JPWO2023026774A5 - - Google Patents

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Claims (17)

  1. 金属板を搬送しながら冷却する金属板の焼入れ装置であって、
    冷却流体を貯留し、前記金属板を浸漬させて冷却する冷却槽と、
    前記冷却槽内に設置され、前記冷却槽により冷却された前記金属板を厚み方向に拘束しながら搬送する拘束ロールと、
    前記金属板の冷却開始位置である前記冷却槽内の前記冷却流体の流体面の高さを調整する水位調整器と、
    前記水位調整器の動作を制御して前記冷却槽内の前記冷却流体の流体面の高さを制御する位置制御装置と、
    を備える金属板の焼入れ装置。
  2. 前記冷却槽内に設置され、前記金属板に前記冷却流体を噴射して冷却する複数のノズルをさらに有する請求項1に記載の金属板の焼入れ装置。
  3. 前記水位調整器は、前記冷却流体を貯留しており、前記冷却槽に接続された調整槽と、前記調整槽に供給源と、前記調整槽からの前記冷却流体の排出を制御する堰とを有し、前記調整槽内の前記冷却流体の貯留量を調整することにより、前記冷却槽内の前記冷却流体の流体面の高さを調整する請求項に記載の金属板の焼入れ装置。
  4. 前記位置制御装置は、前記金属板が目標温度になる位置で前記拘束ロールが前記金属板を拘束するように、前記冷却槽内の前記冷却流体の流体面の高さを調整して前記金属板の冷却開始位置を調整する請求項に記載の金属板の焼入れ装置。
  5. 前記金属板のマルテンサイト変態が開始するMs点の温度をTMs(℃)、マルテンサイト変態が終了するMf点の温度をTMf(℃)としたとき、前記目標温度は、(TMs+150)(℃)~(TMf-150)(℃)の温度範囲に設定される請求項4に記載の金属板の焼入れ装置。
  6. 前記位置制御装置は、前記冷却開始位置から前記拘束ロールまでの距離を、前記金属板の搬送速度と、前記冷却槽による冷却開始時の前記金属板の冷却開始温度と、前記目標温度と、前記金属板の冷却速度とに基づいて設定し、設定した距離になるように前記冷却槽内の前記冷却流体の流体面の高さを調整する請求項4又は5に記載の金属板の焼入れ装置。
  7. 前記位置制御装置は、前記金属板の搬送速度をv(mm/s)、冷却開始温度をT1(℃)、前記目標温度をT2(℃)、前記冷却槽による前記金属板の冷却速度をCV(℃/s)としたとき、前記冷却開始位置から前記拘束ロールまでの距離d(mm)を式(1)で求める請求項6に記載の金属板の焼入れ装置。
    d=(T1-T2)×v/CV (1)
  8. 前記位置制御装置には、前記冷却速度CVが前記金属板の冷却条件を示す係数αと前記金属板の板厚tによって、CV=α/tとして設定されている請求項7に記載の金属板の焼入れ装置。
  9. 前記冷却槽内の前記冷却流体の液体面と前記金属板における前記ノズルからの液体噴流の衝突位置との間の距離は、30mm以上2000mm以下である請求項2に記載の金属板の焼入れ装置。
  10. 金属板を搬送しながら冷却する金属板の焼入れ方法であって、
    冷却流体を貯留した冷却槽に前記金属板を浸漬して、前記冷却槽内の前記冷却流体の流体面の高さを冷却開始位置として、前記金属板の冷却を行うものであり、
    前記金属板が目標温度になっている位置で拘束ロールにより前記金属板を拘束するように、前記冷却槽内の前記冷却流体の流体面の高さを調整する金属板の焼入れ方法。
  11. 前記金属板のマルテンサイト変態が開始するMs点の温度をTMs(℃)、マルテンサイト変態が終了するMf点の温度をTMf(℃)としたとき、前記目標温度は、(TMs+150)(℃)~(TMf-150)(℃)の温度範囲に設定される請求項10に記載の金属板の焼入れ方法。
  12. 前記冷却流体の流体面の高さの調整は、前記金属板の搬送速度と、冷却開始時の前記金属板の冷却開始温度と、前記目標温度と、前記金属板の冷却速度とに基づいて、冷却開始位置から前記拘束ロールまでの距離を設定し、
    設定した距離になるように前記冷却槽内の前記冷却流体の流体面の高さを調整する請求項10に記載の金属板の焼入れ方法。
  13. 前記冷却槽による冷却開始位置から前記拘束ロールまでの距離は、前記金属板の搬送速度をv(mm/s)、冷却開始温度をT1(℃)、前記目標温度をT2(℃)、前記金属板の冷却速度をCV(℃/s)としたとき、前記冷却開始位置から前記拘束ロールまでの距離d(mm)を式(1)で求める請求項12に記載の金属板の焼入れ方法。
    d=(T1-T2)×v/CV (1)
  14. 前記冷却速度CVは、前記金属板の冷却条件を示す係数αと前記金属板の板厚tによって、CV=α/tとして設定されている請求項13に記載の金属板の焼入れ方法。
  15. 請求項10~14のいずれか1項に記載の金属板の焼入れ方法を用いる、金属板の製造方法。
  16. 請求項15に記載の方法で得られた金属板に、溶融亜鉛めっき処理、電気亜鉛めっき処理、もしくは合金化溶融亜鉛めっき処理のいずれかを行う金属板の製造方法。
  17. 前記冷却槽内に設置されたノズルから前記金属板に前記冷却流体を噴射して冷却すると共に、前記冷却槽内の前記冷却流体の液体面と前記金属板における前記ノズルからの液体噴流の衝突位置との間の距離は、30mm以上2000mm以下である請求項10に記載の金属板の焼入れ方法。
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