WO1998005033A1 - Cartouche de disque magnetique - Google Patents

Description

明 細 書

磁気ディ スクカー ト リ ッジ

技 術 分 野

本発明は磁気ディスクカー ト リ ッジ、 詳しくはカセッ トシヱル内に磁気ディス クを回転自在に内蔵した磁気ディスクカートリ ツジにおける磁気へッ ド挿入口お よびシャッ夕の構造の改良に関するものである。

背 景 技 術

磁気デイスクカート リ ッジは薄型の力セッ トシエル内にアナ口グゃデジ夕ルの 信号を磁気記録するための磁気ディスクを回転自在に内蔵したもので、 カセッ ト シェルは磁気ディスクよりやや大きい上面と、 磁気ディ スクの中心を支持するセ ンタコアを露出する開口を有する底面と、 これら上面と底面の周縁の間に延在す る幅の狭い側面とからなる偏平な角柱状 （略正方形状） に形成されている。 磁気 ディスクカート リ ツジには、 磁気記録再生のための磁気へッ ドが磁気ディ スクの 両面に外部から接触もしくは近接するため出し入れされる磁気へッ ド揷入口が設 けられ、 さらにこの磁気へッ ド挿入口には不使用時における塵埃等の侵入を防止 するため開閉シャ ツ夕が設けられている。

従来の磁気ディスクカートリ ツジの磁気へッ ド揷入口はカセッ トシヱルの上面 と底面において磁気ディスクの半径方向に延びた細長い略長方形状の開口からな つており、 これを開閉するシャッ夕部材は前記カセッ トシェルの上面と底面の両 方に沿って延びるとともにその間の側面に沿って延びた断面コ字状の形状をした 金属製の薄板からなっており、 カセッ トシェルの上面と底面には、 そのシャ ツタ 部材を受容し案内するための浅い凹部が段部となって形成されている。 そして、 シャッ夕部材は、 カセッ トシヱルの上面と底面に開口した磁気へッ ド揷入口より やや大きい開口部をカセッ トシエルの上面と底面に対する部分に備えており、 力 セッ トシヱルの表面に沿って摺動することによって磁気へッ ド揷入口を開閉する ようになつている。

ところで、 磁気へッ ド揷入口は必ずしもカセッ トシェルの上面と底面に磁気デ ィスクの半径方向に延びるように設ける必要はなく、 磁気へッ ドが磁気ディスク の両面の全半径に亘つて外部から接触もしくは近接できる形状であれば、 どこに あっても、 どのような形状をしていてもよいものである。

磁気へッ ドの小形化が可能になるにしたがい、 磁気へッ ド挿入口はその位置お よび大きさの自由度が増し、 カセッ トシエルの上面や底面ではなく側面のみに設 けることも可能になっている。 すなわち、 カセッ トシエルの幅の狭い側面に磁気 ディスクの両面に外から臨むことができる大きさの磁気へッ ド挿入口を設け、 先 端に小型の磁気へッ ドを固定した細いアーム状のピックアップをここから出し入 れし、 磁気ディスクの半径方向に移動させながら記録、 再生を行うことも可能に なつて来ている。

このような磁気へッ ド挿入口を設けた磁気ディ スクカートリ ツジに従来の磁気 ディ スクカー トリ ッジにおけるシャ ツタ部材と同様のシャ ッ夕部材を設けること は可能であるが、 そのままの構成を採用すると、 カセッ トシヱルの上面と底面に 段部となって形成されたシャッタ部材を案内する浅い凹部がカセッ トシヱルの主 壁の肉厚を薄くするため、 カセッ トシエルの側面に設けられた磁気へッ ド挿入口 の部分においてはそのカセッ トシヱル主壁側の肉厚が極めて薄くなり、 カセッ ト シェル成形時あるいは使用時に磁気へッ ド挿入口が変形しやすく、 また強度的に も弱いものとなる。 この磁気へッ ド挿入口の部分が変形すると、 カセッ トシヱル に摺動自在に装着されているシャッ夕部材は滑らかに摺動しなくなり、 シャ ツ夕 部材の開閉が困難あるいは不能となる虞がある。

本発明はこの点に鑑み、 上記問題を解決すること、 すなわち磁気へッ ド揷入口 が容易に変形することなく、 強度的にも安定したものとなって、 カセッ トシヱル に摺動自在に装着されているシャッタ部材が常に滑らかに摺動することができる 磁気ディ スクカー トリ ツジを提供することを目的とするものである。

発 明 の 開 示

本発明による磁気ディスクカートリ ツジは、 内蔵する磁気ディスクよりやや大 きい上面、 上面に平行な底面および上面と底面の周縁の間に延在する幅の狭い側 面からなる偏平な角柱状に形成されたカセッ トシェルを備え、 磁気記録再生へッ ドを磁気ディ スクの両面に外部から接触もしく は近接させるための磁気へッ ド挿 入口を、 カセッ トシエルの上面、 側面および底面に亘つて切欠状に設け、 前記上 面、 側面および底面に沿ってそれぞれ延びる上袖部、 シャ ツ夕部および下袖部を 断面コ字状に連設してなり前記各面に沿って移動することにより前記磁気へッ ド 挿入口を開閉するシャッ夕部材を前記カセッ 卜シェルに摺動自在に設けたことを 特徵とするものである。

シャ ッタ部材には、 シャ ッタ部材を磁気へッ ド挿入口を閉じる方向に付勢する 付勢手段を設けることができる。

本発明による磁気ディスクカートリ ツジは磁気へッ ド揷入口をカセッ トシヱル の上面、 側面および底面に亘つて切欠状に設けたから、 磁気へッ ド挿入口の近辺 においてカセッ トシヱルが薄肉となることがなく、 したがってその薄肉部が変形 してシャッ夕の滑らかな摺動が阻害されることがない。

また、 磁気へッ ド挿入口をカセッ トシエルの上面、 側面および底面に亘つて切 欠状に設けたから、 磁気へッ ドを磁気ディスクに外部から接触もしくは近接させ るための機構の設計上、 自由度が増し、 装置側の設計が容易になる。 すなわち、 例えば、 磁気ディ スクの外周の外から半径方向に磁気へッ ドを移動させる機構に しょうとした場合、 従来の磁気カートリ ッジのように開口部の周縁が磁気ディス クの外周部分にあると、 その部分が邪魔になって磁気へッ ドを磁気ディ スクの外 周の外から半径方向に移動させることができないが、 本発明のように磁気へッ ド 挿入口をカセッ ト シエルの上面、 側面および底面に亘つて切欠状に設けると、 そ のような場合に邪魔になることがないという利点がある。

図面の簡単な説明

第 1図は本発明の第 1の実施例による磁気ディ スクカート リ ツジの、 シャ ツ夕 部材が閉じた状態を示す一部斜視図、 第 2図は本発明の第 1の実施例による磁気 ディスクカートリ ツジの、 シャッタ部材が開いた状態を示す一部斜視図、 第 3図 は上記実施例のシャ ッ夕部材のみを示す斜視図、 第 4図は本発明の第 2の実施例 による磁気ディスクカー トリ ッジの、 シャッ夕部材が閉じた状態を示す一部斜視 図、 第 5図は本発明の第 2の実施例による磁気ディ スクカートリ ッジの、 シャ ツ 夕部材が開いた状態を示す一部斜視図である。

発明を実施するための最良の形態

以下、 添付図面に基づいて本発明による磁気ディ スクカー ト リ ツジの実施例を 説明する。 第 1図および第 2図は本発明による磁気ディスク力一卜リ ッジの第 1の実施例 を示すもので、 第 1図はシャ ツタ部材が閉じた状態、 第 2図はシャ ツ夕部材が開 いた状態を示す一部斜視図であり、 第 3図にシャッタ部材のみの構造を示す。 カセッ トシヱル 2は、 内部に磁気ディスク 3 (第 2図および第 3図に鎖線で示 す） を回転自在に内蔵するもので、 図にはその継ぎ目が明記されていないが、 従 来の磁気ディスクカートリ ツジと同様に、 プラスチック成形により形成された上 下に 2分される一対のカセッ トシヱルハーフから形成される。 カセッ トシヱル 2 は、 内蔵する磁気ディスク 3よりやや大きい略正方形の上面 21、 この上面 21と略 同形で上面 21に平行な底面 22および上面 21と底面 22の周縁の間に延在する幅の狭 い側面 23からなる偏平な角柱状に形成されている。

このカセッ トシヱル 2の 4つの側面 23の内の 1 つの側面 4の一部から半径方向 に、 前記上面 21から側面 4を経て底面 22に亘つて、 磁気記録再生へッ ドを磁気デ ィスクの両面に外部から接触もしく は近接させるための磁気へッ ド挿入口 6 (図 2 ) が切込み状に設けられている。

この磁気へッ ド揷入口 6を開閉するためのシャッタ部材 8がカセッ トシヱル 2 に摺動自在に設けられており、 このシャ ツタ部材 8は、 上面 21に沿って延びその 上面 21に開口した磁気へッ ド挿入口 6を覆う上袖部 81と、 側面 4に沿って延びそ の側面 4に開口した磁気へッ ド揷入口 6を覆うシャ ツタ部 82と、 底面 22に沿って 延びその底面 22に開口した磁気へッ ド挿入口 6を覆う下袖部 83とを断面コ字状に 連設してなる板状部材からなり、 前記各面に沿つて往復動することにより磁気へ ッ ド挿入口 6を開閉する。

前記シャッタ部材 8のシャッ夕部 82は前記カセッ トシヱル 2の前記磁気へッ ド 揷入口 6が設けられた側面 4に開口した磁気へッ ド揷入口 6を覆うとともにその 側面 4に沿って延びる延長部 82 aを有し、 その側面 4には、 前記シャッタ部材 8 が前記カセッ トシヱル 2の表面に沿って摺動自在となるように前記シャッタ部 82 の延長部 82 aを受容し案内する間隙を備えた案内部 4 aが設けられている。

前記カセッ トシェル 2の前記上面 2]と底面 22は、 前記シャ ッタ部材 8の上袖部 81と下袖部 83をそれぞれ受容し案内する凹部 21 A , 22 Aを備え、 シャ ツタ部材 8 はこの凹部 21 A , 22 Aの中で摺動する。 同様の凹部は、 側面 4にも設けることが できる。 （図示の例では側面 4には凹部は設けられていない。 ）

装置側において、 シャッタ部材 8をカセッ トシヱル 2の表面に沿って摺動させ る機構 （ガイ ド溝、 ガイ ド溝と係合する脚等からなる） としては、 従来の磁気力 ートリツジを使用する装置と同様の機構を用いることができる。

上記実施例では、 シャツタ部 82の延長部 82 aはその先端に、 装置の操作部材と 係合する係止部 82 bを備え、 その係止部 82 bは前記シャッタ部 82の延長部 82 aを 受容し案内するカセッ トシェル 2の案内部 4 aに設けた長孔状開口部 7から外部 に露出していて、 装置側の操作部材がこの係止部 82 bと係合出来るようになって いる。 さらに、 この長孔状開口部 7には、 装置側の操作部材がこの係止部 82 bと 係合しやすいように両端に係合用凹部 7 aが設けられている。

このように構成された磁気カートリ ッジを使用するときは、 従来の磁気カート リ ッジと同様に、 シャ ッ夕部材 8が磁気カー トリ ッジ揷入口 6を閉じた図 1の状 態の磁気カー トリ ッジを磁気記録再生装置 （以下装置という） に押し込んで挿入 するようにして装填して使用する。 その際、 その装填する操作に応じて、 装置側 に設けられた操作部材によりシャッタ部材 8が図 2に示す開位置まで A方向に開 かれ、 磁気カー ト リ ッジを装置から取り出す際には、 装置側の操作ボタンを押す などの磁気カー トリ ッジを装置から取り出す操作に応じて、 装置側に設けられた 操作部材によりシャッ夕部材 8が図 1に示す位置まで B方向に閉じられる。 この シャッ夕部材 8を開閉操作するための装置側の機構としては各種のものがあり、 その実現は従来の装置と同様に容易であると考えられるので、 その詳細な説明は ここでは省略する。

そのシャ ツタ部材 8の開閉操作のうち特に閉じる方向への操作を容易にするた め、 シャッ夕部材 8を閉じる方向に付勢する付勢手段 （例えばパネ） をカセッ 卜 シェル 2に設けるのが好ましい。 また、 この付勢手段は、 カー ト リ ッジの不使用 時に常にシャ ッタ部材 8を閉じた位置に保持する作用があるため、 塵埃等の侵入 を防止する上でも好ましい。

上記実施例では、 シャッタ部材 8のシャッ夕部 82は磁気へッ ド挿入口 6を覆う とともにカセッ トシヱル 2の側面 4に沿って延びる延長部 82 aを有し、 カセッ ト シェル 2にはシャ ッタ部材 8が摺動自在となるようにその延長部 82 aを受容し案 内する間隙を備えた案内部 4 aが設けられているが、 シャ ッタ部材 8が摺動自在 となっていれば、 必ずしもシャ ツ夕部 82は延長部 82 aを有する必要はない。 この ような例を本発明の第 2の実施例を示すものとして図 4および図 5に示す。

第 4図および第 5図では、 第 1図から第 3図に示す第 1の実施例の各部と共通 する部分には同様の符号を付してその説明を省略する。

この実施例では、 第 1の実施例のシャ ッ夕部材 8よりもやや幅の広いシャ ッタ 部材 10が採用され、 そのシャツタ部材 10は第 1の実施例のシャ ツタ部材 8のよう な延長部 82 aを有しておらず、 単に断面コ字状の四角い形状をしており、 側面 4 に設けたガイ ド溝 9に嵌合して案内される図示しないガイ ド脚を備え、 やはり図 示しないバネによつて図 4に示す閉位置に付勢されている。

この第 2の実施例では、 シャ ツタ部材 10の上袖部 81、 シャ ツ夕部 82、 下袖部 83 は同じ幅 W 2を有し、 その幅 W 2は勿論凹部 21 Aの幅 W 1より小さく磁気へッ ド 挿入口 6の幅 W 3より大きくなければならないが、 図 5の位置で磁気へッ ド挿入 口 6を解放するために、 それと同時に凹部 21 Aの幅 W 1 と磁気へッ ド挿入口 6の 幅 W 3との差 （W 1— W 3 ) より小さくなくてはならない。 すなわち、 シャ ツ夕 部材 10の幅 W 2は、

W 1 > W 2 > W 3 … （ 1 )

W 1 - W 3 > W 2 … ( 2 )

の 2つの条件を満足するものでなければならない。

この第 2の実施例の磁気カー トリ ッジを使用するときも、 シャッ夕部材 10が閉 じた状態の磁気力一 トリ ッジを装置に装填する際、 その装填操作に応じて装置側 に設けられた操作部材によりシャッ夕部材 10が開位置まで開かれ、 磁気カー トリ ッジを装置から取り出す際には、 装置側の操作ボタンを押すなどの磁気力一ト リ ッジを装置から取り出す操作に応じて、 装置側に設けられた操作部材によりシャ ッタ部材 10が閉位置まで閉じられる。

上記 2つの実施例のいずれにおいても、 シャッタ部材がその開位置で安定保持 されるよう、 互いに摺接するシャッタ部材の内面とカセッ トシヱルの外面のそれ ぞれに、 互いに係止し合うク リ ック · ストツプ用の突起と凹部の組合せを設けて もよい。 これにより、 装置側の操作機構の設計の自由度を増すことができる。

Claims

請 求 の 範 囲

( 1 ) カセッ トシェル内に磁気ディ スクを回転自在に内蔵する磁気ディスクカ ートリ ツジにおいて、

前記カセッ トシヱルは磁気ディスクよりやや大きい上面と、 この上面と略同形 の上面に平行な底面と、 これら上面と底面の周縁の間に延在する幅の狭い側面と からなる偏平な角柱状に形成され、

磁気記録再生へッ ドを磁気ディスクの両面に外部から接触もしくは近接させる ための磁気へッ ド挿入口が、 前記カセッ トシヱルの周縁の一部から半径方向に、 前記上面から側面を経て底面に亘る切込み状に設けられ、

前記上面に沿って延びその上面に開口した磁気へッ ド挿入口を覆う上袖部と、 前記側面に沿って延びその側面に開口した磁気へッ ド挿入口を覆うシャッ夕部と、 前記底面に沿って延び、 その底面に開口した磁気へッ ド挿入口を覆う下袖部とを 断面コ字状に連設してなる板状部材からなり、 前記各面に沿って移動することに より前記磁気へッ ド挿入口を開閉するシャ ッタ部材が前記カセッ 卜シェルに摺動 自在に設けられていることを特徴とする磁気ディ スクカー ト リ ツジ。

( 2 ) 前記カセッ トシェルの前記上面と底面が、 前記シャ ツタ部材の上袖部と 下袖部をそれぞれ受容し案内する凹部を備えていることを特徴とする請求の範囲 第 1項記載の磁気ディスクカー ト リ ッジ。

( 3 ) 前記シャッタ部材のシャッタ部は前記カセッ 卜シヱルの前記磁気へッ ド 挿入口が設けられた側面に開口した磁気へッ ド挿入口を覆うとともにその側面に 沿って延びる延長部を有し、 その側面には、 前記シャ ツタ部材が前記カセッ トシ エルの表面に沿って摺動自在となるように前記シャッ夕部の延長部を受容し案内 する間隙を備えた案内部が設けられていることを特徴とする請求の範囲第 1項ま たは第 2項記載の磁気ディ スクカートリ ッジ。

( 4 ) 前記シャッタ部材を前記磁気へッ ド挿入口を閉じる方向に付勢する付勢 手段が設けられていることを特徴とする請求 K範囲第 1項または第 2項記載の磁 気ディスクカートリ ッジ。