JPWO2021062244A5 - - Google Patents
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さらに図39A及び図39B中で示されるように、活性化されたPBMCにおける抗IL-27 Ab1によるIL-27のブロック後に、分泌されたTNFSF15タンパク質の増加も、転写物に比較して、遅延した動態で観察された(図39A~39B)。プールされたヒトPBMCに単球由来マクロファージを補給し、IgG1対照または抗IL-27抗体(抗IL-27 Ab1、1μg/mL)の存在下において、抗CD3(0.25μg/mL)により刺激した。RNAを1、2、及び5日目で収集し、TNFSF15転写物相対量(RQ)を各々のタイムポイントについてqPCRによって決定した。培養上清を異なる時間で収集し、サンドイッチELISAを使用してTNFSF15タンパク質を測定した。
特定の実施形態では、例えば、以下が提供される:
(項目1)
ヒトIL-27をアンタゴナイズする、単離された抗体またはその抗原結合部分であって、(i)配列番号2(IL-27p28)に対応するアミノ酸37~56、(ii)配列番号2(IL-27p28)に対応するアミノ酸142~164、または(iii)(i)及び(ii)の両方、のうちの1つまたは複数のアミノ酸を含むエピトープへ特異的に結合する、前記抗体またはその抗原結合部分。
(項目2)
前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のGln37、Leu38、Glu42、Glu46、Val49、Ser50、Leu53、Lys56、Leu142、Asp143、Arg145、Asp146、Leu147、Arg149、His150、Arg152、Phe153、Leu156、Ala157、Gly159、Phe160、Asn161、Leu162、Pro163、またはGlu164のうちの1つまたは複数のアミノ酸を含む、項目1に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目3)
前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のAsp146、Arg149、及び/またはPhe153を含む、項目1または2に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目4)
前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のHis150及び/またはLeu156をさらに含む、項目3に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目5)
前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のGln37、Leu38、Glu42、Leu142、及び/またはGlu164をさらに含む、項目3または4に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目6)
前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のGlu46、Val49、Ser50、及び/またはLeu162をさらに含む、項目3~5のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目7)
前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のGln37、Leu38、Glu42、Glu46、Val49、Ser50、Leu142、Asp146、Arg149、His150、Phe153、Leu156、Leu162、及びGlu164からなるかまたは本質的になる、項目1~6のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目8)
前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のLeu53、Lys56、Asp143、Leu147、Arg152、Ala157、Gly159、Phe160、またはAsn161のうちの1つまたは複数のアミノ酸をさらに含む、項目1~6のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目9)
前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のLeu53、Lys56、Asp143、Arg145、Leu147、Arg152、Ala157、Gly159、Phe160、Asn161、またはPro163のうちの1つまたは複数のアミノ酸をさらに含む、項目1~6のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目10)
前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のGln37、Leu38、Glu42、Glu46、Val49、Ser50、Leu53、Lys56、Leu142、Asp143、Asp146、Leu147、Arg149、His150、Arg152、Phe153、Leu156、Ala157、Gly159、Phe160、Asn161、Leu162、及びGlu164からなるかまたは本質的になる、項目1~6のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目11)
前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のGln37、Leu38、Glu42、Glu46、Val49、Ser50、Leu53、Lys56、Leu142、Asp143、Arg145、Asp146、Leu147、Arg149、His150、Arg152、Phe153、Leu156、Ala157、Gly159、Phe160、Asn161、Leu162、Pro163、及びGlu164からなるかまたは本質的になる、項目1~6のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目12)
重鎖CDR1、重鎖CDR2、重鎖CDR3、軽鎖CDR1、軽鎖CDR2、及び軽鎖CDR3を含み、(i)軽鎖CDR1が、N-XXXXXXLFSSNXKXYXX-Cからなり、軽鎖CDR3が、N-XXXASAXXX-Cからなり、重鎖CDR2が、N-XXSSSXSYXYXXXXXXX-Cからなり、重鎖CDR3が、N-XXXXGRTSYTATXHNXXXX-Cからなり、配列中、Xが、任意のアミノ酸である、項目1~11のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目13)
前記抗体またはその抗原結合部分が、
(i)配列番号9、10、及び11でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号17、18、及び19でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(ii)配列番号31、32、及び33でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号39、40、及び41でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(iii)配列番号53、54、及び55でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号61、62、及び63でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(iv)配列番号75、76、及び77でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号83、84、及び85でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(v)配列番号97、98、及び99でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号105、106、及び107でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;または
(vi)配列番号119、120、及び121でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号127、128、及び129でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、
からなる群から選択される重鎖CDR及び軽鎖CDRを含まない、項目1~12のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目14)
前記抗体またはその抗原結合部分が、
(i)配列番号12、13、及び14でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号20、21、及び22でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(ii)配列番号34、35、及び36でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号42、43、及び44でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(iii)配列番号56、57、及び58でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号64、65、及び66でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(iv)配列番号78、79、及び80でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号86、87、及び88でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(v)配列番号100、101、及び102でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号108、109、及び110でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;または
(vi)配列番号122、123、及び124でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号130、131、及び132でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、
からなる群から選択される重鎖CDR及び軽鎖CDRを含まない、項目1~12のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目15)
前記重鎖CDR1が、N-GFTF[S/A/R][S/R][T/Y][G/S]-C(配列番号144)からならない、及び/または、前記重鎖CDR2が、N-ISSS[S/G][S/A]YI-C(配列番号146)からならない、項目1~14のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目16)
前記重鎖CDR1が、N-FTF[S/A/R][S/R][T/Y][G/S]MN-C(配列番号148)からならない、及び/または、前記重鎖CDR2が、N-[G/S]ISSS[S/G][S/A]YI[L/Y]YADSVKG-C(配列番号149)からならない、項目1~15のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目17)
前記抗体またはその抗原結合部分が、
(i)N-GFTFXXXX-C(配列番号145)からなる重鎖CDR1、N-ISSSXXYI-C(配列番号147)からなる重鎖CDR2、及び配列番号121で示される重鎖CDR3配列;ならびに配列番号127、128、及び129でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;または
(ii)N-FTFXXXXMN-C(配列番号150)からなる重鎖CDR1、N-XISSSXXYIXYADSVKG-C(配列番号151)からなる重鎖CDR2、及び配列番号124で示される重鎖CDR3配列;ならびに配列番号130、131、及び132でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、
を含まない、項目1~16のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目18)
前記抗体またはその抗原結合部分が、N-GFTFXXXX-C(配列番号145)からなる重鎖CDR1、N-IXXXXXXX-C(配列番号152)からなる重鎖CDR2、及びN-AR[X] n=6-15 DX-C(配列番号153)からなる重鎖CDR3配列;ならびにN-QS[X] n=1-3 SS[X] n=0-4 Y-C(配列番号154)からなる軽鎖CDR1、N-XXS-C(配列番号155)からなる軽鎖CDR2、及びN-QQXXXXP[X] n=0-1 T-C(配列番号156)からなる軽鎖CDR3配列を、それぞれを含まない、項目1~17のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目19)
前記抗体またはその抗原結合部分が、以下の特性:
(i)15nM以下の平衡解離定数(K D )でヒトIL-27へ結合する;
(ii)IL-27受容体へのIL-27の結合をブロックする;
(iii)細胞におけるSTAT1及び/またはSTAT3のリン酸化を阻害または低減する;
(iv)細胞におけるCD161発現のIL-27媒介性阻害を阻害または低減する;
(v)細胞におけるIL-27媒介性のPD-L1及び/またはTIM-3の発現を阻害または低減する;ならびに
(vi)1つまたは複数のサイトカインの細胞からのPD-1媒介性分泌を誘導または促進する、のうちの少なくとも1つまたは複数を呈する、項目1~18のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目20)
前記単離された抗体またはその抗原結合部分が、15nM以下の平衡解離定数(K D )でヒトIL-27へ結合する、項目1~19のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目21)
前記抗体またはその抗原結合部分が、細胞におけるSTAT1及び/またはSTAT3のリン酸化を阻害または低減する、項目1~20のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目22)
前記細胞が、免疫細胞またはがん細胞である、項目21に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目23)
前記抗体またはその抗原結合部分が、細胞におけるCD161発現の阻害を阻害または低減する、項目1~22のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目24)
前記細胞が、免疫細胞である、項目23に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目25)
前記抗体またはその抗原結合部分が、細胞におけるPD-L1及び/またはTIM-3の発現を阻害または低減する、項目1~24のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目26)
前記細胞が、免疫細胞である、項目25に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目27)
前記細胞が、がん細胞である、項目26に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目28)
前記細胞が、がん細胞であり、前記抗体またはその抗原結合部分が、がん細胞におけるPD-L1の発現を阻害または低減する、項目27に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目29)
前記抗体またはその抗原結合部分が、1つまたは複数のサイトカインの細胞からの前記PD-1媒介性分泌を誘導または促進する、項目1~28のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目30)
前記1つまたは複数のサイトカインが、IFNg(またはIFNγ)、IL-17、TNFa(またはTNFα)、またはIL-6である、項目29に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目31)
前記抗体が、IgG1抗体、IgG2抗体、IgG3抗体、IgG4抗体、IgM抗体、IgA1抗体、IgA2抗体、IgD抗体、及びIgE抗体からなる群から選択される、項目1~30のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目32)
前記抗体が、IgG1抗体またはIgG4抗体である、項目31に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目33)
前記抗体が、少なくとも1つの突然変異を含むFcドメインを含む、項目1~32のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目34)
先行項目のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分及び薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
(項目35)
項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分の前記軽鎖、重鎖、または軽鎖及び重鎖の両方をコードするヌクレオチド配列を含む、核酸。
(項目36)
項目35に記載の核酸を含む、発現ベクター。
(項目37)
項目36に記載の発現ベクターにより形質転換された、細胞。
(項目38)
ヒトIL-27を特異的に結合する抗体またはその抗原結合部分を産生する方法であって、前記モノクローナル抗体またはその抗原結合部分の発現を可能にする条件下で項目37に記載の細胞を維持することを含む、前記方法。
(項目39)
前記抗体またはその抗原結合部分を得ることをさらに含む、項目38に記載の方法。
(項目40)
細胞におけるSTAT1及び/またはSTAT3のリン酸化を阻害または低減する方法であって、前記細胞を項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体または抗原結合断片と接触させることを含み、前記抗体またはその抗原結合部分が、細胞におけるSTAT1及び/またはSTAT3のリン酸化を阻害または低減する、前記方法。
(項目41)
細胞におけるCD161発現の阻害を阻害または低減する方法であって、前記細胞を項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体または抗原結合断片と接触させることを含み、前記抗体またはその抗原結合部分が、細胞におけるCD161発現の阻害を阻害または低減する、前記方法。
(項目42)
細胞におけるPD-L1及び/またはTIM-3発現を阻害または低減する方法であって、前記細胞を項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体または抗原結合断片と接触させることを含み、前記抗体またはその抗原結合部分が、細胞におけるPD-L1及び/またはTIM-3の発現を阻害する、前記方法。
(項目43)
細胞からの1つまたは複数のサイトカインの分泌を誘導または促進する方法であって、前記細胞を項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体または抗原結合断片と接触させることを含み、前記抗体またはその抗原結合部分が、1つまたは複数のサイトカインの細胞からのPD-1媒介性分泌を誘導または促進する、前記方法。
(項目44)
対象における免疫応答を刺激する方法であって、有効量の項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体または抗原結合断片、項目34に記載の医薬組成物を前記対象へ投与することを含む、前記方法。
(項目45)
対象におけるがんを治療する方法であって、有効量の項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体もしくは抗原結合断片または項目34に記載の医薬組成物を対象へ投与することを含む、前記方法。
(項目46)
対象において免疫応答を刺激するかまたはがんを治療する方法であって、有効量の項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体もしくは抗原結合断片または項目34に記載の医薬組成物を前記対象へ投与することを含み、前記抗体もしくはその抗原結合部分または前記医薬組成物が、細胞におけるSTAT1及び/またはSTAT3のリン酸化を阻害または低減し、それによって前記免疫応答を刺激するかまたは前記がんを治療する、前記方法。
(項目47)
対象において免疫応答を刺激するかまたはがんを治療する方法であって、有効量の項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体もしくは抗原結合断片または項目34に記載の医薬組成物を前記対象へ投与することを含み、前記抗体もしくはその抗原結合部分または前記医薬組成物が、細胞におけるCD161発現の阻害を阻害または低減し、それによって前記免疫応答を刺激するかまたは前記がんを治療する、前記方法。
(項目48)
対象において免疫応答を刺激するかまたはがんを治療する方法であって、有効量の項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体もしくは抗原結合断片または項目34に記載の医薬組成物を前記対象へ投与することを含み、前記抗体もしくはその抗原結合部分または前記医薬組成物が、細胞のPD-L1及び/またはTIM-3の発現を阻害または低減し、それによって前記免疫応答を刺激するかまたは前記がんを治療する、前記方法。
(項目49)
対象において免疫応答を刺激するかまたはがんを治療する方法であって、有効量の項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体もしくは抗原結合断片または項目34に記載の医薬組成物を前記対象へ投与することを含み、前記抗体もしくはその抗原結合部分または前記医薬組成物が、1つまたは複数のサイトカインの細胞からのPD-1媒介性分泌を誘導または促進し、それによって前記免疫応答を刺激するかまたは前記がんを治療する、前記方法。
(項目50)
前記がんが、肺癌(例えば非小細胞肺癌)、肉腫、精巣癌、卵巣癌、膵臓癌、乳癌(例えばトリプルネガティブ乳癌)、黒色腫、頭頸部癌(例えば頭頸部扁平上皮癌)、結腸直腸癌、膀胱癌、子宮内膜癌、前立腺癌、甲状腺癌、肝細胞癌、胃癌、脳腫瘍、リンパ腫(例えばDL-BCL)、白血病(例えばAML)、または腎臓癌(例えば腎細胞癌、例えば腎明細胞癌)から選ばれる、項目45~49のいずれか1項に記載の方法。
(項目51)
抗PD-1抗体の1つまたは複数の活性を促進する(例えばPD-1媒介性サイトカイン分泌を促進する;抗PD-1媒介性TNFα分泌を促進する;抗PD-1抗体へ曝露された細胞からの抗PD-1媒介性IL-6分泌を促進する)方法であって、抗PD-1抗体と同時にまたはそれへ逐次的に、項目1~33のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分へ細胞を曝露し、それによって抗PD1抗体の1つまたは複数の活性を促進することを含む、前記方法。
(項目52)
抗PD-1抗体及び項目1~33のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分、ならびに薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
(項目53)
同時投与または逐次投与のための、抗PD-1抗体及び項目1~33のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分、ならびにその使用のための指示書を含むキット。
(項目54)
前記単離された抗体またはその抗原結合部分が、1つまたは複数の追加の治療剤または手順と併用して投与され、第2の治療剤または手順が、化学療法、標的化抗癌療法、腫瘍溶解性薬物、細胞傷害剤、免疫ベース療法、サイトカイン、外科的手順、放射線による手順、共刺激分子の活性化物質、阻害分子の阻害物質、ワクチン、もしくは細胞免疫療法、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される、項目44~50のいずれか1項に記載の方法。
(項目55)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、PD-1アンタゴニスト、PD-L1阻害物質、TIM-3阻害物質、LAG-3阻害物質、TIGIT阻害物質、CD112R阻害物質、TAM阻害物質、STINGアゴニスト、4-1BBアゴニスト、またはそれらの組み合わせである、項目54に記載の方法。
(項目56)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、PD-1アンタゴニストである、項目55に記載の方法。
(項目57)
前記PD-1アンタゴニストが、PDR001、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、ピジリズマブ、MEDI0680、REGN2810、TSR-042、PF-06801591、及びAMP-224からなる群から選択される、項目56に記載の方法。
(項目58)
前記PD-L1阻害物質が、FAZ053、アテゾリズマブ、アベルマブ、デュルバルマブ、及びBMS-936559からなる群から選択される、項目55に記載の方法。
(項目59)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、スニチニブ(SUTENT(登録商標))、カボザンチニブ(CABOMETYX(登録商標))、アキシチニブ(INLYTA(登録商標))、レンバチニブ(LENVIMA(登録商標))、エベロリムス(AFINITOR(登録商標))、ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標))、エパカドスタット、NKTR-214(CD-122バイアスアゴニスト)、チボザニブ(FOTIVDA(登録商標))、アベキシノスタット、イピリムマブ(YERVOY(登録商標))、トレメリムマブ、パゾパニブ(VOTRIENT(登録商標))、ソラフェニブ(NEXAVAR(登録商標))、テムシロリムス(TORISEL(登録商標))、ラムシルマブ(CYRAMZA(登録商標))、ニラパリブ、サボリチニブ、vorolanib(X-82)、レゴラフェニブ(STIVARGO(登録商標))、ドナフェニブ(マルチキナーゼ阻害物質)、カムレリズマブ(SHR-1210)、ペキサスチモジン・デバシレプベク(JX-594)、ラムシルマブ(Cyramza(登録商標))、アパチニブ(YN968D1)、カプセル化ドキソルビシン(THERMODOX(登録商標))、チバンチニブ(ARQ197)、ADI-PEG 20、ビニメチニブ、メシル酸アパチニブ、ニンテダニブ、リリルマブ、ニボルマブ(OPDIVO(登録商標))、ペムブロリズマブ(KEYTRUDA(登録商標))、アテゾリズマブ(TECENTRIQ(登録商標))、アベルマブ(BAVENCIO(登録商標))、デュルバルマブ(IMFIMZI(登録商標))、セミプリマブ-rwlc(LIBTAYO(登録商標))、チスレリズマブ、及びスパルタリズマブからなる群から選択される、項目55に記載の方法。
(項目60)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、TIM-3阻害物質であり、任意選択で、TIM-3阻害物質は、MGB453またはTSR-022である、項目55に記載の方法。
(項目61)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、LAG-3阻害物質であり、任意選択で、LAG-3阻害物質は、LAG525、BMS-986016、及びTSR-033からなる群から選択される、項目55に記載の方法。
(項目62)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、TIGIT阻害物質である、項目55に記載の方法。
(項目63)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、CD112R阻害物質である、項目55に記載の方法。
(項目64)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、TAM(Axl、Mer、Tyro)阻害物質である、項目55に記載の方法。
(項目65)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、4-1BBアゴニストである、項目55に記載の方法。
(項目66)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、チロシンキナーゼ阻害物質(TKI)である、項目55に記載の方法。
(項目67)
対象において免疫応答を刺激するための、または対象におけるがんを治療するための、任意選択で、1つまたは複数の追加の治療剤または手順と併用する使用のための、項目1~33のいずれか1項に記載の単離されたモノクローナル抗体もしくはその抗原結合部分または項目34に記載の医薬組成物の使用。
(項目68)
項目1~33のいずれか1項の単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分、または項目34の医薬組成物、及び対象における免疫応答の刺激または対象におけるがんの治療における使用のための指示書を、任意選択で、1つまたは複数の追加の治療剤または手順と併用する使用のための指示書と共に含む、キット。
(項目69)
項目1~33のいずれか1項に記載の単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分、及び対象からのサンプル中のIL-27の検出における使用のための指示書を、任意選択で、対象においてIL-27関連がんを検出するための使用のための指示書と共に含む、キット。
(項目70)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、チロシンキナーゼ阻害物質、CD39アンタゴニスト、CD73アンタゴニスト、A2ARアンタゴニスト、A2BRアンタゴニスト、デュアルA2AR/A2BRアンタゴニスト、CCR8アンタゴニスト、CTLA4アンタゴニスト、VEG-F阻害物質、またはそれらの組み合わせである、項目54に記載の方法。
(項目71)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、PD-1アンタゴニスト、PD-L1阻害物質、TIM-3阻害物質、LAG-3阻害物質、TIGIT阻害物質、CD112R阻害物質、TAM阻害物質、STINGアゴニスト、4-1BBアゴニスト、チロシンキナーゼ阻害物質、CD39アンタゴニスト、CD73アンタゴニスト、A2ARアンタゴニスト、A2BRアンタゴニスト、デュアルA2AR/A2BRアンタゴニスト、CCR8アンタゴニスト、CTLA4アンタゴニスト、VEG-F阻害物質、またはそれらの組み合わせである、項目54に記載の方法。
(項目72)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、PD-1アンタゴニスト、PD-L1阻害物質、VEG-F阻害物質、またはそれらの組み合わせである、項目71に記載の方法。
(項目73)
前記投与後にTNFSF15の発現を測定することをさらに含む、項目44~51、54~66、及び70~72のいずれか1項に記載の方法。
(項目74)
前記投与前にTNFSF15の発現を測定することをさらに含む、項目73に記載の方法。
(項目75)
前記投与前のTNFSF15の発現に比較して、前記投与後のTNFSF15の発現の変化がないかまたは前記発現の減少を呈する前記対象へ追加用量を投与することを含む、項目75に記載の方法。
(項目76)
前記投与前のTNFSF15の発現に比較して、前記投与後のTNFSF15の発現の増加を呈する前記対象へ追加用量を投与することを含む、項目74に記載の方法。
(項目77)
対象から得られたサンプル中のTNFSF15の発現を測定し、ヒトIL-27をアンタゴナイズする薬剤を前記対象へ投与し、前記投与後の前記対象から得られたサンプル中のTNFSF15の発現を測定することを含む、ヒトIL-27をアンタゴナイズする前記薬剤の有効性を決定する方法。
(項目78)
細胞培養物中のTNFSF15の発現を測定し、前記細胞培養物の1つまたは複数の細胞を対象でヒトIL-27をアンタゴナイズする薬剤と接触させ、接触後に前記細胞培養物中のTNFSF15の発現を測定することを含む、ヒトIL-27をアンタゴナイズする前記薬剤の有効性を決定する方法。
(項目79)
前記TNFSF15の発現が、mRNAレベル、タンパク質レベル、またはそれらの任意の組み合わせの測定によって測定される、項目73~78のいずれか1項に記載の方法。
(項目80)
前記TNFSF15の発現が、定量的PCR(「qPCR」)、インサイチューハイブリダイゼーション、免疫組織化学、またはそれらの任意の組み合わせによって測定される、項目73~79のいずれか1項に記載の方法。
特定の実施形態では、例えば、以下が提供される:
(項目1)
ヒトIL-27をアンタゴナイズする、単離された抗体またはその抗原結合部分であって、(i)配列番号2(IL-27p28)に対応するアミノ酸37~56、(ii)配列番号2(IL-27p28)に対応するアミノ酸142~164、または(iii)(i)及び(ii)の両方、のうちの1つまたは複数のアミノ酸を含むエピトープへ特異的に結合する、前記抗体またはその抗原結合部分。
(項目2)
前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のGln37、Leu38、Glu42、Glu46、Val49、Ser50、Leu53、Lys56、Leu142、Asp143、Arg145、Asp146、Leu147、Arg149、His150、Arg152、Phe153、Leu156、Ala157、Gly159、Phe160、Asn161、Leu162、Pro163、またはGlu164のうちの1つまたは複数のアミノ酸を含む、項目1に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目3)
前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のAsp146、Arg149、及び/またはPhe153を含む、項目1または2に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目4)
前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のHis150及び/またはLeu156をさらに含む、項目3に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目5)
前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のGln37、Leu38、Glu42、Leu142、及び/またはGlu164をさらに含む、項目3または4に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目6)
前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のGlu46、Val49、Ser50、及び/またはLeu162をさらに含む、項目3~5のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目7)
前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のGln37、Leu38、Glu42、Glu46、Val49、Ser50、Leu142、Asp146、Arg149、His150、Phe153、Leu156、Leu162、及びGlu164からなるかまたは本質的になる、項目1~6のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目8)
前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のLeu53、Lys56、Asp143、Leu147、Arg152、Ala157、Gly159、Phe160、またはAsn161のうちの1つまたは複数のアミノ酸をさらに含む、項目1~6のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目9)
前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のLeu53、Lys56、Asp143、Arg145、Leu147、Arg152、Ala157、Gly159、Phe160、Asn161、またはPro163のうちの1つまたは複数のアミノ酸をさらに含む、項目1~6のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目10)
前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のGln37、Leu38、Glu42、Glu46、Val49、Ser50、Leu53、Lys56、Leu142、Asp143、Asp146、Leu147、Arg149、His150、Arg152、Phe153、Leu156、Ala157、Gly159、Phe160、Asn161、Leu162、及びGlu164からなるかまたは本質的になる、項目1~6のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目11)
前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のGln37、Leu38、Glu42、Glu46、Val49、Ser50、Leu53、Lys56、Leu142、Asp143、Arg145、Asp146、Leu147、Arg149、His150、Arg152、Phe153、Leu156、Ala157、Gly159、Phe160、Asn161、Leu162、Pro163、及びGlu164からなるかまたは本質的になる、項目1~6のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目12)
重鎖CDR1、重鎖CDR2、重鎖CDR3、軽鎖CDR1、軽鎖CDR2、及び軽鎖CDR3を含み、(i)軽鎖CDR1が、N-XXXXXXLFSSNXKXYXX-Cからなり、軽鎖CDR3が、N-XXXASAXXX-Cからなり、重鎖CDR2が、N-XXSSSXSYXYXXXXXXX-Cからなり、重鎖CDR3が、N-XXXXGRTSYTATXHNXXXX-Cからなり、配列中、Xが、任意のアミノ酸である、項目1~11のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目13)
前記抗体またはその抗原結合部分が、
(i)配列番号9、10、及び11でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号17、18、及び19でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(ii)配列番号31、32、及び33でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号39、40、及び41でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(iii)配列番号53、54、及び55でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号61、62、及び63でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(iv)配列番号75、76、及び77でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号83、84、及び85でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(v)配列番号97、98、及び99でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号105、106、及び107でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;または
(vi)配列番号119、120、及び121でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号127、128、及び129でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、
からなる群から選択される重鎖CDR及び軽鎖CDRを含まない、項目1~12のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目14)
前記抗体またはその抗原結合部分が、
(i)配列番号12、13、及び14でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号20、21、及び22でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(ii)配列番号34、35、及び36でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号42、43、及び44でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(iii)配列番号56、57、及び58でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号64、65、及び66でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(iv)配列番号78、79、及び80でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号86、87、及び88でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(v)配列番号100、101、及び102でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号108、109、及び110でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;または
(vi)配列番号122、123、及び124でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号130、131、及び132でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、
からなる群から選択される重鎖CDR及び軽鎖CDRを含まない、項目1~12のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目15)
前記重鎖CDR1が、N-GFTF[S/A/R][S/R][T/Y][G/S]-C(配列番号144)からならない、及び/または、前記重鎖CDR2が、N-ISSS[S/G][S/A]YI-C(配列番号146)からならない、項目1~14のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目16)
前記重鎖CDR1が、N-FTF[S/A/R][S/R][T/Y][G/S]MN-C(配列番号148)からならない、及び/または、前記重鎖CDR2が、N-[G/S]ISSS[S/G][S/A]YI[L/Y]YADSVKG-C(配列番号149)からならない、項目1~15のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目17)
前記抗体またはその抗原結合部分が、
(i)N-GFTFXXXX-C(配列番号145)からなる重鎖CDR1、N-ISSSXXYI-C(配列番号147)からなる重鎖CDR2、及び配列番号121で示される重鎖CDR3配列;ならびに配列番号127、128、及び129でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;または
(ii)N-FTFXXXXMN-C(配列番号150)からなる重鎖CDR1、N-XISSSXXYIXYADSVKG-C(配列番号151)からなる重鎖CDR2、及び配列番号124で示される重鎖CDR3配列;ならびに配列番号130、131、及び132でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、
を含まない、項目1~16のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目18)
前記抗体またはその抗原結合部分が、N-GFTFXXXX-C(配列番号145)からなる重鎖CDR1、N-IXXXXXXX-C(配列番号152)からなる重鎖CDR2、及びN-AR[X] n=6-15 DX-C(配列番号153)からなる重鎖CDR3配列;ならびにN-QS[X] n=1-3 SS[X] n=0-4 Y-C(配列番号154)からなる軽鎖CDR1、N-XXS-C(配列番号155)からなる軽鎖CDR2、及びN-QQXXXXP[X] n=0-1 T-C(配列番号156)からなる軽鎖CDR3配列を、それぞれを含まない、項目1~17のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目19)
前記抗体またはその抗原結合部分が、以下の特性:
(i)15nM以下の平衡解離定数(K D )でヒトIL-27へ結合する;
(ii)IL-27受容体へのIL-27の結合をブロックする;
(iii)細胞におけるSTAT1及び/またはSTAT3のリン酸化を阻害または低減する;
(iv)細胞におけるCD161発現のIL-27媒介性阻害を阻害または低減する;
(v)細胞におけるIL-27媒介性のPD-L1及び/またはTIM-3の発現を阻害または低減する;ならびに
(vi)1つまたは複数のサイトカインの細胞からのPD-1媒介性分泌を誘導または促進する、のうちの少なくとも1つまたは複数を呈する、項目1~18のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
(項目20)
前記単離された抗体またはその抗原結合部分が、15nM以下の平衡解離定数(K D )でヒトIL-27へ結合する、項目1~19のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目21)
前記抗体またはその抗原結合部分が、細胞におけるSTAT1及び/またはSTAT3のリン酸化を阻害または低減する、項目1~20のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目22)
前記細胞が、免疫細胞またはがん細胞である、項目21に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目23)
前記抗体またはその抗原結合部分が、細胞におけるCD161発現の阻害を阻害または低減する、項目1~22のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目24)
前記細胞が、免疫細胞である、項目23に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目25)
前記抗体またはその抗原結合部分が、細胞におけるPD-L1及び/またはTIM-3の発現を阻害または低減する、項目1~24のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目26)
前記細胞が、免疫細胞である、項目25に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目27)
前記細胞が、がん細胞である、項目26に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目28)
前記細胞が、がん細胞であり、前記抗体またはその抗原結合部分が、がん細胞におけるPD-L1の発現を阻害または低減する、項目27に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目29)
前記抗体またはその抗原結合部分が、1つまたは複数のサイトカインの細胞からの前記PD-1媒介性分泌を誘導または促進する、項目1~28のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目30)
前記1つまたは複数のサイトカインが、IFNg(またはIFNγ)、IL-17、TNFa(またはTNFα)、またはIL-6である、項目29に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目31)
前記抗体が、IgG1抗体、IgG2抗体、IgG3抗体、IgG4抗体、IgM抗体、IgA1抗体、IgA2抗体、IgD抗体、及びIgE抗体からなる群から選択される、項目1~30のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目32)
前記抗体が、IgG1抗体またはIgG4抗体である、項目31に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目33)
前記抗体が、少なくとも1つの突然変異を含むFcドメインを含む、項目1~32のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
(項目34)
先行項目のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分及び薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
(項目35)
項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分の前記軽鎖、重鎖、または軽鎖及び重鎖の両方をコードするヌクレオチド配列を含む、核酸。
(項目36)
項目35に記載の核酸を含む、発現ベクター。
(項目37)
項目36に記載の発現ベクターにより形質転換された、細胞。
(項目38)
ヒトIL-27を特異的に結合する抗体またはその抗原結合部分を産生する方法であって、前記モノクローナル抗体またはその抗原結合部分の発現を可能にする条件下で項目37に記載の細胞を維持することを含む、前記方法。
(項目39)
前記抗体またはその抗原結合部分を得ることをさらに含む、項目38に記載の方法。
(項目40)
細胞におけるSTAT1及び/またはSTAT3のリン酸化を阻害または低減する方法であって、前記細胞を項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体または抗原結合断片と接触させることを含み、前記抗体またはその抗原結合部分が、細胞におけるSTAT1及び/またはSTAT3のリン酸化を阻害または低減する、前記方法。
(項目41)
細胞におけるCD161発現の阻害を阻害または低減する方法であって、前記細胞を項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体または抗原結合断片と接触させることを含み、前記抗体またはその抗原結合部分が、細胞におけるCD161発現の阻害を阻害または低減する、前記方法。
(項目42)
細胞におけるPD-L1及び/またはTIM-3発現を阻害または低減する方法であって、前記細胞を項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体または抗原結合断片と接触させることを含み、前記抗体またはその抗原結合部分が、細胞におけるPD-L1及び/またはTIM-3の発現を阻害する、前記方法。
(項目43)
細胞からの1つまたは複数のサイトカインの分泌を誘導または促進する方法であって、前記細胞を項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体または抗原結合断片と接触させることを含み、前記抗体またはその抗原結合部分が、1つまたは複数のサイトカインの細胞からのPD-1媒介性分泌を誘導または促進する、前記方法。
(項目44)
対象における免疫応答を刺激する方法であって、有効量の項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体または抗原結合断片、項目34に記載の医薬組成物を前記対象へ投与することを含む、前記方法。
(項目45)
対象におけるがんを治療する方法であって、有効量の項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体もしくは抗原結合断片または項目34に記載の医薬組成物を対象へ投与することを含む、前記方法。
(項目46)
対象において免疫応答を刺激するかまたはがんを治療する方法であって、有効量の項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体もしくは抗原結合断片または項目34に記載の医薬組成物を前記対象へ投与することを含み、前記抗体もしくはその抗原結合部分または前記医薬組成物が、細胞におけるSTAT1及び/またはSTAT3のリン酸化を阻害または低減し、それによって前記免疫応答を刺激するかまたは前記がんを治療する、前記方法。
(項目47)
対象において免疫応答を刺激するかまたはがんを治療する方法であって、有効量の項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体もしくは抗原結合断片または項目34に記載の医薬組成物を前記対象へ投与することを含み、前記抗体もしくはその抗原結合部分または前記医薬組成物が、細胞におけるCD161発現の阻害を阻害または低減し、それによって前記免疫応答を刺激するかまたは前記がんを治療する、前記方法。
(項目48)
対象において免疫応答を刺激するかまたはがんを治療する方法であって、有効量の項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体もしくは抗原結合断片または項目34に記載の医薬組成物を前記対象へ投与することを含み、前記抗体もしくはその抗原結合部分または前記医薬組成物が、細胞のPD-L1及び/またはTIM-3の発現を阻害または低減し、それによって前記免疫応答を刺激するかまたは前記がんを治療する、前記方法。
(項目49)
対象において免疫応答を刺激するかまたはがんを治療する方法であって、有効量の項目1~33のいずれか1項に記載の単離された抗体もしくは抗原結合断片または項目34に記載の医薬組成物を前記対象へ投与することを含み、前記抗体もしくはその抗原結合部分または前記医薬組成物が、1つまたは複数のサイトカインの細胞からのPD-1媒介性分泌を誘導または促進し、それによって前記免疫応答を刺激するかまたは前記がんを治療する、前記方法。
(項目50)
前記がんが、肺癌(例えば非小細胞肺癌)、肉腫、精巣癌、卵巣癌、膵臓癌、乳癌(例えばトリプルネガティブ乳癌)、黒色腫、頭頸部癌(例えば頭頸部扁平上皮癌)、結腸直腸癌、膀胱癌、子宮内膜癌、前立腺癌、甲状腺癌、肝細胞癌、胃癌、脳腫瘍、リンパ腫(例えばDL-BCL)、白血病(例えばAML)、または腎臓癌(例えば腎細胞癌、例えば腎明細胞癌)から選ばれる、項目45~49のいずれか1項に記載の方法。
(項目51)
抗PD-1抗体の1つまたは複数の活性を促進する(例えばPD-1媒介性サイトカイン分泌を促進する;抗PD-1媒介性TNFα分泌を促進する;抗PD-1抗体へ曝露された細胞からの抗PD-1媒介性IL-6分泌を促進する)方法であって、抗PD-1抗体と同時にまたはそれへ逐次的に、項目1~33のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分へ細胞を曝露し、それによって抗PD1抗体の1つまたは複数の活性を促進することを含む、前記方法。
(項目52)
抗PD-1抗体及び項目1~33のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分、ならびに薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
(項目53)
同時投与または逐次投与のための、抗PD-1抗体及び項目1~33のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分、ならびにその使用のための指示書を含むキット。
(項目54)
前記単離された抗体またはその抗原結合部分が、1つまたは複数の追加の治療剤または手順と併用して投与され、第2の治療剤または手順が、化学療法、標的化抗癌療法、腫瘍溶解性薬物、細胞傷害剤、免疫ベース療法、サイトカイン、外科的手順、放射線による手順、共刺激分子の活性化物質、阻害分子の阻害物質、ワクチン、もしくは細胞免疫療法、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される、項目44~50のいずれか1項に記載の方法。
(項目55)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、PD-1アンタゴニスト、PD-L1阻害物質、TIM-3阻害物質、LAG-3阻害物質、TIGIT阻害物質、CD112R阻害物質、TAM阻害物質、STINGアゴニスト、4-1BBアゴニスト、またはそれらの組み合わせである、項目54に記載の方法。
(項目56)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、PD-1アンタゴニストである、項目55に記載の方法。
(項目57)
前記PD-1アンタゴニストが、PDR001、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、ピジリズマブ、MEDI0680、REGN2810、TSR-042、PF-06801591、及びAMP-224からなる群から選択される、項目56に記載の方法。
(項目58)
前記PD-L1阻害物質が、FAZ053、アテゾリズマブ、アベルマブ、デュルバルマブ、及びBMS-936559からなる群から選択される、項目55に記載の方法。
(項目59)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、スニチニブ(SUTENT(登録商標))、カボザンチニブ(CABOMETYX(登録商標))、アキシチニブ(INLYTA(登録商標))、レンバチニブ(LENVIMA(登録商標))、エベロリムス(AFINITOR(登録商標))、ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標))、エパカドスタット、NKTR-214(CD-122バイアスアゴニスト)、チボザニブ(FOTIVDA(登録商標))、アベキシノスタット、イピリムマブ(YERVOY(登録商標))、トレメリムマブ、パゾパニブ(VOTRIENT(登録商標))、ソラフェニブ(NEXAVAR(登録商標))、テムシロリムス(TORISEL(登録商標))、ラムシルマブ(CYRAMZA(登録商標))、ニラパリブ、サボリチニブ、vorolanib(X-82)、レゴラフェニブ(STIVARGO(登録商標))、ドナフェニブ(マルチキナーゼ阻害物質)、カムレリズマブ(SHR-1210)、ペキサスチモジン・デバシレプベク(JX-594)、ラムシルマブ(Cyramza(登録商標))、アパチニブ(YN968D1)、カプセル化ドキソルビシン(THERMODOX(登録商標))、チバンチニブ(ARQ197)、ADI-PEG 20、ビニメチニブ、メシル酸アパチニブ、ニンテダニブ、リリルマブ、ニボルマブ(OPDIVO(登録商標))、ペムブロリズマブ(KEYTRUDA(登録商標))、アテゾリズマブ(TECENTRIQ(登録商標))、アベルマブ(BAVENCIO(登録商標))、デュルバルマブ(IMFIMZI(登録商標))、セミプリマブ-rwlc(LIBTAYO(登録商標))、チスレリズマブ、及びスパルタリズマブからなる群から選択される、項目55に記載の方法。
(項目60)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、TIM-3阻害物質であり、任意選択で、TIM-3阻害物質は、MGB453またはTSR-022である、項目55に記載の方法。
(項目61)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、LAG-3阻害物質であり、任意選択で、LAG-3阻害物質は、LAG525、BMS-986016、及びTSR-033からなる群から選択される、項目55に記載の方法。
(項目62)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、TIGIT阻害物質である、項目55に記載の方法。
(項目63)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、CD112R阻害物質である、項目55に記載の方法。
(項目64)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、TAM(Axl、Mer、Tyro)阻害物質である、項目55に記載の方法。
(項目65)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、4-1BBアゴニストである、項目55に記載の方法。
(項目66)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、チロシンキナーゼ阻害物質(TKI)である、項目55に記載の方法。
(項目67)
対象において免疫応答を刺激するための、または対象におけるがんを治療するための、任意選択で、1つまたは複数の追加の治療剤または手順と併用する使用のための、項目1~33のいずれか1項に記載の単離されたモノクローナル抗体もしくはその抗原結合部分または項目34に記載の医薬組成物の使用。
(項目68)
項目1~33のいずれか1項の単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分、または項目34の医薬組成物、及び対象における免疫応答の刺激または対象におけるがんの治療における使用のための指示書を、任意選択で、1つまたは複数の追加の治療剤または手順と併用する使用のための指示書と共に含む、キット。
(項目69)
項目1~33のいずれか1項に記載の単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分、及び対象からのサンプル中のIL-27の検出における使用のための指示書を、任意選択で、対象においてIL-27関連がんを検出するための使用のための指示書と共に含む、キット。
(項目70)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、チロシンキナーゼ阻害物質、CD39アンタゴニスト、CD73アンタゴニスト、A2ARアンタゴニスト、A2BRアンタゴニスト、デュアルA2AR/A2BRアンタゴニスト、CCR8アンタゴニスト、CTLA4アンタゴニスト、VEG-F阻害物質、またはそれらの組み合わせである、項目54に記載の方法。
(項目71)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、PD-1アンタゴニスト、PD-L1阻害物質、TIM-3阻害物質、LAG-3阻害物質、TIGIT阻害物質、CD112R阻害物質、TAM阻害物質、STINGアゴニスト、4-1BBアゴニスト、チロシンキナーゼ阻害物質、CD39アンタゴニスト、CD73アンタゴニスト、A2ARアンタゴニスト、A2BRアンタゴニスト、デュアルA2AR/A2BRアンタゴニスト、CCR8アンタゴニスト、CTLA4アンタゴニスト、VEG-F阻害物質、またはそれらの組み合わせである、項目54に記載の方法。
(項目72)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、PD-1アンタゴニスト、PD-L1阻害物質、VEG-F阻害物質、またはそれらの組み合わせである、項目71に記載の方法。
(項目73)
前記投与後にTNFSF15の発現を測定することをさらに含む、項目44~51、54~66、及び70~72のいずれか1項に記載の方法。
(項目74)
前記投与前にTNFSF15の発現を測定することをさらに含む、項目73に記載の方法。
(項目75)
前記投与前のTNFSF15の発現に比較して、前記投与後のTNFSF15の発現の変化がないかまたは前記発現の減少を呈する前記対象へ追加用量を投与することを含む、項目75に記載の方法。
(項目76)
前記投与前のTNFSF15の発現に比較して、前記投与後のTNFSF15の発現の増加を呈する前記対象へ追加用量を投与することを含む、項目74に記載の方法。
(項目77)
対象から得られたサンプル中のTNFSF15の発現を測定し、ヒトIL-27をアンタゴナイズする薬剤を前記対象へ投与し、前記投与後の前記対象から得られたサンプル中のTNFSF15の発現を測定することを含む、ヒトIL-27をアンタゴナイズする前記薬剤の有効性を決定する方法。
(項目78)
細胞培養物中のTNFSF15の発現を測定し、前記細胞培養物の1つまたは複数の細胞を対象でヒトIL-27をアンタゴナイズする薬剤と接触させ、接触後に前記細胞培養物中のTNFSF15の発現を測定することを含む、ヒトIL-27をアンタゴナイズする前記薬剤の有効性を決定する方法。
(項目79)
前記TNFSF15の発現が、mRNAレベル、タンパク質レベル、またはそれらの任意の組み合わせの測定によって測定される、項目73~78のいずれか1項に記載の方法。
(項目80)
前記TNFSF15の発現が、定量的PCR(「qPCR」)、インサイチューハイブリダイゼーション、免疫組織化学、またはそれらの任意の組み合わせによって測定される、項目73~79のいずれか1項に記載の方法。
Claims (33)
- ヒトIL-27をアンタゴナイズする、単離された抗体またはその抗原結合部分であって、(i)配列番号2(IL-27p28)に対応するアミノ酸37~56、(ii)配列番号2(IL-27p28)に対応するアミノ酸142~164、または(iii)(i)及び(ii)の両方、のうちの1つまたは複数のアミノ酸を含むエピトープへ特異的に結合する、前記抗体またはその抗原結合部分。
- 前記エピトープが、配列番号2(IL-27p28)のGln37、Leu38、Glu42、Glu46、Val49、Ser50、Leu53、Lys56、Leu142、Asp143、Arg145、Asp146、Leu147、Arg149、His150、Arg152、Phe153、Leu156、Ala157、Gly159、Phe160、Asn161、Leu162、Pro163、またはGlu164のうちの1つまたは複数のアミノ酸を含む、請求項1に記載の抗体またはその抗原結合部分。
- 重鎖CDR1、重鎖CDR2、重鎖CDR3、軽鎖CDR1、軽鎖CDR2、及び軽鎖CDR3を含み、(i)前記軽鎖CDR1が、N-XXXXXXLFSSNXKXYXX-Cからなり、前記軽鎖CDR3が、N-XXXASAXXX-Cからなり、前記重鎖CDR2が、N-XXSSSXSYXYXXXXXXX-Cからなり、前記重鎖CDR3が、N-XXXXGRTSYTATXHNXXXX-Cからなり、配列中、Xが、任意のアミノ酸である、請求項1または2に記載の抗体またはその抗原結合部分。
- 前記抗体またはその抗原結合部分が、
(i)配列番号9、10、及び11でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号17、18、及び19でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(ii)配列番号31、32、及び33でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号39、40、及び41でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(iii)配列番号53、54、及び55でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号61、62、及び63でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(iv)配列番号75、76、及び77でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号83、84、及び85でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(v)配列番号97、98、及び99でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号105、106、及び107でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(vi)配列番号119、120、及び121でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号127、128、及び129でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;または
(vii)配列番号12、13、及び14でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号20、21、及び22でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(viii)配列番号34、35、及び36でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号42、43、及び44でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(ix)配列番号56、57、及び58でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号64、65、及び66でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(x)配列番号78、79、及び80でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号86、87、及び88でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;
(xi)配列番号100、101、及び102でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号108、109、及び110でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列;ならびに
(xii)配列番号122、123、及び124でそれぞれ示される重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、ならびに配列番号130、131、及び132でそれぞれ示される軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3の配列、
からなる群から選択される重鎖CDR及び軽鎖CDRを含まない、請求項1~3のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。 - 前記抗体またはその抗原結合部分が、以下の特性:
(i)15nM以下の平衡解離定数(KD)でヒトIL-27へ結合する;
(ii)IL-27受容体へのIL-27の結合をブロックする;
(iii)細胞におけるSTAT1及び/またはSTAT3のリン酸化を阻害または低減する;
(iv)細胞におけるCD161発現のIL-27媒介性阻害を阻害または低減する;
(v)細胞におけるIL-27媒介性のPD-L1及び/またはTIM-3の発現を阻害または低減する;ならびに
(vi)1つまたは複数のサイトカインの細胞からのPD-1媒介性分泌を誘導または促進する、のうちの少なくとも1つまたは複数を呈する、請求項1~4のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分。 - 前記抗体が、IgG1抗体、IgG2抗体、IgG3抗体、IgG4抗体、IgM抗体、IgA1抗体、IgA2抗体、IgD抗体、及びIgE抗体からなる群から選択される、請求項1~5のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分。
- 請求項1~6のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分及び薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
- 請求項1~6のいずれか1項に記載の単離された抗体またはその抗原結合部分の前記軽鎖、重鎖、または軽鎖及び重鎖の両方をコードするヌクレオチド配列を含む、核酸分子または核酸分子のセット。
- 請求項8に記載の核酸を含む、発現ベクター。
- 請求項9に記載の発現ベクターを含む、細胞。
- ヒトIL-27を特異的に結合する抗体またはその抗原結合部分を産生する方法であって、前記モノクローナル抗体またはその抗原結合部分の発現を可能にする条件下で請求項10に記載の細胞を維持することを含む、前記方法。
- 前記抗体またはその抗原結合部分を得ることをさらに含む、請求項11に記載の方法。
- 細胞におけるSTAT1及び/またはSTAT3のリン酸化を阻害または低減するための組成物であって、前記組成物は、請求項1~6のいずれか1項に記載の単離された抗体または抗原結合断片を含み、前記単離された抗体または抗原結合断片は、前記細胞と接触させられることを特徴とし、前記抗体またはその抗原結合部分は、細胞におけるSTAT1及び/またはSTAT3のリン酸化を阻害または低減する、前記組成物。
- 細胞におけるCD161発現の阻害を阻害または低減するための組成物であって、前記組成物は、請求項1~6のいずれか1項に記載の単離された抗体または抗原結合断片を含み、前記単離された抗体または抗原結合断片は、前記細胞と接触させられることを特徴とし、前記抗体またはその抗原結合部分は、細胞におけるCD161発現の阻害を阻害または低減する、前記組成物。
- 細胞におけるPD-L1及び/またはTIM-3発現を阻害または低減するための組成物であって、前記組成物は、請求項1~6のいずれか1項に記載の単離された抗体または抗原結合断片を含み、前記単離された抗体または抗原結合断片は、前記細胞と接触させられることを特徴とし、前記抗体またはその抗原結合部分は、細胞におけるPD-L1及び/またはTIM-3の発現を阻害する、前記組成物。
- 細胞からの1つまたは複数のサイトカインの分泌を誘導または促進するための組成物であって、前記組成物は、請求項1~6のいずれか1項に記載の単離された抗体または抗原結合断片を含み、前記単離された抗体または抗原結合断片は、前記細胞と接触させられることを特徴とし、前記抗体またはその抗原結合部分は、1つまたは複数のサイトカインの細胞からのPD-1媒介性分泌を誘導または促進する、前記組成物。
- 免疫応答の刺激を必要とする対象における免疫応答を刺激するための、請求項1~6のいずれか1項に記載の単離された抗体または抗原結合断片を含む組成物または請求項7に記載の医薬組成物。
- がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療するための、請求項1~6のいずれか1項に記載の単離された抗体もしくは抗原結合断片を含む組成物または請求項7に記載の医薬組成物。
- 抗PD-1抗体の1つまたは複数の活性の促進を必要とする対象において抗PD-1抗体の1つまたは複数の活性を促進する(例えばPD-1媒介性サイトカイン分泌を促進する;抗PD-1媒介性TNFα分泌を促進する;抗PD-1抗体へ曝露された細胞からの抗PD-1媒介性IL-6分泌を促進する)ための組成物であって、前記組成物は、請求項1~6のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分を含み、前記組成物は、抗PD-1抗体と同時にまたはそれへ逐次的に投与され、それによって抗PD1抗体の1つまたは複数の活性が促進されることを特徴とする、前記組成物。
- 前記組成物または医薬組成物が、1つまたは複数の追加の治療剤または手順と併用して投与されることを特徴とし、第2の治療剤または手順が、化学療法、標的化抗癌療法、腫瘍溶解性薬物、細胞傷害剤、免疫ベース療法、サイトカイン、外科的手順、放射線による手順、共刺激分子の活性化物質、阻害分子の阻害物質、ワクチン、もしくは細胞免疫療法、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項17または18に記載の組成物または医薬組成物。
- 前記1つまたは複数の追加の治療剤が、PD-1アンタゴニスト、PD-L1阻害物質、TIM-3阻害物質、LAG-3阻害物質、TIGIT阻害物質、CD112R阻害物質、TAM阻害物質、STINGアゴニスト、4-1BBアゴニスト、またはそれらの組み合わせである、請求項20に記載の組成物または医薬組成物。
- 前記1つまたは複数の追加の治療剤が、PD-1アンタゴニストである、請求項21に記載の組成物または医薬組成物。
- 前記PD-1アンタゴニストが、PDR001、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、ピジリズマブ、MEDI0680、REGN2810、TSR-042、PF-06801591、及びAMP-224からなる群から選択される、請求項22に記載の組成物または医薬組成物。
- 前記PD-L1阻害物質が、FAZ053、アテゾリズマブ、アベルマブ、デュルバルマブ、及びBMS-936559からなる群から選択される、請求項21に記載の組成物または医薬組成物。
- 前記1つまたは複数の追加の治療剤が、
(a)スニチニブ(SUTENT(登録商標))、カボザンチニブ(CABOMETYX(登録商標))、アキシチニブ(INLYTA(登録商標))、レンバチニブ(LENVIMA(登録商標))、エベロリムス(AFINITOR(登録商標))、ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標))、エパカドスタット、NKTR-214(CD-122バイアスアゴニスト)、チボザニブ(FOTIVDA(登録商標))、アベキシノスタット、イピリムマブ(YERVOY(登録商標))、トレメリムマブ、パゾパニブ(VOTRIENT(登録商標))、ソラフェニブ(NEXAVAR(登録商標))、テムシロリムス(TORISEL(登録商標))、ラムシルマブ(CYRAMZA(登録商標))、ニラパリブ、サボリチニブ、vorolanib(X-82)、レゴラフェニブ(STIVARGO(登録商標))、ドナフェニブ(マルチキナーゼ阻害物質)、カムレリズマブ(SHR-1210)、ペキサスチモジン・デバシレプベク(JX-594)、ラムシルマブ(Cyramza(登録商標))、アパチニブ(YN968D1)、カプセル化ドキソルビシン(THERMODOX(登録商標))、チバンチニブ(ARQ197)、ADI-PEG 20、ビニメチニブ、メシル酸アパチニブ、ニンテダニブ、リリルマブ、ニボルマブ(OPDIVO(登録商標))、ペムブロリズマブ(KEYTRUDA(登録商標))、アテゾリズマブ(TECENTRIQ(登録商標))、アベルマブ(BAVENCIO(登録商標))、デュルバルマブ(IMFIMZI(登録商標))、セミプリマブ-rwlc(LIBTAYO(登録商標))、チスレリズマブ、及びスパルタリズマブからなる群から選択される;
(b)TIM-3阻害物質であり、任意選択で、TIM-3阻害物質は、MGB453またはTSR-022である;
(c)LAG-3阻害物質であり、任意選択で、LAG-3阻害物質は、LAG525、BMS-986016、及びTSR-033からなる群から選択される;
(d)TIGIT阻害物質である;
(e)CD112R阻害物質である;
(f)TAM(Axl、Mer、Tyro)阻害物質である;
(a)4-1BBアゴニストである;または
(b)チロシンキナーゼ阻害物質(TKI)である、請求項21に記載の組成物または医薬組成物。 - 請求項1~6のいずれか1項の単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分、または請求項7の医薬組成物、及び対象における免疫応答の刺激または対象におけるがんの治療における使用のための指示書を、任意選択で、1つまたは複数の追加の治療剤または手順と併用する使用のための指示書と共に含む、キット。
- 前記組成物または医薬組成物の前記投与後にTNFSF15の発現が測定されることをさらに特徴とする、請求項17、18、及び20~25のいずれか1項に記載の組成物または医薬組成物。
- 前記組成物または医薬組成物の前記投与前にTNFSF15の発現が測定されることをさらに特徴とする、請求項27に記載の組成物または医薬組成物。
- 前記投与前のTNFSF15の発現に比較して、前記投与後のTNFSF15の発現の変化がないかまたは前記発現の減少を呈する前記対象へ追加用量が投与されることを特徴とする、請求項28に記載の組成物または医薬組成物。
- 前記投与前のTNFSF15の発現に比較して、前記投与後のTNFSF15の発現の増加を呈する前記対象へ追加用量が投与されることを特徴とする、請求項28に記載の組成物または医薬組成物。
- TNFSF15の発現をヒトIL-27をアンタゴナイズする薬剤の有効性の指標として得る方法であって、対象から得られたサンプル中のTNFSF15の発現を測定し、前記対象への前記ヒトIL-27をアンタゴナイズする薬剤の投与後の前記対象から得られたサンプル中のTNFSF15の発現を測定することを含む、方法。
- 前記TNFSF15の発現が、mRNAレベル、タンパク質レベル、またはそれらの任意の組み合わせの測定によって測定される、請求項31に記載の方法。
- 前記TNFSF15の発現が、定量的PCR(「qPCR」)、インサイチューハイブリダイゼーション、免疫組織化学、またはそれらの任意の組み合わせによって測定される、請求項31または32に記載の方法。
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