JPH07136213A - 生理用ナプキン - Google Patents

生理用ナプキン

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JPH07136213A
JPH07136213A JP5289495A JP28949593A JPH07136213A JP H07136213 A JPH07136213 A JP H07136213A JP 5289495 A JP5289495 A JP 5289495A JP 28949593 A JP28949593 A JP 28949593A JP H07136213 A JPH07136213 A JP H07136213A
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興哉 山本
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Yukari Ogiwara
ゆかり 荻原
Takao Kasai
孝夫 笠井
Yukio Sasajima
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液漏れ防止性、フラップの強度、装着性及び
着用感に優れた生理用ナプキンを提供すること。 【構成】 液不透過性のバックシート、吸収体及び液透
過性のトップシートより形成された中央吸収体部の両側
部から延出したフラップを有する生理用ナプキンにおい
て、上記フラップが、2種以上の熱可塑性樹脂を用いて
形成された坪量30〜90g/m2 の多層フィルムから
なることを特徴とする生理用ナプキン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装着性及び着用感に優
れた生理用ナプキンに関する。
【0002】
【従来の技術】サイドフラップ(フラップ)を有する生
理用ナプキンは、該ナプキンをそのサイドフラップによ
りショーツのクロッチ部に安定して固定し得る機能を有
するもので、サイドフラップを有しないものに比してシ
ョーツを汚し難い効果を有するとされており、また、効
果を実際に奏するか否かに拘わらず着用者に対して効果
を奏するとの心理的な安心感を与えるものとして賞用さ
れている。
【0003】そして、サイドフラップを有する生理用ナ
プキンを記載した代表的な刊行物としては、特開昭60
−75058号公報及び特開昭64−70050号公報
等が挙げられ、これらに記載されている従来の生理用ナ
プキンにおけるフラップは、バックシートとトップシー
トとを一体化させて形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の生理用ナプキンにおいては、下記1)〜4)の欠点が
あった。 1)排泄物がフラップ部のトップシートとバックシートと
の間に入りこみもれることがある。 2)フラップ部の強度が低く装着時に伸びたり、裂けたり
する。 3)フラップが薄いので装着中に摩擦による音が生じやす
い。 4)エンドシール部がヒートシールによる融着で堅くなり
風合いが低下する。 即ち、従来のフラップを有する生理用ナプキンは、液漏
れ防止性、装着性及び着用感に劣るという問題があっ
た。
【0005】従って、本発明の目的は、液漏れ防止性、
フラップの強度、装着性及び着用感に優れた生理用ナプ
キンを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々検討
した結果、生理用ナプキンのフラップを2種以上の熱可
塑性樹脂を用いた特定の坪量を有する多層フィルムによ
り形成することにより、上記目的を達成し得ることを知
見した。
【0007】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、液不透過性のバックシート、吸収体及び液透過性
のトップシートより形成された中央吸収体部の両側部か
ら延出したフラップを有する生理用ナプキンにおいて、
上記フラップが、2種以上の熱可塑性樹脂を用いて形成
された坪量30〜90g/m2 の多層フィルムからなる
ことを特徴とする生理用ナプキンを提供するものであ
る。
【0008】
【作用】本発明の生理用ナプキンは、中央吸収体部をシ
ョーツのクロッチ部内面の所定位置に固定すると共に、
フラップをショーツに挟むように折りまげて、該フラッ
プをショーツのクロッチ部外面に固定して装着する。そ
して、本発明の生理用ナプキンは、フラップのボリュー
ム感により装着しやすく、装着中に摩擦による音が小さ
く、フラップ部の摩擦力によりズレが防止され排泄物の
流動を阻止する。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の生理用
ナプキンを詳細に説明すると共に、試験例を挙げて本発
明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
【0010】図1は本発明の一実施例を示す生理用ナプ
キンの斜視図であり、図2は図1に示す生理用ナプキン
をショーツに装着した態様におけるI−I’の状態を示
す断面図であり、図3は、図1に示す生理用ナプキンの
X部拡大断面図である。
【0011】本実施例の生理用ナプキン30は、図1及
び図2に示すように、液不透過性のバックシート2、吸
収体3及び液透過性のトップシート1より形成された中
央吸収体部10の両側部から延出したフラップ20を有
する。そして、上記フラップ20が、2種以上の熱可塑
性樹脂を用いて形成された坪量30〜90g/m2 の多
層フィルムからなる。
【0012】更に詳細に説明すると、本実施例の生理用
ナプキン30における上記中央吸収体部10は、図1及
び図2に示すように、上記トップシート1により吸収体
3を包み且つトップシート1とバックシート2とが接す
る面を接着剤により貼着して形成されている。ここで、
トップシート1の中央領域Aには液透過用の開孔11が
複数設けてあり、更に、側縁領域Bは液漏れが生じない
ように液不透過部となしてある。該開孔11の開孔面積
比は、液体透過性と液戻り防止性とから制限を受け、小
さい場合には実質的に液透過性が劣り、一方大きくなる
に従ってシート形成性が劣るので、該開孔11の開孔面
積比はこれらを考慮して10個/cm2 〜100個/cm2
の範囲とするのが好ましく、30個/cm2 〜60個/cm
2 の範囲とするのがより好ましい。
【0013】また、上記バックシート2の裏面側の上記
中央吸収体部10と対向する部分には接着剤層4が設け
られており、接着剤層4の表面には剥離シート(図示せ
ず)が貼着されている。また、上記フラップ20は、上
記バックシート2を中央吸収体部10の長手方向中央部
付近において、該中央吸収体部10の両側縁部から外方
に延出させて形成されている。即ち、上記フラップ20
と上記バックシート2とは、同じ材料により形成されて
いる。さらに、該フラップ20の裏面側には、接着剤層
5が設けられており、該接着剤層5の表面には剥離シー
ト(図示せず)が貼着されている。
【0014】さらに、上記バックシート2及び上記フラ
ップ20には、表面をエンボス処理することにより凹凸
6(バックシート2の凹凸は図示せず)が形成されてお
り、装着性、外観に特徴を持たせている。該エンボス処
理により直線、亀甲、織り目、ピンポイント等、種々の
パターンを形成することが可能であるが、例えば、ピン
ポイントパターンにより形成される上記凹凸6の形態
は、高さ0.05〜1mm、密度10〜100個/cm2
あるのが好ましい。
【0015】本実施例の生理用ナプキン30に用いるト
ップシート1及び吸収体3の原材料は、特に制限され
ず、通常の生理用ナプキンに用いられるものが用いられ
るが、具体的には下記する材料等が用いられる。
【0016】トップシート1の材料としては、ポリオレ
フィン、オレフィンとアクリル酸エステル、酢酸ビニル
等の他のビニルモノマーとの共重合体、ポリエステル、
ポリアミド又はポリマーブレンド系等の疎水性熱可塑性
樹脂等が挙げられ、これらのうちでも、風合い、取り扱
いの面からポリオレフィンもしくはオレフィンと他のビ
ニルモノマーとの共重合体、またはポリマーブレンド系
の疎水性熱可塑性樹脂が好ましく用いられ、使用に際し
ては単独若しくは混合物として用いることができる。ま
た、該疎水性熱可塑性樹脂には、TiO2 やタルク等の
無機フィラーを内添し、得られるフィルムのカバーリン
グ性や表面べたつきを抑えるのが好ましい。そして、ト
ップシート1として、上記の疎水性熱可塑性樹脂等によ
り形成された液不透過性シートを用いる場合には、前述
の如く、中央領域A(肌当接部)に開孔を形成して、有
孔プラスチックフィルムとして用いる。
【0017】上記吸収体3としては、解繊パルプを主材
とし、高分子吸水ポリマーを併用したものが好ましく、
そのほか熱可塑性樹脂、セルロース繊維、高分子吸水ポ
リマーの混合物に熱処理したものなどが好ましい。高分
子吸水ポリマーは、パルプと混合したものであってもよ
く、また該高分子吸水ポリマーは、自重の20倍以上の
液体を吸収して保持し得る保持性能を有し、ゲル化する
性質を有する粒子状のものが好ましく、このような高分
子吸水ポリマーとしては、デンプン−アクリル酸(塩)
グラフト共重合体、デンプン−アクリロニトリル共重合
体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロース
の架橋物、アクリル酸(塩)重合体などが好ましい。
【0018】次に、本実施例の生理用ナプキン30にお
ける特徴部分について説明すると、本実施例の生理用ナ
プキン30は、そのフラップ20が、2種以上の熱可塑
性樹脂を用いて形成された坪量30〜90g/m2 の多
層フィルムからなる。
【0019】上記坪量が、30g/m2 未満であると、
装着時に頼りない感じを与え、また、強度が低いため、
ショーツへ固定する際、あるいは装着時にフラップが伸
び易く、90g/m2 を超えると、装着時にごわごわ感
を与え、また、フラップの剛性が高すぎるため、フラッ
プを折り曲げ難い、ショーツから外れ易い等の不都合を
生じる。
【0020】上記多層フィルムの構造としては、図3に
示す構造が好ましい。即ち、上下2つの外層a,a(肌
に当たる面)と、該外層a,aに挟持された内層b(肌
に当たらない面)とからなる2種3層構造が好ましい。
上記外層aに用いることができる樹脂としては、密度の
低い樹脂(0.920g/cm3 以下、好ましくは0.9
15g/cm3 以下)が好ましく挙げられ、具体的には、
ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、低密度ポリエ
チレン樹脂等が挙げられ、「ソフトレックスD955
0」,「レクスロンL501」,いずれも商品名,日本
石油化学社製、等の市販品を用いることもできる。ま
た、上記内層b(肌に当たらない面)に用いることがで
きる樹脂としては、上記外層aに用いる樹脂よりも密度
の高いポリエチレン樹脂(0.920g/cm 3 以上、好
ましくは0.925g/cm3 以上)が好ましく挙げら
れ、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂、線状低密度
ポリエチレン樹脂等が挙げられ、「リニレックスBF3
710」,「レクスロンL401」,いずれも商品名,
日本石油化学社製、等の市販品を用いることもできる。
【0021】上記多層フィルムを調製するには、上述の
樹脂からなる層を接着剤で接着するか又はヒートシール
によりシール接着する等して容易に得ることができる。
【0022】上記外層に上述の樹脂を用いることによ
り、風合いと低融点性に起因する低温シール性との特徴
を持たせることができ、また、上記内層に上述の樹脂を
用いることにより、剛性及びフィルムの腰の強さを持た
せることができる。即ち、このような構造の多層フィル
ムを用いることにより、各層で、生理用ナプキンのフラ
ップ部に求められる機能を役割分担させることができ、
フラップに要求される性能の全てを満足させることがで
きる。
【0023】また、上記多層フィルムとしては、各層
(外層a及び内層b)の平均樹脂密度が0.910〜
0.940g/cm3 であるのが好ましく、また、各層
(外層a及び内層b)間の最大密度差が0.02g/c
3 以上であるのが好ましい。
【0024】上記平均樹脂密度が、0.910g/cm3
未満であると、フラップの強度が低くなったり、装着時
に伸びや裂けが生じる場合があり、また0.940g/
cm3を超えると、装着時にごわごわ感などの違和感を与
えたり、剛性によりフラップを折り曲げ難くなったり、
またショーツから外れ易くなったりする場合があるの
で、上記の範囲内とするのが好ましい。
【0025】また、上記多層フィルムには、TiO2
タルク等の無機フィラーを内添し、得られるフィルムの
カバーリング性や表面べたつきを抑えるのが好ましい。
【0026】また、上記フラップ20は、その各層を2
種以上の異なる熱可塑性樹脂の混合物で形成することも
でき、この場合には、用いる各熱可塑性樹脂が全て上記
平均樹脂密度の範囲内であるのが特に好ましいが、上記
混合物の樹脂密度が上記範囲内であれば、各熱可塑性樹
脂の平均樹脂密度は、上記範囲外であっても上述の如く
好ましく用いることができる。更に、上述の如き多層フ
ィルムとなれば、フラップを、バックシートとトップシ
ートとを延出させて両シートを重合させて形成すること
もでき、この場合には、上記両シートにより形成された
フラップの坪量が上記範囲内であれば、上記両シートの
各々の坪量は上記範囲外であってもよい。
【0027】そして、本実施例の生理用ナプキン30
は、上述の構成からなり、特に上述の特徴を有するの
で、下記〜の効果を奏する。 バックシート及びフラップをエンボス処理して表面に
凹凸を形成しているので、触感に優れ、特徴的な外観を
有する。 バックシート及びフラップとして適度のボリューム感
があるので、装着しやすく装着中に摩擦による音が小さ
く、さらには厚み、柔軟性とも下着に類似しているので
装着の違和感がない。 バックシートをエンボス処理して凹凸を形成している
ので、フィルムの摩擦力によりズレが防止され、また、
排泄物の流動を阻止する。 バックシート及びフラップを上記多層フィルムで形成
しているので、フラップ強度が上昇し、適度な腰、風合
いを有しており、また、製造時における搬送が容易であ
る。
【0028】本実施例の生理用ナプキン30を使用する
には、上記剥離テープを剥がした後、図2に示すよう
に、バックシート2の接着層4をショーツ7の肌当接部
に、またフラップ部20をショーツ7のクロッチ部の厚
みに沿って折り曲げて、フラップ部20の裏面の粘着層
5をショーツ7の表面に張りつけ固定することにより用
いることができる。
【0029】尚、本発明の生理用ナプキンは、上述の実
施例に限定されるものではなく、例えば、本実施例にお
いては、バックシートとフラップとが一体に形成された
ものについて説明したが、バックシートをフラップと別
個のものとして形成することもでき、この場合上記バッ
クシートは、上述したトップシートと同様の材料により
形成するのが好ましい。
【0030】次いで、試験例に基づいて本発明を更に具
体的に説明する。 〔試験例1〕下記樹脂a及び下記樹脂bの各々100重
量部に、無機フィラーであるTiO 2 を8,4%添加
し、その後多層シート成形機により図3に示す多層(2
種3層)フィルムを押し出し成膜した。尚、得られた多
層フィルムにおける外層aは上記樹脂aにより形成され
ており、内層bは上記樹脂bにより形成されている。次
いで梨地模様によりフィルムを粗面とし、その後エンボ
ス処理を行い、坪量50g/m2 のフィルムを得た。な
お、メルトインデックスはASTM D1238により
190℃、荷重2.16kgの樹脂の押出量を示し、樹脂
密度はASTMD1505に準拠し、密度勾配管により
求めたものである。
【0031】樹脂a.樹脂密度が0.905g/cm3
メルトインデックスが5.0g/10分であるポリオレ
フィン系熱可塑性エラストマー(「ソフトレックスD9
550」、日本石油化学工業(株)製)。 樹脂b.樹脂密度が0.935g/cm3 、メルトインデ
ックスが2.0g/10分である線状低密度ポリエチレ
ン樹脂(「リニレックスBF3710」、日本石油化学
工業(株)製)。
【0032】〔試験例2〕上記樹脂aに代えて、樹脂密
度が0.917g/cm3 、メルトインデックスが7.0
g/10分である低密度ポリエチレン樹脂(「レクスロ
ンL501」、日本石油化学工業(株)製)を用いた以
外は、試験例1と同様に処理し、坪量50g/m2 のフ
ィルムを得た。
【0033】〔試験例3〕上記樹脂bに代えて、樹脂密
度が0.923g/cm3 、メルトインデックスが4.0
g/10分である低密度ポリエチレン樹脂(「レクスロ
ンL401」、日本石油化学工業(株)製)を用いた以
外は、試験例1と同様に処理し、坪量50g/m2 のフ
ィルムを得た。
【0034】〔比較試験例1〕上記樹脂bのみを用いた
以外は、試験例1と同様に処理して、上記樹脂bの層の
みからなる坪量50g/m2 の単層フィルムを得た。
【0035】〔比較試験例2〕上記樹脂aのみを用いた
以外は、試験例1と同様に処理して、上記樹脂aの層の
みからなる坪量50g/m2 の単層フィルムを得た。
【0036】〔比較試験例3〕得られるフィルムの坪量
を25g/m3 とした以外は、試験例1と同様に処理し
てフィルムを得た。
【0037】〔比較試験例4〕得られるフィルムの坪量
を100g/m3 とした以外は、試験例1と同様に処理
してフィルムを得た。
【0038】上記各試験例及び比較試験例で作成したフ
ィルムによりバックシート及びフラップを形成して、図
1に示す生理用ナプキンを作成した。そして、フラップ
に対しての機能(風合い及び剛性) 満足するか否かの
機能評価を行った。それぞれの結果を〔表1〕に示す。
【0039】なお、上記機能評価は、女性が各々のフィ
ルムによるフラップ付きの生理用ナプキンを装着したと
きの官能評価で、下記の如く行った。 ・ナプキンのフラップ部として違和感もなく良い・・・
・・◎ ・ナプキンのフラップ部として違和感はほとんどなく良
い・・・・・○ ・ナプキンのフラップ部として違和感が多少ある・・・
・・△(やや硬い感じを受けるか、もしくはやや頼りな
い感じ) ・ナプキンのフラップ部として違和感がある・・・・・
×(硬い感じ、もしくは頼りない感じ)
【0040】
【表1】
【0041】上記〔表1〕に示す結果から明らかなよう
に、上記試験例1〜3の多層フィルムで形成されたフラ
ップを有する生理用ナプキンは、生理用ナプキンのフラ
ップ部としての機能を満足することがわかる。従って、
適度な風合いとフィルム強度を持つフラップ部を形成す
るためには、特に、フラップを2種以上の熱可塑性樹脂
を用いた多層フィルムにより形成し、坪量を30g/m
3 〜90g/m3 の範囲とする必要があり、上記範囲内
であれば、生理用ナプキンのフラップ部として機能を満
足し得ることがわかる。
【0042】また、〔表1〕に示す結果から明らかなよ
うに、上記比較試験例1及び2のように、フラップ部分
を形成するフィルムが単層フィルムであると、用いた樹
脂の特性しか示さず、要求される性能の全てを満足させ
ることができない。さらに上記比較試験例3及び4のよ
うに、坪量が30g/m3 未満であると、フラップが頼
りなく、また強度も低く(剛性に劣り)、90g/m3
を超えると、装着感が悪くフラップの剛性が高くなりす
ぎ、いずれも生理用ナプキンのフラップ部としては満足
し得ないことがわかる。
【0043】
【発明の効果】本発明の生理用ナプキンは、液漏れ防
止、フラップ部の強度、装着性及び着用感に優れ、具体
的には下記〜の効果を奏する。 バックシート及びフラップをエンボス処理されて表面
に凹凸を形成した場合には、触感に優れ、特徴的な外観
を有する。 フラップ(及びバックシート)が、適度のボリューム
感を有するので、装着しやすく装着中に摩擦による音が
小さく、さらには厚み、柔軟性とも下着に類似している
ので装着の違和感がない。 バックシートをエンボス処理して凹凸を形成した場合
には、フィルムの摩擦力によりズレが防止され、また、
排泄物の流動を阻止する。 フラップ(及びバックシート)が多層フィルムからな
るので、フラップ強度が上昇し、適度な腰、風合いを有
しており、また、製造時における搬送が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の生理用ナプキンの1実施例を
表す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す生理用ナプキンをショーツ
に装着した態様におけるI−I’の状態を示す断面図で
ある。
【図3】図3は、図1に示す生理用ナプキンのX部拡大
断面図である。
【符号の説明】
1 トップシート 2 バックシート 3 吸収体 4 接着剤層 5 接着剤層 6 凹凸 7 ショーツ 10 中央吸収体部 11 開孔 20 フラップ 30 生理用ナプキン A 中央領域 B 側縁領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液不透過性のバックシート、吸収体及び
    液透過性のトップシートより形成された中央吸収体部の
    両側部から延出したフラップを有する生理用ナプキンに
    おいて、 上記フラップが、2種以上の熱可塑性樹脂を用いて形成
    された坪量30〜90g/m2 の多層フィルムからなる
    ことを特徴とする生理用ナプキン。
  2. 【請求項2】 上記多層フィルムは、各層の平均樹脂密
    度が0.910〜0.940g/cm3 であり且つ各層
    間の最大密度差が0.02g/cm3 以上であることを
    特徴とする請求項1記載の生理用ナプキン。
  3. 【請求項3】 上記フラップは、その表面がエンボス処
    理されていることを特徴とする請求項1記載の生理用ナ
    プキン。
  4. 【請求項4】 上記フラップは、上記バックシートを延
    出して形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    生理用ナプキン。
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