WO1988004186A1 - Portable slow-descending device for evacuation - Google Patents

Description

明 細 携 蒂 用 避 難 緩 降 機 技 術 分 野

本発明は火災その他の場合に建物から避難するため に使用される避難器具、 特に高所から人員が安全に降 下、 避難するための緩降機に係 り、 特に使用者が個人 用と して携蒂使用可能な携蒂用緩降機に関する。

背 景 技 術

従来、 ビルその他の建築物に使用されている避難器 具は、 各室に設置されておらず、 特定の部屋または、 廊下の特定の場所に設置されているので、 火災などの 場合大勢の人が殺到してパニッ ク状態になつ た り、 火 や煙のために設置してある場所に到達できず、 従って 利用されないという問題点があっ た。 また、 命綱に金 属製のワイヤを使用 した場合、 重量が大とな り、 携蒂 用と して不向きで、 降下できる距離、 従って階数に制 限があ り、 3 0 m程度の低層のビルに限定され、 それ よ り高層のビルでは宙吊 り状態となる危険もあ り、 使 用範囲が狭いものであった。 ワイヤを細く して長さ を 長く したものも提案されているが、 重いだけでな く、 塩害や湿害による鲭つき現象が発生しやすく 、 半永久 的使用と不変性と が要求されるこの種の器具には不適 当であっ た。

金属製でない軽量のロープを使甩する ことも提案さ れているがリ ールなどに巻き付けたと きに荷重がかか る と 口 ープが変形して リ一ルに卷かれているロープの 間にめ り こみ、 く いこんでロープの円滑な繰り出しを 阻害し、 リ ールの巧滑な回転が阻害され、 宙吊 り扰態 となる危険があつ†:、 .

緩降機の機構としては種々の形式のものが知られて いるが、 油圧式のものは体重の差によって降下速度に 大きい差 生じやすく 、 極寒地では油が凝固するおそ れがあ リ、 油の変質および油洩れの危険があっ た。 本発明はこのよ うな従来技術の問題点を解決する携 蒂用緩降機を提供する こと を目的とする。

発 明 の 開 示

本発明による携蒂用緩降機は、 合成繊維または化学 織維製のテープ犹の命網と、 該命綱の一端に取衬けた フ ック と、 該命綢を重ね卷きする リ ールと、 リ ールの 支持翱をその兩端部において回転支持する支持枠と、 該支持枠に違緖されて該鍰降機使用者に違結されるに 適した吊 り翰と、 リ ールに内蔵された遊星歯車増速装 置と、 該遊星齒車增速装置に違結された遠心ブレーキ 機構と を含む。

望まし ぐば命識はァラ ミ ド繊維製とする。

遠心ブレ一キ機搆を選択的に口ックする手動式制镩 装置を設ける こ と が望ま しい。

望ま し く は手動の リ —ル卷 #戻 し装置を設ける。

図 面 の 簡 単 な 説 明

第 1 図は本発明の実施例と して示す携蒂用緩降機の 要部を示す斜視図、 第 2 図は遠心ブレーキ機構および 手動式制御装置を示す概略図、 第 3 図は遊星歯車増速 装置を示す概略図である。 .

発明を実施するための最良の形態

第 1 図は本発明の実施例を示す概略図であ り、 合成 繊維または化学繊維製のテープ状命綱 1 がリ ール 2 に 重ね卷きで巻き付けられ、 命綱 1 の図示しない一端に は適宜の形式のフ ッ ク が取付けられて建物または建物 内部の固定部に命綱 1 を必要に応じて連結する。 リ ー . ル 2 の支持軸の雨端は支持枠 3 に回転支持されている。 リ ール 2 の内面には第 2図に略示する遠心ブレーキ機 構と第 3 図に略示する遊星歯車増速装置と が並列配置 されている。 遊星歯車増速装置は 3つの等間隔に配置 された遊星歯車 4 と、 遊星歯車 4 に嚙み合う太陽歯車 5 と リ ール 2 に固定されて遊星歯車 4 に嚙み合う遊星 大齒車と を含んでおり、 遠心ブレーキ機搆は太陽歯車 5の軸に連結されて回転する遠心錘を含んでいる。 第 2図に略示する遠心錘は 2個のほぼ半月形のものであ つ て正常時にはばねによっ て互いに半径方向内方に引 き寄せられる形式のものであるが、 任意公知の形式の ものとする ことができる。 遠心ブレーキ镂搆の中央部

にカム装置が設けられ、 これに違結された手動ブレ ー 一 キア一ム 7 と手動ブレーキアーム 7 に違結された握り

8 が設けられる。 支持枠 3 には吊 リ輸 9 が連結される。

吊 リ輪 9 は概略図と して示すが、 ラィ フジャケッ ト形

式その他適宜の形式のものと してもよい。 太陽齒車 5

の軸端部にはテープ巻き戻しハン ドル 1 0 と係合する

凹所が設けられる。

テ一プ^命調 1 は望ま し く は合成織維または化学纖

維、 例えばァラ ミ ド繊維 （ケプラー） などとする。 こ

れは軽く 、 丈夫で、 酎熱性が高く （約 4 5 0 °C ) 、 鑌

びることがないので半永久的に使用可能である。 さ ら

に、 テープ伏と したことによ り、 リ一ルに巻いたとき

口 -プと異なり、 く い込み現象を防止するこ とができ、 長さ を 1 0 0 m程度とすることができ、 従来のロープ

の場咅の約 3 0ないし 4 0 mのものと対比して著し く

優れている。 さ らに、 テープは旋転を防止する効杲も

める

遠心ブレーキ機構を選択的にロッ クする手動式制御

装置を設けること によ リ、 降下中の速度を制御するこ

とが可能とな り、 更に、 降下中任意の位置で停止する

こと を可能と し、 例えば 2 0 ^以上のビルから降下す

る とき中途階から再び同一ビル内に侵； Vして避難する

ことも可能となる。 手動の リ ール巻き戻 し装置を設ける こ と によ り 、 缓 降機の再使用が容易と なる。

産 業 上 の 利 用 可 能 性

本発明によ る緩降機は軽量， 小型とする こ と ができ， 旅行カバンな どに入れて手軽に携蒂でき るので、 ホテ ル、 マンショ ン、 事務所ビルな どの火災、 高架、 高速 道路な どの災難からの緊急避難用 と して有用である。

Claims

求 の 範 ffl

1 . 合成織維または化学繊維製のテープ扰命綱と 該命綱の一端に取付けたフ ッ ク と、 該命綱を重ね卷き する リ ールと、 リ ールの支持軸の雨端を回転支持する 支持枠と、 該支持枠に違結されて当該緩降機使用者に 請

違結されるに適した吊り輪と、 リ ールに内蔵された遊 星歯車増速装置と、 該遊星齒車増速装置に違結された 遠心ブレーキ機構と を含むこ と を特徵とする撐蒂用緩

2 . テープ状命綱がァラミ ド繊維製である請求の 範囲 1 に記載の携蒂用緩降機。

3 . 遠心ブレーキ機構を選択的にロ ックする手動 式制御装置が設けられている請求の範囲ェ に記载の携 蒂用緩降機。

4 . 手動の リール巻き戾し装置が設けられている 請求の範囲 1 に記載の携蒂用緩降機。