JPWO2021234874A5 - - Google Patents

Description

金属平線Ｗｆは、例えばステンレス鋼などの金属製であり、長手方向に直交する断面形状（以下、単に、断面形状）のアスペクト比が１を超える単線ワイヤである。金属平線Ｗｆのアスペクト比は、断面形状において、互いに直交する長手方向と短手方向とを特定し、長手方向における最大長をｂ、短手方向における最大長をａとしたとき、比率ｂ／ａで定義される。アスペクト比を求める長手方向および短手方向は、長手方向に延びる平面と金属平線Ｗｆの断面形状の短手方向の表面との間の距離が、全体として最小になるように特定する。
金属平線Ｗｆの断面形状は、例えば、矩形、四隅が丸められた矩形、楕円、両端部が半円状に丸められた長円、およびこれらの類似形状であってもよい。
例えば、図３に示す平線コイル１２における金属平線Ｗｆの断面形状は、四隅が丸められた矩形である。この場合、金属平線Ｗｆの断面形状の長手方向は長辺方向でありその最大長は長辺方向の幅ｗである。同様に短手方向は短辺方向でありその最大長は短辺方向の厚さｔである。
例えば、金属平線Ｗｆの断面形状が、楕円状の場合、長手方向は長径方向でありその最大長は楕円の長径である。同様に短手方向は短径方向でありその最大長は短径である。
以下では、断面形状によらず、金属平線Ｗｆの長手方向の最大長を幅、短手方向の最大長を厚さと称する。

Claims (9)

1. 金属素線を螺旋状に巻いた複数の巻き線層を有し、前記複数の巻き線層が多層コイルを形成する医療用コイルにおいて、
   金属丸線で構成された、前記多層コイルにおける内層と、
   金属平線で構成された、前記多層コイルにおける外層と、
   を有し、
   前記内層と前記外層とは互いに接している、医療用コイル。
2. 前記金属平線の幅は、前記金属丸線の直径の１倍以上２倍以下である、請求項１記載の医療用コイル。
3. 前記多層コイルは、
   前記内層でそれぞれ構成されており、前記医療用コイルの径方向において異なる位置に配置された２つの内層と、
   前記２つの内層よりも外側に配置された前記外層と、
   で構成する、請求項１記載の医療用コイル。
4. 前記金属丸線および前記金属平線は、密巻きされている、
   請求項１記載の医療用コイル。
5. 芯金の周りに金属丸線を巻き付けて少なくとも１層の丸線コイルを
   形成する第１工程と、
   前記丸線コイルの最外周部に金属平線を巻き付けて、前記丸線コイルの最外周部に接触した平線コイルを形成する第２工程と、
   を有する、医療用コイルの製造方法。
6. 前記金属平線の幅は、前記金属丸線の外径の１倍以上２倍未満である、請求項５記載の医療用コイルの製造方法。
7. 前記第１工程において、前記丸線コイルは２層形成される、請求項５記載の医療用コイルの製造方法。
8. 前記第１工程および前記第２工程において、前記金属丸線および前記金属平線は、密巻きされる、請求項５記載の医療用コイルの製造方法。
9. 請求項１記載の医療用コイルを備える、医療機器。