WO1991009488A1 - Picture filing device and method thereof - Google Patents
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Description
明 w
画像フ アイ リ ング装置及び方法
[技術分野]
本発明は、 文書、 特にカ ラー写真や朱筆によ る加筆な どの色情報を含むカ ラ 一文書を画像データ と して入力 し て蓄積する機能や, ディ ス プ糸 レイやプ リ ンタ な どに出力 田
する機能を有する画像フ ア イ リ ン グ装置及び画像情報処
10 理方法に関する。 特に、 モ ノ ク ロ 画像(mono ch r Qma t i c images) と 力 ラ一画像( c o 1 o r images) と 力 s混在 した画像 を効率良 く 符号化でき、 またモノ ク ロ 2 値データ のみを 出力する装置、 例えば F A X等と互換性を有する形式で カ ラ 一画像を符号化でき る電子フ アイ リ ング装置等の画
15 像処理シス テ ム に係る。 [背景技術]
従来よ り 、 カ ラ一画像をデジタルデータ と して扱 う 装 置において、 画像は赤、 緑、 青の 3 原色( p r i m a r y c o 1 o r S )に色分解 してでき る 3 種類の多値データ (以後、
20 本明細書では各成分のこ と を、 それぞれを R, G , B と 呼び、 各色成分のデータ を、 Rデータ , Gデータ, B デ —タ と 記す) と して扱われている。 例えば、 カ ラー複写 機な どにおいては、 入力 した R , G , B の多値画像デー タ をそのま ま 用いて出力する。 ま た、 プ リ ,ンタ に出力す
25 るな ど、 2 値化処理が必要な場合は、 多値の R G B デー
タ を、 各色ごと にそれぞれ独立に 2 値化 して出力する。 このよ う な処理の高機能化を図った例 と しては、 例え ば特開昭 6 3 - 1 7 4 4 7 2や特開昭 6 4 — 5 1 5 8 3 カ ある。
特開昭 6 3 — 1 7 4 4 7 2 は、 R, G , B の 3 成分よ り 輝度情報(luminance) を算出 し、 その値に応 じて二値 化処理を切 り 換えるカラ 一画像処理装置を開示している 特開昭 6 4 — 5 1 5 8 3 は、 カ ラ一画像をイェ ロー, マ ゼンタ, シア ン, ブラッ ク の 4 色に分解し、 各色をそれ ぞれ 2 値化して蓄積する電子ファイル装置を開示 してい る。 と こ ろが、 画像情報をイエロ一, マゼンタ , シア ン ブラ ック の 4 色に分解した場合、 この中のブラ ック の情 報だけを出力する と 、 彩色部分の画像が欠落する。 また カ ラー写真な どの中間色を表示する場合については、 考 慮されていない。
力 ラ一画像は出力装置の特性によ り 色調や彩度が大巾 に影響されるため、 一度蓄積したデータ を出力する場合 に、 これら を補正する必要がある。 しか しなが ら、 その 捕正処理を行 う ためには、 画像を多値データ と して扱 う 必要がある。 そのため、 上述した従来技術のよ う な、 力 ラー画像を 2 値化して蓄積する方式は、 色調の再現が求 め られるカ ラ 一画像に対しては適用できなかった。
また、 カ ラ一文書では、 画像の一部にカ ラー画像を含 みなが ら、 大き なモ ノ ク 口 の領域を有する場合が多い。 特に、 朱印付きのモノ ク ロ 文書な どにおいては、 カ ラー
…情報は色が付いている事にのみ意味があ り 、 色彩を正確 に再現する こ と はさ ほ ど重 ではない。 そのため、 R, G, B のデータ を全て蓄積する のは、 非効率的である。
また、 カ ラー写真が混在するカ ラ ー文書において も、 面積比ではモ ノ ク 口 の文字镇域が多く 含まれる場合が多 レヽ
従って、 文書を対象と する画像処理シス テ ムは、 た と えカ ラ一画像を対象 と する カ ラ ー画像処理シス テムで も, モ ノ ク 口画像や文字に対する符号化効率の高 さ も求め ら れる。
と こ ろが、 R , G, B をそれぞれ単独に符号化する の では、 冗長性が高 く 、 符号化効率が低い。 こ のた め、 多 数の文書画像データ を蓄積する電子フ ァ イ ルシス テ ムや、 低いデータ転送速度で文書画像を送る必要のある F A X な どには適さ ない。
また、 R G B の多値データ そのま ま蓄積 し出力する方 式では、 データ量が膨大な もの と なる ため、 上記の装置 には適さない。 なお、 以後画像中のモ ノ ク ロ で表現され た部分を、 モ ノ ク ロ領域と 呼ぶ。
一方、 T Vある いは V T R等では、 R G B のカ ラ 一画 像データ を、 輝度情報と 2 種類の色差情報( c h r 0 m i n a n c e ) に変換 し、 さ ら に直交変換を施 して、 その係数を符号化 して蓄積する技術が広 く 用い られている。 こ の符号化方 式は色差情報を持たないモ ノ ク 口領域では、 輝度情報の みを扱 う 。 従って、 モ ノ ク ロ領域を多 く 含む画像に対 し
て符号化効率が高い。
そ こで、 文書に対して も、' こ の符号化方式を用いる例 s が特開昭 6 3 - 9 2 8 2 に示されている。
しか しなが ら、 こ の輝度 色差変換を用いるデータ符号
化方式は、 本来 T Vな ど 自然画を扱 う 装置を対象と して
考案された ものである。
従って、 濃度変化のゆるやかな画像に対しては適するが
文字な ど濃度変化の極めて大きい部分を多く 含む文書画
像を扱 う 場合、 以下のよ う な問題が生じる。
( a ) 文字な ど線図形は濃度変化が急峻なため、 符号化
効率が著し く 低下する。
( b ) 符号化によ る圧縮効率を高めた場合、 非可逆符号
化と なる。 .
したがって、 F A Xな ど、 ラスタ画像データ を媒介にデ
ータ転送を実行した場合に、 データ を変換するたびに、
つま り 転送のたびにデータ が順次変化する。
( c ) F A Xや電子フ ァ イ ルシス テムな ど、 文書を 2 値
画像と して扱 う 装置で直接出力できない。
( d ) 従来のモノ ク ロ 用の電子フ アイ リ ング装置と 、 デ
ータ の互換性が損なわれる。
また、 特定色の抽出技術と しては、 例えば、 特開昭
6 2 - 2 3 0 1 6 5 に開示されて レ、る よ う に、 入力画像
上から、 各装置毎に定め られた特定の色成分を強く 有す
る部分を抽出 して、 印字する紙上にカ ラ ー トナーで出力
する 2 色原稿読取装置が知 られている。 こ の抽出方式は
予め装置が定めた色成分 と その補正色成分を光学的に読 み取って、 両者の差及び和 ら、 対象 と なる部分が設定 した色か否かを識別する手法である。 こ の手法において は、 抽出 される色相の中心波長は、 光学的フ イ ノレタ等の 特性によ って決定されている。
また、 カ ラ 一画像を扱 う 画像データ蓄積装置 と しては カ ラ ーの静止画を対象と した各種の装置が知 られている , なお、 こ の種の装置の多 く は、 画像デー タ の符号化方式 と して、 離散コサイ ン変換を用いている。
[発明の開示]
本発明の 1 つの 目 的は、 カ ラ一文書, モノ ク ロ文害を 問わず、 各種の文書画像を効率良 く 符号化 して蓄積する と に る。 .
なかでも、 カ ラ 一領域とモ ノ ク 口領域と が混在 した力 ラ —文書に対 して効率的な蓄積ができ 、 特に、 朱印付き 文書な どモ ノ ク 口領域が主体で、 色彩の再現が重要でな いマルチカ ラ一文書に対 して、 よ り 高い効率で符号化す る こ と にめる。
本発明の他の 目 的は、 蓄積された力 ラー画像を出力す る際に、 画像の色調や彩度を変更でき る よ う にする こ と である。
更に、 本発明の他の 目 的は、 抽出する 色の範囲を外部 から操作者の感覚に合わせて 自 由 に指定でき 、 また抽出 結果を確認 しなが ら色相を指定でき る よ う にする こ と に ある。
これまでに広く 用いられている F A Xや電子フアイノレ システ ムの多く は、 2 値の ΐノ ク ロ画像を対象と した入 出力装置を備えている。 したがって、 カ ラ一文書フ ア イ リ ングシス テム も、 それら と の互換性を備えれば、 よ り 幅広い利用が可能になる。 そのためには、 デー タ の記録 形式に互換性が保たれる こ とが必要である。
本発明の画像フ アイ リ ング装置は、 モ ノ ク 口画像を対 象と していた従来の画像フ アイ リ ング装置と互換性を有 する。 そのため、 従来蓄積していたモ ノ ク ロ画像データ と の互換性を保った形式で、 カ ラ一画像データ を蓄積す る。 しかも、 光ディ ス ク 等のデータ蓄積装置に大量に蓄 積されたカ ラー画像データ の内容を検索する際に、 各画 像の内容を高速に表示でき.る。
本発明の画像フ アイ リ ング装置は、 文書に対応する画 像を多値データ と して入力する入力手段と 、 その多値デ —タ を 2値の画像データ に変換する入力データ変換手段 と、 その 2 値化された画像デー タ を一時的に記憶する画 像メ モ リ 手段と、 該画像メ モ リ 手段に記憶されている画 像デー タ を蓄積するために所定の符号化を行い、 かつ蓄 積された文書画像デー タ の復号化を行 う 符号復号処理機 能を有する画像蓄積手段 と 、 該画像メ モ リ 手段の 2 値画 像データ に基づいて所望の画像データ を出力する出力デ ータ 変換手段と 、 該出力データ 変換手段からの画像デ一 タ に基づいて所望の画像を表示する画像表示手段と 、 を 有する。
こ の種の画像フ ア イ リ ング装置は、 本発明者等が先に 提案 した、 US Se r i a l N o .07 /479615 ( EP App l i ca t i on No 90102974.4 )に開示されている。'
本願は、 1 9 9 0 年 2 月 1 3 日 に出願された US s er i a l number 07/479 , 615 の一部継続出願
(Cont inua t i on - In - Par t app l i ca t i on)であ り 、 こ の先願 の開示は参照によ り 本願に編入される。
本発明では、 上記先願と 同様に、 多値のカ ラー画像デ —タ を、 それぞれ独立な複数枚の 2 値画像データ と して 扱 う 。
具体的には、 1 枚のカ ラー画像を記録する場合、 当該 画像の、 R成分, G成分, B成分をそれぞれ記録した 3 枚の 2 値画像を、 それぞれを Rデータ, Gデータ, Bデ —タ と して蓄積し、 出力時には当該 3 枚の 2 値画像を合 成し、 1 枚のカ ラー画像を表現する。 ま た、 モ ノ ク ロ画 像の場合は、 当該画像の輝度データ のみを単独の画像 と して蓄積し、 その輝度データ を用いてモ ノ ク ロ 画像を表 現する。 輝度データ は、 例えば Gデータ で代用する こ と もでき る。
なお、 以後本明細書においては、 カ ラー画像の 3 原色 のデータ をそれぞれ、 Rデータ, Gデータ, B データ と 呼び、 また、 1 枚の画像を表現するのに用いる 3 枚の 2 値画像データ を個々 に指す場合は、 それぞれプ レー ン と 呼ぶ。 また、 輝度データ は Y と記す。
一方、 朱印付き の文書な ど、 画像中の赤や青な ど、 予
め定めた特定の色のみをカ ラーで表現するため、 本発明 では、 輝度情報を示す 2値データ Y と 、 当該特定色の部 分のみを示す 2値データ をそれぞれ独立した画像と して 蓄積する。
具体的には、 白黒 2 値画像を記録する輝度データ のプ レー ンを蓄積し、 例えば赤で表示すべき特定色の画素の みを記録した 2 値画像データ を別のプ レー ンに蓄積する , つま り 、 2 枚の 2 値画像と して画像データ を蓄積する。
そのため、 本発明の 1 つの特徴によれば、 入力画像中 から特定色に対応する部分の画素を抽出する手段を有す る。
朱印付き の文書や、 朱筆訂正された文書な どのマルチ カ ラ ー文書において、 赤は 「色が付いている」 と い う こ と が重要な情報なのであって、 カ ラー写真のよ う な正確 な色彩の再現は、 一般に求め られない。 従って、 これら の画像は、 モ ノ ク 口画像データ と 色付き部分を指定する 画像データ と い う 記録形式で扱 う 。 すなわち、 輝度デー タ Yを単独のプ レーン と して記録する。
こ こで、 本発明の 1 つの特徴によれば、 輝度プ レーン には黒画素のみを記載する のではな く 、 赤ある いは他の 特定色で表示すべき画素 も含めて記載する。 そ して、 モ ノ ク 口 で表示 した場合には黒で表現される画素つま り 、 Y = " 1 " の画素の内、 赤色の文字な ど "赤" で表示す べき特定色の画素を抽出 し、 その抽出 した,特定色の画素 を輝度プ レー ン と は別のプ レーン、 例えば Rプレー ンに
" 1 " と して記録する。 こ こ で、 Rプ レーンは、 "赤 " で書かれた画素のみを " 1 "―で、 その他の画素を " 0 " で表現 した 2 値画像データ と して記録される。 する と 、 Rプ レーンの画素はモ ノ ク 口で記載された镇域では全て " 0 " と なる ため、 符号化効率が高 く 、 モ ノ ク ロ の 2 値 画像データ のみの場合と 、 ほ と んど同一のデータ量で、 色情報 も含めて記録でき る。
出力時には、 輝度データ Yの内、 R プ レー ンの内容が " 0 " の画素を黒で表示 し、 R プ レー ンの内容が " 1 " の画素は赤で表示する。 輝度プ レーンには赤で表示すベ き画素 も含めて記録されている ので、 輝度プ レー5ンのみ をモ ノ ク ロ で表示すれば、 マルチカ ラ一文書を、 従来の モ ノ ク 口 シス テムで入力 た場合と 同様に表示する こ と ができ る。
ま た、 文書においては、 各種の筆記具または地色 と な る紙が用い られる。 そのため、 単に " 赤 " と 言った場合 でもその色相の範囲は広い。 例えば、 朱肉やス タ ンプ用 イ ンク の規格では、 赤、 青等の各色に対 して、 輝度、 彩 度、 色相のそれぞれに一定の許容範囲を定めてお り 、 通 常用い られる 色はその範疇に入る。 従っ て、 任意の色を 抽出するためには、 これ らの特性を指定でき る よ う にす るのが好適である。
そのため、 本発明の一つの特徴によれば、 R, G , B 3 色の値の相対関係から 、 当該画素が抽出すべき 画素 であるか否かを判定する手段 と 、 各画素毎に、 近傍画素
に対する上述の判定結果と 2 値の輝度データ と の 2種類
以上の 2 値データ の組合せから、 当該画素に対する判定 結果を書き替える手段が用い られる。 抽出する色相範囲
、 を任意に指定するためには、 抽出する色を外部から指定 する手段と 、 抽出範囲を外部から指定する手段 と 、 指定 された色相および範囲の色を R G B 3 原色系に変換する 手段と 、 この結果によ り 、 上述の画素単位の判定を下す 手段の内容を書き替える手段を用いる。 判定結果を確認するためには、 例えば、 入力 された画
像の輝度情報と 当該抽出画素を別 々 の表現手段で表示す る手段と、 画像を蓄積する前に上述の表示手段に表示 さ れた結果を操作者が確認し、 必要に応 じて抽出条件の変
更を実行する手段と 、 こ の条件変更の結果によ り 、 再度
画像の入力及ぴ特定色識別を実行する手段が用い られる。
抽出画素を別々 の表現手段によ り 表示するためには、 抽 出された画素のみを特定色で表示 し、 その他の画素は白 黒で表示する手段や、 あるいは輝度情報の 2 値画像と抽
出画素の画像の排他論理和 と なる画像を出力する手段と 、 この論理和画像と輝度情報の 2 値画像を交互に表示する
手段が用レ、 られる。
一方、 写真などのフ ルカ ラー画像を表現するためには、 R , G , B の各プ レー ンのデータ を記録 し、 各プ レー ン を、 それぞれ R, G , B で表示する。 上述 した各種の画像に対応するため、 本発明で実行す
るデータ の 2 値化処理及ぴその蓄積について簡単に説明
する
本発明では、 2 値化処理と して、 ある所定の閾値によ つて 2 値化する 2 値化処理 と 、 擬似中間調処理によ り 2 値化処理するディ ザ処理と を並列的に実行 し、 これ ら の 2値化処理結果から、 カ ラ ー モノ ク ロ識別子や文字 / 写真識別子に応 じて各モー ドごと に所望の 2 値化デー タ を選択 して、 蓄積する。 そ して、 画像蓄積時には、 画像 デー タ と共にこ のモ一 ドの識別子 も記録する。 こ のモー ド識別子は、 画像表示の際に も参照され、 表示に必要な データ の指定や、 適切な合成方式を決定する の に用いる , 各モ一 ドの内容は以下の通 り である。
モー ド( I ) モ ノ ク ロ モー ド : 画像データ の内、 輝度 データ Yのみを蓄積する。 .但し、 文字 Z写真識別子に応 じて単純 2 値化処理結果と ディ ザ処理結果のいずれか一 方を選択 して記録する。
モ一 ド( Π ) マルチカ ラ一モ一 ド : 入力 されたカ ラー 画像データ よ り 、 輝度データ Y と 、 赤ま たは青な どの特 定色で表示する画素のデータ を抽出 し、 それぞれの画像 データ を別々 のプ レーンに蓄積する。 例えば、 輝度デー タ を 2 値化 して得られる 2 値画像 ( Y プ レ ー ン) と 、 そ の 2 値画像内で黒と 記録された画素の内、 例えば赤で表 現 したい画素のみを記述 した 2 値画像 ( R プ レ ー ン) と の、 2枚の 2 値画像を蓄積する。 輝度データ Y を蓄積す るための処理は、 モ ー ド( I ) と 同 じである。 特定色のプ レー ンには、 対象 と なる画素が特定色である場合、 文字
Z写真識別子に応じて単純 2値化処理結果 とディザ処理 結果のいずれか一方を選択 ΰて記録し、 特定色でない場 合、 文字ノ写真識別子識別子にかかわ らず " 0 " を記録 する。
表示時には、 R プ レーンに含まれる画素を赤で表現し. その他の画素は Υプ レーンの各画素の値に従って白黒で 表示する。
モー ド(ΠΙ ) フルカ ラ ーモー ド : R, G , B のカ ラ 一 画像データ を、 それぞれ、 R , G, B のプ レー ン に蓄積す る。 すなわち、 カ ラ ー モ ノ ク ロ識別子及び文字 Z写真 識別子に応 じて単純 2値化処理結果とディザ処理結果の いずれか一方を選択して R, G , B の 3 プ レー ン分をそ れぞれ蓄積する。 .
そ して、 表示時には R , G , B の 3 プ レー ンの各画素 の値を合成して表示する。
モー ド(IV ) 混在モー ド : 画像中よ り 色情報を必要と するカ ラ一領域と 、 モ ノ ク ロ領域を識別 し、 モ ノ ク ロ镇 域については輝度情報 Y を Gプレーンに蓄積し、 Rおよ ぴ B プ レーンは空白 とする。 但し、 文字領域と 写真領域 とが混在した文書においては、 写真領域に対 しては、 R G , B のディザ処理によ る 2 値化データ を、 それぞれの プ レーンに蓄積する。 一方、 カ ラー領域では、 R, G , B のディザ処理によ る 2 値化データ を、 それぞれのプ レ ー ンに蓄積する。 また、 カ ラ一領域と モ ノ ク ロ領域を示 すカ ラ ー Zモ ノ ク ロ識別子 F c mを第 4 のプ レーンと して
蓄積する。
モー ド ( I ) は、 モノ ク 文書を入力する場合に用い る。
モー ド ( Π ) は、 事務文書な どに多 く 存在する 、 モ ノ ク 口文書上に赤あるいは青等の特定色で、 捺印や訂正が な さ.れている文書を対象 と するモー ドである。 但し、 こ のモー ドは表現したい特定色が 2 色以上の場合で も適用 でき る。
モー ド ( m ) は、 カ ラ一写真等を対象 と した場合に用 レヽるモー ドである。
モー ド (IV ) は、 モノ ク ロ文書と カ ラー写真の混在す る文書を対象 とするモー ドである。
以上の動作を簡単に説明する と 、 本発明によ る画像フ ア イ リ ング装置では、 画像中で色彩情報を必要とする場 合にのみ、 R, G, Bすべてのカ ラー情報を蓄積 し、 画 像中のモ ノ ク 口部分ある いは初めからモ ノ ク 口 画像 と し て指定された文書の場合には輝度情報のみを蓄積する こ と を特徴と する。 例えば、 モー ド ( I ) および ( Π ) の 場合、 輝度データ Yは黒で表示する画素を " 1 " 、 空 白 部分を " 0 " と 記録する。 すなわち、 モー ド ( I ) の場 合、 蓄積される画像データ は輝度情報のみである。
ま た、 朱印付き の文書な ど、 正確な色の再現を必要と しないマルチカ ラ ー文書の場合は、 モー ド ( Π ) の処理 によ り 、 モ ノ ク ロ部分のデータ量をモー ド ( I ) の処理 と 同一にでき る。 すなわち、 輝度プ レー ン γ には黒画素
のみを記録するのではな く 、 赤あるいは他の特定色で表 示すべき画素 も含めて記録 υ、 そ して、 Ύ = " 1 " の画 素の内、 赤色の文字など "赤" で表示すべき特定色の画 素を抽出 し、 その抽出 した特定色の画素を輝度プ レー ン と は別のプレーン と して記録する。 従って、 特定色のプ レー ンの画素はモ ノ ク 口 で記載された領域では全て ' 0 " と なるため、 符号化効率が高く 、 モ ノ ク ロ の 2値画像デ
—タ のみの場合と、 ほ と んど同一のデータ量で、 色情報 も含めて記録でき る。
一方、 カ ラ ー写真な どのフノレカ ラ一画像と 、 モ ノ ク ロ 画像と が混在する文書を対象とするモー ド (IV ) では、 カ ラ一 Ζモ ノ ク 口識別情報 F c mを蓄積する こ と によ り 、 モ ノ ク 口領域のデータ冗長性を抑制でき る。 こ のモ一 ド は、 大量の文書を 自 動給紙機な どを用いて連続的に入力 する場合等に特に有効である。 入力する文書の一部の頁 に、 カ ラ一写真が含まれている場合、 モー ド( Π )では、 文書の全頁を R G B の 3 枚のプレー ンで蓄積する こ と に なるため、 蓄積されるデータ量はモ ノ ク ロ画像を蓄積す る場合の 3 倍必要になる。 これに対して、 モー ド( IV )で は、 大半の頁が輝度データ Yのみ蓄積され、 Rおよび B プ レー ン、 属性識別子は、 ほと んどの頁で空白 を示すた め、 効率的な符号化を実現でき る。 なお、 こ こ では、 属 性識別子は、 対象 と なる領域がモ ノ ク ロ 画像の場合 " ◦ 、 カ ラー領域と判定された場合 " 1 " を出力する、 と考 える。 この場合、 カ ラー領域では 3 枚のプレー ンと して
R, G, B の各 2 値化データ を記録し、 モ ノ ク ロ領域で は前述 した輝度データ ( Gデー タで代用可能) および赤 青のデータ を記録 し、 画像出力時には、 属性識別子 F cm 等の属性情報によ り データ の表示方法を切 り 替える ので ある。
本発明では、 画像データ は、 2 値化 して蓄積する ため 従来のモ ノ ク 口 2 値画像用の装置 と 同様に、 M H
(Modi f i ed Huf fman) , M R (Mo d i ί i ed Read) な どの方式 で符号化でき る。 そのため、 例えば光ディ ス ク な どの記 録媒体は、 従来のモ ノ ク ロ シス テ ム と互換性が維持でき る。 したがって、 前述の通 り 、 輝度データ Yは、 従来の モノ ク ロ システムで出力する こ と ができ る。 また、 これ らの 2 値画像の符号化方 では、 文字な どの線図形部分 で、 符号化効率が急激に低下する と いった問題も生 じな い。
さ ら に、 これらの 2 値画像データ の符号化方式では、 0 または 1 が連続する部分のデータ量を極小にでき る。 したがつて、 カ ラ一ノモ ノ ク ロ識別情報等、 値の変化が 領域単位になる情報は符号化効率が極めて高い。
また、 モー ド ( H ) で蓄積する特定色のプ レー ン も、 特定色の画素以外は空白 と なる ため、 高い符号化効率が 得られる。 こ こ では、 白黒画像に付加する特定色の情報 と して、 赤を表示する場合について説明 したが、 2 色以 上の特定色を表現する場合も、 蓄積する プ レ ー ン数を増 加する こ と によ り 、 同様に実行でき る。
次に、 フルカ ラ一画像を蓄積する場合について述べる < フルカ ラ一画像を 2 値情 で表す場合、 濃度だけでな く 色を再現するために、 擬似中間調処理を施す必要があ る。 しかしなが ら、 擬似中間調処理は文字な ど線図形に 適用する と画像の解像度を低下する こ と になる。 したが つて、 フルカ ラ ー文書やカ ラ ー混在文書の文字領域な ど 色の再現を必要と しない部分に対しては適応型 2 値化処 理によ り 線図形を よ り 精細に蓄積する。 一方、 カ ラー镇 域に対しては、 線図形であって も、 色を再現するため擬 似中間調処理を施す。
また、 R, G , B の 3 枚の 2 値画像データ を重ねる こ と によ り 画像を表示する場合、 3 つのデータ間の値の差 によ り 、 本来存在しない色が出現する場合が生じる。 こ れは、 色ノ イズと 呼ばれる。 色ノ イズはモー ド ( m ) と i N ) の場合に生 じる。 こ の色ノ イズを防止するために は、 3 プ レー ンの各画素に等 しいデータ を記録する。
本発明では、 モー ド ( m ) の場合に、 カ ラー Zモ ノ ク 口領域判定部において、 モ ノ ク ロ領域と判定され、 さ ら に文字 Z写真領域判定部において文字領域と判定された 画素に対 しては、 R , G, B の 3 プ レー ンに同 じ値を蓄 積する。 一方、 カ ラー画像を出力する場合、 ァフィ ン変 換等の画像処理や、 特定色の変更、 あるいは色調の調整 な どは、 処理の時点で画像データ が多値である こ と が必 要である。 したがって、 2 値データ と して蓄積された画 像から、 多値データ を再生する。
[図面の簡単な説明 ]
第 1 図は、 マルチカ ラ一:^書を蓄積する場合の画像デ —タ の一例を説明するための図で、 第 1 A図は特定の色 例えば黒と赤の 2 色の文字で書かれたマルチ力 ラ 一文書 の一例を示 し、 第 1 B図はその文書の黒色に対応する 2 値画像を記録する輝度デー タ ( Y ) プ レ ー ンを示 し、 第 1 C図はその文書の赤色に対応する 2 値画像を記録する Rデータ プ レ ー ンを示す。
第 2 図は、 マルチカ ラー文書を蓄積する場合に、 各 2 値画像データ Y, Rによ って表現される特定色を示す図 である。
第 3 図は、 マルチカ ラー文書を蓄積する場合の画像デ —タ の他の例を説明する ための図で、 第 3 A図は黒と赤 と青の 3 色の文字を含むマルチ力 ラー文書の一例を示 し、 第 3 B 図はその文書の黒色に対応する 2 値画像を記録す る輝度データ ( Y ) プ レ ー ンを示 し、 第 3 C図はその文 書の赤色に対応する 2 値画像を記録する Rデー タプ レ ー ンを示 し、 第 3 D図はその文書の青色に対応する 2 値画 像を記録する Bデータ プ レ ー ンを示す。
第 4 図は、 第 3 A図のマルチカ ラ一文書を蓄積する場 合に、 各 2 値画像データ Y , R , B によ って表現される 特定色を示す図である。
第 5 図は、 フ ルカ ラ一文書を蓄積する場合の画像デー タ の一例を説明する ための図で、 第 5 A図はカ ラ 一写真 等を含むフ ルカ ラー文書の一例を示 し、 第 5 B 図はその
文書の赤色に対応する 2値画像を記録する Rデータ プ レ ーンを示し、 第 5 C図はその文書の緑色に対応する 2 値 画像を記録する Gデータプ レー ンを示 し、 第 5 D図はそ の文書の青色に対応する 2値画像を記録する B データ プ レー ンを示す。
第 6 図は、 フルカ ラ一モー ドで、 R, G , B の各プ レ — ンに記録される 2 値データ と入力色と の関係を示す図 である。
第 7 図は、 フルカ ラ一文書を蓄積する場合の画像デ一 タ の他の例を説明するための図で、 第 7 A図はカ ラ 一写 真等のカ ラー領域とモ ノ ク 口領域とが混在する フル力 ラ 一文書の一例を示 し、 第 7 B図はその文書の赤.色に対応 する 2 値画像を記録する Rデータプ レ ー ンを示 し、 第 7 C図はその文書の緑色に対応する 2 値画像を記録する Gデータ プ レ ー ンを示し、 第 7 D図はその文書の青色に 対応する 2値画像を記録する Bデータ プ レ ー ンを示 し、 第 7 E図はカ ラ ー Zモ ノ ク 口識別子 F c mを記録する F c m プ レー ンを示す。
第 8 図は、 本発明によ る画像フ アイ リ ング装置の一実 施例を説明するためのブロ ッ ク構成図である。
第 9 図は、 本発明によ る画像フ アイ リ ング装置の実施 例を示 し、 文書を入力 して 2値の画像データ に変換する ための入力データ変換部の一構成例を示す図である。
第 1 0 図は、 各入力モー ドで、 各画像 (フ レ ーム) メ モ リ に記録されるデータ の内容を示す図である。
第 1 1 図は、 入力モー ド指定部よ り 指示される各モー ドを示すコ — ドコ 一 ドのー を示す図である。
第 1 2図は、 各入力モー ド及び各領域判定の結果に応 じて、 蓄積する画像データ を選択する、 データセ レ ク タ の動作の一例を示す図である。
第 1 3図は、 入力モー ド指定部によ り 、 入力モー ドの 指定と と もに対象と なる镇域を指定する場合の、 コ ー ド データ の一例を示す図である。
第 1 4図は、 入力 ざれる文書を文字な ど線図形に限定 した場合に、 各入力モー ドで、 各画像 (フ レーム) メ モ リ に記録されるデータ の内容を示す図である。
第 1 5 図は、 入力 される文書を写真に限定 した場合に - 各入力モー ドで、 各画像 (フ レーム) メ モ リ に記録され るデータ の内容を示す図である。
第 1 6 図は、 本発明によ る画像フ アイ リ ング装置の実 施例を示 し、 入力データ変換部で 2値化された各画像デ
—タ を蓄積するためのデータ蓄積部の一構成例を示す図 である。
第 1 7図は、 データ蓄積部中に記録される画像データ の形式を示す図であ り 、 第 1 7 A図はモー ド ( I ) の場 合、 第 1 7 B図はモー ド ( Π ) の場合、 第 1 7 C図はモ — ド (ΙΠ) の場合、 第 1 7 D図はモー ド (IV) の場合を それぞれ示す。
第 1 8 図は、 本発明によ る画像フア イ リ ング装置の実 施例を示 し、 画像データ を表示するための出力デー タ変
換部の一構成例を示す図である。
第 1 9 図は、 各モー ド及 表示条件に応 じて各画像デ ータ を選択する、 出力データ変換部におけるデータセ レ ク タ の動作の一例を説明するための図である。
第 2 0 図は、 本発明によ る画像フ アイ リ ング装置の実 施例を示 し、 出力データ変換部における多値化処理部の 一構成例を説明する図である。
第 2 1 図は、 本発明によ る画像フ アイ リ ング装置の他 の実施例を説明するためのブロ ッ ク構成図である。
第 2 2図は、 マルチカ ラー文書を蓄積する場合に、 各 プ レー ンに記録される 2値画像データ の内容を示す図で ある。
第 2 3 図は、 マルチ力 7一文書を蓄積する場合の画像 データの別の一例を説明するための図で、 第 2 3 A図は 黒文字と赤色の捺印 と青色の加筆訂正文字を含むマルチ カ ラー文書の一例を示し、 第 2 3 B図はその文書の黒色 に対応する 2 値画像を記録する輝度データプ レ ー ンを示 し、 第 2 3 C図はその文書の赤色に対応する 2 値画像を 記録する Rデータ プ レ ー ンを示 し、 第 2 3 D図はその文 書の青色に対応する 2 値画像を記録する Bデータ プ レ ー ンを示す。
第 2 4図は、 本発明によ る画像フ アイ リ ング装置の実 施例を示し、 特に特定色識別部を説明する図である。
第 2 5 図は、 特定色画素抽出部で用いる判定の一例を 説明するための図で、 第 2 5 A図は R G B系で表現する
色の空間を示 し、 第 2 5 B 図は赤色と青色の範囲の一例 を示 し、 第 2 5 C図は赤色 と青色の範囲の他の例を示す 第 2 6 図は、 特定色画素抽出部の、 R G B 系で表現す る場合の動作を説明するための図である。
第 2 7 A図〜第 2 7 C図は、 表色系 と して V C H系を 用いた判定の原理を説明する ための図である。
第 2 8 図は、 本発明によ る画像フ ア イ リ ング装置の実 施例を示し、 抽出する色の範囲を任意に指定でき る特定 色画素抽出部の詳細を説明するための図である。
第 2 9 図は、 パラ メ ータ入力部の一構成例を示す図で ある。
第 3 0 図は ゴ一ス ト 除去部で参照する画素の配置を 示す図である
第 3 1 図は ゴ一ス ト 除去部の一構成を示す図である 第 3 2 図は デー ター時保存部の一構成例を示す図で ある。
第 3 3 A図 第 3 3 D図は、 それぞれ、 赤のゴース ト の出現時のパターンを示す図である。
第 3 4 図は、 白黒の表示装置によ り 判定結果を確認す るための画像明滅表示機能を実施する一構成例を説明す るための図である。
第 3 5 図は、 本発明によ る画像フ ア イ リ ング装置の実 施例を示 し、 外部からの指示によ り 着色部分を指定でき る画像フ ア イ リ ング装置の一構成例を示す図である。
[発明を実施する ための最良の形態]
まず第 1 図を用いて、 本発明の特徴の一つである、 マ ルチカ ラ一文書を蓄積する場合の画像データ の記録形式 について説明する。 これは、 前述のモー ド ( Π ) の場合 に相当する。
第 1 A図は黒と赤の 2 色の文字で書かれた文書の一例 を示す。 図において、 領域 1 1 中の文字は黒で、 镇域 1 2 中の文字は赤で、 それぞれ、 書かれている。 こ のマ ルチカ ラ —文書を前述のモー ド ( Π ) で入力する場合、 例えば光ディ スク な どのデータ蓄積部に蓄積される 2枚 の 2 値画像データは、 それぞれ、 第 I B図, 第 1 C図に 示すよ う になる。 第 1 B 図は輝度データ Yを記録する プ レー ンである。 輝度データ プ レー ンは 2 値データで記録 されてお り 、 原画中にお て黒と赤で記載された文字が 単色 2値画像データ と して記載されている。 こ こ では、 前述の通 り モー ド ( I ) の場合は、 文字が記載されてい る画素を " 1 " 、 その他の空白部分の画素を " 0 " と す る。 こ の輝度データ Yのみを記録するモー ドが、 前述し たモー ド ( I ) である。
—方、 第 1 C図は Rプレーン中に記載される 2 値画像 データ を示す。 輝度データ Y中に " 1 " と して記載され ている画素の う ちで、 赤 と判断された画素のみに対 して " 1 " が記載される。 この赤を抽出 し 2 値化する部分の 構成は後に述べる。
こ の結果、 第 1 B 図に示 した輝度データ Y ( x , y ) と 、 第 1 C図に示 した R ( X , y ) と の間には、 以下の関係が
成 り 立つ。
i f R ( x , y ) = 1 t h e n Y ( x , y ) = 1
したがって、 Rプ レー ンの画素が " 1 " で、 Yプ レー ンの画素が " 0 " と なる場合は生 じない。
第 2 図は、 モー ド ( Π ) において、 マルチカ ラ 一文書 中の各色を表現する ための 2 値データ Y, Rの組合せを 示す。 図中、 Yは輝度データ 、 Rは Rデータ の内容をそ れぞれ示す。 表現する特定色が 白, 黒, 赤の 3 種類の場 合、 データ の取 り う る値は図に示す 3 通 り と なる。
一方、 光ディ ス ク な どのデー タ蓄積部に蓄積された 2 枚の 2 値画像データ (第 1 B 図, 第 1 C図に示 される) からマルチカ ラ一画像を表示する場合、 カ ラー出力 と 、 モノ ク 口 出力の 2 種類の場合が存在する。 第 2 図に出力 . 時の色について も示す。 第 1 図のマルチカ ラ一画像を力 ラ一表示する場合、 第 1 C図の画像デー タ を赤で表示 し、 赤以外の部分を第 1 B 図の画像データ に従って 白黒で表 示する。 こ の表示法を実現する具体的手段については、 後に述べる。
なお、 蓄積された複数の画像を連続して表示する場合 な ど も、 Yデータ のみを読み出 してモ ノ ク ロ で表示する こ と によ り 、 高速に表示でき る。 また、 こ の Yデータ の みを用レヽる こ と によ り 、 例えば F A Xな どのモ ノ ク ロ 2 値画像を扱 う 装置と も、 データ の互換性を保つこ と がで き る。 こ の特徴は、 他のモー ドにおいて も同様である。
なお、 こ こ では、 画像表示時に再現する色 と して、 赤
の一色を対象と したが、 他の色の場合で も同様である。 また、 特定色 と して複数の を表示する こ と もでき る。 この場合、 例えば η個の特定色を表現する場合は、 η + 1 プ レー ン の 2 値画像データ を蓄積する。
—例 と して、 白黒の他、 赤と青の 2 色を表現する場合 の例を第 3 図に示す。 第 3 Α図は黒と赤と青の 3 色の文 字が記載されたマルチカ ラ ー文書の一例を示す。 図中、 領域 1 6 中の文字は黒、 領域 1 7 中の文字は赤、 領域 1 8 中の文字は青で、 それぞれ、 書かれている。 このマ ルチカ ラ 一文書を前述のモー ド ( Π ) で入力 した場合、 画像は第 3 Β 図〜第 3 D図に示す 3 枚の 2 値画像データ と して蓄積される。 第 3 Β 図は輝度データ Υを記録する プ レー ンである。 第 3 C図は赤プ レー ン、 第 3 D図は青 プ レ ー ンであ り 、 それぞれ表示すべき特定色の画素を記 録する 2 値画像データである。 こ の場合に、 文書中の各 色を表現する ための 2 値データ Y , R , Β の組合せを、 出力時の色と共に第 4 図に示す。
次に、 カ ラ一写真等のフルカ ラー文書を対象とするモ ー ド ( m ) について説明する。 第 5 図に、 モー ド ( m ) の場合における画像データ の記録形式を示す。 画像は R , G , B 3 枚の 2 値画像データ と して記録される。 第 5 A 図の 2 0 はカ ラー写真と 文字とが混在する文書の一例を 示 し、 第 5 B 図は R プ レー ンの 、 第 5 C図は G プ レー ン の、 第 5 D図は B プ レー ン の 、 それぞれの 2 値画像デー タ の内容を示す。 第 5 A図において、 領域 2 1 中の文字
は黒で、 領域 2 2 中の文字はある特定の中間色で、 記载 されている。 一方、 領域 2 3 はカ ラ一写真の記載されて いる镇域を示す。
こ こ で、 本モー ドにおいて、 各プ レー ンの画像デー タ の内容によ り 記録される色を、 第 6 図に示す。 モー ド m ) の場合、 白および黒も一つの色 と して扱われる。 2 値化処理に関 しては、 第 5 A図において镇域 2 3 と して示 したカ ラ ー写真な どのフルカ ラー画像を R , G , B各成分の 2 値データで表現する場合、 R, G , B の各 多値データ を、 それぞれ擬似中間調処理によって 2 値化 する。 したがって、 図中の镇域 3 3 , 4 3 , 5 3 は 1 , G , B の各多値データ を擬似中間調処理によ り それぞれ 独立に 2 値化したデータ ^記録される。
一方、 こ のモー ドにおいては、 例えば領域 2 1 な ど 白 黒の文字領域は、 2 値化処理時に擬似中間調処理は施さ ない。 これは、 入力文書の画像中よ り 文字領域と写真領 域と を分離 し、 その結果を用いて単純 2 値化処理と擬似 中間調処理の結果を選択する こ と によ り 実行する。 そ し て さ ら に、 黒文字の記載されている領域を正 し く 表現す るためには、 R , G , B 各プ レー ンの間で画素の値を等 し く する。 具体的には、 文字領域中で、 かつモ ノ ク ロ 領 域と判定された画素は、 R, G, B の 3 プ レー ンに同一 の値を記録する こ と によ り 行 う 。 したがって、 領域 3 1 , 4 1 , 5 1 の各画素は同一の値を記録する。
しか しなが ら、 文字領域において も、 例えば領域 2 2
な ど彩色された文字で、 色を再現する必要のある場合は. 色の表現のため、 擬似中間調処理を必要とする。 従って . 文字領域と写真領域の識別の他、 カ ラー領域とモ ノ ク ロ 領域を識別する。 彩色された文字镇域 3 2 , 4 2 , 5 2 の各画素は、 それぞれ独立の値が記録される。
なお、 各種判定結果と指定モー ドによ る 2 値化処理の 選択については、 後に詳し く 述べる。
次に、 カ ラー領域とモ ノ ク ロ領域と が混在する文書を 対象 と するモー ド ( IV ) について述べる。
こ のモー ドは、 特に多数の頁から構成される文献等の 文書を画像データ と して蓄積する場合に効果がある。 一 般に、 多数の頁よ り 構成される文献等を入力する場合、 例えばソ一タ と 呼ばれる 自-動入力のための装置を用いる こ の場合、 操作者のつき添いを不要とする こ と によ り 入 力作業の効率を向上でき る。 しかしなが ら、 入力中、 操 作者がいない場合、 各頁ごと にモー ドを切 り 替える こ と は困難である。 する と 、 入力する文献中の一部の頁に力 ラー領域が含まれる場合、 全頁の画像をカ ラー画像と し て入力する必要がある。 仮に全頁の画像をモー ド ( IE ) で蓄積する と 、 モ ノ ク ロ領域の画像データは、 本来のモ ノ ク ロモー ド ( I ) で入力 した場合と比べ 3 倍のデータ 量を必要する。 これに対してモー ド ( IV ) では、 第 4 の プ レーンと して、 画像中の各部がカ ラー領域か、 モ ノ ク 口領域かを示す識別子を有する。 この識別子は 2値のフ ラ グにて実現でき るので、 これまで述べてきた各プ レー
ン と 同様に記録する こ と ができ る。
第 7 図に、 モー ド ( IV ) における画像デー タ の記録形 式の一例を示す。 第 7 A図は第 5 A図 と全く 同 じカ ラー 文書の画像例を示す。 第 7 B図, 第 7 C図, 第 7 D図は それぞれ、 R, G , Bの 2値画像データ、 ま た、 F cmは 画像の各部に対して、 カ ラ一镇域とモ ノ ク 口領域を識別 する ための 2 値の識別子である。 こ こ で、 仮に、 識別子 F cra( X , y ) は当該画素 I M( x , y ) がカ ラーの場合 " 1 " 、 モ ノ ク ロ の場合 " 0 " と する。 する と 2値デ一 タ F cmは、' 第 7 A図の画像中のカ ラ一镇域 2 2 , 2 3 に 対応する領域 9 2 , 9 3 では " 1 " 、 其の他の部分では " 0 " と なる。 こ こ で、 F c m = 1 となる部分は、 R , G, B各プ レー ンに、 それぞれ、 R, G , Bの 2 値画像デ一 タ を記載する。 こ こ の镇域において、 黒は、 R = G = B = 0 と して記載される。 一方、 例えば黒文字の領域 2 1 においては、 その記録形式はモ ノ ク ロ モ 一 ドの場合 と 同 様であ り 、 黒と して記載する画素は、 R, G , Bプ レ ー ンの内 1 プ レーンにのみ " 1 " と記載する。 こ こでは、 Gプ レー ンを当該プ レー ン とする。
画像表示の場合、 モー ド ( IV ) では、 F c m = 0 の部分 では画像データ と して Gプ レーンのみを読みだ し、 G = 1 な らば黒、 G = 0 な らば白を出力する。 F cm= l の画 素に対 しては、 R , G , B の 3 プ レーンを読みだ し、 モ ー ド ( Π) と 同様に表示する。 したがって、 モー ド (IV) では、 画像出力部は、 識別子 F c mの値に応 じて Gプ レ一
ンの表示色を切 り 替える。
モー ド (IV) によ り 画像データ を記録する と 、 モ ノ ク 口文字画像に対しては、 常に F cm = 0 , R = 0 , G = 0 であ り 、 高い符号化効率が得られるため、 モ ノ ク ロ モ一 ドでの入力 と ほぼ同等のデータ量で力 ラー画像と混在す る文書を蓄積でき る。 一方、 カ ラ一镇域において も、 識 別子 F cmは領域を単位と して 0 と 1 を切 り 替えるため、 符号化効率が高く 、 モー ド ( IE ) と ほぼ同等のデータ量 で画像データ を蓄積でき る。
次に、 上述の各モー ドによ る画像データ の蓄積を実施 する画像フ アイ リ ング装置の一実施例について述べる。 まずはじめに、 第 8 図に、 本発明によ る画像フ アイ リ ン グ装置の一実施例の全体構成を示す。
図中、 1 0 0 は文書な どの画像を光学的に読み取 り 、 例えば R G B 3 成分に対し多値のデジタルデータ を出力 するカ ラースキャナ、 1 5 0 は前述したモー ド ( 1 )〜 ( IV ) の内 1 つを指定する入力モー ド指定部、 2 0 0 は 入力 された R G B各色の多値データ を、 データ蓄積用に 2 値化する入力データ変換部である。 6 β 0 は入力デー タ変換部 2 0 0 の出力である 2 値の画像デー タ を一時的 に記億する画像メ モ リ で、 例えば 4 つのフ レームメ モ リ 6 1 0 , 6 2 0 , 6 3 0 , 6 4 0 力 ら構成されている。 7 0 0 は 2 値の画像データ を、 例えば高精細カ ラ一 C R Τな どの表示装置の入力に適 した形式に変換する 出 力データ変換部、 7 5 0 は RGBの多値データ を入力 し力
ラ ー画像を表示する高精細 C R Tな どの画像表示部であ る。 一方、 8 0 0 は画像メ モ リ 6 0 0 中の 2 値データ を 符号化 して蓄積した り 、 すでに蓄積されたデータ を読み だして復号化する、 光ディ ス ク な どの大容量メ モ リ 装置 から なるデータ蓄積部、 9 0 0 はフ アイ リ ング装置全体 を制御する制御部である。
こ こ で、 本画像フ アイ リ ング装置の特徴的部分の一つ が、 入力データ変換部 2 0 0 である。 第 8 図に示 した各 構成要素の う ち、 画像の入力に関する部分を、 第 9 図を 用いて説明する。 図中、 6 1 0, 6 2 0, 6 3 0 ,
6 4 0 は、 入力画像の各プ レーンの 2 値データ を一時記 憶する フ レームメ モ リ である。 入力データ変換部 2 0 0 は、 镔域判定部 4 0 0 、 2.値化部 3 0 0 およびセ レ ク タ 5 0 0 から構成され、 モー ド指定信号や各種の領域判定 結果によ り 、 2 値化処理と と もに各フ レ ー ム メ モ リ に記 録する画像データ を選択する こ と にある。
入力画像に対して領域を判定する領域判定部 4 0 0 は、 カ ラ ースキヤ タ 1 0 0 から得られる R G B の 3 枚の多値 画像データ よ り 、 入力画像の各画素がカ ラー領域と モ ノ ク 口領域のいずれに属する かを識別するカ ラーノモ ノ ク 口識別部 4 1 0 、 入力画像の各画素が例えば赤や青な ど あ らか じめ定めた特定の色に属するか否かを判定する 色 識別部 4 2 0 、 多値のデジタル画像データ を入力 し、 入 力画像の各画素が文字な どの線図形領域と亨真な どの中 間調領域と のいずれに属するかを判定する文字ノ写真領
域判定部 4 3 0 から構成されている。
また、 R G B の多値画像^—タ をそれぞれ独立に 2値 ィ匕する 2値化部 3 0 0 は、 文字、 線図形などの画像を 2 値化する 2 値化処理部 3 4 0 と 、 擬似中間調処理によ り 2値化処理を施すディザ処理部 3 5 0 から構成されてい る。 2 値化処理部 3 4 0 は、 多値画像データ をある所定 の閾値によ って 2値化する もので、 文字や線図形な どの 画像を 2値化するのに適 している。 ディザ処理部 3 5 0 は、 画素の位置によ り 閾値を周期的に変化させて 2 値化 する も ので、 写真やカ ラ ー画像を 2値化するのに適 して いる。 擬似中間調処理と しては、 ディザ処理の他に平均 誤差最少法な どがあ り 、 これを用いて もよい。 平均誤差 最少法によ る 中間調処理は.、 網点画像のよ う に周期性を 持つ画像の 2値化に適 している。
セ レク タ 5 0 0 は、 入力モー ド指定部 1 5 0 力 らのモ 一 ド指定信号 F mo dおよび镇域判定部 4 0 0 からの各判 定結果によ り 、 R G B 3 枚の画像に対する 2種類の 2値 化処理結果から、 画像メ モ リ 6 0 0 に蓄積するデータ を 選択 して出力する ものである。
こ こで、 各モー ドにおいて、 画像メ モ リ 6 0 0 内の各 フ レーム メ モ リ 6 1 0 , 6 2 0 , 6 3 0 , 6 4 0 に記録 する 2 値画像データ の内容を第 1 0 図に示す。 なお、 こ こ では以後、 フ レーム メ モ リ 6 1 0 中に展開 されたデー タ を D A T A— 1 , 6 2 0 , 6 3 0, 6 4 0 に蓄積され たデータ を、 それぞれ D A T A— 2, D A T A— 3 ,
D A T A— 4 と 呼ぶ。 第 1 0 図中、 "一 " はデータ の記 録を行わないこ と を示す。 モー ド ( I ) で蓄積する 2値 画像データ は輝度デー タ Yのみであ り 、 フ レーム メ モ リ 6 1 0 に記録される。 モー ド( Π ) では 2プ レー ン、 モ ― ド(IE) では 3 プ レー ンの 2値画像データ を蓄積する。 さ ら にモー ド ( IV ) では、 4プ レー ンの 2値画像データ をフ レーム メ モ リ 6 1 0, 6 2 0 , 6 3 0 , 6 4 0 に蓄 積する。
今、 本実施例の特徴を簡潔に説明するため、 力 ラ ース キヤナ 1 0 0 からは入力画像上の各画素の R G Bの多値 データが同時に出力される と考える。 信号線 1 1 0 は R データ、 信号線 1 2 0 は Gデータ、 信号線 1 3 0 は Bデ ータ をそれぞれ送る。 また.、 本実施例では、 説明の簡素 化のため、 輝度データ Yを Gデータで代用するが、 R G B 3種類の多値データ に対する演算処理によって輝 度データ Yを算出する こ と も可能である。
カ ラ一 Zモノ ク ロ識別部 4 1 0 は、 入力 された R G B の多値データ よ り 、 既知の手段を用いて、 モー ド ( m ) および (IV) で用い られる 、 2値のカ ラー モ ノ ク ロ識 別子 F cmを出力する。
一方、 色識別部 4 2 0 は、 モー ド ( Π ) において特定 色のプ レー ンに記録される画素を抽出する こ と を 目 的 と する。 本実施例では、 赤色の画素を抽出する場合を例に 説明するが、 抽出する特定色の数が 1 以上任意であ り 、 かつ色 自体も任意に設定 し う る。 色識別部 4 2 0 か ら 出
力 される識別子 F r bは、 抽出される色の数によ り 形式が 異な り 、 赤の一色を抽出す 場合 l b it の信号と なる。 こ こ で抽出する特定色の数 Cnbと識別子 F rbの bit 数 N と の間には、 以下の関係が存在する。
N≥ log2( Cnb+ 1 )
特定色の抽出は、 R G B間の値の偏 り な どを用いる手法 など各種の ものが既に公知 と なってお り 、 これら を用い ればよい。
一方、 文字 Z写真領域判定部 4 3 0 は、 2値化部
3 0 0 から得られる、 文字、 線図形に適 した単純 2値化 処理によ る 2値化データ と 写真やカ ラ 一画像に適 した擬 似中間調処理によ る 2値化データ と を選択する こ と を 目 的とする。 具体的な手段と.しては、 例えば特開昭 6 3 — 3 1 6 5 6 6 などに記載されている。 判定結果 F dmは 2値データ と なる。 判定結果 F dmが各色によ り 異なる と 、 セ レ ク タ 5 0 0 の出力が不安定と なるため、 文字/写真 鎮域の判定は輝度データ に対して実行する。 本実施例で は、 前述の通 り Gデータ にて輝度データ を代用する。
第 1 1 図に、 入力モー ド指定部 1 5 0 よ り 入力 される モー ド指定コ ー ド Fmod の一例を示す。 4種類の入力モ — ドを選択する識別コー ドによ り 、 セ レ ク タ 5 0 0 を駆 動する。 セ レク タ 5 0 0 は、 2値化処理部 3 4 0および ディザ処理部 3 5 0 よ り それぞれ出力 される R G B各 3 プ レー ンの 2値画像データ , 計 6 プ レーンのデータ よ り 、 面像メ モ リ 6 0 0 内 の 4つ フ レーム メ モ リ 6 1 0 ,
6 2 0, 6 3 0 , 6 4 0 中の :! 〜 4個に出力する 2 値デ —タ D A T A— 1〜D A T A— 4 を選択する。
本実施例におけるセ レク タ 5 0 0 の動作例を第 1 2 図 に示す。 図中、 セ レク タ 5 0 0 から出力 されるデータ は R c, G c, B cで示される ものが第 9 図中の 2値化処理 部 3 4 0 で得られる R , G , Bの 2値化処理結果、 R d, G d, B dで示される ものがディザ処理部 3 5 0 で得られ る R, G , Bの 2値化処理結果である。
モー ド ( I ) においては、 輝度データ のみを出力 と し て、 G c も し く は G d の一方のみを フ レーム メ モ リ 6 1 0 に出力する。 こ こ で、 G c と G d の切 り 替えは、 文字 写真領域判定部 4 3 0 の出力 F dmに応 じて実行さ れる。 ただし、 入力対象 と-なる画像が、 文字あるいは写 真の一方のみから構成される場合、 入力モー ド指定部 1 5 0 を用いて外部よ り いずれか一方に指定する こ と も 可能であるが、 これについては後に述べる。
モー ド ( Π ) においては、 本実施例では、 2 プレーン 分の 2値画像データ をフ レーム メ モ リ 6 1 0, 6 2 0 に 蓄積する。 蓄積されるデータ の選択は、 文字 Z写真領域 判定部 4 3 0 の出力 F dmと 、 色識別部 4 2 0 の出力 F r b によ り 制御される。 こ こ で、 D A T A— 1 にはモー ド
( I ) と 同様に、 識別子 F dmに応 じて単純 2 値化処理結 果 G c とディザ処理結果 G d のいずれか一方を選択 して 記録する。 し力 も、 D A T A— 1 の輝度プ レー ンには、 黒画素のみを記録する のではな く 、 特定色で表示すべき
画素 も含めて記録する。 本実施例では、 識別子 F ibと し ては 1 b i t のコ一 ドデ一タ を用いた場合について示 して いる。 識別子 F r bは、 対象と なる画素が特定色の "赤 " である場合 " 1 " 、 そのほかの場合 " 0 " とする。
D A T A— 2 は、 識別子 F r bが " 1 " の場合、 識別子 F dmに応じて単純 2 値化処理結果 G c とディザ処理結果 G d のいずれか一方を選択し、 識別子 F rbが " 0 " の場 合、 識別子 F dmにかかわ らず D A T A— 2 は " 0 " と な る。 モー ド ( Π ) において も、 G c と Gd の切 り 替えは モー ド ( I ) と同様に識別子 F dmによ り 選択される。
モー ド ( ΠΙ ) においては、 画像は R , G, B 3 プ レー ンの 2値画像と して蓄積する。 こ こ で、 蓄積するデータ は R , G , B の各プレーンである。 そ して、 カ ラ ーノモ ノ ク ロ識別子 F cmが " 0 " の場合、 識別子 F dmに応じて 単純 2 値化処理結果 G c とディ ザ処理結果 G d 、 R d , B d のいずれか一方を選択 して 3 プ レー ン分を D A T A — 1〜 3 にそれぞれ蓄積する。 識別子 F cmが " 1 " の場 合、 識別子 F dmにかかわらずディザ処理結果 G d 、 R d B d を選択 して 3 プ レー ン分を D A T A— 1〜 3 にそれ ぞれ蓄積する。
一方、 モー ド ( IV ) においては、 R , G, B の各画像 データ及ぴ識別子 F cmを、 4個所のフ レーム メ モ リ 6 1 0 , 6 2 0 , 6 3 0, 6 4 0 にそれぞれ蓄積する。 こ こ で、 フ レーム メ モ リ 6 1 0 には、 Gプ レー ン と輝度 プ レー ンの一方を、 カ ラー/モ ノ ク ロ識別部 4 1 0 の出
力 F cmによ り 選択 して蓄積するが、 前述のよ う に、 本実 施例においては、 Gデータ と輝度'データ は同一である の で、 通常選択の必要はない。 しかしなが ら、 文字領域と 写真領域と が混在 した文書においては、 モ ノ ク 口 の線図 形領域は 2値化処理部 3 4 0 の出力を選択し、 そのほか の領域に対しては、 ディザ処理部 3 5 0 の出力を選択す る。 従って、 モー ド (IV) においては、 カ ラー Zモノ ク 口識別部 4 1 0 の出力 F cmが " 0 " の場合、 識別子 F dm に応 じて単純 2値化処理結果 G c と ディ ザ処理結果 G d のいずれか一方を選択して 1 プ レー ン分を D A T A— 1 に蓄積する。 そ して、 D A T A— 2 と D A T A— 3 には . 識別子 F dmに応 じて " 0 " とディザ処理結果 R ci , B d のいずれか一方を選択して、 そ ぞれ蓄積する。 一方、 識別子 F eraが " 1 " の場合、 識別子 F dmにかかわらずデ ィザ処理結果 G d 、 Rd , B d を選択して 3 プ レー ン分 を D A T A— 1〜 3 にそれぞれ蓄積する。 なお、
D A T A— 4 には、 識別子 F cmを蓄積する。
さ て、 こ こ まで述べた例は、 対象と なる文書が文字と 写真 と が混在 した文書である こ と を前提と していた。 し かし、 文書全体が文字、 ま たは写真から なる文書を入力 する場合には、 例えば入力モー ド指定部 1 5 0 によ り 、 モー ド ( I )〜(! V ) の指定の他に、 [文字] , [写真] ,
[混在] と いった領域の種類も指定する こ と によ り 、 文 字ノ写真領域判定部 4 3 0 と独立にセ レ ク タ 5 0 0 の動 作条件を定める こ と ができ る。 こ の場合、 入力モー ド指
定部 1 5 0 カゝ らセ レ ク タ 5 0 0 への信号は、 入力モー ド 4種の選択コー ドに、 対象支書によ る識別コー ドの
2 b i t が加わる。
第 1 3 図にこ の場合の、 入力モー ド指定部 1 5 0 から の出力コー ドの一例を示す。 基本的に 4種類のモー ドそ れぞれに、 ディザ処理を選択しない [文字] と 、 必ず選 択する [写真] と , 文字 Z写真領域判定の出力に基づ く [混在] と が存在する。 ただし、 [文字] の場合、 通常、 2 値化処理部 3 4 0 の出力を蓄積する。 と こ ろが、 モー ド ( m ) およびモー ド ( IV ) では、 中間色の再現が必要 である ため、 カ ラ一領域に対して 2 値化処理部 3 4 0 の 出力を蓄積する こ と はない。 したがって、 モー ド ( II ) およびモー ド (IV) では、 . [文字] と指定する場合を除 外する。
こ こで [文字]と指定した場合のセ レク タ 5 0 0 の動作 の一例を第 1 4図に、 [写真] を指定した場合の動作の 一例を第 1 5 図にそれぞれ示す。 これらの動作は、 第 1 2 図に示 したセ レク タ 5 0 0 の動作を、 文字镇域の場 合と写真镇域の場合と に分けた もの と 同 じであ り 、 その 詳細の説明は省略する。
次に、 セ レク タ 5 0 0 で選択された 2 値画像データ め 蓄積について述べる。 画像メ モ リ 6 0 0 內のフ レーム メ モ リ 6 1 0 , 6 2 0 , 6 3 0, 6 4 0 にそれぞれ蓄積さ れた D A T A— 1 , D A T A— 2, D A T A— 3 ,
D A T A— 4 の 2 値データ は、 既知の手段によ り 符号化
された後、 光ディ ス ク な どの大容量データ蓄積装置に蓄 積される'。 第 1 6 図を用いてデータ蓄積部 8 0 0 の一構 成例を説明する。 図中、 6 1 0, 6 2 0 , 6 3 0 , 6 4 0 は、 前述の通 り 、 1 プ レー ンごと の 2 値画像デ一 タ を蓄積する フ レーム メ モ リ であ り 、 8 0 0 が第 8 図に 示 したデータ蓄積部に相当する。 図中、 8 1 0 は各フ レ ー ム メ モ リ 中保持されているデータ を逐次読みだ して符 号復号処理部 8 2 0 に出力 し、 また符号復号処理部 8 2 0 で復号化されたデータ を各フ レー ム メ モ リ に出力 するセ レク タ である。 符号復号処理部 8 2 0 は、 既知の 手段によ り 2 値データ を符号化して、 光ディ スク な どデ —タ蓄積部 8 5 0 に出力 し、 またデータ蓄積部 8 5 0 に 蓄積されているデータ を復号化 してセ レ ク タ 8 1 0 に出 力する。
制御部 9 0 0 から、 データ蓄積の指示が与え られた場 合、 フ アイ リ ング装置はまず、 ヘッダ情報を光ディ ス ク 8 5 0 に転送 して蓄積する。 ヘッダ情報は、 例えば文書 の名称など検索時に用いる情報や、 文書のサイ ズな どか らなる。 ただ し、 本実施例においては、 へッダ情報の一 項目 と して、 入力時のモ一 ドをコ一 ドによ り 記録する。 ヘッダ情報を蓄積 した後、 モー ドに応 じて、 1〜 4 プ レ ーンの 2値画像データ を順次、 '符号復号処理部 8 2 0 に て符号化し、 データ蓄積部 8 5 0 に蓄積する。 蓄積する データ の順序は、 制御部 9 0 0 力 らの指示によ り 、 セ レ ク タ 8 1 0 で選択される。
こ こで、 データ蓄積装置 8 5 0 に蓄積されるデータ の 記録順について、 第 1 7 図 έ用いて説明する。 第 1 7 A 図〜第 1 7 D.図は、 それぞれ、 モー ド ( I )〜(! V ) で入 力 した画像データ の記録フォーマ トの一例である。 図中、 9 1 0 はヘッダ情報を記録する領域、 9 2 0 は D A T A 一 1 を、 9 3 0, 9 4 0 , 9 5 0 はそれぞれ D A T A — 2, D A T A— 3, D A T A— 4 を記録する镇域であ る。
モー ド ( I ) においては、 蓄積する画像データは、 輝 度プ レー ンのみであ り 、 フ レーム メ モ リ 6 1 0 中の
D A T A— 1 を蓄積する。 一方、 モー ド(Π ) 〜 ( m ) においては、 画像データ と して、 ヘッダ情報の次に輝度 プ レー ンを蓄積し、 その:^に各色のプ レーンを記録する。 モー ド ( Π ) において、 複数の特定色を表現する場合、 こ の輝度プ レーンの後に、 各色のプ レー ンを順に記録す る。 こ の結果、 画像を検索, 表示する場合、 ヘッダ情報 直後の 1枚目 のデータ を読みだすだけで、 モ ノ ク ロ 2値 画像を出力する こ と ができ る。 一方、 モー ド (IV) の場 合、 ヘッダ情報の直後には、 Gデータ を記録する。 Gデ ータ は R, G , B、 3 種類のデータ の う ち、 分光スぺ ク トルが中間に位置するため、 特定色が再現されない現象 が最 も生じに く いためである。 したがって、 この場合 も 表示する際には、 ヘッダ情報直後の 1 枚目 のデータ を読 みだすだけで、 モ ノ ク ロ 2値画像を出力する こ とができ る。 一方、 ヘッダ情報 9 1 0 中の記録領域 9 1 1 に、 各
画像の入力時のモ ー ドを表すコ ー ド情報を記録する。 次に、 データ蓄積部 8 0 0 に蓄積された画像データ を 読みだ し、 画像を表示する処理について述べる。
まず、 データ蓄積装置 8 5 0 中に蓄積された画像デ一 タ を読みだ し、 画像メ モ リ 6 0 0 內の フ レーム メ モ リ 6 1 0, 6 2 0, 6 3 0, 6 4 0 に入力する部分にっレ、 て、 第 1 6 図を用いて説明する。 まず、 は じめにデータ 蓄積装置 8 5 0 に記録されている各デー タ のヘッダ情報 を読みだし、 対象 と なるデータ を検索する。 対象と なる データ が確認されたな らば、 続いてへッダ情報中の記録 領域 9 1 1 に記録されているモー ド識別子 F m Q d によ り 、 読みだすプ レー ンの数を決定し、 データ 蓄積装置 8 5 0 に蓄積されているデータ を必要な枚数分読みだ し、 それ ぞれ符号復号処理部 8 2 0 にて 2 値データ に複号化 した 後、 フ レー ム メ モ リ 6 1 0 , 6 2 0 , 6 3 0 , 6 4 0 に D A T A - 1 から D A T A — 4 と して蓄積する。
次に、 フ レーム メ モ リ 6 1 0, 6 2 0, 6 3 0,
6 4 0 中に展開 された D A T A — 1 から D A T A — 4 を 出力データ変換部 7 0 0 にて、 髙精細カ ラ一 C R Tな ど の画像表示部 7 5 0 の入力に適 した形式のデータ に変換 し、 画像表示部 7 5 0 に表示する。 出力データ変換部
7 0 0 における動作は、 まず、 入力 された 1 〜 4 プ レ ー ンの 2 値画像データ よ り 、 R G B の 3 プ レー ン の表示用 画像データ を生成する こ と にある。 なお以.後、 こ こ では、 画像データ よ り再生 した R , G , B それぞれの表示デー
タ を D A T A— R, D A T A— G , D A T A— B と呼ぶ。 こ こ で、 D A T A— R , D A T A - G , D A T A— B と 画像表示部 7 5 0 に表示される色の関係は第 6 図 と 同様 である。 D A T A— R, D A T A— G, D A T A— B の いずれもが " 1 " の場合、 "白 " が表示され、 " 0 " の 場合 "黒" が表示 される。
次に第 1 8 図を用いて、 出力データ変換部の一構成例 を説明する。 図中、 データセ レク タ 7 1 0 は、 読み出 さ れたヘッダ情報中のモー ド識別子 F m 0 d に応 じて制御部 9 0 0 によ り 制御され、 D A T A— 1 , D A T A— 2 ,
D A T A— 3 , D A T A— 4 の内必要なデータ を合成 し、 D A T A— R , D A T A— G , D A T A— B を出力する。 この動作の内容は後に述 る。 データセ レク タ 7 1 0 力 ら出力 された R G B の 3 プ レー ンの 2 値データ は多値化 処理部 7 2 0 にて、 画像表示部 7 5 0 に応 じた形式のデ ータ に変換される。 こ こ での処理は、 例えばビッ ト シフ ト な どによ り 、 2値データ から画像表示部の各画素の点 滅を制御する信号に変換する。 出力データ変換部 7 0 0 の動作は、 対象と なる画像のモー ドや、 表示の種別、 さ らにはデータ の内容によって異なる。
第 1 9 図に、 データセ レク タ 7 1 0 の動作の一例を示 す。 こ こ で、 例えばモー ド ( Π ) の画像をカ ラーで表示 する場合、 D A T A— 1 , D A T A— 2 の論理演算によ り 、 D A T A— R , D A T A - G , D A T A— B は決定 される。 輝度情報 D A T A— 1 のみが " 1 " の場合は、
D A T A— R , D A T A— G, D A T A— B のいずれ も " 0 " と な り 、 '黒" を表示する。 D A T A— 1 と
D A T A— 2 力 s " 1 " の場合は、 D A T A— Rのみ " 1 とする こ と によ り 、 "赤 " を表示する。
—方、 画像を表示する タイ ミ ングは以下のよ う にでき る。 例えば、 モ ノ ク ロ画像を表示する場合、 フ レームメ モ リ 6 1 0 に輝度データ Yが入力 される と 同時に、 デー タ セ レ ク タ Ί 1 0 か ら R G B の 3 プ レー ンのデー タ と し て、 それぞれ輝度データ が出力 される。 そ して、 多値化 処理部 4 2 0 から R, G , B各プ レーンに等 しい値の画 像データ が画像表示部 7 5 0 へ送られる こ と によ り 、 モ ノ ク ロ の画像が画像表示部 7 5 0 上に表示される。
一方、 モー ド( Π )のフルカ ラー画像を表示する場合は、 D A T A— R , D A T A— G , D A T A— B の値は、 そ れぞれ独立に D A T A— 1 , D A T A— 2, D A T A 一 3 によって決め られる。 また、 画像表示のタ イ ミ ング は、 D A T A— 1 , D A T A— 2, D A T A— 3 が フ レ ームメ モ リ に書き込まれる と 同時に、 それぞれ G, R , B プ レーンを順に表示する。
モー ド( ΠΙ )の画像デー タ を表示する場合、 3 プ レー ン のデータ がフ レーム メ モ リ 3 1 0〜 3 3 0 に蓄積される まで、 最終的な色の決定はでき ない。 こ の場合、 は じめ モー ド ( I ) と 同様に輝度データ をモ ノ ク ロ 画像で表示 しておき 、 逐次書き換え る の も有効である。
一方、 制御部 9 0 0 力ゝ らの指示によ り 、 データセ レ ク
タ 7 1 0 の動作を制御する こ と によ り 、 例えばカ ラー画 像をモ ノ ク ロ で表示する こ と もでき る。 具体的には、 例 えばモ ノ ク 口表示の場合は、 D A T A— 1 のみを読みだ し、 R, G , B共にこの D A T A— 1 を表示する こ と に よ り 、 実現でき る。
また、 例えばモー ド ( Π ) によ り 入力 したマルチカ ラ 一文書の 2 プ レーンの画像デー タ の う ち、 D A T A— 2 のみを表示する こ と によ り 、 赤プレーンのみを選択して 表示する こ と もでき る。
さ て、 モー ド ( ΙΠ ) あるいは ( IV ) が対象とする フル カ ラー画像は、 本来、 中間調で濃淡を表現する必要があ る。 特にカ ラー写真な どは、 出力装置の特性によ る微妙 な色調の差が、 人間の視覚には大きな違い と なって感じ られる。 したがって、 フルカ ラ一画像を高画質に表示す るためには、 中間調データ に対する、 輝度や色度の補正 や変更が必要である。 本実施例では、 画像を 2 値データ と して蓄積しているため、 このためには、 2 値の画像デ ータ を、 多値データ に変換する こ とが必要である。
第 2 0 図に、 多値化処理部 7 2 0 の一構成例を示す。 こ の例は、 D A T A— R, D A T A— G , D A T A— B の 3 種の 2 値データ を同時に入力 し、 画像表示部 7 5 0 へ出力する場合を示 しているが、 データ を一時蓄積する メ モ リ を用いる こ と によ り 1 プ レーンずつ変換する こ と もでき る。 図中、 7 3 1 , 7 3 2 , 7 3 3 は 2 値の画像 データ よ り 多値のデータ を再生する 中間調変換部、
7 4 1 , 7 4 2, 7 4 3 は得られた中間調データ を変換 する色調変換部、 7 5 1 , 7 5 2 , 7 5 3 は 2 値データ を特定倍する シフ ト レジス タ 、 7 7 0 は入力 されたデ一 タ が、 線図形などの 2値データか、 擬似中間調データ か を判定する領域判定部、 7 6 1, 7 6 2 , 7 6 3 は領域 判定部 7 7 0 の出力によ り 2種類の中間調データ の一方 を選択するセ レク タ である。
こ こでは、 簡単のため、 1 プレーン分の動作について 説明するが、 他のプ レー ンも同様である。 こ こ で、 中間 調変換部 7 3 1 は、 擬似中間調画像から多値の中間調デ ータ を再生する。 再生の手法は、 各種の ものが既に知 ら れてお り 、 例えば US se r i a l No . 07/272 , 447 (特開平 2 - 9 0 3 7 7 ) に開示 し 、 近傍の局所領域中での黒画 素の分布密度を抽出する方式な どが適用でき る。 中間調 に変換された画像は、 色調変換部によ り 必要な変換を、 R G B各プ レーンごと に施される。 色調変換部 7 4 1 は 例えば、 R A M (Read On I y Memor y) な どによって表現 でき る。 R A Mの內容は、 あ らか じめ設定 してお く ほか、 例えば制御部 9 0 0 よ り 転送 した り 、 あ らか じめ設定さ れた複数種類の内部装置に応 じて選択する方式な どで実 現でき る。
一方、 文字な ど線図形の領域においては、 黒画素の位 置関係が重要であ り 、 濃淡を表現する こ と は、 む しろ解 像度を低下させる こ と にな り 、 画質を劣化させる。 した がって、 例えばシス テム に接続された表示部 7 5 0 の入
力範囲が、 8 b i t の場合、 入力 された 2 値データ を単に 8 b i t シフ トする こ と によ り 、 画質の劣化を防ぐ。
セ レク タ 7 6 1 は、 色調変換部 7 4 1 の出力 と シフ ト レジス タ 7 5 1 の出力の一方を選択し、 出力する。 こ の 選択は、 出力の対象と なる領域が、 線図形領域と擬似中 間調領域のいずれに属するかを判定する鎮域判定部 7 7 0 の出力によ り 切 り 替えられる。 入力 された 2 値画 像の領域を判定する手段については、 すでに多数の手法 が公知であ り 、 本実施例でもそれらを利用する。
セ レク タ 7 6 1 において選択された画像は、 C RTなど の画像表示部 7 5 0 に転送され、 表示される。
この結果、 カ ラー写真な ど中間調の画像を、 2 値デ一タ で蓄積した う えで、 中間調画像と して表示でき る。 また 濃度や色度な どの変換を施すこ と もでき る。
なお、 本実施例では、 3 プ レー ンの 2 値データを、 同 時に変換する場合の一例について説明 したが、 データ を 一時蓄積する手段を有する こ と によ り 、 各プ レーンをそ れぞれ順に変換する こ と もでき る。 また、 画像を C R T 上に表示する場合を例に説明 したが、 他の出力装置、 例 えばプ リ ンタな どに対して も同様に出力する こ とができ る。
と こ ろで、 一般の事務処理で用いられるカ ラー文書に おいては、 黒と他 1 色も し く は 2 色によ り 記載されてい る文書が多い。 例えば、 朱色の印影を有する文書や、 朱 記訂正された文書な どである。 これら は、 黒と異なる 色
で記載されている こ と 自 体が重要であ り 、 色彩を正確に 再現する必要はない。 色プ ' ー ンは多 く の場合、 上述 し たよ う に、 文書中に大半の部分で空白 と なる ため、 2 値 画像を符号化 し、 蓄積する場合は高い符号化効率を得る こ と ができ る。 色情報は、 R G B 3種類の多値デ一夕 の 組合せによ り 入力 される。 したがって、 あ らか じめ抽出 すべき特定色の範囲を示す R G B 3 種類の値を、 指定す る こ と によ り 、 特定色の部分を抽出する こ と ができ る。 しか しなが ら、 線の輪郭部な ど色の急峻に変化する画素 は、 本来め色情報を正確に表現 していない。 こ の現象を ゴー ス ト と 呼ぶ。 ゴ一ス ト の生 じた画素に対しては正確 な色を判断する こと は困難である。 こ の場合は、 近傍画 素に対する色の分布状態 参照 して、 正確な色の判定す る必要がある。
抽出する 色相範囲を任意に指定する ためには、 色の指 定を、 例えば V C H系や L , a * , b * 系な ど人間に と つて指定 しやすい表色系で行う こ と が重要である。 つま り 、 人間の感覚に近い、 色差を中心と した表色系を用い る必要がある。 これには、 V C H系で指定された色相範 囲を表す R G B 系の値を算出 して、 判定部分を書き替え る こ と によ り 、 任意の色を任意の幅で指定する こ と がで き る。
一方、 判定結果の確認は、 データ を蓄積する前に, 例 えば C R Tな どに画像を表示 し、 操作者が再入力を指定 する こ と に よ り 実現でき る。 こ こ で、 画像の表示におい
ては、 判定結果に基づく カ ラ一画像を表示すれば良い。 しか し、 白黒 C R Tの場合でも 、 抽出部分を点滅する こ と な どによ り 、 表現する こ とができ る。
そこで、 次の実施例では、 上述したモー ド ( Π ) のマ ルチカ ラ—文書の蓄積に際して、 抽出する特定色の範囲 を操作者の感覚に合わせて 自 由 に指定でき、 また抽出結 果を確認しなが ら色相を指定でき る画像フア イ リ ング装 置について説明する。
第 2 1 図に、 画像フアイ リ ング装置の基本構成を示す が、 その基本構成は上述した第 8 図の画像フ アイ リ ング 装置 と 同じである。 すなわち、 図中、 1 0 0 は、 カ ラー 文書を読み取り 、 R G B 3 面の多値画像データ を出力す るカ ラ ース キャ ナ等の画像入力装置、 2 0 0 は多値の画 像データ を 2値化する入力デ一タ変換部、 6 0 0 は 2 値 画像データ を一時的に記憶する面像メ モ リ で、 2 〜 4枚 の独立 した 2 値画像データ (プ レー ン) をそれぞれ蓄積 する フ レ ー ム メ モ リ 6 1 0 、 6 2 0 、 6 3 0 (図では 3 個のメ モ リ が示されているが、 抽出する特定色の数に応 じて変化する) 力 らなる。 そ して、 7 0 0 は R G B の 2 値画像データ よ り 多値のカ ラー画像データ を出力する 出 力データ変換部、 Ί 5 0 はカ ラー画像を表示する C R T (Cathode Ray T u b e )等の画像表示部、 8 0 0 は 2 値画像 データ を符号化 して光ディ ス ク な ど大容量デー タ蓄積装 置 8 5 0 にデータ を蓄積するデータ蓄積部であ り 、 これ らについては上述した実施例 と 同 じである。
本実施例の特徴は、 入力デー タ変換部 2 0 0 の構成に あ り 、 特に、 画像中の各画 に対 して、 当該画素の色が あ らかじめ設定 した範囲の色相であるか否かを判定する 特定色識別部 4 5 0 にある。 なお、 入力デー タ変換部 2 0 0 において、 3 0 0 は多値の R G B データ を入力 し て 2 値の画像データ を出力する 2 値化部、 5 1 0 および 5 1 5 は 2 値データ のセ レ ク タ 、 5 5 0 は特定の値を常 に出力する レジス タ である。
画像入力部 1 0 0 力 ら 出力 される R, G , B の多値画像 データ は、 2 値化部 3 0 0 に入力 される。 2 値化処理部 では、 R G B データ よ り 輝度データ を算出 し、 当該輝度 データ の 2値画像データ を画像メ モ リ 6 0 0 内のメ モ リ 6 1 0 に蓄積する。 こ の輝-度データ は、 上記の輝度デー タ の算出を行わずに、 Gデータ で近似する こ と も可能で ある。
—方、 R , G , B の多値データ は特定色識別部 4 5 0 に も入力 される。 特定色識別部 4 5 0 は、 入力 された R , G, Bデータ よ り 、 各画素があ らカ じめ設定された特定 の色を表現する ものか否かを識別する。 識別の方法は後 に詳 し く 述べる。
本実施例では、 複数の色を同時に識別する こ と を 目 的 とする が、 こ こ では、 一例どして、 赤 と 宵の 2 色を他の 色と識別する場合を例に説明する。 こ の場合には、 "赤 " "靑 " "その他" の 3 種類の判定結果が存在する こ と に なる。
特定色識別部 4 5 0 の出力おょぴ、 セ レク タ 5 1 0 お よび 5 1 5 の動作の例を第 έ 2 図に示す。
こ こ で、 FB/W, FLGR, FLGBが特定色識別部 4 5 0 の出 力を表す。 FB/Wは対象の画素の輝度データ と おな じ値で 2値化後、 白で表現すべき画素は " 0 " 、 黒で表現すベ き画素は " 1 " と なる。 また、 F LGRは対象の画素が赤か 否かを示す赤色識別子、 FLGBは対象の画素が青か否かを 示す青色識別子である。
こ こで、 FLGRおよび FLGBは以下の条件によ り 定ま る。
FLGR= 1 : 対象画素 = "赤"
かつ FB/W= 1
FLGB = 1 : 対象画素 = "青"
かつ FB/W = 1
つま り 、 FLGR = 1 であるためには、 色の識別結果が " 赤" である と と もに、 輝度データ の 2 値化結果が黒であ る こ と が必要がある。
第 2 1 図中のセ レク タ 5 1 0 および 5 1 5 は、 特定色 識別部 4 5 0 の出力に応 じて、 画像メ モ リ 6 0 ひ中のメ モ リ 6 2 0 および 6 3 0 に蓄積するデータ を選択する。 一方、 レジス タ 5 5 0 力 らは常に " 0 " が出力 されてい る。 こ こ で、 画像メ モ リ 5 0 0 中のメ モ リ 6 1 0 、 6 2 0 、 6 3 0 に蓄積される画像データ の一例を第 2 3 図に示す。 第 2 3 A図は、 赤色の捺印 と 青色の加筆訂正 がな されたモ ノ ク 口 の事務文書のイ メ ージである。 同図 において、 1 1 1 は赤色の捺印、 1 2 1 および 1 2 2 は
青で加筆された文字の領域を示す。
こ の文書画像を、 本装置で入力 した場合に、 3 個のメ モ リ 6 1 0 , 6 2 0 , 6 3 0 に蓄積される 2 値画像デ一 タ を、 それぞれ第 2 3 B 図, 第 2 3 C図, 第 2 3 D図に示 す。 第 2 3 B 図は、 メ モ リ 6 1 0 に蓄積される画像で、 Gデータ を 2 値化 した結果である。 こ の画像データ のみ を用いれば、 入力 した文書のモ ノ ク ロ 2 値画像を出力す る こ と ができ る。 ま た、 第 2 3 C図おょぴ第 2 3 D図は、 それぞれ、 メ モ リ 6 2 0 および 6 3 0 に蓄積される画像 データ を示す。 メ モ リ 6 2 0 には、 文書中の赤で記载さ れた部分のみが、 メ モ リ 6 3 0 には青で記載された部分 のみが蓄積される。
画像データ の蓄積は、 こ の 3 枚の 2 値画像データ をそ れぞれ符号化して蓄積する。 画像データ の蓄積は、 上述 したモー ド ( Π ) のマルチカ ラ ー文書の蓄積 と 同 じであ り 、 その詳細は省略する。
次に、 本実施例によ る画像フ ア イ リ ング装置の特徴部 分である、 特定色識別部 4 5 0 の構成について詳細に説 明する。
第 2 4 図に特定色識別部 4 5 0 の構成および、 そ の周 辺の一構成例を示す。 図中、 2 1 0 は 1 画素ごと の R , G , B 3 種類の多値画像データ の値の相対関係から 、 当 該画素があ らか じめ定めた色相の範囲に属するか否かを 判定する特定色画素抽出部、 4 4 0 は画素単位に下され . た判定結果から後に述べるカ ラーゴ一ス ト の影響を除去
する ゴース ト 除去部である。
図中の各信号線 101 , 102, 103は、 それぞれ、 画像入力 部よ り 送られる R , G , B の多値データ を伝達し、 221, 222 , 223は判定結果である FB/W, FLGR , FLGBを、 また、 501は輝度データ を 2 値化した画像データ を伝達する。 信号線 211、 および 212から 出力 される判定結果 F LG R , FLGBiは、 当該画素の色相が、 あ らかじめ定めた範囲中 にあるか否かを示す。 しカゝしなが ら、 こ こ で、 例えば " 赤" と判定された画素の内には、 色相 自体は 11赤" の範疇 にあって も、 輝度が高いこ と によ り 2 値化後は白 とすべ き画素 も含まれる。 そこで、 ゲー ト 241、 242を用いて、 2値化画像データが " 1 " と なる画素のみを示す信号 PLGR2, FLGB2をゴース ト除.去部 4 4 0 へ出力する。 ゴ一 ス ト 除去部 4 4 0 の構成は、 後に詳し く 述べるが、 FLGR 2, FLGB2、 および 2 値画像データ を入力 し、 "赤" およ ぴ "青" の識別子 FLGR 222 , FLGB 223を出力する。
次に、 特定色画素抽出部 210で用いる判定の一例を、 第 2 5 図を用いて説明する。 第 2 5 A図〜第 2 5 C図は、 それぞれ、 多値画像データで表現する 色の空間を示す。 R , G, B 3 種の多値画像データ によ り 表現される 色は、 第 2 5 A図に示す立方体中の座標 と して表現する こ と が でき る。 図中の C l , C 2 , C 3 をそれぞれ R , G , B の値とする と 、 P 1 は黒、 P 8 は白を表わす。 こ こ で、 R , G , B が各 8 b i tのデー タ の場合、 C I , C 2 , C 3 の範囲は 0力 ら 255と な り 、 最大値 L m a xは 255と なる。
また、 P 2 , P 3 , P 4 は、 3 原色である赤、 緑、 青を 示 し、 P 5 , P 6 , P 7 は、" その補色であるイェロ ー( 黄)、 マゼンタ (空色)、 シアン(紫)の各色を示す。 特定 色の抽出は、 入力 した画像を各画素ごと に、 こ の空間中 の座標に展開 し、 あ らか じめ定めた一部の領域中に属す る画素を抽出する こ と によ り 実現でき る。
"赤" および "青" の範囲の 2 つの例を第 2 5 B 図お よび第 2 5 C図に示す。 第 2 5 B 図の場合、 以下の式に 従つて FLGRiおよぴ FLGBri力 S出力 される。
FLGR ι = 1 : R ≥ G X L 1ノ Lmax
and R ≥ B X L 1 / Lmax
0 : R < G X L 1 / Lmax
o r R < B X L 1 / L max
FLGB ! = 1 : B ^ G X L l / Lmax
and B ^ R X L l / Lmax
0 : B < G X L L m a x
o r B < R X L 1 / Lmax
—方、 第 2 5 C図においては、 以下の式によ り FLGR 1 および FLGB 2が出力 される。
FLGR 1 = 1 : R 12≤ (Lmax-R) 2 + G2 + B2
0 : R I2 > (Lmax-R) 2 + G2 + B2
FLGB ! = 1 : R 22≤ R2 + G2+(Lmax-B) 2
0 : R 22 > R2 + G2+ (Lmax-B) 2
上記の入出力関係を実現する特定色画素抽出部 2 1 0 は、 数値演算器またはメ モ リ によ り 実現でき る。 メ モ リ
の場合、 高速な処理速度がえられるが、 入力する画像デ 一タの階調によ り 膨大なメ モ リ 量が必要と される。 こ の 場合、 入力データ の上位のデータ のみを用いて判定を行 う こ と によ り 、 メ モ リ 量を削減でき る。 また、 メ モ リ に よる判定と数値演算によ る補間処理を併用する こ と も可 能である。
第 2 6 図に、 特定色画素抽出部 2 1 0 をメ モ リ を用い て実現する場合の、 メ モ リ 内容の一例を示す。 こ の例で は、 入力 される R, G , B の各データ はそれぞれ 4 b i t の階調を有し、 Bが一定の場合の R , G と FLGR の関係 を表 している。 抽出する色の範囲を再設定する には、 こ の特定色画素抽出部 2 1 0 と して用い られるメ モ リ の內 容を書き替える こ と によ り.実現でき る。
しかし、 一般的に人間が特定の色を指定する場合、 R G B空間上で直接、 意 とする色の範囲を指定する こ と は困難である。 従って、 抽出する色相範囲を任意に指定 する場合、 色の指定を人間の感覚に近い色表現系で行 う こ と によ り 、 操作性を向上する こ とができ る。
第 2 7 A〜 2 7 C図に表色系の一例 と して、 V C H系 を用いた判定の原理を示す。 V C H系は、 輝度 V と彩度 C, 色相 Hによ り 色を表現する。 R G B 系から V C H系 への変換は、 例えば、 以下の式によ り 実行される。
V =0.299 R + 0.287 G + 0.114 B
C = V V { C R - V ) + ( B - V) }
H = t a n - 1 { ( R - V ) / ( B - V ) }
こ こ で、 彩度 はカ ラ一 とモ ノ ク ロ を識別する閾値、 色相 0 Ϊおよび 0 2は、 赤を表す色相の範囲、 0 3および
0 4は青を表す色相の範囲を示す。 こ の彩度閾値 C i と 色 相の閾値 0 3, θ 2 , Θ 3 , 0 4を制御する こ と によ り 、 抽出 する画素の色を任意の設定する こ と ができ る。
こ の表色系は、 印刷物での色を表現するのに広く 用い られ、 朱肉およびス タ ンプ用イ ン ク の規格 も本系で表現 されている。 従って、 文書を対象 とする シス テ ムにおい ては、 外部からの色の指定は こ の表色系で行い、 内部処 理は画像データ と 同様の R G B 系で実行する こ と によ り . 色指定を簡便に行 う シス テ ムを実現する こ と ができ る。
と こ ろで、 こ の機能を実現する ためには、 V C H系で 指定された色の範囲を R G. B系中に変換する手段を設け る必要がある。
第 2 8 図に、 抽出する 色の範囲を任意に設定する機能 を有する画像フ アイ リ ング装置のための特定色画素抽出 部 2 1 0 の一構成例を示す。 図中、 3 1 0は抽出する 色の 範囲を外部から指定する ためのパラ メ ータ入力部、 3 2 0 は入力 されたパラ メ ータ よ り 抽出雨素判定部 2 4 0の內部 を算出するパラ メ ータ設定部、 3 3 0はパラ メ —タ設定部 から抽出画素判定部 2 4 0へのデータ の ¾f き込みを iliij御す る制御部である。
特定色画素抽山部 2 1 0は、 抽出面素判定部 2 4 0、 彩度演 算部 2 2 0および色相演算部 2 3 0によ り 構成される。 彩度判 定部 2 2 0および色相判定部 2 3 0は、 それぞれ、 R G B 3 種
.
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の多値データ を入力 し、 多値の彩度データ C と 色相デー タ Hを出力する変換器である'。
R G B系から V C H系への変換は、 前述の式を用いた 演算処理によ り 実行でき るが、 メ モ リ を用いる こ と によ り 、 さ らに簡単に実現でき る。 但し、 入力 される R G B データ の階調数が大きい場合、 メ モ リ の規模も膨大な も の と なる。 その場合、 データの上位 b i t のみを入力す る。 さ らに、 階調数を低下させないため、 下位 b i t 分 を演算によ り 補間する こ と も可能である。
今、 画素 P ( X , y )の R G B データ が入力 された場合の 彩度抽出部 220の出力を C (x, y) , 色相演算部 230の出力を H (x, y) とする。 抽出画素判定部 240では、 彩度 C (x, y) および色相 H (X, y)を、 そ ぞれの閾値 C 0 0 2, 6 3, 0 4と比較する こ と によ り 、 判定結果 FLGR 1および FLGB 1を、 例えば、 以下の式に従って決定し、 出力する。
FLGR 1 = C (x, y) ≥ C 1
and Θ i≤ H (x, y) ≤ θ 2
FLGB 1 = C (χ, y) ≥ C 1
and 0 3≤ H (x, y) ≤ Q Λ
なお、 抽出する画素の範囲の設定は、 パラ メ ータ入力 部 310よ り 、 こ の閾値 C! , Θ !, 0 2, Θ 3, G aを入力する。 入力 された C】, 0 1 , 0 2, Θ 3 , 0 4によ り 、 ノ ラ メ ータ設 定部 320で、 抽出画素判定部 240に記録する メ モ リ 内容を 演算 し、 制御部 330の制御によ り 、 抽出雨素判定部 240へ 転送する。 こ の結果、 抽出する画素を任意に設定する こ
と ができ る。
こ の場合も、 前述の R G Bデータ によ る判定 と 同様に、 輝度の 2 値化処理結果 F B/Wと の論理積を取る こ と に よ り 、 不要な画素の抽出を避ける こ と ができ る。 こ の結果, ゴ
—ス ト除去部 4 00へは、 判定結果と して、 F L G R 2および F L G B 2が入力 される。
—方、 パラ メ 一タ入力部 3 1 0では、 5 種類の閾値を操 作者が 自在に設定するため、 各閾値を操作者の感覚に近 い形で表現する こ と が重要である。 第 2 9 図に、 パラ メ ータ入力部 3 1 0 の一例を示す。 図中、 3 1 1は、 彩度の 閾値 C!を設定する ス ラ イ ドスイ ッチである。 閾値 C!は 単独で設定する こ と ができ る。 一方、 3 1 2は赤と して設 定する色相の範囲の中心 を入力するためのダイ アル、 3 1 3'は抽出する 色相の幅 H b iを入力する ス ライ ドスイ ツ チである。 閾値 0 ]および 6 2は、 H ]および H 1 に よ り 、 以下の式で決定される。
.Θ 1 = H i - H b!
0 2 = H 1 + H b 1
同様に青の範囲 もダイ アル 3 1 4およびス ライ ドスィ ッ チ 3 1 5にて設定される。 また、 こ こ で、 0 2≥ 0 3な ど、 指定 した 2 個所の色相が ffl複する場合は、 必要に応 じて 中央点を境界 と した り 、 一方を優先する な どの処置を施 す。 さ らに、 色相の指定において、 全色相を含むよ う に 0 を設定する こ と によ り 、 こ の特定色識別部 4 5 0 は前 述のカ ラ一 モノ ク ロ識別部 4 1 0 と して用レ、る こ と 力 s
でき る。
続いて、 ゴ一ス 卜除去部 4 4 0 の構成について詳細に 述べる。 カ ラーゴース ト は、 入力装置での R G B 間の位 置ずれや、 光電変換特性の違いから、 判定結果において 本来存在しない色が生じる現象である。 例えば、 白背景 中の黒文字の輪郭部分の画素を赤や青と判断する こ と で ある。
ゴース ト の除去は、 近傍の画素に対する判定結果のパ ターンによ り 、 中心画素に対する判定結果を修正する こ とで実現でき る。 例えば、 連続する 白画素と黒画素の間 に生じたゴ一ス ト は、 上下左右それぞれ 2画素づつに対 する判定結果を見る こ と によ り 修正でき る。
—例 と して上下左右各 2 _画素の判定結果を参照する場 合について説明する。 こ の時、 参照する画素は第 3 0 図 に示す 9 画素で、 用レ、るデータ は FLGR 2 , FLGB 2, FB/W の 3 種類と なる。 こ こ で、 330が最終的な判定を出力す る画素である。
第 3 1 図に、 ゴ一ス ト除去部 4 4 0 の一構成例を示す。 図中、 450, 460, 470は、 それぞれ、 FLGR 2, FLGB z , FB/ Wを一時蓄積し、 判定に必要な 9 画素分づっを同時に出 力するデーター時保存部、 480は入力 された 2 7 b i ί分の 2 値データ よ り 最終的な判定結果を決定する ゴース 卜書 替え処理部である。
こ こ で、 450 , 460 , 470は同 じ構成で実現でき る。 第
3 2 図に、 データ ー時保存部 450の一構成例を示す。 図
中、 219は特定色画素抽出部 210から FLGR 2を入力する信 号線、 また、 401 , 411 , 421 , 431 , 441および 422 , 423, 424 , 425はラ ツチ、 405 , 415, 435 , 445は入力 されたデータ のタ ィ ミ ン グを揃え る ための シフ ト レジス タ 、 410, 420, 430, 440は入力画像の走査線 1 本分の間データ を保存 してお く ラ イ ンメ モ リ である。 今、 信号線 219から信号 FLGR 2(x + 2, y + 3)が入力 された場合、 ラ ツチ 401, 411, 431, 441 から は、 それぞれ、 FLGR 2 (x+2, y + 2) , FLGR 2(χ+1, y+2) , FLGR 2 (χ-1, y + 2) , FLGR 2 (χ- 2, y + 2)が出力 され、 421, 422 , 423 , 424, 425カ らは、 それぞれ、 FLGR 2 (x + 2, ) , FLGR 2 (x+1, ) , FLGR 2 (x - 1 , y) , FLGR 2 (x, y), FLGR 2 (x - 2, 力 s 出力 される。 また、 シフ ト レジス タ 405,415, 435, 445か らはそれぞれ FLGR 2 (X , y + 2) , FLGR 2 ( x, y+ 1) , FLGR 2(x, y - 1) , FLGR 2(x, y-2)が出力 される。
同様の回路を 3 個持つこ と によ り 、 FLGB a, FB/Wも同 様に 9 画素分同時に出力する こ と ができ る。
第 3 1 図中の書替え処理部 480は、 入力 された 2 7 b i t の 2 値データ によ り 中心画素に対する判定結果 FLGR, FLGBを決定する。 参照する画素数が少ない場合、 ゴース 卜書替え部 480はメ モ リ によ って も実現でき るが、 こ こ では、 論理回路に よ り ゴ一ス ト の除去を行 う 場合の一例 を示す。
今、 書替えを行 う 条件 と して、 ( 2 画素以上の 白画素 と 、 2 画素以上の黒画素にはさ まれた、 幅 i 画素の赤) と定めた場合、 第 3 3 A〜 3 3 D図に示す 4種類のパタ
—ンが対象と なる。 なお、 本実施例では、 F LGR 2 = 1 の 画素が入力 され、 FLGR= 0 ¾r出力する場合のみを例に説 明 したが、 同様な構成で FLGB 2 = 0 が入力 された場合に、 FLGB = 1 を出力する こ と に も対処し得る。 また、 抽出す る色相を指定する際に、 と θ 2、 も しく は θ 3と 0 4の どち らか一方で、 全色相を含むよ う に抽出する色相を設 定する な らば、 こ の ゴ一ス ト除去部は、 前述のカラ一 Ζ モノ ク 口識別においてもそのまま適用する こ と ができ る。
続いて、 判定結果の確認について説明する。 カ ラー C R Tな ど、 カ ラ一画像を表現でき る表示装置がシステ ムに接続されている場合、 蓄積されるカ ラーの 2 値画像 を表示する こ と によ り 、 判定結果の確認ができ る。 し力 しなが ら、 接続されている-表示装置が 白黒の場合で も、 抽出個所を明滅 (ブリ ンキング) する こ と な どによ り 、 判定結果の確認が実現でき る。
第 3 4図に、 白黒表示部によ り 判定結果を確認する場 合の装置の一構成例を示す。 こ こ では、 簡単のため、 赤 と判定された部分のみを明滅する場合を例に説明する。 図中、 800は 3 枚の 2 値画像データ から 1 面の表示画面 を作成する画像変換部であ り 、 810は明滅(ブ リ ンキング) のタイ ミ ングを制御する ク 口 ッ ク 、 820は排他的論理和 を求める論理素子、 830は入力 される 2種類のデータ を 選択するセ レク タ である。 入力 されるデータ は、 メ モ リ 610および 620に蓄積されている輝度データおよび赤プ レ—ンのデータである。
画像表示時には、 セ レ ク タ 7 1 0の選択によ り 、 信号線 7 1 1からは、 輝度の 2 値データ が出力 され、 信号線 8 2 1か らは上記 2値デ-タか ら赤 と判定された部分を除いた画 像が出力される。 セ レク タ 8 3 0は こ の 2種類の 2 値画像 データ を、 ク ロ ッ ク 8 1 0の制御によ り 切 り 替えて、 交互 に表示する。
本実施例では、 カ ラ一文書を黒と特定の 1 色または 2 色で表現し蓄積する ため、 文書画像中 よ り 特定の色で表 現された画素を抽出する場合について説明 した。 しか し 現実には特定の色で表現されてはいないが、 画像中で特 定の色 と して記録すべき部分を、 外部から指定する こ と によ って も、 同様にカ ラ一文書を効率良 く 蓄積する こ と ができ る。 この場合、 画像中で特定色 と して抽出すべき 領域は外部から指示されるため、 特定色抽出部を除 く こ と ができ る。
第 3 5 図に、 こ の場合の画像フ アイ リ ング装置の一構 成例を示す。 図中、 6 7 0はマ ウ スな ど既知の座標指定装 置、 6 5 0は座標指定装置 6 7 0にて指示された領域の座標を 読みだす領域指定部、 6 6 0は領域指定部 6 5 0にて指定され た領域中の画像データ を、 画像メ モ リ 6 1 0から読み出 し、 画像メ モ リ 6 2 0ま たは 6 3 0 へ転送する画像切 り 出 し部であ る。
文書は、 画像入力部 1 0 0か ら 多値画像データ と して入 力 され、 2 値化後、 画像メ モ リ 6 1 0に記録され、 同時に、 画像表示部 7 5 0上に表示 される。 操作者は、 画像表示部
7 50上に表示される画像とマ ウ スの位置から 、 任意の镇 域をマ ウスによ り 指定する。 マ ウスによ り 指定された領 域の座標は、 領域指定部 6 5 0にて読み出される。 こ こ で、 画像切 り 出 し部 6 6 0は、 指定された領域中に対応する輝 度画像データ の内容を画像メ モ リ 6 1 0中よ り 読みだし、 画像メ モ リ 6 2 0、 あるいは画像メ モ リ 6 3 0へ複写する。 こ の結果、 特定色抽出機能を用いずと も、 人手によ る操作 を行 う こ と によ り 、 カ ラ一文書画像を記録する こ と が可 能と なる。
なお、 本実施例では、 指定した镇域の座標を保存する こ と によ り 、 統一形式の文書を連続して入力する場合に 一度指定した領域で各文書を連続して入力する こ と が可 能である。 .
また、 白黒の文書画像を入力する場合でも、 特定の色 で着色すべき部分を指定する こ と によ り 、 指定した部分 をカ ラープ レーン と して蓄積する こ と も可能である。
Claims
1 . 文書に対応する画像を多値デー タ と して入力す る入力手段と 、
該多値デー タ を 2 値データ に変換する入力デー タ変換 手段であって、
上記多値データから.上記画像に含まれる特定色で 表示すべき画素の領域を抽出する 色識別手段を少な く と も有する領域判定手段、
上記多値データから上記画像の輝度情報を上記特 定色で表示すべき画素の領域を含めて 2 値化する 2 値化手段、 および
該 2 値化手段の出力.を上記領域判定手段の出力に 応 じて選択する選択手段
から なる入力デー タ変換手段と 、
該 2 値デー タ を一時的に記憶する画像メ モ リ 手段であ つて、
上記特定色で表示すべき画素の領域を含めて 2 値 化された上記輝度情報(Y ; G c /G (i ) を第 1 のプ レ ー ン と して記憶する第 1 の メ モ リ 手段、 および
上記特定色で表示すべき画素の領域の 2 値化 され た上記輝度情報を第 2 のプ レー ン と して記憶する第 2 のメ モ リ 手段
からなる画像メ モ リ 手段と 、
該画像メ モ リ 手段に記憶されている 2 値デー タ を符号
化 して蓄積する と と もに、 蓄積されたデータ を復号化し て上記画像メ モ リ 手段に出力する画像蓄積手段 と 、
該画像メ モ リ 手段の 2 値画像データ に基づいて所望の 画像データ を出力する出力データ変換手段と 、
該出力データ変換手段からの画像データに基づいて所 望の画像を表示する画像表示手段と 、
を備えた画像フ アイ リ ング装置。
2 . 上記 2 値化手段は、 上記多値データ を所定の閾 値で 2 値化する 2 値化処理手段と上記多値データ を擬(以 中間処理して 2 値化するディザ処理手段と を有する こ と を特徴とする請求項 1 記載の画像フ アイ リ ング装置。
3 . 上記領域判定手段は、 上記面像の各部が文字領 域と写真領域のいずれに属-するかを判定する文字 Z写真 領域判定手段を有 し、
上記選択手段は、 上記第 1 のプ レーンと して記憶する 上記輝度情報と して上記 2 値化処理手段の出力 と上記デ ィザ処理手段の出力の一方を上記文字 写真領域判定手 段の出力に応 じて選択する、
こ と を特徴とする請求項 2記載の画像フア イ リ ング装置
4 . 上記選択手段は、 上記第 2 のプ レ ー ンと して記 憶する上記輝度情報と して、 上記特定色で表示すべき画 素の镇域に対しては上記 2 値化処理手段の出力 と上記デ ィザ処理手段の出力の一方を上記文字 Z写真領域判定手 段の出力に応じて選択し、 上記特定色で表示すべき画素 以外の領域に対しては上記文字ノ写真領域判定手段の出
力にかかわらず " 0 " を選択する、
こ と を特徴とする請求項 3 載の画像フ アイ リ ング装置。
5 . 上記色識別手段は、
上記多値データ と して G , R , B 3 種類の多値デ ータ を入力 してそれら の値の相対関係から 当該画素 が上記特定色で表示すべき画素であるか否かを判定 する特定色画素抽出手段と 、
各画素毎にその近傍画素に対する上記特定色画素 抽出手段の判定結果と上記 2 値化手段から得られる 2 値の上記輝度情報 と の組合せか ら 当該画素に対す る上記判定結果を書き替える ゴ― ス ト除去手段と 、 を有する こ と を特徴とする請求項 1 から 4 のいずれかに 記載の画像フ アイ リ ング装.置。
6 . 上記色識別手段は、 さ らに
上記特定色及びその色相の範囲を外部か ら指定す るパラ メ ータ入力手段と 、
上記パラ メ ータ入力手段で指定された色を
R G B 3 原色系に変換するパラ メ ー タ設定手段 と 、 を有する こ と を特徴とする請求項 5 記載の画像フ ァ イ リ ング装置。
7 . 上記特定色画素抽出手段は、
上記 G , R , B 3 種類の多値デー タか ら彩度を演 算する彩度演算手段と 、
上記 G, R , B 3 種類の多値デー タ から色相を演 算する色相演算手段 と 、
該演算 した彩度および色相を上記パラ メ ータ設定 手段の出力 と比較し、 上記特定色で表示すべき画素 であるか否かを判定する抽出画素判定手段
を有する こ と を特徴とする請求項 6 記載の画像フ アイ リ ング装置。
8 . 上記画像蓄積手段は、 読みだす場合に上記第 1 のプ レー ンのデータ が先に読みだせる順序で、 上記第 1 及び第 2 のプ レー ンのデータ を蓄積するデータ蓄積装置 を有する こ と を特徴とする請求項 1 から 7 のいずれかに 記載の画像フ アイ リ ング装置。
9 . 上記画像表示手段は、 上記第 1 プ レー ンの 2 値 データ を白黒画像と して表示する こ と を特徴とする請求 項 1 から 8 のいずれかに記-載の画像フ アイ リ ング装置。
1 0 . 上記入力手段は、 上記文書に対応する画像を G R , B 3 種類の多値データ と して入力するカ ラ 一スキヤ ナからなる こ と を特徴とする請求項 1 から 9 のいずれか に記載の画像フ アイ リ ング装置。
1 1 . 上記輝度情報と して、 G の多値データ に対する 上記 2 値化手段の 2 値化処理出力を用いる こ と を特徴と する請求項 1 0 記載の画像フ アイ リ ン グ装置。
1 2 . 上記領域判定手段は、 上記入力 された画像の各 画素に対して当該画素が白黒で記載されたモ ノ ク ロ領域 か色情報を含む力 ラ 一領域かを判定するカ ラー Zモ ノ ク 口識別手段を有し、 .
上記画像メ モ リ 手段は、 さ らに第 3 の メ モ リ 手段を有
し、
上記選択手段は、 上記カ ラ一 /モノ ク ロ識別手段に よ り カ ラ 一領域と判定された画素に対しては、 上記 2 値化 手段で上記 G, R, B 3 種類の多値データ を疑似中間処 理によ り 2 値化 したディザ処理出力を選択 して上記第 1、 第 2及ぴ第 3 の メ モ リ 手段に出力する
こ と を特徴とする請求項 1 0記載の画像フ ア イ リ ング装
1 3 . 上記選択手段は、 上記カ ラーノモ ノ ク ロ識別手 段によ り モ ノ ク 口領域と判定された画素に対 ては、 当 該画素が文字領域と写真領域の何れに属するかを判定 し 写真領域に属する画素に対 して上記 2 値化手段で上記 G R, B 3 種類の多値デー ダを疑似中間処理によ り 2 値化 したディザ処理出力を選択 して上記第 1 、 第 2 及び第 3 のメ モ リ 手段に出力する
こ と を特徴とする請求項 1 2 記載の画像フ ア イ リ ング装 置。
1 4 . 上記選択手段は、 フルカ ラ ー文書と モー ド指定 された画像に対しては、 上記文字領域に属する画素に対 して上記 2 値化手段で上記 Gの多値データ を所定の閾値 によ り 2 値化 した出力を選択 して上記第 1 、 第 2及び第 3 の メ モ リ 手段に同 じ値を出力する
こ と を特徴とする請求項 1 3 記載の画像フ ア イ リ ング装 置。
1 5 . 上記選択手段は、 モ ノ ク ロ'領域と カ ラ 一領域と
が混在する文書と モー ド指定された画像に対しては、 上 記文字領域に属する画素に対して上記 2値化手段で上記 Gの多値データ を所定の閾値によ り 2値化した出力を選 択して上記第 1 のメ モ リ 手段に出力する と共に " ◦ " を 第 2及び第 3 のメ モ リ 手段に出力する
こ と を特徴とする請求項 1 3 記載の画像フ ア イ リ ング装
1 6 . 上記画像メ モ リ 手段は、 モ ノ ク ロ領域とカ ラ 一 镇域と が混在する文書とモー ド指定された画像に対して 上記カ ラー Zモ ノ ク 口識別手段の識別結果を記憶する第 4 のメ モ リ 手段を有する こ と を特徴とする請求項 1 5 記 載の画像フ アイ リ ング装置。
1 7 . 上記出力データ変換手段は、
上記画像メ モ リ 手段に記億されている 2値データ から所望のデータ を選択するセ レク タ と 、
該セ レク タカ らのデータから各色ごと の多値の画 像データ を生成する多値化処理手段
を有する こ と を特徴とする請求項 1 から 1 6 のいずれか に記載の面像フ アイ リ ング装置。
1 8 . 上記画像表示手段は、 上記多値化処理手段で生 成された各色ごと の多値の画像データ を合成 し、 多値の 力 ラ一画像データ を表示する こ と を特徴とする請求項
1 7 記載の画像フ アイ リ ング装置。
1 9 . 上記多値化処理手段は、
上記セ レ ク タ か ら の 2—値データ によ り 当該画素が 文字領域と写真領域のいずれに属するか判定する手 段と、
上記セ レク タからの 2 値データ によ り 多値の画像 データ を生成する手段 と 、
上記セ レク タ か ら の 2 値データ をシフ トする手段 と 、
上記多値データ生成手段の出力 と 上記シフ ト手段 の出力の一方を上記判定手段の判定結果によ り 選択 する手段
を有する こ と を特徴とする請求項 1 7 または 1 8 記載の 画像フ アイ リ ング装置。 .
20 . 上記出力データ変換手段は、
上記画像メ モ リ 手段に第 1 のプ レ ー ン と して記憶 された上記 2 値の輝度情報 と 第 2 のプ レー ン と して 記憶された上記特定色で表示すべき画素の領域の上 記 2 値の輝度 報 と の排他的論理和を算出する手段 と 、
該算出 された 2 値画像と 該輝度情報の 2 値画像 と を交互に選択する手段
を有する こ と を特徴とする請求項 1 から 1 6 のいずれか に記載の画像フ アイ リ ング装置。
2 1 . 文書に対応する画像を多値デー タ.と して入力 するステップと 、
該多値データ を 2 値データ に変換する ス テ ップであつ て、
上記多値データから上記画像に含まれる特定色で 表示すべき画素の領域を抽出する 色識別ス テ ッ プを 少な く と も含む領域判定ス テ ッ プ、
上記多値データから上記画像の輝度情報を上記特 定色で表示すべき画素の領域を含めて 2 値化するス テ ツプ、 および
該 2 値化手段の出力を上記領域抽出結果に応じて 選択する ステ ッ プ
からなるデータ変換ステ ッ プ と 、
上記特定色で表示すべき画素の領域を含めて 2 値化さ れた上記輝度情報を第 1 の.プレー ン と し、 上記特定色で 表示すべき画素の領域の 2 値化された上記輝度情報を第 2 のプレーン と して、 画像メ モ リ 手段に一時的に記憶す るステ ップと 、
該画像メ モ リ 手段に記憶されている 2 値データ を符号 化してデータ蓄積装置に蓄積するステ ッ プ と 、
を備えた画像フ アイ リ ング方法。
2 2 . 上記データ蓄積装置に蓄積されたデータ を復号 化 して上記画像メ モ リ 手段に出力するステ ップ、
該画像メ モ リ 手段の 2 値画像データ を所望の画像デー タ に変換して出力するステ ップ、 および
該所望の画像データ に基づいて所望の画像を表示する ステ ッ プ
を備えた請求項 2 1 記載の画像フ アイ リ ング方法。
2 3 . 上記 2 値化ス テ ッ プは、 上記多値データ を所定 の閾値で 2 値化する単純 2 値化処理ステ ッ プと上記多値 データ を擬 ί以中間処理して 2 値化するディザ処理ステ ツ プと からなる こ と を特徴とする請求項 2 1 または 2 2 記 載の画像フ ア イ リ ング方法。
2 4 . 上記領域抽出ステ ップは、 上記画像の各部が文 字領域と写真領域のいずれに属するかを判定する文字// 写真領域判定ステ ップを有し、
上記選択ス テ ッ プは、 上記第 1 のプ レー ン と して記憶 する上記輝度情報 と して上記単純 2 値化処理結果と上記 ディザ処理結果の一方を上記文字ノ写真鎮域判定結果に 応じて選択する .
こ と を特徴とする請求項 2 3 記載の画像フ アイ リ ング方 法。
2 5 . 上記選択ステ ップは、 上記第 2 のプ レー ン と し て記憶する上記輝度情報と して、 上記特定色で表示すベ き画素の領城に対 しては上記単純 2 値化処理結果と上記 ディザ処理結果の一方を上記文字 写真領域判定結果に 応 じて選択し、 上記特定色で表示すべき雨素以外の領域 に対しては上記文字ノ写真領域判定結果にかかわ らず " 0 " を選択する
こ と を特徴と する請求項 2 4 記載の画像フ ア イ リ ング方 法。
2 6 . 上記色識別ステ ッ プは、
上記多値データ と して G, R, B 3 種類の多値デ ータ を入力 してそれら 値の相対関係から 当該画素 が上記特定色で表示すべき画素であるか否かを判定 する特定色画素抽出ス テ ッ プ と 、
各画素毎にその近傍画素に対する上記特定色画素 抽出結果と上記 2値化ステ ッ プで得られる 2 値の上 記輝度情報との組合せから 当該画素に対する上記判 定結果を書き替える ゴー ス ト除去ステ ッ プ
を有する こ と を特徴とする請求項 2 1 から 2 5 のいずれ かに記載の画像フアイ リ ング方法。
27 . 上記色識別ステ ッ プは、 さ らに
上記特定色及びその色相の範囲を外部から指定す るパラ メ 一タ入力ステ -ップと 、
上記パラ メ 一タ入力ステ ッ プで指定された色を R G B 3 原色系に変換するバラメ ー タ設定ステ ッ プ を有する こ と を特徴とする請求項 2 6 記載の画像フ アイ リ ング方法。
2 8 . 上記特定色画素抽出ステ ッ プは、
上記 G, R, B 3 種類の多値デー タから彩度を演 算する彩虔演算ステ ッ プ と 、
上記 G, R , B 3 種類の多値データから色相を演 算する色相演算ステ ッ プ と 、
該演算 した彩度および色相を上記パラ メ —タ設定 ステ ッ プの結果と比較し、 上記特定色で表示すべき 画素であるか否かを判定する抽出画素判定ステ ッ プ
を有する こ と を特徴とする請求項 2 7 記載の画像フ ア イ リ ング方法。
2 9 . 上記画像蓄積ス テ ッ プは、 デー タ蓄積装置に、 読みだす場合に上記第 1 のプ レ ー ンのデー タ が先に読み だせる順序で、 上記第 1 及び第 2 のプ レ ー ンのデータ を 蓄積する こ と を特徴とする請求項 2 1 から 2 8 のいずれ かに記載の画像フ アイ リ ング方法。
3 0 . 上記画像表示ス テ ッ プは、 上記第 1 プ レー ンの 2 値データ を 白黒画像と して表示する こ と を特徴と する 請求項 2 1 から 2 9 のいずれかに記載の画像フ アイ リ ン グ方法。
3 1 . 上記入力ス テ ッ プは、 上記文書に対応する画像 をカ ラ ース キ ャ ナによ り G-, R , B 3 種類の多値データ と して入力する こ と を特徴とする請求項 2 1 力ゝら ' 3 0 の いずれかに記載の画像フ アイ リ ング方法。
3 2 . 上記輝度情報と して、 Gの多 ί直データ に対する 上記 2 値化処理結果を用いる こ と を特徴とする請求項
3 1 記載の画像フ アイ リ ング方法。
3 3 . 上記領域判定ス テ ッ プは、 上記入力 された画像 の各画素に対して当該画素が白黒で記載されたモ ノ ク 口 領城か色情報を含むカ ラ ー領城かを判定する カ ラ一ノモ ノ ク ロ 識別ス テ ッ プを有 し、
上記選択ス テ ッ プは、 上記カ ラ一ノモ ノ ク 口 識別結果 によ り カ ラ 一領域と 判定された画素に対 しては、 上記 2 値化ステ ッ プで上記 G, R , Β 3 種類の多値データ を疑
似中間処理によ り 2 値化 したディザ処理結果を選択して 上記面像メ モ リ 手段内の第 ϊ 、 第 2及び第 3 のメ モ リ 手 段に出力する
こ と を特徴とする請求項 3 1 記載の画像フ アイ リ ング方 法。
3 4 . 上記選択ステ ップは、 上記カ ラ一ノモ ノ ク ロ識 別ステ ッ プによ り モ ノ ク ロ髌域と判定された画素に対し ては、 当該画素が文字領域と写真領域の何れに属するか を判定 し、 写真領域に属する画素に対して上記 2 値化ス テ ツプで上記 G, R, Β 3 種類の多値データ を疑似中間 処理によ り 2値化 したディ ザ処理結果を選択 して上記画 像メ モ リ 手段内の第 1 、 第 2及び第 3 のメ モ リ 手段に出 力する .
こ と を特徴とする請求項 3 3 記載の画像フアイ リ ング方 法。
3 5 . 上記選択ステ ッ プは、 フルカ ラ 一文書とモー ド 指定された画像に対しては、 上記文字領域に属する画素 に対して上記 2 値化ステ ッ プで上記 G の多値データ を所 定の閾値によ り 2 値化 した単純 2 値化処理結果を選択 し て上記画像メ モ リ 手段内の第 1 、 第 2及び第 3 のメ モ リ 手段に同 じ値を出力する
こ と を特徴と する請求項 3 4記載の画像フ アイ リ ング方 法。
3 6 . 上記選択ス テ ッ プは、 モ ノ ク ロ領域と カラ ー鎮 域と が混在する文書とモー ド指定された画像に対しては、
上記文字領域に属する画素に対して上記 2 値化ステ ッ プ で上記 Gの多値デー タ を所 の閾値によ り 2 値化 した単 純 2 値化処理結果を選択 して上記第 1 の メ モ リ 手段に出 力する と共に " 0 " を第 2及び第 3 の メ モ リ 手段に出力 する
こ と を特徴と する請求項 3 4 記載の画像フ ア イ リ ング方 法。
3 7 . モノ ク ロ領域と カ ラ 一領域と が混在する文書と モー ド指定された画像に対 して、 上記カ ラ一ノモ ノ ク ロ 識別ス テ ッ プの識別結果を上記画像メ モ リ 手段内の第 4 のメ モ リ 手段に記憶する こ と を特徴と する請求項 3 6 記 載の画像フ アイ リ ング方法。
Priority Applications (2)
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EP91900331A EP0458978B1 (en) | 1989-12-15 | 1990-12-13 | Picture filing device and method thereof |
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Publications (1)
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