JPWO2020261554A1 - 丸棒の表面疵検査方法及び表面疵検査装置 - Google Patents

丸棒の表面疵検査方法及び表面疵検査装置 Download PDF

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    • G01N27/83Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating magnetic variables for investigating the presence of flaws by investigating stray magnetic fields

Abstract

長手方向に連続した疵を精度よく検出することができる、丸棒の表面疵検査方法及び表面疵検査装置を提供すること。判定領域の代表疵信号の高さが第1の判定基準値よりも低い第2の判定基準値以上となる判定領域を第1の領域とし、判定領域の代表疵信号の高さが第2の判定値以上となる判定領域であり、第1の領域と周方向の位置が等しい判定領域を、第2の領域とし、第1の領域と第2の領域との間の判定領域を第3の領域とする。第3の領域の判定領域の代表疵信号が第2の判定基準値未満で第3の判定基準値以上となる場合、並びに第3の領域の長手方向の判定領域の数が第1の領域及び第2の領域の少なくとも一方の長手方向の判定領域の数以下となる場合の少なくとも一方の場合で、且つ第1〜第3の領域の判定領域が所定数以上の場合に、第1〜第3の領域の判定領域に疵があると判定する。

Description

本開示は、丸棒の表面疵検査方法及び表面疵検査装置に関する。
漏洩磁束探傷法による丸棒鋼や鋼管等の円形断面の長尺材(以下、単に丸棒と云う)の探傷検査には、丸棒を長手方向に搬送させながら探触ヘッドを丸棒の周方向に沿って回転させる検査方法と、丸棒を軸周りに回転させながら探触ヘッドを丸棒の長手方向に走行させる検査方法とがある。この場合、いずれの検査方法においても、漏洩磁束探傷装置の探触ヘッド内のプローブ(探触子)によって丸棒の表面にある疵から疵信号を受け、その疵信号の高さが判定基準値以上か否かによって疵の有無が判定される。なお、判定基準値は、製品に要求された許容疵深さによって、予め規定される。
この2つの探傷方法のうち、探触ヘッドを丸棒の周方向に沿って回転させる検査方法は、探触ヘッドを丸棒の長手方向に走行させる検査方法に比べ、その検査方法の違いから検査に要する時間を短くすることができる。このため、生産効率の観点からは、探触ヘッドを丸棒の周方向に沿って回転させる検査方法の方が好ましく、この検査方法において、長手方向に連続した疵を精度よく検出する技術が望まれている。
例えば、特許文献1には、丸棒の表面疵検査方法として、周方向に連なる複数の測定領域での疵信号の検出結果と、疵信号の高さの判定基準値である第1の判定基準値及び第2の判定基準値とを用いて表面疵の有無を判定する方法が開示されています。特許文献1によれば、周方向の同じ位置で、欠陥幅が狭く長さのある欠陥を検出することができる。
また、特許文献2には、特許文献1と同様な方法で検出される疵信号について、周方向及び長手方向に並ぶ複数の測定領域を判定領域として疵の有無を判定する方法が開示されています。特許文献2によれば、漏洩磁束探傷を行う際に丸棒が回転または振動する場合においても、長手方向に連続した疵を精度よく検出することができる。
特許第5978889号 特許第6451678号
しかしながら、鋳片等の素材に起因する欠陥がある場合、断続的に疵信号の高さが低く特許文献1,2における第2の判定基準値以下となる連続疵が発生することがあった。このため、特許文献1,2に記載の表面疵検査方法では、このような連続疵を判定することが困難であった。また、鋳片等の素材に起因する疵を検知可能なように、第2の判定基準値となる疵信号の高さの値を低くしてしまうと、過検知となる可能性があった。
そこで、本発明は、上記の課題に着目してなされたものであり、丸棒を長手方向に搬送させながら探触ヘッドを丸棒の周方向に沿って回転させる検査方法において、長手方向に連続した疵を精度よく検出することができる、丸棒の表面疵検査方法及び表面疵検査装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様によれば、丸棒を長手方向に搬送しながら、あるいは、漏洩磁束探傷装置の探触ヘッドを丸棒の長手方向に移動させながら、漏洩磁束探傷装置の探触ヘッドが上記丸棒の周方向に沿って回転するように上記探傷ヘッドあるいは上記丸棒あるいは上記探傷ヘッドと上記丸棒の両方を回転させて、上記丸棒の表面における、上記長手方向及び上記周方向にそれぞれ区分けされた複数の測定領域について漏洩磁束を検出することで疵信号を検出する探傷工程と、少なくとも一つの上記測定領域を含み、上記周方向及び上記長手方向に並ぶ複数の判定領域について、上記判定領域に含まれる上記測定領域の最も大きな上記疵信号である代表疵信号に基づいて、上記丸棒の表面に疵があることを判定する判定工程と、を備え、上記判定工程には、上記丸棒の表面に上記疵があることを判定する第1の判定工程、第2の判定工程及び第3の判定工程が含まれ、上記第1の判定工程では、上記代表疵信号の高さが、第1の判定基準値以上となる上記判定領域に上記疵があると判定し、上記第2の判定工程では、上記判定領域の上記代表疵信号の高さが上記第1の判定基準値よりも低い第2の判定基準値以上となる、一つの上記判定領域または上記長手方向に連続する複数の上記判定領域を第1の領域とし、上記第1の領域が上記長手方向に連続する複数の上記判定領域からなる場合で、且つ上記第1の領域の上記判定領域の数が所定数以上の場合に、上記第1の領域の上記判定領域に上記疵があると判定し、上記第3の判定工程では、上記判定領域の上記代表疵信号の高さが上記第2の判定値以上となる、一つの上記判定領域または上記長手方向に連続する複数の上記判定領域であり、上記第1の領域と上記周方向の位置が等しい上記判定領域を、第2の領域とし、上記第1の領域と上記第2の領域との間の上記判定領域を第3の領域とし、上記第3の領域の上記判定領域の上記代表疵信号が上記第2の判定基準値未満で第3の判定基準値以上となる場合、並びに上記第3の領域の上記長手方向の上記判定領域の数が上記第1の領域及び上記第2の領域の少なくとも一方の上記長手方向の上記判定領域の数以下となる場合の少なくとも一方の場合で、且つ上記第1の領域、上記第2の領域及び上記第3の領域の上記判定領域の数が所定数以上の場合に、上記第1の領域、上記第2の領域及び上記第3の領域の上記判定領域に上記疵があると判定する、丸棒の表面疵検査方法が提供される。
本発明の一態様によれば、探触ヘッドを有し、丸棒を長手方向に搬送しながら、あるいは、上記探触ヘッドを丸棒の長手方向に移動させながら、上記探触ヘッドが上記丸棒の周方向に沿って回転するように上記探傷ヘッドあるいは上記丸棒あるいは上記探傷ヘッドと上記丸棒の両方を回転させて、上記丸棒の表面における、上記長手方向及び上記周方向にそれぞれ区分けされた複数の測定領域について漏洩磁束を検出することで疵信号を検出する漏洩磁束探傷装置と、少なくとも一つの上記測定領域を含み、上記周方向及び上記長手方向に並ぶ複数の判定領域について、上記判定領域に含まれる上記測定領域の最も大きな上記疵信号である代表疵信号に基づいて、上記丸棒の表面に疵があることを判定する判定部と、を備え、上記判定部は、上記丸棒の表面に上記疵があることを判定する第1の判定工程、第2の判定工程及び第3の判定工程を行い、上記第1の判定工程では、上記代表疵信号の高さが、第1の判定基準値以上となる上記判定領域に上記疵があると判定し、上記第2の判定工程では、上記判定領域の上記代表疵信号の高さが上記第1の判定基準値よりも低い第2の判定基準値以上となる、一つの上記判定領域または上記長手方向に連続する複数の上記判定領域を第1の領域とし、上記第1の領域が上記長手方向に連続する複数の上記判定領域からなる場合で、且つ上記第1の領域の上記判定領域の数が所定数以上の場合に、上記第1の領域の上記判定領域に上記疵があると判定し、上記第3の判定工程では、上記判定領域の上記代表疵信号の高さが上記第2の判定値以上となる、一つの上記判定領域または上記長手方向に連続する複数の上記判定領域であり、上記第1の領域と上記周方向の位置が等しい上記判定領域を、第2の領域とし、上記第1の領域と上記第2の領域との間の上記判定領域を第3の領域とし、上記第3の領域の上記判定領域の上記代表疵信号が上記第2の判定基準値未満で第3の判定基準値以上となる場合、並びに上記第3の領域の上記長手方向の上記判定領域の数が上記第1の領域及び上記第2の領域の少なくとも一方の上記長手方向の上記判定領域の数以下となる場合の少なくとも一方の場合で、且つ上記第1の領域、上記第2の領域及び上記第3の領域の上記判定領域の数が所定数以上の場合に、上記第1の領域、上記第2の領域及び上記第3の領域の上記判定領域に上記疵があると判定する、丸棒の表面疵検査装置が提供される。
本発明の一態様によれば、丸棒を長手方向に搬送させながら探触ヘッドを丸棒の周方向に沿って回転させる検査方法において、長手方向に連続した疵を精度よく検出することができる。
本発明の一実施形態に係る丸棒の表面疵検査装置を示す構成図である。 漏洩磁束探傷装置を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る丸棒の表面疵検査方法を示すフローチャートである。 丸棒の測定領域を示す正面図である。 丸棒の測定領域を示す斜視図である。 疵判定処理を示すフローチャートである。 疵信号の検出結果を示す説明図である。 変形例における疵信号の検出結果を示す説明図である。 変形例における疵信号の検出結果を示す説明図である。 連続疵がある測定領域における疵信号の検出結果を示すグラフである。
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の細部について記載される。しかしながら、かかる特定の細部がなくても1つ以上の実施態様が実施できることは明らかであろう。他にも、図面を簡潔にするために、周知の構造及び装置が略図で示されている。
<装置構成>
図1及び図2を参照して、本発明の一実施形態に係る丸棒の表面疵検査装置1について説明する。表面疵検査装置1は、漏洩磁束探傷法を用いて円形断面の棒鋼である丸棒2の表面疵を検出する装置であり、図1に示すように、複数の搬送ロール3と、複数のピンチロール4と、漏洩磁束探傷装置5と、判定部6と、記憶部7とを備える。
複数の搬送ロール3は、漏洩磁束探傷装置5を挟んで、搬送される丸棒2の長手方向(図1の紙面に対する左右方向)に並んで設けられる。複数の搬送ロール3は、回転駆動することにより、丸棒2の長手方向に丸棒2を搬送する。なお、図1に示した例において、丸棒2は図1の紙面に対する左方向へと搬送される。
複数のピンチロール4は、漏洩磁束探傷装置5を挟んで、搬送される丸棒2の長手方向に並んで設けられる。また、複数のピンチロール4は、複数の搬送ロール3の上方(図1の紙面に対する上側)に、漏洩磁束探傷装置5の近傍の複数の搬送ロール3に対向してそれぞれ設けられる。複数のピンチロール4は、搬送される丸棒2を上方から抑えることで、丸棒2の搬送中のガタやフレの発生を抑える。
漏洩磁束探傷装置5は、図2に示すように、丸棒2の搬送方向に垂直な平面において、搬送される丸棒2を挟むように対向して設けられる一対の探触ヘッド51a,51bを有する。一対の探触ヘッド51a,51bは、励磁ヨーク52a,52bと、励磁コイル53a,53bと、プローブ54a,54bとをそれぞれ有する。励磁ヨーク52a,52bは、丸棒2の搬送方向に垂直な面において略U字状に形成された珪素鋼からなり、その両磁極(N極、S極)が丸棒2の外周面に対して所要ギャップだけ離間して配置される。励磁コイル53a,53bは、励磁ヨーク52a,52bに所要巻数でそれぞれ巻回されるコイルであり、不図示の励磁電源に接続される。プローブ54a,54bは、サーチコイルやホール素子などの感磁素子であり、励磁ヨーク52a,52bの両磁極間にそれぞれ配置される。このような漏洩磁束探傷装置5では、励磁電源によって励磁コイル53a,53bを通電励磁することで、励磁ヨーク52a,52bを介して丸棒2が磁化される。そして、プローブ54a,54bは、丸棒2の表面の疵によって、磁化された丸棒2の表面から漏洩する磁束を検出する。また、一対の探触ヘッド51a,51bは、搬送される丸棒2の軸心を中心に、丸棒2の周方向に回転可能に構成される。漏洩磁束探傷装置5は、欠陥漏洩磁束の強さを示す信号であり、プローブ54a,54bにより検出された表面疵の深さに応じた信号を、疵信号として判定部6に出力する。
判定部6は、漏洩磁束探傷装置5から取得した疵信号と、記憶部7に記憶された疵信号とに基づいて、丸棒2の表面の疵の有無を判定する。また、判定部6は、漏洩磁束探傷装置5から取得した疵信号を記憶部7に出力する。
記憶部7は、判定部6から取得した疵信号を記憶し、記憶する疵信号を判定部6へと出力する。判定部6及び記憶部7は、中央処理装置(CPU)、主記憶装置(内部記憶装置)、補助記憶装置(外部記憶装置)などから構成される計算機である。
<表面疵検査方法>
次に、図3〜図7を参照して、本実施形態に係る丸棒2の表面疵検査方法について説明する。本実施形態では、まず、図3に示すように、検出ループが開始される(S100)。検出ループは、漏洩磁束探傷装置5へと丸棒2が搬送され、丸棒2の搬送方向下流側の先端が一対の探触ヘッド51a,51bに到達することで開始される。
検出ループでは、はじめに、漏洩磁束探傷装置5は、同一トラックTにおける測定領域の疵信号を検出する(S102)。
ここで、漏洩磁束探傷装置5は、搬送される丸棒2に対して、一対の探触ヘッド51a,51bを回転させることで、丸棒2の表面全ての漏洩磁束を検出する。本実施形態では、漏洩磁束探傷装置5は、一対の探触ヘッド51a,51bの回転動作によって、図4に示すように、丸棒2の周方向に並んで等間隔に区分けされた8個の領域(「セクター」ともいう。)S〜S毎に漏洩磁束を検出する。また、漏洩磁束探傷装置5は、丸棒2の搬送動作によって、図5に示すように、丸棒2の長手方向に並んで等間隔に区分けされた領域(「トラック」ともいう。)T毎に漏洩磁束を検出する(i=1〜n(自然数))。即ち、漏洩磁束探傷装置5は、一対の探触ヘッド51a,51bが180度回転することで、長手方向の1トラック分の領域について、丸棒2の外周全長となる8セクターS〜S毎に漏洩磁束を検出する。そして、一対の探触ヘッド51a,51bの所定の回転速度での回転動作、及び丸棒2の所定の搬送速度での搬送動作が連続して行われることで、丸棒2の全長・全周にわたって漏洩磁束が検出される。なお、図5に示すように、8個のセクターS〜S及び複数のトラックTによって、丸棒2の長手方向及び周方向にそれぞれ区分された領域を測定領域という。漏洩磁束探傷装置5は、測定領域毎の疵信号を判定部6に出力する。
ステップS102では、判定部6は、1つのトラックTにおいて測定領域となる8個のセクターS〜Sの疵信号を取得する。
ステップS102の後、判定部6は、後述する疵判定処理によって、取得した8個の測定領域の疵信号に基づいて、各測定領域に応じた後述する判定領域Rにおける表面疵の有無を判定する(S104)。
次いで、全てのトラックTについて、ステップS102及びS104の処理が行われることで、検出ループが終了し(S106)、表面疵検査装置1による疵判定が完了する。
次に、図6を参照して、ステップS104の疵判定処理について詳細に説明する。疵判定処理では、図6に示すように、まず、判定ループが開始される(S200)。
判定ループでは、はじめに、判定部6は、判定領域Rの代表疵信号が第1の判定基準値以上か否かを判定する(S202)。ここで、判定領域Rは、同一トラックTにおいて周方向に隣接する2つの測定領域からなる領域である。本実施形態では、セクターSの数に応じて8個の判定領域R〜Rが設定される。なお、各トラックTにおいて、判定領域RはセクターS,Sの測定領域からなり、判定領域RはセクターS,Sの測定領域からなり、判定領域RはセクターS,Sの測定領域からなり、判定領域RはセクターS,Sの測定領域からなり、判定領域RはセクターS,Sの測定領域からなり、判定領域RはセクターS,Sの測定領域からなり、判定領域RはセクターS,Sの測定領域からなり、判定領域RはセクターS,Sの測定領域からなる。つまり、判定領域Rは、トラックTで区分けされた領域において、丸棒2の周方向に隣り合う判定領域同士が重畳した状態で設定される。ステップS202では、判定部6は、取得した測定領域毎の疵信号から、判定が行われる判定領域Rの代表疵信号を決定し、予め設定される第1の判定基準値以上か否かを判定する。代表疵信号は、判定領域Rに含まれる2つの測定領域のうち大きい(信号の高さが高く、漏洩磁束が大きい)方の疵信号の値である。また、第1の判定基準値は、ノイズの影響を受けるおそれがないような値であり、例えば、S/N比で3となるような値に設定される。
ステップ202の判断の結果、判定領域Rの代表疵信号が第1の基準値未満となる場合、判定部6は、判定領域Rの代表疵信号が第2の判定基準値以上か否かを判定する(S204)。第2の判定基準値は、第1の判定基準値よりも小さい値に設定され、例えば、S/N比で2となるような値に設定される。
ステップS204の判断の結果、判定領域Rの代表疵信号が第2の基準値以上となる場合、判定部6は、第1の領域Dのトラック数が所定数以上か否かを判定する(S206)。第1の領域Dは、疵の有無が判定される判定領域Rを含む領域であり、代表疵信号が第2の判定基準値以上となる、少なくとも一つの判定領域Rである。また、第1の領域Dは、代表疵信号が第2の判定基準値以上となる複数の判定領域Rが長手方向に並んでいる場合には、長手方向に連続し、代表疵信号が第2の判定基準値以上となる複数の判定領域Rとなる。なお、本実施形態では、図3に示すように各トラックTでの疵信号の検出が行われる度に、疵判定処理(S104)が行われるため、第1の領域Dの特定は、既に疵信号の検出が行われた判定領域Rのみを対象として行われる。
第1の領域Dについて、図7を参照して説明する。図7には、セクターS〜SとトラックTとで区分けされた測定領域における疵信号の検出結果を示す。なお、図7及び同様に疵信号の検出結果を示す図8において、「1」で示される測定領域は疵信号が第1の判定基準値以上となる測定領域を示し、「2」で示される測定領域は疵信号が第2の判定基準値以上で第1の判定基準値未満となる測定領域を示し、「3」で示される測定領域は疵信号が後述する第3の判定基準値以上で第2の判定基準値未満となる測定領域を示し、「−」で示される測定領域は疵信号が後述する第3の判定基準値未満となる測定領域を示す。また、さらに、図7及び図8に示す例では、トラックT〜T10について、判定領域R〜Rにおける疵判定処理(ステップS104)が、搬送方向の下流側となるトラックTから順にそれぞれ行われる。
ここで、図7のトラックTの判定領域R(「判定領域R1A」ともいう。)において疵判定処理を行う場合について説明する。判定領域R1Aの判定ループ(ステップS200)では、判定領域R1Aの代表疵信号が第2の判定基準値以上、第1の判定基準値未満となり、ステップS206において第1の領域Dの特定が行われる。ステップS206では、判定領域R1Aの疵判定処理の時点において、判定領域R1Aに長手方向に連続して位置し、代表疵信号が第2の判定基準値以上となる判定領域Rがないため、第1の領域Dとして特定されるのは、判定領域R1Aのみとなる(図7の第1の領域D1A)。
また、図7のトラックTの判定領域R(「判定領域R4B」ともいう。)において疵判定処理を行う場合について説明する。判定領域R4Bの判定ループでは、判定領域R4Bの代表疵信号が第2の判定基準値以上、第1の判定基準値未満となり、ステップS206において第1の領域Dの特定が行われる。ステップS206では、判定領域R4Bの疵判定処理の時点において、判定領域R4Bに長手方向に連続して位置し、代表疵信号が第2の判定基準値以上となる判定領域Rは、トラックT,Tの判定領域R(「判定領域R4D,R4C」ともいう。)となる。このため、第1の領域Dとして特定されるのは、判定領域R4B〜R4Dの3つの連続する判定領域となる(図7の第1の領域D1B)。
さらに、図7のトラックTの判定領域R(「判定領域R7E」ともいう。)において疵判定処理を行う場合について説明する。判定領域R7Eの判定ループでは、判定領域R7Eの代表疵信号が第2の判定基準値以上、第1の判定基準値未満となり、ステップS206において第1の領域Dの特定が行われる。ステップS206では、判定領域R7Eの疵判定処理の時点において、判定領域R7Eに長手方向に連続して位置し、代表疵信号が第2の判定基準値以上となる判定領域Rがないため、第1の領域Dとして特定されるのは、判定領域R7Eのみとなる(図7の第1の領域D1C)。なお、図7に示すように、判定領域R7Eと隣り合うトラックTの判定領域R(「判定領域R7F」ともいう。)についても、代表疵信号が第2の判定基準値以上となるものであるが、トラックTの疵処理信号を行う時点においてはトラックTの疵信号の検出は行われていない状態となる。このため、判定領域R7Eの疵判定処理の段階では、第1の領域Dは判定領域R7Eの1つの判定領域となり、判定領域R7Fの疵判定処理の段階にて、第1の領域Dは判定領域R7E,R7Fの2つの判定領域となる。
第1の領域Dのトラック数は、第1の領域Dに含まれるトラックTの数であり、第1の領域Dに含まれる判定領域Rの長手方向の数を示す。
ステップS206における所定数とは、連続疵と判定される長さに対応して決定される値であり、検出したい疵の長さと、トラックTの長手方向の長さとから決定される。本実施形態では、一例として、所定数を4個とする。つまり、ステップS206では、判定部6は、判定するトラックTの判定領域Rについて、記憶部7に記憶された同一のセクターSにおける、疵信号の判定結果を取得する。そして、判定部6は、判定結果から第1の領域Dを決定し、第1の領域Dの長手方向の長さに相当するトラック数が4個以上であるか否かを判断する。
ステップS206の判断の結果、第1の領域Dのトラック数が所定数未満である場合、判定部6は、第1の領域Dと丸棒2の周方向の位置が等しい第2の領域Dが存在するか否かを判断する(S208)。第2の領域Dは、判定領域Rの代表疵信号が第2の判定基準値以上となる少なくとも一つの判定領域Rであり、代表疵信号が第2の閾値未満となる少なくとも一つの判定領域Rを介して、第1の領域Dと長手方向に並んだ判定領域Rである。また、第1の領域Dと同様に、代表疵信号が第2の閾値以上となる複数の判定領域Rが長手方向に連続して存在する場合には、この連続する全ての判定領域Rが第2の領域Dとなる。
なお、第1の領域Dと第2の領域Dとの間にある領域を第3の領域Dという。第3の領域Dは、第1の領域Dと第2の領域Dと丸棒2の周方向の位置が等しい領域であり、第1の領域Dと第2の領域Dとそれぞれ隣接した状態となる。つまり、第1の領域D、第3の領域D及び第2の領域Dは、長手方向に順(D→D→D)に連接して並ぶ領域であり、それぞれの領域に含まれるセクターSが同じものとなる。
第2の領域D及び第3の領域Dについて、図7を参照して説明する。例えば、図7において、トラックTの判定領域R(「判定領域R1G」ともいう。)にて疵判定処理が行われる場合、判定領域R1Gが第1の領域D(D1D)と判断される。また、ステップS208では、トラックT,Tの判定領域R(「判定領域R1H,R1I」ともいう。)が第2の領域D(D2D)と判断され、トラックT,Tの判定領域R(「判定領域R1J,R1K」ともいう。)が第3の領域D(D3D)と判断される。
ステップS208の判断の結果、第2の領域Dが存在する場合、判定部6は、第3の領域Dが連結条件を満たすか否かを判断する(S210)。連結条件とは、第1の領域Dと第2の領域Dと第3の領域Dとが一つの連続疵として判断される条件であり、本実施形態では、第3の領域Dの全ての判定領域Rの代表疵信号が第3の判定基準値以上となる場合に連結可能と判断される。
ステップS210の判断の結果、第3の領域Dが連結条件を満たす場合、判定部6は、第1の領域D、第2の領域D及び第3の領域Dのトラック数が所定数以上か否かを判定する(S212)。ステップS212では、第1の領域D、第2の領域D及び第3の領域Dの3個の領域に対して、ステップS206での判定と同様な判定が行われる。ステップS212における、トラック数の所定数は、連続疵と判定される長さに対応して決定される値であり、検出したい疵の長さと、トラックTの長手方向の長さとから決定される本実施形態では、一例として、ステップS206と同様に所定数を4個とする。つまり、ステップS212では、判定部6は、第1の領域D、第2の領域D及び第3の領域Dの3領域を繋げた長手方向の長さに相当するトラック数が4個以上であるか否かを判定する。
ステップS204の判断の結果、判定領域Rの代表疵信号が第2の判定基準値未満となる場合、ステップS208の判断の結果、第2の領域Dが存在しない場合、ステップS210の判断の結果、第3の領域Dが連結条件を満たさない場合、または、ステップS212の判断の結果、第1の領域D、第2の領域D及び第3の領域Dのトラック数が所定数未満となる場合、判定部6は判定領域Rにおいて丸棒2の表面に疵が無いと判定する(S214)。なお、ステップS214での判定は、判定をした判定領域Rを含むトラックTでの疵信号の検出を行ったタイミングでの疵の有無の判定となる。このため、疵が無いと判定された判定領域Rであっても、その後の疵判定処理の結果によっては、疵有りと判定される場合がある。さらに、ステップS214では、判定部6は、判定結果を記憶部7へ出力する。
一方、ステップS202の判断の結果、判定領域Rの疵信号が第1の判定基準値以上となる場合、ステップS206の判断の結果、第1の領域Dのトラック数が所定数以上となる場合、または、ステップS212の判断の結果、第1の領域D、第2の領域D及び第3の領域Dのトラック数が所定数以上となる場合、判定部6は、少なくとも判定領域Rにおいて丸棒2の表面に疵があると判定する(S216)。この際、ステップS206の判断の結果から疵があると判定された場合、ステップS206での判定に用いられた、所定数以上の複数の判定領域Rからなる第1の領域Dにおいて疵があると判定される。また、ステップS212の判断の結果から疵があると判定された場合、第1の領域D、第2の領域D及び第3の領域Dの複数の判定領域Rの全てにおいて、疵があると判定される。さらに、ステップS216では、判定部6は、判定結果を記憶部7へ出力する。
ステップS214,S216の後、記憶部7は、判定領域Rにおける疵の有無についての判定結果を記憶する(S218)。この際、疵があると判定された判定領域Rについては、ステップS202、ステップS206及びステップS212のどこで判定された結果なのかについても記憶してもよい。
次いで、全ての判定領域Rについて、ステップS202〜S218の処理が行われることで、判定ループが終了する(S220)。
<変形例>
以上で、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、これら説明によって発明を限定することを意図するものではない。本発明の説明を参照することにより、当業者には、開示された実施形態の種々の変形例とともに本発明の別の実施形態も明らかである。従って、特許請求の範囲は、本発明の範囲及び要旨に含まれるこれらの変形例または実施形態も網羅すると解すべきである。
例えば、上記実施形態では、漏洩磁束探傷装置5が一対の探触ヘッド51a,51bを有する構成としたが、本発明はかかる例に限定されない。設けられる探触ヘッドの数は、1個や3個以上であってもよい。
また、上記実施形態では、丸棒2が円形断面の棒鋼であるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。丸棒2は、円形断面の長尺材であればよく、鋼管等であってもよい。
さらに、上記実施形態では、探触ヘッド51a,51bが、搬送される丸棒2の軸心を中心に、丸棒2の周方向に回転する構成としたが、本発明はかかる例に限定されない。探触ヘッドが丸棒2の周方向に沿って相対的に回転するよう構成されていればよい。すなわち、探傷ヘッドを回転させずに固定し、ターニングローラ−によって丸棒2をその軸心を中心に回転させるようにしてもよいし、あるいは、探傷ヘッドと丸棒2との両方を丸棒の軸心を中心に回転させ、探傷ヘッドと丸棒2との回転方向を変えたり、回転速度を変えるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、漏洩磁束探傷装置5は、搬送される丸棒2に対して、一対の探触ヘッドを回転させることで、漏洩磁束探傷装置5が丸棒2の表面全ての漏洩磁束を検出する構成としたが、本発明はかかる例に限定されない。探触ヘッドが丸棒2の搬送を行わずに、探触ヘッドを丸棒2の長手方向に移動させるようにしてもよい。つまり、丸棒2と探触ヘッドとを、丸棒2の長手方向に相対的に移動させるようにすればよい。
さらに、上記実施形態では、8個のセクターS〜Sに分割された測定領域で漏洩磁束を探傷する構成としたが、本発明はかかる例に限定されない。測定領域は、丸棒2の周方向に対して複数に分割されていればよく、丸棒2の径の大きさや漏洩磁束探傷装置5の検出精度や仕様に応じて適宜設定される。例えば、測定領域は、丸棒2の周方向に24個〜130個に分割された領域であってもよい。
さらに、上記実施形態では、判定領域Rは、周方向に並ぶ2つの測定領域からなる構成としたが、本発明はかかる例に限定されない。判定領域Rは、特許文献1のように1つの測定領域であってもよく、周方向に並ぶ3つ以上の測定領域からなってもよい。なお、判定領域Rを周方向に並ぶ複数の測定領域とする場合、判定領域Rに含まれる測定領域の数は、想定される回転や振動による疵のずれの大きさや、測定領域の大きさなどによって適宜決定される。そして、判定領域Rを周方向に並ぶ複数の測定領域とすることで、丸棒2の搬送時に回転や振動が発生する場合でも、長手方向に連続する疵を精度よく検知することができる。また、判定領域Rが1つの測定領域である場合、各測定領域の疵信号を検出する度に、その測定領域を判定領域Rとして疵判定処理を行ってもよい。つまり、丸棒2の疵信号の検出動作と並行して疵判定処理を行ってもよい。さらに、判定領域Rが1つの測定領域である場合、代表疵信号は、当該測定領域における疵信号となる。また、判定領域Rが3つ以上の測定領域である場合、代表疵信号は、3つ以上の測定領域のうち疵信号が最も大きい(信号が高い)測定領域における疵信号となる。
さらに、上記実施形態では、ステップS206で第1の領域Dのトラック数が所定数以上の場合に、ステップS216の処理を行うとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、ステップS206で第1の領域Dのトラック数が所定数以上の場合に、ステップS208と同じ処理をしてもよい。この場合、ステップS208と同じ処理において、第2の領域Dが存在しない場合には、ステップS216の処理を行い、第1の領域Dにおいて疵があると判定される。一方、ステップS208と同じ処理において、第2の領域Dが存在する場合には、ステップS210と同じ処理が行われる。そして、ステップS210と同じ処理において、第3の領域Dが連結条件を満たす場合、ステップS216の処理を行い、第1の領域D、第2の領域D及び第3の領域Dにおいて疵があると判定される。一方、ステップS210と同じ処理において、第3の領域Dが連結条件を満たさない場合、ステップS216の処理を行い、第1の領域Dにおいて疵があると判定される。
さらに、上記実施形態では、ステップS206またはS212の後、ステップS216にて疵有りと判定される場合には、第1の領域Dまたは第1の領域D、第2の領域D及び第3の領域Dの3つの領域において疵があると判定するとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、この場合、上記実施形態にて疵があると判定された領域と同じ周方向位置で隣接する判定領域Rにおいて、代表疵信号の高さが第3の判定基準値以上となる場合には、この判定領域Rにさらに疵があると判定されてもよい。この際、第3の判定基準値以上となる判定領域Rが長手方向に連続してある場合には、この複数の判定領域Rにおいて疵があると判定されてもよい。
さらに、上記実施形では、ステップS210において、第3の領域Dの全ての判定領域Rの代表疵信号が第3の判定基準値以上となる場合に連結可能と判断されるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、第3の領域Dが連結条件を満たすか否かの判断は、第3の領域Dの長手方向の判定領域Rの数(トラック数)が、第1の領域D及び第2の領域Dの少なくとも一方の長手方向の判定領域の数(トラック数)以下となる場合に、連結可能と判断されてもよい。また、このような判定領域の数に基づいた連結条件と、上記実施形態における連結条件とを両方用いて、いずれか一方の連結条件を満足する場合に、連結可能と判断されてもよい。
さらに、上記実施形態では、表面疵検査装置1は、丸棒2について疵の有無のみを判定する構成としたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、表面疵検査装置1は、不図示のマーキング装置を備え、このマーキング装置を用いて疵があると判定された判定領域に、特許文献1のようにマーキングする構成であってもよい。
さらに、上記実施形態では、トラック単位で疵信号が検出された後にトラック単位で疵判定処理を行う構成としたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、ステップS100の検出ループにおいて、ステップS102の処理のみを行い、丸棒2の全長全周にわたって疵信号の検出が行われた後に、その検出結果に基づいて疵の判定が行われてもよい。この場合、判定部6は、第1の判定工程、第2の判定工程及び第3の判定工程を用いて疵の判定を行う。
第1の判定工程〜第3の判定工程について、図8及び図9を参照して説明をする。図8及び図9は、図7と同様に各測定領域における疵信号の検出結果をマッピングしたものである。図8に示す本変形例では、上記の変形例と同様に判定領域Rを1つの測定領域として、疵を検出するものとする。なお、図8及び図9に示す例では、判定領域を、セクターS(k=1〜8)とトラックTとを用いて、RSk,Tiと示す。例えば、セクターS、トラックTとなる測定領域を判定領域とする場合、この判定領域はRS1,T2として示される。
(第1の判定工程)
第1の判定工程では、疵信号の高さが第1の判定基準値以上となる判定領域RSk,Tiにおいて、疵があると判定する。例えば、図8に示す例のセクターSの範囲では、疵信号の高さが第1の判定基準値以上となる判定領域RS1,T2,RS1,T6,RS1,T7の3個の判定領域において、疵があると判定される。
(第2の判定工程)
第2の判定工程では、まず、疵信号の高さが第2の判定基準値以上となる、少なくとも一つの判定領域RSk,Tiまたは長手方向に連続する複数の判定領域RSk,Tiを第1の領域Dとする。このとき、疵信号の高さが第1の判定基準値以上となる判定領域RSk,Tiは第1の判定工程にて疵があると判定されるため、第2の判定工程では、疵信号の高さが第2の判定基準値以上、第1の判定基準値未満となる判定領域RSk,Tiが第1の領域Dと判定されてもよい。例えば、図8に示す例においてセクターS〜Sの範囲では、判定領域RS3,T2〜判定領域RS3,T4の3個の判定領域、判定領域RS3,T6の1個の判定領域、判定領域RS5,T3〜判定領域RS5,T6の4個の判定領域が、それぞれ第1の領域Dとなる。
次いで、第2の判定工程では、第1の領域Dが長手方向に連続する所定数以上の判定領域からなる場合に、この第1の領域Dに疵があると判定する。この判定は、上記実施形態におけるステップS206の処理と同様に行うことができる。例えば、図8に示す例においてセクターS〜Sの範囲では、所定数を4とする場合、判定領域RS5,T3〜判定領域RS5,T6からなる第1の領域Dに疵があると判定される。また、それ以外の第1の領域Dについては、第2の判定工程においては疵が無いと判定される。
また、例えば、図8のセクターSの範囲に示すように、疵信号が第1の判定基準値以上となるものも含めて第1の領域Dとしてもよい。この場合、判定領域RS7,T4〜判定領域RS7,T8の5個の領域が第1の領域Dとなり、長手方向の判定領域の数が4個以上となることから、この第1の領域Dにおいて疵があると判定されてもよい。
(第3の判定工程)
第3の判定工程では、まず、第2の判定工程と同様に第1の領域Dとなる判定領域RSk,Tiが判定され、第1の領域Dに対して第2の領域Dとなる判定領域RSk,Tiが存在するかが判断される。第2の領域Dは、上記実施形態と同様なものであり、ある第1の領域Dに対して、周方向の同じ位置に存在し、疵信号の高さが全て第2の判定基準値以上となる一つの判定領域RSk,Tiまたは長手方向に連続する複数の判定領域RSk,Tiである。また、第1の領域Dと第2の領域Dとの長手方向の間の判定領域RSk,Tiは、全て疵信号の高さが第2の判定基準値未満となる。つまり、間に疵信号の高さが第2の判定基準値未満となる判定領域RSk,Tiを介して長手方向に並んだ、2つの第1の領域Dについて、一方が第1の領域Dとなり、他方が第2の領域Dとなる。この際、例えば、搬送方向の下流側(トラックの番号が若い側)の第1の領域Dを第2の領域Dと定義してもよい。例えば、図9に示す例のセクターSの範囲では、判定領域RS2,T6〜判定領域RS2,T7の2個の判定領域からなる領域が第1の領域Dとなり、判定領域RS2,T3の1個の判定領域からなる領域が第2の領域Dとなる。
次いで、第3の判定工程では、第1の領域Dと第2の領域Dとの間の判定領域RSk,Tiである第3の領域Dが連結条件を満たすか否かを判断する。この判断は、上記実施形態におけるステップS210と同じように行われてもよく、また、上記の変形例のように第3の領域Dの判定領域の数(トラック数)に基づいて行われてもよい。例えば、図9のセクターSの範囲では、判定領域RS2,T6〜判定領域RS2,T7を第1の領域Dとし、判定領域RS2,T3を第2の領域Dとする場合、第3の領域Dは、判定領域RS2,T4〜判定領域RS2,T5の2個の判定領域となる。この際、連結条件を上記実施形態と同様にする場合、第3の領域Dに含まれる判定領域RS2,T4〜判定領域RS2,T5の疵信号の高さは全て第3の判定基準値以上となるため、連結条件を満たすものとなる。また、図9のセクターSの範囲では、判定領域RS4,T7〜判定領域RS4,T8を第1の領域Dとし、判定領域RS4,T2〜判定領域RS4,T4を第2の領域Dとする場合、第3の領域Dは、判定領域RS4,T5〜判定領域RS4,T6の2個の判定領域となる。この際、連結条件を上記の変形例のように第3の領域Dの判定領域の数に基づいて行う場合、第3の領域Dの判定領域の数は、第1の領域D及び第2の領域Dの少なくとも一方の判定領域の数以上となるため、連結条件を満たすものとなる。さらに、図9のセクターSの範囲では、判定領域RS6,T8〜判定領域RS6,T9を第1の領域Dとし、判定領域RS6,T3〜判定領域RS6,T4を第2の領域Dとする場合、第3の領域Dは、判定領域RS6,T5〜判定領域RS6,T7の3個の判定領域となる。この際、連結条件を上記実施形態と同様にする場合、第3の領域Dに含まれる判定領域RS4,T5〜判定領域RS4,T7の疵信号の高さは全て第3の判定基準値以上とならないため、連結条件を満たさないものとなる。
さらに、第3の判定工程では、従前の処理ステップにて第3の領域Dが連結条件を満たす場合、第1の領域D、第2の領域D及び第3の領域Dに疵があると判定する。一方、第3の領域Dが連結条件を満たさない場合、第1の領域D、第2の領域D及び第3の領域Dに、第3の判定工程では疵がないと判定する。つまり、図9に示す例では、判定領域RS2,T3〜判定領域RS2,T7の5個の判定領域と、判定領域RS4,T2〜判定領域RS4,T8の7個の判定領域とにおいて、疵があると判断される。
この変形例において、第1の判定工程〜第3の判定工程は、個別に行われてもよく、順に行われてもよい。そして、それぞれの判定工程での結果から、各判定領域Rにおいて、疵の有無が最終的に判断される。その後、第1の判定工程〜第3の判定工程の少なくともいずれかの判定工程において疵があると判定された判定領域Rには、疵があるとして最終的な判断が行われる。
また、この変形例において、上記実施形態と同様に、同一トラックTにおいて周方向に隣接する複数の測定領域を判定領域Rとして、疵の有無の判断が行われてもよい。
<実施形態の効果>
(1)本発明の一態様に係る丸棒2の表面疵検査方法は、丸棒2を長手方向に搬送しながら、漏洩磁束探傷装置5の探触ヘッド51a,51bを丸棒2の周方向に沿って回転させて、丸棒2の表面における、長手方向及び周方向にそれぞれ区分けされた複数の測定領域について漏洩磁束を検出することで疵信号を検出する探傷工程と、少なくとも一つの測定領域を含み、周方向及び長手方向に並ぶ複数の判定領域Rについて、判定領域Rに含まれる測定領域の最も大きな疵信号である代表疵信号に基づいて、丸棒2の表面に疵があることを判定する判定工程と、を備える。判定工程には、丸棒2の表面に疵があることを判定する第1の判定工程、第2の判定工程及び第3の判定工程が含まれる。第1の判定工程では、代表疵信号の高さが、第1の判定基準値以上となる判定領域Rに疵があると判定する(例えば、ステップS202)。第2の判定工程では、判定領域Rの代表疵信号の高さが第1の判定基準値よりも低い第2の判定基準値以上となる、一つの判定領域Rまたは長手方向に連続する複数の判定領域Rを第1の領域Dとし、第1の領域Dが長手方向に連続する複数の判定領域Rからなる場合で、且つ第1の領域Dの判定領域Rの数が所定数以上の場合に、第1の領域Dの判定領域Rに疵があると判定する(例えば、ステップS206)。第3の判定工程では、判定領域Rの代表疵信号の高さが第2の判定値以上となる、一つの判定領域Rまたは長手方向に連続する複数の判定領域Rであり、第1の領域Dと周方向の位置が等しい判定領域Rを、第2の領域Dとし、第1の領域Dと第2の領域Dとの間の判定領域Rを第3の領域Dとし、第3の領域Dの判定領域Rの代表疵信号が第2の判定基準値未満で第3の判定基準値以上となる場合、並びに第3の領域Dの長手方向の判定領域Rの数が第1の領域D及び第2の領域Dの少なくとも一方の長手方向の判定領域Rの数以下となる場合の少なくとも一方の場合で、且つ第1の領域D、第2の領域D及び第3の領域Dの判定領域Rの数が所定数以上の場合に、第1の領域D、第2の領域D及び第3の領域Dの判定領域Rに疵があると判定する(例えば、ステップS208〜S212)。
ここで、表面に疵がある場合における、疵信号の検出結果の一例を図10に示す。図10において、点線で示す疵信号の検出結果は、疵信号の高さが第2の判定基準値以上となる連続疵が、長手方向に断続的に2ヶ所ある場合を示す。また、図10において、実線で示す疵信号の検出結果は、疵信号が長手方向の中央にて部分的に第2の判定基準値未満、第3の判定基準値以上となる場合を示す。この実線で示す連続疵は、鋳片等の素材に起因する欠陥である場合等に発生し易く、特許文献1,2に示すような従来の疵検出方法では、疵信号の高さが第2の判定基準値未満となる第3の領域Dに疵があると判定されないものであった。
しかし、上記(1)の構成によれば、第3の判定工程において、第3の領域Dの判定領域Rの代表疵信号が第2の判定基準値未満で第3の判定基準値以上となる場合に、第3の領域Dに疵があると判定することで、このような連続疵を検出できるようになる。また、図10の実線に示すような連続疵では、第3の領域Dの長手方向の長さは、連続疵の長手方向の全体の長さに対して短いものとなる。このため、第3の判定工程において、第1の領域D及び第2の領域D2の少なくとも一方の判定領域Rの数以下となる場合に、第3の領域Dに疵がある判定することで、このような連続疵を検出できるようになる。なお、この判定の場合、第3の判定基準値を用いたものよりも、検出感度が高くなるが、疵の検出を簡便に行うことができる。
これにより、長手方向に連続した疵を精度よく検出することができ、長さのある表面疵がある不適合材の流出を防止することができる。さらに、製造者に対して金額的な損失を与えるだけでなく、製造者の社会的信用を失墜させる可能性がある、不適合材の大量流出を防止することができる。
また、上記(1)の構成では、連続した浅い疵を検出する際に、第2の判定工程と第3の判定工程とを行う。ここで、疵信号の高さが第2の判定基準値未満で第3の判定基準値以上となる連続疵を検出する場合、第2の判定工程において、用いる第2の判定基準値を上記実施形態における第3の判定基準値まで低くすれば、連続疵を検出することができる。しかし、この場合、問題とならない程度に浅くて長い疵等が検出されることから、検出感度が高くなり過ぎ、過検出となる。これに対して、上記(1)の構成によれば、第2の判定工程と第3の判定工程とを用いることで、過検出となることを抑制することができる。
(2)上記(1)の構成において、判定領域Rは、周方向に連なる複数の測定領域からなる。
上記(2)の構成によれば、周方向に連なる複数の測定領域での疵信号の検出結果に基づいて判定が行われるため、周方向における測定領域間の継ぎ目をなくすことができる。このため、搬送中の丸棒2が回転または振動する場合や、疵が測定領域の境界に位置する場合などにおいても、長手方向に連続した疵を精度よく検出することができる。
(3)本発明の一態様に係る丸棒2の表面疵検査装置1は、探触ヘッド51a,51bを有し、丸棒2を長手方向に搬送しながら、探触ヘッド51a,51bを丸棒2の周方向に沿って回転させて、丸棒2の表面における、長手方向及び周方向にそれぞれ区分けされた複数の測定領域について漏洩磁束を検出することで疵信号を検出する漏洩磁束探傷装置5と、少なくとも一つの測定領域を含み、周方向及び長手方向に並ぶ複数の判定領域Rについて、判定領域Rに含まれる測定領域の最も大きな疵信号である代表疵信号に基づいて、丸棒2の表面に疵があることを判定する判定部6と、を備える。判定部6は、丸棒2の表面に疵があることを判定する第1の判定工程、第2の判定工程及び第3の判定工程を行う。第1の判定工程では、代表疵信号の高さが、第1の判定基準値以上となる判定領域Rに疵があると判定する(例えば、ステップS202)。第2の判定工程では、判定領域Rの代表疵信号の高さが第1の判定基準値よりも低い第2の判定基準値以上となる、一つの判定領域Rまたは長手方向に連続する複数の判定領域Rを第1の領域Dとし、第1の領域Dが長手方向に連続する複数の判定領域Rからなる場合で、且つ第1の領域Dの判定領域Rの数が所定数以上の場合に、第1の領域Dの判定領域Rに疵があると判定する(例えば、ステップS206)。第3の判定工程では、判定領域Rの代表疵信号の高さが第2の判定値以上となる、一つの判定領域Rまたは長手方向に連続する複数の判定領域Rであり、第1の領域Dと周方向の位置が等しい判定領域Rを、第2の領域Dとし、第1の領域Dと第2の領域Dとの間の判定領域Rを第3の領域Dとし、第3の領域Dの判定領域Rの代表疵信号が第2の判定基準値未満で第3の判定基準値以上となる場合、並びに第3の領域Dの長手方向の判定領域Rの数が第1の領域D及び第2の領域Dの少なくとも一方の長手方向の判定領域Rの数以下となる場合の少なくとも一方の場合で、且つ第1の領域D、第2の領域D及び第3の領域Dの判定領域Rの数が所定数以上の場合に、第1の領域D、第2の領域D及び第3の領域Dの判定領域Rに疵があると判定する(例えば、ステップS208〜S212)。
上記(3)の構成によれば、上記(1)と同様な効果が得られる。
1 表面疵検査装置
2 丸棒
3 搬送ロール
4 ピンチロール
5 漏洩磁束探傷装置
51a,51b 探触ヘッド
52a,52b 励磁ヨーク
53a,53b 励磁コイル
54a,54b プローブ
6 判定部
7 記憶部

Claims (3)

  1. 丸棒を長手方向に搬送しながら、あるいは、漏洩磁束探傷装置の探触ヘッドを丸棒の長手方向に移動させながら、漏洩磁束探傷装置の探触ヘッドが前記丸棒の周方向に沿って回転するように前記探傷ヘッドあるいは前記丸棒あるいは前記探傷ヘッドと前記丸棒の両方を回転させて、前記丸棒の表面における、前記長手方向及び前記周方向にそれぞれ区分けされた複数の測定領域について漏洩磁束を検出することで疵信号を検出する探傷工程と、
    少なくとも一つの前記測定領域を含み、前記周方向及び前記長手方向に並ぶ複数の判定領域について、前記判定領域に含まれる前記測定領域の最も大きな前記疵信号である代表疵信号に基づいて、前記丸棒の表面に疵があることを判定する判定工程と、
    を備え、
    前記判定工程には、前記丸棒の表面に前記疵があることを判定する第1の判定工程、第2の判定工程及び第3の判定工程が含まれ、
    前記第1の判定工程では、前記代表疵信号の高さが、第1の判定基準値以上となる前記判定領域に前記疵があると判定し、
    前記第2の判定工程では、
    前記判定領域の前記代表疵信号の高さが前記第1の判定基準値よりも低い第2の判定基準値以上となる、一つの前記判定領域または前記長手方向に連続する複数の前記判定領域を第1の領域とし、
    前記第1の領域が前記長手方向に連続する複数の前記判定領域からなる場合で、且つ前記第1の領域の前記判定領域の数が所定数以上の場合に、前記第1の領域の前記判定領域に前記疵があると判定し、
    前記第3の判定工程では、
    前記判定領域の前記代表疵信号の高さが前記第2の判定値以上となる、一つの前記判定領域または前記長手方向に連続する複数の前記判定領域であり、前記第1の領域と前記周方向の位置が等しい前記判定領域を、第2の領域とし、
    前記第1の領域と前記第2の領域との間の前記判定領域を第3の領域とし、
    前記第3の領域の前記判定領域の前記代表疵信号が前記第2の判定基準値未満で第3の判定基準値以上となる場合、並びに前記第3の領域の前記長手方向の前記判定領域の数が前記第1の領域及び前記第2の領域の少なくとも一方の前記長手方向の前記判定領域の数以下となる場合の少なくとも一方の場合で、且つ前記第1の領域、前記第2の領域及び前記第3の領域の前記判定領域の数が所定数以上の場合に、前記第1の領域、前記第2の領域及び前記第3の領域の前記判定領域に前記疵があると判定する、丸棒の表面疵検査方法。
  2. 前記判定領域は、前記周方向に連なる複数の前記測定領域からなる、請求項1に記載の丸棒の表面疵検査方法。
  3. 探触ヘッドを有し、丸棒を長手方向に搬送しながら、あるいは、前記探触ヘッドを丸棒の長手方向に移動させながら、前記探触ヘッドが前記丸棒の周方向に沿って回転するように前記探傷ヘッドあるいは前記丸棒あるいは前記探傷ヘッドと前記丸棒の両方を回転させて、前記丸棒の表面における、前記長手方向及び前記周方向にそれぞれ区分けされた複数の測定領域について漏洩磁束を検出することで疵信号を検出する漏洩磁束探傷装置と、
    少なくとも一つの前記測定領域を含み、前記周方向及び前記長手方向に並ぶ複数の判定領域について、前記判定領域に含まれる前記測定領域の最も大きな前記疵信号である代表疵信号に基づいて、前記丸棒の表面に疵があることを判定する判定部と、
    を備え、
    前記判定部は、前記丸棒の表面に前記疵があることを判定する第1の判定工程、第2の判定工程及び第3の判定工程を行い、
    前記第1の判定工程では、前記代表疵信号の高さが、第1の判定基準値以上となる前記判定領域に前記疵があると判定し、
    前記第2の判定工程では、
    前記判定領域の前記代表疵信号の高さが前記第1の判定基準値よりも低い第2の判定基準値以上となる、一つの前記判定領域または前記長手方向に連続する複数の前記判定領域を第1の領域とし、
    前記第1の領域が前記長手方向に連続する複数の前記判定領域からなる場合で、且つ前記第1の領域の前記判定領域の数が所定数以上の場合に、前記第1の領域の前記判定領域に前記疵があると判定し、
    前記第3の判定工程では、
    前記判定領域の前記代表疵信号の高さが前記第2の判定値以上となる、一つの前記判定領域または前記長手方向に連続する複数の前記判定領域であり、前記第1の領域と前記周方向の位置が等しい前記判定領域を、第2の領域とし、
    前記第1の領域と前記第2の領域との間の前記判定領域を第3の領域とし、
    前記第3の領域の前記判定領域の前記代表疵信号が前記第2の判定基準値未満で第3の判定基準値以上となる場合、並びに前記第3の領域の前記長手方向の前記判定領域の数が前記第1の領域及び前記第2の領域の少なくとも一方の前記長手方向の前記判定領域の数以下となる場合の少なくとも一方の場合で、且つ前記第1の領域、前記第2の領域及び前記第3の領域の前記判定領域の数が所定数以上の場合に、前記第1の領域、前記第2の領域及び前記第3の領域の前記判定領域に前記疵があると判定する、丸棒の表面疵検査装置。
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