WO1993022231A1

WO1993022231A1 - Mechanisme d'entrainement pour appareil transporteur accouple

Info

Publication number: WO1993022231A1
Application number: PCT/JP1993/000583
Authority: WO
Inventors: Masao Kubota
Original assignee: Masao Kubota
Priority date: 1992-05-06
Filing date: 1993-04-30
Publication date: 1993-11-11
Also published as: EP0593787A4; CA2112259A1; US5415265A; EP0593787A1; DE69319201T2; DE69319201D1; EP0593787B1; JPH05306086A

Description

明細書

連結搬送装罱の駆動機構

技術分野

本発明は、踏み面を水平に保ちつつ一体に踏み段を連結した搬送装置の駆動機構に関し、特にエスカレー夕や動く歩道などへの利用に適した駆動機構に関する。

背景技術

踏み板を水平に保ちつつ、往路と復路とを一体に構成したエスカレー夕は周知であるが、この駆動は基本的には屈曲自在のチェーンで行っている。そのため、実用化は困難である。本件発明者は、先に、屈曲可能なリンクを用いた平行リンク機構を応用した連結式搬送機構に関する発明を日本国特許庁に出願（特願平 1 — 2 3 045 8号、特開平 3— 9 5 0 9 5号）し、また屈曲可能な連結リンクと踏み面の水平を維持するための補助ガイドレールを用いる連結式の搬送用機械に関する発明を日本囯特許庁に出願（特願平 1一 24 1 7 70号、特開平 3— 1 0 6 7 9 0号）した。これらはいずれも基本的には「押し」によって駆動する方式であるため、連結リンクや踏み段の剛性を高くする必要があり、重量が増すという欠点がある。また、そこでは駆動機構として歯車に類する機構を用いているが、高精度が要求され、実用は困難である。

発明の開示

本発明の目的は、踏み段がかさ高となることなく、踏み段に荷重が累積せず、各踏み段を駆動するのに高い精度を要することもなく、しかも下降側の重量を利用して駆動力の節減を図ること可能とした、連結搬送装置の駆動機構を提供することにある。

上記目的を達成するために、本'発明は、連結搬送装置の搬送フレームを上昇部、下降部、その雨者間をつなぐ水平部直進部及び転回部からなる閉回路の走行路に沿つ. て誘導するための誘導機構と、上記走行経路上昇部に沿つて設けられた駆動チェーン及び、その駆動チェーンを一方向に回転駆動させるための駆動機.構と、上記搬送フレームに揺動自在に取り付けられて、上記駆動チェーンのチェーンリンクの上側または下側のいずれかに設けた歯と係合し得る磴質薄板を、多数枚重ねてなる受動媒体とからなり、上記搬送フレームが上記受動媒体を介して上記駆動チェーンからの動力を伝達されることで、違結搬送装置は、上記走行経路に沿って、上記走行経路の閉回路によって画定される面の上方に常に位置しつつ循環移動し、さらに、走行経路下降部における駆動チェーンにかかる負荷を回転運動に変え、この回転力を逆転させて上記駆動機構側に伝えるための反転伝導機構を備える。

なお好ましくは、上記反転伝導機構は、上記走行路下降部に沿って設けられ、上記搬送フレームに取り付けられた薄板と係合する歯を形成したチェーンリンクを有するチェーン、このチェーンを張架するチェーン歯車、及びこのチェーン歯車の回転軸と、上記駆動チェーンを回転駆動させるための軸との間に設けた動力伝達機構からなる。

さらにまた本発明は、各踏み面を常に水平に保持しながらレール上を一体に連結して循環する搬送装置において、踏み面を上面にもつフレーム部と左右のブラケット部とを以て踏み段の躯体を構成し、該ブラケット部に、レール上を走行する車輪と、任意の踏み段と隣接の踏み段とを転回自在に連結するリンクと、進行方向に直角な水平軸の回りに回転自在にかつ転回部以外において連結リンクと平行を保つ薄片ホルダーとを備え、上記薄片ホルダ一の長手方向に平行にチェーンが走行し、このチェーンの左右のチェーンリンクはそれぞれチェーン走行方向に延びた拡張部を形成しており、この左右のチェーンリンク拡張部の内側面にはそれぞれ山部と谷部.とから成る歯が形成され、しかも一方のチェーンリンク拡張部の歯の山部、谷部は、他方のチェーンリンク拡張部の歯の谷部、山部とそれぞれ対向し、上記薄片ホルダーにおいてチェーンのピンの軸心方向に摺動自在に支持されている硬質薄片を多数枚重ねたものからなる受動媒体のその個々の硬質薄片は、対向する左右のチェーンリンク拡張部の内側にあって、一方のチェーンリンク摅張部の山部に押されて他方のチェーンリンク拡張部の谷部に入り込むように構成されており、さらに、上記チェーンの駆動は、一回転方向に駆動される駆動軸を有するチェーン歯車駆動系と、それとは逆の回転方向に駆動される駆動軸を有するチェーン歯車駆動系とから構成される。

なお好ましくは、前記一方のチェーンリンク拡張部の歯と他方のチェーンリンク拡張部の歯とはそれぞれ等ビツチに形成され且つその歯筋はチェーン走行方向に直角であり、しかも一方のチェーンリンク拡張部の歯筋と対向する他方のチェーンリンク拡張部の歯筋とは先端に向かう程開いた鋭角を成し、一方、薄片ホルダーのボスに設けた硬質薄片心棒に限られた範囲で揺動自在に軸支されている硬質薄^は、上記の一方のチェーンリンク拡張部の歯筋と対向する他方のチェーンリンク拡張部の齒筋との成す角度に対応した角度を有する頭部を有し、そして、チェーンの歯からの駆動力が、上記硬質薄片を介して、薄片心棒及び該薄片心棒を軸支している薄片ホルダ一ボスに伝達されることで、連結搬送装置側に駆動力が伝達されるようにしている。

さらに好ましくは、上記左右のブラケット部は、上記フレーム部を支える支持部と上記連結リンクを支える上延長部とを含み、この支持部と上延長部との間に形成された溝にスカートガードバネルをはめ込むことにより、駆動チェーンはこのスカートガードパネルの外側でしかも移動てすりの下部空間に配設されるようにしている。以上、本発明によれば、踏み段がかさ高になることなく、かつ駆動機構に著しい高精度を要することがなく、既存の階段に比較的簡単な工事を施すことによって、ェスカレータ、動く歩道などの連結搬送装置が安価に設置することができることになる。

図面の簡単な説明

図 1 は、本発明の一実施例にかかるエスカレー夕駆動機構の概略図、

図 2は、上記のエスカレー夕駆動機構の水平直進部における踏み段の断面正面図、

図 3 は、上記のエスカレ一夕駆動機構の傾斜直線上昇部における内回り側の踏み段駆動機構の概略を示す側面図、

図 4は、上記のエスカレータ駆動機構の傾斜直線下降部における外回り側の踏み段駆動機構の概略を示す側面図、

図 5 は、上記エスカレー夕駆動機構におけるチェーンからの駆動力が、硬質薄片を介して、エスカレー夕の心棒側に伝達されることを示すための、部分断面図、

図 6 は、上記エスカレー夕駆動機構におけるチェーンと硬質薄片との嚙み合いを示す平面図、

図 7 は、同じく側面図、及び、

図 8 は、上記エスカレー夕の踏み段の外周追い込み機構と、転回部円盤機構の概略を示した平面図である。

発明を実施するための最良の形態

以下に連結搬送装置の一例として示すエスカレー夕は. 上昇の往行程と下降の復行路とを左右に平行に連結したものである。かかるエスカレ一夕は、中央で屈折可能な連結リンクを用いた平行リンク機構と、転回部に設けた自由回転円盤を応用して踏み面の水平を保つようにする機構と、ローラチェンとを主たる構成要素とし、さらにこの駆動機構には硬質薄片を甩いていることにより、下降行路での重量による動力の節減を図っている。

図 1の、 A、 B、 C - ··· L, Μν N、 Aの循環絰路はエスカレー夕の走行経路における内回り側レールを示すものである。そのうち、 AB間ぼ階下第一直籙走行部、 - B C間は上昇への過渡走行部、 C D間は傾斜直鎳上昇部、 D E閭は階上水平直進への過渡走行部、 E F間は階上直籙第一走行部、 F GH間は階上水平転回部、 H I間は階上直籙第二走行部、 I J間は下降への過渡走行部、 J K 間は傾斜直籙下降部、 K L間は階下水平直進への過渡走行部、 L M間'は階下第二直籤走行部、 MNA間は階下水平転回部である。

図 3は、傾斜直籙上昇部 CD間における内回り側のェスカレー夕の踏み段駆動機構の概観を示す側面図である。任意の隣合う踏み段 1、 2は、その踏み面 10、 20の中央を通る垂直線上に設けられたビン接点 0₃₁、 041 ； 032v 0₄₂が、平行リンク機構により連結されている。すなわち、踏み段 1、 2に設けられたピン接点 0₃₁、

- 0₃₂には連結リンク 3が、またピン接点 0₄₁、 0₄₂には - 連結リンク 4が取り付けられる。これら連結リンク 3、 4は、それそれ中央でピン 3 3、 34に回動自在に連結された一対のハーフリンク 3 1、 3 2 ； 4 1、 42から構成されている。したがって、走行経路の転回部 F G H 及び M N Aにおいて、連結リンク 3、 4は、軸心が上下方向に向いているピン 3 3、 43の回りに屈折することができる。

踏み段 1、 2は、その内回りの上部側面に水平方向に延びる角溝 1 1 2、 2 1 2を設けている。この角溝 1 1 2、 2 1 2には、図 8の平面図に示すように、階上、階下の転回部（図 1の経路 F G H、 M NA間）において、垂直軸 0 3 1、 04 1の回りにそれぞれ自由に回転可能に設置された円盤 0 3、 04の周部分が嚙み合う。この構成によって、踏み面 1 0、 20は転回部において安定的に水平に保持されるようになっている。

ここで、踏み段の躯体の構造の詳細を示す。踏み段 1 は、図 2に示すように、踏み面 1 0を上面にもつフレーム部 1 1 と、左右のブラケット部 1 2、 1 2，との三つの要素から構成される。これらの要素は、図 2に示すように、それぞれ別体に作り、そして左右のブラケヅト部 1 2、 1 2，を心棒 1 5で連結した後、フレーム部 1 1 とボルト 14、 1 ' で連結する構造とする。この場合、左右のブラケットは左右対称で同寸法とするので、量産に適している。もっとも、上記の三要素を一体構造にしてもよい。

上記ブラケット部 1 2の下部には、上記心棒 1 5の軸心 X 1 と軸心が共通するように、車輪 1 3 と薄片ホルダ一 5 とを心棒 1 5の延長軸上に回転自在に設ける。薄片ホルダー 5は、上に述べた平行リンク機構と連結されることにより、下側のハ一フリンク ·3 1 と常に平行に保たれるようになっている。

ローラチェーン 6は、薄片ホルダー 5の上方を、この薄片ホルダー 5 と平行して走行する。後述するように、 . ローラチェーン 6の左右のリンクブレー卜には歯が設けてあつて、この歯に、薄片ホルダー 5に収納した硬質薄片 50 (スラッチと呼ばれる薄片、図 5参照）が嚙み合

J o

ここで用いるチェーン 6は、ブッシュを用いてないこと、ピンとリンクとの間に針状コロ敏受けを用いていることを特截とする。すなわち、図 5ないし図 7に示すように、中央部にローラ 6 1を嵌める部分を有するビン 6 0は、左右両側に向かってそれぞれ第一段部及び第二段部を形成している。そして、一つの（第一のピン）ビン 6 0とこれに平行に隣接する（第二の）ピン 6 0との閤には、第一の固定チェーンリンク 6 2 a、 6 2 bが、これら二つのビン 60、 60の左右第一段部の内側約 1 Z 3の幅ところに嵌合することで、これら二つのピン 6 0、 6 0同士を連結している。しかし、この第二のビン 6 0 とさらに隣合う（第三の）ピン 6 0は、上述したような第一の固定チェーンリンク 6 2 a、 6 2 bで連結されるのではなく、これら第二、第三のピン 6 0、 6 0の左右第一段部の残った幅約 2 Z 3のところにそれぞれ針状コ口 6 3 a、 6 3 bを介して可動リンク 6 4 a、 64 bを嵌合することで、これら隣接する（第二、第三の）ピン 6 0、 6 0同士が屈折可能に連結される。

上述したような第一の固定チェーンリンク 6 2 a、 6 2 bで連結される隣合う二つのピン 6 0の第二段部には、第二固定チェーンリンク 6 5 a、 6 5 bが嵌合する。これらの固定チェーンリンク 6 5 a、 6 5 bは、この第二段部に設けた割りピン穴 6 6 a、 6 6 bに挿入した割りピン 6 7 a、 6 7 bによって、 'ピン 6 0から抜け落ちるのを防止されている。

さらに、上記の第一固定チェーンリンク 6 2 a、 6 2 bには、その下方側の外延部をチェーン長手方向にチェーンピッチの二倍まで延長させた延長部 1 6 2 a、 1 6 2 bがー体的に形成されている。図 6に示されるように，第一固定チ X—ンリンク 6 2 a、 6 2 bの外延部（すなわち、延長部 1 6 2 a、 1 6 2 b ) は、上述のように、チェーン長手方向にチェーンピッチの二倍まで延長させられているため、リンク隣接の第一固定チェーンリンク 6 2 a, 6 2 bの外延部と接触する。

この第一固定チェーンリンク 6 2 aと 6 2 bの延長部 1 6 2 aと 1 6 2 bは、図 5 に示すように、下方に向かつて（すなわち、心棒 1 5の軸心の方に向かって）やや開いた形で対向している。そしてこれら延長部 1 6 2 a と 1 6 2 bのそれぞれには、内側にチェーン進行方向と直角な方向の歯筋をもつ低歯が形成されている。この一方の延長部 1 6 2 aの歯とこれに対向する延長部 1 6 2 bの歯とは、歯筋がほぼ 2 0度以下の角度で交差するとともに、一方の歯の谷が一方の歯の山に互いに向き合うように形成されている。なお、図 6 に示されるように、第一固定チェーンリンク 6 2 aの延長部 1 6 2 aの歯の形状は、第二固定チェーンリンク 6 2 bの延長部 1 6 2 bの歯の形状と同一であって、第一固定チェーンリンク 6 2 aを襄返せばそのまま第二固定チェーンリンク 6 2 bになり、対向する一方の歯.の山と他方の谷とが正確に '対向する。また、リンク脱落防止には上記の割ビン 6 7 a , 6 7 b'を用いるほかに、図 6、 7の右部分に示したように、心棒 1 5の端部をかしめるようにしてもよい。第一固定チェーンリンク 6 2 aの延長部 1 6 2 aとこれに対向する第二固定チェーンリンク 6 2 bの延長部 1 6 2 bの歯には硬質薄片 5 0が嗤み合う。硬質薄片 5 0 は同一形状（図 5 に示されるように幹部及び頭部からなるほぼ T型の形状）のものを何枚も重ねられ、基端に形成した穴に薄片ホルダー 5のボス 5 1 に固定した薄片心棒 5 2を貫通させている。そして、この硬質薄片を形成する任意の一枚の薄片の先端一側が第一固定チェーンリンク 6 2 aの延長部 1 6 2 aの歯の山によって、対向する第二固定チェーンリンク 6 2 bの延長部 1 6 2 bの方に押されると、この薄妗の先端他側はこの延長部 1 6 2 bの歯の谷に入り込む。このような各薄片の個々の摇動運動により、硬質薄片 5 0全体としては変形し得.る齒を形成することになつて、対向する雨延長部 1 6 2 a , 1 6 2 bの歯と的確に嚙み合うことになる。硬質薄片 5 0 を構成する各薄片は、図 5 に示すように、薄片ホルダー 5のボス 5 1 に取り付けられた止め棒 5 3、 5 4によつて揺動する角度が左右各 0に規制される。この硬質薄片 5 0がチェーン 6から受けとつた駆動力は、薄片心棒 5 2の両端にボルトでもって取り付けた端板 5 5、 5 6 とボス 5 1 とが受ける（図 7参照）。なお、チェーン 6の浮き上がりを防ぎ、確実に硬質薄片 5 0 と嚙み合わせるため、チェーン 6を硬質薄片 5 0側に押しつける押さえ鎮歯車を用いることがある。また、硬質薄片 5 0は、上記に示した揺動型のものに代えて、往復直線運動の型を用いてもよい。

踏み段.1、連結リンク 3及び 4、薄片ホルダー 5、チエーン 6、車輪 1 3などの構成は、床 0や側壁との関連を考慮して定める。その一例を図 2に示す。踏み段 1の躯体は、踏み面 1 0及びライザ一 1 1 0 (図 3 ) を備えたフレーム部 1 1 と、連結リンク 3、 4、薄片ホルダー 5及び車輪 1 3を備えた内回り側ブラケヅト部 1 2と、連結リンク 3 ' 、 4 ' 、薄片ホルダー 5 ' 及び車輪 1 3 ，を備えた外回り側ブラケット部 1 2 ' とを、ボルト 1 4、 1 4，で結合して成る。なお、以上のように、内回り側の部品と外回り側部品とは各部の構成が対応しているので、外回り側の各部品に対しては対応する内回り側の各部品の参照番号に「 ' 」をつけて以下に説明することとする。

踏み段 1のブラケット部 1 2は、図 2に示すように、フレーム部 1 1を支える支持部 1 2 1 と、車軸 1 5 1の延長部 1 5 2を支持するための軸受部 1 2 2 と、連結リンク 3 を支える下延長部 1 2 3 と、連結リンク 4を支える上延長部 1 2 4とから成る。

上記車軸 1 5 1及びその延長部 1 5 2は、外回り側の車軸 1 5 1 ，及びその延長軸 1 5 2，とともに、心棒 1 5 ど同心であり、水平方向の軸心 X Iを共有している。 . その水平の軸心 X 1は、違結リンク 3の軸心 3 0 と違結リンク 4の軸心 4 0 とから等しい間隔にある。

フレーム部 1 1を支える支持部 1 2 1 と違結リンク：を支える上延長部 1 2 との間には溝部 1 2 5が形成されていて、そこにスカートガードパネル 0 5が入り込んでいる。そのため、駆動チェーン 6はこのスカートガードパネル 0 5の外側すなわち、移動てすり（図示せず）の下部空間に配設されることになる。

心棒 1 5の左右に設けられた鍔 1 5 0、 1 5 0，はそれぞれ車輪 1 3、 1 3，の位置を決めるためのものである。延長軸 1 5 2、 1 5 2 ' をさらに延長した端軸 1 5 3、 1 5 3，には薄片ホルダ一 5、 5，のポス 5 1、 5 1，（図 3、図 5 ) が取り付けられている。

図 5の断面図から明かなように、薄片心棒 5 2及び止め棒 5 3、 5 4は薄片ホルダーのボス 5 1 を貫通すると兵に、それぞれの長さ方向中央部外周に形成された切り欠きが端軸 1 5 3 に跨っている。

図 3 に示すように、ハーフリンク端部 3 1 1 と 4 1 1 とを垂直リンク 34 1でそれぞれピン 3 1 0、 4 1 0をもって回転自在に結合し、かっこの垂直リンク 34 1の中央部を薄片ホルダーの端板 5 5 とピン 340をもって回転自在に接合する。すると、薄片ホルダー 5は、ハーフリンク 3 1及び垂直リンク 34 1 を含む平行リンク機構によって、ハーフリンク 3 1 と常に平行に保たれる。

前に述べたように、内回り御の部品と外回り側部品とは各部の構成は対応しているので、外回り側の各品に対しては対応する内回り側の各部品の参照番号に「， j をつけているが、しかし、走行経路の水平回転部 F G H、 M NAにおける外回り側の連結リンク 3，、 4，の構造は、対応する内回り側の連結リンク 3、 4の構造と若干異ならしめている。すなわち、ここでの連結リンク 3 ' 、 4，のハーフリンク 3 1，と 3 2，及びハーフリンク 4 1，と 4 2 ' は、それぞれ離間することが可能な構造にしている。そして、かく離間してもハーフリンク 3 1，、 4 1，及び薄片ホルダー 5，がそれぞれ内回り側のハーフリンク 3 1、 4 1及び薄片ホルダー 5 と平行を保つように、図 4に示すように、ハーフリンク端部 3 1 1，、 4 1 1 ' を垂直リンク 34 1，とピン 3 1 0， 4 1 0，をもって回転自在に接合すると共に、この垂直リンク 3 4 1，の中点を薄片ホルダ一 5，の端板 5 5，とピン 3 4 0 ' をもって回転自在に接合し、さらにピン 3 1.0，と同軸の補助車輪 3 1 2 ' を外回り側レール 0 1 ，に平行な補助レール 06，によってガイドする。 —方、外側の連結リンク 3，、 4 ' の残りのハーフリンク 3 2，、 42 ' は前記ハーフリンク 3 1，、 4 1，同様に垂直リンク 342，とピン 320，、 420 ' をもって回転自在に接合する。しかしながら、薄片ホルダ - 5 ' はこの垂直リンク 342 ' には接合しない。なお、上記ビン 3 20 ' にも、前記したピン 3 1 0，の場合と同様、同軸の捕助車輪 322 ' を取り付けて、補助レール 0 6 ' でガイドする。

蹉み段 2が、走行路の転回部から直進部に移った後、外回り側で確実に連結するように、図.8に示すように、この転回部と直進部との接合点外側に摩擦車 0 7、 0 8 を備える。そしてこの摩擦車 0 7、 08は、フレーム部 1 1の外側端部に設けた V溝 1 1 2 ' (図.2 ) に押し入て、踏み段 2の走行速度よりもやや大きい速度で回転して、摩擦力で踏み段 2を追い込んで、ハーフリンク 3 1，と 3 2 ' 、及び 4 1 ' と 42 ' をそれぞれ接触させる。なお、走行路転回部で踏み段の安定を増大させるため、外回りレール 0 1 ' の転回部に対レて外側に平行に畦 0 9 G， 0 9 Nを配置して、上記 V溝 1 1 2 ' に対してこの畦 0 9 G, 0 9 Nを突入させることもある。

踏み段駆動用のチェーン 6の駆動には、図 1 に示す機構が適している。すなわち、電動機 1 0 0、減速機 1 0 1を経て軸 10 2を駆動し、同軸上の鎮 it車 1 0 3から鎖歯車 1 04へチェーンによって軸 1 0 5を駆動し、同軸上のチェーン歯車 7 0からチェーン 6駆動用チェーン歯車 7 2 と同軸のチェーン歯車 7 1 を駆動して、チェ一ン 6を駆動する。同様にして、外回り側では、軸 1 0 5 上のチェーン歯車 7 0，からチェーン歯車 7 1 ，を経て、このチェーン歯車 7 1，と同軸のチェーン歯車 7 2，に動力を伝えて、チェーンを駆動する。つぎに下降側の内回り側では、踏み段と搭乗者による重量によってチェ一ン 8が引っ張られて、チェーン歯車 9 2が回転し、このチェーン歯車 9 2と同軸のチェーン歯車 9 0に回転が伝えられ、このチェーン歯車 9 0の軸 1 0 8上の歯車 1 0 7から前記の軸 1 0 5上の同歯数の歯車 1 0 6 に回転が伝えられる。同様にして外回り側ではチェーン 8 ' →チエーン歯車 9 2， — 9 1， → 9 0， →軸 1 0 8 と伝導され、下降側重量が動力節減に寄与,する。

このように、下降行程側の駆動軸 1 0 sが、嚙み合う二つの外歯車 1 0 6、 1 0 8によってその回転方向が反対にされたうえで、上昇側の駆動軸 1 0 5 に伝達されるので、下降重量を上昇のための駆動に利用できる。

以上のように、本発明の搬送装置の駆動装置によれば, 踏み段に荷重が累積せず、各踏み段を個別に駆動するのに高精度を要することがなく、かつ下降側の重量を上昇 - 側に伝えることによって駆動力の節減を図ることができ. しかも、踏み段がかさ高にならない、という効果が得られる。また、チェーンの駆動を踏み段に伝達するための手段として、本発明では、移動方向に直角に揺動可能な薄片（硬質薄片）を多数枚積み重ねてなる受動媒体を用いているので、位相合わせなど問題などなく、高い精度を必要としない。

なお、本実施例にかかるエスカレー夕を既存の階段に設置する場合には、図 4に示すように、断面が枕木 0 9 を階段に固定し、それにレール 0 1、 0 1，を固定すればよい。

動く歩道を用いる場合にも、 S本的には同様ではある - が、従来のものに比較して、路面から浅く握って設罱でき、往復を 1セットで構成すると共に、起伏のある通路にも、その部分はエスカレータとなり、簡単に設置可能である。

Claims

請求の範囲

1 . 連結搬送装置の搬送フレームを上昇部と、下降部と、その両者間をつなぐ水平直進部及び転回部とからなる閉回路の走行路に沿って誘導するための誘導機構と、 - 上記走行経路上昇部に沿って設けられた駆動チェーン及び、その駆動チェーンを一方向に回転駆動させるための駆動機構と、

上記搬送フレームに揺動自在に取り付けられて、上記駆動チェーンのチェーンリンクの上側または下側のいずれかに設けた歯と係合し得る薄板を、多数枚重ねてなる受動媒体とからなり、

上記搬送フレームが上記受動媒体を介して上記駆動チエーンからの動力を伝達されるこで、 .連結搬送装置は、上記走行経路に沿って、上記走行経路の閉回路によって画定される面の上方に常に位置しつつ循環移動し、

さらに、走行経路下降部における駆動チェーンにかかる負荷を回転運動に変え、この回転力を逆転させて上記駆動機構側に伝えるための反転伝導機構を備えた、

. 連結搬送装置の駆動機構。

2 . 上記反転伝導機構は、上記走行路下降部に沿って設けられ、上記搬送フレームに取り付けられた薄板と係合する歯を形成したチェーンリンクを有するチェーン、このチェーンを張架するチェーン歯車、及びこのチェーン歯車の回転軸と、上記駆動チェーンを回転駆動させるための軸との間に設けた動力伝達機構からなることを特徴とする、請求の範囲第 1項記載の連結搬送装 Sの駆動機薛。

3 . 各踏み面を常に水平に保持しながらレール上を一体に連結して循環する搬送装置において、

5 踏み面を上面にもつフレーム部と左右のブラケット部とを以て踏み段の躯体を構成し、

- 該ブラケヅト部に、

レール上を走行する車輪と、

任意の踏み段と隣接の踏み段とを転回.自在に連結す 1 0 るリンクと、

進行方向に直角な水平軸の回りに回転自在にかつ転回部以外において連結リンクと平行を保つ薄片ホルダ一とを備え、

上記薄片ホルダーの長手方向に平行にチェーンが走行 1 5 し、

このチェーンの左右のチェーンリンクはそれぞれチェーン走行方向に延びた掂張部を形成しており、この左右のチェーンリンク拡張部の内側面にはそれぞれ山部と谷部とから成る歯が形成され、しかも一方のチ 2 0 エーンリンク拡張部の歯の山部、谷部は、他方のチェ一 - ンリンク搲張部の歯の谷部、山部とそれぞれ対向し、上記薄片ホルダーにおいてチェーンのピンの軸心方向に摺動自在に支持されている硬質薄片を多数枚重ねたものからなる受動媒体のその個々の硬質薄片は、対向する 2 5 左右のチェーンリンク拡張部の内側にあって、一方のチェ一ンリンク摅張部の山部に押されて他方のチェーンリンク拡張部の谷部に入り込むように構成されており、さらに、

上記チェーンの駆動は、一回転方向に駆動される駆動軸を有するチェーン歯車駆動系と、それとは逆の回転方向に駆動される駆動軸を有するチェーン歯車駆動系とから構成されることを特徴とする、連結搬送装 gの駆動機

4 . 前記一方のチェーンリンク拡張部の歯と他方のチェ —ンリンク拡張部の歯とはそれぞれ等ピッチに形成され且つその歯筋はチェーン走行方向に直角であり、しかも一方のチェーンリンク拡張部の歯筋と対向する他方のチエーンリンク ¾張部の齒筋とは先端に向かう程開いた鋭角を成し、

—方、薄片ホルダーのポスに設けた薄片心棒に限られた範囲で揺動自在に軸支されている硬質薄片は、上記の —方のチェーンリンク拡張部の歯筋と対向する他方のチエーンリンク摅張部の歯筋との成す角度に対応した角度を有する頭部を有し、そして、

チェーンの歯からの駆動力が、上記硬質薄片を介して, 薄片心棒及び該薄片心棒を軸支している薄片ホルダーボスに伝達されることで、連結搬送装置側に駆動力が伝達されるようにした、請求の範囲第 3項記載の連結搬送装置の駆動機構。

5 . 上記左右のブラケット部は、上記フレーム部を支える支持部と上記連結リンクを支える上延長部とを含み、この支持部と上延長部との間に形成された溝にスカートガードパネルをはめ込むことにより、駆動チェーンはこのスカートガードパネルの外側でしかも移動てすりの下部空間に配設されるようにしたことを特徴とする請求の範囲第 3項記載の連結搬送装置の駆動機構。