m w f 携帯用 I c力一ドターミナル 技術分野
本発明は、 コンパク トで軽量な携帯用 I Cカードターミナルに関し、 例えば、 現金を持ち歩く必要がなく第三者が使うこと'の出来ない安全 な電子通貨の分野や、 キャッシュレスショ ッピング、 オンラインショ ッビング、 ホームバンキング等の電子商取引の分野に利用できる。 背景技術
ョ常の消費のような小口の決済を安全に電子的に行う方法として電 子通貨がある。 この方法では、 I Cカードに現金と同様の価値をもた せた電子データ ( 「電子マネー」 という) を格納することにより、 あ たかも現金と同様に即時決済を実現する方法である。 このように I C 力一ドを利用する場合においては、 従来のクレジッ トカード、 メンバ 一力一ド等としての利用と異なり I C力一ドの内容を力一ドの利用者 が随時その力一ドを参照したいというニーズが生じる。 このような携 帯用 I Cカードタ一ミナルの技術と して、 例えば、 図書 「電子マネー、 日立製作所編、 日刊工業新聞社」 において、 電子マネーの残高を確認 したり、 個人間で電子マネ一の受け渡しができるデバイスと して、 携 帯可能な残高表示器や電子財布が紹介されている。 残高表示器は、 I C力一ドを差し込むことで、 I Cカード内の残高が確認できる表示装 置である。 電子財布は、 I Cカードの残高が表示できる他に、 2枚の I Cカードを同時に差し込むことによって、 I C力一 ド問で金銭の授 受が可能となる装置である。 これらの装置は、 I Cカード内の情報を
読みだし、 加工する携帯型 I Cカードターミナルであるが、 その機能 は特定のものに限定されている。
残高表示器や電子財布は、 携帯性には優れているが特定のアプリケ ーシヨン (この場合は、 電子通貨アプリケーショ ン) のみ実行するも のである。 しかしながら、 将来的には、 I Cカード上に複数のアプリ ケーシヨンが格納されるようになると考えられる。 例えば、 勤務管理 や健康保険証といった各種のサービスに対応したアプリケーションが
1枚の I Cカードに格納されるようになることが考えられる。 このよ うに複数のアプリケ一ションが格納された I C力一ドに対応する携帯 用 I Cカードタ一ミナルについては上記公知例では考慮されていない。 第 2 2図及び第 2 3図に従来の I Cカード及び I C力一ドタ一ミナ ノレのメモリ空間 2 2 0、 2 3 0を示す。 これらのメモリ空間には I C カードの提供するサービスに対応した I Cカードアプリケーション 2 2 2、 I Cカードターミナルアプリケ一ショ ン 2 3 2がそれぞれ格納 されている。 アプリケーショ ン 2 2 2 とターミナルアプリケーショ ン 2 3 2 とは相補的な関係を有し、 同調して動作することによりサ一ビ スの提供が可能になる。 このよ うな単一アプリケーショ ンを前提とす る I Cカー ド ( I Cカー ドターミナル) のメモリ空間は、 デバイス ド ライバ部 2 2 1 ( 2 3 1 ) と単一のアプリケーショ ン 2 2 2 ( 2 3 2 ) が占める。 デバイス ドライバ部 2 2 1 ( 2 3 1 ) は、 アプリケーショ ン 2 2 2 ( 2 3 2 ) をハードウェア ( I Cカードまたは I Cカードタ ―ミナル) で実行するためのマイクロプログラムインタフェースを提 供する。 ハードウェア、 デバイス ドライバ部、 アプリケーショ ンは密 接に関連しており、 仮に空きの空間が有っても、 別アプリケーショ ン を格納して実行できるようにはなっていない。
本発明は、 複数のアプリケ一ションが格納された I Cカードに対応
する携帯用 I Cカードターミナルを提供する。 特に複数のアプリケー シヨンが I C力一ドに格納されている場合には、 従来の単一アプリケ —ションが格納されている場合と異なり、 I Cカード上のアプリケー シヨ ンの登録、 確認、 消去等のメ ンテナンスが困難になるという問題 点を有している。 発明の開示
I Cカードに格納された I Cカードアプリケ一ションに対応する I Cカードターミナルアプリケ一ションを格納するメモリ と、 I Cカー ドターミナルアプリケーショ ンを実行する C P Uと、 外部ネッ トヮ一 クに接続可能な I / Oとを有する I Cカードターミナルにおいて、 メ モリは、 外部ネッ 卜ワークを経由して供給される I C力一ドタ一ミナ ルアプリケ一ショ ン及び供給された I C力一ドターミナルアプリケ一 ションに対応する I Cカードアプリケ一ションとが格納可能なように 構成する。 図面の簡単な説明
第 1図は、 I Cカードチップの構成を示す図である。
第 2図は、 本発明の第 1の実施例である I Cカードターミナルの構 成を示す図である。
第 3図は、 本発明の第 2の実施例である I Cカードターミナルの構 成を示す図である。
第 4図は、 本発明におけるシステム環境 ( I Cカードと I Cカード ターミナルとホス 卜コンピュータとの基本関係) を示す図である。 第 5図は、 複数の I C力一ドアプリケ一ションを格納した場合の I C力一ドメモリ空間の構成を示す図である。
第 6図は、 複数の I C力一ドターミナルアプリケーションを格納し た場合の I Cカードターミナルメモリ空間の構成を示す図である。 第 7図は、 複数の I C力一ドアプリケ一ションを格納した場合の I C力一ドメモリ空間の構成を示す図である。
第 8図は、 複数の I Cカードターミナルアプリケーションを格納し た場合の I C力一ドタ一ミナルメモリ空間の構成を示す図である。 第 9図は、 I Cカード/ I Cカードターミナルアプリケーションを ペアで格納する I Cカードタ一ミナルメモリ空間の構成を示す図であ る。
第 1 0図は、 I cカード Z I cカードターミナルアプリケ一シヨン をペアで格納する I Cカードメモリ空間の構成を示す図である。
第 1 1図は、 I c力一ド Z I c力一ドタ一ミナルアプリケ一ション をペアで格納する I C力一ドメモリ空間の構成を示す図である。
第 1 2図は、 I Cカードチップの別の構成を示す図である。
第 1 3図は、 本発明の I C力一ドターミナルにおける処理の流れを 示す図である。
第 1 4図は、 本発明の I Cカードタ一ミナルのメニュー表示画面を 示す図である。
第 1 5図は、 本発明の I C力一ドターミナルにおけるアプリケ一シ ヨ ンの実行処理の前処理の流れを示す図である。
第 1 6図は、 本発明の I Cカードタ一ミナルにおけるアプリケ一シ ヨンの実行処理 (条件 A ) の流れを示す図である。
第 1 7図は、 本発明の I C力一ドタ一ミナルにおけるアプリケ一シ ヨ ンの実行処理 (条件 B ) の流れを示す図である。
第 1 8図は、 本発明の I C力一ドタ一ミナルにおけるアプリケ一シ ヨ ンの実行処理 (条件 C ) の流れを示す図である。
第 1 9図は、 ネッ トワークを通じての本発明の I C力一ドターミナ ルにおけるアプリケーションの更新処理の流れを示す図である。
第 20図は、 放送を通じての本発明の I Cカードターミナルにおけ るアプリケ一ションの更新処理の流れを示す図である。
第 2 1図は、 本発明の I C力一ドタ一ミナルにおけるアプリケーシ ヨ ンのメンテナンス処理の流れを示す図である。
第 2 2図は、 従来の I Cカードメモリ空間の構成を示す図である。 第 23図は、 従来の I C力一ドタ一ミナルメモリ空間の構成を示す 図である。 発明を実施するための最良の形態
第 1図は、 本発明の I C力一ドタ一ミナルで用いられる I Cカード に内蔵されている I Cカードチップ 1 0の一般的な構成図である。 I Cカードチップ 1 0は、 アプリケーションを実行する C P U 1 02と、 実行すべきアプリケーションゃデータが格納される R AM/R OM 1 0 3と、 I Cカードターミナルと通信を行う I /〇 1 0 1 と、 C PU 1 0 2と R AM/ROM 1 0 3とを結ぶァ ドレスバス 1 04と、 C P U 1 0 2、 R AM/R OM 1 0 3 , I / O 1 0 1 とを結ぶ制御信号デ —タ信号バス 1 0 5とで構成されている。 I Cカードチップ 1 0は外 部からリセッ 卜信号とク口ック信号を受けて動作し、 I /〇端子から 信号をやり取りする。
第 2図は、 本発明の第 1の実施例である携帯用 I Cカードターミナ ル 20の構成図である。 I Cカードターミナル 20は、 アプリケ一シ ョンを実行する C P U 20 1 と、 実行すべきアプリケーションゃデ一 タが格納される RAM20 5と、 初期ブー 卜用の ROM20 2と、 テ ンキ一等の入力装置 208と液晶ディスプレイゃスピ一力一等の出力
装置 20 9を制御するユーザ一 I /O 206と、 I C力一ドと情報の やり取りを行う I Cカード I /O 203と、 外部ネッ トヮ一クと情報 のやり取りを行う外部 I ZO 204とを有する。 これらの構成要素は バス 20 7により相互に接続されている。 図示していないが、 その他 に外部メモリ と して大容量記憶装置をもたせることもできる。 大容量 記憶装置には、 RAM 20 5と同様にアプリケ一ションゃデータを格 納する。
第 3図は、 本発明の第 2の実施例である携帯用 I Cカードタ一ミナ ノレ 30の構成図である。 携帯用 I C力一ドタ一ミナル 3 0は、 第 1の 実施例の構成に内蔵アンテナから情報を受信する受信回路 3 0 1を加 えた構成である。 I Cカードターミナル 3 0に特有の動作については、 第 20図を用いて詳細に説明する。
第 4図を用いて、 携帯用 I C力一ドタ一ミナル 20 ( 30 ) が使用 されるシステム環境を説明する。携帯用 I Cカードタ一ミナル 20 (3 0) は、 I Cカード I /O信号で I Cカードチップ 1 0を内蔵した I Cカード 4 1 と接続される。 また、 I Cカー ドの利用者の必要に応じ て、 携帯用 I Cカードターミナル 20 (3 0 ) を外部 I /O端子を外 部ネッ トワークに接続し、 外部ネッ トワークを通じて、 ホス トコンビ ュ一タ 40と情報のやり取りを行う。 携帯用 IC力一ドターミナル 3 0 においては、 ホス トコンピュータ 40から送信機 4 2経由で放送され た情報を内蔵アンテナで受信する。
第 5図に I C力一ドチップ 1 0の RAM/ROM 1 0 3における I C力一ドメモリ空間 50を、 第 6図に携帯用 I C力一ドターミナル 2 0 (3 0) の R AM 20 5における I Cカー ドターミナルメモリ空間 6 0を示す。 複数のアプリケーショ ンに対応するため、 それぞれ基本 ソフ ト 5 1、 6 1 (ォペレ一ティ ングシステム等) を載せ、 基本ソフ
ト上で動作するアプリケ一シヨンを複数 (アプリケーション A、 B ) 格納することができる。 また、 空き空間 5 4、 6 4も基本ソフ ト上で 動作するアプリケーションを格納することにより、 別のサービスが提 供できるようになる。
第 7図、 第 8図に示すのは、 基本ソフ ト上で動作するアプリケーシ ョンに一部共通部分がある場合のメモリ空間の別の態様である。 この 場合、 アプリケ一ショ ン共通部 7 1、 8 1を格納するとともに、 個別 のアプリケーショ ン (例えばアプリケーショ ン A、 B ) に対応した情 報のパラメ一タ、 あるいは個別のアプリケ一ションに対応したプログ ラムをメモリ空間に配置する ( 7 2、 7 3、 8 2、 8 3 ) ことにより 複数のアプリケーショ ンを格納することができる。 例えば、 このよう なメモリ空間は次のようなアプリケーションに適している。 アプリケ ーシヨ ン A、 Bが利用者のサービスに関する履歴を管理、 集計する機 能を有する場合に、 アプリケーション共通部と して汎用的な表計算ル 一チンをもたせ、 パラメータと して履歴を格納するテンプレートをも たせるような場合である。 または、 I Cカードの個人認証機能をアブ リケーシヨ ン共通部にもたせ、 アプリケーショ ン A、 Bはそれぞれの サービスに対応するプログラムをもたせるというような場合である。 空き空間 7 4、 8 4には、 他のアプリケーショ ンパラメ一タ、 プログ ラム、 またはアプリケーショ ン共通部を有しないが同じ基本ソフ ト上 で動作するアプリケ一ションを格納することができる。
ここで、 一^ 3の I C力一ドで複数の事業者によるサービスを対応さ せるには利用者が保有している I Cカードにアプリケーションをイン ス ト一ルする必要がある。 また、 アプリケーショ ンのバ一ジョンが更 新された場合には、 それに対応して I Cカードアプリケーショ ンをバ —ジョ ンアップする必要がある。 このように、 事業者は I Cカードに
よるサービスを提供するために利用者の I Cカード及び携帯用 I C力 一ドターミナルにそれぞれアプリケ一ションを供給する仕組みが必要 となる。
第 9図はこのような目的に適した携帯用 I C力一ドターミナルメモ リ空間 9 0を示す。 メモリ空間 9 0は I Cカードに I Cカードアプリ ケ一シヨン (もしくはパラメータ) を携帯用 I Cカードターミナルを 経由して供給するためのものである。 携帯用 I Cカードターミナルメ モリ空間 9 0では、 基本ソフ ト部 6 1 とアプリケーション共通部 8 1 と各 I Cカードターミナルアプリケ一ションパラメータ (プログラ ム) 8 2、 8 3の他に、 それらに対応する I C力一ドアプリケーショ ンパラメ一タ (プログラム) 9 1、 9 2を格納する。 利用者は携帯用 I Cカードをネッ トワーク等に接続し、 事業者からのアプリケ一ショ ン ( I Cカード Z I Cカードターミナル) の供給を受ける。 供給され たアプリケーションは I Cカードターミナルメモリ空間 9 0において 格納され、 ターミナルから I Cカードへ I Cカードアプリケーショ ン が移されることにより利用者は事業者からの新たなサービスを受ける ことが可能になる。
第 1 0図、 第 1 1図はこれとは逆に I Cカードを経由して、 I C力 一ドターミナルに I C力一ドターミナルアプリケーシヨ ン (もしくは パラメータ) を供給する場合の I Cカー ドのメモリ空間を説明するた めの図である。 第 1 0図は、 新規アプリケーショ ン書き込み前の I C カードのメモリ空間 1 0 0を示し、 アプリケーショ ン Aのみがインス トールされており、 残りのメモリ空間は空いている。 この I Cカード を店舗設置型などの事業者の所有する I Cカードターミナルに差し込 み、 新しいアプリケーショ ンを書き込む。 このときに、 I Cカードア プリケーションだけでなく、 I Cカードターミナルアプリケーション
も書き込む。 第 1 1図は書き込み後の I Cカードメモリ空間である。 メモリ空間 1 0 0には、 新規な I C力一ドアプリケ一シヨ ン Bとそれ に対応する I Cカードターミナルアプリケ一シヨン Bも書き込まれる。 この場合、 I Cカードのメモリが不足することも考えられる。 第 1 2 図はこれに対応する I Cカードの構成である。 I Cカードターミナル アプリケーション格納用のメモリチップ 1 2 1を I C力一ド上に実装 することによりメモリの不足に対応できる。 この I C力一ドタ一ミナ ルアプリケ一ション格納用のメモリチップ 1 2 1は I Cカードチップ 1 0内の; AMZR OM 1 0 2 と異なり、 C P U 1 0 2を経由するこ となく外部からアクセス可能になるためにセキュリティ的に劣る。 し かしメモリチップ 1 2 1には、 暗号化された I Cカードターミナルァ プリケ一ションのみが格納され、 個人情報等が格納されるものではな いため必要なセキュリティは確保できるものと考えられる。 この I C カードを携帯用 I Cカードターミナルに差し込むことにより、 携帯用 I Cカードターミナルは I Cカードターミナルアプリケーショ ン Bを 読み込み、 自分のメモリ空間に書き込む。 以上のように実施すること で、 I Cカード、 携帯用 I Cカードターミナルと もに新規アプリケー ションを容易にィンス トールすることが可能になる。
第 1 3図により、 本発明の携帯用 I C力一ドタ一ミナルの処理の流 れを説明する。 最初に 1 C力一 ドの認証処理 (ステップ 1 3 0 1 ) を 行う。 ステップ 1 3 0 1は、 ターミナルに装填された I Cカードが機 械的に、 電気的に正しいものであるかどうかを認証する処理である。 装填された I Cカードの認証が成立すれば、 I Cカードの個人認証処 理 (ステップ 1 3 0 2 ) を行う。 ステップ 1 0 0 2は、 I Cカードの 持ち主が正規の登録人であるかどうかを認証する処理で、 登録された 正しい持ち主で有れば次の処理を行う。 従来の I C力一 ドターミナル
では実行したいアプリケーションは一種類のみなので、 所定の処理を 実行するが (例えば電子マネーの引き下ろし等) 、 本実施例の携帯用
I Cカードターミナルでは、 液晶ディスプレイ上に次の実行項目をメ ニュー表示し (ステップ 1 303 ) 、 動作選択のための利用者からの キ一入力 (ステップ 1 304) を受け、 選択された処理を実行する (ス テツプ 1 305) 。 第 1 4図はメニュー表示の一例を示す。 ユーザ一 はメニュー表示画面 1 40 1から行いたい処理を選択する。 なお、 ァ プリケーションによっては電子通貨のように厳格な個人認証を要する ものと入退室管理のように厳密な個人認証を要しないものがある。 よ つて、 メニュー表示 ·選択 ( 1 3 0 3〜 1 304) を I Cカードの個 人認証 1 30 2に先だって行うことも可能である。 この場合の個人認 証 1 30 2はアプリケ一ションの要求する程度に応じた処理を行えば よい。
メニュー選択画面 1 40 1から 「アプリケーショ ンの実行」 を選択 した場合の詳細な動作を説明する。 第 1 5図は、 アプリケーショ ンの 実行を選択した場合の携帯用 I Cカードタ一ミナルと I Cカードの処 理のフローである。 携帯用 I C力一ドターミナルでは I Cカードター ミナルアプリケーションリス トを作成し (ステップ 1 50 1 ) 、 同時 に、 I Cカードでは、 I Cカードアプリケーショ ンリ ス 卜を作成する (ステップ 1 5 0 2 ) 。 その後、 I Cカードから I C力一ドアプリケ —シヨンリス トを携帯用 I Cカードタ一ミナルに送り、 I Cカードタ 一ミナル内で、 各アプリケーションリス 卜を比較する (ステップ 1 5 0 3) 。 このリ ス トはアプリケーショ ンの名称、 バージョ ンを含むこ とが望ましい。 その結果、 I Cカードと携帯用 I Cカードターミナル のアプリケーショ ンが全て対応している (アプリケーショ ンとそのバ —ジョンともに一致している) 場合 (条件 A) 、 携帯用 I Cカードタ
一ミナルにないアプリケ一シヨンが I Cカードにある場合 (条件 B ) 、 I Cカードにないアプリケ一ションが携帯用 I Cカードタ一ミナルに ある場合 (条件 C ) に分かれる。 条件 Bは事業者が I Cカード経由で アプリケ一ションを提供した場合、 条件 Cは事業者が I Cカードター ミナル経由でアプリケーションを提供した場合や I Cカードに格納さ れた I Cカードアプリケ一ションをユーザーが一時的に I Cカードタ 一ミナルに退避させた場合に生ずる。
条件 Aの場合の処理フローを第 1 6図に示す。 I Cカードと携帯用 I Cカードターミナルのアプリケ一ションが全て対応している場合は、 I cカードと携帯用 I c力一ドターミナルのアプリケーションの更新 処理は必要ない。 したがって、 ユーザは実行させたいアプリケーショ ンを選択し (ステップ 1 6 0 1 ) 、 選択されたアプリケ一シヨンを実 行する (ステップ 1 6 0 2 ) 。 この時、 必要であれば I Cカードへも アプリケ一ションの実行処理を委託することも可能である。
条件 Bの場合の処理フローを第 1 7図に示す。 選択されたアプリケ —シヨ ン (ステップ 1 7 0 1 ) 力 I Cカー ドターミナルにない (ステ ップ 1 7 0 2 ) 場合は、 選択された I Cカードタ一ミナルアプリケ一 ションが I C力一ドに有るかどうか検索する (ステップ 1 7 0 6 ) 。 もし有れば、 I Cカー ドからターミナルアプリケ一ションを読み出し (ステップ 1 7 0 7 ) 、 I Cカー ドターミナルに転送し (ステップ 1 7 0 8 ) 、 インス トールする。 もし I Cカードにターミナルアプリケ ーションが格納されていなければ、 ネッ トワーク経由でダウンロード するかどうかユーザーに確認する (ステップ 1 7 0 3 ) 。 ユーザーの 了承が得られればネッ トヮ一ク経由で必要なターミナルアプリケ一シ ヨンをダウンロードする (ステップ 1 7 0 4 ) 。 もちろん、 この場合、 携帯用 I C力一ドターミナルが L A Nや電話回線等を経由してアプリ
ケーシヨ ンの提供組織 (事業者) に接続可能であることが必要である。 ネッ トワーク経由でダウンロード後、 インス トールされ、 実行される (ステップ 1 7 0 5 ) 。 この時、 必要であれば、 I Cカードへ処理を 委託することが可能である。
条件 Cの場合の処理フローを第 1 8図に示す。 条件 Cのケースでは、 ュ一ザ一に I Cカードアプリケーショ ンを I Cカードにインス トール するか確認後 (ステップ 1 8 0 2 ) 、 選択されたアプリケ一シヨンを I Cカードターミナルから読み出し (ステップ 1 8 0 3 ) 、 I Cカー ドに転送する (ステップ 1 8 0 4 ) 。 そして、 I Cカードにインス ト ールし (ステップ 1 8 0 5 ) 、 選択されたアプリケ一ションを実行す る (ステップ 1 8 0 6 ) 。 さらに、 この時、 必要であれば、 IC力一ド へも処理を委託することが可能である。
なお、 条件 B、 Cの場合、 ユーザーには I Cカードアプリケーショ ンリス トと I Cカードターミナルアプリケーシヨンリス 卜の和を表示 し、 ユーザの選択要求を受ける。
以上、携帯用 I Cカードターミナルと I Cカードとの関係において、 アプリケ一ションを実行する場合に、 携帯用 I Cカードターミナルと I Cカードに格納されたアプリケ一ションに不一致が発生した場合の 処理を示した。 このような処理を実行することで、 I Cカードュ一ザ 一は、 携帯用 I C力一ドターミナルと I Cカードのアプリケーショ ン 実行をアプリケ一シヨ ンのインス トールを特に意識しないで実現でき る。
次に、 本発明の携帯用 I Cカードタ一ミナルにおいて、 第 1 4図に 示したメニュー選択画面から 「アプリケーショ ンの更新」 を選択した 場合の詳細な動作を説明する。 ここで、 更新とはアプリケーショ ンの バ一ジョンを変更する処理をいう。
第 1 9図にアプリケ一ションの更新フローを示す。 更新すべきアブ リケーションがユーザ一によって選択された場合 (ステップ 1 9 0 1 ) 、 L A Nや電話回線などのネッ トワーク経由で、 最新の I Cカー ドターミナルアプリケーションを保持しているアプリケーションの提 供組織 (事業者) のホス ト処理装置に接続し、 認証情報を送信する (ス テツプ 1 9 0 2 ) 。 この認証情報は接続している I C力一ドタ一ミナ ルが不正なものでないことを確認し、 必要であればアプリケーション のダウン口一ドに課金するための情報である。 この認証処理はパスヮ ードのような一般に知られている手続きで実現できる。 ホス ト処理装 置では送られた認証情報を確認し (ステップ 1 9 0 5 ) 、 認証されれ ば (ステップ 1 9 0 6 ) 、 認証されたことを I Cカードターミナルに 伝える。 I C力一ドターミナルは、 現在格納されているアプリケーシ ヨンのバ一ジョンをホス ト処理装置に送信する (ステップ 1 9 0 4 ) 。 ホス ト処理装置では送られてきたバージョンをチェック し (ステップ 1 9 0 8 ) 。 アプリケーションが旧バージョンであれば (ステップ 1 9 0 9 ) 、 新バージョンのアプリケ一ションを送信し (ステップ 1 9 1 0 ) 、 I C力一ドターミナルでは新アプリケーショ ンをインス ト一 ルする (ステップ 1 9 1 3 ) 。 現在格納されているアプリケーシヨ ン が最新パージョ ンであれば、 バ一ジョンに問題ないことを I Cカード ターミナルに伝える (ステップ 1 9 1 1 ) 。
受信されるアプリケーショ ンは I Cカードアプリケーションと I C カードタ一ミナルアプリケ一シヨ ンの対であることが望ましい。 受信 された I Cカードアプリケーショ ンは、 第 1 5図及び第 1 8図のフロ 一にしたがって I C力一ドヘインス トールする。
第 2 0図に示すフローは、 アプリケーショ ンの更新を実行する別の 実施例である。 本実施例の携帯用 I Cカードターミナル 3 0には、 第
3図に示したように、 衛星放送の受信装置が実装されている。 衛星か らは定期的にアプリケーショ ンを放送し、 これを受信することで、 ァ プリケーシヨ ンの更新を行うことができる。 この場合の事業形態とし ては、 複数の事業者が衛星の 1チャネルを共有し、 それぞれの供給す るアプリケーションを共有するチャネルにのせて送信することを想定 する。
アプリケーションの更新がユーザーによって選択された場合、 携帯 用 I Cカードタ一ミナル 30は受信モードに入る (ステップ 200 1) 。 受信モードでは、 ホス ト処理装置から放送される (ステップ 2 00 9 ) アプリケーショ ンのヘッダ一をモニタ一する。 ヘッダ一には アプリケーショ ンのファイル名、 バージョン、 属性、 ファイルサイズ、 圧縮方式などが記録してある。 ターミナルはインス トールされている アプリケーショ ンのヘッダ一を受信したら (ステップ 2002) 、 へ ッダ一に記録されたアプリケーションのバージョンをチェックする (ステップ 200 3) 。 バ一ジョンチェック後、 携帯用 I Cカードタ ―ミナルにィンス ト一ルされているアプリケ一シヨ ンが古ければ (ス テツプ 2004 ) 、 新しいアプリケーショ ンプログラム本体を受信し (ステップ 200 5) 、 インス トールする (ステップ 2006) 。 受 信モードを継続する場合は、 ステップ 200 1の受信待機の状態に戻 る (ステップ 200 7) 。 このような処理フローにより、 I Cカード ターミナルのユーザ一はアプリケ一シヨ ンのバージョンの新旧を意識 することなく常に最新のアプリケーシヨ ンを使うことが出来る。
この場合も、 受信されるアプリケ一シヨンは I C力一ドアプリケ一 シヨンと I C力一ドターミナルアプリケーショ ンの対であることが望 ましい。 I Cカードターミナルメモリ空間を第 9図に示したように、 基本ソフ 卜とアプリケーショ ン共通部と各 I Cカードターミナルアブ
リケ一ショ ンパラメータの他に、 I Cカー ドアプリケーショ ンパラメ ータを格納する構成をとることにより、 I Cカードアプリケーショ ン の更新も容易におこなえる。
次に、 本発明の携帯用 I Cカードターミナルにおいて、 第 1 4図に 示すメニュー選択画面から 「アプリケーショ ンのメンテナンス」 を選 択した場合の詳細な動作を第 2 1図を用いて説明する。 ここで、 アブ リケーションのメンテナンスとは、 必要なアプリケーションを新規に ロー ドしたり、 不要なアプリケーショ ンを削除したり、 当面必要はな いが削除はしたくないアプリケ一ションを退避したりする処理を示す。 なお、 アプリケーションのメンテナンスと言った場合、 I Cカードタ 一ミナル側の I Cカードターミナルアプリケーションと I Cカード側 の I C力一ドアプリケーショ ンとの 2種類のアプリケーショ ンのメ ン テナンスを意味する。 ここでは、 I Cカードターミナルアプリケーシ ヨンのメ ンテナンスは、 これまで述べてきたアプリケーションの実行 や更新により行われるため、 以下では I Cカードアプリケーショ ンの メンテナンスについて説明する。
ユーザーは I Cカードアプリケーショ ンの 「新規書込」 または 「削 除 (退避) 」 のいずれかを選択する (ステップ 2 1 0 2 ) 。 まず、 I Cカードから I Cカードターミナルへ ICカードアプリケーショ ンを退 避させる場合のフローを説明する。 ユーザ一は退避させるアプリケー シヨンを選択し (ステップ 2 1 0 3 ) 、 I Cカードターミナルでは格 納領域の容量チェックを行なう (ステップ 2 1 0 4 ) 。 容量が不足し ていれば、 不足していることをユーザに警告し (ステップ 2 1 0 8 ) 、 何も実行せずに終了する。 必要な容量があれば、 選択された I Cカー ドアプリケーショ ンを I Cカードターミナルに格納する (ステップ 2 1 0 6 ) 。 その後、 I C力一ドでは選択された I C力一ドアプリケー
シヨンの格納領域を消去する (ステップ 2 1 0 7) 。
次に、 I Cカードターミナルから I Cカードへ I Cカードアプリケ —ションを新規に書き込む場合のフローを説明する。 ユーザーは読み 込むアプリケーショ ンを選択し (ステップ 2 1 09) 、 そして、 読み 込まれる I C力一ドでは格納領域の容量チヱックを行なう (ステップ 2 1 1 0) 。 容量が不足していれば、 不足していることをュ一ザに警 告し (ステップ 2 1 0 8) 、 何も実行せずに終了する。 必要な容量が あれば、 選択された I Cカードアプリケーショ ンを I Cカードに格納 する (ステップ 2 1 1 2) 。 その後、 I C力一ドターミナルでは選択 された I C力一ドアプリケーションの格納領域を消去する (ステップ 2 1 1 3) 。 産業の利用可能性
以上のように、 本発明にかかる携帯用 I Cカードターミナルでは、 複数のアプリケ一ションが実装された I Cカードに対して、 I C力一 ド上のアプリケーショ ンの登録、 確認、 消去等のメ ンテナンスを容易 に fi るようになる。