JPWO2021070226A1 - 仮想カメラ制御装置、仮想カメラ制御方法、及び仮想カメラ制御プログラム - Google Patents

仮想カメラ制御装置、仮想カメラ制御方法、及び仮想カメラ制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2021070226A1
JPWO2021070226A1 JP2020512617A JP2020512617A JPWO2021070226A1 JP WO2021070226 A1 JPWO2021070226 A1 JP WO2021070226A1 JP 2020512617 A JP2020512617 A JP 2020512617A JP 2020512617 A JP2020512617 A JP 2020512617A JP WO2021070226 A1 JPWO2021070226 A1 JP WO2021070226A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
virtual camera
virtual
control device
unit
determination unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020512617A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6737542B1 (ja
Inventor
佑介 横須賀
喬之 築谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6737542B1 publication Critical patent/JP6737542B1/ja
Publication of JPWO2021070226A1 publication Critical patent/JPWO2021070226A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T19/00Manipulating 3D models or images for computer graphics
    • G06T19/003Navigation within 3D models or images
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/011Arrangements for interaction with the human body, e.g. for user immersion in virtual reality
    • G06F3/013Eye tracking input arrangements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Computer Graphics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)

Abstract

仮想カメラ制御装置(100)は、仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定部(130)と、仮想3D空間内を撮影する仮想3D空間内に配置された仮想カメラの撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部(130)が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊部(140)と、を備えた。

Description

この発明は、仮想カメラ制御装置、仮想カメラ制御方法、及び仮想カメラ制御プログラムに関するものである。
仮想3D(three−dimensional)空間に仮想的に配置された仮想カメラが撮影した画像を表示装置に出力する表示制御装置がある。表示制御装置は、仮想カメラの仮想3D空間内における位置、又は、仮想カメラが撮影する方向等を制御することにより、仮想カメラが撮影する領域を変更する。
例えば、特許文献1には、仮想3D空間内に配置された仮想3Dオブジェクトの周囲に、仮想カメラを配置し、仮想カメラが撮影する方向を当該仮想3Dオブジェクトの表面に直交する方向に保ち、且つ、仮想カメラから当該仮想3Dオブジェクトまでの距離を一定に保ちつつ仮想カメラを周回移動させて、仮想カメラに当該仮想3Dオブジェクトを撮影させる技術が開示されている。
米国特許第8044953号明細書
特許文献1に開示されたような従来の技術では、仮想カメラによる撮影対象となる仮想3Dオブジェクト(以下「撮影オブジェクト」という。)と、仮想カメラの周回移動の基準となる仮想3Dオブジェクト(以下「周遊オブジェクト」という。)とは、同じ仮想3Dオブジェクトである。
ここで、例えば、ある物体の周辺にある表示を施そうとするような場合、当該物体周囲の種々の位置から当該表示がどのように見えるかを、予めシミュレーションを行って確認したいとの要望がある。このようなシミュレーションを仮想3D空間内で行う場合、閲覧対象のオブジェクト(以下「閲覧オブジェクト」という。)として、表示に対応する仮想3Dオブジェクトを設定し、周遊オブジェクトとして、物体に対応する仮想3Dオブジェクトを設定する必要がある。すなわち、閲覧オブジェクトと周遊オブジェクトとは、互いに異なる仮想3Dオブジェクトとして設定されなければならない。
従来の技術は、撮影オブジェクトと周遊オブジェクトとして同じ仮想3Dオブジェクトを設定するものであるため、上述のようなシミュレーションの用途には適用できない、という問題があった。
この発明は、上述の問題点を解決するためのもので、閲覧オブジェクトとは異なる仮想3Dオブジェクトを周遊オブジェクトとして設定可能な仮想カメラ制御装置を提供することを目的としている。
この発明に係る仮想カメラ制御装置は、仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定部と、仮想3D空間内を撮影する仮想3D空間内に配置された仮想カメラが撮影する方向を、仮想カメラから注視点決定部が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊部と、を備えたものである。
この発明によれば、閲覧オブジェクトとは異なる仮想3Dオブジェクトを周遊オブジェクトとして設定可能である。
図1は、実施の形態1に係る表示制御装置を適用した表示システムの要部の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置の要部の構成の一例を示すブロック図である。 図3A及び図3Bは、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置の要部のハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置が注視点を決定する処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、実施の形態1に係る仮想3D空間において、周遊オブジェクトである車両を示す仮想3Dオブジェクトの上方から見た、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、及び仮想カメラの位置関係の一例を示す配置図である。 図6は、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置が仮想カメラを移動する処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置における仮想カメラ周遊部が、仮想カメラを移動する際の一例を示す図である。 図8は、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置における仮想カメラ周遊部が、仮想カメラを移動する処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置における仮想カメラ周遊部が、仮想カメラを移動する際の一例を示す図である。 図10A及び図10Bは、実施の形態1に係る仮想3D空間において、周遊オブジェクトである車両を示す仮想3Dオブジェクトの上方から見た、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、空間オブジェクト、及び仮想カメラの位置関係の一例を示す配置図である。 図11は、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置が注視点を決定する処理の一例を示すフローチャートである。 図12は、実施の形態2に係る表示制御装置を適用した表示システムの要部の構成の一例を示すブロック図である。 図13は、実施の形態2に係る仮想カメラ制御装置の要部の構成の一例を示すブロック図である。 図14は、実施の形態2に係る仮想3D空間において、周遊オブジェクトである車両を示す仮想3Dオブジェクトの上方から見た、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、及び仮想カメラの位置関係の一例を示す配置図である。 図15は、実施の形態2に係る仮想カメラ制御装置が仮想カメラを移動する処理の一例を示すフローチャートである。 図16は、実施の形態3に係る表示制御装置を適用した表示システムの要部の構成の一例を示すブロック図である。 図17は、実施の形態3に係る仮想カメラ制御装置の要部の構成の一例を示すブロック図である。 図18は、実施の形態3に係る仮想3D空間において、周遊オブジェクトである車両を示す仮想3Dオブジェクトの上方から見た、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、及び仮想カメラの位置関係の一例を示す配置図である。 図19は、実施の形態3に係る仮想カメラ制御装置が仮想カメラを移動する処理の一例を示すフローチャートである。 図20は、実施の形態4に係る表示制御装置を適用した表示システムの要部の構成の一例を示すブロック図である。 図21は、実施の形態4に係る仮想カメラ制御装置の要部の構成の一例を示すブロック図である。 図22は、実施の形態4に係る仮想3D空間において、周遊オブジェクトである車両を示す仮想3Dオブジェクトの上方から見た、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、及び仮想カメラの位置関係の一例を示す配置図である。 図23は、実施の形態4に係る仮想カメラ制御装置が注視点を決定する処理の一例を示すフローチャートである。 図24は、実施の形態5に係る表示制御装置を適用した表示システムの要部の構成の一例を示すブロック図である。 図25は、実施の形態5に係る仮想カメラ制御装置の要部の構成の一例を示すブロック図である。 図26は、実施の形態5に係る仮想3D空間において、周遊オブジェクトである車両を示す仮想3Dオブジェクトの上方から見た、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、及び仮想カメラの位置関係の一例を示す配置図である。 図27は、実施の形態5に係る仮想カメラ制御装置が注視点を決定する処理の一例を示すフローチャートである。 図28は、実施の形態6に係る表示制御装置を適用した表示システムの要部の構成の一例を示すブロック図である。 図29は、実施の形態6に係る仮想カメラ制御装置の要部の構成の一例を示すブロック図である。 図30は、実施の形態6に係る仮想3D空間において、周遊オブジェクトである車両を示す仮想3Dオブジェクトの上方から見た、周遊オブジェクト、第1閲覧オブジェクト、第2閲覧オブジェクト、及び仮想カメラの位置関係の一例を示す配置図である。 図31は、実施の形態6に係る仮想カメラ制御装置が注視点を決定する処理の一例を示すフローチャートである。 図32は、実施の形態7に係る表示制御装置を適用した表示システムの要部の構成の一例を示すブロック図である。 図33は、実施の形態7に係る仮想カメラ制御装置の要部の構成の一例を示すブロック図である。 図34は、実施の形態7に係る仮想3D空間において、周遊オブジェクトである車両を示す仮想3Dオブジェクトの上方から見た、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、及び仮想カメラの位置関係の一例を示す配置図である。 図35は、実施の形態7に係る仮想カメラ制御装置が注視点を再度決定する処理の一例を示すフローチャートである。 図32は、実施の形態8に係る表示制御装置を適用した表示システムの要部の構成の一例を示すブロック図である。 図33は、実施の形態8に係る仮想カメラ制御装置の要部の構成の一例を示すブロック図である。 図38は、実施の形態8に係る仮想3D空間において、周遊オブジェクトである車両を示す仮想3Dオブジェクトの上方から見た、周遊オブジェクト、第1閲覧オブジェクト、第2閲覧オブジェクト、及び仮想カメラの位置関係の一例を示す配置図である。 図39は、実施の形態8に係る仮想カメラ制御装置が注視点を再度決定する処理の一例を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1から図11を参照して実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100について説明する。
図1を参照して、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100を適用した表示制御装置10の要部の構成を説明する。
図1は、実施の形態1に係る表示制御装置10を適用した表示システム1の要部の構成の一例を示すブロック図である。
表示システム1は、表示制御装置10、入力装置20、記憶装置30、及び表示装置40を備える。
表示制御装置10は、汎用PC(Personal Computer)等の情報処理装置により構成される。
入力装置20は、キーボード又はマウス等であり、ユーザからの操作を受け付けて、表示制御装置10に操作信号を入力する。
記憶装置30は、ハードディスクドライブ又はSDカードメモリ等であり、表示制御装置10による表示制御に必要な情報(以下「表示制御用情報」という。)を記憶する。例えば、記憶装置30は、表示制御用情報として、仮想3D空間内に配置される仮想3Dオブジェクトの仮想3D空間における位置又は領域を示す仮想3Dオブジェクト情報を記憶する。
表示装置40は、ディスプレイ等であり、表示制御装置10から出力された画像信号が示す画像を表示する。
表示制御装置10は、入力受付部11、情報取得部12、仮想カメラ制御装置100、画像生成部13、及び画像出力制御部14を備える。
入力受付部11は、入力装置20から入力された操作信号を受けて、操作信号に対応する操作入力情報を生成する。入力受付部11は、生成した操作入力情報を、仮想カメラ制御装置100等に出力する。
情報取得部12は、表示制御用情報を記憶装置30から読み出す。情報取得部12は、記憶装置30から、表示制御用情報として、例えば、仮想3Dオブジェクト情報を読み出す。
仮想カメラ制御装置100は、仮想3Dオブジェクト情報及び操作入力情報を取得し、取得した仮想3Dオブジェクト情報及び操作入力情報に基づいて、仮想3D空間内に配置される仮想カメラの仮想3D空間における位置(以下「仮想カメラ撮影位置」という。)、及び、仮想カメラが撮影する方向(以下「仮想カメラ撮影方向」という。)を制御する。仮想カメラ制御装置100は、取得した仮想3Dオブジェクト情報と、仮想カメラ情報とを画像生成部13に出力する。
仮想カメラ情報は、仮想カメラ撮影位置を示すカメラ位置情報、及び仮想カメラ撮影方向を示すカメラ方向情報を含む。仮想カメラ情報は、カメラ位置情報及びカメラ方向情報に加えて、仮想カメラが撮影する画角を示すカメラ画角情報等を含むものであっても良い。
画像生成部13は、仮想3Dオブジェクト情報及び仮想カメラ情報に基づいて、仮想カメラが仮想3D空間内を撮影した際に仮想カメラにより生成される画像(以下「撮影画像」という。)を生成し、生成した撮影画像を画像情報として画像出力制御部14に出力する。画像生成部13は、仮想カメラが後述のように移動している間も移動を停止している間も常に仮想3D空間内を撮影しているものとして、例えば所定周期毎に、撮影画像を生成する。
画像出力制御部14は、画像生成部13が生成した画像情報を画像信号に変換し、画像信号の表示装置40への出力を制御する。
図2を参照して、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100の要部の構成を説明する。
図2は、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100の要部の構成の一例を示すブロック図である。
仮想カメラ制御装置100は、操作情報取得部110、仮想3Dオブジェクト情報取得部120、注視点決定部130、仮想カメラ周遊部140、及び情報出力部160を備える。
仮想カメラ制御装置100は、上述の構成に加えて、空間オブジェクト判定部150を備えるものであっても良い。図2に示す仮想カメラ制御装置100は、空間オブジェクト判定部150を備えたものである。
図3A及び図3Bを参照して実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100の要部のハードウェア構成について説明する。
図3A及び図3Bは、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100の要部のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3Aに示す如く、仮想カメラ制御装置100はコンピュータにより構成されており、当該コンピュータはプロセッサ201及びメモリ202を有している。メモリ202には、当該コンピュータを、操作情報取得部110、仮想3Dオブジェクト情報取得部120、注視点決定部130、仮想カメラ周遊部140、空間オブジェクト判定部150、及び情報出力部160として機能させるためのプログラムが記憶されている。メモリ202に記憶されているプログラムをプロセッサ201が読み出して実行することにより、操作情報取得部110、仮想3Dオブジェクト情報取得部120、注視点決定部130、仮想カメラ周遊部140、空間オブジェクト判定部150、及び情報出力部160が実現される。
また、図3Bに示す如く、仮想カメラ制御装置100は処理回路203により構成されても良い。この場合、操作情報取得部110、仮想3Dオブジェクト情報取得部120、注視点決定部130、仮想カメラ周遊部140、空間オブジェクト判定部150、及び情報出力部160の機能が処理回路203により実現されても良い。
また、仮想カメラ制御装置100はプロセッサ201、メモリ202及び処理回路203により構成されても良い(不図示)。この場合、操作情報取得部110、仮想3Dオブジェクト情報取得部120、注視点決定部130、仮想カメラ周遊部140、空間オブジェクト判定部150、及び情報出力部160の機能のうちの一部の機能がプロセッサ201及びメモリ202により実現されて、残余の機能が処理回路203により実現されるものであっても良い。
プロセッサ201は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ又はDSP(Digital Signal Processor)を用いたものである。
メモリ202は、例えば、半導体メモリ又は磁気ディスクを用いたものである。より具体的には、メモリ202は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、SSD(Solid State Drive)又はHDD(Hard Disk Drive)などを用いたものである。
処理回路203は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、SoC(System−on−a−Chip)又はシステムLSI(Large−Scale Integration)を用いたものである。
操作情報取得部110は、表示制御装置10の入力受付部11が出力した操作入力情報を取得する。操作情報取得部110が取得する操作入力情報は、仮想3D空間内に配置された仮想カメラの仮想カメラ撮影方向を変更させるための操作を示す情報、又は、仮想カメラ撮影位置を変更させるための操作を示す情報等である。
操作情報取得部110は、取得した操作入力情報を、注視点決定部130及び仮想カメラ周遊部140に出力する。
仮想3Dオブジェクト情報取得部120は、例えば、記憶装置30に記憶された仮想3Dオブジェクト情報を、表示制御装置10の情報取得部12を介して取得する。
仮想3Dオブジェクト情報取得部120は、入力受付部11が出力した操作入力情報に基づいて、仮想3Dオブジェクト情報を取得しても良い。すなわち、仮想3Dオブジェクト情報取得部120が取得する仮想3Dオブジェクト情報は、ユーザが入力装置20を操作することにより、入力受付部11を介して仮想3Dオブジェクト情報取得部120に提供されるものであっても良い。
仮想3Dオブジェクト情報取得部120は、仮想3Dオブジェクト情報として、閲覧オブジェクトの仮想3D空間における位置又は領域を示す閲覧オブジェクト情報を取得する。また、仮想3Dオブジェクト情報取得部120は、仮想3Dオブジェクト情報として、周遊オブジェクトの仮想3D空間における位置又は領域を示す周遊オブジェクト情報を取得する。また、仮想3Dオブジェクト情報取得部120は、仮想3Dオブジェクト情報として、閲覧オブジェクト情報及び周遊オブジェクト情報に加えて、仮想3D空間における所定の空間を示す仮想3Dオブジェクトである空間オブジェクトの仮想3D空間における位置又は領域を示す空間オブジェクト情報を取得するものであっても良い。
仮想3Dオブジェクト情報取得部120は、取得した仮想3Dオブジェクト情報を、注視点決定部130及び仮想カメラ周遊部140に出力する。また、仮想3Dオブジェクト情報取得部120は、取得した仮想3Dオブジェクト情報を、空間オブジェクト判定部150に出力する。
注視点決定部130は、周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する。例えば、注視点決定部130は、周遊オブジェクトの表面、又は、閲覧オブジェクトの表面における任意の1点を注視点として決定する。
より具体的には、例えば、注視点決定部130は、仮想3Dオブジェクト情報取得部120が取得する仮想3Dオブジェクト情報、及び、操作情報取得部110が取得する操作入力情報に基づいて、周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する。
例えば、表示装置40には、ある仮想カメラ撮影位置から、ある仮想カメラ撮影方向で、周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトが撮影された撮影画像が表示される。ユーザは、入力装置20を操作することにより、表示装置40に表示される撮影画像内の周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトに対する、仮想カメラ撮影方向を変更することができる。例えば、ユーザは、入力装置20がマウスである場合、いわゆるドラッグ操作を行うことにより、撮影画像内の周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの表示角度を変えることで、仮想カメラ撮影方向の変更を指示する。注視点決定部130は、仮想カメラ撮影方向が指定された時点の仮想カメラ撮影位置を通り、指定された仮想カメラ撮影方向に伸びる直線と、周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトとが交わる点のうち、仮想カメラに最も近い点を注視点として決定する。
また、例えば、ユーザは、入力装置20を操作することにより、表示装置40に表示される撮影画像内の周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を指定する。注視点決定部130は、仮想3Dオブジェクト情報及び操作入力情報等に基づき、仮想3D空間における、ユーザが指定した撮影画像内の1点の位置を特定する。そして、注視点決定部130は、仮想カメラの位置から、ユーザが指定した撮影画像内の1点に向かう方向を仮想カメラ撮影方向として決定する。すなわち、ユーザは、入力装置20を操作して、表示装置40に表示される撮影画像内の周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を指定することによって、仮想カメラ撮影方向を指定することもできる。注視点決定部130は、仮想カメラ撮影方向が指定された時点の仮想カメラ撮影位置を通り、指定された仮想カメラ撮影方向に伸びる直線と、周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトとが交わる点のうち、仮想カメラに最も近い点を注視点として決定する。ただし、ユーザが撮影画像内の任意の1点を指定する場合は、注視点決定部130は、当該1点を注視点として決定してもよい。
なお、ユーザにより指定された仮想カメラ撮影方向は、仮想カメラが後述のように移動されると、当該移動に伴い変更される。
注視点決定部130は、決定した注視点の情報を、仮想カメラ周遊部140及び情報出力部160に出力する。
図4を参照して実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100が注視点を決定する動作について説明する。
図4は、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100が注視点を決定する処理の一例を示すフローチャートである。
仮想カメラ制御装置100は、例えば、操作情報取得部110が操作入力情報を取得する度に、繰り返し当該フローチャートの処理を実行する。
まず、ステップST401にて、注視点決定部130は、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、撮影画像内の周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を指定する情報であるか否かを判定する。
ステップST401にて、注視点決定部130が、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、撮影画像内の周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を指定する情報でないと判定した場合、仮想カメラ制御装置100は、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST401にて、注視点決定部130が、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、撮影画像内の周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を指定する情報であると判定した場合、ステップST402にて、注視点決定部130は、操作情報取得部110が取得した操作入力情報に基づいて、仮想カメラ撮影方向を決定する。
ステップST402の後、ステップST403にて、注視点決定部130は、仮想カメラ撮影位置を示す情報と、仮想カメラ撮影方向を示す情報と、周遊オブジェクトの仮想3D空間における位置又は領域、及び、閲覧オブジェクトの仮想3D空間における位置又は領域とに基づいて、仮想カメラ撮影位置を通り、仮想カメラ撮影方向に伸びる直線と、周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトとが交わる点のうち、仮想カメラに最も近い点を注視点として決定する。
ステップST403の後、仮想カメラ制御装置100は、当該フローチャートの処理を終了する。
仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する。
仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離は、仮想カメラ撮影位置と、仮想カメラ撮影位置からみて最も近い周遊オブジェクト上の点(以下「最近点」という。)の位置との間の距離である。現在の仮想カメラ撮影位置に対して、仮想カメラの移動方向及び移動量が指定された場合、仮想カメラ周遊部140は、当該指定に基づく移動後の仮想カメラ撮影位置を計算(以下「次位置計算」という。)する。次位置計算の過程において、仮想カメラ周遊部140は、例えば、指定された移動方向及び移動量を、仮想カメラ撮影位置と最近点とを結ぶ直線に直交し、且つ、仮想カメラ撮影位置を通る平面(以下「計算用平面」という。)に反映する。当該計算用平面を利用する次位置計算において、仮想カメラ周遊部140は、まず、現在の仮想カメラ撮影位置を、上述の移動方向及び移動量に基づき計算用平面上で仮移動し、当該仮移動後の位置における最近点を新たに算出する。そして、仮想カメラ周遊部140は、仮移動後の位置と新たに算出された最近点とを結ぶ直線上の位置で、且つ、当該最近点との距離が一定距離となるような位置を、次の仮想カメラ撮影位置として決定する。仮想カメラ周遊部140は、例えば、このような次位置計算により、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動することができる。なお、「一定距離」における「一定」とは、厳密な「一定」である必要はなく、「略一定」をも含むものである。
例えば、ユーザは、入力装置20であるキーボード等の矢印キーを操作することにより、仮想カメラの移動方向及び移動量を入力することができる。仮想カメラ周遊部140は、操作情報取得部110が取得する操作入力情報が示す、仮想カメラの移動方向及び移動量に基づいて、仮想3D空間内で仮想カメラを移動する。この移動の際、仮想カメラ周遊部140は、仮想3Dオブジェクト情報取得部120が取得した仮想3Dオブジェクト情報、及び、注視点決定部130が決定した注視点の情報に基づき、上述の態様で、仮想カメラを移動する。
なお、一定距離を示す情報は、仮想カメラ周遊部140が予め保持していても、ユーザが入力装置20を操作することにより、入力受付部11を介して仮想カメラ周遊部140に提供されるものであっても良い。
仮想カメラ周遊部140は、カメラ位置情報、カメラ方向情報、及びカメラ画角情報等を含む仮想カメラ情報を生成する。仮想カメラ周遊部140は、生成した仮想カメラ情報を、注視点決定部130及び情報出力部160に出力する。
情報出力部160は、仮想カメラ周遊部140が生成した仮想カメラ情報を表示制御装置10における画像生成部13に出力する。また、情報出力部160は、注視点決定部130が決定した注視点の情報を画像生成部13に出力する。また、情報出力部160は、仮想3Dオブジェクト情報を画像生成部13に出力する。情報出力部160は、例えば、仮想3Dオブジェクト情報取得部120、注視点決定部130、又は仮想カメラ周遊部140のいずれかから、仮想3Dオブジェクト情報を取得すれば良い。なお、図2において、情報出力部160が仮想3Dオブジェクト情報取得部120から仮想3Dオブジェクト情報を取得する場合の接続線は、省略されている。また、情報出力部160が注視点決定部130又は仮想カメラ周遊部140から仮想3Dオブジェクト情報を取得する場合、注視点決定部130又は仮想カメラ周遊部140は、上述の出力情報に加えて、仮想3Dオブジェクト情報を情報出力部160に出力する。
以下、一例として、表示制御装置10が、車両に備えられた投光装置により路面上に形成された像(以下「路面像」という。)についてのシミュレーションを行う装置として利用される場合について説明する。以下、周遊オブジェクトは、仮想3D空間における車両を示す仮想3Dオブジェクトであり、閲覧オブジェクトは、仮想3D空間における路面像を示す仮想3Dオブジェクトであるものとして説明する。
図5は、実施の形態1に係る仮想3D空間において、周遊オブジェクトである車両を示す仮想3Dオブジェクトの上方から見た、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、及び仮想カメラの位置関係の一例を示す配置図である。
以下、注視点は、図5に示すように、注視点決定部130により、既に、路面像を示す仮想3Dオブジェクトである閲覧オブジェクトにおける1点に決定されているものとして説明する。
仮想カメラ周遊部140は、例えば、操作情報取得部110が取得する操作入力情報に基づいて、仮想カメラを移動する。仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラを移動する際に、仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離δに保ちつつ、仮想カメラを移動する。
なお、図5は、一例として、注視点が閲覧オブジェクトにおける任意の1点である場合を示したが、注視点は、周遊オブジェクトにおける任意の1点であっても良い。注視点が周遊オブジェクトにおける任意の1点である場合も、仮想カメラ周遊部140が仮想カメラを移動する処理は、注視点が閲覧オブジェクトにおける任意の1点である場合と同様であるため、注視点が周遊オブジェクトにおける任意の1点である場合の説明を省略する。
図6を参照して実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100が仮想カメラを移動する動作について説明する。
図6は、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100が仮想カメラを移動する処理の一例を示すフローチャートである。
仮想カメラ制御装置100は、例えば、操作情報取得部110が操作入力情報を取得する度に、繰り返し当該フローチャートの処理を実行する。
まず、ステップST601にて、仮想カメラ周遊部140は、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラを移動させるための情報であるか否かを判定する。
ステップST601にて、仮想カメラ周遊部140が、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラを移動させるための情報でないと判定した場合、仮想カメラ制御装置100は、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST601にて、仮想カメラ周遊部140が、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラを移動させるための情報であると判定した場合、仮想カメラ周遊部140は、ステップST602の処理を行う。ステップST602にて、仮想カメラ周遊部140は、操作情報取得部110が取得した操作入力情報に基づいて、仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する。
ステップST602の後、仮想カメラ制御装置100は、当該フローチャートの処理を終了する。
実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100では、閲覧オブジェクトとは異なる仮想3Dオブジェクトを周遊オブジェクトとして設定可能である。そして、仮想カメラ制御装置100が上述の態様で仮想カメラを制御することにより、表示制御装置10は、周遊オブジェクトの周囲の種々の位置から閲覧オブジェクトがどのように見えるかをシミュレートし、その結果を表示することができる。
また、仮想カメラ制御装置100が上述の態様で仮想カメラを制御することにより、ユーザは、例えば、キーボードの矢印キー等の簡単な操作により、周遊オブジェクトの周囲の種々の位置から閲覧オブジェクトがどのように見えるかを、例えば、ディスプレイに表示された画像として確認できる。
次に、図7及び図8を参照して、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100が仮想カメラを移動する際の、より具体的な動作について説明する。
図7は、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100における仮想カメラ周遊部140が、仮想カメラを移動する際の一例を示す図である。
図7に示すように、仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラから周遊オブジェクトにおける第1面までの距離(以下「第1距離」という。)を一定距離δに保ちつつ、仮想カメラを移動する。仮想カメラ周遊部140は、上述のような次位置計算の過程において、仮想カメラから周遊オブジェクトにおける第2面までの距離(以下「第2距離」という。)が一定距離δより短くなると判定した場合には、第2距離が一定距離δになる位置に、仮想カメラを移動する。
すなわち、仮想カメラ周遊部140は、上述のような次位置計算の過程において、まず、現在の仮想カメラ撮影位置を、指定された移動方向及び移動量に基づき計算用平面上で仮移動し、当該仮移動後の位置における最近点を新たに算出する。図7の例では、計算用平面は、第1面と平行で仮想カメラ撮影位置を通る平面となる。図7の左下の図は、仮想カメラ周遊部140が当該計算用平面上で仮想カメラを仮移動した結果、新たに算出される最近点が、第2面上の点となった状態を示す。ここで、仮移動後の仮想カメラ撮影位置と新たに算出された最近点である第2面上の点との間の距離は、一定距離δ未満となっている。したがって、仮想カメラ周遊部140は、図7の右下の図に示したように、仮移動後の位置と新たに算出された最近点とを結ぶ直線上の位置で、且つ、当該最近点との距離が一定距離δとなるような位置を、次の仮想カメラ撮影位置として決定する。
より具体的には、仮想カメラ周遊部140は、第2距離が一定距離δになる位置に仮想カメラを移動した後、新たな最近点が第2面上の点であるため、第2距離を一定距離δに保ちつつ、第2面に沿って仮想カメラを移動する。図7の右上の図は、仮想カメラ周遊部140が、第2距離が一定距離δになる位置に仮想カメラを移動した後の、仮想カメラの移動例を示している。図7の右上の図に示すように、例えば、仮想カメラ周遊部140は、第2距離が一定距離δになる位置に仮想カメラを移動した後、第2距離を一定距離δに保ちつつ、第1面から離れる方向に第2面に沿って、仮想カメラを移動する。
仮想カメラ周遊部140は、例えば、このような次位置計算により、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動することができる。
なお、図7では、次の仮想カメラ撮影位置に移動後の仮想カメラ撮影方向は移動前と同じであるが、実際は、仮想カメラ撮影方向は注視点に向くように変更される。
図8は、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100が仮想カメラを移動する処理の一例を示すフローチャートである。
仮想カメラ制御装置100は、例えば、操作情報取得部110が操作入力情報を取得する度に、繰り返し当該フローチャートの処理を実行する。
まず、ステップST801にて、仮想カメラ周遊部140は、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラを移動させるための情報であるか否かを判定する。
ステップST801にて、仮想カメラ周遊部140が、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラを移動させるための情報でないと判定した場合、仮想カメラ制御装置100は、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST801にて、仮想カメラ周遊部140が、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラを移動させるための情報であると判定した場合、仮想カメラ周遊部140は、ステップST802の処理を行う。ステップST802にて、仮想カメラ周遊部140は、操作情報取得部110が取得した操作入力情報に基づいて、仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、第1距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを仮移動する。
ステップST802の後、ステップST803にて、仮想カメラ周遊部140は、第2距離が一定距離より短くなるか否かを判定する。
ステップST803にて、仮想カメラ周遊部140が、第2距離が一定距離より短くならないと判定した場合、仮想カメラ制御装置100は、仮移動後の仮想カメラ撮影方向と仮想カメラ撮影位置をそのまま次の仮想カメラ撮影方向と仮想カメラ撮影位置として決定して、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST803にて、仮想カメラ周遊部140が、第2距離が一定距離より短くなったと判定した場合、ステップST804にて、仮想カメラ周遊部140は、第2距離が一定距離になる位置に仮想カメラを移動する。
ステップST804の後、ステップST805にて、仮想カメラ周遊部140は、第2距離を一定距離δに保ちつつ、第2面に沿って仮想カメラを移動する。
ステップST805の後、仮想カメラ制御装置100は、当該フローチャートの処理を終了する。
なお、これまでの説明において、仮想カメラ周遊部140は、一例として、第1距離を一定距離に保ちつつ仮想カメラを仮移動し、第2距離が一定距離より短くなると判定した場合に、次の仮想カメラ撮影位置を第2距離が一定距離になる位置に決定してから、当該次の仮想カメラ撮影位置での仮想カメラ情報を情報出力部160に出力することを想定している。この場合、表示装置40は、仮移動した状態での仮想カメラ撮影位置での撮影画像を表示しない。
これに対し、仮想カメラ制御装置100は、ステップST802において仮想カメラを仮移動して、ステップST804の処理において、第2距離が一定距離になる位置まで仮想カメラを移動する間のうちの一部又は全部にも、仮想カメラ情報を生成し、当該仮想カメラ情報を、情報出力部160に出力しても良い。なお、仮想カメラ制御装置100が、第2距離が一定距離になる位置まで仮想カメラを移動する間のうちの一部又は全部において、仮想カメラ情報を生成し、当該仮想カメラ情報を情報出力部160に出力する場合、仮想カメラ制御装置100は、ステップST804の後にステップST805の処理を行わずに当該フローチャートの処理を終了しても良い。
第2距離が一定距離になる位置まで仮想カメラを移動する間のうちの一部とは、例えば、仮想カメラ周遊部140が、仮想カメラの仮移動を開始した位置から、第2距離が一定距離より短くなる位置まで仮想カメラを仮移動する間である。この場合、表示装置40には、第2距離が一定距離未満となる状態に至るまでの撮影画像が、動画像のように表示される。そのため、表示制御装置10は、ユーザが仮想カメラを移動させていた方向にこれ以上仮想カメラを移動させることができないことを、ユーザに視覚的に認知させることができる。
特に、仮想カメラ制御装置100が、第2距離が一定距離になる位置まで仮想カメラを移動する間のうちの一部において、仮想カメラ情報を生成し、当該仮想カメラ情報を情報出力部160に出力する場合、仮想カメラ制御装置100が、ステップST804の後にステップST805の処理を行わずに当該フローチャートの処理を終了することにより、表示制御装置10は、ユーザが仮想カメラを移動させていた方向にこれ以上仮想カメラを移動させることができないことを、よりユーザに視覚的に認知させることができる。
また、第2距離が一定距離になる位置まで仮想カメラを移動する間のうちの全部とは、例えば、仮想カメラ周遊部140が、第1距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラの仮移動を開始した位置から、第2距離が一定距離より短くなる位置まで仮想カメラを仮移動する間、及び、当該位置から、第2距離が一定距離になる位置まで仮想カメラを移動するまでの期間である。この場合、表示装置40には、第2距離が一定距離未満となる状態に至るまでの撮影画像、及び、第2距離が一定距離未満となった状態から第2距離が一定距離になった状態までの撮影画像が、動画像のように表示される。そのため、表示制御装置10は、ユーザが仮想カメラを移動させていた方向にこれ以上仮想カメラを移動させることができないことを、ユーザに視覚的に認知させることができる。
特に、仮想カメラ制御装置100が、第2距離が一定距離になる位置まで仮想カメラを移動する間のうちの全部において、仮想カメラ情報を生成し、当該仮想カメラ情報を情報出力部160に出力する場合、仮想カメラ制御装置100が、ステップST804の後にステップST805の処理を行わずに当該フローチャートの処理を終了することにより、表示制御装置10は、ユーザが仮想カメラを移動させていた方向にこれ以上仮想カメラを移動させることができないことを、よりユーザに視覚的に認知させることができる。
次に、図9を参照して、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100が仮想カメラを移動する際の、より具体的な他の動作例について説明する。
図9は、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100における仮想カメラ周遊部140が、仮想カメラを移動する際の一例を示す図である。
図9に示すように、仮想カメラ周遊部140は、第1距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する。仮想カメラ周遊部140は、第1距離が一定距離より長くなったと判定した場合に、第1距離が一定距離になる位置になるまで、仮想カメラを移動する。
より具体的には、仮想カメラ周遊部140は、上述のような次位置計算の過程において、まず、現在の仮想カメラ撮影位置を、指定された移動方向及び移動量に基づき計算用平面上で仮移動し、当該仮移動後の位置における最近点を新たに算出する。図9の上段の図の例では、計算用平面は、第1面と平行で仮想カメラ撮影位置を通る平面となる。図9の上段の図は、仮想カメラ周遊部140が当該計算用平面上で仮想カメラを仮移動した結果、新たに算出される最近点が、第1面と第2面の交線部分となった状態を示す。しかしながら、仮移動後の仮想カメラ撮影位置と新たに算出された最近点である第1面と第2面の交線部分との間の距離は、一定距離δより長くなっている。したがって、仮想カメラ周遊部140は、図9の中段の図に示したように、仮移動後の位置と新たに算出された最近点とを結ぶ直線上の位置で、且つ、当該最近点との距離が一定距離δとなるような位置を、次の仮想カメラ撮影位置として決定する。
より具体的には、仮想カメラ周遊部140は、第1距離が一定距離になる位置になるまで仮想カメラを移動した後、新たな最近点が第2面上の点であるものとして、第2距離を一定距離δに保ちつつ、第2面に沿って仮想カメラを移動する。図9の下段の図は、仮想カメラ周遊部140が、第1距離が一定距離になる位置になるまで仮想カメラを移動した後の、仮想カメラの移動例を示している。図9の下段の図に示すように、例えば、仮想カメラ周遊部140は、第1距離が一定距離になる位置になるまで仮想カメラを移動した後、第2距離を一定距離δに保ちつつ、第2面に沿って仮想カメラを移動する。
仮想カメラ周遊部140は、例えば、このような次位置計算により、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動することができる。
なお、図9では、次の仮想カメラ撮影位置に移動後の仮想カメラ撮影方向は移動前と同じであるが、実際は、仮想カメラ撮影方向は注視点に向くように変更される。
仮想カメラ制御装置100が空間オブジェクト判定部150を備える場合について説明する。
空間オブジェクト判定部150は、仮想3Dオブジェクト情報取得部120が、仮想3Dオブジェクト情報である空間オブジェクト情報を取得したか否かを判定する。
注視点決定部130は、空間オブジェクト判定部150が、仮想3Dオブジェクト情報取得部120が空間オブジェクト情報を取得したと判定した場合、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、又は空間オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する。
図10A及び図10Bは、実施の形態1に係る仮想3D空間において、周遊オブジェクトである車両を示す仮想3Dオブジェクトの上方から見た、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、空間オブジェクト、及び仮想カメラの位置関係の一例を示す配置図である。特に、図10Aに示す空間オブジェクトは、人を示す仮想3Dオブジェクトを示したものである。また、図10Bに示す空間オブジェクトは、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、及び仮想カメラを囲む周囲を示す直方体状の仮想3Dオブジェクトを示したものである。
図10A又は図10Bに示すように、注視点決定部130は、空間オブジェクトの任意の1点を注視点として決定することが可能である。
より具体的には、例えば、注視点決定部130は、操作情報取得部110が取得する操作入力情報に基づいて、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、又は空間オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する。例えば、ユーザは、入力装置20がマウスである場合、いわゆるドラッグ操作を行うことにより、撮影画像内の周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの表示角度を変えることで、仮想カメラ撮影方向の変更を指示する。または、ユーザは、入力装置20を操作して、表示装置40に表示される撮影画像内の周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を指定することによって、仮想カメラ撮影方向の変更を指示することもできる。注視点決定部130は、仮想カメラ撮影位置を通り、指示された仮想カメラ撮影方向に伸びる直線と、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、又は空間オブジェクトとが交わる点のうち、仮想カメラに最も近い点を注視点として決定する。
図11を参照して実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100が注視点を決定する動作について説明する。
図11は、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100が注視点を決定する処理の一例を示すフローチャートである。
仮想カメラ制御装置100は、例えば、操作情報取得部110が操作入力情報を取得する度に、繰り返し当該フローチャートの処理を実行する。
まず、ステップST1101にて、注視点決定部130は、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、撮影画像内の任意の1点を指定する情報であるか否かを判定する。
ステップST1101にて、注視点決定部130が、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、撮影画像内の任意の1点を指定する情報でないと判定した場合、仮想カメラ制御装置100は、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST1101にて、注視点決定部130が、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、撮影画像内の任意の1点を指定する情報であると判定した場合、ステップST1102にて、注視点決定部130は、操作情報取得部110が取得した操作入力情報に基づいて、仮想カメラ撮影方向を決定する。
ステップST1102の後、ステップST1103にて、空間オブジェクト判定部150は、仮想3Dオブジェクト情報取得部120が、空間オブジェクト情報を取得したか否かを判定する。
ステップST1103にて、空間オブジェクト判定部150が、仮想3Dオブジェクト情報取得部120が空間オブジェクト情報を取得していないと判定した場合、注視点決定部130は、ステップST1104の処理を行う。ステップST1104にて、注視点決定部130は、注視点決定部130が決定した仮想カメラ撮影方向を示す情報と、周遊オブジェクトの仮想3D空間における位置若しくは領域、又は、閲覧オブジェクトの仮想3D空間における位置若しくは領域とに基づいて、仮想カメラ撮影方向と、周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトとが交わる点のうち、仮想カメラに最も近い点を注視点として決定する。
ステップST1104の後、仮想カメラ制御装置100は、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST1103にて、空間オブジェクト判定部150が、仮想3Dオブジェクト情報取得部120が空間オブジェクト情報を取得したと判定した場合、注視点決定部130は、ステップST1105の処理を行う。ステップST1105にて、注視点決定部130は、注視点決定部130が決定した仮想カメラ撮影方向を示す情報と、周遊オブジェクトの仮想3D空間における位置又は領域、閲覧オブジェクトの仮想3D空間における位置又は領域、及び、空間オブジェクトの仮想3D空間における位置又は領域とに基づいて、仮想カメラ撮影方向と、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、又は空間オブジェクトとが交わる点のうち、仮想カメラに最も近い点を注視点として決定する。
ステップST1105の後、仮想カメラ制御装置100は、当該フローチャートの処理を終了する。
なお、図11に示すフローチャートは、一例であり、仮想カメラ制御装置100が注視点を決定する処理は、図11に示すフローチャートに限るものではない。
例えば、仮想カメラ制御装置100は、以下に示す方法により、注視点を決定しても良い。
まず、注視点決定部130は、操作情報取得部110が取得した操作入力情報に基づいて、仮想カメラ撮影方向を変更する。より具体的には、例えば、ユーザは、入力装置20がマウスである場合、いわゆるドラッグ操作を行うことにより、仮想カメラ撮影方向の変更を指示する。注視点決定部130は、仮想カメラ撮影位置、及び、変更後の仮想カメラ撮影方向に基づいて、注視点を決定する。
仮想カメラ制御装置100が、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、又は空間オブジェクトの任意の1点を注視点として仮想カメラを制御することにより、表示制御装置10は、周遊オブジェクトの周囲の種々の位置から、閲覧オブジェクトとも周遊オブジェクトとも異なる3D空間内の1点が注視されている状態で、閲覧オブジェクトがどのように見えるかをシミュレートし、その結果を表示することができる。
以上のように、仮想カメラ制御装置100は、仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定部130と、仮想3D空間内を撮影する仮想3D空間内に配置された仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊部140と、を備えた。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100は、閲覧オブジェクトとは異なる仮想3Dオブジェクトを周遊オブジェクトとして設定可能である。
また、上述の構成において、注視点決定部130は、仮想カメラ撮影方向が指定された場合に、指定された仮想カメラ撮影方向と、周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトとが交わる点のうち、仮想カメラに最も近い点を注視点として決定するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100は、ユーザにより指定された仮想カメラ撮影方向から、自動的に注視点を決定することができる。
また、上述の構成において、仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラ周遊部140が、仮想カメラから周遊オブジェクトにおける第1面までの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する際に、仮想カメラから周遊オブジェクトにおける第2面までの距離が一定距離より短くなる場合に、仮想カメラから周遊オブジェクトにおける第2面までの距離が一定距離になる位置に、仮想カメラを移動するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100は、周遊オブジェクトの形状に応じて仮想カメラを移動することができる。
また、上述の構成において、注視点決定部130は、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、又は、仮想3Dオブジェクトである空間オブジェクトの任意の1点を注視点として決定するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100は、周遊オブジェクトの周囲の種々の位置から、閲覧オブジェクトとも周遊オブジェクトとも異なる3D空間内の1点が注視されている状態で、閲覧オブジェクトがどのように見えるかをシミュレートし、その結果を表示することができる。
また、上述の構成において、注視点決定部130は、仮想カメラ撮影方向が指定された場合に、仮想カメラの位置を通り、指定された仮想カメラ撮影方向に伸びる直線と、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、又は空間オブジェクトとが交わる点のうち、仮想カメラに最も近い点を注視点として決定するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100は、仮想3D空間内に、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、及び空間オブジェクトが存在する場合に、ユーザにより指定された仮想カメラ撮影方向から、自動的に注視点を決定することができる。
また、上述の構成において、仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラの移動又は撮影方向の変更の際、仮想カメラの位置の情報、及び撮影方向の情報を含む仮想カメラ情報を生成し、生成した仮想カメラ情報を、仮想カメラ情報に基づいて仮想カメラが仮想3Dオブジェクトを撮影した画像を生成する画像生成部13に対し、出力するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100は、表示制御装置10が備える画像生成部13を介して表示装置40に、第2距離が一定距離未満となった状態から、第2距離が一定距離になった状態となる位置まで仮想カメラが移動される過程の撮影画像を、動画像のように表示させることができる。そのため、ユーザは、仮想カメラを移動させていた方向にこれ以上仮想カメラを移動させることができないことを、視覚的に認知することができる。
実施の形態2.
実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100は、仮想カメラの移動を制御する際に、閲覧オブジェクトの撮影状態を考慮していない。実施の形態2では、閲覧オブジェクトの撮影状態を考慮しながら仮想カメラの移動を制御する実施の形態について説明する。
図12から図15を参照して実施の形態2に係る仮想カメラ制御装置100aについて説明する。
図12を参照して、実施の形態2に係る仮想カメラ制御装置100aを適用した表示制御装置10aの要部の構成を説明する。
図12は、実施の形態2に係る表示制御装置10aを適用した表示システム1aの要部の構成の一例を示すブロック図である。
表示システム1aは、表示制御装置10a、入力装置20、記憶装置30、及び表示装置40を備える。
実施の形態2に係る表示システム1aは、実施の形態1に係る表示システム1における表示制御装置10が、表示制御装置10aに変更されたものである。
実施の形態2に係る表示システム1aの構成において、実施の形態1に係る表示システム1と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図1に記載した符号と同じ符号を付した図12に記載の構成については、説明を省略する。
表示制御装置10aは、汎用PC等の情報処理装置により構成される。
表示制御装置10aは、入力受付部11、情報取得部12、仮想カメラ制御装置100a、画像生成部13、及び画像出力制御部14を備える。
実施の形態2に係る表示制御装置10aは、実施の形態1に係る表示制御装置10における仮想カメラ制御装置100が、仮想カメラ制御装置100aに変更されたものである。
実施の形態2に係る表示制御装置10aの構成において、実施の形態1に係る表示制御装置10と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図1に記載した符号と同じ符号を付した図12に記載の構成については、説明を省略する。
仮想カメラ制御装置100aは、仮想3Dオブジェクト情報及び操作入力情報を取得し、取得した仮想3Dオブジェクト情報及び操作入力情報に基づいて、仮想3D空間内に配置される仮想カメラの仮想カメラ撮影位置、及び、仮想カメラ撮影方向を制御する。仮想カメラ制御装置100aは、取得した仮想3Dオブジェクト情報と、仮想カメラ情報とを画像生成部13に出力する。
仮想カメラ情報は、仮想カメラ撮影位置を示すカメラ位置情報、及び仮想カメラ撮影方向を示すカメラ方向情報を含む。仮想カメラ情報は、カメラ位置情報及びカメラ方向情報に加えて、仮想カメラが撮影する画角を示すカメラ画角情報等を含むものであっても良い。
図13を参照して、実施の形態2に係る仮想カメラ制御装置100aの要部の構成を説明する。
図13は、実施の形態2に係る仮想カメラ制御装置100aの要部の構成の一例を示すブロック図である。
仮想カメラ制御装置100aは、操作情報取得部110、仮想3Dオブジェクト情報取得部120、注視点決定部130、仮想カメラ周遊部140a、撮影状態判定部170、及び情報出力部160を備える。
仮想カメラ制御装置100aは、上述の構成に加えて、空間オブジェクト判定部150を備えるものであっても良い。図13に示す仮想カメラ制御装置100aは、空間オブジェクト判定部150を備えたものである。
実施の形態2に係る仮想カメラ制御装置100aは、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100における仮想カメラ周遊部140が仮想カメラ周遊部140aに変更され、撮影状態判定部170が追加されたものである。
実施の形態2に係る仮想カメラ制御装置100aの構成において、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図2に記載した符号と同じ符号を付した図13に記載の構成については、説明を省略する。
なお、実施の形態2に係る仮想カメラ制御装置100aにおける操作情報取得部110、仮想3Dオブジェクト情報取得部120、注視点決定部130、仮想カメラ周遊部140a、撮影状態判定部170、情報出力部160、及び空間オブジェクト判定部150の各機能は、実施の形態1において図3A及び図3Bに一例を示したハードウェア構成におけるプロセッサ201及びメモリ202により実現されるものであっても良く、又は処理回路203により実現されるものであっても良い。
仮想カメラ周遊部140aには、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が入力される。仮想カメラ周遊部140aは、操作情報取得部110が取得した操作入力情報に基づき、仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを仮移動する。仮想カメラ周遊部140aは、仮移動後の仮想カメラに関する仮想カメラ情報を生成し、当該仮想カメラ情報を撮影状態判定部170に出力する。また、仮想カメラ周遊部140aは、仮想3Dオブジェクト情報取得部120から取得した仮想3Dオブジェクト情報を、撮影状態判定部170に出力する。
撮影状態判定部170は、仮想3Dオブジェクト情報に含まれる閲覧オブジェクト情報及び周遊オブジェクト情報、並びに、仮想カメラ情報に基づいて、仮想カメラにおける閲覧オブジェクトの撮影状態を判定する。
具体的には、撮影状態判定部170は、移動後の仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であるか否かを判定する。撮影状態判定部170は、判定結果を仮想カメラ周遊部140aに出力する。
仮想カメラ周遊部140aは、撮影状態判定部170から取得した判定結果が、移動後の仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であることを示している場合、操作情報取得部110が取得した操作入力情報に基づいて、仮想カメラを移動する。この移動の際、仮想カメラ周遊部140aは、仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する。仮想カメラ周遊部140aは、移動後の仮想カメラに関する仮想カメラ情報を生成し、当該仮想カメラ情報を情報出力部160に出力する。
また、仮想カメラ周遊部140aは、撮影状態判定部170から取得した判定結果が、移動後の仮想カメラの位置において、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態ではないことを示している場合、すなわち、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態であることを示している場合、操作情報取得部110が取得した操作入力情報を無視することにより、仮想カメラを移動しないようにする。
すなわち、仮想カメラ周遊部140aは、操作情報取得部110が取得する操作入力情報に基づいて、仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する際に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影可能な位置の範囲内において仮想カメラを移動する。
なお、ユーザは、例えば、入力装置20であるキーボード等の矢印キーを操作することにより、仮想カメラの移動方向を入力する。
また、一定距離を示す情報は、仮想カメラ周遊部140aが予め保持していても、ユーザが入力装置20を操作することにより、入力受付部11を介して仮想カメラ周遊部140aに提供されるものであっても良い。
以下、一例として、表示制御装置10aが、路面像についてのシミュレーションを行う装置として利用される場合について説明する。以下、周遊オブジェクトは、仮想3D空間における車両を示す仮想3Dオブジェクトであり、閲覧オブジェクトは、仮想3D空間における路面像を示す仮想3Dオブジェクトであるものとして説明する。
図14は、実施の形態2に係る仮想3D空間において、周遊オブジェクトである車両を示す仮想3Dオブジェクトの上方から見た、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、及び仮想カメラの位置関係の一例を示す配置図である。
以下、注視点は、図14に示すように、注視点決定部130により、既に、路面像を示す仮想3Dオブジェクトである閲覧オブジェクトにおける1点に決定されているものとして説明する。
仮想カメラ周遊部140aは、例えば、操作情報取得部110が取得する操作入力情報に基づいて、仮想カメラを移動する。具体的には、図14に示すように、仮想カメラ周遊部140aは、仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する。この移動の際、仮想カメラ周遊部140aは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影可能な位置の範囲内において、仮想カメラを移動する。
なお、図14は、一例として、注視点が閲覧オブジェクトにおける任意の1点である場合を示したが、注視点は、周遊オブジェクトにおける任意の1点であっても良い。注視点が周遊オブジェクトにおける任意の1点である場合も、仮想カメラ周遊部140aが仮想カメラを移動する処理は、注視点が閲覧オブジェクトにおける任意の1点である場合と同様であるため、注視点が周遊オブジェクトにおける任意の1点である場合の説明を省略する。
図15を参照して実施の形態2に係る仮想カメラ制御装置100aが仮想カメラを移動する動作について説明する。
図15は、実施の形態2に係る仮想カメラ制御装置100aが仮想カメラを移動する処理の一例を示すフローチャートである。
仮想カメラ制御装置100aは、例えば、操作情報取得部110が操作入力情報を取得する度に、繰り返し当該フローチャートの処理を実行する。
まず、ステップST1501にて、仮想カメラ周遊部140aは、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラを移動させるための情報であるか否かを判定する。
ステップST1501にて、仮想カメラ周遊部140aが、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラを移動させるための情報でないと判定した場合、仮想カメラ制御装置100aは、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST1501にて、仮想カメラ周遊部140aが、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラを移動させるための情報であると判定した場合、仮想カメラ周遊部140aは、ステップST1502の処理を行う。ステップST1502にて、仮想カメラ周遊部140aは、仮想カメラ周遊部140aが仮想カメラから周遊オブジェクトにおける距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを仮移動する際、仮移動後の仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であるか否かを、撮影状態判定部170に判定させる。
ステップST1502にて、撮影状態判定部170が、仮移動後の仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態ではないと判定した場合、すなわち、閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態であると判定した場合、仮想カメラ制御装置100aは、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST1502にて、撮影状態判定部170が、仮移動後の仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であると判定した場合、ステップST1503にて、仮想カメラ周遊部140aは、操作情報取得部110が取得した操作入力情報に基づいて、仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する。
ステップST1503の後、仮想カメラ制御装置100aは、当該フローチャートの処理を終了する。
上述のように実施の形態2に係る仮想カメラ制御装置100aが仮想カメラを制御することにより、表示制御装置10aは、閲覧オブジェクトが表示装置40に表示されない状態になることを抑制できる。
なお、これまでの説明において、仮想カメラ制御装置100aにおける仮想カメラ周遊部140aは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影可能な位置の範囲内において仮想カメラを移動するものとして説明したが、この限りではない。例えば、仮想カメラ周遊部140aは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影可能な位置の範囲内において仮想カメラを移動するものであっても良い。なお、ここで言う閲覧オブジェクトの全体とは、任意の方向から閲覧オブジェクトを見た際に視認可能な閲覧オブジェクトの外形全体のことである。
また、これまでの説明において、注視点決定部130は、周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定するものとして説明したが、この限りではない。例えば、仮想カメラ制御装置100aが空間オブジェクト判定部150を備え、注視点決定部130は、空間オブジェクト判定部150が、仮想3Dオブジェクト情報取得部120が空間オブジェクト情報を取得したと判定した場合、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、又は空間オブジェクトの任意の1点を注視点として決定するものであっても良い。
注視点決定部130が、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、又は空間オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する場合における仮想カメラ周遊部140aの動作は、これまで説明した仮想カメラ周遊部140aの動作と同様であるため、説明を省略する。
以上のように、仮想カメラ制御装置100aは、仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定部130と、仮想3D空間内を撮影する仮想3D空間内に配置された仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊部140aと、を備え、仮想カメラ周遊部140aは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影可能な位置の範囲内において仮想カメラを移動するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100aは、閲覧オブジェクトとは異なる仮想3Dオブジェクトを周遊オブジェクトとして設定可能にしつつ、当該閲覧オブジェクトが全て撮影範囲から外れてしまうことを抑制できる。
また、以上のように、仮想カメラ制御装置100aは、仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定部130と、仮想3D空間内を撮影する仮想3D空間内に配置された仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊部140aと、を備え、仮想カメラ周遊部140aは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影可能な位置の範囲内において仮想カメラを移動するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100aは、閲覧オブジェクトとは異なる仮想3Dオブジェクトを周遊オブジェクトとして設定可能にしつつ、当該閲覧オブジェクトが一部でも撮影範囲から外れてしまうことを抑制できる。
実施の形態3.
実施の形態2に係る仮想カメラ制御装置100aは、操作入力情報に基づき仮想カメラを仮移動し、仮移動後の仮想カメラが、閲覧オブジェクトを全く撮影していない場合又は一部を撮影していない場合に、操作入力情報を無視することで、仮想カメラの移動を行わないようにしている。実施の形態3では、操作入力情報に基づき仮想カメラを移動し、移動後の仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない場合又は一部を撮影していない場合に、閲覧オブジェクトの一部又は全てを撮影している状態となる位置まで、仮想カメラを移動する実施の形態について説明する。
図16から図19を参照して実施の形態3に係る仮想カメラ制御装置100bについて説明する。
図16を参照して、実施の形態3に係る仮想カメラ制御装置100bを適用した表示制御装置10bの要部の構成を説明する。
図16は、実施の形態3に係る表示制御装置10bを適用した表示システム1bの要部の構成の一例を示すブロック図である。
表示システム1bは、表示制御装置10b、入力装置20、記憶装置30、及び表示装置40を備える。
実施の形態3に係る表示システム1bは、実施の形態1に係る表示システム1における表示制御装置10が、表示制御装置10bに変更されたものである。
実施の形態3に係る表示システム1bの構成において、実施の形態1に係る表示システム1と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図1に記載した符号と同じ符号を付した図16に記載の構成については、説明を省略する。
表示制御装置10bは、汎用PC等の情報処理装置により構成される。
表示制御装置10bは、入力受付部11、情報取得部12、仮想カメラ制御装置100b、画像生成部13、及び画像出力制御部14を備える。
実施の形態3に係る表示制御装置10bは、実施の形態1に係る表示制御装置10における仮想カメラ制御装置100が、仮想カメラ制御装置100bに変更されたものである。
実施の形態3に係る表示制御装置10bの構成において、実施の形態1に係る表示制御装置10と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図1に記載した符号と同じ符号を付した図16に記載の構成については、説明を省略する。
仮想カメラ制御装置100bは、仮想3Dオブジェクト情報及び操作入力情報を取得し、取得した仮想3Dオブジェクト情報及び操作入力情報に基づいて、仮想3D空間内に配置される仮想カメラの仮想カメラ撮影位置、及び、仮想カメラ撮影方向を制御する。仮想カメラ制御装置100bは、取得した仮想3Dオブジェクト情報と、仮想カメラ情報とを画像生成部13に出力する。
仮想カメラ情報は、仮想カメラ撮影位置を示すカメラ位置情報、及び仮想カメラ撮影方向を示すカメラ方向情報を含む。仮想カメラ情報は、カメラ位置情報及びカメラ方向情報に加えて、仮想カメラが撮影する画角を示すカメラ画角情報等を含むものであっても良い。
図17を参照して、実施の形態3に係る仮想カメラ制御装置100bの要部の構成を説明する。
図17は、実施の形態3に係る仮想カメラ制御装置100bの要部の構成の一例を示すブロック図である。
仮想カメラ制御装置100bは、操作情報取得部110、仮想3Dオブジェクト情報取得部120、注視点決定部130、仮想カメラ周遊部140b、撮影状態判定部170b、及び情報出力部160を備える。
仮想カメラ制御装置100bは、上述の構成に加えて、空間オブジェクト判定部150を備えるものであっても良い。図17に示す仮想カメラ制御装置100bは、空間オブジェクト判定部150を備えたものである。
実施の形態3に係る仮想カメラ制御装置100bは、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100における仮想カメラ周遊部140が仮想カメラ周遊部140bに変更され、撮影状態判定部170bが追加されたものである。
実施の形態3に係る仮想カメラ制御装置100bの構成において、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図2に記載した符号と同じ符号を付した図17に記載の構成については、説明を省略する。
なお、実施の形態3に係る仮想カメラ制御装置100bにおける操作情報取得部110、仮想3Dオブジェクト情報取得部120、注視点決定部130、仮想カメラ周遊部140b、撮影状態判定部170b、情報出力部160、及び空間オブジェクト判定部150の各機能は、実施の形態1において図3B及び図3Bに一例を示したハードウェア構成におけるプロセッサ201及びメモリ202により実現されるものであっても良く、又は処理回路203により実現されるものであっても良い。
仮想カメラ周遊部140bには、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が入力される。仮想カメラ周遊部140bは、操作情報取得部110が取得した操作入力情報に基づき、仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する。仮想カメラ周遊部140bは、移動後の仮想カメラに関する仮想カメラ情報を生成し、当該仮想カメラ情報を情報出力部160及び撮影状態判定部170bに出力する。また、仮想カメラ周遊部140bは、仮想3Dオブジェクト情報取得部120から取得した仮想3Dオブジェクト情報を、撮影状態判定部170bに出力する。
撮影状態判定部170bは、仮想3Dオブジェクト情報に含まれる閲覧オブジェクト情報及び周遊オブジェクト情報、並びに、仮想カメラ情報に基づいて、仮想カメラにおける閲覧オブジェクトの撮影状態を判定する。
具体的には、撮影状態判定部170bは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であるか否かを判定する。撮影状態判定部170bは、判定結果を仮想カメラ周遊部140bに出力する。
仮想カメラ周遊部140bは、撮影状態判定部170bから取得した判定結果が、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態ではないことを示している場合、すなわち、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態であることを示している場合に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる位置まで仮想カメラを移動する。
具体的には、例えば、仮想カメラ周遊部140bは、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態における仮想カメラ撮影位置から、操作入力情報が示す移動方向とは逆方向に、所定の移動量だけ仮想カメラを移動する。仮想カメラ周遊部140bは、当該所定の移動量を移動した後の仮想カメラについて、仮想カメラ情報を生成し、当該仮想カメラ情報を撮影状態判定部170bに出力する。撮影状態判定部170bは、撮影状態の判定を行い、判定結果を仮想カメラ周遊部140bに出力する。仮想カメラ周遊部140bは、撮影状態判定部170bから取得した判定結果が、所定の移動量だけ移動後の仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であることを示すまで、上述の処理を繰り返す。仮想カメラ周遊部140bは、このような処理を行うことで、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる位置まで仮想カメラを移動することができる。
また、例えば、撮影状態判定部170bは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態ではないと判定した場合、すなわち、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態であると判定した場合、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる仮想カメラ撮影位置を算出する。撮影状態判定部170bは、当該算出した仮想カメラ撮影位置の情報を仮想カメラ周遊部140bに出力する。仮想カメラ周遊部140bは、当該情報に基づき仮想カメラを移動することで、閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる位置まで仮想カメラを移動することができる。
仮想カメラ周遊部140bは、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない位置から閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる位置まで仮想カメラを移動する場合も、仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する。仮想カメラ周遊部140bは、例えば、仮想カメラ周遊部140bが、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない位置から閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる位置まで仮想カメラを移動する間、仮想カメラ情報を生成し、当該仮想カメラ情報を情報出力部160に出力する。
このように仮想カメラ制御装置100bが仮想カメラを制御することにより、表示制御装置10bは、仮想カメラを移動する際に、閲覧オブジェクトが表示装置40に表示されないような状態になることを抑制できる。
また、表示装置40には、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態から閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態になるまでの過程が、動画像のように表示される。そのため、表示制御装置10bは、ユーザが、仮想カメラを移動させていた方向に、仮想カメラをこれ以上移動させることができないことを、ユーザに視覚的に認知させることができる。
なお、仮想カメラ周遊部140bは、仮想カメラ周遊部140bが、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない位置から閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる位置まで仮想カメラを移動する間、仮想カメラ情報を生成しなくても、又は、仮想カメラ情報を生成した後、当該仮想カメラ情報を情報出力部160に出力しなくても良い。
なお、ユーザは、例えば、入力装置20であるキーボード等の矢印キーを操作することにより、仮想カメラの移動方向を入力する。
また、一定距離を示す情報は、仮想カメラ周遊部140bが予め保持していても、ユーザが入力装置20を操作することにより、入力受付部11を介して仮想カメラ周遊部140bに提供されるものであっても良い。
以下、一例として、表示制御装置10bが、路面像についてのシミュレーションを行う装置として利用される場合について説明する。以下、周遊オブジェクトは、仮想3D空間における車両を示す仮想3Dオブジェクトであり、閲覧オブジェクトは、仮想3D空間における路面像を示す仮想3Dオブジェクトであるものとして説明する。
図18は、実施の形態3に係る仮想3D空間において、周遊オブジェクトである車両を示す仮想3Dオブジェクトの上方から見た、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、及び仮想カメラの位置関係の一例を示す配置図である。
以下、注視点は、図18に示すように、注視点決定部130により、既に、路面像を示す仮想3Dオブジェクトである閲覧オブジェクトにおける1点に決定されているものとして説明する。
仮想カメラ周遊部140bは、例えば、操作情報取得部110が取得する操作入力情報に基づいて、仮想カメラを移動する。仮想カメラ周遊部140bは、仮想カメラを移動する際に、仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する。仮想カメラ周遊部140bは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影していない位置、すなわち、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない位置に仮想カメラを移動した場合に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる位置に仮想カメラを移動する。
なお、図18は、一例として、注視点が閲覧オブジェクトにおける任意の1点である場合を示したが、注視点は、周遊オブジェクトにおける任意の1点であっても良い。注視点が周遊オブジェクトにおける任意の1点である場合も、仮想カメラ周遊部140bが仮想カメラを移動する処理は、注視点が閲覧オブジェクトにおける任意の1点である場合と同様であるため、注視点が周遊オブジェクトにおける任意の1点である場合の説明を省略する。
図19を参照して実施の形態3に係る仮想カメラ制御装置100bが仮想カメラを移動する動作について説明する。
図19は、実施の形態3に係る仮想カメラ制御装置100bが仮想カメラを移動する処理の一例を示すフローチャートである。
仮想カメラ制御装置100bは、例えば、操作情報取得部110が操作入力情報を取得する度に、繰り返し当該フローチャートの処理を実行する。
まず、ステップST1901にて、仮想カメラ周遊部140bは、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラを移動させるための情報であるか否かを判定する。
ステップST1901にて、仮想カメラ周遊部140bが、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラを移動させるための情報でないと判定した場合、仮想カメラ制御装置100bは、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST1901にて、仮想カメラ周遊部140bが、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラを移動させるための情報であると判定した場合、仮想カメラ周遊部140bは、ステップST1902の処理を行う。ステップST1902にて、仮想カメラ周遊部140bは、操作情報取得部110が取得した操作入力情報に基づいて、仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する。
ステップST1902の後、ステップST1903にて、撮影状態判定部170bは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であるか否かを判定する。
ステップST1903にて、撮影状態判定部170bが、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であると判定した場合、仮想カメラ制御装置100bは、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST1903にて、撮影状態判定部170bが、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態ではないと判定した場合、すなわち、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態であると判定した場合、ステップST1904にて、仮想カメラ周遊部140bは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる位置まで仮想カメラを移動する。
ステップST1904の後、仮想カメラ制御装置100bは、当該フローチャートの処理を終了する。
なお、これまでの説明において、仮想カメラ制御装置100bにおける仮想カメラ周遊部140bは、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない位置に仮想カメラを移動した場合に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる位置に仮想カメラを移動するものとして説明したが、この限りではない。例えば、仮想カメラ周遊部140bは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない位置に仮想カメラを移動した場合に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影している状態となる位置に仮想カメラを移動するものであっても良い。より具体的には、例えば、仮想カメラ周遊部140bは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない位置に仮想カメラを移動した場合に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影している状態となる位置まで仮想カメラを移動するものであっても良い。なお、ここで言う閲覧オブジェクトの全体とは、任意の方向から閲覧オブジェクトを見た際に視認可能な閲覧オブジェクトの外形全体のことである。
また、これまでの説明において、注視点決定部130は、周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定するものとして説明したが、この限りではない。例えば、仮想カメラ制御装置100bが空間オブジェクト判定部150を備え、注視点決定部130は、空間オブジェクト判定部150が、仮想3Dオブジェクト情報取得部120が空間オブジェクト情報を取得したと判定した場合、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、又は空間オブジェクトの任意の1点を注視点として決定するものであっても良い。
注視点決定部130が、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、又は空間オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する場合における仮想カメラ周遊部140bの動作は、これまで説明した仮想カメラ周遊部140bの動作と同様であるため、説明を省略する。
以上のように、仮想カメラ制御装置100bは、仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定部130と、仮想3D空間内を撮影する仮想3D空間内に配置された仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊部140bと、を備え、仮想カメラ周遊部140bは、仮想カメラ周遊部140bが、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない位置に仮想カメラを移動した場合に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる位置に仮想カメラを移動するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100bは、閲覧オブジェクトとは異なる仮想3Dオブジェクトを周遊オブジェクトとして設定可能にしつつ、当該閲覧オブジェクトが全て撮影範囲から外れてしまうことを抑制できる。
また、上述の構成において、仮想カメラ周遊部140bは、仮想カメラの移動又は撮影方向の変更の際、仮想カメラの位置の情報、及び撮影方向の情報を含む仮想カメラ情報を生成し、生成した仮想カメラ情報を、仮想カメラ情報に基づいて仮想カメラが仮想3Dオブジェクトを撮影した画像を生成する画像生成部13に対し、出力するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100bは、表示制御装置10bが備える画像生成部13を介して表示装置40に、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない位置から少なくとも一部を撮影している状態となる位置まで仮想カメラが移動される過程の撮影画像を、動画像のように表示させることができる。そのため、ユーザは、仮想カメラを移動させていた方向にこれ以上仮想カメラを移動させることができないことを、視覚的に認知することができる。
また、以上のように、仮想カメラ制御装置100bは、仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定部130と、仮想3D空間内を撮影する仮想3D空間内に配置された仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊部140bと、を備え、仮想カメラ周遊部140bは、仮想カメラ周遊部140bが、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない位置に仮想カメラを移動した場合に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影している状態となる位置に仮想カメラを移動するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100bは、閲覧オブジェクトとは異なる仮想3Dオブジェクトを周遊オブジェクトとして設定可能にしつつ、当該閲覧ブジェクトが一部でも撮影範囲から外れてしまうことを抑制できる。
また、上述の構成において、仮想カメラ周遊部140bは、仮想カメラの移動又は撮影方向の変更の際、仮想カメラの位置の情報、及び撮影方向の情報を含む仮想カメラ情報を生成し、生成した仮想カメラ情報を、仮想カメラ情報に基づいて仮想カメラが仮想3Dオブジェクトを撮影した画像を生成する画像生成部13に対し、出力するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100bは、表示制御装置10bが備える画像生成部13を介して表示装置40に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない位置から全体を撮影している状態となる位置まで仮想カメラが移動される過程の撮影画像を、動画像のように表示させることができる。そのため、ユーザは、仮想カメラを移動させていた方向にこれ以上仮想カメラを移動させることができないことを、視覚的に認知することができる。
実施の形態4.
実施の形態2及び実施の形態3に係る仮想カメラ制御装置100a,100bは、仮想カメラ撮影位置を変更する際に、閲覧オブジェクトの撮影状態を考慮するものである。実施の形態4では、指示入力情報に基づき仮想カメラ撮影方向を変更する際に、閲覧オブジェクトの撮影状態を考慮する実施の形態について説明する。
図20から図23を参照して実施の形態4に係る仮想カメラ制御装置100cについて説明する。
図20を参照して、実施の形態4に係る仮想カメラ制御装置100cを適用した表示制御装置10cの要部の構成を説明する。
図20は、実施の形態4に係る表示制御装置10cを適用した表示システム1cの要部の構成の一例を示すブロック図である。
表示システム1cは、表示制御装置10c、入力装置20、記憶装置30、及び表示装置40を備える。
実施の形態4に係る表示システム1cは、実施の形態1に係る表示システム1における表示制御装置10が、表示制御装置10cに変更されたものである。
実施の形態4に係る表示システム1cの構成において、実施の形態1に係る表示システム1と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図1に記載した符号と同じ符号を付した図20に記載の構成については、説明を省略する。
表示制御装置10cは、汎用PC等の情報処理装置により構成される。
表示制御装置10cは、入力受付部11、情報取得部12、仮想カメラ制御装置100c、画像生成部13、及び画像出力制御部14を備える。
実施の形態4に係る表示制御装置10cは、実施の形態1に係る表示制御装置10における仮想カメラ制御装置100が、仮想カメラ制御装置100cに変更されたものである。
実施の形態4に係る表示制御装置10cの構成において、実施の形態1に係る表示制御装置10と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図1に記載した符号と同じ符号を付した図20に記載の構成については、説明を省略する。
仮想カメラ制御装置100cは、仮想3Dオブジェクト情報及び操作入力情報を取得し、取得した仮想3Dオブジェクト情報及び操作入力情報に基づいて、仮想3D空間内に配置される仮想カメラの仮想カメラ撮影位置、及び、仮想カメラ撮影方向を制御する。仮想カメラ制御装置100cは、取得した仮想3Dオブジェクト情報と、仮想カメラ情報とを画像生成部13に出力する。
仮想カメラ情報は、仮想カメラ撮影位置を示すカメラ位置情報、及び仮想カメラ撮影方向を示すカメラ方向情報を含む。仮想カメラ情報は、カメラ位置情報及びカメラ方向情報に加えて、仮想カメラが撮影する画角を示すカメラ画角情報等を含むものであっても良い。
図21を参照して、実施の形態4に係る仮想カメラ制御装置100cの要部の構成を説明する。
図21は、実施の形態4に係る仮想カメラ制御装置100cの要部の構成の一例を示すブロック図である。
仮想カメラ制御装置100cは、操作情報取得部110、仮想3Dオブジェクト情報取得部120、注視点決定部130c、仮想カメラ周遊部140、撮影状態判定部170c、及び情報出力部160を備える。
仮想カメラ制御装置100cは、上述の構成に加えて、空間オブジェクト判定部150を備えるものであっても良い。図21に示す仮想カメラ制御装置100cは、空間オブジェクト判定部150を備えたものである。
実施の形態4に係る仮想カメラ制御装置100cは、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100における注視点決定部130が注視点決定部130cに変更され、撮影状態判定部170cが追加されたものである。
実施の形態4に係る仮想カメラ制御装置100cの構成において、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図2に記載した符号と同じ符号を付した図21の構成については、説明を省略する。
なお、実施の形態4に係る仮想カメラ制御装置100cにおける操作情報取得部110、仮想3Dオブジェクト情報取得部120、注視点決定部130c、仮想カメラ周遊部140、撮影状態判定部170c、情報出力部160、及び空間オブジェクト判定部150の各機能は、実施の形態1において図3A及び図3Bに一例を示したハードウェア構成におけるプロセッサ201及びメモリ202により実現されるものであっても良く、又は処理回路203により実現されるものであっても良い。
注視点決定部130cは、周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する。注視点決定部130cには、操作情報取得部110から操作入力情報が入力され、仮想3Dオブジェクト情報取得部120から仮想3Dオブジェクト情報が入力され、仮想カメラ周遊部140から仮想カメラ情報が入力される。注視点決定部130cは、操作入力情報、仮想3Dオブジェクト情報、及び仮想カメラ情報に基づき、周遊オブジェクトの表面、又は、閲覧オブジェクトの表面における任意の1点を注視点として決定する。
注視点決定部130cは、注視点を決定する際、まず、操作情報取得部110が取得した操作入力情報に基づいて、仮想カメラ撮影方向を仮変更する。
なお、仮想カメラ撮影方向は、仮想カメラの移動を指示する操作入力情報、すなわち、仮想カメラ撮影位置の変更を指示する操作入力情報があった場合も変更される。これに対し、注視点を決定する際に注視点決定部130cにおいて考慮される操作入力情報は、仮想カメラの移動を指示する操作入力情報ではなく、仮想カメラ撮影位置を変更することなく、仮想カメラ撮影方向の変更を指示する操作入力情報である。
例えば、ユーザは、入力装置20がマウスである場合、いわゆるドラッグ操作を行うことにより、撮影画像内の周遊オブジェクト及び閲覧オブジェクトの表示角度を変えることで、仮想カメラ撮影方向の変更を指示する。または、ユーザは、入力装置20を操作して、表示装置40に表示される撮影画像内の周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を指定することによって、仮想カメラ撮影方向の変更を指示することもできる。
注視点決定部130cは、仮変更後の仮想カメラ撮影方向の情報を含む仮想カメラ情報を、撮影状態判定部170cに出力する。また、注視点決定部130cは、仮想3Dオブジェクト情報取得部120から取得した仮想3Dオブジェクト情報を、撮影状態判定部170cに出力する。
撮影状態判定部170cは、仮想3Dオブジェクト情報、及び、仮想カメラ情報に基づいて、仮変更後の仮想カメラ撮影方向を反映した状態の仮想カメラによる閲覧オブジェクトの撮影状態を判定する。
具体的には、撮影状態判定部170cは、仮想カメラが、仮想カメラ情報が示す仮想カメラ撮影位置において、仮変更後の仮想カメラ撮影方向を向いた場合に、閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となるか否かを判定する。撮影状態判定部170cは、判定結果を注視点決定部130cに出力する。
注視点決定部130cは、撮影状態判定部170cから取得した判定結果が、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となることを示している場合に、仮想カメラ撮影方向を変更する。そして、注視点決定部130cは、変更後の仮想カメラ撮影方向に基づき、注視点を決定する。
また、注視点決定部130cは、撮影状態判定部170cから取得した判定結果が、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態とはならないと判定した場合、すなわち、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態となると判定した場合に、仮想カメラ撮影方向を変更しないようにする。この場合、注視点決定部130cは、操作入力情報を無視することにより、注視点の決定処理を行わないようにする。
すなわち、注視点決定部130cは、操作情報取得部110が取得する操作入力情報に基づいて、仮想カメラ撮影方向を変更する際に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影可能な方向の範囲内において仮想カメラ撮影方向を変更して、注視点を決定する。
注視点決定部130cは、注視点の決定処理を行った場合、決定した注視点の情報を、仮想カメラ周遊部140に出力する。または、注視点決定部130cは、注視点の決定処理を行った場合、決定した注視点の情報及び変更後の仮想カメラ撮影方向の情報を、仮想カメラ周遊部140に出力する。
仮想カメラ周遊部140は、注視点決定部130cが決定した注視点又は変更後の仮想カメラ撮影方向に基づき、仮想カメラ撮影方向を変更する。その後、仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラの移動を指示する操作入力情報が操作情報取得部110から入力された場合、仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130cが決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する。
以下、一例として、表示制御装置10cが、路面像についてのシミュレーションを行う装置として利用される場合について説明する。以下、周遊オブジェクトは、仮想3D空間における車両を示す仮想3Dオブジェクトであり、閲覧オブジェクトは、仮想3D空間における路面像を示す仮想3Dオブジェクトであるものとして説明する。
図22は、実施の形態4に係る仮想3D空間において、周遊オブジェクトである車両を示す仮想3Dオブジェクトの上方から見た、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、及び仮想カメラの位置関係の一例を示す配置図である。
注視点決定部130cは、例えば、操作情報取得部110が取得する操作入力情報に基づいて、仮想カメラ撮影方向を変更する。具体的には、注視点決定部130cは、図22に示すように、仮想カメラが閲覧オブジェクトの一部を撮影可能な方向の範囲内において仮想カメラ撮影方向を変更する。
図23を参照して実施の形態4に係る仮想カメラ制御装置100cが注視点を決定する動作について説明する。
図23は、実施の形態4に係る仮想カメラ制御装置100cが注視点を決定する処理の一例を示すフローチャートである。
仮想カメラ制御装置100cは、例えば、操作情報取得部110が操作入力情報を取得する度に、繰り返し当該フローチャートの処理を実行する。
まず、ステップST2301にて、注視点決定部130cは、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラ撮影方向を変更させるための情報であるか否かを判定する。なお、「仮想カメラ撮影方向を変更させるための情報」とは、仮想カメラの移動を指示する操作入力情報ではなく、仮想カメラ撮影位置を変更することなく、仮想カメラ撮影方向の変更を指示する操作入力情報である。
ステップST2301にて、注視点決定部130cが、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラ撮影方向を変更させるための情報であると判定した場合、ステップST2302にて、注視点決定部130cは、仮変更後の仮想カメラ撮影方向において、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となるか否かを、撮影状態判定部170cに判定させる。
ステップST2302にて、撮影状態判定部170cが、仮変更後の仮想カメラ撮影方向において、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態とはならないと判定した場合、すなわち、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態となると判定した場合、仮想カメラ制御装置100cは、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST2302にて、撮影状態判定部170cが、仮変更後の仮想カメラ撮影方向において、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となると判定した場合、ステップST2303にて、注視点決定部130cは、操作情報取得部110が取得した操作入力情報に基づいて、仮想カメラ撮影方向を変更する。そして、注視点決定部130cは、変更後の仮想カメラ撮影方向に基づき、注視点を決定する。
ステップST2303の後、仮想カメラ制御装置100cは、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST2301にて、注視点決定部130cが、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラ撮影方向を変更させるための情報でないと判定した場合、仮想カメラ制御装置100cは、当該フローチャートの処理を終了する。
上述のように仮想カメラ制御装置100cが仮想カメラを制御することにより、表示制御装置10cは、閲覧オブジェクトが表示装置40に表示されないような状態になることを抑制できる。したがって、ユーザは、閲覧オブジェクトがどのように見えるかについてのシミュレーション結果を効率的に得ることが可能になる。
なお、これまでの説明において、仮想カメラ制御装置100cにおける注視点決定部130cは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影可能な方向の範囲内において仮想カメラ撮影方向を変更して、注視点を決定するものとして説明したが、この限りではない。例えば、注視点決定部130cは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影可能な方向の範囲内において仮想カメラ撮影方向を変更して、注視点を決定するものであっても良い。なお、ここで言う閲覧オブジェクトの全体とは、任意の方向から閲覧オブジェクトを見た際に視認可能な閲覧オブジェクトの外形全体のことである。
また、これまでの説明において、注視点決定部130cは、周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定するものとして説明したが、この限りではない。例えば、仮想カメラ制御装置100cが空間オブジェクト判定部150を備え、注視点決定部130cは、空間オブジェクト判定部150が、仮想3Dオブジェクト情報取得部120が空間オブジェクト情報を取得したと判定した場合、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、又は空間オブジェクトの任意の1点を注視点として決定するものであっても良い。
注視点決定部130cが、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、又は空間オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する場合における注視点決定部130cの動作は、これまで説明した注視点決定部130cの動作と同様であるため、説明を省略する。
以上のように、仮想カメラ制御装置100cは、仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定部130cと、仮想3D空間内を撮影する仮想3D空間内に配置された仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130cが決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊部140と、を備え、注視点決定部130cは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの一部を撮影可能な方向の範囲内において仮想カメラ撮影方向を変更するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100cは、閲覧オブジェクトとは異なる仮想3Dオブジェクトを周遊オブジェクトとして設定可能にしつつ、当該閲覧オブジェクトが全て撮影範囲から外れてしまうことを抑制できる。したがって、ユーザは、閲覧オブジェクトがどのように見えるかについてのシミュレーション結果を効率的に得ることが可能になる。
また、以上のように、仮想カメラ制御装置100cは、仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定部130cと、仮想3D空間内を撮影する仮想3D空間内に配置された仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130cが決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊部140と、を備え、注視点決定部130cは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影可能な方向の範囲内において仮想カメラ撮影方向を変更するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100cは、閲覧オブジェクトとは異なる仮想3Dオブジェクトを周遊オブジェクトとして設定可能にしつつ、当該閲覧オブジェクトが一部でも撮影範囲から外れてしまうことを抑制できる。したがって、ユーザは、閲覧オブジェクトがどのように見えるかについてのシミュレーション結果を効率的に得ることが可能になる。
実施の形態5.
実施の形態4に係る仮想カメラ制御装置100cは、操作入力情報に基づき仮想カメラ撮影方向を仮変更し、仮変更後の仮想カメラ撮影方向に基づく仮想カメラが、閲覧オブジェクトを全く撮影していない場合又は一部を撮影していない場合に、操作入力情報を無視することで、仮想カメラ撮影方向の変更を行わないようにしている。実施の形態5では、操作入力情報に基づき仮想カメラ撮影方向を変更し、変更後の仮想カメラ撮影方向に基づく仮想カメラが、閲覧オブジェクトを全く撮影していない場合又は一部を撮影していない場合に、閲覧オブジェクトの一部又は全てを撮影している状態まで、仮想カメラ撮影方向を変更する実施の形態について説明する。
図24から図27を参照して実施の形態5に係る仮想カメラ制御装置100dについて説明する。
図24を参照して、実施の形態5に係る仮想カメラ制御装置100dを適用した表示制御装置10dの要部の構成を説明する。
図24は、実施の形態5に係る表示制御装置10dを適用した表示システム1dの要部の構成の一例を示すブロック図である。
表示システム1dは、表示制御装置10d、入力装置20、記憶装置30、及び表示装置40を備える。
実施の形態5に係る表示システム1dは、実施の形態1に係る表示システム1における表示制御装置10が、表示制御装置10dに変更されたものである。
実施の形態5に係る表示システム1dの構成において、実施の形態1に係る表示システム1と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図1に記載した符号と同じ符号を付した図24に記載の構成については、説明を省略する。
表示制御装置10dは、汎用PC等の情報処理装置により構成される。
表示制御装置10dは、入力受付部11、情報取得部12、仮想カメラ制御装置100d、画像生成部13、及び画像出力制御部14を備える。
実施の形態5に係る表示制御装置10dは、実施の形態1に係る表示制御装置10における仮想カメラ制御装置100が、仮想カメラ制御装置100dに変更されたものである。
実施の形態5に係る表示制御装置10dの構成において、実施の形態1に係る表示制御装置10と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図1に記載した符号と同じ符号を付した図24に記載の構成については、説明を省略する。
仮想カメラ制御装置100dは、仮想3Dオブジェクト情報及び操作入力情報を取得し、取得した仮想3Dオブジェクト情報及び操作入力情報に基づいて、仮想3D空間内に配置される仮想カメラの仮想カメラ撮影位置、及び、仮想カメラ撮影方向を制御する。仮想カメラ制御装置100dは、取得した仮想3Dオブジェクト情報と、仮想カメラ情報とを画像生成部13に出力する。
仮想カメラ情報は、仮想カメラ撮影位置を示すカメラ位置情報、及び仮想カメラ撮影方向を示すカメラ方向情報を含む。仮想カメラ情報は、カメラ位置情報及びカメラ方向情報に加えて、仮想カメラが撮影する画角を示すカメラ画角情報等を含むものであっても良い。
図25を参照して、実施の形態5に係る仮想カメラ制御装置100dの要部の構成を説明する。
図25は、実施の形態5に係る仮想カメラ制御装置100dの要部の構成の一例を示すブロック図である。
仮想カメラ制御装置100dは、操作情報取得部110、仮想3Dオブジェクト情報取得部120、注視点決定部130d、仮想カメラ周遊部140、撮影状態判定部170d、及び情報出力部160を備える。
仮想カメラ制御装置100dは、上述の構成に加えて、空間オブジェクト判定部150を備えるものであっても良い。図25に示す仮想カメラ制御装置100dは、空間オブジェクト判定部150を備えたものである。
実施の形態5に係る仮想カメラ制御装置100dは、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100における注視点決定部130が注視点決定部130dに変更され、撮影状態判定部170dが追加されたものである。
実施の形態5に係る仮想カメラ制御装置100dの構成において、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図2に記載した符号と同じ符号を付した図25に記載の構成については、説明を省略する。
なお、実施の形態5に係る仮想カメラ制御装置100dにおける操作情報取得部110、仮想3Dオブジェクト情報取得部120、注視点決定部130d、仮想カメラ周遊部140、撮影状態判定部170d、情報出力部160、及び空間オブジェクト判定部150の各機能は、実施の形態1において図3A及び図3Bに一例を示したハードウェア構成におけるプロセッサ201及びメモリ202により実現されるものであっても良く、又は処理回路203により実現されるものであっても良い。
注視点決定部130dは、周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する。注視点決定部130dには、操作情報取得部110から操作入力情報が入力され、仮想3Dオブジェクト情報取得部120から仮想3Dオブジェクト情報が入力され、仮想カメラ周遊部140から仮想カメラ情報が入力される。注視点決定部130dは、操作入力情報、仮想3Dオブジェクト情報、及び仮想カメラ情報に基づき、周遊オブジェクトの表面、又は、閲覧オブジェクトの表面における任意の1点を注視点として決定する。
注視点決定部130dは、注視点を決定する際、まず、操作情報取得部110が取得した操作入力情報に基づいて、仮想カメラ撮影方向を変更する。
なお、仮想カメラ撮影方向は、仮想カメラの移動を指示する操作入力情報、すなわち、仮想カメラ撮影位置の変更を指示する操作入力情報があった場合も変更される。これに対し、注視点を決定する際に注視点決定部130dにおいて考慮される操作入力情報は、仮想カメラの移動を指示する操作入力情報ではなく、仮想カメラ撮影位置を変更することなく、仮想カメラ撮影方向の変更を指示する操作入力情報である。
例えば、ユーザは、入力装置20がマウスである場合、いわゆるドラッグ操作を行うことにより、撮影画像内の周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの表示角度を変えることで、仮想カメラ撮影方向の変更を指示する。または、ユーザは、入力装置20を操作して、表示装置40に表示される撮影画像内の周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を指定することによって、仮想カメラ撮影方向の変更を指示することもできる。
次に、注視点決定部130dは、仮想カメラ撮影位置、変更後の仮想カメラ撮影方向、及び、仮想3Dオブジェクト情報に基づき、注視点を決定する。例えば、注視点決定部130dは、仮想カメラ撮影位置を通り、変更後の仮想カメラ撮影方向に伸びる直線と、周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトとが交わる点のうち、仮想カメラに最も近い点を注視点として決定する。
注視点決定部130dは、決定した注視点の情報、変更後の仮想カメラ撮影方向を含む仮想カメラ情報、及び、仮想3Dオブジェクト情報取得部120から取得した仮想3Dオブジェクト情報を、撮影状態判定部170dに出力する。また、注視点決定部130dは、決定した注視点の情報、又は、決定した注視点の情報及び変更後の仮想カメラ撮影方向を仮想カメラ周遊部140に出力する。
仮想カメラ周遊部140は、注視点決定部130dが決定した注視点又は変更後の仮想カメラ撮影方向に基づき、仮想カメラ撮影方向を変更する。仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラ撮影方向を変更した後の仮想カメラに関する仮想カメラ情報を生成し、情報出力部160に出力する。
撮影状態判定部170dは、仮想3Dオブジェクト情報、及び、仮想カメラ情報に基づいて、変更後の仮想カメラ撮影方向を反映した状態の仮想カメラによる閲覧オブジェクトの撮影状態を判定する。
具体的には、撮影状態判定部170dは、仮想カメラ情報が示す仮想カメラ撮影位置において、変更後の仮想カメラ撮影方向を向いた仮想カメラが、閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であるか否かを判定する。撮影状態判定部170dは、判定結果を注視点決定部130dに出力する。
注視点決定部130dは、撮影状態判定部170dから取得した判定結果が、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態ではないと判定した場合、すなわち、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態であると判定した場合に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態になるまで、仮想カメラ撮影方向を変更する。
すなわち、注視点決定部130dは、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影してない方向に仮想カメラ撮影方向を変更した場合に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更する。
具体的には、例えば、注視点決定部130dは、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態における仮想カメラ撮影方向から、操作入力情報が示す変更方向とは逆方向に、所定の変更量だけ仮想カメラ撮影方向を変更する。注視点決定部130dは、当該所定の変更量を変更した後の仮想カメラ撮影方向を含む仮想カメラ情報を撮影状態判定部170dに出力する。撮影状態判定部170dは、撮影状態の判定を行い、判定結果を注視点決定部130dに出力する。注視点決定部130dは、撮影状態判定部170dから取得した判定結果が、所定の変更量だけ変更後の仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であることを示すまで、上述の処理を繰り返す。注視点決定部130dは、このような処理を行うことで、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる仮想カメラ撮影方向まで、仮想カメラ撮影方向を変更することができる。
また、例えば、撮影状態判定部170dは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態ではないと判定した場合、すなわち、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態であると判定した場合、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる仮想カメラ撮影方向を算出する。撮影状態判定部170dは、当該算出した仮想カメラ撮影方向の情報を注視点決定部130dに出力する。注視点決定部130dは、当該情報に基づき仮想カメラ撮影方向を変更することで、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる仮想カメラ撮影方向まで、仮想カメラ撮影方向を変更することができる。
注視点決定部130dは、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態から閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態まで仮想カメラ撮影方向を変更する間も、例えば、仮想カメラ撮影方向を変更する度に、仮想カメラ周遊部140に、少なくとも仮想カメラ撮影方向を出力する。仮想カメラ周遊部140は、例えば、注視点決定部130dが、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態から閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態まで仮想カメラ撮影方向を変更する間、注視点決定部130dから取得した仮想カメラ撮影方向に基づき、仮想カメラ情報を生成し、当該仮想カメラ情報を情報出力部160に出力する。
このように仮想カメラ制御装置100dが仮想カメラを制御することにより、表示制御装置10dは、注視点を決定する際に、閲覧オブジェクトが表示装置40に表示されないような状態になることを抑制できる。
また、表示装置40には、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態から閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態になるまでの過程が、動画像のように表示される。そのため、表示制御装置10dは、ユーザが、仮想カメラ撮影方向を変更させていた方向に、仮想カメラ撮影方向をこれ以上変更させることができないことを、ユーザに視覚的に認知させることができる。
なお、仮想カメラ周遊部140は、注視点決定部130dが、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態から閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態まで仮想カメラ撮影方向を変更する間、仮想カメラ情報を生成しなくても、又は、仮想カメラ情報を生成した後、当該仮想カメラ情報を情報出力部160に出力しなくても良い。
注視点決定部130dは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態になるまで、仮想カメラ撮影方向を変更すると、当該仮想カメラ撮影方向に基づいて、注視点を決定する。注視点決定部130dは、決定した注視点の情報を、仮想カメラ周遊部140に出力する。
その後、仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラの移動を指示する操作入力情報が操作情報取得部110から入力された場合、仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130dが決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する。
以下、一例として、表示制御装置10dが、路面像についてのシミュレーションを行う装置として利用される場合について説明する。以下、周遊オブジェクトは、仮想3D空間における車両を示す仮想3Dオブジェクトであり、閲覧オブジェクトは、仮想3D空間における路面像を示す仮想3Dオブジェクトであるものとして説明する。
図26は、実施の形態5に係る仮想3D空間において、周遊オブジェクトである車両を示す仮想3Dオブジェクトの上方から見た、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、及び仮想カメラの位置関係の一例を示す配置図である。
注視点決定部130dは、例えば、操作情報取得部110が取得する操作入力情報に基づいて、図26に示すように、仮想カメラ撮影方向を変更する。注視点決定部130dは、図26に示すように、仮想カメラが閲覧オブジェクトの一部も撮影していない方向、すなわち、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない方向に仮想カメラ撮影方向を変更した場合、閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影して要る状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更する。
図27を参照して実施の形態5に係る仮想カメラ制御装置100dが注視点を決定する動作について説明する。
図27は、実施の形態5に係る仮想カメラ制御装置100dが注視点を決定する処理の一例を示すフローチャートである。
仮想カメラ制御装置100dは、例えば、操作情報取得部110が操作入力情報を取得する度に、繰り返し当該フローチャートの処理を実行する。
まず、ステップST2701にて、注視点決定部130dは、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラ撮影方向を変更させるための情報であるか否かを判定する。なお、「仮想カメラ撮影方向を変更させるための情報」とは、仮想カメラの移動を指示する操作入力情報ではなく、仮想カメラ撮影位置を変更することなく、仮想カメラ撮影方向の変更を指示する操作入力情報である。
ステップST2701にて、注視点決定部130dが、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラ撮影方向を変更させるための情報であると判定した場合、ステップST2702にて、注視点決定部130dは、操作情報取得部110が取得した操作入力情報に基づいて、仮想カメラ撮影方向を変更する。
ステップST2702の後、ステップST2703にて、注視点決定部130dは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であるか否かを、撮影状態判定部170dに判定させる。
ステップST2703にて、撮影状態判定部170dが、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であると判定した場合、仮想カメラ制御装置100dは、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST2703にて、撮影状態判定部170dが、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態ではないと判定した場合、すなわち、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態であると判定した場合、ステップST2704にて、注視点決定部130dは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態になるまで、仮想カメラ撮影方向を変更する。
ステップST2704の後、仮想カメラ制御装置100dは、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST2701にて、注視点決定部130dが、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラが撮影する方向を変更させるための情報でないと判定した場合、仮想カメラ制御装置100dは、当該フローチャートの処理を終了する。
このように仮想カメラ制御装置100dが仮想カメラを制御することにより、表示制御装置10dは、閲覧オブジェクトが表示装置40に表示されないような状態になることを抑制することができる。したがって、ユーザは、閲覧オブジェクトがどのように見えるかについてのシミュレーション結果を効率的に得ることが可能になる。
なお、これまでの説明において、仮想カメラ制御装置100dにおける注視点決定部130dは、注視点決定部130dが、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない方向に仮想カメラ撮影方向を変更した場合に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更するものとして説明したが、この限りではない。例えば、注視点決定部130dは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない方向に仮想カメラ撮影方向を変更した場合に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更するものであっても良い。なお、ここで言う閲覧オブジェクトの全体とは、任意の方向から閲覧オブジェクトを見た際に視認可能な閲覧オブジェクトの外形全体のことである。
また、これまでの説明において、注視点決定部130dは、周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定するものとして説明したが、この限りではない。例えば、仮想カメラ制御装置100dが空間オブジェクト判定部150を備え、注視点決定部130dは、空間オブジェクト判定部150が、仮想3Dオブジェクト情報取得部120が空間オブジェクト情報を取得したと判定した場合、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、又は空間オブジェクトの任意の1点を注視点として決定するものであっても良い。
注視点決定部130dが、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、又は空間オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する場合における注視点決定部130dの動作は、これまで説明した注視点決定部130dの動作と同様であるため、説明を省略する。
以上のように、仮想カメラ制御装置100dは、仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定部130dと、仮想3D空間内を撮影する仮想3D空間内に配置された仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130dが決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊部140と、を備え、注視点決定部130dは、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない方向に仮想カメラ撮影方向を変更した場合に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100dは、閲覧オブジェクトとは異なる仮想3Dオブジェクトを周遊オブジェクトとして設定可能にしつつ、仮想カメラ撮影方向を決定する際に、当該閲覧オブジェクトが全て撮影範囲から外れてしまうことを抑制できる。したがって、ユーザは、閲覧オブジェクトがどのように見えるかについてのシミュレーション結果を効率的に得ることが可能になる。
また、上述の構成において、仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラの移動又は撮影方向の変更の際、仮想カメラの位置の情報、及び撮影方向の情報を含む仮想カメラ情報を生成し、生成した仮想カメラ情報を、仮想カメラ情報に基づいて仮想カメラが仮想3Dオブジェクトを撮影した画像を生成する画像生成部13に対し、出力するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100dは、表示制御装置10dが備える画像生成部13を介して表示装置40に、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態から少なくとも一部を撮影している状態となる仮想カメラ撮影方向まで、仮想カメラ撮影方向が変更される過程の撮影画像を、動画像のように表示させることができる。そのため、ユーザは、仮想カメラ撮影方向がどのように変更されたかを、視覚的に認知することができる。
また、以上のように、仮想カメラ制御装置100dは、仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定部130dと、仮想3D空間内を撮影する仮想3D空間内に配置された仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130dが決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊部140と、を備え、注視点決定部130dは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない方向に仮想カメラ撮影方向を変更した場合に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100dは、閲覧オブジェクトとは異なる仮想3Dオブジェクトを周遊オブジェクトとして設定可能にしつつ、仮想カメラ撮影方向を決定する際に、当該閲覧オブジェクトが一部でも撮影範囲から外れることを抑制できる。したがって、ユーザは、閲覧オブジェクトがどのように見えるかについてのシミュレーション結果を効率的に得ることが可能になる。
また、上述の構成において、仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラの移動又は撮影方向の変更の際、仮想カメラの位置の情報、及び撮影方向の情報を含む仮想カメラ情報を生成し、生成した仮想カメラ情報を、仮想カメラ情報に基づいて仮想カメラが仮想3Dオブジェクトを撮影した画像を生成する画像生成部13に対し、出力するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100dは、表示制御装置10dが備える画像生成部13を介して表示装置40に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない状態から全体を撮影している状態となる方向まで、仮想カメラ撮影方向を変更する過程の撮影画像を、動画像のように表示させることができる。そのため、ユーザは、仮想カメラ撮影方向がどのように変更されたかを、視覚的に認知することができる。
実施の形態6.
実施の形態4及び実施の形態5では、閲覧オブジェクトが1つである場合が想定されており、実施の形態4及び実施の形態5に係る仮想カメラ制御装置100c,100dは、指示入力情報に基づき仮想カメラ撮影方向を変更する際に、当該1つの閲覧オブジェクトの撮影状態を考慮するものである。実施の形態6では、閲覧オブジェクトが複数である場合を想定し、指示入力情報に基づき仮想カメラ撮影方向を変更する際に、当該複数の閲覧オブジェクトの撮影状態を考慮する実施の形態について説明する。
図28から図31を参照して実施の形態6に係る仮想カメラ制御装置100eについて説明する。
図28を参照して、実施の形態6に係る仮想カメラ制御装置100eを適用した表示制御装置10eの要部の構成を説明する。
図28は、実施の形態6に係る表示制御装置10eを適用した表示システム1eの要部の構成の一例を示すブロック図である。
表示システム1eは、表示制御装置10e、入力装置20、記憶装置30、及び表示装置40を備える。
実施の形態6に係る表示システム1eは、実施の形態1に係る表示システム1における表示制御装置10が、表示制御装置10eに変更されたものである。
実施の形態6に係る表示システム1eの構成において、実施の形態1に係る表示システム1と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図1に記載した符号と同じ符号を付した図28に記載の構成については、説明を省略する。
表示制御装置10eは、汎用PC等の情報処理装置により構成される。
表示制御装置10eは、入力受付部11、情報取得部12、仮想カメラ制御装置100e、画像生成部13、及び画像出力制御部14を備える。
実施の形態6に係る表示制御装置10eは、実施の形態1に係る表示制御装置10における仮想カメラ制御装置100が、仮想カメラ制御装置100eに変更されたものである。
実施の形態6に係る表示制御装置10eの構成において、実施の形態1に係る表示制御装置10と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図1に記載した符号と同じ符号を付した図28に記載の構成については、説明を省略する。
仮想カメラ制御装置100eは、仮想3Dオブジェクト情報及び操作入力情報を取得し、取得した仮想3Dオブジェクト情報及び操作入力情報に基づいて、仮想3D空間内に配置される仮想カメラの仮想カメラ撮影位置、及び、仮想カメラ撮影方向を制御する。仮想カメラ制御装置100eは、取得した仮想3Dオブジェクト情報と、仮想カメラ情報とを画像生成部13に出力する。
仮想カメラ情報は、仮想カメラ撮影位置を示すカメラ位置情報、及び仮想カメラ撮影方向を示すカメラ方向情報を含む。仮想カメラ情報は、カメラ位置情報及びカメラ方向情報に加えて、仮想カメラが撮影する画角を示すカメラ画角情報等を含むものであっても良い。
図29を参照して、実施の形態6に係る仮想カメラ制御装置100eの要部の構成を説明する。
図29は、実施の形態6に係る仮想カメラ制御装置100eの要部の構成の一例を示すブロック図である。
仮想カメラ制御装置100eは、操作情報取得部110、仮想3Dオブジェクト情報取得部120、注視点決定部130e、仮想カメラ周遊部140、撮影状態判定部170e、及び情報出力部160を備える。
仮想カメラ制御装置100eは、上述の構成に加えて、空間オブジェクト判定部150を備えるものであっても良い。図29に示す仮想カメラ制御装置100eは、空間オブジェクト判定部150を備えたものである。
実施の形態6に係る仮想カメラ制御装置100eは、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100における注視点決定部130が注視点決定部130eに変更され、撮影状態判定部170eが追加されたものである。
また、実施の形態1に係る仮想3D空間は、閲覧オブジェクトが、当該仮想3D空間に1つだけ配置されたものであったが、実施の形態6に係る仮想3D空間は、当該仮想3D空間に複数の閲覧オブジェクトが配置されたものである。
実施の形態6に係る仮想カメラ制御装置100eの構成において、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図2に記載した符号と同じ符号を付した図29に記載の構成については、説明を省略する。
なお、実施の形態6に係る仮想カメラ制御装置100eにおける操作情報取得部110、仮想3Dオブジェクト情報取得部120、注視点決定部130e、仮想カメラ周遊部140、撮影状態判定部170e、情報出力部160、及び空間オブジェクト判定部150の各機能は、実施の形態1において図3D及び図3Bに一例を示したハードウェア構成におけるプロセッサ201及びメモリ202により実現されるものであっても良く、又は処理回路203により実現されるものであっても良い。
注視点決定部130eは、周遊オブジェクト、又は、複数の閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する。注視点決定部130eには、操作情報取得部110から操作入力情報が入力され、仮想3Dオブジェクト情報取得部120から仮想3Dオブジェクト情報が入力され、仮想カメラ周遊部140から仮想カメラ情報が入力される。注視点決定部130eは、操作入力情報、仮想3Dオブジェクト情報、及び仮想カメラ情報に基づき、周遊オブジェクトの表面、又は、複数の閲覧オブジェクトの表面における任意の1点を注視点として決定する。
注視点決定部130eは、注視点を決定する際、まず、操作情報取得部110が取得した操作入力情報に基づいて、仮想カメラ撮影方向を変更する。
なお、仮想カメラ撮影方向は、仮想カメラの移動を指示する操作入力情報、すなわち、仮想カメラ撮影位置の変更を指示する操作入力情報があった場合も変更される。これに対し、注視点を決定する際に注視点決定部130eにおいて考慮される操作入力情報は、仮想カメラの移動を指示する操作入力情報ではなく、仮想カメラ撮影位置を変更することなく、仮想カメラ撮影方向の変更を指示する操作入力情報である。
例えば、ユーザは、入力装置20がマウスである場合、いわゆるドラッグ操作を行うことにより、撮影画像内の周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの表示角度を変えることで、仮想カメラ撮影方向の変更を指示する。または、ユーザは、入力装置20を操作して、表示装置40に表示される撮影画像内の周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を指定することによって、仮想カメラ撮影方向の変更を指示することもできる。
次に、注視点決定部130eは、仮想カメラ撮影位置、変更後の仮想カメラ撮影方向、及び、仮想3Dオブジェクト情報に基づき、注視点を決定する。
例えば、注視点決定部130eは、仮想カメラ撮影位置を通り、変更後の仮想カメラ撮影方向に伸びる直線と、周遊オブジェクト又は複数の閲覧オブジェクトとが交わる点のうち、仮想カメラに最も近い点を注視点として決定する。
注視点決定部130eは、決定した注視点の情報、変更後の仮想カメラ撮影方向を含む仮想カメラ情報、及び、仮想3Dオブジェクト情報取得部120から取得した仮想3Dオブジェクト情報を、撮影状態判定部170eに出力する。また、注視点決定部130eは、決定した注視点の情報、又は、決定した注視点の情報及び変更後の仮想カメラ撮影方向を仮想カメラ周遊部140に出力する。
仮想カメラ周遊部140は、注視点決定部130eが決定した注視点又は変更後の仮想カメラ撮影方向に基づき、仮想カメラ撮影方向を変更する。仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラ撮影方向を変更した後の仮想カメラに関する仮想カメラ情報を生成し、情報出力部160に出力する。
撮影状態判定部170eは、仮想3Dオブジェクト情報、及び、仮想カメラ情報に基づいて、変更後の仮想カメラ撮影方向を反映した状態の仮想カメラによる閲覧オブジェクトの撮影状態を判定する。
具体的には、撮影状態判定部170eは、仮想カメラ情報が示す仮想カメラ撮影位置において、変更後の仮想カメラ撮影方向を向いた仮想カメラが、複数の閲覧オブジェクトのうちの1つである第1閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であるか否かを判定する。撮影状態判定部170eは、判定結果を注視点決定部130eに出力する。
注視点決定部130eは、撮影状態判定部170eから取得した判定結果が、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態ではないと判定した場合、すなわち、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態であると判定した場合に、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトとは異なる他の閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態になるまで、仮想カメラ撮影方向を変更する。
すなわち、注視点決定部130eは、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない方向に仮想カメラ撮影方向を変更した場合に、仮想カメラが第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更する。
具体的には、撮影状態判定部170eは、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態ではないと判定した場合、すなわち、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態であると判定した場合、仮想カメラ撮影方向を変更することにより、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトとは異なる他の閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となることが可能か否かを判断する。撮影状態判定部170eは、当該判断において、仮想カメラが他の閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となることが可能と判断した場合、当該他の閲覧オブジェクトのうち現在の仮想カメラ撮影方向に最も近いものを第2閲覧オブジェクトとして決定する。また、撮影状態判定部170eは、第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる仮想カメラ撮影方向を算出し、当該算出した仮想カメラ撮影方向の情報を注視点決定部130eに出力する。注視点決定部130eは、当該情報に基づき仮想カメラ撮影方向を変更することで、仮想カメラが第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる仮想カメラ撮影方向まで、仮想カメラ撮影方向を変更することができる。
注視点決定部130eは、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態から第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態まで仮想カメラ撮影方向を変更する間も、例えば、仮想カメラ撮影方向を変更する度に、仮想カメラ周遊部140に、少なくとも仮想カメラ撮影方向を出力する。仮想カメラ周遊部140は、例えば、注視点決定部130eが、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態から第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態まで仮想カメラ撮影方向を変更する間、注視点決定部130eから取得した仮想カメラ撮影方向に基づき、仮想カメラ情報を生成し、当該仮想カメラ情報を情報出力部160に出力する。
このように仮想カメラ制御装置100eが仮想カメラを制御することにより、表示制御装置10eは、注視点を決定する際に、閲覧オブジェクトが表示装置40に全く表示されない状態になることを抑制できる。
また、表示装置40には、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態から第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態になるまでの過程が、動画像のように表示される。そのため、表示制御装置10eは、仮想カメラ撮影方向がどのように変更されたかを、ユーザに視覚的に認知させることができる。
なお、仮想カメラ周遊部140は、注視点決定部130eが、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態から第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態まで仮想カメラ撮影方向を変更する間、仮想カメラ情報を生成しなくても、又は、仮想カメラ情報を生成した後、当該仮想カメラ情報を情報出力部160に出力しなくても良い。
注視点決定部130eは、仮想カメラが第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態になるまで、仮想カメラ撮影方向を変更すると、当該変更後の仮想カメラ撮影方向に基づき、注視点を決定する。注視点決定部130eは、決定した注視点の情報を、仮想カメラ周遊部140に出力する。
その後、仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラの移動を指示する操作入力情報が操作情報取得部110から入力された場合、仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130eが決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する。
以下、一例として、表示制御装置10eが、路面像についてのシミュレーションを行う装置として利用される場合について説明する。以下、周遊オブジェクトは、仮想3D空間における車両を示す仮想3Dオブジェクトであり、第1閲覧オブジェクトは、仮想3D空間における第1の路面像を示す仮想3Dオブジェクトであり、第2閲覧オブジェクトは、仮想3D空間における第2の路面像を示す仮想3Dオブジェクトであるものとして説明する。第1の路面像と、第2の路面像とは、路面上において互いに異なる位置に表示されているものとする。
図30は、実施の形態6に係る仮想3D空間において、周遊オブジェクトである車両を示す仮想3Dオブジェクトの上方から見た、周遊オブジェクト、第1閲覧オブジェクト、第2閲覧オブジェクト、及び仮想カメラの位置関係の一例を示す配置図である。
注視点決定部130eは、例えば、操作情報取得部110が取得する操作入力情報に基づいて、図30に示すように、仮想カメラ撮影方向を変更する。注視点決定部130eは、図30に示すように、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない方向に仮想カメラ撮影方向を変更した場合、第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる方向に、仮想カメラの撮影方向を変更する。
図31を参照して実施の形態6に係る仮想カメラ制御装置100eが注視点を決定する動作について説明する。
図31は、実施の形態6に係る仮想カメラ制御装置100eが注視点を決定する処理の一例を示すフローチャートである。
仮想カメラ制御装置100eは、例えば、操作情報取得部110が操作入力情報を取得する度に、繰り返し当該フローチャートの処理を実行する。
まず、ステップST3101にて、注視点決定部130eは、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラ撮影方向を変更させるための情報であるか否かを判定する。なお、「仮想カメラ撮影方向を変更させるための情報」とは、仮想カメラの移動を指示する操作入力情報ではなく、仮想カメラ撮影位置を変更することなく、仮想カメラ撮影方向の変更を指示する操作入力情報である。
ステップST3101にて、注視点決定部130eが、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラ撮影方向を変更させるための情報であると判定した場合、ステップST3102にて、注視点決定部130eは、操作情報取得部110が取得した操作入力情報に基づいて、仮想カメラ撮影方向を変更する。
ステップST3102の後、ステップST3103にて、注視点決定部130eは、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であるか否かを、撮影状態判定部170eに判定させる。
ステップST3103にて、撮影状態判定部170eが、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であると判定した場合、仮想カメラ制御装置100eは、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST3103にて、撮影状態判定部170eが、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態でないと判定した場合、すなわち、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態であると判定した場合、撮影状態判定部170eは、ステップST3104の処理を行う。ステップST3104にて、撮影状態判定部170eは、注視点決定部130eが仮想カメラ撮影方向を変更することにより、第1閲覧オブジェクトとは異なる他の閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影可能であるか否かを判定する。
ステップST3104にて、撮影状態判定部170eが、仮想カメラ撮影方向が変更されたとしても、仮想カメラは第1閲覧オブジェクトとは異なる他の閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態とはならないと判定した場合、仮想カメラ制御装置100eは、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST3104にて、撮影状態判定部170eが、仮想カメラ撮影方向が変更されることにより、第1閲覧オブジェクトとは異なる他の閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となることが可能であると判定した場合、撮影状態判定部170eは、ステップST3105の処理を行う。ステップST3105にて、撮影状態判定部170eは、少なくとも一部を撮影可能である判定した第1閲覧オブジェクトとは異なる他の閲覧オブジェクトのうち、現在の仮想カメラ撮影方向に最も近い閲覧オブジェクトを第2閲覧オブジェクトとして決定する。
ステップST3105の後、ステップST3106にて、注視点決定部130eは、仮想カメラが第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態になるまで、仮想カメラ撮影方向を変更する。
ステップST3106の後、仮想カメラ制御装置100eは、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST3101にて、注視点決定部130eが、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラが撮影する方向を変更させるための情報でないと判定した場合、仮想カメラ制御装置100eは、当該フローチャートの処理を終了する。
上述のように仮想カメラ制御装置100eが仮想カメラを制御することにより、表示制御装置10eは、閲覧オブジェクトが表示装置40に表示されないような状態になることを抑制することができる。したがって、ユーザは、閲覧オブジェクトがどのように見えるかについてのシミュレーション結果を効率的に得ることが可能になる。
なお、これまでの説明において、仮想カメラ制御装置100eにおける注視点決定部130eは、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない方向に仮想カメラ撮影方向を変更した場合に、仮想カメラが第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更するものとして説明したが、この限りではない。例えば、注視点決定部130eは、注視点決定部130eが、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない方向に仮想カメラ撮影方向を変更した場合に、仮想カメラが第2閲覧オブジェクトの全体を撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更するものであっても良い。なお、ここで言う閲覧オブジェクトの全体とは、任意の方向から閲覧オブジェクトを見た際に視認可能な閲覧オブジェクトの外形全体のことである。
また、これまでの説明において、注視点決定部130eは、周遊オブジェクト又は複数の閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定するものとして説明したが、この限りではない。例えば、仮想カメラ制御装置100eが空間オブジェクト判定部150を備え、注視点決定部130eは、空間オブジェクト判定部150が、仮想3Dオブジェクト情報取得部120が空間オブジェクト情報を取得したと判定した場合、周遊オブジェクト、複数の閲覧オブジェクト、又は空間オブジェクトの任意の1点を注視点として決定するものであっても良い。
注視点決定部130eが、周遊オブジェクト、複数の閲覧オブジェクト、又は空間オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する場合における注視点決定部130eの動作は、これまで説明した注視点決定部130eの動作と同様であるため、説明を省略する。
以上のように、仮想カメラ制御装置100eは、仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定部130eと、仮想3D空間内を撮影する仮想3D空間内に配置された仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130eが決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊部140と、を備え、注視点決定部130eは、注視点決定部130eが、仮想カメラが閲覧オブジェクトである第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない方向に仮想カメラ撮影方向を変更した場合に、仮想カメラ撮影方向に最も近い閲覧オブジェクトである第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を仮想カメラが撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100eは、閲覧オブジェクトとは異なる仮想3Dオブジェクトを周遊オブジェクトとして設定可能にしつつ、注視点を決定する際に、複数の閲覧オブジェクトの全てが視界から外れてしまうことを抑制できる。したがって、ユーザは、閲覧オブジェクトがどのように見えるかについてのシミュレーション結果を効率的に得ることが可能になる。
また、上述の構成において、仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラの移動又は撮影方向の変更の際、仮想カメラの位置の情報、及び撮影方向の情報を含む仮想カメラ情報を生成し、生成した仮想カメラ情報を、仮想カメラ情報に基づいて仮想カメラが仮想3Dオブジェクトを撮影した画像を生成する画像生成部13に対し、出力するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100eは、表示制御装置10eが備える画像生成部13を介して表示装置40に、第1閲覧オブジェクトが全く撮影されていない状態から第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部が撮影されている状態となる仮想カメラ撮影方向まで、仮想カメラ撮影方向が変更される過程の撮影画像を、動画像のように表示させることができる。そのため、ユーザは、仮想カメラ撮影方向がどのように変更されたかを、視覚的に認知することができる。
また、以上のように、仮想カメラ制御装置100eは、仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定部130eと、仮想3D空間内を撮影する仮想3D空間内に配置された仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130eが決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊部140と、を備え、注視点決定部130eは、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない方向に仮想カメラ撮影方向を変更した場合に、仮想カメラ撮影方向に最も近い閲覧オブジェクトである第2閲覧オブジェクトの全体を仮想カメラが撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100eは、閲覧オブジェクトとは異なる仮想3Dオブジェクトを周遊オブジェクトとして設定可能にしつつ、注視点を決定する際に、複数の閲覧オブジェクトのうち少なくとも1つの閲覧オブジェクトの全体を撮影することができる。したがって、ユーザは、いずれかの閲覧オブジェクトの外形全体がどのように見えるかについてのシミュレーション結果を効率的に得ることが可能になる。
また、上述の構成において、仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラの移動又は撮影方向の変更の際、仮想カメラの位置の情報、及び撮影方向の情報を含む仮想カメラ情報を生成し、生成した仮想カメラ情報を、仮想カメラ情報に基づいて仮想カメラが仮想3Dオブジェクトを撮影した画像を生成する画像生成部13に対し、出力するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100eは、表示制御装置10eが備える画像生成部13を介して表示装置40に、第1閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない状態から第2閲覧オブジェクトの全体を撮影している状態となる方向まで、仮想カメラ撮影方向を変更する過程の撮影画像を、動画像のように表示させることができる。そのため、ユーザは、仮想カメラ撮影方向がどのように変更されたかを、視覚的に認知することができる。
実施の形態7.
実施の形態3に係る仮想カメラ制御装置100bは、操作入力情報に基づき仮想カメラを移動し、移動後の仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない場合又は一部を撮影していない場合に、閲覧オブジェクトの一部又は全てを撮影している状態となる位置まで、仮想カメラを移動するものである。実施の形態7では、操作入力情報に基づき仮想カメラを移動し、移動後の仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない場合又は一部を撮影していない場合に、閲覧オブジェクトの一部又は全てを撮影している状態となる仮想カメラ撮影方向まで、仮想カメラ撮影方向を変更する実施の形態について説明する。
図32から図35を参照して実施の形態7に係る仮想カメラ制御装置100fについて説明する。
図32を参照して、実施の形態7に係る仮想カメラ制御装置100fを適用した表示制御装置10fの要部の構成を説明する。
図32は、実施の形態7に係る表示制御装置10fを適用した表示システム1fの要部の構成の一例を示すブロック図である。
表示システム1fは、表示制御装置10f、入力装置20、記憶装置30、及び表示装置40を備える。
実施の形態7に係る表示システム1fは、実施の形態1に係る表示システム1における表示制御装置10が、表示制御装置10fに変更されたものである。
実施の形態7に係る表示システム1fの構成において、実施の形態1に係る表示システム1と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図1に記載した符号と同じ符号を付した図32に記載の構成については、説明を省略する。
表示制御装置10fは、汎用PC等の情報処理装置により構成される。
表示制御装置10fは、入力受付部11、情報取得部12、仮想カメラ制御装置100f、画像生成部13、及び画像出力制御部14を備える。
実施の形態7に係る表示制御装置10fは、実施の形態1に係る表示制御装置10における仮想カメラ制御装置100が、仮想カメラ制御装置100fに変更されたものである。
実施の形態7に係る表示制御装置10fの構成において、実施の形態1に係る表示制御装置10と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図1に記載した符号と同じ符号を付した図32に記載の構成については、説明を省略する。
仮想カメラ制御装置100fは、仮想3Dオブジェクト情報及び操作入力情報を取得し、取得した仮想3Dオブジェクト情報及び操作入力情報に基づいて、仮想3D空間内に配置される仮想カメラの仮想カメラ撮影位置、及び、仮想カメラ撮影方向を制御する。仮想カメラ制御装置100fは、取得した仮想3Dオブジェクト情報と、仮想カメラ情報とを画像生成部13に出力する。
仮想カメラ情報は、仮想カメラ撮影位置を示すカメラ位置情報、及び仮想カメラ撮影方向を示すカメラ方向情報を含む。仮想カメラ情報は、カメラ位置情報及びカメラ方向情報に加えて、仮想カメラが撮影する画角を示すカメラ画角情報等を含むものであっても良い。
図33を参照して、実施の形態7に係る仮想カメラ制御装置100fの要部の構成を説明する。
図33は、実施の形態7に係る仮想カメラ制御装置100fの要部の構成の一例を示すブロック図である。
仮想カメラ制御装置100fは、操作情報取得部110、仮想3Dオブジェクト情報取得部120、注視点決定部130f、仮想カメラ周遊部140、撮影状態判定部170f、及び情報出力部160を備える。
仮想カメラ制御装置100fは、上述の構成に加えて、空間オブジェクト判定部150を備えるものであっても良い。図33に示す仮想カメラ制御装置100fは、空間オブジェクト判定部150を備えたものである。
実施の形態7に係る仮想カメラ制御装置100fは、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100における注視点決定部130が注視点決定部130fに変更され、撮影状態判定部170fが追加されたものである。
実施の形態7に係る仮想カメラ制御装置100fの構成において、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図2に記載した符号と同じ符号を付した図33に記載の構成については、説明を省略する。
なお、実施の形態7に係る仮想カメラ制御装置100fにおける操作情報取得部110、仮想3Dオブジェクト情報取得部120、注視点決定部130f、仮想カメラ周遊部140、撮影状態判定部170f、情報出力部160、及び空間オブジェクト判定部150の各機能は、実施の形態1において図3A及び図3Bに一例を示したハードウェア構成におけるプロセッサ201及びメモリ202により実現されるものであっても良く、又は処理回路203により実現されるものであっても良い。
注視点決定部130fは、仮想カメラ撮影方向の変更を指示する操作入力情報が操作情報取得部110から入力された場合、周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する。
なお、注視点決定部130fの動作は、後述のように、撮影状態判定部170fから、仮想カメラ撮影方向の情報を取得した場合を除き、実施の形態1に係る注視点決定部130と同様であるため、基本的な動作についての詳細な説明は省略する。
仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラの移動を指示する操作入力情報が操作情報取得部110から入力された場合、仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130fが決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する。
情報出力部160は、仮想カメラ周遊部140が生成した仮想カメラ情報を表示制御装置10fにおける画像生成部13に出力する。
撮影状態判定部170fには、仮想カメラ周遊部140から、仮想カメラ情報及び仮想3Dオブジェクト情報が入力される。撮影状態判定部170fは、仮想3Dオブジェクト情報及び仮想カメラ情報に基づいて、仮想カメラによる閲覧オブジェクトの撮影状態を判定する。具体的には、撮影状態判定部170fは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であるか否かを判定する。撮影状態判定部170fは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態ではないと判定した場合、すなわち、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態であると判定した場合、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態になる仮想カメラ撮影方向を算出する。撮影状態判定部170fは、当該算出した仮想カメラ撮影方向の情報を、注視点決定部130fに出力する。
注視点決定部130fは、撮影状態判定部170fから仮想カメラ撮影方向の情報を取得すると、当該情報に基づき、仮想カメラ撮影方向を変更し、注視点を再度決定する。
すなわち、注視点決定部130fは、仮想カメラ周遊部140が、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない位置に仮想カメラを移動した場合に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更して、注視点を再度決定する。
注視点決定部130fは、再度決定した注視点の情報を、仮想カメラ周遊部140に出力する。その後、仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラの移動を指示する操作入力情報が操作情報取得部110から入力された場合、仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130fが決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する。
また、注視点決定部130fは、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態から閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態まで仮想カメラ撮影方向を変更する間も、仮想カメラ周遊部140に仮想カメラ撮影方向を出力する。仮想カメラ周遊部140は、例えば、注視点決定部130fが、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態から閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態まで仮想カメラ撮影方向を変更する間、注視点決定部130fから取得した仮想カメラ撮影方向に基づき、仮想カメラ情報を生成し、当該仮想カメラ情報を情報出力部160に出力する。
このように仮想カメラ制御装置100fが仮想カメラを制御することにより、表示制御装置10fは、注視点を決定する際に、閲覧オブジェクトが表示装置40に表示されないような状態になることを抑制することができる。
また、表示装置40には、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態から閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態までの過程が、動画像のように表示される。そのため、表示制御装置10fは、仮想カメラ撮影方向がどのように変更されたかを、ユーザに視覚的に認知させることができる。
なお、仮想カメラ周遊部140は、注視点決定部130fが、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態から閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態まで仮想カメラ撮影方向を変更する間、仮想カメラ情報を生成しなくても、又は、仮想カメラ情報を生成した後、当該仮想カメラ情報を情報出力部160に出力しなくても良い。
以下、一例として、表示制御装置10fが、路面像についてのシミュレーションを行う装置として利用される場合について説明する。以下、周遊オブジェクトは、仮想3D空間における車両を示す仮想3Dオブジェクトであり、閲覧オブジェクトは、仮想3D空間における路面像を示す仮想3Dオブジェクトであるものとして説明する。
図34は、実施の形態7に係る仮想3D空間において、周遊オブジェクトである車両を示す仮想3Dオブジェクトの上方から見た、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、及び仮想カメラの位置関係の一例を示す配置図である。
以下、注視点は、図34に示すように、注視点決定部130fにより、既に、路面像を示す仮想3Dオブジェクトである閲覧オブジェクトにおける1点に決定されているものとして説明する。
仮想カメラ周遊部140は、例えば、操作情報取得部110が取得する操作入力情報に基づいて、仮想カメラを移動する。注視点決定部130fは、仮想カメラ周遊部140が、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない位置に仮想カメラを移動した場合に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更して、注視点を再度決定する。
なお、図34は、一例として、仮想カメラ周遊部140が仮想カメラを移動する際の注視点が閲覧オブジェクトにおける任意の1点である場合を示したが、仮想カメラ周遊部140が仮想カメラを移動する際の注視点は、周遊オブジェクトにおける任意の1点であっても良い。
また、図34は、一例として、注視点決定部130fが再度決定した後の注視点が閲覧オブジェクトにおける任意の1点である場合を示したが、注視点決定部130fが再度決定した後の注視点は、周遊オブジェクトにおける任意の1点であっても良い。
図35を参照して実施の形態7に係る仮想カメラ制御装置100fが注視点を決定する動作について説明する。
図35は、実施の形態7に係る仮想カメラ制御装置100fが注視点を再度決定する処理の一例を示すフローチャートである。なお、仮想カメラ制御装置100fは、当該フローチャートの処理を行う前に、実施の形態1において図4を用いて説明した動作等により、注視点決定部130fが注視点を決定しているものとする。
仮想カメラ制御装置100fは、例えば、操作情報取得部110が操作入力情報を取得する度に、繰り返し当該フローチャートの処理を実行する。
まず、ステップST3501にて、仮想カメラ周遊部140は、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラを移動させるための情報であるか否かを判定する。
ステップST3501にて、仮想カメラ周遊部140が、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラを移動させるための情報でないと判定した場合、仮想カメラ制御装置100fは、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST3501にて、仮想カメラ周遊部140が、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラを移動させるための情報であると判定した場合、ステップST3502にて、仮想カメラ周遊部140は、操作情報取得部110が取得した操作入力情報に基づいて、仮想カメラを移動する。
ステップST3502の後、ステップST3503にて、注視点決定部130fは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であるか否かを、撮影状態判定部170fに判定させる。
ステップST3503にて、撮影状態判定部170fが、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であると判定した場合、仮想カメラ制御装置100fは、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST3503にて、撮影状態判定部170fが、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態ではないと判定した場合、すなわち、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態であると判定した場合、注視点決定部130fは、ステップST3504の処理を行う。ステップST3504にて、注視点決定部130fは、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態になるまで、仮想カメラ撮影方向を変更して、注視点を再度決定する。
ステップST3504の後、仮想カメラ制御装置100fは、当該フローチャートの処理を終了する。
このように仮想カメラ制御装置100fが仮想カメラを制御することにより、表示制御装置10fは、閲覧オブジェクトが表示装置40に表示されないような状態になることを抑制できる。
なお、これまでの説明において、仮想カメラ制御装置100fにおける注視点決定部130fは、仮想カメラ周遊部140が、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない位置に仮想カメラを移動した場合に、注視点決定部130fが、仮想カメラが閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更するものとして説明したが、この限りではない。例えば、注視点決定部130fは、仮想カメラ周遊部140が、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない位置に仮想カメラを移動した場合に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更するものであっても良い。なお、ここで言う閲覧オブジェクトの全体とは、任意の方向から閲覧オブジェクトを見た際に視認可能な閲覧オブジェクトの外形全体のことである。
また、これまでの説明において、注視点決定部130fは、周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定するものとして説明したが、この限りではない。例えば、仮想カメラ制御装置100fが空間オブジェクト判定部150を備え、注視点決定部130fは、空間オブジェクト判定部150が、仮想3Dオブジェクト情報取得部120が空間オブジェクト情報を取得したと判定した場合、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、又は空間オブジェクトの任意の1点を注視点として決定するものであっても良い。
注視点決定部130fが、周遊オブジェクト、閲覧オブジェクト、又は空間オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する場合における注視点決定部130fの動作は、これまで説明した注視点決定部130fの動作と同様であるため、説明を省略する。
以上のように、仮想カメラ制御装置100fは、仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定部130fと、仮想3D空間内を撮影する仮想3D空間内に配置された仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130fが決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊部140と、を備え、注視点決定部130fは、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない位置に仮想カメラを移動した場合に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの一部を撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100fは、閲覧オブジェクトとは異なる仮想3Dオブジェクトを周遊オブジェクトとして設定可能にしつつ、当該閲覧オブジェクトが全て撮影範囲から外れてしまうことを抑制できる。
また、上述の構成において、仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラの移動又は撮影方向の変更の際、仮想カメラの位置の情報、及び撮影方向の情報を含む仮想カメラ情報を生成し、生成した仮想カメラ情報を、仮想カメラ情報に基づいて仮想カメラが仮想3Dオブジェクトを撮影した画像を生成する画像生成部13に対し、出力するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100fは、表示制御装置10fが備える画像生成部13を介して表示装置40に、仮想カメラが閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態から少なくとも一部を撮影している状態となる仮想カメラ撮影方向まで、仮想カメラ撮影方向が変更される過程の撮影画像を、動画像のように表示させることができる。そのため、ユーザは、仮想カメラ撮影方向がどのように変更されたかを、視覚的に認知することができる。
また、以上のように、仮想カメラ制御装置100fは、仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定部130fと、仮想3D空間内を撮影する仮想3D空間内に配置された仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130fが決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊部140と、を備え、注視点決定部130fは、仮想カメラ周遊部140が、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない位置に仮想カメラを移動した場合に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100fは、閲覧オブジェクトとは異なる仮想3Dオブジェクトを周遊オブジェクトとして設定可能にしつつ、当該閲覧オブジェクトが一部でも撮影範囲から外れてしまうことを抑制できる。
また、上述の構成において、仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラの移動又は撮影方向の変更の際、仮想カメラの位置の情報、及び撮影方向の情報を含む仮想カメラ情報を生成し、生成した仮想カメラ情報を、仮想カメラ情報に基づいて仮想カメラが仮想3Dオブジェクトを撮影した画像を生成する画像生成部13に対し、出力するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100fは、表示制御装置10fが備える画像生成部13を介して表示装置40に、仮想カメラが閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない状態から全体を撮影している状態となる方向まで、仮想カメラ撮影方向を変更する過程の撮影画像を、動画像のように表示させることができる。そのため、ユーザは、仮想カメラ撮影方向がどのように変更されたかを、視覚的に認知することができる。
実施の形態8.
実施の形態6に係る仮想カメラ制御装置100eは、複数の閲覧オブジェクトの撮影状態を考慮して、仮想カメラ撮影方向を変更する指示入力情報に基づく制御を行うものである。実施の形態7では、複数の閲覧オブジェクトの撮影状態を考慮して、仮想カメラ撮影位置を変更する指示入力情報に基づく制御を行う実施の形態について説明する。
図36から図39を参照して実施の形態8に係る仮想カメラ制御装置100gについて説明する。
図36を参照して、実施の形態8に係る仮想カメラ制御装置100gを適用した表示制御装置10gの要部の構成を説明する。
図36は、実施の形態8に係る表示制御装置10gを適用した表示システム1gの要部の構成の一例を示すブロック図である。
表示システム1gは、表示制御装置10g、入力装置20、記憶装置30、及び表示装置40を備える。
実施の形態8に係る表示システム1gは、実施の形態1に係る表示システム1における表示制御装置10が、表示制御装置10gに変更されたものである。
実施の形態8に係る表示システム1gの構成において、実施の形態1に係る表示システム1と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図1に記載した符号と同じ符号を付した図36に記載の構成については、説明を省略する。
表示制御装置10gは、汎用PC等の情報処理装置により構成される。
表示制御装置10gは、入力受付部11、情報取得部12、仮想カメラ制御装置100g、画像生成部13、及び画像出力制御部14を備える。
実施の形態8に係る表示制御装置10gは、実施の形態1に係る表示制御装置10における仮想カメラ制御装置100が、仮想カメラ制御装置100gに変更されたものである。
実施の形態8に係る表示制御装置10gの構成において、実施の形態1に係る表示制御装置10と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図1に記載した符号と同じ符号を付した図36に記載の構成については、説明を省略する。
仮想カメラ制御装置100gは、仮想3Dオブジェクト情報及び操作入力情報を取得し、取得した仮想3Dオブジェクト情報及び操作入力情報に基づいて、仮想3D空間内に配置される仮想カメラの仮想カメラ撮影位置、及び、仮想カメラ撮影方向を制御する。仮想カメラ制御装置100gは、取得した仮想3Dオブジェクト情報と、仮想カメラ情報とを画像生成部13に出力する。
仮想カメラ情報は、仮想カメラ撮影位置を示すカメラ位置情報、及び仮想カメラ撮影方向を示すカメラ方向情報を含む。仮想カメラ情報は、カメラ位置情報及びカメラ方向情報に加えて、仮想カメラが撮影する画角を示すカメラ画角情報等を含むものであっても良い。
図37を参照して、実施の形態8に係る仮想カメラ制御装置100gの要部の構成を説明する。
図37は、実施の形態8に係る仮想カメラ制御装置100gの要部の構成の一例を示すブロック図である。
仮想カメラ制御装置100gは、操作情報取得部110、仮想3Dオブジェクト情報取得部120、注視点決定部130g、仮想カメラ周遊部140、撮影状態判定部170g、及び情報出力部160を備える。
仮想カメラ制御装置100gは、上述の構成に加えて、空間オブジェクト判定部150を備えるものであっても良い。図37に示す仮想カメラ制御装置100gは、空間オブジェクト判定部150を備えたものである。
実施の形態8に係る仮想カメラ制御装置100gは、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100における注視点決定部130が注視点決定部130gに変更され、撮影状態判定部170gが追加されたものである。
また、実施の形態1に係る仮想3D空間は、閲覧オブジェクトが、当該仮想3D空間に1つだけ配置されたものであったが、実施の形態8に係る仮想3D空間は、当該仮想3D空間に複数の閲覧オブジェクトが配置されたものである。
実施の形態8に係る仮想カメラ制御装置100gの構成において、実施の形態1に係る仮想カメラ制御装置100と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図2に記載した符号と同じ符号を付した図37に記載の構成については、説明を省略する。
なお、実施の形態8に係る仮想カメラ制御装置100gにおける操作情報取得部110、仮想3Dオブジェクト情報取得部120、注視点決定部130g、仮想カメラ周遊部140、撮影状態判定部170g、情報出力部160、及び空間オブジェクト判定部150の各機能は、実施の形態1において図3A及び図3Bに一例を示したハードウェア構成におけるプロセッサ201及びメモリ202により実現されるものであっても良く、又は処理回路203により実現されるものであっても良い。
注視点決定部130gは、仮想カメラ撮影方向の変更を指示する操作入力情報が操作情報取得部110から入力された場合、周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する。なお、注視点決定部130gの動作は、後述のように、撮影状態判定部170gから、仮想カメラ撮影方向の情報を取得した場合を除き、実施の形態1に係る注視点決定部130と同様であるため、基本的な動作についての詳細な説明は省略する。
仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラの移動を指示する操作入力情報が操作情報取得部110から入力された場合、仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130gが決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する。
情報出力部160は、仮想カメラ周遊部140が生成した仮想カメラ情報を表示制御装置10gにおける画像生成部13に出力する。
撮影状態判定部170gには、仮想カメラ周遊部140から、仮想カメラ情報及び仮想3Dオブジェクト情報が入力される。撮影状態判定部170gは、仮想3Dオブジェクト情報及び仮想カメラ情報に基づいて、仮想カメラによる閲覧オブジェクトの撮影状態を判定する。具体的には、撮影状態判定部170gは、仮想カメラが、複数の閲覧オブジェクトのうちの一つである第1閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であるか否かを判定する。撮影状態判定部170gは、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態ではないと判定した場合、すなわち、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態であると判定した場合、仮想カメラ撮影方向を変更することにより、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトとは異なる他の閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となることが可能か否かを判断する。撮影状態判定部170gは、当該判断において、仮想カメラが他の閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となることが可能と判断した場合、当該他の閲覧オブジェクトのうち現在の仮想カメラ撮影方向に最も近いものを第2閲覧オブジェクトとして決定する。また、撮影状態判定部170gは、第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる仮想カメラ撮影方向を算出し、当該算出した仮想カメラ撮影方向の情報を注視点決定部130gに出力する。
注視点決定部130gは、撮影状態判定部170gから仮想カメラ撮影方向の情報を取得すると、当該情報に基づき、仮想カメラ撮影方向を変更し、注視点を再度決定する。
すなわち、注視点決定部130gは、仮想カメラ周遊部140が、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない位置に仮想カメラを移動した場合に、仮想カメラが第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更して、注視点を再度決定する。
注視点決定部130gは、再度決定した注視点の情報を、仮想カメラ周遊部140に出力する。その後、仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラの移動を指示する操作入力情報が操作情報取得部110から入力された場合、仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130gが決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する。
また、注視点決定部130gは、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態から第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態まで仮想カメラ撮影方向を変更する間も、仮想カメラ周遊部140に仮想カメラ撮影方向を出力する。仮想カメラ周遊部140は、例えば、注視点決定部130gが、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態から第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態まで仮想カメラ撮影方向を変更する間、注視点決定部130gから取得した仮想カメラ撮影方向に基づき、仮想カメラ情報を生成し、当該仮想カメラ情報を情報出力部160に出力する。
このように仮想カメラ制御装置100gが仮想カメラを制御することにより、表示制御装置10gは、注視点を決定する際に、閲覧オブジェクトが表示装置40に表示されないような状態になることを抑制することができる。
また、表示装置40には、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態から第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態になるまでの過程が、動画像のように表示される。そのため、表示制御装置10gは、仮想カメラ撮影方向がどのように変更されたかを、ユーザに視覚的に認知させることができる。
なお、仮想カメラ周遊部140は、注視点決定部130gが、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない状態から第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態まで仮想カメラ撮影方向を変更する間、仮想カメラ情報を生成しなくても、又は、仮想カメラ情報を生成した後、当該仮想カメラ情報を情報出力部160に出力しなくても良い。
以下、一例として、表示制御装置10gが、路面像についてのシミュレーションを行う装置として利用される場合について説明する。以下、周遊オブジェクトは、仮想3D空間における車両を示す仮想3Dオブジェクトであり、第1閲覧オブジェクトは、仮想3D空間における第1の路面像を示す仮想3Dオブジェクトであり、第2閲覧オブジェクトは、仮想3D空間における第2の路面像を示す仮想3Dオブジェクトであるものとして説明する。第1の路面像と、第2の路面像とは、路面上において互いに異なる位置に表示されているものとする。
図38は、実施の形態8に係る仮想3D空間において、周遊オブジェクトである車両を示す仮想3Dオブジェクトの上方から見た、周遊オブジェクト、第1閲覧オブジェクト、第2閲覧オブジェクト、及び仮想カメラの位置関係の一例を示す配置図である。
以下、注視点は、図38に示すように、注視点決定部130gにより、既に、第1の路面像を示す仮想3Dオブジェクトである第1閲覧オブジェクトにおける1点に決定されているものとして説明する。
仮想カメラ周遊部140は、図38に示すように、操作情報取得部110が取得する操作入力情報に基づいて、仮想カメラを移動する。具体的には、注視点決定部130gは、図38に示すように、仮想カメラ周遊部140が、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない位置に仮想カメラを移動した場合、第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更し、注視点を再度決定する。図38に示した例では、再度決定された注視点は、周遊オブジェクトにおける1点である。
なお、図38は、一例として、仮想カメラ周遊部140が仮想カメラを移動する際の注視点が第1閲覧オブジェクトにおける1点である場合を示したが、仮想カメラ周遊部140が仮想カメラを移動する際の注視点は、周遊オブジェクトにおける1点であっても良い。
また、図38は、一例として、注視点決定部130gが再度決定した後の注視点が周遊オブジェクトにおける1点である場合を示したが、注視点決定部130gが再度決定した後の注視点は、第2閲覧オブジェクトにおける1点であって良い。
図39を参照して実施の形態8に係る仮想カメラ制御装置100gが注視点を再度決定する動作について説明する。
図39は、実施の形態8に係る仮想カメラ制御装置100gが注視点を決定する処理の一例を示すフローチャートである。なお、仮想カメラ制御装置100gは、当該フローチャートの処理を行う前に、実施の形態1において図4を用いて説明した動作等により、注視点決定部130gが注視点を決定しているものとする。
仮想カメラ制御装置100gは、例えば、操作情報取得部110が操作入力情報を取得する度に、繰り返し当該フローチャートの処理を実行する。
まず、ステップST3901にて、仮想カメラ周遊部140は、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラを移動させるための情報であるか否かを判定する。
ステップST3901にて、仮想カメラ周遊部140が、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラを移動させるための情報でないと判定した場合、仮想カメラ制御装置100gは、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST3901にて、仮想カメラ周遊部140が、操作情報取得部110が取得した操作入力情報が、仮想カメラを移動させるための情報であると判定した場合、ステップST3902にて、仮想カメラ周遊部140は、操作情報取得部110が取得した操作入力情報に基づいて、仮想カメラを移動する。
ステップST3902の後、ステップST3903にて、注視点決定部130gは、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であるか否かを、撮影状態判定部170gに判定させる。
ステップST3903にて、撮影状態判定部170gが、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態であると判定した場合、仮想カメラ制御装置100gは、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST3903にて、撮影状態判定部170gが、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態ではないと判定した場合、すなわち、仮想カメラが第1閲覧オブジェクトを全く撮影してない状態であると判定した場合、撮影状態判定部170gは、ステップST3904の処理を行う。ステップST3904にて、撮影状態判定部170gは、注視点決定部130gが仮想カメラ撮影方向を変更することにより、第1閲覧オブジェクトとは異なる他の閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影可能であるか否かを判定する。
ステップST3904にて、撮影状態判定部170gが、仮想カメラ撮影方向が変更されたとしても、仮想カメラは第1閲覧オブジェクトとは異なる他の閲覧オブジェクトの少なくとも一部も撮影している状態とはならないと判定した場合、仮想カメラ制御装置100gは、当該フローチャートの処理を終了する。
ステップST3904にて、撮影状態判定部170gが、仮想カメラ撮影方向が変更されることにより、第1閲覧オブジェクトとは異なる他の閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となることが可能であると判定した場合、撮影状態判定部170gは、ステップST3905の処理を行う。ステップST3905にて、撮影状態判定部170gは、少なくとも一部を撮影可能である判定した第1閲覧オブジェクトとは異なる他の閲覧オブジェクトのうち、現在の仮想カメラ撮影方向に最も近い閲覧オブジェクトを第2閲覧オブジェクトとして決定する。
ステップST3905の後、ステップST3906にて、注視点決定部130gは、仮想カメラが第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態になるまで、仮想カメラ撮影方向を変更して、注視点を再度決定する。
ステップST3906の後、仮想カメラ制御装置100gは、当該フローチャートの処理を終了する。
このように仮想カメラ制御装置100gが仮想カメラを制御することにより、表示制御装置10gは、閲覧オブジェクトが表示装置40に表示されないような状態になることを抑制することができる。したがって、ユーザは、閲覧オブジェクトがどのように見えるかについてのシミュレーション結果を効率的に得ることが可能になる。
なお、これまでの説明において、注視点決定部130gは、仮想カメラ周遊部140が、仮想カメラが閲覧オブジェクトである第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない位置に仮想カメラを移動した場合に、仮想カメラが閲覧オブジェクトである第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更するものとして説明したが、この限りではない。例えば、注視点決定部130gは、仮想カメラ周遊部140が、仮想カメラが閲覧オブジェクトである第1閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない位置に仮想カメラを移動した場合に、仮想カメラが閲覧オブジェクトである第2閲覧オブジェクトの全体を撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更するものであっても良い。なお、ここで言う閲覧オブジェクトの全体とは、任意の方向から閲覧オブジェクトを見た際に視認可能な閲覧オブジェクトの外形全体のことである。
また、これまでの説明において、注視点決定部130gは、周遊オブジェクト又は複数の閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定するものとして説明したが、この限りではない。例えば、仮想カメラ制御装置100gが空間オブジェクト判定部150を備え、注視点決定部130gは、空間オブジェクト判定部150が、仮想3Dオブジェクト情報取得部120が空間オブジェクト情報を取得したと判定した場合、周遊オブジェクト、複数の閲覧オブジェクト、又は空間オブジェクトの任意の1点を注視点として決定するものであっても良い。
注視点決定部130gが、周遊オブジェクト、複数の閲覧オブジェクト、又は空間オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する場合における注視点決定部130gの動作は、これまで説明した注視点決定部130gの動作と同様であるため、説明を省略する。
以上のように、仮想カメラ制御装置100gは、仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定部130gと、仮想3D空間内を撮影する仮想3D空間内に配置された仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130gが決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊部140と、を備え、注視点決定部130gは、仮想カメラ周遊部140が、仮想カメラが閲覧オブジェクトである第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない位置に仮想カメラを移動した場合に、仮想カメラ撮影方向に最も近い閲覧オブジェクトである第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を仮想カメラが撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100gは、閲覧オブジェクトとは異なる仮想3Dオブジェクトを周遊オブジェクトとして設定可能にしつつ、仮想3Dオブジェクトが全て撮影範囲から外れてしまうことを抑制できる。
また、上述の構成において、仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラの移動又は撮影方向の変更の際、仮想カメラの位置の情報、及び撮影方向の情報を含む仮想カメラ情報を生成し、生成した仮想カメラ情報を、仮想カメラ情報に基づいて仮想カメラが仮想3Dオブジェクトを撮影した画像を生成する画像生成部13に対し、出力するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100gは、表示制御装置10gが備える画像生成部13を介して表示装置40に、第1閲覧オブジェクトが全く撮影されていない状態から第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部が撮影されている状態となる仮想カメラ撮影方向まで、仮想カメラ撮影方向が変更される過程の撮影画像を、動画像のように表示させることができる。そのため、ユーザは、仮想カメラ撮影方向がどのように変更されたかを、視覚的に認知することができる。
また、以上のように、仮想カメラ制御装置100gは、仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定部130gと、仮想3D空間内を撮影する仮想3D空間内に配置された仮想カメラ撮影方向を、仮想カメラから注視点決定部130gが決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊部140と、を備え、注視点決定部130gは、仮想カメラ周遊部140が、仮想カメラが閲覧オブジェクトである第1閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない位置に仮想カメラを移動した場合に、仮想カメラ撮影方向に最も近い閲覧オブジェクトである第2閲覧オブジェクトの全体を仮想カメラが撮影している状態となる方向に、仮想カメラ撮影方向を変更するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100gは、閲覧オブジェクトとは異なる仮想3Dオブジェクトを周遊オブジェクトとして設定可能にしつつ、複数の閲覧オブジェクトのうち少なくとも1つの閲覧オブジェクトの全体を撮影することができる。したがって、ユーザは、いずれかの閲覧オブジェクトの外形全体がどのように見えるかについてのシミュレーション結果を効率的に得ることが可能になる。
また、上述の構成において、仮想カメラ周遊部140は、仮想カメラの移動又は撮影方向の変更の際、仮想カメラの位置の情報、及び撮影方向の情報を含む仮想カメラ情報を生成し、生成した仮想カメラ情報を、仮想カメラ情報に基づいて仮想カメラが仮想3Dオブジェクトを撮影した画像を生成する画像生成部13に対し、出力するように構成した。
このように構成することで、仮想カメラ制御装置100gは、表示制御装置10gが備える画像生成部13を介して表示装置40に、第1閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない状態から第2閲覧オブジェクトの全体を撮影している状態となる方向まで、仮想カメラ撮影方向を変更する過程の撮影画像を、動画像のように表示させることができる。そのため、ユーザは、仮想カメラ撮影方向がどのように変更されたかを、視覚的に認知することができる。
なお、この発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る仮想カメラ制御装置は、表示制御装置に適用することができる。
1,1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g 表示システム、10,10a,10b,10c,10d,10e,10f,10g 表示制御装置、11 入力受付部、12 情報取得部、13 画像生成部、14 画像出力制御部、20 入力装置、30 記憶装置、40 表示装置、100,100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g 仮想カメラ制御装置、110 操作情報取得部、120 仮想3Dオブジェクト情報取得部、130,130c,130d,130e,130f,130g 注視点決定部、140,140a,140b 仮想カメラ周遊部、150 空間オブジェクト判定部、160 情報出力部、170,170b,170c,170d,170e,170f,170g 撮影状態判定部、201 プロセッサ、202 メモリ、203 処理回路。
この発明に係る仮想カメラ制御装置は、仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定部と、仮想3D空間内を撮影する仮想3D空間内に配置された仮想カメラが撮影する方向を、仮想カメラから注視点決定部が決定した注視点に向かう方向に保ち、且つ、仮想カメラから周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊部と、を備え、周遊オブジェクトは、仮想3D空間における車両を示す仮想3Dオブジェクトとし、閲覧オブジェクトは、仮想3D空間における車両に備えられた投光装置により路面上に形成された像を示す仮想3Dオブジェクトとして構成したものである。

Claims (22)

  1. 仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定部と、
    前記仮想3D空間内を撮影する前記仮想3D空間内に配置された仮想カメラの撮影方向を、前記仮想カメラから前記注視点決定部が決定した前記注視点に向かう方向に保ち、且つ、前記仮想カメラから前記周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、前記仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊部と、
    を備えたこと
    を特徴とする仮想カメラ制御装置。
  2. 前記注視点決定部は、前記仮想カメラの撮影方向が指定された場合に、前記仮想カメラの位置を通り、指定された前記仮想カメラの撮影方向に伸びる直線と、前記周遊オブジェクト又は前記閲覧オブジェクトとが交わる点のうち、前記仮想カメラに最も近い点を前記注視点として決定すること
    を特徴とする請求項1記載の仮想カメラ制御装置。
  3. 前記仮想カメラ周遊部は、前記仮想カメラから前記周遊オブジェクトにおける第1面までの距離を前記一定距離に保ちつつ、前記仮想カメラを移動した際に、前記仮想カメラから前記周遊オブジェクトにおける第2面までの距離が前記一定距離より短くなった場合に、前記仮想カメラから前記周遊オブジェクトにおける前記第2面までの距離が前記一定距離になる位置に、前記仮想カメラを移動すること
    を特徴とする請求項1記載の仮想カメラ制御装置。
  4. 前記仮想カメラ周遊部は、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影可能な位置の範囲内において前記仮想カメラを移動すること
    を特徴とする請求項1記載の仮想カメラ制御装置。
  5. 前記仮想カメラ周遊部は、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトを全く撮影していない位置に前記仮想カメラを移動した場合に、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる位置に前記仮想カメラを移動すること
    を特徴とする請求項1記載の仮想カメラ制御装置。
  6. 前記仮想カメラ周遊部は、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトの全体を撮影可能な位置の範囲内において前記仮想カメラを移動すること
    を特徴とする請求項1記載の仮想カメラ制御装置。
  7. 前記仮想カメラ周遊部は、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない位置に前記仮想カメラを移動した場合に、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトの全体を撮影している状態となる位置に前記仮想カメラを移動すること
    を特徴とする請求項1記載の仮想カメラ制御装置。
  8. 前記注視点決定部は、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影可能な方向の範囲内において前記仮想カメラの撮影方向を変更して、前記注視点を決定すること
    を特徴とする請求項1記載の仮想カメラ制御装置。
  9. 前記注視点決定部は、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトの全体を撮影可能な方向の範囲内において前記仮想カメラの撮影方向を変更すること
    を特徴とする請求項1記載の仮想カメラ制御装置。
  10. 前記注視点決定部は、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトを全く撮影していない方向に前記仮想カメラの撮影方向を変更した場合に、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる方向に、前記仮想カメラの撮影方向を変更すること
    を特徴とする請求項1記載の仮想カメラ制御装置。
  11. 前記注視点決定部は、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトである第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない方向に前記仮想カメラの撮影方向を変更した場合に、前記仮想カメラの撮影方向に最も近い前記閲覧オブジェクトである第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を前記仮想カメラが撮影している状態となる方向に、前記仮想カメラの撮影方向を変更すること
    を特徴とする請求項1記載の仮想カメラ制御装置。
  12. 前記注視点決定部は、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない方向に前記仮想カメラの撮影方向を変更した場合に、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトの全体を撮影している状態となる方向に、前記仮想カメラの撮影方向を変更すること
    を特徴とする請求項1記載の仮想カメラ制御装置。
  13. 前記注視点決定部は、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトである第1閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない方向に前記仮想カメラの撮影方向を変更した場合に、前記仮想カメラの撮影方向に最も近い前記閲覧オブジェクトである第2閲覧オブジェクトの全体を前記仮想カメラが撮影している状態となる方向に、前記仮想カメラの撮影方向を変更すること
    を特徴とする請求項1記載の仮想カメラ制御装置。
  14. 前記注視点決定部は、前記仮想カメラ周遊部が、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトを全く撮影していない位置に前記仮想カメラを移動した場合に、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる方向に、前記仮想カメラの撮影方向を変更すること
    を特徴とする請求項1記載の仮想カメラ制御装置。
  15. 前記注視点決定部は、前記仮想カメラ周遊部が、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトである第1閲覧オブジェクトを全く撮影していない位置に前記仮想カメラを移動した場合に、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトである第2閲覧オブジェクトの少なくとも一部を撮影している状態となる方向に、前記仮想カメラの撮影方向を変更すること
    を特徴とする請求項1記載の仮想カメラ制御装置。
  16. 前記注視点決定部は、前記仮想カメラ周遊部が、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない位置に前記仮想カメラを移動した場合に、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトの全体を撮影している状態となる方向に、前記仮想カメラの撮影方向を変更すること
    を特徴とする請求項1記載の仮想カメラ制御装置。
  17. 前記注視点決定部は、前記仮想カメラ周遊部が、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトである第1閲覧オブジェクトの全体を撮影してはいない位置に前記仮想カメラを移動した場合に、前記仮想カメラが前記閲覧オブジェクトである第2閲覧オブジェクトの全体を撮影している状態となる方向に、前記仮想カメラの撮影方向を変更すること
    を特徴とする請求項1記載の仮想カメラ制御装置。
  18. 前記注視点決定部は、前記周遊オブジェクト若しくは前記閲覧オブジェクト、又は、前記仮想3Dオブジェクトである空間オブジェクトの任意の1点を前記注視点として決定すること
    を特徴とする請求項1から請求項17のいずれか1項記載の仮想カメラ制御装置。
  19. 前記注視点決定部は、前記仮想カメラの撮影方向が指定された場合に、前記仮想カメラの位置を通り、指定された前記仮想カメラの撮影方向に伸びる直線と、前記周遊オブジェクト、前記閲覧オブジェクト、又は前記空間オブジェクトとが交わる点のうち、前記仮想カメラに最も近い点を前記注視点として決定すること
    を特徴とする請求項18記載の仮想カメラ制御装置。
  20. 前記仮想カメラ周遊部は、前記仮想カメラの移動又は撮影方向の変更の際、前記仮想カメラの位置の情報、及び撮影方向の情報を含む仮想カメラ情報を生成し、生成した前記仮想カメラ情報を、前記仮想カメラ情報に基づいて前記仮想カメラが前記仮想3Dオブジェクトを撮影した画像を生成する画像生成部に対し、出力すること
    を特徴とする請求項3、請求項5、若しくは、請求項7、又は、請求項10から請求項17のいずれか1項記載の仮想カメラ制御装置。
  21. 注視点決定部が、仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定ステップと、
    仮想カメラ周遊部が、前記仮想3D空間内を撮影する前記仮想3D空間内に配置された仮想カメラの撮影方向を、前記仮想カメラから前記注視点決定部が決定した前記注視点に向かう方向に保ち、且つ、前記仮想カメラから前記周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、前記仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊ステップと、
    を備えたこと
    を特徴とする仮想カメラ制御方法。
  22. コンピュータに、
    仮想3D空間内に配置された、いずれも仮想3Dオブジェクトである周遊オブジェクト又は閲覧オブジェクトの任意の1点を注視点として決定する注視点決定機能と、
    前記仮想3D空間内を撮影する前記仮想3D空間内に配置された仮想カメラの撮影方向を、前記仮想カメラから前記注視点決定機能により決定された前記注視点に向かう方向に保ち、且つ、前記仮想カメラから前記周遊オブジェクトまでの距離を一定距離に保ちつつ、前記仮想カメラを移動する仮想カメラ周遊機能と、
    を実現させるための仮想カメラ制御プログラム。
JP2020512617A 2019-10-07 2019-10-07 仮想カメラ制御装置、仮想カメラ制御方法、及び仮想カメラ制御プログラム Active JP6737542B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/039506 WO2021070226A1 (ja) 2019-10-07 2019-10-07 仮想カメラ制御装置、仮想カメラ制御方法、及び仮想カメラ制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6737542B1 JP6737542B1 (ja) 2020-08-12
JPWO2021070226A1 true JPWO2021070226A1 (ja) 2021-10-28

Family

ID=71949459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020512617A Active JP6737542B1 (ja) 2019-10-07 2019-10-07 仮想カメラ制御装置、仮想カメラ制御方法、及び仮想カメラ制御プログラム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20220148265A1 (ja)
JP (1) JP6737542B1 (ja)
CN (1) CN114556439A (ja)
DE (1) DE112019007695B4 (ja)
WO (1) WO2021070226A1 (ja)

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09153146A (ja) * 1995-09-28 1997-06-10 Toshiba Corp 仮想空間表示方法
JP3654977B2 (ja) * 1995-11-13 2005-06-02 東芝医用システムエンジニアリング株式会社 三次元画像処理装置
JP3865879B2 (ja) * 1997-08-07 2007-01-10 三菱電機株式会社 仮想空間表示装置
JP3939444B2 (ja) * 1998-07-23 2007-07-04 凸版印刷株式会社 映像表示装置
US8044953B2 (en) * 2002-06-28 2011-10-25 Autodesk, Inc. System for interactive 3D navigation for proximal object inspection
JP3696216B2 (ja) 2003-03-05 2005-09-14 株式会社スクウェア・エニックス 3次元ビデオゲーム装置、3次元ビデオゲームにおける仮想カメラの制御方法、並びにプログラム及び記録媒体
JP4474640B2 (ja) 2004-05-11 2010-06-09 株式会社セガ 画像処理プログラム、ゲーム処理プログラムおよびゲーム情報処理装置
KR101265711B1 (ko) * 2011-11-30 2013-05-20 주식회사 이미지넥스트 3d 차량 주변 영상 생성 방법 및 장치
JP6555056B2 (ja) * 2015-09-30 2019-08-07 アイシン精機株式会社 周辺監視装置
WO2017171005A1 (ja) * 2016-04-01 2017-10-05 株式会社wise 3dグラフィック生成、人工知能の検証・学習システム、プログラム及び方法
JP6939807B2 (ja) 2016-10-25 2021-09-22 ソニーグループ株式会社 画像処理装置および画像処理方法
JP6789830B2 (ja) * 2017-01-06 2020-11-25 任天堂株式会社 情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法
KR102578517B1 (ko) * 2017-01-13 2023-09-14 삼성전자주식회사 전자 장치 및 그 제어 방법

Also Published As

Publication number Publication date
DE112019007695B4 (de) 2024-06-20
JP6737542B1 (ja) 2020-08-12
US20220148265A1 (en) 2022-05-12
WO2021070226A1 (ja) 2021-04-15
CN114556439A (zh) 2022-05-27
DE112019007695T5 (de) 2022-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7045218B2 (ja) 情報処理装置および情報処理方法、プログラム
RU2720356C1 (ru) Устройство управления, способ управления и носитель хранения
US20170083104A1 (en) Information processing apparatus information processing method and storage medium
US10771761B2 (en) Information processing apparatus, information processing method and storing unit
US20200145635A1 (en) Information processing apparatus, information processing method and storage medium
TWI642903B (zh) 用於頭戴式顯示裝置的定位方法、定位器以及定位系統
JP6876130B2 (ja) 指定装置、及び、指定プログラム
US20120306857A1 (en) Computer readable medium storing information processing program of generating a stereoscopic image
JP7267753B2 (ja) 制御装置、制御方法、及びプログラム
JP7353782B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP2017000545A (ja) 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラム
JP7245013B2 (ja) 制御装置及び制御方法
CN111466113A (zh) 图像捕获的装置和方法
JP2024088711A (ja) 画像処理装置
JPWO2017122270A1 (ja) 画像表示装置
JP2022183213A (ja) ヘッドマウントディスプレイ
EP3805899A1 (en) Head mounted display system and scene scanning method thereof
JP5986039B2 (ja) 映像表示方法及び映像表示プログラム
JP5950701B2 (ja) 画像表示システム、パズルゲームシステム、画像表示方法、パズルゲーム方法、画像表示装置、パズルゲーム装置、画像表示プログラム、および、パズルゲームプログラム
WO2021070226A1 (ja) 仮想カメラ制御装置、仮想カメラ制御方法、及び仮想カメラ制御プログラム
US20220239892A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and storage medium
JP2012141753A5 (ja)
JP6859763B2 (ja) プログラム、情報処理装置
US20240203012A1 (en) Electronic device for generating three-dimensional photo based on images acquired from plurality of cameras, and method therefor
JP2014175671A (ja) 撮影システム、方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200228

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200228

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200228

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200616

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200714

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6737542

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250