明細書
細胞接着阻害剤およびチェノ トリアゾロジァゼピン化合物
「技術分野」
本発明はチェノジァゼピン化合物を有効成分とする細胞接着阻害剤および細胞 接着阻害作用を有する新規チェノ トリアゾロジァゼピン化合物に関する。'
「背景技術」
特開平 3— 2 2 3 2 9 0号公報にはコレシストキニン (C C K ) およびガスト リンに対し拮抗作用を有するチエノジァゼピン化合物が開示されている。
種々の炎症 ·アレルギー性疾患においては、 多形核白血球、 マクロファージぉ よびリンパ球などのいわゆる炎症性細胞 (広義の白血球) の浸潤がその病態に深 く関与している。 白血球浸潤のファースト ·ステップとして、 白血球が血管内皮 細胞へ接着することが重要であると古くから考えられていたが、 そのメカニズム に関しては不明であった。 近年の分子生物学の進歩により、 接着に関与する分子 が次々に同定され、 それらの機能的意義、 すなわち、 血管内皮細胞上に発現した ある特定の接着分子と、 それに特異的に結合する白血球上の接着分子を介して白 血球接着が起こり、 それに引き続いて炎症組織への白血球浸潤が起こるという現 象が明らかにされた。 血管内皮細胞への白血球接着に閟与する分子としては、 下 記表 1の組み合わせが特に重要であると考えられているが、 種々の炎症 ·アレル ギ一性疾患における各々の接着分子の関与の程度などについては必ずしも明らか ではない。
表 1
血管内皮細胞側 白血球側 leukocyte funct ion-associated' intercellular adhesion antigen-1 (LFA-1)
mo 1 ecu 1 e-1 ( I CAM-1)
Mac-1
E-selectin carbohydrate 1 igand
(sialyl Le" , sialyl Le')
Glycam-1 Sulfatide
vascular cell adhesion very late activated
molecule-1 (VCAM-1) antigen - 4 (VLA-4)
これらの接着分子の中で、 特に I CAM— 1および L FA— 1は細胞浸潤のみ ならず、 リンパ球間の接着およびその活性化にも深く関与していることが明らか となっている (たとえば、 マクロファージ上の I CAM— 1に Tリンパ球上の L FA— 1が結合することによって Tリンパ球が活性化される) 。 したがって、 I CAM- 1と L FA— 1の結合を阻害する物質は、 広義の免疫抑制作用を有する ことも期待できる。
疾患との関連では、 炎症性皮膚炎 (接触性過敏症、 光線過敏症など) および慢 性関節リウマチなどにおいて、 炎症部位での I CAM— 1ならびに E-selectin発 現の亢進が報告されている他、 喘息においても I CAM— 1、 Ma c— 1などの 関与が示唆されている。 また、 臓器移植後の拒絶反応においても I CAM— 1な どを介した細胞接着が重要な役割を果たしていることが報告されている。 さらに 、 癌転移においても接着分子が関与していることが示されている。
実験動物においても、 種々の炎症モデル (遅延型過敏症、 自己免疫性肾炎モデ ルなど) で接着分子の発現が亢進していること、 ならびに抗 I C A M— 1抗体、 抗 L F A— 1抗体が炎症反応 (アジュバント関節炎、 コラーゲン関節炎など) を 抑制することが報告されている。 また、 サル喘息モデルでの好酸球活性化におけ る接着分子の役割も明らかにされている。 さらに、 マウス異所性心移植 デルに おいても抗 L F Α - 1および抗 I C AM— 1抗体の有効性が報告されてお.り、 ヒ トの場合と同様に、 移植片拒絶における接着分子の重要性が示唆されている。 種々の炎症性疾患ならびにァレルギ一性疾患に対する治療薬としては、 様々な ステロイド剤、 非ステロイド性抗炎症剂および炎症 ·アレルギー関連メディエー ター遊離抑制剤などが使用されている。 これらの薬剤のうち、 ステロイド剤では しばしば重篤な副作用が発現すること、 また他の薬剤においては必ずしも十分な 治療効果が得られないことなどが問題となっていた。
一方、 近年になって、 いくつかの炎症性疾患およびアレルギー性疾患の発症 ' 進行に対し種々の細胞接着分子が深く関与していることが明らかになつてきてお り、 細胞接着阻害作用を有する化合物が優れた抗炎症薬または抗ァレルギ一薬と なり得ることが期待されている。 たとえば、 ブロシ一ティングス 'ォブ ·ナショ ナル ·アカデミー 'ォブ 'サイエンス 'ユー 'エス 'エー(Proc. Natl. Acad. S ci. U. S. A. ) 、 第 8 8巻 ( 1 9 9 1年) 3 5 5〜3 5 9頁には、 N— (フルォレ 二ルー 9ーメ トキシカルボニル) ァミノ酸類が白血球接着を阻害することにより 種々の動物炎症モデルにおける反応を抑制することが、 また、 アメリカン, フエ デレージョン 'フォー ' クリニカル · リサーチ ·ァニュアル · ミ一ティング (Am erican Federat ion for Cl inical Research Annual Meeting. 1 9 9 1年 5月 6 日) の抄録には同系化合物が白血球上の接着分子 (C D 1 8など) 発現を抑制す ることにより血管内皮細胞への白血球接着が阻害されることなどが記載されてい 。
しかし、 上記文献をを含む種々の公知文献に記載された化合物では未だに十分 な細胞接着阻害作用を得ることができず、 さらに強力な阻害剤の開発が望まれて いる。
「発明の開示 J
本発明者らは、 細胞接着阻害剤、 特に血管内皮細胞への白血球接着を強力に阻 害する化合物 (白血球接着阻害剤) の探索を目的として、 ヒトさい帯静脈由来血 管内皮細胞 (human umbilical vein-derived endothelial cells, 丽 EC)とヒ卜 白血病細胞株を用いた細胞接着のアツセィ系を確立し、 上記課題を解決するため に鋭意研究を行ったところ、 特開平 3— 223290号公報に記載の化合物およ び当該公報の特許請求の範囲に包含されるが、 具体的例示のない新規化 物が強 い細胞接着阻害作用を有していることを見出し、 本発明を完成させるに至った。 すなわち、 本発明は以下の通りである。
1. 一般式
〔式中、 R1 , R2 は同一または異なって水素、 ハロゲン、 アルキルまたはァラ ルキルを示すか、 R' と R2 とが互いに結合して環を形成する基を示す。 R3 は 酸素を示し、 R4 は水素、 アルキル、 アルケニルまたは式:一 (CH2)m COO R6 (ここで、 R6 は水素、 アルキル、 アルケニルまたはァラルキルを、 mは 1 〜 6の整数を示す。 ) で示される基を示すか、 または R3 と R4 とが互いに結合 して =N— N=C (R5 ) 一 (ここで、 R5 は水素、 アルキル、 アルケニルまた はァラルキルを示すか、 式:一 (CH2)n COOR7 (ここで、 R7 は水素、 ァ ルキル、 アルケニルまたはァラルキルを、 nは 1〜6の整数を示す。 ) で示され る基を示す。 ) を形成する基を示す。 Ar, Xは同一または異なってァリール、 ァラルキルまたはへテロアリールを示す。 〕 により表されるチェノジァゼピン化 合物またはその医薬上許容されうる塩を有効成分とする細胞接着阻害剤、 および 当該化合物を投与することを特徵とする細胞接着が関与する種々の疾患の治療方 法、 さらには細胞接着阻害剤を製造するための当該化合物の使用。
(式中、 A rはフヱニル、 ピリジル、 置換基としてハロゲン、 炭素数 1〜4のァ ルキル、 炭素数 1〜4のアルコキシ、 シァノ、 ァミノ、 ニトロまたはトリハロメ チルを有するフエニル、 または置換基としてハロゲン、 炭素数 1〜4のアルキル または炭素数 1〜4のアルコキシを有するピリジルを示す。 R1 , R2 は同一ま たは異なって水素、 ハロゲンまたはアルキルを示すか、 または R, , R2 は互い に結合して環を形成する基を示す。 一 Y-Z—は一 N = N—, 一 C (R5 ) =N 一 (ここで、 R5 は水素、 ハロゲン、 アルキル、 ハロアルキルまたは式:一 (C H2 ) nNR"R12 (ここで、 R", R '2は同一または異なって水素、 炭素数 1 〜 4のアルキル、 炭素数 2〜 8のアルケニルまたはァラルキルを、 nは 1〜6の 整数を示す。 ) で表される基を示す。 ) または一 CH=CH—を示す。 Rieはフ ェニル、 ピリジルまたは置換基としてハロゲン、 ァミノ、 ニトロ、 トリハロメチ ル、 炭素数 1〜4のアルキルおよび炭素数 1〜4のアルコキシから選ばれる 1〜 3個を有するフヱニルを示す。 〕 により表されるチェノジァゼピン化合物、 その 光学活性体またはその医薬上許容されうる塩。
上記定義および本明細書において、 ハロゲンとは塩素、 臭素、 フッ素、 ヨウ素 を示す。 アルキルとはメチル、 ェチル、 プロピル、 イソプロピル、 ブチル、 イソ ブチル、 第 3級ブチル、 ペンチル、 イソペンチル、 第 3級ペンチル、 へキシル、 ォクチル、 2—ェチルへキシル、 1, 1, 3, 3—テトラメチルブチル、 ノニル 、 デシル、 ドデシル、 テトラデシル、 ォクタデシル、 エイコシルなどの炭素数 1 〜20個のアルキルを示し、 炭素数 1〜4個のアルキルが好ましく、 特にメチル が好ましい n アルケニルとはビニル、 1一プロぺニル、 ァリル、 イソプロぺニル
、 2—ブテニル、 2—ペンテニル、 3—へキセニル、 6—ォクテニルなどの炭素 数 2〜8個のアルケニルを示す。 ァラルキルとはその芳香環上にハロゲン、 アル キル、 アルコキシ、 トリフルォロメチル、 ニトロ、 ァミノ、 シァノおよび水酸基 から選ばれる 1〜3個の置換基を有していてもよいベンジル、 1 一フヱニルェチ ル、 2—フエニルェチル、 3—フエニルプロピル、 4—フエニルブチル、 1 ーナ フチルメチル、 2—ナフチルメチル、 ジフエニルメチルなどを示す。 ァリ、ールと はその芳香環上にハロゲン、 アルキル、 アルコキシ、 トリフルォロメチル、 ニト 口、 ァミノ、 シァノおよび水酸基から選ばれる 1〜3個の置換基を有していても よいフエニル、 1 —ナフチル、 2—ナフチルなどを示し、 特にフエニルが好まし レ、。 ヘテロァリールとはその環上にハロゲン、 アルキル、 アルコキシ、 トリフル ォロメチル、 ニトロ、 了ミノ、 シァノおよび水酸基から選ばれる 1〜 3個の置換 基を有していてもよいピリジル ( 2—ピリジル、 3—ピリジル、 4一ピリジル) 、 キノ リル (2—キノリル、 3—キノ リルなど) 、 インドリル (2—インドリル 、 3—インドリルなど) 、 チェニル (2—チェニル、 3—チェニル) 、 フリル ( 2—フリル、 3—フリル) 、 ベンゾフラニル ( 2—ベンゾフラニル、 3—べンゾ フラニルなど) 、 1 H—べンズイミダゾールー 2—ィル、 2—べンゾチアゾリル などを示す。 R 1 と R 2 または R ' ' と R 2 ' とが互いに結合して形成される環 とはシクロペンテン環、 シクロペン夕ジェン環、 シクロへキセン環、 シクロへキ サジェン環、 ベンゼン環、 シクロヘプテン環、 シクロへブタジエン環、 シクロへ プタ トリエン環などを意味する。
炭素数 1〜4のアルキルとはメチル、 ェチル、 プロピル、 イソプロピル、 プチ ノレ、 イソプチル、 第 3級ブチルなどを示す。 炭素数 1〜4のアルコキシとはメ ト キシ、 エトキシ、 プロボキシ、 イソプロボキシ、 ブトキシ、 イソブトキシ、 第 3 級ブトキシなどを示す。 トリハロメチルとはトリクロロメチル、 トリフルォロメ チル、 トリブロモメチルなどを示す。 ハロアルキルとは、 クロロメチル、 ブロモ メチル、 フルォロメチル、 ジフルォロメチル、 トリフルォロメチル、 ジクロロメ チル、 2 , 2, 2—トリフルォロェチルなど、 炭素数 1〜4のハロアルキルを示 す。
一般式 (H ) のチエノジァゼピン化合物の好ましい態様としては、 次に示す一
般式 (M)、 ( )、 (V)、 (VI) の化合物が挙げられる。 これら一般式 (m )〜 (VT) の化合物は強い細胞接着阻害作用を示す反面、 CCK拮抗作用は弱く 、 とりわけ一般式 (V)、 (V0 の化合物は CCK拮抗作用が弱くなる。
3. 一般式
(式中、 Arはフヱニル、 ピリジル、 置換基としてハロゲン、 炭素数 1〜4のァ ルキル、 炭素数 1〜4のアルコキシ、 シァノ、 ァミノ、 ニトロまたはトリハロメ チルを有するフヱニル、 または置換基としてハロゲン、 炭素数 1〜4のアルキル または炭素数 1〜4のアルコキシを有するピリジルを示す。 R1 , R2 は同一ま たは異なって水素、 ハロゲンまたは炭素数 1〜4のアルキルを示すか、 または R 1 , R2 は互いに結合して環を形成する基を示す。 R5 は水素、 ハロゲンまたは 炭素数 1〜4のアルキルを示す。 R8 は水素、 ハロゲン、 ァミノ、 ニトロ、 トリ ハロメチル、 炭素数 1〜4のアルキルまたは炭素数 1〜4のアルコキシを示す。 pは 1、 2または 3を示す。 pが 2または 3のとき R8 はそれぞれ同一または異 なっていてもよい基を示す。 ) により表されるチエノ トリァゾロジァゼピン化合 物、 その光学活性体またはその医薬上許容されうる塩。
4. 一般式
, _ , メ R。)
NHCONH )
(式中、 A rはフエニルまたは置換基としてハロゲン、 炭素数 1〜4のアルキル または炭素数 1〜4のアルコキシを有するフヱニルを示す。 R' は炭素数 1〜4 のアルキルを示す。 R2 は水素または炭素数 1〜4のアルキルを示す。 または、 R' , R2 は互いに結合して 5〜7員環を形成する基を示す。 R5 は炭素数 1〜 4のアルキルを示す。 R8 は炭素数 1〜4のアルキルまたは炭素数 1〜4めアル コキシを示す。 pは 1または 2を示す。 pが 2のとき R8 はそれぞれ同一、または 異なっていてもよい基を示す。 ) により表されるチエノ トリァゾロジァゼピン化 合物、 その光学活性体またはその医薬上許容されうる塩。
5. 一般式
(式中、 A rはフエニルまたは置換基としてハロゲン、 メチルまたはメ トキシを 有するフヱニルを示す。 R1 はメチルまたはェチルを示す。 R2 は水素またはメ チルを示す。 または R】 , R2 は互いに結合して一 (CH2 ) 3 一または— (C H2 ) * 一を形成する基を示す。 はメチルを示す。 R8 はメチルまたはメ ト キシを示す。 pは 1または 2を示す。 pが 2のとき R8 はそれぞれ同一または異 なってもよい基を示す。 ) により表されるチエノ トリァゾロジァゼピン化合物、 その光学活性体またはその医薬上許容されうる塩。
6. —般式
(VI)
(式中、 Arはフヱニルまたは置換基としてハロゲン、 メチルまたはメ トキシを 有するフヱニルを示す。 R
8 はメチルまたはメ トキシを示す。 pは 1 または 2を 示す。 pが 2のとき R
8 はそれぞれ同一または異なっていてもよい基を示す。 ) により表されるチエノ トリァゾロジァゼピン化合物、 その光学活性体またはその 医薬上許容されうる塩。
7. 一般式 (H) に含まれ、 強い細胞接着阻害作用を有する化合物として jま、 次 のものが挙げられる。 なお、 これらの化合物は CCK拮抗作用はほとんど見られ ない。
( 1 ) N— (4— (4—クロ口フエ二ル) 一 2, 3, 9— トリメチルー 6 H— チエノ 〔3, 2 - ί 〔 1, 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1, 4〕 ジァ ゼピン一 6—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア、
(2) N— (2, 3, 9—トリメチルー 4一フエ二ルー 6 H—チエノ 〔3, 2 一: Π 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ , 3— a〕 〔1, 4〕 ジァゼピン一 6—ィ ル) 一 N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア、
(3) N— (2, 3, 9—トリメチルー 4一 (4一メチルフエニル) 一 6 H— チエノ 〔3, 2— f 〕 〔 1, 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァ ゼピン一 6—ィル) 一N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア、
(4 ) N— (4一 (4ーメ トキシフエ二ル) 一 2, 3, 9—トリメチルー 6H ーチエノ 〔3, 2— f 〕 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジ ァゼピン一 6—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア、
(5) N— (2, 3, 9—トリメチルー 4一フエ二ルー 6H—チエノ 〔3, 2 - f ) 〔1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔1, 4〕 ジァゼピン一 6 ィ ル) 一 N' — (3—メ トキシフエ二ル) ゥレア、
( 6) N— (2, 3, 9—トリメチルー 4一フエ二ルー 6 H—チエノ 〔3, 2 一 f 〕 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔1 , 4〕 ジァゼピン一 6—ィ ル) 一N' — (2—メチルフエニル) ゥレア、
(7) N— (4一 (4一クロ口フエニル) 一 2, 3, 9—トリメチルー 6 H— チエノ 〔3, 2 - f ) 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔1 , 4〕 ジァ ゼピン一 6—ィル) 一 N, ― ( 3—メ トキシフエ二ル) ゥレア、
(8) N— (4— (4—クロ口フエニル) 一 2, 3, 9一 ト リ メチルー 6 H— チエノ 〔3, 2 - f 3 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ , 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァ ゼピン一 6—ィル) 一 N' — (2—メチルフエニル) ゥレア、
( 9) N— (4— (4—ブロモフエニル) 一 2, 3, 9一トリメチル一 6 H— チエノ 〔3, 2 - f ) 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァ ゼピン一 6—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエニル) ゥレア、
( 1 0) N— (4— (4一ブロモフエ二ル) — 2, 3, 9一トリメチル— 6 H ーチエノ 〔3, 2— f 〕 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , ジ ァゼピン一 6—ィル) 一 N' — (3—メ トキシフエニル) ゥレア、
( 1 1 ) N— (4— (4一フルオロフェニル) 一 2, 3, 9一トリメチル一 6 H—チエノ 〔3, 2— f 〕 〔 1, 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピン一 6—ィル) 一 N' — ( 2—メ トキシフエニル) ゥレア、
( 1 2) N— (2, 3, 9—トリメチルー 4一 (4一メチルフエニル) 一 6H ーチエノ 〔3, 2— : f 〕 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジ ァゼピン一 6—ィル) 一 N' — (3—メ トキシフエ二ル) ゥレア、
( 1 3) N— (4一 (4ーメ トキシフエ二ル) 一 2, 3, 9一トリメチルー 6 H-チエノ 〔3, 2— f 〕 〔 1 , 2, 4) トリァゾロ 〔4, 3— a〕 U , 4〕 ジァゼピン一 6—ィル) 一N' ― (3—メ トキシフエ二ル) ゥレア、
( 1 ) N— (4— (2—クロ口フエニル) 一 2, 3, 9一トリメチルー 6 H ーチエノ 〔3, 2— f 〕 〔 1, 2, 4) トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジ ァゼピン一 6—ィル) 一 N, 一 (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア、
( 1 5) N— (4— (3—クロ口フエニル) 一 2, 3, 9—トリメチル一 6 H ーチエノ 〔3, 2—: f 〕 〔 1, 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジ ァゼピン一 6—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア、
( 1 6) N— (2, 3, 9—トリメチル一 4— (2—メチルフエ二ル) 一 6 H ーチエノ 〔3, 2— f 〕 〔 1, 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 U, 4〕 ジ ァゼピン一 6—ィル) 一 N, 一 (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア、
( 1 7) N— (2, 3, 9— トリメチル一 4— ( 3—メチルフエニル) 一 6 H —チエノ 〔3, 2 - ί 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1, 4〕 ジ
ァゼピン一 6—ィル) 一N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア、
( 1 8) N— (4— (2—メ トキシフエ二ル) 一 2, 3, 9—トリメチルー 6 H—チエノ 〔3, 2 - ί 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピン一 6—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア、
( 1 9) N— (4— (3—メ トキシフエ二ル) 一 2, 3, 9—トリメ ル一 6 H—チエノ 〔3, 2 - f ) 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1、,. 4〕 ジァゼピン一 6—ィル) 一 N' — ( 2—メ トキシフェニル) ゥレア、
(2 0) ( + ) — N— (4一 (4一クロ口フエニル) 一 2, 3, 9— トリメチ ルー 6 H—チエノ 〔3, 2— f 〕 〔 1 , 2, 4〕 トリアブ口 〔4, 3— a〕 〔 1
, 4〕 ジァゼピン一 6—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエニル) ゥレア、
(2 1 ) (一) 一 N— (4一 (4一クロ口フエニル) 一 2, 3, 9—トリメチ ルー 6 H—チエノ 〔3, 2 - f 3 〔 1 , 2, 4〕 トリアブ口 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピン一 6—ィル) 一N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア、
(2 2) N— (4一 (2—クロ口フエニル) 一 2, 3, 9—トリメチルー 6H ーチエノ 〔3, 2 - f ) 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1, 4〕 ジ ァゼピン一 6—ィル) 一N' — (3—メチルフエニル) ゥレア、
(2 3) N— (4一 (4一クロ口フエニル) 一 2, 3, 9—トリメチルー 6 H ーチエノ 〔3, 2 - f ) 〔 1 , 2, 4) トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジ ァゼピン一 6—ィル) 一 N' — (2, 5—ジメ トキシフエ二ル) ゥレア、
(2 ) N— ( 6— (4一クロ口フエニル) 一 1 1 -メチルー 2, 3, 4, 5 ーテトラヒドロー 8H— 〔 1〕 ベンゾチエノ 〔3, 2 - f 〔 1 , 2, 4〕 トリ ァゾロ , 3— a〕 〔 1, 4〕 ジァゼピン一 8—ィル) 一 N, 一 (2—メ トキ シフエニル) ゥレア、
(2 5) N— (5— (4一クロ口フエニル) 一 3, 4—ジヒドロー 2H, 7 H ーシクロペン夕 〔4, 5〕 チエノ 〔3, 2 - f) 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4 , 3— a〕 〔 1 , 4一〕 ジァゼピン一 7—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエ二 ル) ゥレア、
(2 6) N— ( 4— ( 4—クロ口フエ二ル) 一 2—ェチル一 3' 9—ジメチル — 6H—チエノ 〔3, 2 - f ) 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 ,
4〕 ジァゼピン一 6—ィル) 一 N' — ( 2—メ トキシフエ二ル) ゥレア、 および (27) N— (4— (4一クロ口フエ二ル) 一 2, 9—ジメチル一 6H—チェ ノ 〔3, 2— f 〕 〔1 , 2, 4〕 トリアブ口 〔4, 3 -a) ( 1 , 4〕 ジァゼピ ンー 6—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア
から選ばれるチエノ トリアブ口ジァゼピン化合物、 その光学活性体または^の医 薬上許容されうる塩。 、· 上記のうち、 とりわけ (一) 一 N— (4 - (4 -クロ口フエニル) — 2, 3, 9一 トリメチル一 6 H—チエノ 〔3, 2— ί〕 〔 1, 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3 - a) 〔1, 4〕 ジァゼピン一 6—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥレアまたはその医薬上許容されうる塩が強い細胞接着阻害作用を示す点で好ま しい。
さらに、 一般式 (H) チェノジァゼピン化合物に含まれる態様としては次の一 般式 (VE) の化合物も含まれる。
一般式
(式中、 Arはフエニル、 ピリジル、 置換基としてハロゲン、 炭素数 1〜4のァ ルキル、 炭素数 1〜4のアルコキン、 シァノ、 ァミノ、 ニトロまたはトリハロメ チルを有するフヱニル、 または置換基としてハロゲン、 炭素数 1〜4のアルキル または炭素数 1〜4のアルコキシを有するピリジルを示す。 R1 , R2 は同一ま たは異なって水素、 ハロゲンまたは炭素数 1〜4のアルキルを示すか、 または R 1 , R2 は互いに結合して環を形成する基を示す。 一 Y = Z—は一 N = N—, 一 C (R5 ) =N— (ここで、 R5 はハロアルキルまたは式: 一 (CH2 ) nNR R12 (ここで、 R , R12は同一または異なって水素、 炭素数 1〜4のアルキ
ル、 炭素数 2〜8のアルケニルまたはァラルキルを、 nは 1〜6の整数を示す。 ) で表される基を示す。 ) または— CH = CH—を示す。 R10はフヱニル、 ピリ ジルまたは置換基としてハロゲン、 ァミノ、 ニトロ、 トリハロメチル、 炭素数 1 〜 4のアルキルおよび炭素数 1〜4のアルコキシから選ばれる 1〜 3個を有する フエニルを示す。 〕 により表されるチェノジァゼピン化合物、 その光学活性体ま たはその医薬上許容されうる塩。 、 . 上記一般式 (I)〜 (VI) における A rは、 4位に置換基 (ハロゲン、 メチル 、 メ トキシなど) を有するフユニルであるものが好ましい。
一般式 (I) および (IT) の化合物の医薬上許容されうる塩としては無機酸ま たは有機酸との酸付加塩、 および無機塩基、 有機塩基またはアミノ酸との塩があ げられ、 本発明の目的からするとそれら塩は実質的に無毒性のものが望ましい。 また、 一般式 (I) または (ΊΙ) の化合物は少なくとも 1個のキラルな炭素原子 を有していることから、 それに基づくラセミ体、 光学活性体またはジァステレオ マーなどはすべて本発明に包含されるものである。
—般式 (I)の化合物は特開平 3 - 223290号公報に記載の方法により製 造することができる。 また、 一般式 (I) の化合物は、 たとえば一般式
(式中、 各記号は前記と同義である。 ) により表される化合物と一般式
R10 -N=C = 0 (2)
(式中、 Rieは前記と同義である。 ) により表されるイソシァネートとを縮合さ せることにより製造することができる。
一般式 (1)化合物と一般式 (2) の化合物との縮合反応は、 本反応を阻害し ない適当な溶媒中で行われる。 溶媒としては、 たとえばテトラヒドロフラン、 ジ
ェチルエーテル、 ジイソプロピルエーテル、 ジォキサン、 ジクロロメタン、 クロ 口ホルム、 酢酸ェチル、 ベンゼン、 トルエン、 キシレン、 ジメチルホルムアミ ド 、 ジメチルァセトアミ ドなどの有機溶媒を用いることができる。
縮合反応の温度は用いられる試薬や溶媒により異なるが、 一般には - 2 0 °Cか ら溶媒の沸点が好ましい。
一般式 ( 1 ) の原料化合物は、 たとえば一般式
(式中、 各記号は前記と同義である。 )
で表される化合物に塩基 (水素化ナトリウム、 カリウム第 3級ブトキシなど) の 存在下に炭酸ジアルキル (炭酸ジェチルなど) を反応させて 6位にアルコキシ力 ルポニル基 (エトキンカルボニル基など) を導入し、 ついで、 0— (2 , 4—ジ ニトロフヱニル) ヒドロキシルァミンと反応させて一般式
(式中、 Rはアルキルを、 他の各記号は前記と同義である。 )
で表される化合物を得、 この一般式 (4 ) の化合物を塩基 (水酸化ナトリウム、 水酸化カリウム、 水酸化バリウムなど) の存在下に水または水と有機溶媒 (メタ ノール、 エタノール、 ジェチルェ一テル、 テトラヒ ドロフラン、 ジォキサンなど
が好ましい。 ) との混合溶媒中、 約 o°cから用いた溶媒の沸点までの温度で加水 分解反応に付し、 得られた反応液を塩酸、 臭化水素酸、 フッ化水素酸、 硫酸、 ト リフルォロ酢酸、 トリフルォロメタンスルホン酸などの酸を用いて酸性にするこ とにより得られる。 なお、 一般式 (3) の化合物は特公昭 55— 43477号公 報に記載の方法によって、 合成することができる。
このようにして得られた一般式 (I) または (H) の化合物は再結晶、 .カラム クロマトグラフィーなどのそれ自体公知の方法により、 反応混合物から分離、 精 製することができる。
—般式 (I) または (H) の化合物は常法により無機酸 (塩酸、 臭化水素酸、 硫酸、 リン酸、 硝酸など) 、 有機酸 (酢酸、 プロピオン酸、 コハク酸、 グリコー ル酸、 乳酸、 リンゴ酸、 酒石酸、 クェン酸、 マレイン酸、 フマル酸、 メタンスル ホン酸、 ベンゼンスルホン酸、 ァスコルビン酸など) 、 無機塩基 (水酸化ナトリ ゥ厶、 水酸化カリウム、 水酸化カルシウム、 水酸化マグネシウム、 水酸化亜鉛、 水酸化アンモニゥムなど) 、 有機塩基 (メチルァミン、 ジェチルァミン、 トリェ チルァミン、 ジシクロへキシルァミン、 トリエタノールァミン、 エチレンジアミ ン、 トリスヒドロキシメチルァミノメタン、 キニン、 グァニジン、 シンコニンな ど) またはアミノ酸 (リジン、 オル二チン、 アルギニン、 ァラニンなど) と処理 することにより塩とすることができる。
本発明化合物中、 キラルな炭素原子を有する場合には、 通常ラセミ体として得 られる。 ラセミ体は光学異性体分離カラム等を充塡した高速液体クロマトグラフ ィ一 (HPLC) などの常法により光学異性体に分割することができる。 そのよ うな光学異性体は光学活性な出発物質を使用することによつても製造することが できる。 個々のジァステレオマーは分別結晶またはクロマトグラフィーによって 精製できる。
本発明の一般式 (I) および一般式 (E) に包含される化合物を例示すると、 以下の表の通りである。 表中、 C 1は塩素を、 E tはェチルを、 Meはメチルを 、 MeOはメ トキシを、 N02 はニトロを、 Phはフエニルを、 4一 Pyは 4— ピリジルを、 2— P yは 2—ピリジルを示し、 たとえば 4一 MeOPhは 4ーメ トキシフエニルを示す。
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2clMeO60263 4 2--- ceO25 4 2M 2557l Me---
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Φ Φ S S
0ε2 oi寸 Φ.-
p() 2cNphNNMe 3Φ hΜ ==--,-
ェ
NHCONH-R10
R5ハ N 一 '
No. Ar R2 R1 R5 R10 m. p. CO
141 2-CIPh Me Me Me 2-MeOPh 232-234
142 3-CIPh Me Me Me 2-MeOPh 216-219
143 2-MePh Me Me Me 2-MeOPh 242-243
144 3-MePh Me Me Me 2-MeOPh 217-220
145 2-MeOPh Me Me Me 2-MeOPh 249-250
146 3-MeOPh Me Me Me 2-MeOPh 164-166
147 2-CIPh H Me Me 3-MePh 264-267
148 2-CIPh H Et C"H23 2-CIPh 166-167
149 2-CIPh H Et C15H31 4-MeOPh 205-206
150 4-CIPh Me Me Me 2,5-MeOPh 244-246
151 2-CIPh H Me Me 2-CIPh 257-258
152 2-CIPh H Et H 2-CIPh 227-230
153 2-CIPh H Et C H31 2-CIPh 158
154 4-Py Me Me Me 2-MeOPh 204-205(dec.)
155 4-CIPh Me Me Me 2-Py 285(dec. )
No. Ar R1 R2 -Y=Z- R10 m. p. CC)
161 4-CIPh Et H -C(CF3)=N- 2-MeOPh 162-166
162 4-CIPh Me Me -C(CF3)=N- 2-MeOPh 224
163 2-CIPh Et H -CH=CH- 3-MePh 213-215
164 2-CIPh Et H -N=N- 3-MePh 221 (dec. )
165 4-CIPh Et H -CH=CH- 2-MeOPh 139-143
166 4-CIPh Et H -N=N- 2-MeOPh 210-21 1 (dec.)
-C=N-
167 2-CIPh Et H
CH2N(Me)2 3-MePh 268-271 (dec.)
本発明の医薬を製するにあたって、 一般式 ( I ) または一般式 (H) の化合物 は治療上有効な量が含有されているのが好ましく、 通常 1〜5 Omg程度で よい。 当該医薬はこれら有効成分の他に、 医薬上許容されうる担体、 賦形剤、 希 釈剤、 溶解補助剤、 崩壊剤、 結合剤などと混合して錠剤、 散剤、 カプセル剂、 注 射斉、 坐剤、 点滴剤などとすることにより経口的または非経口的に安全に患者に 投与することができる。 投与量は、 通常 1 日当たり成人に対し、 経口投与、で 5〜 1 0 Omg, 静脈投与で 1〜5 Omg程度である。
「発明を実施するための最良の形態」
以下、 製剤処方例、 実験例、 原料調製剤および実施例により本発明を具体的に 説明するが、 言うまでもなく本発明はこれらには限定されない。
製剤処方例 1
実施例 1の化合物 0. 5部、 乳糖 25部、 結晶セルロース 3 5部およびコーン スターチ 3部とをよく混和したのち、 コーンスターチ 2部で製した結合剤とよく 練合した。 この練合物を 1 6メッシュで篩過し、 オーブン中 5 0でで乾燥後、 2 4メッシュで篩過した。 ここに得た練合粉体とコーンスターチ 8部、 結晶セル口 ース 1 1部およびタルク 9部とをよく混合したのち、 圧搾打錠して 1錠当たり有 効成分 0. 5 mg含有の錠剤を得る。
製剤処方例 2
実施例 1の化合物 1. Omgと塩化ナトリウム 9. Omgを注射用水にて溶解 し、 濾過して発熱物質を除去し、 濾液を無菌下にアンブルに移し、 殺菌後、 溶融 密封することにより有効成分 1. Omg含有注射剤を得る。
実験例 1 : ヒト組織球性白血病細胞株 U 9 37の CD 1 1 b発現に対する作用 白血球系細胞の表面に発現する接着分子の一つである Ma c一 1の α鎖を構成 する CD 1 1 b抗原の発現に対する作用を検討した。 U 937細胞を、 牛胎児血 清を 20%含む尺?1^ 1 1 64 0培地に浮遊させた後、 フオルボール一 1 2, 1 3—ジブチレィト (PDB、 1 0 n /m 1 ) および試験化合物とともに 9 6ゥ エル濾過用プレートに添加した (300 0 0細胞 Zゥヱル) 。 37 、 5%二酸 化炭素存在下で 3日間培養した後、 RPM I 1 64 0培地にて 1回洗浄し、 ラッ ト抗ヒト CD 1 1 bモノクローナル抗体 (2〃 g/m 1 ) を添加した。 氷冷下で
1時間放置した後、 2回洗浄し、 パーォキシダーゼ標識抗ラッ トイムノグロプリ ン抗体 ( 1 gZml) を添加した。 氷冷下で 1時間放置した後、 3回洗浄し、 バーオキシダ一ゼ用発色基質 (オルトフヱ二レンジァミ ン) を添加した。 室温で 1 5分間放置した後、 9 6ゥ ルプレート用吸光度計を用いて 4 9 0 nmの吸光 度を測定し、 CD 1 1 b抗原発現の指標とした。
P D B添加時の発現量を 1 0 0%、 非添加時の発現量を 0 %として算出.した 5 0%抑制濃度 ( I C50値、 を以下の表 6に示す。
表 6 試験化合物 CD 1 1 b発現に対する I C50値 ( uM) 実施例 1 0. 25
実施例 2 0. 25
実施例 3 0. 20
実施例 4 0. 87
実施例 9 0. 4 3
実施例 1 1 0. 44
実施例 1 7 0. 2 1
実施例 20 (一) 体 0. 0 63
実施例 2 1 0. 33
実施例 22 0. 47
実施例 23 0. 33
実施例 24 0. 2 1 上記の表 6のように、 本発明化合物は U 9 37細胞の CD 1 l b発現を強力に 抑制した。
実験例 2 : ヒ トさい帯静脈由来血管内皮細胞 (HUVEC) へのモルモッ ト腹腔 細胞接着に対する作用
HUVECを牛胎児血清 (20%) 、 牛脳由来血管内皮細胞増殖因子 (20
g/m 1 ) およびへパリン ( 1 0 0 g/m 1 ) を含む 1 9 9培地に浮遊させ、 コラーゲンでコー卜された 9 6ゥヱル組織培養用プレートに添加した。 3 7°C、 5 %二酸化炭素存在下で培養し、 細胞がコンフルェントに達した時点でィン夕ー ロイキン 1 ( 1 O UZm l ) を添加し、 さらに 2 4時間培養した。 1 9 9培地で 1回洗浄した後、 ロイコトリェン B 4 ( 1 、 試験化合物 A (実施例 ίの化 合物、 以下同じ) ならびにモルモッ ト腹腔細胞 (0. 1 %オイスターグリ.ローゲ ンを腹腔内に 2 5m】注射し、 5時間後に採取した細胞、 3 0 0 0 0 0細胞 ウ エル) を添加し、 3 7°C、 5%二酸化炭素存在下で 3 0分間インキュベートした 。 プレートを倒置することにより非接着細胞を除去した後、 ローズベンガル溶液 (リン酸緩衝生理食塩水中 0. 2 5 %) を加え、 5分間放置した。 1 9 9培地を 用いて 2回洗浄した後、 リン酸緩衝生理食塩水で希釈した 5 0%エタノールを 2 0 0 1 ゥュル添加し、 3 0分間放置することにより細胞内に取り込まれた口 ーズベンガル色素を漏出させた。 9 6ゥヱルブレート用吸光度計を用いて 5 2 0 n mの吸光度を測定し、 HU V E Cのみのゥェルの吸光度を差し引いた値を細胞 接着の指標とした。 実験結果を以下の表 7にまとめた。
表 7 ロイコトリェン B4 化合物 A 細胞接着 抑制率
(520nmの吸光度)
0 0. 0 74 1 0 0
0 0. 2 1 4 0
0. 0 1 0. 2 2 2 - 4. 7
0. 1 0. 1 6 9 32. 6
1 0. 0 8 0 9 5. 5
0 0. 0 7 7 9 7. 9 上記の表 7のように、 化合物 Aは濃度依存的に血管内皮細胞へのモルモッ ト腹 腔細胞接着を阻害し、 その 5 0 %抑制濃度 ( I C5。値、 /M) は約 0. 2 ίΜで
あつた o
実験例 3 :ォキサゾロン誘発マウス耳浮腫に対する作用
体毛を除去したマウス腹部にォキサゾロン溶液 (アセトン中 5 Omg/m 1 ) を 5 0 1塗布することによって感作した後、 7日目にマウス右耳の表裏に 5 1ずつォキサブロンを塗布した。 24時間後に左右の耳を直径 6mmのパシチヤ 一を用いてくり抜き、 その重量を直示天秤にて測定した。 処置耳 (右耳) .の重量 から未処置耳 (左耳) の重量を差し引いた値を浮腫の指標とした。 試験化合物 A は 0. 5%メチルセルロース溶液に懸濁し、 感作後 0〜8日目に経口投与した ( 0. l m】 Z体重 1 0 g) 。 結果を表 8に示す。
表 8 処 置 化合物 A 耳浮腫 (右耳 -左耳)
(mg/kg/day) (mg, 平均土 S.D.) 未感作 0 8. 2± 0. 8
感作 0 1 7. 6± 1. 1 対照群 感作 1 0 1 6. 0 ± 0. P < 0. 0 1 感作 30 1 5. 4 ± 0. 5 P < 0. 0 1 感作 1 0 0 1 4. 4 ± 0. 5 P < 0. 0 1
*ダンカンの新多範囲検定法による。
上記の表 8のように、 化合物 A (実施例 1 ) はマウス耳浮腫を用量依存的に抑 制し、 in vivo においても細胞接着を阻害することによって炎症部位への白血球 浸潤を抑制することが示唆された。
原料調製例 1
炭酸ジェチル 1 5 0m 1に 4一 (4一クロ口フエニル) 一 2, 3, 9—トリメ チルー 6H—チエノ 〔3, 2- f ) 〔1, 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピン 1 2 gおよび水素化ナトリウム 2. 4 gを加え加熱する。 1 0 0。C前後で水素ガスの発泡が始まり、 反応液は徐々に紫色を呈してくる。 1時
間還流した後、 2 0°Cに冷却し、 〇ー (2, 4—ジニトロフエニル) ヒ ドロキシ ルァミン 8 gを加え、 2時間攪拌する。 反応後、 氷水にあけ、 炭酸ジェチル層を 分取し、 2回水洗した後、 無水硫酸マグネシウムで乾燥する。 炭酸ジェチルを減 圧下に留去して得られた残渣にジィソプロピルエーテルを加え析出する結晶を濾 取し、 ェチル (6—アミノー 4一 (4—クロ口フエニル) 一 2, 3, 9一 トリ メチルー 6 H—チエノ 〔3, 2 - f ) 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3,_ a〕 ( 1 , ) ジァゼピン一 6—ィル) カルボキシレート 1 1 gを得た。
エタノール 2 5 Om 1および水 8 Om 1の混合液にェチル ( 6—アミノー 4 一 (4—クロ口フエニル) 一 2, 3, 9—トリメチルー 6 H—チエノ 〔 3, 2 - f 〕 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピン一 6—ィル ) カルボキンレート 1 1 gを溶解し、 水酸化バリウム 8水和物 8. 4 gを加え、 室温で 2 4時間攪拌する。 減圧下に溶媒を留去して、 水 1 0 0m lを加え、 1規 定塩酸にて p H 2に調整し 2 0分間攪拌した後、 炭酸水素ナトリゥム水溶液にて 中和し、 クロ口ホルムにて 2回抽出する。 有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥 した後、 溶媒を減圧下に留去し、 シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付す。 溶媒留去後、 得られた残渣をジイソプロピルエーテルから結晶化させ、 濾取し、 6—アミノー 4一 (4一クロ口フエニル) 一 2, 3, 9—トリメチルー 6 H—チ エノ 〔3, 2— f 〕 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼ ピン 7 gを得た。
原料調製例 2
原料調製例 1 と同様にして、 2, 3, 9一トリメチルー 4一フエ二ルー 6 H— チエノ 〔3, 2 - f ) 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ , 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァ ゼピンから 6—アミノー 2, 3, 9—トリメチルー 4一フヱニルー 6 H—チエノ 〔3, 2 - ί 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1, 4〕 ジァゼピン を得た。
原料調製例 3
原料調製例 1 と同様にして、 2, 3, 9—トリメチルー 4一 (4一メチルフエ ニル) 一 6 H—チエノ 〔3, 2 - f ) 〔 1, 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3 - a) 〔 1, 4〕 ジァゼピンから 6—アミノー 2, 3, 9—トリメチルー 4一 (4ーメ
チルフエニル) 一 6 H—チエノ 〔3, 2— ί〕 〔 1, 2, 4〕 卜リ了ゾ口 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピンを得た。
原料調製例 4
原料調製例 1 と同様にして、 4一 (4—メ トキシフエ二ル) — 2, 3, 9—ト リメチルー 6 H—チエノ 〔3, 2— ί〕 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3 - a 〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピンから 6—アミノー 4一 (4—メ トキシフエ二ル),一 2,
3, 9—トリメチル一 6 H—チエノ 〔3, 2— f 〕 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔
4, 3— a〕 〔1 , 4〕 ジァゼピンを得た。
実施例 1
クロ口ホルム 3 0 m 1 に 6—アミノー 4— (4—クロ口フエニル) 一 2, 3, 9一トリメチルー 6 H—チエノ 〔3, 2 - f ) 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔1 , 4〕 ジァゼピン 4 gを溶解し、 2—メ トキシフエ二ルイソシァネ ート 1. 7m lを加え、 3 0分間攪拌する。 反応液をシリカゲルカラムクロマト グラフィ一に付し、 得られた結晶をエタノールにて再結晶を行うと、 融点 2 6 1 〜2 6 2eCの N— (4一 (4一クロ口フエニル) 一 2, 3, 9—トリメチルー 6 H—チエノ 〔3, 2— f 〕 〔1, 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔1 , 4〕 ジァゼピン一 6—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエニル) ゥレア 5. 1 4 gを 得た。
実施例 2
実施例 1 と同様にして、 6—アミノー 2, 3, 9—トリメチルー 4一フエニル 一 6 H—チエノ 〔3, 2 - f 3 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピンと (2—メ トキシフエ二ル) イソシァネートから融点 1 9 1〜1 9 4。Cの N— (2, 3, 9—トリメチルー 4一フエ二ルー 6 H—チエノ 〔3, 2 - f ) 〔 1 , 2, 4〕' トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔1 , 4〕 ジァゼピン一 6—ィ ル) 一 N' — (2—メ トキシフエ二ル) ウレァを得た。
実施例 3
実施例 1 と同様にして、 6—アミノー 2, 3, 9—トリメチルー 4一 (4ーメ チルフエニル) 一 6H—チエノ 〔3, 2 - f ) 〔1, 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピンと (2—メ トキシトフエニル) イソシァネートか
ら融点 2 4 9〜2 5 0 °Cの N— ( 2, 3, 9—卜 リ メチルー 4一 ( 4—メチルフ ェニル一 6 H—チエノ 〔3, 2 - f ) 〔 1, 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔1, 4〕 ジァゼピン一 6—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエニル) ウレァを 得た。
実施例 4
実施例 1 と同様にして、 6—ァミノ - 4一 (4ーメ トキシフエ二ル) 一, 2, 3 , 9一トリメチルー 6 H—チエノ 〔3, 2—: f 〕 〔 1 , 2, 4〕 トリアブ口 〔4 , 3— a〕 〔1 , 4〕 ジァゼピンと (2—メ トキシフエ二ル) イソシァネートか ら融点 1 8 2〜 1 8 4。Cの N— (4— (4—メ トキシフエ二ル) 一 2, 3, 9 - トリメチルー 6 H—チエノ 〔3, 2 - f ) 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピン一 6—ィル) 一N' — (2—メ トキシフエ二ル) ウレ ァを得た。
実施例 1 と同様にして、 次の化合物が得られる。
実施例 5
N— (2, 3, 9一トリメチルー 4一フエ二ルー 6 H—チエノ 〔3, 2— f 〕 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔1 , 4〕 ジァゼピン一 6—ィル) - N' — (3—メ トキシフエニル) ゥレア
実施例 6
N— (2, 3, 9一トリメチルー 4一フエ二ルー 6 H—チエノ 〔3, 2— f 〕 〔 1 , 2, 4〕 トリアブ口 〔4, 3— a〕 〔1, 4〕 ジァゼピン— 6—ィル) 一 N' - (2—メチルフエニル) ゥレア
実施例 7
N— (4— (4一クロ口フエニル) 一 2, 3, 9一トリメチルー 6 H—チエノ 〔3, 2— f 〕 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔1 , 4〕 ジァゼピン — 6—ィル) 一 N' — (3—メ トキシフエ二ル) ゥレア
実施例 8
N— (4— (4一クロ口フエニル) 一 2, 3, 9—トリメチルー 6 H—チエノ 〔3, 2 - f ) 〔1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピン 一 6—ィル) 一 N' — (2—メチルフエニル) ゥレア
実施例 9
N— ( 4— ( 4一ブロモフエニル) 一 2, 3, 9—トリメチル一 6 H—チエノ 〔3, 2 - f ) 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピン — 6—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア、 融点 23 6〜23 8 °C 実施例 1 0
N— (4一 (4—ブロモフエニル) 一 2, 3, 9—トリメチルー 6 H—チエノ 〔3, 2 - f ) 〔1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔1, 4〕 ジァゼピン 一 6—ィル) 一 N, 一 (3—メ トキシフエ二ル) ゥレア
実施例 1 1
N— (4— (4—フルオロフェニル) 一 2, 3, 9—トリメチルー 6 H—チェ ノ 〔3, 2 - f ) 〔 1, 2, 4〕 トリァゾロ , 3— a〕 U, 4〕 ジァゼピ ンー 6—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア、 融点 20 1〜2 04 。C
実施例 1 2
N— (2, 3, 9—トリメチルー 4一 (4一メチルフエニル) 一 6H—チエノ 〔3, 2— f 〕 〔1, 2, 4〕 トリァゾロ (4, 3— a〕 〔1, 4〕 ジァゼピン 一 6—ィル) 一 N, 一 (3—メ トキシフエニル) ゥレア
実施例 1 3
N— (4一 (4ーメ トキシフエ二ル) 一 2, 3, 9—トリメチル一 6 H—チェ ノ 〔3, 2- f ) 〔 1, 2, 4) トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1, 4〕 ジァゼピ ンー 6—ィル) 一 N' - (3—メ トキシフエ二ル) ゥレア
実施例 1 4
N— (4一 (2—クロ口フエニル) 一 2, 3, 9一トリメチルー 6 H—チエノ 〔3, 2- f 〕 〔1, 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔1 , 4〕 ジァゼピン 一 6—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア、 融点 232〜234。C 実施例 1 5
N— ( 4— ( 3—クロ口フエニル) 一 2, 3, 9一トリメチルー 6 H—チエノ 〔3, 2 - f ) 〔1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔1 , 4〕 ジァゼピン 一 6—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエニル) ゥレア、 融点 2 1 6〜2 1 9。C
実施例 1 6
N— (2, 3, 9—トリメチル一 4一 (2—メチルフエ二ル) 一 6 H—チエノ 〔3, 2— f 〕 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピン 一 6—ィル) 一 N' - (2 -メ 卜キシフエニル) ゥレア、 融点 2 4 2〜2 4 3 °C 実施例 1 7
N- (2, 3, 9—トリメチルー 4— ( 3—メチルフエニル) 一 6 H—.チエノ 〔3, 2 - f ) ( 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピン — 6—ィル) 一 N' ― (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア、 融点 2 1 7〜2 2 0 °C 実施例 1 8
N— (4— (2—メ トキシフエ二ル) 一 2, 3, 9一トリメチル一 6 H—チェ ノ 〔3, 2 - f ) 〔 1, 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピ ンー 6—ィル) 一 N' 一 (2—メ トキシフエニル) ゥレア、 融点 2 4 9〜2 5 0 。C
実施例 1 9
N— (4— (3—メ トキシフエ二ル) 一 2, 3, 9—トリメチルー 6 H—チェ ノ 〔3, 2— f 〕 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピ ンー 6—ィル) 一 N' — ( 2—メ トキシフェニル) ゥレア、 融点 1 6 4〜 1 6 6 。C
実施例 20
実施例 1で得られた N— (4一 (4一クロ口フエニル) 一 2, 3, 9—トリメ チルー 6 H—チエノ 〔3, 2— f 〕 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピン一 6—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア 2 0 Omgを光学異性体分離カラム (メルク社製 Chirasphar 内径 2 5mm、 長さ 2 5 Omm) 、 移動相として n—へキサン : ジォキサン :ィソプロピルアルコール の体積比 1 8 0 0 : 1 2 0 0 : 4 5の混液を用い、 毎分 1 Om lの流速で HP L C分取した。 4 0分後に溶出してくる画分を集めて減圧濃縮すると、 白色ァモル ファス状粉末として (+ ) — N— (4— (4一クロ口フエ二ル) — 2, 3, 9 - トリメチル一 6 H—チエノ 〔3, 2— f 〕 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3 - a) 〔 1 , ) ジァゼピン一 6—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥレ
ァ 5 3mgを得た。 〔a〕 D 24 = + 3 3. 2° (c = 0, 8 2、 メタノール) さらに 4 5分後に溶出してくる画分を減圧濃縮すると、 白色アモルファス状粉 末として (一) 一 N— (4一 (4一クロ口フエニル) 一 2, 3, 9一トリメチル — 6 H—チエノ 〔3, 2 - ί 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3 - a) 〔 1 , 4〕 ジァゼピン一 6—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア 6' 0mg を得た。 〔α〕 。 23 =— 3 7. 4。 (c = 0. 6、 メタノール)
実施例 2 1
N— (6— (4一クロ口フエニル) 一 1 1 ーメチルー 2, 3, 4, 5—テトラ ヒドロー 8 H— 〔 1〕 ベンゾチエノ 〔3, 2— f 〕 〔 1, 2, 4〕 トリァゾロ 〔 4, 3— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピン一 8—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエ二 ル) ゥレア、 融点 2 5 5〜2 5 7。C
実施例 2 2
N— (5— (4一クロ口フエニル) 一 3, 4—ジヒドロー 2H, 7H—シクロ ペン夕 〔4, 5) チエノ 〔3, 2 - f ) 〔1, 2, 4〕 トリァゾロ , 3— a 〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピン一 7—ィル) 一N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア 、 融点 2 7 8〜 2 8 0で
実施例 2 3
N- (4一 (4一クロ口フエニル) ー 2—ェチルー 3, 9—ジメチルー 6 H— チエノ 〔3, 2 - f ) 〔 1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔1 , 4〕 ジァ ゼピン一 6—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア、 融点 2 4 9〜2 5 1。C
実施例 24
N- (4 - (4一クロ口フエニル) 一2, 9—ジメチルー 6 H—チエノ 〔3, 2— f 〕 〔1 , 2, 4〕 トリァゾロ 〔4, 3— a〕 〔1 , 4〕 ジァゼピン一 6— ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア、 融点 2 5 5〜2 5 7。C 原料調製例 5
炭酸ジェチル 8 Om 1に 4一 (4一クロ口フエニル) ー 2—ェチルー 6 H—チ エノ 〔3, 2 - f ) 〔1 , 3〕 イミダゾロ 〔 1, 2— a〕 〔 1 , ) ジァゼピン 2. 8 5 gおよび水素化ナトリウム 0. 5 9 gを加え加熱する。 1 0 0て前後で
水素ガスの発泡が始まり、 反応液は徐々に紫色を呈してくる。 1時間還流した後 、 20°Cに冷却し、 0— (2, 4—ジニトロフエニル) ヒ ドロキシルァミ ン 1. 9 1 gを加え、 2時間攪拌する。 反応後、 氷水にあけ、 炭酸ジェチル層を分取し 、 2回水洗した後、 無水硫酸マグネシウムで乾燥する。 炭酸ジェチルを減圧下に 留去して得られた残渣をクロ口ホルム一メタノールによるシリカゲルカラ厶クロ マトグラフィ一に付し、 アモルファス状としてェチル ( 6—アミノー 4、一 (4 一クロ口フエニル) 一 2—ェチル一 6 H—チエノ 〔3, 2— f 〕 〔 1 , 3〕 イミ ダブ口 〔 1 , 2— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピン一 6—ィル) カルボキンレート 2. 4 gを得た。
エタノール 5 Om 1にェチル (6—アミノー 4一 ( 一クロ口フエニル) ― 2—ェチル一 6 H—チエノ 〔3, 2— f 〕 〔1, 3〕 イミダゾロ 〔 1 , 2— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピン一 6—ィル) カルボキシレート 2. 4 gを溶解し、 1規定 水酸化ナトリウム 1 2 m 1を加え、 室温で 3時間攪拌する。 減圧下に溶媒を留去 して、 水 1 0 0m lを加え、 酢酸にて p H 4に調整し 1時間攪拌した後、 炭酸水 素ナトリウム水溶液にて中和し、 クロ口ホルムにて抽出する。 有機層を無水硫酸 マグネシウムで乾燥後、 溶媒を減圧下に留去し、 シリカゲルカラムクロマトグラ フィ一に付し、 黄色アモルファス状として 6—アミノー 4一 (4一クロ口フエ二 ル) 一 2—ェチルー 6 H—チエノ 〔3, 2— : f 〕 〔1 , 3〕 イミダゾロ 〔 1 , 2 - a) 〔1 , 4〕 ジァゼピン 1. 2 gを得た。
原料調製例 6
炭酸ジェチル 1 0 Om】に 4一 (4一クロ口フエニル) 一 2—ェチル— 6 H— チエノ 〔3, 2 - f ) 〔 1 , 2, 3, 4〕 テトラゾロ 〔4, 5— a〕 〔 1, 4〕 ジァゼピン 3. 5 gおよび水素化ナトリウム 0. 7 2 gを加え加熱する。 1 0 0 °C前後で水素ガスの発泡が始まり、 反応液は徐々に紫色を呈してくる。 1時間還 流した後、 2 0。Cに冷却し、 0— (2, 4ージニトロフエニル) ヒドロキシルァ ミン 1. 9 1 gを加え、 2時間攪拌する。 反応後、 水水にあけ、 炭酸ジェチル層 を分取し、 2回水洗した後、 無水硫酸マグネシウムで乾燥する。 炭酸ジェチルを 減圧下に留去して得られた残渣をクロ口ホルム一メタノールによるシリカゲル力 ラムクロマトグラフィーに付し、 黄色結晶としてェチル (6—アミノー 4一 (
4一クロ口フエニル) 一 2—ェチルー 6 H—チエノ 〔3, 2— ί〕 〔 1 , 2, 3 , 4〕 テトラゾロ 〔4, 5 - a) 〔 1 , 4〕 ジァゼピン— 6—ィル) カルボキシ レート 2. 5 gを得た。
エタノール 5 0 m 1にェチル ( 6—アミノー 4— (4一クロ口フエニル) 一
2—ェチルー 6 H—チエノ 〔3, 2 - f 〔 1 , 2, 3, 4〕 テトラゾロ'〔4,
5— a〕 〔 1, 4〕 ジァゼピン一 6—ィル) カルボキンレート 2. 5 gを.溶解し 、 1規定水酸化ナトリウム 9. 3m〗を加え、 室温で 3時間攪拌する。 減圧下に 溶媒を留去して、 水 1 0 0m lを加え、 酢酸にて p H 4に調整し 1時間攪拌した 後、 炭酸水素ナトリウム水溶液にて中和し、 クロ口ホルムにて抽出する。 有機層 を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、 溶媒を減圧下に留去し、 シリカゲルカラムク 口マトグラフィ一に付し、 黄色アモルファス状として 6—アミノー 4一 (4ーク ロロフエニル) 一 2—ェチルー 6H—チエノ 〔3, 2 - i ) 〔 1 , 2, 3, 4〕 テトラブロ 〔4, 5— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピン 0. 9 gを得た。
原料調製例 7
原料調整例 5と同様にして、 4一 (2—クロ口フエニル) 一 2—ェチルー 6 H ーチエノ 〔3, 2 - f ) 〔 1 , 3〕 イミダゾロ 〔 1 , 2— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼ ピンから 6—アミノー 4一 (2—クロ口フエニル) 一 2—ェチルー 6 H—チエノ 〔3, 2—: Π 〔 1, 3〕 イミダゾロ 〔 1 , 2— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピンを得 原料調製例 8
原料調整例 6と同様にして、 4— (2—クロロフヱニル) 一 2—ェチルー 6 H ーチエノ 〔3, 2 - f ) 〔1 , 2, 3, 4〕 テトラゾロ 〔4, 5 - a) 〔 1 , 4 〕 ジァゼピンから 6—アミノー 4一 (2—クロ口フエニル) 一 2—ェチルー 6 H ーチエノ 〔3, 2— f 〕 〔1, 2, 3, 4〕 テトラゾロ 〔4, 5 - a) 〔1 , 〕 ジァゼピンを得た。
実施例 2 5
クロ口ホルム 1 5m lに 6—アミノー 4一 (4一クロ口フエニル) 一 2—ェチ ルー 6 H—チエノ 〔3, 2 - f ) 〔 1 , 3〕 イミダゾロ 〔 1 , 2— a〕 〔 1 , 〕 ジァゼピン 0. 5 gを溶解し、 2—メ トキシフヱ二ルイソシァネート 0. 2m
1を加え、 室温で 1時間攪拌した。 減圧下、 溶媒を留去し得られた残渣にイソブ 口ピルエーテル一酢酸ェチルを加え結晶とし、 ィソプロピルエーテル—酢酸ェチ ルにて再結晶を行うと、 融点 1 3 9〜1 4 3°CON— (4 - (4—クロ口フエ二 ル) — 2—ェチルー 6 H—チエノ 〔3, 2 - f ) 〔 1 , 3〕 イミダブ口 〔 1, 2 — a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピン一 6—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥ レア 0. 2 2 gを得た。
実施例 2 6
クロ口ホルム 1 5m lに 6—アミノー 4一 (4一クロ口フエニル) 一 2—ェチ ルー 6 H—チエノ 〔3, 2— f 〕 〔 1, 2, 3, 4〕 テトラゾロ 〔4, 5— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピン 0. 3 gを溶解し、 2—メ トキシフエ二ルイソシァネート 0. 2m 1を加え、 室温で 1時間攪拌した。 減圧下、 溶媒を留去し得られた残渣 にイソプロピルエーテルを加え結晶とし、 メタノールにて再結晶を行うと、 融点 2 1 0〜2 1 1 BC (分解) の N— (4 - ( 一クロ口フエニル) 一 2—ェチルー 6 H—チエノ 〔3, 2 - f ) 〔1, 2, 3, 4〕 テトラゾロ 〔4, 5— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピン一 6—ィル) 一 N' — (2—メ トキシフエ二ル) ゥレア 0. 0 6 gを得た。
実施例 2 7
実施例 2 5と同様にして、 6—アミノー 4一 (2—クロ口フエニル) 一 2—ェ チルー 6 H—チエノ 〔3, 2 - f ) 〔1, 3〕 イミダゾロ 〔 1 , 2— a〕 〔 1, 4〕 ジァゼピンと 3—メチルフエ二ルイソシァネー卜から融点 2 1 3〜2 1 5°C ON— (4 - (2—クロ口フエニル) 一 2—ェチルー 6H—チエノ 〔3, 2— f 〕 〔 1 , 2, 3, 4〕 テトラゾロ 〔4, 5— a〕 〔1 , 4〕 ジァゼピン一 6—ィ ル) 一 N' — (3—メチルフエニル) ウレァを得た。
実施例 2 8
実施例 2 6と同様にして、 6—ァミノ— 4一 (2—クロ口フエニル) — 2—ェ チルー 6 H—チエノ 〔3, 2— f 〕 〔 1 , 2, 3, 4〕 テトラゾロ 〔4, 5— a ) 〔 1 , 4〕 ジァゼピンと 3—メチルフエ二ルイソシァネートから融点 2 2 l eC (分解) の N— (4 - (2—クロ口フエニル) 一 2—ェチルー 6 H—チエノ 〔3 , 2— f 〕 〔 1 , 2, 3, 4〕 テトラゾロ 〔4, 5— a〕 〔 1 , 4〕 ジァゼピン
一 6—ィル) 一N' - ( 3—メチルフエニル) ウレァを得た。
上記実施例と同様にして前記の表 2〜表 5に示す化合物が得られた。
「産業上の利用可能性」
実験例から明らかなように、 本発明のチエノ (トリァゾ口) ジァゼピン化合物 は、 白血球上の C D 1 1 b発現を抑制することによって血管内皮細胞への白血球 接着を阻害する作用を有しており、 血管内皮細胞 (HUV E C ) へのモル、モット 腹腔細胞接着を阻害し、 また in vivo における白血球浸潤をも抑制する。 この作 用により、 本化合物が、 接着細胞がその発症 '進行に関与する種々の炎症性疾患 、 アレルギー性疾患、 関節リウマチ等に対する治療薬または予防薬として有用で ある。 また、 自己免疫性疾患ならびに臓器移植時の拒絶反応を予防または治療す るために、 さらに、 腫瘍細胞の転移を予防するためにも使用できる。