叨 細 畫
発明の名称 情報再生装置
技術分野
本発明は、 例えば磁気ディスクや磁気テープ、 光ディスク、 光 磁気ディ スクなどに記綠された情報をビタビ復号法等の最尤復号 法によつて復号する場合に川いて好適な情報再生装^に関する。 背景技術
磁気記録再生装置または光記録再生装置における変調符号には 、 ノヽ。 一 シャ ルレスポ ンスが用いられる。 ノ、。一シャ ルレスポ ンスの 種類と しては、 良く使われるものに、 P R S ( 1 , 1 ) (ク ラ ス 1 ) 、 P R S ( 1, 一 1 ) 、 P R S ( 1, 0, 一 1 ) (ク ラ ス IV ) などがある。 第 6図 ( a ) に示す演算回路 1 0 1 は、 P R S ( 1, 0, - 1 ) を用いるものである。 第 6図 ( b ) に示す演算回 路 1 0 2, 1 0 3は、 P R S ( 1, 一 1 ) を用いるものである。 P R S ( 1, 0, 一 1 ) のシステム多項式 G (D) は、 G (D) = 1 一 D2 である。 P R S ( 1 , — 1 ) のシステム多項式 G ( D ) は、 G (D) = 1 + Dである。 ここで、 Dは遅延オペレータで め o
演算回路 1 0 1 は、 孤立した論理 1が入力されたとき、 1, 0 , 一 1のデータを順次出力する回路である。 演算回路 1 0 2, 1 0 3は、 孤立した論理 1が入力されたとき、 1, 一 1のデータを 順次出力する回路である。
第 6図 ( a ) に示す演算回路 1 0 1 ( P R S ( 1, 0 , — 1 ) ) では、 G (D) = 1 - D2 のシステム多項式を有するため、 あ るサ ンプル時刻 kにおける入力データ y k は、 常に 2つ前のサ ン プル y k— 2 と演算される。 従って、 奇数番目のサンプルと偶数審 目のサンプルは、 実質的に独立しており、 それぞれが独立なパー シャ ルレスポ ンス P R S ( 1, 一 1 ) の系列とみなすことができ
る。 即ち、 第 6図 ( a ) の回路は、 第 6図 ( b ) に示すように、 ノ、。一シャ ルレスポ ンス P R S ( 】 , 一 1 ) の ii 7回路 1 0 2 , 1 0 3に、 スィ ツチ 1 0 4を切り換えて、 入力データの奇数 ¾目の サ ンプルと偶数番目のサ ンプルをそれぞれ供給し、 処理させ、 そ の出力をスィ ツチ 1 0 5で合成して出力する回路と等価である。 つまり、 浈^回 KM 0 2 , 1 0 3 ( P S ( 1 , 一 1 ) ) をィ ンタ リ ーブしながら使用することによるデコー ドと、 浈!?·回路 1 0 1 ( P R S ( 1 , 0, 一 1 ) ) によるデコー ドは、 本質的には 同じである。 ここではパー シャ ルレスポ ンス P K S ( 1 , 0 , 一 1 ) を例にとつて説明する。
パー シャ ルレスポ ンス P R S ( 1 , 0, 一 1 ) 自体はエ ラ 一を 伝搬する性質を有し、 ある条件で 1 ビッ トエラ一がおこると壊滅 的なエラーを引き起こす恐れがある。 そこで、 これを防ぐため、 記録する前にプリ コーディ ングしておく必要がある。 このブリ コ —ディ ングは、 ノ、。 一シャルレスポンスの逆変換を行うことで実行 することができる。
第 7図は、 このようにプリ コー ドを行って、 パー シャ ルレスポ ンスの変復調を行う系の全体の構成を示している。 同図において 、 プリ コーダ 1 1 1 は、 1 Z ( 1 - 2 2 ) の処理を実行する。
記録データは、 このプリ コーダ 1 1 1 によって、 記録データの データ間の相関を利用して、 記録.データの値 1および— 1の間で 変化するプリ コ一 ドデータに変換された後、 記録チャ ンネル回路 1 1 2に出力される。
記録チャ ンネル回路 1 1 2 は特別に設けられる回路ではなく、 磁気記録再生系が本来有している機能を等価回路と して表したも のである。 この回路では (即ち、 データを磁気的に記録し、 これ を再生すると) 、 演算処理回路 1 1 3においてプリ コーダ 1 1 1 の出力に対して ( 1 一 D ) の演算処理が行われる。
このとき実際の磁気記録チヤ ンネルで発生するノ ィ ズは、 この 演算結果に加算器 1 1 4で加^されるものと して扱われる。 この ノ イ ズを加算したデータ (磁気記録した後、 再生したデータ) が
、 後段の溃算処理回路 1 1 5に出力される。 演算処理回路 1 1 5 では、 記録チヤ ンネル回路 1 1 2からの出力に対して ( 1 + D ) の演算処理が行われる。
記録チ ヤ ンネル回路 1 1 2から出力される信号は、 信号レベル の範囲を ± 2 とすると、 第 8図に示すように、 {— 2, 0, + 2 } の 3つのレベルのいずれかをとる。 これをデコーダ 1 1 6で元 のバイナ リデータ ( 1 または 0 ) にデコー ドするのに、 固定閻値 を用いる 3値レベル検出法と、 最尤復号法であるビタビデコーデ ィ ングが考えられる。
3値レベル検出法では、 0 と + 2の間、 および 0 と— 2の間に 、 それぞれ、 所定の固定値をもつス レシ ョ ル ド レベルが設定され 、 サ ンプル点がス レシ ョ ルドレベルよ り大きい力、、 小さいかを判 定することによってデコー ドするものである。 3値レベル検出法 は、 回路が非常に簡単ですむという利点を有する反面、 検出能力 が比較的低いという欠点を有する。
これに対して、 最尤復号法 (ビタビデコーデイ ング) は、 前後 のサンプル点の値も使ってデータを復号し、 復号した結果得られ るデータの系列 (パス) を検出して、 もっとも確からしい系列 ( パス) を推定してい く という方法である。 3値レベル検出法に比 ベて高い検出能力を持っており、 同じデータをデコー ドした場合 には、 ビッ トエ ラ ー レー トが 1桁から 2桁改善される。
次に、 デコーダ 1 1 6をビタビデコーダで構成する場合の回路 例を示す。 その前段階の準備として、 ビタビデコーディ ングにつ いて説明する。 P R S ( 1 , 0, 一 1 ) を用いた系は、 1 一 D 2 のシステム多項式を有するため、 4つの状態を有する。 この系か
ら 1 ビッ トおきにデータを取り出すと、 1 つの系 (つまり、 P R S ( 1, 一 1 ) ) となる。 そのシステム多 ¾式は 1 一 Dであるた め、 2つの状態を冇する。
P R S ( 1 , 一 1 ) の状態遷移図は、 第 9図に示すようになる 。 即ち、 P R S ( 1, 一 1 ) においては、 状態が、 a k_2 = - 1 のとき、 1 が入力されると、 状態が、 a k = + 1 に遷移するとと もに、 2が出力される。 また一 1が入力されると、 状態が、 元の 状態と同一の状態、 即ち a k = + 1 に遷移するとともに、 0が出 力される。 さ らに、 状態が、 a k—2 = + 1 のとき、 1 が入力され ると、 状態が、 a k = _ 1 に遷移するとともに、 一 2が出力され る。 また一 1 が入力されると、 状態が、 元の状態と同一の状態、 即ち a k = - 1 に遷移するとともに、 0が出力される。
この第 9図の状態遷移図に対応する ト レリスダイアグラム (尤 度追跡図) (以下、 ト レリスと記載する) は、 第 1 0図に示すよ うになる。 ここで、 この ト レリスにおいては、 あるサンプル時刻 kにサ ンプル値 (この場合、 演算処理回路 1 1 5の出力) y k の 入力があつたときに、 状態 a k-2 から状態 a u へ遷移するブラ ン チメ ト リ ッ ク (尤度の瞬時尺度に相当する) が、 サンプル値 y の自乗誤差に— 1を乗算した値 (一 ( y 2 — 0 ) 2 , - ( y 2 - 2 ) 2 , 一 ( y 2 + 2 ) 2 , ) で示されている。
ビタビデコ一ディ ングは、 これらのブラ ンチメ ト リ ッ クの総和 が最大になるようなパスを見つけ出すものである。 あるサンプル 時刻 kまでの、 状態 a k = + 1 と a k =— 1 それぞれにおけるパ スメ ト リ ッ ク (尤度の経路積分に相当) L k + と L k — は、 1つ 前のサンプル時刻 k— 2までのパスメ ト リ ッ クの値 L k 2 を用い て、 次の ( 1 ) , ( 2 ) 式のように表すことができる。
L k + -m a x { L k-2 + + [- ( y k - 0 ) 2 〕 ,
L x- 2 - + C- ( y k - 2 ) 2 ] } ( 1 )
L k ― = m a x { L k- 2 + + 〔― ( y κ + 2 ) 2 〕 ,
-2 - + 〔一 ( y k - 0 ) 2 〕 } ( 2 ) こ こで、 m a x {Λ, B } は、 Λ, Βのうち、 大きい方を選択 することを意味する。
このメ ト リ ツ クを計算しながら最適なパスを検出するためには 、 通 '、 自乗器が 3個、 加 ί器が 6個、 コ ンパレータが 2個必要 となる。 そこで、 パスメ ト リ ッ クを忠实に計算していくのではな く、 回路を簡単にするために、 差動メ ト リ ッ クを用いた了ルゴリ ズムを使用することができる。
ここで、 状態が 2つしかない場合のビタ ビアルゴリズムについ て考察する。 ビタ ビアルゴ リ ズムは、 ある時刻 kにおける各々の 状態について、 そこに至るまでの尤度がもっとも大き くなるよう なパスを 1つにしぼりながら、 データを決定していく ものである 。 前述した復号回路 (デコーダ 1 1 6 ) は、 それを忠実に実現す るためのものである。
即ち、 状態 a k = + 1 , 一 1それぞれにおけるパスメ ト リ ッ ク の差 (差動メ ト リ ッ ク) は、 次式で表すことができる。
Δ L k = L k + - L k - ( 3 )
( 1 ) 式から、 ノ、。スメ ト リ ッ ク L k + は、
L k-2 + + 〔一 (y k — 0 ) 2 〕 > L k-2 - + 〔― ( y , - 2 ) の場合 (状態 a k.2 = + 1から、 状態 a k = + 1へ遷移する尤度 が大きい場合) 、
L k-2 + + [- ( y k - 0 ) 2 ]
となる。
Lk— 2 + + 〔― ( y k - 0 ) 2 — 2 - + 〔一 ( y κ - 2 ) の場合 (状態 a k— 2 =— 1から、 状態 a k = + 1へ遷移する尤度 が大きい場合) 、 パスメ ト リ ッ ク Lk + は、
L k-2 - + [- ( y k - 2 ) 2 ]
となる。
一方、 ( 2 ) 式から、 パスメ ト リ ッ ク L は、
L k + 〔一 ( y k + 2 ) 2 〕 〉 L k - 2 + [- ( y , - ϋ ) 2 ] の場合 (状態 a k-2 = + 1 から、 状態 a 1 へ遷移する尤度 が大きい場合) 、
"- 2 〔一 ( y k - 1 2 ) 2 〕
となる。
L ,-2 + + [- ( y k + 2 ) 2 ] ≤ L k - 2 + [- ( y , - 0 ) 2 3 の場合 (状態 a k-2 =— ;! から、 状態 a 1 へ遷移する尤度 が大きい場合) 、 パスメ ト リ ッ ク L k _ は、
L k - 2 - + C- ( y k - 0 ) 2 ]
となる。
即ち、 整理すると、 パスメ ト リ ッ ク L X + は、
4 > 4 y u - Δ L k- 2 …… · (C + 1 )
の場合 (状態 a k_2 = + 1から、 状態 a k = + 1 へ遷移する尤度 が大きい場合) と、
4≤ 4 y k - Δ L k- 2 (C + 2 )
の場合 (状態 a k— 2 =— 1から、 状態 a = + \へ遷移する尤度 が大きい場合) の 2つの場合で値が異なる。 また、 パスノ ト リ ツ ク L κ _ は、
- 4 > 4 y k - Δ L κ- 2 (C - 1 )
の場合 (状態 a k— 2 = + 1から、 状態 a k =一 1へ遷移する尤度 が大きい場合) と、
- ≤ 4 y k ー厶 L k- 2 (C - 2 )
の場合 (状態 a k— 2 =— 1 から、 状態 a k =一 1へ遷移する尤度 が大きい場合) の 2つの場合で値が異な o
従って、 ( 3 ) 式で表わされる差動メ h »J ック△ L k は、 ( c + 1 ) 且つ (C - 1 ) , (C + 2 ) 且つ (C 2 ) , (C + 1 )
且つ (C— 2 ) 、 および (C + 2 ) 且つ (C— 1 ) の 4 (= 2 x 2 ) 通りの場合があることになる。
即ち、 まず、 4 〉 4 y k —△ L k— 2 、 且つ一 4 〉 4 y k —△ L - 2 の場合 (生き残りパスが、 状態 〈+ 1 〉 —状態 〈+ 1 〉 且つ 状態 〈+ 1〉 →状態 〈一 1 〉 のパター ンとなる場合) 、 つまり - > 4 y k - Δ L k-2 の場合、 差動メ ト リ ッ ク△ L k は、
Δ Lk = {Lk-2 + + [- (y k - 0 ) 2 ] }
- {Lk_2 + + C- (y , + 2 ) 2 ] }
= L k— 2 + y k L + y + 4 y k + 4 = 4 y k + 4
となる。
さらに、 4 ^ 4 y k - Δ L K - 2 、 且つ一 4≤ 4 y k - Δ L h-2 の場合 (生き残りパスが、 状態 〈一 1〉 —状態 〈_ 1〉 且つ状態 〈一 1〉 —状態 〈+ 1〉 のパター ンとなる場合) 、 つまり 4≤ 4 y k - Δ L - 2 の場合、 差動メ ト リ ッ ク A Lk は、
Δ Lk = {Lk-2 - + [- (y k - 2 ) 2 ] }
一 {Lk— 2 - + 〔一 (y k - ϋ ) 2 〕 }
= L k- 2 ― — y k 2 + 4 y k - 4 - L k-2 " + y k 2 = y k ― 4
となる。
また、 4 > 4 y k - Δ L k- 2 、 且つ一 4≤ 4 y k —厶 L k— 2 の 場合 (生き残りパスが、 状態 〈一 1〉 —状態 〈一 1〉 且つ状態 く + 1〉 —状態 〈+ 1〉 のパター ンとなる場合) 、 つまり一 4 ≤ 4 y ·< —厶 L K- 2 < の場合、 差動メ ト リ ッ ク△ L k は
厶 L k = { L w + + 〔― ( y k - 0 ) 2 〕 }
- { L k-2 - + C- ( y k - 0 ) 2 ] }
L k— 2 + 一 y k - L k + y k
Δ L K- 2
となる。
そして、 4 ≤ 4 y k - Δ L k _ 2 、 且つ一 / l 〉 4 y k - Δ L k-2 の場合 (生き残りパスが、 状態 〈一 1 〉 —状態 〈+ 1 〉 且つ状態 〈+ 1〉 →状態 〈一 1 〉 のパター ンとなる場合) は、 この式を整 理すると、 4 ≤ 4 y k - Δ L k-2 く一 4 となることから、 ありえ ない。
以上から、 ( 3 ) 式は、 4 y k - Δ L„ - 2 の大きさによって場 合分けをすることができ、 次の ( 4 ) 式のようになる。
4 y - 4 但し、 4 ≤ 4 y k - Δ L k-2 のとき
Δ L , = Δ L h-2 但し、 一 4 ≤ 4 y k —厶 L k-2 く 4のとき
4 y k + 4 但し、 4 y k - L -2 く一 4のとき
( ) 従って、 状態が 2つ ( a k = + 1 または a k — 1 に) しかない 場合、 生き残りパスのパター ンと しては、 次に示す 3通りのパタ ーンしかあり得ない。
状態 〈一 1〉 →状態 〈一 1〉 且つ状態 〈一 1〉 →状態 〈十 1 ) 状態 〈一 1 〉 —状態 〈一 1〉 且つ状態 〈十 1 ) —状態 〈十 1 ) 状態 〈十 1 > —状態 〈+ 1 > 且つ状態 〈+ 1 > —状態 〈一 1〉 ここで、 あり得る 3種類の生き残りパスのパターンを、 それぞ れ— ΐ、 →→、 →丄 という 3種類の 2文字記号で表すことにする
( 4 ) 式の場合分けの不等式においては、 4 y k —△ L k— 2 が 共通の比較要素と して含まれているので、 この値を 4または一 4 と比較して、 その大小を判定することにより、 生き残りパスのパ ターンが、 上述の生き残りパスのパターンのうちのいずれかであ るのかを判定することができる。 つまり、 パスメ ト リ ッ クそのも のを計算しなくても、 差動メ ト リ ックを計算すれば、 その過程で 生き残ったパスを決定し、 これによりデータを復号することがで
きる。
即ち、 y P を、 ト レ リ スにおいて、 平行パス (→―) 以外のパ ス、 即ち、 上向きの発散 (→ T ) または下向きの発故 (→ 1 ) が 現れたときの地点 ( 1 0 c a t i o n p ) のサ ンプル値とする と共に、 βを、 いわば補正 iと して、 A L k - 4 y p — 4 ^5とお いて変数変換すると、 ( 4 ) 式は、 次の ( 5 ) 式のように表すこ とができる。
y R - 1 但し、 一 + l ≤ y k — y P のとき
y P _ β = y P — β 但し、 一 一 l ≤ y k — y P く一 一 :! のとき
L y k + 1 但し、 y k — y P く一 ー 1 のとき
( 5 ) こ こで、 ( 5 ) 式の左辺と右辺を比較することにより、 上段ま たは下段で等式が成立する場合、 即ち生き残りパスのバター ンと して上向きの発散 (― ΐ ) または下向きの発散 (→丄) が現れた 場合、 0は、 1 または一 1 とそれぞれなることが判る。
従って、 は、 いまの地点からさかのぼって、 最初の、 上向き の発散 (→ ΐ ) または下向きの発散 (— ) が現れる地点 ( 1 0 c a t i o n p ) での発散の方向 (つまり、 その地点 ( 1 o c a t i o n p ) での生き残りパスのパターンが、 上向きの発散
(→† ) および下向きの発散 (→ i ) のうちのいずれかであった か) を表している。
例えば、 いまの地点からさかのぼって、 最初に現れた発散が、 上向きの発散 (→† ) であった場合、 つまり /9 = + 1 である場合 - 、 いまの地点での生き残りパスのパター ンは、 ( 5 ) 式における 場合分けの不等式の に 1 を代入することにより、
0≤ y k - y p のとき、 上向きの発散 (→ T ) 、
- 2≤ y k - y p く 0のとき、 平行パス (→→) 、
y k — y P く一 2のとき、 下向きの発散 (→丄 )
と判定される (第 1 1図) 。
さ らにこの場合、 ( 5 ) 式の左辺と右辺を比铰することにより 、 と y ρ は、
0≤ y„ - y p のとき、 y P y k , + 1、
一 2 ≤ y k _ y P ぐ ϋのとき y P y P , β β
y - y p < — 2のとき、 y
のように更新される (第 1 1図) 。
同様にして、 いまの地点からさかのぼって、 最初に現れた発散 、 下向きの発散 (- \ ) であった場合、 つまり 9 =一 1 である 場合、 いまの地点での生き残りパスのパター ンは、 ( 5 ) 式にお ける不等式の に一 1 を代入することにより、
2≤ y k - y p のとき、 上向きの発散 (―† ) 、
0≤ y , - y p く 2のとき、 平行パス (→→) 、
y , - y p く 0のとき、 下向きの発散 (→ Ϊ )
と判定される。 と y P は、 ( 5 ) 式の左辺と右辺を比較するこ とにより、
2 ≤ y k — y P のとき、 y P — y k , β .+ 1、
0≤ y k - y p く 2のとき、 y P —y P β— β、
y k — y P く 0のとき、 y P — y k , β 一 1
のように更新される。
従って、 の表す意味は、 式の上でいうと 判定するための闘 値にオフセ ッ トを加える役割を果たしているものと見ることがで きる (この点については、 表 1、 表 2を参照して後述する) 。 生き残りパスパター ンとして、 上向きの発散 (→† ) または下 向きの発散 (→丄 ) が現れたとき、 その地点 ( l o c a t i o n k ) より 1つ前の発散か現れた地点 ( l o c a t i o n p ) から、 その地点 ( l o c a t i o n k ) までのパスを確定する ことができ、 これを繰り返すことによりデータを複合することが
可能となる。
このようなビタ ビアルゴリ ズ厶に^づいてデータを復号するデ コーダ 1 1 6のブロ ッ ク図を第 1 2図に示す。 記録チャ ンネル回 路 1 1 2 (第 7図) からの再生データは、 処理回路 1 2 0または 1 3 0に入力される。 その偶数列サ ンプルまたは奇数列サ ンプル が、 個別にそれぞれ処理された後、 合成回路 1 4 1 において、 切 換回路 1 が出力する切換信号のタイ ミ ングに づいて、 元の順序 に復号され、 出力される。
第 1 2図では、 偶数列サンプルを処理する処理回路 1 2 0の構 成が詳細に示されている。 奇数列サ ンプルを処理する処理回路 1 3 0 も同様に構成される。
処理回路 1 2 0においては、 記録チ ャ ンネル回路 1 1 2からの 再生データは、 切換回路 1 から出力される切換信号に対応して、 偶数列サンプル 奇数列サンプルのタィ ミ ングで〇 N Z O F Fす るスィ ツチ 1 4を介して減算回路 1 1 およびレジスタ 1 2 bに供 給される。 即ち、 減算回路 1 1およびレジスタ 1 2 bには、 再生 データの偶数列サンプルが供給される。
レジスタ 1 2 bは、 1つ前の発散地点におけるサンプル値 y p を記憶する。 減算回路 1 1 は、 入力された偶数列サンプル y k か らレジスタ 1 2 bに記憶されている値 y p を減算して ( ( y k — y p ) を演算して) 、 比較回路 1 3に出力する。
比較回路 1 3は、 閾値である + 2 , 0, 一 2、 減算回路 1 1の 出力 ( y k - y p ) 、 およびレジスタ 1 2 a に記憶されている 3 に対応して、 表 1 および表 2に示す演算処理を行う。 演算結果に 対応して、 表 1、 表 2 に示す出力データが出力される。
この演算の詳細は、 第 1 4図および第 1 5図を参照して後述す
O o
表 1
表 2
シフ ト レジスタ 1 2 1 は、 第 ] 3図に示すように、 N個のセ レ クタ S p , 乃至 S p N およびフ リ ッ プフ ロ ッ プ D p , 乃至 D p N が交互に縦接続されるとともに、 最前段のセ レク タ S P l の前段 にフ リ ッ プフ π ッ プ D p n が接続されたシ リ アルシフ ト レジスタ と、 N個のセ レク タ S m , 乃至 S m N およびフ リ ッ プフ ロ ッ プ D m , 乃至 D in N が交互に縦接続されたシ リ アルシフ ト レジスタ と がパラ レルに接続されたパラ レルロ ー ド Ζシ リ アルシフ ト レジス タと して構成されている。
こ こで、 Νは、 再生データ (偶数列サ ンプル) をビタビ復号す
る処理単位 (ビッ ト数) である。 '
最前段のセ レク タ S p , または S m , には、 0が信号 Bまたは Dと して入力されるとともに、 フ リ ップフロ ップ D p。 を介して 比較回路 1 3からの生き残りパスパター ン信号 (m e r g e ) が 、 信号 Aまたは Cと して入力されている。 そのうちのいずれか一 方 (信号 Λおよび Bのうちの一方、 または信号 Cおよび Dのうち の一方) が、 同じく比較回路 1 3からの生き残りパスパター ン信 号 (m e r g e ) およびデータ ( d a t a ) に対応して選択され 、 フ リ ップフロ ップ D p , または Dm , にそれぞれ出力される。
こ こで、 生き残りパスパタ一ン信号 (m e r g e ) は、 条件判 断された結果が平行パスか否か、 言い換えれば、 状態変化の可能 性があるか否かを示すフラグである。 またデータ ( d a t a ) は 状態変化があつたか否かを示すフ ラグである。 即ち、 例えば m e r g e
又は^) が、 実際には変化がなかったことを示すのである。
こ こで、 比較回路 1 3においては、 表 1 および表 2に示したよ うに、 上向きの発散または下向きの発散が生じた場合には、 m e r g e = l とされ、 平行パスの場合には、 m e r g e = 0 とされ るようになされている。
最前段のセレクタ S p , および S m , を除く、 セレクタ S p„ または S m n ( n = 2 , · · · ·, Ν ) には、 前段のフ リ ップフロ ッ プ D ρ η— , にラ ッチされたデータが、 信号 Αまたは Cとして入力 される。 前段のフ リ ップフロ ップ D m„— , にラ ッチされたデータ が、 信号 Bまたは Dと して入力されている。 信号 Aおよび Bのう ちの一方、 または信号 Cおよび Dのうちの一方が、 比較回路 1 3 からの生き残りパスパタ一ン信号 (m e r g e ) およびデータ ( d a t a ) に対応して選択され、 次段のフ リ ッ プフロ ップ D p„ + . または Dmn+ I にそれぞれ出力される。
表 3
即ち、 セレクタ S p
n ( S m„ ) は、 比較回路〗 3からの生き 残りパスパターン信号 (m e r g e ) およびデータ ( d a t a ) に対応して、 表 3に示すように、 入力信号 Aおよび B ( Cおよび D ) のうちのいずれか一方を選択して出力する。
フ リ ップフロ ップ D p n または D m n は、 前段のセレクタ S p または S mn からの出力を、 P L L (図示せず) より出力される P L Lクロ ッ クに同期してそれぞれラ ッチする。
第 1 2図に示すような構成を用いれば、 自乗器は不要となり、 加算器は 1個、 コ ンパレータは 2個で済むことになる。
次に、 この第 1 2図の回路に対し、 ある信号が入力された場合 の動作について、 第 1 4図および第 1 5図のタイ ミ ングチャー ト を参照して説明する。
いま、 第 1 4図に示すような信号が第 1 2図のデコーダ 1 1 6 に入力された場合、 比較回路 1 3は、 表 1 と表 2に従って、 シフ ト レジスタ 1 2 1 (第 1 3図) は、 表 3に従って、 次のように動 作する。 ただし、 y P と の初期値は、 それぞれ、 y P =— 2、 β = — 1 とする。
く k = 0 : 入力 y k = y。 = l . 6 ; y P = _ 2 ; =— 1 のと き〉
y - y p = 1 . 6 — (_ 2 ) = 3. 6 〉 2なので、 入力は表 2の条件パターン Fに対応する。 つまり、 上向きの発散 (以下、
適宜 d i v e r g e n c eという) であるから、 表 2にしたがつ て、 レジスタ 1 2 aの ^が + 1 に更新され、 レジスタ 1 2 bの y p ( 1 つ前の発 ¾がおきた時刻におけるサンプル ffl) が、 y P = y 0 = 1. 6 とされる。
同時に、 表 2にしたがって、 比較回路 1 3からシフ ト レジスタ 1 2 1 に、 生き残りパスパターン信号 ( m 0 r g 0 = 1 ) および データ ( d a t a = 1 ) が出力される。
従って、 シフ ト レジスタ 1 2 1 (第 1 3図) では、 フ リ ップフ ロ ップ D p。 に m e r g e = 1 がラ ッチされる (第 1 5図) 。 ( k = 1 : 入力 y k = y i = 0. 2 ; y p = 1. 6 ; 9 - + 1 ; P = 0のとき〉
- 2 ≤ y - y P = 0. 2— 1. 6 =— 1. 4 ^ 0なので、 入 力は表 1の条件パターン Bに対応する。 つまり、 平行パスという ことになるので、 レジスタ 1 2 aと 1 2 bの 、 y P はそのまま とされ ( = 1, y P = y。 ) 、 比較回路 1 3からシフ ト レジス タ 1 2 1 に、 生き残りパスパターン信号 (m e r g e = 0 ) およ びデータ ( d a t a = 0 ) が出力される。
シフ ト レジスタ 1 2 1 では、 フ リ ップフロ ップ D p 0 に m e r g e = 0がラ ッチされ、 さらに m e r g e = 0であるから、 表 3 にしたがってセレクタ S p n または S mn で、 信号 Aおよび Bま たは信号 Cおよび Dのうちの、 信号 Aまたは Dが選択され、 次段 のフ リ ップフロ ップ D p n または D τη n にそれぞれ出力されてラ ツチされる。
即ち、 平行パスのパターンの場合、 上段のフ リ ップフロ ップ D p n にラ ッチされている信号 (ビッ ト) は、 同じく上段の、 次段 のフ リ ップフロ ップ D p n+ 1 にラ ッチされる。 下段のフ リ ップフ ロ ップ Dmn にラ ッチされている信号 (ビッ ト) は、 同じく下段 の、 次段のフ リ ップフロ ップ D m η + , にラ ッチされる。 但し、 こ
の場合、 下段のフ リ ップフロ ップ D m , は、 セレクタ S m , に、 信号 Dと して 'に入力されている 0をラ ッチする。
従って、 k = 1 では、 上投のフ リ ッ プフ ロ ッ プ D p。 , D p , には、 ϋ , 1 がそれぞれラ ツチされる。 下段のフ リ ップフ ロ ップ Dm , には、 0がラ ッチされる (笫 1 5図) 。
く k = 2 : 入力 y k = y 2 - ϋ . 2 ; y Ρ - 1 . G ; j9 - -i 1 ; p = 0のとき〉
- 2 ≤ y k - y P - - 0. 2 — 1 . 6 - - 1 . 8 ≤ 0 なので、 入力は表 1 の条件パター ン Bに対応する。 つまり、 平行パスとい うことになるので、 レジスタ 1 2 a と 1 2 bの /9, y P はそのま まとされる比蛟回路 1 3からシフ ト レジスタ 1 2 1 に、 生き残り パスノ ター ン信号 ( m e r g e = 0 ) およびデータ ( d a t a = 0 ) が出力される。
シフ ト レジスタ 1 2 1 では、 フ リ ッ プフ ロ ッ プ D p。 に m e r g e = 0がラ ッチされる。 m e r g e = 0であるから、 表 3にし たがつて上段のフ リ ップフ口 ップ D p n にラ ッチされている信号
(ビッ ト) は、 同じく上段の、 次段のフ リ ップフロ ップ D p n+ , にラ ッチされる。 下段のフ リ ップフロ ップ D τη n にラ ッチされて いる信号 (ビッ ト) は、 同じく下段の、 次段のフ リ ップフ口 ップ Dm„+ , にラ ッチされる。
従って、 k = 2では、 上段のフ リ ップフロ ップ D p。 , D p , , D p 2 には、 0, 0 , 1がそれぞれラ ツチされ、 下段のフ リ ッ プフロ ップ D m , , Dm 2 には、 0, 0がそれぞれラ ッチされる (第 1 5図) 。
< k = 3 : 入力 y k = y 3 = 2. 0 ; y P = l . 6 ; = + 1 ; P = 0のとき〉
y W - y p = 2. 0 — 1. 6 = 0. 4 > 0なので、 入力は表 1 の条件パター ン Cに対応する。 つまり、 上向きの d i v e r g e
n c eであるから、 前の候^ y P が ¾在値 y k に敗れた ( y P く y ^ であった) ことになる。 即ち、 k = ϋ ( Ρ = 0 ) において、 上向きの発散 (^ - 1 ) と判定したのであるが、 今回 ( k = 3 において) 、 上向きの発散 ( = + 1 ) がおきたので、 前回は、 上向きの発散のうちの平行パスであったことになる ( k = ϋにお い.て、 上向きの遷移がおこったとすると、 k = 3において、 パス が不連続になってしまう) 。
そこで、 表 1 にしたがって、 レジスタ 1 2 aの が + 1にされ 、 レジスタ 1 2 bの記憶値 y P が、 y P = y 3 = 2. 0とされる 。 さ らに、 比較回路 1 3からシフ ト レジスタ 1 2 1 に、 生き残り パスパター ン信号 (m e r g e = 1 ) およびデータ ( d a t a = 0 ) が出力される。
シフ ト レジスタ 1 2 1では、 フ リ ップフロ ップ D p。 に m e r g e = lがラ ッチされる。 さらに m e r g e = lおよび d a t a = 0であるから、 表 3にしたがってセ レク タ S p n または S τη n で、 信号 Aおよび Bまたは信号 Cおよび Dのうちの、 信号 Bまた は Dが選択され、 次段のフ リ ップフロ ップ D p„ または Dmn に それぞれ出力されてラ ッチされる。
即ち、 直前に起きた発散が上向きの発散であり ( =+ 1であ り) 、 さらに今の発散が上向きの発散である場合、 上段のフ リ ッ プフロ ップ D p n に復号データ候補と してラ ッチされていた信号 (ビッ ト) が敗れたこととなる。 下段のフ リ ッ プフ ロ ッ プ D m n にラ ツチされている信号 (ビッ ト) が、 上段および下段の、 次段 のフ リ ップフロ ップ D p η+ , および D m η+ , にラ ッチされる。 但 し、 この場合、 上段のフ リ ップフロ ップ D p , は、 セレクタ S p , に、 信号 Bと して常に入力されている 0をラ ッチする。
従って、 k = 3では、 上段のフ リ ップフロ ッ プ D p。 , D p , , D p 2 , D p 3 には、 1, 0 , 0, 0がそれぞれラ ツチされ、
下设のフ リ ップフ ロ ッ フ。 D m , , D m 2 , D m 3 には、 ϋ, ϋ , 0がそれぞさラ ッチされる ( ,〗 5図) 。
く k = 4 : 入力 y k ニ = 0 . 2 ; y p = 2. 0 ; + 1 ; P = 3のとき〉
- 2 ≤ y . - y P = ϋ . 2 - 2 . ϋ =— 1 . 8 ≤ ϋなので、 入 力は表 1 の条件パタ ー ン βに対応する。 つまり、 平行パス という ことになるので、 レジスタ 1 2 a , 1 2 bでは、 , y p がその ままにされ、 比較回路 1 3からシフ ト レジスタ 1 2 1 に、 生き残 りノ、。スパター ン信号 ( m e r g e = 0 ) およびデータ ( d a t a = 0 ) が出力される。
シフ ト レジスタ 1 2 1 では、 フ リ ッ プフ ロ ッ プ D p 。 に m e r g e = 0がラ ッチされる。 m e r g e = 0であるから、 上段のフ リ ップフロ ップ D p„ にラ ッチされている信号 (ビッ ト ) は、 同 じく上段の、 次段のフ リ ップフロ ップ D p η+ , にラ ッチされる。 下段のフ リ ップフロ ップ D m n にラ ッチされている信号 (ビッ ト ) は、 同じく下段の次段のフ リ ップフロ ップ Dmn+, にラ ッチさ れる。
< k = 5 : 入力 y k = y 5 =— 0. 4 ; y P = 2. 0 ; = + 1 ; p = 3のとき〉
y k - y p = - 0. 4 — 2. 0 = - 2. 4く一 2なので、 入力 は表 1の条件パターン Aに対応する。 つまり、 下向きの d i v e r g e n c eであるから、 前の候補は正しかったことになる (即 ち、 k = 3 ( p = 3 ) において、 上向きの発散のうち、 上向きの 遷移があつたことになる) 。
よって、 表 1 にしたがって、 レジスタ 1 2 aの 一 1 にされ、 レジスタ 1 2 bの記憶値 y P が、 y P = y 5 = - 0. 4 とされる 。 さらに、 比較回路 1 3からシフ ト レジスタ 1 2 1 に、 生き残り パスパター ン信号 ( m e r g e = 1 ) およびデータ ( d a t a =
1 ) が出力される。
シフ ト レジスタ 1 2 】 では、 フ リ ップフロ ップ D p。 に m e r g e = 1 がラ ッチされる。 さ らに m e r g e = 1 および d a t a = 1 であるから、 表 3にしたがってセ レク タ S p n または S m n で、 信号 A及び Bまたは信号 Cおよび Dのうちの、 信号 Λまたは Cが選択され、 次投のフ リ ップフ π ップ D p n または D m n にそ れぞれ出力されてラ ツチされる。
即ち、 直前に起きた発散が上向きの発散であり ( = + 1 であ り) 、 さらに今の発散が下向きの発散である場合、 上 I ^のフ リ ツ プフロ ップ D p n に復号データ候補と してラ ッチされていた信号
(ビッ ト) は正しかったこととなる。 上段のフ リ ップフロ ップ D p n にラ ツチされている信号 (ビッ ト) が、 上段および下段の、 次段のフ リ ップフロ ップ D p η+ , および D m η+ , にラ ッチされる
〈 k = 6 : 入力 y k = y 6 =— 0. 2 ; y P = - 0. A ; β = - 1 ; ρ = 5のとき〉
0 ≤ y k - y p = - 0. 2 — (― 0. 4 ) = 0. 2 ≤ + 2なの で、 入力は表 2の条件パターン Eに対応する。 つまり、 平行パス ということになるので、 β , y p はそのままにされる。 比較回路 1 3からシフ ト レジスタ 1 2 1 に、 生き残りパスパタ ー ン信号 ( m e r g e = 0 ) およびデータ ( d a t a = 0 ) が出力される。
シフ ト レジスタ 1 2 1 では、 フ リ ッ プフ ロ ッ プ D p 0 に m e r g e = 0がラ ッチされ、 m e r g e = 0であるから、 上段のフ リ ップフロ ップ D p n にラ ッチされている信号 (ビッ ト) は、 同じ く上段の、 次段フ リ ップフロ ップ D p n+ l にラ ッチされる。 下段 のフ リ ップフロ ップ D in n にラ ッチされている信号 (ビッ ト) は 、 同じく下段の、 次段のフ リ ップフロ ップ D m η+ , にラ ッチされ る
く k = 7 : 入力 y k = y 7 =— 2. 0 ; y P - - 0. A ; β = - 1 ; p = 5のとき〉
y k - y p = - 2. 0 - (- 0. 4 ) = - 1 . 6 く 0なので、 入力は表 2の条件パター ン Dに対応する。 つまり、 下向きの d i v e r g e n c eであるから、 前の候 tiは正しかったことになる 。 即ち、 k = 5 ( p = 5 ) においては、 下向きの遷移ではなく、 平行な遷移があったことになる。
よって、 表 2にしたがつて、 レジスタ 1 2 aの が一 1 にされ 、 レジスタ 1 2 bの記憶値 y P が、 y P = y 7 = - 2. 0 とされ る。 さらに、 比較回路 1 3からシフ ト レジスタ 1 2 1 に、 生き残 りノ、。スノ、。ター ン信号 ( m e r g e = 1 ) およびデータ ( d a t a = 0 ) が出力される。
シフ ト レジスタ 1 2 1 では、 フ リ ッ プフ ロ ッ プ D p 0 に m e r g e = lがラ ッチされる。 さらに m e r g e = l および d a t a = 0であるから、 表 3にしたがってセ レク タ S p n または S m n で、 信号 Aおよび Bまたは信号 Cおよび Dのうちの、 信号 Bまた は Dが選択され、 次段のフ リ ッ プフ ロ ッ プ D p„ または D m n に それぞれ出力されてラ ツチされる。
即ち、 直前に起きた発散が下向きの発散であり ( =— 1であ り) 、 さらに今の発散が下向きの発散である場合、 上段のフ リ ツ プフロ ップ D p n に復号データ候補としてラ ッチされていた信号 (ビッ ト) が敗れたこととなる。 下段のフ リ ップフロ ップ D m n にラ ツチされている信号 (ビッ ト) が、 上段および下段の、 次段 のフ リ ップフロ ップ D p η+ , および D m η+ , にラ ッチされる。 但 し、 この場合、 上段のフ リ ップフ u ップ D p , は、 セレクタ S p . に、 信号 Bと して常に入力されている 0をラ ッチする。
く k = 8 : 入力 y k = y 8 = 0. 2 ; y P = - 2. 0 ; = — 1 ; p = 7のとき〉
, - y P = 0. 2 - (- 2. 0 ) = 2. 2 〉+ 2なので、 入 力は表 2の条件パターン Fに対応する。 つまり、 上向きの発散と いうことになるので、 前のデータが正しかったことになる。 即ち 、 k = 7 ( p = 7 ) においては、 下向きの遷移がおこったことに なる。
よって、 表 2にしたがって、 レジスタ 1 2 aのベータ力《 1 にさ れる。 レジスタ 1 2 bの記憶値 y p が、 y p = y 8 = 0. 2とさ れる。 さらに、 比較回路 1 3からシフ ト レジスタ 1 2 1 に、 生き 残りパスパターン信号 ( m e r g e = 1 ) およびデータ ( d a t a = 1 ) が出力される。
シフ ト レジスタ 1 2 1では、 フ リ ッ プフ ロ ッ プ D p。 に m e r g e = lがラ ッチされる。 さらに m e r g e = lおよび d a t a = 1であるから、 表 3にしたがってセレクタ S p n または S m n で、 信号 Aおよび Bまたは信号 Cおよび Dのうちの、 信号 Aまた は Cが選択され、 次段のフ リ ップフ口 ップ D p„ または Dmn に それぞれ出力されてラ ツチされる。
即ち、 直前に起きた発散が下向きの発散であり ( =ー 1であ り) 、 さらに今の発散が上向きの発散である場合、 上段のフ リ ッ プフロ ップ D p„ に復号データ候補としてラ ッチされていた信号 (ビッ ト) は正しかったこととなる。 上段のフ リ ップフ口 ップ D Ρ » にラ ツチされている信号 (ビッ ト) が、 上段および下段の、 次段のフ リ ップフロ ップ D p η+ , および D m η+ , にラ ッチされる < 以下、 同様にしてデータが復号される。 なお、 ビッ ト列の最後 には、 表 1の条件 Aあるいは C、 または表 2の条件 Dあるいは F を生じさせるビッ トが負荷されるようになされている。 表 1の条 件 Aあるいは C、 または表 2の条件 Dあるいは Fが生じた場合に は、 上段のフ リ ップフ ップ D p , 乃至 D p N と、 下段のフ リ ッ プフロ ップ Dm, 乃至 DmN との記憶値が一致する。 従って、 上
段のフ リ ップフロ ップ D p N および下段のフ リ ップフロ ップ D m
N のうちのいずれか (例えば、 上段のフ リ ップフロ ップ D P N ) にラ ッチされたデータ (ビッ ト) を順次受信するようにすること により、 ビタビ復号されたデータを得ることができる。
ところで、 例えば磁気記録再生装匿または光記^再生装匿にお いては、 信赖性向上のため、 セクタ番号やト ラ ッ ク ¾号などの I Dに、 例えば C R C (Cyclic Redundancy Check)符号などの誤り 検出符号が付加されるようになされている。
即ち、 C R C符号の生成多 ¾5式 G ( X ) と して、 例えば式
G ( X ) = X ' 6+ X 1 2+ X 5 + 1 ( 6 ) が使用された場合には、 所定のビッ ト長 B Lごとのデータが生成 多項式 G ( X ) = X , 6+ X , 2+ X 5 + 1 で除算され、 その剰余が データの終りに付加される。
そして、 このような C R C符号ガ付加されたデータの誤りを検 出する場合には、 第 1 6図に示すような C R Cデコー ド回路が用 いられる。
この C R Cデコー ド回路は、 生成多項式の最高次数 ( ( 6 ) 式 で示される生成多項式の場合には、 1 6 ) と同一の個数のフ リ ツ プフロ ップ D , 乃至 D 16がシリアルに接続されている。 また、 フ リ ップフロ ップ D , の前段、 フ リ ッ プフ ロ ッ プ D 5 と D 6 の間、 フ リ ッ プフ ロ ッ プ D ,2と D 13の間に、 X〇 Rゲー ト (図中、 〇印 の中に +印を記して示す) が設けられている。
さ らに、 フ リ ップフロ ップ D , の前段の X 0 Rゲー トには、 復 号されたデータが入力される他、 フ リ ップフ u ップ D ,6の出力が フィ ー ドバッ クされている。 この X 0 Rゲー トの出力は、 フ リ ツ プフロ ップ D , に入力される他、 フ リ ップフロ ップ D 5 と D 6 の 間の X〇 Rゲー トおよびフ リ ップフ口 ップ D , 2と D , 3の間の X 0 Rゲー トに入力されるようになされている。
以上のように構成される C R Cデコ一 ド回路では、 複合された 、 所定のビッ ト (C R C符号を含むデータのビッ ト J5) B Lご とのビッ ト列が、 フ リ ップフロ ップ D , の加段の)(〇 Rゲー トで 、 フ リ ップフロ ップ D , 6の出力との X 0 Rがとられる。 フ リ ップ フロ ップ D 5 と D 6 の間の X 0 Rゲー トおよびフ リ ップフロ ップ D 12と D 13の問の X 0 Rゲ一 卜で、 フ リ ップフ口 ップ D , の前段 の X 0 Rゲー トの出力との) C 0 Rがとられながら、 フ リ ップフロ ップ D , 乃至 D , 6に順次ラ ツチされる。 これにより、 そのビッ ト 列の最後のビッ トがフ リ ップフ D ップ D , に入力された段階で、 ビッ ト列を ( 6 ) 式で示される生成多項式で除算する浪^ (C R C演算) が施される。
そして、 その結果、 フ リ ップフロ ップ D , 乃至 D ,6にラ ッチさ れたビッ トがすべて 0であれば、 即ち復号された、 所定のビッ ト 長 B Lごとのビッ ト列が ( 6 ) 式で示される生成多項式で割り切 れれば、 そのビッ ト列に誤りがなかったものとされる。 またフ リ ップフロ ップ D , 乃至 D ,6にラ ッチされたビッ トのいずれかが 0 でなければ、 即ち、 復号された、 所定のビッ ト長 B Lごとのビッ ト列が ( 6 ) 式で示される生成多項式で割り切れなければ、 ビッ ト列に誤りがあったものとされる。
ところで、 第 1 2図に示すような構成を持つビタビデコーダ 1 1 6によってデータを復号する場合、 第 1 3図に示すシフ ト レジ スタ 1 2 1によってデータ (ビッ ト) を順次シフ トする必要があ る。 このためシフ ト レジスタ 1 2 1にシ リ アルに設けられたフ リ ップフロ ップ D p n ( Dmn ) の数のビッ ト数だけの時間遅れが 生じる。
また、 復号されたデータの誤り検出を第 1 6図に示すような C R Cデコード回路によって行う場合、 所定のビッ ト長 B Lごとの ビッ ト列を、 フ リ ップフロ ップ D , 乃至 D , 6で順次ラ ッチする必
要がある。 このため、 所定のビッ ト J¾ B L分だけの時 Rfl Sれが生 し o。
従って、 ビタ ビデコーダ 1 1 6 によって復号されたデータの誤 り検出を、 第 1 6図に示すような C R Cデコー ド回路によって行 う場合には、 かなり長い時間遅れが生じることになる。
よって、 ビタビデコーダ 1 1 6および C K Cデコー ド回路は、 セクタなどの I D部分などのように、 I Dをデコー ドした後にそ のセクタにデータの読み書きを行うか否かを、 迅速に判断すべき 部分には不向きである。 しかし、 装置の信頼性を向上させるため に適用すると、 第 1 7図に示すように、 ビタビデコーダ 1 1 6へ I ϋの再生データの入力が終了するタィ ミ ングに対応する記録媒 体の I D領域の終わりから、 C R Cデコー ド回路での C R C演算 が終了する (ビタビデコーダ 1 1 6から C R Cデコー ド回路への I Dの復号データの入力が終了する) タイ ミ ングに対応するデー タ領域の始めまでに、 長いギャ ップを設けなければならず、 記録 媒体の記錄容量が低下する課題があった。
発明の開示
本発明は、 このような状況に鑑みななされたものであり、 最尤 復号および C R C演算による時間遅れを最小にし、 記録媒体の大 容量化を図ることができるようにするものである。
本発明の情報再生装置は、 パーシャ ルレスポ ンス方式を利用し て記録媒体からデータを再生し、 ビタビ復号法に基づいてシフ ト レジスタを用いてデータを復号する情報再生装置において、 シフ ト レジスタは、 データをラ ッチする、 シ リ アルに接続された複数 のラ ッチ手段と してのフ リ ップフロ ップ D a 」 と、 C R C演算を 行うように、 フ リ ッ プフ ロ ッ プ D a 」 に配置され、 フ リ ップフ π ップ D a 』 の出力どう しの排他的論理和を算出する演算手段と しての X O Rゲー ト 3 1 a乃至 3 1 dとを備えることを特徴とす
る o
この情報再生装置は、 C R C演 における生成多项式の ¾高次 数を J と した場合、 シフ ト レジスタは、 フ リ ップフロ ップ D a j を、 少く とも J + 2段だけ備え、 少く とも J + 2段のフ リ ップフ ロ ップ D a 」 のうち、 後の J段のフ リ ップフロ ップ D a 」 にラ ッ チされている値に づいて、 C R C li算の結果を評価するように することができる。
さらに、 この情報再生装置は、 データが、 パー シャ ルレスボ ン ス ク ラ ス IVを使用して記綠媒体に記録されており、 パー シャ ルレ スポ ンス ( 1, 一 1 ) による処理を行う一対の処理手段をイ ンタ リ ーブしながら使用することによって、 データを復号するととも に、 C R C演算を行うようにすることができる。
上記構成の情報再生装置においては、 ビタビ復号法を行う シフ ト レジスタを構成するシリ アルに接続されたフ リ ップフロ ップ D a j 間に、 フ リ ップフロ ップ D a 』 の出力どう しの排他的論理和 を算出する X O Rゲー ト 3 1 a乃至 3 1 dが、 C R C演算を行う ように配置されている。 従って、 ビタビ復号および C R。演算が 同時に行われるため、 データの復号および誤り検出に必要な時間 遅れを大幅に減少することができ、 その結果、 記録媒体の記録容 量を、 向上させることができる。
図面の簡単な説明
第 1図は本発明の情報再生装置の一実施例の構成を示すプロ ッ ク図、 第 2図は第 1図のシフ ト レジスタ渍算回路 2のより詳細な ブロ ッ ク図、 第 3図は信号生成回路 ( 3 0 a〜 3 0 d ) の具体的 構成を示す図、 第 4図は第 1図の実施例の動作を説明するタィ ミ ングチャー ト、 第 5図は第 1図の実施例におけるビタビ復号と C R C演算のタィ ミ ングを説明するタイ ミ ングチャー ト、 第 6図は パー シャ ルレスポ ンス変調を説明するプロ ッ ク図、 第 7図はパー
2G シャ ルレスポ ンスの記綠 ¾生系の構成を示すブ u ッ ク図、 第 8図 は信号レベルの変化を示す図、 筇 9図はパ一シャ ルレスポンス P R S ( 1 , — 1 ) の状態遷移図、 ^ 1 ϋ図は^ 9図の状態遷移図 のト レ リ スダイヤグラム、 第 1 1図はビタ ビアルゴ リ ズムを説明 する図、 笫 1 2図はビタ ビアルゴ リ ズムを用いたデコーダ 1 1 ΰ の一例の描成を示すブロ ッ ク図、 筇 1 3図は第 1 2図のデコーダ 1 1 6のシフ ト レジス タ 1 2 1 のより詳細なプロ ッ ク図、 第 1 4 図は第 1 2図のデコーダ 1 1 6の動作を説明するタィ ミ ングチャ ー ト、 第 1 5図は^ 〗 3図のシフ ト レジスタ 1 2 1 の動作を説叨 するタ イ ミ ングチ ャ ー ト 、 第 1 6図は C R C演算を行う C R Cデ コー ド回路の一例の構成を示すブロ ッ ク図、 第 1 7図は従来の装 置におけるビタビ復号と C R C演算のタイ ミ ングを説明するタイ ミ ングチ ヤ一トである。
発明を実施するための最良の形態
第 1図は、 本発明の情報再生装置の一実施例の構成を示すプロ ッ ク図である。 図中、 第 1 2図における場合と対応する部分につ いては、 同一の符号を付してある。 即ち、 この装置においては、 偶数列サ ンプルを処理する処理回路 1 0が、 第 1 2図の処理回路 1 2 0からシフ ト レジスタ 1 2 1を除いて構成されている。 また 、 シフ ト レジスタ演算回路 2が、 合成回路 1 4 1 に代えて設けら れている。
奇数列サ ンプルを処理する処理回路 2 0は、 処理回路 1 0の溃 算回路 1 1、 レジスタ 1 2 a , 1 2 b . 比較回路 1 3、 またはス イ ッチ 1 4 とそれぞれ同様に構成される減算回路 2 1、 レジスタ 2 2 a , 2 2 b、 比較回路 2 3、 またはスィ ッ チ 2 4から構成さ れている。
さらに、 第 1図においては、 偶数列サ ンプルを処理する処理回 路 1 0の比較回路 1 3から出力される ^, m e r g e , d a t a
には、 それらが偶数列サンプルに対応する信号であることを示す ために、 それぞれの文字列の最後に— e V e nを付してある。 ま た、 奇数列サンプルを処理する処 Θ!回路 2 0の比較回路 2 3から 出力される , m e r g e , d a t aには、 それらが奇数列サン プルに対応する信号であることを示すために、 それぞれの文字列 の最後に— 0 d dを付してある。
シフ ト レジスタ演算回路 2は、 ^ 2図に示すように構成され、 再生されたデータを、 上述した差動メ ト リ ッ クを用いるアルゴリ ズムに基づいてビタビ復号することと同時に、 C R C演算を行う ようになされている。
即ち、 C R C溃算における生成多 I 式の最高次数を J と した場 合、 シフ ト レジスタ演算回路 2は、 第 2図に示すように、 縦接続 された J + 2個のフ リ ッ プフロ ップ D a— ,乃至 D a j , D b— ,乃 至 D b j , D c _,乃至 D c j 、 または D d 乃至 D d j の間に、 J + 1個のセ レク タ S a。 乃至 S a j , S b。 乃至 S b j , S c o 乃至 S c j または S d。 乃至 S d j をそれぞれ接続した 4つの a乃至 d系列のシ リ アルシフ ト レジスタがパラ レル接続されたパ ラ レルロー ド Zシ リ アルシフ ト レジスタと して構成されている。 フ リ ッ プフ ロ ッ プ D a ,乃至 D a j , D b _ ,乃至 D b j , D c ―,乃至 D c _« 、 および D d ,乃至 D d j は、 クロ ッ ク (第 4図 ( a ) ) が供給されるタイ ミ ングで、 入力されるデータをラ ッチす る。 セ レク タ S a。 乃至 S a j , S b。 乃至 S b j , S c。 乃至 S c j 、 または S d D 乃至 S d j は、 切換回路 1からの切換信号 ( e v e n / o d d "' (第 1図乃至第 4図においては、 o d dに バー (一) を付して示してある) ) 、 比較回路 1 0からの rn e r g e― e v e n , d a t a e v e n、 および比較回路 2 0から の m e r g e o d d , d a t a o d dに基づいて、 入力され る 3つの信号のうちから 1を選択して出力する。
こ こで、 本实施例では、 C K C浪 における生成多项式を、 fjij 述の ( 6 ) 式に示した G ( X ) とする。 従って、 J は 1 6とする o
さらに、 このシフ ト レジスタ浪箅回路 2においては、 フ リ ップ フロ ップ D a 0 , D b 0 , D c 0 、 または D d 0 と、 セ レク タ S a , , S b, , S c , 、 または S d , との ί!ϋに、 X〇 Rゲー ト 3 1 a乃至 3 1 d力《、 フ リ ップフロ ップ D a 5 , D b 5 , D c 5 、 または D d 5 と、 セレクタ S a 6 , S b 6 、 S c 6 、 または S d 6 との Hljに、 X〇 Rゲー ト 3 2 a乃至 3 2 dが、 フ リ ップフロ ッ プ D a , 2, D b , 2, D c l 2、 または D d と、 セレクタ S a l 3, S b , 3, S c l 3、 または S d l 3との ROに、 )( 0 Rゲー ト (図示せ ず) が、 それぞれ設けられている。 X O Rゲー ト 3 l a乃至 3 1 dには、 フ リ ップフロ ップ D a , 6, D b , 6, D c , 6、 または D d 16の出力がそれぞれ入力される (フ ィ ー ドバックされる) ように なされている。
また、 このシフ ト レジスタ演算回路 2では、 X O Rゲー ト 3 1 a乃至 3 I dの出力が、 X O Rゲー ト 3 2 a乃至 3 2 dに、 それ ぞれ入力されるようになされているとともに、 フ リ ップフ口 ップ D a , D b , 2, D c 12、 または D d ,2と、 セ レク タ S a 13, S b , 3, S c ,3、 または S d 13との間の X〇 Rゲー トに、 それぞれ 入力されるようになされている。
従って、 シフ ト レジスタ演算回路 2の 4つの a乃至 d系列のシ リ 了ルシフ ト レジスタそれぞれは、 第 1 6図の ( 6 ) 式の生成多 項式に対応する C R Cデコー ド回路の各フ リ ップフ口 ップの前段 にセ レク タを設けるとともに、 フ リ ップフロップ D , の前段の X 〇 Rゲー トのさらに前段に、 2つのフ リ ップフ口 ップと 1つのセ レクタを設けたものと同様の構成となっている。
つまり、 シフ ト レジスタ演算回路 2の 4つの a乃至 d系列のシ
リアルシフ ト レジスタそれぞれに注 Ξした場合、 各シ リ アルシフ ト レジスタでは、 ( 6 ) 式で示される生成多项式 G ( ) に ¾づ いた C R C演算が行われることになる。
また、 シフ ト レジスタ演算回路 2から、 すべての X O Rゲー ト を取り除いた回路を考えた場合、 その回路は、 第 1 3図に示した 偶数列サ ンプルを処现する シフ ト レジス タ 1 2 1 を拡張した、 偶 数列サンプルと奇数列サンプルを同時に処理する回路となる。 つまり、 シフ ト レジスタ演算回路 2から、 すべての X O Rゲー トを取り除いた回路では、 再生されたデータ力 、 順次 (サ ンプル 順に) ビタビ復号されて出力されることになる。
次に、 その動作について説明する。 例えばパー シャ ルレスポ ン ス ( 1 , 一 1 ) の演算を行う一対の回路 (例えば、 第 6図 ( b ) の演算回路 1 ϋ 2 と 1 0 3 ) がイ ンタ リ ーブしながら使用される ことによって、 再生データが処理回路 1 0および 2 0に供給され る。
一方、 切換回路 1 において、 第 4図に示すようなクロ ッ ク (第 4図 ( a ) ) の立ち上がりエッ ジのタイ ミ ングで、 Hレベル (論 理 1 ) ZLレベル (論理 0 ) に交互に変化する選択信号 ( e v e n Z o d d— ') (第 4図 ( b ) ) が、 シフ ト レジスタ演算回路 2 、 処理回路 1 0、 および 2 0に供給される。 処理回路 1 0または 2 0では、 切換回路 1からの選択信号 ( e v e n Z o d d - ') の タイ ミ ングで、 スィ ツチ 1 4または 2 4を介して入力される偶数 サ ンプル列または奇数サ ンプル列の再生データが、 第 1 2図で説 明したときと同様にして処理され、 前述の表 1および表 2 にした がつて、 比較回路 1 3または 2 3から、 m e r g e— e v e n , d a t a― e v e n、 または m e r g e― o d d , d a t a― o d dがシフ ト レジスタ演算回路 2にそれぞれ出力される。
シフ ト レジスタ浪算回路 2では、 切換回路 1 からの選択信号 (
e v e n / o d d " ') が論 1 である場合 (H レベルである ¾合 ) 、 比較回路 1 3から、 , 4図 ( c ) に示すタィ ミ ングで出力さ れる m e r g c― e v e n 、よひ d a t a― e v e riに !jづ 、て 処理が行われる。 また、 切換回路 1からの選択信号 ( e V e n Z o d d " 1) が論理 0である場合 ( L レベルである埸合) 、 比較回 路 2 3から、 笫 4図 ( d ) に示すタィ ミ ングで出力される m e r g e o d dおよび d a t a o d dに基づいて処理が行われる 即ち、 シフ ト レジスタ淀算回路 2においては、 まず信号生成回 路 ( 3 0 a 〜 3 0 d ) で、 切換回路 1からの選択信号 ( e v e n / o d d - ') 、 比較回路 1 3からの m e r g e e v e nおよび d a t a e v e n . 並びに比較回路 2 3からの m e r g e o d dおよび d a t a o d dから、 次式で示される 4つの信号 ( i n p u t a , i n p u t― b, i n u t一 c , i n p u t 一 d ) が生成される。
尚、 3 0 a ~ 3 0 dは、 具体的には第 3図 ( a ) 〜 ( d ) で示 される回路である。
input_a= (even/odd" ' = l)*merge-even + (even/odd" '=0)*merge_odd input— b= (even/odd— '=l)*merge— even
input_c= (even/odd" '=0)*merge_odd
input— d二 0
但し、 *は論理積、 +は論理和を意味する。 さらに、 ( e v e n / 0 d d - 1 = 1 ) は、 e v e n Z o d d — 'が論理 1 であれば ( 偶数列サンプルのタィ ミ ングのとき) 、 論理 1 となり、 e v e n o d d — 'が論理 0であれば (奇数列サンプルのタィ ミ ングのと き) 、 論理 0 となる。 また ( e v e n Z o d d — ' = 0 ) は、 e v e n X o d d — 'が論理 1 であれば、 論理 0 となり、 e v e n Z o d d — 'が論理 0であれば、 論理 1 となる。
従って、 i n p u t — bは、 偶数列サンプルのタィ ミ ングにお いてのみ有効であり、 比較回路 1 3から出力される m e r g e ( m e r g e― e v e n と同一の iifiとなる。 i n p u t cは、 奇数列サンプルのタ イ ミ ングにおいてのみ有効であり、 比較回路 2 3力、ら出力される m e r g e (m e r g e _o d d ) と同一の 値となる。 さ らに、 i n p u t — aは、 偶数列サンフ。ルのタイ ミ ングにおいては、 比較回路 1 3から出力される m e r g e \ τη e r g e e v e n ) と同一の値となり、 奇数列サンプルのタイ ミ ングにおいては、 比較回路 2 3から出力される m c r g c ( m o r g e o d d ) と同一の値となる。 i n p u t — dは、 常に 0 となる。
整理すると、 以下のようになる。
( 1 ) i n p u t aについて
① e v e n Z o d d — ' (以下 e Z"^"とする) = 1力、つ、 m e r g e― e = l のとき i n p u t a = 1
② e 1カヽっ m e r g e e = 0のとき i n p u a = 0
③ e /~o = 0かつ m e r g e o 1のとき n p u a = 1
④ e Z"5"= 0力、つ m e r g e o = 0のとき i n p u a = 0
( 2 ) i n u t bについて
① e Z o = lかつ m e r g e e = lのとき i n p u b
= 1
② e /~o ^ 1カヽっ m e r g e e = 0のとき i n p u t b = 0
③ e _ "5"= 0のとき i n p u t b = 0
( 3 ) i n p u t c について
① e "5"= ϋカヽっ m e r g e o = l のとき i n p u
1
② e Z o = 0力、つ m e g e o ϋのとき i n p u t c = 0
③ e /~ = 1 のとき i n p u 0
( 4 ) i n u t _dについて
'ff;に i n p u t ― d = 0
4つの信号 i n p u t ― a , i n p u t b, i n p u t c 、 または i n p u t — dは、 シフ ト レジスタ浪 回路 2 2図 ) の初 f殳のフ リ ッ プフ ロ ッ プ D a 乃至 D d — ,に、 それぞれ入力 される。
フ リ ッ プフ ロ ッ プ D a—,乃至 D d—,にそれぞれ入力された i n p u t一 a , i n p u t一 b, i n p u t― c、 または i n p u t — dは、 クロ ッ クのタイ ミ ングで、 セ レク タを介して次段のフ リ ップフ口 ップに順次ラ ツチされる。
こ こで、 セ レク タ S a _j , S b j , S c j 、 または S d j ( j = 0 , 1 , ·· ··, J (本実施例においては、 上述したように J = 1 6 ) ) では、 前段からの信号であって、 a系列乃至 d系列のシ フ ト レジスタからの信号を、 それぞれ i n a , i n b , i n c、 または i n dと した場合、 次式にしたがって信号 o u t a , o u t ― b o u t c、 または o u t dがそれぞれ出 力される。
out— a= (even/odd =l)*(merge-even=l)*(data-even=0)*in-c
+ (even/odd = l)*((merge-even = l)*(data-even = 0))一 1水 in— a + (even/odd =0)*(merge-odd=l)*(data-odd=0)*in_b
+ (even/odd =0)*((merge_odd=l)*(data-odd=0)) " '*in-a out-b= (even/odd =l)*(merge-even=l)*(data_even=0)*in-d
+ (even/odd =l)*((merge-even=l)*(data_even=0)) " '*in-b
out—
++ ((eevveenn//oodddd"
)*(data-odd = l))"
l*in-d なお、 () —'は、 () 内の否定を意味する。 即ち、 () —'は、 0 内の論理が 1であれば、 論理 0 となり、 () 内の論理が 0で あればと、 論理 1 となる。
上式を整理すると、 以下のようになる。
( 1 ) o u t一 aについて、
① 偶数サンプルのタイ ミ ング
(a) m e r g e e = lかつ d a t a e = 0のとき、 o u t一 a = i n― c
(b) m e r e e = 0又は d a t a e = 1のとき、 o u t一 a = i n一 a
② 奇数サンプルのタイ ミ ング
(a) m e r g e o = l かつ d a t a o = 0のとき、 o u t― a = i n― b
(b) m e r g e o = 0又は d a t a o 1 のとき、 o u t― a = i n― a
( 2 ) o u t bについて
① 偶数サンプルのタ イ ミ ング
(a) m e r e e = lかつ d a t a e = 0のとき、 o u
t— b = i n― d
(b) m e r g e e = 0又は d a t a e = l のとき、 o u t— b = i n― b
② 奇数サンフ。ルのタ ィ ミ ング
(a) m e r g e― o = 1カヽっ d a a o = 1 のとき、 o u t b = i n― a
(b) m e r g e o = 0又は d a t a o = 0のとき o u t b = i n一 b
( 3 ) o u t cについて
3
4
① 偶数サンフ。ルのタ ィ ミ ング
(a) m e r g e e = 1力、つ d a a e = 1 のとき、 o u t一 c = i n一 a
(b) m e r g e e = 0又は d a t a e = 0のとき、 o u t― c = i n一 c
② 奇数サンフ。 レのタ ィ ミ ング
(a) m e r g e o = 1力、つ d a a o = 0のとき、 o u t一 c = i n― d
(b) m e r g e o = 0又は d a t a o = l のとき、 o u t c = i n一 c
( 4 ) o u t dについて
① 偶数サンフ。 Jレのタ ィ ミ ング
(a) m e r g e e = 1 力、つ d a a e 1のとき、 o u t d = i n一 b
(b) m e r g e e = 0又は d a t a e 0のとき、 o u t d = i n― d
② 奇数サンフ。 レのタィ ミ ング
(a) m e r g e o = 1力、つ d a t a o = lのとき、 o u t d = i n c
(b) m e r g e― o = 0又は d a t a― ο = ϋのとき、 () u t― d = i n― d
上式から、 このシフ ト レジスタ演算回路 2 においては、 第 1 3 図で説明したときと同様にして、 比較回路 1 0からの m e r g e — e v e nおよび d a t a _ e v e n、 並びに比較回路 2 0から の m e r g e o d dおよび d a t a o d d力、ら、 生き残るシ リ アルシフ ト レジスタの系列 (正しいパス) が選択される。 選択 された系列のシ リ アルシフ ト レジスタのフ リ ップフ口 ップにラ ッ チされたデータが、 他の系列のシ リ アルシフ ト レジスタのフ リ ッ プフロ ップにコ ピーされ、 ビタ ビ復号法に基づく誤り検出が行わ れる。
同時に、 このシフ ト レジスタ演算回路 2では、 a系列乃至 d系 列のシ リ アルシフ ト レジスタの最終段のフ リ ップフロ ップ D a , 6 乃至 D d ,6の出力と、 フ リ ップフロ ップ D a。 乃至 D d。 の出力 との X 0 Rが、 X〇 Rゲー ト 3 1 a乃至 3 1 dでとられ、 セ レク タ S a , 乃至 S d , にそれぞれ入力される。
さらに、 X O Rゲー ト 3 1 a乃至 3 1 dの出力と a系列乃至 d 系列のシ リ アルシフ ト レジスタのフ リ ップフロ ップ D a 5 乃至 D d 5 の出力との X 0 Rが、 X 0 Rゲー ト 3 2 a乃至 3 2 dでとら れ、 セレクタ S a 6 乃至 S d 6 にそれぞれ入力される。 a系列乃 至 d系列のシ リ アルシフ ト レジスタの図示せぬフ リ ップフロ ップ D a , 2乃至 D d , 2の出力との X 0 Rが、 そのフ リ ップフ ϋ ップ D a 12乃至と、 図示せぬセレクタ S a ,3乃至 S d ,3との間にそれぞ れ設けられた X O Rゲー トでと られ、 セレクタ S a l 3乃至 S d ,3 にそれぞれ入力される。
従って、 このシフ ト レジスタ演算回路 2においては、 第 1 6図 で説明したときと同様にして ( 6 ) 式で示される生成多項式に基 づく C R C演算が行われることになる。
ところで、 ノ、 "一シャ ルレスポ ンス ( 1, 0, 一 1 ) をビタ ビ^ 号するには、 復号するデータ (ビッ ト列) のブロ ッ ク (復号する 処理単位のビッ ト列) の終わりに、 ト レ リ スを終端するための 2 ビッ 卜の符号が必要となる。 この 2 ビッ トの符号と しては、 プリ コ一 ド前の符号で、 一般的に ( 1, 1 ) がブ u ッ クの終わりに付 加される。
この ト レリスを終端するための 2 ビッ トの符号は、 c κ c %% を行うには必要はない。 従ってシフ ト レジスタ浪算回路 2では、 データのブロ ッ クの終りに付加された、 ト レ リスを終端するため の符号 ( 1 , 1 ) に対応する 2 ビッ トのデータが、 a系列乃至 d 系歹 ijのシ リ アルシフ ト レジスタのフ リ ッ プフ ロ ッ プ D a— 1乃至 D d—,と、 D a。 乃至 D d。 とにそれぞれラ ッチされた時点におい て、 フ リ ッ プフ ロ ッ プ D a , 乃至 D a , 6, D b , 乃至 D b , 6, D c , 乃至 D c ,6、 および D d , 乃至 D d 16のいずれかにラ ッチさ れている 1 6 ビッ トの論理和が取られ、 C R C演算結果が評価さ れる。
即ち、 フ リ ッ プフ ロ ッ プ D a , 乃至 D a , D b , 乃至 D b , ε , D c , 乃至 D c 16、 および D d , 乃至 D d l 6のうちのいずれか にラ ッチされている 1 6 ビッ トがすべて 0である場合、 第 1 2図 の判定回路 3 4において、 データに誤りがなかったという評価が C R C演算結果に対してなされる。 その 1 6 ビッ トのうち、 いず れかのビッ トが 0でない場合、 データに誤りがあつたという評価 が C R C演算結果に対してなされる。
以上のように、 ビタビ復号法を行う各系列のシ リ アルシフ ト レ ジスタを構成する縦接続されたフ リ ップフ口 ップ間に、 そのフ リ ップフ口 ップの出力どう しの排他的論理和を算出する X 0 Rゲー トを、 C R C演算を行うように配置するようにしたので、 C R C 符号の生成多項式と して J次のものを使用した場合、 再生データ
のブロ ッ クの i¾後のビッ トが、 ; 1 図の処理回路 1 0および 2 ϋ に入力されてから、 J 一 1 ク ロ ッ ク以内で C R C浪 結 を得る ことができる。
即ち、 第 5図に示すように、 ビタビ復号と、 C R C演算とが同 時に行われ、 データの復号および り検出に必要な時 fii]遅れを大 幅に減少することができ、 記綠媒体の I D部分とデータ部分との 間のギヤ ップを小さ くすることができる。
従って、 記録媒体に高密度にデータを記録するとともに、 高密 度に記錄された記録媒体から、 信頼性の高いデータを再生するこ とが可能となる。
なお、 本発叨は、 パー シャ ルレスポ ンス方式を利用し、 誤り訂 正符号と して C R C符号を用いるものであれば、 例えば磁気テー プ装置や磁気ディスク装置などの磁気記^媒体に情報を記録また は再生する装置に適用することができる他、 光磁気デイスク装置 や、 光ディスク装置、 光カー ド装置などの光記録媒体に情報を記 録または再生する装置に適用することができる。
また、 本実施例においては、 C R Cの生成多項式に ( 6 ) 式で 示されるものを用いたが、 これに限ることではなく、 他の式で示 されるものを用いるようにすることができる。 この場合、 シフ ト レジスタ溃算回路 2は、 用いる生成多項式に対応して、 フ リ ップ フ ップの段数を増減するとともに、 X 0 Rの個数と揷入位置を 変えて構成すれば良い。