JP2001281226A - 蛍光磁粉探傷方法および蛍光磁粉探傷装置 - Google Patents

蛍光磁粉探傷方法および蛍光磁粉探傷装置

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JP2001281226A
JP2001281226A JP2000090329A JP2000090329A JP2001281226A JP 2001281226 A JP2001281226 A JP 2001281226A JP 2000090329 A JP2000090329 A JP 2000090329A JP 2000090329 A JP2000090329 A JP 2000090329A JP 2001281226 A JP2001281226 A JP 2001281226A
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Kenichi Takada
健一 高田
Taizo Yano
泰三 矢野
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いわゆる磁紛溜りなどを原因とする孤立的な
ノイズを傷として検出せず、かつ連続性の乏しい傷を真
性の傷として検出することができる蛍光磁粉探傷方法お
よび装置を提供する。 【解決手段】 被検査材CをCCDカメラ13より撮像
して探傷画像を得た後、これをを閾値処理して被検査材
Cの傷を蛍光磁粉探傷するものであって、前記被検査材
C上の所定の微小領域毎に傷が含まれている可能性があ
るか否かを判定して傷候補を抽出し、この抽出された傷
候補の中で連続性が想定可能でありかつ互いに隣接しな
い各傷候補の間を補間する補間処理するとともに、互い
に隣接する各傷候補からなる集団に対して細線化処理
し、その細線化処理された画像を閾値処理して傷を検出
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光磁粉探傷方法
および蛍光磁粉探傷装置に関する。さらに詳しくは、探
傷精度が向上されてなる蛍光磁粉探傷方法および蛍光磁
粉探傷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鋼材等の被検査材の表面傷を
探傷する方法の一つとして蛍光磁粉探傷法が知られてい
る。蛍光磁粉を被検査材の表面にシャワーあるいはミス
ト、ドブ漬けなどにより付着させた後にその被検査材を
磁化すると、表面傷がある場合そこから発生する漏れ磁
束によって磁粉がその傷部分に集まる。そして、その状
態で被検査材に、例えば紫外線を照射すると、磁粉が集
まっている傷部分が強く発光する。つまり、表面傷の有
無によって被検査材表面の発光状態(磁粉模様)が異な
ることになる。蛍光磁粉探傷法は、この現像を利用する
ものである。
【0003】図7に従来の蛍光磁紛探傷法を実施する探
傷装置の一例を示す。
【0004】この探傷装置100では、搬送装置101
が角柱状の鋼材102を矢印103の方向に搬送し、鋼
材102表面に散布された蛍光磁紛を励起マグネット1
04が磁化する。この状態で、照射装置105が鋼材1
02の被検査面に紫外線を照射するとともに、この紫外
線が照射されている被検査面をラインセンサ106が撮
像する。この撮像された画像情報に検出部107が所定
の処理を行って鋼材102表面の傷を検出し、検出され
た傷の分布を示す傷マップを作成したり傷部にマーキン
グを実施したりする。
【0005】このような従来の探傷装置100におい
て、検出部107が傷検出のために行う具体的処理に
は、画像情報に含まれる各種ノイズの影響によって傷の
誤検出が引き起こされるのを防止する処理が含まれる。
すなわち、図8に示すように、先ずラインセンサ106
により撮像された鋼材102の被検査面上の1つの領域
110を例えば1mm角の各小領域d1,d2,…に細分
化する。これら各小領域d 1,d2,…のうち長手方向に
隣接する例えば3つの小領域d1、d2、d3を併せて1
つの中領域D1とする。同様にして、領域110全体を
鋼材102の長手方向に細長の各中領域D1,D2,…に
分割する。
【0006】このように鋼材102の長手方向に細長に
形成された各中領域D1,D2,…におけるラインセンサ
106の出力信号値を総計することによって、鋼材10
2の長手方向に延びる傷による信号値増大が強調される
一方、各小領域d1,d2,…における無秩序な信号強度
の変化(ノイズ)による影響が軽減され、これによって
画像情報のS/N比を上げることができる(例えば、特
開昭62−52454号公報参照)。
【0007】また、鋼材102表面に散布された蛍光磁
紛が点状に集中するいわゆる磁紛溜りが生じ、この磁紛
溜りによるノイズが傷として検出されるのを防止する方
法が特開平11−223610号公報により提案されて
いる。すなわち、図9に示すように、ラインセンサの各
画素111を細長矩形状に形成し、この各画素111か
らの信号を比較することによって、細長の傷112によ
る信号強度増大が強調される一方、点状の磁紛溜り11
3の影響による信号強度増大が比較的小さなものとなっ
て、磁紛溜り113を傷として誤検出するのが抑えられ
る。
【0008】しかしながら、これら従来のノイズ除去方
法においては、5〜10mm程度の比較的短い傷の検出
において、実際上磁紛溜りとの区別が付かない場合があ
り、結果的に誤検出が増大するという問題がある。
【0009】また、傷検出画素(領域)の連続性に基づ
いて傷を検出する従来の傷検出方法によれば、従来のノ
イズ除去処理ではいわゆるヘゲ傷のような深さが一様で
なくしたがって傷検出画素の連続性が乏しい傷を検出で
きない場合があるという問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、いわゆる磁紛溜
りなどを原因とする孤立的なノイズを傷として検出せ
ず、かつ連続性の乏しい傷を真性の傷として検出するこ
とができる蛍光磁粉探傷方法および装置を提供すること
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の蛍光磁粉探傷方
法は、被検査材を撮像手段により撮像しこれにより得ら
れた画像を閾値処理して被検査材の傷を探傷する蛍光磁
粉探傷方法であって、前記被検査材上の所定の微小領域
毎に傷が含まれている可能性があるか否かを判定する手
順と、前記判定結果により傷が含まれている可能性があ
るとされた微小領域を傷候補として抽出する手順と、前
記抽出された傷候補の中で連続性が想定可能でありかつ
互いに隣接しない各傷候補の間を補間する補間処理する
手順と、互いに隣接する各傷候補からなる集団に対して
細線化処理する手順と、前記細線化処理された画像を閾
値処理して傷を検出する手順とを含んでなることを特徴
とする。
【0012】本発明の蛍光磁粉探傷方法においては、例
えば補間処理が互いに隣接しない各傷候補の間の所定数
以内の微小領域を傷候補として扱うことにより互いに連
結された傷候補の集団となる各傷候補の間で行われる。
【0013】また、本発明の蛍光磁粉探傷方法において
は、所定の微小領域は、例えば撮像手段の各画素に対応
して設定される。
【0014】さらに、本発明の蛍光磁粉探傷方法におい
ては、傷候補の抽出は、例えば撮像手段の注目画素の出
力信号値と、注目画素周囲の各画素の出力信号値の平均
値との差に対して閾値処理をすることによりなされる。
【0015】一方、本発明の蛍光磁粉探傷装置は、被検
査材を撮像する撮像手段を有する探傷部と、該探傷部に
より撮像された探傷画像を画像処理して傷を検出する探
傷画像処理手段を有する画像処理部とを備えてなる蛍光
磁粉探傷装置であって、前記探傷画像処理手段が、前記
探傷画像から傷候補を抽出する傷候補抽出部と、前記傷
候補の補間処理をする補間処理部と、傷候補に対して細
線化処理をする細線化処理部と、前記細線化処理部によ
り細線化された傷候補に対して閾値処理をして傷を検出
する傷判定部とを有してなることを特徴とする。
【0016】本発明の蛍光磁粉探傷装置においては、探
傷部が被検査材の長手方向に沿って該被検査材の静止画
像を撮像しながら走行可能とされてなるのが好ましい。
【0017】
【作用】本発明は前記のごとく構成されているので、い
わゆる磁紛溜りなどを原因とする孤立的なノイズが傷と
して検出されるのを防止するとともに、ヘゲ傷のような
連続性の乏しい傷であっても傷として適正に検出するこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる
実施形態のみに限定されるものではない。
【0019】本発明の一実施形態の蛍光磁粉探傷方法
(以下、単に探傷方法という)に適用される蛍光磁粉探
傷装置(以下、単に探傷装置という)A1のブロック図
を図1に示す。なお、本実施形態の探傷方法において
は、角形鋼材(被検査材)は所要数のブロックに分けて
探傷がなされる。
【0020】探傷装置A1は、検査台Bに菱形状に載置
されている角形鋼材Cの上部側面の一方(以下、第1側
面という)C1を撮像する第1探傷部10と、上部側面
の他方(以下、第2側面という)C2を撮像する第2探
傷部20と、前記第1探傷部10で撮像された画像を処
理する第1画像処理部30と、前記第2探傷部20で撮
像された画像を処理する第2画像処理部40と、前記角
形鋼材Cの長手方向に沿って移動する走行部50と、制
御部60とを主要部として備えてなる。
【0021】第1探傷部10は、図2に示すように、ブ
ラックライト11と走査ミラー12とCCDカメラ(撮
像手段)13とを備えてなるものとされる。走査ミラー
12は走行部50の走行に追従して動作するようにされ
ている。つまり、第1側面C 1上の探傷領域D1を含む撮
像領域E1の静止画像が撮像できるようにその動作が調
整されている。
【0022】なお、ブラックライト11、走査ミラー1
2およびCCDカメラ13は、従来より公知のものとす
ることができる。
【0023】第1画像処理部30は、CCDカメラ13
により撮像された探傷領域D1の画像(以下、探傷画像
という)を画像処理する探傷画像処理手段31を備えて
なるものとされる。また、探傷画像処理手段31は傷候
補を抽出する傷候補抽出部31aと、傷候補間の補間処
理をする補間処理部31bと、補間処理された傷候補グ
ループを細線化する細線化処理部31cと、細線化され
た傷候補グループに対して傷か否かの判定をなす傷判定
部31dとを備えてなるものとされる。
【0024】第2探傷部20は、第1探傷部10と同様
に、ブラックライト21と走査ミラー22とCCDカメ
ラ23とを備えてなるものとされ、第2画像処理部40
も同様に探傷画像を画像処理する探傷画像処理手段41
を備えてなるものとされる。また、探傷画像処理手段4
1も同様に傷候補抽出部41aと、補間処理部41b
と、細線化処理部41cと、傷判定部41dとを備えて
なるものとされる。
【0025】なお、作図の簡略化のために第2探傷部2
0および第2画像処理部40に係る構成要素に関する符
号は、図2に()を付して示されている。
【0026】走行部50は、具体的には、角形鋼材Cの
上方に配設された図示しない一対のレール上を走行する
走行台車51とされる。走行台車51の具体的な構成
は、例えば特開平6ー207926号公報に提案されて
いるものとすることができる。
【0027】走行台車51の下部には、角形鋼材Cの上
部が走行台車51の走行を妨げないようにして収納され
ており、また角形鋼材Cの上部の上方には、第1探傷部
10および第2探傷部20のブラックライト11,2
1、走査ミラー12,22およびCCDカメラ13,2
3が、それぞれ第1側面C1および第2側面C2に対応さ
せて所定の位置関係にて配設されている。この場合、走
査ミラー12,22は、前述したように、走行台車51
の走行中においてもCCDカメラ13,23により探傷
領域D1,D2の静止画像が撮像できるよう、走行台車5
1の走行に追従して動作するようにされている。
【0028】制御部60は、ブラックライト11,2
1、走査ミラー12,22およびCCDカメラ13,2
3、走行台車51、第1画像処理装置部30、第2画像
処理部40等の制御をし、かつ探傷結果を出力するよう
にされている。
【0029】次に、図3に示すタイムチャートにより、
かかる構成とされている探傷装置A1による角形鋼材側
面C1,C2の探傷について説明する。
【0030】(1)走行台車51の走行が開始され、そ
れに伴いブラックライト11,21、走査ミラー12,
22もオンされる。
【0031】(2)走査ミラー12,22がオンされる
と、走査ミラー12,22が走行台車51の走行に対す
る追従動作を行う。この追従動作はブラックライト1
1,21が照射する探傷領域D1,D2の静止した探傷画
像が撮像できるようになされる。
【0032】(3)走査ミラー12,22がオンされて
から所定時間経過後、CCDカメラ13,23がオンさ
れて探傷領域D1,D2の静止画像、つまり探傷画像が撮
像される。この撮像された探傷画像は、第1画像処理部
30および第2画像処理部40に送出される。なお、こ
の所定時間は走行台車51の走行速度に応じて適宜設定
される。
【0033】(4)CCDカメラ13,23による探傷
領域D1,D2の静止画像の撮像が終了して所定時間経過
後、走査ミラー12,22がオフされる。これにより、
走査ミラー12,22は初期位置に復帰する。この走査
ミラー12,22のオフは探傷領域D1,D2の撮像終了
と同時とされてもよい。なお、この所定時間は走行台車
51の走行速度に応じて適宜設定される。
【0034】(5)走査ミラー12,22がオフされて
から所定の処理実行後、再び走査ミラー11,21がオ
ンされる。これにより、第2ブロックの探傷が開始され
る。
【0035】次に、第1画像処理部30における画像処
理について説明する。なお、第2画像処理部40におけ
る画像処理は、第1画像処理部30における画像処理と
同様に実行されるため、その説明は省略する。
【0036】第1画像処理部30に送出された探傷画像
は、探傷画像処理手段31に送出される。この探傷画像
処理手段31に送出された探傷画像は、像傷候補抽出部
31aにより傷候補が抽出され、ついで補間処理部31
bおよび細線化処理部31cにより補間処理および細線
化処理がなされ、しかる後傷判定部31dにより所定の
閾値処理が実行されて傷が検出される。
【0037】以下、探傷画像処理手段31における処理
を詳述する。
【0038】先ず、補間処理および細線化処理の前処理
として傷候補抽出部31aにより、探傷画像から傷候補
を抽出する傷候補抽出処理を行う。この傷候補抽出処理
では、探傷領域D1をCCDカメラ13の各画素に対応
する所定の微小領域に分割し、この各微小領域について
傷を含む可能性があるか否かが判定される。この結果、
傷を含む可能性があるとされた場合は、当該微小領域が
傷候補として抽出される。
【0039】具体的には、ある画素(以下、注目画素と
いう)の出力信号値Vを値Xとし、その周囲の各画素の
出力信号値Vの平均の値(平均値)をXaとする。ここ
で、X値からXa値を差し引いた値、すなわち差:X−
Xaを傷信号値Yと定義する。そして、この傷信号値Y
の所定数の平均値のα倍を閾値Yrとし、それよりも大
きいとき、すなわちY>Yrが成り立つとき、当該微小
領域を傷候補として抽出する。これにより、探傷領域D
1内の全ての微小領域は傷候補とそうでないものに分
別、すなわち2値化される。
【0040】このように、注目画素の出力信号値Vをそ
の全方向周囲の画素の出力信号値Vの平均値Xaと比較
し、この比較結果により傷候補を抽出するものとするこ
とによって、鋼材Cの長手方向に延びる傷だけではな
く、幅方向や斜め方向に延びる傷も同程度の精度で検出
することができる。以下、具体例に則して説明する。
【0041】例えば図4(a)に示すように、撮像領域
1内の探傷領域D1に磁紛溜りFおよびいわゆるヘゲ傷
Gがあるものとする。この状態では撮像領域E1におけ
るCCDカメラ13の出力信号パターンは図4(b)に
示すようになる。すなわち、探傷領域D1以外の各領域
1´では蛍光磁紛が存在しないため出力信号値Vは略
値0となる一方、探傷領域D1ではCCDカメラ13の
出力信号値Vが全体的に大きくなっている。ここで、図
4(b)の各線HはCCDカメラ13の1回の走査に対
応する出力信号パターンを示す。
【0042】図5に磁紛溜り周辺の出力信号パターンを
拡大して示す。磁紛溜り対応部分F´では各画素I1
2,…の出力信号値Vがその周辺の画素の出力信号値
Vよりも大きくなっており、この場合、各画素I1
2,…は傷信号値Yが閾値Yrよりも大きくなって、
これにより対応する各微小領域F1,F2,…が傷候補と
して抽出される(図6(a)参照)。
【0043】同様に、傷Gに対応する各微小領域G1
2,…も傷候補として抽出される(図6(a)参
照)。ところが、傷Gは一様の深さを有しない連続性の
乏しいいわゆるヘゲ傷であるため、傷G対応部分G´内
で傷信号値Yが閾値Yrを超えない微小領域が表れるこ
とになり、結果として、連続性は想定可能であるが互い
に隣接しない各傷候補の集団となる場合がある。
【0044】この状態のまま、所定の閾値処理、すなわ
ち互いに隣接する所定数(例えば4個)の傷候補からな
る集団を真性の傷として検出するような処理を行えば、
傷Gは傷として検出されず、逆に磁紛溜りFが傷として
検出されるような誤検出を引起こす結果となってしま
う。
【0045】そこで、図6(a)に示すような各傷候補
1,G2,…からなる集団G´を真性の傷として前記所
定の閾値処理により検出できるように、補間処理部31
bにより各傷候補G1,G2,…の間を補間する補間処理
(欠け補完)を行う。この補間処理では、例えば図示例
のように各傷候補G1、G2、G3の間の微小領域を傷候
補G1´,G2´(図6(b)参照)と想定するだけで連
続した傷候補の集団が形成できるような場合に、各傷候
補G1,G2,…からなる集団G´を連続性が想定可能で
ありかつ互いに隣接しない各傷候補の集団であるものと
判定する。
【0046】なお、各傷候補がどれだけ離れている場合
までを連続性が想定可能であるものと判定するかの基準
は、具体的な実験にしたがって決定されるものとする。
【0047】また、図6(a)に示すような各傷候補F
1,F2,…からなる集団F´を傷として前記所定の閾値
処理により検出しないように、細線化処理部31cによ
り集団F´のような長さ成分の少ない集団を小さくする
細線化処理を行う(図6(c)参照)。細線化は、一般
的には注目画素近傍(8近傍、または14近傍など)の
画素パターンによって、孤立点や周辺点である特異点を
無視するための処理であり、本実施形態では、具体的に
は8近傍でのサブサイクル法(より具体的にはDeutchの
アルゴリズム)を用いて磁紛溜りのような点状のノイズ
により抽出された傷候補を削除するように実行される。
このとき、処理を高速化するために8近傍の全てのパタ
ーンとそのパターンの注目画素(微小領域)を傷候補か
ら削除するか否かのデータを、例えば第1画像処理部3
0に設けられたメモリ(図示省略)にテーブルとして記
憶させ、このテーブルを参照して処理を実行するように
してもよい。
【0048】このようにして、補間処理および細線化処
理が行われた画像情報(探傷画像)に対して、傷判定部
31dにより所定の閾値処理を行うと、図示例では5個
の傷候補の集団である集団G´は真性の傷として検出さ
れる一方、3個の傷候補の集団である集団F´はノイズ
であるものとして削除される(図6(d)参照)。な
お、前記所定の閾値処理において、何個以上の傷候補の
集団を傷として検出するかの基準は、具体的な実験にし
たがって決定されるものとする。
【0049】こうして検出された傷の位置がマップ化さ
れて制御部60に送出される。つまり、傷マップが作成
されて制御部60に送出される。制御部60は、この傷
マップを、例えば表面傷処理部(図示省略)に送出す
る。
【0050】以下、この傷マップに基づいて表面傷の補
修などがなされる。
【0051】このように本実施形態では、各探傷部1
0,20のCCDカメラ13,23により撮像された被
検査材Cの探傷画像から傷候補を抽出し、ついで補間処
理および細線化処理をし、しかる後閾値処理をすること
によって、いわゆるヘゲ傷のような深さが一様でなく連
続性の乏しい傷を真性の傷として検出できる一方、磁紛
溜りなどを原因として画像情報に点状のノイズが表れて
いる場合に、このようなノイズを傷として誤検出するの
を防止することができる。
【0052】以上、本発明を実施形態に基づいて説明し
てきたが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるも
のではなく、種々改変が可能である。例えば、実施形態
においては、鋼材は角型鋼材とされているが、丸型鋼材
とされてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被検査材上の所定の微小領域毎に傷が含まれるか否かを
判定し、傷が含まれている可能性がある微小領域を傷候
補として抽出し、この抽出された傷候補の中で連続性が
想定可能でありかつ互いに隣接しない各傷候補の間を補
間する補間処理を行う一方、互いに隣接する各傷候補か
らなる集団の中で長さ成分の少ない集団の大きさを小さ
くする細線化処理を行った上で、探傷画像を閾値処理す
るので、いわゆるヘゲ傷のような深さの一様でない傷を
傷として検出できる一方、磁紛溜りなどを原因として探
傷画像に点状のノイズが表れている場合に,このような
ノイズを傷として誤検出するのを防止することができる
という優れた効果を奏する。これにより、傷検出の精度
を向上させることができるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の蛍光磁粉探傷装置のブロ
ック図である。
【図2】同実施形態の蛍光磁粉探傷装置の概略図であ
る。
【図3】同実施形態におけるタイムチャートである。
【図4】CCDカメラの出力信号パターンを例示する概
念図であって、同(a)はCCDカメラにより撮像され
る1つの撮像領域を示す模式図、同(b)はこれに対応
する出力信号パターンを示す3次元グラフ図である。
【図5】同3次元グラフ図の1部を拡大した図である。
【図6】1つの探傷領域に対応する画像を示した模式図
であって、同(a)は補間処理前の探傷画像に対応する
図、同(b)は補間処理された画像に対応する図、同
(c)は細線化処理された探傷画像に対応する図、同
(d)は閾値処理された探傷画像に対応する図である。
【図7】従来の蛍光磁粉探傷装置の斜視図である。
【図8】同装置におけるS/N比向上方法の一例を説明
するための説明図である。
【図9】同装置におけるS/N比向上方法の一例を説明
するための説明図である。
【符号の説明】
10 第1探傷部 11 ブラックライト 12 走査ミラー 13 CCDカメラ(撮像手段) 20 第2探傷部 21 ブラックライト 22 走査ミラー 23 CCDカメラ(撮像手段) 30 第1画像処理部 31 探傷画像処理手段 31a 傷候補抽出部 31b 補間処理部 31c 細線化処理部 31d 傷判定部 40 第2画像処理部 41 探傷画像処理手段 41a 傷候補抽出部 41b 補間処理部 41c 細線化処理部 41d 傷判定部 50 走行部 51 走行台車 60 制御部 A1 蛍光磁粉探傷装置 B 検査台 C 角形鋼材 D 探傷領域 F 磁紛溜り G 傷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G051 AA37 AB02 AC16 BA05 BC06 CA03 CA04 CA07 CC13 CD04 CD07 EA11 EA14 EA23 EA25 EB01 EB02 EC03 ED07 GB02 GC04 GD02 GD06 2G053 AA11 AB22 BA13 CB24 CB27 DB07 DC18 DC20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査材を撮像手段により撮像し、これ
    により得られた画像を閾値処理して被検査材の傷を探傷
    する蛍光磁粉探傷方法であって、 前記被検査材上の所定の微小領域毎に傷が含まれている
    可能性があるか否かを判定する手順と、 前記判定結果により傷が含まれている可能性があるとさ
    れた微小領域を傷候補として抽出する手順と、 前記抽出された傷候補の中で連続性が想定可能であり、
    かつ互いに隣接しない各傷候補の間を補間する補間処理
    する手順と、 互いに隣接する各傷候補からなる集団に対して細線化処
    理する手順と、 前記細線化処理された画像を閾値処理して傷を検出する
    手順とを含んでなることを特徴とする蛍光磁粉探傷方
    法。
  2. 【請求項2】 補間処理が互いに隣接しない各傷候補の
    間の所定数以内の微小領域を傷候補として扱うことによ
    り互いに連結された傷候補の集団となる各傷候補の間で
    行われることを特徴とする請求項1記載の蛍光磁粉探傷
    方法。
  3. 【請求項3】 所定の微小領域が撮像手段の各画素に対
    応して設定されることを特徴とする請求項1記載の蛍光
    磁粉探傷方法。
  4. 【請求項4】 傷候補の抽出が、撮像手段の注目画素の
    出力信号値と、注目画素周囲の各画素の出力信号値の平
    均値との差に対して閾値処理をすることによりなされる
    ことを特徴とする請求項3記載の蛍光磁粉探傷方法。
  5. 【請求項5】 被検査材を撮像する撮像手段を有する探
    傷部と、該探傷部により撮像された探傷画像を画像処理
    して傷を検出する探傷画像処理手段を有する画像処理部
    とを備えてなる蛍光磁粉探傷装置であって、 前記探傷画像処理手段が、前記探傷画像から傷候補を抽
    出する傷候補抽出部と、前記傷候補の補間処理をする補
    間処理部と、傷候補に対して細線化処理をする細線化処
    理部と、前記細線化処理部により細線化された傷候補に
    対して閾値処理をして傷を検出する傷判定部とを有して
    なることを特徴とする蛍光磁粉探傷装置。
  6. 【請求項6】 探傷部が被検査材の長手方向に沿って該
    被検査材の静止画像を撮像しながら走行可能とされてな
    ることを特徴とする請求項5記載の蛍光磁粉探傷装置。
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