JPWO2020240845A1 - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
冷媒ポンプ、膨張弁、蒸発器および凝縮器が配管で接続されることにより、冷媒が循環するポンプサイクルが形成され、ポンプサイクルによる運転が行われる空気調和装置であって、蒸発器から流出する冷媒の蒸発器出口圧力を検出する蒸発器出口圧力センサと、蒸発器に流入する冷媒の蒸発器入口温度を検出する蒸発器入口温度センサと、蒸発器出口圧力および蒸発器入口温度から得られる蒸発器の冷媒流入側における過熱度に基づき、冷媒循環の有無を判断する制御装置とを備える。
Description
本発明は、圧縮サイクルおよびポンプサイクルの双方を実行できる空気調和装置に関するものである。
従来、圧縮式冷凍サイクル(以下、「圧縮サイクル」と称する)と、冷媒ポンプサイクル(以下、「ポンプサイクル」と称する)との双方を実行することができる複合サイクルを有する空気調和装置が知られている。このような複合サイクルを有する空気調和装置では、ポンプサイクルが実行される際に、空運転による冷媒ポンプの破損を防止するために、液冷媒が冷媒ポンプに吸入されるように冷媒が循環しているか否かを判断している。例えば、特許文献1には、冷媒ポンプの吸入側に圧力センサおよび温度センサを設け、圧力センサで検出された圧力と、温度センサで検出された温度とに基づき得られる過冷却度により、冷媒循環の有無を確認する空気調和装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の空気調和装置では、冷媒循環の有無を過冷却度でしか確認することができない。そのため、ポンプの吸入側に設けられたセンサに不具合が発生した場合に、冷媒の循環の有無を確認することができなくなってしまう。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、ポンプサイクルが実行されている際に、冷媒循環の有無を確認することができる空気調和装置を提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和装置は、冷媒ポンプ、膨張弁、蒸発器および凝縮器が配管で接続されることにより、冷媒が循環するポンプサイクルが形成され、前記ポンプサイクルによる運転が行われる空気調和装置であって、前記蒸発器から流出する冷媒の蒸発器出口圧力を検出する蒸発器出口圧力センサと、前記蒸発器に流入する冷媒の蒸発器入口温度を検出する蒸発器入口温度センサと、前記蒸発器出口圧力および前記蒸発器入口温度から得られる前記蒸発器の冷媒流入側における過熱度に基づき、冷媒循環の有無を判断する制御装置とを備えるものである。
本発明に係る空気調和装置は、蒸発器出口圧力および蒸発器入口温度から得られる蒸発器の冷媒流入側における過熱度により、冷媒循環の有無を判断することができる。
実施の形態1.
以下、本実施の形態1に係る空気調和装置について説明する。本実施の形態1に係る空気調和装置は、圧縮機を使用して冷媒を循環させる圧縮サイクルと、冷媒ポンプを使用して冷媒を循環させるポンプサイクルとの双方を切り替えて実行することができるものである。
以下、本実施の形態1に係る空気調和装置について説明する。本実施の形態1に係る空気調和装置は、圧縮機を使用して冷媒を循環させる圧縮サイクルと、冷媒ポンプを使用して冷媒を循環させるポンプサイクルとの双方を切り替えて実行することができるものである。
[空気調和装置100の構成]
図1は、本実施の形態1に係る空気調和装置100の構成の一例を示す冷媒回路図である。図1に示すように、空気調和装置100には、内部を冷媒が循環する冷媒循環回路101が形成されている。冷媒循環回路101には、圧縮機1、凝縮器10、膨張弁2、蒸発器3、レシーバ4、冷媒ポンプ5および過冷却熱交換器6を備えている。
図1は、本実施の形態1に係る空気調和装置100の構成の一例を示す冷媒回路図である。図1に示すように、空気調和装置100には、内部を冷媒が循環する冷媒循環回路101が形成されている。冷媒循環回路101には、圧縮機1、凝縮器10、膨張弁2、蒸発器3、レシーバ4、冷媒ポンプ5および過冷却熱交換器6を備えている。
圧縮機1は、低温低圧の冷媒を吸入し、吸入した冷媒を圧縮し、高温高圧の冷媒を吐出する。圧縮機1として、例えば、運転周波数を変化させることにより、単位時間あたりの送出量である容量が制御されるインバータ圧縮機等が用いられる。圧縮機1は、制御装置50によって運転周波数が制御される。
凝縮器10は、冷媒循環回路101を流れる冷媒と、室外空気との間で熱交換を行い、冷媒の熱を室外空気に放熱して冷媒を凝縮させる。凝縮器10の冷媒流入側は、圧縮機1の吐出側に配管接続されている。また、凝縮器10の冷媒流出側は、レシーバ4の流入側に配管接続されている。
本実施の形態1において、凝縮器10は、第1凝縮器11および第2凝縮器12を備えている。第1凝縮器11および第2凝縮器12は、圧縮機1の吐出側に対して並列に接続されている。そのため、第1凝縮器11および第2凝縮器12のそれぞれの冷媒流出側は、レシーバ4の流入側に対して並列に接続されている。すなわち、第1凝縮器11および第2凝縮器12は、圧縮機1とレシーバ4との間で並列に接続されている。なお、第1凝縮器11のみで熱交換負荷を賄える場合、凝縮器10は、第1凝縮器11のみで構成されてもよい。
なお、冷媒循環回路101は、第1配管21および第2配管22を備えている。第1配管21は、第1凝縮器11の冷媒流出側とレシーバ4の流入側とを接続する配管である。また、第2配管22は、一端が第2凝縮器12の冷媒流出側と接続され、他端が第1配管21と接続される配管である。第1配管21および第2配管22が設けられることにより、第1凝縮器11の冷媒流出側と第2凝縮器12の冷媒流出側とが、レシーバ4の流入側に対して並列に接続される。
レシーバ4は、容器内に流入した液冷媒が貯留され、流入出する液冷媒の量に応じて液面が上下することによって余剰冷媒量を調整する。レシーバ4は、凝縮器10と冷媒ポンプ5との間に接続されている。レシーバ4の流出側は、過冷却熱交換器6の冷媒流入側に配管接続されている。
過冷却熱交換器6は、レシーバ4と冷媒ポンプ5との間に設けられ、レシーバ4から流出した液冷媒をさらに冷却して過冷却度を増大させる。液冷媒の過冷却度を増大させることにより、空気調和装置100の冷房能力が向上する。なお、本実施の形態1に係る冷媒循環回路101においては、後述するバイパス配管20の流出側の端部が、レシーバ4と過冷却熱交換器6との間に接続されている。そのため、バイパス配管20から流出した液冷媒も、過冷却熱交換器6で冷却されて過冷却度が増大する。したがって、空気調和装置100の冷房能力がさらに向上する。
冷媒ポンプ5は、図示しないモータによって駆動され、レシーバ4から流出した液冷媒を加圧して送出する。冷媒ポンプ5の回転数は、制御装置50によって制御される。冷媒ポンプ5は、レシーバ4と膨張弁2との間に接続されている。冷媒ポンプ5の流入側は、過冷却熱交換器6の冷媒流出側に配管接続されている。冷媒ポンプ5の吐出側は、膨張弁2の流入側に配管接続されている。
膨張弁2は、冷媒を膨張させる。膨張弁2は、例えば、電子式膨張弁等の開度の制御が可能な弁、あるいはキャピラリーチューブで構成される。膨張弁2が開度制御可能な弁の場合、膨張弁2の開度は、制御装置50によって制御される。膨張弁2の流入側は、冷媒ポンプ5の流出側に配管接続されている。膨張弁2の流出側は、蒸発器3の冷媒流入側に配管接続されている。
蒸発器3は、冷媒循環回路101を流れる冷媒と、図示しない送風機によって供給される室内空気と冷媒との間で熱交換を行い、冷媒を蒸発させる。蒸発器3の冷媒流入側は、膨張弁2の流出側に接続されている。蒸発器3の冷媒流出側は、圧縮機1の吸入側に接続されている。
また、本実施の形態1に係る冷媒循環回路101は、バイパス配管20を備えている。バイパス配管20の流入側の端部は、凝縮器10の冷媒流出側とレシーバ4の流入側との間に接続されている。また、バイパス配管20の流出側の端部は、レシーバ4と過冷却熱交換器6との間に接続されている。冷媒循環回路101にバイパス配管20が設けられることにより、凝縮器10から流出した冷媒の一部は、レシーバ4を迂回して、冷媒ポンプ5の吸入側へ流れることができる。
なお、上述したように、本実施の形態1に係る凝縮器10は、第1凝縮器11および第2凝縮器12を備えている。そのため、バイパス配管20の流入側端部は、第2凝縮器12の冷媒流出側と第1配管21とを接続する第2配管22に接続されている。すなわち、第1凝縮器11から流出した冷媒は、全てレシーバ4を通って冷媒ポンプ5へ流れていく。一方、第2凝縮器12から流出した冷媒の一部は、レシーバ4を通って冷媒ポンプ5へ流れていく。また、第2凝縮器12から流出した冷媒の残りの一部は、レシーバ4を迂回して冷媒ポンプ5へ流れていく。
さらに、本実施の形態1に係る冷媒循環回路101は、バイパス配管23および逆止弁7を備えている。バイパス配管23は、冷媒循環回路101を循環する冷媒が圧縮機1を迂回して流れることができるように、圧縮機1の吸入側と吐出側との間に接続されている。
逆止弁7は、バイパス配管23に設けられている。逆止弁7は、バイパス配管23において、圧縮機1の吐出側から圧縮機1の吸入側へ向かう冷媒の流れを規制する。バイパス配管23および逆止弁7を備えることにより、圧縮機1が停止しているポンプサイクル時には、蒸発器3から流出した冷媒は、停止中の圧縮機1を迂回して流れることができる。また、圧縮機1が駆動している圧縮サイクル時には、逆止弁7により、圧縮機1から吐出された冷媒がバイパス配管23を通って圧縮機1の吸入口側へ流れることを防止できる。
なお、停止中の圧縮機1を迂回するための構成は、バイパス配管23および逆止弁7に限定されない。例えば、停止中の圧縮機1を迂回するための構成として、複合サイクル式の従来の空気調和装置において用いられている構成が適宜採用されてもよい。
さらにまた、本実施の形態1に係る冷媒循環回路101は、バイパス配管24および逆止弁8を備えている。バイパス配管24は、冷媒循環回路101を循環する冷媒が冷媒ポンプ5を迂回して流れることができるように、冷媒ポンプ5の吸入側と吐出側との間に接続されている。
逆止弁8は、バイパス配管24に設けられている。逆止弁8は、バイパス配管24において、冷媒ポンプ5の吐出側から冷媒ポンプ5の吸入側へ向かう冷媒の流れを規制する。バイパス配管24および逆止弁8を備えることにより、冷媒ポンプ5が停止している圧縮サイクル時には、過冷却熱交換器6から流出した冷媒は、停止中の冷媒ポンプ5を迂回して流れることができる。また、冷媒ポンプ5が駆動しているポンプサイクル時には、逆止弁8により、冷媒ポンプ5から吐出された冷媒がバイパス配管24を通って冷媒ポンプ5の吸入口側へ流れることを防止できる。
なお、停止中の冷媒ポンプ5を迂回するための構成は、バイパス配管24および逆止弁8に限定されない。例えば、停止中の冷媒ポンプ5を迂回するための構成として、複合サイクル式の従来の空気調和装置において用いられている構成が適宜採用されてもよい。
このように構成された空気調和装置100において、少なくとも、圧縮機1、凝縮器10、膨張弁2および蒸発器3が配管で接続されることにより、圧縮サイクルが形成される。また、空気調和装置100において、少なくとも、冷媒ポンプ5、膨張弁2、蒸発器3および凝縮器10が配管で接続されることにより、ポンプサイクルが形成される。
また、本実施の形態1に係る冷媒循環回路101には、ポンプ吸入圧力センサ41、ポンプ吸入温度センサ42、蒸発器入口温度センサ43および蒸発器出口圧力センサ44が設けられている。
ポンプ吸入圧力センサ41は、冷媒ポンプ5の吸入側の配管に設けられている。ポンプ吸入圧力センサ41は、冷媒ポンプ5に吸入される冷媒の圧力であるポンプ吸入圧力を検出する。ポンプ吸入温度センサ42は、冷媒ポンプ5の吸入側に設けられている。ポンプ吸入温度センサ42は、冷媒ポンプ5に吸入される冷媒の温度であるポンプ吸入温度を検出する。
蒸発器入口温度センサ43は、蒸発器3の冷媒流入側に設けられている。蒸発器入口温度センサ43は、蒸発器3に流入する冷媒の温度である蒸発器入口温度を検出する。蒸発器出口圧力センサ44は、蒸発器3の冷媒流出側の配管に設けられている。蒸発器出口圧力センサ44は、蒸発器3から流出する冷媒の圧力である蒸発器出口圧力を検出する。
なお、本実施の形態1に係る冷媒循環回路101には、必須の構成ではないが、逆止弁31、膨張弁32および膨張弁33が設けられている。
逆止弁31は、第2凝縮器12の流出側と第1配管21とを接続する第2配管22に設けられている。逆止弁31は、第2配管22において、第2凝縮器12の流出側の端部から、第1配管21側の端部へ向かう冷媒の流れを規制する。逆止弁31を備えることにより、後述するように、第2凝縮器12への液冷媒の滞留を抑制でき、空気調和装置100の冷房能力を向上させることができる。
膨張弁32は、例えば、電子式膨張弁等の開度の制御が可能な弁、あるいはキャピラリーチューブで構成される。膨張弁32が開度制御可能な弁の場合、膨張弁32の開度は、制御装置50によって制御される。膨張弁32は、圧縮機1の吐出側と第2凝縮器12の冷媒流入側とを接続する配管に設けられている。
この場合、圧縮機1の吐出口に接続されている配管は、途中で2方向に分岐している。そして、分岐している配管の一方が、第2凝縮器12の冷媒の流入口と接続されている。また、分岐している配管の他方は、第1凝縮器11の冷媒の流入口と接続されている。膨張弁32は、分岐している配管のうち、第2凝縮器12の冷媒の流入口と接続されている配管の方に設けられている。膨張弁32を設けることにより、第2凝縮器12に流入する冷媒の量を調整することができる。
膨張弁33は、例えば、電子式膨張弁等の開度の制御が可能な弁、あるいはキャピラリーチューブで構成される。膨張弁33が開度制御可能な弁の場合、膨張弁33の開度は、制御装置50によって制御される。膨張弁33は、バイパス配管20に設けられている。膨張弁33を設けることにより、バイパス配管20に流れる冷媒の量を調整することができる。
ここで、本実施の形態1に係る空気調和装置100は、室外機110および室内機120を含んで構成されている。そして、上述した冷媒循環回路101の各構成は、室外機110または室内機120に収容されている。室外機110には、レシーバ4、冷媒ポンプ5、過冷却熱交換器6、逆止弁8、第1凝縮器11、第2凝縮器12、バイパス配管20、第1配管21、第2配管22、バイパス配管24、逆止弁31、膨張弁32、膨張弁33、ポンプ吸入圧力センサ41およびポンプ吸入温度センサ42が収容されている。室内機120には、圧縮機1、膨張弁2、蒸発器3、逆止弁7、バイパス配管23、蒸発器入口温度センサ43および蒸発器出口圧力センサ44が収容されている。室外機110は、例えば、屋外に設置される。また、室内機120は、例えば、冷房対象空間である室内に設置される。また、室外機110は、例えば、室内機120よりも高い位置に設置される。
また、空気調和装置100は、制御装置50を備えている。制御装置50は、空気調和装置100に設けられた各部を制御する。特に、本実施の形態1において、制御装置50は、各種センサによる検出結果に基づき、ポンプサイクル時における冷媒循環回路101内の冷媒循環の有無を確認する冷媒循環確認処理を行う。
図2は、図1の制御装置50の構成の一例を示す機能ブロック図である。図2に示すように、制御装置50は、情報取得部51、過冷却度算出部52、過熱度算出部53、比較部54、機器制御部55および記憶部56を備えている。制御装置50は、ソフトウェアを実行することにより各種機能を実現するマイクロコンピュータなどの演算装置、もしくは各種機能に対応する回路デバイスなどのハードウェア等で構成されている。
情報取得部51は、空気調和装置100に設けられた各種センサ等で検出されたセンサ情報を取得する。本実施の形態1において、情報取得部51は、ポンプ吸入圧力センサ41から、ポンプ吸入圧力をセンサ情報として取得する。情報取得部51は、ポンプ吸入温度センサ42から、ポンプ吸入温度をセンサ情報として取得する。情報取得部51は、蒸発器入口温度センサ43から、蒸発器入口温度をセンサ情報として取得する。情報取得部51は、蒸発器出口圧力センサ44から、蒸発器出口圧力をセンサ情報として取得する。そして、情報取得部51は、取得したポンプ吸入圧力およびポンプ吸入温度を過冷却度算出部52に供給する。また、情報取得部51は、取得した蒸発器入口温度および蒸発器出口圧力を過熱度算出部53に供給する。
過冷却度算出部52は、情報取得部51で取得されたポンプ吸入圧力およびポンプ吸入温度に基づき、冷媒ポンプ5に吸入される冷媒の過冷却度SCを算出する。過冷却度SCは、ポンプ吸入圧力から得られる飽和液温度からポンプ吸入温度を減算することによって算出される。
過熱度算出部53は、情報取得部51で取得された蒸発器入口温度および蒸発器出口圧力に基づき、蒸発器3の冷媒流入側における過熱度SHを算出する。過熱度SHは、蒸発器出口圧力から得られる飽和ガス温度から蒸発器入口温度を減算することによって算出される。
比較部54は、過冷却度算出部52で算出された過冷却度SCと、記憶部56に記憶された設定過冷却度SCSETとを比較する。また、比較部54は、過熱度算出部53で算出された過熱度SHと、記憶部56に記憶された設定過熱度SHSETとを比較する。なお、設定過冷却度SCSETは、過冷却度算出部52で算出される過冷却度SCに対する閾値を示す。設定過熱度SHSETは、過熱度算出部53で算出される過熱度SHに対する閾値を示す。
機器制御部55は、空気調和装置100に設けられた各種センサ等からのセンサ情報に基づき、空気調和装置100の各部を制御する。特に、本実施の形態1において、機器制御部55は、比較部54での比較結果に応じて、圧縮機1および冷媒ポンプ5を制御する。
記憶部56は、制御装置50の各部で用いられる各種の値を記憶する。具体的には、記憶部56は、比較部54で用いられる設定過冷却度SCSETおよび設定過熱度SHSETを記憶する。
図3は、図2の制御装置50の構成の一例を示すハードウェア構成図である。制御装置50の各種機能がハードウェアで実行される場合、図2の制御装置50は、図3に示すように、処理回路61で構成される。図2の制御装置50において、情報取得部51、過冷却度算出部52、過熱度算出部53、比較部54、機器制御部55および記憶部56の各機能は、処理回路61により実現される。
各機能がハードウェアで実行される場合、処理回路61は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。制御装置50は、情報取得部51、過冷却度算出部52、過熱度算出部53、比較部54、機器制御部55および記憶部56の各部の機能それぞれを処理回路61で実現してもよいし、各部の機能を1つの処理回路61で実現してもよい。
図4は、図2の制御装置50の構成の他の例を示すハードウェア構成図である。制御装置50の各種機能がソフトウェアで実行される場合、図2の制御装置50は、図4に示すように、プロセッサ71およびメモリ72で構成される。制御装置50において、情報取得部51、過冷却度算出部52、過熱度算出部53、比較部54、機器制御部55および記憶部56の各機能は、プロセッサ71およびメモリ72により実現される。
各機能がソフトウェアで実行される場合、制御装置50において、情報取得部51、過冷却度算出部52、過熱度算出部53、比較部54、機器制御部55および記憶部56の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアおよびファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ72に格納される。プロセッサ71は、メモリ72に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。
メモリ72として、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable and Programmable ROM)およびEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等の不揮発性または揮発性の半導体メモリ等が用いられる。また、メモリ72として、例えば、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、CD(Compact Disc)、MD(Mini Disc)およびDVD(Digital Versatile Disc)等の着脱可能な記録媒体が用いられてもよい。
[空気調和装置100の動作]
次に、空気調和装置100の動作について説明する。本実施の形態1に係る空気調和装置100は、圧縮サイクルおよびポンプサイクルの双方を実行することができる複合サイクル式の空気調和装置である。すなわち、空気調和装置100は、圧縮サイクルとポンプサイクルとを切り替えて実行することができる。なお、圧縮サイクルとは、圧縮機1を駆動し、冷媒ポンプ5を停止した状態で、冷媒循環回路101を冷媒が循環する動作である。また、ポンプサイクルとは、冷媒ポンプ5を駆動し、圧縮機1を停止した状態で、冷媒循環回路101を冷媒が循環する動作であり、外気温度が室内温度よりも低いときに実行される。
次に、空気調和装置100の動作について説明する。本実施の形態1に係る空気調和装置100は、圧縮サイクルおよびポンプサイクルの双方を実行することができる複合サイクル式の空気調和装置である。すなわち、空気調和装置100は、圧縮サイクルとポンプサイクルとを切り替えて実行することができる。なお、圧縮サイクルとは、圧縮機1を駆動し、冷媒ポンプ5を停止した状態で、冷媒循環回路101を冷媒が循環する動作である。また、ポンプサイクルとは、冷媒ポンプ5を駆動し、圧縮機1を停止した状態で、冷媒循環回路101を冷媒が循環する動作であり、外気温度が室内温度よりも低いときに実行される。
(圧縮サイクルによる冷房運転時の冷媒の流れ)
圧縮サイクルによる冷房運転時の冷媒の流れについて説明する。低温低圧の冷媒が圧縮機1によって圧縮され、高温高圧のガス冷媒となって吐出される。圧縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒は、凝縮器10に流入する。凝縮器10に流入した高温高圧のガス冷媒は、室外空気と熱交換して放熱しながら凝縮し、高圧の液冷媒となって凝縮器10から流出する。
圧縮サイクルによる冷房運転時の冷媒の流れについて説明する。低温低圧の冷媒が圧縮機1によって圧縮され、高温高圧のガス冷媒となって吐出される。圧縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒は、凝縮器10に流入する。凝縮器10に流入した高温高圧のガス冷媒は、室外空気と熱交換して放熱しながら凝縮し、高圧の液冷媒となって凝縮器10から流出する。
凝縮器10から流出した高圧の液冷媒は、レシーバ4に流入し、冷媒量が調整されてレシーバ4から流出する。レシーバ4から流出した液冷媒は、過冷却熱交換器6に流入し、さらに冷却されることによって過冷却度が増大した状態で、過冷却熱交換器6から流出する。過冷却熱交換器6から流出した液冷媒は、冷媒ポンプ5が停止しているため、逆止弁8を通過して膨張弁2に流入する。
膨張弁2に流入した液冷媒は、膨張弁2によって減圧されて低温低圧の気液二相冷媒となり、蒸発器3に流入する。蒸発器3に流入した低温低圧の気液二相冷媒は、室内空気と熱交換して吸熱および蒸発し、低温低圧のガス冷媒となって蒸発器3から流出する。そして、蒸発器3から流出した低温低圧のガス冷媒は、圧縮機1へ吸入される。
(ポンプサイクルによる冷房運転時の冷媒の流れ)
ポンプサイクルによる冷房運転時の冷媒の流れについて説明する。冷媒ポンプ5に流入した液冷媒は、冷媒ポンプ5から吐出され、膨張弁2に流入する。膨張弁2に流入した液冷媒は、膨張弁2によって減圧せずに蒸発器3に流入する。蒸発器3に流入した液冷媒は、室内空気と熱交換して吸熱および蒸発し、ガス冷媒となって蒸発器3から流出する。
ポンプサイクルによる冷房運転時の冷媒の流れについて説明する。冷媒ポンプ5に流入した液冷媒は、冷媒ポンプ5から吐出され、膨張弁2に流入する。膨張弁2に流入した液冷媒は、膨張弁2によって減圧せずに蒸発器3に流入する。蒸発器3に流入した液冷媒は、室内空気と熱交換して吸熱および蒸発し、ガス冷媒となって蒸発器3から流出する。
蒸発器3から流出したガス冷媒は、圧縮機1が停止しているため、逆止弁7を通過して凝縮器10に流入する。凝縮器10に流入したガス冷媒は、室外空気と熱交換して放熱しながら凝縮し、液冷媒となって凝縮器10から流出する。凝縮器10から流出した液冷媒は、レシーバ4に流入し、冷媒量が調整されてレシーバ4から流出する。レシーバ4から流出した液冷媒は、過冷却熱交換器6に流入し、さらに冷却されることによって過冷却度が増大した状態で、過冷却熱交換器6から流出する。そして、過冷却熱交換器6から流出した液冷媒は、冷媒ポンプ5へ吸入される。
なお、ポンプサイクルでは、冷媒ポンプ5から蒸発器3の冷媒流入側までの配管の圧損により、液冷媒が減圧される。一方、蒸発器3が冷媒ポンプ5よりも下方に配置されている場合、冷媒ポンプ5から蒸発器3の冷媒流入側までの配管では、液ヘッドによって液冷媒が昇圧されることがある。したがって、ポンプサイクルでは、配管による昇圧および減圧の双方を考慮する必要がある。
(冷媒循環確認処理)
本実施の形態1に係る空気調和装置100による冷媒循環確認処理について説明する。冷媒ポンプ5は、液冷媒が吸入される状態で駆動しない場合、空運転となって破損する可能性がある。そのため、空気調和装置100では、冷媒ポンプ5の駆動中、冷媒ポンプ5に液冷媒が吸入される状態であるか否かを判断する冷媒循環確認処理が行われる。
本実施の形態1に係る空気調和装置100による冷媒循環確認処理について説明する。冷媒ポンプ5は、液冷媒が吸入される状態で駆動しない場合、空運転となって破損する可能性がある。そのため、空気調和装置100では、冷媒ポンプ5の駆動中、冷媒ポンプ5に液冷媒が吸入される状態であるか否かを判断する冷媒循環確認処理が行われる。
ここで、ポンプサイクルによる冷房運転の際には、冷媒ポンプ5の出口から蒸発器3の入口までは、上述したように、液冷媒が流れている。そのため、蒸発器3の入口において、冷媒は、過冷却度を有する液冷媒または二相冷媒となっている。
一方、ポンプサイクルにおいて、冷媒ポンプ5にガス冷媒が吸入され、冷媒が循環しなくなった場合、蒸発器3には、液冷媒が供給されなくなる。また、室内温度が蒸発温度よりも高いため、蒸発器3内の冷媒は蒸発し、蒸発器3の冷媒流入側の冷媒も過熱度を有するガス冷媒に変化する。
このことから、蒸発器3の冷媒流入側に流入する冷媒が過熱度を有している場合には、冷媒がポンプサイクルを循環していない、すなわち、液冷媒が冷媒ポンプ5に吸入されていない状態であることを判断することができる。そこで、本実施の形態1では、冷媒循環確認処理の際に、蒸発器3の冷媒流入側における過熱度SHに基づき、冷媒ポンプ5に液冷媒が吸入される状態であるか否かを判断する。
図5は、本実施の形態1に係る空気調和装置100による冷媒循環確認処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS1では、圧縮機1の運転が停止し、冷媒ポンプ5が駆動してポンプサイクルによる運転が行われている。
ステップS2において、制御装置50の情報取得部51は、ポンプ吸入圧力センサ41、ポンプ吸入温度センサ42、蒸発器入口温度センサ43および蒸発器出口圧力センサ44のそれぞれから、各種センサ情報を取得する。ステップS3において、過冷却度算出部52は、ポンプ吸入圧力センサ41から取得したポンプ吸入圧力から得られる飽和液温度と、ポンプ吸入温度センサ42から取得したポンプ吸入温度とに基づき、過冷却度SCを算出する。
ステップS4において、比較部54は、ステップS3で算出された過冷却度SCと、記憶部56に記憶された設定過冷却度SCSETとを比較する。比較の結果、過冷却度SCが設定過冷却度SCSET以上である場合(ステップS4:Yes)には、処理がステップS5に移行する。一方、過冷却度SCが設定過冷却度SCSET未満である場合(ステップS4:No)、比較部54は、冷媒が循環していないと判断する。そして、処理がステップS7に移行する。
ステップS5において、過熱度算出部53は、蒸発器出口圧力センサ44から取得した蒸発器出口圧力から得られる飽和ガス温度と、蒸発器入口温度センサ43から取得した蒸発器入口温度とに基づき、蒸発器3の冷媒流入側における過熱度SHを算出する。
ステップS6において、比較部54は、ステップS5で算出された過熱度SHと、記憶部56に記憶された設定過熱度SHSETとを比較する。比較の結果、過熱度SHが設定過熱度SHSET以上である場合(ステップS6:Yes)、比較部54は、冷媒が循環しておらず、冷媒ポンプ5から冷媒が吐出されていないと判断する。そして、処理がステップS7に移行する。
一方、過熱度SHが設定過熱度SHSET未満である場合(ステップS6:No)、比較部54は、冷媒が循環しており、冷媒ポンプ5から冷媒が吐出されていると判断する。そして、処理がステップS2に戻り、ポンプサイクルによる運転が継続される。
ステップS7において、機器制御部55は、冷媒ポンプ5の駆動を停止するとともに、圧縮機1を運転させる。これにより、空気調和装置100の運転がポンプサイクルによる運転から圧縮サイクルによる運転に切り替わる。
以上のように、本実施の形態1に係る空気調和装置100では、ポンプ吸入圧力およびポンプ吸入温度から得られる過冷却度SCと、蒸発器出口圧力および蒸発器入口温度から得られる過熱度SHとに基づき、冷媒循環の有無を判断することができる。そのため、冷媒ポンプ5の吸入側に設けられたセンサに不具合が発生した場合でも、冷媒循環の有無を確実に判断することができる。
本実施の形態1に係る空気調和装置100では、過冷却度SCが設定過冷却度SCSET未満である場合に、冷媒が循環していないと判断され、過冷却度SCが設定過冷却度SCSET以上である場合に、過熱度SHと設定過熱度SHSETとの比較が行われる。また、過熱度SHが設定過熱度SHSET未満である場合に、冷媒が循環していると判断される。これにより、過冷却度SCを算出するために用いられるポンプ吸入圧力センサ41およびポンプ吸入温度センサ42の少なくともいずれかに不具合が発生し、過冷却度SCが正しく得られない場合でも、冷媒循環の有無を確実に判断することができる。
なお、本実施の形態1に係る空気調和装置100では、ポンプサイクルによる運転が行われているときで、冷媒が循環していないと判断された場合に、ポンプサイクルによる運転が停止するように制御されてもよい。また、ポンプサイクルによる運転が行われているときで、冷媒が循環していないと判断された場合に、ポンプサイクルによる運転から圧縮サイクルによる運転に切り替えられてもよい。
実施の形態2.
次に、本実施の形態2について説明する。本実施の形態2は、ポンプ吸入圧力センサ41およびポンプ吸入温度センサ42を除いた点で、実施の形態1と相違する。なお、本実施の形態2において、実施の形態1と共通する部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
次に、本実施の形態2について説明する。本実施の形態2は、ポンプ吸入圧力センサ41およびポンプ吸入温度センサ42を除いた点で、実施の形態1と相違する。なお、本実施の形態2において、実施の形態1と共通する部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
[空気調和装置200の構成]
図6は、本実施の形態2に係る空気調和装置200の構成の一例を示す冷媒回路図である。図6に示すように、空気調和装置200には、実施の形態1と同様に、内部を冷媒が循環する冷媒循環回路101が形成されている。冷媒循環回路101には、圧縮機1、凝縮器10、膨張弁2、蒸発器3、レシーバ4、冷媒ポンプ5および過冷却熱交換器6を備えている。
図6は、本実施の形態2に係る空気調和装置200の構成の一例を示す冷媒回路図である。図6に示すように、空気調和装置200には、実施の形態1と同様に、内部を冷媒が循環する冷媒循環回路101が形成されている。冷媒循環回路101には、圧縮機1、凝縮器10、膨張弁2、蒸発器3、レシーバ4、冷媒ポンプ5および過冷却熱交換器6を備えている。
本実施の形態2に係る空気調和装置200は、室外機210および室内機120を含んで構成されている。室外機210には、レシーバ4、冷媒ポンプ5、過冷却熱交換器6、逆止弁8、第1凝縮器11、第2凝縮器12、バイパス配管20、第1配管21、第2配管22、バイパス配管24、逆止弁31、膨張弁32および膨張弁33が収容されている。
また、空気調和装置200は、制御装置250を備えている。制御装置250は、空気調和装置200に設けられた各部を制御する。特に、本実施の形態2において、制御装置250は、蒸発器入口温度センサ43および蒸発器出口圧力センサ44による検出結果に基づき、ポンプサイクル時における冷媒循環回路101内の冷媒循環の有無を確認する冷媒循環確認処理を行う。
図7は、図6の制御装置250の構成の一例を示す機能ブロック図である。図7に示すように、制御装置250は、情報取得部51、過熱度算出部53、比較部54、機器制御部55および記憶部56を備えている。すなわち、本実施の形態2に係る制御装置250は、実施の形態1に係る制御装置50から過冷却度算出部52を除いた構成となっている。
本実施の形態2において、情報取得部51は、蒸発器入口温度センサ43から、蒸発器入口温度をセンサ情報として取得する。また、情報取得部51は、蒸発器出口圧力センサ44から、蒸発器出口圧力をセンサ情報として取得する。そして、情報取得部51は、取得した蒸発器入口温度および蒸発器出口圧力を過熱度算出部53に供給する。
制御装置250は、マイクロコンピュータなどの演算装置上でソフトウェアを実行することにより各種機能が実現され、もしくは各種機能を実現する回路デバイスなどのハードウェア等で構成されている。なお、制御装置250の具体的なハードウェア構成は、実施の形態1において説明した図3および図4と同様である。
[空気調和装置200の動作]
次に、空気調和装置200の動作について説明する。本実施の形態2に係る空気調和装置200は、実施の形態1に係る空気調和装置100と同様に、圧縮サイクルおよびポンプサイクルの双方を実行することができる複合サイクル式の空気調和装置である。圧縮サイクルによる運転およびポンプサイクルによる運転については、実施の形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
次に、空気調和装置200の動作について説明する。本実施の形態2に係る空気調和装置200は、実施の形態1に係る空気調和装置100と同様に、圧縮サイクルおよびポンプサイクルの双方を実行することができる複合サイクル式の空気調和装置である。圧縮サイクルによる運転およびポンプサイクルによる運転については、実施の形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
(冷媒循環確認処理)
本実施の形態2に係る空気調和装置200による冷媒循環確認処理について説明する。本実施の形態2では、蒸発器3の冷媒流入側での過熱度SHに基づき、冷媒循環回路101における冷媒循環の有無を確認する冷媒循環確認処理が行われる。
本実施の形態2に係る空気調和装置200による冷媒循環確認処理について説明する。本実施の形態2では、蒸発器3の冷媒流入側での過熱度SHに基づき、冷媒循環回路101における冷媒循環の有無を確認する冷媒循環確認処理が行われる。
図8は、本実施の形態2に係る空気調和装置200による冷媒循環確認処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS11では、圧縮機1の運転が停止し、冷媒ポンプ5が駆動してポンプサイクルによる運転が行われている。
ステップS12において、制御装置50の情報取得部51は、蒸発器入口温度センサ43および蒸発器出口圧力センサ44のそれぞれから、各種センサ情報を取得する。ステップS13において、過熱度算出部53は、蒸発器出口圧力センサ44から取得した蒸発器出口圧力から得られる飽和ガス温度と、蒸発器入口温度センサ43から取得した蒸発器入口温度とに基づき、蒸発器3の冷媒流入側における過熱度SHを算出する。
ステップS14において、比較部54は、ステップS13で算出された過熱度SHと、記憶部56に記憶された設定過熱度SHSETとを比較する。比較の結果、過熱度SHが設定過熱度SHSET以上である場合(ステップS14:Yes)、比較部54は、冷媒が循環しておらず、冷媒ポンプ5から冷媒が吐出されていないと判断する。そして、処理がステップS15に移行する。
一方、過熱度SHが設定過熱度SHSET未満である場合(ステップS14:No)、比較部54は、冷媒が循環しており、冷媒ポンプ5から冷媒が吐出されていると判断する。そして、処理がステップS12に戻り、ポンプサイクルによる運転が継続される。
ステップS15において、機器制御部55は、冷媒ポンプ5の駆動を停止するとともに、圧縮機1を運転させる。これにより、空気調和装置200の運転がポンプサイクルによる運転から圧縮サイクルによる運転に切り替わる。
以上のように、本実施の形態2に係る空気調和装置200では、蒸発器出口圧力および蒸発器入口温度から得られる蒸発器3の冷媒流入側における過熱度SHが算出される。そして、算出された過熱度SHに基づき、冷媒循環の有無が判断される。そのため、本実施の形態2に係る空気調和装置200では、冷媒ポンプ5の吸入側に設けられるポンプ吸入圧力センサ41およびポンプ吸入温度センサ42が不要となり、構成を簡略化することができる。
本実施の形態2に係る空気調和装置200では、過熱度SHが設定過熱度SHSET未満である場合に、冷媒が循環していると判断される。これにより、冷媒ポンプ5の吸入側に設けられるポンプ吸入圧力センサ41およびポンプ吸入温度センサ42を用いることなく、冷媒循環の有無を判断することができる。
以上、空気調和装置の実施の形態1および2について説明したが、この空気調和装置は、上述した実施の形態1および2に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。空気調和装置100または200は、圧縮サイクルによる運転とポンプサイクルによる運転とを切り替えて実行できるように説明したが、これはこの例に限られない。例えば、空気調和装置100または200は、ポンプサイクルによる運転のみを実行するものであってもよい。なお、この場合、冷媒が循環していないと判断されると、冷媒ポンプ5が停止され、ポンプサイクルによる運転が停止する。
1 圧縮機、2 膨張弁、3 蒸発器、4 レシーバ、5 冷媒ポンプ、6 過冷却熱交換器、7、8 逆止弁、10 凝縮器、11 第1凝縮器、12 第2凝縮器、20、23、24 バイパス配管、21 第1配管、22 第2配管、31 逆止弁、32、33 膨張弁、41 ポンプ吸入圧力センサ、42 ポンプ吸入温度センサ、43 蒸発器入口温度センサ、44 蒸発器出口圧力センサ、50、250 制御装置、51 情報取得部、52 過冷却度算出部、53 過熱度算出部、54 比較部、55 機器制御部、56 記憶部、61 処理回路、71 プロセッサ、72 メモリ、100、200 空気調和装置、101 冷媒循環回路、110、210 室外機、120 室内機。
Claims (6)
- 冷媒ポンプ、膨張弁、蒸発器および凝縮器が配管で接続されることにより、冷媒が循環するポンプサイクルが形成され、前記ポンプサイクルによる運転が行われる空気調和装置であって、
前記蒸発器から流出する冷媒の蒸発器出口圧力を検出する蒸発器出口圧力センサと、
前記蒸発器に流入する冷媒の蒸発器入口温度を検出する蒸発器入口温度センサと、
前記蒸発器出口圧力および前記蒸発器入口温度から得られる前記蒸発器の冷媒流入側における過熱度に基づき、冷媒循環の有無を判断する制御装置と
を備える
空気調和装置。 - 前記冷媒ポンプに吸入される冷媒のポンプ吸入圧力を検出するポンプ吸入圧力センサと、
前記冷媒ポンプに吸入される冷媒のポンプ吸入温度を検出するポンプ吸入温度センサと
をさらに備え、
前記制御装置は、
前記ポンプ吸入圧力および前記ポンプ吸入温度から得られる前記冷媒ポンプの吸入側における過冷却度と、前記過熱度とに基づき、冷媒循環の有無を判断する
請求項1に記載の空気調和装置。 - 前記制御装置は、
前記蒸発器出口圧力および前記蒸発器入口温度に基づき、前記蒸発器の冷媒流入側における前記過熱度を算出する過熱度算出部と、
前記過熱度に対する閾値である設定過熱度を記憶する記憶部と、
前記過熱度と前記設定過熱度とを比較する比較部と
を有し、
前記比較部は、前記過熱度が前記設定過熱度未満である場合に、冷媒が循環していると判断する
請求項1または2に記載の空気調和装置。 - 前記制御装置は、
前記ポンプ吸入圧力および前記ポンプ吸入温度に基づき、前記冷媒ポンプに流入する冷媒の前記過冷却度を算出する過冷却度算出部をさらに有し、
前記記憶部は、
前記過冷却度に対する閾値である設定過冷却度をさらに記憶し、
前記比較部は、
前記過冷却度が前記設定過冷却度以上である場合に、前記過熱度と前記設定過熱度との比較を行い、
前記過冷却度が前記設定過冷却度未満である場合に、冷媒が循環していないと判断する
請求項2に従属する請求項3に記載の空気調和装置。 - 前記制御装置は、
前記ポンプサイクルによる運転が行われているときで、冷媒が循環していないと判断した場合に、前記ポンプサイクルによる運転を停止する
請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気調和装置。 - 冷媒を圧縮する圧縮機をさらに備え、
前記圧縮機、前記凝縮器、前記膨張弁および前記蒸発器が配管で接続されることにより、冷媒が循環する圧縮サイクルが形成され、
前記制御装置は、
前記ポンプサイクルによる運転が行われているときで、冷媒が循環していないと判断した場合に、前記ポンプサイクルによる運転から前記圧縮サイクルによる運転に切り替える
請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気調和装置。
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