WO1994005932A1 - Auto-tensioner - Google Patents

Description

明 細 書

ォ ー ト テ ン シ s ナ

〔技術分野〕

この発明は、 自動車エ ンジ ンのカム軸駆動用タ イ ミ ングベル ト等の張力を一定 に保持するォ一 トテ ンシ ョ ナに関するものである。

〔背景技術〕

自動車ェ ンジ ンのベル トの張力を一定に保持するォー トテ ンショ ナと して、 実 開平 1 一 1 7 1 9 5 2号公報に記載されたものが従来から知られている。

上記ォー トテ ンシ s ナは、 図 6 に示すように、 ェ ンジンブ口 フ ク等の基台 3 0 にねじ込まれるボル ト 3 1 の締付けによって.支持軸 3 2を固定し、 その支持^ 3 2 に i 心位置が支持されたブー リ支持体 3 3 に転がり軸受 3 4を介してプー リ 3 5を面転自在に取付け、 上記ブー リ支持体 3 3には支持寒由 3 2 と同軸上に配置さ れる円筒部 3 6を一体に設け、 その円筒部 3 6の外側に圧入したブラケ ッ ト 3 7 のアーム部 3 8に張力調整ばね 3 9を連結してプーリ 3 5がベル トを張る方向に プ一 リ支持体 3 3を揺動させるように している。

また、 円筒部 3 6 と支持軸 3 2 との間に粘性流体を用いたダンバ機構 4 0を設 け、 そのダンバ機構 4 0 によ ってプーリ支持体 3 3 に揺動抵抗を付与し、 ベル ト の短周期的な変動を仰制している。

ところで、 上記従来の^ー トテ ンシ ョ ナにおいては、 円筒部 3 6を有するブー リ支持体 3 3力、'、 図 7 に示すように、 2つの中心軸 a、 bを有する偏心円筒体で あるため、 加工に非常に手間がかかり、 加工コ ス 卜が高くつく という不都合があ る。

この発明は、 上記の不都合を解消し、 オー トテンシ ョ ナのプーリ支持体の加工 の容易化を図り、 コ ス トの低减を図るこ とを技術的課題と している。

〔発明の開示〕

上記の課題を解決するために、 この発明においては、 円筒部を有するプー リ支 持体、を外径面の軸心に対して内径面の軸心が 心する偏心リ ングと、 円筒部を一 端に有し、 その円筒部の他端部に上記偏心リ ングの内側に揷入されて回り止めさ れる筒状の小径軸部を一体に設けた摇動軸とで形成した構成を採用したのである 9 ― 上記〇ように、 ブー リ支持体を偏心リ ングと揺動寒由の 2つの部品に分割したこ とにより、 単純な形状の 2つの部品の組み合わせによって 2つの中心軸を有する プーリ 支持体を形成するこ とができ、 各部品の製作が容易であって加工コス トの 低減を図るこ とができる。

〔図面の簡単な説明〕

図 1 はこの発明に係るォー ト テンシ ョ ナのー実施例を示す正面図、

図 2 は同上の縦断側面図、

図 3 は図 2 の I I I - I I I 線に沿った断面図、

図 4 は同上のブーリ支持体を示す分 II斜視図、

図 5 はこの発明に係るォー.トテンショ ナの他の実施例を示す縦断側面図、 図 6 は従来のォー トテンショ ナを示す縦断側面図、

図 7 は同上のブー リ支持体を示す斜視図である。

〔発明を実施するための最良の形態〕

以下、 この発明の実施例を図 1乃至図 5に基づいて説明する。

図 1乃至図 4 は、 この発明に係るォー トテ ンショ ナを自動車エ ンジンのカム軸 駆動用ベル ト の張力調整用に用いた例を示す。 図示のように、 エ ンジ ンブ Ώ .ン -ク

1 の側面にはボル ト 2 の締付けによって筒状の支持軸 3が固定されている。 支持軸 3 は、 エ ンジ ンブロ ッ ク 1側の端部に大径軸部 4を有する。 この支持軸

3 の外側には軸受 5を介してプ一 リ支持体 6の偏心位置が面転自在に支持されて いる。

ブー リ支持体 6 は、 外径面の軸心に対して内径面の軸心が偏心する偏心リ ング 7 と、 その偏心リ ング 7 に結合された摇動軸 8 とから形成されている。 揺動軸 δ は前記大径軸部 4 の外側に同芯上に配置される円筒部 8 aを一端に有し、 その円 筒部 8 a の他端に前記軸受 5で面転自在に支持される筒状の小径軸部 8 bを一体 に設けて構成され、 上記小径軸部 8 bが偏心リ ング 7 の內側に圧入されて面り止 めされている。

なお、 回り止めをより確実にするため、 偏心リ ング 7 の内周又は偏心リ ング 7 の内周と小径軸部 3 b の外周にセ レー シ ョ ンを形成してもよい。 前記偏心リ ング 7 の外周には軌道溝 9が設けられ、 その軌道溝 9 とその外周に 設けられたタ！ 1 0 の軌道溝 1 0 a間に複数のボール 1 I が組込まれ、 前記外輪 1 0 にベル ト 1 2 に張力を付与するブー リ 1 3が取付けられている。

前記揺動軸 8 の円筒部 8 a には連結片 1 4がー体に設けられ、 その連結片 1 4 に張力付与手段としての張力調整ばね 1 5が連結されている。 この張力調整ばね 1 5 はプー リ 1 3がベル ト 1 2を張る方向にプー リ支持体 6を揺動させるように なっている。

揺動軸 8 の円筒部 8 a と支持軸 3の大径軸部 4 との間には、 ブー リ支持体 6 に 揺動抵抗を付与してベル ト 1 2の短周期的な揺動を抑制するダンバ機構 2 0が設 けられている。

ダンパ機構 2 0 は、 大径軸部 4の外周に周方向に傾斜する複数のカム面 2 I を 形成し、 そのカム面 2 1 と円筒部 8 a の円筒形内面間に設けられた く さび形空間 2 2内に、 その く さび形空間 2 2 と同形状の摩檫部材 2 3 と、 この摩擦部材 2 3 をく さび形空間 2 2 の狭小部に向けて押圧するばね部材 2 4 とを組込んだ構成と されている。

上記ダンバ機構 2 0 においては、 ベル ト 1 2の張力が増大し、 そのベル ト 1 2 でプーリ 1 3が押されると、 円筒部 8 a との接触により摩擦部材 2 3力 く さび形 空間 2 2 の狭小部に向けて移動して摩擦部材 2 3 と円筒部 S a ©接触部に作用す る摩擦力が増大する。

一方、 ベル ト 1 2 の張力が減少すると、 摩擦部材 2 3が円筒部 8 a との接触に よって く さび形空間 2 2の広幅部に向けて移動して円筒部 8 a と摩擦部材 2 3 G 接触部の摩擦力が減少し、 ベル ト 1 2の張力を調整するプー リ支持体 6の揺動に 方向性のある摩擦抵抗を付与する。

この発明においては、 プーリ支持体 6を偏心リ ング 7 と揺動軸 8 とで形成し、， その摇動軸 8 は図 4に示すように、 円筒部 8 a の他端に筒状の小径軸部 8 bを同 軸上に設けた単純な形^であるため、 金属扳をプレス加工するコス トの抵い加工 法によつて摇動軸 8を形成するこ とができ、 コス トの低減を図るこ とができ る。

11 5 は、 この発明に係るオー トテンシ ョ ナの他の実施例を示す。 この実施例に おいては、 偏心リ ング 7 の外周とブー リ 1 3 の内周に軌道溝 9、 1 0を形成し その軌道溝 3、 1 0間にボール 1 1 を組込んでプー リを面耘自在に支持している また、 摇動軸 8 の円筒部 8 a と大径軸部 4 との間に一対のシール 2 5、 2 5 に よって密閉される空間 2 6を形成し、 その空間 2 6間に充塡した粘性流体によつ てプー リ支持体 6に揺動抵抗を付与するダンバ機構 2 0を構成している。

上記実施例においては、 図 2 の外輪 1 0を省略した分、 プーリ 1 3 の外径を小 さ くするこ とができ、 逆にブーリ 1 3の外径を図 2のプーリ 1 3 と同径にすれば 、 熇心リ ング 7 の外径面の中心軸に対する内径面の中心軸の偏心量.を大き く とる こ とができ、 プー リ 1 3の揺動量を大き く し得る利点がある。

以上のように、 この ¾明に係るォ一 ト テンシ ョ ナにおいては、 ブー リ支持体を 偏心リ ングと揺動軸とで形成したこ とによって、 単純な形状の偏心リ ング 揺動 軸との組合わせによつて 2つの中心軸を有するブーリ 支持体^形成するこ とがで き、 各部品の製作が容易であって、 加工コ ス ト の低减を図るこ とができる。 また、 揺動軸の円筒部に張力付与手段の弾力を付与する連結片を一体に設けた こ とにより、 プーリ支持体の円筒部に嵌合したブラケ ッ トの連結片に張力付与手 段の弾力を付与するオー トテンショ ナと比較して張力付与手段の弾力をプーリ支 持体に確实に伝達するこ とができ、 信頼性の向上と、 部品点数の減少によるコス トの低弒とを図るこ とができる

Claims

請 求 c 範 H

1 . 支持軸と、 その支持軸によつて偏心位置が支持されたつ'― リ支持体と .、 その ブー リ支持体に回転自在に支持されたブー リ と、 このブー リ力（ベル トを張る方向 にブーリ支持体を揺動させる張力付与手段とから成り、 前記ブーリ支持体に固定 軸と同軸上に配置される円筒部を設け、 この円筒部と支持軸との間にブー リ支持 体に揺動抵抗を付与するダンパ璣構を設けたォー トテンシ ョ ナにおいて、 前記プ 一リ支持体を外径面の軸心に対して内径面の軸心が偏心する偏心リ ングと、 前記 円筒部を一端に有し.、 その円筒部の他端部に上記偏心リ ングの內側に挿入されて 回り止めされる筒状の小径軸部を一体に設けた摇動軸とで形成したこ とを特 と する： ί—ト テ ン ン ョ ナ _c

2 . 請求項 1 に記載のォー トテ ンシ ョ ナにおいて、 張力付与手段が張力調整ばね から成り、 前記揺動軸の円筒部外周には上記張力調整ばねが連結される連結片を 一体に設けたこ とを特徽とするオー トテ ンシ ョ ナ。