WO1999056702A1

WO1999056702A1 - Composition pour usage externe

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Publication number: WO1999056702A1
Application number: PCT/JP1999/002338
Authority: WO
Inventors: Mari Kurosawa; Hiroshi Fukui
Original assignee: Shiseido Company, Ltd.
Priority date: 1998-04-30
Filing date: 1999-04-30
Publication date: 1999-11-11
Also published as: US6703027B2; CN1272057A; KR100635952B1; WO1999056702A8; EP1016400B1; DE69932397T2; KR20010014322A; EP1016400A4; US20020022037A1; CN1151768C; DE69932397D1; EP1016400A1; TW513311B

Description

明細書外用組成物技術分野

本発明は、皮膚外用組成物に関し、更に具体的には、皮膚上の様々な原因により形成された凹凸等を覆って平滑化し、視覚的に、あたかもその凹凸等が存在しないように捕正し得る外用組成物に関する。背景技術

メ一キヤップ化粧料の役割として最も大きな役割の一つに、外観を美しく見せる「美的役割」があることは言うまでもない。この「美的役割」は、具体的には、例えば皮膚の小さな毛穴による凹凸を平滑化したり、皮膚の色を補正したりすることにより果たされることが通常である。

しかしながら、既存のメ一キヤップ化粧料を用いても補正することが困難な皮膚上の凹凸等が少なからず存在することも事実である例えば、（ 1 ) 二キビ等により「クレーター状」ともいえる程皮膚上の凹凸が顕著になった場合、（ 2 ) 熱傷によるケロイド跡ゃ植皮跡、（ 3 ) 手術跡、（ 4 ) 深いしわ、（ 5 ) 深い傷跡、（ 6 ) 大きな毛穴や小じわ等は、既存のメーキャップ化粧料で補正することは困難である。

すなわちメーキャップ化粧料のうち、粉末成分、油分及びロウを含有する油性固形化粧料や、粉末成分、油分、ロウ、水及び保湿剤を含有する乳化固形化粧料は、これらの中に含有されて '、るロウ類によって、皮膚の小さな毛穴による凹凸等の微小な凹凸を埋めるものであるが、皮膚の動きによって槎れて、時には脱落してしまい、とても上記（ 1 ) 〜（ 5 ) のような皮膚上の大きな凹凸を補正し得るものではない。また、既存のメーキャップ化粧料においては、配合成分の屈折率が異なるために塗布色が不透明になり、結果として塗布時に凹部が不透明になり、かつ凸部は透明性が高く、たとえ前記凹凸が平滑化されても、その凹部が視覚的に目立ってしまい実用的とはいえない。

さらに、上記（ 6 ) の大きな毛穴や小じわも、これを、既存のメ —キヤップ化粧料で無理に補正しょうとすると、不自然な仕上がりになってしまう傾向が強い。

そこで、特に上記のような従来のメ一キヤップ化粧料では補正が困難な凹凸等を含めて、皮膚上の大小の凹凸等を平滑化し、これらの凹凸等を視覚的にも目立たなくし得る外用組成物を提供することが所望されている。

この提供されるべき外用組成物は、上記（ 1 ) 〜（ 5 ) のような皮膚上の大きな凹凸を補正する場合には、皮膚上に厚く塗布しても脱落等せずに皮膚に密着し、重力によってたれ落ちないと同時に、皮膚から容易に除去し得ることが必要である。また透明性が高く、視覚的に皮膚上の凹部分と凸部分とがあたかも存在しないように補正し得ることが好ましい。

また、上記（ 6 ) の大きな毛穴や小じわを補正する場合には、皮膚上に厚く塗布しても脱落等せずに皮膚に密着し、ナチュラル感を付与しつつ、あたかも毛穴や小じわが存在しないかのように補正し得ると共に、このような補正効果が長時間（少なくとも 2 時間以上 ) 持続することが必要となる。

本発明者らは、すでに、この課題の一部の解決手段として、皮膚への適度な密着性と剥離性とを併せ持つ高粘度のシリコーン油と、さらにそのシリコーン油のニュートン流体的性質に基づく皮膚上におけるたれ落ちを補正するために、粉体成分とを配合することにより、所望する特性を有する凹凸補正用組成物を提供している（特願平 9 一 227387号出願参照）。

前記凹凸補正用組成物は、皮膚上に厚く塗布しても脱落等せずに皮膚に密着し、重力によってたれ落ちないと同時に、皮膚から容易に除去でき、かつ、透明性が高く、あたかもその凹凸が存在しないように補正することが可能であり、上記の主要な課題の一部を満足するものであった。しかし、皮膚上に塗布してから長時間たつと、キヌに入っていた部分が浮いて白く見えてしまったり、塗布後に皮膚の動きによってバラバラに分かれ、経時の化粧もち（キメ浮きのなさ）及び強靱さが十分ではなかった。発明の開示

従って、本発明は経時の化粧もち（キメ浮きのなさ）及び強靱さに優れた皮膚の凹凸等を補正することが可能な外用組成物を提供することを目的とする。

本発明に従えば、シリコーン化多糖化合物、並びに低粘度のシリコ一ン油及び Z又は粉末成分を含む外用組成物が提供される。発明を実施するための最良の形態

すなわち、本発明者は、前記課題を解決すべく、鋭意研究を進めた結果、シリコーン化プルラン等のシリコーン化多糖化合物を皮膚上の凹凸を補正するための成分として外用組成物に配合することによって所望の外用組成物（以下、本発明の外用組成物ともいう）が得られることを見出した。 ' 本発明の外用組成物には、低粘度のシリコーン油及びノ又は粉末成分を配合する。このような粉末成分としては、二酸化ケイ素粉末、シリコーン樹脂粉末、シリコーンゴム粉末、シリコーン樹脂被覆ゴム粉末等の、屈折率が 1. 3 〜1. 5 の粉末成分を、少なくとも含むことが好ましい。

また、本発明の外用組成物においては、後述するように、配合する粉末成分の粉末粒子の硬度や形状の組み合わせ等を、適宜選択して、様々な特性が付与され得る。

さらに、本発明の外用組成物においては、後述するように、揮発性シリコーンや水等の揮発成分を配合することにより、組成物の肌上の塗布厚を特定の厚さに設定して、様々な態様として用いることが可能である。

本発明の外用組成物は、 2種類の態様の外用組成物に大別される一方の本発明の外用組成物は、上記の（ 1 ) 〜（ 5 ) のような皮膚上の大きな凹凸を補正するための外用組成物であり、具体的には、主に「凹凸補正用組成物」として表わされる外用組成物である（この態様の本発明の外用組成物を、本発明の凹凸補正用組成物ともいう）。

本発明の外用組成物においては、シリコーン化多糖化合物及び低粘度のシリコーン油の配合量が、この外用組成物全体の重量から、粉末成分の重量（外用組成物に揮発成分が含まれる場合には、粉末成分及び揮発成分の重量）を除いた重量に対して 70. 0重量％以上であることが好ましく、また、配合される粉末成分全体の 90. 0重量％以上が、屈折率が 1. 3 ~ 1 . 5 の粉末成分であることが好ましい。他方の本発明の外用組成物は、一般的なメーキャップ化粧料として用いられる態様の外用組成物であるが、従来は自然にカバ一することが困難であった、大きな毛穴や小じわ（上記（ 6 ) ) を、ナチユラル感を保ちつつカバ一することができる「メ一キヤップ用組成物」である（この態様の本発明の外用組成物を、本発明のメ一キヤップ用組成物ともいう）。

本発明のメ一キヤップ組成物においては、この外用組成物におけるシリコーン化多糖化合物及び低粘度のシリコ一ン油の合計含量が、この外用組成物全体の重量から粉末成分及び揮発成分の重量を除いた重量に対して 60. 0重量％以上であることが好ましく、また、配合される粉末成分全体の 20. 0重量％以上が、屈折率が 1. 3 〜1. 5 の粉末成分であることが好ましい。

以下、本発明の実施の形態について具体的に説明する。

A . 本発明の外用組成物における配合成分

( 1 ) シリコーン化多糖化合物について

本発明の外用組成物は、シリコーン化多糖化合物を、皮膚上の凹凸を補正するための成分として含む外用組成物である。

上述したように、本発明の外用組成物は、「凹凸補正用組成物」と「メーキャップ用組成物」の二つの態様に大別されるが、両態様共、シリコーン化多糖化合物が、皮膚上の凹凸を補正するための成分として配合される（「皮膚における凹凸」とは、特に断わらない限り、皮膚上に存在する凹凸一般を意味するものである。すなわち、本発明の外用組成物によって効果的に補正され得る（ 1 ) 二キビ等により「クレーター状」ともいえる程皮膚上の凹凸が顕著になつたもの、（ 2 ) 熱傷によるケロイド跡や植皮跡、（ 3 ) 手術跡、（ 4 ) 深いしわ、（ 5 ) 深い傷跡、（ 6 ) 大きな毛穴や小じわ等（上述した）は、勿論のこと、既存のメーキャップ化粧料によりカバ一することが可能な皮膚上の凹凸、例えば、小さな毛穴等も、「皮膚における凹凸」に該当する。）。 " シリコーン化多糖化合物は、特開平 10-29910号公報に記載されており、具体的には、式（ I ) ：

(式中、 Glc は多糖化合物の糖残基、 Xは 2価結合基、 Yは 2価脂肪族基を意味し、 R ¹ は炭素数 1 〜 8の 1 価有機基、 R ² ， R ³ および R ⁴ は、それぞれ、炭素数 1 〜 8の 1価有機基若しくは— OSiR ⁵R⁶R⁷ で示されるシロキシ基を示し、ここで、 R ⁵ , R ⁶ および R ⁷ はそれぞれ炭素数 1 〜 8の 1価有機基であり、そして、 aは 0 ,

1 又は 2である）

で表される化合物である。

式（ I ) 中、 Glc は多糖化合物の糖残基を示すが、多糖化合物としては、公知の各種多糖化合物、例えば、セルロース、へミセル口ース、アラビアガム、トラガントガム、タマリンドガム、ぺクチン、デンプン、マンナン、グァ一ガム、ローカストビーンガム、クインスシードガム、アルギン酸、カラギ一ナン、寒天、キサンタンガム、デキストラン、プルラン、キチン、キトサン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等の他、これらの多糖化合物の誘導体、例えば、カルボキシメチル化誘導体、硫酸化誘導体、リン酸化誘導体、メチル化誘導体、ェチル化誘導体、エチレンオキサイドやプロピレンォキサイド等のアルキレンォキサイド付加誘導体、ァシル化誘導体

、カチオン化誘導体、低分子量化誘導体等の多糖化合物誘導体を挙げることができる。これらの多糖化合物のうち、ェチルセルロース又はプルランを多糖化合物として選択することが好ましく、特に、プルランを選択することが好ましい。また、多糖化合物の分子量は

、多糖化合物の種類により異なるが、好ましくは 1， 000 〜5， 000, 00

0 である。

これらの多糖化合物はその種類に応じて、水酸基、カルボキシル基等の反応性官能基の 1 種又はそれ以上を少なくとも 1 つ含有している。 Xで示される 2価結合基は、この多糖化合物が含有する反応性官能基と、式（ Π ) ：

(式中、 Y， R ' , R ² , R ³ , R ⁴ 及び aは、前記式（ I ) の定義の通りであり、また、 Aは、多糖化合物の反応性官能基と反応しうる官能基、例えば、イソシァネート基、エポキシ基、ビニル基、ァクリロイル基、メタクリロイル基、アミノ基、イミノ基、水酸基、カルボキシル基、メルカプロ基等を示す）

で表されるシリコーン化合物とを反応させることにより形成される、 A由来の 2 価結合基である。なお、このような多糖化合物とシリコーン化合物との反応には、従来より公知の方法を用いることができる 0

このように形成される 2価結合基 Xとしては、例えば、カルバモィル基、 — CH ₂ CH (0H) —、カルボニル基、アミノ基、エーテル基等が挙げられるが、反応性の点から、 Aがイソシァネート基（0 = C = -) である式（ Π ) で表される化合物と、多糖化合物の反応性官能基である水酸基が反応して形成される力ルバモイル基（一 C0NH 一）が好ましい。なお、この場合の多糖化合物の糖残基 Glc は、ィソシァネート基と反応している水酸基の水素原子を除いた多糖化合物の残りの部分を意味する。その他の反応の場合も、多糖化合物の糖残基とは、これに準ずるものを意味する。

Yは、 2価脂肪族基を意味する。 2価脂肪族基としては、例えば、アルキレン基、主鎖中に酸素原子、窒素原子、硫黄原子等を有するアルキレン基、主鎖中にフヱ二レン基等のァリ一レン基を有するアルキレン基、主鎖中にカルボニルォキン基又はォキシカルボニル基を有するアルキレン基等を挙げることができる。これらの 2価脂肪族基は、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アルキル基等の置換基を有することができ、また、脂肪族基の末端原子が酸素原子、窒素原子、硫黄原子等のへテロ原子であってもよい。 Yの例としては、一 (CH₂)₂ -，一（CH₂)₃ -，（CH₂)₄ -，一（CH₂)₆ -，一（CH₂)₈—， - 〔 CH₂CH(CH₃)〕一， - (CH₂)₂0(CH₂)₃ ，一 CH₂CH(0H) — CH₂ —等が挙げられ、このうち、一（CH₂) ₃—で示されるプロピレン基が好ましい

R ¹ , R ⁵ , R ⁶ 及び R ⁷ は、炭素数 1 〜 8 の 1 価有機基を示し、また、 R ² , R ³ 及び R ⁴ は、炭素数 1 〜 8 の 1 価有機基を示す。このような 1 価有機基としては、例えば、メチル基、ェチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基；シクロペンチル基、シクロへキシル基等のシクロアルキル基；フヱニル基等のァリール基、ベンジル基等のァラルキル基；ビニル基、ァリル基等のアルケニル基； 3 , 3 , 3 — トリフルォロプロピル基等のフツイ匕アルキル基等を挙げることができる。また、 R ² ， R ³ 及び R ⁴ は、それぞれ一 0SiR⁵R⁶R⁷ で示されるシロキシ基を示すこともできる。このようなシロキシ基としては、トリメチルシロキシ基、ェチルジメチルシロキシ基、フエ二ルジメチルシロキシ基、ビニルジメチルシロキシ基、 3 , 3， 3 — トリフノレォロプロピルジメチルシ口キン基等が挙げられる。

R ¹ , R ² , R ³ , R ⁴ , R ⁵ , R ⁶ 及び R ⁷ は、同一であっても異なっていてもよいが、 R ² ， R ³ 及び R ⁴ がいずれもメチル基であることが好ましい。 a は、 0 , 1 又は 2である力く、 _a = 0であるのが好ましい。

本発明の外用組成物において用いるシリコーン化多糖化合物として、特に好ましいものは、式（ΠΙ) ：

(III)

(式中、 Rは水素原子又は〔（CH₃)₃SiO 〕 ₃Si(CH₃)₃NHC0 基を示す

)

で表されるシリコーン化プルラン（特開平 3 — 134103号公報参照）こ、、め 6。

なお、本発明の外用組成物に含まれるシリコ一ン化多糖化合物における、多糖化合物の反応性官能基に対するシリコーン化合物の結合割合は、必ずしも 100 %である必要はないが、多糖化合物に対するシリコ一ン化合物の結合割合が低すぎると、本発明の効果が十分に発揮されないおそれがあるので好ましくない。かかる結合割合は

、具体的には、シリコーン化合物及び多糖化合物の種類によって異なるが、多糖化合物の構成糖 1 単位あたりのシリコーン化合物の平均結合数（置換度）が、 0. 5 〜2. 5 であることが好ましい。なお、上記置換度は、シリコーン化多糖化合物中の S i含有量（重量％) から換算したものである。

本発明の外用組成物において、上記シリコーン化多糖化合物は、通常公知の製法により製造したものを用いることができる。また、市販品のあるものは、これを配合することも可能である。

本発明の外用組成物中における上記シリコ一ン化多糖化合物の含有量は、企図する本発明の外用組成物の態様に応じて適宜選択されるものであり、さらに具体的に選択するシリコーン化多糖化合物の種類により異なるものでもあり、特に限定されるものではないが、一般的には、組成物全体に対して、 0. 1 ~ 40重量％であることが好ましい。シリコーン化多糖化合物の含有量が、組成物全体に対して 0. 1 重量％未満であると、得られる組成物を皮膚上に塗布しても、皮膚上の凹凸を埋めるために必要な厚みが得られず、また、皮膚への密着性ゃ強靱さに欠け好ましくなく、逆に 40重量％を超えると、得られる組成物を皮膚上で塗りのばすことができなくなり好ましくない。

( 2 ) 低粘度のシリコーン油について

本発明の外用組成物は、上述したシリコーン化多糖化合物に加えて、低粘度のシリコーン油を含むことができる。

このような低粘度のシリコーン油としては、例えば、式（ IV ) 又は式（V ) ： R 0 R (IV)

(式中、 R ⁶ 及び R ⁹ は同一でも異なってもよく、メチル基又は水酸基を表し、 pは 0〜 5の整数である）

C H

S i 0 (V)

C H

(式中、 Q は 3〜 7 の整数である）

で表される低分子量シリコーン油、例えば、式（W) 中の R ^s 及び R ⁹ がメチル基であるジメチルポリシロキサンを挙げることができる。

このようなシリコーン油としては、さらに、メチルハイドロジヱンポリシロキサン、メチルフヱニノレポリシロキサン、メチノレポリシクロシロキサン、アルキル変性シリコーン、ァミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、クロ口アルキル変性シリコーン、アルキル高級アルコールエステル変性シリコ一ン、アルコール変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等のオルガノポリシロキサンを挙げることができる。

これらのシリコーン油のうち、ジメチルポリシロキサン、メチルノ、ィドロジヱンポリシロキサン又はメチルフヱニルポリシロキサンを選択して本発明の外用組成物中に配合することが、皮膚に対する本発明の組成物の安全性、配合した場合の本発明の組成物の透明性、さらには現時点における入手の容易性を考慮すると好ましい。上記の低粘度のシリコーン油としては、好ましくは 25 °Cで粘度が 1 mPa · s - l O O OmPa · s 、特に好ましくは同 1 mPa · s ~ l O OmPa • s のシリコーン油が選択され、配合され得る。

これらの本発明の外用組成物において配合され得る、低粘度のシリコーン油としては、通常公知の製法により製造したものを用いることができる。また、市販品のあるものは、これを配合することも可能である。

本発明の外用組成物における、低粘度のシリコーン油の配合の態様は、本発明の外用組成物が、「凹凸補正用組成物」力、、「メーキヤップ用組成物」力、、によっても異なるので、これについては後述する。

( 3 ) 粉末成分について

本発明の外用組成物は、上述したシリコーン化多糖化合物に加えて、 1 種又はそれ以上の粉末成分を含むのが好ましい。

本発明の外用組成物に用いることのできる粉末成分は特に限定されず、例えばタルク、カオリン、雲母、絹雲母（セリサイト）、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、バーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ゲイ酸ブルミニゥム、ゲイ酸バリウム、ゲイ酸カルシウム、ケィ酸マグネシウム、ケィ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、二酸化ケィ素、ゼォライ卜、硫酸バリウム、焼成硫酸カリウム（焼セッコゥ）、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシァノ、。タイト、セラミックパウダー、金属石驗（ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム等）、窒化ホウ素等の無機成分を基にした粉末成分：

ポリァミド樹脂粉末（ナイ口ン粉末）、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸との共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、シリコーン樹脂粉末、シリコーンゴム粉末、シリコーン樹脂被覆ゴム粉末、ポリ四フッ化工チレン粉末、セルロース粉末等の有機粉末成分等を例示することができる。

また、これらの粉末成分をシリコーン化合物、フッ素変性シリコーン化合物、フッ素化合物、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、金属石鹼、アミノ酸又はアルキルホスフヱ一ト等で表面処理を施した粉末成分をも、必要に応じて、本発明の外用組成物において配合することができる。

これらの粉末成分のうち、全部又は一部を、屈折率（本発明においては、スネルの法則に従って算出される屈折率を意味する）力概ね 1 . 3 〜1 . 5 である粉末成分として、本発明の外用組成物中に配合することが好ましい。すなわち、この範囲の屈折率は、他の配合成分である上記シリコーン化多糖化合物および低粘度のシリコーン油の屈折率とほぼ重なり合い、この範囲の屈折率の粉末成分を組み合わせて本発明の外用組成物中に配合することにより、シリコーン化多糖化合物及び低粘度のシリコーン油の透明性を、所望する範囲において損なわれない本発明の外用組成物が提供される。' 具体的に、この範囲の屈折率を有する粉末成分としては、例えば二酸化ケイ素粉末、シリコーン樹脂粉末、シリコーンゴム粉末、シリコーン樹脂被覆ゴム粉末等を挙げることができる。

二酸化ケイ素粉末は、いわゆるシリカ粉末として市販されており

〔例えば、ケミセレン（住友化学製）、球状シリカ P— 1500 (触媒化成工業株式会社）、ァエロジル # 200 (デグサ（Deggu sa)社製）、ァエロジル R 972 、シルデックス L— 51 (旭硝子株式会社製）等〕、本発明の外用組成物においては、これらの市販品を用いることが可能である。この二酸化ケイ素粉末を本発明の外用組成物中に配合することにより、本発明の外用組成物の皮膚への密着力を向上させしとちさる。

シリコーン樹脂粉末は、多官能性シロキサン成分を共重合させることによりなるシリコーン樹脂を粉末化したものであり、多種多様なシリコ一ン樹脂粉末が市販されている。かかる市販品としては、例えば東芝シリコーン製のトスパールシリーズ（トスパ一ル 145 A 等）を挙げることができる。これらのシリコーン樹脂粉末は、屈折率がシリコーン化多糖化合物および低粘度のシリコーン油とほぼ等しいために、これらと混合した場合の系を透明に保つことができるシリコーンゴム粉末は、オルガノポリシロキサンエラストマ一組成物又はオルガノポリシロキサン樹脂組成物を原料としたオルガノポリシロキサン粉体、例えば粒子径 100 ミクロン以下のオルガノポリシロキサン硬化物粉体（特公平 4 一 17162 号公報参照）等が例示され、多様なシリコーンゴム粉末が市販されている。かかる市販品としては、例えば東レダウコ一ニングシリコーン製のトレフイノレシリーズ（トレフィル E506W 、卜レフィノレ E505C 、トレフィノレ E506C 、トレフィル E505W 等）を挙げることができる。特にこれらのシリコーンゴム粉末は、他の粉末成分と比べて弾力性が大きく、これを本発明の外用組成物中に配合することで、本発明の外用組成物の弾力性を皮膚の弾力性に近似させて、本当の皮膚の状態により近くすることができる。

シリコ一ン樹脂被覆ゴム粉末は、シリコーンゴム球状微粒子にポリオルガノシルセスキォキサン樹脂を被覆したもの（特開平 7 — 19 68 1 5号公報）であり、市販品としては、例えば、信越化学製の X _ 52— 1 139 K等を挙げることができる。シリコーン樹脂被覆ゴム粉末を本発明の外用組成物中に配合することで、本発明の外用組成物の皮膚上での塗りのばしゃすさ等を向上させることができる。

本発明の外用組成物中に配合することができる、上記の粉末成分の具体的な種類や組み合わせは、必要に応じて適宜選択することができる。

例えば、粉末成分の少なくとも一部として、粉末粒子の硬度が、平均ゴム硬度〔本発明において、「平均ゴム硬度」とは、加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法（J I S K 6253) のデュロメータ硬さ試験のタイプ A (中硬さ用試験）のスコアを意味する〕、 50未満のゴム粉末成分（ゴム粉末成分の典型例として、上記のシリコーンゴム粉末とシリコーン樹脂被覆ゴム粉末を挙げることができる）を選択して、本発明の外用組成物に配合することで、本発明の外用組成物に柔軟性を付与することができる。ゴム粉末成分として、粉末粒子の硬度が、平均ゴム硬度 50以上のもののみを選択,して、本発明の外用組成物に配合すると、得られる組成物が硬くなりすぎて、皮膚上に塗りのばし難くなるので好ましくない。

また、本発明の外用組成物中に、粉末成分として、粉末粒子の硬度が、平均ゴム硬度 50未満のゴム粉末成分と、それ以外の粉末成分、具体的には、例えば、平均ゴム硬度 50以上のゴム粉末成分や二酸化ゲイ素粉末等の無機粉末の両者を組み合わせて含ませることで、経時の化粧もち（キメ浮きのなさ）の良好な、本発明の外用組成物を得ることができる。

そして、粉末成分の粒子の形状には、主に、球状、板状又は無定形等があるが、 2種以上の異なる粒子形状の粉末成分、例えば、粒子形状が球状の粉末成分（例えば、ゴム粉末成分）と無定形の粉末成分（例えば、無定形粉末粒子の二酸化ケイ素粉末等の無機粉末成分）を組み合わせて本発明の外用組成物に配合することが好ましい o

このように 2種以上の異なる粒子形状の粉末成分、特に、粉末粒子が球状の平均ゴム硬度 50未満のゴム粉末成分と無定形粉末粒子の無機粉末成分、を組み合わせると、本発明の外用組成物における経時の化粧もち（キメ浮きのなさ）を向上させることが可能であり、好ましい。

なお、粉末成分として、無定形粉末粒子の粉末成分を含めることにより、本発明の外用組成物のチキソトロピー性を向上させ、かつ、同組成物の経時的な安定性を向上させることが可能である。具体的には、本発明の外用組成物の、肌上における塗布厚を積極的に調整して（特に、本発明の外用組成物が、「メーキャップ用組成物」である場合が該当する）、外用組成物の経時的安定性をさらに向上させる必要がある場合は、粉末成分として、無定形粉末粒子の粉末成分を含ませることにより、経時安定性を向上させることができる o

さらに、本発明の外用組成物において、粒子形状の異なる粉末成分を組み合わせて配合する場合、粒子形状が球状の粉末成分、特に、粒子形状が球状のゴム粉末成分と、粒子形状が球状以外、例えば、板状又は無定形の粉末成分の配合割合は、具体的な本尧明の外用組成物の形態や目的等に応じて適宜選択することが可能であり、特に限定されるべきものではない。

すなわち、本発明の外用組成物に配合される粉末成分全体の大部分を、いずれかの形状（無定形を含む）の粉末粒子である粉末成分とすることも可能であり、互いに拮抗した量比で配合することも可能である。

例えば、本発明の外用組成物中に、粒子形状が無定形の粉末成分を、他の粒子形状の粉末成分と共に配合する場合、粒子形状が無定形の粉末成分は、一般的に、配合する粉末成分全体の約 10〜90重量 %程度（この配合割合の数値の範囲は、一応の目安である）の非常に広い範囲で配合割合を選択することが可能である。

粒子形状が無定形の粉末成分の配合量が、相対的に少なすぎる（上記の例では、粉末成分全体の約 1 0重量％未満程度）であると、（ 1 ) 本発明の外用組成物が凹凸補正用組成物の場合は、経時の化粧持ち（キメ浮きのなさ）に欠け、（ 2 ) 本発明の外用組成物がメーキャップ用組成物の場合は、大きな毛穴や小じわを補正する効果を十分に発揮することが困難になる。逆に、粒子形状が無定形の粉末成分の配合量が、相対的に多すぎる（上記の例では、粉末成分全体の約 90重量％を超える程度）であると、（ 1 ) 本発明の外用組成物力「凹凸補正用組成物」の場合は、得られる組成物の柔軟性 · 強靱さに欠け、皮膚に塗布した時に皮膚の動きによって、バラバラに ' 分かれ易くなり、（ 2 ) 本発明の外用組成物が、「メーキャップ用組成物」の場合は、組成物の経時安定性が悪化する傾向が強くなる本発明の外用組成物においては、その態様によっては、あえて積極的に着色を行うこともできる。かかる場合には、色剤や顔料を、本発明の外用組成物に配合することができる。 " この色剤や顔料としては、通常公知のものを用いることが可能であり、例えば二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料；酸化鉄（ベンガラ）、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料；ァ一酸化鉄等の無機褐色系顔料；黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料；黒酸化鉄、カーボンブラック、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料；マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料；酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料；群青、紺青等の無機青色系顔料；酸化チタンコ一ティッドマイカ、酸化チタンコ一ティッドォキシ塩化ビスマス、酸化チタンコ一ティッドタルク、着色酸化チタンコーティッドマイカ、ォキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料；アルミニウムパウダー、カッパ—パウダー等の金属粉末成分顔料；赤色 20 1 号、赤色 2 Q 2 号、赤色 204 号、赤色 20 5 号、赤色 220 号、赤色 226 号、赤色 228 号、赤色 4 Q 5 号、橙色 20 3 号、橙色 204 号、黄色 205 号、黄色 40 1 号、青色 404 号等の有機顔料；赤色 3号、赤色 1 04 号、赤色 106 号、赤色 227 号、赤色 230 号、赤色 40 1 号、赤色 505 号、橙色 205 号、黄色 4号、黄色 5号、黄色 202 号、黄色 203 号、緑色 3号、青色 1 号等のジルコニウム、ノくリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料等を挙げることができる。

なお、これらの色剤や顔料のうち、本発明の外用組成物中に配合後、粉末粒子として存在する色剤や顔料は、本発明における「粉末成分」として扱うものとする。

粉末成分全体の本発明の外用組成物における配合量は、配合する粉末成分の種類や比表面積（配合する粉末成分の比表面積が大きくなる程、粉末成分の好適な配合量は少量になる）等に応じて適宜設定されるべきものであり特に限定されるものではないが、概ね組成物全体の 5 〜 80重量％であることが好ましい。この配合 Mが組成物全体の 5重量％未満であると、本発明の外用組成物を皮膚上で使用する場合のたれ落ちが十分抑止されなくなる傾向が強くなり、逆に 80重量％を超えると、本発明の外用組成物の性状を、ペースト状に保つことすら困難になる傾向が強くなる。

なお、本発明の外用組成物における、屈折率が概ね 1. 3 〜1. 5 である粉末成分の配合の態様は、本発明の外用組成物が、「凹凸補正用組成物」力、、「メ一キャップ用組成物」力、、によっても異なるので、これについては後述する。

( 5 ) 揮発成分について

本発明の外用組成物には、上述した諸成分と共に、必要に応じて、揮発成分を配合することができる。かかる揮発成分としては、化粧料等の外用組成物において、常用されている揮発成分を選択することができ、具体的には、例えば、揮発性シリコーン油、水、低級アルコール等（これらの混合物も可能である）を挙げることができる。これらの揮発成分は、本発明の外用組成物の具体的な態様（例えば、後述する「凹凸補正用組成物」力、「メーキャップ用組成物」か等）や剤形（例えば、オイル系か乳化系か等）に対応して、適宜選択することができる。これらの揮発成分を配合することによって、特に、本発明の外用組成物の使用時における製品としての粘度を調整して、この外用組成物の肌上における塗布厚を調整することができる。

揮発性のシリコーン油としては、化粧品等の外用組成物の分野において用いられている揮発性のシリコーン油を用いることができ、特に限定されるものではない。具体的には、例えば、へキサメチルジシロキサン、ォクタメチルトリシロキサン、デカメチルシクロべンタシロキサン、ドデカメチルシクロへキサシロキサン、テトラデカメチルシクロへプタシロキサン等の低沸点鎖状シリコーン油；ォクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロへキサシロキサン、テトラデカメチルシクロへプタシロキサン等の低沸点環状シリコーン油等を挙げることができる。

低級アルコールとしては、エタノール等を挙げることができる。本発明の外用組成物における、揮発成分の配合の態様は、本発明の外用組成物が、「凹凸補正用組成物」力、、「メ一キャップ用組成物」力、、によっても異なるので、これについては後述する。

( 6 ) 他の配合成分について

本発明の外用組成物には、必要に応じて、本発明の所期の効果を損なわない限りにおいて、さらに、以下に示すような他の成分を補助成分として配合することができる。

例えば、油分として、流動パラフィン、イソ流動パラフィン、スクヮラン等の炭化水素油；ォリーブ油、パ―ム油、ヤシ油、マカデミァナツッ油、ホホバ油等の油脂；ィソステアリルアルコール等の高級アルコール；高級脂肪酸、ミリスチン酸ィソプロピル等のエステル油等を本発明の外用組成物中に配合することができる。これらの油分のうち、特に、極性油を、本発明の外用組成物に配合することにより、その経時的安定性を向上させることが可能である。

また、ベンゾフヱノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、パラメトキシケィ皮酸誘導体、サリチル酸誘導体等の紫外線吸収剤；保湿剤、血行促進剤、清涼剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、消炎剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、防腐剤、香料等を本発明の外用組成物中に配合することができる。

本発明の外用組成物は、上記の必須成分及び場合によつては上記の補助成分を、ニーダー、らいかい機、口一ラー、ミキサー等を用いて混合、混練等することにより、粘稠なペーストとし T製造することができる。

なお、上記粉体成分は、.通常の混合機を用いて混合することができるが、好ましくは可能な限り高剪断力を有する混合機を用いて混合することが好ましい。

B . 本発明の外用組成物の具体的な態様

上述したように、本発明の外用組成物には、主に、「凹凸捕正用組成物」と、「メーキャップ用組成物」としての態様が存在する。以下、この代表的な態様について、それぞれ説明する。

( 1 ) 本発明の外用組成物が、「凹凸補正用組成物」である場合「凹凸補正用組成物」とは、（ 1 ) 二キビ等により「クレーター状」ともいえる程皮膚上の凹凸が顕著になったもの、（ 2 ) 熱傷によるケロイド跡や植皮跡、（ 3 ) 手術跡、（ 4 ) 深いしわ、（ 5 ) 深い傷跡等の、比較的大きな皮膚上の凹凸を、積極的に補正することを主要な目的とする外用組成物である。

この目的を効果的に達成するためには、皮膚上に、比較的厚く塗布する（ 1 〜 3讓程度の塗布層）ことが可能な特性と、透明性に優れる等の特性を有すること力通常は求められる。

この「厚く塗布する」ことと、「透明性を保つこと」を、好適に行うことを可能にするために、本発明の凹凸補正用組成物においては、以下のような要素を加味することができる。

すなわち、本発明の外用組成物中における低粘度のシリコーン油の配合量は、特に限定されるものではないが、本発明の外用組成物が凹凸補正用組成物である場合には、シリコーン化多糖化合物と組み合わせて、 25°Cで I mPa · s〜 1500万 mPa · s 、好ましくは 1 mP a · s 〜100 万 mPa · s、特に好ましくは 1 mPa · s 〜10万 mPa . s の粘度の範囲になるように低粘度のシリコーン油を配合することにより、本発明の外用組成物を皮膚上に厚く塗布するこ iが可能であり、かつ、皮膚への密着性及び皮膚上での塗りのばしゃすさを向上させることができる。なお、本発明において、「粘度」という場合には、特に断らない限り、芝浦システム株式会社製の芝浦ビスメトロンで、ロータ一 N o . 7 で回転数 0. 5 r pmで粘度を測定した粘度を意味する（測定は 25 °Cの恒温槽中で行った）。

この場合、本発明の外用組成物中におけるシリコーン化多糖化合物及びシリコーン油を併せた配合量は、組成物全体の重量から、後述する粉末成分の重量（外用組成物に揮発成分が配合される場合には、粉末成分及び揮発成分の重量）を除いた重量に対して 70重量％以上であることが好ましい。このようにすると、得られる組成物の透明性が極めて高くなるので、皮膚上の凹凸の大小、深浅にかかわらず、視覚的にその凹凸が存在しないように、より均一に被覆できるものとなる。

また、特に、凹凸補正用組成物としての本発明の外用組成物の透明性を確保する（具体的には、が 20以上：ミノルタ製の CM— 1 0 00で隠蔽率試験紙を用いて測定を行って得た値を「： L値」として、隠蔽率試験紙の白部分をバックにして図った色のハンター b のし値（白バック）と、黒部分をバックにして図った色のハン夕一 L a b の L値（黒バック）との差（被験組成物は、 2 画の厚さにして測定した）をとり、これを「 Δ L」とした）ためには、屈折率が 1 . 3 〜 1 . 5 の粉末成分を粉末成分全体の 90重量％以上の割合で配合することが好ましい。すなわち、この範囲外の屈折率の粉末成分が粉末成分全体の 1 0重量％を超えて本発明の外用組成物中に配合されると、本発明の外用組成物が着色し、透明性が失われてしまう傾向が強くなる。

しかしながら、本発明の外用組成物が凹凸補正用組成物である場合においても、積極的に、前述した色剤や顔料等を配合して着色して、所望の色彩を付与することができる。

本発明の凹凸補正用組成物は、化桩料の分野においては勿論のこと、医療分野や特殊メーキャップ分野等において用いることが可能でめ。

例えば、高度の透明性を有する態様の本発明の凹凸補正用組成物は、化粧料の分野においては、顔のシヮを予め覆い隠す化粧下地的な用途等に用いることができる。すなわち、高度の透明性を有する態様の本発明の凹凸補正用組成物を予め顔上において用いて、顔上のしわによる凹凸を補正し、その上から通常のメ一キャップ化粧料を用いることで、皮膚をより若々しく演出する等の一般的な目的に用いることも、傷跡を隠す等の特別な目的に用いることも可能である。

また、この高度の透明性を有する態様の本発明の凹凸補正用組成物を、直接メ一キャップ化粧料的に用いて、皮膚上の凹凸を補正して、上記の一般的な目的や特別な目的に用いることができる。

本発明の凹凸補正用組成物は、傷を覆い隠す等の「特別な目的」に用い得ることから、例えば手術跡や熱傷跡を補正する医療用品として用いることもできる。

また、前記したごとく、意図的に着色をした態様の本発明の凹凸補正用組成物は、上記の各目的に用いることは勿論、例えば特殊メ一キャップをする場合に、皮膚に思いどおりの造形を、容易に施すこと等が可能であるという点において有利である。

( 2 ) 本発明の外用組成物が、「メ一キャップ用組成物」である

¾7口

「メーキャップ用組成物」とは、上記の「凹凸補正用組成物」が、上述した（ 1 ) 〜（ 5 ) 等の皮膚上の比較的大きな凹凸を補正することを、主要な目的としている外用組成物であるのに ¾して、より一般的なメ一キヤップを行うことを目的とした外用組成物である本発明のメ一キヤップ用組成物は、既存のメーキヤップ用組成物 (メーキャップ化粧料等）で、自然に隠蔽することが困難であった大きな毛穴（例えば、にきび等のでき物の跡における毛穴； 1 50 m程度の深さの毛穴）や小じわを、自然に、違和感なく隠蔽することができるところに特徴がある。

これを効果的に行うためには、皮膚上における組成物の塗布厚を積極的に調整する必要がある（具体的には、約程度に塗布厚を設定する）ため、これが可能な特性と、さらに、皮膚上の比較的大きな毛穴や小じわ等を、あたかも毛穴や小じわ等がもとからないような状態に、自然に隠蔽することが可能である等の特性を有することが、通常は求められる。

この「塗布厚を調整する」ことと.、「大きな毛穴や小じわを自然に隠蔽すること」を、好適に行うことを可能にするために、本発明メーキヤップ用組成物においては、以下のような要素を加味することができる。

すなわち、本発明の外用組成物中がメーキャップ用組成物である場合には、シリコーン化多糖化合物と組み合わせて、 25 °Cで、 1 〜 1 000万 mP a · s、好ましくは 1 〜 1 0万 mP a · s の粘度の範囲になるように、低粘度のシリコーン油に加えて、必須成分として揮発成分を配合することにより、本発明の外用組成物の皮膚上における塗布厚を調整する〔凹凸補正用組成物よりも薄い（約 20 z m程度）〕ことが可能であり、かつ、皮膚への密着性及び皮膚上での塗りのばしやすさを向上させることができる。

揮発成分を、本発明のメーキャップ用組成物の必須成分とすることにより、塗布時には、組成物を肌上に、容易に薄く塗することが可能であるが、塗布後は、組成物中の揮発成分が揮発し、肌上に

、ある程度堅牢な被膜が速やかに形成され得ることになる。

このような本発明の外用組成物がメ一キヤップ用組成物である場合における、シリコーン化多糖化合物及び低粘度のシリコーン油の合計配合量は、組成物全体の重量から、前述の粉末成分及び揮発成分の重量を除いた量に対して 60重量％以上であることが、肌上における組成物の塗布厚を所望の厚さに調整することが可能である故、好ましい。

また、特に、本発明の外用組成物が、メーキャップ用組成物である場合には、屈折率が 1 . 3 〜1 . 5 の粉末成分を、所望する外用組成物の着色度合いに応じて、粉末成分全体の 20重量％以上の割合で配合することが好ましい。この配合量が、粉末成分全体の 20重量％未満であると、本発明の外用組成物で、大きな毛穴や小じわを隠蔽しても、仕上がりを自然に保つことが困難になる。

さらに、本発明のメーキャップ用組成物においても、積極的に、前述した色剤や顔料等を配合して着色して、所望の色彩を付与することも可能である。

本発明のメーキャップ用組成物は、小さな毛穴等は勿論のこと、大きな毛穴や小じわまでも、自然に隠蔽することが可能であるため、化粧料の分野においては勿論のこと、医療分野等において用いることができる。

本発明の外用組成物が、メーキャップ用組成物である場合の剤型は、例えば、油性タイプ、水中油型乳化タイプ、油中水型乳化タイプ、固形乳化タイプ、固形パウダータイプ、パウダータイプ等、幅広く選択することができる。

実施例

以下に、実施例および比較例を挙げて、本発明をさら詳細に説明する力《、本発明の技術的範囲をこれらの実施例等によって限定するものでないことはいうまでもない。なお、これらの実施例等において、配合量（％) は特に断らない限り、その系全体に対する重量 %である。

1 . 本発明の外用組成物が凹凸補正用組成物である場合の例（実施例 1 〜 7 及び比較例 1 〜 3 )

第 1 表及び第 2表に示す処方に従い、各成分を乳鉢で均一に混練して組成物を製造し、それぞれの凹凸補正用組成物としての性能を評価した。使用したシリコ一ン化多糖化合物は、シリコ一ン化プルラン（置換度：約 1 . 7 、原料プルランの分子量：約 20万）である。第 1 表及び第 2表に示した各評価は、以下の方法により行われた

( 1 ) 凹凸平滑効果

凹凸補正用組成物は、有効に皮膚上の凹凸を捕正するために、従来のメーキャップ化粧料等よりも厚く塗布することにより、皮膚上の凹凸を平滑化することが可能であることが必要である。

本試験においては、基準となる塗布層の厚さを 5 mmに設定して、各試験品において厚塗りが可能で、凹凸平滑効果が認められるか否かを検討した。

試験方法

各試験品を指で頰に塗布し（パネルは、火傷跡、傷跡若しくは深いしわのいずれかを顔に有する女性パネル 20名で構成した。以下の各実使用試験について同様である。）、 5画以上の厚さ（耳たぶ程度の厚み）に塗布できるかを評価した。

評価基準 _

◎ ： 20人中、 1 5〜20名が、 5画以上の厚さに塗布することが可能であると評価した。〇： 20人中、 10 14名が、 5 mm以上の厚さに塗布することが可能であると評価した。

△ ： 20人中、 5 9 名が、 5 mm以上の厚さに塗布することが可能であると評価した。

X ： 20人中、 0 4 名が、 5 mm以上の厚さに塗布することが可能であると評価した。

( ) 経時的な皮膚への密着性

凹凸補正用組成物は、塗布後の皮膚に密着した状態を保ち、経時的にも、自ら脱落するものではないことが必要である。

本試験では、このような性質を試験品が有しているか否かについて検討した。

試験方法

各試験品を頰に指で塗布し、 2 時間経過後の皮膚への密着性を視感評価した。

評価基準

◎ ： 20人中、 15 20名が、皮膚にぴったりと密着していると評価し 7 0

〇： 20人中、 10 14名が、皮膚にぴったりと密着していると評価し Ί 0

△ ： 20人中、 5 9 名が、皮膚にぴったりと密着していると評価した。

X ： 20人中、 0 4 名が、皮膚にぴったりと密着していると評価し 7^ o

( 3 ) 経時のたれ落ちのなさ

凹凸補正用組成物は、皮膚に塗布後に自重等によりたれ落ちるものであっては好ましくない。

本試験では、試験品がたれ落ちるものか否かについて検討した。試験方法

各試験品を頰に指で塗布し、たれ落ちがあるか否かを視感評価した

評価基準

◎ _: 20人中、 15〜20名が、たれ落ちがないと評価した。

〇： 20人中、 10〜14名が、たれ落ちがないと評価した。

△ ： 20人中、 5 〜 9 名が、たれ落ちがないと評価した。

X ： 20人中、 0 〜 4 名が、たれ落ちがないと評価した。

( 4 ) 皮膚からの除去容易性

凹凸補正用組成物は、塗布後皮膚に密着することと同時に、容易に除去可能であることが好ましい。

本試験では、試験品を使用した後、除去が容易か否かについて検討した。

試験方法

試験品を頰に指で塗布し、 2 時間経過後の除去容易性を官能評価した。

評価基準

◎ ： 20人中、 15〜20名が、除去が容易であると評価した。

〇： 20人中、 10〜14名が、除去が容易であると評価した。

△ ： 20人中、 5 〜 9 名が、除去が容易であると評価した。

X ： 20人中、 0 〜 4 名が、除去が容易であると評価した。

( 5 ) 透明性

通常の態様において凹凸補正用組成物は、その使用外観を自然保つ上で可能な限り透明性が高いことが好ましい。

本試験では、試験品を使用した後の透明性について検討した。試験方法

試験品を頰に指で塗布し、その透明性を視感評価した。" 評価基準

◎ 20人中、 15 20名が、透明ないし半透明であると評価した。〇 20人中、 10 14名が、透明ないし半透明であると評価した。 △ 20人中、 5 9 名が、透明ないし半透明であると評価した。 X 20人中、 0 4 名が、透明ないし半透明であると評価した。 ( 6 ) 凹凸補正効果

凹凸補正用組成物は、火傷跡、傷跡若しくは深いしわ等の、皮膚上の凹凸を視覚的に補正することを目的とする組成物であるから、可能な限り皮膚上の凹凸がなくなつたように見えることが好ましいことは言うまでもない。

本試験では、試験品におけるこの凹凸補正効果について検討した試験方法

試験品を頻に塗布して、パネラーの火傷跡、傷跡若しくは深いしわ等による凹凸がなくなつたように見えるか否かを視感評価した。

評価基準

◎ 20人中、 15 20名が、凹凸がなくなったように見えると評価し ; o

〇 20人中、 10 14名が、凹凸がなくなつたように見えると評価した。

△ 20人中、 5 9 名が、凹凸がなくなつたように見えると評価した。

X 20人中、 0 4名力く、凹凸がなくなつたように見えると評価した。

( 7 ) 弾力性

凹凸補正組成物は、可能な限り弾力性に富み、皮膚と同様の質感を有することが、皮膚へのフィット感を良好にするうえ好ましい本試験においては、この試験品の弾力性について検討した。

試験方法

試験品を頰に指で塗布して、その弾力性について官能評価した。評価基準

◎ ： 20人中、 15〜20名が、弾力があると評価した。

〇： 20人中、 10〜14名が、弾力があると評価した。

△ _: 20人中、 5 〜 9 名が、弾力があると評価した。

X ·· 20人中、 0 〜 4名が、弾力があると評価した。

( 8 ) 皮膚上での塗りのばしゃすさ

凹凸補正組成物は、可能な限り皮膚上で塗りのばしゃすいことが、その使用を容易にするために好ましい。

本試験においては、この試験品の皮膚上での塗りのばしゃすさについて検討した。

試験方法

試験品を頼に指で塗布して、その塗りのばしゃすさについて官能評価した。

評価基準

◎ ： 20人中、 15〜20名が、容易に皮膚上で塗りのばせると評価した。

〇： 20人中、 10〜14名が、容易に皮膚上で塗りのばせると評価した。

△ : 20人中、 5 〜 9 名が、容易に皮膚上で塗りのばせると評価した。

X ： 20人中、 0 〜 4 名が、容易に皮膚上で塗りのばせると評価した。

( 9 ) 経時の化粧もち（キメ浮きのなさ）凹凸補正用組成物は、塗布後も長時間皮膚に密着し柔軟な状態を保ち、経時でキヌに入っていた部分がはがれ、白く見えることがなく、経時の化粧もちに優れていることが必要である。

試験方法

各試験品を頰に指で塗布し、 8 時間経過後のキメ浮きの有無を視感評価した。

評価基準

◎ ： 20人中、 15〜20名が、キメ浮きがないと評価した。

〇： 20人中、 10〜14名が、キメ浮きがないと評価した。

△ _: 20人中、 5 〜 9 名が、キメ浮きがないと評価した。

： 20人中、 0 〜 4名が、キメ浮きがないと評価した。

( 10 ) 強靱さ

凹凸補正用組成物は、皮膚上で強靱で、皮膚の動きによってバラバラに分かれないことが必要である。

試験方法

各試験品を頻に指で塗布し、強靱さを視感評価した。

評価基準

◎ ： 20人中、 15〜20名が、強靱であると評価した。

〇： 20人中、 10〜14名が、強靱であると評価した。

△ ： 20人中、 5 〜 9 名が、強靱であると評価した。

: 20人中、 0 〜 4 名が、強靱であると評価した。表 1 実施例

1 2 3 4 5 6 7 ジメチルポリシロキサン（6mPa · s/25°C) 50.0 15.0 45.0 55.0 52.5 28.0 55.0 ジメチルポリシロキサン（10万 mPa · s/25°C)

ジメチルポリシロキサン（1500万 mPa · s/25°C)

配無定形シリカ（0.016 m) (屈折率 1.46) ― ― ― 15.0 15.0 ― 15.0 口球状シリコーンゴム粉末（5 zm、ゴム硬度 30) (屈折率 1.39) 30.0 ― ― ― 一 ― 15.0 成球状シリコーン樹脂粉末 (5 m) (屈折率 1.39) ― 65.0

分球状シリコーン樹脂被覆ゴム粉末（5 m、ゴム硬度 30) (屈折率 1.39) 一 35.0 15.0 ― 一一球状シリコーン樹脂被覆ゴム粉末 (8 m、ゴム硬度 13) (屈折率 1.39) ― ― ― 12.5 ― ― 球状シリコーン樹脂被覆ゴム粉末 (5 m、ゴム硬度 79) (屈折率 1.39) 52.0 ― シリコーン化プルラン 20.0 20.0 20.0 15.0 20.0 20.0 15.0

(1) 凹凸平滑効果 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

(2) 皮膚への密着性（経時）〇 ◎ 〇 ◎ ◎ ◎ ◎

(3) 経時のたれ落ちのなさ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 評 (4) 皮膚からの除去容易性〇〇〇〇〇〇〇価 (5) 透明性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 結 (6) 凹凸補正効果（凹凸がなくなつたように見える） ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

(7) 弾力性 ◎ 〇 ◎ ◎ ◎ 〇 ◎

(8) 皮膚上での塗りのばしゃすさ ◎ 〇〇〇 ◎ 〇 ◎

(9) 経時の化粧もち（キメ浮きのなさ）〇 ◎ 〇 ◎ ◎ ◎ ◎

(10) 強靱さ ◎ 〇〇〇 ◎ 〇 ◎

表 2

評配成価合分

ジメ

無

球 I

球

球 I

シリ

(1)

(2)

(3)

(4)

(5)

(6)

(7)

(8)

(9)

(10)

第 1 表

成物は、

になった

成物と比較して、特に、経時の化粧もち（キメ浮きのなさ）及び強

0 / W型固形乳化組成物、実施例 1 6及び比較例 8 ) の処方に従い、各成分を、各々の剤形に応じた常法により組成物を製造し、それぞれのメ一キヤップ用組成物としての性能を評価した。使用したシリコーン化多糖化合物は、シリコーン化プルラン（置換度：約 1 . 7 、原料プルランの分子量：約 20万）である。

また、第 3表〜第 7表に示した各評価は、以下の方法により行われた。

( 1 ) 毛穴 · 小じわ補正試験

本発明におけるメーキヤップ用組成物は、皮膚上の大きな毛穴や小じわを、あたかもこれらの大きな毛穴や小じわが存在しなかったのごとく、ナチュラル感を伴って補正することが可能であることが必要である。

本試験においては、基準となる塗布層の厚さを程度に設定して、各試験品において滑らかに塗布することが可能で、毛穴 · 小じわ補正効果が、塗布直後に認められるか否かを検討した。

試験方法

各試験品を、指で、通常のファンデーションを塗る要領で、頼に塗布し（パネルは、毛穴がめだつにきび跡又は笑うと目元にできる、いわゆる「ちりめんじわ」に悩んでいる女性パネル 20名で構成した）、これにより毛穴と小じわ（ちりめんじわ）力元々これらの毛穴又は小じわが存在しなかったように補正されるか否かを評価した。

評価基準

◎ ： 20人中、 1 5〜20名が、元々、毛穴又は小じわが存在しなかつたように補正されていると評価した。

〇： 20人中、 1 0〜1 4名が、元々、毛穴又は小じわが存在しなかつたように補正されていると評価した。 △ ： 20人中、 5〜 9 名が、元々、毛穴又は小じわが存在しなかつたように補正されていると評価した。

X ： 20人中、 0 〜 4名が、元々、毛穴又は小じわが存在しなかつたように補正されていると評価した。

( 2 ) 「仕上がりの自然さ」についての試験

上記の毛穴 · 小じわ補正試験をする際、同時に、「仕上がりの自然さ」についての官能評価を行った。

評価基準

◎ ： 20人中、 15〜20名が、仕上がりが自然であると評価した。〇： 20人中、 10〜14名が、仕上がりが自然であると評価した。

△ ： 20人中、 5 〜 9 名が、仕上がりが自然であると評価した。 X ： 20人中、 0 ~ 4 名が、仕上がりが自然であると評価した。

( 3 ) 経時安定性試験

各試験品を、室温で 3年間放置し、この間、変化（例えば、相分離等）が生じるか否かについて検討を行った。

表 3 実施例比較例

8 9 10 1 1 12 4 球状シリコーンゴム粉末（5 ^ m、ゴム硬度 30 ) 6. 4 4. 6 4. 6 4. 6 4. 6 4. 6 無定形シリ力（0. 016 m ) 4. 6 6. 4 6. 4 6. 4 6. 4 6. 4 疎水化処理酸化チタン（屈折率 2. 4) 13. 0 13. 0 13. 0 13. 0 13. 0 13. 0 疎水化処理酸化鉄（屈折率 2. 1 ) 3. 0 3. 0 3. 0 3. 0 3. 0 3. 0 シリコーンィ匕プルラン 6. 0 6. 0 6. 0 6. 0 6. 0 ― ジメチルポリシロキサン（5000mPa · s/25°C ) ― ― ― ― ― 6. 0 ジメチルポリシロキサン（6mPa . s/25°C ) 27. 0 27. 0 27. 0 27. 0 27. 0 27. 0 メチルフヱ二ルポリシロキサン 5. 0 ― 流動パラフィン 5. 0

イソステアリン酸 1. 0 1. 0

ォクチルメトキシシンナメート 5. 0

デカメチノレシクロペン夕シロキサン 40. 0 40. 0 35. 0 34. 0 29. 0 40. 0 エタノール 5. 0

毛穴補正効果〇 ◎ ◎ ◎ ◎ X 仕上がりの自然さ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

表 4

麯例比較例

13 5 球 i犬シリコーンゴム粉末 (5〃 m、屈折率 1.39、ゴム 30) 4.0 4.0 無定形シリカ（0.016〃m) 5.0 5.0 疎水化処理酸化チタン（屈折率 2.4) 13.0 13.0

Ϊ棘化処理酸ィ hi* (屈折率 2.1) 3.0 3.0 シリコーン化プルラン 6.0 一ジメチルポリシロキサン（5000mPa · s/25°C) 6.0 ジメチルポリシロキサン (6mPa · s/25°C) 16.0 16.0 メチルフヱ二ルポリシロキサン 5.0 5.0 オルガノ変' f生ジメチルポリシロキサン 3.0 3.0 塩^ (匕ジステアリルジメチルアンモユウム 0.2 0.2 パルミチン酸 0.4 0.4 イソステアリン酸 1.0 1.0

「ノヽフフィノワックス 5.0 o.0

1， 3—ブチレングリコール 5.0 5.0 メチノレパラベン 0.2 0.2

7"カチノレンク口へノタンロ午サノ lb. I lb. L 水 17.0 11.0 酸化防止剤適暈毛穴補 ΙΕίカ果〇 Δ 仕上がりの自然さ ◎ ◎

表 5

錢例比較例

14 6 球 1犬シリコーンゴム粉末 (5 pi m、屈折率 1.39、ゴム ®¾30) 4.0 4.0 無定形シリカ（0.016〃m) 5.0 5.0

¾7]化処理酸化チタン（屈折率 2.4) 13.0 13.0 疎水化処理酸ィ（屈折率 2.1) 3.0 3.0 シリコーン化プルラン 6.0 ― ジメチルポリシロキサン（5000mPa · s/25°C) 一 6.0 ジメチルポリシロキサン（6mPa · s/25°C) 16.0 16.0 メチノレフヱ二ポリシロキサン 5.0 5.0 オルガノ変 'ί生ジメチルポリシロキサン 2.5 2.5 イソステアリン酸 1.0 1.0

1 3—ブチレングリコール 5.0 5.0 メチノレパラベン 0.2 0.2 / -11. 7 γ -^- 1 Π O ァカメナノレンク口へノタノロ十ノ

水 20.0 20.0 酸化防止剤、商適暈毛穴補果〇 Δ 仕上がりの自然さ ◎ ◎

錢例比較例

15 7 球状シリコ一ンゴム粉末（5 a m、屈折率 1.39、ゴム硬度 30) 3.0 3.0 被定开シリカ（0016 m) 4.0 4.0

¾7kィ匕夂几理酸化チタン（屈折率 24) 6.5 6.5 疎水ヒ処理酸ィ kl¾ (屈折率 2 1) 1.5 1.5 シリコ一ンィヒプノレラン 6.0 ジメチノレポリシロキサン（5000mPa · s/25C) 6.0 ジメチルポリシロキサン（6mPa · s/25°C) 5.0 5.0 メチノレフヱニノレポリシロキサン 5.0 5.0

1, 3—フ"チレングリコーノレ 0.5 0.5 ステアリソ酸 tt 1.0 1.0 ノノレチン酸 1.0 1.0 トリエタノールアミン. 0.5 0.5 モノステアリン酸グリセリン 0.5 0.5 ベン卜ナイト 1 0 1.0 メチノレパラベン 0.3 0.3 ァカメナノレンク口ヘンタンロキサン 0.3 19.3 水 45.7 20.0 酸化防止剤

毛穴捕果〇 Δ 仕上がりの自然さ ◎ ◎

T JP

第 3表〜第 7 表により、その具体的な剤型にかかわらず、本発明のメーキャップ組成物は、大きな毛穴や小じわを、ナチュラル感を維持しつつ、捕正し得ることが明らかになった。

また、これらの試験品のうち、実施例に係わるものは、 3年間の経時安定性試験において、相分離等を起こさず、安定であった。産業上の利用可能性

以上説明したように、本発明によれば、皮膚上の様々な原因により形成された凹凸を覆って平滑化し、視覚的にあたかもその凹凸が存在しないように補正することができる外用組成物が提供される。

Claims

請求の範囲

1 . シリコーン化多糖化合物、並びに低粘度のシリコーン油及び

Z又は粉末成分を含む外用組成物。

2 . シリコーン化多糖化合物が、シリコーン化プルランである、請求項 1 に記載の外用組成物。

3 . 少なくとも屈折率が 1 . 3 〜1 . 5 の粉末成分を粉末成分として含む請求項 1 又は 2 に記載の外用組成物。

4 . 屈折率が 1 . 3 〜1 . 5 の粉末成分が、二酸化ケイ素粉末、シリコ一ン樹脂粉末、シリコーンゴム粉末及びシリコーン樹脂被覆ゴム粉末からなる群から選択された少なくとも 1 種の粉末成分である請求項 3 に記載の外用組成物。

5 . 少なくともゴム粉末成分を粉末成分として含有し、かつ、このゴム粉末成分の粉末粒子が、平均ゴム硬度 50未満のゴム粉末粒子である請求項 1 〜 4のいずれか 1 項に記載の外用組成物。

6 . 粉末成分が、球状、板状及び無定形からなる群の形状から選択された 2種以上の異なる形状の粉末粒子を含有する請求項 1 〜 5 のいずれか 1 項に記載の外用組成物。

7 . 揮発成分を更に含む請求項 1 〜 6 のいずれか 1 項に記載の外用組成物。

8 . 揮発成分が、揮発性シリコーン油、水及び低級アルコールからなる群から選択された少なくとも 1 種である、請求項 7 に記載の外用組成物。

9 . シリコーン化多糖化合物及び低粘度のシリコーン油の含量が、外用組成物全体の重量から、粉末成分の重量（外用組成物に揮発成分が含まれる場合には、粉末成分及び揮発成分の重量）を除いた重量に対して 70重量％以上である請求項 1 〜 8 のいずれが 1 項に記載の外用組成物。

10. 粉末成分全体の 90重量％以上が、屈折率が 1.3 〜1.5 の粉末成分である請求項 1 〜 9 のいずれか 1 項に記載の外用組成物。

11. 外用組成物が、凹凸補正用組成物である、請求項 7又は 8 に記載の外用組成物。

12. シリコーン化多糖化合物及び低粘度のシリコーン油の合計含有量が、外用組成物全体の重量から粉末成分及び揮発成分の重量を除いた重量に対して 60重量％以上である請求項 7又は 8 に記載の外用組成物。

13. 粉末成分全体の 20重量％以上が、屈折率が 1.3 〜1.5 の粉末成分である請求項 7又は 8 に記載の外用組成物。

14. 外用組成物が、メ一キャップ用組成物である、請求項 12又は 13に記載の外用組成物。

15. シリコーン化多糖化合物を、皮膚上の凹凸を補正するための成分として含む請求項 1 に記載の外用組成物。

16. シリコーン化多糖化合物が、シリコーン化プルランである、請求項 15に記載の外用組成物。