WO1993008778A1 - Feuille plastique souple presentant une structure nervuree - Google Patents

Description

明 細

リ ブ構造を有する可撓性プラスチ ッ ク シー ト 技術分野

本発明は、 使い捨て体液処理用品の防漏シー 卜に好適な織物 状外観を呈する可撓性プラスチッ ク シー トに関する。 背景技術

熱可塑性プラスチッ クフ ィ ルムを含む可撓性のプラスチッ ク シー トは、 通常プラスチッ クに特有なぬめり感のある光沢、 ベ たつく感じの肌触りを有し、 用途によってはそれらの光沢、 肌 触りが著しく嫌われる。 この光沢を減ら し、 肌触りを改質する 手段と しては、 加熱エンボス加工等によってシー ト表面に細か な凹凸を形成する技術や、 シー ト原料にシー ト表面を粗面化す る効果のある第 3成分を予め混入しておき、 シー ト製造段階で シー トの艷を消したり、 肌触りを改質する技術等が周知である。

しかし、 プラスチッ ク シー 卜が例えば生理用ナプキンや使い 捨ておむつ等の体液処理用品のよう に人の肌に接触させる製品 に使われる場合には、 プラスチッ クに特有の光沢、 肌触りが特 に嫌われるから、 前記従来技術で満足のゆく成果を挙げるこ と が難しい。 米国特許第 4， 342, 314号公報はプラスチッ ク シー 卜に 繊維状外観と毛細管組織とをもたせ、 プラスチッ ク シー トの外 観や肌触りを改質している。 この公報の開示技術では繊維状外 観を有するプラスチッ ク シー 卜の表面が平滑な面によって構成 されているから、 プラスチッ ク シー トに特有の光沢と、 肌触り とが依然と して残るこ とが懸念される。

そこで、 本発明は可撓性プラスチッ ク シー トの表面に互いに 交差するリブを設けることによって織物状外観を作り出し、 前 記プラスチックシー トに特有の光沢を減らし、 肌触りを改質す ることを課題にしている。 発明の開示

前記課題を解決するために、 本発明が構成の要旨とするとこ ろは以下のとおりである。

本発明に係る織物状外観を呈する リブ構造を有する可撓性プ ラスチックシー トにあっては、 第 1方向に沿い.両側が下方向へ 曲がる複数条の第 1方向リブと、 第 2方向に沿い両側が下方向 へ曲がる複数条の第 2方向リブとが交差している。

互いに隣接する 2条の第 1方向リブと、 これら 2条のリブと 交差し互いに隣接する 2条の第 2方向リブとが囲繞して画成す る領域において前記シー トが連続している。

互いに隣接して対角位置にある第 1及び第 2交差部において、 前記 2条の第 2方向リブの頂部が前記 2条の第 1方向リブの側 部と交差している。 一方、 互いに隣接して対角位置にある第 3 及び第 4交差部において、 前記 2条の第 1方向リブの頂部が前 記 2条の第 2方向リブの側部と交差している。

本発明の好ましい実施態様の一つにおいては、 隣接する 2条 の前記第 i方向リブ間において対向する側部をつなぐ架橋が設 けてある。

さらに、 本発明の好ましい他の実施態様においては可撓性プ ラスチックシー トが不透液性を備えている。

このように構成された可撓性プラスチックシー トでは ； 第 1方向リブと第 2方向リブとが交差し、 その交差部におい て、 いずれか一方のリブが隆起し、 他方のリブが沈み、 沈んだ リ ブの頂部が隆起したリ ブの側部と交差し、 織布の平織組織や 綾織組織に相当する織物状外観が得られる。 また第 1 方向リ ブ と第 2方向リ ブとが囲繞して画成する領域では前記プラスチッ ク シ一トが連続しているので不透液性を備えた可撓性プラスチ ッ ク シー トを得るこ とができる。 図面の簡単な説明

第 1 図及び第 2図は、 本発明の実施態様を示す可撓性プラス チッ ク シー 卜の斜視図と平面図、

第 3図は他の実施態様を示す平面図、

第 4図及び第 5図は更に他の実施態様を示す平面図と断面図、 第 6図は更にまた他の実施態様を示す平面図、

第 7図は本発明に係るプラスチッ ク シー 卜の使用例を示す生 理用ナプキンの斜視図である。 発明を実施するための最良の形態

本発明の実施態様を図面に従って説明すると以下のとおりで あ ¹ ¾ ₀

第 1 図及び第 2図は本発明の実施態様を示すリ ブ構造を有す る可撓性プラスチッ ク シー ト 11の斜視図、 及び平面図である。 第 1図は、 素材と しての熱可塑性プラスチックシー ト 100 を熱 成形して得たシー ト 11について、 複数条のリブ及びそれらが囲繞 して画成する領域とから成る全体構造の一部を実線で示してあ る。 図示の構造が縦、 横各方向に鎖線で示すよう に反復して拡 がることでシー ト 11の全体が構成される。 シー ト 11は第 1方向 Y に沿う第 1方向リブ Υ , , Y ₂…… Υ ηと、 第 2方向 Xに沿う第 2 方向リブ Xい Χ ₂…… Χ ηとからなり、 各リブの幅はほぼ同じに してある。 図において、 各リブはその両側が下方向へ曲がり、 例えばリブ Yい Y₂では各リブが側部 12, 13を有し、 リブ X_t, X₂では各リブが側部 14， 15を有している。 互いに隣接する前記 2条の第 1方向リブ Y₂と、 互いに隣接する前記 2条の第 2 方向リブ X!, Χ₂とが交差部 C! C で交差している。 互いに 隣接して対角位置にある第 1及び第 2交差部 C,， C₂において、 第 2方向リブ X₂， X！の各頂部 T₂が沈み第 1方向リブ Y₂ の各々の側部 12, 13と交差している。 互いに隣接して対角位置に ある第 3及び第 4交差部 C₃, C₄において、 第 1方向リブ Y₂， Y_t の頂部 T,が沈み第 2方向リブ X,， X₂の各々の側部 U, 15と交 差している。 互いに隣接するリブ Yい Y₂とリブ Xい Χ₂とが実 質的に直交しており、 これら 4本のリブが囲繞して画成する領 域 16においてシート IIは連続している。 その結果シート 11全体と しては各リブが平織組織の外観を作り出し、 かつ、 連続してい ることによって一般的には不透液性である。

第 2図は、 第 1図においてシート 11を上から見た平面図である。 図において、 第 1方向リブ Υ,, Υ₂はピッチ Ρ,を有し、 第 2方 向リブ Χι, X₂はピッチ P₂を有し、 図では Pi < P₂にしてある が、 シート 11を P【 P₂のようにすることもできる。 各リブの交 差は図示例のように直交する場合に限らず、 斜めに交差してい てもよい。

リブ Y_lf Y₂は幅 d_r、 リブ X₂は幅 d₂を有し、 図 2では と d₂とをほぽ同じにしてあるが、 d!, d₂のいずれか一方の 幅を広く したり、 リブの中間部分のみを局部的に狭く したりす ることもできる。

シート 11がすぐれた織物状外観を有するためには、 リブの幅 d,, d₂を 0.01〜 3 mm、 より好ましく は 0.05 〜 2mmとし、 リブ が囲繞して画成する領域 16の数を第 1 、 第 2方向各リブの長さ 25. 4mm当り 5〜90個、 より好ま しく は 10〜 60個にする。 シー ト 11 の素材シー ト 100にはポリエチレン、 ポリプロピレン、 およびそ の他の熱可塑性プラスチッ クから成るシー ト、 よ り好ま しく は 疎水性の熱可塑性プラスチッ クから成るシー トを、 目付 5〜50g /m より好ま しく は SO SOgZn で使用する。 シー ト 11はこの ような素材シー ト 100によって適度の可撓性を得ることができる。 ここでいう可撓性とは、 シー ト 11を利用するのが特に好適な使い 捨て体液処理用品の防漏シー 卜に要求されるような可撓性であ る。 シー ト 11についてプラスチックシー トに特有な光沢を減らし、 肌触りを改質し、 織物状外観を一層強調するには、 リ ブの外表 面を凹凸面に仕上げて光を乱反射させるこ と、 リ ブの幅を不規 則に変化させるこ と、 リ ブのピッチを不揃いにするこ と、 素材

100を適宜着色すること、 及び素材 100を熱成形によって艷が消え る処方で用意するこ と等が効果的である。

第 3図は、 本発明に係る他の実施態様を示す平面図である。 このシー ト 11では各リ ブ

と ピッチ Ρ,,Ρζとを有し、 シー ト 11は平織組織の織物状外観を呈し ている。

第 4図及び第 5図は、 更に他の実施態様を示す平面図と、 そ の 5 — 5線断面図である。 この場合のシー ト 11には、 リブ Υ,， Υ₂間にこれらのリブ Y!, Y₂をつな ぐ リ ブ状の架橋 15が設けて ある。 架橋 15はその頂部がリ ブ Υ, , Υ₂の頂部 Τ,よ り も低く 、 その側部 12， 13と交差している。 架橋 15はリブ間に適宜設けるこ とができる。 シー ト 11が架橋 15を有する場合には、 架橋 15とその 近傍のリ ブとによって綾織組織に相当する織物状外観が得られ る 第 6図は、 更にまた他の実施態様を示す平面図である。 シー ト 11において第 1方向リブ Υ, , Υ₂， Υ₃がピッチ Ρ,, P₃を有 し、 第 2方向リブ Xi, Xz, X₃がピッチ P₂, P₄を有し、 各ピ ツチの大きさが異なっている。 各リブは、 領域 16C〜； 16Fを画成 し、 シー ト II全体としては第 1方向リブ （Υ,, Υ_{2 >} Υ₃) によ るピッチ P₃が交互に並び、 また第 2方向リブ （X,, X_2r X₃) によるピッチ P₂, P 4が交互に並ぶようにしてある。 この シート 11においても、 リブの幅を適宜に変化させたり、 第 4図で 例示のごとく リブ間に架橋を設けることができる。

前記各態様のシート 11は種々の方法によって得ることができる が、 簡便な製法の一つは次のとおりである。 平織、 緩織、 朱子 織等の組織の金網の上に加熱軟化した素材シー 卜 100を載せ、 ま たは載せてから加熱钦化し、 金網の下側からは素材シー ト 100 を吸引破裂させることがないような適度の真空度のサク シヨ ン を作用させる。 このサクシヨンで素材シー ト 100を金網の組織に なじませ、 続いて速やかに冷却するとその組織に倣ってこのシー ト 100を賦型し、 シー ト 11を作ることができる。 第 1図のシー ト 11は、 その裏面側が金網への当接面である。 金網を回転ドラムの 周囲に張り、 回転ドラムには適宜サクシヨ ンを作用させ、 素材 シート 100を連続的にこのドラムに供給して陚型することで、 シー ト 11を連続的に生産することができる。

金網はこれを構成する線材の少なく とも一部に撚線を使用す ると、 シート IIのリブの表面にこの撚線に対応した細かな凹凸を 陚型することもできる。

第 7図は、 シート 11を生理用ナプキン 20の裏面シー ト 23に使用 した例を示す、 生理用ナプキン 20の一部破断斜視図である。 ナブ キン 20は、 経血を吸収保持する吸収体 22、 通気透液性の表面シー ト 21、 および不透液性の裏面シー ト 23とからなる。 裏面シー ト 23 には、 第 1 図に示したシー ト 1 1をリブの頂部が外側を向く ように 使用してあり、 吸収体 22には粉砕パルプと高吸水性ポリマー粒子 との混合物、 表面シー ト 21にはポリエチレンの開孔フィルムを使 用し、 表面シ一 ト 21と裏面シー ト 23とが、 ナプキン 20の四周にお いて経血漏れがないように接合してある。 産業上の利用可能性

本発明に係る可撓性プラスチッ ク シー 卜においては、

1 ) シー ト表面に起伏が多いから、 光が乱反射してぬめり感のぁ る光沢が減り、 またこの起伏によって、 このシー トが肌に当接 する時の接触面積が減り、 ベたつく肌触りがな く なる。

2 ) リブの配列を種々変えることによって平織組織や、 綾織組織 の外観を得るこ とができる。

3 ) ベたつく肌触りがなく、 また不透液性であるこ とにより、 生 理用ナプキン、 使い捨ておむつ、 その他の使い捨て体液処理用 品の防漏シー ト と して利用するこ とができる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 第 1方向に沿い両側が下方向へ曲がる複数条の第 1方向リ ブと、 第 2方向に沿い両側が下方向へ曲がる複数条の第 2方向 リブとが交差して織物状外観を呈する リブ構造を有する可撓性 プラスチックシー トであって、

互いに隣接する 2条の前記第 1方向リブと、 これら 2条の第 1方向リブと交差し互いに隣接する 2条の前記第 2方向リブと が囲繞して画成する領域において前記シー トカ連続しており、 互いに隣接して対角位置にある第 1及び第 2交差部において、 前記 2条の第 2方向リブの頂部が前記 2条の第 1方向リブの側 部と交差する一方、 互いに隣接して対角位置にある第 3及び第 4交差部において、 前記 2条の第 1方向リブの頂部が前記 2条 の第 2方向リブの側部と交差していることを特徵とする前記可 撓性プラスチックシート。

2 . 隣接する 2条の前記第 1方向リブ間には、 該リブの対向す る側部をつなぐ架橋が設けてある請求項 1記載の可撓性プラス チックシー ト。

3 . 前記可撓性プラスチックシ一 トが不透液性である請求項 記載の可撓性プラスチックシート。