JPH0475671A - 緊急避難装置 - Google Patents

緊急避難装置

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JPH0475671A
JPH0475671A JP19011790A JP19011790A JPH0475671A JP H0475671 A JPH0475671 A JP H0475671A JP 19011790 A JP19011790 A JP 19011790A JP 19011790 A JP19011790 A JP 19011790A JP H0475671 A JPH0475671 A JP H0475671A
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JP
Japan
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rope
pulley
pulleys
speed
evacuee
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JP19011790A
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Tsunesaburo Uchida
内田 常三郎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は緊急避難装置に係り、さらに詳しくは、ホテ
ルなどの建造物の高所から突き出して垂下したロープに
制動力を付与することで緩徐に降下避難できる避難装置
に関する。
[従来の技術] この種の避難装置としては従来例えば本出願人が先に提
案した実開昭61−139244号公報に記載されてい
るものがある。
この従来の技術は、定置用滑車と、少なくとも2個の動
滑車、1本以上の抵抗体及び吊帯を備えた器匣と、一端
をこの器匣に係止され定置用滑車から器匣の動滑車及び
抵抗体をめぐって自由端が器匣外に延出するロープを備
えて成る緊急避難器である。
[発明が解決しようとする課題」 前記した従来の技術は、滑車等の内装した器筐自体が高
所から避難者と共に降下することで避難するものである
から、避難者が一人であればよいが、多人数が同−避難
器で避難する場合には一人避難する毎に器筐を高所まで
ロープを手繰って上昇させなければならないので、第2
番目以降の避難に要する待ち時間が長くなり咄嗟の間際
に間に合わない場合も有るという第1の問題点がある。
また抵抗体と称するブレーキ板をロープに強引に擦り付
けて避難者の降下に制動を付与するものであるから、ロ
ープが傷み易く繰返し使用ができ辛く、しかも多人数避
難時にはロープが切れてしまう場合もあるし、避難者の
体重か大であると降下速度が大となるし、子供の避難は
とてもできないという問題点があった。
この発明は前記した各問題点を除去するために、回転速
度に応じて制動力が変化する遠心カブレーキに係合した
第1のプーリとガイド用の第2のプーリとの間に掛は渡
したプーリの両端に吊り下がりベルトを結合することで
、往復ツルベ式避難を、可能とすると共に、ロープの切
断事故をなくし、かつ弱い制動力でもロープに大きい制
動を付与できるようにし、また避難者の体重に関係なく
降下速度をほぼ一定化することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記したこの発明の目的は、建造物の高所からのロープ
を垂下して避難するための緊急避難装置を構成するに当
り、建造物の高所に立設したボールにパイプを回転ロッ
ク可能に嵌挿して設け、このパイプの上部に横設したプ
ーリ箱の対をなす側板間に複数結合の第1のプーリを共
通軸受筒を介し軸で軸支枢設するとともに、前記側板の
端部近傍に前記第1のプーリの数よりも1つ多い数の第
2のプーリをそれぞれ個別軸受筒を介し軸で枢支して備
え、また前記第1のプーリおよび第2のプーリに順次掛
は渡したロープの両端末部を前記プーリ箱の底孔から外
部に導出してこれら両端末部に吊下がりベルトを連結し
、かつ前記第1のプーリの共通軸筒に同軸固定した大径
ギヤに噛合した小径ギヤを有する回転軸を軸受で前記側
板間に枢支すると共に、前記回転軸を前記側板の外面に
固定した遠心ブレーキ機構のロータリーシューに結合す
ることで達成される。
たは凹所)からパイプの凹所(または係止ピン)を抜去
してプーリ箱を約270°程度外向きに回動させた後、
この位置にあるボールの係止ピン(凹所)にパイプの凹
所(ピン)を係合させることで、プーリ箱を建造物の外
壁に対し直角に突出保持することができる。
次いて避難者は窓べり内に吊り下がりベルトを引き込ん
で着帯し、絞り金具を身体側に絞り込んでから高所゛の
窓ベリを乗り越えてロープに吊り下がりバンドを介して
吊り下がり始めることができる。
そうすると第1のプーリおよび第2のプーリがそれぞれ
避難者の重力によるロープの牽引力で滑りを生じること
なく強制回転する。
[作 用] 建造物の高所に設置した窓の内側における天井と床との
間に強固に立設したボールに予じめ建造物の内壁に沿わ
せて設置しであるプーリ箱を手動で若干持ち上げてボー
ルの係止ピン(ま的に回転すると共に、各第1のプーリ
には■形断面形状の溝が有ってロープはその張力で上記
■形溝に自噴い込みしながら転勤牽引されるが、このと
きロープは2枚のプーリの直径の微小な違いによる各プ
ーリの周速度の違いで、ロープと各プーリ間に強力な転
勤滑り摩擦力が生じてロープの移動に制動を付与するこ
とができる。
そしてこれら回転する第1のプーリの1つに結合した大
径ギヤとこの大径ギヤに噛合した小径ギヤを初めとして
その回転軸やロータリーシューがそれぞれ比較的高速で
回転する。
この回転でロータリーシュー同志を互いに接近させる方
向つまりブレーキ解除の方向にバイアスしている復帰バ
ネが高速回転するロータリーシューの遠心力で伸び、ロ
ータリーシューの外面が遠心ブレーキ機構の固定シュー
受は皿の内周面に強く摺接して制動作用が生じると共に
、この遠心ブレーキ機構による制動作用と前記した第1
のプーリとロープとの間に生じる転勤滑り摩擦による制
動作用との合算制動力により、避難者の降下速度が大き
く制限を受けて低速となり、避難者は秒速1m程度のユ
ックリした速さで安全に地上などまで降下して避難する
ことができる。
なお前記の吊り下がり始め時にはロープの大部分はリー
ルに巻込まれているが、避難者の降下による上記大部分
のロープはリールを回転させながら巻き解ぐれてゆき、
リールの回転摩擦でロープは張力を受けて牽引されるた
め、前記各プーリを初めとして各ギヤや特にロータリー
シューを確実に強制回転させながら避難者はその体重の
如何に拘らずほぼ一定の低速度で緩徐に降下する。
すなわち避難者の体重が大きいときにはロータリーシュ
ーは速く回転するようになるため、これらシューに大き
な遠心力が生じてロータリーシューの外面がシュー受皿
の内周面に強く摺接しながら回転して制動力が強くなり
、避難者が軽い体重のときには前記とは逆にロータリー
シューに生じる遠心力が小さくなってシュー受皿の内周
面に対する摺接摩擦が小さくなり、制動力が小さくなる
結果、避難者の体重に殆ど関係なく秒速1m程度の低速
度で高所から地上等に降下して避難することができる。
この第1番目の避難終了時にはロープの他端に結合した
吊り下がりベルトは高所の窓べり内から手が届く範囲内
に吊り下がっている。
次いて第2番目の避難者が避難するには吊り下がりベル
トを窓内に引込み、着帯後吊り下がり始めて第1番目の
避難時と同様に避難できる。
すなわちこの第2番目の避難時にはロープの大部分は地
上近くまで吊り下がっていて第1番目の避難者がベルト
から抜は出ているが、ロープの大部分の重量とベルトの
電量との和の目方により、プーリ箱内において各プーリ
間に掛は渡しであるロープにも張力が加えられているか
ら、第2番目の避難に当っても各プーリを初めとしてロ
ータリーシューはシュー受皿の内周面に摺接しながら確
実に強制回転するため、ロープの牽引力に制動を付与す
ることができ、前述した第1のプーリの周速の違いによ
るロープに対する制動と相俟って第2番目の避難者も徐
々に降下して安全に避難できる。
以下第3、第4・・・第n番目の避難者も上記と同様に
してロープの両端に結合した吊り下がりベルトを次々に
交互に着帯して順次にゆっくり降下することで、往復ツ
ルベ式に次々に地上等に避難できる。
なお火災が鎮火したときなどの場合のように本装置を使
用しなくなったときには、前記避難開始時とは逆の操作
で、すなわち吊り下がりベルトを内側に巻き込みながら
ロープをリールに巻き付けた後、カバーをステーに被せ
て建造物の内壁面に沿わせて仕舞い込むことてプーリ箱
などがホテルの室内などで邪魔にならない。
[実施例コ 実施例について図面を参照して説明する。
先ずこの発明の基本構成は第1図、第2図に示すように
ホテルなどの建造物Iの高所2からのロープ11を垂下
して避難するための緊急避難装置を構成するに当り、建
造物1の高所2の窓2aの内側に第1図および第10図
から第13図までに示すように強固に立設したポール3
に係止ピン 3aを突設するとともに、この係止ピン3
aに係合する凹所4aを2個所に形成したパイプ4を例
えば270°回転させてその位置を前記係止ピン 3a
と凹所4aとでロック可能に嵌挿して設ける。
そしてこのパイプ4の上部に第2図および第4図に示す
ように取付部4bて横設したプーリ箱5の対をなす側板
6,6間には予じめ第4図および第5図に示すように2
個並列の第1のプーリP l、 P 1同志をそれぞれ
1体回転するように結合して共通軸受筒7を介し軸8で
軸支枢設する。
さらに前記側板6,6の端部近傍に第2図、第4図およ
び第5図に示すように前記第1のプーリP l、 P 
lの数よりも1つ多い数すなわち3個の第2のプーリP
 2. P 2. P 2をそれぞれ個別軸受筒9.9
.9を介し第4図に示すように軸10で枢支して備える
また前記第1のプーリP 1. P Iおよび第2のプ
ーリP 2. P 2に第6図から第9図までの各図に
示す順序でロープ11を順次掛は渡した後、このロープ
11の両端末部を第2図および第5図に示すように前記
プーリ箱5の底孔12から外部に導出してこれら両端末
部に第2図および第13図に示すように吊り下がりベル
ト13.13を連結する。
そして、前記第1のプーリP 1. P ]の共通軸筒
7に第4図に示すように軸支され、第1のプーリP1の
1つに固定した大径ギヤG1に第4図、第5図に示すよ
うに噛合させた小径ギヤG2を有する回転軸14を第4
図に示すように軸受15.16で前記側板6.6間に枢
支する。
また前記回転軸14を第4図および第5図に示すように
前記側板6の外面に固定した遠心ブレーキ機構17のロ
ータリーシュー18に結合してこの発明による緊急避難
装置を構成する。
なお上記各構成部材のうちロープ11や吊り下がりベル
ト13などを除く各部材は金属等の強靭材で作り、ロー
プ11はスチールワイヤに木綿挽きしたものを用い、吊
り下がりベルト13は強靭布で作る。
この発明の基本構成は以上のようなものであるが、次に
前記各プーリP l、 P 2に対してロープ11を掛
は渡す例につき、以下詳述する。
先ずプーリ箱5の側板6,6のうちの片方の側板6例え
ば遠心ブレーキ機構17を取付けた側板6だけをネジn
で締め付ける前にプーリ箱5の片側を解放させた状態で
、第6図に示すように3個並列の一番手前側の第2のプ
ーリP2の右側から左上方に向けてロープ11を掛は始
め、このロープ11を2個並列の手前側の第1のプーリ
P1の下側から右上方に向けてタスキ掛けする。
次いで第7図に示すように上記のロープ11を3個並列
した中間の第2のプーリP2に上から下に向けて掛は渡
した後、第8図に示すようにさらに上記のロープI(を
奥側の第1のプーリP1にその下側から右上方に向けて
掛は渡し、このロープ11を第9図に示すように一番奥
の第2のプーリP2にその上から下に向けて掛は渡す。
そしてロープ11の両端は第5図に示すように底孔12
からプーリ箱5の外部に導出し、前記片方の側板6をネ
ジnで締め付はプーリ箱5を第4図に示すように組立て
る。
なおこの組立時には当然に第4図に示すように小径ギヤ
G2を大径ギヤG1に噛合させつつ回転軸14の先端部
分を他方の側板6の軸受15に支承させながら第4図の
ように組立てる。またプーリP 1. P 2の軸8,
10も各側板6,6間でガタビシと動くことがないよう
にシラカリとネジ止めする。
またロープ11の両端のうち1端は外部に吊り下がりベ
ルト13と共に吊り下げておくかまたは5aに枢支した
リール5bに他の吊り下がりベルト13を内側に巻き込
んでロープ11をリール5bにシラカリ巻装しておく。
そして上記の補強ステー5aは前記パイプ4にその取付
部4bでシラカリ固定することでプ−り箱5のパイプ4
に対する固定力を補強すると共に、補強ステー5aには
カバー50を被せておく。
なお第3図から第5図までの各図中符号P3P3で示し
たものはロープ11のガイド兼用テンション付与用の第
3のプーリであり、これらのプーリP 3. P 3は
特に設けなくてもよいが、設ける場合には第3図および
第5図に示すように個別軸受筒9,9およびカラーリン
グ9aを介し軸10で第2のプーリP 2. P 2と
同様にして支承する。
また全てのプーリPI PI P2 P2にロープ11
を全て交叉していわゆるタスキ掛けしてもよく、この場
合には上記第3のプーリP 3. P 3は省略しても
差支えない。
また遠心ブレーキ機構17は周知のものでよいが、例え
ば第4図に示すように回転軸14に軸着したロータリ円
板17aの外面に第5図に示すように2個の枢軸+7b
、 +7bで個別に枢支した2枚の半月形のアーム片+
7C,17Cに2個1組の対をなすセラミック材混入の
焼結金属製のロー・タリーシュー18.18を取着する
とともに、これらロータリーシュー18.18か常には
シュー受は皿17dの内周面から離れる方向つまり第4
図および第5図に示すように対をなすロータリーシュー
18.18が互いに接近する方向にパイアスカを付与す
るための2個の復帰バネ18a、  18aを第5図に
示すように各アーム片17c、17c間に連結して設け
てなる遠心ブレーキ機構17を採用することができる。
この発明による緊急避難装置の構成は以上のようなもの
で、次にその使用時における動作を説明する。
ホテルなどの建造物1の高所2に設置した窓2aの内側
における天井1aと床1bとの間にガタツカないように
強固に立設したボール3に予じめ第10図および第11
図にパイプ4を介して係止ピン(または凹所)  3a
と凹所(またはピン)4aとで建造物1の内壁に沿わせ
て設置しであるプーリ箱5を手動で若干持ち上げてボー
ル3の係止ピン(凹所)  3aからパイプ4の凹所(
ピン)4aを抜去して第1図、第12図および第13図
に示すようにプーリ箱5を約270°程度外向きに回動
させた後、この位置にあるボール3の係止ピン3aにパ
イプ4の凹所4aを係合させることで、プーリ箱5を建
造物1の外壁に対し第1図に示すように直角に突出保持
することができる。
なおロープ11のリール5bのカバー50は予じめ外し
ておく。
次いで避難者mは窓ベリ 2b内に吊り下がりベルト1
3を引き込んで着帯して絞り金具13aを身体側に絞り
込んでから第1図に示すように高所2の窓べり 2bを
乗り越えてロープIIに吊り下がりバンド13を介して
吊り下がり始めることができる。
そうすると第1のプーリP I、 P 1および第2の
プーリP 2. P 2がそれぞれ避難者mの重力によ
るロープ11の牽引力で第5図矢示方向に滑りを生じる
ことなく強制回転する。
すなわち特に第1のプーリP l、 P Iには同−共
に、各第1のブーIJPI、Piには■形断面形状の溝
が有ってロープ11はその張力で上記V形溝に自噴い込
みしながら転勤牽引されるか、このときロープ11は2
枚のプーリP 1. P Iの直径の微小な違いによる
各プーリP 1. P 1の周速度の違いで、ロープ1
1と各プーリP l、 P 1間に強力な転勤滑り摩擦
力が生じてロープ11の移動に制動を付与することがで
きる。
そしてこれら回転する第1のプーリPI PIの1つに
結合した大径ギヤG1とこの大径ギヤG1に噛合した小
径ギヤG2を初めとしてその回転軸14やロータリーシ
ュー18.18がそれぞれ比較的高速で第5図矢示方向
に回転する。
この回転でロータリーシュー18.18同志を互いに接
近させる方向つまりブレーキ解除の方向にバイアスして
いる復帰バネ18a (第5図)が高速回転するロータ
リーシュー18.18の遠心力で伸び、ロータリーシュ
ー1118の外面が遠心ブレーキ機構17の固定シュー
受は皿+7dの内周面に強く摺接して制動作用が生じる
と共に、この遠心ブレーキ機構17による制動作用と前
記した第1のプーリP 1. P Iとロープ1jとの
間に生じる転勤滑り摩擦による制動作用との合算制動力
により、避難者mの降下速度が大きく制限を受けて低速
となり、避難者mは秒速1m程度のユックリした速さで
安全に地上などまで第14図に示すように降下して避難
することができる。
なお前記の吊り下がり始め時にはロープ11の大部分は
リール5bに巻込まれているが、避難者mの降下による
上記大部分のロープ11はり−ル5bを回転させながら
巻き解ぐれてゆき、リール5bの回転摩擦でロープ11
は張力を受けて牽引されるため、前記各プーリP 1.
 P 2を初めとして各ギヤG I、 G 2や特にロ
ータリーシュー18を確実に強制回転させながら避難者
mはその体重の如何に拘らずほぼ一定の低速度で緩徐に
降下する。
すなわち避難者mの体重が大きいときにはロータリーシ
ュー1818は速く回転するようになるため、これらシ
ュー18.18に大きな遠心力か生じてロータリーシュ
ー18.18の外面がシュー受皿+7dの内周面に強く
摺接しながら回転して制動力が強くなり、避難者mが軽
い体重のときには前記とは逆にロータリーシュー18.
18に生じる遠心力が小さくなってシュー受皿+7dの
内周面に対する摺接摩擦が小さくなり、制動力が小さく
なる結果、避難者mの体重に殆ど関係なく秒速1m程度
の低速度で高所2から地上等に降下して避難することが
できる。
この第1番目の避難終了時には第14図に示すようにロ
ープ11の他端に結合した吊り下がりベルト13は高所
2の窓ベリ 2b内から手が届く範囲内に吊り下がって
いる。
次いで第2番目の避難者mが避難するには、第14図に
おける吊り下がりベルト13を窓2a内に引込み、着帯
後第1図に示すように吊り下がり始めて第1番目の避難
時と同様第14図に示すように避難できる。
すなわちこの第2番目の避難時には第14図に示すよう
に、ロープ11の大部分は地上近くまで吊り下がってい
て第1番目の避難者mがベルト13から抜は出ているが
、ロープ11の大部分の重量とベルト13の重量との和
の目方により、プーリ箱5内において各プーリ間に掛は
渡しであるロープ11にも張力が加えられているから、
第2番目の避難に当っても各プーリP 1. P 2を
初めとしてロータリーシュー18はシュー受皿17dの
内周面に摺接しながら確実に強制回転するため、ロープ
11の牽引力に制動を付与することができ、前述した第
1のプーリP 1. P 1の周速の違いによるロープ
11に対する制動と相俟って第2番目の避難者mも第1
4図に示すように徐々に降下して安全に避難できる。
以下第3、第4・・・第n番目の避難者も上記と同様に
してロープ11の両端に結合した吊り下がりベルト13
.13を次々に交互に着帯して順次にゆっくり降下する
ことで、往復ツルベ式に次々に地上等に避難できる。
なお火災が鎮火したときなどの場合のように本装置を使
用しなくなったときには、前記避難開始時とは逆の操作
で、すなわち第12図、第13図に示す状態にある吊り
下がりベルト13を内側に巻き込みながらロープ11を
リール5bに巻き付けた後、カバー 50をステー 5
8に被せて第10図、第11図に示すように建造物1の
内壁面に沿わせて仕舞い込むことでプーリ箱5などがホ
テルの室内などで邪魔にならない。
[発明の効果] この発明は以上説明したように構成されているので、以
下に記載する効果を奏する。
建造物lの高所2に設置した窓ベリ 2bの内側におけ
る天井1aと床1bとの間に強固に立設したボール3に
予じめパイプ4を介して係止ピン 3a (凹所)と凹
所4a (ピン)とで建造物Iの内壁に沿わせて設置し
であるプーリ箱5を手動で若干持ち上げてボール3の係
止ピン3aからパイプ4の凹所4aを抜去してボール3
に対してプーリ箱5を約270°程度外向きに回動させ
た後、この位置にあるボール3の係止ピン3a (また
は係止凹所3a)にパイプ4の凹所または係止ピン4a
を係合させることで、プーリ箱5を建造物1の外壁に対
し迅速に素早く直角に突出保持することができ、火災等
緊急事態に素早く対処できるという第1の効果がある。
また避難者mは窓べり 2b内に吊り下がりベルト13
を引き込んで着帯して絞り金具13aを身体側に絞り込
んでから高所2の窓2aを乗り越えてロープ11に吊り
下がりバンド13を介して吊り下がり始めると第1のプ
ーリP I、 P 1および第2のプーリP 2. P
 2がそれぞれ避難者mの重力によるロープ11の牽引
力で滑りを生じることなく強制回転し、特に第1のプー
リP I、 P IにのプーリP I、 P lには■
形断面形状の溝が有ってロープ11はその張力で上記V
形溝に自噴い込みしながら転勤牽引されるか、このとき
ロープ11は2枚のプーリP 1. P ]の直径の微
小な違いによる各プーリP 1. P lの周速度の違
いで、ロープ11と各プーリP 1. P 1間に強力
な転勤滑り摩擦力が生じてロープ11の移動に制動を付
与することができる。
そしてこれら回転する第1のプーリP 1. P 1の
1つに結合し°た大径ギヤGlとこの大径ギヤG1に噛
合した小径ギヤG2を初めとしてその回転軸14やロー
タリーシュー18.18がそれぞれ比較的高速で回転し
、この回転でロータリーシュー18.18同志を互いに
接近させる方向つまりブレーキ解除の方向にバイアスし
ている復帰バネ18aが高速回転するロータリーシュー
18.18の遠心力で伸び、ロータリーシュー18.1
8の外面が遠心ブレーキ機構17の固定シュー受は皿1
7dの内周面に強く摺接して制動作用が生じると共に、
この遠心ブレーキ機構17による制動作用と前記した第
1のプーリP I、 P 1とロープ11との間に生じ
る転勤滑り摩擦による制動作用との合算制動力により、
ロープ11に大きな制動が加わるので、遠心ブレーキ機
構17が小型のものでも避難者mの降下速度が大きく制
限を受けて低速となり、避難者mは秒速1m程度のユッ
クリした速さで安全に地上などまで降下して怪我するこ
となく避難することができ、遠心ブレーキ機構17に小
型軽量かつ安価なものを採用できるという第2の効果が
有る。
さらに避難者mの体重が大きいときにはロータリーシュ
ー18.18は速く回転するようになるため、これらロ
ータリーシュー18.18に大きな遠心力が生じてロー
タリーシュー18.18の外面がシュー受皿+7dの内
周面に強く摺接しながら回転して制動力が強くなり、避
難者mが軽い体重のときには前記とは逆にロータリーシ
ュー1818に生じる遠心力が小さくなってシュー受皿
+7dの内周面に対する摺接摩擦が小さくなり、制動力
が小さくなる結果、避難者mの体重に殆ど関係なく秒速
1m程度の低速度で高所2から地上等に降下して避難す
ることができ、したがって大人でも子供でもほぼ一定の
低速降下で安全に避難するすることができるといった第
3の効果も有る。
また第2番目の避難者mの避難時にはロープ11の大部
分は地上近くまで吊り下がっていて第1番目の避難者m
がベルト13から抜は出ているが、ロープ11の大部分
の重量とベルト13の重量との和の目方により、プーリ
箱5内において各プーリ間に掛は渡しであるロープII
にも張力が加えられているから、第2番目の避難に当っ
ても各プーリP 1. P 2を初めとしてロータリー
シュー18はシュー受皿+7dの内周面に摺接しながら
確実に強制回転するため、ロープ11の牽引力に制動を
付与することができ、前述した第1のプーリPi PI
の周速の違いによるロープ11に対する制動と相俟って
第2番目の避難者mも少ない待ち時間で徐々に降下して
安全に避難できるといった第4の効果が有る。
以下第3、第4・・・第n番目の避難者も上記と同様に
してロープj1の両端に結合した吊り下がりベル) 1
3.13を次々に交互に着帯して順次にゆっくり降下す
ることで、往復ツルベ式に次々に地上等に避難でき多人
数の各人の待ち時間も大幅に短縮できるという第5の効
果も有る。
さらに本装置の不使用時には吊り下がりベルト13を内
側に巻き込みながらロープ11をリール5bに巻き付け
た後、プーリ箱5を建造物1の内壁面に沿わせて仕舞い
込むことでプーリ箱5などがホテルの室内などで邪魔に
ならないからホテル室内等をスッキリとした感じで整頓
することができる等の第6の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図はいずれもこの発明の1実施例を示すもので、第1図
は本装置の使用状態を示す一部切欠の側面図、第2図は
本装置要部の斜視図、第3図は同じく本装置要部の縦断
拡大立面図、第4図は同じく拡大切断平面図、第5図は
同じく遠心ブレーキ機構部分を分り易く切断した拡大縦
断側面図、第6図、第7図、第8図および第9図はそれ
ぞれプーリにロープを掛は渡す手順を示す斜視図、第1
0図は本装置を窓際に取付けた状態を示す立面図、第1
1図および第12図はそれぞれ同上の状態を異にした横
断平面図、第13図は本装置を窓から突出させた状態を
示す縦断側面図、第14図は建造物の高所から避難者が
降下した状態を示す側面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 建造物の高所からのロープを垂下して避難するための緊
    急避難装置において、建造物1の高所2に立設したポー
    ル3にパイプ4を回転ロック可能に嵌挿して設け、この
    パイプ4の上部に横設したプーリ箱5の対をなす側板6
    ,6間に複数結合の第1のプーリP1,P1を共通軸受
    筒7を介し軸8で軸支枢設するとともに、前記側板6,
    6の端部近傍に前記第1のプーリP1,P1の数よりも
    1つ多い数の第2のプーリP2,P2をそれぞれ個別軸
    受筒9,9を介し軸10で枢支して備え、また前記第1
    のプーリP1,P1および第2のプーリP2,P2に順
    次掛け渡したロープ11の両端末部を前記プーリ箱5の
    底孔12から外部に導出してこれら両端末部に吊り下が
    りベルト13,13を連結し、かつ前記第1のプーリP
    1,P1の共通軸筒7に同軸固定した大径ギヤG1に噛
    合した小径ギヤG2を有する回転軸14を軸受15,1
    6で前記側板6,6間に枢支すると共に、前記回転軸1
    4を前記側板6の外面に固定した遠心ブレーキ機構17
    のロータリーシュー18に結合してなる緊急避難装置。
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