WO1997036016A1 - Rails d'acier faiblement allies, a structure perlitique, traites a chaud, temoignant d'une remarquable resistance a l'usure et dotes d'excellentes caracteristiques de soudage et procede de fabrication - Google Patents

Rails d'acier faiblement allies, a structure perlitique, traites a chaud, temoignant d'une remarquable resistance a l'usure et dotes d'excellentes caracteristiques de soudage et procede de fabrication Download PDF

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Description

- 明 細 書 耐摩耗性および溶接性に優れた低合金熱処理パーラィ ト系レールお よびその製造方法 技術分野
本発明は、 重荷重鉄道のレ一ルに要求される耐摩耗性および溶接 性 (溶接施工性、 溶接継手部特性) を大き く 向上させたパーライ ト 系レールおよびその製造方法に関するものである。 特に、 溶接性を 損なわず、 溶接継手部頭頂面の局部的な摩耗による落ち込みを防止 するため、 溶接継手部と母材レールの硬度差を一定の範囲に制御出 来る当該レールおよびその製造方法に関するものである。 背景技術
鉄道輪送の高効率化の手段として、 列車速度の向上や列車積載重 量の増加が図られている。 このような鉄道輸送の効率化はレール使 用環境の過酷化を意味し、 レール材質の一層の改善が要求されるに 至っている。 具体的には、 海外の重荷重鉄道の曲線区間に敷設され たレールでは摩耗が急激に増加し、 レールの摩耗寿命の点で問題視 されるようになった。 しかしながら、 最近の高強度化熱処理技術の 進歩により、 共析炭素鋼を用いた微細パーライ ト組織を呈した下記 に示すような高強度 (高硬度) レールが開発され、 重荷重鉄道の曲 線区間のレール寿命を飛躍的に改善してきた。
①頭部がソルバイ ト組織、 または、 微細なパーライ ト組織の超大 荷重用の熱処理レール (特公昭 54- 25490号公報) 。
②圧延終了後あるいは、 再加熱したレール頭部をオーステナイ ト 域温度から 850 〜 500°C間を 1〜 4 C Z s e c で加速冷却する 1 30kgf 匪2 以上の高強度レー-ルの製造法 (特公昭 63- 23244) 。
これらのレールの特徴は、 共析炭素含有鋼による高強度レールで あり、 その目的とするところはパーライ ト組織中のラメ ラ間隔の微 細化により耐摩耗性を向上させるところにあった。
一方、 レール継目部は破損防止および軌道の保守管理軽減のため 溶接され、 実軌道ではレールはロングレールとして使用されている 。 しかし、 オーステナイ ト域まで再加熱された溶接継手部において は、 溶接後の冷却速度がレール製造時の頭部熱処理冷却速度と比較 して遅く、 溶接後の継手部硬さが低下し、 軟化部が生成することが 知られている。 この軟化部では車輪とのころがり接触により局部的 な摩耗が進行し易く、 これにともないレール頭頂面に落ち込みが生 成し、 列車通過時の騒音、 振動の発生や軌道の劣化が大きな問題と なってきた。
この対策としては、 レール溶接継手部を溶接後直ちに、 または再 加熱を施し、 加速冷却熱処理を行う ことにより、 溶接継手部の硬さ を母材程度に向上させる方法が用いられているが、 この方法では溶 接施工時間が長くなり、 作業能率が低下するといつた新たな問題が 発生してきた。 そこで、 溶接ままで溶接継手部の軟化部生成防止が 図れる下記に示す様なレールが開発され、 摩耗寿命ばかりでなく溶 接性 (溶接施工性) の改善を可能とした。
③ Cr、 Nbなどの合金を添加し、 耐摩耗性の向上と溶接性 (溶接施 ェ性、 溶接継手部特性) を改善した低合金熱処理レールの製造法 ( 特公昭 59- 19173号公報) 。
しかし、 近年海外の重荷重鉄道ではより一層の鉄道輸送の高効率 化のために、 貨物の高積載化を強力に進めており、 上記開発のレ一 ルを使用しても、 車輪接触面圧の増加により耐摩耗性の確保や溶接 継手部の局部的な摩耗による頭頂面の落ち込みが完全に防止できず 、 摩耗寿命の低下や溶接継手部の騒音、 振動の発生および軌道の劣 化が再び問題視されるようになつてきた。
このような背景から、 現状の共析炭素含有鋼による高強度レール 以上の耐摩耗性有し、 かつ、 溶接ままで継手部の局部的な摩耗を防 止できる溶接性に優れた耐摩耗レールの開発が求められるようにな つてきた。
従来の共析炭素成分のパーラィ ト組織を呈したレール鋼において は、 耐摩耗性を向上させるため、 パ一ライ ト組織中のラメラ間隔を 微細化し、 硬さを向上させる方法が用いられている。
しかし、 共析炭素成分のパーライ ト組織を呈したレール鋼では現 状の硬さが上限(Hv420) であり、 硬さの向上を狙って熱処理冷却速 度や合金の添加量を増加させると、 パーライ ト組織中にペイナイ ト やマルテンサイ ト組織が生成し、 レールの耐摩耗性や靭性を低下さ せるといった問題点があつた。
また、 もう一つの解決方法としてはパーライ ト組織より耐摩耗性 が高い金属組織を呈した材料をレール鋼と して使用する方法が考え られるが、 レールと車輪のようなころがり摩耗環境下では微細パー ライ ト組織より も安価で耐摩耗性に優れた材料は見いだされていな いのが現状である。
従来レール鋼として用いられている共折炭素成分のパーライ ト組 織は硬さの低いフ ヱライ ト組織と板状の硬いセメ ンタイ ト組織の層 状構造になっている。 本発明者らはパーライ ト組織の摩耗機構を解 折した結果、 まずはじめに車輪の通過により柔らかなフェ ライ ト相 が絞り出され、 その後ころがり面直下に硬いセメ ンタイ ト相のみが 積層化し、 耐摩耗性が確保されていることを確認した。
そこで、 本発明者らは耐摩耗性を向上させるためパーライ ト組織 の硬さを向上させると同時に、 炭素量を高く し、 耐摩耗性を確保し ているバーライ ト組織中の板状の硬いセメ ンタイ ト相の比率を増加 させ、 ころがり面直下でのセメ ン夕イ ト相密度を高めることにより 、 耐摩耗性が飛躍的に向上することを実験により見いだした。
第 1 図は炭素量と摩耗量の関係を実験室的に比較したものである
。 炭素量の増加にともない同一硬さにおいて摩耗量が減少しており
、 高炭素化 (過共析化) により従来の共析鐧 (炭素量 : 0. 7 〜 0. 8 % ) と比較して耐摩耗性が飛躍的に改善するこ とを確認した。
さらに、 本発明者らはパ一ライ ト変態特性におよぼす炭素量の影 響に着目 し、 高炭素材料においてパーラィ ト組織を安定的に生成さ せる熱処理方法を発明した。 第 2図は炭素量とパーライ 卜変態特性 の関係を連続冷却変態線図(CCT図) を用いて示したものである。 炭 素量を増加させると、 従来の共析鋼 (炭素量 : 0. 7 〜 0. 8 % ) と比 較してパーライ ト変態ノ一ズが短時間側へ移動し、 パーライ ト変態 が高冷却速度範囲でも容易に生成することを確認した。
すなわち、 高炭素化 (過共析化) したレール鋼の熱処理方法の着 目点としては、 従来の共折鋼より も一段と熱処理加速冷却速度を高 めても、 マルテンサイ トなどの異常組織が生成せず、 パーライ ト組 織が安定して生成し、 高強度化が達成可能であることを見出した。
また、 高炭素鋼 (過共析鋼) の問題点である延性ゃ靭性に有害な 初析セ メ ンタイ ト生成についても、 上記の高強度化のための熱処理 加速冷却によりその生成を防止することが可能となり、 延性ゃ靭性 を損なわず高炭素化により耐摩耗性の向上が可能であるこ とを見出 した。 発明の開示
前記従来発明にさらに、 本発明者らは溶接性 (溶接施工性) を損 なわず、 溶接継手部頭頂面の局部的な摩耗による落ち込みを防止す る方法を検討した。 レール溶接継手部の局部的な摩耗を防止するに はオーステナイ ト域まで再加熱された溶接継手部と母材の硬度差を できるだけ小さ くするこ とが必要である。 まず、 本発明者らは実験 により高炭素鋼 (過共析鋼) の溶接継手部の硬さにおよぼす添加元 素の影響を調査した。 その結果、 高炭素鋼 (過共析鋼) においては
、 Cr、 さらには、 Crほどの効果はないが S iの添加量が溶接継手部の 硬さに影響していることが確認され、 この添加量を制御すれば溶接 継手部の硬さ低下を防止できるとの知見を得た。
そこで、 本発明者らは溶接継手部の硬さ低下防止に最も効果のあ る Crの添加量を変えた高炭素鋼 (過共折鋼) を用いて、 Crの添加量 と溶接まま (熱処理なし) のレール溶接継手部の硬さの関係を実験 により解析した。 その結果、 C rの添加量が 0. 50 %を超えると、 溶接 継手部の硬さが向上し、 その硬さを母材レール並に確保できた。
また、 過共析鋼は炭素量が高いため、 レール柱部では Cに加えて Mn、 Cr等が偏折し、 その偏析部分にレールの靭性に有害なマルテン サイ ト組織を生成しやすい。 このため、 本発明者らは、 この偏析を 軽減するため Mn、 C rの添加量をある一定範囲内に抑え、 かつ、 溶接 継手部の硬さの低下を防止する方法を検討した。 その結果、 高炭素 鋼 (過共析鐧) においては、 レール柱部にほとんど偏析しない S iの 添加量を制御すれば、 C rと同様に溶接継手部の硬さ低下が防止でき ることを見出した。
そこで、 本発明者らは偏析を防止するため Mn, C rの添加量をある 一定範囲内に抑え、 S iの添加量を変えた高炭素鋼 (過共析鋼) を用 いて、 S iの添加量と溶接まま (熱処理なし) のレール溶接継手部の 硬さの関係を実験により解析した。 その結果、 S iの添加量が 0. 40 % を超えると、 Mn, Crの添加量が少ない範囲でも溶接継手部の硬さが 向上し、 その硬さを母材レール並に確保できた。 以上の実験結果から、 -本発明者らはオーステナイ ト域まで再加熱 された溶接継手部と母材の硬度差をできるだけ小さ くする方法とし て、 上記請求範囲内の熱処理条件で製造された各種のレール母材に おいては、 主に Cr, Mn, Siの合金添加量が硬さに影響しており、 溶 接継手部と母材の硬さの差を制御するには、 溶接継手部の硬さの確 保に有効な Cr, Siに加えて、 Mnの添加量を制御することが有効であ ることがわかった。 そこで本発明者らは、 Cr, Si, Mnの添加量を変 えた鋼レールを用いて、 レール母材と溶接継手部の硬さの差と Si, Cr, Mnの添加量の関係を調査した。 その結果、 3元素の硬さへの寄 与度を Crを〗 として整理すると、 同一添加量においては Siは 1 Z 4 , Mnは 1 / 2の寄与度があることが確認された。 すなわち、 溶接性 (溶接施工性) を孭なわず、 溶接継手部頭頂面の局部的な摩耗によ る落ち込みを防止するため、 溶接継手部と母材レールの硬度差を一 定の範囲に収めるには、 Cr (wt%) , Si (wt%) / 4 , Mn (wt%) / 2の総和にある範囲が存在するこ とがわかった。
本発明は重荷重鉄道のレールに要求される耐摩耗性および溶接性 (溶接施工性、 溶接継手部特性) を大き く 向上させたレールを以上 の検討によつて提供することを目的とするものである。
本発明は上記目的を達成するものであって、 その要旨とするとこ ろは、 重量%で
C : 0.85超〜 1.20 、 Si : 0.10〜1.00%
Mn: 0.20—1.50%, Cr: 0.50超〜 1.00%
または、 重量 で
C : 0.85超〜 1.20%、 Si : 0.40〜1.00%
Mn: 0.20〜0.40%未満、 Cr: 0.35〜 0.50%
を含有し、 かつ、 重量%で Si/ 4 +MnZ 2 + Crの含有率の和が 0. 8 〜1.8 であり、 さらに、 重量%で Mo : 0.01— 0.20%, - V : 0.02〜0.30%、
Nb : 0.002 〜0.050 %、 Co : 0.10-2.00%,
B : 0.0005〜0.005 %
の 1種または 2種以上を含有し、 残部が鉄および不可避的不純物 からなる熱間圧延した高温度の熱を保有する鋼レール、 あるいは熱 処理する目的で高温に加熱された鋼レールの頭部を、 ①オーステナ ィ ト域温度から 1 〜10°CZsec の冷却速度で加速冷却し、 該鋼レー ル温度が 700 〜500 °C達した時点で加速冷却を停止する。 ②オース テナイ ト域温度から 10超〜 30°C /sec の冷却速度で加速冷却し、 該 鋼レールのパーライ ト変態が 70%以上進行した時点で加速冷却を停 止する。 ③オーステナイ ト域温度から 750 〜600 てまでの間を 10超 〜30°C/sec の冷却速度で加速冷却し、 引き続き、 750 〜600 でか ら 550 〜450 °Cまでの間を 1 〜10°CZsec 未満の冷却速度で制御冷 却する。 のいずれかの方法で加速冷却および制御冷却を施し、 該鋼 レールの頭部コーナー部および頭頂部表面を起点として少な く とも 深さ 20mmの範囲がパ一ライ ト組織を呈し、 前記パ一ライ ト組織の硬 さが Hv320 以上であり、 さらに、 母材と溶接継手部の硬さの差が Hv 30以下であることを特徴とする溶接性および耐摩耗性に優れたパ一 ライ ト系レールおよびその製造方法である。 図面の簡単な説明
第 1 図は炭素量と摩耗量の閧係を示した図である。
第 2図は炭素量とパーライ ト変態特性の関係を示した図である。 第 3図はレール頭部断面表面位置の呼称を表示した図で、 1 は頭 頂部、 2は頭部コーナー部である。
第 4図は西原式摩耗試験機の概略図で、 3 はレール試験片、 4 は 相手材、 5 は冷却用ノズルである。 第 5図は実施例 1 の^さと摩耗量の関係を示す図である。
第 6図は実施例 1 の溶接継手部の頭部硬度分布を示す図である。 第 7図は実施例 2の硬さと摩耗量の関係を示す図である。
第 8図は実施例 2の溶接継手部の頭部硬度分布を示す図である。 第 9図は実施例 3の硬さと摩耗量の関係を示す図である。
第 1 0図は実施例 3の溶接継手部の頭部硬度分布を示す図である。 第 1 1図は実施例 3の他の硬さと摩耗量の関係を示す図である。 第 12図は実施例 3の他の溶接継手部の頭部硬度分布を示す図であ
発明を実施するための最良な形態
本発明レール鋼は従来のレール鋼と比べて炭素量が高く、 同一硬 さにおいて摩耗量が少なく、 耐摩耗性が大き く 向上する。 また、 化 学成分を適切な範囲に納め、 適切な熱処理条件を選択することによ り、 レールの延性、 靭性ゃ耐摩耗性に有害なマルテ ンサイ ト、 ペイ ナイ トゃ初析セメ ンタイ トを生成させるこ となく 、 耐摩耗性に優れ たパーライ ト組織を安定的に生成させることが可能となる。
また、 溶接線上の脱炭による硬度低下が改善され、 溶接継手部 ( オーステナイ ト域まで再加熱された部位) については、 マルテンサ イ トなどの異常組織の生成もなく、 母材との硬度差が Hv 30以下に収 まっており、 溶接まま (熱処理なし) で溶接継手部頭頂面の摩耗に よる局部的な落ち込みなどの偏摩耗を防止するこ とができる。
本発明によれば、 重荷重鉄道に耐摩耗性および溶接性 (溶接施工 性、 溶接継手部特性) に優れたレールを提供することを可能とする 以下、 本発明について詳細に説明する。
請求の範囲 〗 〜 6において、 化学成分、 パーライ ト組織の範囲お よび硬さを上記請求の範 -面に限定した理由について詳細に説明する
( 1 ) 化学成分について、
まず、 本発明においてレールの化学成分を上記のように限定した 理由について説明する。
Cはパーライ ト変態を促進させて、 かつ、 耐摩耗性を確保する有 効な元素であり、 通常のレール鋼と しては C量 0.60〜0.85%が添加 されているが、 C量 0.85 %以下では耐摩耗性の向上を図るためのパ —ライ ト組織中のセメ ン夕イ ト相密度が確保できず、 さ らに、 レー ル頭部内部に疲労損傷の起点となる粒界フ ェ ライ 卜が生成し易 く な る。 また、 C量が 1.20%を超える と、 熱処理後のレール頭部に初析 セ メ ンタイ トが多く生成し、 延性および靭性が大き く 低下するため 、 C量を 0.85超〜 1.20%に限定した。
Siはパーライ ト組織中のフヱライ ト相への固溶体硬化によ り レー ル母材やオーステナイ ト域まで再加熱された溶接継手部の硬度 (強 度) を向上させ、 パーライ ト組織中のフ ヱライ ト Zセメ ンタイ トの 界面に饞縮し、 溶接時にオーステナイ ト域温度以下の温度に再加熱 される熱影響部において、 Siの濃化帯がセメ ンタイ 卜の球状化を抑 制し、 熱影響部の硬度低下、 すなわち、 鋼の焼戻し軟化抵抗を増大 させる元素であるが、 0.10%未満ではこれらの効果が十分に期待で きず、 また、 1.00%を超える と熱間圧延時に表面疵が多く 生成し、 さ らにレールが脆化し、 溶接性が低下するため、 Si量を 0.10〜1.00 %に限定した。 なお、 レール柱部の偏析を軽減させるため、 Mn, Cr 量をある一定量に抑えた成分系において、 レール母材および溶接継 手部の硬さを確保するには、 Si量を 0.40%以上とするこ とが必要で め 。
Mnはパ一ライ 卜変態温度を低下させ、 焼き入れ性を高める こ とに よって高硬度 (強度) 化-に寄与し、 さらに、 初析セ メ ン タイ トの生 成を抑制する元素であるが、 0.20%未満ではその効果が小さ く、 熱 処理後のレール頭部に初析セメ ンタイ トが生成しやすく なる。 また 、 1.50%を超えるとレールの靭性に有害なマルテンサイ ト組織が生 成しやすくなるため、 Mn量を 0.20〜1.50%に限定した。 なお、 レー ル柱部の偏析を軽減し、 レールの靭性に有害なマルテ ンサイ ト組織 の生成を抑制するには、 Mn量を 0.20〜0.40%未満とするこ とか必要 である。
Crはパーライ トの平衡変態点を上昇させ、 結果としてパーラ イ ト 組織を微細化してレール母材の高硬度 (強度) 化やオーステナイ ト 域まで再加熱された溶接継手部の硬度を向上させ、 レ ール母材と溶 接継手部の硬度差を小さ く し、 さらに、 Cr炭化物の形成によりパ一 ライ ト組織中のセ メ ンタイ トを強化し、 耐摩耗性ばかりでなく、 結 果として、 溶接時にオーステナイ ト域温度以下の温度に再加熱され る熱影響部において、 セ メ ンタイ トの軟化を抑制する元素であるか 、 0.50%未満ではレール母材の高強度化は達成できるものの、 溶接 継手部の硬さを十分に確保できず、 レール母材と溶接継手部の硬度 差が大き く なり、 溶接継手部では局部摩耗による落ち込みが生成す る。 また、 1.00%を超える過剰な添加はべイナイ トやマルテンサイ ト組織を生成させ、 レールの耐摩耗性や靭性を低下させるため、 Cr 添加量を 0.50〜1.00%に限定した。 なお、 レール柱部の偏析を軽減 し、 レールの靭性に有害なマルテンサイ ト組織の生成を抑制するに は、 Siを多く添加するこ とにより、 Cr量を 0.20〜0.40%未満に抑え るこ とができる。
また、 上記の成分組成で製造される レールは強度、 延性、 靭性を 向上させる目的で以下の元素を必要に応じて 1 種または 2種以上を 添加する。 Mo : 0.0卜 0.20%、 - V : 0.02〜0.30%、
Nb : 0.002 〜0.050 %、 Co : 0· 10〜2.00%、
B : 0.0005〜0.005 %
次に、 これらの化学成分の上記のように定めた理由について説明 する。
Moは Cr同様パーライ 卜の平衡変態点を上昇させ、 結果としてパー ライ ト組織を微細にすることにより高強度化に寄与し、 耐摩耗性を 向上させる元素である力 、 0.01%未満ではその効果が小さ く、 0.20 %を超える過剰な添加は、 パーライ ト変態速度を低下させ、 靭性に 有害なマルテンサイ ト組織が生成しゃすく なるため、 Mo添加量を 0. 01〜0.20%に限定した。
Vは熱間圧延時の冷却過程で生成した V炭 · 窒化物による折出硬 化で強度を高め、 さ らに、 高温度に加熱する熱処理が行われる際に 結晶粒の成長を抑制する作用によりオーステナイ ト粒を微細化させ 、 レールに要求される強度、 延性および靭性を向上させるのに有効 な成分であるが、 0.02%未満ではその効果が十分に期待できず、 0. 30%を超えて添加してもそれ以上の効果が期待できないこ とから、 V量を 0.02〜0.30%に限定した。
Nbは Vと同様に Nb炭 · 窒化物を形成してオーステナィ ト粒を細粒 化する有効な元素であり、 そのオーステナイ ト粒成長抑制効果は V より も高温度域 ( 1200°C近傍) まで作用し、 レールの延性と靭性を 改善する。 その効果は、 0.002 %未満では期待でぎず、 また、 0.05 0 %を超える過剰な添加を行ってもそれ以上の効果が期待できない 従って、 Nb量を 0.002 〜0.050 %に限定した。
Coはパ一ライ 卜の変態エネルギーを増加させて、 パーライ ト組織 を微細にすることにより強度を向上させる元素であるが、 0. 10%未 満ではその効果が期待できず、 また、 2.00%を超える過剰な添加を 行ってもその効果が飽和域に達してしまうため、 Co量を.0.10〜2.00 %に限定した。
Bは旧オーステナイ ト粒界から生成する初析セメ ンタイ 卜の抑制 効果があり、 パーライ ト組織を安定的に生成させるために有効な元 素である。 しかし、 0.0005%未満ではその効果が弱く、 0.0050%を 超えて添加すると Bの粗大な炭硼化物が生成し、 レールの延性およ び靭性を劣化させるため 0.0005〜0.0050%に限定した。
さらに、 重量%で SiZ 4 +Mn/ 2 +Crの含有率の総和を 0.8 〜1. 8 %の範囲に限定した理由について説明する。 重量%において SiZ 4 + / 2 + Crの総和が 0.8 %未満では、 フラ ッ シュノ ッ ト等のレ —ル溶接後の継手部硬度が母材と比較して大き く低下し、 継手部と 母材の硬度差が増加し、 継手部頭頂面での局部的な摩耗を防止する ことが可能な硬度差 Hv30以下を満足することかできない。 また、 重 量%において Si Z 4 + n/ 2 + Crの重量%の総和が i.8 %を超える と、 レール溶接継手部の硬度が母材と比較して大き く増加し、 継手 部頭頂面での局部的な摩耗を防止することが可能な硬度差 Hv30以下 を満足するこ とができない。 これに加えて、 溶接継手部にマルテン サイ ト等の異常組織が生成し、 レール溶接継手の靭性ゃ疲労強度が 大き く低下するため、 Si/ 4 + n/ 2 + Crの含有率の総和を 0.8 〜 1.8 %の範囲に限定した。 なお、 レール柱部の偏析を防止するため Mn、 Crの添加量を抑え、 Siを多く添加した成分系では、 Mn、 Cr、 Si を上限まで添加しても、 溶接継手部にマルテンサイ ト等の異常組織 は生成せず、 また、 溶接継手部と母材の硬度差が Hv30以上を超える ことがないため、 Si 4 + Mn / 2 + Crの含有率の総和を 0· 95以下 とした。
上記のような成分組成で構成される レール鋼は、 転炉、 電気炉な どの通常使用される溶解炉で溶製を行い、 この溶鋼を造塊 · 分塊法 あるいは連続铸造法、 さ-らに熱間圧延を経てレールと して製造され る。 次に、 この熱間圧延した高温度の熱を保有する レール、 あるい は熱処理する目的で高温に加熱されたレールの頭部を加速冷却し、 レール頭部のパーライ ト組織の硬さを向上させる。
( 2 ) パーライ ト組織の硬さおよびその範囲について、
はじめに、 パーライ ト組織の硬さを Hv 320 以上に限定した理由に ついて説明する。 硬さが Hv 320 未満では、 本成分系において重荷重 鉄道用レールに要求されている耐摩耗性を確保するこ とが困難であ り、 さ らに、 急曲線区間のレール G. (ゲージコーナ一) 部におい てレールと車輪の強い接触によ り メ タルフローが生成し、 これにと もないき しみ割れゃフ レ一キングなどの表面損傷が発生するため、 パーライ ト組織の硬さを Hv 320 以上に限定した。
さ らに、 Hv 320 以上の硬さを有するパーライ ト組織の呈する範囲 を、 頭部コーナー部および頭頂部の該頭部表面を起点として深さ 20 mmの範囲に限定した理由について説明する。 20mm未満では、 レール 頭部に必要とされている耐摩耗性領域と して小さ く 、 摩耗の進行に よ り十分な寿命改善効果が得られないためである。 また、 前記パ一 ライ ト組織を呈する範囲が頭部コーナー部および頭頂部の該頭部表 面を起点と して深さ 30隱以上であれば、 寿命改善効果がさ らに増し 、 より望ま しい。
ここで、 第 3図に本発明の耐摩耗性および溶接性に優れた レール の頭部断面表面位置の呼称を示す。 レール頭部において 1 は頭頂部 、 2 は頭部コーナー部であり、 頭部コーナ一部 2の一方は車輪と主 に接触するゲージコーナー (G. ) 部である。
次に、 レールの母材と溶接継手部の硬度差が Hv 30以下である理由 について説明する。 溶接継手部と母材の硬度差が H v 30を超える と、 レール溶接継手部の頭頂面に落ち込み等の偏摩耗が生成し、 列車通 過時に騒音、 振動が発生-するこ とや軌道の劣化が大き く進行するた め、 溶接継手部と母材の硬度差を Hv 30以下に限定した。 なお、 この 硬度差はオーステナイ ト域まで再加熱される レール溶接継手部と母 材の頭部硬度分布の差を限定するものであり、 溶接継手部の周囲に 生成する熱影響部や溶接線上の脱炭による硬度低下領域と母材との 硬度差を示すものではない。 また、 この硬度差は主にレール母材に 対する溶接継手部の硬度低下量の絶対値を示すものである。 しかし 、 成分系や溶接条件によっては母材と比較して溶接継手部の硬さが 若干高く なる場合もあるが、 溶接継手部の特性に大きな影響をおよ ぼさないこ とから、 本硬度差には、 溶接継手部の硬度が母材と比べ て低い場合、 溶接継手部の硬度が母材と比べて高い場合のそれぞれ 含んでいる。
( 3 ) 製造条件について、
請求の範囲 4〜 6 において、 レール製造時の各冷却条件を上記の ように限定した理由について詳細に説明する。
請求の範囲 4 においてオーステナイ ト域温度から 1 〜1 0 °C / s e,c の冷却速度で加速冷却し、 該鋼レール温度が 700 〜500 てに達した 時点で冷却を停止する冷却条件に限定した理由について説明する。 なお、 本冷却条件は冷媒として空気や空気を主としミ ス ト等を加え たものを用いる場合の熱処理製造条件である。
まず、 オーステナイ ト域温度から 750 〜500 °Cまでの間を 1 〜1 0 で / s e c の冷却速度で加速冷却する方法において、 加速冷却停止温 度および加速冷却速度を上記の様に限定した理由について説明する o
700 °Cを超える温度で加速冷却を停止すると、 加速冷却直後にパ 一ライ 卜変態が開始し、 硬さの低いパーライ ト組織が多く生成し、 レール頭部の硬さが Hv 320 未満となり、 耐摩耗性の確保ができない ため、 700 °C以下に限定-した。 また、 500 で未満まで加速冷却を行 う と、 加速冷却後にレール内部からの十分な復熱が期待できず、 偏 析部にレールの靭性 . 耐摩耗性に有害なマルテンサイ ト組織が生成 するため 500 °C以上に限定した。
加速冷却速度を 1 l CTC Z sec に限定した理由を説明する。
加速冷却速度が 1 °C sec 未満になると、 加速冷却途中の高温度 域でパーライ ト変態が開始し、 硬さの低いパーライ ト組織が多く生 成し、 レール頭部の硬さが Hv320 未満となり、 耐摩耗性の確保がで きないことや、 レールの靭性および延性に有害な初析セメ ンタイ ト が多く生成するため、 1 °C Z se c 以上に限定した。 また、 熱処理生 産上、 最も安価で安定した特性を有する空気や空気を主と し ミ ス ト 等を加えたものを冷媒と して使用した場合には、 10°C Z s ec を超え る冷却速度は安定して確保するこ とができないこ とから、 1 〜10°C / se の範囲に限定した。
なお、 本加速冷却速度範囲は冷却開始から終了までの平均的な冷 却速度を限定するものであるが、 加速冷却途中においてパーライ ト 変態による発熱やレール内部からの自然復熱による一時的な温度上 昇が発生することがある。 しかし、 加速冷却開始から終了までの平 均的な冷却速度が上記範囲内であれば本パーライ ト系レールの特性 に大きな影響をおよぼさないため、 本レールの加速冷却条件として は冷却途中の一時的な温度上昇にともなう冷却速度の低下も含んで いる。
また、 l 〜10°C Z sec の冷却速度を得る方法と しては、 空気や空 気を主としミス ト等を加えた冷却媒体およびこれらの組み合わせに より、 所定の冷却速度を得ることが可能である。
従って、 Hv320 以上のパーライ ト組織を呈した耐摩耗性および溶 接性に優れたレールを製造するには、 レール頭部において、 硬さの
1 5 低いパーライ ト組織の生成を防止し、 延性、 靭性および耐摩耗性に 有害な初析セメ ンタイ ト、 マルテンサイ 卜組織などの異常組織が生 成しないように、 空気や空気を主と し ミ ス ト等を加えた冷媒を用い てオーステナイ ト域温度から 1 〜10°CZsec の冷却速度で加速冷却 し、 該鋼レール温度が 700 〜500 °Cに達した時点で加速冷却を停止 するこ とにより、 硬さの高いパーライ ト組織を安定的に生成させる こ とが可能となる。
レールの金属組織と してはパ一ライ ト組織であるこ とが望ま しい が、 成分系、 加速冷却速度および素材の偏析状態によっては、 パー ライ ト組織中に微量な初折セメ ンタイ トが生成するこ とがある。 し かし、 パーライ ト組織中に微量な初析セメ ンタイ トが生成しても レ ールの延性、 靭性、 耐摩耗性および強度に大きな影響をおよぼさな いため、 本パーライ ト系レールの組織と しては若干の初析セメ ン夕 ィ 卜組織の混在も含んでいる。
請求の範囲 5でオーステナイ ト温度域から 10超〜 30°CZsec の冷 却速度で加速冷却し、 該鋼レールのパーライ ト変態が 70%以上進行 した時点で加速冷却を停止する冷却条件に限定した理由について説 明する。 なお、 本冷却条件は ミ ス ト、 噴霧水などの主に水を使用 し た冷媒を用いる場合の熱処理製造条件である。
前記第 2図に示すように、 加速冷却速度 10°CZsec 以下では、 必 ずパーライ トノ ーズを通過し、 大部分連続冷却中にパーライ ト変態 が終了するが、 加速冷却速度が liTCZsec を超える と、 ある一定以 上の炭素量の鋼のみしかパーライ ト変態ノ ーズを通過しないこ とが わかる。 さ らに、 加速冷却速度が 10°C/sec を超えた場合、 この冷 却を 300 で以下の低温度域まで続ける と、 パーライ ト組織中に多量 のマルテンサイ ト組織が生成してしまい、 レールの耐摩耗性および 靭性に悪影響をおよぼす。 7/36016 CT/JP96/01265 しかし、 このような高-冷却速度範囲ではパ一ライ ト変態時の過冷 度が大き く なり、 冷却途中に一定量のパ一ライ ト変態が進行してい れぱ、 変態途中のある温度域で加速冷却を停止するこ とによ り、 パ 一ライ 卜の変態発熱やレール頭部内部からの自然復熱が発生し、 一 時的に恒温変態に類似した状態となり、 レール頭部全体においてパ —ライ ト変態を完遂させるこ とが可能となる。
詳細な実験によると、 レール頭部において加速冷却後にパーライ トの変態熱やレール頭部内部からの自然復熱の生成を利用 してパー ライ ト変態を完遂させるためには、 その最低パーライ ト変態量は全 体の 70 %以上であるこ とが確認されている。
第 2図に示した炭素量 1. 0 %の鋼を例にとつて連続冷却変態線図 (CCT図) 上に上記製造法の概念を重ねて示す。 この例ではオーステ ナイ ト域から加速冷却 (10超〜 30°C Z sec ) を行い、 パーライ ト変 態量が全体の 75 %以上に達した時点で、 加速冷却を中止したもので ある。 パーライ 卜の変態熱やレール自体の自然復熱により、 加速冷 却中止後の冷却速度が 10°C Z sec 以下となり、 パーライ ト変態を安 定的に完遂させるこ とができる。
まず、 加速冷却速度を 10超〜 30°C Z sec に限定した理由を説明す 加速冷却速度が l iTC Z sec 以下では、 空気以外のミ ス ト、 噴霧水 などの主に水を使用した冷媒の場合は、 冷却能が非常に高いため低 冷却速度領域での冷却安定性が非常に乏し く 、 その制御が非常に困 難となるこ とや、 冷却不安定部では硬さにばらつきが発生し、 安定 的にレール頭部の硬さを Hv320 以上に制御するこ とが困難となるた め 10°C Z sec 超に限定した。 また、 加速冷却速度が 30°C Z s ec を超 える と、 第 2図の連続冷却変態線図(CCT図) に示したよう に、 加速 冷却中にパーライ ト変態ノ ーズに十分掛からず、 レールの靭性ゃ耐 摩耗性に有害なマルテ ン-サイ ト組織が多 く 生成してしま う。 また、 加速冷却中に若干パーライ ト変態ノ ーズに掛かったと しても全体の
70 %以上のパーラ イ 卜変態は期待出来ず、 レール頭部全体において パー ライ ト変態が終了せず、 その後にレ ールの靭性ゃ耐摩耗性に有 害なマルテンサイ ト組織が生成するため、 加速冷却速度を 1 0超〜 30 °C Z s e c の範囲に限定した。
なお、 本冷却速度範囲は冷却開始から終了までの平均的な冷却速 度を限定する ものであるが、 加速冷却途中においてパー ラ イ ト変態 による発熱やレール内部からの自然復熱による一時的な温度上昇が 発生するこ とがある。 しかし、 加速冷却開始から終了までの平均的 な冷却速度か上記範囲内であれば本パ一ラ イ ト系レールの特性に大 きな影響を及ぼさないため、 本レールの加速冷却条件と しては冷却 途中の一時的な温度上昇にと もなう冷却速度の低下も含んでいる。
また、 1 0超〜 SiTC Z s ec の冷却速度を得る方法と しては、 水 - 空 気混合噴射冷却、 あるいはこれ らの組み合わせ、 および、 油、 熱湯 、 ボリ マ一 +水、 ソル トバスへの レ ール頭部あるいは全体を浸漬等 を用いて、 所定の冷却速度を得る こ とが可能である。
次に、 パーラ イ ト変態が 70 %進行した時点で加速冷却を停止する 理由について説明する。
加速冷却終了時のパーライ ト変態が全体の 70 %以下では、 加速冷 却を停止した後のパーライ ト変態による発熱量が少な く 、 レール頭 部全体においてパーライ ト変態を完遂させるこ とができず、 その結 果、 レール頭部内部に多量のマルテンサイ トが生成する。 さ らに、 レール頭部内部に ミ ク ロ的な偏折が存在する場合は、 この部分が未 変態のま ま さ らに冷却され、 島状のマルテ ンサイ ト組織を点在させ てしまい、 レ ールの靭性ゃ耐摩耗性を著し く低下させるため、 加速 冷却を停止する時のパーライ ト変態の進行率を 70 %以上に限定した 5
こ こで、 パーライ ト変態の進行量の見極と しては、 加速冷却時の レール頭部の温度変化からを推定するこ とが可能である。 パーライ ト変態が発生すると変態による明瞭な発熱領域が認められる。 詳細 な実験による と、 この発熱領域において昇温が終了する直前の状態 がパーライ ト変態が 70%終了した温度に相当 している。 なお、 これ ら変態量を制御する簡便な方法と しては、 主に加速冷却時の冷却時 間によつてこれを制御するこ とが最も望ま しい。
従って、 Hv320 以上のパーライ ト組織を呈した耐摩耗性および溶 接性に優れた レールを製造するには、 レール頭部において、 空気以 外の ミ ス ト、 噴霧水などの主に水を使用 した冷媒を用いて 10超〜 30 °C/sec の冷却速度で加速冷却し、 該鋼レールのパーライ ト変態が 70%以上進行した時点で加速冷却を停止する こ とによ り、 硬さの高 いパーライ ト組織を安定的に生成させるこ とが可能となる。
なお、 レールの金属組織と してはパーライ ト組織であるこ とが望 ま しいが、 成分系、 冷却速度および素材の偏析状態によっては、 パ 一ライ ト組織中に微量な初析セメ ンタイ 卜が生成する こ とがある。 しかし、 パーライ ト組織中に微量な初析セメ ンタイ トが生成しても レールの延性、 靭性、 耐摩耗性および強度に大きな影響をおよぼさ ないため、 本パーライ ト系レールの組織と しては若干の初析セメ ン タイ ト組織の混在も含んでいる。
請求の範囲 6でオーステナイ 卜域温度から 750 〜600 °Cまでの間 を 10超〜 30°CZsec の冷却速度で加速冷却し、 引き続き、 750 〜60 0 °Cから 550 〜450 でまでの間を 1 〜10°C/sec 未満の冷却速度で 制御冷却する冷却条件に限定した理由について説明する。 なお、 本 冷却条件は初期冷却と して ミ ス ト、 噴霧水などの主に水を使用 し、 さ らにその後の冷却と して空気や空気を主と し ミ ス ト等を加えたも のを用いる場合の熱処理-製造条件である。
前記第 2図に示すように、 加速冷却速度 10°CZsec 以下では、 必 ずパーライ ト ノ 一ズを通過し、 大部分連続冷却中にパーライ ト変態 が終了するが、 加速冷却速度が 10°CZsec を超える と、 ある一定以 上の炭素量の鋼のみしかパーライ ト変態ノ ーズを通過しないこ とが わかる。 さ らに、 加速冷却速度が 10°CZsec を超えた場合、 この冷 却を 300 °C以下の低温度域まで続ける と、 パーライ ト組織中に多量 にマルテ ンサイ ト組織が生成してしまい、 レールの耐摩耗性および 靭性に悪影響をおよぼす。
しかし、 加速冷却速度が 10°C_/sec を超える冷却において、 硬さ の高いパーライ ト組織が安定して生成する温度域で加速冷却を停止 し、 その後に発生するパ一ライ 卜の変態発熱やレール頭部内部から の自然復熱を制御する冷却を施すこ とにより、 レール頭部全体にお いてパーライ ト変態を完遂させるこ とが可能となる。
第 2図に示した炭素量 1.0 %の鋼を例にとって連続冷却変態線図 (CCT図) 上に上記製造法の概念を重ねて示す。 この例ではオーステ ナイ ト域から加速冷却 ( 10超〜 30°CZsec ) を行い、 さ らに、 その 後に発生するパーライ 卜の変態発熱やレール頭部内部からの自然復 熱を制御 ( 1 〜10°C/sec ) するこ とによ り、 パ一ライ ト変態を安 定的に完遂させるこ とができる。
まず、 オーステナィ ト域温度から 750 〜600 °Cまでの間を 10超〜 30°CXsec の冷却速度で加速冷却する方法において、 加速冷却停止 温度および加速冷却速度を上記の様に限定した理由について説明す る o
750 。(:を超える温度で加速冷却を停止する と、 その後の制御冷却 途中の高温度域で初析セ メ ンタイ 卜が生成し、 レールの延性および 靭性が大き く 低下するため、 750 °C以下に限定した。 また、 600 °C 未満まで加速冷却を行 7と、 その後の制御冷却時にパーライ ト変態 が完全に終了せず、 レールの靭性、 耐摩耗性に有害なベイナイ トや マルテンサイ トなどの異常組織が生成し易 く なるため、 600 °C以上 に限定した。
加速冷却速度を 10超〜 30°C Z sec に限定した理由を説明する。 加速冷却速度が 10°C / sec 以下では、 空気以外の ミ ス ト、 噴霧水 などの主に水を使用した冷媒の場合は、 冷却能が非常に高いため低 冷却速度領域での冷却安定性が非常に乏し く 、 その制御が非常に困 難となるこ とや、 冷却不安定部では硬さにばらつきが発生し、 安定 的にレール頭部の硬さを Hv320 以上に制御する こ とが困難となるた め 10°C Z sec 超に限定した。 また、 加速冷却速度が 30°C Z sec を超 える と、 その後の制御冷却時にパーライ ト変態が終了せず、 レール の靭性、 耐摩耗性に有害なペイナイ トゃマルテンサイ トなどの異常 組織が生成し易く なるため、 10超〜 30°C Z sec に限定した。
なお、 本加速冷却速度範囲は冷却開始から終了までの平均的な冷 却速度を限定する ものであるが、 加速冷却途中においてパーライ ト 変態による発熱やレール内部からの自然復熱による一時的な温度上 昇が発生する こ とがある。 しかし、 加速冷却開始から終了までの平 均的な冷却速度が上記範囲内であれば本パーライ ト系レ一ルの特性 に大きな影響をおよぼさないため、 本レールの加速冷却条件と して は冷却途中の一時的な温度上昇にともなう冷却速度の低下も含んで いる。
また、 10超〜 SO'C Z sec の冷却速度を得る方法と しては、 水 . 空 気混合噴射冷却、 あるいはこれらの組み合わせ、 および、 油、 熱湯 、 ポリマー +水、 ソル トバスへのレール頭部あるいは全体を浸漬等 を用いて、 所定の冷却速度を得るこ とが可能である。
次に、 750 〜600 でから 550 〜450 °Cまでの間を 1 〜10°C Z sec 未満の冷却速度で制御冷却する方法において、 制御冷却停止温度お よび制御冷却速度を上記の様に限定した理由について説明する。
550 °Cを超える温度で制御冷却を停止すると、 制御冷却直後に硬 さの低いパーラィ ト組織が多 く 生成し、 レール頭部の硬さ力 Hv320 未満となり、 頭部の耐摩耗性が確保できないため、 550 で以下に限 定した。 また、 450 °C未満まで制御冷却を行う と、 加速冷却後に レ ール内部からの十分な自然復熱が期待できず、 偏析部等に レールの 靭性に有害なマルテンサイ 卜組織が生成するため、 450 で以上に限 定した。
制御冷却速度を I 〜10°CZsec 未満に限定した理由を説明する。 制御冷却速度が 1 °C / sec 未満になると、 制御冷却途中の高温度域 で硬さの低いパーライ ト組織が多 く 生成し、 レール頭部の硬さが Hv 320 未満とな り、 頭部の耐摩耗性が確保できないため、 1 てノ sec 以上に限定した。 また、 10°C/sec 以上の冷却速度で制御冷却を行 う と、 制御冷却中にパーライ ト変態が終了せず、 制御冷却途中やそ の後の冷却中に レールの靭性、 耐摩耗性に有害なペイナイ トゃマル テンサイ トなどの異常組織が生成するため、 1 〜 10°C / sec 未満に 限定した。
なお、 本制御冷却速度範囲は冷却開始から終了までの平均的な冷 却速度を限定するものであるが、 制御冷却途中においてパーライ 卜 変態による発熱やレール内部からの自然復熱による一時的な温度上 昇が発生する こ とがある。 しかし、 制御冷却開始から終了までの平 均的な冷却速度が上記範囲内であれば本パーライ ト系レールの特性 に大きな影響をおよぼさないため、 本レールの制御冷却条件と して は冷却途中の一時的な温度上昇にともなう冷却速度の低下も含んで いる。
また、 l 〜10°C/sec の冷却速度を得る方法と しては、 空気や空 気を主と し ミ ス ト等を加えた冷却媒体およびこれらの組み合わせに よ り、 所定冷却速度を得る こ とが可能である。
従って、 H v320 以上のパーライ ト組織を呈した耐摩耗性および溶 接性に優れたレールを製造するには、 レール頭部において、 空気以 外の ミ ス ト、 噴霧水などの主に水を使用 した冷媒を用いて 1 0超〜 30 °C / s e c の冷却速度で加速冷却し、 引き続き、 750 〜600 °Cから 55 0 〜450 てまでの間を 1 〜1 0 °C Z s e c 未満の冷却速度で制御冷却す るこ とにより、 パーライ ト組織を安定的に生成させる こ とが可能と 7よる。
レールの金属組織と してはパーライ ト組織であるこ とが望ま しい が、 成分系、 冷却速度および素材の偏析状態によっては、 レール頭 部および柱部のパーライ ト組織中に微量な初析セメ ンタイ 卜が生成 するこ とがある。 しかし、 パ一ライ ト組織中に微量な初析セメ ン夕 イ トが生成しても レールの延性、 靭性、 耐摩耗性および強度に大き な影響をおよぼさないため、 本パーライ ト系レールの組織と しては 若干の初析セメ ンタイ ト組織の混在も含んでいる。 実施例
次に、 本発明の実施例について説明する。
実施例 1
本実施例は請求の範囲 1 , 3 の実施例である。
第 1 表および第 2表には、 本発明レール鋼と比較レール鋼の化学 成分、 母材硬さおよびミ ク π組織、 第 4図に示す強制冷却条件下に おける西原式摩耗試験での 70万回繰り返し後の摩耗量を示す。 第 1表 レ 符 化 学 成 分 (wt%) 母材頭 頭部 摩 ¾fi 溶接継手部 母材と溶接継
1 部硬さ ミク口組織 頭部硬さ 手部の硬度差
r Si Mn Cr Mo V Nb Co B Si/4+Mn/2+Cr (Hv) (g/70万回—) (Hv) (ΔΗν)
1 0.86 0.11 1.48 0.51 Co 0.15 1.28 386 パーライ 卜 0.99 405 19 本 2 0.91 0.45 0.41 0.55 0.87 395 パーライ 卜 0.91 374 21
3 0.91 0.32 0.37 0.98 1.25 410 パーライ 卜 0.85 406 4 明 4 0.95 0.81 0.22 0.52 V ; 0.06 0.83 402 パーライ 卜 0.81 378 24 レ 5 0.96 0.84 0.21 0.94 V ; 0.05 1.26 412 パーライ 卜 0.74 411 1
I 6 1.01 0.61 1.05 0.82 Mo 0.02 1.50 431 パーライ ト 0.49 440 9 ル 7 1.05 0.28 0.42 0.75 1.03 385 パ一ライ 卜 0.74 402 17 鋼 8 1.11 0.98 0.52 0.51 Nb; 0.02 1.02 410 パーライ ト 0.43 408 2
9 1.19 0.25 0.34 0.74 0.97 401 パーライト 0.42 411 10
第 2表
ルレ七 I (第 1表のつづき) 符1 1 7 化 学 成 分 (wt%) 頭部 摩耗量 溶接継手部 母材と溶接継 クロ組織 頭部硬さ 手部の硬度差 号 C Si Mn Cr Mo, V, Nb, Co. B Si/4+Mn/2+Cr (g/70万回) (Hv) (ΔΗν)
10 0.76 0.55 1.08 0.28 0.96 381 '"—ライ 卜 1.22
11 0.81 0.62 1.31 V; 0.06 0.81 389 ベーライ 卜 1.15
12 0.77 0.85 0.81 0.58 V; 0.04 1.20 401 ;ーライ ト 1.06
13 0.81 0.81 1.24 0.82 394 ベーライ 卜 1.12
拿交
14 1.01 1.25 0.61 0.65 1.26 圧 延 中 に 表 面 疵 発 生
パーライ ト
15 0.90 0.74 0.42 1.30 1.70 506 +
べィナイ ト
ハ一フィ ト
ル +
16 1.36 0.41 0.50 0.74 1.09 452
初析セメン
タイ 卜
鋼 母部
0.90 0.61 0.56 0.21 0.64 3材 έ硬96頭 }さ '、—ライ ト 0.91 352 44
461
18 0.90 0.90 152 1.05 2.03 421 ぺーライ ト 0.75 マ ルテ ン 40
サイ 卜生成
注:残部は不可避的不純物および Fe
また、 第 1 表および第 2表には、 本発明レール鋼と比較レール鋼 のフラ ッ シュバッ ト溶接継手部の硬度および母材との硬度差を明記 した。 なお、 第 1 表および第 2表に示した レール母材とフラ ッ シュ バッ ト溶接継手部の硬度は頭部の平均的な値を示すものであり、 最 大値ゃ最小値を示すものではない。
さ らに、 第 5図は、 第 1 表および第 2表に示す本発明レール鋼と 比較レール鋼 (共析炭素含有鋼 : 符号 10〜13) の摩耗試験結果を硬 さ と摩耗量の関係で比較したものである。 また、 第 6 図は第 1 表お よび第 2表の実施例に示した本発明レール鋼 (符号 : 2, 3 ) と比 較レール鋼 (符号 : 17, 18) の溶接継手部の頭部硬度分布の一例を 示したものである。 なお、 レールの構成は以下のとおりである。 • 本発明レール ( 9本) 符号 】 〜 9
上記成分範囲で、 該鋼レ―ルの少な く と も レール頭部表面から該 頭部表面を起点と して深さ 20匪の範囲がパーライ ト組織を呈し、 前 記パーライ ト組織の硬さが Hv320 以上の頭部に加速冷却を施した熱 処理レール。
• 比較レール ( 9本)
符号 10〜13 : 化学成分が上記請求範囲外の共析炭素含有鋼による 比較レール ( 4本) 。
符号 14〜18 : 化学成分が上記請求範囲外の過共析炭素含有鋼によ る比較レール ( 5本) 。
摩耗試験条件は次のとおり と した。
試験機 : 西原式摩耗試験機
試験片形状 : 円盤状試験片 (外径 : 30mm、 厚さ : 8 mm)
試験荷重 : 686N
すべり率 : 20 %
相手材 : パーライ ト鋼(HV390 ) 雰囲気 : 大気中 - 冷却 : 圧搾空気による強制冷却 (流量 : 100N1 Zmin ) 繰返し回数 : 70万回
フラ ッ シュバッ ト溶接条件は次のとおり と した。
溶接機 : K — 355 (ソ連製)
容量 : 150KVA
二次電流 : 最大 20000Amp.
ク ラ ンプ力 : 最大 125ton
ア ッ プセ ッ ト量 : 10mm
実施例 2
本実施例は請求の範囲 2 , 3 の実施例である。
第 3表および第 4表には、 本発明レール鋼と比較レール鋼の化学 成分、 母材硬さおよびミ ク ロ組織、 実施例 1 の第 4 図に示す強制冷 却条件下における西原式摩耗試験での 70万回繰り返し後の摩耗量を 示す。
レ 符 化 学 成 分 (wt%) 母材頭 頭部 摩耗量 溶接継手部 母材と溶接継
1 部硬さ ミク口組織 頭部硬さ 手部の硬度差
,し Mn Cr πν ( Λ , ノレ し j 1 IY1U. V, nUiレ ( D 1/ 4 1Ϋ1Ι1/ Tし I ノ πνノ υ
1 1Q υ 081 0.38 0.47 0.86 384 パーフづ 卜 0.99 369 15 本 20 0 Q0 0.45 0.39 0.49 V ; 0.04 0.80 391 パ一ライ 卜 0.95 370 21
91 0 PR 0.39 0.48 V ; 0.04 0.92 392 ヽ一フづ 卜 0.94 383 9 明 22 0.95 0.98 0.21 0.48 0.83 384 ハ一ラィ ト 0.93 375 9 レ 23 0.95 0.98 0.39 0.37 0.81 380 /Ν—ライ 卜 0.95 370 10
1 24 1.00 0.85 0.35 0.41 Mo; 0.01 0.80 395 ライ 卜 0.75 380 15 ル 25 1.04 0.78 0.39 0.43 Co; 0.21 0.82 386 /\一ライ 卜 0.72 382 4 鋼 26 1.10 0.65 0.35 0.48
Figure imgf000030_0001
0.82 395 ライ ト 0.53 385 10
27 1.20 0.95 0.22 0.49 Nb 0.03 0.84 401 / —ライ 卜 0.38 395 6
第 4表
(第 3表のつづき)
Figure imgf000031_0001
: 部は不可 的不純物および Fe
また、 第 3表および第 4 表には、 本発明レール鋼と比較レール鋼 のフラ ッ シュバッ ト溶接継手部の硬度および母材との硬度差を明記 した。 なお、 第 3表および第 4表に示したレール母材とフラ ッ シュ バッ ト溶接継手部の硬度は頭部の平均的な値を示すものであり、 最 大値ゃ最小値を示すものではない。
さ らに、 第 7図は、 第 3表および第 4表に示す本発明レール鋼と 比較レール鋼 (共析炭素含有鋼 : 符号 28〜3 1 ) の摩耗試験結果を硬 さ と摩耗量の関係で比較したものである。 また、 第 8 図は第 3表お よび第 4表の実施例に示した本発明レール鋼 (符号 : 21 ) と比較レ ール鋼 (符号 : 35 ) の溶接継手部の頭部硬度分布の一例を示したも のである。
なお、 レールの構成は以下のとおりである。
' 本発明 レー儿 ( 9本) 符号 1 9〜27
上記成分範囲で、 該鋼レールの少な く と も レール頭部表面から該 頭部表面を起点と して深さ 20匪の範囲がパーライ 卜組織を呈し、 前 記パーライ ト組織の硬さが H v320 以上の頭部に加速冷却を施した熱 処理レール。
• 比較レール ( 9本)
符号 28〜3 1 : 化学成分か上記請求範囲外の共析炭素含有鋼による 比較レール ( 4本) 。
符号 32〜36 : 化学成分が上記請求範囲外の過共析炭素含有鋼によ る比較レール ( 5本) 。
また、 摩耗試験条件、 フラ ッ シュバッ ト溶接条件は実施例 1 と同 様にした。
実施例 3
本実施例は請求の範囲 4 〜 6 の実施例である。
第 5表〜第 1 0表, 第 1 1表〜第 1 6表には、 本発明レール鋼と比較レ ール鋼の化学成分、 熱処-理条件 (熱処理温度範囲、 冷却速度、 パー ラ イ ト生成比率) 、 母材硬さおよびミ ク 口組織、 実施例 1 の第 4 図 に示す強制冷却条件下における西原式摩耗試験での 70万回操り返し 後の摩耗量を示す。 また、 第 5表〜第 8表、 第 1 1表〜第 1 4表には、 本発明レール鋼と比較レール鋼のフ ラ ッ シュバッ ト溶接継手部の硬 度および母材との硬度差を明記した。
第 5表
Figure imgf000034_0001
Figure imgf000035_0001
第 7表
(第 6表のつづき) 化 学 成 分 (wt%) その他の
ク m α
Si Mn Cr Mo. V, Nb. Co. B Si/4W2tCr sec) 件 (g 70万回) W
789
55 1.04 0.22 0.40 0.71 B ; 0.0014 0.97 400 パーライト 0.59 392
562
776 パーライト
56 1.04 0.22 0.40 0.71 B ;0.0014 0.97 19 ^atfc率 409 パーライト 0.54 395 14
(開始) 94%
815
57 1.04 0.22 0.40 0.71 B ; 0.0014 0.97 18 691~532¾ 418 パーライト 0.51 394 24
691 冷却速度
»"C/sec
851
58 1.10 0.97 0.52 0.51 Nb;0.03 1.01 401 パーライト 0.56 402
625
842
59 1.10 0.97 0.52 0,51 Nb; 0.03 1.01 20 405 ハ,一ライト 0.54 400
(開始)
60 1.10 0.97 0.52 0.51 Nb ;0.03 1.01 23 418 パーライト 0.40 404 14
Figure imgf000036_0001
61 1.18 0.21 0.35 0.78 1.01 383 パーライト 0.56 405 22 m 76 87 821 パーライト
62 1.18 0.21 0.35 0.78 1.01 8 o o 29 401 《—ライト 0.39 406
(開 > o始) 71%
840 制御冷却,
63 1.18 0.21 0.35 0.78 1.01 28 410 パーライト 0.32 406
750 :
'l0¾7sec
注:残部は:^!避的:?^物およ tffe
第 8表
ほ 7表のつづき) レ 符 化 学 成 分 (,t%) 面 蔷冷却 度 その他の 1 i!S^部
1 *—
sec) 11 、 ノ
(Hv) 掌 Sと ル 号 C Si Mn Cr Mo.V.Nb.Co.B Si/4IMn/2+Cr 職件 (Hv) 70万回) (厶 111
64 075 0.55 1.04 0,28 0.9 384 パーライト 1.21
65 082 0.52 1.33 ― V ; 0.0A 0.80 387 パーライト 1.16
66 0.78 0.84 0.80 0.54 V ; 0.04 1.15 397 パーライト 1.08
67 0.82 0.80 1.20 0.80 390 パーライト 1.14
68 1.01 1.24 0.66 0.62 1.26 圧 延 中 に 表 面 班 発 生
1 752 パーライト
69 0.90 0.71 0.43 1,32 1.71 4 364 +
555 ペイナイト
845 パーライト
ル 70 1.43 0.40 0.50 ο.π 1.12 12 478 +
(開始) 72% 初析セメン
少ィ卜
780
m 71 0.91 0.61 0.50 0.24 0.64 5 398 パーライト 0.89 352
574
765 お j御冷却繊 478
72 0.91 0.61 1.50 1.10 2.05 14 625~536"C 421 パーライト 0.74 マルテ ン
625 冷却啤 サイト 4fi£
Figure imgf000038_0001
第 10表
(第 9表のつづき) レ 符 化 学 成 分 (wt%) 却 その他の 顔部
1
ル c Si ミク ciiaia
Mn ΠΡι , D 鳞鱺 SGc) 擎
ftfta*件 (Hv Cg/70万回) 雷 g,
(Hv)
864 パーライト
比 82 1. 18 0.31 0. 38 0.86 1. 13 441
506
校 初^タイ卜ン
レ 824 パーライト パーライト
83 1. 18 0.31 0.38 0.86 1. 13 29 541 +
1 始) 55¾ マルテ ン
ル サイト
m 820 パーライト
84 1. 18 0.31 0. 38 0.86 1. 13 27 442 +
724 初析セメン
イト
;残郎は:^ «的; Ftt物およ OTe
ΰ¾!
第 11表
Figure imgf000040_0001
第 12¾
づき)
Figure imgf000041_0001
第 13表
(¾12表のつづき) レ 符 化 学 成 分 (wt%) t .
1 ミクロ
ル C Si Μη Cr o.V.Nb.Co.B Si/4Wn/2+Cr翳,驩 その他の
sec) 件 i (pHvf 職
) (g/70万回) 暫 (Hv) 掌,
769
103 1.05 ο.π 0.39 0. 4 Co; 0.14 0.83 4 384 パーライト 0.70 385 1
560
801 パーライト
104 1.05 0.77 0.39 0.44 Co; 0.14 0.83 18 404 パ一ライト 0.58 386 18 本 (離) 94%
835
105 1.05 ο.π 0.39 0.44 Co ; 0.14 0.83 19 6¾-50¾ 412 パーライト 0.52 388 24
4*C/sec
834
明 106 1.09 0.68 0.36 0.49 B ;0.0022 0.84 6 406 パーライト 0.52 391 15
602
832 パ一ライト
レ 107 1.09 0.68 0.36 0.49 B :0.0022 0.84 21 410 パーライト 0.49 394 16
C開始) 89%
821
1 108 1.09 0.68 0.36 0.49 B ;0.0022 0.84 22 420 パ一ライト 0.41 394 26
642
St/sec
ル 842
109 1.19 0.94 0.21 0.49 Nb:0.03 0.83 10 381 パーライト 0.57 396 15
695
m 844 パ一ライト
110 1.19 0.94 0.21 0.49 Nb;0.03 0.83 28 411 パーライト 0.32 397 14
(開始〉 74%
860
111 1.19 0.94 0.21 0.49 Nb ;0.03 0.83 29 418 パーライト 0.21 398 20
7 1
注:残 SBは: F¾ai¾:m物およ OTe に -
第 14表
き)
Figure imgf000043_0001
Figure imgf000044_0001
第 16表
(第 づき)
Figure imgf000045_0001
注:残 »は:^ ¾的:^物およ OTe
なお、 第 5表〜第 8表, 第 11表〜第 14表に示したレール母材とフ ラ ッ シュバ ッ ト溶接継手部の硬度は頭部の平均的な値を示すもので あり、 最大値や最小値を示すものではない。
さ らに、 第 9図は、 第 5表〜第 10表に示す本発明レール鋼と比較 レール鋼 (共析炭素含有鋼 : 符号 64〜67) の摩耗試験結果を硬さ と 摩耗量の関係で比較したものである。 また、 第 10図は第 5表〜第 10 表の実施例に示した本発明レール鐧 (符号 : 41, 44) と比較レール 鋼 (符号 : 71, 72) の溶接継手部の頭部硬度分布の一例を示したも のである。
また、 第 11図は、 第 11表〜第 16表に示す本発明レール鋼と比較レ ール鋼 (共析炭素含有鐧符号 : 112 〜115 ) の摩耗試験結果を硬さ と摩耗量の関係で比較した ものである。 また、 第 12図は第 11表〜第 16表の実施例に示した本発明レール鋼 (符号 : 91) と比較レール鋼 (符号 : 120 ) の溶接継手部の頭部硬度分布の一例を示したもので ある。
なお、 レールの構成は以下のとおりである。
(第 5表〜第 10表の実施例)
• 本発明レール (27本) 符号 37〜63
上記成分範囲で、 該鋼レールの少な く と も レール頭部表面から該 頭部表面を起点と して深さ 20讓の範囲がパ一 ラ イ 卜組織を呈し、 前 記パーライ ト組織の硬さが Hv320 以上の頭部に加速冷却を施した熱 処理レ一ル。
• 比較レール (21本)
符号 64〜67 : 化学成分が上記請求範囲外の共析炭素含有鋼による 比較レール ( 4本) 。
符号 68〜72 : 化学成分が上記請求範囲外の過共析炭素含有鋼によ る比較レール ( 5本) 。 符号 73〜84: 熱処理条件が上記請求範囲外の比較レール (12本)
(第 11表〜第 16表の実施例)
• 本発明レール ( 8本) 符号 85〜111
上記成分範囲で、 該鋼レールの少な く とも レール頭部表面から該 頭部表面を起点と して深さ 20mmの範囲がパーライ ト組織を呈し、 前 記パーライ ト組織の硬さが Hv320 以上の頭部に加速冷却を施した熱 処理レ ール。
- 比較レール (21本)
符号 112 〜115 : 化学成分が上記請求範囲外の共析炭素含有鋼に よる比較レール ( 4本) 。
符号 116 〜120 : 化学成分が上記請求範囲外の過共折炭素含有鋼 による比較レール ( 5本) 。
符号 121 〜132 : 熱処理条件が上記請求範囲外の比較レ ール (12 本) 。
第 5図、 第 7図、 第 9図、 第 11図に示すように、 本発明レール鋼 は比較鋼と比べて炭素量を高く するこ とによ り同一硬さにおいて摩 耗量が少な く 、 従来レールと同等の硬さでも耐摩耗性が大き く 向上 している。 また、 第 1 表〜第 4表に示すように化学成分を適切な範 囲に納め、 適切な熱処理条件を選択する こ とによ り、 レ ールの靭性 、 耐摩耗性や延性に有害なマルテンサイ ト、 ペイナイ トゃ初折セメ ン夕ィ トを生成させるこ となく 、 耐摩耗性に優れたパ一ライ ト組織 を安定的に生成させるこ とが可能となる。
第 6図および第 10図に示すように、 Crの添加量を 0.50%超〜 1.00 %とするこ とによ り、 Crの添加量 0.50%以下で発生する溶接継手部 の硬度低下( 比較レール符号: 17 、 比較レ ール符号: 71)や Crの添加 量 1.00%以上で発生するマルテンサイ トなどの異常組織の生成( 比 較レ ール符号:1 8 、 比較-レール符号: 72)を防止する こ とが可能とな り、 レール母材と溶接継手部の硬度差を 30以下に収める こ とができ 、 溶接ま ま( 熱処理なし) で溶接継手部頭頂面の摩耗による局部的 な落ち込み等の偏摩耗を防止するこ とができる。
第 8図および第 1 2図に示すように、 S iの添加量を 0. 40 %〜1 . 00 % とするこ とによ り、 S iの添加量 0. 40 %未満で発生する溶接継手部の 硬度低下( 比較レ ール符号: 35 、 比較レール符号: 1 20) を防止する こ とが可能となり、 レール母材と溶接継手部の硬度差を 30以下に収 めるこ とができ、 溶接ま ま( 熱処理なし) で溶接継手部頭頂面の摩 耗による局部的な落ち込み等の偏摩耗を防止する こ とができる。 産業上の利用可能性
第 5図、 第 7図、 第 9 図、 第 1 1図に示すように、 本発明レ ール鋼 は比較レ一ル鋼と比べて炭素量を高めるこ とによ り同一硬さにおい て摩耗量が少な く 、 耐摩耗性か大き く 向上している。 また、 第 1 1表 〜第 1 6表に示すよ うに化学成分を適切な範囲に納め、 適切な熱処理 条件を選択するこ とによ り、 レールの延性、 靭性ゃ耐摩耗性に有害 なマルテンサイ 卜、 ペイナイ トゃ初析セメ ン夕ィ トを生成させるこ とな く、 耐摩耗性に優れたパーライ ト組織を安定的に生成させる こ とが可能となる。
また、 第 6図、 第 8図、 第 1 0図、 第 1 2図に示すよ うに、 溶接線上 の脱炭による硬度低下が改善され、 溶接継手部 (オーステナイ ト域 まで再加熱された部位) については、 マルテンサイ トなどの異常組 織の生成もな く、 母材との硬度差が Hv 30以下に収ま っており、 溶接 まま (熱処理な し) で溶接継手部頭頂面の摩耗による局部的な落ち 込みなどの偏摩耗を防止する こ とができる。
こ のよ う に本発明によれば、 重荷重鉄道に耐摩耗性および溶接性 (溶接施工性、 溶接継手部特性) に優れたレールを提供する こ とが できる。

Claims

請- 求 の 範 囲
1 . 重量%で、
C : 0.85超〜 1.20%、 Si : 0. 10〜1.00%
Mn : 0.20〜1.50%、 Cr : 0.50超〜 1 · 00%
を含有し、 かつ、 重量%で SiZ 4 + Mn/ 2 + Crの含有率の和が 0. 80〜 1.80 %であり、 残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼レ一 ルにおいて、 該鋼レールの頭部コーナー部および頭頂部表面を起点 と して少な く と も深さ 20關の範囲がパーライ ト組織を呈し、 前記パ —ライ ト組織の硬さが Hv320 以上であり、 さ らに、 該鋼レ ールの母 材と溶接継手部の硬度差が Hv30以下であるこ とを特徴とする耐摩耗 性および溶接性に優れたパーライ ト系レール。
2. 重量%で、
C : 0.85超〜 1.20%、 Si : 0.40〜 1.00%
Mn : 0.20〜0.40%未満、 Cr : 0.35—0.50%
を含有し、 かつ、 重量%で SiZ 4 2 + Crの含有率の和が 0.
80〜0.95%であり、 残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼レ一 ルにおいて、 該鋼レールの頭部コーナー部および頭頂部表面を起点 と して少な く と も深さ 20mmの範囲がパーライ ト組織を呈し、 前記パ —ライ ト組織の硬さが Hv320 以上であり、 さ らに、 該鋼レールの母 材と溶接継手部の硬度差が Hv30以下であるこ とを特徴とする耐摩耗 性および溶接性に優れたパーライ ト系レール。
3. 請求の範囲 1 または 2の鋼レールにおいて さ らに、 重量% で、
Mo 0.01〜0.20%、 V : 0.02〜0· 30%
Nb 0.002 〜0.050 %、 Co : 0· 10〜2· 00%
B 0.0005—0.005 % の 1 種または 2種以上-を含有し、 残部が鉄および不可避的不純物 からなる鋼レールにおいて、 該鋼レールの頭部コーナー部および頭 頂部表面を起点と して少な く と も深さ 20mmの範囲がパ一ライ ト組織 を呈し、 前記パ一ライ ト組織の硬さが Hv320 以上であり、 さ らに、 該鋼レ一ルの母材と溶接継手部の硬度差が Hv30以下である こ とを特 徴とする請求の範囲 1 または 2 に記載の耐摩耗性および溶接性に優 れたパ一ライ ト系レ一ル。
4 . 請求の範囲 1 〜 3 のいずれか 1 項に記載の成分からなる熱間 圧延した高温度の熱を保有する鐧レール、 あるいは熱処理する 目的 で高温に加熱された鋼レールの頭部をオーステナイ ト域温度から 1 〜10°CZsec の冷却速度で加速冷却し、 該鋼レール温度が 700 〜50 0 °C達した時点で加速冷却を停止し、 その後放冷する工程からなり 、 該鋼レールの頭部コーナー部および頭頂部表面を起点と して少な く と も深さ 20mmの範囲がパーライ ト組織を呈し、 前記パ一ライ ト組 織の硬さが Hv320 以上であり、 さ らに、 該鋼レールの母材と溶接継 手部の硬度差が Hv30以下であるこ とを特徴とする耐摩耗性および溶 接性に優れたパ一ライ ト系レールの製造方法。
5 . 請求の範囲 1 〜 3のいずれか 1 項に記載の成分からなる熱間 圧延した高温度の熱を保有する鋼レール、 あるいは熱処理する目的 で高温に加熱された鋼レ ールの頭部をオーステナイ ト域温度から 10 超〜 30°CZsec の冷却速度で加速冷却し、 該鋼レールのパー ラ イ ト 変態が 70%以上進行した時点で加速冷却を停止し、 その後放冷する 工程からなり、 該鋼レールの頭部コーナー部および頭頂部表面を起 点と して少な く と も深さ 20關の範囲がパーライ ト組織を呈し、 前記 パ一ライ ト組織の硬さが Hv320 以上であり、 さ らに、 該鋼レ ールの 母材と溶接継手部の硬度差が Hv30以下である こ とを特徴とする耐摩 耗性および溶接性に優れたパーライ ト系レールの製造方法。
6 . 請求の範囲 1 〜 3—のいずれか 1 項に記載の成分からなる熱間 圧延した高温度の熱を保有する鋼レール、 あるいは熱処理する目的 で高温に加熱された鋼レールの頭部をオーステナイ ト域温度から 75 0 〜600 °Cまでの間を 10超〜 30°CZsec の冷却速度で加速冷却し、 引き続き、 750 〜600 てから 550 〜450 Vまでの間を 1 〜10°CZse c 未満の冷却速度で制御冷却する工程からなり、 該鋼レ ールの頭部 コーナ一部および頭頂部表面を起点と して少な く と も深さ 20謹の範 囲がパーライ ト組織を呈し、 前記パーライ 卜組織の硬さが Hv320 以 上であり、 さ らに、 該鐧レ ールの母材と溶接継手部の硬度差が Hv30 以下である こ とを特徴とする耐摩耗性および溶接性に優れたパーラ ィ ト系レ一ルの製造方法。
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