明細書 立体異性ィ ン ドール化合物、 その製造方法および用途 本発明は、 新規立体異性イ ン ドール化合物またはその塩、 該化合物の製造方法 および該化合物の用途に関する。 従来の技術
コノハノ リ科に属する海藻アヤニシキ (M a r t e n s i a f r a g i l i s H a r v e y) の抽出物から単離された下記式で表されるイ ン ドール化合物 (マルテフラ ジン A) は公知である 〔日本薬学会第 1 1 6年会 講演要旨集 2, 2 1 5頁 ( 1 9 9 6年) 〕 。
そして、 上記イ ン ドール化合物は、 抗酸化作用を有し、 医薬品等の用途を有す ることが知られている。 しかしながら、 上記イ ン ドール化合物の合成法、 立体化 学は不明である。
本発明者等は、 最初に上記ィ ンドール化合物の立体構造、 生理活性、 作用機構 等を解明するために、 該化合物の立体異性体の合成を試みた。 そして、 該化合物 の立体異性体の合成ルー トとして、 下記の L一 ト リブトフ ァ ン ( 2) と立体異性 α—アミ ノ酸 ( 3 a) 〔以下、 該立体異性 α—ァ ミ ノ酸をホモイ ソロイ シンとい う。 〕 を中間体として合成するルー トに着目した。
(2)
(3 a')
(4 a)
(la)
(式中、 R、 R , および R 2 は下記に示す意味を表し、 *は不斉炭素原子の位置 を示す。 )
上記ホモィソロイ シンの立体異性体は、 商業的には入手することができない化 合物であるため、 ホモイ ソロイ シンの立体異性体についても後記するような合成 ルー トを確立し、 更に上記した L— ト リブトフ ァ ン ( 2) と立体異性ホモィ ソ口 イ シン ( 3 a ' ) とから立体異性ィ ンドール化合物 ( l a ' ) の合成に成功した (
また、 上記の L— ト リブトフ ァ ン ( 2 ) と立体異性ホモイ ソ ロ イ シン ( 3 a ' ) とから立体異性イ ン ドール化合物 ( l a ' ) の合成ルー トが確立されたこと により更に、 上記 ( 1 a ' ) の化合物より強い生理活性を有する化合物を検索す ることを目的として、 L— ト リブトフ ァ ンと立体異性ホモィソロイ シン以外の種 々の o—ァミ ノ酸を出発原料として、 立体異性ホモィソロイ シンの場合と同様の 新規イ ン ド一ルアルカロイ ドの合成が可能となり、 多くの化合物を得た。
本発明者等は、 さらにまた上記 ( l a ' ) の化合物のデァミ ノ体が、 上記マル テフ ラ ジン Aの 4つの異性体、 すなわち ( 1 S, 3' S) 体、 ( 1 R, 3" S) 体、 ( 1 R, 3' R) 体及び ( 1* S, 3' R) 体のいずれよりも脂質過 酸化抑制作用が高いことを見いだしこれらの合成ルー トも確立した。
発明の開示
即ち、 本発明は、 次式 ( 1) で表される立体異性イ ン ドール化合物またはその 塩に関する。
(式中、 Yは基
〔式中、 Xは、 炭素原子数が 1乃至 5のアルキル基 (該アルキル基は、 ヒ ド口キ シル基、 カルボキシル基、 アミ ノ基、 メチルチオ基、 メ ルカプト基、 グヮニジル 基、 イ ミ ダゾリ ル基またはべンジル基により置換されていてもよい。 ) を表し、 , および R2 は、 それぞれ独立して、 水素原子、 アルキル基、 アルアルキル基. シクロアルキル基またはァリール基を表す。 〕
または一 (CH2)2 — C (C H 3 ) H- C H 2 CH3 を表し ;
Rは、 水素原子、 アルキル基、 アルアルキル基、 シク ロ アルキル基、 ァリール基, 一価の金属原子、 アミ ンまたはアンモ二ゥムを表し : *は不斉炭素原子の位置を 示す。 } 。
具体的には、 下記式 ( l a) で表されるァミ ノ体の化合物またはその塩であり,
ならびに下記式 ( l b) で表される式 ( l a) の化合物のデァミ ノ体の化合物ま たはその塩である
(式中、 R、 R , 、 R 2 および Xは式 ( 1) の定義と同じである。 ) 。
前記式 ( 1) 、 ( l a) および ( l b) で表される化合物において、 適当な置 換基の具体例は以下のとおりである。
置換基 Rは水素原子を表す他、 代表的な置換基 Rは炭素原子数 1ないし 1 2、 特に 1ないし 6の線状もしく は分岐したアルキル基、 例えばメチル基、 ェチル基, プロ ビル基、 イ ソプ πビル基、 n—ブチル基、 第 3ブチル基、 ペンチル基、 へキ シル基、 ォクチル基、 デシル基およびドデシル基; 5ないし 6個の環炭素原子を 有するシクロアルキル基、 例えばシクロベンチル基、 メチルシクロペンチル基、 シクロへキシル基およびメチルシクロへキシル基; 炭素原子数 6ないし 1 6のァ リ ール基および炭素原子数 7ないし 1 6のアルアルキル基、 例えばフ ユニル基、 ナフチル基、 ベンジル基およびフエニルェチル基であり、 それらの基はハロゲン 原子、 ヒ ドロキシ基、 アルコヰシ基、 ァミ ノ基等で置換されていても良い。 更に-
置換基 Rはナ ト リ ウム、 カ リ ゥム等の一価の金属、 ァミ ンまたはアンモユウ厶で あって良い。
また、 適当な置換基 R! および R 2 は、 炭素原子数 1ないし 1 2、 特に 1ない し 6の線状もしく は分岐したアルキル基、 例えばメチル基、 ェチル基、 プロ ビル 基、 イ ソプロ ビル基、 n—ブチル基、 第 3ブチル基、 ベンチル基、 へキシル基、 ォクチル基、 デシル基およびドデシル基; 5ないし 6個の環炭素原子を有するシ クロアルキル基、 例えばシク ペンチル基、 メ チルシクロベンチル基、 シクロへ キシル基およびメチルシク口へキシル基; 炭素原子数 6ないし 1 6のァリール基 および炭素原子数 7ないし 1 6のアルアルキル基、 例えばフユ ル基、 ナフチル 基、 ベンジル基およびフユニルェチル基であり、 それらの基はハロゲン原子、 ヒ ドロキシ基、 アルコキシ基、 アミ ノ基等で置換されていても良い。
式 ( 1) 、 ( 1 a) および ( 1 b) の化合物の塩としては、 無機酸塩および有 機酸塩を挙げることができるが、 特に塩酸塩が好ましい。
本発明のィ ンドール化合物は 1またはそれ以上の不斉炭素原子を有し、 その位 置によって S型または R型に関する異性体が生じる。 例えば、 ァミ ノ体の化合物 ( l a ' )
の場合、 1 位および 3
# 位に不斉炭素原子を有する。 従って本発明の化合物に はそれらの不斉炭素原子に関してそれぞれ ( 1 S, 3' S) 型、 ( 1* R, 3 S) 型、 ( 1* R. 3
# R) 型及び ( 1 S, 3' R) 型の 4つの異性体が生 じる。 また、 本発明のィ ンドール化合物のデァミ ノ体 ( l b)
においては 3〃 位に不斉炭素原子を有する。 従って、 本発明の化合物にはそれら の不斉炭素原子に関してそれぞれ S型、 R型の 2つの異性体が生じる。
本発明にはこれらの全ての異性体及び該異性体の混合物が含まれる。
以下の説明に於いては、 上記式 ( l b) で表されるイ ン ドール化合物を 「デァ ミ ノマルテフラ ジン」 ともいう。
本発明は、 また、 次式 ( 2)
で表される ト リブトフ ァ ンを、 次式 ( 3)
0
HOハ γ で表される酸と縮合させ、 次式 ( 4)
で表される化合物を得、 該式 ( 4) の化合物を環化させて次式 ( 1)
で表される立体異性ィ ンドール化合物を製造する方法に関する,
〔式中、 Xは、 炭素原子数が 1乃至 5のアルキル基 (該アルキル基は、 ヒ ド πキ シル基、 カルボ牛シル基、 アミ ノ基、 メ チルチオ基、 メ ルカプ ト基、 ダワニジル 基、 イ ミ ダゾリ ル基またはべンジル基により置換されていてもよい。 ) を表し、 R 1 および R 2 は、 それぞれ独立して、 水素原子、 アルキル基、 アルアルキル基、 シク ロ アルキル基またはァ リ ール基を表す。 〕
または一 (C H 2)2 — C (C H a ) H- C H 2 C H 3 を表し ;
Rは、 水素原子、 アルキル基、 アルアルキル基、 シク ロ アルキル基、 ァ リ ール基、 一価の金属原子、 アミ ンまたはアンモニゥムを表し ; *は不斉炭素原子の位置を 示す。 } 。
この方法によれば、 上記式 ( l a) で表されるァミ ノ体の立体異性ィ ンドール 化合物は、 上記式 ( 2) で表される ト リブトフ ァンを、 次式 ( 3 a)
で表される酸と縮合させ、 次式 (4 a)
で表される化合物を得、 該式 ( 4 a) の化合物を環化させることにより製造でき、 また、 上記式 ( l b) で表されるデァミ ノ体の立体異性イ ン ドール化合物は、 式 ( 2) で表される ト リブトファ ンを、 次式 ( 3 b)
で表される酸と縮合させ、 次式 ( 4 b)
で表される化合物を得、 該式 (4 b) の化合物を環化させることにより製造する ことができる (上記式中、 R、 、 R 2 および Xは上記の意眛を表す。 ) 。 上記式 ( 2) 〜 ( 4) 、 ( 2 a) ~ ( 4 a) ならびに ( 2 b) 〜 ( 4 b) で表 される化合物において、 適当な置換基の具体例は式 ( 1) 、 ( l a) および ( 1 b ) について上述したものと同じである。
上記のように本発明の立体異性ィ ンドール化合物の合成に使用される酸は、 ァ ミ ノ体を製造する場合には立体異性 o—アミ ノ酸であり、 また、 デァミノ体を製 造する場合には立体異性カルボン酸である 4—メチルへキサン酸である。
代表的な立体異性 α—アミ ノ酸は、 例えば、 (+ ) ァラユン、 (+ ) パリ ン、 (一) ロイ シン、 ( + ) イ ソ πイ シン、 ( + ) リ ジン、 (一) セ リ ン、 (一) ト レオニン、 (一) フヱニルァラニン、 (一) チロ シン、 (一) ァスパラギン酸、 (+ ) グルタ ミ ン酸、 (一) メ チォニン、 (+ ) アルギニン、 (一) ヒスチジン、
( + ) オルチュン、 (+ ) ノ ルロイ シン、 (+ ) ォキシグルタ ミ ン酸、 (一) シ スティ ンおよびホモイ ソ πイ シンの 4種の立体異性体である。 なお、 この 4種の 立体異性ホモィソロイ シンは商業的に入手不可能なものであるので、 後記 I . ァ ミ ノ体の立体異性ィ ン ドール化合物の製造例 1乃至 4でその合成例を示す。
4—メチルへキサン酸は 2種の異性体を有し、 これらはそれぞれ後記製造例 1 の ( 2 S , 4 S ) —ホモイ ソロイ シンの合成ルー ト及び製造例 3の ( 2 S , 4 R ) —ホモイ ソ口イ シンの合成ルー トの中間体として得られるものである。 本発明においては、 ① ト リブトフ ァ ンと、 立体異性 ff —ァミ ノ酸又は 4—メ チルへキサン酸との縮合によりアミ ド体を形成し、 ついで、 ② 該アミ ド体の酸 化的環化反応によりォキサゾール環を一挙に構築する新規合成法により立体異性 ィ ン ドール化合物を製造するものである。 該ト リブトファ ンと、 立体異性 α—ァ ミ ノ酸との縮合反応に際しては、 α—アミ ノ酸のアミ ノ基を保護するのが好まし い。 ァミ ノ基の保護は、 ジアルキル化、 好ましく はジメ チル化、 B o c化等が挙 げられるが、 保護基が t ーブトキシカルボニル基 (B o c基) の場合は、 特に ト リブトフアンと、 立体異性 a—ァミ ノ酸との縮合反応及びそれに続く ァミ ド体の 環化反応が効率良く進行するので好ましい。
また、 アミ ド体の酸化的環化反応は、 特に 2 , 3—ジクロロ ー 5 , 6—ジシァ ノベンゾキノ ン (D D Q ) の存在下で行うと環化が効率良く進行し、 高い収率で 環化体が得られる。
本発明の式 ( 1 ) で表される化合物においては、 基 Yは原料立体異性 α—アミ ノ酸及びカルボン酸の選択により、 また、 置換基 R、 R , および R 2 は、 原料ト リブト ファンエステルのエステル基の選択および立体異性 α—ァミ ノ酸のアミノ 置換基の選択により、 或いは合成後の化合物の置換基を、 それとは異なる他の置 換基 R、 R , および R 2 に変換することにより、 数多くの種類の化合物を得るこ とが可能である。
本発明の新規立体異性ィ ンドール化合物は、 ィ ンドール環とォキサゾール環を 有するアル力 nィ ドであり、 脂質過酸化抑制活性を有し、 動脈硬化、 高血圧、 血 栓症等の循環器障害、 腎炎等の炎症、 アルコール性肝炎等の肝障害、 胃潰瘍等の 消化器障害、 糖尿病、 発癌及び老化、 その他紫外線障害等の予防薬及び治療薬と
して、 また紫外線障害予防薬として化粧品材料等に利用できるものである。 従って、 本発明は更に、 前記式 ( 1) で表され、 ならびに式 ( 1 a ) 、 ( 1 b) に代表される立体異性ィ ンドール化合物またはその塩を有効成分とする脂質 過酸化抑制剤に関する。 発明を実施するための最良の形態
I . ァミ ノ体の立体異性イ ン ドール化合物 (マノレテフラジン Aとその塩又はエス テル類) の合成
以下に本発明のィ ンドール化合物のァミ ノ体の化合物の合成例を示す。
本発明の化合物の合成に先立ち、 原料である立体異性ホモィソ Dィ シンの合成を 製造例 1乃至 4に示し、 それを用いた立体異性ィ ンドール化合物の合成例を実施 例 1乃至 5に示す。
〔製造例 1〕 ( 2 S, 4 S) —ホモイ ソロイ シンの合成
( 2 S . 4 S ) 一ホモイ ソロイ シンは、 光学活性メチルブタノ ールまたは光学 活性メチルョードブタ ンを出発原料として合成することができる。
スキーム 1 : ( 2 S, 4 S) —ホモイ ソロイ シンの合成ルー ト
(1) (2)
p-TsCl , Pyridine Nal, acetone
HO TsO
.1. 4hr, 91 % rt., 2 days, 68%
(S)-l {S)-2 ( - 3
[a]2 D°=+5.66 ° (c=1.060, MeOH)
(3)
(6)
SOC1,
HOOC
Benzene, reflux, 3hr
91%
(S)-6 (S)-7
,26
[α]ο=+9.69 ° (c= 1.042, MeOH)
1. 光学活性メ チルブタノ ールの ト シル化 (スキーム 1の工程 1)
1 0 Om lナス型フラスコに、 アルゴン雰囲気下で、 ( S ) — 2—メチル— 1 ブタノール : (S) — 1 (東京化成) l g ( 1 1. 3 mm 0 1 ) および無水ピリ ジン 3 0m l を加え、 0°Cで攪拌後、 p— ト ルエ ンスルホユルク 口ライ ドを 4. 3 1 ( 2 2. 6 mm 0 1 ) 加え、 0°Cで 3 0分攪拌した後、 室温で 5時間攪拌
する。 氷水を加え 3 N塩酸で水層の p Hを 2〜 3にし、 ジェチルエーテルで抽出 する。 飽和重曹水、 飽和食塩水で洗浄後、 無水硫酸マグネシウムで乾燥し、 溶媒 を減圧留去すると無色油状物が得られた。 これをカ ラムクロマ トグラフ ィ ー (S
1 02 7 5 ε. へキサン/酢酸ェチル = 1 0 : 1 ) で精製すると ト シル体 (S) 一 2 が 2. 5 s (無色油状物: 収率 9 1. 4%) 得られた。
C 12H 18S 03 (MW. 2 4 2. 1 0 ) , 無色油状物, 〔or〕 D 2Q+ 5. 6 6 (C = 1. 0 6 0, M e 0 H)
2. ト シル体 ( S) — 2のョー ド化 (スキーム 1の工程 2)
1 0 0 m l ナス型フラスコに A r雰囲気下、 ト シル体 ( s ) — 2 1. 9 4 g ( 8 mm o 1 ) \ 無水ァセ ト ン 3 0 m 1 を加え、 遮光した後、 ヨウ化ナ ト リ ウム
2. 4 g ( 1 6 mm 0 1 ) を加える。 室温で 2日間攪拌した後、 ペンタ ンを加え て反応溶液をうすめ、 冷却してナ ト リ ゥム塩を析出させる。 ナ ト リ ウム塩をグラ スフ ィルターで除去した後、 水で抽出してァセ ト ンを除き、 無水硫酸マグネ シゥ ムで乾燥して常圧蒸留でベンタ ンを除く とョ一ド体 (S) — 3カく 1. 0 8 g (収 率 6 8. 0 %) で得られた。 構造確認は市販品のものとの比較により行った。
3. ョー ド体 ( S) — 3を用いたマロ ン酸エステル合成 (スキーム 1の工程 3) 2 0 0 m l 3頸フラスコに A r雰囲気下、 0 °Cで金属ナ ト リ ウム 1. 3 8 g、 無水エタノール 5 0 m 1 を加えて攪拌する。 ナ ト リ ゥムがすべて溶解したらマロ ン酸ジェチル 9. 4 5 m 1 をシリ ンジにて滴下し、 次にョード体 (S) — 3 6. 5 m 1 を滴下して室温で 1晚攪拌する。 塩化アンモニゥム水溶液 1 0 0 m 1加え、 減圧留去でエタノ ールを除き、 残渣をジェチルエーテルで抽出する。 エーテル層 を飽和食塩水で洗浄後、 無水硫酸マグネ シウムで乾燥させ、 溶媒を減圧留去する と無色油状物が得られた。 これをカ ラムクロマ トグラフ ィ ー (フラ ッ シュ用 S i 02 2 0 0 g、 へキサン 酢酸ェチル = 3 0 : 1) で精製するとジエステル体 (S) — 4力 8. 8 0 g (収率 7 6. 5%) で得られた。
C ,2H 2204 (MW. 2 3 0. 1 5 ) , 無色油状物, 〔a〕 D 20+ 1 5. 3 (C = 1. 0 6 0, M e 0 H)
4. ジエステル体 (S ) — 4の加水分解 (スキーム 1の工程 4 )
3 0 0 m l ナス型フラスコにジエステル体 ( S ) — 4を 6. 9 0 s , エタノ ー ル 2 0 m 1 を加え攪拌する。 あらかじめ水 1 0 0 m 1 に溶解させた水酸化力 リ ゥ ム 5. 7 1 g ( 1 0 2 mm 0 1 ) を加え加熱還流を行う。 反応液を室温に戻し、 減圧留去でエタノ ールを除いた後、 酢酸ェチルで抽出して不純物を除く。 水層に 3 N H C 1 を加え、 P H 1〜 2とした後、 酢酸ェチルで抽出する。 有機層を塩化 ナ ト リ ゥムで塩析し、 無水硫酸マグネシゥムで乾燥後減圧留去によって目的物の ジカルボン酸 ( S ) — 5力 5. 2 2 g (収率 1 0 0 %) 得られた。
C β H 1404 (MW. 1 7 4. 0 9) , 白色粉末, 〔α〕 □ 26+ 1 6. 9 (C = 1. 1 0 , M e O Η)
5. ジカルボン酸 ( S ) — 5の脱炭酸 (スキーム 1の工程 5 )
5 0 m l ナス型フラスコにジカルボン酸 (S ) — 5を 5. 0 5 g ( 2 9 mm o 1 ) 、 7 %DM S 0水溶液 1 6 m 1 、 塩化ナ ト リ ウム 1. 8 7 g ( 3 2 mm o 1 ) を加えて 1 5 0〜 1 7 5 °Cで 4時間加熱した。 反応液を室温に戻し、 ジェチ ルェ一テルで 2回抽出し、 有機層を水で洗浄した。 無水硫酸マグネシウムで乾燥 後、 溶媒を減圧留去すると無色油状物が得られた。 これをカラムク αマ トグラフ ィ ー ( S i 02 1 2 0 g , ペンタ ン ジェチルエーテル = 5 : 1 ) で精製すると 目的のカルボン酸 ( S ) — 6力く 2. 8 2 g (収率 Ί 5 %) で得られた。 この ( S ) — 6は後述のデァミ ノマルテフラジン合成の原料でもある。
C 7 H 1402 (MW. 1 3 0. 1 0 ) , 無色油状, 〔α〕 D 26+ 9. 6 9 (C = 1. 0 4 2. M e 0 H)
6. 酸クロ リ ド ( S ) - 7の合成 (スキーム 1の工程 6 )
5 0 m 1 ナス型フラスコにカルボン酸 ( S ) — 6 2. 8 2 g、 無水ベンゼン 1 8. 0 m 1 、 塩化チォニル 9. 0 m l を加え、 3時間加熱還流する。 反応液を 室温まで戻した後、 溶媒を減圧留去すると酸クロ リ ド (S ) — 7が 2. 9 2 g (収率 9 1 %) で得られた。 (S ) — 7は I Rスぺク トルで酸塩化物に由来する
カルボニル基の吸収を確認した後に精製することなく、 不斉補助基 (S) — 8と の縮合反応を行った。 C 7 H 13C 1 (MW. 1 4 8. 5 5 ) , 無色油状
7. 不斉補助基 (S) — 8との縮合反応 (スキーム 1の工程 7)
2 0 0 m 1 の 3頸フラスコに A r雰囲気下、 ( 4 S) —べンジルォキサゾリ ジ ノ ン 3. 8 5 g ( 2 1. 7 mm o l ) 、 無水 (TH F) 5 0 m l を加え、 一 7 8 °Cに冷却する。 1. 6 M n—ブチルリ チウム Zn—へ牛サン溶液を 1 3. 6 m 1加え、 一 7 8 °Cで 4 0分攪拌して酸クロ リ ド ( S) — 7 2. 9 2 g ( 1 9. 7 mm 0 1 ) を加え、 一 7 8°Cで 1. 5時間攪拌する。 塩化アンモニゥム水溶液 を加え、 ジェチルエーテルで抽出し、 飽和食塩水で洗浄して無水硫酸マグネシゥ ムで乾燥後、 溶媒を減圧留去して無色油状物を得た。 これをカ ラムク マ トダラ フ ィ 一 ( S i 02 4 5 g. へキサン 酢酸ェチル = 5 : 1 ) で精製すると目的物 ( S) — 9が 4. 9 3 (収率 8 6. 5%) 無色結晶で得られた。
C ,7H 23N 0 a (MW. 2 8 9. 2 9 ) , 白色粉末, 〔 "〕 □ 27+ 5 9. 3 (C = 1. 0 8 8, C H C 1 3 )
8. カルボキシィ ミ ド^ 0直接ァジド化 (スキーム 1の工程 8)
1 0 0 m l の 2頸フラスコに A r雰囲気下、 カ リ ウムジ ト リ メチルシリ ルアミ ド 1. 0 3 g ( 5. 1 9 mm o l ) 、 無水 TH F l O m l を加え、 一 7 8。( にす る。 あらかじめ無水 TH F l O m l にとかした (S) — 9 1 ε ( 3. 4 6 m m o 1 ) を力ニューレで加え、 一 7 8 °Cで 3 0分攪拌する。 さらに、 あらかじめ 無水 T H F 6 m 1 にとかした ト リイ ソプロ ビルベンセンスルホュルアジド 1. 3 5 s ( 4. 3 6 mm 0 1 ) を力ニュ ーレで加え、 2分間攪拌した後に、 氷酢酸を 0. 9 1 m l ( 1 5. 9 mm 0 1 ) 加える。 これを室温で 7時間攪拌する。 酢酸 ェチルで反応液をうすめ、 飽和食塩水を加え酢酸ェチルで 2回抽出操作を行う。 飽和炭酸水素ナ ト リ ゥムで洗净し、 無水硫酸ナ ト リ ゥムで乾燥して溶媒を減圧留 去すると黄色油状物が 1. 8 5 g得られた。 これをカ ラムクロマ トグラフ ィ ー (フラ ッ シュ用 S i 〇 2 6 0 & . へキサン ジクロロメ タ ン = 3 : 1 ) で精製す ると目的物のアジ ド体 ( 2 S, 4 S) — 1 0が 8 9 3 m g (収率 7 8. 1 %) 得
られた。 C 17H 22N * 03 (MW. 3 3 0. 3 9 ) , 無色結晶 m p . 7 1. 5 〜 Ί 2. 5 ° , Ca) D 24+ 1 1 2. 2 (C = l . 0 3 2 , C H C 1 3 )
9. 不斉補助基の切断 〔α—アジドカルボン酸 ( 2 S , 4 S) - 1 1の合成〕 (スキーム 1の工程 9 )
2 0 0 m l ナス型フラスコに A r雰囲気下アジド体 ( 2 S , 4 S) — 1 0 8
5 0 m g、 7 5 %T H F 5 0 m 1 を加え、 0 °Cにし、 水酸化リ チウム 1水和物 2 1 6 m gを加え 1時間攪拌する。 飽和炭酸水素ナ ト リ ゥム水を加えて、 減圧留去 により T H Fを除いたのち、 酢酸ェチルで抽出する。 酢酸ヱチル層を無水硫酸ナ ト リゥムで乾燥し、 溶媒を減圧留去して (S ) — 8を 4 5 0 rag (収率 9 9%) 回 収した。 水層を 3 N塩酸で P H 1〜 2にし、 酢酸ェチルで抽出後、 酢酸ェチル層 を無水硫酸ナ ト リ ゥムで乾燥し、 溶媒を減圧留去して目的の o —アジドカルボン 酸 ( 2 S , 4 S ) — 1 1を 4 2 5 m g (収率 9 6. 7 %) 、 無色油状物で得た。
C 7 H 13N 3 02 (MW. 1 7 1. 1 0 1 ) , 無色油状物, 〔a〕 D 23+ 3. 2
6 (C = 0. 9 8 2 , C H C 1 a )
1 0. 一アジ 力ルポン酸の還元: ( 2 S , 4 S ) —ホモイ ソロイ シンの合成 _ (スキーム 1の工程 1 0 )
2 5 m l ナス型フラスコにアルゴン雰囲気下 α—アジドカルボン酸 ( 2 S , 4 S ) — 1 1 3 7 8 m g ( 2. 2 1 mm o l ) 無水エタノ ール 4. 0 m 1 、 1 0 % P d - C 3 7. 8 m gを加え、 水素置換して室温で 2. 5時間攪拌する。 濾過によって P d— Cを除き、 溶媒を減圧留去すると、 ( 2 S , 4 S ) - 1 2 〔 ( 2 S , 4 S ) —ホモイ ソロイ シン〕 2 8 5 m g (収率 8 8. 9 %) が無色結 晶で得られた。
C 7 H 15N 02 (MW. 1 4 5. 1 1 0 3 ) , 無色結晶,
I R : V [ c m-1) - 2 9 6 2 , 2 9 2 0 , 1 5 8 4, 1 5 1 3 , 1 4 0 5. 6
6 9, 5 5 4, 4 7 1
L R E I M S : m/ 2 {%) 1 5 4 (M+ , 1 ) , 1 0 0 ( 1 0 0 )
HR E I MS C a l c d f o r C 7 H ,SN 02 : 1 4 5. 1 1 0 3 F o u n d 1 4 5, 1 1 2 7
〔製造例 2〕 ( 2 R, 4 S) —ホモイ ソロイ シンの合成
酸クロ リ ド (S) - 7までは前記製造例 1と同じである。 また、 不斉補助基は R配置のものを用いた。 不斉補助基との縮合反応以後の反応工程は製造例 1と同 様にして行われる。 不斉補助基との縮合反応から ( 2 R, 4 S ) 一ホモイ ソロイ シン 〔 ( 2 R, 4 S) 一 2 3〕 に至る工程及び ( 2 R, 4 S ) 一ホモイ ソ口イ シ ンの物理的データを以下に示す。
スキーム 2 : ( 2 R , _4 S)_—ホモイ ソ 口 イ シンの合成ルー ト
應dp〕/H- N
¾¾H 3
一i EsxJU SSU0リ3 O 6 % マε一:
〔製造例 3〕 ( 2 S , 4 R) —ホモイ ソロイ シンの合成ルー ト
( 2 S , 4 R) —ホモイ ソ ロ イ シンは、 ( S) — シ ト ロネロ ールを出発原料と して合成される。
スキーム 3 : ( 2 S, — 4 R) —ホモイ ソ口イ シンの合成ルー ト
1. ( S ) — シ ト ロネロ一ルのメ シル化 (スキーム 3の工程 1 )
5 0 0 m l 3頸フラスコにアルゴン雰囲気下 ( S ) —シ トロネロール 5 g ( 3 2. O mm o l ) 、 ジクロロメタ ン 1 8 0 m l 、 ト リェチルァミ ン 4. 8 6 g ( 3 5. 2 mm 0 1 , 1. 1 e q ) を加え、 一 1 0 °Cに氷冷した後にメ シルク口 リ ド 4. 0 3 g ( 3 5. 2 mm 0 1 , 1. l e q ) を滴下する。 一 1 0〜0 °C
( 2. 5時間攪拌後、 反応液を氷水、 5%塩酸、 水で洗浄し、 無水硫酸ナ ト リ ウ ムで乾燥して溶媒を減圧留去すると無色油状物 (S) — 3 0が得られた。 これを 精製することなしに次の還元反応を行った。
2. メ シル体 ( S) — 3 0の還元 (スキーム 3の工程 2)
2 0 0 ml 3頸フラスコに塩カル管、 還流冷却器をつけ、 ジェチルエーテル 4 0 0 m 1 、 水素化リ チウムアル ミ ユウム 1. 8 0 s ( 4 7. 3 m m o 1 , 1. 4 e q ) を加え氷冷する。 (S) — 3 0 7. 9 2 g ( 3 3. 8 mm o l ) のジェ チルエーテル溶液を滴下して加え、 3時間加熱還流する。 反応終了後、 反応液を 氷冷し、 水 3. 6 m 1 を加えて 1時間、 さらに 1 0%水酸化ナ ト リ ゥム水溶液 2. 8 8ml を加えて 1時間攪拌した後にセラィ ト濾過して水素化リチウムアル ミ 二 ゥムを除き、 溶媒を減圧留去すると無色油状物 (R) — 3 1が 4. 5 g ( 9 8 %) 得られた。
3. (R) — 3 1の酸化反応 (スキーム 3の工程 3)
5 0 0 ml の 3頸フラスコにアルゴン雰囲気下過ヨウ素酸ナ ト リ ウム 2 4. 7 S ( 1 1 5. 6 mm 0 1 , 3. 6 e q) 、 ァセ ト ン水溶液 1 7 5 ml (ァセ ト ン : 水 = 7 0 : 1 0 5) を加えて懸濁させる。 (R) — 3 1 4. 5 g ( 3 2. 1 mm 0 1 ) ァセ ト ン溶液を滴下して加え、 5 °Cにする。 過マンガン酸カ リ ウム 0. 8 6 ε ( 5. 4 6 mm 0 1 , 0. 1 e q ) 水溶液 4 0 ml 、 アセ ト ン 4 0 ml を同時に滴下して加える。 5 °C〜室温で 2 0時間攪拌する。 セライ ト濾過し て赤褐色残渣を取り除き、 常圧蒸留によってァセ ト ンを留去する。 残渣に 1 N水 酸化ナ ト リゥムを加え塩基性にしてジェチルェ一テルで抽出し、 可溶物を取り除 く。 水層を 3 N塩酸で酸性にして、 ジェチルエーテルで抽出し、 無水硫酸ナ ト リ ゥムで乾燥後、 溶媒を減圧留去して無色油状物を得た。 これをカ ラムク oマ トグ ラフ ィ 一 (S i 02 5 0 g s へキサン 酢酸ェチル = 5 : 1 ) で精製すると ( R) 一 3 2力、' 2. 3 8 9 g ( 5 7%) が得られた。 この (R) - 3 2は後述のデ ァミ ノマルテフラジン合成のための原料でもある。
4. スキーム 3の ( 4) 〜 ( 8) の工程
スキーム 3の ( 4) 〜 ( 8) の工程は、 製造例 1の ( 6) ~ ( 1 0) の工程と 同様に実施される。 得られる ( 2 S, 4 R) 一ホモイ ソロイ シン 〔 ( 2 S, 4 R) - 3 7] の物理データは次のとおりである。
C7H,5N02 (MW.145.1103) colorless crystal
IR (neat): v [cm-']= 2964, 1587, 1404
〔製造例 4〕 ( 2 , 4 R) —ホモイ ソ口イ シンの合成
酸ク口 リ ド (R) — 3 3までは、 前記製造例 3と同じである。 また不斉補助基 は R配置のものを用いた、 不斉補助基との縮合反応以後の工程は、 製造例 1 と同 様にして行なわれる。
不斉補助基との縮合反応から ( 2 R, 4 R) ホモイ ソロイ シン 〔 ( 2 R, 4 R) - 4 7] に至る工程及び ( 2 R, 4 ) ホモイ ソロイ シンの物理データを以 下に示す。
スキーム 4 :— ( 2 R, 4 R)—ホモイ ソロイ シンの合成ルー ト
次に、 ト リ ブ ト フ ァ ンエステルと立体異性ホモィ ソロイ シンからの立体異性ィ ン ドール化合物の合成例を示す。
〔実施例 1〕 ( 1* S, 3" S) —イ ン ドールの合成
z
LZL£0/S6dT/13d £ 6ZI/66 O
1. ( 2 S , 4 S ) —ホモイ ソ口イ シンの B 0 cjt (スキーム 5の工程 1 )
2 5 m 1 ナス型フラスコに製造例 1で得られた ( 2 S, 4 S) 一ホモイ ソロイ シン 1 2 8 5 m g ( l . 9 6 mm 0 1 ) , 1 Ν水酸化ナ ト リ ゥム水溶液 2. 5 m
1 、 水 1. 5 m l 、 ジォ牛サン 1. 5 m l、 B o c 2 〇 6 4 3 m g ( 2. 9 5 mm o 1 ) を加え、 室温で 1 6時間攪拌する。 飽和炭酸水素ナ ト リ ゥム水溶液を 加え、 ジヱチルエーテルで洗浄後、 水層を酸性 ( P H 3程度) にし、 ジヱチルェ 一テルで 2回抽出する。 水で洗浄し、 無水硫酸ナ ト リ ゥムで乾燥、 溶媒を減圧留 去すると ( 2 S , 4 S ) — 1 3 〔 ( 2 S , 4 S ) 一ホモイ ソロイ シンの B o c〕 が 4 5 6 m g (収率 9 5%) 無色油状物で得られた。
IR (neat): v [cin ']= 2965, 1724, 1516, 1456, 1252, 1165, 1051, 1024, 852, 779
2. ト リ ブトフ ァ ン一 0—べンジルエステルと ( ? . S , 4 S ) 一ホモイ ソ口イ シ ンの B 0 c体との縮合 (スキーム 5の工程 )
1 0 0 m l 2頸ナス型フラスコに、 アルゴン雰囲気下、 L— ト リブトフ ァ ン ベンジルエステル 3 2 5 nig, 無水 T H F 3 0 m 1 およびホモイ ソロイ シンの B o (:体 〔 ( 2 S, 4 S) 一 1 3〕 を 2 6 5 m g加え 0 °Cにする。 縮合剤 DE P C (ジェチルホスホリ ルシアニド) 3 m 1 、 ト リェチルァミ ン 0. 3 3 m l を シリ ンジで滴下しながら加え、 0 °Cで 1時間、 室温で 1時間攪拌する。 酢酸ェチ ルを加え、 飽和炭酸水素ナ ト リ ゥムで乾燥し、 溶媒を減圧留去すると褐色油状物 が得られた。 これをカラムクロマ トグラフィ ー (S i 0
2 2 Q s , へヰサン 酢 酸ェチル = 2 : 1 ) で精製すると、 目的の縮合体ジぺプチ ドー 1 5が 4 9 3. 7 m g (収率 9 7 %) 、 非晶質で得られた。 これを酢酸ェチル、 へキサンで再結晶 を行った。
6—ジシァノ ベンゾキノ ン) 3 1 3mg ( l. 38mm o l ) 加え、 1時間加熱 還流を行う。 反応液を室温に戻し、 減圧留去にて TH Fを除去した後、 水を加え、 酢酸ェチルで抽出する。 酢酸ェチル層を飽和炭酸水素ナ ト リ ゥム水溶液、 飽和食 塩水で洗浄して無水硫酸マグネシゥムで乾燥させる。 溶媒を減圧留去すると褐色 固体が得られた。 これをカ ラムクロマ トグラフ ィ ー (フラ ッ シュ用 S i 02 1 0 s, へキサン Z酢酸ェチル = 3 : 1) で精製すると目的とする環化体 ( 1 S, 3' S ) 一 1 6が 2 2 4mg (収率 6 2. 5%) で得られた。
IR (KBr): v [cm"1] = 3278, 2964, 1689, 1593, 1280, 1245, 1188, 1074, 741, 696
1 H-NMR (400Mhz, CDC13): δ 8.66 ( 1 H, b, 1 'Ν-Η)
58.60(IH,s, 2'-H)
58.13 (IH,d, J=7.8,ァ -H)
67.45 (3H, m, 4'~6'-H)
57.24-7.38 (5H, m, -Ph)
δ 5.32 (2H, dd, J=I2.5, 16.4, -CH2Ph)
55.28(lH,d, 1"-H)
δ5.10(1Η, d, N-H)
δ 1.74 (IH, m, 2"-H)
δ 1.52(2H,m, 4"-H)
δ 1.45 (9H, s, BOC-H)
δ I.22(IH, m,3"-H)
δ 0.99 (3H, d, J=6.6, 6"-H)
δ 0.88 (3H, t, J=7.3, 5"-H)
LRFABMS: m/z(%) 518(M++H, 100)
HRFABMS Calcd for C30H35N3O5+H: 518.2655. Found: 518.2639
Anal. Calcd for C30H39N3O5: C69.61, H6.82, N8.12
Found: C68.35, H6.83, N7.74
4. 環化体 ( 1 S , 3' S) — 1 6の脱 B o c (スキーム 5の工程 4)
3 0 m 1の 2頸フラスコに、 アルゴン雰囲気下、 環化体 ( 1* S, 3* S)
1 6 8 0 rag ( 0. 1 5 mm o 1 ) およびジク ロ σメ タ ン 2 m l を加え、 0°cに 冷却する。 ト リ フルォ1 α酢酸 0. 5 m l を加え、 0 °Cで 1時間攪拌した後に室温 で原料が消失するまで攪拌する。 再び 0 °Cに冷却して飽和炭酸水素ナ ト リ ウム水 溶液にて中和し、 減圧留去によって溶媒を除去した後、 酢酸ェチルで抽出する。 有機層を飽和塩化ナ ト リ ゥム水溶液で洗浄し、 無水硫酸ナ ト リ ゥムで乾燥後、 溶 媒を減圧留去するとアミ ン体 ( 1 S, 3" S ) - 1 7が褐色固体で 5 9 m g
(収率 9 1 %) で得られた。 これを酢酸ェチルエステルとへキサンにて再結晶を 行った。
C
2SH
27N
30
3 (MW.4 i 7.5081 ) brown crystyal mp.169.5-170. [a¾ -I6.4(c=0.68, CHCI
3)
vs s n
IR (KBr):v [cm1] = 3143, 2962, 1707, 1593, 1280, 1244, 1074,741,698
Ή-NMR (400Mhz, CDC13): 59.20(lH,b, l'N-H)
68.67(lH,d, ]=2.1, 2'-H)
58.11 (1H, m,ァ -H)
δ 7.42 (3H, m, 4~6'-H)
δ 7.29 (5H, m, -Ph)
85.42 (2H, s, -CH2Ph)
54.26(lH,b, 1"-H)
52.03 (1H, m, 2"-H)
δ 1.76 (2H, b, N-H)
δ 1.69 (1H, m, 4"-H)
δ 1.51 (H, m, 4"-H)
δ 1.21 (1H, m, 3"-H)
δ 0.97 (3H, d, J=6.6, 6"-H)
50.87 (3H,t, J=7.5, 5"-H)
LRFABMS: m/z( ) 417(M+, 85), 401(100)
HRFABMS Calcd for C25H27N303+H: 418.2131. Found: 418.2115
Anal. Calcd for C25H27N303: C71.92, H6.52, N 10.06
Found: C71.99, H6.62, N 10.25
5. アミ ン体 ( 1* S , 3^ S) — 1 7のジメ チル化 (スキーム 5 ©工程 5)
2 5 m 1 ナス型フラスコに、 アルゴン雰囲気下、 アミ ン体 ( 1 * S , 3' S ) — 1 7 8 5 m g ( 0. 2 0 mm o 1 ) 3 7%ホルムアルデヒ ド液 3. 4 m l . 酢酸 1. 7 m 1、 1 , 4—ジォキサン 3. O m l を加え、 さらに氷冷して 1 0% P d— C 8 5 m gを加える。 水素置換して室温で原料が消失するまで攪拌する
(約 1. 5時間) 。 エタノールを加えて、 P d— Cを濾過して除去し、 溶媒を減 圧留去すると無色油状物が 4 6 6 m g得られた。 これをカラムクロマ トグラフィ 一 (フラ ッ シュ用シリ カゲル 1 5 g , へキサンノエ一テル = 1 : 5 ) で精製する と無色油状物, ジメチル体 ( 1 S, 3' S ) 一 1 8力《 4. 7 m g (収率 5 3 %) で得られた。
C
27H
3lN
30
3 (MW.445.5617) colorless oil
(1"J,3"J)-18
IR (neat): v [cm"1] = 3300, 2962, 1701, 1589, 742, 702
Ή-NMR (400MHz, CDC13): 69.36(lH,b, I'N-H)
58.71 (lH,d, J=2.9, 2'-H)
68.16(lH,m, 7'- H)
67.42 (3H,m, 4'-6'-H)
67.28 (5H,m, -Ph)
55.42 (2H,dd, J=12.4, 16.3, -CH2Ph)
54.01 (lH.dd, J=5.3,9.7, 1"-H)
δ 2.39 (6H, s, N(CH3)2)
52.21 (ΙΗ,η, 2"-H)
δ 1.72 (lH,m, 2"-H)
δ 1.39 (lH,m, 4"-H)
δ I.26(1H, m, 4"-H)
δ 1.I9(1H, m, 3" - H)
60.93 (3H,d, J=6.6, 6"-H)
60.84 (3H,t, J=7.3, 5"-H)
LAFABMS: m/z(%) 446(M++H, 15), 401(100)
HRFABMS Calcd for C27H3lN303+H: 446.2444 Found 446.2449
6. ジメチル体 ( S, 3 S ) - 1 8の脱べンジル (スキーム 5の工程 6) 2 5 m l ナス型フラスコにアルゴン雰囲気下ジメチル体 ( 1' S, 3# S) -
1 8 4 4 m g ( 0. 0 9 8 8 mm o 1 ) , 酢酸ェチル 4 m 1 を加え、 氷冷し、
1 0%P d— C 4 4 m gを加える。 水素置換を行い、 原料が消失するまで室温で 攪袢する。 エタノールを加えて P d— Cを濾過により除去し、 溶媒を減圧留去す ると、 無色固形物が得られた。 これをカラムクロマ トグラフィ ー (S i 02 1 g C H C 1 a /M e O H/N H 4 O H= 7 : 3 : 0 3) で精製を行い、 ( 1 S,
3# S) 一 1 9を l O mg (収率 5 7. 4%) 得た。
C
20H
25N
3O
3 ( W.355.4373) colorless powder mp.163- 1
( ' S, 8" S) - 19
IR (KBr): v [cm-1] = 3430, 2962, 1595, 1458, 1389, 744
Ή-NMR (400MHz, CDC13): δ8.60(1Η, b, 2'-H)
68.01 (1H, d, V-H)
57.33 (lH,dd, J=I.O, 7.6, 4*-H)
δ 7.05 (2H, m, 5', 6'-H)
δ4.24(1Η, dd, J=4.5, 11.0, l'*-H)
52.36(1H, ddd, J=10.5, 10.5,2.7) δ 1.74 (1H, m, 2"-H)
δ 1.36 (IH, m, 4"-H)
δ 1.26(IH, m, 3"-H)
δ 1.18(IH, m, 4"-H)
δ 0.96 (3H, d, J=6.4, 6" -H)
60.84 (3H, t, J= )"-H)
〔実施例 2〕 ( 1' R, 3' S) 一イ ン ドールの合成
実施例 1と同様にして、 ト リブトフ ァ ンエステルと製造例 2からの ( 2 R, 4 S ) ホモイソ イ シンから ( 1 * R , 3' S ) 一イ ン ドールが製造される。 この 合成ルー トを以下に示す。
スキーム 6 ( 】 ' R,_ 3' S)——イ ン ドールの合成ル一 ト
(化^ 125)
C
30H
39N
3O
5 (MW.521.66) while powder
'H-NMR (400Mhz, CDC δ7.99(1Η, b, ΙΝ-Η)
δ7.52(1Η, d, J=7.3,7-H) δ 7.20 (9Η, m, Aromatic Hs) 56.85(1H, s,2-H)
δ6.65(1Η, b, l"N-H)
δ 5.06 (2Η, s,4'-H)
54.93 (1Η, d, J=7.5,2'-H) δ4.70(1Η, b, 9"-H)
δ4.12(1Η, q, J=7.0, 3"-H)
53.32 (2Η, m, Γ-Η)
61.58 (!Η, dd, J=4.l, 12.9,5' -H) δ 1.47 (2Η, m, 6"-H)
δ 1.40(9Η, s, BOC-Hs)
δ 1.25 (1Η, t, J=7.0, 4"-H) δ 1.16 (1Η, f, J=7.0, 4"-H) δθ.84 (3Η, d, J=6.6, 8" - H)
50.83 (3Η, t, J=7.5,7"-H)
CI" R, 3" S) -26
C
30H
35N
3O
5 (MW.517.6261) brown pouder
Ή-NMR (400Mhz, CDC13) δ8.67(1Η, b, ΓΝ-Η)
58.53 (IH, s, 2'-H)
68.14(IH,d, J=7.9, 7'-H) δ 7.24-7.48 (8H, m, Aromatic Hs) δ 5.29 (2H, dd, J=I 1.9, 17.0, -CH2Ph) δ5.12(1Η, m, 1"-H)
δ5.10(1Η, b, N-H)
δ 1.87 (2H, m, 2"-H)
δ 1.53 (2H, m,4"-H)
δ 1.46 (9H, s, BOC-Hs)
51.28 (IH, m, 3"-H)
δ 0.99 (3H, d, J=6.6, 6"-H)
50.91 (3H, t, J=7.5, 5"-H)
(1" R, 3^ S) -28
C
27H
3lN
30
3 (MW.445.5617) colorless oil
1 H-NMR (400MHz, CDC13) 69.15(lH,b, ΓΝ-Η)
58.70(1H, d, J=3.0, 2'-H) δ8.15(1Η, m, V-H)
δ 7.43 (3H, m, 4*~6'-H)
δ 7.29 (5H, m, -Ph)
δ 5.43 (2H, dd, J=12.5, 14.6, -CH2Ph)
54.04(lH,t, J=7.5, Γ-Η)
62.39 (6H,s, N(CH3)2)
δ2.05(1Η, m, 2"-H)
δ 1.84 (IH, m, 2"-H)
δ 1.46 (2H, m, 4"-H)
δ 1.22(lH,m, 3"-H)
50.89 (3H, d, J=6.6, 6"-H)
50.88 (3H,t, J=7.4, 5"-H)
(Γ' R, 3" S) - 29
C20H25N3O3 (MW.355.4373) colorless powder
IR (KBr): v [cm-1] = 3421, 2962, 1597, 1385,754
Ή-N R (400MHz, CDC13): 58.67 (lH,s, 2'-H)
δ8.09(1Η, d,J=7.5, 7'-H) δ7.42(1Η, d, J=7.6, 4'-H) δ7.Ι4(2Η, m, 5', 6'-H)
53.91 (IH, dd, J=6.3, 8.8, Γ -H) δ 2.36 (6H, s, N(CHj)2)
δ 1.96 (2H, m, 2"-H)
δ 1.49 (lH.m, 4"-H)
δ 1.41 (1H, m, 4" - H)
δ 1.21 (1H, m, 3"-H)
50.90 (3H, d, J=6.8, 6"-H)
60.89 (3H,t, J=7.4, 5"-H) l3C-NMR (400MHz, CDC13): 163.71 (s), 160.71(s), 159.13(s), 152.42(s),
137.73(s), 131.49(s), 130.10(S), 129.61(s), I23.19(s), 121.60(s), 12I.46(s), 112.74(s), 61.99(s), 42.2 l(s), 42.10(s), 38.74(s), 32.92(s), 29.96(s), 19.78(s), 11.37(s)
〔実施例 3〕 ( 1 ' S, 3' R) 一イ ン ドールの合成
実施例 1と同様にして、 ト リブトファ ンエステルと製造例 3からの ( 2 R. 4 S ) ホモイ ソロイ シンから ( 1* S . 3* R) —イ ン ドールが下記の合成ルー ト で製造される。
スキーム 7 : ( 1 * S . 3' R) —イ ン ドールの合成ルー ト
〔実施例 4〕 ( 1' R, 3# R) 一イ ン ドールの合成
実施例 1と同様にして、 ト リブトファンエステルと製造例 4からの ( 2 R, 4 R) ホモイソ イ シンから ( 1* R, 3' R) —イ ン ドールが下記の合成ルー ト で製造される。
スキーム 8 :— ( 1' S, 3' R) ニイ ン ドールの合成ルー ト
〔実施例 5〕 ト リブトフア ンエステルと L—イ ソロイ シンからの立体異性ィ ン ド ール化合物の合成
スキーム 9 : ト リ ブ トフ ア ンエス ルと L—イ ソロイ シンからの立体異性ィ ン ドール化合物の合成ルー ト
(S) — 14 (S) - 15
1. L—イ ソロイ シンの B o cィ匕 (スキーム 9の工程 1 )
3 0 0 m l のナス型フラスコに L一イ ソロイ シン (S) — 1 1 3. 0 0 m g
( 2 2. 8 7 mm o 1 ) を入れ、 1 N— N a O H 2 1 m 1 を加え溶かした。 さ らに水 1 5 m l 、 ジォキサン 1 5 m l、 B o c 2 0 5. 4 9 m ( 2 5. 1 5 mm o 1 ) を加え、 室温で 5時間攪拌し、 さらに B o c 2 0 2. 7 0 m g
( 1 2. 3 7 mm o l ) を追加し、 室温で 1 3時間攪拌した。 反応液をエーテル 3 0 m 1 で 3回洗い、 氷浴中で水層にクェン酸を加えて P H 2〜 3に調整し、 そ の後ジェチルエーテル 5 0 m 1 で 2回、 酢酸ェチル 3 0 m 1 で 2回抽出し、 水 2
0 m 1 で 5回洗净し、 硫酸ナ ト リ ゥムで乾燥し、 溶媒を留去すると無色オイル状 の L—イ ソロイ シンの B o c体 (S) — 1 2が 4. 6 9 g (収率 8 8. 7%) で 得られた。
2. ト リプト フ ア ン一 0—ベンジルエステルと L一イ ソロイ シンの B 0 。体 の 縮合 (スキーム 9の工程 2)
1 0 O m l ナス型フラスコに、 ト リ ブ ト フ ア ンべンジルエステル塩酸塩を 0.
6 0 g ( 1. 8 1 mm 0 1 ) を入れ、 アルゴン置換した後、 無水 T H F 3 0 m 1 を加えて攪拌した。 また別のフラスコに L—イソロイ シンの B 0 c体 ( S) — 1
2 0. 4 8 g ( l. 9 4 mm o l ) をとり、 アルゴン置換して無水 T H F 1 0 m 1 に溶解し、 これを 1 0 0 m l ナス型フラスコに加えた。 これを氷浴で 0。Cに 冷却して、 シリ ンジで縮合剤 D E P C (ジェチルホスホ リ ルシアニ ド) 0. 5 8 m 1 ( 3. 8 8 mm 0 1 ) Ν ト リ ェチルァ ミ ン 0. 6 0 m l ( 3. 5 9 mm o
1 ) を滴下し、 0 °Cで 1時間その後室温で 1時間攪拌した。 反応液に酢酸ェチル
5 0 m l を加え、 飽和炭酸水素ナ ト リ ゥム水溶液、 飽和食塩水で洗浄し、 無水硫 酸ナ ト リ ゥムで乾燥し、 溶媒を減圧留去した。 得られた褐色オイル 1. 2 8 gを シリ 力ゲル力 ラム (S i 02 6 0 g , 酢酸ェチル /へキサン = 1 : 2) で精製後、 酢酸ヱチル、 へ牛サンで再結晶すると、 目的の縮合体ジペプチ ド ( S) — 1 3が 白色針状結晶として 8 8 8. 4 m g (収率 9 6. 5 で得られた。
3. ジべプチ ド (S) 一 1 3の D DQ酸化 (スキーム 9の工程 3)
2 0 0 m l ナス型フラスコに、 縮合体ジペプチ ド ( S ) — 1 3 1. 5 0 g ( 2. 9 4 mm 0 1 ) を入れ、 アルゴン置換し、 無水 TH F 7 5 m 1 を加えて溶 かした。 ベンゼンより再結晶した D D Q ( 2. 3—ジクロ口一 5 , 6—ジシァノ ベンゾキノ ン) を 1. 3 1 g ( 5. 7 7 mm 0 1 ) 加え、 加熱還流を 3時間行つ た。 反応液の溶媒を留去し、 残渣に酢酸ェチル 2 0 0 m 1 、 水 2 0 m 1 を加え抽 出を行った後、 飽和炭酸水素ナ ト リ ゥム水溶液、 飽和食塩水で洗净し、 無水硫酸 マグネ シゥムで乾燥し、 溶媒を留去する。 得られた残渣 1. 5 2 gをシリ カゲル カ ラム (S i 02 9 0 g . 酢酸ェチルノへキサン = 1 : 3) で精製すると粗結晶
が 1. 4 6 g ( 9 8. 3%) 得られた。 これを酢酸ェチル、 n—へキサンより再 結晶すると目的の環化体 (S ) — 1 4が白色結晶として 7 4 6. 9 m g ( 5 0. 2 %) で得られた。
5. 環化体 ( S ) — 1 4の脱 B o c (スキーム 9の工程 4)
3 0 m 1 の 2頸ナスフラスコに、 環化体 ( S ) — 1 4 2 0 0 m g ( 0. 4 0 mm o l ) をとり、 ジクロロメ タ ン 5. 0 m l ( 6. 4 9 m m o 1 ) に溶解し、 氷浴で 0 °Cに冷却して、 ト リ フルォロ酢酸を加え、 室温で原料が消失するまで攪 拌する。 再び 0 °Cに冷却して飽和炭酸水素ナ ト リ ゥム水溶液にて中和し、 反応液 からジク πロメ タンを留去し、 酢酸ェチルで抽出した後、 有機層を飽和塩化ナ ト リ ゥム水溶液で洗浄し、 無水硫酸ナ ト リ ウム、 硫酸マグネシゥムで乾燥し、 溶媒 を減圧留去すると残渣が 1 8 5. 8 m g得られた。 これをシリ カゲルカラム ( S i 02 1 5 g . 酢酸ェチルズへキサン = 1 : 3) で精製すると環化体 (S) — 1 5カ 1 4 3. 5 m g ( 9 3. 3 %) 得られ、 更にこれを酢酸ェチル、 n—へ牛サ ンにて再結晶すると白色結晶 1 0 9. 0 m g ( 6 8. 0 %) が得られた。
C 24H 25N 0 a (MW. 4 0 3. 4 8 ) , m P . 1 3 7〜 1 3 8 °C
C ar ] 21· 5- 4 1. 6 ( c = 0. 5 8, C H C 1 3 )
1 R (K B r ) v { c m-1) = 3 2 8 2 , 2 9 6 2. 1 7 0 7 , 1 5 9 3. 1 4 5 8, 1 3 8 9. 1 3 6 0 , 1 2 8 1 , 1 2 4 4, 1 1 9 2. 1 1 4 4, 1 0 7
4, 9 5 8. 7 4 4, 6 9 8, 4 1 8
5. 環化体 (S ) — 1 5のジメチル化 (スキーム 9の工程 5 )
1 0 0 m 1 ナス型フラスコに、 環化体 ( S ) — 1 5 2 9 8. 0 m g ( 0. 7 4 mm o 1 ) を入れ、 3 7 %ホルムアルデヒ ド 1 4 m 1 、 酢酸 8. 0 m 1 、 1 , 4—ジォキサン 6. 0 m 1 を加え溶解した後、 氷浴につけて氷冷しながら 1 0 % P d— C 3 0 0 m gを加え、 水素置換した。 その後氷浴を取り除いて、 室温で 2. 5時間攪拌する。 反応液にエタノールを加えて、 P d— Cを濾過して除去し、 ろ 液を濃縮した。 残渣が 9 6 7. 7 m g得られ、 これをシリカゲルカラム (S i O 4 5 g , 酢酸ェチルズへキサン = 1 : 2 ) で精製すると白色無定形の目的とす
るジメチル体 (S ) — 1 6が 2 1 6. 2 £ (収率 6 7. 9 %) で得られた。 C 26H 29N a 0 a , ί α ) D 19- 6 0. 4 ( c = 0. 3 3 , C H C 1 a ) I R (K B r ) v 〔 c m- = 3 4 0 6 , 2 9 6 4. 2 9 3 1. 2 8 7 5 , 2 8 2 9 , 2 7 8 3. 1 7 0 7. 1 5 8 9. 1 4 5 8, 1 3 8 9. 1 3 3 1 , 1 2 8 1, 1 2 4 4, 1 1 9 0 , 1 1 3 6 , 1 0 7 4, 9 5 8, 7 4 4, 6 9 8
6 - ジメチル体 ( S ) — 1 6の脱べンジル (スキーム 9の工程 6 )
5 0 m l ナス型フラスコにジメチル体 (S ) — 1 6 8 7. 0 m gを入れ、 酢 酸ェチル 4, 0 m l を加え溶解した後、 氷冷しながら 1 0 % P d— C 1 7 0 m g を加え、 水素置換を行い、 室温で 2時間攪拌した。 反応液にエタノールを加えて P d— Cを濾過により除去し、 ろ液を濃縮すると目的とする化合物がほぼ純粋の 形で 6 4. 3 m g ( 9 3. 5 粉末状で得られた。 更に残渣にジクロロメタ ン を加え不溶分画をェチルエーテルで洗浄すると、 純粋な目的化合物 (S ) — 1 7 が 2 4. 8 m g (収率 3 6. 0 %) 得られた。
C l9H 23N 3 O a , 〔α〕 D 20— 6 1. 0 ( c = 0. 3 0. M e O H) I (K B r ) v 〔 c m-リ = 3 8 5 5 , 3 4 1 3, 2 9 6 6. 2 9 2 7 , 2 8 7 5. 2 7 8 9 , 1 6 0 1. 1 5 2 3. 1 4 5 8. 1 3 9 6 , 1 2 4 4, 1 1 2 2 , 9 5 1 , 8 1 6. 7 4 2
I. デァミ ノ体の立体異性イ ンドール化合物 (デァミ ノマ ルテフラジン) の合成
以下に本発明のィ ン ドール化合物のデァミ ノ体の化合物の合成例を示す。 本発明の化合物の合成に先立ち、 原料である 4ーメチルへヰサン酸の合成を製造 例 5及び 6に示し、 それを用いたィ ンドール化合物の合成例を実施例 6に示す。 以下の説明では式 ( 1 ) で表されるイ ン ドール化合物のデァミ ノ異性体を化合 物 5 5及び 5 6として示し、 式 ( 2 ) で表される ト リプトフ 7 ンを化合物 1 4と して示し、 式 ( 3) で表される 4ーメ チルへキサン酸を化合物 S— 6. R— 3 2 として示し、 式 ( 4 ) で表されるアミ ド体化合物は化合物 5 4として示す。
〔製造例 5〕 光学活性 (S) — 4ーメ チルへキサン酸 (S— 6) の合成 光学活性 (S) — 4—メチルへキサン酸は、 光学活性メ チルブタノ ールを出発 原料として、 前記 ( 2 S, 4 S) —ホモイ ソロイ シンの合成ルー トのスキーム 1
( I . ァミノ体のイ ン ドール化合物の合成, 製造例 1 ) を反応工程 ( 5) まで行 う ことにより得られる。
〔製造例 6〕 光学活性 (R) — 4—メチルへキサン酸 (R— 3 2) の合成 光学活性 (R) — 4ーメチルへキサン酸は (S) —シ トロネロールを出発原料 として、 前記 ( 2 S, 4 R) 一ホモイ ソ口イ シンの合成ル一 トのスキーム 3 ( I . ァミノ体のイ ン ドール化合物の合成, 製造例 3) を反応工程 ( 3) まで行うこと により得られる。
(S) — 4—メチルへキサン酸はまた、 出発原料を (R) —シ トロネ n—ルを 使用する場合、 上記製造例 6と同様にして製造できる。 次に、 ト リブ トファ ンエステル (化合物 1 4) と 4ーメ チルへキサン酸 (化合 物 S— 6) からのイ ン ドール化合物、 デァミ ノマルテフラ ジン (化合物 5 5, 5 6) の合成例を示す。
〔実施例 6〕 デァミ ノ マルテフラ ジンの合成
スキーム 1 o : デァミ ノ マルテフラ ジンの合成ルー ト
,23
[a]D -5.03 (c=1.09, CHC13)
[a]2D+7.14 (c=0.995, CHC13)
56
1. 化合物 5 4の合成
L— ト リブトフ ァ ンべンジルエステル塩酸塩 ( 2. 3 1 g , 7. 0 mm 0 1 ) の TH F ( 1 0 0 m l ) 溶液に (S) — 4—メ チルへキサン酸 ( 1. 0 g, 1.
1当量) 、 ジェチルホスホ リ ルシアニ ド ( D E P C , 2. 0 7 m l , 2. 0当 量) を加え 0 °Cにて攪拌するなかに、 ト リェチルァミ ン ( 2. 3 4 m l , 2. 4 当量) を加え、 さらに 0 °Cにて 1時間攪拌した。 反応液を減圧下濃縮した後、 残 渣に酢酸ェチルを加えた。 酢酸ェチル溶液に飽和炭酸水素ナ ト リ ゥム溶液を加え 洗净した後、 さらに 1 0%塩酸、 飽和食塩水で洗浄した。 有機層を無水硫酸ナ ト
リ ウムを用いて乾燥した後、 減圧下溶媒留去し、 粗生成物を得た。 粗生成物を酢 酸ェチル : n—へキサン混合溶媒 ( 1 : 1 ) より再結晶し、 化合物 5 4 ( 2. 5 4 s, 収率 8 9 %) を得た。
4, 3'
C 25H 3oN 2 03 (MW. 4 0 6. 2 3 ) ; 無色粉末; 融点 8 0— 8 1 °C (酢酸 ェチル : n—へ—キサン, 1 : 1 )
[or] D 23 : - 5. 0 3 ( c = 1. 0 9 , C H C 1 3 )
1 R (neat) : u [ c m— 1] 3 3 0 0 (一 N H) , 3 1 1 2. 2 9 5 9. 1 7 3
2 (— C O O) , 1 6 5 1 (- C O N H) . 1 5 1 9 , 1 4 5 6 , 1 3 7 9. 1
3 5 4. 7 4 1. 6 9 7
Ή-NMR ( 4 0 0 MH z , C D C 1 3 ) : ί 8. 5 9 ( 1 H, ブロー ド, 1 N-H) , 7. 5 3 ( 1 H, d , J = 7. 8, 7— H) , 7. 2 1 ( 9 H, m, 芳香族 H) , 6. 7 4 ( 1 H, d , J = 1. 7 , 2— H) , 6. 1 2 ( 1 H, d , J = 7. 8, I " N - H) , 5. 0 9 ( 2 H, d d , J = 1 2. 2 , 1 9. 5 , 4 ' -H) , 5. 0 3 ( 1 H, m, 2 ' -H) , 3. 3 2 ( 2 H, d d , J = 2. 0 , 5. 4, l ' —H) , 2. 1 3 ( 2 H, m, 3' -H) , 1. 6 1 ( 1 H. m. 4〃 一 H) , 1. 3 8 ( 1 H, m, 4に H) , 1. 2 9 ( 2 H, m, 6' — H) , 1. 1 0 ( 1 H, m, 5 - H) , 0. 8 4 ( 3 H, d , J = 7. 1 , 8" - H) , 0. 8 2 ( 3 H, t , J = 6. 2 , 7 - H)
2. 化合物 5 5 〔Rがべンジル基であるデァミ ノ体の式 ( 1 ) で表されるイ ンド ール化合物〕 の合成
化合物 5 4 ( 5 0 0 m g、 1. 2 3 mm o 1 ) を T H F ( 5 0 m l ) に溶解し、 2 , 3—ジクロ ロー 5 , 6—ジシァノ ベンゾキノ ン (D D Q, 6 9 8 m g , 2.
5当量) を加え、 1時間加熱還流した。 反応液を冷却後、 水を加え、 減圧下 T H Fを留去した。 得られた残渣に酢酸ェチルを加え抽出した。 有機層を飽和炭酸水 素ナ ト リ ゥム溶液、 さらに飽和食塩水で洗净した後、 無水硫酸ナ ト リ ウムを用い て乾燥した。 減圧下溶媒留去し、 得られた残渣をシリ力ゲル力ラムク nマ トダラ フ ィ ー (シリカゲル、 酢酸ェチル : n—へキサン、 1 : 5 ) にて精製し、 ほぼ純 粋な化合物 1 2を得た ( 2 3 2 g, 収率 4 7 %) 。 化合物 5 5はさらに酢酸ェチ ルょり再結晶した。
C 25H26N2 0 a (MW. 4 0 2. 1 9 ) ; 無色粉末; 融点 1 38. 5- 1 3 9 5 "C (酢酸ェチル)
Car] D 23 : + 7. 1 ( c = 1. 0 0 , C H C 1 3 )
I R (neat) : v [ c m-リ 3 3 2 3 , 2 9 6 0. 1 6 8 4 (C O) , 1 6 0 4 1 5 7 0 , 1 2 8 0. 1 2 4 6 , 1 2 0 3 , 1 1 4 0 , 1 0 7 6 , 7 8 5 , 7 4 6
lH-NMR ( 4 0 0 MH z , C D C 1 3 ) : d 8. 7 1 ( 1 H, d , J = 2. 9, 2' -H) , 8. 5 9 ( 1 H, ブ n—ド, I N— H) , 8. 1 8— 8. 1 3
( 1 H. m, 7 ' - H) , 7. 4 5 ( 3 H. m, 4 ' , 5 ' , 6 ' -H) , 7. 3 1 ( 5 H. m, 一 P h ) , 5. 4 3 ( 2 H, s , 一 C H 2 P h ) , 2. 9 2
( 2 H, m, - H) . 1. 9 3 ( 1 H, m, 2 " - H) , 1. 7 1 ( 1 H, m, 2〃 一 H) , 1. 4 5 ( 2 H, m, 4〃 — H) , 1. 2 3 ( 1 H, m, 3〃 - H) , 0. 9 6 ( 3 H, d , J = 6. 5 , 6 — H) , 0. 9 1 ( 3 H, t , J = 7. 3. 5〃 一 H )
3. 化合物 5 6 〔Rが Hであるデァミ ノ体の式 ( 1 ) で表されるィ ン ドール化合 物〕 の合成
化合物 5 5 ( 1 0 0 m g , 0. 2 5 mm o 1 ) を酢酸ェチル 1 0 m l に溶解し. 1 0%パラジゥム炭素 1 0 0 m gを加え水素雰囲気下、 室温にて 2時間攪拌した, 反応液にエタノールを加えて触媒をろ過した後、 ろ液を減圧下、 濃縮し得られた 粗生成物 ( 9 5. 4 mg) をカ ラムクロマ トグラフ ィ ー (シリ カゲル、 酢酸ェチ ル : メ タノ一ル、 1 0 : 1 ) にて精製し化合物 5 6 ( 5 3 m g. 収率 6 9 %) を 得た。
C 18H20N2 0 a (MW. 3 1 2. 1 5) ; 無色粉末; 融点 1 8 1. 0— 1 8 3
0 °C (含水エタノール)
1 R ( neat) : v [ c m ] 3 1 6 1 , 2 9 6 0. 1 6 7 6, 1 6 0 3. 1 5 6 0, 1 4 5 8, 1 4 1 4, 1 2 7 8. 1 1 3 0. 1 0 8 2. 9 4 9, 7 4 1
^-NMR ( 4 0 0 MH z , C D C 1 3 ) : δ 8. 6 4 ( 1 H, s , 2
H) , 8. 0 4 ( 1 H, d, J = 8. 0, 7 ' -H) , 7. 4 2 ( 1 H, d, J = 7. 3, 4 ' 一 H) , 7. 2 0 - 7. 1 3 ( 2 H, m. 5 ' 及び 6 ' — H) , 2. 8 8 - 2. 7 4 ( 2 H, m, 1に H) , 1. 9 0— 1. 8 0 ( 1 H, m, 2〃 一 H) , 1. 6 6 - 1. 5 7 ( 1 H, m, 2〃 — H) , 1. 4 5— 1. 3 4
( 2 H, m, i" -H) , 1. 2 5 - 1. 1 3 ( 1 H, m, " -H) , 0. 9
2 ( 3 H, d, J = 6. 6, 6' -H) , 0. 8 7 ( 3 H, t , J = 7. 2, 5 ' 一 H)
m . 立体異性ィ ンドール化合物の生物学的作用
〔実施例 7〕 : ラッ ト肝臓ミ クロソ 一ムの脂質過酸化に対する立体異性ィ ンドー ル化合物の効果
( 1 ) 過酸化脂質の測定
1 4 mM M g C 1 2 を含む 0. 1 M ト リス塩酸緩衝液 ( P H 7. 5) 0. 5 m 1 にラッ ト肝臓より調製したミ クロソ ーム画分 (タ ンパク濃度 3 0 ~ 5 0 m g /m 1 ) 1 0 1 及び被験化合物のエタノール溶液 1 0 1 を加え混和し、 3 7 °Cで 5分間プレイ ンキュベー ト した。 次に、 0. 2 Mアデノ シン二リ ン酸 1 0
1 , 1 2 mM F e S 04 1 0 M \ , N A D P H再生系 4 0 1 および蒸留水を 加えて 1 m 1 と し、 混和後、 3 7 °Cで 1 0分間反応させた。 反応後、 0. 3 7 5 %チォバルビッ一ル酸 (TB A) , 0. 2 5 N塩酸を含む 1 5%ト リ クロ 酢酸 溶液 2 m 1 を添加して沸騰水浴中で 1 5分間反応させ、 この反応により生成する マロンジアルデヒ ドをはじめとするチォパルビツール酸反応性物質の量を波長 5
3 5 n mでの吸光度を測定して求めた。 この値をもとに、 脂質過酸化を 5 0 %抑 制する値 ( I C so値) を求めた。
( 2) 試験結果
実施例 1の ( S, 3# S) - 1 9, 実施例 2の ( 1' R, 3' S) - 2 9. 実施例 4の ( R, 3' R) - 5 3. 実施例 3の ( S. 3' R) 一 4 3及 び実施例 5の ( S) — 1 7の各立体異性イ ン ドール化合物の脂質過酸化抑制活性 を測定した結果、 下記の表に示すようにホモイ ソ イ シン型 (S, S) 体, (R, S) 体, (R, R) 体および (S, R) 体の I C so値はそれぞれ 1. 0 7, 1. 1 0, 1. 2 4および 1. 1 0 /" g /m 1 であった。 またイ ソロイ シン型 ( S ) 体の I C so値は 1. 8 9 " gZm 1 とわずかに活性は弱かった。
化合物 阻害濃度 ( I C s。 μ g /m \ )
( r S, 3' S) 一 1 9 1. 0 7
( 1# R. 3〃 S) 一 2 9 1. 1 0
( 1' R, 3' ) 一 5 3 1. 2 4
( r S, 3' R) - 4 3 1. 1 0
(S ) - 1 7 1. 8 9
〔実施例 8〕 : ラッ ト肝臓ミ ク nソ ームの脂質過酸化に対するィ ンドール化合物 の効果
( 1) 過酸化脂質の測定
実施例 7記載の方法に従って行った。
( 2) 試験結果
実施例 6のデァ ミ ノ マルテフ ラ ジン (化合物 5 6) 及び合成 ( 1# S. 3' S) マルテフラジン A 〔上記化合物 1 9〕 の各イ ン ドール化合物の脂質過酸化抑 制活性を比較検討した。 その結果、 下記の表に示すようにデァミ ノマルテフラジ ン及び合成 ( ( 1 S, 3# S ) マルテフラ ジン Aの I C so値はそれぞれ 0. 3 3 s / \ 及び 1. 3 5 gZm 1であり、 デァ ミ ノ マルテフラ ジンの方がよ り強い活性を示した。
化合物 阻害濃度 ( I C 5。 μ g/m 1 ) デァミ ノマルテフラ ジン (化合物 0. 3 3
5 6 ) 合成マルテフラ ジン A 〔化合物 ( 1. 3 5
1 ' S , 3' S ) 一 1 9〕
発明の効果
本発明の ト リブトフ ァ ンと立体異性 α—ァミ ノ酸又は 4—メ チルへヰサン酸と の縮合によりアミ ド体を形成し、 続く該アミ ド体の酸化的環化反応によりォキサ ゾール環を一挙に構築する新規合成法により種々の新規ィ ンドール化合物を得る ことが可能となった。 得られるィ ンドール環とォヰサゾール環を有するアル力口 ィ ドは、 脂質過酸化抑制活性等の生理活性を有し、 医薬品及び化粧品材料等に利 用できるものである。 またこのィ ンドール化合物のデァミノ体はさらにァミ ノ体 と比較してより高い脂質過酸化抑制活性等の生理活性を有する。