JP6193456B1 - 同期電動機 - Google Patents

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Abstract

【課題】特に直流励磁磁束専用のエアギャップを設けることなく界磁に直流励磁磁束を供給し得るようにする。【解決手段】ステータ110は1つのラジアル電機子210と2つのアキシャル電機子220を備え、ロータ120の界磁はラジアルエアギャップG0を介して対向するラジアル面およびアキシャルエアギャップG1,G2を介して各アキシャル電機子220に対向する2つのアキシャル面を有し、ステータ側に設けられている直流励磁コイル421,422による励磁磁束にてロータ120Aの界磁を形成する同期電動機で、直流励磁コイル421,422による励磁磁束を一方のアキシャル電機子から2つのアキシャルエアギヤップG1,G2、ラジアルエアギヤップG0、界磁鉄心310およびラジアル電機子210を含む磁路を介して他方のアキシャル電機子へと流れるようにする。【選択図】図1A

Description

本発明は、1つのラジアルエアギャップ面と2つのアキシャルエアギャップ面の3面のエアギャップ面を有効利用して、トルク密度、出力密度をより高めた同期電動機に関し、さらに詳しく言えば、直流励磁磁石による界磁と、永久磁石による界磁とを組み合わせたハイブリッド励磁型の同期電動機および同期発電機に関するものである。
特許文献1に記載されている同期電動機では、インナーロータ式、アウターロータ式のいずれにおいても、直流励磁鉄心に励磁コイルを巻回して直流起磁力を発生させ、その直流磁束を界磁鉄心のN極の磁極側からS極の磁極側に供給することにより、2つのアキシャル側もしくはラジアル側に直流励磁磁極を形成し、他方のラジアル側もしくは2つのアキシャル側には永久磁石による磁極を形成させるようにしている。
上記同期電動機によれば、1つのラジアルエアギャップ面と2つのアキシャルエアギャップ面の3面のエアギャップ面を有効利用して、トルク密度、出力密度をより高めることができるが、なおも解決すべき課題がある。
すなわち、ステータ側に直流励磁鉄心を設け、その直流励磁鉄心からロータの界磁鉄心に直流励磁磁束を供給するようにしているため、上記のラジアルエアギャップ、アキシャルエアギャップとは別に、直流励磁鉄心と界磁鉄心との間に直流励磁磁束を供給するための第3のエアギャップが存在する。
このように、ステータとロータとの間に、上記のラジアルエアギャップ、アキシャルエアギャップとは別に、直流励磁磁束用の第3のエアギャップが存在するため、その分、エアギャップの数が多くなる。
しかも構造的に、上記第3のエアギャップの面積を大きくとれないことから、第3のエアギャップでの磁気抵抗が大きくなり、そのため、直流励磁鉄心に巻回されている励磁コイルへの直流励磁電流が増大し、励磁損失が増加して電動機の効率を低下させている。
特許第5851654号公報
そこで、本発明の課題は、特に直流励磁鉄心を設けることなく界磁鉄心に直流励磁磁束を供給し得るようにした同期電動機を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本願の第1発明は、電機子と直流励磁コイルとを有するステータと、上記直流励磁コイルにより励磁される界磁を有するロータと、磁性体からなる円筒状のブラケットおよび上記ブラケットの軸線上に軸受部材を介して配置された出力回転軸とを含み、上記ステータが上記ブラケット側に設けられ、上記ロータが上記ステータの内周面側で上記出力回転軸に取り付けられているインナーロータ式の同期電動機において、
上記電機子は、上記ブラケットの円筒部内面に非磁性体の第1支持部材を介して取り付けられるラジアル電機子と、上記ブラケットの一方の第1端板と他方の第2端板の各内面に上記出力回転軸を中心として同軸として取り付けられる同径の第1アキシャル電機子および第2アキシャル電機子とを備え、上記3つの電機子は、それぞれ円周方向に沿って同一の回転角で配置される複数の歯部を有し、上記各歯部には集中巻巻線が施され、同一の回転角に属する3つの歯部うち、上記第1,第2アキシャル電機子の歯部に巻かれるアキシャル巻線は同一極性、上記ラジアル電機子の歯部に巻かれるラジアル巻線は逆極性となるようにし、上記3つの巻線を単位グループとして、これらを直列および/または並列に接続して多相巻線を構成し、
上記界磁は、強磁性体からなる複数個の界磁鉄心を有し、上記各界磁鉄心が上記ロータの円周方向に所定の間隔をもって配置された状態で非磁性体の第2支持部材を介して上記出力回転軸に取り付けられ、上記界磁鉄心の各々は、上記ラジアル電機子と対向する外径側に1つのラジアル面を有するとともに、上記出力回転軸の軸方向に沿った両側面に上記第1アキシャル電機子と対向する第1アキシャル面と上記第2アキシャル電機子と対向する第2アキシャル面の2つのアキシャル面を有し、
上記各界磁鉄心のラジアル面と上記ラジアル電機子との間には磁路となるラジアルエアギャップが設けられ、任意に選択される上記界磁鉄心を1番目として、奇数番目の上記界磁鉄心の上記第1アキシャル面には第1永久磁石が設けられているとともに、上記第2アキシャル面には上記第2アキシャル電機子との間に磁路となる第2アキシャルエアギャップが生ずるように上記界磁鉄心と一体の第1界磁突極が形成されており、
偶数番目の上記界磁鉄心の上記第1アキシャル面には上記第1アキシャル電機子との間に磁路となる第1アキシャルエアギャップが生ずるように上記界磁鉄心と一体の第2界磁突極が形成されているとともに、上記第2アキシャル面には第2永久磁石が設けられており、かつ、上記各界磁鉄心の間にはそれぞれ第3永久磁石が配置されており、
上記直流励磁コイルは、上記ラジアル電機子、上記第1アキシャル電機子および上記ブラケットで囲まれる第1空間内において上記出力回転軸を中心として巻回される第1直流励磁コイルと、上記ラジアル電機子、上記第2アキシャル電機子および上記ブラケットで囲まれる第2空間内において上記出力回転軸を中心として巻回される第2直流励磁コイルとを備え、
上記直流励磁コイルにより発生する励磁磁束が上記第1アキシャル電機子もしくは上記第2アキシャル電機子のいずれか一方から上記第1,第2アキシャルエアギャップ、上記ラジアルエアギャップ、上記界磁鉄心および上記ラジアル電機子を含む磁路を介していずれか他方のアキシャル電機子へと流れるようにしたことを特徴としている。
また、本願の第2発明は、電機子と直流励磁コイルとを有するステータと、上記直流励磁コイルにより励磁される界磁を有するロータと、強磁性体からなる固定軸および上記固定軸に軸受部材を介して回転可能に支持された円筒部を含むブラケットとを備え、上記ステータが上記固定軸側に設けられ、上記ロータが上記ブラケット側に設けられ上記ブラケットとともに回転するアウターロータ式の同期電動機において、
上記電機子は、上記固定軸に非磁性体の第1支持部材を介して取り付けられるラジアル電機子と、上記ラジアル電機子の両側において上記固定軸と磁気的に結合した状態で上記固定軸を中心として同軸に配置される同径の第1アキシャル電機子および第2アキシャル電機子とを備え、上記3つの電機子は、それぞれ円周方向に沿って同一の回転角で配置される複数の歯部を有し、上記各歯部には集中巻巻線が施され、同一の回転角に属する3つの歯部うち、上記第1,第2アキシャル電機子の歯部に巻かれるアキシャル巻線は同一極性、上記ラジアル電機子の歯部に巻かれるラジアル巻線は逆極性となるようにし、上記3つの巻線を単位グループとして、これらを直列および/または並列に接続して多相巻線を構成し、
上記界磁は、強磁性体からなる複数個の界磁鉄心を有し、上記各界磁鉄心が上記ロータの円周方向に所定の間隔をもって配置された状態で非磁性体の第2支持部材を介して上記ブラケットの円筒部内面に沿って取り付けられており、上記界磁鉄心の各々は、上記ラジアル電機子と対向する内径側の1つのラジアル面を有するとともに、上記固定軸の軸方向に沿った両側面に上記第1アキシャル電機子と対向する第1アキシャル面と上記第2アキシャル電機子と対向する第2アキシャル面の2つのアキシャル面を有し、
上記各界磁鉄心のラジアル面と上記ラジアル電機子との間には磁路となるラジアルエアギャップが設けられ、任意に選択される上記界磁鉄心を1番目として、奇数番目の上記界磁鉄心の上記第1アキシャル面には第1永久磁石が設けられているとともに、上記第2アキシャル面には上記第2アキシャル電機子との間に磁路となる第2アキシャルエアギャップが生ずるように上記界磁鉄心と一体の第1界磁突極が形成されており、
偶数番目の上記界磁鉄心の上記第1アキシャル面には上記第1アキシャル電機子との間に磁路となる第1アキシャルエアギャップが生ずるように上記界磁鉄心と一体の第2界磁突極が形成されているとともに、上記第2アキシャル面には第2永久磁石が設けられており、かつ、上記各界磁鉄心の間にはそれぞれ第3永久磁石が配置されており、
上記直流励磁コイルは、上記ラジアル電機子、上記第1アキシャル電機子および上記固定軸で囲まれる第1空間内において上記固定軸の一端側に巻回される第1直流励磁コイルと、上記ラジアル電機子、上記第2アキシャル電機子および上記固定軸で囲まれる第2空間内において上記固定軸の他端側に巻回される第2直流励磁コイルとを備え、
上記直流励磁コイルにより発生する励磁磁束が上記第1アキシャル電機子もしくは上記第2アキシャル電機子のいずれか一方から上記第1,第2アキシャルエアギャップ、上記ラジアルエアギャップ、上記界磁鉄心および上記ラジアル電機子を含む磁路を介していずれか他方のアキシャル電機子へと流れるようにしたことを特徴としている。
上記第1および第2の発明において、上記奇数番目の界磁鉄心に設けられる上記第1永久磁石と上記偶数番目の界磁鉄心に設けられる上記第2永久磁石はともにSPM(Surface Permanent Magnet)方式の磁石で、上記第1永久磁石がN極で上記第2永久磁石はS極であり、上記直流励磁コイルの励磁磁束により、上記奇数番目の界磁鉄心の上記ラジアル面はS極、上記第1界磁突極はN極に励磁される一方で、上記偶数番目の界磁鉄心の上記ラジアル面はN極、上記第2界磁突極はS極に励磁される。
また、上記第3永久磁石はIPM(Interior Permanent Magnet)方式の磁石で板厚方向に着磁されており、そのN極側が上記偶数番目のラジアル面側、S極が上記奇数番目のラジアル面側となるように配置される。
上記第1永久磁石および上記第2永久磁石が省略される態様、さらには上記第3永久磁石が省略される態様も本発明に含まれる。
上記第1発明と上記第2発明の同期電動機は、風力発電および水力発電用の発電機として用いられ、風車や水車の機械的トルクや出力に応じて上記直流励磁コイルへの通電電流を調整することにより、風力発電および水力発電の電気的出力を制御する。
本発明によれば、1つのラジアルエアギャップと2つのアキシャルエアギャップとを有するハイブリッド励磁型の同期電動機において、直流励磁磁気回路のエアギャップの数を少なくし、電機子と界磁が対向する広いエアギャップを有効に利用して磁気抵抗を減らし、励磁電流を少なくすることによって励磁損失を減少させ、速度・トルクの広い運転範囲において高効率の同期電動機を得ることができるとともに、高速領域において界磁磁束を増やすことにより大きな発電電力を供給し得るハイブリッド励磁型の同期発電機を得ることができる。
また、ステータ側とロータ側との間に設けられる3つのエアギャップ(1つのラジアルエアギャップと2つのアキシャルエアギャップ)の同一回転角の位置における磁極の極性は、界磁にあっては、左右のアキシャルエアギャップにおいては同一極性であるが、ラジアルエアギャップにおいては、2つのアキシャルエアギャップとは反対の極性とし、電機子巻線についても、ラジアルエアギャップにおいては、2つのアキシャルエアギャップとは反対の極性となるように、電機子巻線に多相交流電流を供給して回転磁界をつくり、すべての広いエアギャップにおいて同一回転方向にトルクを発生させることができるので、トルク密度・出力密度をより増大させた同期電動機を得ることができる。
さらに、界磁磁極のラジアル面とアキシャル面のいずれか一方に直流励磁磁石による界磁を形成し、いずれか他方に永久磁石による界磁を形成し、この2種類の界磁を組み合わせたハイブリッド励磁型の界磁を形成し、双方の磁束が互いに独立して並列に流せるようにすることによって、始動、加速、ならびに低速時においては直流励磁電流を増やして、ハイブリッド磁束すなわち合成磁束を増やすことによってトルクを増大させることができる。
また、高速時においては、直流励磁電流を減らすことによって高速化をはかることができるので、界磁が全て永久磁石からなる同期電動機のように弱め界磁のために無駄な電流を流す必要がないので、効率を向上させることができるという利点もある。
別の態様として、界磁から永久磁石の一部またはすべてをなくし、その空きスペースを空気層で埋めることによって、直流励磁磁石の磁束が勝るないしは直流励磁磁石のみの低コストの同期電動機を得ることができる。
また、本発明による同期電動機を風力発電(もしくは水力発電)の発電機として使用すれば、次のような効果が期待できる。
風車の機械的出力は角速度ωの三乗に比例し、その最大出力点におけるトルクTの軌跡は角速度の二乗に比例することが知られている。したがって、風速の変動とともに風車の角速度が変化する場合、発電機の入力トルクを風車の出力トルクに合致させると風車の機械的出力を最大限に取り込むことができる。
ところが、従来の永久磁石形同期発電機の入力トルクは角速度に比例するので、風車の最大出力点とは一つの角速度でしか交わることができないため、風速すなわち角速度が変化する風車の場合、その機械的出力を発電機に取り込む効率が低くなる。
そこで、本ハイブリッド励磁型の同期電動機をこのように風速が変化する風力発電機に用いると、角速度の上昇とともに直流励磁電流を増やし界磁磁束を増やすと発電機の入力トルクが増大するので、風車の出力トルクに合わせることができ、風車の機械的出力を無駄なく発電機に取り込むことができる。
風力発電システムにおける発電機は、風車とのパワー(すなわちトルク×角速度)マッチングならびに負荷とのインピーダンスマッチングが必要であるが、直流励磁電流による界磁磁束の調整により前者は可能となり、発電機の巻線仕様の調整により後者は可能であるので、本ハイブリッド励磁型の同期電動機を発電機として利用したハイブリッド励磁型同期発電機は風速が変化する風力発電システムにおいては優れた発電機であると言うことができる。水力発電についても同様である。
本発明の第1実施形態に係るインナーロータ式同期電動機の内部構造を示す出力回転軸の軸線に沿った模式的な断面図。 上記インナーロータ式同期電動機の内部構造を示す図1AのA−A線に沿った模式的な断面図。 上記インナーロータ式同期電動機が備えるロータの界磁を示す出力回転軸の軸線に沿った模式的な断面図(図2BのB−B線に沿った断面図)。 上記界磁の左側面図。 上記界磁の右側面図。 上記界磁の隣接する界磁鉄心の一部分を示す平面図。 上記界磁の隣接する界磁鉄心の一部分を示す斜視図。 上記インナーロータ式同期電動機が備える電機子のうちのラジアル電機子を示す図1Bと同様の断面図。 一方(図1Aにおいて左側)のアキシャル電機子を示す正面図。 上記左側アキシャル電機子の一部の歯部を示す平面図。 他方(図1Aにおいて右側)のアキシャル電機子を示す正面図。 上記右側アキシャル電機子の一部の歯部を示す平面図。 上記界磁鉄心の界磁突極と永久磁石の極性の相互関係を示す展開図。 上記電機子の1つのラジアル電機子と2つのアキシャル電機子への巻線状態を示す展開図。 図7の各電機子の巻回される電機子巻線の接続状態を示す接続図。 上記界磁の第1変形例を示す出力回転軸の軸線に沿った模式的な断面図(図3BのC−C線に沿った断面図)。 上記第1変形例に係る界磁の左側面図。 上記第1変形例に係る界磁の右側面図。 上記第1変形例に係る界磁の隣接する界磁鉄心の一部分を示す平面図。 上記界磁の第2変形例を示す出力回転軸の軸線に沿った模式的な断面図(図4BのD−D線に沿った断面図)。 上記第2変形例に係る界磁の左側面図。 上記第2変形例に係る界磁の右側面図。 上記第2変形例に係る界磁の隣接する界磁鉄心の一部分を示す平面図。 本発明の第2実施形態に係るアウタロータ式同期電動機の内部構造(上半分)を示す固定軸の軸線に沿った模式的な断面図。 上記第2実施形態における左側アキシャル電機子の一部(1/4部分)を歯側から見た側面図。 上記第2実施形態での左側アキシャル電機子の一部の歯部を示す平面図。 上記第2実施形態における右側アキシャル電機子の一部(1/4部分)を歯側から見た側面図。 上記第2実施形態での右側アキシャル電機子の一部の歯部を示す平面図。 図9AのE−E線断面図。 上記アウターロータ式同期電動機が備えるロータの界磁を示す模式的な断面図(図10BのF−F線に沿った断面図、図10CのG−G線に沿った断面)。 図10Aの左側半分を示す左側面図。 図10Aの右側半分を示す右側面図。
次に、図1〜10を参照して、本発明のいくつかの実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
まず、図1ないし図8により、本発明の第1実施形態に係る同期電動機100Aについて説明する。
図1A,図1Bを参照して、この同期電動機100Aはインナーロータ式電動機で、基本的な構成として、ブラケット(外郭)400と、出力回転軸430Aと、電機子等を含むステータ110Aと、界磁等を含むロータ120Aと、直流励磁コイル421A,422Aとを備えている。
ブラケット400は、円筒部410を有し、その一端側には端板411が一体的に設けられ、他端側にも端板412が一体的に設けられている。実際には、ブラケット400は、円筒部410の軸線方向に沿って2分割されたカップ形状の半割体410a,410bを含み、これら半割体410a,410bをねじ止めや溶接等により一体に接合することにより作成される。
端板411,412の中央部分には、それぞれボールベアリングからなる軸受部440,440が同軸的に配置されており、軸受部440,440により出力回転軸430Aがブラケット400の軸線上に支持されている。この第1実施形態において、出力回転軸430Aは非磁性体であるが、例えばブラケット400の軸受ハウジング450の部分が非磁性体であり、ブラケット400と出力回転軸430Aとが磁気的に結合されていない場合には、出力回転軸430Aは磁性体であってもよい。
ステータ110Aは、1つのラジアル電機子210と、2つのアキシャル電機子220a,220bとを有し、ラジアル電機子210は非磁性体の支持部材209を介して円筒部410の内周面に沿って環状に配置されている。
これに対して、一方のアキシャル電機子220aは端板411に磁気的に結合した状態で取り付けられ、他方のアキシャル電機子220bは端板412に磁気的に結合した状態で取り付けられる。
アキシャル電機子220aとアキシャル電機子220bは同径であり、対向するように同軸的に配置される。なお、アキシャル電機子220a,220bを区別する必要がない場合には、総称としてアキシャル電機子220と言う。
図2を併せて参照して、ロータ120Aが備える界磁300Aについて説明する。界磁300Aは、回転軸430Aに同軸的に接合された円筒状の支持部材330の外周面に沿って取り付けられる複数個の界磁鉄心310を備えている。
この実施形態において、界磁鉄心310には8個の界磁鉄心310a〜310hが含まれ、これら界磁鉄心310a〜310hは扇状で、支持部材330の外周面に沿って等間隔で配置されている。なお、支持部材330に界磁鉄心310を固定する方法の一例としては、個々の界磁鉄心310a〜310hを連結するための電磁鋼板からなるブリッジの巾を狭くして積層し磁気抵抗を大きくするとか、ダイカストや樹脂成形等が用いられてよい。
界磁鉄心310(310a〜310h)は、ラジアル電機子210と対向する1つのラジアル面RSと、2つのアキシャル面AS、すなわちアキシャル電機子220aと対向するアキシャル面ASaおよびアキシャル電機子220bと対向するアキシャル面ASbとを備えている。なお、図1Aを基準として、一方のアキシャル面ASaを左側アキシャル面、他方のアキシャル面ASbを右側アキシャル面ということがある。
奇数番目の界磁鉄心310a,310c,310e,310gの総称をODとし、偶数番目の界磁鉄心310b,310d,310f,310hの総称をEVとして、奇数番目の界磁鉄心ODと偶数番目の界磁鉄心EVとでは、アキシャル面AS(ASa,ASb)は異なる形態をとる。
なお、この実施形態では、後述するように直流励磁コイル421A,422Aにより、左側のアキシャル電機子220aがN極、右側のアキシャル電機子220bがS極となるように励磁される。また、奇数番目,偶数番目を決める1番目の界磁鉄心は任意に選択されてよい。
まず、奇数番目の界磁鉄心OD(310a,310c,310e,310g)では、左側アキシャル面ASaにN極のSPM方式の永久磁石321Nを貼り付け、これに対して、右側アキシャル面ASbは界磁鉄心310をそのまま剥きだしとして突出させた界磁突極311(以下、右側界磁突極311Rと言うことがある。)とし、直流励磁磁束を右側界磁突極311RからアキシャルエアギャップG2を透して対向するアキシャル電機子220bに送るようにし、右側界磁突極311Rを有する右側アキシャル面ASbは、左側アキシャル面ASaと同様N極とする。
そのためには、奇数番目の界磁鉄心ODのラジアル面RSにラジアル電機子210側からラジアルエアギャップG0を通して直流励磁磁束を送ってもらう必要があり、必然的に奇数番目の界磁鉄心ODのラジアル面RSはS極となる。すなわち、奇数番目の界磁鉄心ODにおいては、左側アキシャル面ASaはN極、ラジアル面はS極、そして右側アキシャル面ASbはN極となる。
次に、偶数目の界磁鉄心EV(310b,310d,310f,310h)について説明する。偶数目の界磁鉄心EVにおいては、奇数番目の界磁鉄心ODとは反対に、左側アキシャル面ASaは界磁鉄心310をそのまま剥きだしとして突出させた界磁突極311(以下、左側界磁突極311Lと言うことがある。)とし、右側アキシャル面ASbにはS極のSPM方式の永久磁石321Sを貼り付ける。
これにより、左側のアキシャル電機子220aから供給される直流励磁磁束は、アキシャルエアギャップG1を通って偶数番目の界磁鉄心EVの左側界磁突極311Lから界磁鉄心内に入り、そのラジアル面RSからラジアルエアギャップG0を通ってラジアル電機子210に入り、そのラジアル電機子210のヨークを経由して再びラジアルエアギャップG0を通って隣の奇数番目の界磁鉄心ODのラジアル面RSに送られ、右側界磁突極311Rから抜け、アキシャルエアギャップG2を通って右側アキシャル電機子220bに至る。
このようにして、偶数目の界磁鉄心EVにおいては、左側アキシャル面ASaはS極、ラジアル面RSはN極、そして右側アキシャル面ASbはS極となり、奇数番目の界磁鉄心ODの極性とは逆になる。
なお、左側のアキシャル電機子220aと界磁鉄心310との間のエアギャップG1と、右側のアキシャル電機子220bと界磁鉄心310との間のエアギャップG2は、好ましくは等幅とする。
また、この実施形態によると、奇数目の界磁鉄心ODと偶数番目の界磁鉄心EVとの間に板状のIPM方式の永久磁石323が配置される。この永久磁石323の磁化(着磁)方向は、ローターの回転方向(板厚方向)で、直流励磁磁束によってつくられる極性と同じになるように選択する。すなわち、S極が奇数番目の界磁鉄心OD側に向けられ、N極は偶数番目の界磁鉄心EV側に向けられることになる。
上記のようにして形成された界磁全体の極性を表わしたものが図4である。奇数番目と偶数番目のいずれにおいても、2つのアキシャル面AS(ASa,ASb)の極性は同極であるが、ラジアル面RSは異極となる。なお、図4において、永久磁石による極性は大文字のN,Sで表され、ラジアル面RSと界磁突極311の直流電磁石による極性は小文字のn,sで表している。
次に、ステータ110Aが備えている電機子について説明する。ラジアル電機子鉄心210およびアキシャル電機子鉄心220a,220bは、電磁鋼鈑を打ち抜き積層したり、電磁鋼板の帯板を重ね巻きしたり、あるいは焼結磁心や圧粉磁心などでつくり、粉体塗装や樹脂モールドで絶縁を施し、集中巻巻線を施す。
図3Aに示すように、ラジアル電機子鉄心210は、環状に形成されたヨーク211を有し、ヨーク211の内周面側には、中心に向けて突設された複数のスロット(この例では12スロット)の歯(ティース)212a〜212lが均等に形成されている。
図3Baと図3Bbに示すように、左側のアキシャル電機子鉄心220aは、ブラケット400の端板411の内面に取り付けられる円環状に形成されたヨーク221Lを有し、ヨーク221Lの反端板側の面(図1Aで右側の面)には、12スロットの歯(ティース)222La〜222Llが均等に形成されている。
また、図3Caと図3Cbに示すように、右側のアキシャル電機子鉄心220bは、ブラケット400の端板412の内面に取り付けられる円環状に形成されたヨーク221Rを有し、ヨーク221Rの反端板側の面(図1Aで左側の面)には、12スロットの歯(ティース)2222Ra〜222Rlが均等に形成されている。
左側のアキシャル電機子鉄心220a,中央のラジアル電機子鉄心210,右側のアキシャル電機子鉄心220bの各歯のうち、図5に示すように、222La−212a−222Ra,222Lb−212b−222Rb,222Lc−212c−222Rc,……,222Ll−212l−222Rlが、それぞれ同一回転角の組合せとなる。
そして、これら同一回転角に含まれる3つの歯に三相(U,V,W)の巻線が施されるが、このうち、アキシャル電機子220側の2つの巻線は同極とし、ラジアル電機子210側はそれらと異極となるように巻線の巻回方向を選択し、この3つの電機子巻線を単位グループとする。これらをまとめた巻線全体を表わしたものが図5である。図5において、オーバーバー(上線)が付されているU,V,Wの文字は逆極性を表わしている。
図6にこれら三相巻線の接続図を示すが、第1のU相巻線U1は、図5におけるアキシャル電機子220aの歯222Laに巻かれた第1のU相巻線U11、ラジアル電機子210の歯212aに巻かれた第1のU相巻線U1(逆巻)およびアキシャル電機子220bの歯222Raに巻かれた第1のU相巻線U21を直列接続した空間的に同一位相にある巻線を直列接続した巻線の単位グループを表わしている。
また、空間的に電気角で120°ずれたV相において、第1のV相巻線V1は、アキシャル電機子220aの歯222Lbに巻かれた第1のV相巻線V11、ラジアル電機子210の歯212bに巻かれた第1のV相巻線V1(逆巻)およびアキシャル電機子220bの歯222Rbに巻かれた第1のV相巻線V21を単位グループとしている。
さらに空間的に電気角で120°ずれたW相において、第1のW相巻線W1は、アキシャル電機子220aの歯222Lcに巻かれた第1のW相巻線W11、ラジアル電機子210の歯212cに巻かれた第1のW相巻線W1(逆巻)およびアキシャル電機子220bの歯222Rcに巻かれた第1のW相巻線VW1を単位グループとし、以下順次これを繰り返し、12個のグループにまとめ、これらの三つの相の巻線グループを三相のスター接続あるいはΔ接続して電機子巻線とする。
次に、直流励磁コイル421A,422Aについて説明する。図1Aに示すように、一方の直流励磁コイル421Aは、ラジアル電機子210、第1アキシャル電機子220aおよびブラケット400とで囲まれる第1空間A1a内において出力回転軸430Aを中心にして巻回され、また、他方の直流励磁コイル422Aは、ラジアル電機子210、第2アキシャル電機子220bおよびブラケット400とで囲まれる第2空間A2a内において出力回転軸430Aを中心にして巻回される。
この実施形態によると、一方の直流励磁コイル421Aは、第1空間A1a内においてブラケット400の端板411側の隅に好ましくは電気絶縁材を介して配置され、他方の直流励磁コイル422Aは、第2空間A2a内においてブラケット400の端板412側の隅に好ましくは電気絶縁材(図示省略)を介して配置されている。直流励磁コイル421Aと直流励磁コイル422Aは、好ましくは同一方向に巻回されるとよい。
直流励磁コイル421A,422Aに、図1Aの左側から見て、時計方向に直流電流を流した場合、直流磁束は、左の端板411→左側アキシャル電機子鉄心220a→アキシャルエアギャップG1→偶数番目の界磁鉄心EVの左側界磁突極(s極)311L→偶数番目の界磁鉄心EV→そのラジアル面(n極)RS→ラジアルエアギャップG0→ラジアル電機子鉄心210→ヨーク211→ラジアル電機子鉄心210→ラジアルエアギャップG0→奇数番目の界磁鉄心ODのラジアル面(s極)RS→奇数番目の界磁鉄心OD→その右側界磁突極(n極)311R→アキシャルエアギャップG2→右側アキシャル電機子鉄心220b→右の端板412のような経路で流れる。なお、SPMの永久磁石321は透磁率が小さいため磁束が通らないフラックスバリアとして作用する。
この場合の界磁の極性について詳しく説明すると、左側の界磁突極311aがS極(s)になり、それと一体となっている界磁鉄心310のラジアル面はN極(n)となり、円周方向に両隣の極の界磁鉄心310のラジアル面はS極(s)となり、それらの右側の界磁突極311はN極(n)となる。
このとき、界磁鉄心310の両側に埋め込まれた永久磁石323の極性は、その極の界磁鉄心310のラジアル面RSの極性と同じ極になるよう配列し、直流励磁磁石による磁束と永久磁石による磁束が並列に同一方向に流れるようにし、ハイブリッド磁界を形成させる。
直流励磁磁束の大きさは次のように表わされる。まず、アンペアの周回積分の法則により、次の方程式を得る。
2N×I≒Φ×(2g/μ・S/2+g/μ・S/2+g/μ・S/2)
この式より磁束は、次のように求められる。
Φ ≒ μN×I/2(g/S +g/S)・・・・・・(1)
ここで、上式のパラメータは以下の通りである。
Φ:磁束量
I:直流電流
:ラジアル電機子鉄心の歯のラジアル面の総面積と界磁鉄心のラジアル面の総面積 の有効対向面積
:アキシャル電機子の歯の左側または右側のアキシャル面の総面積と界磁鉄心の界 磁突極のアキシャル面の総面積の有効対向面積
N:直流励磁コイル1個の巻数
:ラジアルエアギャップの長さ
:アキシャルエアギャップの長さ
μ:空気の透磁率
上記式(1)を、先行技術として挙げた特許文献1(特許公報 特許5851654号「同期電動機」)に記載されている式(1)等と比較して分かることは、本発明によれば、直流励磁磁気回路に励磁エアギャップが存在しないため、その分磁気抵抗が少なくなり磁束が通りやすく、同じ磁束をつくるための起磁力(N×I)が少なくて済み、励磁損失が少なくなることである。
また、界磁の毎極の磁束は、次のとおりである。
(1)ラジアル磁極にあっては、Φd+Φi
(2)アキシャル磁極にあっては、(Φd+Φi+Φs)/2
アキシャル磁極の場合、すべての磁極がコンセクエントポール(Consequent Pole)であるので、磁束は半分となる。
ここで、Φd:直流励磁磁束,Φs:SPM永久磁石321の磁束,Φi:IPM永久磁石323の磁束。
上記の式から、ラジアル磁束もアキシャル磁束も直流励磁電流でそれらの磁束量を制御できることが分かる。
図7,図8に示すように永久磁石の一部ないし全部を省いてもよい。この場合、永久磁石の透磁率は空気と同様1に近いので、直流励磁磁束の経路ならびに磁束の大きさは変わらない。それぞれの場合の磁束の大きさはつぎのとおりである。
(1)直流励磁磁石とIPM永久磁石323を使った場合、
ラジアル磁極にあってはΦd+Φiとなり、アキシャル磁極にあっては(Φd+Φi)/2となる。
(2)直流励磁磁石ならびにアキシャル磁極にのみSPM永久磁石321を使った場合、
ラジアル磁極にあってはΦdで、アキシャル磁極にあっては(Φd+Φs)/2。
(3)永久磁石を使わず、直流励磁磁石のみ使用した場合、ラジアル磁極にあってはΦdで、アキシャル磁極にあってはΦd/2。
次に、ロータ120Aが備える界磁300Aの変形例について説明する。まず、第1変形例として、図7A〜図7Dに示すように、奇数番目の界磁鉄心OD(310a,310c,310e,310g)の左側アキシャル面ASaからN極の永久磁石321Nを取り外すとともに、偶数番目の界磁鉄心OD(310b,310d,310f,310h)の右側アキシャル面ASbからS極の永久磁石321Sを取り外してもよい。
永久磁石は透磁率が小さいので磁束は通さないが、この第1変形例のように、アキシャル面から永久磁石(SPM)を取り外すと、奇数番目の界磁鉄心ODの左側アキシャル面ASaとこれと対向する左側の第1アキシャル電機子220aとの間のエアギャップ、また、偶数番目の界磁鉄心ODの右側アキシャル面ASbとこれと対向する右側の第2アキシャル電機子220bとの間のエアギャップがそれぞれ永久磁石の板厚分広げられ、これがフラックスバリアとして作用することになる。
さらには、第2変形例として、図8A〜図8Cに示すように、各界磁鉄心310の間に埋め込まれているIPMの永久磁石323を取り外して、各界磁鉄心310の間を空気層Gaとしてもよい。
上記第1および第2変形例のように永久磁石を取り外したとしても、永久磁石を取り外した部分の空気層は永久磁石と同様にフラックスバリアとして作用することから、直流磁束の流れる経路は上記実施形態と同じであり、上記変形例に係る同期電動機は直流励磁電動機として動作する。なお、SPMの永久磁石321(アキシャル界磁の永久磁石)を省略した場合は、直流励磁磁石のN極またはS極のみのコンセクエントポール(Consequent Pole)方式となる。
次に、図9〜10を参照して、本発明の第2実施形態に係る同期電動機100Bついて説明する。なお、上記第1実施形態に係る同期電動機100Aと実質的に同一と見做される構成要素には同じ参照符号を用いる。
この第2実施形態に係る同期電動機100Bはアウターロータ式同期電動機で、出力回転軸に代えて強磁性体からなる固定軸430Bが用いられ、この固定軸430Bにブラケット400が軸受部材(この例ではボールベアリング)440を介して回転可能に支持されている。
ステータ110Bは、基本的な構成として上記第1実施形態と同じく、1つのラジアル電機子210と、2つのアキシャル電機子220(220a,220b)と、2つの励磁コイル421B,422Bとを備えている。
ラジアル電機子210は、非磁性体からなる支持部材209を介して固定軸430Bに同軸的に固定されている。アキシャル電機子220(220a,220b)は、円盤状で中央部分に支持孔が穿設されたヨーク223を有し、このヨーク223を介して固定軸430Bに固定されている。
左側のアキシャル電機子220aと右側のアキシャル電機子220bの各歯部分の構成は、上記第1実施形態と同じであってよく、図9Bに図9Aから抜き出した左側のアキシャル電機子220aの一部分を示し、図9Cに同じく図9Aから抜き出した右側のアキシャル電機子220bの一部分を示す。
この第2実施形態においても、アキシャル電機子220a,220bのスロット数は12スロットであり、これらアキシャル電機子220a,220bおよびラジアル電機子210の各歯には、先の図5および図6で説明したような態様で巻線が巻かれる。
ロータ120Bの界磁300Bは、非磁性体の支持部材330を介してブラケット400の円筒部の内周面に取り付けられている。図10A〜図10Cを参照して、この第2実施形態においても、界磁300Bは、上記第1実施形態と同じく、8個(8極)の界磁鉄心310(310a〜310h)を備えているが、図10B,図10Cには、そのうちの半分の界磁鉄心310b,310c,310d,310eのみが示されている。
各界磁鉄心310は、1つのラジアル面RSと2つのアキシャル面AS(左側のASa,右側のASb)とを備えている。ラジアル面RSは、ラジアルエアギャップG0を介してラジアル電機子210と対向する。左側のアキシャル面ASaは、アキシャルエアギャップG1を介して左側のアキシャル電機子220aと対向し、また、右側のアキシャル面ASbは、アキシャルエアギャップG2を介して右側のアキシャル電機子220bと対向する。
図4を参照して、上記第1実施形態と同じく、8個の界磁鉄心310のうち、奇数番目の界磁鉄心OD(310a,310c,310e,310g)の左側のアキシャル面ASaには、SPM方式のN極の永久磁石321Nが貼り付けられ、これに対して、右側のアキシャル面ASbには、界磁突極311Rが形成される。
そして、偶数番目の界磁鉄心EV(310b,310d,310f,310h)の左側のアキシャル面ASaには、界磁突極311Lが形成され、これに対して、右側のアキシャル面ASbには、SPM方式のS極の永久磁石321Sが貼り付けられる。
また、奇数番目の界磁鉄心ODと偶数番目の界磁鉄心EVとの間に、IPM方式の永久磁石323が設けられる。
2つの直流励磁コイル421B,422Bのうち、一方の直流励磁コイル421Bは、ラジアル電機子210、第1アキシャル電機子220aおよび固定軸430Bで囲まれる第1空間A1b内において固定軸430Bの一端側に巻回される。
これに対して、他方の直流励磁コイル422Bは、ラジアル電機子210、第2アキシャル電機子220bおよび固定軸430Bで囲まれる第2空間A2b内において固定軸430Bの他端側に巻回される。図示しないが、直流励磁コイル421B,422Bは、固定軸430Bに電気絶縁材を介して同一方向に巻かれることが好ましい。
図9Aにおいて、固定軸400Bの左端側がN極、右端側がS極となるようにコイル421B,422Bに直流電流を流すと、直流磁束は、固定軸430B→左側のアキシャル電機子220a→アキシャルエアギャップG1→偶数番目の左側界磁突極311L→偶数番目の界磁鉄心310EV→そのラジアル面RS→ラジアルエアギャップG0→ラジアル電機子鉄心210→ヨーク211→ラジアル電機子鉄心210→ラジアルエアギャップG0→奇数番目の界磁鉄心ODのラジアル面RS→奇数番目の界磁鉄心OD→奇数番目の右側界磁突極311R→アキシャルエアギャップG2→右側のアキシャル電機子鉄心220b→固定軸430Bの経路ように流れる。
このように磁束が流れることにより、左側の界磁突極311LがS極(s)になり、それと同一極の界磁鉄心310のラジアル面RSはN極(n)となり、隣の極の界磁鉄心310のラジアルRS面はS極(s)となり、隣の極の右側の界磁突極311RはN極(n)となる。このとき、各界磁鉄心の間に埋め込まれた永久磁石(IPM)323の極性は、その極の界磁鉄心310のラジアル面の極性と同じN極(n)になるよう配列する。
このように、アウターロータ式同期電動機100Bの直流励磁磁気回路は、上記第1実施形態に係るインナーロータ式同期電動機100Aの直流励磁磁気回路のブラケットと固定軸を置き換えたものと同じになる。
界磁の毎極の磁束についてもインナーロータ式電動機100Aの場合と同様、次のようになる。
(1)ラジアル磁極にあっては、Φd+Φi
(2)アキシャル磁極にあっては、(Φd+Φi+Φs)/2
アキシャル磁極の場合、すべての磁極がコンセクエントポール(Consequent Pole)であるので、毎極の磁束は半分となる。ここで、Φd:直流励磁磁束、Φs:永久磁石(SPM)による磁束、Φi:永久磁石(IPM)による磁束。
以上の式から、ラジアル磁束もアキシャル磁束も直流励磁電流でそれらの磁束量を制御できることはインナーロータ式電動機100Aと同じである。
また、アウターロータ式同期電動機100Bの界磁全体の磁極の配列、すなわち永久磁石ならびに直流励磁による電磁石の磁極の配列は、インナーロータ式電動機100Aの場合と同じであるので、図4で同様に説明できる。2つのアキシャル面ASでは同一回転角における極性は同極であるが、ラジアル面では異極となる。なお、n、sは界磁突極(直流電磁石)の極性がN極、S極であることを意味している。
以上説明したように、本発明によれば、電機子と界磁との間に、1つのラジアルエアギャップ面と2つのアキシャルエアギャップを設け、同一回転角の位置において、この2種類のエアギャップにおけるそれぞれの磁界の極性を、電機子にあっては時間的および空間的に同極性となるようにし、界磁にあっては空間的に同極性となるようにしたことにより、トルク密度・出力密度がより増大する同期電動機を得ることができる。
さらには、ラジアルエアギャップとアキシャルエアギャップにおいて、直流励磁磁石と永久磁石の2種類の磁石を組み合わせたハイブリッド励磁型の界磁を形成するとともに、永久磁石による磁束の流れと直流励磁による磁束の流れが互いに独立して並列に流れるようにし、直流励磁磁気回路の中に3つのエアギャップ以外に磁気抵抗の大きい空隙が存在しないため、効率よく直流励磁磁束が発生し、始動から加速の段階において大きなトルクを出すことができるとともに、高速運転時には、直流励磁電流を減らすことによって、弱め界磁のための無駄な電力を消費せず、高効率の高速化が可能となる。
100A ハイブリッド励磁形同期機(インナーロータ式)
100B ハイブリッド励磁形同期機(アウターロータ式)
110A ステータ(インナーロータ式)
110B ステータ(アウターロータ式)
120A ロータ(インナーロータ式)
120B ロータ(アウターロータ式)
210 ラジアル電機子
220(220a,220b) アキシャル電機子
300A 界磁(インナーロータ式)
300B 界磁(アウターロータ式)
310 界磁鉄心
311 界磁突極
321 永久磁石(SPM)
323 永久磁石(IPM)
400 ブラケット
421A,422A,421B,422B 直流励磁コイル
430A 出力回転軸
430B 固定軸
440 軸受
G0 ラジアルエアギャップ
G1,G2 アキシャルエアギャップ

Claims (7)

  1. 電機子と直流励磁コイルとを有するステータと、上記直流励磁コイルにより励磁される界磁を有するロータと、磁性体からなる円筒状のブラケットおよび上記ブラケットの軸線上に軸受部材を介して配置された出力回転軸とを含み、上記ステータが上記ブラケット側に設けられ、上記ロータが上記ステータの内周面側で上記出力回転軸に取り付けられているインナーロータ式の同期電動機において、
    上記電機子は、上記ブラケットの円筒部内面に非磁性体の第1支持部材を介して取り付けられるラジアル電機子と、上記ブラケットの一方の第1端板と他方の第2端板の各内面に上記出力回転軸を中心として同軸として取り付けられる同径の第1アキシャル電機子および第2アキシャル電機子とを備え、上記3つの電機子は、それぞれ円周方向に沿って同一の回転角で配置される複数の歯部を有し、上記各歯部には集中巻巻線が施され、同一の回転角に属する3つの歯部うち、上記第1,第2アキシャル電機子の歯部に巻かれるアキシャル巻線は同一極性、上記ラジアル電機子の歯部に巻かれるラジアル巻線は逆極性となるようにし、上記3つの巻線を単位グループとして、これらを直列および/または並列に接続して多相巻線を構成し、
    上記界磁は、強磁性体からなる複数個の界磁鉄心を有し、上記各界磁鉄心が上記ロータの円周方向に所定の間隔をもって配置された状態で非磁性体の第2支持部材を介して上記出力回転軸に取り付けられ、上記界磁鉄心の各々は、上記ラジアル電機子と対向する外径側に1つのラジアル面を有するとともに、上記出力回転軸の軸方向に沿った両側面に上記第1アキシャル電機子と対向する第1アキシャル面と上記第2アキシャル電機子と対向する第2アキシャル面の2つのアキシャル面を有し、
    上記各界磁鉄心のラジアル面と上記ラジアル電機子との間には磁路となるラジアルエアギャップが設けられ、任意に選択される上記界磁鉄心を1番目として、奇数番目の上記界磁鉄心の上記第1アキシャル面には第1永久磁石が設けられているとともに、上記第2アキシャル面には上記第2アキシャル電機子との間に磁路となる第2アキシャルエアギャップが生ずるように上記界磁鉄心と一体の第1界磁突極が形成されており、
    偶数番目の上記界磁鉄心の上記第1アキシャル面には上記第1アキシャル電機子との間に磁路となる第1アキシャルエアギャップが生ずるように上記界磁鉄心と一体の第2界磁突極が形成されているとともに、上記第2アキシャル面には第2永久磁石が設けられており、かつ、上記各界磁鉄心の間にはそれぞれ第3永久磁石が配置されており、
    上記直流励磁コイルは、上記ラジアル電機子、上記第1アキシャル電機子および上記ブラケットで囲まれる第1空間内において上記出力回転軸を中心として巻回される第1直流励磁コイルと、上記ラジアル電機子、上記第2アキシャル電機子および上記ブラケットで囲まれる第2空間内において上記出力回転軸を中心として巻回される第2直流励磁コイルとを備え、
    上記直流励磁コイルにより発生する励磁磁束が上記第1アキシャル電機子もしくは上記第2アキシャル電機子のいずれか一方から上記第1,第2アキシャルエアギャップ、上記ラジアルエアギャップ、上記界磁鉄心および上記ラジアル電機子を含む磁路を介していずれか他方のアキシャル電機子へと流れるようにしたことを特徴とするインナーロータ式の同期電動機。
  2. 電機子と直流励磁コイルとを有するステータと、上記直流励磁コイルにより励磁される界磁を有するロータと、強磁性体からなる固定軸および上記固定軸に軸受部材を介して回転可能に支持された円筒部を含むブラケットとを備え、上記ステータが上記固定軸側に設けられ、上記ロータが上記ブラケット側に設けられ上記ブラケットとともに回転するアウターロータ式の同期電動機において、
    上記電機子は、上記固定軸に非磁性体の第1支持部材を介して取り付けられるラジアル電機子と、上記ラジアル電機子の両側において上記固定軸と磁気的に結合した状態で上記固定軸を中心として同軸に配置される同径の第1アキシャル電機子および第2アキシャル電機子とを備え、上記3つの電機子は、それぞれ円周方向に沿って同一の回転角で配置される複数の歯部を有し、上記各歯部には集中巻巻線が施され、同一の回転角に属する3つの歯部うち、上記第1,第2アキシャル電機子の歯部に巻かれるアキシャル巻線は同一極性、上記ラジアル電機子の歯部に巻かれるラジアル巻線は逆極性となるようにし、上記3つの巻線を単位グループとして、これらを直列および/または並列に接続して多相巻線を構成し、
    上記界磁は、強磁性体からなる複数個の界磁鉄心を有し、上記各界磁鉄心が上記ロータの円周方向に所定の間隔をもって配置された状態で非磁性体の第2支持部材を介して上記ブラケットの円筒部内面に沿って取り付けられており、上記界磁鉄心の各々は、上記ラジアル電機子と対向する内径側の1つのラジアル面を有するとともに、上記固定軸の軸方向に沿った両側面に上記第1アキシャル電機子と対向する第1アキシャル面と上記第2アキシャル電機子と対向する第2アキシャル面の2つのアキシャル面を有し、
    上記各界磁鉄心のラジアル面と上記ラジアル電機子との間には磁路となるラジアルエアギャップが設けられ、任意に選択される上記界磁鉄心を1番目として、奇数番目の上記界磁鉄心の上記第1アキシャル面には第1永久磁石が設けられているとともに、上記第2アキシャル面には上記第2アキシャル電機子との間に磁路となる第2アキシャルエアギャップが生ずるように上記界磁鉄心と一体の第1界磁突極が形成されており、
    偶数番目の上記界磁鉄心の上記第1アキシャル面には上記第1アキシャル電機子との間に磁路となる第1アキシャルエアギャップが生ずるように上記界磁鉄心と一体の第2界磁突極が形成されているとともに、上記第2アキシャル面には第2永久磁石が設けられており、かつ、上記各界磁鉄心の間にはそれぞれ第3永久磁石が配置されており、
    上記直流励磁コイルは、上記ラジアル電機子、上記第1アキシャル電機子および上記固定軸で囲まれる第1空間内において上記固定軸の一端側に巻回される第1直流励磁コイルと、上記ラジアル電機子、上記第2アキシャル電機子および上記固定軸で囲まれる第2空間内において上記固定軸の他端側に巻回される第2直流励磁コイルとを備え、
    上記直流励磁コイルにより発生する励磁磁束が上記第1アキシャル電機子もしくは上記第2アキシャル電機子のいずれか一方から上記第1,第2アキシャルエアギャップ、上記ラジアルエアギャップ、上記界磁鉄心および上記ラジアル電機子を含む磁路を介していずれか他方のアキシャル電機子へと流れるようにしたことを特徴とするアウターロータ式の同期電動機。
  3. 上記奇数番目の界磁鉄心に設けられる上記第1永久磁石と上記偶数番目の界磁鉄心に設けられる上記第2永久磁石はともにSPM方式の磁石で、上記第1永久磁石がN極で上記第2永久磁石はS極であり、上記直流励磁コイルの励磁磁束により、上記奇数番目の界磁鉄心の上記ラジアル面はS極、上記第1界磁突極はN極に励磁される一方で、上記偶数番目の界磁鉄心の上記ラジアル面はN極、上記第2界磁突極はS極に励磁されることを特徴とする請求項1または2に記載の同期電動機。
  4. 上記第3永久磁石はIPM方式の磁石で板厚方向に着磁されており、そのN極側が上記偶数番目のラジアル面側、S極が上記奇数番目のラジアル面側となるように配置されることを特徴とする請求項3に記載の同期電動機。
  5. 上記第1永久磁石および上記第2永久磁石が省略されている請求項1または2に記載の同期電動機。
  6. 上記第3永久磁石がさらに省略されている請求項5に記載の同期電動機。
  7. 風力発電および水力発電用の発電機として用いられ、風車や水車の機械的トルクや出力に応じて上記直流励磁コイルへの通電電流を調整することにより、風力発電および水力発電の電気的出力を制御することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の同期電動機。
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