JPWO2021131071A1 - ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機および駆動システム - Google Patents

ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機および駆動システム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2021131071A1
JPWO2021131071A1 JP2020534993A JP2020534993A JPWO2021131071A1 JP WO2021131071 A1 JPWO2021131071 A1 JP WO2021131071A1 JP 2020534993 A JP2020534993 A JP 2020534993A JP 2020534993 A JP2020534993 A JP 2020534993A JP WO2021131071 A1 JPWO2021131071 A1 JP WO2021131071A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
field
stator
teeth
field winding
hybrid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020534993A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6789451B1 (ja
Inventor
宇宙 満田
一将 伊藤
正樹 山田
正 深見
正人 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Kanazawa Institute of Technology (KIT)
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Kanazawa Institute of Technology (KIT)
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp, Kanazawa Institute of Technology (KIT) filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6789451B1 publication Critical patent/JP6789451B1/ja
Publication of JPWO2021131071A1 publication Critical patent/JPWO2021131071A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K16/00Machines with more than one rotor or stator
    • H02K16/04Machines with one rotor and two stators
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K19/00Synchronous motors or generators
    • H02K19/02Synchronous motors
    • H02K19/10Synchronous motors for multi-phase current
    • H02K19/12Synchronous motors for multi-phase current characterised by the arrangement of exciting windings, e.g. for self-excitation, compounding or pole-changing
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K19/00Synchronous motors or generators
    • H02K19/16Synchronous generators
    • H02K19/22Synchronous generators having windings each turn of which co-operates alternately with poles of opposite polarity, e.g. heteropolar generators
    • H02K19/24Synchronous generators having windings each turn of which co-operates alternately with poles of opposite polarity, e.g. heteropolar generators with variable-reluctance soft-iron rotors without winding
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K21/00Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
    • H02K21/38Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with rotating flux distributors, and armatures and magnets both stationary

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機(1)は、第1の固定子(10)と、第2の固定子(20)と、回転子(30)とを備える。回転子(30)は、第1の固定子(10)と第2の固定子(20)との間にギャップを介して配置され、回転軸(40)を中心に回転する。第1の固定子(10)は、複数の永久磁石(12)と、第1の界磁巻線(13)と、複数の極ティース(11a)とを備える。第2の固定子(20)は、複数の電磁石(24)と、第2の界磁巻線(23)とを備える。第1の界磁巻線(13)は、複数の永久磁石(12)および複数の極ティース(11a)と回転軸(40)との間に配置される。第2の界磁巻線(23)は、複数の電磁石(24)と回転軸(40)との間に配置される。第1の界磁巻線(13)および第2の界磁巻線(23)の各々への通電および複数の永久磁石(12)によって複数の極ティース(11a)に複数の界磁極が形成される。

Description

本開示は、第1の固定子と第2の固定子との間に回転子が設けられるハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機および駆動システムに関する。
従来、駆動用モータとして永久磁石式回転電機が広く用いられている。EV(Electric Vehicle)などに用いられる駆動用モータは、広範囲の運転領域が要求されており、低速域では高トルクを出力するために磁石の界磁を強め、高速域では電圧飽和を緩和させるために磁石の界磁を弱めることが求められる。
そこで、磁石と界磁巻線とを組み合わせ、動作点に応じて界磁量を調整することで、広範囲の運転領域を実現することができる可変界磁モータに関する技術が開発されている。かかる可変界磁モータとして、特許文献1には、界磁巻線および永久磁石を有する第1の固定子と、複数の電磁石を有する第2の固定子との間に回転子が設けられるハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機が知られている。
特開2019−149891号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、第1の固定子において、1つの環状の界磁巻線の内周側および外周側の各々に界磁極が配置される。したがって、界磁巻線に供給される界磁電流による磁束の経路は、界磁巻線の外周側に配置される界磁極、回転子の鉄片、第2の固定子、回転子の鉄片、および界磁巻線の内周側に配置される界磁極を順に通る経路になるため、回転子の鉄心の面積に対して回転子の鉄心を磁束が通過する面積が小さい。そのため、界磁巻線によって発生する界磁磁束が低く、動作点に応じた界磁量の調整幅が小さいといった課題がある。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、界磁量の調整幅を大きくすることができるハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係るハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機は、第1の固定子と、第2の固定子と、回転子と、を備える。第2の固定子は、第1の固定子と対向する。回転子は、第1の固定子と第2の固定子との間にギャップを介して配置され、回転軸を中心に回転する。第1の固定子は、複数の永久磁石と、第1の界磁巻線と、複数の極ティースと、を備える。第1の界磁巻線は、環状に形成される。複数の極ティースは、回転軸の周方向に並ぶ。第2の固定子は、複数の電磁石と、第2の界磁巻線と、を備える。複数の電磁石は、ティースとティースに装着される電機子巻線とを各々含み、回転軸の周方向に並ぶ。第2の界磁巻線は、環状に形成される。第1の界磁巻線は、複数の永久磁石および複数の極ティースと回転軸との間に配置される。第2の界磁巻線は、複数の電磁石と回転軸との間に配置される。第1の界磁巻線および第2の界磁巻線への通電および複数の永久磁石によって複数の極ティースに複数の界磁極が形成される。
本開示に係るハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機は、界磁量の調整幅を大きくすることができる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかるハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機の一例を示す斜視図 実施の形態1にかかるハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機の分解斜視図 実施の形態1にかかる第1の固定子の構成の一例を示す斜視図 図3に示す第1の固定子に軸受を介して回転軸を接続した状態を示す斜視図 実施の形態1にかかる第2の固定子の構成の一例を示す斜視図 図2に示す回転子とは異なる構成の回転子の一例を示す斜視図 図2に示す回転子とは異なる構成の回転子の他の例を示す斜視図 図2に示す回転子とは異なる構成の回転子のさらに他の例を示す斜視図 実施の形態1にかかるハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機を含む駆動システムの一例を示す図 実施の形態1にかかる第1の固定子の極ティースと第2の固定子のティースとの相対角を説明するための図 実施の形態1にかかる第1の界磁巻線および第2の界磁巻線へ通電された場合についてのハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機の磁路を説明するための図 実施の形態1にかかる第2の固定子における電機子巻線に発生する逆起電圧の一例を示す図
以下に、実施の形態に係るハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機および駆動システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本開示が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかるハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機の一例を示す斜視図である。図2は、実施の形態1にかかるハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機の分解斜視図である。
図1および図2に示すように、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1は、第1の固定子10と、第2の固定子20と、回転子30と、回転軸40とを備える。第1の固定子10と第2の固定子20は、回転軸40の延在方向において、互いに対向する。以下、回転軸40の延在方向を回転軸方向と記載する場合がある。
回転子30は、回転軸方向において第1の固定子10と第2の固定子20との中間位置に配置される。回転子30は、回転軸40に固定され、回転軸40を中心に回転する。回転子30は、不図示のハウジングに回転可能に支持される。第1の固定子10と回転子30との間にはギャップが設けられ、回転子30と第2の固定子20との間にもギャップが設けられる。このように、回転子30は回転軸方向において第1の固定子10および第2の固定子20の各々とギャップを介して対向する。
第1の固定子10、第2の固定子20、および回転子30の各々は、円筒状に形成される。第1の固定子10および第2の固定子20の各々は、2つの軸受50のうち対応する軸受50を介して回転軸40に取り付けられる。なお、図2において、第1の固定子10と回転軸40との間に設けられる軸受50は見えない位置にある。
図3は、実施の形態1にかかる第1の固定子の構成の一例を示す斜視図である。図3に示すように、第1の固定子10は、第1の固定子コア11と、複数の永久磁石12と、第1の界磁巻線13とを備える。
第1の固定子コア11は、複数の電磁鋼板が積層されて構成される。第1の固定子コア11を構成する複数の電磁鋼板は、例えば、回転軸方向の磁束を妨げにくくなるように回転軸40の周方向に積層される。なお、第1の固定子コア11は、回転軸方向に積層された複数の電磁鋼板で構成されてもよい。なお、回転軸40の周方向は、回転子30の回転方向であり、以下、単に周方向と記載する場合がある。
第1の固定子コア11は、周方向に間隔を空けて配置される複数の極ティース11aと、複数の極ティース11aを連結するコアバック部11bとを備える。複数の極ティース11aは、周方向に並べて配置される。各極ティース11aは、回転軸方向に向けて突出する形状を有しており、径方向には分割されていない。また、複数の極ティース11aは、各々個別の部品であってもよく、また、一塊のコアを加工した一体部品であってもよい。
各極ティース11aは、回転軸方向から見て内周側の領域よりも外周側の領域における周方向の長さが長い。換言すれば、各極ティース11aは、回転軸方向から見て回転軸40から遠くなるほど周方向の長さが長くなる形状を有する。
第1の固定子コア11のコアバック部11bは、軟磁性材料で形成されることで、回転軸方向に対して垂直な面に沿った方向に磁束の移動が可能になる。第1の固定子コア11の材料は、アモルフォスなどの等方性の磁性材料とすることも可能である。第1の固定子コア11に等方性の磁性材料を使用することで、第1の固定子コア11における鉄損を低減することができる。
周方向に並ぶ複数の極ティース11aのうち周方向に1つ置きの極ティース11aに永久磁石12が配置される。すなわち、第1の固定子コア11では、永久磁石12が配置される極ティース11aと永久磁石12が配置されない極ティース11aとが周方向に交互に配置される。複数の永久磁石12の磁極は、すべて同じ極性であり、図3に示す例では、すべてN極である。永久磁石12が各々配置されない複数の極ティース11aには、第1の界磁巻線13および後述する第2の界磁巻線23の各々への通電と複数の永久磁石12とによって極性がS極である界磁極が形成される。なお、永久磁石12がS極である場合、永久磁石12が各々配置されない複数の極ティース11aには、第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23の各々への通電と複数の永久磁石12とによって極性がN極である界磁極が形成される。
各永久磁石12は、ネオジム磁石といった焼結磁石またはフェライト磁石である。また、永久磁石12が配置された極ティース11aの回転軸方向における高さは、永久磁石12が配置されない極ティース11aの回転軸方向における高さよりも、永久磁石12の回転軸方向における高さの分だけ低いことが望ましい。すなわち、永久磁石12と極ティース11aとの組み合わせの回転軸方向における高さが、永久磁石12が配置されていない極ティース11aの回転軸方向における高さとが同一になることが望ましい。これにより、第1の固定子10に形成される界磁極と回転子30との間のギャップの距離を均一にすることができる。また、永久磁石12の磁束が極ティース11aに鎖交することにより極ティース11aに疑似的な極が形成される。
回転軸方向で互いに対向する極ティース11aと永久磁石12とによって界磁極形成部14が構成される。すなわち、永久磁石12が配置される極ティース11aと永久磁石12とによって界磁極形成部14が構成される。界磁極形成部14は、極ティース11aの磁極と永久磁石12の磁極とによって界磁極を形成する。このように、界磁極形成部14では、極ティース11aと永久磁石12とが共通の界磁極を形成する。
また、第1の界磁巻線13は、円環状に形成されており、回転軸方向において、複数の永久磁石12および複数の極ティース11aの各々よりも回転軸40に近い位置に配置される。より具体的には、第1の界磁巻線13は、複数の永久磁石12および複数の極ティース11aと回転軸40との間に配置される。これにより、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1において、限定された体積を有効に利用することができる。また、第1の界磁巻線13は、円環状に形成されるため製造が容易である。
また、第1の界磁巻線13は、極ティース11aおよび永久磁石12が径方向に分割することなく配置される。そのため、例えば、第1の固定子10は、径方向に分割された極ティース間に界磁巻線が配置される場合に比べて、回転子30との間のギャップ面に対して極ティース11aおよび永久磁石12の面積を大きくとることができる。
図4は、図3に示す第1の固定子に軸受を介して回転軸を接続した状態を示す斜視図である。図4に示すように、第1の固定子10は、軸受50を介して回転軸40に接続される。回転軸40には軸力が加わるため、回転軸40は、例えば、鉄などの軟磁性材料によって構成される。また、回転軸40には、永久磁石12による磁束に加え、第1の界磁巻線13による磁束および後述する第2の界磁巻線23の磁束が回転軸方向に通過するため、磁気飽和の発生しないように十分な径を有する。
次に、第2の固定子20について説明する。図5は、実施の形態1にかかる第2の固定子の構成の一例を示す斜視図である。図5に示すように、第2の固定子20は、第2の固定子コア21と、複数の電機子巻線22と、第2の界磁巻線23とを備える。
第2の固定子コア21は、周方向に分割された複数のティース21aと、複数のティース21aを連結するヨーク部21bとを備える。複数のティース21aのうち対応するティース21aと複数の電機子巻線22のうち対応する電機子巻線22とで各々電磁石24が形成される。
複数のティース21aを構成する複数の電磁鋼板は、周方向に積層される。また、ヨーク部21bは、回転軸方向に積層される。なお、図1および図5に示す例では、複数のティース21aおよびヨーク部21bは互いに別体で形成されるが、複数のティース21aおよびヨーク部21bは、圧粉鉄心などを利用することによって、一体部品として形成されてもよい。
複数の電機子巻線22の各々は、複数のティース21aのうち対応するティース21aに巻線の軸方向を回転軸方向と一致させた状態で装着される。複数の電機子巻線22は、3相電機子巻線であり、U相の電機子巻線22、V相の電機子巻線22、およびW相の電機子巻線22の各々を複数含む。複数のティース21aには、周方向にU相の電機子巻線22、V相の電機子巻線22、およびW相の電機子巻線22の順に繰り返し装着される。複数の電機子巻線22は各々別体であるため、巻線治具などにより形成された空芯の複数の電機子巻線22の各々を複数のティース21aのうち対応するティース21aに装着した後に、複数の電機子巻線22を結線することもできる。
第2の界磁巻線23は、複数の電磁石24よりも回転軸40に近い位置に配置される。より具体的には、第2の界磁巻線23は、複数の電磁石24と回転軸40との間に配置される。これにより、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1において、限定された体積を有効に利用することができる。また、第2の界磁巻線23は、電機子巻線22と同様に、巻線治具などにより空芯巻線として形成され、第2の固定子20に装着される構成であってもよい。
次に、回転子の構成について説明する。図2に示すように、回転子30は、周方向に並び且つ複数の突極のうち対応する突極を各々形成する複数の鉄片31と、複数の鉄片31を保持する非磁性体の保持ディスク32とを備える。
鉄片31は、磁性材料によって形成されており、例えば、複数の電磁鋼板で構成される。これら複数の電磁鋼板は、例えば、周方向に積層される。また、鉄片31は、鉄片31に発生する鉄損を低減することを目的として、圧粉鉄心によって構成されてもよい。なお、鉄片31の数は、突極の数と同じであるが、図2に示す例に限定されない。
保持ディスク32は、非磁性材料で形成されており、例えば、高強度の樹脂などで形成される。保持ディスク32に剛性が要求される場合などにおいて、保持ディスク32は、ステンレス材などの非磁性の金属などで形成されてもよい。図2に示す例では、回転軸方向における保持ディスク32の厚みは、回転軸方向における複数の鉄片31の厚みと同じである。
また、保持ディスク32には、複数のスリット33が形成される。複数のスリット33の各々は、保持ディスク32の外周縁から複数の鉄片31のうち対応する鉄片31にかけて形成される。複数のスリット33によって、保持ディスク32における渦電流の発生を抑制することができる。
回転子30の構成は、図2に示す例に限定されない。図6は、図2に示す回転子とは異なる構成の回転子の一例を示す斜視図である。図7は、図2に示す回転子とは異なる構成の回転子の他の例を示す斜視図である。図8は、図2に示す回転子とは異なる構成の回転子のさらに他の例を示す斜視図である。
図6に示す回転子30では、回転軸方向における保持ディスク32の厚みは、回転軸方向における複数の鉄片31の厚みより薄い。これにより、保持ディスク32を金属で構成しても渦電流の発生を抑制することができる。なお、図6に示す回転子30の保持ディスク32には図2に示す複数のスリット33が設けられていない。
また、図7に示す回転子30では、複数の鉄片31の各々は、保持ディスク32から突出する部分の各辺が面取りされる。これにより、鉄片31の角部にて発生する鉄損の発生を抑制することができる。なお、図6に示す回転子30の保持ディスク32には図2に示す複数のスリット33が設けられていない。また、図7に示す回転子30では、回転軸方向における保持ディスク32の厚みは、回転軸方向における複数の鉄片31の厚みより薄い。
また、図8に示す回転子30では、保持ディスク32は、非磁性の金属によって形成され、図8に示すように、保持ディスク32の外周縁から複数の鉄片31のうち対応する鉄片31にかけて各々形成された複数のスリット33を備える。これにより、保持ディスク32において渦電流の発生を抑制することができる。なお、図8に示す回転子30では、回転軸方向における保持ディスク32の厚みは、回転軸方向における複数の鉄片31の厚みより薄く、複数の鉄片31の各々は、保持ディスク32から突出する部分の各辺が面取りされる。
次に、実施の形態1にかかるハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機に電力を供給する駆動回路を含めた駆動システムについて説明する。図9は、実施の形態1にかかるハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機を含む駆動システムの一例を示す図である。
図9に示すように、実施の形態1にかかる駆動システム100は、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1と、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1を駆動する駆動回路110とを備える。駆動回路110は、直流電源111と、インバータ回路112と、3相交流電源113とを備える。ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1の第1の界磁巻線13と第2の界磁巻線23とは直列に結線されており、直流電源111から界磁電流Ifが供給される。第1の界磁巻線13と第2の界磁巻線23とは回転軸方向から見て互いに同じ方向に巻かれている。
第2の固定子20において、U相の電機子巻線22、V相の電機子巻線22、およびW相の電機子巻線22がY結線で接続される。電機子巻線22には、インバータ回路112から電機子電流が供給される。インバータ回路112は、3相交流電源113に接続され、3相交流電源113から供給される電力に基づいて、電機子電流を複数の電機子巻線22へ供給する。なお、インバータ回路112への電力は、直流電源であるバッテリから供給されてもよい。
次に、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1の動作について説明する。ここでは、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1が電動機として動作する場合のハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1の動作を説明する。
まず、永久磁石12の界磁磁束について説明する。第1の固定子10は第1の界磁巻線13を有し第2の固定子20は第2の界磁巻線23を有するが、第1の固定子10は界磁源である永久磁石12を含む。そのため、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1において、第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23への通電の有無に関係なく、永久磁石12によって界磁磁束が生じる。
永久磁石12による界磁磁束は、第1の固定子10と回転子30との間のギャップを介して、回転子30の鉄片31を通過する。一方、第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23による界磁磁束は、各永久磁石12の位置を避けた磁路を通る。そのため、第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23による起磁力および永久磁石12の起磁力は磁気回路において並列となる。
第1の固定子10には、永久磁石12が配置される極ティース11aと永久磁石12が配置されない極ティース11aとが周方向に交互に配置されており、永久磁石12の数は、図2〜図4に示す例では、6個である。永久磁石12の界磁磁束は、永久磁石12が配置されていない極ティース11aを介して永久磁石12に戻る経路を通るため、第1の固定子10では、永久磁石12の界磁磁束によって12極の界磁極が形成される。
ここで、第1の固定子10の極ティース11aと第2の固定子20のティース21aとの相対角αについて説明する。図10は、実施の形態1にかかる第1の固定子の極ティースと第2の固定子のティースとの相対角を説明するための図である。
図10において、仮想線L1は、回転軸40の回転中心と極ティース11aの周方向における中心とを結ぶ線を含む直線であり、第1の固定子10の径方向に極ティース11aが延在する方向を示す。仮想線L2は、回転軸40の回転中心とティース21aの周方向における中心とを結ぶ線を含む直線であり、第2の固定子20の径方向にティース21aが延在する方向を示す。第1の固定子10の極ティース11aと第2の固定子20のティース21aとの相対角αは、回転軸方向から見た場合に仮想線L1と仮想線L2とが為す角を示す。
図10に示す例では相対角αが0[deg]である。相対角αが0[deg]である場合、第1の固定子10の極ティース11aと第2の固定子20のティース21aとが回転軸方向において互いに対向する位置にある。
相対角αは0[deg]に限定されない。すなわち、第1の固定子10の極ティース11aと第2の固定子20のティース21aとが回転軸方向から見た場合に互いにずれた位置にあってもよい。相対角αを変えることによってギャップパーミアンスが変化するため、相対角αを調整することによって、逆起電圧の歪みの改善またはコギングトルクを低減させることができ、平均トルクを向上させることができる。
次に、第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23へ通電された場合についてのハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1の動作について説明する。図11は、実施の形態1にかかる第1の界磁巻線および第2の界磁巻線へ通電された場合についてのハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機の磁路を説明するための図である。
上述したように第1の界磁巻線13と第2の界磁巻線23とは回転軸方向から見て互いに同じ方向に巻かれている。そのため、第1の界磁巻線13と第2の界磁巻線23とに直流電流である界磁電流Ifが供給された場合、第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23によって回転軸方向の界磁磁束が発生する。
第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23によって発生した界磁磁束は、図11に示すように、回転軸40を通過し、第1の固定子10のコアバック部11bを介して極ティース11aに鎖交する。このように、第1の界磁巻線13の内周よりも回転軸40側の領域を磁路として有効に利用できるため、界磁磁束に対して磁路の面積を広くとることができ、磁気抵抗を減少させることができる。また、極ティース11aは、永久磁石12の界磁磁束の磁路も兼ねる。
第1の固定子10と回転子30との間のギャップにおいて第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23によって発生した界磁磁束と永久磁石12によって発生した界磁磁束とが並列に鎖交することで、第1の固定子10に複数の界磁極が形成される。図1および図2に示す例では、第1の固定子10に12極の界磁極が形成される。
第1の固定子10に形成される12極の界磁極は、図11に示すように、回転子30における10個の突極を形成する複数の鉄片31を通過した際に変調される。これにより、回転子30には、8極の磁極が形成される。また、第2の固定子20において各電機子巻線22への電流が供給されると、第2の固定子20と回転子30との間のギャップに回転磁界が生じる。かかる回転磁界が界磁極と同期することによって、回転子30にトルクが発生し、回転子30が回転する。
ここで、第1の固定子10に形成される界磁極の極数は12である。したがって、界磁極の極対数Pfは6である。また、電機子巻線22によってギャップに発生する回転磁界の極対数Paは4である。また、回転子30の突極の数Prは10である。具体的には、回転子30の突極の極対数は10であり極数は20である。したがって、実施の形態1のハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1では、Pr=Pa+Pfの関係が満たされる。ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1は、Pr=Pa+Pfの関係を満たす場合、トルクを高めることができる。なお、界磁極の極対数Pf、回転磁界の極対数Pa、および回転子30の突極の数Prは、上述した例に限定されない。
次に、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1において、界磁電流Ifを変化させることによって電磁気性能に与える影響について説明する。ここで、各永久磁石12の極性をN極とする。また、界磁電流Ifが供給された第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23による界磁磁束によって界磁極形成部14の極ティース11aに形成される磁極の極性が界磁極形成部14の永久磁石12による磁極の極性と同じになる界磁電流Ifの方向をプラス方向とする。
駆動回路110は、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1の回転速度が低速域で大トルクが必要な場合、第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23にプラス方向の界磁電流Ifを流す。これにより、N極である各永久磁石12が配置されたティース21aの周方向における両側のティース21aにS極が発生する向きに界磁磁束が発生する。これにより、N極の起磁力が増加するため、界磁磁束が増加し、結果としてトルクが増加する。
回転子30が回転すると、電機子巻線22に永久磁石12の磁束による逆起電圧が生じる。電機子巻線22に発生する逆起電圧は、回転子30の回転速度が増加するほど上昇する。回転子30の回転速度が高速域となると、電機子巻線22の端子間電圧が逆起電圧によって増加する。そのため、電機子巻線22に電圧飽和が生じ、電機子巻線22にそれ以上の大きさの電機子電流を流すことが難しい。
そのため、永久磁石12による磁束を弱める必要がある。一般的に、永久磁石12による界磁磁束を弱める方向に電機子巻線22に電流を流すことで逆起電圧を減少させることができる。しかし、永久磁石12による界磁磁束を弱める方向に電機子巻線22に流す電流は、銅損および電源容量などの制約などによってその電流量に制限がある。
そこで、駆動回路110は、回転子30の回転速度が高速域になった場合、第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23にマイナス方向の界磁電流Ifを流す。これにより、N極である各永久磁石12が設けられたティース21aの周方向における両側のティース21aにN極が発生する向きに界磁磁束が発生する。永久磁石12による界磁磁束は極ティース11aにS極を作っているため、各界磁極における起磁力は減少する。その結果、界磁磁束は減少して電圧飽和が解消され、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1において、高速域のトルクを発生させることができる。
図12は、実施の形態1にかかる第2の固定子における電機子巻線に発生する逆起電圧の一例を示す図である。図12に示す例では、界磁電流Ifが2.51[A]、0[A]、および−2.51[A]の各々の場合において電機子巻線22に発生する逆起電圧がグラフで示される。図12において、縦軸は、電機子巻線22に発生する逆起電圧[V]を示し、横軸は、時間[ms]を示す。
図12に示すように、第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23にプラス方向の界磁電流Ifを流すことで、永久磁石12による界磁磁束と第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23による界磁磁束とが強め合い、逆起電圧が増加する。また、第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23にマイナス方向の界磁電流Ifを流すことで、永久磁石12による界磁磁束と第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23による界磁磁束とが弱め合い、逆起電圧が減少し、逆起電圧の変化幅は小さい。そのため、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1において、電圧飽和が解消され、高速域のトルクを発生させることができる。
このように、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1において、第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23に流す界磁電流Ifを調整することによって、界磁磁束を増減することができる。
以上のように、実施の形態1にかかるハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1は、第1の固定子10と、第1の固定子10と対向する第2の固定子20と、第1の固定子10と第2の固定子20との間にギャップを介して配置される回転子30とを備える。回転子30は、回転軸40を中心に回転する。第1の固定子10は、複数の永久磁石12と、環状に形成される第1の界磁巻線13と、回転軸40の周方向に並ぶ複数の極ティース11aとを備える。第2の固定子20は、ティース21aとティース21aに装着される電機子巻線22とを各々含み、回転軸40の周方向に並ぶ複数の電磁石24と、環状に形成される第2の界磁巻線23とを備える。そして、第1の界磁巻線13は、複数の永久磁石12および複数の極ティース11aと回転軸40との間に配置され、第2の界磁巻線23は、複数の電磁石24と回転軸40との間に配置される。第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23の各々への通電と複数の永久磁石12とによって複数の極ティース11aに複数の界磁極が形成される。これにより、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1は、第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23の内周よりも回転軸40側の領域を磁路として有効に利用できる。そのため、界磁磁束に対して磁路の面積を広くとることができ、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1の体積を有効に利用することができる。また、第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23の内周よりも回転軸40側の領域を磁路として有効に利用できるため、永久磁石12による界磁磁束と第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23による界磁磁束とが共に回転子30の各鉄片31に通過する面積が大きい。そのため、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1は、第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23によって発生する界磁磁束を大きくでき、動作点に応じた界磁量の調整幅を大きくすることができる。
また、複数の永久磁石12および複数の極ティース11aは回転軸40の径方向に分割されていない。そして、回転軸40は、複数の永久磁石12、第1の界磁巻線13、および第2の界磁巻線23によって形成される界磁磁束の磁路の一部を構成する。このように、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1は、複数の永久磁石12および複数の極ティース11aは回転軸40の径方向に分割されていない。そのため、第1の固定子10は、径方向に分割された極ティース間に界磁巻線が配置される場合に比べて、回転子30との間のギャップ面に対して複数の永久磁石12および複数の極ティース11aの各々の面積を大きくすることができる。これにより、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1は、第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23によって発生する界磁磁束を大きくでき、動作点に応じた界磁量の調整幅を大きくすることができる。
また、複数の永久磁石12は、複数の極ティース11aのうち回転軸40の周方向に1つ置きに配置される複数の極ティース11aに配置され、回転子30と対向する。これにより、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1は、複数の永久磁石12の磁束によって複数の極ティース11aに界磁極を形成することができる。
また、複数の永久磁石12の極性は互いに同一であり、複数の極ティース11aのうち複数の永久磁石12が配置されない複数の極ティース11aには複数の永久磁石12の極性とは異なる極性の複数の界磁極が形成される。これにより、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1は、界磁磁束を大きくすることができ、動作点に応じた界磁量の調整幅を大きくすることができる。
また、回転子30は、回転軸40の周方向に並び複数の突極を形成する複数の鉄片31と、複数の鉄片31を保持する非磁性体の保持ディスク32とを備える。そして、回転軸40の延在方向である回転軸方向における保持ディスク32の厚みは、回転軸方向における複数の鉄片31の厚みより薄い。これにより、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1は、例えば、保持ディスク32を金属で構成しても渦電流の発生を抑制することができる。
また、複数の鉄片31の各々は、保持ディスク32から突出する部分の各辺が面取りされる。これにより、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1は、鉄片31の角部にて発生する鉄損の発生を抑制することができる。
また、保持ディスク32は、非磁性の金属によって形成され、保持ディスク32の外周縁から複数の鉄片31のうち対応する鉄片31にかけて各々形成された複数のスリット33を備える。これにより、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1は、保持ディスク32において渦電流の発生を抑制することができる。
また、複数の極ティース11aの各々は、複数の電磁石24のうち対応する電磁石24のティース21aと回転軸方向において対向する位置に配置される。これにより、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1は、複数の極ティース11aの各々と複数の電磁石24のうち対応する電磁石24のティース21aとの間に回転軸方向に沿った磁路を形成することができる。
また、複数の極ティース11aの各々は、複数の電磁石24のうち対応する電磁石24のティース21aと回転軸方向において対向する位置からずれた位置に配置される。これにより、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1では、ギャップパーミアンスが変化するため、逆起電圧の歪みの改善またはコギングトルクを低減させることができ、平均トルクを向上させることができる。
また、実施の形態1にかかる駆動システム100は、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1と、ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機1を駆動する駆動回路とを備える。駆動回路110は、回転子30の回転速度に応じて、第1の界磁巻線13および第2の界磁巻線23に流す界磁電流Ifの極性を変更する。界磁電流Ifは、直流電流の一例である。これにより、駆動システム100は、界磁量の調整幅を大きくすることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機、10 第1の固定子、11 第1の固定子コア、11a 極ティース、11b コアバック部、12 永久磁石、13 第1の界磁巻線、14 界磁極形成部、20 第2の固定子、21 第2の固定子コア、21a ティース、21b ヨーク部、22 電機子巻線、23 第2の界磁巻線、24 電磁石、30 回転子、31 鉄片、32 保持ディスク、33 スリット、40 回転軸、50 軸受、100 駆動システム、110 駆動回路、111 直流電源、112 インバータ回路、113 3相交流電源。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係るハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機は、第1の固定子と、第2の固定子と、回転子と、を備える。第2の固定子は、第1の固定子と対向する。回転子は、第1の固定子と第2の固定子との間にギャップを介して配置され、回転軸を中心に回転する。第1の固定子は、複数の永久磁石と、第1の界磁巻線と、複数の極ティースと、を備える。第1の界磁巻線は、環状に形成される。複数の極ティースは、回転軸の周方向に並ぶ。第2の固定子は、複数の電磁石と、第2の界磁巻線と、を備える。複数の電磁石は、ティースとティースに装着される電機子巻線とを各々含み、回転軸の周方向に並ぶ。第2の界磁巻線は、環状に形成される。第1の界磁巻線は、複数の永久磁石および複数の極ティースと回転軸との間に回転軸と垂直な同一平面上に配置される。第2の界磁巻線は、複数の電磁石と回転軸との間に回転軸と垂直な同一平面上に配置される。第1の界磁巻線および第2の界磁巻線への通電および複数の永久磁石によって複数の極ティースに複数の界磁極が形成される。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係るハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機は、第1の固定子と、第2の固定子と、回転子と、を備える。第2の固定子は、第1の固定子と対向する。回転子は、第1の固定子と第2の固定子との間にギャップを介して配置され、回転軸を中心に回転する。第1の固定子は、複数の永久磁石と、第1の界磁巻線と、複数の極ティースと、を備える。第1の界磁巻線は、環状に形成される。複数の極ティースは、回転軸の周方向に並ぶ。第2の固定子は、複数の電磁石と、第2の界磁巻線と、を備える。複数の電磁石は、ティースとティースに装着される電機子巻線とを各々含み、回転軸の周方向に並ぶ。第2の界磁巻線は、環状に形成される。第1の界磁巻線は、複数の永久磁石および複数の極ティースと回転軸との間に回転軸と垂直な同一平面上に配置される。第2の界磁巻線は、複数の電磁石と回転軸との間に回転軸と垂直な同一平面上に配置される。第1の界磁巻線および第2の界磁巻線への通電および複数の永久磁石によって複数の極ティースに複数の界磁極が形成される。複数の界磁極の各々は、複数の永久磁石のうちの1つの永久磁石または複数の極ティースのうちの1つの極ティースのみによって形成され、1つの永久磁石と1つの極ティースとが周方向に交互に間隔を空けて配置されて複数の界磁極が形成されている。複数の永久磁石は互いの極性が同一である。

Claims (10)

  1. 第1の固定子と、
    前記第1の固定子と対向する第2の固定子と、
    前記第1の固定子と前記第2の固定子との間にギャップを介して配置され、回転軸を中心に回転する回転子と、を備え、
    前記第1の固定子は、
    複数の永久磁石と、
    環状に形成される第1の界磁巻線と、
    前記回転軸の周方向に並ぶ複数の極ティースと、を備え、
    前記第2の固定子は、
    ティースと前記ティースに装着される電機子巻線とを各々含み、前記回転軸の周方向に並ぶ複数の電磁石と、
    環状に形成される第2の界磁巻線と、を備え、
    前記第1の界磁巻線は、
    前記複数の永久磁石および前記複数の極ティースと前記回転軸との間に配置され、
    前記第2の界磁巻線は、
    前記複数の電磁石と前記回転軸との間に配置され、
    前記第1の界磁巻線および前記第2の界磁巻線の各々への通電と前記複数の永久磁石とによって前記複数の極ティースに複数の界磁極が形成される
    ことを特徴とするハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機。
  2. 前記複数の永久磁石および前記複数の極ティースは前記回転軸の径方向に分割されておらず、
    前記回転軸は、前記複数の永久磁石、前記第1の界磁巻線、および前記第2の界磁巻線によって形成される界磁磁束の磁路の一部を構成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機。
  3. 前記複数の永久磁石は、
    前記複数の極ティースのうち前記回転軸の周方向に1つ置きに配置される複数の極ティースに配置され、前記回転子と対向する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機。
  4. 前記複数の永久磁石の極性は互いに同一であり、前記複数の極ティースのうち前記複数の永久磁石が配置されない複数の極ティースには前記複数の永久磁石の極性とは異なる極性の複数の界磁極が形成される
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機。
  5. 前記回転子は、
    前記回転軸の周方向に並び複数の突極を形成する複数の鉄片と、
    前記複数の鉄片を保持する非磁性体の保持ディスクと、を備え、
    前記回転軸の延在方向における前記保持ディスクの厚みは、前記回転軸の延在方向における前記複数の鉄片の厚みより薄い
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機。
  6. 前記回転子は、
    前記回転軸の周方向に並び複数の突極を形成する複数の鉄片と、
    前記複数の鉄片を保持する非磁性体の保持ディスクと、を備え、
    前記複数の鉄片の各々は、
    前記保持ディスクから突出する部分の各辺が面取りされる
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機。
  7. 前記回転子は、
    前記回転軸の周方向に並び複数の突極を形成する複数の鉄片と、
    前記複数の鉄片を保持する非磁性体の保持ディスクと、を備え、
    前記保持ディスクは、
    非磁性の金属によって形成され、当該保持ディスクの外周縁から前記複数の鉄片のうち対応する鉄片にかけて各々形成された複数のスリットを備える
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機。
  8. 前記複数の極ティースの各々は、
    前記複数の電磁石のうち対応する電磁石のティースと前記回転軸の延在方向において対向する位置に配置される
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載のハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機。
  9. 前記複数の極ティースの各々は、
    前記複数の電磁石のうち対応する電磁石のティースと前記回転軸の延在方向において対向する位置からずれた位置に配置される
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載のハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機。
  10. 請求項1から9のいずれか1つに記載のハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機と、
    前記ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機を駆動する駆動回路と、を備え、
    前記駆動回路は、
    前記回転子の回転速度に応じて、前記第1の界磁巻線および前記第2の界磁巻線に流す直流電流の極性を変更する
    ことを特徴とする駆動システム。
JP2020534993A 2019-12-27 2019-12-27 ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機および駆動システム Active JP6789451B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/051612 WO2021131071A1 (ja) 2019-12-27 2019-12-27 ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機および駆動システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6789451B1 JP6789451B1 (ja) 2020-11-25
JPWO2021131071A1 true JPWO2021131071A1 (ja) 2021-12-23

Family

ID=73452925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020534993A Active JP6789451B1 (ja) 2019-12-27 2019-12-27 ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機および駆動システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6789451B1 (ja)
WO (1) WO2021131071A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112491231B (zh) * 2020-12-31 2022-08-02 山东理工大学 一种混合励磁凸极分块转子开关磁通电机
IT202100016361A1 (it) * 2021-06-22 2022-12-22 Alberto Roncan Apparecchio di generazione di corrente elettrica a rendimento migliorato
CN114400851B (zh) * 2021-12-30 2023-08-25 西安理工大学 小型水力发电定子分层轴向磁场永磁可控磁通发电机
CN114614585B (zh) * 2022-03-24 2023-11-21 浙江大学 一种直线-旋转混合励磁低速发电机

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09219905A (ja) * 1996-02-15 1997-08-19 Meidensha Corp ハイブリッド方式駆動装置
JP2012182945A (ja) * 2011-03-02 2012-09-20 Toyota Industries Corp 回転電機
JP6193456B1 (ja) * 2016-08-25 2017-09-06 株式会社ソシオリカ 同期電動機
JP6895909B2 (ja) * 2018-02-27 2021-06-30 三菱電機株式会社 ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021131071A1 (ja) 2021-07-01
JP6789451B1 (ja) 2020-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6789451B1 (ja) ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機および駆動システム
US8102091B2 (en) Interior permanent magnet motor including rotor with unequal poles
US11799337B2 (en) Rotating electric machine
JP2008206308A (ja) 永久磁石式回転電機
JP7076188B2 (ja) 可変磁力モータ
CN107078617B (zh) 双定子型旋转器
JP2014064413A (ja) ロータおよび回転電機
JP2006304546A (ja) 永久磁石式リラクタンス型回転電機
JP5609844B2 (ja) 電動機
US11894726B2 (en) Rotating electric machine
JP7047337B2 (ja) 永久磁石式回転電機
JP6592525B2 (ja) 磁石式回転子、磁石式回転子を備える回転電機及び回転電機を備える電気自動車
JP6760014B2 (ja) 回転電機
JP4080273B2 (ja) 永久磁石埋め込み型電動機
JP6895909B2 (ja) ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機
JP2009027849A (ja) 永久磁石式回転電機
JP6408766B2 (ja) アキシャル立体ギャップ式回転電機
JP2014103789A (ja) 永久磁石埋込型モータ
JP5855903B2 (ja) ロータ及びモータ
US10361614B2 (en) AC excitation synchronous rotating electric machine
JP6854875B1 (ja) 回転電機
JP2000253633A (ja) 回転機
JP2002191157A (ja) 永久磁石併用同期回転機
CN113615041A (zh) 旋转电机
JP2008271642A (ja) アキシャルギャップ型モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200622

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200622

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200622

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6789451

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250