクカートリ ッジ。

3 . 前記セン夕コア部材は全体が樹脂成型品で、 そのハブ部の底面に金属製 円板部材を固着してなることを特徴とする請求項 2に記載の磁気デイスクカート リッジ。